説明

印刷システム、情報処理装置及び印刷装置及びそれらの制御方法、プログラム

【課題】 印刷物上の重要な情報の漏洩の可能性を低減し、安全な印刷環境を提供することができる印刷システムを提供する。
【解決手段】 印刷装置は、情報処理装置から印刷ジョブを受信する。受信した印刷ジョブが第1印刷ジョブであるか第2印刷ジョブであるかを判定する。判定の結果、受信した印刷ジョブが第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、印刷媒体への印刷を実行する。一方、受信した印刷ジョブが第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する。記憶媒体に記憶されている印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、第2印刷ジョブに基づいて、第1印刷ジョブに基づく印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ処理剤を添加する処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置と、前記情報処理装置から受け取る前記印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置とを備える印刷システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
クリアトナーを印刷物に載せる(添加する)場合に、印刷物に対するクリアトナーの添加量に限界があるため、クリアトナーの添加量がCMYKの添加量(印刷量)の影響を受けて、ムラができてしまう場合がある。それを防ぐために、図15に示すような方法が提案されている。図15の例では、まず、初回の印刷時に、通常の印刷(CMYKの基本色トナーによる印刷)を行い、その印刷物402をプリンタ401によって生成する。次に、印刷物402を十分に乾かす。十分に乾かした印刷物403を再度プリンタ401にセットし、2回目の印刷時にクリアトナーを添加することで、クリアトナー付きの印刷物404をプリンタ401によって生成する。
【0003】
但し、この場合は、最初の通常の印刷(CMYKの基本色トナーによる印刷)の定着過程による紙面上の熱が冷えた後に、クリアトナーを載せないと、気泡やひび割れのような画像不正が発生してしまう。そのため、クリアトナーを載せる前に印刷物402を十分乾かす必要がある。
【特許文献1】特開2004−288032号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、保険帳票等の帳票を、上記方法でクリアトナー付きで印刷する場合に、以下の課題がある。文書を顧客毎にカスタマイズして出力するバリアブルプリントシステムを用いて保険帳票等を印刷する場合には、バリアブルデータとして、氏名・住所等の個人情報が含まれる。図15の例では、初回の印刷物402に、重要な個人情報が含まれる場合がある。一方、上記方法のようにクリアトナーを載せる(添加する)ためには、初回の印刷物402を乾かさなければならない。また、クリアトナーの添加量がCMYKの添加量(印刷量)の影響を受けてムラができてしまうことを防ぐために、クリアトナーを載せずに初回の印刷物402を印刷しなければならない。
【0005】
つまり、個人情報を含む印刷物を出力する必要があるが、これは個人情報が第三者に見られる可能性、つまり、プライバシーの保護の欠落や情報の漏洩の可能性がある。バリアブルプリントシステムが開発されている。このようなバリアブルプリントシステムでは、顧客毎に異なる量のコンテンツが最適にレイアウトされたカスタマイズ文書を作成することが求められる。
【0006】
ここで、バリアブルプリントシステムでは、文書上に、コンテンツ(描画内容(例えば、イメージ、テキスト等))を描画するための描画領域であるコンテナをレイアウトする。次に、バリアブルプリントシステムでは、データベースとレイアウトを関連付ける(データベース内の各種コンテンツとコンテナとを関連付ける)作業を行う。これにより、所望のカスタマイズ文書(ドキュメントテンプレートと呼ばれる)を作成することができる。そして、このカスタマイズ文書上のコンテナ内のコンテンツを適宜切り換える(関連付けを変更する)ことで、その内容を可変(バリアブル)にすることができる。そのため、このような文書を、バリアブルデータ文書(ドキュメント)と呼んでおり、このバリアブルデータドキュメントを用いるプリントシステムが、バリアルプリントシステムである。
【0007】
この個人情報が第三者に見られる可能性があるという問題に関して、既存技術として、印刷ジョブを保留ジョブとしてプリンタ等に保存、管理する方法がある。例えば、特許文献1では、ホッチキス針切れ等により印刷できなかった場合に備えて、印刷ジョブを保留ジョブとしてプリンタ等に保存、管理するということが提案されている。
【0008】
しかしながら、特許文献1でも、初回の印刷物を乾かす必要があるという条件があり、初回の印刷時に印刷物を出力する必要がある。また、ムラを防ぐために初回の印刷時に印刷物を出力する必要がある。
【0009】
本発明は上記の課題の少なくとも1つを解決するためになされたものである。即ち、印刷物上の重要な情報の漏洩の可能性を低減し、安全な印刷環境を提供することができる印刷システム、情報処理装置及び印刷装置及びそれらの制御方法、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するための本発明による印刷システムは以下の構成を備える。即ち、
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置と、前記情報処理装置から受け取る前記印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置とを備える印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信手段とを備え、
前記印刷装置は、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信手段と、
印刷ジョブに基づいて、印刷媒体への印刷を実行する印刷手段と、
前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理手段と
を備える。
【0011】
また、好ましくは、前記情報処理装置は、
前記データ情報が示すデータ群それぞれについて、前記フォーム情報とともに印刷することを許容するか否かを示す印刷設定を入力する入力手段を更に備え、
前記生成手段では、前記入力手段によって入力された印刷設定に基づいて、前記フォーム情報と、該フォーム情報とともに印刷することを許容するデータを含む印刷ジョブを前記第1印刷ジョブとして生成する。
【0012】
また、好ましくは、前記印刷装置は、複数の排紙手段を更に備え、
前記印刷処理手段は、前記第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体を前記複数の排紙手段の中、指定された排紙手段へ排紙するとともに、前記印刷指示がなされた場合は、前記排紙手段に排紙されている前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体に対して、前記第2印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する。
【0013】
また、好ましくは、前記印刷装置は、
前記第1印刷ジョブに含まれるフォーム情報に基づいて、前記印刷手段によって前記印刷媒体に印刷するフォーム画像を前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記フォーム画像と、前記第2印刷ジョブに含まれデータ情報に基づいて、前記印刷手段によって前記印刷媒体に印刷するデータ画像とのオーバレイ画像を生成するオーバレイ処理手段と、
前記印刷指示がなされた場合は、前記記憶媒体に記憶されているオーバレイ画像と、前記データ画像とを対比表示する表示手段と
を更に備える。
【0014】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置は以下の構成を備える。即ち、
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置であって、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信手段と
を備える。
【0015】
上記の目的を達成するための本発明による印刷装置は以下の構成を備える。即ち、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する情報処理装置から、印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置であって、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信手段と、
印刷ジョブに基づいて、印刷媒体への印刷を実行する印刷手段と、
前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理手段と
を備える。
【0016】
上記の目的を達成するための本発明による情報処理装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置の制御方法であって、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信工程と
を備える。
【0017】
上記の目的を達成するための本発明による印刷装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する情報処理装置から、印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置の制御方法であって、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、印刷部による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御工程と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷部によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷部による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理工程と
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【0018】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信工程と
をコンピュータに実行させる。
【0019】
上記の目的を達成するための本発明によるプログラムは以下の構成を備える。即ち、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する情報処理装置から、印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、印刷部による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御工程と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷部によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷部による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理工程と
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、印刷物上の重要な情報の漏洩の可能性を低減し、安全な印刷環境を提供することができる印刷システム、情報処理装置及び印刷装置及びそれらの制御方法、プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0022】
<システム構成図>
まず、各実施形態に適用可能な印刷システム及び、その構成要素であるホストコンピュータ(情報処理装置)のハードウェア構成について、図1及び図2を用いて説明する。
【0023】
図1は本発明の印刷システムの構成例を示す図である。また、図2は本発明の印刷ステムの一構成要素であるホストコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
【0024】
尚、図1中のホストコンピュータ101以外の各種コンピュータ(例えば、データベースサーバ117、ファイルサーバ115及びプリントサーバ109)も、例えば、図2のハードウェア構成と同等のハードウェア構成を有している。
【0025】
図1において、印刷システム100は、ネットワーク107を介して、ホストコンピュータ101、データベースサーバ117、ファイルサーバ115及びプリントサーバ109が相互に接続されている。
【0026】
データベースサーバ117は、データベース119を備えている。また、プリントサーバ109は、プリンタ(印刷部)113を接続しており、ネットワーク107を介して受信する印刷データを適宜プリンタ113に出力して、その印刷データを印刷させることが可能である。
【0027】
尚、印刷装置であるこのプリンタ113は、例えば、記録剤としてトナーを用いるレーザビーム方式の印刷を行うプリンタであるとする。また、このプリンタ113は、通常のレーザビーム方式の印刷を行うためのプリンタエンジンに加えて、クリアトナーを印刷媒体に添加するための機構を有している。
【0028】
印刷システム100は、バリアブルデータドキュメントを印刷するバリアブルプリントシステムの構成例を示している。バリアブルプリント処理は、フォーム作成装置として機能するホストコンピュータ101(汎用コンピュータモジュールによって構成される)で実現される。
【0029】
このフォーム作成装置は、後述するように、バリアブル出力時(印刷またはプレビュー表示)にコンテンツの量/サイズと各コンテナの関連付けの制約によって動的に各コンテナの位置とサイズを決定する動的レイアウト処理を実行することが可能である。
【0030】
印刷システム100上で実施可能となるフォーム作成アプリケーション121は、ホストコンピュータ101において、その全体あるいは一部分が実行される。特に、レイアウト編集に関する処理や、設定ファイル編集や、バリアブルデータドキュメントの印刷に関する処理は、ホストコンピュータ101によって実行されるソフトウェアにより実現される。
【0031】
フォーム作成アプリケーション121等のソフトウェアやコンピュータプログラムはコンピュータ可読媒体に記憶され、そのコンピュータ可読媒体からホストコンピュータ101のメモリ136にロードされ、実行される。そのようなコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品である。そして、例えば、ホストコンピュータ101において、そのコンピュータプログラム製品を使用することにより、バリアブルデータドキュメントのレイアウト編集やバリアブルプリントに好適な装置が提供されることになる。
【0032】
図2に示されるように、ホストコンピュータ101には、I/O(入出力)インタフェース143を介してキーボード132や、ポインティングデバイスであるマウス133が入力装置として接続される。また、出力装置としてのディスプレイ144がビデオインタフェース137を介して接続される。更に、プリンタ145をI/Oインタフェース138を介して接続することも可能である。
【0033】
また、I/Oインタフェース138は、ホストコンピュータ101を、ネットワーク107へ接続する機能も有する。これにより、ネットワーク107を介して、印刷システム100内の他のコンピュータ装置(外部機器)にホストコンピュータ101を接続することができる。ネットワーク107の典型的な例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、あるいはワイドエリアネットワーク(WAN)が挙げられる。
【0034】
また、図2に示すように、ホストコンピュータ101は、少なくとも1つのプロセッサ135、例えば、半導体メモリである、ランダムアクセスメモリ(RAM)やリードオンリーメモリ(ROM)から構成されるメモリ136を含んでいる。記憶装置139は、プログラム等の各種データを記憶するコンピュータ可読媒体との間でデータのやり取りが可能なハードディスクドライブ(HDD)140やフロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)141を含んでいる。CD−ROMドライブ142は、不揮発性のデータソースとして提供される(もちろん、CD−ROMによってコンピュータプログラムを提供してもよい)。
【0035】
尚、図2には示されていないが、磁気テープドライブやメモリカード等の各種記憶装置も記憶装置139として使用することが可能である。
【0036】
ホストコンピュータ101は、相互接続バス134を介して、ホストコンピュータ101の各種構成要素135〜143と通信する。この通信は、例えば、GNU/LINUXやマイクロソフトウインドウズ(登録商標)のようなオペレーティングシステムや、典型的にはオペレーティングシステムに従う形で行われる。あるいは、この通信は、関連のある技術で知られているもので形成されたコンピュータシステムの常套的なオペレーションモードによる方法によって行われる。即ち、上述の各種構成要素135〜143は、相互接続バス134を介して通信可能に接続されており、ホストコンピュータ101にインストールされたオペレーティングシステムにより利用される。
【0037】
尚、図2に示すホストコンピュータ101の例としては、IBM互換PC(パーソナルコンピュータ)やSUNのSparcstation、あるいはそれらを含んだコンピュータシステムが考えられる。
【0038】
図1のフォーム作成アプリケーション121は、ハードディスクドライブ140に常駐し、プロセッサ135による実行や読込が制御される。フォーム作成アプリケーション121の媒介記憶装置とネットワーク107からフェッチされるデータは、ハードディスクドライブ140に呼応してメモリ136を使用する。
【0039】
一つの例では、フォーム作成アプリケーション121のエンコードされたプログラムが、CD−ROMやフロッピー(登録商標)ディスク上に記憶される。そして、対応するCD−ROMドライブ142やフロッピー(登録商標)ディスクドライブ141を通じて、そのプログラムが読み込まれ、ハードディスクドライブ140にインストールされる。
【0040】
あるいは、別の例として、フォーム作成アプリケーション121は、ネットワーク107からホストコンピュータ101内に読み込まれて、ハードディスクドライブ140にインストールされてもよい。
【0041】
更に、フォーム作成アプリケーション121を含む各種ソフトウェアは、他の適当な外部リソースからホストコンピュータ101内にロードされてもよい。この外部リソースには、磁気テープまたはROMまたは集積回路、光磁気ディスクがある。また、この外部リソースには、ホストコンピュータ101とその他のデバイス間における赤外線等の無線通信、PCMCIAカードのようなコンピュータ可読カードがある。そして、この外部リソースには、Eメール通信やWEBサイト上の記録情報を持つインターネットやイントラネットがある。これらの外部リソースは、コンピュータ可読媒体の例であり、他のコンピュータ可読媒体が使用されてもよいことは明らかである。
【0042】
図1において、フォーム作成アプリケーション121は、ホストコンピュータ101に、フォーム作成や、印刷、更には、バリアブルプリントを実現させるものである。このフォーム作成アプリケーション121は、2つのソフトウェアコンポーネント、即ち、ライブラリ105とユーザインタフェース103を含んでいる。
【0043】
ライブラリ105は、オーバレイ印刷処理等の処理を行うソフトウェアコンポーネントである。また、バリアブルプリントを実現するための処理を実現するソフトウェアコンポーネントでもある。具体的には、ライブラリ105は、フィールド領域(部分領域)であるコンテナ(矩形の範囲)に与えられたサイズや位置の制限にしたがって、データベース119にレコード単位で記憶されているバリアブルデータから1レコードずつ読み込む。次に、ライブラリ105は、読み込んだバリアブルデータとコンテナの制限とから、読み込んだバリアブルデータが流し込まれるコンテナのサイズや位置等のレイアウトを計算する。
【0044】
また、ライブラリ105は、更に、コンテナに割り当てられたバリアブルデータを描画し、バリアブルデータドキュメントのイメージを生成する処理も行う。但し、本発明は、これに限るものではない。例えば、ライブラリ105は、各部分領域(コンテナ)のサイズと位置を決定するアプリケーションとして動作し、プリンタドライバ(不図示)に描画情報を出力する構成であっても良い。この場合、プリンタドライバが、バリアブルデータドキュメントのイメージ描画処理を行い、印刷データを生成してもよい。
【0045】
ユーザインタフェース103は、ユーザによるフォームや設定ファイルを作成させるメカニズムを提供する。また、ユーザインタフェース103は、ユーザによるコンテナのレイアウトや属性設定を可能とし、ユーザにドキュメントテンプレート(テンプレート情報とも呼ぶ)を作成させる。また、ユーザインタフェース103は、ドキュメントテンプレート内の各コンテナとデータソース(データベース119上のバリアブルデータ(コンテンツ))とを関連付けるメカニズムを提供する。ユーザインタフェース103とライブラリ105は、通信チャネル123を介して通信する。
【0046】
バリアブルデータドキュメント生成のためのデータソースは、一般的には、データベースアプリケーションを実行している、他のコンピュータで構成されるデータベースサーバ117上にある典型的なデータベース119が挙げられる。
【0047】
ホストコンピュータ101は、ネットワーク107を介して、データベースサーバ117と通信する。フォーム作成アプリケーション121は、ホストコンピュータ101、あるいは、一般的には、他のコンピュータで構成されるファイルサーバ115に記憶されるフォームまたは設定ファイル、更には、ドキュメントテンプレートを生成する。
【0048】
また、フォーム作成アプリケーション121は、フォームに従ってドキュメントを生成する。また、フォーム作成アプリケーション121は、バリアブルデータとマージされたドキュメントテンプレートによって構成されたバリアブルデータドキュメントを生成する。これらのドキュメントやバリアブルデータドキュメントは、ホストコンピュータ101のローカルファイルシステム、ファイルサーバ115、あるいはプリントサーバ109を介してプリンタ113に直接印刷される。
【0049】
ここで、プリントサーバ109は、直接ネットワーク107に接続されていないプリンタ113に、ネットワーク機能を提供するコンピュータである。プリントサーバ109とプリンタ113は、典型的な通信チャネル111(例えば、USB、IEEE1394、無線LAN等)を介して接続される。
【0050】
次に、印刷システム100の別構成例について、図3を用いて説明する。
【0051】
図3は本発明の印刷システムの別構成を示す図である。
【0052】
図3は、ネットワーク107上にエンジンサーバ227を追加して、このエンジンサーバ227にライブラリ225及びユーザインタフェース228を構成した例を示している。つまり、ホストコンピュータ101内のライブラリ105及びユーザインタフェース103を、エンジンサーバ227内で実現した構成である。この構成の場合、ホストコンピュータ101の処理負荷を軽減することができる。
【0053】
尚、このエンジンサーバ227は、他のサーバと同様、典型的なコンピュータである。また、ファイルサーバ115に記憶されたフォームは、印刷や他の目的がある際、ライブラリ225によってドキュメントを生成するためにデータベース119に記憶されたデータと結合することができる。そのようなオペレーションは、ユーザインタフェース103を介して要求されるか、または、ユーザインタフェース228からライブラリ225に対して指示することにより実現される。
【0054】
次に、フォーム作成アプリケーション121により作成されるフォームの一例について、図4を用いて説明する。
【0055】
図4は本発明のフォーム作成アプリケーションにより作成されるフォームの一例を示す図である。
【0056】
印刷媒体に画像を形成するための印刷データであるフォーム301は、2つの図形の種類によって構成される。1つ目は固定図形302である。これは後付けで流し込まれるバリアブルデータによらず、印刷時に固定的に印刷される図形である。2つ目は、フィールド303である。これはオーバレイ印刷時に、後付けでバリアブルデータが流し込まれる領域である。
【0057】
従来技術における、クリアトナーを添加する印刷方法において、2回の印刷手順を踏む理由は、クリアトナーの添加量がCMYKの添加量の影響を受けて、ムラができてしまう可能性があるためである。一方、印刷物に印刷される、住所等の個人情報はテキストベースであり、単純なテキストベースの場合、CMYKの添加量(使用量)は少ない。そこで、本発明は、この前提のもとに、図5に示すように以下の手順でクリアトナーを添加する(載せる)。
【0058】
図5は本発明の印刷方法を説明するための図である。
【0059】
手順1)まず、通常の印刷(CMYKの基本色による)で、バリアブルデータを含まない印刷をプリンタ501で実行し、印刷物503を生成する。この時点では、バリアブルデータ504は、プリンタ501の内部データベース502に記憶する記憶制御を実行する。
【0060】
手順2)2回目の印刷時に、バリアブルデータ504とクリアトナーの印刷をプリンタ501で実行し、印刷物505を生成する。
【0061】
<実施形態1>
次に、図6及び図7の具体例を用いて、実施形態1を説明する。
【0062】
図6は本発明の実施形態1の初回(1回目)の印刷時までの一例を示す図であり、図7は本発明の実施形態1の2回目の印刷時の一例を示す図である。
【0063】
まず、クリアトナーを載せる(添加する)ジョブ601がユーザから指定された場合、ライブラリ225は、オーバレイ印刷時にフォーム情報とフィールド情報を含むオーバレイ印刷用データを解析する。そして、文字が挿入されるフィールドのデータのみを、別のジョブに分ける。つまり、以下の2つの第1ジョブ及び第2ジョブを生成する。
【0064】
・フォーム情報のジョブ:ジョブ601a
・バリアブルデータ(テキスト)情報のジョブ:ジョブ601b
次に、プリンタ602は、2つのジョブ601a及び601bを受け取り、フォーム情報のジョブ(ジョブ601a)のみを印刷して、印刷物603を出力する。一方、バリアブルデータ(テキスト)情報のジョブ(ジョブ601b)は、プリンタ602内部のハードディスク604に記憶しておく。このとき、プリンタ602は、ジョブ601bを1つの印刷ジョブとして記憶しておく。このあと、ユーザは、初回の印刷物603を乾かす。
【0065】
次に、ユーザは初回の印刷物603を十分乾かした後、プリンタ602の操作パネル702により、ハードディスク604上のジョブ601bであるジョブ710を選択する。プリンタ602は、ジョブ701で示されるクリアトナーをのせる印刷ジョブが選択されると、プリンタ602の操作パネル702上に、初回の印刷物603をプリンタ602にセットする旨のメッセージを表示する。
【0066】
ユーザは、このメッセージを確認し、初回の印刷物603をプリンタ602にセットする。プリンタ602は、印刷物603を給紙し、まず、記憶していたバリアブルデータ(テキスト)情報のジョブ601bを印刷する。その後、プリンタ602は、クリアトナーを載せて(印刷して)、印刷物703を出力する。
【0067】
尚、操作パネル702は、例えば、タッチパネルで構成され、プリンタで現在記憶されているジョブのリストを表示して、そのリストからユーザが所望のジョブを選択して印刷指示を実行することが可能である。
【0068】
次に、実施形態1が実行する印刷処理を示すフローチャートを、図8及び図9を用いて説明する。図8は本発明の実施形態1の初回の印刷処理を示すフローチャートである。図9は本発明の実施形態1の2回目の印刷処理を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、ホストコンピュータまたはプリンタのCPUが、本発明の処理に関係するプログラムをメモリから読み出して実行することにより、実現される。
【0069】
まず、図8を用いて、初回の印刷処理を説明する。また、図8において、ステップS801〜ステップS804がホストコンピュータ101上で実行される処理であり、ステップS805〜ステップS807がプリンタ113上で実行される処理である。
【0070】
ステップS801で、ライブラリ225は、ユーザから指定されたフォーム、後付けデータ(バリアブルデータ)、印刷属性等の印刷設定を解析して、クリアトナーを印刷するか否かを判定する。
【0071】
クリアトナーを印刷しないと判定される場合(ステップS801でNO)、ステップS802で、ライブラリ225は、通常の印刷処理を実行する。つまり、通常の印刷ジョブ(PDLデータ)を生成して、プリンタ113に送信する。
【0072】
一方、クリアトナーを印刷すると判定される場合(ステップS801でYES)、ライブラリ225は、ステップS803で、バリアブルデータを除いた印刷ジョブを生成して、プリンタ113に送信する。この印刷ジョブは、図4のフォームの例では、固定図形302のみを印刷する印刷ジョブ(第1印刷ジョブ)である。
【0073】
次に、ステップS804で、ライブラリ225は、バリアブルデータのみを印刷する印刷ジョブを生成してプリンタ113に送信する。この印刷ジョブは、図4のフォームの例では、フィールド303に流し込まれるバリアブルデータを印刷する印刷ジョブ(第2印刷ジョブ)である。また、この印刷ジョブには、クリアトナーを印刷するための印刷設定が含まれている。
【0074】
次に、ステップS805で、プリンタ113は、ステップS803及びステップS804で生成された印刷ジョブを受け取り、バリアブルデータを除いた印刷ジョブであるか否かを判定する。
【0075】
バリアブルデータを除いた印刷ジョブであると判定された場合(ステップS805でYES)、ステップS806で、プリンタ113は、ステップS803で生成された印刷ジョブを印刷して出力する。
【0076】
一方、バリアブルデータを除いた印刷ジョブでないと判定された場合(ステップS805でNO)、ステップS807で、プリンタ113は、ステップS804で生成された印刷ジョブをプリンタ113のメモリに記憶する。
【0077】
次に、図9を用いて、2回目の印刷処理を説明する。また、この図9の処理は、プリンタ113上で実行される処理である。
【0078】
まず、ユーザは、プリンタ113の操作パネルより、あらかじめプリンタ113に記憶されている印刷ジョブの内、印刷したい印刷ジョブを選択する。これにより、ステップS901で、プリンタ113は、ユーザにより選択された印刷ジョブがクリアトナーを印刷する印刷ジョブ(クリアトナー印刷ジョブ)である否かを判定する。
【0079】
尚、この判定は、印刷ジョブ中に、クリアトナーを印刷するための印刷設定が含まれているか否かに基づいて判定する。
【0080】
クリアトナー印刷ジョブでないと判定された場合(ステップS901でNO)、ステップ902で、プリンタ113は、通常の印刷を実行する。
【0081】
一方、クリアトナー印刷ジョブであると判定された場合(ステップS901でYES)、ステップS903で、プリンタ113は、プリンタ113の操作パネルに、あらかじめプリンタ113に設定されてあるメッセージ文字列を表示する。具体例としては、図7の操作パネル702に表示されるメッセージである。
【0082】
次に、ステップS904で、プリンタ113は、内部で使用するパラメータNを1に初期化する。このパラメータNは、印刷処理を行うページ数を示すものである。
【0083】
次に、ステップS905で、プリンタ113は、Nページ目の印刷処理で、バリアブルデータを印刷するか否かを判定する。
【0084】
バリアブルデータを印刷すると判定された場合(ステップS905でYES)、ステップS906で、プリンタ113は、バリアブルデータを印刷する。即ち、ステップS906の処理により、例えば、1回目の印刷において、固定図形のみが印刷されフィールド内が空欄である用紙にバリアブルデータが印刷される。尚、このバリアブルデータは、空欄のフィールド内に印刷される。一方、バリアブルデータを印刷しないと判定された場合(ステップS905でNO)、ステップS907に進む。
【0085】
次に、ステップS907で、プリンタ113は、Nページ目の印刷処理で、クリアトナーを印刷する。
【0086】
次に、ステップS908で、プリンタ113は、まだ、印刷していないページがあるか否かを判定する。
【0087】
印刷していないページがあると判定された場合(ステップS908でYES)、ステップS909で、プリンタ113は、Nを1インクリメントして、ステップS905に戻る。一方、印刷していないページがあると判定された場合(ステップS908でNO)、処理を終了する。
【0088】
以上説明したように、実施形態1によれば、一度目の印刷時に重要な個人情報等を印刷することなく、クリアトナーを載せる(印刷する)ことができる。つまり、重要情報の漏洩を招くことなく、安全にクリアトナーによる印刷を行うことができる。
【0089】
尚、実施形態1では、初回の印刷時に、全てのバリアブルデータを印刷せず、2回目の印刷時に全てのバリアブルデータ(データ群)を印刷する構成について説明している。ここで、全てのバリアブルデータを2回目の印刷時の印刷対象にすると、2回目の印刷時の負荷が大きくなってしまう。本来、1回目の印刷時に印刷すべきでないバリアブルデータは、個人情報等の特定の重要なデータのみである。
【0090】
そこで、特定のバリアブルデータのみを、2回目の印刷時の印刷対象にする構成とすることもできる。その一例について、図10を用いて説明する。
【0091】
図10は本発明の実施形態1の応用例を説明するための図である。
【0092】
図10は、特定のフィールドに、一回目の印刷時に印刷するか否か(印刷を許容するか否か)のフラグを設定する方法の一例である。
【0093】
図10において、1001は、フォーム作成アプリケーション121によって生成され、ホストコンピュータ101のディスプレイ144に表示されるフォーム作成画面である。まず、ユーザは、フォーム作成画面でフォームを作成する際に、重要なバリアブルデータがセットされるフィールドを選択して、プロパティを設定する。図10の例では、フィールド2を選択している状態を示している。
【0094】
次に、フォーム作成アプリケーション121は、フォーム作成画面に対する操作に基づいて、フィールド2のプロパティダイアログ1002を表示する。ここで、ユーザは、チェックボックス1003にチェックすることにより、このフィールドにセットされるバリアブルデータのみが、初回の印刷時での印刷を禁止する印刷設定が可能となる。そして、設定が完了する(OKボタンが操作される)と、この印刷設定を含む印刷ジョブが生成されることになる。
【0095】
図11は本発明の実施形態1の図10のフォーム1004を用いて運用した一例である。
【0096】
印刷時に、初回の印刷時に、フィールド1102、1104にセットされるバリアブルデータは印刷される。一方、フラグを設定したフィールド1103に関しては、バリアブルデータ1105は印刷されず、プリンタ内のハードディスクに保持されることになる。そして、このバリアブルデータ1105は、2回目の印刷で印刷されることになる。尚、フィールド1103は、1回目に印刷されても、2回目に印刷されても良い。
【0097】
<実施形態2>
実施形態1では、2回目の印刷の際に、ユーザが正しい向きと順番で、1回目の印刷が完了している印刷物をプリンタにセットする必要がある。そのため、ユーザがその印刷物を間違えてプリンタにセットしてしまうと、正しい出力(印刷)結果が得られない場合がある。そこで、実施形態2では、このユーザによるオペレーションミスを無くすための構成について説明する。
【0098】
実施形態2では、1回目の印刷時に、自動的に用紙銘柄を設定し、排紙ユニットと関連づけることで、ユーザによるオペレーションミスを無くすための構成を実現する。
【0099】
以下、図12と図13を用いて、実施形態2の構成を説明する。
【0100】
図12は本発明の実施形態2における初回の印刷時の一例を示す図である。
【0101】
プリンタは、初回(1回目)の印刷ジョブを受け取ると、バリアブルデータを除いた印刷物1206を、複数の排紙ユニット1203〜1205の内、特定の排紙ユニット1203に対して出力する。そして、その排紙ユニット1203に対して、プリンタは自動的に用紙銘柄を設定する。用紙銘柄とは、給紙カセットと用紙を対応づける機能である。
【0102】
尚、各排紙ユニット1203〜1205は、プリンタへの給紙も可能な給排紙ユニットとして機能する。
【0103】
図12の例では、排紙ユニット1に対して、「セキュアクリアトナー用紙1」という用紙銘柄を設定している(1202)。プリンタは、その用紙銘柄を含む設定情報も、バリアブルデータのみの印刷ジョブと共にハードディスクに記憶しておく。
【0104】
図13は本発明の実施形態2における2回目の印刷時の一例を示す図である。
【0105】
ユーザがプリンタの操作パネルよりジョブを選択すると、プリンタはハードディスクに既に記憶している用紙銘柄の設定情報を解析する。そして、用紙銘柄に対応した給紙カセットから用紙を読み込む。
【0106】
図13の例では、排紙ユニット1に排紙された用紙を「排紙ユニット1(1203)」から給紙する。その後、プリンタはバリアブルデータとクリアトナーをその給紙した用紙に印刷して、出力する(1301)。この方法により、ユーザは2度目の印刷時に用紙をセットする必要がなくなり、自動的に1度目の印刷物が選択されるようになる。このため、ユーザのオペレーションミスがなくなる。
【0107】
以上説明したように、実施形態2によれば、クリアトナーを用いる印刷における、1回目の印刷による印刷物を特定の排紙ユニットへ排紙するとともに、2回目の印刷では、その特定の排紙ユニットに排紙された印刷物を給紙して、印刷を行う。
【0108】
このように、1回目と2回目の一連の印刷における給排紙に用いる給排紙ユニットを共通化する。これにより、2回目の印刷の給紙を自動化することで、印刷における作業負担を軽減し、オペレーションミスを回避するとともに、印刷物上の情報の漏洩の危険性を軽減することができる。
【0109】
<実施形態3>
実施形態3では、実施形態2と同様に、ユーザのオペレーションミスをなくす構成について説明する。実施形態2では、各ユーザごとに専用の排紙ユニットが必要であるため、準備に手間がかかる。それに対して、実施形態3では、別の構成によりユーザのオペレーションミスをなくす構成について説明する。
【0110】
特に、実施形態3では、2回目の印刷時に、プリンタの操作パネル上に、正しい印刷結果のプレビュー画面と、実際にセットされた印刷用紙を用いて印刷した場合のプレビュー画面を表示(対比表示)する。このプレビュー画面をユーザが比較することで、印刷用紙のセットが正しいたかどうか出力前に確認することができる。
【0111】
図14は本発明の実施形態3の一例を示す図である。
【0112】
2回目の印刷時に、プリンタの操作パネル1401に、プレビュー画面を表示する。プレビュー画面内の「正しい結果」(1402)では、正しい印刷結果を表示する。これは、初回の印刷時に、プリンタが内部で、フォーム情報が示すフォーム画像とデータ情報が示すデータ画像とのオーバレイ処理を実行し、その画像をオーバレイ画像としてあらかじめ記憶しておくことで実現する。一方、「実際の印刷」(1403)では、2回目の印刷時にセットされた印刷用紙(固定部分が印刷済み)に対して、プリンタに記憶されていたバリアブルデータ(データ情報)を印刷した場合の印刷結果を表示することで実現する。
【0113】
このプレビュー画面をユーザが比較することで、印刷用紙のセットが正しいかどうか出力前に確認することができる。
【0114】
以上説明したように、実施形態3によれば、印刷前に、正しい印刷結果と、実際の印刷結果とを操作パネル上に対比表示して、その内容を確認することができるので、意図する正しい印刷結果が得られるかを容易に確認することができる。
【0115】
<実施形態4>
例えば、1回目をオフセット印刷、2回目をPOD(Print On Demand)機でクリアトナー印刷というように、印刷処理効率を上げるために印刷機を1回目と2回目で別の印刷機を用いても、実施形態1と同様の効果が得られる。
【0116】
<実施形態5>
実施形態1〜4では、記録剤としてトナーを用いるレーザビーム方式の印刷の場合で説明しているが、これに限定されない。例えば、クリアトナーと同等の機能を実現できるインクであれば、インクを用いるインクジェット方式や熱転写方式の印刷においても、本発明を適用できることは言うまでもない。
【0117】
また、クリアトナーを用いて印刷する場合を例に挙げて説明しているが、これに限定されない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために印刷媒体に対して印刷(添加)される処理剤についても本発明を適用することができることは言うまでもない。
【0118】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0119】
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0120】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0121】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
【0122】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0123】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0124】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0125】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0126】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明の印刷システムの構成例を示す図である。
【図2】本発明の印刷ステムの一構成要素であるホストコンピュータのハードウェア構成を示す図である。
【図3】本発明の印刷システムの別構成を示す図である。
【図4】本発明のフォーム作成アプリケーションにより作成されるフォームの一例を示す図である。
【図5】本発明の印刷方法を説明するための図である。
【図6】本発明の実施形態1の初回(1回)の印刷時までの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態1の2回目の印刷時の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態1の初回の印刷処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態1の2回目の印刷処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態1の応用例を説明するための図である。
【図11】本発明の実施形態1の図10のフォームを用いて運用した一例である。
【図12】本発明の実施形態2における初回の印刷時の一例を示す図である。
【図13】本発明の実施形態2における2回目の印刷時の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態3の一例を示す図である。
【図15】従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
【0128】
101 ホストコンピュータ
103 ユーザインタフェース
105 ライブラリ
107 ネットワーク
109 プリントサーバ
111 通信チャネル
113 プリンタ
115 ファイルサーバ
117 データベースサーバ
119 データベース
121 フォーム作成アプリケーション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置と、前記情報処理装置から受け取る前記印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置とを備える印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信手段とを備え、
前記印刷装置は、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信手段と、
印刷ジョブに基づいて、印刷媒体への印刷を実行する印刷手段と、
前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理手段と
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記データ情報が示すデータ群それぞれについて、前記フォーム情報とともに印刷することを許容するか否かを示す印刷設定を入力する入力手段を更に備え、
前記生成手段では、前記入力手段によって入力された印刷設定に基づいて、前記フォーム情報と、該フォーム情報とともに印刷することを許容するデータを含む印刷ジョブを前記第1印刷ジョブとして生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記印刷装置は、複数の排紙手段を更に備え、
前記印刷処理手段は、前記第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体を前記複数の排紙手段の中、指定された排紙手段へ排紙するとともに、前記印刷指示がなされた場合は、前記排紙手段に排紙されている前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体に対して、前記第2印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記印刷装置は、
前記第1印刷ジョブに含まれるフォーム情報に基づいて、前記印刷手段によって前記印刷媒体に印刷するフォーム画像を前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記フォーム画像と、前記第2印刷ジョブに含まれデータ情報に基づいて、前記印刷手段によって前記印刷媒体に印刷するデータ画像とのオーバレイ画像を生成するオーバレイ処理手段と、
前記印刷指示がなされた場合は、前記記憶媒体に記憶されているオーバレイ画像と、前記データ画像とを対比表示する表示手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置であって、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成手段と、
前記生成手段で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
前記データ情報が示すデータ群それぞれについて、前記フォーム情報とともに印刷することを許容するか否かを示す印刷設定を入力する入力手段を更に備え、
前記生成手段では、前記入力手段によって入力された印刷設定に基づいて、前記フォーム情報と、該フォーム情報とともに印刷することを許容するデータを含む印刷ジョブを前記第1印刷ジョブとして生成する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する情報処理装置から、印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置であって、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信手段と、
印刷ジョブに基づいて、印刷媒体への印刷を実行する印刷手段と、
前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定手段の判定の結果、前記受信手段で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
複数の排紙手段を更に備え、
前記印刷処理手段は、前記第1印刷ジョブに基づいて、前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体を前記複数の排紙手段の中、指定された排紙手段へ排紙するとともに、前記印刷指示がなされた場合は、前記排紙手段に排紙されている前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷がなされた印刷媒体に対して、前記第2印刷ジョブに基づく前記印刷手段による印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する
ことを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項9】
前記第1印刷ジョブに含まれるフォーム情報に基づいて、前記印刷手段によって前記印刷媒体に印刷するフォーム画像を前記記憶媒体に記憶する記憶制御手段と、
前記記憶媒体に記憶されている前記フォーム画像と、前記第2印刷ジョブに含まれるデータ情報に基づいて、前記印刷手段によって前記印刷媒体に印刷するデータ画像とのオーバレイ画像を生成するオーバレイ処理手段と、
前記印刷指示がなされた場合は、前記記憶媒体に記憶されているオーバレイ画像と、前記データ画像とを対比表示する表示手段と
を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。
【請求項10】
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置の制御方法であって、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信工程と
を備えることを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項11】
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する情報処理装置から、印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置の制御方法であって、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、印刷部による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御工程と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷部によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷部による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理工程と
を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
【請求項12】
印刷装置へ供給する印刷ジョブを生成する情報処理装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成した印刷ジョブを前記印刷装置へ送信する送信工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
フォーム情報とデータ情報を含むオーバレイ印刷用の印刷データであって、印刷媒体に処理剤を添加する印刷設定を含む印刷データから、前記フォーム情報による印刷を行うための第1印刷ジョブと、前記印刷設定を含む前記データ情報による印刷を行うための第2印刷ジョブとを生成する情報処理装置から、印刷ジョブを受け取り、その印刷ジョブに基づいて印刷を実行する印刷装置の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記情報処理装置から前記印刷ジョブを受信する受信工程と、
前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブであるか前記第2印刷ジョブであるかを判定する判定工程と、
前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第1印刷ジョブである場合、該第1印刷ジョブに基づいて、印刷部による印刷媒体への印刷を実行し、前記判定工程の判定の結果、前記受信工程で受信した印刷ジョブが前記第2印刷ジョブである場合、該第2印刷ジョブを記憶媒体に記憶する制御工程と、
前記記憶媒体に記憶されている前記印刷設定を含む第2印刷ジョブの印刷指示がなされた場合、前記第2印刷ジョブに基づいて、前記印刷部によって、前記第1印刷ジョブに基づく前記印刷部による印刷がなされた印刷媒体への印刷を実行するとともに、該印刷媒体へ前記処理剤を添加する処理を実行する印刷処理工程と
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−113531(P2010−113531A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285708(P2008−285708)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】