説明

印刷システム、画像供給デバイス及びその制御方法

【課題】 PictBridge及びDPOFにおいて、複数画像形式ファイル中の任意の画像を印刷指定可能とすることを課題とする。更には、複数画像形式ファイル中の画像の印刷に際し、デバイス間データ転送量を抑えることを課題とする。更に、PictBridgeにおいてはDisconnectEnable機能によるデジタルカメラの早期接続解放を課題とする。
【解決手段】 複数画像形式中の任意の画像を選択可能とするために、任意の画像とその画像をPictBridge、DPOFで指定可能とするための各種情報とを生成・利用・管理する。更に、デジタルカメラ−プリンタ間の更なるデータ転送が不要となった際にプリンタがデジタルカメラに通知する。またデジタルカメラはその通知を受けた時、ユーザーにプリンタとの接続解除が可能であることを通知、もしくは自動的に接続を解除して待機状態に戻る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像供給デバイスと印刷装置とを有し、前記画像供給デバイスから供給される画像ファイルに基づいて前記印刷装置により画像を印刷する印刷システム、及び画像供給デバイスに関する。
【0002】
ここで画像供給デバイスとは、PictBridge対応したデジタルカメラ(以降DSCと呼ぶ)のようなものである。
【0003】
同じく印刷装置とはPictBridge対応したプリンタ(以降PRTと呼ぶ)のようなものである。
【0004】
PictBridgeのようなDSCとPRTによるダイレクトプリント、あるいはDPOFのようなダイレクトプリントにおける印刷設定方式が本発明の対象である。
【背景技術】
【0005】
メモリカード内の画像を印刷する機能は、DSCの普及に伴い様々な印刷形態が提供されている。例えばPictBridgeでは、DSCとPRTによるダイレクトプリントが規格化されている。本規格によれば、ユーザーの指示によりDSCに接続されたメモリカード内の画像ファイルから1つの画像を印刷したり、複数画像をインデックス形式で印刷することが可能である。また画像に対して赤目除去や明るさを調整する機能も提供されている。更には、DPOF規格に沿った印刷形態にも対応可能となっている。更には、DSCの不要なバッテリー消耗の防止を目的とし、DSC−PRT間接続の早期解放を実現すべくDisconnectEnableと呼ばれる機能も定められている。この機能は印刷対象画像ファイルを全てPRTが受信完了し、更なるデータ転送不要となった際に、DSCとPRTの接続を解除しても良いことをユーザーに通知するものである。その性質上、印刷対象画像ファイルの総サイズが少ない程効果が見込める。
【0006】
メモリカード内には複数の画像ファイルが保存される。保存される画像ファイル形式としてはサムネール画像及び主画像からなる(以降、単一画像と呼ぶ)ものが主要である。PictBridge、及びDPOFにおいても入力画像ファイルとしてこのような画像ファイル形式が想定されている。しかし、複数の画像を1つのファイルに保存した構成のデータがメモリカード内に保存されることも考えられる。(以降、そのような複数の画像を有するファイルを複数画像形式ファイルと呼ぶ。)
ここで、複数画像形式ファイルをPictBridge及びDPOFに基づき印刷する際、次のような課題がある。1.PictBridge及びDPOFにおいて印刷画像はファイル単位でのみ指定可能である。このため複数画像形式ファイル中の任意の画像を印刷指定することができない。2.複数画像形式ファイルを印刷する際、印刷対象が一部の画像のみであったとしても、DSC−PRT間のデータ転送量は複数画像形式ファイル分必要となる。よって、DSCの不要なバッテリー消耗を招く。また、先のDisconnectEnable機能条件面においても不利である。
【0007】
一方で上記に類似する課題への解決手段や、DSCで撮影画像をプリント専用に処理した後、プリンタに送信して印刷するシステムが提案されている(特許文献1〜3)。特許文献1は、記録媒体との間でデータ転送可能なDSCがプリンタに対してダイレクト通信可能に接続されるプリントシステムに関する。デフォルトでサポートされていないファイルパスの画像に対しファイルIDを割り当てることで、DPOFオンライン印刷に対応する技術が提案されている。この技術ではPictBridgeのDPOF印刷でデフォルト非サポートなファイルパス上の画像データが印刷可能となる。
【0008】
特許文献2では、プリンタでの処理負荷の低減を目的とした提案がなされている。DSCでJPEGファイルの解凍、色変換、リサイズ等を行ってプリント可能なデータ形式へ変換処理を行い、プリント可能なデータとしてプリンタに送信し、プリンタでの画像処理負荷の低減を図っている。更に特許文献3では、プリンタ毎の色再現特性のばらつきをDSC側で補正し、JPEGなどの一般的な画像ファイルに変換してプリンタに送信している。これによりプリンタ毎の印刷特性に依存しない安定した画像を得ることが記載されている。更に特許文献4では、PictBridgeにおいてプリンタのCapabilityで認められていないフォーマットの画像データを印刷可能とする技術が提案されている。この技術ではDSCがプリンタのCapabilityに基づき、印刷可能な画像フォーマットへの変換を行うことで多種多様な画像データを印刷可能とすることが記載されている。但し特許文献1〜4の技術では、本特許で課題とする複数画像形式内の任意の画像を印刷指定可能とすることはできない。
【特許文献1】特開2007−066156号公報
【特許文献2】特開平10−290470号公報
【特許文献3】特開2003−134457号公報
【特許文献4】特開2007−4715号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明では、PictBridge及びDPOFにおいて、複数画像形式ファイル中の任意の画像を印刷指定可能とすることを課題とする。更には、複数画像形式ファイル中の画像を印刷するに際し、DSC−PRT間データ転送量を抑え、DSCバッテリーの消耗を抑えることを課題とする。更に、PictBridgeにおいてはDisconnectEnable機能による更なるバッテリー消耗量の削減と、DSC−PRTの早期接続解放実現を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために本発明は、画像供給デバイスと印刷装置とを有し、前記画像供給デバイスから供給される画像ファイルに基づいて前記印刷装置により画像を印刷する印刷システムであって、前記画像供給デバイスは、画像ファイルを記憶する画像ファイル記憶手段と、前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数画像形式ファイル中の少なくとも1つの画像を印刷指定可能な印刷画像指定手段と、前記印刷画像指定手段で印刷指定された画像情報に基づき、前記複数画像形式ファイルから印刷装置に供給する画像ファイルを少なくとも1つ生成する供給画像ファイル生成手段と、前記供給画像ファイルに対応する供給画像ファイルIDを生成する供給画像ファイルID生成手段と、前記供給画像ファイル及び前記供給画像ファイルIDを対応付けて管理する供給画像ファイル管理手段と、前記印刷装置からの前記供給画像ファイルIDに基づく供給画像ファイル取得要求に応じて、前記供給画像記憶手段で記憶されている供給画像ファイルを前記印刷装置に送信する送信手段とを有し、前記印刷装置は、前記供給画像ファイル取得要求に応じて前記送信手段により送信された前記供給画像ファイルを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した前記供給画像ファイルを少なくとも一部記憶可能な受信画像記憶手段と、前記受信画像記憶手段に印刷指定された画像ファイル全てを受信したかを判断する受信完了判断手段と、前記受信完了判断手段により受信完了が認められた際はその旨を前記画像供給デバイスに通知する受信完了通知手段とを備え、更に前記画像供給デバイスは、前記受信完了通知手段からの通知に基づき、前記印刷装置との接続を解除可能であることをユーザーに通知する接続解除可能通知手段を備え、前記複数画像形式ファイル中の前記供給画像ファイルを印刷指定可能とするとともに、前記送信手段及び受信手段により送受信されるデータ転送量を削減し、更に前記画像供給デバイスの前記印刷装置との早期接続解除が可能であることを通知する特徴を有する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、PictBridgeにおいて、複数画像形式ファイル中の任意の画像を印刷指定可能となる。
【0012】
前記第5乃至第6の発明によれば、DPOFにおいて、複数画像形式ファイル中の任意の画像を印刷指定可能となる。
【0013】
更に、前記第1乃至第4の発明によれば、複数画像形式ファイル中の画像を印刷するに際し、DSC−PRT間データ転送量を抑え、DSCバッテリーの消耗を抑えることが可能となる。
【0014】
更に、前記第1乃至第4の発明によれば、PictBridgeのDisconnectEnable機能条件面で好条件を作り出し、更なるバッテリー消耗量の削減と、DSC−PRTの早期接続解放実現につなげられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
発明を実施するための最良の形態は次の実施例である。
【0016】
[本発明における共通の形態]
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、本実施の形態では、デジタルカメラ(DSC)とプリンタ(PRT)との間でダイレクトプリントを実現するPictBridgeを利用した場合で説明する。
【0017】
<プリンタの概要説明>
図1は、本発明の実施の形態に係るフォトダイレクトプリンタ装置(以下、PDプリンタ)1000の概観斜視図である。このPDプリンタ1000は、ホストコンピュータ(PC)からデータを受信して印刷する通常のPCプリンタとしての機能を備えている。更に、メモリカードなどの記憶媒体に記憶されている画像データを直接読取って印刷したり、或いはデジタルカメラやPDAなどからの画像データを受信して印刷する機能も備えている。
【0018】
図1において、本実施の形態に係るPDプリンタ1000の外殻をなす本体は、下ケース1001、上ケース1002、アクセスカバー1003及び排出トレイ1004の外装部材を有している。また下ケース1001は、PDプリンタ1000の略下半部を、上ケース1002は本体の略上半部をそれぞれ形成している。両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなし、その上面部及び前面部にはそれぞれ開口部がされている。さらに、排出トレイ1004は、その一端部が下ケース1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケース1001の前面部に形成される開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイ1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録されたシート(普通紙、専用紙、樹脂シート等を含む。以下単にシートとする)が排出可能となると共に、排出されたシートを順次積載し得るようになっている。また排紙トレイ1004には、2枚の補助トレイ1004a,1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、シートの支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0019】
アクセスカバー1003は、その一端部が上ケース1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっている。このアクセスカバー1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジ(不図示)或いはインクタンク(不図示)等の交換が可能となる。尚、ここでは特に図示しないが、アクセスカバー1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっている。そして、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバー1003の開閉状態を検出し得るようになっている。
【0020】
また、上ケース1002の上面には、電源キー1005が設けられている。また、上ケース1002の右側には、液晶表示部1006や各種キースイッチ等を備える操作パネル1010が設けられている。この操作パネル1010の構造は、図2を参照して詳しく後述する。1007は自動給送部で、シートを装置本体内へと自動的に給送する。1008は紙間選択レバーで、プリントヘッドとシートとの間隔を調整するためのレバーである。1009はカードスロットで、ここにメモリカードを装着可能なアダプタが挿入され、このアダプタを介してメモリカードに記憶されている画像データを直接取り込んで印刷することができる。このメモリカードとしては、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、スマートメディア、メモリスティック等がある。1011はビューワ(液晶表示部)で、このPDプリンタ1000の本体に着脱可能であり、メモリカードに記憶されている画像の中からプリントしたい画像を検索する場合などに、1コマ毎の画像やインデックス画像などを表示するのに使用される。1012は後述するデジタルカメラを接続するためのUSB端子である。また、このPD装置1000の後面には、パーソナルコンピュータ(PC)を接続するためのUSBコネクタが設けられている。
【0021】
図2は本実施の形態に係るPDプリンタ1000の操作パネル1010の概観図である。図において、液晶表示部1006には、その左右に印刷されている項目に関するデータを各種設定するためのメニュー項目が表示される。ここに表示される項目として、例えば次のようなものがある。複数ある写真画像ファイルの内、印刷したい写真画像の先頭番号。指定コマ番号(開始コマ指定/印刷コマ指定)。印刷を終了したい最後の写真番号(終了)。印刷部数(部数)。印刷に使用するシートの種類(用紙種類)。1枚のシートに印刷する写真の枚数設定(レイアウト)。印刷品位の指定(品位)。撮影した日付を印刷するかどうかの指定(日付印刷)。写真を補正して印刷するかどうかの指定(画像補正)。印刷に必要なシートの枚数表示(用紙枚数)等である。これら各項目は、カーソルキー2001を用いて選択、或いは指定される。2002はモードキーで、このキーを押下する毎に、印刷の種類(インデックス印刷、全コマ印刷、1コマ印刷、指定コマ印刷等)を切り替えることができ、これに応じてLED2003の対応するLEDが点灯される。2004はメンテナンスキーで、プリントヘッドのクリーニング等、プリンタのメンテナンスを行わせるためのキーである。2005は印刷開始キーで、印刷の開始を指示する時、或いはメンテナンスの設定を確立する際に押下される。2006は印刷中止キーで、印刷を中止させる時や、メンテナンスの中止を指示する際に押下される。
【0022】
次に図3を参照して、本実施の形態に係るPDプリンタ1000の制御に係る主要部の構成を説明する。尚、この図3において、前述の図面と共通する部分は同じ記号を付与して、それらの説明を省略する。
【0023】
図3は、本実施の形態に係るPDプリンタの制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。図3において、3000は制御部(制御基板)を示している。3001はASIC(専用カスタムLSI)を示している。3002はDSP(デジタル信号処理プロセッサ)で、内部にCPUを有し、後述する各種制御処理及び、輝度信号(RGB)から濃度信号(CMYK)への変換、スケーリング、ガンマ変換、誤差拡散等の画像処理等を担当している。3003はメモリで、DSP3002のCPUの制御プログラムを記憶するプログラムメモリ3003a、及び実行時のプログラムを記憶するRAMエリア、画像データなどを記憶するワークメモリとして機能するメモリエリアを有している。3004はプリンタエンジンで、ここでは、複数色のカラーインクを用いてカラー画像を印刷するインクジェットプリンタのプリンタエンジンが搭載されている。3005はデジタルカメラ(DSC)3012を接続するためのポートとしてのUSBコネクタである。3006はビューワ1011を接続するためのコネクタである。3008はUSBハブ(USBHUB)で、このPDプリンタ1000がPC3010からの画像データに基づいて印刷を行う際には、PC3010からのデータをそのままスルーし、USB3021を介してプリンタエンジン3004に出力する。これにより、接続されているPC3010は、プリンタエンジン3004と直接、データや信号のやり取りを行って印刷を実行することができる(一般的なPCプリンタとして機能する)。3009は電源コネクタで、電源3019により、商用ACから変換された直流電圧を入力している。PC3010は一般的なパーソナルコンピュータ、3011は前述したメモリカード、3012はデジタルカメラ(DSC:Digital Still Camera)である。尚、この制御部3000とプリンタエンジン3004との間の信号のやり取りは、前述したUSB3021又はIEEE1284バス3022を介して行われる。
【0024】
<デジタルカメラの概要説明>
図4は、本実施の形態に係るDSC(デジタルカメラ)3012の構成を示すブロック図である。同図において、3100はDSC3012全体の制御を司るCPUであり、3101はCPU3100による処理手順を記憶しているROMである。3102はCPU3100のワークエリアとして使用されるRAMであり、3103は各種操作を行うスイッチ群で、シャッター、モード切替スイッチ、選択スイッチやカーソルキー等が含まれている。2700は液晶表示部であり、現時点で撮影している映像や、撮像されてメモリカードに記憶されている画像を表示したり、各種設定を行う際のメニューを表示するために使用される。3105は光学ユニットであり、主としてレンズ及びその駆動系で構成される。3106はCCD素子であり、3107はCPU3100の制御下において光学ユニット3105を駆動制御するドライバである。3108は記憶媒体3109(コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード、スマートメディア等)を接続するためのコネクタである。3110はPC或いは実施の形態におけるPDプリンタ1000と接続するためのUSBインターフェース(USBのスレーブ側)である。
【0025】
<ダイレクトプリント概要説明>
図5は、上述のPictBridgeを採用した印刷システムにおいて、DSC3012からPDプリンタ1000に対してプリント要求を発行して印刷を行う場合の大まかな信号フローを説明する図である。この処理手順は、PDプリンタ1000とDSC3012とがUSBケーブルを介して接続された後、或は無線により通信を行うことにより互いにDPS仕様に準拠していることを確認した後に実行される。まずDSC3012は「ConfigurePrintService」をPDプリンタ1000に送信して、PDプリンタ1000の状態をチェックする(600)。これに対してPDプリンタ1000から、その時点でのPDプリンタ1000の状態(ここでは「アイドル」状態)が通知される(601)。ここでは「アイドル」状態であるため、DSC3012はPDプリンタ1000のCapabilityを問合せ(602)、そのCapabilityに応じたプリント開始要求(StartJob)を発行する(603)。尚、このプリント開始要求は、601で、後述するPDプリンタ1000からのステータス情報の中の「newJobOK」が「True(真)」になっていることを条件に、DSC3012からPDプリンタ1000に発行される。
【0026】
このプリント開始要求に対してPDプリンタ1000は、印刷が指示された画像データのファイルIDに基づいてファイル情報をDSC3012に要求する(GetFileInfo)(604)。これに応答してDSC3012から、そのファイル情報(FileInfo)が送信される。このファイル情報にはファイルフォーマット、ファイル容量等の情報が含まれる。そしてPDプリンタ1000がそのファイル情報を受信して処理可能であると判断すると、そのファイル情報をDSC3012に要求する(GetFile)(605)。これによりその要求されたファイルの画像データ(ImageFile)がDSC3012からPDプリンタ1000に送られる。これによりPDプリンタ1000がプリント処理を開始すると、606で「印刷中(Printing)」を示すステータス情報が、PDプリンタ1000からDSC3012に「NotifyDeviceStatus」によって送られる。そして1頁のプリント処理が終了すると、次のページの処理開始時にPDプリンタ1000から「NotifyJobStatus」607により、それが通知される。そして1頁だけの印刷であれば、そのプリント要求した1頁の印刷が終了した時に、「NotifyDviceStatus」608によりPDプリンタ1000が「アイドル」状態になったことが通知される。
【0027】
ここでDisconnectEnable機能をサポートしている場合は、前記1頁の印刷を必ず待つ必要はない。この場合、画像データの更なる受信が不要となった際に「NotifyDviceStatus」608によってPDプリンタ1000との接続を解除可能であることが通知される。
【0028】
尚、例えば、1頁に複数(N)の画像をレイアウトして印刷するN−up印刷の場合には、N枚の画像を印刷する度に、「NotifyJobStatus」607がPDプリンタ1000からDSC3012に送られることになる。
【0029】
本実施の形態での「NotifyJobStatus」及び「NotifyDeviceStatus」の発行タイミングと画像データの取得の順番は一例であり、製品の実装によっては様々なケースが起こりうる。
【0030】
<複数画像形式の概要説明>
図6は、本実施例における複数画像形式の説明図である。図6における(a)は複数画像形式であり、SOIマーカで始まりEOIマーカで終わる複数のJPEGが連結されている。ファイル先頭のSOIマーカの後には、第1画像のExif付属情報401と、第1画像の複数画像形式付属情報402と、JPEGで圧縮された第1画像が存在する。JPEGで圧縮された第1画像の後にはEOIマーカが存在する。
【0031】
第1画像のEOIマーカの後には第2画像のSOIマーカが存在し、その後には第2画像のExif付属情報、第2画像の複数画像形式付属情報403、JPEGで圧縮された第2画像が存在する。第1画像のEOIマーカと第2画像のSOIマーカの間に別の情報が存在することがあっても良い。第2画像のEOIマーカの後には第3画像のSOIマーカが存在し、その後には第3画像のExif付属情報、複数画像形式付属情報403、JPEGで圧縮された第3画像が存在する。第2画像のEOIマーカと第3画像のSOIマーカの間に別の情報が存在することがあっても良い。同様に、第2画像、第3画像、と続き、第n画像まで存在する。
【0032】
図6における(b)は第1画像の複数画像形式付属情報である。第1画像の複数画像形式付属情報402には、APP2マーカ、複数画像形式であることを示す識別子がある。識別子は図中で複数画像形式と示してある。さらにヘッダ、インデックスIFD404、第1画像IFDがある。図6における(c)は第1画像以外の複数画像形式付属情報403である。第1画像以外の複数画像形式付属情報403には、APP2マーカ、複数画像形式であることを示す識別子がある。識別子は図3中では複数画像形式と示してある。さらにヘッダ、第n画像IFDがある。
【0033】
図7は複数画像形式のインデックスIFDの説明図である。図7における(a)はインデックスIFDの内部構造を表している。これは、図6におけるインデックスIFD404に対応している。インデックスIFD404には、複数画像形式のバージョン、ファイルに含まれる画像数、第1画像のエントリへのオフセット、第1画像から第n画像それぞれのユニークIDリスト、総コマ数、次のIFDへのオフセット値、が記録されている。さらにIFDの値として、第1画像から第n画像それぞれのエントリ406、第1画像から第n画像までのユニークIDが記録されている。第1画像の複数画像形式付属情報と、第2画像以降の複数画像形式付属情報とは内部に含まれている情報が異なる。
【0034】
図7における(b)は第1画像から第n画像それぞれのエントリ406の構造を示している。第1画像から第n画像それぞれのエントリ406には、画像の種別407、画像データオフセット、下位画像1エントリ番号、下位画像2エントリ番号が記録されている。図7における(c)は画像の種別407の内部構造を示している。画像の種別407には、メイン画像フラグ、下位画像フラグ、上位画像フラグが記録されている。メイン画像フラグには、該画像がメイン画像の場合に1が記録され、そうでない場合には0が記録されている。下位画像フラグには、該画像が他の画像の下位に位置付けられている場合に1が記録され、そうでない場合には0が記録されている。上位画像フラグには、該画像が他の画像の上位に位置付けられている場合に1が記録され、そうでない場合には0が記録されている。
【0035】
[第1の実施形態]
この実施形態はPictBridgeによるダイレクトプリントに関し、請求項1、乃至4に関する。
【0036】
図8は、本発明の実施の形態1に係るデジタルカメラ(DSC)3012とPDプリンタ1000との間で通信を行って、DSC3012からPDプリンタ1000に画像データを供給して印刷を行う場合の処理を説明する図である。図8において、STEP1〜STEP22はDSC3012における処理を示し、STEP31〜STEP43はPDプリンタ1000における処理を示している。STEP1及びSTEP31では、DSC3012とPDプリンタ1000との間で、互いにDPS仕様に準拠していることを確認する。この状態でDSC3012はPDプリンタ1000に対して、プリンタの状態やデバイス情報を問合せる。これに対してPDプリンタ1000から、その時点でのPDプリンタ1000の状態やデバイス情報が通知される。このデバイス情報には、例えば接続プロトコルのバージョンや、プリンタのベンダー名や機種名等が通知される。こうしてSTEP2で、DSC3012は、プリンタの状態及びデバイス情報の中で必要とする「情報1」をRAM3102に記憶する。この「情報1」には、後に、DSC3012で画像ファイルを変換する際に必要となる情報が含まれている。次にDSC3012は、図5の602で示すように、PDプリンタ1000に対して、そのCapabilityを要求する。またこの過程において、DSC3012はPDプリンタ1000がDisconnectEnable対応しているかも認識する。これによりPDプリンタ1000は、STEP32で、PDプリンタ1000の印刷機能に関する能力情報(Capability)を作成してDSC3012に送信する。DSC3012はこのCapabilityを受信する(STEP3)。そしてSTEP4で、このCapabilityを基にUIを構築して表示部2700に表示する。ここでは、例えば、選択可能な用紙サイズはA4判とB5判。PDプリンタ1000が普通紙と写真用用紙を装着しており、1−up、2−up,4−upのレイアウト印刷が「縁なし」、或は「縁あり」で指定可能。更に日付印刷が可能な場合は、これらの項目を任意に選択可能。それ以外の項目は選択できないようなUI画面が表示部2700に表示される。
【0037】
次にSTEP5では、DSC3012はメモリカード3109に記録されているファイルの中から、PDプリンタ1000で印刷可能なファイルの抽出を行う。この際、複数画像形式ファイル中に含まれる画像(以降、単一抽出画像と呼ぶ)の抽出も行われる。更に単一抽出画像に対しファイル名を割り当てるとともに、当該画像とファイル名の対応情報を生成する。このSTEP5の印刷可能画像ファイル抽出処理の詳細は後に記述する。次にSTEP6で、DSC3012のユーザーは、その構築されたUI画面を参照して、STEP5で抽出された画像の中から、印刷したい画像を選択し、それら画像の印刷形式を設定する。この画像の印刷形式の設定とは、印刷枚数や、用紙サイズ、レイアウト、日付印刷の有無等といった、STEP3で受信したPDプリンタ1000のCapabilityに基づいたものとなる。次にSTEP7で、先にユーザーによって設定された「情報2」をRAM3102に記憶する。この「情報2」は、UIを使用して設定された画像、用紙サイズ、レイアウト等の情報が含まれる。次にUIを使用してユーザーより印刷開始が指示されるとSTEP8に進み、その印刷を指示するための印刷ジョブファイルを作成する。STEP9で、その作成した印刷ジョブファイルをPDプリンタ1000に送信する。この印刷ジョブファイルはSTEP33でPDプリンタ1000により受信される。次にSTEP34で、PDプリンタ1000は、その受信した印刷ジョブファイルを解析してプリントの準備を行う。そして、その印刷ジョブファイルに記載されている印刷対象の「画像ファイル情報の取得要求」(画像ファイル名)をDSC3012に対して発行する。尚PictBridgeのようなUSB上のPTP(Pictutre Transfer Protocol)で動作するサービスでは、この「画像ファイル情報の取得要求」は、そのPTPで規定されている「GetObjectInfo」に相当している。しかしながら、この実施の形態における「画像ファイル情報の取得要求」の役割は、画像ファイルの作成タイミングをPDプリンタ1000からDSC3012に伝えることにある。本実施の形態では、この作成タイミングを伝える一つの手段として「画像ファイル情報の取得要求」を用いたが、このような手段はこれに限定されるものでなく、他の専用のコマンドや既存の通信コマンドを利用しても良い。また先のSTEP6によるユーザーの印刷設定確定後等を作成タイミングとしてもよい。この実施形態では、「印刷用の画像ファイル作成」のタイミングをPDプリンタ1000からDSC3012に対して通知することを特徴としている。そしてSTEP10で、この「画像ファイル情報の取得要求」がDSC3012により受信される。
【0038】
次にSTEP11に進み、本実施の形態の特徴である、PDプリンタ1000に対して送信する印刷用画像ファイルを作成する処理を実行する。このSTEP11の処理は詳しく後述する。次にSTEP12で、その作成した印刷用の画像ファイルの情報(ObjectInfo Dataset:画像フォーマット、画像ファイル名、データサイズ、ディレクトリ、日付などを含む)を、PDプリンタ1000に送信する。次にSTEP35で、PDプリンタ1000は、その印刷用の画像ファイルの情報を受信する。STEP36ではSTEP35で指定された印刷用の画像ファイルの取得要求をDSC3012に送信する。STEP13においてDSC3012は、この画像ファイルの取得要求を受信する。STEP14で、要求された印刷用の画像ファイルをPDプリンタ1000に送信する。STEP37で、PDプリンタ1000は印刷用画像ファイルを受信する。STEP38で、PDプリンタ1000は印刷用画像ファイルを全て受信したか、DSC3012に対する更なる画像ファイル要求が不要かを判断する。STEP38で「不要」と判断された際には、STEP39に進む。STEP39では、PDプリンタ1000はDSC3012に対し、Disconnect可能であることを通知するとともにSTEP40以降の処理を継続する。DSC3012はSTEP15でSTEP39の通知を受ける。続いてSTEP16でSTEP11にて生成された印刷用画像(単一抽出画像)ファイル及び関連情報をRAM3102から削除する。続けてSTEP17ではSTEP5で生成された、単一抽出画像ファイルのファイル名、並びに当該画像とファイル名の対応情報をクリアする。その後、STEP18にて表示部(2700)を用いてユーザーにPDプリンタ1000との接続解除が可能であることを通知する。STEP19ではユーザーによりPDプリンタ1000との接続が解除されたかを監視する。接続解除された際はDSC3012の処理を即時に終了する。接続がなされている際は監視を継続する。
【0039】
STEP38で「要」と判断された際には、STEP40に進む。STEP40では、STEP37で受信した画像ファイルの画像データを復号して画像処理を行い、PDプリンタ1000で出力できる形式の画像に変換する(STEP38)。そしてSTEP41で、その変換した画像データに基づいて印刷を行う。STEP42では、その画像データの最後まで印刷が完了しているかを判定する。ここで印刷が完成していない場合は、例えばPDプリンタ1000で、受信した画像データを格納するためのバッファ領域が十分に確保できず、STEP37で、その画像ファイルの画像データを分割して受信して処理している場合等が考えられる。その場合はSTEP34に戻り、再び「画像ファイル情報の取得要求」をDSC3012に送信し、前述と同様の手順で、STEP37で、画像ファイルの画像データの部分データを受信して印刷する。
【0040】
こうしてSTEP42で、その画像ファイルの画像データの印刷が完了するとSTEP43に進み、その画像ファイルの印刷が完了した旨をDSC3012に通知する。但しSTEP19の処理においてDisconnectEnableが機能し、既にDSC3012側の処理が終了されている場合、STEP43以降の処理はなされない。この時、DisconnectEnable機能仕様に基づくPDプリンタ1000側のジョブ終了処理がなされることは言うまでもない。STEP20で、DSC3012はSTEP43の印刷終了通知を受信する。STEP21で、DSC3012は、STEP16と同様にSTEP11にて生成された印刷用画像(単一抽出画像)ファイル及び関連情報を削除する。STEP22で、またSTEP17と同様にSTEP5で生成された、単一抽出画像ファイルのファイル名、並びに当該画像とファイル名の対応情報をクリアし、処理を終了する。但し、メモリカード3109に記憶されている元の画像ファイルはそのまま保存される。
【0041】
尚、前述のSTEP41で、取得した画像データの量が十分でない状況、例えば記録ヘッドの一走査で記録するデータ量よりも少ない場合には、STEP40での画像処理が可能であってもSTEP41での印刷処理ができない。この場合は、STEP41での印刷動作を行わずに、STEP42の判定を行ってSTEP34へ進むことになる。またSTEP11で画像ファイルの作成が終了した後、STEP12で、「画像ファイル情報」をDSC3012からPDプリンタ1000に送信している。これは前述のSTEP34で、PDプリンタ1000からの「画像ファイル情報の取得要求」(GetObjectInfo)(STEP34)に対する返答である。この「画像ファイル情報」も前述の「画像ファイル情報の取得要求」と同様に、DSC3012で画像ファイルの変換及び作成処理が完了したことをPDプリンタ1000に伝える役割がある。従って本実施の形態における「画像ファイル情報」の送信は、これに限定されるものでなく、他の専用コマンドや既存の通信コマンドを利用しても良い。
【0042】
ここではSTEP15でDSC3012がDisconnect可能通知を受けた際に、STEP18でユーザーにPDプリンタ1000との接続解除可能であることを通知し、その後切断するタイミングはユーザーに委ねる形態について説明した。しかしSTEP18、STEP19を省略することで、ユーザーの操作を待たず、より迅速なDSC3012の接続解除を実現することも可能である。接続解除後、DSC3012は待機画面に戻っても、電源OFFしても構わず、多種多様な形態を取ることが可能である。
【0043】
次に本実施の形態1に係るDSC3012における印刷可能画像ファイル抽出の処理(STEP5)について述べる。図9は、本実施の形態1に係るDSC3012における印刷可能画像ファイル抽出の処理(STEP5)を説明するフローチャートである。図9(a)はSTEP5の全容を示している。図9(b)、(c)は(a)中で用いられている定義済み処理フローを示している。
【0044】
まず図9(a)において、STEP500はDSC3012のメモリカード3109に記憶されている全てのファイルに対して順番に印刷可能かの判断を行うためのループである。STEP501の画像ファイルフォーマット判断でメモリカード3109内のある1つのファイルに対して、そのファイルフォーマットを判断し、その情報をSTEP502に渡す。STEP502では当該画像ファイルが複数画像形式ファイルか否かの判断を行う。ここで複数画像ファイルと判断された場合は、STEP503へ、否と判断された場合はSTEP506へ進む。ここでのファイル形式判断では、例えば画像ファイルの拡張子による判断等を行えばよい。STEP503では当該複数形式画像ファイル内を解析し、図7(a)にて示したインデックスIFD404に含まれる単一抽出画像数(n)を検出する。STEP504はSTEP503で検出された単一抽出画像数分のループである。単一抽出画像数n回分、STEP505は実行される。STEP505にて実行される処理は図9(b)で示されている。図9(b)において、STEP510は第n番目の単一抽出画像の抽出を行う。ここでは図6にて示した複数形式画像ファイルのフォーマットに基づき、各単一抽出画像のSOIを用いた抽出を行う。この抽出は先のSTEP504のループ内で当該複数画像形式ファイル中に含まれる全ての単一抽出画像が抽出されさえすればよい。例えばSTEP510の処理が実行される度に、ファイルの先頭から順次検出すればよい。
【0045】
STEP511の印刷可能判断ではSTEP510から渡された現在印刷可能判断を行っている単一抽出画像のフォーマットと、図8のSTEP3で取得したCapabilityと、後述する変換可能判断条件を用いてその単一抽出画像が印刷可能かを判断する。そして、その判断結果をSTEP512に渡す。
【0046】
変換可能判断条件は次のようなものであればよい。単一抽出画像ファイル管理情報、及び当該画像ファイルの記憶が可能なRAM領域が確保可能であること。単一抽出画像ファイル管理情報には、当該画像ファイルのファイルIDやファイル名、ファイルへのアクセスを可能とする情報が含まれる。管理対象ファイルIDはファイル名など、PictBridgeやDPOFの規格に基づく印刷を可能とするために必要な複数のIDを管理することもある。ファイルへのアクセスを可能とする情報は、どのような情報を保持すべきかが、図8のSTEP11における単一抽出画像ファイルの生成処理形態に依存する。ファイル名でよいかもしれないし、複数画像形式ファイル中の当該画像データへのポインタかもしれない。STEP11の処理内容は後述するが、この実施形態としては多種多様なものが考えられる。
【0047】
ここではSTEP511における処理の一例を示した。しかし、次の2つの条件が満たされるかが確認できれば、どのような判断に基づいても構わないことは当業者であれば自明であろう。1.単一抽出画像データが入力画像ファイルとしてプリンタ1000のCapabilityを満たすこと。2.図8のSTEP11、STEP12の処理において、当該画像データ部のみをプリンタ1000への入力画像ファイルとして送信できること。
【0048】
STEP512ではSTEP511の結果をもとに、STEP513、STEP514の処理を行うかどうかを切り替える。STEP513では、当該単一抽出画像に対し、前述の単一抽出画像ファイル管理情報を生成し、記憶する。STEP514の印刷可能画像ファイルリストに登録では、当該単一抽出画像を印刷可能画像ファイルリストに登録する。印刷可能画像ファイルリストはDSC3012のRAM3102上に記憶される。リスト形式についてはメモリカード3109内のどの画像ファイルが印刷可能かわかるような形式であれば、どのようなものでも良い。しかし、メモリサイズが小さくなるような形式にするのが望ましいことは当業者であれば自明であろう。STEP503、STEP504、STEP505の処理により、複数画像形式ファイル中の全ての単一抽出画像に対する印刷可能画像判断、及び登録の処理はなされる。
【0049】
STEP506にて実行される処理は図9(c)で示されている。図9(c)において、STEP520の印刷可能判断では、現在印刷可能判断を行っている単一画像のフォーマットと、図8のSTEP3で取得したCapabilityとに基づき印刷可能かを判断し、その結果をSTEP521に渡す。単一画像フォーマットが入力画像ファイルとしてプリンタ1000のCapabilityを満たすことを確認する。STEP521ではSTEP520の結果をもとに、STEP522の処理を行うか否かを切り替える。STEP522の印刷可能画像ファイルリストに登録では、当該単一画像ファイルを印刷可能画像ファイルリストに登録する。印刷可能画像ファイルリストはDSC3012のRAM3102上に記憶される。リスト形式についてはメモリカード3109内のどの画像ファイルが印刷可能かわかるような形式であれば、どのようなものでも良い。しかし、メモリサイズが小さくなるような形式にするのが望ましいことは当業者であれば自明であろう。STEP514と同様である。STEP506の処理により、単一画像ファイルに対する印刷可能画像判断、及び登録の処理はなされる。
【0050】
以上の処理をSTEP500で全てのファイルに対して行うことで、STEP5の印刷可能画像ファイル抽出の処理はなされる。ここではSTEP5の処理に関して、全てのファイルに対して印刷可能かの判断を行う例を示したが、あらかじめ判断対象ファイルをファイルの識別子等で絞り込んでも良いことは言うまでもない。
【0051】
次に本実施の形態1に係るDSC3012における画像ファイルの作成処理(STEP11)について述べる。図10は、本実施の形態1に係るDSC3012における画像ファイルの作成処理(STEP11)を説明するフローチャートである。まずSTEP1100で図8のSTEP10で要求された画像ファイルが単一抽出画像を指しているか否かを判断する。単一抽出画像が要求されていると判断された場合はSTEP1101に進む。否と判断された場合は単一画像が要求されていることを意味するため、PDプリンタ1000に送信すべき画像ファイルが既に存在するため、STEP11の処理を終了する。
【0052】
STEP1101では、図8のSTEP6で記憶された「情報2」に基づいて、実際にPDプリンタ1000に転送すべき画像のフォーマットを取得する。STEP1102では、転送要求されている単一抽出画像を、STEP1101で定められた転送画像フォーマットに変換し、記憶する。但し、先に図6、図7で示したような複数画像形式ファイルであれば、「単一抽出画像=JPEG画像」であるため、転送画像フォーマットがJPEGであればフォーマット変換は不要となる。フォーマット変換が不要である場合、フォーマット変換後の画像ファイルを新規に生成するのではなく、複数画像形式ファイル中の格納位置のみ記憶しておけば、DSC3012のメモリ使用量削減につながる。この場合、図8のSTEP14における画像ファイル送信時に記憶した位置からファイルサイズ分読み出せればよい。
【0053】
ここでは単一抽出画像をJPEG形式のままPDプリンタ1000に転送する例での処理を説明した。だが、JPEG以外のフォーマットへの変換が求められる場合はDSC3012に単一抽出画像に対するJPEG複合化処理、並びに転送画像フォーマットへの符号化処理が必要となることは言うまでもない。しかし、PictBridge機能サポートしているDSC、並びにPRTにおける転送画像フォーマットとしてはJPEGが事実上の標準であるため、前述の構成のみでも大抵機能実現が可能となる。フォーマット変換を要するケースではSTEP1102で変換後のファイルをDSC3012のメモリに記憶しておけばよい。また転送画像ファイルフォーマットによってはこのケースにおける省メモリ化をはかる施策として、図8のSTEP14における画像ファイル送信処理とファイル変換処理を並列実行することも考えられうる。但しこの場合、図8のSTEP12で、転送画像ファイルの情報(ObjectInfo Dataset:画像フォーマット、画像ファイル名、データサイズ、ディレクトリ、日付などを含む)を、PDプリンタ1000に送信する必要がある。このためプレ解析等を行い、これらの情報を揃えておく必要がある。STEP1103では上述の、転送画像ファイルの情報(ObjectInfo Dataset:画像フォーマット、画像ファイル名、データサイズ、ディレクトリ、日付などを含む)を生成し、記憶しておく。
【0054】
ここで画像ファイル名に関しては、次のような配慮を行うことで副次的効果が得られることもある。転送画像ファイルの拡張子を転送画像フォーマットに合わせるように配慮する。この配慮により、転送画像ファイルの拡張子チェックを行うようなPDプリンタ1000においても印字させることが可能となる。将来的に新たな拡張子を持つ複数画像形式ファイルが定められたとしても、画像供給デバイス側でこの配慮がなされれば下位互換性が得られることにつながる。
【0055】
以上の説明において、DSC3012は、プリンタのデバイス情報などの「情報1」を取得し、プリンタの有する機能に応じたUIに基づいてカメラのユーザーが設定した情報として「情報2」を取得してメモリに記憶しておく。そしてこれら情報に基づいて、印刷すべき画像データを作成してプリンタに送信することができる。これにより、カメラからプリンタに送信する画像データのフォーマットを、プリンタにおける印刷条件に合致したものとすることができる。また単一抽出画像に関しては、PDプリンタ1000に画像データを転送する際に、当該画像データ部のみを転送することでデータ転送量を抑えることが可能となる。またこれによりPictBridgeの機能条件面で好条件を創出できる。
【0056】
このように本実施形態1によれば、次のような効果がある。1.複数画像形式ファイル中の単一抽出画像も含めて、PDプリンタ1000のCapabilityに基づく全ての印刷可能な画像データをDSC3012のメモリカード3019に記録されているファイル内から抽出できる。2.印刷可能な単一抽出画像データを適切にPDプリンタ1000のCapabilityで許容される形式に適切に変換・送信することが可能となり、印刷が可能となる。3.印刷可能な単一抽出画像データを抽出、変換、送信することで、複数画像形式ファイルそのものを送信するケースに比べ、データ転送量を抑えられる。結果、DSC3012のバッテリーの不要な消耗を抑制できる。更にDisconnectEnable機能条件面で好条件を創出できる。4.単一抽出画像データの変換時に、ファイルの拡張子をPDプリンタ1000のCapabilityで許容される形式に合わせることで、複数画像形式ファイル非サポートなPDプリンタ1000でも印刷可能となる。下位互換性が保てる。5.PDプリンタ1000からDSC3012に対して画像ファイルの作成開始タイミングを知らせ、画像ファイルの作成が完了するとDSC3012からPDプリンタ1000に通知して画像ファイルの送信及び印刷を行うことにより、互いの処理の同期を取った信頼性の高い印刷が可能となる。6.メモリカード3109に記憶された複数画像形式ファイルから作成した単一抽出画像ファイル、並びにその管理情報は、その画像ファイルのPDプリンタ1000への転送が終了すると消去されるため、DSC3012のメモリに残存してメモリ残量を低減するのを防止できる。
【0057】
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。この実施形態ではPictBridgeを利用して、DSC3012でユーザーが設定したDPOF設定に基づくダイレクトプリントを行う場合について説明する。請求項5、6に関する。
【0058】
PictBridgeによるDPOF設定印刷を行う際、DPOFの設定及び設定ファイルの生成、当該設定ファイルの解析してのJOB生成はDSC3012内でとじて実行可能である。実施形態1で示したようなPictBridgeによる通信/印刷処理、DisconnectEnable処理とは切り離せるため、これらの処理についての説明は割愛する。但し構成としては同様の構成を備えることで、PictBridgeによるDPOF設定印刷においても、転送画像ファイルデータ量の削減、並びにDisconnectEnable条件面で好条件を創出することが可能であることは言うまでもない。上述の理由から、この実施形態では、如何にして複数画像形式中の任意の画像をDPOF設定規格に基づき印刷指定するか、について説明する。
【0059】
以下、第1の実施形態で述べた図8、図9と同様の手続きにより、PDプリンタ1000のCapabilityに基づくDSC3012のUIの構築と、印刷可能画像の抽出がなされていることを前提とし説明する。
【0060】
図11はDPOFの印刷設定ファイルの一例を示す図である。図11の印刷設定ファイルは、ある画像「ABC_0001.jpg」を1部、StandardPrintモードで印刷する設定が記述されている。次に内容を説明する。当該設定ファイル中に記載の[HDR]はHeaderセクションであり、設定ファイル内における全プリントに共通な情報が記述される。本セクション内に記載の内容は、本実施形態とは関係ない内容であるため説明は割愛する。[JOB]はJobセクションであり、個々のプリントを実行する上で必要な情報が記述される。印刷指定画像単位に対する設定に用いられる。本セクション中の「PRT PID」はDPOF規格でプリント群と呼ばれる単位に対し割り振られるIDである。「PRT TYP」はPrintの種類を指し、図11に示される「STD」はStandardPrintが指定されていることを意味する。「PRT QTY」は印刷部数で、図11では1部が指定されている。「IMG FMT」は印刷画像ファイルのフォーマットで、図11ではExifVer2.xが指定されている。「IMG SRC」は印刷画像ファイルへの相対パスが記述されている。相対パスは当該設定ファイルが格納されているフォルダを基準に記述される。「CFG DSC」は「IMG SRC」により指定された画像ファイルに対して設定される文字列であり、日付印刷等を行う際に印字すべき文字列が指定される。
【0061】
上術のように、DPOFではファイルパスによる印刷画像の指定のみ可能であるため、複数画像形式中の任意の画像に対する印刷設定ができない。これを解決するために本実施形態では次の対策を施す。図12は本実施の実施形態2に係る、DPOF設定ファイルにより複数画像形式ファイル中の任意画像を印刷指定可能とする概要を示す図である。501はDSC3012に装着されたメモリカード3109に記憶された、ある複数画像形式ファイルであり、ファイル名は「ABC_0001.xyz」とする。502は、DSC3012のUIによりユーザーが印刷指定した、複数画像形式ファイル「ABC_0001.xyz」中の第m画像を抽出し、個別ファイル化したものである。このファイル名を「XYZ_000m.jpg」とする。この個別ファイル名はDPOF規格、及びPictBridge規格等に従う範囲で、DSC3012がメモリカード3109内でユニークとなるものを割り振ればよい。
【0062】
この個別ファイルは、この実施形態によるDPOF設定ファイルがテンポラリなものである場合は、前記メモリカード3109に記憶しても良いし、DSC3012内のRAM3102に記憶してもよい。更には、第1の実施形態でも述べたように、個別化に際し変換が不要であれば必ずしもファイルを生成する必要はなく、該当ファイル名と複数画像形式ファイル中の格納場所のみを管理してもよいことは言うまでもない。DPOF設定ファイルがテンポラリではない場合、前記個別ファイルは生存期間をDPOF設定ファイルにあわせなければ印刷保証できないため、印刷保証する場合はメモリカード3109への記憶が必須となる。503は本実施形態によるDPOF設定ファイルの一例である。「IMG SRC」を見れば明らかなように、印刷対象画像ファイルとして先の個別ファイル名を指定する。
【0063】
以上の対策により、DPOF設定ファイルを用いて複数画像形式ファイル中の任意の画像が印刷指定可能となる。更にDPOF設定ファイルがテンポラリである場合は、個別ファイル化を行わない、省メモリな処理が可能となる。このように本実施形態2によれば、次のような効果がある。
【0064】
PictBridgeによる通信/印刷処理、DisconnectEnable処理に関しては実施形態1と同様の構成を備えておく。そうすることで、PictBridgeによるDPOF設定印刷においても、転送画像ファイルデータ量の削減、並びにDisconnectEnable条件面で好条件を創出することが可能である。更に、次の効果も得られる。1.POF設定ファイルを用いて複数画像形式ファイル中の任意の画像が印刷指定可能となる。2.DPOF設定ファイルがテンポラリである場合は、個別ファイル化を行わない、省メモリな処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施の形態に係るPDプリンタの概観斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るPDプリンタの操作パネルの概観図である。
【図3】本実施の形態に係るPDプリンタの制御に係る主要部の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態に係るDSCの構成を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態に係る印刷システムにおいて、DSCからPDプリンタに対してプリント要求を発行して印刷を行う場合の大まかな信号フローを説明する図である。
【図6】複数画像形式の説明図である。
【図7】複数画像形式のインデックスIFDの説明図である。
【図8】本発明の実施形態1に係るデジタルカメラ(DSC)とPDプリンタとの間で通信を行って、DSCからPDプリンタに画像データを供給して印刷を行う場合の処理を説明する図である。
【図9】本発明の実施形態1に係る印刷可能画像ファイル抽出の処理(STEP5)を説明するフローチャートである。
【図10】本実施の実施形態1に係るDSCにおける画像ファイルの作成処理(STEP11)を説明するフローチャートである。
【図11】DPOFの印刷設定ファイルの一例を示す図である。
【図12】本実施の実施形態2に係る、DPOF設定ファイルにより複数画像形式ファイル中の任意画像を印刷指定可能とする概要を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
1000 フォトダイレクトプリンタ装置
1010 フォトダイレクトプリンタ装置(1000)の操作パネル
1011 フォトダイレクトプリンタ装置(1000)のビューワ
1012 フォトダイレクトプリンタ装置(1000)のデジタルカメラを接続するためのUSB端子
2700 デジタルカメラ(DSC)3012の液晶表示部
3000 フォトダイレクトプリンタ装置(1000)の制御部(制御基盤)
3001 制御部(3000)のASIC(専用カスタムLSI)
3002 制御部(3000)のDSP(デジタル信号処理プロセッサ)
3003 制御部(3000)のメモリ
3003a 制御部(3000)のプログラムメモリ
3004 制御部(3000)のプリンタエンジン
3005 制御部(3000)のデジタルカメラ(DSC)3012を接続するためのポートとしてのUSBコネクタ
3006 制御部(3000)のビューワ1011を接続するためのコネクタ
3008 制御部(3000)のUSBハブ
3009 制御部(3000)の電源コネクタ
3010 PC(パーソナルコンピュータ)
3011 メモリカード
3012 デジタルカメラ(DSC)
3019 電源
3021 USB
3022 IEEE1284バス
3100 デジタルカメラ(DSC)3012のCPU
3101 デジタルカメラ(DSC)3012のROM
3102 デジタルカメラ(DSC)3012のRAM
3103 デジタルカメラ(DSC)3012のスイッチ群
3105 デジタルカメラ(DSC)3012の光学ユニット
3106 デジタルカメラ(DSC)3012のCCD素子
3107 デジタルカメラ(DSC)3012の光学ユニット(3105)のドライバ
3108 デジタルカメラ(DSC)3012の記憶媒体(3109)コネクタ
3109 記憶媒体
3110 デジタルカメラ(DSC)3012のUSBインターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像供給デバイスと印刷装置とを有し、前記画像供給デバイスから供給される画像ファイルに基づいて前記印刷装置により画像を印刷する印刷システムであって、
前記画像供給デバイスは、
画像ファイルを記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数画像形式ファイル中の少なくとも1つの画像を印刷指定可能な印刷画像指定手段と、
前記印刷画像指定手段で印刷指定された画像情報に基づき、前記複数画像形式ファイルから印刷装置に供給する画像ファイルを少なくとも1つ生成する供給画像ファイル生成手段と、
前記供給画像ファイルに対応する供給画像ファイルIDを生成する供給画像ファイルID生成手段と、
前記供給画像ファイル及び前記供給画像ファイルIDを対応付けて管理する供給画像ファイル管理手段と、
前記印刷装置からの前記供給画像ファイルIDに基づく供給画像ファイル取得要求に応じて、前記供給画像記憶手段で記憶されている供給画像ファイルを前記印刷装置に送信する送信手段とを有し、
前記印刷装置は、
前記供給画像ファイル取得要求に応じて前記送信手段により送信された前記供給画像ファイルを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記供給画像ファイルを少なくとも一部記憶可能な受信画像記憶手段と、
前記受信画像記憶手段に印刷指定された画像ファイル全てを受信したかを判断する受信完了判断手段と、
前記受信完了判断手段により受信完了が認められた際はその旨を前記画像供給デバイスに通知する受信完了通知手段とを備え、
更に前記画像供給デバイスは、
前記受信完了通知手段からの通知に基づき、前記印刷装置との接続を解除可能であることをユーザーに通知する接続解除可能通知手段を備え、
前記複数画像形式ファイル中の前記供給画像ファイルを印刷指定可能とするとともに、前記送信手段及び受信手段により送受信されるデータ転送量を削減し、更に前記画像供給デバイスの前記印刷装置との早期接続解除が可能であることを通知することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
画像供給デバイスと印刷装置とを有し、前記画像供給デバイスから供給される画像ファイルに基づいて前記印刷装置により画像を印刷する印刷システムであって、
前記画像供給デバイスは、
画像ファイルを記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数画像形式ファイル中の少なくとも1つの画像を印刷指定可能な印刷画像指定手段と、
前記印刷画像指定手段で印刷指定された画像情報に基づき、前記複数画像形式ファイルから印刷装置に供給する画像ファイルを少なくとも1つ生成する供給画像ファイル生成手段と、
前記供給画像ファイルに対応する供給画像ファイルIDを生成する供給画像ファイルID生成手段と、
前記供給画像ファイル及び前記供給画像ファイルIDを対応付けて管理する供給画像ファイル管理手段と、
前記印刷装置からの前記供給画像ファイルIDに基づく供給画像ファイル取得要求に応じて、前記供給画像記憶手段で記憶されている供給画像ファイルを前記印刷装置に送信する送信手段とを有し、
前記印刷装置は、
前記供給画像ファイル取得要求に応じて前記送信手段により送信された前記供給画像ファイルを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記供給画像ファイルを少なくとも一部記憶可能な受信画像記憶手段と、
前記受信画像記憶手段に印刷指定された画像ファイル全てを受信したかを判断する受信完了判断手段と、
前記受信完了判断手段により受信完了が認められた際はその旨を前記画像供給デバイスに通知する受信完了通知手段とを備え、
更に前記画像供給デバイスは、
前記受信完了通知手段からの通知に基づき、前記印刷装置との接続を解除する接続解除手段を備え、
前記複数画像形式ファイル中の前記供給画像ファイルを印刷指定可能とするとともに、前記送信手段及び受信手段により送受信されるデータ転送量を削減し、更に前記画像供給デバイスの前記印刷装置との早期接続解除を可能とすることを特徴とする印刷システム。
【請求項3】
前記接続解除可能通知手段によりユーザーに前記印刷装置との接続解除可能であることが通知された場合、ユーザーにて前記印刷装置との接続が解除された時、あるいは接続解除されずに実行中の印刷処理が完了した時に、前記供給画像ファイル、乃至、前記供給画像ファイルID、前記供給画像ファイル管理情報を削除することを特徴とする請求項1に記載の画像供給デバイス。
【請求項4】
前記受信完了通知手段からの通知に基づき、前記供給画像ファイル、乃至、前記供給画像ファイルID、前記供給画像ファイル管理情報を削除することを特徴とする請求項1、2に記載の画像供給デバイス。
【請求項5】
画像供給デバイスと印刷装置とによるダイレクトプリントシステムで用いられる前記画像供給デバイスであって、
画像ファイルを記憶する画像ファイル記憶手段と、
前記画像ファイル記憶手段に記憶された複数画像形式ファイル中の少なくとも1つの画像を印刷指定可能な印刷画像指定手段と、
前記印刷画像指定手段で印刷指定された画像情報に基づき、前記複数画像形式ファイルから印刷装置に供給する画像ファイルを少なくとも1つ生成する供給画像ファイル生成手段と、
前記供給画像ファイルに対応する供給画像ファイルIDを生成する供給画像ファイルID生成手段と、
前記供給画像ファイル及び前記供給画像ファイルIDを対応付けて管理する供給画像ファイル管理手段と、
前記印刷画像指定手段及び前記供給画像ファイルIDに基づき印刷画像指定ファイルを生成する印刷画像指定ファイル生成手段とを備え、
前記複数画像形式ファイル中の前記供給画像ファイルを前記印刷画像指定ファイルにて印刷指定可能とすることを特徴とする画像供給デバイス。
【請求項6】
前記印刷画像指定ファイル削除時に前記供給画像ファイル、乃至、前記供給画像ファイルID、前記供給画像ファイル管理情報も削除することを特徴とする請求項5に記載の画像供給デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−141575(P2010−141575A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−315692(P2008−315692)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】