説明

印刷装置

【課題】本発明は印刷権限の制御を行う印刷装置に関し、特に詳細な時刻や期間に応じて変化させる印刷権限設定を可能とし、ユーザ毎に印刷処理の有効期間や、使用累計印刷時間、有効印刷上限期間等の設定を可能とした印刷装置を提供するものである。
【解決手段】ホスト機器と印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムであって、上記ホスト機器から供給されるユーザ名の情報を含む印刷データを受信し、該印刷データに付加されたユーザ名の情報が、記憶手段に記憶されたユーザ名の情報と一致するか判断し、一致する場合、該ユーザ名の印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を読み出し、実行する印刷処理が前記印刷条件と印刷期間、又は時刻に合致しているとき、印刷処理を行う構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して接続されたホスト機器からの詳細な印刷条件の設定が可能な印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、印刷装置を使用する場合、用紙等の消耗品の管理やセキュリティ管理を行うため、ユーザ毎に印刷の許可/不許可、カラー印刷/モノクロ印刷、片面印刷/両面印刷等の使用条件を設定している。
【0003】
このような印刷条件の設定を行う特許文献として、特許文献1乃至3が提案されている。特許文献1は、ユーザ毎に消耗品の期間使用履歴に応じて、印刷の許可、不許可を設定する発明であり、特許文献2は認証カードを使用して印刷許可時間帯である、印刷処理を行うことができる発明である。また、特許文献3は印刷を行った時刻、日付等を管理し、プリンタの使用頻度によってプリンタのキャリブレーションを行う発明である。
【特許文献1】特開2005−04477号公報
【特許文献2】特開2006−236190号公報
【特許文献3】特開2005−119058号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の印刷装置ではユーザ毎に印刷の許可/不許可等の使用条件を設定することはできるが、これらの条件を詳細な時刻や期間に応じて設定するものではない。特に、仕事内容が複雑化し、パートタイマーやアルバイトを採用する企業が多く、契約期間等に対応した詳細な印刷条件の設定が要求されている。
また、上記印刷条件に従って、印刷不許可の設定が行われている場合でも、印刷処理を拒否するのみであり、不許可期間での不正印刷に対する対応が充分ではない。
【0005】
そこで、本発明は今日の多様化した仕事内容に対応して詳細な印刷期間、及び時刻が設定可能な印刷装置を提供するものであり、セキュリティも確保した印刷システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は第1の発明によれば、ホスト機器と印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、前記ホスト機器は、印刷データを作成する印刷データ作成手段と、該印刷データにユーザ名の情報を付加して前記印刷装置に送信する送信手段と、を有し、前記印刷装置は、ユーザ名に対応した印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を記憶する記憶手段と、前記印刷データを解析し、印刷データに付加されたユーザ名に一致するユーザ名が存在するか判断する判断手段と、前記ユーザ名が一致するとき、該ユーザ名に対応する前記印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を前記記憶手段から読み出し、実行する印刷処理が前記印刷条件と印刷期間、又は時刻に合致するとき、前記印刷データの印刷処理を行う印刷制御手段とを有する印刷システムを提供することによって達成できる。
【0007】
また、第2の発明によれば、ホスト機器とネットワークを介して接続された印刷装置であって、ユーザ名に対応した印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を記憶する記憶手段と、前記ホスト機器から供給される印刷データであって、ユーザ名の情報が付加された印刷データを受信する受信手段と、前記印刷データを解析し、印刷データに付加されたユーザ名に一致するユーザ名が前記記憶手段に存在するか判断する判断手段と、前記ユーザ名が一致するとき、該ユーザ名に対応する前記印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を前記記憶手段から読み出し、実行する印刷処理が前記印刷条件と印刷期間、又は時刻に合致しているとき、前記印刷データの印刷処理を行う印刷制御手段とを有する印刷装置を提供することによって達成できる。
【0008】
また、上記課題は第3の発明によれば、前記ユーザ名が一致しないとき、前記ホスト機器から供給された印刷データと該ユーザ名の情報を第2の記憶手段に記憶し、管理者からの要求に基づき前記ユーザ名と印刷データの情報を印刷出力する印刷システムを提供することによって達成できる。
【0009】
また、上記課題は第4の発明によれば、前記ユーザ名が一致しないとき、前記ホスト機器から供給された印刷データと該ユーザ名の情報を第2の記憶手段に記憶し、管理者からの要求に基づき前記ユーザ名と印刷データの情報を印刷出力する印刷装置を提供することによって達成できる。
【0010】
また、上記課題は第5の発明によれば、前記第1の記憶手段には印刷累積時間の情報も記憶され、該印刷累積時間内で同じユーザに印刷処理を行わせる印刷装置を提供することによって達成できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザ毎に予め詳細に設定された印刷期間や時刻に対応して、セキュリティを確保したり、印刷条件を設定することにより、経費を抑える印刷処理を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本例の印刷装置の構成図である。
印刷装置1は、LAN(local area network)等のネットワークを介してホスト機器であるパーソナルコンピュータ(PC)に接続されている。印刷装置1は、描画部2、ハードディスク(HD)又はフラッシュメモリ等の不揮発メモリ3、画像メモリ4、印刷制御部5、送受信制御部6、オペレーションパネル制御部(以下、単にパネル制御部で示す)7で構成され、パネル制御部7には操作パネル(オペレーションパネル)8が接続されている。また、印刷制御部5は印刷エンジン装置9に接続され、印刷エンジン装置9の駆動によって印刷処理が行われ、排紙部に印刷物が排出される。
【0013】
印刷装置1は、送受信制御部6を介して供給されるパーソナルコンピュータ(PC)からの印刷データを描画部2に送り、ビットマップデータに変換し、画像メモリ4に書き込む。印刷制御部5は画像メモリ4に書き込まれたビットマップデータを印刷エンジン装置9に送信し、印刷エンジン装置9の処理によって用紙(記録媒体)への印刷処理を行う。
【0014】
図2は上記構成において、印刷装置1に詳細な印刷条件の設定を行う手順を説明する図である。パーソナルコンピュータ(PC)には、アプリケーションプログラム11、及びプリンタドライバ12がインストールされ、ウエッブ(Web)ブラウザが起動した状態で、ウエッブ(Web)ブラウザから印刷装置1に対して装置状態及び設定画面の表示を要求する(図2に示すa)。
【0015】
印刷装置1内のHTTP(hypertext transfer protocol)サーバは、上記要求が入力すると当該要求に従って印刷装置1内の状態や設定内容を抽出し、HTML(hypertext markup language)に変換して、パーソナルコンピュータ(PC)上のウエッブ(Web)ブラウザに返信する(図2に示すb)。
【0016】
パーソナルコンピュータ(PC)は、印刷装置1から送信されたHTMLを表示し、各項目に対する印刷権限設定を行う。そして、印刷権限設定を行った情報を印刷装置1のHTTPサーバに送り、HTTPサーバでは前述の描画部2によってデータ解析を行い、不揮発性メモリ3に設定内容の情報を書き込む(図2に示すc)。
【0017】
図3は上記印刷権限設定の設定例を示す図であり、使用条件及び印刷条件として印刷不可、カラー印刷/モノクロ印刷、強制コピーガード印刷、強制両面印刷、強制トナーセーブ印刷が設定され、各設定に対して更に詳細な印刷権限設定を行う。例えば、「印刷不可」、「カラー印刷」、「モノクロ印刷」の選択を行い、各場合において印刷可能期間ww年xx月yy日〜zz年pp月qq日の設定を行う。また、印刷累積時間上限値として、例えば1ヶ月xxx分の設定を行う。
【0018】
尚、強制コピーガード印刷、強制両面印刷、強制トナーセーブ印刷についても、同図に示すように同様に期間設定を行う。尚、強制コピーガード印刷と強制トナーセーブ印刷の併用設定を行うことはできない。
次に、曜日毎のタイムスケジュールの設定を行う。例えば、同図に示す例では、ユーザ名(admin)の場合、月曜日の7時〜8時までモノクロ印刷が可能であり、8時〜21時までカラー印刷が可能であり、22時〜23時まで再度モノクロ印刷が可能である設定となっている。また、強制コピーガード印刷については、8時〜21時まで可能に設定されている。以下、強制両面印刷、及び強制トナーセーブ印刷についても同様であり、同図に示す通りである。
【0019】
尚、火曜日以降についても同様であり、例えば同図に示す設定が行われている。さらに、他のユーザ(user1)等についても、同様の設定が行われている。
また、図4は印刷装置1の操作パネル8の構成を示す図であり、この操作パネル8を使用して上記印刷権限の設定を行うことも可能である。尚、操作パネル8は表示部8a、LED部8b、キー部8cで構成されている。
【0020】
表示部8aには、前述の図3に示す表示と同様な表示が行われ、各印刷条件に対して期間や時刻の設定が可能である。尚、表示部8aの場合、パーソナルコンピュータ(PC)のディスプレイに比べて解像度や表示文字桁数が少ないため、キー部8cに方向キーを配設し、縦横のスクロールを可能としている。
また、上記設定を行った後、決定キーを操作することによって、設定情報はパネル制御部7を介して不揮発メモリ3に記憶される。尚、図5は本例の設定を模式的に示す図である。
【0021】
以上のようにして不揮発メモリ3に印刷条件に基づく詳細な時刻、期間設定を行った後、印刷装置1はパーソナルコンピュータ(PC)から供給される印刷データに従った処理を行う。
【0022】
図6は本例の処理動作を模式的に示す図であり、図7は本例の処理動作を説明するフローチャートである。尚、本例の印刷装置1は、図6に示すように時刻管理部10を有し、日付データ、時刻データを生成する。
【0023】
先ず、パーソナルコンピュータ(PC)はアプリケーションプログラムに従って文書ファイル等の印刷データを作成する。そして、この印刷データにユーザ名の情報を付加し、印刷装置1に送信する。
【0024】
印刷装置1では、パーソナルコンピュータ(PC)から供給された印刷データを受信し、この印刷データに付加されたユーザ名の情報を取得する(ステップ(以下、Sで示す)1)。次に、上記時刻管理部10から日付データ、時刻データを受信し、上記印刷データを受信した受信日時の情報を得る(S2)。
【0025】
次に、取得したユーザ名の情報に基づいて不揮発メモリ3に登録されたユーザ名を検索し、一致するユーザ名の情報が存在するか判断する(S3、S4)。ここで、一致するユーザ名の情報が無い場合(S4がNO)、受信した印刷データを消去する(S5)。
【0026】
一方、一致したユーザ名の情報が存在する場合(S4がYES)、次に印刷累積時間以内であるか判断する(S6)。この印刷累積時間は前述の図3の説明において、設定した時間であり、ユーザ毎に印刷可能な最大時間を設定するものである。
【0027】
ここで、印刷累積時間を越えている場合(S7がNO)、受信した印刷データを消去する(S5)。一方、印刷累積時間を越えていない場合(S7がYES)、更に印刷有効期間以内であるか判断する(S8)。
【0028】
この判断は、前述の「印刷不可」の設定期間を参照して判断し、例えば印刷不可期間が2008年9月30以降に設定されていれば、この範囲を確認し、印刷を行う日が2008年8月30日であれば、印刷有効期間内であると判断する。一方、印刷を行う日が2008年10月30日であれば、印刷有効期間外であると判断する。
【0029】
ここで、印刷有効期間外であれば(S9がNO)、受信した印刷データを消去する(S5)。一方、印刷有効期間内であれば(S9がYES)、更に曜日設定情報を取得し、先ずカラー印刷時刻内であるか判断する(S10、S11)。例えば、前述の図3に示す例において、カラー印刷が月曜日の8時〜21時まで可能に設定されており、例えば10時にカラー印刷を行おうとする場合にはカラー印刷時刻内であり、一方22時にカラー印刷を行おうとする場合にはカラー印刷時刻外である。
【0030】
ここで、カラー印刷時刻外であれば(S11がNO)、更にモノクロ印刷時刻内であるか判断する(S12)。この判断も上記カラー印刷の判断と同様であり、例えば前述の図3に示す例において、モノクロ印刷が月曜日の7時〜8時まで可能に設定されており、例えば7時30分にモノクロ印刷を行おうとする場合にはモノクロ印刷時刻内であり、一方11時にモノクロ印刷を行おうとする場合にはモノクロ印刷時刻外である。
【0031】
ここで、モノクロ印刷時刻外であれば(S12がNO)、受信した印刷データを消去する(S5)。一方、モノクロ印刷時刻内であれば(S12がYES)、カラーデータをモノクロデータに変換するフラグをオンする(S13)。但し、始めからモノクロデータであれば、上記処理は不要である。
次に、強制コピーガード印刷の設定が行われているか判断する(S14)。そして、強制コピーガード印刷の設定が行われていれば(S14がYES)、コピーガード印刷を行うべく、コピーガード処理のフラグをオンする(S15)。
【0032】
一方、強制コピーガード印刷の設定が行われていなければ(S14がNO)、更に強制トナーセーブ印刷の判断を行い(S16)、強制トナーセーブ印刷の設定が行われている場合には、トナーセーブ処理を行うべくトナーセーブ処理フラグをオンする(S17)。
次に、上記設定の各フラグを確認し、印刷データの解析処理を行い、描画データを画像メモリ4に描画する(S18)。
【0033】
次に、強制両面印刷の設定が行われているか判断し(S19)、強制両面印刷の設定が行われていれば(S19がYES)、印刷制御部に両面フラグのオンをセットし(S20)、印刷エンジン装置9を駆動して印刷処理を実行する(S21)。また、前述の印刷累積時間の加算処理を行う(S22)。
【0034】
以上のように処理することによって、印刷条件毎の印刷期間、印刷時刻等の詳細な印刷権限制御を行うことができ、より利便性のよい印刷処理を行うことができる。また、ユーザ毎に詳細なセキュリティ印刷を行うことができ、安全性にも優れた印刷装置を提供することができる。
【0035】
尚、上記印刷条件、印刷時刻、印刷期間等の設定は一例であり、他の印刷条件、印刷時刻、印刷期間の設定を行うことも可能である。
(実施形態2)
【0036】
次に、本発明の実施形態2について説明する。
図8は本実施形態の処理を説明するフローチャートである。先ず、パーソナルコンピュータ(PC)によってユーザ名の情報が付加された印刷データを受信すると、前述と同様印刷装置1は印刷データに付加されたユーザ名の情報を取得し(ステップ(以下、STで示す)1)、上記時刻管理部10から受信日時の情報を取得する(ST2)。そして、取得したユーザ名の情報に基づいて不揮発メモリ3に登録されたユーザ名を検索し(ST3)、一致したユーザ名の情報が存在する場合(ST4がYES)、印刷累積時間以内であるか判断する(ST6)。
【0037】
一方、一致したユーザ名の情報が存在しない場合(ST4がNO)、対応するユーザ名と印刷データを不揮発メモリ3に保存する(ST5)。前述の実施形態1の説明では、ここで印刷データを消去したが、本例では不揮発メモリ3に対応する印刷データを保存する。
【0038】
その後、印刷累積時間を超えている場合(ST7がNO)、印刷有効期間外である場合(ST9がNO)、モノクロ印刷時刻外である場合(S12がNO)において、同様に対応するユーザ名と印刷データを不揮発メモリ3に保存する(ST5)。
尚、他の処理は前述の図7に示すフローチャートの処理と同様であり、強制トナーセーブ印刷(ST14)、強制コピーガード印刷(S16)、強制両面印刷(S19)の判断を行った後、印刷エンジン装置9を駆動して印刷処理を実行する(S21)。
【0039】
上記処理を印刷データが供給される毎に繰り返すことによって、不揮発メモリ3に保存される印刷データが順次記録される。例えば、図9は不揮発メモリ3に記録された印刷データの一例を示す。例えば、2008年2月21日にファイル名(13−51−18)の印刷データが記録され、同じ2008年2月21日にファイル名(15−12−55)の印刷データが記録され、以下同図に示すファイル名の印刷データが記録されていることを示す。
【0040】
次に、上記不揮発メモリ3に記録された履歴情報は、例えばシステムの管理者によってチェックされる。図10はこの処理を説明する図であり、管理者はパーソナルコンピュータ(PC)を操作して履歴情報を確認する。
先ず、パーソナルコンピュータ(PC)に構築されたハードディスク(HD)から印刷データを印刷するツールを用意し(図10に示すa)、接続要求を印刷装置1に行う(同図に示すb)。
【0041】
印刷装置1側では供給された接続要求に基づき、セキュリティを確保するためユーザ名及びパスワードの要求をパーソナルコンピュータ(PC)に行う(同図に示すc)。管理者はこの要求に従って、権限登録されたユーザ名とパスワードを印刷装置1に送信する(同図9に示すd)。また、印刷装置1に対してリスト情報を要求する(同図に示すe)。
【0042】
印刷装置1は供給されたユーザ名とパスワードを確認し、不揮発メモリ3に記録された前述の図9に示すリスト情報をパーソナルコンピュータ(PC)に送信する(同図に示すf)。その後、管理者は保持データの印刷要求を行うことによって、印刷装置1によるリスト情報の印刷処理が実行される(同図に示すg)。
【0043】
以上のように処理することによって、管理者は印刷装置1から印刷出力されるリストを確認し、ユーザ名と印刷データの情報を知ることができる。したがって、不正印刷者の確認や不正印刷の抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施形態の印刷装置の構成図である。
【図2】印刷装置に印刷権限設定を行う処理手順を説明する図である。
【図3】印刷権限設定の設定例を示す図である。
【図4】印刷装置の操作パネルの構成を示す図である。
【図5】操作パネルの操作例を模式的に示す図である。
【図6】実施形態1の処理を模式的に示す図である。
【図7】実施形態1の処理を説明するフローチャートである。
【図8】実施形態2の処理を説明するフローチャートである。
【図9】印刷データの履歴情報の一例を示す図である。
【図10】実施形態2の処理を模式的に示す図である。
【符号の説明】
【0045】
1・・・印刷装置
2・・・描画部
3・・・ハードディスク(HD)
4・・・画像メモリ
5・・・印刷制御部
6・・・送受信制御部
7・・・オペパネ制御部
8・・・操作パネル
9・・・印刷部
10・・時刻管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスト機器と印刷装置がネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、
前記ホスト機器は、
印刷データを作成する印刷データ作成手段と、
該印刷データにユーザ名の情報を付加して前記印刷装置に送信する送信手段と、を有し、
前記印刷装置は、
ユーザ名に対応した印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を記憶する記憶手段と、
前記印刷データを解析し、印刷データに付加されたユーザ名に一致するユーザ名が存在するか判断する判断手段と、
前記ユーザ名が一致するとき、該ユーザ名に対応する前記印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を前記記憶手段から読み出し、実行する印刷処理が前記印刷条件と印刷期間、又は時刻に合致するとき、前記印刷データの印刷処理を行う印刷制御手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
ホスト機器とネットワークを介して接続された印刷装置であって、
ユーザ名に対応した印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を記憶する記憶手段と、
前記ホスト機器から供給される印刷データであって、ユーザ名の情報が付加された印刷データを受信する受信手段と、
前記印刷データを解析し、印刷データに付加されたユーザ名に一致するユーザ名が前記記憶手段に存在するか判断する判断手段と、
前記ユーザ名が一致するとき、該ユーザ名に対応する前記印刷条件と印刷期間、又は時刻の情報を前記記憶手段から読み出し、実行する印刷処理が前記印刷条件と印刷期間、又は時刻に合致するとき、前記印刷データの印刷処理を行う印刷制御手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
前記ユーザ名が一致しないとき、前記ホスト機器から供給された印刷データと該ユーザ名の情報を第2の記憶手段に記憶し、管理者からの要求に基づき前記ユーザ名と印刷データの情報を印刷出力することを特徴とする請求項1記載の印刷システム。
【請求項4】
前記ユーザ名が一致しないとき、前記ホスト機器から供給された印刷データと該ユーザ名の情報を第2の記憶手段に記憶し、管理者からの要求に基づき前記ユーザ名と印刷データの情報を印刷出力することを特徴とする請求項2記載の印刷装置。
【請求項5】
前記記憶手段には印刷累積時間の情報も記憶され、該印刷累積時間内で同じユーザによる印刷処理を許可することを特徴とする請求項2、又は4記載の印刷装置。

【図1】
image rotate

【図4】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−30051(P2010−30051A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191631(P2008−191631)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】