説明

原稿読取装置

【課題】原稿整合時間の短縮を図り、原稿読み取り処理効率の低下を極力抑えたステープル処理機能付きの原稿読取装置を提供する。
【解決手段】ステープル処理用原稿排出トレイ28には、原稿搬送方向X下流側の端部に配置された原稿搬送方向に往復移動可能な原稿先端整合部材51、原稿搬送方向X上流側の端部に配置された原稿搬送方向に往復移動可能な原稿後端整合部材52、原稿搬送方向Xに直交する左右方向の一方向の端部に固定配置された固定原稿側端整合部材53、左右方向の他方向の端部に配置された左右方向に往復移動可能な上流側移動原稿側端整合部材54A及び下流側移動原稿側端整合部材54B、及びステープルユニット60が配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿積載台に積載される原稿を1枚ずつ原稿搬送路に搬送し、前記原稿搬送路中に配置される原稿読み取り部で原稿中の画像情報を読み取った後に原稿排出部に排出する原稿搬送機構を備えた原稿読取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の原稿読取装置には、原稿固定方式と原稿移動方式の両方式がある。
【0003】
原稿固定方式の原稿読取装置では、例えばステープル処理をされた原稿を読み取るときに、ステープルを取り外して読み取り処理を行うのが一般的であるが、ステープルを取り外さなくても、原稿の一端部を折り曲げて、1枚ずつの原稿を読み取ることも可能である。
【0004】
一方、原稿移動方式の原稿読取装置では、1枚ずつの原稿を原稿積載台から原稿搬送路に搬送し、原稿の搬送過程で光学ユニットを用いて原稿中の画像情報を読み取ることから、ステープル処理を施した状態の原稿束は原稿搬送路中で原稿JAMとなったり、原稿給紙時点で原稿へのシワ発生や、破れ発生等の問題を引き起こすことになる。そのため、ステープル処理されている原稿束については、ステープル等を取り外してから原稿束を原稿載置台に載置する必要がある。この場合、取り外したステープル等が原稿束内に残り、これが原稿搬送路に侵入することで上記の原稿JAM等が発生する可能性がある。そこで、この問題を解決するために、原稿が走行する経路に対向して永久磁石を配置することで、読み取り原稿中のステープルやクリップ等の異物を吸着し、原稿搬送路内への侵入を防止するようにしたファクシミリ付き電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭62−29268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このファクシミリ付き電話機によれば、読み取り開始前に原稿積載台に積載された原稿束中の異物を除去できることから、斜め搬送等の異常のない原稿搬送を行うことができる。しかし、ステープルの取り除かれた原稿束の読み取り終了後は、その原稿束を再びステープル処理する必要があるが、原稿束の読み取り終了後に、当該原稿束の端部に再度ステープル処理を施す装置は、現在のところ提案されていない。これは、従来のステープル処理装置を原稿読取装置にそのまま配置すると、読み取り原稿をステープルするための整合工程に長時間を要するため、原稿読み取り処理効率が低下してしまうことが原因である。
【0006】
本発明はかかる実情に鑑みて創案されたもので、その目的は、読み取りが終了した原稿をステープル処理用原稿排出トレイ上で1枚ずつ整合し、さらに読み取られる原稿が長尺原稿か短尺原稿かの違いによって、原稿搬送方向の整合位置を異ならせることで原稿整合時間の短縮を図り、原稿読み取り処理効率の低下を極力抑えたステープル処理機能付きの原稿読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の原稿読取装置は、原稿積載台に積載される原稿を1枚ずつ原稿搬送路に搬送し、前記原稿搬送路中に配置される原稿読み取り部で原稿中の画像情報を読み取った後に原稿排出部に排出する原稿搬送機構を備えた原稿読取装置において、前記原稿排出部は、通常の原稿排出トレイと、ステープル処理用原稿排出トレイと、前記両トレイへの原稿排出方向を切り換える原稿分岐爪とを有し、前記読み取りが終了した原稿の排出時にステープル処理の要否に応じて前記原稿分岐爪の切り換え方向を決定し、その決定結果に基づいて前記原稿分岐爪を切り換えることにより両トレイへの排出選択を行うことを特徴としている。
【0008】
このように、読み取りを終了した原稿の排出先を、通常の原稿排出トレイとステープル処理用原稿排出トレイとに分離することで、ステープル無しの原稿とステープル処理された原稿束とがトレイ上で混ざってしまうことを防止することができる。これにより、ユーザが間違った原稿をピックアップしてしまうといった不具合も発生しない。
【0009】
また、前記ステープル処理用原稿排出トレイには、原稿搬送方向下流側の端部に配置された原稿搬送方向に往復移動可能な原稿先端整合部材、原稿搬送方向上流側の端部に配置された原稿搬送方向に往復移動可能な原稿後端整合部材、原稿搬送方向に直交する左右方向の一方の端部に固定配置された固定原稿側端整合部材、前記左右方向の他方の端部に配置された左右方向に往復移動可能な上流側移動原稿側端整合部材及び下流側移動原稿側端整合部材、及びステープルユニットが配置されている。
【0010】
そして、排出原稿が長尺原稿の場合、前記原稿先端整合部材は当該排出原稿の整合基準位置となるように位置固定されると共に、前記原稿後端整合部材は、原稿がステープル処理用原稿排出トレイに排出されるたびに、排出原稿を整合するように用紙搬送方向下流側に移動するようになっている。また、前記原稿後端整合部材によって前記排出原稿の後端を整合した後、前記上流側移動原稿側端整合部材及び下流側移動原稿側端整合部材を前記固定原稿側端整合部材の方向に移動して前記排出原稿の側端を整合するようになっている。この場合、前記原稿先端整合部材が排出原稿の整合基準位置として位置固定される位置は原稿搬送方向の最下流部である。
【0011】
このように、長尺原稿の整合位置を用紙搬送方向の下流側とすることで、整合部材の効率良い移動が可能となり、原稿読み取り効率の高効率化と共に、整合処理効率の高効率化を図ることが可能となる。
【0012】
一方、排出原稿が短尺原稿の場合、前記原稿後端整合部材は当該排出原稿の整合基準位置となるように位置固定されると共に、前記原稿先端整合部材は、原稿がステープル処理用原稿排出トレイに排出されるたびに、前記排出原稿を整合するように用紙搬送方向上流側に移動するようになっている。また、前記原稿先端整合部材によって前記排出原稿の先端を整合した後、前記上流側移動原稿側端整合部材を前記固定原稿側端整合部材の方向に移動して前記排出原稿の側端を整合するようになっている。この場合、前記原稿後端整合部材が排出原稿の整合基準位置として位置固定される位置は原稿搬送方向の最上流部である。
【0013】
このように、短尺原稿の整合位置を用紙搬送方向の上流側とすることで、整合部材の効率良い移動が可能となり、原稿読み取り効率の高効率化と共に、整合処理効率の高効率化を図ることが可能となる。また、短尺原稿の整合時に、下流側の原稿先端整合部材を1枚目の整合工程時はホームポジションからの移動とし、2枚目以降の移動領域を原稿の上流側移動原稿側端整合部材が干渉しないホームポジションよりも上流側の位置からの移動とすることで、整合時間の短縮が可能となるだけでなく、排出される原稿先端のストップ部材として原稿先端整合部材を利用できるため、整合時間の短縮と共に、整合精度の向上も図ることが可能となる。
【0014】
このように、本発明では、移動原稿側端整合部材を下流側移動原稿側端整合部材と上流側移動原稿側端整合部材に2分割し、短尺原稿の整合時には上流側移動原稿側端整合部材のみを使用し、長尺原稿の整合時には両移動原稿側端整合部材を使用することで、用紙搬送方向に移動する原稿先端整合部材及び原稿後端整合部材の移動ストロークを排出原稿サイズに合わせることが可能となり、整合時間のさらなる短縮が可能となる。
【0015】
なお、排出原稿が短尺原稿の場合、全ての原稿が排出及び整合された後、前記原稿先端整合部材を原稿束のステープル処理位置まで原稿搬送方向下流側に移動して固定し、前記原稿後端整合部材を、整合された原稿束の後端部を押しながら原稿搬送方向下流側に移動して、固定した前記原稿先端整合部材に前記原稿束の先端部を当接させる。そして後、前記下流側移動原稿側端整合部材を前記固定原稿側端整合部材の方向に移動して前記排出原稿の側端を整合することで、その後、ステープル処理を実施する。
【発明の効果】
【0016】
本発明の原稿読取装置によれば、長尺原稿の整合位置を用紙搬送方向の下流側とすることで、整合部材の効率良い移動が可能となり、原稿読み取り効率の高効率化と共に、整合処理効率の高効率化を図ることができる。また、短尺原稿の整合位置を用紙搬送方向の上流側とすることで、整合部材の効率良い移動が可能となり、原稿読み取り効率の高効率化と共に、整合処理効率の高効率化を図ることができる。さらに、短尺原稿の整合時に、下流側の原稿先端整合部材を1枚目の整合工程時はホームポジションからの移動とし、2枚目以降の移動領域を原稿の上流側移動原稿側端整合部材が干渉しないホームポジションよりも上流側の位置からの移動とすることで、整合時間の短縮が可能となるだけでなく、排出される原稿先端のストップ部材として原稿先端整合部材を利用することができる。さらにまた、移動原稿側端整合部材を下流側移動原稿側端整合部材と上流側移動原稿側端整合部材に2分割し、短尺原稿の整合時には上流側移動原稿側端整合部材のみを使用し、長尺原稿の整合時には両移動原稿側端整合部材を使用することで、用紙搬送方向に移動する原稿先端整合部材及び原稿後端整合部材の移動ストロークを排出原稿サイズに合わせることが可能となり、整合時間のさらなる短縮が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係る原稿読取装置1の概略縦断面図である。
【0019】
この原稿読取装置1は、原稿台2に載置された原稿を、静止した状態で読み取ることができるとともに、もう1つの原稿台3上を、原稿を搬送しつつ読み取ることができるようになっている。その読み取りのために、原稿台2,3の下方には、光源4及びミラー5からなる光源ユニット6と、ミラー7,8から成るミラーユニット9と、結像レンズ10と、CCD読取りユニット11とが設けられている。
【0020】
原稿台2を使用した静止読み取り時には、この原稿台2の下方を、ミラーユニット9が速度Vで走査するとともに、ミラーユニット9が速度V/2で走査することで、CCD読取りユニット11までの光路長を一定に保持しつつ、原稿全面の画像が読み取られる。また、原稿台3を使用した移動読み取り時には、この原稿台3の下方にミラーユニット109が停止され、後述するように原稿が搬送されることで原稿全面の画像が読み取られる。また、原稿台2に対向して、原稿カバー12の裏面に設けられた原稿押え板13が配置され、原稿台3に対向して、バイアスばね14で原稿台3側に付勢された原稿押え板15が配置されている。
【0021】
この原稿読取装置1における原稿搬送機構は、大別すると、相対的に上方に配置される原稿収容トレイ21と、この原稿収容トレイ21の下方に配置される原稿排出トレイ22と、これらの間を接続する湾曲搬送路23とを備えて構成されている。
【0022】
原稿収容トレイ21に載置された原稿Pは、ピックアップローラR1によって取り出され、サバキローラR2及びサバキ板16によって1枚ずつに分離され、湾曲搬送路23を形成する主搬送路24に搬送される。搬送された原稿は、原稿入紙センサ(用紙長さ検出センサ)26で原稿の搬送が確認された後、斜行による原稿の先端を揃えるとともに、規定の画像読み取りタイミングで原稿を送出するタイミングローラ(PSローラ)となる駆動ローラR3及びこれに対を成す従動ローラR4を介して、原稿台3の原稿読取り部へと搬送され、原稿画像の読み取りが行われる。
【0023】
読み取りの終了した原稿は、一対の搬送ローラR5,R6によって読取り部から引き出され、排出路27を介して、可逆回転可能な一対の排出ローラR7,R8によって原稿排出トレイ22上に排出される。
【0024】
また、この原稿読取装置1では、原稿収容トレイ21と原稿排出トレイ22との間に、両面原稿読み取り時には中間トレイとしても機能するステープル処理用原稿排出トレイ28が設けられるとともに、排出ローラR7,R8に臨んで原稿分岐爪29が設けられており、図1において実線で示すように原稿分岐爪29が上方に跳ね上がっていると(ホームポジション1)、排出ローラR7,R8から排出された原稿は原稿排出トレイ22上に排出され、破線で示すように原稿分岐爪29が下方に傾斜していると(ホームポジション2)、排出ローラR7,R8から排出された原稿は原稿分岐爪29ですくい上げられてステープル処理用原稿排出トレイ28上に排出される。なお、本発明の特徴でもあるステープル処理用原稿搬出トレイ28については後ほど詳述する。
【0025】
ステープル処理用原稿排出トレイ28及び原稿分岐爪29は、原稿の表裏両面の読み取り時にも利用されるものであり、排出路27を搬送され、排出ローラR7,R8から排出された原稿は、このステープル処理用原稿排出トレイ28上に排出されてゆき、その後端が排出ローラR7,R8で挟持された状態で一旦停止する。その後、排出ローラR7,R8が反転することで、原稿は副搬送路25に進入し、この副搬送路25から湾曲搬送路23に合流する。このようにして、先ず原稿収容トレイ21に載置された原稿Pの上面の画像が読み取られ、続いて排出路27、排出ローラR7,R8、原稿分岐爪29、ステープル処理用原稿排出トレイ28及び副搬送路25によってスイッチバック搬送されることで、裏面の画像が読み取られる。
【0026】
ここで、ステープル処理を含まない従来の原稿読み取り動作について、以下に説明する。
【0027】
−原稿読取装置1のステープル処理を含まない従来の読み取り動作の説明−
図2は、上記のように構成された原稿読取装置1におけるステープル処理を含まない片面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して片面原稿の読み取り動作を説明する。
【0028】
先ず、片面読み取り処理が選択されると、原稿分岐爪29がホームポジション1にあるか否かの判定を行う(ステップS101)。このとき、ホームポジション1は、上記したように図1において実線で示す位置であり、読み取り後の原稿を原稿排出トレイ22に導くための位置である。
【0029】
ステップS101での判定の結果、原稿分岐爪29がホームポジション1にないときは、原稿分岐爪29をホームポジション1に移動する(ステップS109)。
【0030】
このようにして原稿分岐爪29の位置を決定した後、原稿給紙用のピックアップローラR1によって原稿は搬送され(ステップS102)、上記したように駆動ローラR3で一旦停止し(ステップS103)、原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS104)。
【0031】
搬送された原稿は、原稿読取り部(光源ユニット6、ミラーユニット9、結像レンズ10、CCD読取ユニット11等)において読み取られる(ステップS105)。このとき、読み取られた原稿を制御部におけるメモリに入力するか否かの判定を行う(ステップS106)。この判定は、印字枚数を設定した際のシングル印字かマルチ印字かの枚数設定によって決定される。ステップS106においてメモリ入力が行われるときはマルチ印字を示し、メモリ入力を行わず、読み取った原稿の画像情報を制御部において画像処理した後に、直接、画像形成部のレーザ発光部に送信するときはシングル印字を示す。そして、シングル印字の場合(ステップS106でNoと判断された場合)には、読み取った原稿情報を画像処理し、レーザ発光部に送信する(ステップS110)。
【0032】
このように画像処理が行われている間に、原稿は搬送ローラR5,R6を介して原稿排出方向に回転している排紙ローラR7,R8に搬送され、原稿分岐爪29がホームポジション1にあることから、原稿排出トレイ22上に排出される(ステップS107)。
【0033】
このような原稿搬送機構及び原稿読取り部の動作によって、片面原稿の読み取りが行われる。このような片面読み取りが行われる原稿は、原稿画像が片面にしかないときと、両面にあってもユーザの読み取り要求が片面だけの指定であるときとの両方であることは、言うまでもない。
【0034】
図3は、原稿読取装置1におけるステープル処理を含まない両面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを参照して両面原稿の読み取り動作を説明する。
【0035】
先ず、両面読み取り処理が選択されると、両面原稿は原稿給紙用ピックアップローラR1によって搬送され(ステップS201)、上記したように駆動ローラR3で一旦停止する(ステップS202)。次に、原稿分岐爪29がホームポジション2にあるか否かの判定を行う(ステップS203)。このとき、ホームポジション2は、図1において破線で示す位置であり、読み取り後の原稿をステープル処理用原稿排出トレイ28に導くための位置である。
【0036】
ステップS203での判定の結果、原稿分岐爪29がホームポジション2にないときは、原稿分岐爪29をホームポジション2に移動する(ステップS224)。
【0037】
このようにして原稿分岐爪29の位置が決定した後、原稿は原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS204)。
【0038】
搬送された原稿は、原稿読取り部において原稿の表面側の画像情報が読み取られる(ステップS205)。このとき、読み取られた表面側の画像情報は、制御部におけるメモリに入力される(ステップS206)。この場合、メモリされる表面側の画像情報は、画像処理された状態である。
【0039】
このように画像処理及びメモリされる間に、原稿は搬送ローラR5,R6を介して原稿排出方向に回転している排紙ローラR7,R8に搬送され、原稿分岐爪29がホームポジション2にあることから、ステープル処理用原稿排出トレイ28に導かれる(ステップS207)。ステープル処理用原稿排出トレイ28に導かれた原稿は、原稿搬送方向の後端を排紙ローラR7,R8に挟まれた状態で一旦停止する(ステップS208)。以上が表面側の読み取り用搬送工程である。
【0040】
その後、排紙ローラR7,R8がステップS207における回転方向とは逆の回転を行うことによって、原稿は副搬送路25を介して搬送される(ステップS209)。搬送された原稿は、駆動ローラR3で一旦停止し(ステップS210)、原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS211)。 搬送された原稿は、原稿読取り部において、裏面側の画像情報が読み取られる(ステップS212)。このとき、読み取られた裏面の画像情報は、制御部において画像処理した後に画像形成部のレーザ発光部に送信される(ステップS213)。
【0041】
このように画像処理及び送信が行われている間に、原稿は搬送ローラR5,R6を介して再び原稿排出方向に回転している排紙ローラR7,R8に搬送され、原稿分岐爪29がホームポジション2にあることから、ステープル処理用原稿排出トレイ28に導かれる(ステップS214)。ステープル処理用原稿排出トレイ28に導かれた原稿は、原稿搬送方向の後端を排紙ローラR7,R8に挟まれた状態で一旦停止する(ステップS215)。以上が裏面の読み取り搬送工程である。
【0042】
この後、一旦停止した原稿は、排紙ローラR7,R8がステップS214における回転方向とは逆の回転を行うことによって、副搬送路25を介して搬送される(ステップS216)。このようにして搬送された原稿は、原稿入紙センサ126によって、通過原稿の後端がこの原稿入紙センサ26を通過したか否かの判定が行われる(ステップS217)。このとき、原稿後端が通過し、さらに次原稿がある場合(ステップS218でYesと判断される場合)には、次原稿は原稿給紙用ピックアップローラR1によって搬送され(ステップS219)、駆動ローラR3で一旦停止した状態で(ステップS220)、読み取りタイミングが来るまで待機する。このように、次原稿の搬送中においても、表裏を読み取られた後の原稿は、搬送路を搬送される。
【0043】
このように搬送される原稿が入紙センサ26を通過すると、原稿分岐爪29がホームポジション1にあるか否かの判定を行う(ステップS221)。このとき、原稿分岐爪29はステップS203においてホームポジション2に配置された状態であるため、ホームポジション1に移動する(ステップS225)。
【0044】
このようにして原稿分岐爪29の位置が決定される。この間においても原稿は搬送され、搬送ローラR5,R6を介して排紙ローラR7,R8に搬送され、原稿排出用の回転と原稿分岐爪29の位置とによって、原稿排紙トレイ22上に排出される(ステップS223)。この場合、上記したように駆動ローラR3で一旦待機している次原稿は、読み取りが終了している通過原稿が原稿読取り部を通過したことを確認すると(ステップS222)、再度搬送され、この次原稿の読み取りが実行される。以上が原稿の空搬送工程である。
【0045】
このような原稿搬送動作及び原稿読取り部の動作によって、両面原稿の読み取りが行われる。
【0046】
−本発明の特徴であるステープル処理用原稿排出トレイ28部分の説明−
本実施形態の原稿読取装置1では、ステープル処理用原稿排出トレイ28にステープルユニット60を配置し、読み取りが終了した原稿にステープル処理を行うことができるようになっている。
【0047】
以下、図1に示す原稿読取装置1の概略断面図、及び図4に示すステープル処理用原稿排出トレイ28の概略平面図を参照して、ステープルユニット60の配置構成及びステープル処理用原稿排出トレイ28の構成について説明する。
【0048】
本実施形態の原稿読取装置1では、上記動作説明の通り、原稿収容トレイ21に積載された原稿は湾曲搬送路23を介して光学ユニット部で原稿中の画像情報が読み取られた後、原稿排出トレイ22上に排出される。このとき、原稿読み取り要求時に、ステープル処理が不要な原稿は、原稿分岐爪29をホームポジション1側に切り換えることによって、通常の原稿排出トレイ22に排出されるが、読み取り要求時にステープル処理が必要とされる原稿は、原稿分岐爪29をホームポジション2側に切り換えることによって、ステープル処理用原稿排出トレイ28に排出される。
【0049】
図4に示すように、ステープル処理用原稿排出トレイ28には、原稿搬送方向Xの下流側の端部に原稿先端整合部材51が配置され、原稿搬送方向Xの上流側の端部に原稿後端整合部材52が配置されている。また、原稿搬送方向Xに直交する左右方向の一方の端部(図4では下側)に固定原稿側端整合部材53が配置され、左右方向の他方の端部(図4では上側の端部)に上流側移動原稿側端整合部材54A及び下流側移動原稿側端整合部材54Bが2分割された状態で配置されている。また、ステープル処理用原稿排出トレイ28の原稿搬送方向X下流側の一方の隅部(図4では左下隅部)にステープルユニット60が配置されている。
【0050】
原稿先端整合部材51は、原稿搬送方向Xの下流側の端部である長尺原稿の整合基準位置(ホームポジション)から、原稿搬送方向Xの上流側に向かって往復移動可能に設けられており、原稿後端整合部材52は、原稿搬送方向Xの上流側の端部である短尺原稿の整合基準位置(ホームポジション)から、原稿搬送方向Xの下流側に向かって往復移動可能に設けられている。
【0051】
また、固定原稿側端整合部材53は、ステープル処理用原稿排出トレイ28の一方の端部である排出原稿の側端整合位置に固定配置されており、上流側移動原稿側端整合部材54A及び下流側移動原稿側端整合部材54Bは、原稿搬送方向Xに直交する左右方向の一方の端部(図4では上側)から他方の端部(図4では下側)に向かって、それぞれ個別に往復移動可能に設けられている。
【0052】
なお、図4では、これら整合部材を往復移動させるための機構構造の詳細については図示していないが、従来周知の種々のスライド機構構造を適用することが可能である。
【0053】
原稿分岐爪29は、読み取り終了後の原稿へのステープル処理の有無に応じて、図1中の上方に移動(ホームポジション1)しているときは排出原稿を通常の原稿排出トレイ22に排出し、図1中の下方に移動(ホームポジション2)しているときは排出原稿をステープル処理用原稿排出トレイ28に排出する。
【0054】
このようにして、排出される原稿がステープル処理用排出トレイ28に導かれると、原稿のサイズに応じて、各整合部材51,52,54A,54Bが移動し、用紙搬送方向Xに沿う前後方向、及び用紙搬送方向Xに直交する左右方向の2方向において排出原稿の1枚ずつを整合する。この場合、読み取り原稿が長尺原稿の場合は、原稿先端整合部材51が位置している原稿搬送方向Xの下流側端部の位置(図4中実線で示す位置)が整合基準位置となり、読み取り原稿が短尺原稿の場合は、原稿後端整合部材52が位置している原稿搬送方向Xの上流側端部の位置(図4中に実線で示す位置)が整合基準位置となる。このように、読み取り原稿のサイズの種類(長尺原稿か短尺原稿か)に応じて整合基準位置を変えることで、整合に時間をかけず、かつ、原稿読み取り効率の向上を図っている。
【0055】
次に、上記構成の原稿読取装置1において、(1)読み取った短尺原稿をステープル処理する動作、(2)読み取った長尺原稿をステープル処理する動作について、それぞれ図5に示すフローチャート及び図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0056】
(1)読み取った短尺原稿をステープル処理する動作の説明
まず、原稿読取装置1に原稿読み取り要求がなされると(ステップS301)、原稿読取装置1は原稿読み取り部に配置される光源4への通電を行い(ステップS302)、光源4の照射光量が所定の光量に成っていることを確認後(ステップS303)、短尺原稿が原稿収容トレイ21に積載されていることを確認し(ステップS304)、次に、原稿読み取り条件に基づいて、原稿読み取り後の短尺原稿にステープル処理が必要か否かの確認を行う(ステップS305)。
【0057】
このステップS305の処理で、ステープル処理が必要な場合(ステップS305でYesと判断された場合)は、以下の手順でステープル処理を施す。すなわち、まず、原稿収容トレイ21から短尺原稿を搬送し(ステップS310)、光学ユニット部を用いて原稿の読み取り処理を行う(ステップS311)。読み取り処理が終了した原稿は、ホームポジション2に位置している原稿分岐爪29によってステープル処理用原稿排出トレイ28に排出される(ステップS312)。なお、このステップS310〜ステップS312の処理は、実質的に図2に示すステップS501〜510の処理、または図3に示すステップS601〜623の処理に該当している。
【0058】
ステープル処理用原稿排紙トレイ28に排出された短尺原稿は、原稿の後端が、整合基準位置に位置している原稿後端整合部材52に押し当てられることによって、原稿搬送方向Xへの整合(すなわち、前後方向の整合)が行われる(ステップS313)。このときに整合部材として用いるのが原稿先端整合部材51であり、原稿先端整合部材51は、ステープル処理用原稿排紙トレイ28上を原稿後端整合部材52の方向に移動して、排出された短尺原稿の先端に当接し、この当接状態で短尺原稿を原稿後端整合部材52の方向に押して、短尺原稿の後端を原稿後端整合部材52に当接させる。
【0059】
このようにして、排出された短尺原稿の後端の整合が終了すると、次に、上流側移動原稿側端整合部材54Aが固定原稿側端整合部材53の方向に移動して、短尺原稿の一方の側端部に当接し、この当接状態で短尺原稿を固定原稿側端整合部材53の方向に押して、短尺原稿の他方の側端部を固定原稿側端整合部材53に当接させる(ステップS314)。これにより、排出された短尺原稿の他方の側端部の整合(すなわち、左右方向の整合)が終了する。
【0060】
このとき、図5のフローチャートには記載していないが、短尺原稿の後端の整合が終了すると、原稿先端整合部材51は、用紙搬送方向Xの下流側に向かって所定の距離だけ移動して停止する(この停止位置を、図4中二点鎖線で示す)。つまり、最初の位置である用紙搬送方向Xの下流側端部までは移動しない。このように移動することで、上流側移動原稿側端整合部材54Aが移動するときに、原稿先端整合部材51との衝突を回避することができる。また、次の排出原稿がステープル処理用原稿排出トレイ28上に排出されたとき、この排出原稿の先端部を原稿先端整合部材51で受け止めることができるため、次の動作(すなわち、原稿先端整合部材51が短尺原稿を原稿後端整合部材52の方向に押して、短尺原稿の後端を原稿後端整合部材52に当接させる動作)において、原稿先端整合部材51の移動量を少なくすることができる。これにより、排出される2枚目以降の短尺原稿の整合動作時間を短縮することができ、原稿読み取り処理効率の向上にも繋がることになる。
【0061】
このようにして、2枚目以降の短尺原稿について、ステップS315〜ステップS320の処理が繰り返される。なお、ステップS315〜ステップS319の処理は、原稿先端整合部材51の移動距離が、1枚目の短尺原稿のときの移動距離より短くなることを除いて、上記ステップS310〜ステップS314の処理と同じである。
【0062】
そして、次の読み取り原稿がなくなると(ステップS320でNoと判断されると)、ステープル処理に移行するため、原稿先端整合部材51を最初の位置である用紙搬送方向Xの下流側端部まで移動する(ステップS321)。そして、原稿先端整合部材51が用紙搬送方向Xの下流側端部まで移動復帰したことを確認すると(ステップS322でYesと判断されると)、次に、原稿後端整合部材52が、整合された短尺原稿束の後端を押しつつ原稿先端整合部材51の方向に移動し、短尺原稿束の先端が原稿先端整合部材51に当接するまで移動する(ステップS323)。短尺原稿束の先端が原稿先端整合部材51に当接すると、次に、下流側移動原稿側端整合部材54Bが固定原稿側端整合部材53の方向に移動し、短尺原稿束の他方の側端部が固定原稿側端整合部材53に当接するように、短尺原稿束の一方の側端部を押す(ステップS324)。この一連の動作によって、原稿束はステープルユニット60の位置に整合されるので、この状態でステープル処理を行う(ステップS325)。ステープル処理の終了後、下流側移動原稿側端整合部材54B及び原稿先端整合部材51をそれぞれ元の位置に移動する(ステップS326)。
【0063】
以上の動作によって、原稿読み取り後の短尺原稿束のステープル処理を終了する。このように、短尺原稿の場合は、各々の整合部材51,52,54A,54Bを必要に応じて個別に移動させることで、整合時間の短縮を図っている。
【0064】
なお、ステップS305の処理で、ステープル処理が不要な場合(ステップS305でNoと判断された場合)は、原稿の読み取りが終了した原稿は通常の原稿排紙トレイ22に排出される(ステップS306〜ステップS309)。なお、このステップS306〜ステップS309の処理は、実質的に図2に示すステップS501〜510の処理、または図3に示すステップS601〜623の処理に該当している。
【0065】
(2)読み取った長尺原稿をステープル処理する動作の説明
まず、原稿読取装置1に原稿読み取り要求がなされると(ステップS401)、原稿読取装置1は原稿読み取り部に配置される光源4への通電を行い(ステップS402)、光源4の照射光量が所定の光量に成っていることを確認後(ステップS403)、長尺原稿が原稿収容トレイ21に積載されていることを確認し(ステップS404)、次に、原稿読み取り条件に基づいて、原稿読み取り後の長尺原稿にステープル処理が必要か否かの確認を行う(ステップS405)。
【0066】
このステップS405の処理で、ステープル処理が必要な場合(ステップS405でYesと判断された場合)は、以下の手順でステープル処理を施す。すなわち、まず、原稿収容トレイ21から長尺原稿を搬送し(ステップS410)、光学ユニット部を用いて原稿の読み取り処理を行う(ステップS411)。読み取り処理が終了した原稿は、ホームポジション2に位置している原稿分岐爪29によってステープル処理用原稿排出トレイ28に排出される(ステップS412)。なお、このステップS410〜ステップS412の処理は、実質的に図2に示すステップS501〜510の処理、または図3に示すステップS601〜623の処理に該当している。
【0067】
ステープル処理用原稿排紙トレイ28に排出された長尺原稿は、原稿の先端が、整合基準位置に位置している原稿先端整合部材51に押し当てられることによって、原稿搬送方向Xへの整合(すなわち、前後方向の整合)が行われる(ステップS413)。このときに整合部材として用いるのが原稿後端整合部材52であり、原稿後端整合部材52は、ステープル処理用原稿排紙トレイ28上を原稿先端整合部材51の方向に移動して、排出された長尺原稿の後端に当接し、この当接状態で長尺原稿を原稿先端整合部材51の方向に押して、長尺原稿の先端を原稿先端整合部材51に当接させる。
【0068】
このようにして、排出された長尺原稿の先端の整合が終了すると、次に、上流側移動原稿側端整合部材54A及び下流側移動原稿側端整合部材54Bの両方が固定原稿側端整合部材53の方向に移動して、長尺原稿の一方の側端部に当接し、この当接状態で長尺原稿を固定原稿側端整合部材53の方向に押して、長尺原稿の他方の側端部を固定原稿側端整合部材53に当接させる(ステップS414)。これにより、排出された長尺原稿の他方の側端部の整合(すなわち、左右方向の整合)が終了する。
【0069】
このとき、図6のフローチャートには記載していないが、長尺原稿の先端の整合が終了すると、原稿後端整合部材52は、用紙搬送方向Xの上流側に向かって元の位置まで移動し停止する。
【0070】
このようにして、2枚目以降の長尺原稿についても、ステップS415〜ステップS420の処理が繰り返される。なお、ステップS415〜ステップS419の処理は、上記したステップS410〜ステップS414の処理と同じである。
【0071】
そして、次の読み取り原稿がなくなると(ステップS420でNoと判断されると)、ステープル処理に移行するため、原稿後端整合部材52を原稿先端整合部材51の方向に移動して、長尺原稿束の後端に当接し、この当接状態で長尺原稿束を原稿先端整合部材51の方向に押して、長尺原稿束の先端を原稿先端整合部材51に当接させる(ステップS421)。次に、下流側移動原稿側端整合部材54Bを固定原稿側端整合部材53の方向に移動し、長尺原稿束の他方の側端部が固定原稿側端整合部材53に当接するように、長尺原稿束の一方の側端部を押す(ステップS422)。この一連の動作によって、ステープルユニット60の位置に長尺原稿束が整合されるので、この状態でステープル処理を行い(ステップS423)、ステープル処理の終了後、下流側移動原稿側端整合部材54B及び原稿先端整合部材51をそれぞれ元の位置に移動する(ステップS424)。
【0072】
以上の動作によって、長尺原稿のステープル処理を終了する。
【0073】
なお、ステップS405の処理で、ステープル処理が不要な場合(ステップS405でNoと判断された場合)は、原稿の読み取りが終了した原稿は通常の原稿排紙トレイ22に排出される(ステップS406〜ステップS409)。なお、このステップS406〜ステップS409の処理は、実質的に図2に示すステップS501〜510の処理、または図3に示すステップS601〜623の処理に該当している。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に係る原稿読取装置の概略縦断面図である。
【図2】本発明に係る原稿読取装置におけるステープル処理を含まない片面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る原稿読取装置におけるステープル処理を含まない両面原稿の読み取り動作を示すフローチャートである。
【図4】ステープル処理用原稿排出トレイの概略平面図である。
【図5】読み取った短尺原稿をステープル処理する動作を示すフローチャートである。
【図6】読み取った長尺原稿をステープル処理する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
1 原稿読取装置
21 原稿収容トレイ
22 原稿排出トレイ
23 湾曲搬送路
24 主搬送路
25 副搬送路
26 原稿入紙センサ
27 排出路
28 ステープル処理用原稿排出トレイ
29 原稿分岐爪
51 原稿先端整合部材
52 原稿後端整合部材
53 固定原稿側端整合部材
54A 上流側移動原稿側端整合部材
54B 下流側移動原稿側端整合部材
60 ステープルユニット
R1 ピックアップローラ
R2 サバキローラ
R3 駆動ローラ
R4 従動ローラ
R5,R6 搬送ローラ
R7,R8 排出ローラ
R11 呼込みローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿積載台に積載される原稿を1枚ずつ原稿搬送路に搬送し、前記原稿搬送路中に配置される原稿読み取り部で原稿中の画像情報を読み取った後に原稿排出部に排出する原稿搬送機構を備えた原稿読取装置において、
前記原稿排出部は、通常の原稿排出トレイと、ステープル処理用原稿排出トレイと、前記両トレイへの原稿排出方向を切り換える原稿分岐爪とを有し、前記読み取りが終了した原稿の排出時にステープル処理の要否に応じて前記原稿分岐爪の切り換え方向を決定し、その決定結果に基づいて前記原稿分岐爪を切り換えることにより両トレイへの排出選択を行うことを特徴とする原稿読取装置。
【請求項2】
前記ステープル処理用原稿排出トレイには、原稿搬送方向下流側の端部に配置された原稿搬送方向に往復移動可能な原稿先端整合部材、原稿搬送方向上流側の端部に配置された原稿搬送方向に往復移動可能な原稿後端整合部材、原稿搬送方向に直交する左右方向の一方の端部に固定配置された固定原稿側端整合部材、前記左右方向の他方の端部に配置された左右方向に往復移動可能な上流側移動原稿側端整合部材及び下流側移動原稿側端整合部材、及びステープルユニットが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
【請求項3】
排出原稿が長尺原稿の場合、前記原稿先端整合部材は当該排出原稿の整合基準位置となるように位置固定されると共に、前記原稿後端整合部材は前記排出原稿を整合するように用紙搬送方向下流側に移動することを特徴とする請求項2に記載の原稿読取装置。
【請求項4】
前記原稿後端整合部材によって前記排出原稿の後端を整合した後、前記上流側移動原稿側端整合部材及び下流側移動原稿側端整合部材を前記固定原稿側端整合部材の方向に移動して前記排出原稿の側端を整合することを特徴とする請求項3に記載の原稿読取装置。
【請求項5】
前記原稿先端整合部材が排出原稿の整合基準位置として位置固定される位置は原稿搬送方向の最下流部であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の原稿読取装置。
【請求項6】
排出原稿が短尺原稿の場合、前記原稿後端整合部材は当該排出原稿の整合基準位置となるように位置固定されると共に、前記原稿先端整合部材は前記排出原稿を整合するように用紙搬送方向上流側に移動することを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載の原稿読取装置。
【請求項7】
前記原稿先端整合部材によって前記排出原稿の先端を整合した後、前記上流側移動原稿側端整合部材を前記固定原稿側端整合部材の方向に移動して前記排出原稿の側端を整合することを特徴とする請求項6に記載の原稿読取装置。
【請求項8】
前記原稿後端整合部材が排出原稿の整合基準位置として位置固定される位置は原稿搬送方向の最上流部であることを特徴とする請求項5に記載の原稿読取装置。
【請求項9】
排出原稿が短尺原稿の場合、全ての原稿が排出及び整合された後、前記原稿先端整合部材を原稿束のステープル処理位置まで原稿搬送方向下流側に移動して固定し、前記原稿後端整合部材を、整合された原稿束の後端部を押しながら原稿搬送方向下流側に移動して、固定した前記原稿先端整合部材に前記原稿束の先端部を当接させることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像読取装置。
【請求項10】
前記排出原稿の先端部を前記原稿先端整合部材に当接させた後、前記下流側移動原稿側端整合部材を前記固定原稿側端整合部材の方向に移動して前記排出原稿の側端を整合することを特徴とする請求項9に記載の原稿読取装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−5277(P2009−5277A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−166649(P2007−166649)
【出願日】平成19年6月25日(2007.6.25)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】