説明

反射ディスプレイ用の照明デバイス

照明デバイスおよび照明デバイスを製作する方法を開示する。一実施形態では、照明デバイスは、光源と、第1の平面、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間にある長さを有する導光体であって、光源から出た光を導光体の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、導光体の第1の端部内に送られる光源から出た光が第2の端部に向かって伝搬するように構成された導光体と、第1の平面から外へ導光体の第2の端部に向かって伝搬する光を反射するように構成された複数の光転向特徴体と、導光体内の光をより有用な角度にリダイレクトするように構成された1つまたは複数の光リダイレクション特徴体とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により全体が本明細書に明示的に組み込まれている、2009年5月29日に出願した米国仮出願第61/182,665号、名称「ILLUMINATION DEVICES」の利益を主張するものである。
【0002】
本発明の分野は、電気機械システムおよびその照明デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
電気機械システムは、電気的および機械的要素、アクチュエータ、トランスデューサ、センサー、光学コンポーネント(例えば、ミラー)、ならびに電子機器を有するデバイスを備える。電気機械システムは、限定はしないが、マイクロスケールおよびナノスケールを含む、さまざまなスケールで製造されうる。例えば、微小電気機械システム(MEMS)デバイスは、1ミクロン程度から数百ミクロン以上の範囲のサイズを有する構造を備えることができる。ナノ電気機械システム(NEMS)デバイスは、例えば数百ナノメートル未満のサイズを含む、1ミクロン未満のサイズを有する構造を備えることができる。電気機械要素は、蒸着、エッチング、リソグラフィ、および/またはエッチングにより基材および/または蒸着材料層の一部を取り去る、または層を加えて電気および電気機械デバイスを形成する他のマイクロマシニングプロセスを使用して製作されうる。電気機械システムのデバイスの一種に、干渉変調器と呼ばれるものがある。本明細書で使用されているように、干渉変調器または干渉光変調器という用語は、光学干渉の原理を使用して光を選択的に吸収し、および/または反射するデバイスを指す。いくつかの実施形態において、干渉変調器は、一対の伝導プレートを備え、その一方または両方とも、全部または一部が透明性および/または反射性を有し、適切な電気信号が印加されると相対運動を行うことができる。特定の一実施形態では、一方のプレートは、基材上に堆積された固定層を備え、他方のプレートは、エアギャップにより固定層から分離された金属膜を備えうる。本明細書でさらに詳しく説明されるように、一方のプレートの他方のプレートに対する相対的な位置が、干渉変調器に入射する光の光学干渉を変化させうる。このようなデバイスにはさまざまな用途があり、当技術分野において、これらの種類のデバイスの特徴を既存製品の改善およびまだ開発されていない新製品の製作に活用できるように、これらの種類のデバイスの特性を利用し、および/または修正することは有益なことであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明のシステム、方法、およびデバイスは、それぞれ、複数の態様を有し、それらの態様のうちのどれ1つその望ましい属性に単独で関与することはない。そこで、本発明の範囲を制限することなく、そのより顕著な特徴について以下で簡単に説明する。この説明を考察した後、特に「発明を実施するための形態」を読んだ後であれば、当業者は、本発明のこれらの特徴が他の表示デバイスにどのように勝っているかを理解するであろう。
【0005】
本明細書で説明されているさまざまな実施形態は、導光層(light guide layer)を光転向特徴体(light turning features)およびその中に形成された光リダイレクション特徴体(light redirection features)とともに備える照明デバイスを具備する。
【0006】
一実施形態では、照明デバイスは、光源と、第1の表面、第1の表面に対向して配設されている第2の表面、第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間のある長さ、を有する導光体であって、光源から出た光を導光体の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、導光体の第1の端部内に送られる光源から出た光が第2の端部に向かって伝搬するように構成された導光体と、それぞれの光転向特徴体が導光体から外へ導光体の第2の端部の方に伝搬する光を転向するように位置合わせされている少なくとも1つの転向セクションを有する複数の光転向特徴体と、1つまたは複数の方向にそって導光体内で入射した光をリダイレクトするように位置合わせされている少なくとも1つのリダイレクションセクションを有する少なくとも1つの光リダイレクション特徴体とを備える。
【0007】
他の態様を本明細書で説明されている実施形態に含めることもできる。例えば、導光体は、反射ディスプレイに関して、導光体から転向された光が反射ディスプレイを照らすように配設されうる。いくつかの実施形態では、反射ディスプレイは、光変調アレイを備えることができる。いくつかの実施形態では、デバイスは、光変調アレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されているプロセッサと、プロセッサと通信するように構成されているメモリデバイスとを備えることができる。表示デバイスは、少なくとも1つの信号を光変調アレイに送信するように構成されているドライバ回路を備えることができる。表示デバイスは、画像データの少なくとも一部をドライバ回路に送信するように構成されているコントローラを備えることができる。いくつかの実施形態では、デバイスは、画像データをプロセッサに送信するように構成されている画像ソースモジュールを備える。画像ソースモジュールは、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを備えることができる。いくつかの実施形態では、デバイスは、入力データを受信し、前記入力データを前記プロセッサに伝達するように構成されている入力デバイスを備える。
【0008】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの光転向特徴体は、導光体の第1の表面上に配設され、また光を導光体の第2の表面から外へ転向するように構成され、少なくとも1つの光転向特徴体は、第2の表面上に配設され、また光を導光体の第1の表面から外へ転向するように構成されうる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの光リダイレクション特徴体は、導光体の第1の表面および/または第2の表面上に配設される。転向特徴体のいくつかの実施形態は、細長い溝を備える。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、円錐形状を有し、円錐のリダイレクションセクションと導光体の第1の表面または第2の表面とは、約170から約179.5度までの範囲の鈍角をなす。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、円錐台の形状を有し、円錐台のリダイレクションセクションと導光体の第1の表面または第2の表面とは、約170から約179.5度までの範囲の鈍角をなす。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、角錐形状を有し、角錐のリダイレクションセクションと導光体の第1の表面または第2の表面とは、約170から約179度までの範囲の鈍角をなす。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、角錐台の形状を有し、角錐台のリダイレクションセクションと導光体の第1の表面または第2の表面とは、約170から約179度までの範囲の鈍角をなす。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、反射を介して光をリダイレクトする。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、屈折を介して光をリダイレクトする。
【0009】
デバイスのいくつかの実施形態は、複数の光リダイレクション特徴体を備える。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、導光体全体に均一なパターンで配設される。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、導光体全体に非均一なパターンで配設される。いくつかの実施形態では、これらの光リダイレクション特徴体のうちの少なくとも1つの光リダイレクション特徴体は、サイズもしくは形状のうちの少なくとも一方について少なくとも1つの他の光リダイレクション特徴体と異なる。光リダイレクション特徴体は、光を平面内でリダイレクトするように構成されうる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、第1の表面に一般的に平行に配設されている平面上に光をリダイレクトするように構成される。光リダイレクション特徴体は、光を平面外にリダイレクトするように構成されうる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、第1の表面に対し一般的に法線方向となる方向に配設されている平面上に光をリダイレクトするように構成される。光リダイレクション特徴体は、光を平面外に、また平面内にリダイレクトするように構成されうる。
【0010】
一実施形態では、照明デバイスは、光源と、第1の表面、第1の表面に対向して配設されている第2の表面、第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間のある長さ、を有する導光体であって、光源から出た光を導光体の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、導光体の第1の端部内に送られる光源から出た光が第2の端部に向かって伝搬するように構成された導光体と、それぞれの光転向特徴体が導光体から外へ導光体の第2の端部に向かって伝搬する光を転向するように位置合わせされている少なくとも1つの転向セクションを有する複数の光転向特徴体と、導光体の第2の表面の少なくとも一部上に配設されている光リダイレクション層とを備える。光リダイレクション層は、1つまたは複数の方向にそって導光体内で入射した光を反射するように構成されうる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション層は、回折層を備える。光リダイレクション層は、体積回折要素を備えることができる。いくつかの実施形態では、回折層は、低ヘイズディフューザ(low haze diffuser)を備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの光転向特徴体は、導光体の第1の表面上に配設され、また光を導光体の第2の表面から外へ転向するように構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの光転向特徴体は、導光体の第2の表面上に配設され、また光を導光体の第1の表面から外へ転向するように構成される。
【0011】
別の実施形態では、照明デバイスは、光源と、第1の表面、第1の表面に対向して配設されている第2の表面、第1の端部、第2の端部、および第1の端部と第2の端部との間のある長さ、を有する導光体であって、光源から出た光を導光体の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、導光体の第1の端部内に送られる光源から出た光が第2の端部に向かって伝搬するように構成された導光体と、それぞれの光転向特徴体が導光体から外へ導光体の第2の端部に向かって伝搬する光を転向するように位置合わせされている少なくとも1つの転向セクションを有する複数の光転向特徴体と、導光体内に少なくとも一部は埋め込まれている、導光体の屈折率特性と異なる屈折率特性を持つ材料を含む少なくとも1つの構造とを備える。
【0012】
いくつかの実施形態では、構造は、1つまたは複数の表面によって少なくとも部分的に囲まれている空気を備える。いくつかの実施形態では、デバイスは、複数の構造を備える。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの構造は、サイズもしくは形状のうちの一方について少なくとも1つの他の構造と異なる。構造は、三角形の断面を有する角錐を備えることができる。いくつかの実施形態では、構造は、導光体内に完全に埋め込まれる。いくつかの実施形態では、構造は、光を平面内にリダイレクトするように構成される。構造は、第1の表面に一般的に平行になるように配設された平面上に光をリダイレクトすることができる。いくつかの実施形態では、構造は、光を平面外にリダイレクトするように構成される。構造は、第1の表面に対して一般的に法線方向となる方向に配設された平面上に光をリダイレクトすることができる。いくつかの実施形態では、構造は、光を平面内および平面外にリダイレクトするように構成される。
【0013】
一実施形態では、照明デバイスは、光を送るための手段と、第1の表面、第1の表面に対向して配設されている第2の表面、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間のある長さ、を有する光を導くための手段であって、光源から出た光を導くための手段の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、光を導くための手段の第1の端部内に送られた光を送るための手段から出た光が第2の端部に向かって伝搬するように構成された光を導くための手段と、光を導くための手段から外へ導光手段の第2の端部に向かって伝搬する光を転向するように構成された光を転向するための複数の手段と、1つまたは複数の方向にそって光を誘導するための手段内で入射した光をリダイレクトするように構成された光をリダイレクトするための手段とを備える。いくつかの実施形態では、光を送るための手段は、発光ダイオードを備える。光を送るための手段は、ライトバーを備えることができる。いくつかの実施形態では、光を導くための手段は、導光体を備える。光をリダイレクトするための手段は、光を転向するための手段内に1つまたは複数の角錐形状の凹みを備えることができる。光をリダイレクトするための手段は、光を導くための手段の少なくとも一部と平行に配設された回折層を備えることができる。いくつかの実施形態では、光をリダイレクトするための手段は、光を導くための手段内に少なくとも一部は埋め込まれている、光を導くための手段の屈折率特性と異なる屈折率特性を持つ材料を含む構造を備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の干渉変調器の可動反射層が緩和位置にあり、第2の干渉変調器の可動反射層が作動位置にある干渉変調器ディスプレイの一実施形態の一部を示す等角図である。
【図2】3×3干渉変調器ディスプレイを組み込んだ電子デバイスの一実施形態を例示するシステムブロック図である。
【図3】図1の干渉変調器の例示的な一実施形態について可動鏡位置と印加電圧の関係を示す図である。
【図4】干渉変調器ディスプレイを駆動するために使用されうる一組の行と列の電圧を例示する図である。
【図5A】表示データのフレームを図2の3×3干渉変調器ディスプレイに書き込むために使用されうる行および列の信号に対する1つの例示的なタイミング図を示す図である。
【図5B】表示データのフレームを図2の3×3干渉変調器ディスプレイに書き込むために使用されうる行および列の信号に対する1つの例示的なタイミング図を示す図である。
【図6A】複数の干渉変調器を備える画像表示デバイスの一実施形態を例示するシステムブロック図である。
【図6B】複数の干渉変調器を備える画像表示デバイスの一実施形態を例示するシステムブロック図である。
【図7A】図1のデバイスの断面図である。
【図7B】干渉変調器の代替え実施形態を示す断面図である。
【図7C】干渉変調器の他の代替え実施形態を示す断面図である。
【図7D】干渉変調器のさらに他の代替え実施形態を示す断面図である。
【図7E】干渉変調器の追加の代替え実施形態を示す断面図である。
【図8】光源、導光体、および反射ディスプレイを有する表示デバイスの一実施形態の断面図である。
【図9A】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図9B】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図9C】光源とその上に転向フィルムが形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図9D】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図10A】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10B】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10C】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10D】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10E】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10F】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10G】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図10H】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図11A】光ローブを放射する光源の一実施形態の平面図である。
【図11B】光ローブを放射する光源の一実施形態の平面図である。
【図11C】光ローブを放射する光源の一実施形態の平面図である。
【図11D】光ローブを放射する光源の一実施形態の平面図である。
【図11E】光ローブを放射する光源の一実施形態の平面図である。
【図12A】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図12B】光源とその上に転向特徴体が形成された導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図12C】導光体上に、または導光体上に配設されたフィルム上に形成されうる転向特徴体および/またはリダイレクション特徴体のパターンの一実施形態を例示する導光体を有する照明デバイスの平面図である。
【図13A】光ローブを放射する光源の一実施形態の側面図である。
【図13B】光ローブを放射する光源の一実施形態の側面図である。
【図13C】光ローブを放射する光源の一実施形態の側面図である。
【図13D】光ローブを放射する光源の一実施形態の側面図である。
【図13E】光ローブを放射する光源の一実施形態の側面図である。
【図14A】転向特徴体および光リダイレクション特徴体を持つ導光体を有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図14B】図14Aに示されている照明デバイスの側面図である。
【図14C】光リダイレクション特徴体の一実施形態の断面図である。
【図14D】光リダイレクション特徴体の一実施形態の斜視図である。
【図14E】光リダイレクション特徴体の一実施形態の斜視図である。
【図15】光リダイレクション特徴体を持つ導光体を有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図16A】光源と光転向特徴体および光リダイレクション特徴体を持つ導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図16B】光源と光転向特徴体および光リダイレクション特徴体を持つ導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図16C】光転向特徴体および光リダイレクション特徴体を持つ導光体の一実施形態の平面図である。
【図17】光源と導光体との間に配設されているディフューザ層を備える照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図18A】光源と光リダイレクション特徴体を持つ導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図18B】図18Aに示されている照明デバイスの平面図である。
【図19A】光源と光リダイレクション特徴体を持つ導光体とを有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図19B】直線19B−19Bにそって切り取った図19Aに示されている照明デバイスの断面図である。
【図20】光リダイレクション特徴体を持つ導光体を有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図21】光リダイレクション特徴体を持つ導光体を有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図22】光転向特徴体および変化する光リダイレクション特徴体を持つ導光体を有する照明デバイスの一実施形態の平面図である。
【図23A】光拡散層の上に配設されている導光体を有する照明デバイスの一実施形態の斜視図である。
【図23B】図23Aに示されている照明デバイスの側面図である。
【図23C】図23Aに示されている照明デバイスの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下の詳細な説明は、いくつかの特定の実施形態を対象とするものである。しかし、本明細書の教示は、数多くの異なる方法で適用することができる。この説明では、全体を通して類似の部分は類似の番号を指定される図面が参照される。これらの実施形態は、動いている状態(例えば、ビデオ)であろうと、静止している状態(例えば、静止画)であろうと、またテキストであろうと画像であろうと、画像を表示するように構成されている任意のデバイスにおいて実装されうる。より具体的には、これらの実施形態は、限定はしないが、携帯電話、無線デバイス、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドまたはポータブルコンピュータ、GPS受信機/ナビゲータ、カメラ、MP3プレーヤー、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、置き時計、電卓、テレビ受像機、フラットパネルディスプレイ、コンピュータ用モニター、自動車用ディスプレイ(例えば、走行距離計ディスプレイなど)、コックピット制御装置類および/またはディスプレイ、カメラビューの表示(例えば、自動車内のリアビューカメラの表示)、電子写真、電子看板または標識、プロジェクタ、建築構造物、パッケージング、および美的構造物(例えば、宝石の画像表示)など、さまざまな電子デバイスで実装されうるか、または関連付けられうることが意図されている。本明細書で説明されているのと似た構造のMEMSデバイスも、電子交換デバイスなど、非表示用途で使用されうる。
【0016】
照明デバイスは、周囲の光が不十分な場合に反射ディスプレイ用に光を供給するために使用することができる。いくつかの実施形態では、照明デバイスは、光源と光源から出る光を受ける導光体とを備える。しばしば、光源は、ディスプレイに相対的に位置決めされるか、またはオフセットされ、そのような位置では、十分な、もしくは均一な光を反射ディスプレイに直接当てることができない。したがって、照明デバイスは、光源から出た光をディスプレイの方へ転向する光転向特徴体も備えることがあり、そのような転向特徴体を導光体内に組み入れることができる。いくつかの実施形態では、転向特徴体は、特定の角度範囲内で転向特徴体上に入射した光線を転向するが、その角度範囲内にない転向特徴体上に入射した光線については転向できない場合がある。光源は、転向特徴体が転向することができる角度範囲を外れた角度で光線を放射して導光体内に入れることがあり、そのため、光源から放射された光の一部が、「喪失する」ことがある。したがって、いくつかの実施形態では、導光体は、リダイレクトされた光がより有用な角度で伝搬するように導光体内でその上に入射した光をリダイレクトする1つまたは複数の光リダイレクション特徴体を備えることができる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、ある平面上で進行する光を同じ平面上の新しい方向に、および/または同じ平面上にない方向にリダイレクトするように構成されうる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体として、円錐、円錐台、角錐、角錐台、または角錐特徴体が挙げられる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション層は、導光体とディスプレイとの間に配設され、ディフューザを備えることができる。光リダイレクション特徴体は、導光体内に埋め込まれた、導光体と異なる屈折率を有する材料を備えることができる。転向特徴体および/または光リダイレクション特徴体は、導光体または導光体に連結されたフィルム上に形成されうる。照明デバイスは、1つまたは複数の転向特徴体および/または1つまたは複数の光リダイレクション特徴体を備えることができる。
【0017】
干渉MEMS表示要素を含む干渉変調器ディスプレイの一実施形態が図1に例示されている。これらのデバイスでは、ピクセルは、明状態か暗状態かのいずれかである。明(「緩和」または「開」)状態では、表示要素は、入射可視光の大部分をユーザーに対して反射する。暗(「作動」または「閉」)状態の場合、表示要素は、入射可視光のごく一部しかユーザーに対して反射しない。実施形態に応じて、「オン」および「オフ」状態の光反射特性が逆転されうる。MEMSピクセルは、もっぱら選択された色で反射するように構成され、白黒に加えてカラーでの表示も可能にできる。
【0018】
図1は、画像表示の一連のピクセル中の2つの隣接するピクセルを示す等角図であり、それぞれのピクセルはMEMS干渉変調器を備える。いくつかの実施形態では、干渉変調器ディスプレイは、これらの干渉変調器を行と列に配置したアレイを備える。それぞれの干渉変調器は、互いから可変の制御可能な距離のところに位置決めされた一対の反射層を備え、少なくとも1つの可変の寸法を有する共鳴光学ギャップを形成する。一実施形態では、反射層の1つが2つの位置の間で移動できる。本明細書では緩和位置と称される、第1の位置において、可動反射層は、固定された部分反射層から比較的大きな距離のところに位置決めされる。本明細書では作動位置と称される、第2の位置において、可動反射層は、部分反射層のより近くに隣接して位置決めされる。2つの相から反射する入射光は、可動反射層の位置に応じて強め合ってまたは弱め合って干渉し、それぞれのピクセルについて全反射または非反射のいずれかの状態を引き起こす。
【0019】
図1のピクセルアレイの示されている部分は、2つの隣接する干渉変調器12aおよび12bを備える。左の干渉変調器12aにおいて、可動反射層14aは、部分反射層を含む、光学スタック16aから所定の距離のところの緩和位置に例示されている。右の干渉変調器12bでは、可動反射層14bは、光学スタック16bに隣接する作動位置に例示されている。
【0020】
光学スタック16aおよび16b(光学スタック16と総称する)は、本明細書で参照されているように、典型的には、インジウムスズ酸化物(ITO)などの電極層、クロムなどの部分反射層、および透明誘電体を含みうる、複数の融合層を備える。光学スタック16は、したがって、導電性、部分的透明性、および部分的反射性を有し、例えば、上記の層の1つまたは複数を透明基材20上に蒸着することにより加工されうる。部分的反射層は、さまざまな金属、半導体、および誘電体などの部分的に反射するさまざまな材料から形成されうる。部分的反射層は、1つまたは複数の材料層から形成され、それらの層のそれぞれは、単一材料または複合材料から形成されうる。
【0021】
いくつかの実施形態では、光学スタック16の層は、平行に並ぶ複数のストリップにパターン形成され、以下でさらに説明されるように表示デバイス内の行電極を形成しうる。可動反射層14a、14bは、支柱18の上に蒸着された列を形成するため(16a、16bの行電極に対し直交する)1つまたは複数の蒸着された金属層および支柱18の間に蒸着された介在犠牲材料との一連の平行なストリップとして形成されうる。犠牲材料がエッチングで取り除かれると、可動反射層14a、14bは、画定されたギャップ19によって光学スタック16a、16bから分離される。アルミニウムなどの導電性および反射性の高い材料は、反射層14に使用され、それらのストリップは、表示デバイス内に列電極を形成しうる。図1は縮尺どおりでないことに留意されたい。いくつかの実施形態では、支柱18の間の間隔は、約10から約100μmまでの範囲内とすることができるが、ギャップ19は、約1000オングストローム未満であるものとしてよい。
【0022】
電圧が印加されない状態では、ギャップ19は、可動反射層14aと光学スタック16aとの間に残り、可動反射層14aは図1のピクセル12aによって例示されているように機械的に緩和した状態になっている。しかし、電位(電圧)差が、選択された行および列に施されると、対応するピクセルにおける行電極と列電極の交差点に形成されるキャパシタは、充電され、静電気力が電極どうしを引き寄せる。電圧が十分に高い場合、可動反射層14は変形し、光学スタック16に押し付けられる。光学スタック16内の誘電体層(この図には示されていない)は、図1の右の作動ピクセル12bによって例示されているように、ショートするのを防ぎ、層14と16との間の分離距離を制御することができる。この挙動は、印加される電位差の極性に関係なく同じである。
【0023】
図2から5は、表示用途において干渉変調器のアレイを使用するための例示的な一プロセスおよびシステムを示している。
【0024】
図2は、干渉変調器を組み込むことができる電子デバイスの一実施形態を例示するシステムブロック図である。この電子デバイスは、ARM(登録商標)、Pentium(登録商標)、8051、MIPS(登録商標)、Power PC(登録商標)、またはALPHA(登録商標)などの汎用のシングルチップまたはマルチチップのマイクロプロセッサ、またはデジタルシグナルプロセッサ、マイクロコントローラ、もしくはプログラマブルゲートアレイなどの専用マイクロプロセッサとすることができるプロセッサ21を備える。当業では通例のことであるが、プロセッサ21は、1つまたは複数のソフトウェアモジュールを実行するように構成されうる。オペレーティングシステムを実行することに加えて、プロセッサは、Webブラウザ、電話アプリケーション、電子メールプログラム、または他のソフトウェアアプリケーションを含む、1つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成されうる。
【0025】
一実施形態では、プロセッサ21は、さらに、アレイドライバ22と通信するようにも構成される。一実施形態では、アレイドライバ22は、ディスプレイアレイまたはパネル30に信号を送る行ドライバ回路24および列ドライバ回路26を備える。図1に例示されているアレイの断面は、図2において直線1−1によって示されている。わかりやすくするため図2には干渉変調器の3×3アレイを例示しているが、ディスプレイアレイ30は、非常に多くの干渉変調器を収納することができ、また行と列とで干渉変調器の数が異なっていてもよい (例えば、行は300ピクセル、列は190ピクセルとすることができる)ことに留意されたい。
【0026】
図3は、図1の干渉変調器の例示的な一実施形態について可動鏡位置と印加電圧の関係を示す図である。MEMS干渉変調器では、行/列作動プロトコルは、図3に例示されているようなデバイスのヒステリシス特性を利用することができる。干渉変調器は、例えば、可動層を緩和状態から作動状態に変形させるのに10ボルトの電位差を必要とする場合がある。しかし、電圧が、その値から下がると、電圧が10ボルト以下に低下しても可動層はその状態を維持する。図3の例示的な実施形態では、可動層は、電圧が2ボルトより低くなるまで完全に緩和することはない。したがって、デバイスが緩和状態または作動状態のいずれかにおいて安定している印加電圧のウィンドウが存在する、図3に例示されている例では約3から7Vまでである一定範囲の電圧がある。これは、本明細書において「ヒステリシスウィンドウ」または「安定性ウィンドウ」と称される。図3のヒステリシス特性を有するディスプレイアレイでは、行/列作動プロトコルは、行のストロービング時に、作動されるストローブされた行内のピクセルが約10ボルトの電圧差に曝され、緩和されるピクセルがゼロボルトに近い電圧差に曝されるように設計されうる。ストローブの後、ピクセルは、行ストローブで何らかの状態に入るが、その状態のままになるように約5ボルトの定常状態電圧またはバイアス電圧の差に曝される。書き込みが行われた後、それぞれのピクセルに、この実施例では3〜7ボルトの「安定性ウィンドウ」内の電位差が現れる。この特徴により、図1に例示されているピクセル設計は、作動または緩和のいずれかの前から存在している状態において同じ印加電圧条件の下で安定する。干渉変調器のそれぞれのピクセルは、作動状態であろうと緩和状態であろうと、本質的に、固定および移動反射層によって形成されたキャパシタなので、この安定状態は、ほとんど電力消費のないままヒステリシスウィンドウ内のある電圧に維持できる。印加電位が固定されている場合には、ピクセル内に電流は本質的に一切流れ込まない。
【0027】
以下でさらに説明されているように、典型的な用途において、画像のフレームは、第1の行内の所望の一組の作動ピクセルに従って一組の列電極上に一組のデータ信号(それぞれ特定の電圧レベルを有する)を送信することにより形成されうる。次いで、行パルスが第1の行電極に印加され、その一組のデータ信号に対応するピクセルを作動する。次いで、その一組のデータ信号が、第2の行内の所望の一組の作動ピクセルに対応するように変更される。次いで、パルスが第2の行電極に印加され、これらのデータ信号に従って第2の行内の適切なピクセルを作動する。ピクセルの第1の行は、第2の行パルスの影響を受けず、第1の行パルス発生時に設定された状態のままである。これは、フレームを生成するために一連の行全体について順次的に繰り返すことができる。一般に、フレームは、所望の毎秒フレーム数でこのプロセスを継続的に繰り返すことにより新しい画像データを用いてリフレッシュされ、および/または更新される。表示フレームを生成するためにピクセルアレイの行および列電極を駆動するためのさまざまなプロトコルも使用されうる。
【0028】
図4および5は、図2の3×3アレイ上に表示フレームを作成するために使用可能な1つの作動プロトコルを例示している。図4は、図3のヒステリシス曲線を示すピクセルに使用されうる可能な一組の行と列の電圧レベルを例示している。図4の実施形態では、ピクセルを作動する段階は、適切な列を−Vbiasに設定し、適切な行を+ΔVに設定する段階を伴うが、これらはそれぞれ、−5ボルトおよび+5ボルトに対応しうる。ピクセルを緩和する段階は、適切な列を+Vbiasに設定し、適切な行を同じ+ΔVに設定し、そのピクセル全体にわたってゼロボルトの電位差を生じることにより行われる。行電圧がゼロボルトに維持される行では、ピクセルは、列が+Vbiasであろうと−Vbiasであろうと関係なく元々置かれていた状態で、その状態が何であれ、安定する。また図4にも例示されているように、上述のと反対の極性の電圧を使用することができ、例えば、1つのピクセルは作動させる段階は、適切な列を+Vbiasに設定し、適切な行を−ΔVに設定する段階を伴うことがある。この実施形態では、ピクセルをリリースする段階は、適切な列を−Vbiasに設定し、適切な行を同じ−ΔVに設定し、そのピクセル全体にわたってゼロボルトの電位差を生じることにより行われる。
【0029】
図5Bは、作動ピクセルが反射しない場合に、結果として図5Aに例示されているディスプレイ配列を構成する図2の3×3アレイに印加される一連の行および列の信号を示すタイミング図である。図5Aに例示されているフレームを書き込む前に、ピクセルは任意の状態をとりえ、この例では、すべての行は最初に0ボルトであり、すべての列は+5ボルトである。これらの印加電圧では、すべてのピクセルは、その既存の作動または緩和状態において安定している。
【0030】
図5Aのフレームでは、ピクセル(1,1)、(1,2)、(2,2)、(3,2)、および(3,3)が作動される。これを実行するために、行1に対する「ライン時間」において、列1および2は−5ボルトに設定され、列3は+5ボルトに設定される。こうしても、すべてのピクセルが3〜7ボルトの安定性ウィンドウ内に留まるので、どのピクセルの状態も変化しない。次いで、行1が、0から5ボルトまで上昇し、そしてゼロに戻るパルスによりストローブされる。これにより、(1,1)および(1,2)ピクセルが作動し、(1,3)ピクセルが緩和する。アレイ内の他のピクセルは影響を受けない。行2を所望の値に設定するために、列2が−5ボルトに設定され、例1および3が+5ボルトに設定される。次いで、行2に印加される同じストローブにより、ピクセル(2,2)が作動し、ピクセル(2,1)および(2,3)が緩和する。ここでもまた、アレイの他のピクセルは影響を受けない。行3も、同様に、列2を3から−5ボルトに設定し、例1を+5ボルトに設定することにより設定される。行3のストローブによって、行3のピクセルは図5Aに示されているように設定される。フレームを書き込んだ後、行電位はゼロとなり、列電位は+5または−5ボルトのいずれかのままとなり、次いで、ディスプレイは図5Aの配列において安定する。数十または数百の行および列のアレイに対し同じ手順を使用できる。行および列の作動を実行するために使用されるタイミング、シーケンス、および電圧のレベルは、上で概要を述べた一般原理の範囲内で大きく変更することができ、上記の実施例は例にすぎず、本明細書で説明されているシステムおよび方法とともに任意の作動電圧法が使用されうる。
【0031】
図6Aおよび6Bは、表示デバイス40の一実施形態を例示するシステムブロック図である。例えば、表示デバイス40は、セルラー方式電話または携帯電話とすることができる。しかし、表示デバイス40の同じコンポーネントまたはそのわずかに異なる変更形態は、テレビおよびポータブルメディアプレーヤーなどのさまざまな種類の表示デバイスをも例示している。
【0032】
表示デバイス40は、ハウジング41、ディスプレイ30、アンテナ43、スピーカー45、入力デバイス48、およびマイクロホン46を備える。ハウジング41は、一般に、射出成形および真空成形を含む、さまざまな製造プロセスのどれかで形成される。それに加えて、ハウジング41は、限定はしないが、プラスチック、金属、ガラス、ゴム、およびセラミック、またはこれらの組み合わせを含む、さまざまな材料のどれかで作ることができる。一実施形態では、ハウジング41は、異なる色の、または異なるロゴ、画像、もしくはシンボルを含む、他の取り外し可能な部分と交換できる取り外し可能な部分(図示せず)を備える。
【0033】
例示的な表示デバイス40のディスプレイ30は、本明細書で説明されているような、双安定ディスプレイを含む、さまざまなディスプレイのうちのどれであってもよい。他の実施形態では、ディスプレイ30は、上で説明されているようなプラズマ、EL、OLED、STN LCD、またはTFT LCDなどのフラットパネルディスプレイ、またはCRTもしくは他の真空管デバイスなどの非フラットパネルディスプレイを含む。しかし、本発明を説明することを目的とするため、ディスプレイ30は、本明細書で説明されているような、干渉変調器ディスプレイを含む。
【0034】
例示的な表示デバイス40の一実施形態のコンポーネントは、図6Bに概略が例示されている。示されている例示的な表示デバイス40は、ハウジング41を備え、その中に少なくとも部分的に入れられている追加のコンポーネントを備えることができる。例えば、一実施形態では、例示的な表示デバイス40は、トランシーバ47に結合された、アンテナ43を備えるネットワークインターフェース27を備える。トランシーバ47は、プロセッサ21に接続され、プロセッサはコンディショニングハードウェア52に接続される。コンディショニングハードウェア52は、信号を調節するように構成されうる(例えば、信号のフィルタリングを行う)。コンディショニングハードウェア52は、スピーカー45およびマイクロホン46に接続される。プロセッサ21は、さらに、入力デバイス48およびドライバコントローラ29にも接続される。ドライバコントローラ29は、フレームバッファ28およびアレイドライバ22に結合され、さらにディスプレイアレイ30に結合される。電源50は、特定の例示的な表示デバイス40の設計により必要に応じてすべてのコンポーネントに電力を供給する。
【0035】
ネットワークインターフェース27は、アンテナ43およびトランシーバ47を備え、例示的な表示デバイス40は、ネットワークを介して1つまたは複数のデバイスと通信することができる。一実施形態では、ネットワークインターフェース27は、さらに、プロセッサ21の要件を緩和するいくつかの処理能力を有している場合がある。アンテナ43は、信号を送信し、受信するための任意のアンテナである。一実施形態では、アンテナは、IEEE 802.11(a)、(b)、または(g)を含む、IEEE 802.11標準に従ってRF信号の送受信を行う。他の実施形態では、アンテナは、BLUETOOTH標準に従ってRF信号の送受信を行う。セルラー方式電話の場合、アンテナは、CDMA、GSM(登録商標)、AMPS、W−CDMA、または無線携帯電話ネットワーク内での通信に使用される他の知られている信号を受信するように設計されている。トランシーバ47は、プロセッサ21によって受信され、さらに操作されうるようにアンテナ43から受信された信号を前処理する。トランシーバ47は、さらに、アンテナ43を介して例示的な表示デバイス40から送信されうるようにプロセッサ21から受信された信号を処理する。
【0036】
代替的実施形態では、トランシーバ47は受信機によって置き換えられうる。さらに他の代替的実施形態では、ネットワークインターフェース27は、プロセッサ21に送信される画像データを格納または生成することができる、画像ソースによって置き換えられうる。例えば、画像ソースは、デジタルビデオディスク(DVD)または画像データを格納するハードディスクドライブ、または画像データを生成するソフトウェアモジュールとすることができる。
【0037】
プロセッサ21は、一般に、例示的な表示デバイス40の全体的動作を制御する。プロセッサ21は、ネットワークインターフェース27または画像ソースから圧縮画像データなどのデータを受信し、そのデータを処理して、未加工画像データに、または未加工画像データに容易に処理できるフォーマットにする。次いで、プロセッサ21は、処理されたデータをドライバコントローラ29に、またはフレームバッファ28に送信して、格納する。未加工データは、典型的には、画像内の任意の位置における画像特性を識別する情報のことである。例えば、このような画像特性としては、色、彩度、およびグレースケールレベルがある。
【0038】
一実施形態では、プロセッサ21は、マイクロコントローラ、CPU、または論理ユニットを備え、例示的な表示デバイス40の動作を制御する。コンディショニングハードウェア52は、一般に、信号をスピーカー45に送り、マイクロホン46から信号を受信するための増幅器およびフィルタを備える。コンディショニングハードウェア52は、例示的な表示デバイス40内のディスクリートコンポーネントであってよく、またはプロセッサ21もしくは他のコンポーネント内に組み込まれうる。
【0039】
ドライバコントローラ29は、直接的にプロセッサ21から、またはプロセッサ21によって生成された未加工画像データをフレームバッファ28から受け取り、その未加工画像データを適宜再フォーマットして、アレイドライバ22への送信を高速化する。特に、ドライバコントローラ29は、未加工画像データを、ラスター方式と同様のフォーマットを有するデータフローに再フォーマットし、ディスプレイアレイ30上の走査に適した時間順序を有するようにする。次いで、ドライバコントローラ29は、フォーマットされた情報をアレイドライバ22に送信する。LCDコントローラなどのドライバコントローラ29は、スタンドアロンの集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21に関連付けられることが多いが、そのようなコントローラは、多くの方法で実装されうる。これらは、ハードウェアとしてプロセッサ21内に埋め込まれるか、またはソフトウェアとしてプロセッサ21内に埋め込まれるか、またはアレイドライバ22とともにハードウェアに完全に集積化されうる。
【0040】
典型的には、アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29からフォーマットされた情報を受け取り、ビデオデータを、毎秒何回もディスプレイのピクセルのx−yマトリクスから来る数百およびときには数千ものリードに適用される並列の一組の波形に再フォーマットする。
【0041】
一実施形態では、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、およびディスプレイアレイ30は、本明細書で説明されている種類のディスプレイのどれにも適したものである。例えば、一実施形態では、ドライバコントローラ29は、従来のディスプレイコントローラまたは双安定ディスプレイコントローラ(例えば、干渉変調器コントローラ)である。他の実施形態では、アレイドライバ22は、従来のドライバまたは双安定ディスプレイドライバ(例えば、干渉変調器ディスプレイ)である。一実施形態では、ドライバコントローラ29は、アレイドライバ22と一体化される。このような一実施形態は、携帯電話、腕時計、および他の小面積のディスプレイなどの集積度の高いシステムにおいてふつうのものである。さらに他の実施形態では、ディスプレイアレイ30は、典型的なディスプレイアレイまたは双安定ディスプレイアレイ(例えば、干渉変調器のアレイを備えるディスプレイ)である。
【0042】
入力デバイス48を使用することで、ユーザーは例示的な表示デバイス40の動作を制御することができる。一実施形態では、入力デバイス48として、QWERTYキーボードまたは電話用キーパッドなどのキーパッド、ボタン、スイッチ、タッチスクリーン、または感圧もしくは感熱メンブレンがある。一実施形態では、マイクロホン46は、例示的な表示デバイス40のための入力デバイスである。マイクロホン46がデータをデバイスに入力するために使用される場合、例示的な表示デバイス40の動作を制御するためにユーザーが音声コマンドを発することができる。
【0043】
電源50は、当技術分野で知られているようなさまざまなエネルギー蓄積デバイスを含むものとしてよい。例えば、一実施形態では、電源50は、ニッケルカドミウム電池またはリチウムイオン電池などの充電式電池である。他の実施形態では、電源50は、再生可能エネルギー源、コンデンサ、またはプラスチック太陽電池および太陽電池塗料を含む太陽電池である。他の実施形態では、電源50は、壁コンセントから電力を供給されるように構成される。
【0044】
いくつかの実装では、電光表示システム内の複数の場所に配置されうるドライバコントローラに、上述のように制御プログラム機能が備えられる。いくつかの場合において、アレイドライバ22に、制御プログラム機能が備えられる。上述の最適化は、任意の数のハードウェアおよび/またはソフトウェアコンポーネントで、またはさまざまな構成により実装されうる。
【0045】
上述の原理に従って動作する干渉変調器の構造の詳細は大きく異なることがある。例えば、図7A〜7Eは、可動反射層14とその支持構造物の5つの異なる実施形態を例示している。図7Aは、図1の実施形態の断面図であり、金属材料ストリップ14が直交する方向に延びる支持材18上に蒸着されている。図7Bでは、それぞれの干渉変調器の可動反射層14は、正方形または矩形の形をしており、テザー32上のコーナーでのみ支持材に取り付けられている。図7Cでは、可動反射層14は、正方形または矩形の形をしており、柔らかな金属を含みうる、変形可能層34から吊り下げられている。変形可能層34は、直接的にまたは間接的に、変形可能層34の周囲で基材20に接続する。これらの接続部は、本明細書では支持支柱と称される。図7Dに例示されている実施形態は、変形可能層34が載る支持支柱プラグ42を有する。可動反射層14は、図7A〜7Cのように、ギャップの上にぶら下がったままであるが、変形可能層34は、変形可能層34と光学スタック16との間の孔を埋めることにより支持支柱を形成しない。むしろ、支持支柱は、支持支柱プラグ42を形成するために使用される、平坦化材料で形成される。図7Eに例示されている実施形態は、図7Dに示されている実施形態に基づいているが、図7A〜7Cに例示されている実施形態と、さらには図示されていない追加の実施形態とも、連携するように適合させることができる。図7Eに示されている実施形態では、金属または他の導電材料の付加的な層が、バス構造44を形成するために使用されている。これにより、信号を干渉変調器の背後にそった経路で送信し、本来なら基材20上に形成されていたはずのいくつかの電極をなくすことができる。
【0046】
図7に示されているような実施形態では、干渉変調器は、直視型デバイスとして機能し、この場合、画像は、変調器が配列されているのと反対の側の、透明基材20の正面から見られる。これらの実施形態では、反射層14は、変形可能層34を含む、基材20と反対の反射層の側で干渉変調器の部分を光学的に遮蔽する。これにより、遮蔽された領域は、画質に悪影響を及ぼすことなく、構成し、動作させることができる。例えば、このような遮蔽は、図7Eのバス構造44を可能にし、このバス構造44は、アドレッシングおよびそのアドレッシングの結果生じる移動など、変調器の電気機械特性から変調器の光学特性を隔てることを可能にする。この分離可能な変調器アーキテクチャにより、変調器の電気機械的側面および光学的側面に使用される構造設計および材料を選択し、互いに無関係に機能するようにできる。さらに、図7C〜7Eに示されている実施形態には、変形可能層34が備える機械的特性から反射層14の光学的特性を切り離すことで得られる付加的な利点がある。これにより、反射層14に使用される構造設計および材料を光学的特性に関して最適化し、変形可能層34に使用される構造設計および材料を所望の機械的特性に関して最適化することができる。
【0047】
干渉変調器は、日光または明るい環境内で周囲照明を使用することができる反射表示要素である。周囲の光が十分ではない可能性がある場合、光源、直接的に、または光源から表示要素への伝搬経路を提供する導光体を通して、必要な照明を提供することができる。いくつかの場合において、照明デバイスが表示要素に光を送る。照明デバイスは、光源と導光体を備えることができる。導光体は、入射光が導光体を通りディスプレイに届き、ディスプレイから反射された光も導光体を通るように、ディスプレイの上に、また平行に配設された平面状光学デバイスでありうる。いくつかの実施形態では、光源は、点光源(例えば、発光ダイオード)から光を受けるように構成された、光を線光源として送り出す光学デバイス(例えば、ライトバー)を備える。ライトバーに入った光は、ライトバーの長さの一部または全部にそって伝搬し、ライトバーの長さの一部、または全部にわたってライトバーの表面もしくはエッジから出ることができる。ライトバーから出た光は、導光体のエッジから入り、次いで、導光体内に伝搬し、これにより、光の一部がディスプレイと位置を合わされた導光体の表面に関してローグレイズの角度(low−graze angle)でディスプレイの少なくとも一部を横切る方向に伝搬し、これにより、光が全反射(「TIR」)によって導光体内で反射される。
【0048】
さまざまな実施形態において、導光体内の転向特徴体は、光を、その光の少なくとも一部が導光体を通って反射ディスプレイに届くような十分な角度で表示要素の方へ導く。転向特徴体は、特定の角度範囲内で転向特徴体上に入射した光線を転向するが、その角度範囲内にない転向特徴体上に入射した光線については転向できない場合がある。そのため、いくつかの実施形態では、光源から放射された光は、反射ディスプレイの方へ転向されず、「喪失」する可能性がある。喪失した光は、表示デバイスの全体的な効率および全体的な輝度を下げる可能性がある。それに加えて、光の喪失の結果、表示デバイス上の光抽出が不均一になる可能性がある。本明細書で説明されている実施形態のいずれにおいても、導光体は、リダイレクトされた光がより有用な角度で伝搬するように導光体内でその上に入射した光をリダイレクトする1つまたは複数の光リダイレクション特徴体も有するものとしてよい。光リダイレクション特徴体は、ある平面上で進行する光線を同じ平面上の新しい方向に、および/または同じ平面上にない方向にリダイレクトするように構成されうる。したがって、いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、喪失する光の量を減らし、表示デバイスの全体的な効率および輝度を高めることができる。
【0049】
図8は、前灯照明を反射ディスプレイ805に当てるように構成された照明デバイスを備える表示デバイス800の一実施形態の断面図である。表示デバイス800は、図8に、第1の表面803aと第1の表面803aに対向する第2の表面803bとを有するように示されている導光体803を備える。一実施形態では、反射ディスプレイ805は、導光体803の第2の表面803bの下に配設されうる。光源801は、導光体803の近くに配設され、図8に例示されている、導光体803の少なくとも1つのエッジまたは表面内に光を投入するように構成されうる。光源801は、好適な光源、例えば、白熱灯、ライトバー、発光ダイオード(「LED」)、蛍光灯、LEDライトバー、LEDのアレイ、および/または別の光源を備えることができる。
【0050】
いくつかの実施形態では、反射ディスプレイ805として、複数の反射要素、例えば、干渉変調器、MEMSデバイス、反射空間光変調器、電気機械デバイス、液晶構造、および/または他の好適な反射ディスプレイが挙げられる。反射要素は、アレイとして構成することができる。いくつかの実施形態では、反射ディスプレイ805は、その上に入射した光を変調するように構成された第1の平面状側部と第1の平面状側部に対向して配設されている第2の平面状側部とを備える。反射ディスプレイ805のサイズは、用途に応じて異なっていてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、反射ディスプレイ805は、腕時計もしくはノートブックコンピュータのケーシング内に嵌合するサイズのものである。他の実施形態では、反射ディスプレイ805は、携帯電話もしくは類似のモバイルデバイス内に嵌合するサイズのものである。
【0051】
導光体803は、その長さにそって光が伝搬することを可能にする任意の実質的な光学的透過性を有する材料を含むものとしてよい。例えば、導光体803は、アクリル、アクリレート共重合体、UV硬化性樹脂、ポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリマー、有機材料、無機材料、ケイ酸塩、アルミナ、サファイア、ガラス、ポリエチレンテレフタレート(「PET」)、PET−G、酸窒化ケイ素、および/または他の光学的透明材料を備えることができる。いくつかの実施形態では、導光体803は、複数の層(図示せず)を備える。一実施形態では、導光体803は、約1.52の屈折率を有する。他の実施形態によれば、導光体の屈折率は、約1.40から約2.05までの範囲とすることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、導光体803は、均一な材料片、または単一の層である。他の実施形態では、導光体803は、1つまたは複数の層を備える。別の材料(例えば、転向フィルムまたは転向層)は、導光体上に配設され、本明細書で説明されている転向特徴体またはリダイレクション特徴体のいずれかを含むことができ、これらは導光体に関して説明されている。導光体803は、さまざまな厚さおよび他の寸法を有することができる。例えば、一実施形態では、導光体803は、約40から約1000ミクロンまでの範囲の厚さを有する。一実施形態では、導光体803は、約100ミクロンの厚さを有する。表示デバイス800上の輝度の均一さと表示デバイスの効率は、導光体803の厚さの影響を受ける可能性がある。表示デバイスの照明効率は、光源801によって供給される光の量と反射ディスプレイ805から反射される光の量とを比較することによって決定され、照明効率は、表示デバイス800の輝度に関連付けられうる。
【0053】
導光体803は、導光体の第1の側面803a上に、または導光体の第1の側面803aにそって配設されている1つまたは複数の転向特徴体820を備えることができる。添付の図面全体にわたって示されている転向特徴体は、概略であり、わかりやすくするためにサイズおよびそれらの間の間隔について誇張されている。転向特徴体820は、導光体803の長さにそって伝搬する光を受けて、光を大きな角度、例えば、約70°から約90°までの範囲の角度に転向するように構成されうる。転向特徴体820は、光を反射ディスプレイ805の方へ近法線入射で、またはそれに近い位置で反射する光転向セクション(例えば、ファセット、側壁、および/または角張った、もしくは湾曲した表面)を備えるように構成されうる。転向特徴体820は、導光体803内に、成形、エッチング、または機械加工で作り込むことができる。いくつかの実施形態では、転向特徴体820は、複数の表面特徴または体積特徴を含みうる。いくつかの実施形態では、転向特徴体820は、回折光学素子、および/または光を受けて転向するように構成された1つまたは複数の転向セクションを有する溝、陥凹部、もしくは窪みを備える。いくつかの実施形態では、転向特徴体820は、ホログラムまたはホログラフィック特徴体を備える。ホログラムは、ホログラフィック体積もしくは表面特徴体(holographic volume or surface features)を備えることができる。転向特徴体820のサイズ、形状、数量、およびパターンは異なりうる。
【0054】
図8をなおも参照すると、一実施形態では、光源801放射された光807は、1つまたは複数のエッジもしくは表面にそって進み導光体803内に入ることがわかる。光807の一部は、浅い(反射ディスプレイ805に対して近垂直でない)角度で導光体803内に伝搬し、一般的に、導光体803内に留まりうる。光807が転向特徴体820に当たると、この光は、ディスプレイ805の方へ垂直もしくは近垂直の角度に転向され、これにより、光807は、導光体内でTIRを受けず、光がディスプレイ805を照らす。ディスプレイ805を照らす光807は、導光体803の第1の側面803aに向かって反射され、表示デバイス800から出て観察者の方へ向かうものとしてよい。ディスプレイ805の輝度および効率を最大化するために、光転向特徴体820を、ディスプレイに対して法線方向の角度、またはそれに近い角度で光を反射するように構成することができる。転向特徴体820から最初に反射しない光807は、導光体803を通じて伝搬し続け、その後、転向特徴体820から反射し反射ディスプレイ805の方へ向かうことができる。
【0055】
図9A〜9Dに示されているように、転向特徴体920は、反射、回折、および/または光散乱特徴体を備え、光を反射ディスプレイの方へ転向することができる。図9Aおよび9Dは、一般的に多角形の断面形状を有する転向特徴体920を備える導光体903の実施形態を例示している。図9Aおよび9Dの転向特徴体920は、光を1つまたは複数の方向に転向することができる。図9Bは、光線を1つまたは複数の方向へ(例えば、反射ディスプレイの方へ)転向するように構成された表面回折転向特徴体920bを備える導光体903の一実施形態を例示している。図9Cは、光を1つまたは複数の方向へ転向するために体積回折転向フィルムを備える転向特徴体920cの一実施形態を例示している。異なる種類の光転向特徴体(例えば、反射、回折、または光散乱)を、1つの導光体上で使用することができる。
【0056】
転向特徴体920は、サイズと形状の点で異なりうる。図9A〜9Dは、導光体903上のそれぞれの転向特徴体920が実質的に同じサイズおよび形状のものとしてよい実施形態を例示している。他の実施形態では、導光体903上の転向特徴体920は、サイズおよび/または形状の点で異なりうる。いくつかの実施形態では、導光体903は、異なる断面形状を有していてもよい複数の転向特徴体920を備えるか、またはそれぞれが一般的に類似している断面形状を有する複数の転向特徴体920を備える。いくつかの実施形態では、導光体903は、それぞれが一般的に類似している断面形状を有する転向特徴体920の第1のグループとそれぞれが一般的に類似している断面形状を有する転向特徴体920の第2のグループを備え、転向特徴体920の第1のグループは転向特徴体の第2のグループと一般的に異なる形状を有する。転向特徴体は、一般的に多角形の断面形状、例えば、正方形、矩形、台形、三角形、六角形、八角形、または他の何らかの多角形の形状を有するように構成されうる(例えば、一般的に三角形の断面形状を有する、図9Aおよび9Dに示されている、また一般的に矩形の断面形状を有する、図9Bに示されている、転向特徴体920)。他の実施形態では、転向特徴体920は、一般的に曲線をなす断面形状、または一般的に不規則な断面形状を有する。転向特徴体920の断面形状は、対称的であっても、非対称的であってもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、転向特徴体の表面によって形成される形状は、円錐、円錐台(例えば、切頂円錐)、角錐、角錐台(例えば、切頂角錐)、角柱、多面体、または別の三次元形状に類似のものとすることができる。例えば、図9Dに示されている転向特徴体920dによって形成される形状は、円錐に似ている。頂部から見た転向特徴体920dの形状は、多角形、曲線形状、不規則形状、一般的に多角形、一般的に曲線形状、正方形、三角形、矩形、円形、丸形、または別の形状であるものとしてよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、転向特徴体は、導光体上に形成された1条のまたは数条の溝を備えることができる。これらの溝は、連続的であるか、または1本の線内に配置構成された一連のより小さな溝または線分として構成することができる。いくつかの実施形態では、溝は、光源に対して一般的に法線方向となる方向に延在する転向特徴体の個別のセグメントを備える。例えば、図10Aは、導光体を横切って垂直方向(例えば、y方向)に伸びる平行な連続する溝を備える転向特徴体1020aを有する導光体1003aの一実施形態を例示している。別の例では、図10Bは、単一点から放射状に配設される曲線軌跡を描いて伸びる連続する溝を備える転向特徴体1020bを有する導光体1003bの一実施形態を例示している。別の例では、図10Cは、3つの異なる点から放射状に配設されるさまざまな曲線軌跡を描いて伸びる溝を備える転向特徴体1020cを有する導光体1003cの一実施形態を例示している。いくつかの実施形態では、複数の転向特徴体を、導光体上で1つまたは複数の直線にそって位置合わせすることができる。例えば、図10Dでは、複数の光転向特徴体1020dが導光体1003d上の垂線において位置合わせされている。図10E〜10Hは、複数の転向特徴体1020が複数の曲線にそって位置合わせされている導光体1003の実施形態を例示している。いくつかの実施形態では、複数の転向特徴体820によって形成される曲線の形状もしくは軌跡は、光源の配置に一部は依存しうる。例えば、図10Hは、4つの光源1001h〜1001h’’’の近くに配設されている導光体1003hの一実施形態を例示している。図10Hに例示されているように、導光体1003hは、1つまたは複数の曲線形状構造、または光転向特徴体1020hによって形成され、4つの光源1001h〜1001h’’’から放射状に配設されている、1つまたは複数の曲線において位置合わせされている一連の構造を備えることができる。そのような湾曲構造は、そのような曲線形状構造を形成するように位置合わせされるか、または曲線形状構造に加えて含まれる1つまたは複数のリダイレクション特徴体も備えることができる。
【0059】
転向特徴体の数量およびパターンは、異なる実施形態では異なることがある。例えば、図9Aに例示されている実施形態における転向特徴体920aの数量およびパターンは、図9Dに例示されている実施形態における転向特徴体920dの数量およびパターンと異なっている。転向特徴体の数量およびパターンは、表示デバイスの全体的効率および/または表示デバイス上の光抽出の均一性に影響を及ぼす可能性がある。それに加えて、導光体上の転向特徴体の数量およびパターンは、転向特徴体のサイズおよび/または形状に依存しうる。いくつかの実施形態では、導光体の上面の全表面積の約2%から約10%が、転向特徴体とともに構成される。他の実施形態では、導光体の上面の全表面積の約5%が、転向特徴体とともに構成される。いくつかの実施形態では、転向特徴体は、導光体上に、例えば、導光体の上面上に、互いに約100ミクロン離して配設される。
【0060】
図9A、9B、および10A〜10Eでは、導光体903、1003内の転向特徴体920、1020に周期性がある。図9A、9B、10A、および10Dでは、転向特徴体920、1020は、一般的に図示されているように互いに平行であり、x方向に周期性を有する。いくつかの実施形態では、転向特徴体は、半周期性または非周期性を有する。図9A、9B、10A、および10Dの光転向特徴体920、1020は、垂直方向(y方向)に延在する。いくつかの実施形態では、光転向特徴体は、周期性があり、水平方向(x方向)または水平方向と垂直方向との間の方向に延在しうる。
【0061】
光を導光体内に送り込むように構成されている光源は、照明デバイスの構成に応じて、導光体に相対的なさまざまな配置に位置決めされうる。いくつかの実施形態では、導光体は、4つの側面、1つの上面、および1つの底面を有して一般的に平面状である。図9A〜10Aおよび10Dは、光源901、1001が導光体の4つの側面のうちの1つに隣接する位置に配設されている一般的に平面状の導光体903、1003の実施形態を例示している。他の実施形態では、光源は、4つよりも多い側面を有することができる。図10Bおよび10Eは、5つの側面を有する一般的に平面状の導光体1003および5つの側面のうちの1つに隣接する位置に配設されている光源1001の実施形態を例示している。他の実施形態では、導光体は、5つよりも多い側面、1つの上面、および1つの底面を有することができる。例えば、図10Cは、一般的に平面状であって、6つの側面、1つの上面、および1つの底面を有する導光体1003cの一実施形態を例示している。3つの異なる光源1003c、1003c’、1003c’’は、3つの異なる側面に隣接する位置に配設される。いくつかの実施形態では、光転向特徴体の空間分布、サイズ、形状、数量、種類、および/またはパターンは、光源の種類、数量、および/または配置に基づいて選択される。
【0062】
図11A〜11Eは、本明細書において光の「ローブ」または「光ローブ」ともときには称される、さまざまな方向に光を放射して特定の光パターン1103を形成する光源1101の平面図のさまざまな実施形態を例示している。それぞれのローブ1103は、x−y平面に平行な平面にそってさまざまな方向に向けられている複数の光線1107を備える。光ローブ1103の方向およびサイズは、光源1101毎に異なることがあり、また光源から光を受ける導光体の入力表面/エッジの特性の影響も受ける可能性がある。言い換えると、粗い入力エッジまたは表面を持つ導光体は、導光体に入力される光ローブ1103の形状および/または方向に影響を及ぼしうるということである。例えば、図11Bに例示されている光ローブ1103bは、図11Cおよび11Aに例示されている光ローブ1103より広い。いくつかの実施形態では、光源1101から放射された光ローブ1103の中心を、x軸に実質的に平行な直線上に置くことができる。例えば、図11A、11B、および11Dの光ローブ1103の中心は、x軸に実質的に平行な直線にそって置かれる。他の実施形態では、光ローブ1103は、非対称的であること、および/またはその中心がx軸に実質的に平行な直線にそって置かれないことが可能である。例えば、図11Cおよび11Eは、x軸に実質的に平行な直線上に中心を置いていない光ローブ1103の実施形態を例示している。
【0063】
いくつかの実施形態では、光ローブ1103は、導光体内の転向特徴体によって転向されうる光線の角度範囲外の光線1107を含みうる。例えば、光ローブ1103は、広がっており、大きな角度範囲内の(例えば、約45°より大きい)光線1107を含むことができる。または、光ローブ1103の中心は、x軸に実質的に平行ということではない直線上に置かれ、ローブに含まれる光線1107のグループは、導光体内の転向特徴体によって転向されうる角度範囲を外れているx軸に関するある角度に指向させることがありうる。図11Dは、光転向特徴体のグループによって転向されうる光線1107dのグループ1111dおよび光転向特徴体のそのグループによって転向されえない光線1107dのグループ1113dを含む光ローブ1103dの一実施形態を例示している。図11Eは、導光体上の光転向特徴体のグループによって転向されうる光線1107eのグループ1111eおよび光転向特徴体のそのグループによって転向されえない光線1107eのグループ1113eを含む光ローブ1103eの別の実施形態を例示している。光転向特徴体によって転向されうる光の角度範囲を外れている光線1107eのグループ1113eは、その後反射ディスプレイの方へ転向され観察者の方へ反射されるということがないため、「喪失」した光と言うことができる。光転向特徴体によって転向されうる光の角度範囲は、導光体上の光転向特徴体のサイズ、形状、種類、パターン、数量、および配置だけでなく、導光体のサイズおよび形状にも、一部は依存する。そのため、光転向特徴体によって転向されうる光の角度範囲は、異なりうる。
【0064】
図12Aおよび12Bは、転向特徴体上の入射角のせいで導光体の上面上で光抽出が均一でない導光体1203の実施形態の平面図を例示している。図12Aは、光源1201aが矩形の導光体1203aの4つの側面のうちの1つに隣接する位置に配設されている一実施形態を例示している。光源1201aは、光転向特徴体1220aによって転向されうる光の角度範囲内にある光線のグループ1211a、および光転向特徴体1220aによって転向されうる光の角度範囲を外れている光線のグループ1213aを含む光ローブを放射する。光線のグループ1213aは、反射ディスプレイの方へ転向されず、および/または有用でない角度で反射ディスプレイの方へ転向され、その後観察者の方へ反射されるため、喪失した光と考えることができる。喪失した光1213bは、導光体1203a内に暗部(または「冷たい」部分)を生じさせる可能性があり、その結果、デバイス上の光抽出が不均一になる。
【0065】
図12Bは、5つの側面を備え、光源1201bがその5つの側面のうちの1つに隣接する位置に配設されている、導光体1203bの一実施形態を例示している。光源1201bから放射される光は、導光体1203bが受け、いくつかの部分において反射ディスプレイの方へ転向される。いくつかの実施形態では、光源1201bによって放射される光ローブ(図示せず)は、導光体1203bのすべての部分の方へ指向される光線を含まず、導光体1203b上の光抽出は、その結果、均一となりえない。いくつかの実施形態では、導光体1203bの他の部分よりも、第1の部分1217bにおいてより多くの光が抽出されうる。いくつかの実施形態では、導光体1203bの第2の部分1219bは、この第2の部分1219bにおいて反射ディスプレイの方へ光転向特徴体1220bによって転向される光はわずかしかないので比較的暗く見える可能性がある。導光体上の光抽出の均一性は、光抽出特徴体の数量、パターン、サイズ、形状、および/または配置を変化させることによって解消することができる。しかし、いくつかの実施形態では、それでも、放射された光が喪失すると、その結果、デバイス上で光が均一に抽出される場合であっても表示デバイスの効率は低下する可能性がある。
【0066】
図12Cは、斜めを向いた転向特徴体1220c’のグループ1220cを備える導光体1203cを例示している。転向特徴体1220c’の向きは、転向特徴体を一部として含むグループ1220cの向きと異なることがある。いくつかの実施形態では、個別の転向特徴体1220c’は、垂直に配向されるか、または導光体1203cの第1のエッジ1204cに平行な方向に配向される。それぞれの転向特徴体1220c’の長さは、グループ1220cの長さまたは導光体1203cの第1の端部1204cの長さに比べて小さい。いくつかの実施形態では、それぞれの転向特徴体1220c’の長さは、人間の目の分解能と同様、かつ/または小さい。それぞれの転向特徴体1220c’の長さは、個別の特徴体1220c’が人間の目には見えず、また特徴体のグループ1220cが連続する線のように見えるくらいに小さいものとしてよい。一例では、転向特徴体1220c’の1つ、または複数、またはすべての長さは、個別の転向特徴体1220c’が肉眼では見分けが付かないくらいの長さである。肉眼とは、屈折力を持つ光学系、例えば、拡大鏡もしくは顕微鏡の助けを借りないことを意味する。例えば、人は、複数の明確に区別できる転向特徴体1220c’が存在することを判定することができないか、または隣接する転向特徴体から単一の転向特徴体を区別することができない場合がある。転向特徴体1220c’のグループ1220cは、導光体1203の幅の5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.3%、0.2%、0.1%、0.05%、または0.01%未満である長さ(導光体1203cの第1の側面1204cに平行な方向の)を有することができる。転向特徴体1220c’は、他の転向特徴体および/または導光体1203cの端部および/またはエッジと接触しない2つの端部を有するものとしてよい。いくつかの実施形態では、特徴体1220c’は、列をなす。いくつかの実施形態では、導光体1203cは、転向特徴体1220c’の一部または全部の間に、またはその代わりに、配設されているリダイレクション特徴体(例えば、円錐または錐台形状のリダイレクション特徴体)を伴って構成されている。
【0067】
それぞれの転向特徴体1220c’は、露出された部分を備えることができる。露出された部分は、ほぼ法線方向の角度で特徴体上に入射する導光体からの光を転向することが可能な特徴体1220c’の一部分である。図12Cに示されている例では、それぞれの1220c’の露出されている部分は、要素1220c’の長さ部分である。しかし、すべての転向特徴体1220c’が、下方に向かうほど実質的に長い場合、転向特徴体1220c’の底部分は、隣接する特徴体1220c’が底部分を遮る可能性があるので露出しないことがある。いくつかの実施形態では、転向特徴体のグループの露出されている部分の中心は、一列に並ぶか、または実質的に直線上にあるものとしてよい。この直線は、導光体1203cの長さに対して斜めの線、および/または非法線方向にあるもの、および/または非平行であるものとしてよい。いくつかの実施形態では、転向特徴体の側面の露出されている部分の中心は、一列に並ぶか、または実質的に直線上にあるものとしてよい。したがって、特徴体1220c’の側面は、例えば、露出された側面として、その直線にそって配列されうる。転向特徴体1220c’は、複数の平行な直線にそって配列されうる複数のグループ1220cを形成する。少なくとも約10本の直線(および10個のグループ1220c)を含めることができる。それに加えて、少なくとも約10個の転向特徴体1220c’をそれぞれのグループ1220cに含めることができる。いくつかの実施形態では、斜めグループ1220cは、導光体の長さに比べて導光体の幅により平行である(幅には非平行であるが)。さまざまな実施形態では、例えば、斜めグループ1220cは、導光体の長さに関して約45°、50°、60°、70°、80°、または90°を越える角度に配向される。
【0068】
光は、特徴体1220c’の垂直配向に対する実質的に法線方向の入射で垂直導光体1203cの第1の端部1204cから第2の端部1204c’へ伝搬する。この配置構成により、光がコーナーにおいて実質的に法線方向の入射であっても特徴体1220c’の垂直配向に対して実質的に法線方向の入射に向けられるため、エッジでの影効果が減少する。しかし、導光体1203c上の光抽出は、実質的に均一でありうるが、特徴体1220c’によって転向されえない角度で光源から放射された光は、喪失し、ディスプレイの全体的な照明効率を下げる可能性がある。
【0069】
図13A〜13Eは、光ローブ1303をさまざまな方向に放射する光源1301の側面図の異なる実施形態を例示している。それぞれの光ローブ1303は、x−z平面に平行な平面にそってさまざまな方向に向けられた複数の光線1307を備える。それぞれの光ローブ1303の幅および方向は、光源、および/または光ローブ1303が入力される導光体(図示せず)の特性に応じて異なるものとしてよい。いくつかの実施形態では、光ローブ1303の中心を、x軸に実質的に平行な直線または軸上に置くことができる。他の実施形態では、光ローブ1303の中心を、x軸に実質的に平行でない直線または軸にそって置くことができる。いくつかの実施形態では、光源1301は、複数の光ローブ1303を放射することができる。図13Dおよび13Eに示されているように、いくつかの実施形態では、光ローブ1303は、導光体内の転向特徴体によって転向されうる光線の角度範囲外の光線1307を含みうる。例えば、図13Dおよび13Eは、光転向特徴体(図示せず)によって転向されうる光線の角度範囲内にある光線1307の第1のグループ1311を含む光ローブ1303を例示している。それに加えて、図13Dおよび13Eは、光転向特徴体によって転向されうる光の角度範囲を外れている光線1307の第2のグループ1313を例示しており、したがって、第2のグループ1313は、反射ディスプレイから観察者の方へ反射されるということがないため喪失した光と考えることができる。
【0070】
本明細書で開示されている導光体のいくつかの実施形態は、導光体上で一般的に光を均一に抽出しつつ表示デバイスの効率を高めるために光転向特徴体とともに光リダイレクション特徴体を備える。光リダイレクション特徴体は、新しい方向に光転向特徴体によって転向されえない導光体内で伝搬する光をリダイレクトして、光転向特徴体によって光を転向できるようにする。言い換えると、光リダイレクション特徴体は、光線が導光体内でそのまま誘導されるが、より有用な方向(例えば、光転向特徴体によって転向されうる方向)に伝搬するように与えられた光線の方向を変更するように構成されうる。本明細書で開示されている光リダイレクション特徴体の実施形態は、光を「平面内に」(例えば、導光体のx−y平面に実質的に平行な平面にそって)、「平面外に」(例えば、導光体のx−z平面に実質的に平行な平面にそって)、または平面内と平面外の両方にリダイレクトすることができる。
【0071】
図14A〜14Bは、光転向特徴体1420および光リダイレクション特徴体1470を有することができる導光体1403の実施形態を例示している。上述のように、光転向特徴体1420のサイズ、形状、種類、パターン、および数量は異なりうる。光リダイレクション特徴体1470も、同様に、そのサイズ、形状、種類、パターン、および数量が異なりうる。図14Aおよび14Bに例示されている光リダイレクション特徴体1470は、導光体1403の頂部平面状表面内に形成された凹みまたは陥凹部を備える。凹みは、導光体1403内で伝搬する光を受けて転向するように構成された光リダイレクションセクション(例えば、ファセット、側壁、および/または角張った、もしくは湾曲した表面)を備えるように構成されうる。光リダイレクション特徴体1470は、さまざまな三次元形状を有することができる。例えば、光リダイレクション特徴体1470は、円錐、円錐台、角錐、角錐台、半球、一般的に曲線の形状、一般的に多角形の形状、一般的に不規則な形状、対称的な形状、非対称的な形状、角柱、または他の形状を有するものとしてよい。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1470は、溝、窪み、表面回折特徴体、体積回折特徴体、ホログラム、または他の構造を含みうる。
【0072】
光リダイレクション特徴体1470の深さおよび幅は、異なりうる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1470は、比較的低い頂角を持つ浅い円錐を備えることができる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1470は、浅い円錐台を備えることができる。いくつかの実施形態では、導光体1403上の光特徴体1470は、サイズおよび/または形状の点で互いに異なる。例えば、導光体1403は、第1の形状を有する光リダイレクション特徴体1470の第1のグループおよび第2の形状を有する光リダイレクション特徴体の第2のグループを備えることができ、第1の形状は一般的に第2の形状と異なる。図14Bに例示されているように、光リダイレクション特徴体1470bは、光転向特徴体1420bとサイズおよび/または形状の点で異なりうる。
【0073】
図14C〜14Eは、回転対称である光リダイレクション特徴体1470の追加の実施形態を例示している。光リダイレクション特徴体1470は、導光体内に、または導光体の上に配設されている転向フィルム内に形成されうる。例示されているように、いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体は、一般的に円錐形状を有し、頂点を持つことができる。他の実施形態では、光リダイレクション特徴体は、一般的に錐台の形状、例えば、フラストコニカルの形状を有することができる。図14Cは、錐台形状の転向特徴体1470cの一実施形態を例示している。転向特徴体1470cは、最大幅寸法1465cおよび深さ寸法1463cを持つ。幅寸法1465cおよび深さ寸法1463cは、転向特徴体1470cの頂部と同じ高さにある平面と転向特徴体の転向セクションとがなす鈍角1467cを形成するように選択することができる。いくつかの実施形態では、深さ1463cは、約0.5から約5.0ミクロンまでとすることができ、角度1467cは、約170度から179.5度までとすることができる。
【0074】
角度1467cは、転向特徴体が形成される導光体内で光をリダイレクトするように選択されうる。いくつかの実施形態では、角度1467cは、約130°から約180°までの範囲とすることができる。例えば、角度1467cは、約130°、131°、132°、133°、134°、135°、136°、137°、138°、139°、140°、141°、142°、143°、144°、145°、146°、147°、148°、149°、150°、151°、152°、153°、154°、155°、156°、157°、158°、159°、160°、161°、162°、163°、164°、165°、166°、167°、168°、169°、170°、171°、172°、173°、174°、175°、176°、177°、178°、179°、180°、および/またはこれらの角度のうちのどれか2つの間の範囲内の任意の値とすることができる。一実施形態では、一般的に円錐形の転向特徴体は、約10ミクロンの最大幅寸法1465c、約0.5ミクロンの深さ寸法、および転向特徴体の頂部と同じ高さの平面と転向特徴体の側壁とがなす、約84度の鈍角を有する。他の代替的構成も可能であり、例えば、コンポーネント(例えば、層)の追加、除去、または再配置が可能である。
【0075】
いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1470は、その上に入射した光をx−z平面に一般的に平行な平面(例えば、平面外)上の新しい方向にリダイレクトするように構成されうる。図14Bは、転向特徴体1420bおよび光リダイレクション特徴体1470bを備える導光体1403bの一実施形態の側面図である。例示されているように、光リダイレクション特徴体1470bは、その上に入射した光1407bをx−z平面に一般的に平行な平面上の新しい方向にリダイレクトすることができる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1470bは、光を表示デバイスの方へ転向するように構成することができ、他の実施形態では、光リダイレクション特徴体は、導光体1403b内において浅い角度でその上に入射する光をリダイレクトするように構成することができる。
【0076】
図15は、リダイレクション特徴体1570を備える導光体1503の一実施形態の上面図である。光リダイレクション特徴体1570は、その上に入射した光1507をx−y平面に一般的に平行な平面(例えば、平面内)上の新しい方向にリダイレクトするように構成される。いくつかの実施形態では、図15に例示されている光リダイレクション特徴体1570は、図14Aおよび14Bに例示されている転向特徴体1470に類似の円錐を備えることができる。他の実施形態では、光リダイレクション特徴体1570は、円錐台を備えることができる。このような光転向特徴体1570は、その上に入射する光を平面内に、および/または平面外にリダイレクトするように構成されうる。
【0077】
光リダイレクション特徴体のパターンおよび数量は、望ましい実装および光学的特性に応じて、変わりうる。図16Aは、光リダイレクション特徴体1670aが導光体上に一般的に均一に配設されている導光体1603aの一実施形態を例示している。光リダイレクション特徴体1670aのパターンおよび数量は、光転向特徴体1620aのサイズおよび形状に、さらには光源1601aの配光特性に、一部は依存しうる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1670は、導光体1603a上の光抽出の均一性を高められるように一定パターンで配設することができる。例えば、一実施形態では、光を導光体1603aの他の部分に(例えば、暗い隅に)リダイレクトするために、光リダイレクション特徴体1670aを光源1601aの近くに配設する。いくつかの実施形態では、複数の光転向特徴体1620aを曲線形状に配設することができ、それぞれの光転向特徴体1620aが光源に対して一般的に法線方向である方向に延在する。いくつかの実施形態では、複数の線分形状の転向特徴体1620aが、湾曲した経路内に配設され、円錐または円錐台を備える光リダイレクション特徴体1670aがその全体に散在する。図16Bは、光リダイレクション特徴体1670bが光源1601bの近くに配設され、導光体1603bの他の部分上には配設されていない、導光体1603bの例示的な一実施形態を示している。図16Cは、光転向特徴体1620cの間に配設された光リダイレクション特徴体1670cを有する導光体1603cの一実施形態を例示している。光リダイレクション特徴体1670cは、導光体1603c内に凹みまたは陥凹部、例えば、円錐もしくは円錐台を備えることができる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体1670cおよび光転向特徴体1620cは、類似の形状を有することができる。いくつかの実施形態では、光転向特徴体1620cは、光源(図示せず)に対して一般的に法線方向となる方向に延在しうる。光リダイレクション特徴体1670cのパターンは、導光体1603c上の暗い隅をなくすように、および/または明るいスポットの出現を減らすように選択することができる。いくつかの実施形態では、ライトバーを光源1601cとして使用することができ、ライトバーは非対称の光出力を行う。そのような実施形態では、光リダイレクション特徴体1601cを使用して、ライトバーの出力を導光体1603c全体にわたって再分配することができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、ナノインデンテーション法を使用して、光リダイレクション特徴体1670を導光体1603内に形成することができる。一実施形態では、整形され、硬化された先端を持つツールを、所望のパターンで軟らかい変形可能なプラスチックを備える導光体1603にぶつけて挿入する。例えば、ツールを導光体1603にぶつけて挿入し、類似の形状および深さを持つ凹みの均一な分布を形成することができる。いくつかの実施形態では、さまざまな先端を持つ複数のツールを使用して陥凹部のサイズおよび/または形状を変えることができる。所望の数量およびパターンの陥凹部を軟らかいプラスチック内に形成した後、ガイドとして使用する金型内に電鋳法を使用して導光体1603を複製し、その後の導光体1603を作製することができる。いくつかの実施形態では、知られている技術、例えば、ダイヤモンド旋削を使用して、軟質プラスチック導光体1603内に転向特徴体1620を形成し、光リダイレクション特徴体1670と光転向特徴体1620とを含む金型を形成することもできる。光リダイレクション特徴体1670も、当業者に知られているさまざまなフォトリソグラフィ技術を使用して形成することができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、光源から放射された光が喪失するという問題を、光源と導光体との間に回折層を配設することによって解決することができる。図17は、光源1701と導光体1703の入力エッジとの間に回折層1709が配設されている例示的な一実施形態を示している。回折層1709は、光源1701から放射された光を拡散し、拡散された光を、光線1707が導光体1703全体に向けられるように導光体1703内に入力するように構成されうる。いくつかの実施形態では、回折層1709は、光源1701の光出力を再分配して、転向特徴体1720によって転向されうる光線1707の角分布を形成することができる。いくつかの実施形態では、表示デバイスは、回折層1709および光リダイレクション特徴体、例えば、図14A〜16Bに例示されている光リダイレクション特徴体1470、1570、1670を備えることができる。
【0080】
図18A〜22は、屈折を使用して光を平面内に(例えば、x−y軸に平行な平面上に)再分配する転向特徴体の実施形態を例示している。図18Aは、導光体1803および導光体内に埋め込まれている光リダイレクション特徴体1870の斜視図を例示している。光リダイレクション特徴体1870は、屈折率が導光体1803と異なる材料、例えば空気、から形成された任意の構造を備えることができる。光リダイレクション特徴体1870は、さまざまなプロセス、例えば、異方性反応性イオンエッチングまたは他のフォトリソグラフィプロセスを使用して、導光体内に形成することができる。光リダイレクション特徴体1870のサイズ、形状、数量、および/またはパターンは、導光体1803から導光体で、または導光体内で、異なることがある。
【0081】
図18Bは、図18Aの導光体1803の上面図である。光源1801から放射された光線1807は、光リダイレクション特徴体1870に近法線入射またはそれに近い位置で当たるものとしてよい。いくつかの実施形態では、次いで、光線1807は、TIRを破壊し、光リダイレクション特徴体1870から出て導光体1803内に再入するまで光リダイレクション特徴体1870内を伝搬することができる。光リダイレクション特徴体1870は、導光体1803の残り部分と異なる屈折率を持つ材料を含んでいるので、光線1807の方向は、光線が光リダイレクション特徴体1870と導光体1803との間の境界を横切ったときに変化する。光リダイレクション特徴体1870と導光体1803との間の境界における屈折度は、スネルの法則によって計算できる。
【0082】
光リダイレクション特徴体1870は、さまざまな三次元形状、例えば、角柱、一般的に三角柱、直角三角柱、箱形、立方体、円柱、半円柱、くさび、球形、半球、対称形状、非対称形状、一般的に曲線をなす形状、一般的に多角形の形状、または不規則形状を含むことができる。図18Aおよび18Bに例示されている光リダイレクション特徴体1870は、直角三角柱を含む。いくつかの実施形態では、転向特徴体1870のサイズは、反射ディスプレイから反射された光を屈折させることによって観察者へのディスプレイのコントラストに影響を及ぼしうる。したがって、いくつかの実施形態では、導光体1803の頂部から見たときに屈折特徴体1870の面積を制限することが好ましい場合がある。
【0083】
図19Aおよび19Bは、光リダイレクション特徴体1970が直角三角柱の外殻を含む一実施形態を例示している。図19Bに示されているように、屈折光リダイレクション特徴体1970は、外側境界材料層1901と内側材料層1908とを備える。内側材料層1908は、導光体1903の屈折率と実質的に同じである屈折率を持つ材料を含むものとしてよい。いくつかの実施形態では、内側材料層1908は、導光体1903と同一の材料を含むことができる。外側境界材料層1901は、屈折率が導光体1903および内側材料層1908と異なる任意の材料、例えば空気を含むことができる。三次元形状の外殻を備える屈折リダイレクション特徴体1970の実施形態では、その中を伝搬する光線が屈折され、頂部から見た特徴体1970の表面積は、内側材料層1908の屈折率と導光体1903の残り部分とをマッチさせることによって最小にすることができる。
【0084】
図20および21は、曲線状三次元形状を有する屈折光リダイレクション特徴体2070、2170の追加の実施形態を例示している。光リダイレクション特徴体2070、2170は、一方の導光体2003、2103から別の導光体で、または与えられた導光体内において、サイズおよび/または形状の点で異なりうる。いくつかの実施形態では、導光体2003、2103は、第1の形状を有する光リダイレクション特徴体2070、2170の第1のグループおよび第2の形状を有する光リダイレクション特徴体の第2のグループを備えることができ、第1の形状は一般的に第2の形状と異なる。同様に、いくつかの実施形態では、導光体2003、2103は、第1のサイズを有する光リダイレクション特徴体2070、2170の第1のグループおよび第2のサイズを有する光リダイレクション特徴体の第2のグループを備えることができ、第1のサイズは一般的に第2のサイズと異なる。いくつかの実施形態では、導光体2003、2103上の光リダイレクション特徴体2070、2170は、サイズまたは形状のうちの一方の点で互いに異なりうる。
【0085】
図22は、複数の屈折光リダイレクション特徴体2270a〜2270gを備える導光体2203の一実施形態を例示している。光リダイレクション特徴体2270a〜2270gは、導光体2203全体に光源2201から放射された光を再分配するために形状および/またはサイズの点で異なりうる。例示されている実施形態では、それぞれの光リダイレクション特徴体2270a〜2270gは、直角三角柱である。光リダイレクション特徴体2270における光源2201に一般的平行な直角三角形の斜辺と辺とのなす角度は、リダイレクション特徴体2270aからリダイレクション特徴体2270dへ進むにつれ増加する。それに加えて、リダイレクション特徴体2270e〜2270gは、リダイレクション特徴体2270a〜2270dのミラーリングであってもよい。光を平面内に再分配するか、またはリダイレクトするために、異なるパターン、サイズ、数量、および形状のリダイレクション特徴体2270を導光体2203上に形成することができる。いくつかの実施形態では、光リダイレクション特徴体2270は、光を平面外に、および/または平面内にリダイレクトするように構成された三次元形状を有することができる。いくつかの実施形態では、導光体2203は、光を平面内にリダイレクトする光リダイレクション特徴体2270のグループと光を平面外にリダイレクトする光リダイレクション特徴体2270のグループを備える。
【0086】
次に、図23A〜23Cを参照すると、回折リダイレクション層2321に平行に配設された導光体2303の一実施形態が例示されている。いくつかの実施形態では、回折リダイレクション層2321は、その上に入射した光を導光体2303内の有用な方向にリダイレクトすることができる。図23Bは、回折リダイレクション層2321上に入射した光2307が光線2307’へ導光体内でリダイレクトされる図23Aの実施形態の側面図を例示している。いくつかの実施形態では、回折リダイレクション層2321は低ヘイズディフューザを備えるものとしてよく、ヘイズは回折層2321の拡散比を示す。図23Bおよび23Cに示されているように、回折層2321は、導光体内の光を平面内に、および/または平面外にリダイレクトすることができる。いくつかの実施形態では、体積回折層2321を使用することで、角度変換特徴体を対称的な光転向特徴体の光に加えることができ、これらはウェハベースの微細加工によって形成される。いくつかの実施形態では、回折層2321を介した光散乱の量は、導光体2303の単位長さ当たりの光抽出量と一致しうる。いくつかの実施形態では、光散乱が抽出に比べて多い場合、導光体2303内で伝搬する光は、最終的に、TIRを破壊し、表示デバイスの効率を低下させる。いくつかの実施形態では、導光体2303は、例えば、上述の反射および/または屈折光リダイレクション特徴体に加えて、回折層2321を備える。いくつかの実施形態では、回折リダイレクション層2321は、導光体2303の一部にのみ平行に配設されうる。
【0087】
上述の説明では、さまざまな実施形態に適用されるような本発明の新規性のある特徴を示し、説明し、指摘しているが、例示されているデバイスまたはプロセスの形態および詳細のさまざまな省略、置換、および変更は、本発明の精神から逸脱することなく当業者によってなされうることは理解されるであろう。本発明の範囲は、上記の説明ではなく、付属の請求項により指示される。請求項の同等性の意味および範囲内にある変更はすべて、本発明の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0088】
12a、12b 干渉変調器、ピクセル
14a、14b 可動反射層
16、16a、16b 光学スタック
18 支柱
19 ギャップ
20 透明基材
21 プロセッサ
22 アレイドライバ
24 行ドライバ回路
26 列ドライバ回路
27 ネットワークインターフェース
28 フレームバッファ
29 ドライバコントローラ
30 ディスプレイアレイまたはパネル
32 テザー
34 変形可能層
40 表示デバイス
41 ハウジング
42 支持支柱プラグ
43 アンテナ
44 バス構造
45 スピーカー
46 マイクロホン
47 トランシーバ
48 入力デバイス
50 電源
52 コンディショニングハードウェア
800 表示デバイス
801 光源
803 導光体
803a 第1の表面
803b 第2の表面
805 反射ディスプレイ
807 光
820 転向特徴体
901、1001 光源
903、1003 導光体
920、1020 転向特徴体
920a 転向特徴体
920b 表面回折転向特徴体
920c 転向特徴体
920d 転向特徴体
1001h〜1001h’’’ 光源
1003a 導光体
1003b 導光体
1003c 導光体
1003c、1003c’、1003c’’ 光源
1003d 導光体
1003h 導光体
1020a 転向特徴体
1020b 転向特徴体
1020c 転向特徴体
1020d 光転向特徴体
1101 光源
1103 ローブ
1103b 光ローブ
1103d 光線
1103e 光線
1107 光線
1107d 光線
1107e 光線
1111e グループ
1113d グループ
1113e グループ
1201a 光源
1201b 光源
1203 導光体
1203b 導光体
1203c 導光体
1204c 第1のエッジ
1204c’ 第2の端部
1211a 光線のグループ
1213a 光線のグループ
1219b 第2の部分
1220a 光転向特徴体
1220b 光転向特徴体
1220c グループ
1220c’ 斜めを向いた転向特徴体
1301 光源
1303 光ローブ
1307 光線
1311 第1のグループ
1403 導光体
1420 光転向特徴体
1420b 光転向特徴体
1463c 深さ寸法
1465c 最大幅寸法
1467c 鈍角
1470 光リダイレクション特徴体
1470b 光リダイレクション特徴体
1470c 錐台形状の転向特徴体
1503 導光体
1507 光
1570 リダイレクション特徴体
1601a 光源
1601b 光源
1601c 光リダイレクション特徴体
1603a 導光体
1603b 導光体
1603c 導光体
1620a 光転向特徴体
1620c 光転向特徴体
1670 光リダイレクション特徴体
1670a 光リダイレクション特徴体
1670b 光リダイレクション特徴体
1670c 光リダイレクション特徴体
1701 光源
1703 導光体
1707 光線
1709 回折層
1720 転向特徴体
1803 導光体
1807 光線
1870 光リダイレクション特徴体
1901 外側境界材料層
1903 導光体
1908 内側材料層
1970 光リダイレクション特徴体
2070、2170 屈折光リダイレクション特徴体
2003、2103 導光体
2201 光源
2203 導光体
2270 光リダイレクション特徴体
2270a〜2270g 屈折光リダイレクション特徴体
2303 導光体
2307 光
2307’ 光線
2321 回折リダイレクション層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
第1の表面、前記第1の表面に対向して配設されている第2の表面、第1の端部、第2の端部、およびこれらの間のある長さ、を有する導光体であって、前記光源から出た光を前記導光体の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、前記導光体の前記第1の端部内に送られる前記光源から出た光が前記第2の端部に向かって伝搬するように構成された導光体と、
それぞれの光転向特徴体が前記導光体から外へ前記導光体の前記第2の端部の方へ伝搬する光を転向するように位置合わせされている少なくとも1つの転向セクションを備える複数の光転向特徴体と、
それぞれの光リダイレクション特徴体が、1つまたは複数の方向にそって前記導光体内でその上に入射した光をリダイレクトするように位置合わせされている少なくとも1つのリダイレクションセクションを備える少なくとも1つの光リダイレクション特徴体と
を備える照明デバイス。
【請求項2】
前記導光体は、反射ディスプレイに関して、前記導光体から転向された光が前記反射ディスプレイを照らすように配設される請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記反射ディスプレイは、光変調アレイを備える請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記光変調アレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサと通信するように構成されているメモリデバイスと
をさらに備える請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
少なくとも1つの信号を前記光変調アレイに送信するように構成されているドライバ回路をさらに備える請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記画像データの少なくとも一部を前記ドライバ回路に送信するように構成されているコントローラをさらに備える請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記画像データを前記プロセッサに送信するように構成されている画像ソースモジュールをさらに備える請求項4に記載のデバイス。
【請求項8】
前記画像ソースモジュールは、受信機、トランシーバ、および送信機のうちの少なくとも1つを備える請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
入力データを受信し、前記入力データを前記プロセッサに伝達するように構成されている入力デバイスをさらに備える請求項4に記載のデバイス。
【請求項10】
少なくとも1つの光転向特徴体は、前記導光体の前記第1の表面上に配設され、前記導光体の前記第2の表面から光を転向するように構成されている請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
少なくとも1つの光転向特徴体は、前記導光体の前記第2の表面上に配設され、前記導光体の前記第1の表面から光を転向するように構成されている請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
少なくとも1つの光リダイレクション特徴体は、前記導光体の前記第1の表面上に配設されている請求項10に記載のデバイス。
【請求項13】
少なくとも1つの光リダイレクション特徴体は、前記導光体の前記第2の表面上に配設されている請求項10に記載のデバイス。
【請求項14】
前記転向特徴体は、細長い溝を備える請求項1に記載のデバイス。
【請求項15】
前記光リダイレクション特徴体は、円錐形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
前記円錐のリダイレクションセクションおよび前記導光体の前記第1の表面または前記第2の表面は、約170度から約179.5度までの範囲の鈍角をなす請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記光リダイレクション特徴体は、円錐台の形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項18】
前記円錐台のリダイレクションセクションおよび前記導光体の前記第1の表面または前記第2の表面は、約170度から約179.5度までの範囲の鈍角をなす請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記光リダイレクション特徴体は、角錐の形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項20】
前記角錐のリダイレクションセクションおよび前記導光体の前記第1の表面または前記第2の表面は、約170度から約179.5度までの範囲の鈍角をなす請求項19に記載のデバイス。
【請求項21】
前記光リダイレクション特徴体は、角錐台の形状を有する請求項1に記載のデバイス。
【請求項22】
前記角錐台のリダイレクションセクションおよび前記導光体の前記第1の表面または前記第2の表面は、約170度から約179.5度までの範囲の鈍角をなす請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記光リダイレクション特徴体は、反射を介して光をリダイレクトする請求項1に記載のデバイス。
【請求項24】
前記光リダイレクション特徴体は、屈折を介して光をリダイレクトする請求項1に記載のデバイス。
【請求項25】
複数の光リダイレクション特徴体を備える請求項1に記載のデバイス。
【請求項26】
前記光リダイレクション特徴体は、前記導光体全体に均一なパターンで配設される請求項25に記載の照明デバイス。
【請求項27】
前記光リダイレクション特徴体は、前記導光体を通して非均一なパターンで配設される請求項25に記載の照明デバイス。
【請求項28】
少なくとも1つの光リダイレクション特徴体は、サイズもしくは形状のうちの少なくとも一方について少なくとも1つの他の光リダイレクション特徴体と異なる請求項25に記載の照明デバイス。
【請求項29】
前記光リダイレクション特徴体は、光を平面内にリダイレクトするように構成されている請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項30】
前記光リダイレクション特徴体は、前記第1の表面に一般的に平行に配設されている平面上に光をリダイレクトするように構成されている請求項29に記載の照明デバイス。
【請求項31】
前記光リダイレクション特徴体は、光を平面外にリダイレクトするように構成されている請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項32】
前記光リダイレクション特徴体は、前記第1の表面に一般的に法線方向となる方向に配設されている平面上に光をリダイレクトするように構成されている請求項31に記載の照明デバイス。
【請求項33】
前記光リダイレクション特徴体は、光を平面外と平面内にリダイレクトするように構成されている請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項34】
前記光リダイレクション特徴体は、1つまたは複数の方向にそって前記導光体内でその上に入射した光の一部をリダイレクトし、前記導光体からその上に入射した光の一部を転向するように構成されている請求項1に記載の照明デバイス。
【請求項35】
光を送るための手段と、
第1の表面、前記第1の表面に対向して配設されている第2の表面、第1の端部、第2の端部、およびそれらの間のある長さ、を有する光を導くための手段であって、前記光源から出た光を、光を導くための前記手段の第1の端部内に受け入れるように位置決めされ、光を導くための前記手段の前記第1の端部内に送られた光を送るための前記手段から出た光が前記第2の端部に向かって伝搬するように構成されている光を導くための手段と、
光を導くための前記手段から外へ前記導光手段の前記第2の端部に向かって伝搬する光を転向するように構成されている光を転向するための複数の手段と、
1つまたは複数の方向にそって光を導くための前記手段内でその上に入射した光をリダイレクトするように構成されている光をリダイレクトするための手段と
を備える照明デバイス。
【請求項36】
光を送るための前記手段は、発光ダイオードを備える請求項35に記載のデバイス。
【請求項37】
光を送るための前記手段は、ライトバーを備える請求項35に記載のデバイス。
【請求項38】
光を導くための前記手段は、導光体を備える請求項35に記載のデバイス。
【請求項39】
光をリダイレクトするための前記手段は、光を転向するための前記手段において少なくとも1つの錐台の形状の凹みを備える請求項35に記載のデバイス。

【図5A】
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【図6A】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図10F】
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【図10G】
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【図10H】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図11E】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図13E】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5B】
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【図6B】
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【公表番号】特表2012−528361(P2012−528361A)
【公表日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−513268(P2012−513268)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際出願番号】PCT/US2010/036472
【国際公開番号】WO2010/138762
【国際公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
【出願人】(508095337)クォルコム・メムズ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド (133)
【Fターム(参考)】