説明

反射体の取付構造及び取付金具

【課題】視線誘導標の誘導標本体へ反射体を容易に取り付け可能な反射体の取付構造と、これに用いる取付金具を提供する。
【解決手段】誘導標本体に前方へ開口する凹部を形成させ、この凹部に嵌合部23を形成させ、反射体3には取付金具を取り付ける。この取付金具には反射体3を支持固定する支持部53を前方へ突出させて形成させると共に、凹部の前方から挿入させて嵌合部23へ嵌合可能な取付部58を備えた固定部を後方へ突出して形成させ、反射体3は取付金具の支持部53に支持固定させ、且つ取付金具の取付部58を前記嵌合部23に嵌合させて、反射体3を凹部の開口部25の前方に配置させて固定させる。反射体3に取り付けた取付金具の固定部を凹部に挿入させて取付部58を嵌合部23へ嵌合させ、反射体3を容易に凹部の開口部25の前方へ配置させて固定できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路の線形や中央線等を標示するために道路の路肩や中央分離帯、側壁、ガードレールなどに設置され、又は雪国用のスノーポール等として設置される視線誘導標における反射体の取付構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、視線誘導標は、アルミダイカスト等の金属やポリカーボネート、ABS樹脂、AAS樹脂等の熱可塑性合成樹脂等からなる誘導標本体の正面、または正面および背面に凹部が形成され、その凹部に反射体が挿入されて取り付けられている。
【0003】
例えば特許文献1には、誘導標本体と反射体とを有し、誘導標本体は合成樹脂で成型されると共に凹部を有し、前記凹部に反射体が挿入されると共に、凹部の内周面が反射体の外周面に圧接され、もって凹部の内周面に反射体の外周面が挟持されて、反射体が誘導標本体に取付けられたことを特徴とする視線誘導標、が本件出願人によって開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−26913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示される視線誘導標は、凹部の内周面が反射体の外周面に圧接されて、凹部の内周面に反射体の外周面が狭持されることで、反射体が誘導標本体の凹部内に強固に固定され、車などが接触しても反射体が容易に外れないようになされるが、固定されていた反射体が外れてしまった場合には、同一形状の反射体を再び誘導標本体の凹部内へ挿入させようとするときに凹部の内周面と反射体の外周面とが接触し、作業の効率を低下させていた。
【0006】
そこで本発明は、誘導標本体へ反射体を容易に取り付け可能な反射体の取付構造と、これに用いる取付金具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係る反射体の取付構造は、誘導標本体と、該誘導標本体へ取り付けられる反射体とを備えた視線誘導標の反射体の取付構造であって、
前記誘導標本体には前方へ開口する凹部が形成され、該凹部には嵌合部が形成されており、
前記反射体には取付金具が取り付けられており、
該取付金具には前記反射体を支持固定する支持部が前方へ突出して形成されると共に、前記凹部の前方から挿入させて前記嵌合部へ嵌合可能な取付部を備えた固定部が後方へ突出して形成されており、
前記反射体は前記取付金具の支持部に支持固定され、且つ前記取付金具の取付部は前記嵌合部に嵌合されて、前記反射体が前記凹部の開口部の前方に配置されて固定されるようになされたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る反射体の取付構造によれば、誘導標本体に前方へ開口する凹部を形成させ、この凹部に嵌合部を形成させ、
反射体に取付金具を取り付けて、前記反射体を前記凹部の開口部の前方に配置させて固定させるので、
前記誘導標本体に設けられた凹部が前記反射体によって遮られて前方から視認されにくくなされるので、視線誘導標の外観の美観が向上する。また、前記反射体が前記凹部の開口部の前方に配置されて固定されるので、反射体と凹部との間に砂や埃が蓄積することがなく、また凹部内に砂や埃が侵入しても反射体に遮られて前方から視認されにくく、美観が向上する。
また、前記取付金具において、前記反射体を支持固定する支持部を前方へ突出して形成させると共に、前記凹部の前方から挿入させて前記嵌合部へ嵌合可能な取付部を備えた固定部を後方へ突出して形成させるので、反射体に取り付けた前記取付金具の固定部を前記凹部に挿入させて前記取付部を嵌合部へ嵌合させ、反射体を容易に前記凹部の開口部の前方へ配置させて固定できる。
【0009】
また、前記嵌合部を前記凹部の内側面の全周に亘る溝形状に形成させ、
前記取付金具に、平板形状の金具本体と、前記金具本体の外縁で後方へ向けて曲げ加工し間隔をあけて複数設けた前記固定部と、この各固定部に形成させて外方へ突出するように設けた前記取付部とを備えさせ、
前記複数の固定部を前記誘導標本体の凹部に挿入させて、前記各取付部を前記嵌合部の溝内に収納させて嵌合させ、前記誘導標本体に固定されるようにすれば、取付金具を容易に誘導標本体へ取り付けることができ、好ましい。また、前記固定部を間隔をあけて複数設け、前記凹部の内周面に形成された溝形状の嵌合部に取付部を収納させて嵌合させるので、取付金具へ力がかかっても前記複数の固定部に力が分散され、取付金具の各取付部と嵌合部との嵌合が外れにくくなされ、取付金具を誘導標本体へ安定的に取り付けることができ好ましい。
【0010】
また、前記取付金具に、金具本体の外縁で前方へ向けて曲げ加工され間隔をあけて複数設けられた前記支持部を備えさせ、前記複数の支持部を前記反射体の外縁にそれぞれ係止させて、金具本体の前面を前記反射体の後面へ当接させて前記反射体を支持固定させれば、前記反射体の側方や前方から外力がかかっても前記反射体の外縁や後面が前記取付金具の支持部や金具本体に当接して支えられるので、反射体が取付金具に安定的に取り付けられるので好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る反射体の取付構造と、取付金具によれば、誘導標本体へ反射体を容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】従来の視線誘導標の反射体の取付構造の例を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は側面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1の反射体を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は側面図であり、(ハ)は背面図である。
【図4】図1の誘導標本体より反射体を取り外した状態を示す断面図である。
【図5】本発明に係る反射体の取付構造に用いる取付金具の実施の一形態を示す斜視図であり、(イ)は前方からの図であり、(ロ)は後方からの図である。
【図6】反射体に図5の取付金具を取り付ける状況を示す後方からの斜視図であり、(イ)は取付金具の取付前の図であり、(ロ)は取付金具を取り付けた状態を示す図である。
【図7】反射体に図5の取付金具を取り付けた状態を示す前方からの斜視図である。
【図8】図7の反射体と取付金具を誘導標本体に取り付ける前の状態を示す断面図である。
【図9】図7の反射体と取付金具を誘導標本体に取り付けた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図面において1は視線誘導標の頭部である。視線誘導標の頭部1は、外周面にリブを備えた円筒形状に形成されて下方に突出する挿入部11を備えており、この挿入部11を円筒形状の支柱に上方から挿入させて、道路脇などに立設可能な視線誘導標を形成するようになされている。
この視線誘導標の頭部1は、誘導標本体2の前方と後方とにそれぞれ1枚づつ、合計2枚の反射体3を固定して設けられている。
【0014】
図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1の反射体3を示す、(イ)は正面図であり、(ロ)は側面図であり、(ハ)は背面図であり、図4は図1の誘導標本体2より反射体3を取り外した状態を示す断面図である。
この誘導標本体2は、合成樹脂を射出成型する等して形成されるものであって、反射体3を挿入するための円形に窪む凹部21が2個形成されており、その開口部25をそれぞれ前方及び後方へ向けて形成されている。
そして、この凹部21の内側面には、径方向へ窪む溝形状の嵌合部23が全周に亘って形成されており、凹部21の底面には前方へ突出するリング状の台座24が形成されている。
【0015】
誘導標本体2は、前記の如く合成樹脂から射出成型等により成型され、使用される合成樹脂の種類は特に限定されず、ポリエチレンやABS樹脂、ポリスチレン、AAS樹脂、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、EVA樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカーボネート、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン、熱可塑性ポリエステル等の熱可塑性合成樹脂やそれらに補強材を混入したもの等が適宜用いられる。本形態においてはポリエチレンを用いている。
【0016】
反射体3は、メタクリル樹脂やポリカーボネート等の合成樹脂や、ガラス等から形成され、適宜裏面にプリズム加工等がなされ、又は基板に反射シートが貼着される等して表面が反射面となされ、その反射面に照射された車両のヘッドライトなどの光は、その反射面で光源方向に再帰反射するようになされたものである。
【0017】
本形態の反射体3は、前面が平面形状に形成された円盤形状に形成されており、その厚み方向の後側において前側より拡径して外方へ突出する拡径部31が形成されている。
また、反射体3は、その後面中央において、円柱形状に後方へ突出する突出部32が形成されている。
【0018】
そしてこの反射体3は、誘導標本体2の嵌合部23に拡径部31が挿入され、突出部32の後面を台座24の端に当接されると共に、拡径部31の外周面に嵌合部23の内周面が圧接され、嵌合部23の内周面に拡径部31の外周面が狭持されて、誘導標本体2に取り付けられている。
【0019】
反射体3の誘導標本体2への取り付けは、誘導標本体2の凹部21の内径を反射体3の拡径部31の外径より僅かに小さく形成し、反射体3を凹部21の開口部25に被せると共に、押圧力によりその凹部21を弾性力に抗して拡径させつつ反射体3を凹部21に圧入し、もって嵌合部23の内周面により拡径部31の外周面を狭持させるようにしてもよい。
また、凹部21を有する誘導標本体2を、熱可塑性合成樹脂を使用して射出成型等により成型するに際し、凹部21の内径を反射体3の外径より僅かに大きく成型し、次いでその成型直後の誘導標本体2の凹部21に反射体3を挿入し、その後の冷却による熱可塑性樹脂の熱収縮によって凹部21の内径を縮径させることにより、嵌合部23の内周面を拡径部31の外周面に圧接させ、狭持するように、誘導標本体2に用いる熱可塑性樹脂の熱収縮率と反射体3の熱収縮率とを勘案して、誘導標本体2の凹部21及び嵌合部23の内周面に内径と、反射体3の外径及び拡径部31の外径とを設定して形成させてもよい。
【0020】
図1〜4に示す視線誘導標の反射体3の取付構造は、上記のような方法等を用いて取り付けることで、誘導標本体2の嵌合部23の内周面を、これに挿入させた反射体3の拡径部31の外周面に圧接させて狭持させ、誘導標本体2に反射体3を強固に固定させることができる。しかし開口部25における凹部21の内径が、反射体3の外径で最も大きな拡径部31の外径より小さく形成されているので、既設の誘導標本体2から反射体3が外れてしまった場合には、誘導標本体を設置場所に設置させたまま再び同じ形状の反射体3を誘導標本体2へ取り付けるのが難しく、新たに取り付ける反射体3の形状や、材質を変更、調整して取り付けるなどの方法を用いる必要があった。
本発明は、前記問題に対処するため等になされ、既設の誘導標本体2や新設の誘導標本体2への反射体3の取付構造及びそれに用いられる取付金具に関するものである。
【0021】
図5は本発明に係る反射体3の取付構造に用いる取付金具5の実施の一形態を示す斜視図であり、(イ)は前方からの図であり、(ロ)は後方からの図であり、図6は反射体3に図5の取付金具5を取り付ける状況を示す後方からの斜視図であり、(イ)は取付金具5の取付前の図であり、(ロ)は取付金具5を取り付けた状態を示す図であり、図7は反射体3に図5の取付金具5を取り付けた状態を示す前方からの斜視図である。
本実施形態の反射体3は図3に示すものと同一形状に形成されている。
【0022】
本実施形態の取付金具5は、リング状の平板形状に形成された金具本体51と、この金具本体51から前方へ突出する支持部53と、金具本体51から後方へ突出する固定部55とを備えており、前記支持部53と固定部55とは前記金具本体51の外縁で曲げ加工されて、それぞれ3個づつが交互に間隔をあけて形成されている。
【0023】
各支持部53は、それぞれ細長い板形状に形成されており、金具本体51の外周縁から外方へ放射状に伸びるように延設され、角部54で先端部を前方へ向けて垂直に曲げ加工されている。
金具本体51の中央から角部54までの大きさは、反射体3の中央から拡径部31の外周までの大きさに対応させて形成させている。
また、リング形状に形成された金具本体51中央の円形の穴部52は、反射体3の後面に形成された円柱形状の突出部32の円の形状に対応した大きさに形成されている。
【0024】
反射体3への取付金具5の取り付けは、最初に図6(イ)に示すように、各支持部53を反射体3へ向けた取付金具5を反射体3の後方へ配置させる。
次に金具本体51の穴部52に反射体3の突出部32を挿入させ、金具本体51の前面を反射体3の後面に当接させる。このとき、金具本体51から前方へ突出する各支持部53の内側面が反射体3の拡径部31の外周面に当接するようになされる。
最後に、拡径部31の外周面の前端で、各支持部53をそれぞれ内側へ向けて折り曲げて、図6(ロ)及び図7に示すようにその内側面を拡径部31の前面に当接するように設ける。
各支持部53を上記のように折り曲げることで、反射体3が各支持部53に支持固定され、取付金具5が反射体3に取り付けられる。また、金具本体51の穴部52に反射体3の突出部32を挿入させることで、各支持部53を折り曲げる際に、取付金具5と反射体3との位置ずれが生じにくくなされ、反射体3への取付金具5の取り付け作業を容易に行うことができる。
【0025】
取付金具5の各固定部55は、それぞれ細長い略板形状に形成されており、その根本が金具本体51の外周縁から外方へ放射状に伸びるように延設され、角部56で後方へ向けて垂直に曲げ加工されている。
後方へ垂直に向かう各固定部55には、径方向外側へ突出する取付部58が形成されている。具体的には各固定部55の両縁が曲げ加工され、台形の平板形状に形成された取付部58が各固定部55にそれぞれ2個づつ形成されている。
更に、後方へ突出する各固定部55の先端部分は、内側へ向けて曲げ加工されており、詳しくは内側後方へ向けて傾斜する傾斜部57を形成するように設けられている。
【0026】
図8は図7の反射体3と取付金具5を誘導標本体2に取り付ける前の状態を示す断面図であり、図9は図7の反射体3と取付金具5を誘導標本体2に取り付けた状態を示す断面図である。
本実施形態の誘導標本体2は、図1に示すものと同一形状に形成されている。
前記取付金具5は、金具本体51の中心から各固定部55の角部56までの大きさが、誘導標本体2の凹部21の中心からその内周面までの大きさに対応して形成されている。
また、前記取付金具5の各取付部58は、その長さと突出大きさとが、誘導標本体2の嵌合部23の溝の幅の大きさと深さとに対応した大きさに形成されている。
【0027】
本実施形態の反射体3の誘導標本体2への取り付けは、図8に示すように、誘導標本体2の凹部21の開口部25の前方に、取付金具5を取り付けた反射体3を、各固定部55を後方へ向けて配置させる。
そして、各固定部55を凹部21に挿入させると、径方向外側へ突出する各取付部58が凹部21の内周面に当接して各固定部55が内側方向へ撓み、更に各固定部55を挿入させると、各取付部58が嵌合部23の内部に収納されて各固定部55の撓みが復元し、図9に示すように反射体3が取付金具5を介して誘導標本体2に固定される。
各固定部55に傾斜部57をそれぞれ設けることで、各固定部55を凹部21へ挿入させる作業が容易に行うことができる。
【0028】
本実施形態の取付金具5を用いた反射体3の取付構造によれば、反射体3が凹部21の開口部25の前方に配置されて固定されるので、反射体3と凹部21との間に砂や埃が蓄積することがなく、また凹部21内に砂や埃が侵入しても反射体3に遮られて前方から視認されにくく、美観が向上する。
また、凹部21の開口部25の前方に、これより僅かに大きく形成された反射体3が配置されて固定されるので、開口部25が反射体3によって塞がれて隠され、前方から視認できなくなるので、視線誘導標の美観が損なわれない。
【0029】
また、本実施形態の取付金具5は各支持部53を間隔をあけて複数設けることで、反射体3を安定的に支持固定できるようになされている。本実施形態の取付金具5は3個の支持部53を等間隔に形成させているが、4個以上設けてもよく、その個数や形状を反射体3の形状や大きさに応じて適宜変更して設けてよい。
また、本実施形態の取付金具5は各固定部55を間隔をあけて複数設けることで、誘導標本体2に安定的に取り付けられるようになされている。本実施形態の取付金具5は3個の固定部55を等間隔に形成させているが、4個以上設けてもよく、反射体3や誘導標本体2の凹部21の形状や大きさに応じて適宜変更して設けてよい。
【0030】
また、本実施形態の取付金具5は、各取付部58の長さと突出大きさを、嵌合部23の溝の幅の大きさと深さに対応して形成させることで、前記反射体3に前方から力がかかっても、嵌合部23に収納された取付部58の縁が、嵌合部23の内側面に当接して取付金具5のがたつきを抑制させ、前記取付金具5に支持固定された反射板3が誘導標本体2に安定的に取り付けられるようになされている。
【0031】
また、本実施形態の反射体3の取付構造は、新設する視線誘導標の誘導標本体2のみならず、車両の接触などにより反射体3が外れた既設の誘導標本体2への反射体3の取り付けも容易に行うことができるので、既設の視線誘導標の補修方法として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 視線誘導標の頭部
11 挿入部
2 誘導標本体
21 凹部
23 嵌合部
24 台座
25 開口部
3 反射体
31 拡径部
32 突出部
5 取付金具
51 金具本体
52 穴部
53 支持部
54 角部
55 固定部
56 角部
57 傾斜部
58 取付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導標本体と、該誘導標本体へ取り付けられる反射体とを備えた視線誘導標の反射体の取付構造であって、
前記誘導標本体には前方へ開口する凹部が形成され、該凹部には嵌合部が形成されており、
前記反射体には取付金具が取り付けられており、
該取付金具には前記反射体を支持固定する支持部が前方へ突出して形成されると共に、前記凹部の前方から挿入させて前記嵌合部へ嵌合可能な取付部を備えた固定部が後方へ突出して形成されており、
前記反射体は前記取付金具の支持部に支持固定され、且つ前記取付金具の取付部は前記嵌合部に嵌合されて、前記反射体が前記凹部の開口部の前方に配置されて固定されるようになされたことを特徴とする反射体の取付構造。
【請求項2】
前記誘導標本体の嵌合部は前記凹部の内側面の全周に亘る溝形状に形成され、
前記取付金具は平板形状の金具本体と、該金具本体の外縁で前方へ向けて曲げ加工され間隔をあけて複数設けられた前記支持部と、前記金具本体の外縁で後方へ向けて曲げ加工され間隔をあけて複数設けられた前記固定部と、該各固定部に形成されて外方へ突出するように設けられた前記取付部とを備え、
前記取付金具は、前記複数の支持部を前記反射体の外縁にそれぞれ係止させ、金具本体の前面を前記反射体の後面へ当接させて前記反射体を支持固定させると共に、前記複数の固定部を前記誘導標本体の凹部に挿入させ、前記各取付部を前記嵌合部の溝内に収納させて嵌合させ、前記誘導標本体に固定されるようになされたことを特徴とする請求項1に記載の反射体の取付構造。
【請求項3】
請求項1〜2のいずれかに記載の前記反射体の取付構造に用いられる前記取付金具であることを特徴とする取付金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−97485(P2012−97485A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246964(P2010−246964)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】