説明

収納物の防護装置、その防護方法、その防護プログラム、その防護プログラムを格納した記録媒体、及びライブラリ装置

【課題】記録媒体を内蔵するカートリッジ等の収納物の防護に関し、収納物の防護機能を強化する。
【解決手段】磁気記録テープ等の記録媒体を内蔵したカートリッジ等の収納物(カートリッジ4)を出入れ可能な収納棚(6)に収納される収納物の防護に関し、前記収納物が収納される複数のセル(C)の出入口部(10)又はその前面部に設置されて前記収納物の出し入れを遮るガードバー(縦バーBV、横バーBL)を備え、収納物を搬入又は搬出するセル(C)に対応し、ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させて収納物の搬入又は搬出を可能にし、その搬入又は搬出の後、ガードバーを開放位置から閉鎖位置に移動させて収納物を防護する構成を備えたことにより、簡素な構造を以て、収納物の防護を図っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気記録テープ等の記録媒体を内蔵するカートリッジ等の収納物をセルに収納して保管する収納棚の収納物の防護に関し、特に、収納棚からの落下や盗難等の持出しから収納物を防護する防護装置、その防護方法、その防護プログラム、その防護プログラムを格納した記録媒体、及びライブラリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気記録テープ等の記録媒体の保管には、地震等による記録媒体の落下防止、記録媒体の無断持出し等の盗難、記録媒体のデータの無断読出し等のデータ盗難からの防護等、高度なセキュリティ性が求められる。
【0003】
このような記録媒体の保管に関し、特許文献1では、カートリッジを格納する保管セル部の前面に保管セル部の前面形状と同形状の格子を設置し、この格子を振動発生時に移動させてカートリッジの脱落を防止することが開示されている。
【0004】
特許文献2では、カートリッジを格納する多数のセルが形成されたドアを装置本体に開閉可能に設けられたカートリッジライブラリ装置であって、ドアが開放状態にあるとき、その開口部を覆うシャッターを設け、このシャッターを開閉駆動することが開示されている。
【0005】
また、特許文献3では、収納棚に収納された磁気テープ媒体の防護に関し、運転終了時には耐火倉庫に収納棚を移動し、その収納が完了した場合に耐火扉を閉じ、また、運転開始時には耐火扉を開いて耐火倉庫からライブラリ部に収納棚を移動させることが開示されている。
【特許文献1】実開昭56−16875号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図)
【特許文献2】特開2000−268550号公報(要約、図1)
【特許文献3】特開平5−294404号公報(要約、図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された構成では、1つのカートリッジの取り出しや保管に際し、全面的にカートリッジ保管セル部が開く構成であるので、カートリッジの落下や盗難を避けることができない。特許文献2に記載された構成では、ドアを開放した際にその開口部をシャッターで覆うに過ぎないから、ドアを開放していなければ、カートリッジの落下等を防止することができない。また、特許文献3では、収納棚を耐火倉庫に移動させているに過ぎず、カートリッジの収納棚からの落下や取出し防止を図ることはできない。
【0007】
ところで、コンピュータで処理される膨大な各種情報はオンラインディスク装置の他、取り扱う情報量に応じて磁気記録テープ等の記録媒体でバックアップされて保管される。磁気記録テープ等の記録媒体はカートリッジによって扱われ、そのカートリッジ単位でデータ交換や外部保管等に供される。このようなカートリッジの盗難は記録媒体に格納された情報の漏洩につながるので、その漏洩対策としては暗号化が有力であるが、暗号化には暗号化装置やソフトウェアが必要であり、その装置やソフトウェアは高価であるばかりでなく、暗号化のための処理が必要である。
【0008】
また、カートリッジはライブラリ装置等の保管装置に保管されるが、地震等の衝撃による収納棚からの脱落を防止する対策が必要である。斯かる対策にはカートリッジをばねの復元力で保持する保持機構の採用が挙げられる。激しい震動に耐えるにはカートリッジの保持力を強めればよいが、保持力を強くすると、カートリッジ取出し制御や機構の複雑化や高価格化等、搬送ロボット側の負担が大きくなる。
【0009】
また、保持機構に代え、カートリッジ形状に対応する凸凹構造を備え、この凹凸構造を以てカートリッジを固定状態にする対策もある。このような凸凹構造の固定状態からカートリッジを取り出すには、一旦、カートリッジを持ち上げる等の制御が必要となり、搬送ロボットのカートリッジ取出し処理手順が複雑化するとともに、その制御回路及び機構も複雑かつ高価になり、また、カートリッジの取出し処理時間も長くなる。
【0010】
斯かる課題について、特許文献1、2、3にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
【0011】
そこで、本発明の目的は、カートリッジ等の収納物の防護に関し、収納物の防護機能を強化することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、カートリッジを保管するライブラリ装置に関し、収納物の防護機能を強化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明は、磁気記録テープ等の記録媒体を内蔵したカートリッジ等の収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護に関し、前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記収納物の出し入れを遮るガードバーを備え、収納物を搬入又は搬出するセルに対応し、ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させて収納物の搬入又は搬出を可能にし、その搬入又は搬出の後、ガードバーを開放位置から閉鎖位置に移動させて収納物を防護する構成を備えたことにより、簡素な構造によって防護が可能となり、記録媒体にあっては暗号化処理等を省くことができる等の効果も期待できる。
【0014】
そこで、上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護装置であって、前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記収納物の出し入れを遮るガードバーを備え、前記収納物を搬入又は搬出するセルに対応し、前記ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させる構成である。斯かる構成により、上記目的を達成することができる。
【0015】
上記目的を達成するためには、上記収納物の防護装置において、好ましくは、前記ガードバーは、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであって、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択される構成であってもよいし、前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置にある場合、前記ガードバーを前記開放位置に移動させる構成としてもよいし、前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させる構成としてもよいし、前記ガードバーの開放位置は、前記セルの仕切り壁に重なる位置又はその近傍に設定された構成としてもよい。このような構成の何れによっても、上記目的を達成することができる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護方法であって、前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮るステップと、前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させるステップと、前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させるステップとを含む構成である。斯かる構成によっても、上記目的を達成することができる。
【0017】
上記目的を達成するためには、上記収納物の防護方法において、好ましくは、前記ガードバーが、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含む構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的を達成することができる。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明の第3の側面は、コンピュータによって実行され、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護プログラムであって、前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮る処理をするステップと、前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップとを含む構成である。斯かる構成によっても、上記目的を達成することができる。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の第4の側面は、コンピュータによって実行され、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納した記録媒体であって、前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮る処理をするステップと、前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップとを含む、収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納した構成である。斯かる構成によっても、上記目的を達成することができる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明の第5の側面は、記録媒体が内蔵されたカートリッジを出入れ可能な収納棚に収納するライブラリ装置であって、前記カートリッジが収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記カートリッジの出し入れを遮るガードバーを備え、前記カートリッジを搬入又は搬出するセルに対応し、前記ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させる構成である。斯かる構成によっても、上記目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0022】
(1) 収納棚のセルに収納された収納物を震動による落下や盗難等から防護することができ、収納物の収納の信頼性が高められる。
【0023】
(2) 収納棚のセルに収納された収納物をセル内にガードバーを以て閉鎖することにより防護するので、簡素な構造により防護可能となり、収納物が記録媒体のカートリッジであれば暗号化等の処理も省いてその防護が可能である。
【0024】
(3) 本発明のライブラリ装置によれば、収納棚のセルに収納されたカートリッジを震動による落下や盗難等から防護することができ、ライブラリ装置におけるカートリッジの保管の信頼性が高められる。
【0025】
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
第1の実施の形態
【0027】
本発明の第1の実施の形態について、図1ないし図7を参照して説明する。図1は、カートリッジ防護装置の構成例を示す斜視図、図2は、カートリッジ防護装置の構成例を示す図、図3は、収納棚及びセキュリティガード機構部を示し、Aは収納棚の構成及びセルの配置を示す図、Bはセキュリティガード機構部の構成例を示す図、図4は、ガード機構部で閉じられたセルを示す図、図5は、縦バーの開放状態を示す図、図6は、横バーの開放状態を示す図、図7は、縦バー及び横バーの開放状態を示す図である。
【0028】
このカートリッジ防護装置2は、収納物の防護装置又は防護方法の一例であって、図1及び図2に示すように、収納物であるカートリッジ4を収納する収納棚6に設置され、収納棚6からの落下や盗難等からカートリッジ4を防護するため、収納棚6の前面側にセキュリティガード機構部8を備えている。カートリッジ4は、磁気記録テープ等の記録媒体を格納したカセットであって、例えば、偏平な直方体からなる外観形状である。
【0029】
収納棚6は、カートリッジ4の外観形状に対応し、単一のカートリッジ4が収納可能な収納空間を持つ複数のセルCを備え、各セルCは、単一のカートリッジ4の収納が可能であり、収納棚6の前面側に1つのカートリッジ4の搬入又は搬出が可能な出入口部10を備えている。即ち、各出入口部10を除いて、各セルCの天井面部、底面部、各側面部及び背面部は閉塞されている。
【0030】
この実施の形態の収納棚6には複数のセルCが形成され、これらのセルCはm行n列のマトリクス状であって、例えば、5行5列に配列されている。各セルCの位置の特定を容易にするために各セルCに異なる符号を付せば、図3のAに示すように、C11、C12・・・C15、C21、C22・・・C25、・・・C51、C52・・・C55となる。
【0031】
セキュリティガード機構部8は、収納棚6のセルCの出入口部10の前面部に設置されて出入口部10を遮り、その出入口部10からカートリッジ4の落下や取出しを阻止するとともに、カートリッジ4の搬入又は搬出に際し、それに必要な出入口部10のみを選択的に開閉させる。そこで、セキュリティガード機構部8には、各セルCの出入口部10を塞ぐガードないしガードバーとして複数の縦バーBVと、複数の横バーBLとが設置されている。この場合、5列5行のセルCに対応し、5本の縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5と、5本の横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5とが設置されている。縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5は、出入口部10の中間部を縦方向に跨がって配置され、横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5は、出入口部10の中間部を横方向に跨がって配置されている。各出入口部10は、交差配置された縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5と、横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5とで閉じられ、セルCに対するカートリッジ4の出し入れが阻止されている。この実施の形態では、縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5と、横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5とのクロスポイントが出入口部10の中心より変位しているのは、縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5及び横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5の可動範囲を狭くしつつ、カートリッジ4の出入りを阻止することにある。
【0032】
そこで、各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5、各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5は、セルCの出入口部10に平行に移動可能に設定されており、各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5は水平方向に所定範囲で個別に平行移動可能であり、各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5は垂直方向に所定範囲で個別に平行移動可能である。図2において、Vmは、縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5の移動範囲、Lmは、横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5の移動範囲を示している。
【0033】
セルC33、縦バーBV3及び横バーBL3を抽出して説明すれば、図4に示すように、縦バーBV3は、閉鎖位置(閉位置)から開放位置(開位置)までの移動範囲Lmで移動し、図5に示すように、縦側の仕切り壁部60に重なる開放位置に平行移動(矢印X)しても、出入口部10に横バーBL3が存在していれば、カートリッジ4の出し入れをすることができない。また、横バーBL3は、図4に示すように、閉鎖位置から開放位置までの移動範囲Vmで移動し、図6に示すように、横側の仕切り壁部62に重なる開放位置に平行移動(矢印Y)しても、出入口部10に縦バーBV3が存在していれば、カートリッジ4の出し入れをすることができない。そこで、図7に示すように、縦バーBV3及び横バーBL3の双方が出入口部10からセルC33の仕切り壁部60、62側の開放位置に移動した場合(矢印X、Y)には、出入口部10が開放状態となり、カートリッジ4の出し入れが可能となる。
【0034】
次に、カートリッジの防護及び搬出入について、図8及び図9を参照して説明する。図8は、収納棚の開閉を示し、Aは閉鎖状態、Bは開放状態を示す図、図9は、カートリッジ防護方法の一例を示すフローチャートである。図8において、図1、図2及び図3と同一部分には同一符号を付してある。
【0035】
図8のAに示すように、各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5及び各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5のそれぞれが閉鎖位置に移動している場合には、収納棚6の各セルCの出入口部10は各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5及び各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5によって遮られ、カートリッジ4の搬出入が禁止される。このようなセキュリティガード機構部8のガードによれば、震動による落下や盗難からカートリッジ4を防護できる。
【0036】
このようなガード状態において、カートリッジ4の搬入又は搬出する位置として例えば、セルC33が指定された場合には、移動すべき縦バーBV3及び横バーBL3が指定されることになる。図8のBに示すように、縦バーBV3を閉鎖位置から開放位置に移動し(矢印X)、横バーBL3を閉鎖位置から開放位置に移動すれば(矢印Y)、セルC33の出入口部10のみが開放され、セルC33に対してカートリッジ4の搬入又は搬出が可能となる。
【0037】
そこで、カートリッジの搬出入は、図9に示すように、カートリッジ4の搬入又は搬出位置を指定し(ステップS1)、この位置の指定は、m行n列のセルCの位置が指定される。指定された位置に該当する縦バーBV及び横バーBLを閉鎖位置から開放位置に移動する(ステップS2)。これら縦バーBV及び横バーBLの開放位置への移動により、指定されたセルCの出入口部10が開放状態となる。この時点でカートリッジ4の搬入又は搬出を行うことができる(ステップS3)。この搬入又は搬出の後、これら縦バーBV及び横バーBLを閉鎖位置に移動することにより(ステップS4)、セルCの出入口部10は閉鎖状態となる。
【0038】
この場合、縦バーBV3が開放位置に移動しても、セルC31には横バーBL1、セルC32には横バーBL2、セルC34には横バーBL4、セルC35には横バーBL5が閉鎖位置にあるので、セルC31、C32、C34、C35に対するカートリッジ4の出し入れをすることができない。また、横バーBL3が開放位置に移動しても、セルC13には縦バーBV1、セルC23には縦バーBV2、セルC43には縦バーBV4、セルC53には縦バーBV5が閉鎖位置にあるから、セルC13、C23、C43、C53に対するカートリッジ4の出し入れをすることができない。セルC33におけるカートリッジ4の出し入れ途上で、他の各セルC内に存在するカートリッジ4は落下や、盗難等から防護される。
【0039】
このようにカートリッジ4は、縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5と横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5とにセルCからの出し入れが制限されるとともに、縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5の何れかと横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5の何れかとの指定により搬出入すべき特定(単一)のセルCの位置が指定され、そのセルCに対してカートリッジ4の搬出入をすることができる。
【0040】
以上の通り、このカートリッジ防護装置又はカートリッジ防護方法によれば、収納棚6の単一又は複数のセルCに収納されるカートリッジ4の落下を防止でき、また、指定位置のセルCにあるカートリッジ4のみの搬出入が可能であり、収納物であるカートリッジ4を防護することができる。
【0041】
第2の実施の形態
【0042】
本発明の第2の実施の形態について、図10及び図11を参照して説明する。図10は、ライブラリ装置の構成例を示す図、図11は、制御部の構成例を示すブロック図である。図10及び図11において、図1ないし図3と同一部分には同一符号を付してある。
【0043】
このライブラリ装置70は、収納物の防護装置又は防護方法の一例であって、既述のカートリッジ防護装置2を備え、収納棚6からの落下や盗難からカートリッジ4を防護するとともに、ロボット部72、複数のドライブ装置741、742、・・・74n、制御部76を備えて上位装置であるホストコンピュータ78の制御により、収納棚6に対するカートリッジ4の搬出入、データの読み書きを可能にしたものである。
【0044】
カートリッジ防護装置2のセキュリティガード機構部8には、各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5を個別に水平方向に平行移動させるための駆動部801、802、803、804、805、また、各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5を個別に垂直方向に平行移動させるための駆動部821、822、823、824、825が設置されている。各駆動部801、802、803、804、805は、制御部76が出力する制御出力D1を受け、水平方向の駆動力に変換し、対応する各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5を駆動する。また、各駆動部821、822、823、824、825は、制御部76が出力する制御出力D2を受け、垂直方向の駆動力に変換し、対応する各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5を駆動する。各駆動部801、802、803、804、805は、各縦バーBV1、BV2、BV3、BV4、BV5を水平方向に平行移動を可能に支持するとともに、その可動機構、その機構に駆動力を与えるモータ、ソレノイド、空気圧ポンプ等で構成すればよい。また、同様に、各駆動部821、822、823、824、825は、各横バーBL1、BL2、BL3、BL4、BL5を垂直方向に平行移動を可能に支持するとともに、その可動機構、その機構に駆動力を与えるモータ、ソレノイド、空気圧ポンプ等で構成すればよい。
【0045】
ロボット部72はカートリッジを搬送する搬送部であって、カートリッジ4を把持する把持部であるハンド84を備え、ホストコンピュータ78の指示を受けた制御部76の制御により、ハンド84によるカートリッジ4の把持及び解除、指定されたドライブ装置741、742、・・・74nへの移動及びカートリッジ4の着脱、収納棚6の指定された位置のセルCに対するカートリッジ4の搬送及び搬出等の制御を行う。ハンド84は、ロボット部72により、X、Y、Z軸方向に操作される。
【0046】
ドライブ装置741、742、・・・74nは、ホストコンピュータ78の制御により、装着されたカートリッジ4の記録媒体に対するデータの書き込み、読出し、消去等のデータ処理を行う。
【0047】
制御部76は、ホストコンピュータ78によって制御され、ロボット部72の制御やドライブ装置741、742、・・・74nの制御を行う。この制御部76を概括的に記載すれば、例えば、図11に示すように、制御入出力部86、ロボット制御入出力部88、セキュリティ制御入出力部90、記憶部92、プロセッサ94を備え、これらはバス96によって接続されている。
【0048】
制御入出力部86は、プロセッサ94の制御により、ホストコンピュータ78との制御情報の入出力を行い、例えば、データの読み書きを行うカートリッジ4の指定等が実行される。カートリッジ4が指定されると、そのカートリッジ4が存在すれば、その収納位置が制御部76側で特定される。新たなカートリッジ4が投入されれば、その格納位置が記憶部92に記録される。
【0049】
ロボット制御入出力部88は、プロセッサ94の制御により、制御出力をロボット部72に付与し、ハンド84をドライブ装置741、742、・・・74n又は収納棚6の所定のセル位置に移動させる。この場合、ロボット部72のセンサ部98からロボット部72及びハンド84の位置情報がロボット制御入出力部88を通じて記憶部92に取り込まれて格納される。センサ部98は、ロボット部72やハンド84の機構部に設置されるモータ等の回転部から回転を検出するタコメータ等で構成され、回転検出により位置情報を取得する構成とすればよい。
【0050】
セキュリティ制御入出力部90は、プロセッサ94の制御により、閉鎖又は開放すべきセル位置に対応する駆動出力を駆動部801、802、803、804、805、821、822、823、824、825に対して出力し、これにより所定位置のセルCの出入口部10のみが開放状態に制御される。この開放位置は、既述のロボット部72のセンサ部98の位置情報によって特定される。
【0051】
記憶部92は各種情報を格納する記録媒体で構成され、プログラム記録部100、データ記録部102、RAM(Random-access memory)104等を備えている。プログラム記録部100はハードディスク記憶装置等で構成され、OS(Operating System)、カートリッジ防護装置2を制御するカートリッジ防護プログラム、ロボットを制御するロボット制御プログラム、ドライブ装置741、742、・・・74nを制御するドライブ制御プログラム等が格納されている。データ記録部102には、ホストコンピュータ78と授受をする各種データ、ロボット部72の制御データやロボット部72からの位置データ等の各種データが格納される。また、RAM104は、OS、カートリッジ防護プログラム、ロボット制御プログラム、ドライブ制御プログラム等のプログラムを展開し、各種制御のワークエリアを構成する。
【0052】
このようなライブラリ装置70によれば、カートリッジ防護装置2を備えたことにより、第1の実施の形態で述べたように、収納棚6の単一又は複数のセルCに収納されるカートリッジ4の落下を防止でき、また、指定された位置のセルCにあるカートリッジ4のみの搬出入が可能であり、収納物であるカートリッジ4を震動による落下や盗難から防護することができる。また、開放状態にあるとき、縦バーBV及び横バーBLは、セルCとセルCとを仕切る仕切り壁部60、62の厚み内を待機場所に設定して退避するので、出入口部10からカートリッジ4をハンド84で搬出入する際に邪魔になることもない。
【0053】
次に、ライブラリ装置70のカートリッジ4の搬出及び防護について、図12を参照して説明する。図12は、セルからのカートリッジの搬出動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0054】
この処理手順は、カートリッジ防護方法、カートリッジ防護プログラム、ロボット制御プログラム、ドライブ制御プログラムの一例であって、カートリッジ4をセルCから取り出し、そのカートリッジ4をドライブ装置741、742、・・・74nの何れかに挿入するまでの手順を示している。
【0055】
この場合、ドライブ装置741、742、・・・74nの例えば、ドライブ装置741に対し、カートリッジ4の挿入命令が発せられ(ステップS11)、指定されたカートリッジ4が存在するセルCの位置に、ホームポジションで待機するロボット部72のハンド84を移動させる(ステップS12)。
【0056】
ハンド84の移動中、ハンド84の移動が指定に係るセルCに到達するまで監視され、指定されたセルCにハンド84が到達したか否かが判定される(ステップS13)。この判定は、既述の位置情報の参照により実行される。ハンド84が指定のセルCに到達すれば(ステップS13のYES)、指定のセルCを塞いでいるセキュリティガード機構部8の縦バーBV及び横バーBLが指定されて駆動され、指定のセルCの出入口部10が開放状態に制御される(ステップS14)。
【0057】
開放されたセルCからカートリッジ4が取り出され(ステップS15)、この取出しが完了すると、セキュリティガード機構部8の縦バーBV及び横バーBLはそのセルCの出入口部10の閉鎖位置に戻され、出入口部10は閉鎖状態に制御される(ステップS16)。
【0058】
カートリッジ4を把持したハンド84が移動し(ステップS17)、そのカートリッジ4は指定されたドライブ装置741に搬送され、挿入される(ステップS18)。この挿入が完了すると、ハンド84はホームポジションに復帰移動し(ステップS19)、この処理を完了する。
【0059】
このようにライブラリ装置70では、ハンド84が指定されたセルCに到達し、ハンド84によるカートリッジ4の搬出可能な状態になるまで、指定されたセルC内のカートリッジ4は閉鎖状態に置かれるので、カートリッジ防護装置2により、震動による落下や盗難から防護される。
【0060】
次に、ライブラリ装置70のカートリッジ4の搬入及び防護について、図13を参照して説明する。図13は、セルに対するカートリッジの搬入動作の処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
この処理手順は、カートリッジ防護方法、カートリッジ防護プログラム、ロボット制御プログラム、ドライブ制御プログラムの一例であって、カートリッジ4をドライブ装置741、742、・・・74nの何れかから取り出し、そのカートリッジ4をセルCの何れかに搬入するまでの手順を示している。
【0062】
現在、カートリッジ4がドライブ装置741に挿入されているものとすれば、そのカートリッジ4の取出し命令が発せられ(ステップS21)、指定されたカートリッジ4が存在するドライブ装置741に、ホームポジションで待機するロボット部72のハンド84を移動させる(ステップS22)。
【0063】
ハンド84の移動中、ハンド84の移動が指定されたドライブ装置741に到達するまで監視され、ドライブ装置741にハンド84が到達したか否かが判定される(ステップS23)。この判定は、既述の位置情報の参照により実行されることは上記処理と同様である。ハンド84が指定に係るドライブ装置741に到達すれば(ステップS23のYES)、そのドライブ装置741からカートリッジ4が取り出され(ステップS24)、そのカートリッジ4を把持したハンド84を指定のセルCに向けて移動する(ステップS25)。
【0064】
ハンド84の移動中、ハンド84の移動が指定に係るセルCに到達するまで監視され、指定されたセルCにハンド84が到達したか否かが判定される(ステップS26)。ハンド84が指定のセルCに到達すれば(ステップS26のYES)、指定のセルCを塞いでいるセキュリティガード機構部8の縦バーBV及び横バーBLが指定されて駆動され、指定のセルCの出入口部10が開放状態に制御される(ステップS27)。
【0065】
開放されたセルCにカートリッジ4が搬入され(ステップS28)、この搬入が完了すると、セキュリティガード機構部8の縦バーBV及び横バーBLはそのセルCの出入口部10の閉鎖位置に戻され、出入口部10は閉鎖状態に制御される(ステップS29)。
【0066】
カートリッジ4が搬入されたセルCが閉鎖状態に移行した後、ハンド84はホームポジションに復帰移動し(ステップS30)、この処理を完了する。
【0067】
このようにライブラリ装置70では、ハンド84が指定されたセルCに到達し、ハンド84によるカートリッジ4の搬入を完了した後、セルCを閉鎖状態に移行させるので、セルC内に搬入されたカートリッジ4は震動による落下や盗難から防護される。
【0068】
次に、セキュリティガード機構部8の開放タイミングについて、図14及び図15を参照して説明する。図14及び図15は、ハンド84の位置とセルCの開放タイミングを示し、図14及び図15のAは開放前の状態、図14及び図15のBは、開放状態を示す図である。図14及び図15において、図1ないし図4と同一部分には同一符号を付してある。
【0069】
このライブラリ装置70にあっては、ロボット部72によって制御されるハンド84を備えていることから、ハンド84を以てセルCの出入口部10を塞ぎ、カートリッジ4をハンド84以外で搬出入することができないタイミングにセキュリティガード機構部8を制御すれば、ロボット部72の駆動時にも、震動による落下や盗難等からカートリッジ4を防護することができる。
【0070】
そこで、図14のA及び図15のAに示すように、指定されたセルCの出入口部10の範囲外に移動又は停止中のハンド84がある場合には、縦バーBV及び横バーBLを閉鎖状態に維持する。このようにすれば、ロボット部72の駆動時、震動による落下や盗難等からカートリッジ4を防護することができる。
【0071】
また、図14のB及び図15のBに示すように、指定されたセルCの出入口部10の範囲内にハンド84が到達した場合には、縦バーBV及び横バーBLを閉鎖位置から開放位置に制御すれば、ハンド84がセルCの出入口部10を全面的又は部分的に塞いでいるので、ハンド84によってセルC中のカートリッジ4を震動による落下や盗難等から防護することができる。即ち、ハンド84以外では、カートリッジ4を取り出すことができないから、同様に、震動による落下や盗難等からカートリッジ4を防護することができる。
【0072】
このセキュリティガード機構部8の開放タイミングの生成については、センサ部98から取得した位置情報により、指定されたセルCの出入口部10からカートリッジ4を取り出せない範囲にハンド84が到達したとき、セキュリティガード機構部8の開放タイミングとすればよい。
【0073】
また、他のセキュリティガード機構部8の開放タイミングの生成については、図16に示すように、各セルCにその位置を表すセル識別部106を備え、このセル識別部106をハンド84に設置したセンサ部108で検出した場合に、セルCの出入口部10からカートリッジ4を取り出せない範囲にハンド84が到達したこととする構成とすればよい。斯かる構成とすれば、その検出情報を制御部76に取り込み、その検出時をセキュリティガード機構部8の開放タイミングに設定することにより、同様に落下や盗難からカートリッジ4を防護することができる。
【0074】
他の実施の形態
【0075】
(1) 上記実施の形態では、セキュリティガード機構部8を各セルCの出入口部10の前面部に設置したが例えば、図17に示すように、各セルCの出入口部10に設置してもよい。この場合、各セルCの出入口部10の仕切り壁部60側に横バーBLを貫通して移動させるための摺動孔110、仕切り壁部62側に縦バーBVを貫通して移動させるための摺動孔112を形成し、これら摺動孔110、112を以てセルCの出入口部10で横バーBL及び縦バーBVを移動させる構成とすればよい。この場合、縦バーBVは仕切り壁部60の近傍においてもよく、その厚さ内に埋め込まれる構成としてもよく、また、同様に、横バーBLは仕切り壁部62の近傍においてもよいし、その厚さ内に埋め込まれる構成としてもよい。斯かる構成とすれば、出入口部10のカートリッジ4の出入りを妨げることはない。
【0076】
(2) 上記実施の形態では、セキュリティガード機構部8を縦バーBVと横バーBLとを交差する構成としたが、これら交差部分については例えば、図18に示すように、横バーBL側に縦バーBVの移動範囲Vmの幅を持つ貫通部114を形成し、この貫通部114に縦バーBVを貫通させ、縦バーBVと横バーBLとを交差する構成としてもよい。斯かる構成とすれば、セキュリティガード機構部8の機械的な強度が高められる。
【0077】
(3) 上記実施の形態では、セキュリティガード機構部8を縦バーBV及び横バーBLを以て構成したが、図19に示すように、縦バーBVのみで構成してもよい。斯かる構成とすれば、縦バーBV1、BV2・・・BV5の何れかを開放位置に移動した場合、縦方向のセル数分のカートリッジ4が犠牲になるが、犠牲数を最小限に抑えることができる。
【0078】
(4) 上記実施の形態では、セキュリティガード機構部8を縦バーBV及び横バーBLを以て構成したが、図20に示すように、横バーBLのみで構成してもよい。斯かる構成とすれば、横バーBL1、BL2・・・BL5の何れかを開放位置に移動した場合、横方向のセル数分のカートリッジ4が犠牲になる程度に、犠牲数を最小限に抑えることができる。
【0079】
(5) 収納物に関し、上記実施の形態では、カートリッジ4を例示したが、カートリッジ4以外の収納物を保管する保管庫や陳列棚から落下や盗難から収納物を防護することができ、本発明は、カートリッジに限定されるものではない。
【0080】
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
【0081】
(付記1) 収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護装置であって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記収納物の出し入れを遮るガードバーを備え、前記収納物を搬入又は搬出するセルに対応し、前記ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させる構成であることを特徴とする収納物の防護装置。
【0082】
(付記2) 付記1の収納物の防護装置において、
前記ガードバーは、前記出入口部に交差配置されていることを特徴とする収納物の防護装置。
【0083】
(付記3) 付記1の収納物の防護装置において、
前記ガードバーは、マトリクス配置されて前記収納物を個別に収納する前記セルの前記出入口部に跨がってマトリクス状に配置されたことを特徴とする収納物の防護装置。
【0084】
(付記4) 付記1の収納物の防護装置において、
前記ガードバーは、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであって、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択される構成であることを特徴とする収納物の防護装置。
【0085】
(付記5) 付記1の収納物の防護装置において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置にある場合、前記ガードバーを前記開放位置に移動させることを特徴とする収納物の防護装置。
【0086】
(付記6) 付記1の収納物の防護装置において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させることを特徴とする収納物の防護装置。
【0087】
(付記7) 付記1の収納物の防護装置において、
前記ガードバーの開放位置は、前記セルの仕切り壁に重なる位置又はその近傍に設定されたことを特徴とする収納物の防護装置。
【0088】
(付記8) 収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護方法であって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮るステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させるステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させるステップと、
を含むことを特徴とする収納物の防護方法。
【0089】
(付記9) 付記8の収納物の防護方法において、
前記ガードバーが、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含むことを特徴とする収納物の防護方法。
【0090】
(付記10) 付記8の収納物の防護方法において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置にある場合に前記ガードバーを前記開放位置に移動させるステップを含むことを特徴とする収納物の防護方法。
【0091】
(付記11) 付記8の収納物の防護方法において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させるステップを含むことを特徴とする収納物の防護方法。
【0092】
(付記12) コンピュータによって実行され、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護プログラムであって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮る処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップと、
を含むことを特徴とする収納物の防護プログラム。
【0093】
(付記13) 付記12の収納物の防護プログラムにおいて、
前記ガードバーが前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含むことを特徴とする収納物の防護プログラム。
【0094】
(付記14) 付記12の収納物の防護プログラムにおいて、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置にある場合に前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含むことを特徴とする収納物の防護プログラム。
【0095】
(付記15) 付記12の収納物の防護プログラムにおいて、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含むことを特徴とする収納物の防護プログラム。
【0096】
(付記16) コンピュータによって実行され、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納した記録媒体であって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮る処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップと、
を含む、収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0097】
(付記17) 付記16の記録媒体において、
前記ガードバーが、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含む、収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0098】
(付記18) 付記16の記録媒体において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置にある場合に前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含む、収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0099】
(付記19) 付記16の記録媒体において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含む、収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0100】
(付記20) 記録媒体が内蔵されたカートリッジを出入れ可能な収納棚に収納するライブラリ装置であって、
前記カートリッジが収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記カートリッジの出し入れを遮るガードバーを備え、前記カートリッジを搬入又は搬出するセルに対応し、前記ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させる構成であることを特徴とするライブラリ装置。
【0101】
(付記21) 付記20のライブラリ装置において、
前記ガードバーは、前記出入口部に交差配置されていることを特徴とするライブラリ装置。
【0102】
(付記22) 付記20のライブラリ装置において、
前記ガードバーは、マトリクス配置されて前記カートリッジを個別に収納する前記セルの前記出入口部に跨がってマトリクス状に配置されたことを特徴とするライブラリ装置。
【0103】
(付記23) 付記20のライブラリ装置において、
前記ガードバーは、前記カートリッジを個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであって、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記カートリッジを搬入又は搬出する特定のセルが選択される構成であることを特徴とするライブラリ装置。
【0104】
(付記24) 付記20のライブラリ装置において、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置にある場合、前記ガードバーを前記開放位置に移動させることを特徴とするライブラリ装置。
【0105】
(付記25) 付記20のライブラリ装置において、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させることを特徴とするライブラリ装置。
【0106】
(付記26) 付記20のライブラリ装置において、
前記ガードバーの開放位置は、前記セルの仕切り壁に重なる位置又はその近傍に設定されたことを特徴とするライブラリ装置。
【0107】
(付記27) カートリッジを出入れ可能な収納棚に収納されるカートリッジの防護方法であって、
前記カートリッジが収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記カートリッジの出し入れを遮るステップと、
前記カートリッジの搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させるステップと、
前記カートリッジの搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させるステップと、
を含むことを特徴とするカートリッジの防護方法。
【0108】
(付記28) 付記27のカートリッジの防護方法において、
前記ガードバーが前記カートリッジを個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記カートリッジを搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含むことを特徴とするカートリッジの防護方法。
【0109】
(付記29) 付記27のカートリッジの防護方法において、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置にある場合に前記ガードバーを前記開放位置に移動させるステップを含むことを特徴とするカートリッジの防護方法。
【0110】
(付記30) 付記27のカートリッジの防護方法において、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させるステップを含むことを特徴とするカートリッジの防護方法。
【0111】
(付記31) コンピュータによって実行され、カートリッジを出入れ可能な収納棚に収納されるカートリッジの防護プログラムであって、
前記カートリッジが収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記カートリッジの出し入れを遮る処理をするステップと、
前記カートリッジの搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、
前記カートリッジの搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップと、
を含むことを特徴とするカートリッジの防護プログラム。
【0112】
(付記32) 付記31のカートリッジの防護プログラムにおいて、
前記ガードバーが前記カートリッジを個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記カートリッジを搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含むことを特徴とするカートリッジの防護プログラム。
【0113】
(付記33) 付記31のカートリッジの防護プログラムにおいて、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置にある場合に前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含むことを特徴とするカートリッジの防護プログラム。
【0114】
(付記34) 付記31のカートリッジの防護プログラムにおいて、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含むことを特徴とするカートリッジの防護プログラム。
【0115】
(付記35) コンピュータによって実行され、カートリッジを出入れ可能な収納棚に収納されるカートリッジの防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納した記録媒体であって、
前記カートリッジが収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記カートリッジの出し入れを遮る処理をするステップと、
前記カートリッジの搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、
前記カートリッジの搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップと、
を含む、カートリッジの防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0116】
(付記36) 付記35の記録媒体において、
前記ガードバーが、前記カートリッジを個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記カートリッジを搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含む、カートリッジの防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0117】
(付記37) 付記35の記録媒体において、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置にある場合に前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含む、カートリッジの防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0118】
(付記38) 付記35の記録媒体において、
前記セルに対する前記カートリッジの搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記カートリッジの出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させる処理をするステップを含む、カートリッジの防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【0119】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0120】
本発明は、磁気記録テープ等の記録媒体を内蔵したカートリッジ等の収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護に関し、収納物を搬入又は搬出するセルに対応するガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させて収納物の搬入又は搬出を可能にし、その搬入又は搬出の後、ガードバーを開放位置から閉鎖位置に移動させて収納物を防護する構成を備え、簡素な構造によって防護が可能となり、記録媒体にあっては暗号化処理等を省くことができる等の効果も期待でき、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】第1の実施の形態に係るカートリッジ防護装置の構成例を示す斜視図である。
【図2】カートリッジ防護装置の構成例を示す図である。
【図3】収納棚及びセキュリティガード機構部を示し、Aは収納棚の構成及びセルの配置を示す図、Bはセキュリティガード機構部の構成例を示す図である。
【図4】縦バー及び横バーによるセルの閉鎖状態を示す図である。
【図5】縦バーの移動時の横バーによるセルの閉鎖状態を示す図である。
【図6】横バーの移動時の縦バーによるセルの閉鎖状態を示す図である。
【図7】セルの開放状態を示す図である。
【図8】収納棚の開閉状態を示し、Aは収納棚の各セルの閉鎖状態を示す図、Bは特定のセルが開放状態にある収納棚を示す図である。
【図9】カートリッジ防護方法の一例を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施の形態に係るライブラリ装置の構成例を示す図である。
【図11】制御部の構成例を示す図である。
【図12】セルからのカートリッジの搬出及び防護の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】セルに対するカートリッジの搬入及び防護の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】カートリッジ防護装置にセキュリティガード機構部及びハンドを用いた構成例を示す図である。
【図15】カートリッジ防護装置にセキュリティガード機構部及びハンドを用いた構成例を示す図である。
【図16】セル位置へのハンドの到達を検出する構成例を示す図である。
【図17】セキュリティガード機構部の他の構成例を示す図である。
【図18】セキュリティガード機構部の他の構成例を示す図である。
【図19】セキュリティガード機構部の他の構成例を示す図である。
【図20】セキュリティガード機構部の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0122】
2 カートリッジ防護装置
4 カートリッジ
6 収納棚
8 セキュリティガード機構部
BV、BV1、BV2、BV3、BV4、BV5 縦バー(ガードバー)
BL、BL1、BL2、BL3、BL4、BL5 横バー(ガードバー)
C セル
10 出入口部
60、62 仕切り壁部
70 ライブラリ装置
72 ロボット部
741、742・・・74n ドライブ装置
76 制御部
78 ホストコンピュータ
801、802、803、804、805、821、822、823、824、825 駆動部
84 ハンド
92 記憶部
94 プロセッサ
98 センサ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護装置であって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記収納物の出し入れを遮るガードバーを備え、前記収納物を搬入又は搬出するセルに対応し、前記ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させる構成であることを特徴とする収納物の防護装置。
【請求項2】
請求項1の収納物の防護装置において、
前記ガードバーは、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであって、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択される構成であることを特徴とする収納物の防護装置。
【請求項3】
請求項1の収納物の防護装置において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置にある場合、前記ガードバーを前記開放位置に移動させることを特徴とする収納物の防護装置。
【請求項4】
請求項1の収納物の防護装置において、
前記セルに対する前記収納物の搬出又は搬入を行う搬送部が前記セルの前記出入口部に対する前記収納物の出し入れを遮る位置に到達した場合、その到達タイミングで前記ガードバーを前記開放位置に移動させることを特徴とする収納物の防護装置。
【請求項5】
請求項1の収納物の防護装置において、
前記ガードバーの開放位置は、前記セルの仕切り壁に重なる位置又はその近傍に設定されたことを特徴とする収納物の防護装置。
【請求項6】
収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護方法であって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮るステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させるステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させるステップと、
を含むことを特徴とする収納物の防護方法。
【請求項7】
請求項6の収納物の防護方法において、
前記ガードバーが、前記収納物を個別に収納する複数の前記セルの前記出入口部又はその前面部を縦方向に遮る複数の縦バー、及び/又は前記出入口部又はその前面部を横方向に遮る横バーであり、前記縦バー及び/又は前記横バーにより、前記収納物を搬入又は搬出する特定のセルが選択されるステップを含むことを特徴とする収納物の防護方法。
【請求項8】
コンピュータによって実行され、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護プログラムであって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮る処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップと、
を含むことを特徴とする収納物の防護プログラム。
【請求項9】
コンピュータによって実行され、収納物を出入れ可能な収納棚に収納される収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納した記録媒体であって、
前記収納物が収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に配置されたガードバーにより、前記セルに対する前記収納物の出し入れを遮る処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の際に前記ガードバーを前記出入口部の開放位置に移動させる処理をするステップと、
前記収納物の搬入又は搬出の後、前記ガードバーを前記出入口部の閉鎖位置に移動させる処理をするステップと、
を含む、収納物の防護プログラムをコンピュータに読み書き可能に格納したことを特徴とする記録媒体。
【請求項10】
記録媒体が内蔵されたカートリッジを出入れ可能な収納棚に収納するライブラリ装置であって、
前記カートリッジが収納される複数のセルの出入口部又はその前面部に設置されて前記カートリッジの出し入れを遮るガードバーを備え、前記カートリッジを搬入又は搬出するセルに対応し、前記ガードバーを閉鎖位置から開放位置に移動させる構成であることを特徴とするライブラリ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate


【公開番号】特開2008−186527(P2008−186527A)
【公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−19948(P2007−19948)
【出願日】平成19年1月30日(2007.1.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(592019877)富士通周辺機株式会社 (149)
【Fターム(参考)】