説明

収納袋及び収納袋の梱包構造

【課題】 積層気泡シートのみからなる収納袋を所定の載置面に容易かつ確実に固定でき、サイズの異なる複数の収納物の収納にも柔軟に対応が可能で、さらに、リサイクル性や易開封性にも優れた収納袋を提供する。
【解決手段】 積層気泡シート2により形成される収納袋1であって、積層気泡シート2が、内部に収納物を収納可能な収納空間11aを有する袋状に形成され、袋の一側に、収納空間11aに対して収納物を出し入れ可能な開口11bが形成されるとともに、開口11bの縁部が、折り曲げられて当該開口11bを覆って収納空間11aを外部から封止する蓋部12となる袋本体11と、袋本体11が載置される載置面に接する当該袋本体11の表面に備えられる、当該載置面に貼着可能な袋本体貼着部13と、蓋部12の開口11bを覆った状態で袋本体11の表面と接する面に備えられる、当該袋本体11の表面に貼着可能な蓋部貼着部14を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層気泡シートを用いて形成される収納袋とこの収納袋の梱包構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、積層気泡シートを用いて形成される収納袋が知られている。
積層気泡シートとは、ポリエチレンフィルムからなるシート材に中空状に膨出する多数の気泡を形成したもので、多数の気泡の緩衝作用によるクッション性(耐衝撃性)を有するシート材として、緩衝材や包装材として様々な分野で用いられている。
ここで、積層気泡シートには、通常、二層気泡シートと三層気泡シートとがある。二層気泡シートは、中空状に膨出する多数のキャップが形成されたキャップフィルムと、このキャップフィルムのキャップ開口側に積層されるバックフィルムとを備えた二層からなる気泡シートであり、三層気泡シートは、二層気泡シートのキャップフィルムのキャップ膨出側に更にライナーフィルムを積層した三層からなる気泡シートで、いずれも、キャップフィルムとバックフィルムにより形成される中空状の多数の気泡による良好なクッション性(耐衝撃性)を有しており、包装材・緩衝材等として広く用いられている。
【0003】
そして、最近では、このような積層気泡シートの優れた耐衝撃性や、軽量で柔軟性に富み、折り畳みや切断・加工等も容易な材質特性等から、積層気泡シートがそのまま包装材等として使用される他、積層気泡シートを袋状・封筒状等に加工・成形して物品収納用の袋・容器として用いられることがある。
積層気泡シートを袋状・封筒状に形成した収納袋では、袋内に収納された物品は全体が積層気泡シートによって覆われた状態となるので、落下や外部からの衝撃等から有効に保護され、収納物品の破損等が確実に防止されるという安全性・信頼性に優れることに加えて、積層気泡シートからなる袋内に対象物品等そのまま収納するだけで包装・梱包を完了でき、煩雑な包装作業や梱包作業等が不要となるという便利さ・手軽さ等もあり、安全性と利便性の両面に優れた袋材として活用が期待されている。
【0004】
この種の積層気泡シートを用いた収納袋としては、例えば、特許文献1に提案されている「透視可能な緩衝性袋」がある。
この特許文献1に記載された緩衝性袋は、フィルム表面に独立した空気室を多数備える透明な可撓性シート状物(積層気泡シート)の表面に、無機微細粉末含有熱可塑性樹脂を延伸した半透明の複層合成紙を貼着した半透明の積層シートを素材として、可撓性シート状物(積層気泡シート)が内面を形成し、複層合成紙が外面を形成するように左右側縁および底部縁を熱溶着した、開放口を有する透視可能な緩衝性袋となっている。
このような積層気泡シートと合成紙を貼着したシート材で形成した収納袋は、袋表面の筆記性や防水性を確保しつつ、緩衝性、耐衝撃性に優れ、袋の内部も透視が可能な封筒等を提供することができるもので、例えばカタログ、書籍、カセットテープ、ビデオテープ、フロッピイディスク、フィルムネガ、時計、アクセサリー、機械部品、電子部品等の包装袋、発送袋に適した袋・封筒として利用できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−79972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような積層気泡シートを用いた収納袋は、収納物を入れた収納袋単体で郵送・配送・運搬等される場合もあるが、収納物を入れた収納袋を更に段ボール箱等の箱体に収納・梱包した上で配送等されることも一般的となっている。その場合、収納物を入れた収納袋は、それよりも一回り(又はそれ以上)大きな段ボール箱等の箱体に入れられて梱包されることになる。このため、収納袋が箱体内で移動したりずれたりしないように保持・固定する必要がある。
しかしながら、上述した特許文献1記載のものを含めて、従来の積層気泡シートを用いた収納袋では、そのような箱体内において移動や位置ずれ等しないための特段の対応や配慮等はなされておらず、結果として、そのような収納袋を箱体に収納・梱包する場合には、収納袋が箱体内で移動や位置ずれ等しないように固定するための固定手段や保持手段,固定作業等が別途必要であった。
【0007】
従来は、このような箱体内への収納袋の固定手段としては、例えば収納袋をガムテープ等の粘着テープや接着剤等を用いて箱体の底部に固定したり、箱体の底部に移動不能にぴったりと嵌る大きさの段ボール板等の板材を用意し、その板材と収納袋を一体的に固定・包装して箱体内に収納するようなことが行われていた。
また、箱体内に収納した収納袋の周囲に、さらに、小片の発泡材や小さな気泡袋等の個別の緩衝材(所謂バラ緩衝材,隙間緩衝材)を多数充填して、緩衝材によって収納袋が移動しないように保持・固定することも行われている。
このような箱体内へ収納袋を移動不能に固定することは、その固定・包装のための作業が煩雑であるばかりでなく、既に収納物は収納袋内に収納されて包装され保護されているにも拘わらず、更に収納袋を箱体に固定するためだけのために更なる包装や梱包,個別の緩衝材等が施されることになり、過剰包装・過剰梱包による資源とそのための労力・コストの無駄や浪費となるおそれがあった。
このため、このような収納袋の箱体内へ収納する際の固定・梱包の問題が早急に改善されることが望まれていたが、現在までのところこれを解決し得る有効な手段等は提案されていない。
【0008】
また、特許文献1の緩衝性袋のように積層気泡シートに合成紙を貼着・積層した構成の収納袋では、収納袋の外表面が固い合成紙で覆われることになるため、収納袋全体の剛性が高く、折り曲げたり折り畳んだりすることが困難で、例えば、袋内に入れる収納物の大きさに応じて袋を折り畳んで使用するようなことは不可能であった。
収納袋に収納された配送・運搬等される物品の形状や大きさは様々であり、例えば物品が書籍の場合であれば、書籍のサイズ(判型)は書籍の種類に応じてA6判(文庫本)、B6判(単行本等)、A5判(学術書等)、B5判(雑誌・週刊誌等)、A4判(写真集等)、新書版、というように多くのサイズ(大きさ)が存在する。このように大きさが種々異なる物品に対して、従来は収納する物品に合わせた大きさに形成した複数の収納袋を用意することで対応していた。
このため、物品の大きさ(サイズ)毎にそれに合わせた収納袋を用意する必要があった。
【0009】
これに対して、収納袋の大きさを複数種類の物品に対応できるようにある程度大きめに設定しておき、小さなサイズの物品を収納する場合には大きめの収納袋を折り畳んで使用することが考えられる。例えば、上記の書籍の場合を例にとれば、A6判(文庫本)はA4判(写真集等)の半分の大きさであり、従ってA4判対応の収納袋にA6判の物品(例えば文庫本)を収納する場合、収納袋を二つ折りにして使用することで二種類の大きさの物品に対応することが可能となる。
ところが、特許文献1に示されるように、袋の外表面全体に合成紙等が積層・貼着された収納袋では、収納袋全体の剛性が高く、折り曲げたり折り畳んだりすることはできず、収納物のサイズや外形等に応じて袋を折り畳んで使用するようなことは不可能であった。
このため、大きさが異なる物品に対しては、各物品の大きさに対応させた収納袋が必要となり、多種多様な大きさの物品に対応する必要のある収納袋としては、柔軟性や汎用性,拡張性等に乏しく、サイズによっては袋の製造や在庫に無駄や偏り等が生じるおそれもあった。
【0010】
さらに、上記のように積層気泡シートに合成紙が貼着・積層されている収納袋では、リサイクルができず、また、開封性にも劣るという問題も生じた。
積層気泡シートは、通常、ポリエチレンなどのプラスチックフィルムで形成されており、積層気泡シート単独であればそのまま容易にリサイクルが可能となる。
ところが、特許文献1で示されているような収納袋では、袋表層に貼着された合成紙を剥がすことが事実上不可能であり、積層気泡シートをリサイクルすることができず、袋全体を廃棄・焼却処分等するのが実情であった。
また、このように積層気泡シートに合成性が積層・貼着された収納袋は、袋外表面の剛性が高過ぎて袋の開封性にも劣っていた。積層気泡シート単独で形成された袋等あれば、袋の端部や縁部等を手で引き裂いて袋を容易に開封することが可能であるが、積層気泡シートの表面に合成紙が貼着された収納袋では、袋全体が固い合成紙で覆われた状態で封止・密封されており、手で引き裂くことは困難で、ナイフやカッター,ハサミ等の刃物や器具等を用いなければ袋を開封することはできなかった。
【0011】
本発明は、以上のような問題を解決するために提案されたものであり、積層気泡シートのみによって収納袋を構成でき、かつ、収納袋を箱体内等の所定の載置面に容易かつ確実に固定することができ、サイズの異なる複数の収納物の収納にも柔軟に対応することが可能で、さらに、リサイクル性や易開封性にも優れた信頼性及び利便性の高い収納袋及び収納袋の梱包構造の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため本発明の収納袋は、積層気泡シートにより形成される収納袋であって、前記積層気泡シートが、内部に収納物を収納可能な収納空間を有する袋状に形成され、袋の一側に、前記収納空間に対して前記収納物を出し入れ可能な開口が形成されるとともに、この開口の縁部が、折り曲げられて当該開口を覆って前記収納空間を外部から封止する蓋部となる袋本体と、前記袋本体が載置される載置面に接する当該袋本体の表面に備えられる、当該載置面に貼着可能な袋本体貼着部と、前記蓋部の前記開口を覆った状態で前記袋本体の表面と接する面に備えられる、当該袋本体の表面に貼着可能な蓋部貼着部と、を備える構成としてある。
【0013】
また、上記目的を達成するため本発明の収納袋の梱包構造は、積層気泡シートにより形成される収納袋と、この収納袋が載置される載置面を備えた、当該収納袋を梱包する箱体と、を備えた収納袋の梱包構造であって、前記収納袋が、本発明に係る収納袋からなり、前記収納袋の袋本体貼着部が、前記箱体の載置面に貼着される構成としてある。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、積層気泡シートのみによって収納袋を構成でき、かつ、収納袋を箱体内等の所定の載置面に容易かつ確実に固定することができ、サイズの異なる複数の収納物の収納にも柔軟に対応が可能となる。さらに、リサイクル性や易開封性にも優れた収納袋とすることができる。
これにより、信頼性及び利便性の高い収納袋及び収納袋の梱包構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の収納袋の一実施形態に係る概略構成を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は同じく収納袋の背面図である。
【図2】本発明の収納袋の他の実施形態に係る概略構成を示す説明図であり、(a)は袋本体貼着部を高さ方向に延びる帯状に設けた場合の収納袋の背面図、(b)は同じく袋本体貼着部を点状に設けた場合の収納袋の背面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る収納袋を構成する積層気泡シートの例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シートの、(b)は三層気泡シートの概略要部斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る収納袋を構成する積層気泡シートの積層構造を模式的に示す概略断面図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る収納袋を構成する積層気泡シートの製造装置の一例を模式的に示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る収納袋の製袋工程の一例を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた収納物の第一の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は同じく収納袋の背面図である。
【図8】図7から引き続いて本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた第一の収納物の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は同じく収納袋の背面図である。
【図9】図8から引き続いて本発明の一実施形態に係る収納袋の箱体への第一の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋を箱体へ収納する前の、(b)は同じく収納袋を箱体へ収納した状態の概略斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた収納物の第二の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は同じく収納袋の背面図である。
【図11】図10から引き続いて本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた第二の収納物の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の平面側から見た概略斜視図、(b)は同じく収納袋の底面側から見た概略斜視図である。
【図12】図11から引き続いて本発明の一実施形態に係る収納袋の箱体への第二の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋を箱体へ収納する前の、(b)は同じく収納袋を箱体へ収納した状態の概略斜視図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた収納物の第三の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は同じく収納袋の背面図である。
【図14】図13から引き続いて本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた第三の収納物の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の縁部を折り畳む前の正面側から見た概略斜視図、(b)は同じく収納袋の縁部を折り畳んだ状態の正面側から見た概略斜視図である。
【図15】図13,図14から引き続いて本発明の一実施形態に係る収納袋を用いた第三の収納物の収納方法の概略を示す説明図であり、(a)は収納袋の縁部を折り畳む前の背面側から見た概略斜視図、(b)は同じく収納袋の縁部を折り畳んだ状態の背面側から見た概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る収納袋及びこの収納袋の梱包構造の実施形態について、図面を参照して説明する。
[収納袋]
図1は、本発明の一実施形態に係る収納袋の概略構成を示す説明図であり、(a)は収納袋の正面図、(b)は同じく収納袋の背面図である。
同図に示すように、本実施形態の収納袋1は、袋全体が積層気泡シート2を用いて袋状や封筒状に形成されるもので、袋本体11と、袋本体11の開口11bを覆うための蓋部12とを備えている。
また、袋本体11の背面側表面には袋本体貼着部13が備えられ、さらに、蓋部12の袋正面側表面には蓋部貼着部14が備えられている。
【0017】
袋本体11は、全体が積層気泡シート2により形成されて収納袋1の本体を構成している。
具体的には、袋本体11は、積層気泡シート2が、内部に所定の収納物を収納可能な収納空間11aを有する袋状・封筒状等に形成され、袋の一側(図面上側)に開口11bが形成されるようになっている。
開口11bは、袋本体11の収納空間11aと連通しており、この開口11bを介して、収納空間11aに対して所定の収納物(後述する図7〜図15参照)を出し入れすることができる。
また、この開口11bの袋一側(図面背面側)の縁部は、袋他側(図面正面側)の縁部よりも長く形成され、開口縁部が舌片状に延出する蓋部12を構成している。
この舌片状の蓋部12が、袋他側(正面側)に折り曲げられることにより開口11bを覆って袋内の収納空間11aを外部から封止されるようになっている。
【0018】
ここで、収納空間11aに収納される収納物としては、収納空間11aに収納可能な大きさ・形状のものであれば、特に限定されず任意の収納物を対象とすることができ、特に、積層気泡シート2の緩衝性・耐衝撃性によって保護すべき物品等が対象となる。
例えば、書籍や、カタログ、カセットテープ、ビデオテープ、各種ディスク(CD,DVD,FD,MD等)、フィルムネガ、時計、アクセサリー、機械部品、電子部品、電気電子製品等がある。
【0019】
このような袋本体11は、例えば、積層気泡シート2を二つ折りにして、その両側部をヒートシールすることにより、一側(図面上側)に開口した封筒形状の収納袋1を製袋することができる。
ここで、袋本体11(収納空間11a)の大きさや形状、蓋部12の幅や太さ等は適宜に設定・変更することができ、収納空間11aに収納する収納物に応じて任意に設定が可能である。
例えば、袋本体11に収納する物品が書籍の場合、書籍のサイズ(判型)は書籍の種類に応じてA6判(文庫本)、B6判(単行本等)、A5判(学術書等)、B5判(雑誌・週刊誌等)、A4判(写真集等)、新書版、というように定型のサイズ(大きさ)が決まっており、また、ケース入りのCDやDVDのパッケージ商品も外形のサイズ(大きさ)は統一化されている。
そこで、本実施形態の袋本体11は、収納空間11aの大きさが、収納する物品の外形・大きさと対応するように形成されるようになっている。
【0020】
具体的には、袋本体11の収納空間11aは、内部に収納する収納物が収納空間11aに収納された状態で移動不能となる大きさに形成される。
例えば、上記書籍の例で言えば、写真集等のA4判の書籍が収納空間11a内において移動しないように、収納空間11aの大きさをA4判の大きさ(210mm×297mm)よりも若干(一回り程度)大きな大きさとなるように袋本体11を形成する。
このようにすることで、袋本体11に収納された収納物(例えば書籍)は、袋内で移動することがなくなり、配送・運搬等される際も、袋本体11によって保護された状態で不用意に移動したり袋から脱落することがなく、安全かつ確実に運搬等がなされることになる。
【0021】
また、袋本体11の収納空間11aは、内部に収納する収納物が収納空間11aに収納された状態で、袋本体11が折り畳み可能となる大きさに形成される。すなわち、袋本体11の収納空間11aは、収納する収納物よりも大きく、例えば2倍の大きさに形成することができる。
このようにすると、袋本体11には、収納空間11aに収納された状態で移動不能となる大きさの収納物は勿論のこと、それよりも小さい収納物を収納することもでき、そのような小さい収納物を収納した場合には、その収納物が収納されている部分以外の積層気泡シート2を折り畳むことができる。積層気泡シート2は、柔軟性や可撓性に優れ、収納物が収納されていない部分の積層気泡シート2は、任意の方向に折り曲げたり折り畳むことが可能となる。
【0022】
これによって、大きな袋本体11に対してそれよりも小さな収納物を収納した場合にも、収納物を袋内で移動不能に保持することができるとともに、袋本体11を収納物とほぼ同じ大きさに折り畳んで、小さい収納物に合わせて袋本体11を小型化・コンパクト化することができ、配送・運搬等の際の積載スペースや運送負担等を軽減することが可能となる。
例えば袋本体11の収納空間11aが上記A4判(210mm×297mm)の書籍のサイズに対応した大きさに形成されている場合、その収納空間11aはA6判(105mm×148mm)の文庫本サイズの物品に対して2倍の大きさを有することになる。
このような袋本体11に対して、文庫本を収納した場合、その文庫本を収納空間内の端部に合わせてピッタリと収納させれば、袋本体11の文庫本が収納されていない部分を文庫本が収納されている部分に重ね合わせるようにして二つ折りに折り畳むことができる。また、この場合、袋本体11を二つ折りにしなければ、文庫本を二冊並べて収納することも可能となる。
【0023】
このように、本実施形態の収納袋1では、一つの収納袋1で複数の大きさの物品に対応が可能となり、収納袋1の種類を少なくしても多種類の物品に対応でき、収納袋としての汎用性・拡張性を高めることができ、袋サイズによる在庫の無駄や偏り等も有効に防止することが可能となる。
なお、以上のような袋本体11の製造(製袋)方法については、後に更に詳述する(図6参照)。
また、袋本体11を用いた収納物の収納方法・梱包方法についても、後に詳述する(図7〜図15参照)。
【0024】
[貼着部]
袋本体11には、袋本体貼着部13及び蓋部貼着部14が備えられている。
袋本体貼着部13は、袋本体11の表面に備えられる貼着部材であり、具体的には、袋本体11が載置される場合に、その載置面に接する袋本体11の表面に備えられ、当該載置面に貼着可能となっている。この袋本体貼着部13と載置面とが貼着・接着されることで、袋本体11が所定の載置面に貼着・固定されることになる。
蓋部貼着部14は、袋本体11の蓋部12の表面に備えられる貼着部材であり、具体的には、蓋部12が袋本体11の開口11bを覆った状態において、蓋部12の袋本体11の表面と接する面に備えられ、当該袋本体11の表面に貼着可能となっている。この蓋部貼着部14と袋本体11の表面とが貼着・接着されることで、袋本体11の開口11bが塞がれて、収納空間11aが外部から封止され、収納空間11aに収納された収納物が袋本体11から脱落不能に保持・収納されることになる。
【0025】
袋本体貼着部13,蓋部貼着部14を構成する貼着部材は、本実施形態では所謂両面テープにより構成してあり、例えば、帯状に形成された基材の両面に粘着剤・接着剤を塗布したものや、基材を備えることなく粘着剤・接着剤を帯状に形成したものが、袋本体11の表面や蓋部12の表面所定箇所に配設・貼着されるようになっている。
なお、両面テープの表面は使用(貼着)前の状態では、所謂剥離紙により貼着面が覆われており、使用に際して剥離紙を剥がして貼着面を露出させることにより、蓋部12を袋本体11表面に貼着して開口11bを封止したり、収納物を収納した収納袋11を所定の載置面に貼着・固定することができるようなっている。
【0026】
[袋本体貼着部]
より具体的には、本実施形態の袋本体貼着部13は、図1に示すように、袋本体11の背面側表面の所定箇所二箇所に、開口11bの開口方向に沿った袋幅方向に帯状に配設されている。
このように、本実施形態では、袋本体貼着部13が、袋本体11表面の複数箇所に備えられるようになっている。袋本体貼着部13を複数箇所に設けることで、袋本体貼着部13を後述する梱包用の箱体内の載置面等に確実に固定・貼着させることができ、大型の物品に対応した大型の収納袋1であっても、複数の袋本体貼着部13によって載置面にしっかりと固定することができる。
【0027】
また、袋本体貼着部13を複数箇所に設けることで、袋本体11を収納物の大きさに対応させて折り曲げたり折り畳んだ場合にも、袋本体11の載置面に接する箇所に袋本体貼着部13が存在しているようにすることができ、袋本体11の載置面への貼着・固定が確実に行えるようにすることができる。
したがって、袋本体貼着部13は、袋本体11が折り畳まれる可能性のある形態を想定して、袋本体貼着部13を袋本体11の片面側又は両面側の所定箇所に配設しておくことが好ましい。
【0028】
図1に示す例では、袋本体貼着部13が袋本体11の高さ方向(図面上下方向)の上下に離間して二箇所に設けられており、袋本体11が高さ方向の中心から二つに折り畳まれた場合(図10(b)参照)に、二つ折りにされた袋本体11の表面両側に袋本体貼着部13が存在するようにしてあり、この袋本体11がどちらの面を上(下)にして載置面に載置・搭載されても、袋本体貼着部13による貼着・固定がなされるようになっている。
さらに、このように袋本体貼着部13を設けることで、例えば、複数の収納袋1を重ね合わせて収納・梱包するような場合に、袋本体貼着部13を重ね合わされる他の収納袋1の表面と貼着させることができ、複数の収納袋1を、荷崩れ等を起こさせずに複数段重ねて載置・梱包することが可能となる。
なお、図1に示す例では、袋本体貼着部13は袋本体11の片面側(背面側)の表面のみに設けられているが、これを袋本体11の両面側に設けることもできる。
【0029】
また、本実施形態では、上述した通り、袋本体貼着部13が、袋本体11表面に帯状に備えられるようになっている。これによって、幅広に形成された帯状の袋本体貼着部13によって、袋本体11が所定の載置面に堅固に固定・貼着されるようにして、袋本体11の載置面からの脱落・移動等が確実に防止されるようになる。
したがって、袋本体貼着部13を帯状に形成する場合には、図1に示すように、袋本体11の開口11bに沿って幅方向(図面左右方向)に延びる帯状としてもよく、また、図2(a)に示すように、袋本体11の高さ方向(図面上下方向)に延びる帯状としてもよい。また、特に図示しないが、斜め方向に延びる帯状としてもよい。
また、袋本体貼着部13は、帯状に形成するものに限定されるものではなく、例えば、図2(b)に示すように、袋本体11の表面複数箇所に点状や面状に点在させるように設けることもでき、さらに、袋本体11の表面の載置面と接する面の全面にわたって面状に袋本体貼着部13を設けることもできる(図15参照)。
【0030】
また、袋本体貼着部13は、袋本体11が折り畳まれる場合に、袋本体11が折り畳まれた状態で接する袋本体11の表面に備えられ、折り畳まれた状態の袋本体11の表面同士を貼着可能とすることができる(図14〜図15参照)。
このようにすると、上述したように大きな袋本体11に対してそれよりも小さな収納物を収納した場合に、袋本体11を収納物とほぼ同じ大きさに折り畳んだ状態を袋本体貼着部13の貯着により維持することができ、小さい収納物に合わせて袋本体11を小型化・コンパクト化した状態を容易かつ確実に保持することができ、収納・梱包の作業がより容易に行えるようになる。
したがって、この場合も、袋本体貼着部13は、袋本体11が折り畳まれる可能性のある形態を想定して、袋本体貼着部13を袋本体11の片面側又は両面側の所定箇所に配設しておくことが望ましい。
【0031】
[蓋部貼着部]
蓋部貼着部14は、図1に示すように、袋本体11の開口11bの開口方向(袋幅方向・図面左右方向)に沿って、蓋部12の表面に帯状に備えられている。
このように、本実施形態では、蓋部貼着部14も、上述した袋本体貼着部13と同様に帯状に形成されるようになっているが、蓋部12と袋本体11を貼着することで開口11bを閉塞・封止できる限り、蓋部貼着部14の形状も帯状の場合に限らず、点状・面状の貼着部により構成してもよい。また、帯状の貼着部とする場合にも、図1に示す一本の帯状とする場合に限らず、二本以上の複数の帯状とすることも可能である。
さらに、図1に示す例では、蓋部貼着部14は蓋部12の袋正面側の表面に設けられているが、これを蓋部12の袋両面側の表面に設けることもできる。
このようにすると、上述したように、複数の収納袋1を複数重ねて収納する場合に、蓋部貼着部14を他の収納袋1の表面と貼着させることができ、複数の収納袋1を、荷崩れ等を起こさせずに複数段重ねて載置・梱包することができるようになる。
【0032】
また、蓋部貼着部14は、上述した袋本体11が折り畳まれた状態で載置される場合に、その載置面に接する蓋部12の表面に備えられることで、当該載置面に貼着可能とすることができる。すなわち、蓋部12を折り畳んで開口11bを封止せずに、そのまま蓋部12の蓋部貼着部14が設けられている面を収納袋1の載置面に接するように配設することで、蓋部12と載置面とを蓋部貼着部14によって貼着・固定することができる。
このようにしても、蓋部12と載置面が貼着されることで、袋本体11の開口11bが閉塞・封止されることになり、また、袋本体11は載置面に移動不能に固定されることになる。
このように、本実施形態では、蓋部12及び蓋部貼着部14は、開口11bを直接的に閉塞・封止する封止手段として機能するとともに、袋本体11を所定の載置面に固定する固定手段としても機能するようになっている。これにより、より柔軟で利便性の高い収納物の収納・梱包が行えるようになる。
【0033】
[積層気泡シート]
以上のように、本実施形態の収納袋1は、袋全体の全ての部分が、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2を用いて形成される。
ここで、積層気泡シート2を構成するポリエチレンフィルムの材料となるポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、エチレン−酢酸ビニル重合体などが例示できる。また、これらの材料を任意に混合して用いてもよい。
また、ポリエチレンフィルムの材料となる樹脂組成物には、収納袋1の用途に応じて、非ハロゲン系の高級脂肪酸、高級脂肪族アミド、金属せっけん、グリセリンエステル等の滑剤、等のアンチブロッキング剤、フェノール系、りん系、BHT等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収剤、タルク、珪藻土、マイカ等の無機・有機充填剤、帯電防止剤、界面活性剤などを添加することができる。
【0034】
収納袋1の全ての部分を、このようなポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2を用いて形成することで、収納袋1に収納された物品全体が積層気泡シート2によって覆われることになり、落下や外部から衝撃等から有効に保護され、収納物品の破損等が確実に防止される。
また、収納袋内に対象物品をそのまま収納するだけで包装・梱包が完了することになるため、煩雑な包装作業や梱包作業等も不要となる。
また、収納物の上下左右全体が保護された状態となるので、収納物を収納した収納袋1を複数積み重ねて収納したり、載置面に複数並べて載置・収納することも可能となり、安全かつ効率的な収納物の収納・運搬が行えるようになる。
【0035】
また、ポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2は、一般に無色透明,有色透明,半透明のシートであり、積層気泡シート2からなる収納袋1は袋の内部が外側から透視可能となるため、収納袋1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、全体が積層気泡シート2で形成される収納袋1は、袋の端部や縁部等を手で引き裂いて袋を容易に開封することが可能となり、上述し積層気泡シートの表面に合成紙が貼着された従来の収納袋のように、ナイフやカッター,ハサミ等の刃物や器具等を用いなければ袋を開封することができないものと比較して、袋の開封性が格段に向上させることができる。なお、積層気泡シート2はミシン目や切れ込み,ノッチ等の加工を施すことも容易であり、積層気泡シート2で構成された収納袋1の任意の箇所にミシン目や切れ込み,ノッチ等を形成することができる。これにより、形成したミシン目や切れ込み,ノッチに沿って積層気泡シート2を容易かつ正確に切断・開封することができ、収納袋1の易開封性を更に向上させることができる。
さらに、このように収納袋1の全体が積層気泡シート2で構成されることで、例えば、収納袋1が使用される場合において、表層を紙で形成した従来の緩衝封筒などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、また、収納袋1の使用後においても、紙層の分離や除去等が一切必要なく、収納袋1をそのままリサイクルすることができ、表面に紙等を積層・貼着した従来の緩衝封筒のように焼却処分等する必要もなくなる。
【0036】
図3は、本実施形態に係る収納袋1を構成するポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2の例を模式的に示す説明図であり、(a)は二層気泡シートの、(b)は三層気泡シートの概略要部斜視図である。
また、図4は、本実施形態に係る収納袋1を構成する積層気泡シート2の積層構造を模式的に示す概略断面図である。
本実施形態に係る収納袋1には、図3(a),図4(a)に示す二層気泡シート2A、図3(b),図4(b)に示す三層気泡シート2Bのいずれも用いることができる。
二層気泡シート2Aは、中空状に膨出する多数のキャップ21が形成されたキャップフィルム22と、キャップフィルム22のキャップ開口側に積層されるバックフィルム23とを備える二層構造の積層気泡シート2である。
三層気泡シート2Bは、さらに、キャップフィルム22のキャップ膨出側にライナーフィルム24を積層した三層構造の積層気泡シート2である。
本実施形態の収納袋1は、上記のような二層気泡シート2A、三層気泡シート2Bのいずれを用いても形成・製袋することができる。
【0037】
[収納袋の製造方法]
つぎに、本実施形態に係る収納袋1の製造方法について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、積層気泡シートの製造装置の一例を示す説明図であり、本実施形態の収納袋1に用いる積層気泡シート2は、この図に示すような製造装置5を用いて製造することができる。
【0038】
ここで、製造装置5で製造する積層気泡シート2の一例として、図3(b),図4(b)に示した積層構造のシートを例にとって説明する。
積層気泡シート2の各層の材料の一例を挙げると、例えば、下記のものを用いることができるが、これに限定されない。
ライナーフィルム24:LDPE及び/又はLLDPE
キャップフィルム22:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
バックフィルム23:約30%のHDPE、残りはLDPE及び/又はLLDPE
【0039】
製造装置5は、三つのフラットダイ51〜53と、成形ロール55と、三つの押圧ロール56〜58を備えている。
三つのフラットダイ51〜53は、それぞれ前述した樹脂材料を所定の厚みで押し出すことによって、フラット状のキャップフィルム22、バックフィルム23、及びライナーフィルム24が連続的に供給される。
キャップフィルム用のフラットダイ51から供給されたフラット状のキャップフィルム22は、成形ロール55に供給される。
成形ロール55には、外周面に多数の吸引孔551が設けられている。
各吸引孔551は、図示しない真空ポンプにつながっており、吸引孔551を真空吸引することにより、キャップフィルム22に中空状に膨出する多数のキャップ21が形成される。
【0040】
キャップ21が形成されたキャップフィルム22は、成形ロール55と押圧ロール56との間で、バックフィルム用のフラットダイ52から供給されるバックフィルム23と積層され、熱融着により一体化される。
その後、押圧ロール57と押圧ロール58との間で、ライナーフィルム用のフラットダイ53から供給されるライナーフィルム24が、キャップフィルム22のキャップ膨出側に積層され、熱融着により一体化される。
これにより、収納袋1の製袋に用いる原反状態の積層気泡シート2が得られる。
【0041】
図6は、本実施形態に係る収納袋1の製袋工程の一例を示す説明図である。
同図に示すように、収納袋1は、原反状態の積層気泡シート2が二つ折りにされ、収納袋1の両側部となる部分がシールバー6によりヒートシールされる。
その後、ヒートシール部分が切断されることにより製袋されて袋本体11が出来上がる。
この袋本体11に対して、袋本体表面の所定箇所に袋本体貼着部13が配設され、また、蓋部12に蓋部貼着部14が配設され、収納袋1が完成する。
【0042】
[収納物の収納・梱包方法]
つぎに、以上のような構成からなる本実施形態に係る収納袋1を用いた収納物の収納方法について、図面を参照しつつ説明する。
[第一の収納方法]
まず、図7〜図9を参照して、本実施形態に係る収納袋1を用いた収納物の収納方法の第一の例について説明する。
この第一の収納方法では、収納袋1は、書籍である収納物30が収納可能で、かつ、収納された収納物30が袋内で移動不能となるような大きさに形成してある場合に、その収納物30を収納・梱包する場合を説明する。
【0043】
具体的には、収納袋1は、例えば写真集や美術全集等のA4判の書籍がピッタリと収納できるように、収納空間11a及び開口11bが所定の大きさに形成されており、この収納袋1にA4判の書籍一冊を収納物30として収納する。
このような収納袋1に収納物30を収納する場合、まず、図7(a)に示すように、袋本体11の一側(図面上側)の開口11bを介して、収納物30を袋本体11の収納空間11aに収納する。この場合、同図に示すように、A4判サイズの書籍(写真集・美術全集等)を縦向きにして開口11bに挿入する。
上述したように、収納空間11aは収納物30である書籍のサイズ(例えばA4判)に合わせた大きさになっているので、収納空間11aに収納された収納物30は、図7(b)に示すように、収納空間内にピッタリと収まって収納される。
【0044】
つぎに、この状態で、図7(b)に示すように、蓋部12の蓋部貼着部14の剥離紙14aを剥がして、蓋部貼着部14の粘着部分を露出させる。
そして、図8(a)に示すように、蓋部貼着部14の粘着部分を露出させた蓋部12を、開口11bを覆うように袋本体11の一側(正面側)に折り曲げ、蓋部貼着部14を袋本体11の正面上方の表面に貼着させる。これにより、蓋部12により袋本体11の開口11bが閉塞・封止され、収納物30は収納袋1に脱落不能に収納・保持されることになる。
ついで、この状態から、図8(b)に示すように、袋本体1の背面に配設された袋本体貼着部13の剥離紙13aを剥がして、袋本体貼着部13の粘着部分を露出させる。
【0045】
そして、この状態で、袋本体11を所定の載置面に載置・固定する。
具体的には、図9に示すように、収納袋1をそのまま載置・収納可能な箱体40を用意する。箱体40は、段ボール箱などにより構成できるが、それ以外の紙製,樹脂製,金属製等の箱を使用することもでき、収納物30を収納した収納袋1を収納・梱包できる空間を有する箱体であればどのような材質・構造等のモノであってもよい。
同図に示す箱体40は、内部に収納袋1を収納可能な大きさを有する、上方に開口した箱体であり、上方開口には所定の蓋体41が嵌合されることで閉塞・封止されるようになっている。この箱体40の内部底面を載置面40aとして、袋本体貼着部13の粘着部分を露出させた袋本体11を、袋本体貼着部13を載置面40aに向けて対向させた状態で、載置面40aに載置する。
これにより、箱体40の載置面40aに袋本体貼着部13が貼着され、袋本体11は箱体40に収納された状態で載置面40aに貼着・固定されて、移動不能な状態で箱体内に保持されることになる。
【0046】
その後は、箱体40に蓋体41を嵌合させて、箱体40の開口を蓋体41によって閉塞する。なお、必要に応じて、蓋体41を嵌合させた箱体40を紐で縛ったり、箱体40と蓋体41を粘着テープ等で固定することができる。
これにより、収納物30を収納した収納袋1が載置面40aに固定されて箱体40の内部に収納された状態となり梱包が完了する。
このようにして、収納物30を収納袋1に収納し、蓋部貼着部14によって蓋部12を封止し、袋本体貼着部13によって袋本体11を箱体40の内部に固定するだけで、収納物30の収納・梱包作業を完了されることができ、収納物30を積層気泡シート2によって万全に保護しつつ、簡易かつ迅速に収納物30を収納・梱包することができ、効率良く収納物30の収納・配送・運搬等を行うことができるようになる。
【0047】
[第二の収納方法]
つぎに、図10〜図12を参照して、本実施形態に係る収納袋1を用いた収納物の収納方法の第二の例について説明する。
第二の収納方法では、上述した第一の収納方法(図7〜図9参照)で使用したものと同じ収納袋1を使用し、第一の収納方法における収納物の半分の大きさの収納物を収納する場合を説明する。
具体的には、収納袋1は、例えば写真集や美術全集等のA4判の書籍がピッタリと収納できる大きさに収納空間11a及び開口11bが形成されており、この収納袋1に対して、A4判の書籍のちょうど半分のA6判の大きさの文庫本一冊を収納する。換言すれば、収納袋1の収納空間11aは収納物の2倍の大きさを有することになる。
【0048】
このような収納袋1に収納物30を収納する場合、まず、図10(a)に示すように、袋本体11の一側(図面上側)の開口11bを介して、収納物30を袋本体11の収納空間11aに収納する。この場合、同図に示すように、A6判サイズの書籍(文庫本)を横向きにして開口11bに挿入する。
上述のように、収納空間11aは収納物30である書籍のサイズ(例えばA6判)の2倍の大きさになっているので、収納空間11aに収納された収納物30は、図10(b)に示すように、収納空間内の半分(図10(b)では下半分)のスペースにピッタリと収まって収納される。
【0049】
つぎに、この状態から、図10(b)の矢印で示すように、袋本体11の収納物30が収納されていない部分(袋の上半分)を収納物30が収納されている部分(袋の下半分)に重ね合わせるようにして、袋本体11を上下方向に二つ折りに折り畳む。
図11(a)はこの袋本体11を二つ折りにした状態を、図11(b)はそれを引っ繰り返した状態を示している。これらの図に示すように、袋本体11を上下方向に二つ折りにした状態では、袋本体11の一面(背面)側に備えられた二つの袋本体貼着部13が、二つ折りした袋本体11の平面側及び底面側に一つずつ位置するようになる。
【0050】
また、このとき、蓋部12は、第一の収納方法におけるときのように開口11bを塞ぐように折り曲げられずに、図11に示すように、袋本体11側に折り畳まずにまっすぐの状態としておく。
ついで、この状態で、図11(b)に示すように、蓋部12の蓋部貼着部14の剥離紙14aを剥がして、蓋部貼着部14の粘着部分を露出させるとともに、蓋部貼着部14と同じ面側に位置している一方の袋本体貼着部13の剥離紙13aを剥がして、袋本体貼着部13の粘着部分を露出させる。
そして、この状態で、袋本体11を所定の載置面に載置・固定する。
【0051】
具体的には、図12に示すように、収納袋1をそのまま載置・収納可能な箱体40を用意する。
ここで、箱体40は、基本的には上述した第一の収納方法で示した箱体40と同様のものである。但し、この第二の収納方法で使用する箱体40は、収納袋1を二つ折りにした状態で使用するため、箱体の大きさも二つ折りにした収納袋1を収納できる大きさであればよい。したがって、上述した第一の収納方法で使用する箱体40の半分の大きさの箱体とすることができ、段ボール資源の節約や保管・運搬時の省スペース化等を図ることができ、より効率的な収納物の収納・運搬・管理等が行えるようになる。
【0052】
箱体40の内部底面を載置面40aとして、二つ折りにした袋本体11を、粘着部分を露出させた蓋部貼着部14及び袋本体貼着部13が配設された面を載置面40aに向けた状態で、載置面40aに載置する。
これにより、箱体40の載置面40aに袋本体貼着部13及び蓋部貼着部14が貼着され、袋本体11は二つ折りにされた状態で載置面40aに貼着・固定される。また、袋本体貼着部13及び蓋部貼着部14が箱体40の載置面40aに貼着・固定されることで、袋本体11の開口11bは箱体40の載置面40aによって閉塞・封止されることになる。
したがって、収納物30は、袋内で移動不能・脱落不能な状態で保持されつつ箱体内に収納・固定されることになる。
その後は、第一の収納方法の場合と同様、箱体40の開口を蓋体41によって閉塞して梱包が完了する。
【0053】
このようにして、この第二の収納方法では、第一の収納方法と同様に、収納物30の全体を積層気泡シート2によって保護しつつ、簡易かつ迅速に収納物30の収納・梱包作業を完了することができる。
また、第二の収納方法では、袋本体11を収納物の大きさに合わせて折り畳むことができるようになっており、袋本体貼着部13と蓋部貼着部14の貼着によってその折り畳んだままの状態を維持して収納・梱包することが可能となっている。したがって、収納物30を収納した収納袋1の大きさを小さくすることができ、保管・運搬時の負担軽減や省スペース化を図ることができ、より効率的な収納物の収納・運搬・管理等が行える。
また、収納袋1を折り畳んだ状態での収納・梱包が可能となることにより、一つの収納袋1で複数の大きさの物品に対応が可能となり、収納袋1の種類を少なくしても多種類の物品に対応でき、収納袋としての汎用性・拡張性を高めることができ、袋サイズによる在庫の無駄や偏り等も有効に防止することが可能となる。
【0054】
[第三の収納方法]
さらに、図13〜図15を参照して、本実施形態に係る収納袋1を用いた収納物の収納方法の第三の例について説明する。
第三の収納方法では、上述した第一,第二の収納方法で使用した収納袋1と収納空間11a及び開口11bの大きさが同じで、袋背面側に配設される袋本体貼着部13の形態が異なるものを使用し、収納物30としてケースに入ったCDを収納する場合を説明する。
具体的には、収納袋1は、第一,第二の収納方法で示したものと同様、例えば写真集や美術全集等のA4判の書籍がピッタリと収納できる大きさに収納空間11a及び開口11bが形成されている。そして、この収納袋1に対して、プラスチック樹脂製のケースに入ったCDを収納する。
【0055】
一般に、音楽CDや電子データを記録したCD−ROM等のディスクは、透明なプラスチック樹脂製のケースに格納されて提供・販売等される。
このようなCD用のプラスチックケースは、外形がほぼ正方形状に形成をなし、サイズは横幅が文庫本よりもやや大きく、高さが文庫本よりもやや低い大きさとなっている(例えば幅140mm×高さ125mm)。
第三の収納方法では、第二の収納方法における収納物であった文庫本とサイズが微妙に異なるCD入りのケースを、第二の収納方法におけるのと同じ大きさの収納袋1に収納するものである。
【0056】
このようなほぼ正方形のCDケースに対応するために、第三の収納方法で使用する収納袋1は、図13,図15に示すように、袋本体貼着部13を袋本体11の背面側に、CDケースの外形サイズほぼ同様の正方形状の袋本体貼着部13−1を袋下側の外縁に沿って配設してある。
また、この正方形状の袋本体貼着部13−1との間に隙間を持って隣接するようにして、袋下側のもう一方の外縁に沿って高さ方向(袋上下方向)延びる帯状の袋本体貼着部13−2を備えている。
このような袋本体貼着部13−1,13−2を備えることで、袋本体内に収納されるCDケースに対応して袋本体11を折り曲げた状態にしつつ、そのままの状態を維持して箱体等の載置面に載置・固定することができるようになる。
【0057】
具体的には、まず、図13(a)に示すように、袋本体11の開口11bを介して、CD入りケースである収納物30を袋本体11の収納空間11aに収納する。このとき、収納物30は、袋本体11の下側外縁に沿って配設されているCDケースとほぼ同形の袋本体貼着部13−1と重なるように、袋本体11の収納空間11aの下側内縁に沿うように挿入・収納していく。
これにより、収納物30は、図13(b)に示すように、収納空間11aの袋下側の隅部内縁に沿ってピッタリと収まって収納されるようになる。
【0058】
つぎに、この状態で、図13(b)に示すように、蓋部12の蓋部貼着部14の剥離紙14aを剥がして、蓋部貼着部14の粘着部分を露出させる。
さらに、この状態から、図13(b)の矢印で示すように、袋本体11の収納物30が収納されていない部分(袋の上半分)を収納物30が収納されている部分(袋の下半分)に重ね合わせるようにして、袋本体11を上下方向に二つ折りに折り畳む。
図14(a)はこの袋本体11を二つ折りにした状態を示している。
このとき、袋本体11の蓋部12は、第一の収納方法におけるときのように開口11bを塞ぐように折り曲げずに、二つ折りにして重ね合わされる収納物30が収納されている袋本体11の下半分の背面側に回り込むように折り曲げる。これにより、蓋部12の蓋部貼着部14が、収納物30が収納されている袋本体11の下半分の背面側に貼着され(図15(a)参照)、袋本体11の二つ折りにされた状態が蓋部貼着部14の貼着によって維持・固定されることになる。
【0059】
この状態において、図15(a)に示すように、二つ折りにされた袋本体11の背面側にある高さ方向に延びる帯状の袋本体貼着部13−2の剥離紙13−2aを剥がして、袋本体貼着部13−2の粘着部分を露出させる。
そして、この状態で、粘着部分を露出させた袋本体貼着部13−2のある袋本体11を、収納物30の形状に沿って折り曲げて、袋本体貼着部13−2を袋本体11の背面側表面に貼着される。
これにより、袋本体11は、二つ折りにされた状態から、更に収納物30が収納されていない余り部分が、収納物30の形状に沿って折り曲げられ、その状態が袋本体貼着部13−2の貼着によって維持・固定されることになる。
このように折り曲げられた状態を、図14(b)及び図15(b)に示す。
【0060】
この折り曲げ作業と並行(前後)して、図15(a),(b)に示すように、二つ折りにされた袋本体11の背面側にある収納物30とほぼ同形の面状に形成された袋本体貼着部13−1の剥離紙13−1aを剥がして、袋本体貼着部13−1の粘着部分を露出させる。
これにより、特に図示しないが、二つ折りで更に側部を折り曲げた状態の袋本体11を、粘着部分を露出させた袋本体貼着部13−1を所定の載置面に向けて載置・貼着し、第一,第二の収納方法の場合同様に、収納袋1を所定の載置面に固定することができ、箱体内等に収納・梱包することができる。
【0061】
このようにして、第三の収納方法においても、第一,第二の収納方法と同様に、収納物30の全体を積層気泡シート2によって保護しつつ、簡易かつ迅速に収納物30の収納・梱包作業を完了することができる。
また、この第三の収納方法においては、第二の収納方法と同様に、袋本体11を収納物の大きさに合わせて折り畳むことができ、さらに、収納物30の形状に合わせて袋本体11の収納物30が存在していない余り部分を折り曲げることができ、その折り畳んだままの状態を維持することができる。
これによって、収納物30を収納した収納袋1の大きさを収納物30とほぼ同様の大きさにまで小さくすることができ、保管・運搬時の負担軽減や省スペース化を図ることができ、より効率的な収納物の収納・運搬・管理等が行える。
【0062】
以上説明したように、本実施形態の収納袋及び収納袋の梱包構造によれば、収納袋1の全体を積層気泡シート2のみによって構成することで、収納物全体を積層気泡シート2の緩衝性・耐衝撃性によって保護しつつ、収納袋1に収納物を入れるだけで収納・梱包作業を完了させることができ、効率の良い収納・梱包・運搬等が可能となり、安全性及び利便性に優れた収納袋・梱包構造を実現することができる。
特に、本実施形態の収納袋1は、袋本体11に備えられる袋本体貼着部13や蓋部貼着部14の貼着力・固定力により、収納袋1を梱包用の箱体内等の載置面に確実に固定・貼着させることができ、大型の物品に対応した大型の収納袋1であっても、所定の載置面にしっかりと固定することができる。これによって、収納物の収納・梱包作業を容易かつ迅速・確実に行うことが可能となる。
【0063】
また、袋本体11を収納物の大きさに合わせて折り曲げたり折り畳むこともでき、その場合にも、袋本体貼着部13や蓋部貼着部14によってその折り曲げた状態を維持することができ、一つの収納袋1で複数の大きさの物品に対応が可能となり、収納袋1の種類を少なくしても多種類の物品に対応でき、収納袋としての汎用性・拡張性を高めることができ、袋サイズによる在庫の無駄や偏り等も有効に防止することが可能となる。
さらに、収納袋1を複数積み重ねて載置・収納する場合にも、袋本体貼着部13を重ね合わされる他の収納袋1の表面と貼着させることができ、複数の収納袋1を、荷崩れ等を起こさせずに複数段重ねて載置・梱包することが可能となり、効率的な収納物の収納・運搬等を行うことができる。
【0064】
また、このように収納袋1の全体が積層気泡シート2で構成されることで、例えば、収納袋1が使用される場合において、表層を紙で形成した従来の緩衝封筒などと比較して、水分や油、汚れ等に強いものとすることができ、収納袋1の使用後においても、紙層の分離や除去等が一切必要なく、収納袋1をそのままリサイクルすることができ、リサイクル性,対環境性にも優れた収納袋を提供することができる。
また、全体が無色透明,有色透明,半透明のポリエチレンフィルムからなる積層気泡シート2で構成される収納袋1は、袋の内部が外側から透視可能であり、収納袋1に収納した収納物の有無や外観等が一目で分かり、収納物の収納忘れや収納漏れ,収納違い等も確実に防止できるようになる。
また、全体が積層気泡シート2で形成される収納袋1は、袋の端部や縁部等を手で引き裂いて袋を容易に開封することが可能となり、積層気泡シートの表面に合成紙が貼着された従来の収納袋のように、ナイフやカッター,ハサミ等の刃物や器具等を用いる必要がなく、手だけで容易に切断・開封することができ、袋の開封性が格段に向上させることができる。
【0065】
また、積層気泡シート2が、中空状に膨出する多数のキャップ21が形成されたキャップフィルム22と、キャップフィルム22のキャップ開口側に積層されるバックフィルム23とを備える二層気泡シート2Aである構成とした場合は、二層気泡シート2Aの特性を保ちつつ、最小限の積層構成で本発明の収納袋1を形成することができる。
一方、積層気泡シート2が、中空状に膨出する多数のキャップ21が形成されたキャップフィルム22と、キャップフィルム22のキャップ開口側に積層されるバックフィルム23と、キャップフィルム22のキャップ膨出側に積層されるライナーフィルム24とを備える三層気泡シート2Bである構成とした場合は、三層気泡シート2Bの特性を保ちつつ、最小限の積層構成で本発明の収納袋1を形成することができる。
【0066】
以上、本発明の収納袋及び収納袋の梱包構造について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る収納袋及び収納袋の梱包構造は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、積層気泡シートを用いて形成される収納袋に適用され、特に、緩衝封筒のように書籍や各種ディスク(CD,DVD,FD,MD等)、電気電子製品等の収納・配送等に用いられる収納袋に好適であるが、緩衝封筒以外の収納袋にも広く用いることができる。
【符号の説明】
【0068】
1 収納袋
2 積層気泡シート
2A 二層気泡シート
2B 三層気泡シート
11 袋本体
11a 収納空間
11b 開口
12 蓋部
13 袋本体貼着部
14 蓋部貼着部
21 キャップ
22 キャップフィルム
23 バックフィルム
24 ライナーフィルム
30 収納物
50 箱体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積層気泡シートにより形成される収納袋であって、
前記積層気泡シートが、内部に収納物を収納可能な収納空間を有する袋状に形成され、袋の一側に、前記収納空間に対して前記収納物を出し入れ可能な開口が形成されるとともに、この開口の縁部が、折り曲げられて当該開口を覆って前記収納空間を外部から封止可能な蓋部となる袋本体と、
前記袋本体が載置される載置面に接する当該袋本体の表面に備えられる、当該載置面に貼着可能な袋本体貼着部と、
前記蓋部の前記開口を覆った状態で前記袋本体の表面と接する面に備えられる、当該袋本体の表面に貼着可能な蓋部貼着部と、
を備えることを特徴とする収納袋。
【請求項2】
前記袋本体貼着部が、前記袋本体表面の複数箇所に備えられる請求項1記載の収納袋。
【請求項3】
前記袋本体貼着部が、前記袋本体表面に帯状に備えられる請求項1又は2記載の収納袋。
【請求項4】
前記蓋部貼着部が、前記開口の開口方向に沿って、前記蓋部表面に帯状に備えられる請求項1乃至3のいずれか一項記載の収納袋。
【請求項5】
前記袋本体の収納空間が、前記収納物が当該収納空間に収納された状態で当該袋本体が折り畳み可能となる大きさに形成される請求項1乃至4のいずれか一項記載の収納袋。
【請求項6】
前記蓋部貼着部が、前記袋本体が折り畳まれた状態で載置される載置面に接する前記蓋部表面に備えられ、当該載置面に貼着可能となる請求項5記載の収納袋。
【請求項7】
前記袋本体貼着部が、前記袋本体が折り畳まれた状態で接する当該袋本体表面に備えられ、折り畳まれた状態の袋本体の表面同士を貼着可能とする請求項5又は6記載の収納袋。
【請求項8】
積層気泡シートにより形成される収納袋と、
この収納袋が載置される載置面を備えた、当該収納袋を梱包する箱体と、を備えた収納袋の梱包構造であって、
前記収納袋が、請求項1乃至7のいずれか一項記載の収納袋からなり、
前記収納袋の袋本体貼着部の一部又は全部が、前記箱体の載置面に貼着されることを特徴とする収納袋の梱包構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−20764(P2012−20764A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−160058(P2010−160058)
【出願日】平成22年7月14日(2010.7.14)
【出願人】(000199979)川上産業株式会社 (203)
【Fターム(参考)】