説明

受信装置、受信方法

【課題】回路規模の増大を抑える受信装置、受信方法を提供する。
【解決手段】複数の伝送路を介して送信装置に接続されることができる受信装置であって、複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成する第1クロック生成部と、第1クロックのタイミングに基づいて第1伝送路からの信号を復調する第1復調部と、複数の伝送路のうち第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する第2クロック生成部と、第2クロックのタイミングに基づいて第2伝送路からの信号を復調する第2復調部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の伝送路を介して送信装置に接続されることができる受信装置、受信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のチップ間で伝送を行うチップ間伝送システムについて説明する。
【0003】
図17は、従来のチップ間伝送システムにおける双方向伝送の構成の一例を示すブロック図である。この図は、チップA(CHIP_A)とチップB(CHIP_B)の間の高速信号伝送における物理層の例を示す。各チップは、4個の送信回路(TX0、TX1,TX2,TX3)と4個の受信回路(RX0、RX1,RX2,RX3)を備える。また、1個の送信回路と1個の受信回路が組を成しており、チップAの1個の送信回路からチップBの1個の受信回路への伝送路と、チップBの1個の送信回路からチップAの1個の受信回路への伝送路との組をレーンと呼ぶ。また、チップAとチップBにおける全てのレーンの接続をまとめてリンクと呼ぶ。つまり、チップAとチップBの間のリンク幅は、最大で4レーンとなる。このようなチップ間伝送システムは、例えばPCI Expressとして規格化されている。
【0004】
電源投入時またはハードリセット時、各チップは、ビット同期、シンボル同期、レーン間デスキュー、リンク幅、レーン順、リンクのデータレートを確定し、リンクを立ち上げる。ここで、リンク幅は、可能な最大の値に設定され、データレートは、可能な最速の値に設定される。また、起動時、伝送系の状態に応じて送信波形の最適化や受信波形の最適化は、行われない。
【0005】
また、データリンク層でチェックを行い、受信エラーが複数回(例えば3回)続くとリンク異常と判定して、リンクダウンする。また、伝送系の伝送品質に関わらず、符号化方法やエラー訂正方法は、固定である。
【0006】
上述したリンクは、4つの状態0,0s,1,2を取り得る。状態0は、通常動作の状態である。状態0sは、送信が停止するが、CDR、CLKが動作する状態である。状態1は、送信が停止し、CDR、CLKも停止する状態である。状態2は、送信が停止し、CDR、CLK、主電源も停止する状態である。
【0007】
状態0s,1,2を比較すると、状態0sは、電力低減の効果が小さく、ウェイクアップ時間が小さい。また、状態1は、電力低減の効果が中程度であり、ウェイクアップ時間が中程度である。また、状態2は、電力低減の効果が大きく、ウェイクアップ時間が大きい。
【0008】
次に、送信側チップと受信側チップからなるチップ間伝送システムについて説明する。
【0009】
図18は、従来のチップ間伝送システムにおける片方向伝送の構成の一例を示すブロック図である。このチップ間伝送システムは、送信側チップ1と受信側チップ2を備える。送信側チップ1は、n+1個の送信回路11(TX0,TX1,…TXn)を備える。受信側チップ2は、n+1個の受信回路21(RX0,RX1,…RXn)、上位層の論理回路22を備える。
【0010】
全ての送信回路11は、外部から与えられた共通の基本クロックで動作する。
【0011】
図19は、従来の送信回路の構成の一例を示すブロック図である。この送信回路は、エンコード回路111、FFE(Feed-Forward Equalization)112、アンプ113を備える。
【0012】
クロックに同期したパラレルの送信データが送信回路に入力されると、エンコード回路111は、送信データに8B/10B符号化などを行うことにより連続同符号長を短くし、基本クロック成分を埋め込み、パラレル/シリアル変換を行うことによりシリアル信号を出力する。FFE112は、シリアル信号の高調波成分を強調(プリエンファシス)する。最終段のアンプ113は、必要振幅に増幅し、伝送路とインピーダンス整合させて、伝送路を駆動する。この例におけるFFE112は、3タップFFEであり、FFE112のタップの係数K0〜K2は、エンファシス量に応じて設定される。アンプ113のゲインK3は、出力振幅が所定の振幅になるように設定される。
【0013】
図20は、従来の受信回路の構成の一例を示すブロック図である。この受信回路は、CDR(Clock Data Recovery)121とDECISION回路122を備える。
【0014】
CDR121は、PLL(Phase Locked Loop)回路で構成される。PLL回路は、位相比較回路、チャージポンプ、ローパスフィルタ、VCO、M/N分周回路で構成される。このPLL回路は、入力データのタイミング情報(エッジ)とVCO(Voltage Controlled Oscillator)出力のタイミング情報(エッジ)とを比較して、入力データに同期したクロックを生成する。
【0015】
DECISION回路122は、CDR121から出力されるクロックのタイミングで、送信回路11から伝送される入力データ(DATA−IN)のデータ判定を行う。
【0016】
このPLL回路に要求されることは、妥当な引き込み時間で必ず引き込めること、入力データパターンによってロックが外れないこと、出力クロックのジッタ特性が優れていること、入力データパターンによってジッタが増加しないこと、連続同符号入力データでもロックを保持し、出力クロックのジッタが増加しないこと、である。伝送速度がギガビット(Gbps)を超える高速伝送になると、これらの要求のレベルが高くなり、上述の基本構成だけでは、要求を満たすことができない。
【0017】
そこで、入力データの遷移レートが低くてもPLL回路の出力クロックジッタが増えないように改良されたPLL回路がある(例えば、特許文献1)。このPLL回路は、基本構成のPLL回路に比べて約2倍の回路規模になる。
【0018】
また、規定の動作温度、電源電圧範囲で、PLL回路のジッタトランスファ、ジッタトレランス特性を得るために改良されたPLL回路がある(例えば、特許文献2)。このPLL回路に用いられる電位発生回路は、BGR(Band Gap Reference)回路を元に作成するため、基本構成のPLL回路に比べて回路規模が大きくなる。
【0019】
また、PLLのキャプチャレンジとロックレンジを広くするには、PLLループ帯域を広くすれば良いが、より長い同符号連続パターンで安定動作するためには、PLLループを狭くする必要がある。この相反する要求を実現するために、基準クロックにロックするループと入力データにロックするループを持つPLL回路がある(例えば、特許文献3)。このPLL回路は、基準クロックを必要とすると共に、基本構成のPLL回路に比べて回路規模が大きくなる。
【特許文献1】特開2004−88476号公報
【特許文献2】特開2002−359555号公報
【特許文献3】特開2005−210540号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、上述したように、伝送速度を高速化するために性能を向上させると、回路は大規模化し、消費電力やコストが増加する。
【0021】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、回路規模の増大を抑える受信装置、受信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の伝送路を介して送信装置に接続されることができる受信装置であって、前記複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成する第1クロック生成部と、前記第1クロックのタイミングに基づいて前記第1伝送路からの信号を復調する第1復調部と、前記複数の伝送路のうち前記第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する第2クロック生成部と、前記第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号を復調する第2復調部とを備える。
【0023】
また、本発明の一態様は、複数の伝送路を介して送信装置に接続された受信装置において前記伝送路からの信号を受信する受信方法であって、前記複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成し、前記第1クロックのタイミングに基づいて前記第1伝送路からの信号を復調し、前記複数の伝送路のうち前記第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成し、前記第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号を復調することを実行する。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、チップ間伝送システムにおける受信のための回路規模の増大を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0026】
実施の形態1.
まず、本実施の形態に係るチップ間伝送システムの構成について説明する。
【0027】
図1は、本実施の形態に係るチップ間伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図18と同一符号は図18に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。図18と比較すると、この図は、受信側チップ2の代わりに受信側チップ2a(受信装置)を備える。受信側チップ2と比較すると、受信側チップ2aは、n+1個の受信回路21の代わりに1個の受信回路21a(RX0)とn個の受信回路21b(RX1,RX2,…RXn)を備える。
【0028】
図2は、本実施の形態に係る受信回路21aの構成の一例を示すブロック図である。この受信回路21aは、アンプ31、EQ(Equalizer)32、DFE(Decision Feedback Equalizer)33、デコード回路34、CDR35、クロック分配回路36を備える。
【0029】
受信された伝送波形である受信信号は、初段のアンプ31により整合終端されて増幅される。アンプ31のゲインK4は、必要な振幅になるように設定される。EQ32のイコライザ係数K5〜K7は、必要な等化特性(周波数特性)になるように設定される。
【0030】
図3は、本実施の形態に係るCDRの構成の一例を示すブロック図である。CDR35は、PLL回路で構成される。このPLL回路は、位相比較回路61、チャージポンプ62、ローパスフィルタ63、VCO64、1/N分周回路65を備える。CDR35は、受信信号(DATA)から基本クロック成分を再生し、データクロックとして出力する。CDR35は、外部からリファレンスクロック(REF−CLK)を与えられることにより、受信信号無しでの動作、受信開始時の立ち上がりを早くする、伝送信号のマルチレート化を可能にしている。CDR35から出力されるデータクロックは、DFE33のSLICER、デコード回路34、クロック分配回路36へ入力される。
【0031】
DFE33は、デジタルフィルタを使ったイコライザであり、SLICERと4個のタップを有する。また、DFE33は、ノイズやクロストークを増幅することなく、周波数特性をフラットにする。また、DFE33は、連続同符号入力があっても、DFE33におけるSLICERの電圧マージンを確保し、パターン依存ジッタを抑止する。SLICERは、データクロックを用いて、データ入力と4個のタップを経て帰還される信号とを合成した信号のデータ判定を行う。
【0032】
デコード回路34は、高速のシリアル信号をパラレル信号に変換し、8B/10B符号化などの復号を行う。
【0033】
クロック分配回路36は、CDR35により出力されるデータクロックをn個の受信回路21b(RX1〜RXn)へ分配する。
【0034】
図4は、本実施の形態に係る受信回路21bの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図2と同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。図2の受信回路21aと比較すると、この受信回路21bは、CDR35の代わりに位相調整回路37を備える。
【0035】
位相調整回路37は、受信回路21aのCDR35からのデータクロックを、自己の受信信号に最適な位相に調整する。位相調整回路37から出力されるデータクロックは、DFE33のSLICER、デコード回路34へ入力される。
【0036】
図5は、本実施の形態に係る位相調整回路の構成の一例を示すブロック図である。この位相調整回路37は、多相クロック生成回路41とクロック選択回路42を備える。
【0037】
多相クロック生成回路41は、受信回路21aのCDR35からのデータクロックに基づいて、それぞれ位相の異なるp個のクロック(φ0,φ1,…φp−1)を出力する。図6は、本実施の形態に係る多相クロック回路の構成の一例を示すブロック図である。多相クロック回路41は、p−1個の同一の遅延回路45を有する。多相クロック回路41から出力されるデータクロックφi(i=0,1,…p−1)は、入力クロックがi個の遅延回路を通過したものである。
【0038】
クロック選択回路42は、p個の位相比較回路43と判定回路44を備える。位相比較回路43は、多相クロック回路41からのデータクロックφiと入力データ(DATA−IN)との位相の比較を行い、比較結果として進相(入力データに対してデータクロックφiの位相が進んでいる)、一致(入力データとデータクロックφiの位相が一致している)、遅相(入力データに対してデータクロックφiの位相が遅れている)のいずれかを出力する。判定回路44は、p個の位相比較回路43からの比較結果に基づいて、多相クロック回路41からのp個のデータクロックのうち入力データと位相が一致するクロックを選択して出力する。
【0039】
図7は、本実施の形態に係る多相クロック回路出力の一例を示すタイミングチャートである。この図は、上から順に、入力クロック(CLK_IN)及びデータクロックφ0,φ1、…φp−2,φp−1、入力データ(DATA−IN)の波形を示す。この例においては、データクロックφ0と入力データの位相が一致しているため、選択回路42は、データクロックφ0を選択して出力する。
【0040】
本実施の形態によれば、受信回路21aに備えられるCDR35の回路規模と比較して、受信回路21bに備えられる位相調整回路37の回路規模は小さい。つまり、受信側チップ2aは、回路規模の大きいCDR35を有する受信回路21aを1個だけ備えれば良く、受信側チップの回路規模やチップサイズを抑えつつ、高品質な伝送を行うことができる。従って、受信側チップの消費電力を抑えつつ、高速な伝送を行うことができる。
【0041】
実施の形態2.
まず、本実施の形態に係るチップ間伝送システムの構成について説明する。
【0042】
図8は、本実施の形態に係るチップ間伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図1と同一符号は図1に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。図1と比較すると、このチップ間伝送システムは、受信側チップ2aの代わりに受信側チップ2b(受信装置)を備える。受信側チップ2aと比較すると、受信側チップ2aは、受信回路21aの代わりに受信回路21c(RX0)を備え、受信回路21bの代わりに受信回路21d(RX1,RX2,…RXn)を備える。
【0043】
図9は、本実施の形態に係る受信回路21cの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図2と同一符号は図2に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。図2の受信回路21aと比較すると、この受信回路21cは、CDR35の代わりにCDR35bを備え、クロック分配回路36の代わりに多相クロック生成回路41bとクロック分配回路52を備える。
【0044】
図10は、本実施の形態に係るCDRの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図3と同一符号は図3に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。CDR35bは、データクロックの他に、1/N分周される前のクロックであって、データクロックのN逓倍のクロックであるN逓倍クロックを出力する。
【0045】
多相クロック生成回路41bは、CDR35bからのN逓倍クロックに基づいて、互いに位相の異なるp個のデータクロックψ0,ψ1,…ψpを生成する。
【0046】
n個の受信回路21dの一つをRXj(j=1,2,…n)とすると、クロック分配回路52は、RXjから入力される位相比較結果に従って、多相クロック生成回路41bから入力されるp個のデータクロックの1つを選択してRXjへ供給する。
【0047】
この例において、位相比較結果は、進相、一致、遅相のいずれかを示す。クロック分配回路52は、RXjから受けた比較結果が進相である場合、それまでのデータクロックを1/2周期遅らせたデータクロックをRXjへ供給する。また、クロック分配回路52は、RXjから受けた位相比較結果が遅相である場合、それまでのデータクロックを1/2周期進ませたデータクロックをRXjへ供給する。また、クロック分配回路52は、RXjから受けた位相比較結果が一致である場合、それまでのデータクロックを引き続きRXjへ供給する。
【0048】
図11は、本実施の形態に係る受信回路21dの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図4と同一符号は図4に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。受信回路21bと比較すると、この受信回路21dは、位相調整回路37の代わりに位相比較回路43bを備える。位相比較回路43bは、多相クロック生成回路41bからのデータクロックψiと入力データ(DATA−IN)との位相の比較を行い、比較結果として進相、一致、遅相のいずれかを受信回路21cのクロック分配回路52へ送信する。
【0049】
次に、データクロックの例について説明する。
【0050】
図12は、本実施の形態に係る多相クロック生成回路の構成の一例を示すブロック図である。この例において、p=8とし、多相クロック生成回路41bから出力される8個のデータクロックをψ0,ψ1,…ψ7とする。この多相クロック生成回路41bは、N逓倍クロック(CLK_IN)からψ0,ψ2,ψ4,ψ6を生成する第1クロック生成部53とN逓倍クロックからψ1,ψ3,ψ5,ψ7を生成する第2クロック生成部54とを備える。
【0051】
図13は、本実施の形態に係る多相クロック生成回路により生成されるデータクロックの一例を示すタイミングチャートである。この図は、上から順に、CLK−IN、受信回路21dのうちRXjにおける入力データ(DATA−IN)、データクロックψ0,ψ2,ψ4,ψ6、CLK−INを反転させた*CLK−IN、データクロックψ1,ψ3,ψ5,ψ7の波形を示す。
【0052】
この図に示すように、第1クロック生成部53は、CLK_INの1周期時間ずつ互いにタイミングがずれたデータクロックψ0,ψ2,ψ4,ψ6を生成する。同様に、第2クロック生成部54は、CLK_INから*CLK_INを生成し、*CLK_INの1周期時間ずつ互いにタイミングがずれたデータクロックψ1,ψ3,ψ5,ψ7を生成する。これにより、クロックψ0,ψ1,…ψ7は、順にCLK_INの1/2周期時間ずつタイミングがずれたデータクロックとなる。
【0053】
RXjは、DATA−INの判定タイミングをデータクロックの立ち上がりとすると、この例においては、ψ4が適当である。従って、受信回路21cからのデータクロックがψ4である場合、RXjの位相比較回路43は、位相比較結果を一致として受信回路21cへ送信し、受信回路21cは、引き続きψ4をRXjへ送信する。また、例えば、受信回路21cからのデータクロックがψ3である場合、RXjの位相比較回路43は、位相比較結果を進相として受信回路21cへ送信し、受信回路21cは、N逓倍クロックの1/2周期だけ位相を遅らせたψ4をRXjへ送信する。また、例えば、受信回路21cからのデータクロックがψ5である場合、RXjの位相比較回路43は、位相比較結果を遅相として受信回路21cへ送信し、受信回路21cは、N逓倍クロックの1/2周期だけ位相を進ませたψ4をRXjへ送信する。
【0054】
本実施の形態によれば、受信回路21cに備えられるCDR35bの回路規模と比較して、受信回路21dに備えられる位相比較回路43の回路規模は小さい。つまり、受信側チップ2aは、回路規模の大きいCDR35を有する受信回路21aを1個だけ備えれば良く、受信側チップの回路規模を抑えつつ、高品質な伝送を行うことができる。従って、受信側チップの消費電力を抑えつつ、高速な伝送を行うことができる。
【0055】
実施の形態3.
【0056】
まず、本実施の形態に係るチップ間伝送システムの構成について説明する。
【0057】
図14は、本実施の形態に係るチップ間伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図8と同一符号は図8に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。図8と比較すると、このチップ間伝送システムは、受信側チップ2bの代わりに受信側チップ2c(受信装置)を備える。受信側チップ2bと比較すると、受信側チップ2cは、受信回路21cの代わりに受信回路21eを備え、受信回路21dの代わりに受信回路21d,21fを備える。受信回路21d,21fを合わせた総数は、n個である。n個の受信回路21d,21fは、m個のブロックに分けられている。1個のブロックには、受信回路21dが1個だけ存在する。つまり、受信回路21dの数は、m個である。
【0058】
同じブロックに属する受信回路21d,21fは、対応する送信側チップ1の送信回路11との間の配線長が等しい。例えば、1個の受信回路21dをRXiとし、2個の受信回路21fであるRXi+1,RXi+2がRXiと同じグループに属しているとする。また、送信側チップ1において、RXi,RXi+1,RXi+2と接続される送信回路11をそれぞれTXi,TXi+1,TXi+2とする。このとき、TXiとRXiの間の配線、TXi+1とRXi+1の間の配線、TXi+2とRXi+2の間の配線は、等長とする。
【0059】
図15は、本実施の形態に係る受信回路21eの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図9と同一符号は図9に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。受信回路21cと比較すると、この受信回路21eは、クロック分配回路52の代わりにクロック分配回路52cを備える。
【0060】
m個のブロックの一つを第kブロック(k=1,2,…m)とすると、クロック分配回路52cは、第kブロックの受信回路21dから入力される位相比較結果に従って、多相クロック生成回路41bから入力されるp個のデータクロックのうちの一つを選択して第kブロックに属する受信回路21d,21fへ供給する。
【0061】
実施の形態2と同様、位相比較結果は、進相、一致、遅相のいずれかを示す。クロック分配回路52cは、第kブロックに属する受信回路21dから受けた比較結果が進相である場合、それまでのデータクロックを1/2周期遅らせたデータクロックを第kブロックに属する受信回路21d,21fへ供給する。また、クロック分配回路52は、第kブロックに属する受信回路21dから受けた位相比較結果が遅相である場合、それまでのデータクロックを1/2周期進ませたデータクロックを第kブロックに属する受信回路21d,21fへ供給する。また、クロック分配回路52は、第kブロックに属する受信回路21dから受けた位相比較結果が一致である場合、それまでのデータクロックを引き続き第kブロックに属する受信回路21d,21fへ供給する。
【0062】
本実施の形態に係る受信回路21dは、実施の形態2に係る受信回路21dと同様である。
【0063】
図16は、本実施の形態に係る受信回路21fの構成の一例を示すブロック図である。この図において、図11と同一符号は図11に示された対象と同一又は相当物を示しており、ここでの説明を省略する。受信回路21dと比較すると、この受信回路21fは、位相比較回路43を必要としない。
【0064】
同じブロックに属する受信回路21d,21fにおいて、対応する送信回路11との間の配線長が等しいことから、あるブロックの受信回路21dのために調整されたクロックは、同じブロックに属する受信回路21fで用いることができる。
【0065】
本実施の形態によれば、受信回路21eに備えられるCDR35bの回路規模と比較して、受信回路21dに備えられる位相比較回路43の回路規模は小さい。更に、受信回路21dより受信回路21fの回路規模は小さい。受信側チップ2aは、受信回路21aを1個だけ備え、受信回路21dをブロックに1個ずつ備えれば良く、受信側チップの回路規模を抑えつつ、高品質な伝送を行うことができる。従って、受信側チップの消費電力を抑えつつ、高速な伝送を行うことができる。
【0066】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、何ら拘束されない。更に、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
【0067】
(付記1) 複数の伝送路を介して送信装置に接続されることができる受信装置であって、
前記複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成する第1クロック生成部と、
前記第1クロックのタイミングに基づいて前記第1伝送路からの信号を復調する第1復調部と、
前記複数の伝送路のうち前記第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する第2クロック生成部と、
前記第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号を復調する第2復調部と
を備える受信装置。
(付記2) 付記1に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とが所定の位相関係を満たすように、前記第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成する受信装置。
(付記3) 付記2に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記第1クロックの位相を調整して互いに位相の異なる複数のクロックを生成し、該複数のクロックのそれぞれの位相と前記第2伝送路からの信号の位相とを比較し、該比較の結果に基づいて前記複数のクロックのうちの一つを選択して前記第2クロックとする受信装置。
(付記4) 付記1に記載の受信装置において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
前記第2クロック生成部は、前記第2伝送路毎に備えられ、
前記第2復調部は、前記第2伝送路毎に備えられ、
更に、前記第1クロック生成部により生成された第1クロックを複数の前記第2クロック生成部へ分配する分配部を備える受信装置。
(付記5) 付記1に記載の受信装置において、
更に、前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とを比較し、該比較の結果を位相比較結果として出力する位相比較部を備え、
前記第2クロック生成部は、前記位相比較結果に基づいて前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する受信装置。
(付記6) 付記5に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記位相比較結果に基づいて前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とが所定の位相関係を満たすように、前記第1クロック生成部により生成された第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成する受信装置。
(付記7) 付記6に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記第1クロック生成部により生成された第1クロックの位相を調整して互いに位相の異なる複数のクロックを生成し、前記位相比較部からの位相比較結果に基づいて該複数のクロックの一つを選択して前記第2クロックとし、該位相比較部に対応する第2復調部へ前記第2クロックを出力する受信装置。
(付記8) 付記5に記載の受信装置において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
前記第2クロック生成部は、前記第2伝送路毎に備えられ、
前記第2復調部は、前記第2伝送路毎に備えられる受信装置。
(付記9) 付記1に記載の受信装置において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
複数の第2伝送路のうち所定の伝送路である第3伝送路と、前記複数の第2伝送路のうち前記第3伝送路と長さが等しい第4伝送路が存在し、
前記第2クロック生成部は、前記第3伝送路に対応して備えられ、
前記第3伝送路に対応する前記第2復調部は、前記第3伝送路に対応する第2クロック生成部により生成された第2クロックのタイミングに基づいて前記第3伝送路からの信号を復調し、
前記第4伝送路に対応する前記第2復調部は、前記第3伝送路に対応する第2クロック生成部により生成された第2クロックのタイミングに基づいて前記第4伝送路からの信号を復調する受信装置。
(付記10) 付記1に記載の受信装置において、
前記第1クロック生成部は、Clock Data Recoveryである受信装置。
(付記11) 付記10に記載の受信装置において、
前記CDRは、PLLである受信装置。

(付記12) 複数の伝送路を介して送信装置に接続された受信装置において前記伝送路からの信号を受信する受信方法であって、
前記複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成し、
前記第1クロックのタイミングに基づいて前記第1伝送路からの信号を復調し、
前記複数の伝送路のうち前記第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成し、
前記第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号を復調する
ことを実行する受信方法。
(付記13) 付記12に記載の受信方法において、
前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とが所定の位相関係を満たすように、前記第2伝送路毎に分配された第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成する受信方法。
(付記14) 付記13に記載の受信方法において、
前記第2伝送路毎に分配された第1クロックの位相を調整して互いに位相の異なる複数のクロックを生成し、該複数のクロックのそれぞれの位相と前記第2伝送路からの信号の位相とを比較し、該比較の結果に基づいて前記複数のクロックのうちの一つを選択して前記第2クロックとする受信方法。
(付記15) 付記12に記載の受信方法において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
更に、前記第1クロックを前記第2伝送路毎に分配し、
前記第2伝送路毎に、分配された第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成し、
前記第2伝送路毎に、第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号の復調を行う受信方法。
(付記16) 付記12に記載の受信方法において、
更に、前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とを比較し、該比較の結果を位相比較結果として出力し、
前記位相比較結果に基づいて前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する受信方法。
(付記17) 付記16に記載の受信方法において、
前記位相比較結果に基づいて前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とが所定の位相関係を満たすように、前記第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成する受信方法。
(付記18) 付記17に記載の受信方法において、
前記第1クロックの位相を調整して互いに位相の異なる複数のクロックを生成し、前記位相比較結果に基づいて該複数のクロックの一つを選択して前記第2クロックとし、前記第2クロックのタイミングに基づいて該位相比較結果に対応する前記第2伝送路からの信号を復調する受信方法。
(付記19) 付記16に記載の受信方法において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
前記第2伝送路毎に、分配された第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成し、
前記第2伝送路毎に、第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号の復調を行う受信方法。
(付記20) 付記12に記載の受信方法において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
複数の第2伝送路のうち所定の伝送路である第3伝送路と、前記複数の第2伝送路のうち前記第3伝送路と長さが等しい第4伝送路が存在し、
前記第3伝送路に対応して前記第2クロックを生成し、
前記第3伝送路に対応して生成された第2クロックのタイミングに基づいて前記第3伝送路からの信号を復調し、
前記第3伝送路に対応して生成された第2クロックのタイミングに基づいて前記第4伝送路からの信号を復調する受信方法。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】実施の形態1に係るチップ間伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1に係る受信回路21aの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るCDRの構成の一例を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1に係る受信回路21bの構成の一例を示すブロック図である。
【図5】実施の形態1に係る位相調整回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】実施の形態1に係る多相クロック回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図7】実施の形態1に係る多相クロック回路出力の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】実施の形態2に係るチップ間伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図9】実施の形態2に係る受信回路21cの構成の一例を示すブロック図である。
【図10】実施の形態2に係るCDRの構成の一例を示すブロック図である。
【図11】実施の形態2に係る受信回路21dの構成の一例を示すブロック図である。
【図12】実施の形態2に係る多相クロック生成回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図13】実施の形態2に係る多相クロック生成回路により生成されるデータクロックの一例を示すタイミングチャートである。
【図14】実施の形態3に係るチップ間伝送システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図15】実施の形態3に係る受信回路21eの構成の一例を示すブロック図である。
【図16】実施の形態3に係る受信回路21fの構成の一例を示すブロック図である。
【図17】従来のチップ間伝送システムにおける双方向伝送の構成の一例を示すブロック図である。
【図18】従来のチップ間伝送システムにおける片方向伝送の構成の一例を示すブロック図である。
【図19】従来の送信回路の構成の一例を示すブロック図である。
【図20】従来の受信回路の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0069】
1 送信側チップ、2a,2b,2c 受信側チップ、11 送信回路、21a,21b,21c,21d,21e,21f 受信回路、31 アンプ、32 EQ、33 DFE、34 デコード回路、35,35b CDR、36 クロック分配回路、37 位相調整回路、41,41b 多相クロック生成回路、42 クロック選択回路、43 位相比較回路、44 判定回路、52,52cクロック分配回路、53 第1クロック生成部、54 第2クロック生成部、61 位相比較回路、62 チャージポンプ、63 ローパスフィルタ、64 VCO、65 1/N分周回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の伝送路を介して送信装置に接続されることができる受信装置であって、
前記複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成する第1クロック生成部と、
前記第1クロックのタイミングに基づいて前記第1伝送路からの信号を復調する第1復調部と、
前記複数の伝送路のうち前記第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する第2クロック生成部と、
前記第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号を復調する第2復調部と
を備える受信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とが所定の位相関係を満たすように、前記分配部により分配された第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成する受信装置。
【請求項3】
請求項2に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記第1クロックの位相を調整して互いに位相の異なる複数のクロックを生成し、該複数のクロックのそれぞれの位相と前記第2伝送路からの信号の位相とを比較し、該比較の結果に基づいて前記複数のクロックのうちの一つを選択して前記第2クロックとする受信装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の受信装置において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
前記第2クロック生成部は、前記第2伝送路毎に備えられ、
前記第2復調部は、前記第2伝送路毎に備えられ、
更に、前記第1クロック生成部により生成された第1クロックを複数の前記第2クロック生成部へ分配する分配部を備える受信装置。
【請求項5】
請求項1に記載の受信装置において、
更に、前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とを比較し、該比較の結果を位相比較結果として出力する位相比較部を備え、
前記第2クロック生成部は、前記位相比較結果に基づいて前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成する受信装置。
【請求項6】
請求項5に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記位相比較結果に基づいて前記第2伝送路からの信号の位相と前記第2クロックの位相とが所定の位相関係を満たすように、前記第1クロック生成部により生成された第1クロックの位相を調整して前記第2クロックを生成する受信装置。
【請求項7】
請求項6に記載の受信装置において、
前記第2クロック生成部は、前記第1クロック生成部により生成された第1クロックの位相を調整して互いに位相の異なる複数のクロックを生成し、前記位相比較部からの位相比較結果に基づいて該複数のクロックの一つを選択して前記第2クロックとし、該位相比較部に対応する第2復調部へ前記第2クロックを出力する受信装置。
【請求項8】
請求項5乃至請求項7のいずれかに記載の受信装置において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
前記第2クロック生成部は、前記第2伝送路毎に備えられ、
前記第2復調部は、前記第2伝送路毎に備えられる受信装置。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の受信装置において、
前記第2伝送路は、複数存在し、
複数の第2伝送路のうち所定の伝送路である第3伝送路と、前記複数の第2伝送路のうち前記第3伝送路と長さが等しい第4伝送路が存在し、
前記第2クロック生成部は、前記第3伝送路に対応して備えられ、
前記第3伝送路に対応する前記第2復調部は、前記第3伝送路に対応する第2クロック生成部により生成された第2クロックのタイミングに基づいて前記第3伝送路からの信号を復調し、
前記第4伝送路に対応する前記第2復調部は、前記第3伝送路に対応する第2クロック生成部により生成された第2クロックのタイミングに基づいて前記第4伝送路からの信号を復調する受信装置。
【請求項10】
複数の伝送路を介して送信装置に接続された受信装置において前記伝送路からの信号を受信する受信方法であって、
前記複数の伝送路のうち所定の伝送路である第1伝送路からの信号に基づいて第1クロックを生成し、
前記第1クロックのタイミングに基づいて前記第1伝送路からの信号を復調し、
前記複数の伝送路のうち前記第1伝送路と異なる伝送路である第2伝送路からの信号の位相に基づいて、前記第1クロックの位相を調整して第2クロックを生成し、
前記第2クロックのタイミングに基づいて前記第2伝送路からの信号を復調する
ことを実行する受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−141506(P2009−141506A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−313802(P2007−313802)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】