説明

可変式速度規制標識

【課題】製造コストが安く、消費電力が少ない可変式速度規制標識を提供する。
【解決手段】発光ダイオードよりの光を通過させるマトリックス状に穿設された光透過小孔13が形成され、光透過小孔13の一部分に開口された開口部12aおよび光透過小孔13の一部分の上面に反射シート12bが貼り付けられた固定式前面板と、固定式前面板の背面側に光透過小孔13と同じピッチで光透過小孔が形成され駆動機構によって移動することにより開口部12aを利用して数字が可変する反射シート22が貼り付けられた可動式背面板と、可動式背面板の背面側に配置され光透過小孔13と同じピッチで配置された発光ダイオードが実装された基板と、固定式前面板の開口部12aおよび反射シート12bと可動式背面板の反射シート22とによって形成された数字と対応する部分の青色発光ダイオードを点灯して数字を青色で表示する制御回路とから構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路等の路肩等に設置し、走行する車両のドライバーに対して規制速度を知らせる可変式速度規制標識に関する。
【背景技術】
【0002】
高速道路等に設置されている従来における発光式の速度規制標識にあっては、青色の発光ダイオードが開発できなかった理由から、黒の地色に対して「80」や「50」等の最高速度を、赤色と黄緑色の発光ダイオードの混色表示からなる橙色で表示していた。これに対して、明るい輝度で発光する青色発光ダイオードが開発されたことから、建設省令第3号「標識令」に定める本来の規制標識と同じ赤の丸枠の中に白地で青色の数字を可変表示することが提案されている。その一例として特開2000−66619の発明がある。
【0003】
この発明は、標識令のように白色反射シートを地色として「70」と「50」の数字を複数の青色発光ダイオードと白色発光ダイオードから構成する画素を点綴りで配置することによって数字を構成し、「7」を青色発光ダイオードで表示する場合には表示しない「5」との非共通画素(青で表示しない部分の画素)を白色発光ダイオードで点灯することで背景の白地の発光に同化させて規制速度を表示することを提案したものである。
【0004】
また、前記した公開公報には、表示面の青色発光ダイオードと白色発光ダイオードとをマトリックス状に配列して、白色発光ダイオードの点灯による白地に青色発光ダイオードの点灯による数字によって規制速度を表現するという実施例も開示されている。
【特許文献1】特開2000−66619
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで前記した白色反射シートを地色とした発明にあっては、例えば、夜間においてはハレーションを防止するために点灯は低輝度で実施されるが、この状態において自動車のヘッドライトが照射された場合には、背景となる白色反射シート部分が発光ダイオードで表示した部分よりも高輝度で表示されるため、「7」と「5」の数字の部分が輝度の低い抜き文字として表示されるといった問題があった。
【0006】
また、前記した青色発光ダイオードと白色発光ダイオードをマトリックス状に配列した発明にあっては、解像度の高い均一な表示が行えるといった特徴が得られるものの、多数の発光ダイオードを必要とするために製造コストと消費電力が高くなるといった問題があった。
【0007】
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、標識令と同じ白地に青色の数字で表示すると共に昼間時は主として反射シートを用いて規制速度を表示し、夜間にのみ発光ダイオードを点灯して規制速度を表示するようにしたので、製造コストが安く、かつ、消費電力が少ない可変式速度規制標識を提供せんとするにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の可変式速度規制標識は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、発光ダイオードよりの光を通過させるマトリックス状に穿設された光透過小孔が形成され、該光透過小孔の一部分に開口された開口部および前記光透過小孔の一部分の上面に反射シートが貼り付けられた固定式前面板と、該固定式前面板の背面側において駆動機構によって摺動し、かつ、前記光透過小孔と同じピッチで光透過小孔が形成されると共に駆動機構によって移動することにより前記開口部を利用して数字が可変する反射シートが貼り付けられた可動式背面板と、該可動式背面板の背面側に配置されると共に前記光透過小孔と同じピッチで配置された発光ダイオードが実装された基板と、前記固定式前面板の開口部および反射シートと前記可動式背面板の反射シートとによって形成された数字と対応する部分の前記発光ダイオードにおける青色発光ダイオードを点灯して数字を青色で表示する制御回路とから構成したものである。
【0009】
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記固定式前面板における前記数字を構成しない部分に白色反射シートを貼り付け、この白色反射シート部分と対応する位置の前記基板の発光ダイオードを白色発光ダイオードで表示したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は前記したように、開口部と反射シートを貼り付けた固定式前面板に対して、前記固定式前面板の後ろに配置された可動式背面板を摺動し、可動式背面板に貼り付けられている反射シートを前記開口部に移動することで固定式前面板側の反射シートとの組み合わせによって異なる数字が表示されるため、簡単な構成の装置で昼間時にも視認し易い速度規制の数字を表示することができる。また、夜間時には前記可動式背面板の背面側から発光ダイオードを点灯して速度規制の数字を表示するので、夜間時における標識に対する誘目性を高めることができると共に夜間のみ低輝度で点灯すればよいため消費電力を少なくすることができる。
【0011】
また、夜間においては数字を青色発光ダイオードを点灯して青色で表示し、かつ、数字以外の部分を白色発光ダイオードを点灯することで、数字の青色と背景の白色との輝度コントラストの差が少なくなるために、数字のみがハレーションを起こして見にくくなることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、固定式前面板に開口部と発射シートとを形成し、該固定式前面板の背面側に可動式背面板を配置し摺動させることで前記開口部に位置する反射シートおよび前記可動式背面板の反射シートとで速度規制の数字を表示するようにした。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明に係る可変式速度規制標識の第1の実施例を図1〜図9と共に説明する。
図1、図2において、Aは後述する固定式前面板1、可動式背面板2、白色発光ダイオードおよび青色発光ダイオードが後述する特定な配置で実装された基板3および前記白色および青色発光ダイオードの点灯および消灯を制御するための図5に示す制御回路4が収容されたアルミ板等で成形した筐体、Bは前記筐体Aの前面に取付けられアルミ板等の反射シートが貼り付けられた標識板にして、中心部は切り欠けを有し、その背面にポリカーボネート等を貼り付け防水構造とした透明板B1で前記固定式前面板1が透視でき、また、標識板Bの透明板B1を除く内周の円状部B2、リング状部B3と外周のリング状部B4にはそれぞれ白色と赤色と白色の反射シートが貼り付けられている。
【0014】
なお、図2は、標識板Bと固定式前面板1、可動式背面板2および基板3との位置関係を説明するために間隔を開けて図示されているが、実際の製作においては固定式前面板1は透明板B1に密着した状態で取付けられており、可動式背面板2および基板3においても最小限の間隔で配置されている。また、固定式前面板1は、透明板B1と共に標識板B側に支持固定さている。
【0015】
次に、前記した固定式前面板1の詳細について図3と共に説明する。
この固定式前面板1は全体が透明板B1に略等しい四角形状に形成され「0」を表示する1桁目表示部11と「8」または「5」を表示する2桁目表示部12とが形成されており、前記透明板B1より見てバランス良く配置されている。そして、1桁目表示部11は「0」の数字部分には青色反射シート11aが貼り付けられている。
【0016】
また、2桁目表示部12の縦長で平行な2本の部分には開口部12aが形成され、かつ、該開口部12aの間を3等分した位置に3本の青色反射シート12bが貼り付けられている。さらに、固定式前面板1には全体的に前記基板3に実装された白色発光ダイオードおよび青色発光ダイオードよりの光を透過するための光透過小孔13がマトリックス状に等間隔で穿設されている。なお、前記青色反射シート11a以外の全面には白色反射シートが貼り付けられている。
【0017】
次に、前記した可動式背面板2の詳細について図4と共に説明する。
この可動式背面板2は前記固定式前面板1の裏面側において左右方向に移動させるための駆動機構5によって移動可能に形成されており、この駆動機構5は前記筐体A内に固定されたスライドレール51に上辺が支持され、下辺はステッピングモータ52の出力軸の回転に伴って回転するボールネジ53に螺合されている2個のボールネジナット54が背面側に固定されている。従って、ステッピングモータ52が回転してボールネジ53が回転すると可動式背面板2は図示において左右方向に移動する構造となっている。
【0018】
また、可動式背面板2には該可動式背面板2が所定の移動量だけ往復移動すると前記固定式前面板1の2本の開口部12aとの位置関係によって「5」と「8」の数字を表示するための5表示用の青色反射シート21と8表示用の青色反射シート22とが貼り付けられている。さらに、可動式背面板2の略全面には前記した固定式前面板1における光透過小孔13と同じ間隔でマトリックス状の光透過小孔23が形成されている。従って、光透過小孔13と23とは、可動式背面板2が小孔の1ピッチ分移動すると全ての小孔は貫通状態となり、発光ダイオードよりの光が透過することになる。なお、前記青色反射シート21,22以外の前記開口部に対応する部分には白色反射シートが貼り付けられている。
【0019】
次に、前記した基板3の詳細について説明するに、白色、青色の発光ダイオードは前記した固定式前面板1および可動式背面板2に形成された光透過小孔13,23と同じ間隔でマトリックス状に半田付けして実装されている。そして、青色発光ダイオードは固定式前面板1における青色反射シート12bが貼り付けられ常に青色で点灯される小孔に対応する部分と開口部12aで常に数字が表示される小孔に対応する部分に配置され、開口部12aにおいて表示する数字に応じて白色と青色の発光ダイオードを切替えて点灯する小孔に対応する部分には少なくとも各1個の発光ダイオードが配置され、前記以外の部分には白色発光ダイオードが配置されている。
【0020】
次に、基板の裏面に実装された制御回路4内に収容されている図5に示す発光ダイオードの点灯・消灯制御を行うための制御回路について説明する。
41は道路管理事務所等から強風や豪雨等によって80Km/hの規制速度を50Km/hの規制速度に変更、あるいは、天候が回復して50Km/hの規制速度を80Km/hの規制速度に可変表示するための信号が入力されると切り替わるリレー等の制御スイッチである。
【0021】
42は「8」の数字を青色で表示するための表示制御回路にして、予め「8」の数字を青色で表示するためには基板3の開口12aに対応する位置に配置された、どの青色および白色の発光ダイオードを点灯し,かつ、消灯するかのデータがメモリに記憶されている。そして、メモリに記憶されている前記点灯、消灯の信号に基づいて図示しないドライバー回路を介して青色および白色の発光ダイオードの点灯・消灯制御が行われる。
【0022】
43は「5」の数字を青色で表示するための表示制御回路にして、前記したと同様に予め「5」の数字を青色で表示するためにはどの青色および白色の発光ダイオードを点灯し,かつ、消灯するかのデータがメモリに記憶されている。そして、メモリに記憶されている前記点灯、消灯の信号に基づいて図示しないドライバー回路を介して青色および白色の発光ダイオードの点灯・消灯制御が行われる。
【0023】
44は前記各表示制御回路42,43よりの信号に基づいて後述する2桁目の青色と白色の発光ダイオード45を選別し点灯するためのロジック回路、45は2桁目の数字を表示するために、前記した開口部12aに実装された青色発光ダイオード45aと白色発光ダイオード45bである。
【0024】
なお、5は前記可動式背面板2を水平方向に移動するための駆動機構にして、「8」を表示する位置および「5」を表示する位置に移動して停止すると図示しないリミットスイッチが可動式背面板2の位置を検知して前記表示制御回路42または43に検知信号を出力し、この出力により表示制御回路42または43は、図示しない照度センサからの「夜間」信号を入力した条件の下で発光ダイオード45の点灯・消灯の制御を開始する。
【0025】
次に、前記した制御回路について動作を説明するに、数字「8」を表示している状態において、数字「5」を表示するための信号が入力されると、制御スイッチ41は図示の状態から接点が反対側に切替わり駆動機構5および表示制御回路43に駆動信号が入力される。ここで、駆動機構5はステッピングモータ52を回転させるので、ボールネジ53が回転して可動式背面板2を図4において右方向に移動させる。
【0026】
そして、可動式背面板2の数字「5」を表示するための青色反射シート21が固定式前面板1の開口部12aに移動すると、数字「5」を表示する表示制御回路43に対して移動が終了した旨の信号が出力される。なお、この状態において可動式背面板2の光透過小孔23と固定式前面板1の光透過小孔13の小孔どうしは一致している状態となる。
【0027】
駆動回路5から「5」表示駆動回路43に対して終了した旨の出力が入力されると、メモリに記憶されている数字「5」を表示するための青色発光ダイオード45aを点灯し、数字「5」を表示することには関係しない発光ダイオード45bを白色で点灯するための信号がロジック回路44に出力される。これにより、数字「5」に対応する青色発光ダイオード45aが点灯され、該青色発光ダイオード45aおよび白色発光ダイオード45bからの光は光透過小孔23を介して放射される。一方、夜間時において常に青色を点灯する青色反射シート12bと1桁目の数字「0」および数字の背景となる白色点灯する小孔の部分は不変であるので図5のように白色と青色発光ダイオードの切換制御を行なう必要がなく、照度センサからの「夜間」信号によって点灯を直接制御すればよい。
【0028】
なお、数字「5」の表示から数字「8」の表示への変更は、前記数字「8」から数字「5」への変更と同じ動作なので説明は省略する。また、発光ダイオードを点灯しない昼間時には発光ダイオードは消灯したままでも反射シートに外光が当たって反射するので、白地に青の数字を明瞭に視認することができる。
【0029】
次に、前記した構成に基づいて全体の動作の説明を行う。
図6は規制速度が「80」Km/hである場合を示しており、1桁目表示部11の「0」不変であるので、昼間時には外光が青色反射シート11aで反射され青色の「0」が表示される。また、夜間時には前記青色反射シート11aの部分に対応する青色発光ダイオード45aを点灯することで青色の「0」が表示される。
【0030】
一方、2桁目の可動式背面板2は駆動機構5によって図7に示すように左方向に移動しており、該可動式背面板2に形成されている数字「8」用の青色反射シート22が固定式前面板1の開口部12aに位置し、かつ、可動式背面板2と固定式前面板1に形成されている光透過小孔23,13とは一致しているので、基板3に実装されている青色発光ダイオード45aと白色発光ダイオード45bよりの光は前記光透過小孔23,13を通過して外部に放射される。
【0031】
なお、図7において、固定式前面板1の2桁目12より左側にはみ出た可動式背面板2の数字「5」左側の部分および右側の部分は、それぞれ固定式前面板1の背面側に位置し、かつ、光透過小孔23,13の位置が一致しているため、表示の視認および発光ダイオードからの光の通過に支障となることはない。
【0032】
次に、図8に示す2桁目の数字を「5」に変更して規制速度50Km/hを表示する場合について説明する。
この場合も前記したと同様に駆動機構5のステッピングモータ52に通電して前記したとは逆方向に回転することで、可動式背面板2は右方向に移動して数字「5」の青色反射シート21と固定式前面板1との位置関係は図8に示す状態となる。従って、2桁目の数字は「5」となる。
【0033】
この時、可動式背面板2の数字「8」を表示するための青色反射シート22は図9に示す位置になっているが、前記した数字「8」を表示する場合と同様に、数字「8」の左側と右側の部分は固定式前面板1の背面側に位置し、光透過小孔23,13とが一致しているため表示に支障がなく、数字以外の部分と数字「0」の小孔をそれぞれ白色と青色で点灯することができる。
【実施例2】
【0034】
次に、第2の実施例を図10〜図13と共に説明する。
この実施例は2桁目の数字を「7」と「5」に切り換えて70Km/hと50Km/hの速度規制を表示するものである。
この実施例における固定式前面板1には、図10に示すように前記した第1の実施例と同様な開口部12aが形成され、また、前記した実施例における青色反射シート12bは上辺の桟部分のみで、残りの2つの桟部分は横孔状の開口部12cとなっている。
【0035】
一方、可動式背面板2には、図11に示すような青色反射シート24が貼着されている。また、可動式背面板2は前記した実施例の可動式背面板2が水平方向に移動するのに対して斜め方向に移動するように構成されている。具体的にはガイドレール51が斜めに配置され、ステッピングモータ52によって回転されるボールネジ53は前記ガイドレール51と平行となるように配置されている。
【0036】
このように構成したことにより、2桁目の数字を「7」に切り換える場合には、ステッピングモータ52を回転して可動式背面板2を右斜め上方に移動することで、図12に示すように数字「7」が固定式前面板1の開口部12aと青色反射シート12bで重なって表示され、また、はみ出た数字「5」の青色反射シート24の部分は固定式前面板1の背面側に位置するので数字「7」の表示に無関係となる。
【0037】
数字「5」を表示するには前記ステッピングモータ52を前記した回転方向とは逆方向に回転することで可動式背面板2は左斜め下方に移動するので、図13に示すように数字「5」が固定式前面板1の開口部12aと青色反射シート12bおよび開口部12cで重なって表示され、また、はみ出た数字「7」の青色反射シート24の部分は固定式前面板1の背面側に位置するので数字「5」の表示に無関係となる。
【0038】
なお、前記した実施例では、標識板Bの後に固定式前面板1を配置する例で説明したが、標識板Bに開口部12を除く全ての反射シートを直接貼り付け、標識板Bを固定式前面板として代用することも可能である。
【0039】
また、図示していないが、他の実施例として前記した第1の実施例の開口部12に対応する可動式背面板を2枚となし、前後に配置した前部の可動式背面板のボールネジを長くして可動式背面板を1桁の数字の「0」の位置まで摺動可能とすれば前部の可動式背面板が開口部12を塞ぐことがなくなるため、後部に配置した可動式背面板で前記と同様な2可変の表示が実行可能となる。そこで、この2つの可動式背面板を移動することで、例えば、「5」「6」「8」「9」のような複数の数字の表示を1つの装置で実行することができる。
【0040】
また、前記した実施例では、1つの光透過小孔で白色と青色を点灯する方法として白色と青色を発光する発光ダイオード(LEDランプ」を用いる方法を説明したが、例えば、直径5mmの1つのパッケージに赤色と緑色と青色のチップを配置したフルカラー発光ダイオードを用い青色と白色を切替え表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係る可変式速度規制標識の正面図である。
【図2】同上の概略断面図である。
【図3】固定式前面板の正面図である。
【図4】可動式背面板に駆動機構を取付けた状態の正面図である。
【図5】発光ダイオードの点灯・消灯および駆動機構の駆動を制御するための制御回路である。
【図6】数字の「8」を表示している状態の正面図である。
【図7】同上の数字「5」が隠れている状態を示した正面図である。
【図8】数字の「5」を表示している状態の正面図である。
【図9】同上の数字「8」が隠れている状態を示した正面図である。
【図10】第2の実施例における固定式前面板の正面図である。
【図11】可動式背面板に駆動機構を取付けた状態の正面図である。
【図12】数字の「7」を表示している状態の正面図である。
【図13】数字の「5」を表示している状態の正面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 固定式前面板
11 開口部
12b 反射シート
13 光透過小孔
2 可動式背面板
22 反射シート
23 光透過小孔
3 基板
4 制御回路
5 駆動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオードよりの光を通過させるマトリックス状に穿設された光透過小孔が形成され、該光透過小孔の一部分に開口された開口部および前記光透過小孔の一部分の上面に反射シートが貼り付けられた固定式前面板と、
該固定式前面板の背面側において駆動機構によって摺動し、かつ、前記光透過小孔と同じピッチで光透過小孔が形成されると共に駆動機構によって移動することにより前記開口部を利用して数字が可変する反射シートが貼り付けられた可動式背面板と、
該可動式背面板の背面側に配置されると共に前記光透過小孔と同じピッチで配置された発光ダイオードが実装された基板と、
前記固定式前面板の開口部および反射シートと前記可動式背面板の反射シートとによって形成された数字と対応する部分の前記発光ダイオードにおける青色発光ダイオードを点灯して数字を青色で表示する制御回路と、
から構成したことを特徴とする可変式速度規制標識。
【請求項2】
前記固定式前面板における前記数字を構成しない部分に白色反射シートを貼り付け、この白色反射シート部分と対応する位置の前記基板の発光ダイオードを白色発光ダイオードで表示したことを特徴とする請求項1記載の可変式速度規制標識。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−171565(P2007−171565A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−369225(P2005−369225)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(000243881)名古屋電機工業株式会社 (107)
【Fターム(参考)】