説明

可活性化型マトリックス分解酵素の生体内一時的制御

本発明は、マトリックス分解酵素のインビボでの作用の持続時間を制御する方法および組み合わせを提供する。本発明方法および組み合わせは、細胞外マトリックス(または「ECM」)への投与時におけるマトリックス分解酵素の一時的インビボ活性化を可能にする。作用の持続時間が制御されたマトリックス分解酵素を用いることにより、1または複数のECM成分の沈着または蓄積の増加を特徴とするECM介在疾患または障害を処置することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量で皮下投与される医薬の製造を目的とする、不活性形態で処方される可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)の使用。
【請求項2】
ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量の可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)を含む、ECMの疾患または状態の処置で使用される皮下投与用に製剤化された医薬組成物であって、AMDEが不活性形態で処方される組成物。
【請求項3】
ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量で皮下投与される医薬の処方を目的とする、活性化因子の非存在下ではECMにおいて不活性である可活性化型分解酵素(AMDE)およびAMDEが活性を呈するようにAMDEに活性化条件を提供する活性化因子の使用。
【請求項4】
ECMの疾患または状態の処置で使用される皮下投与用に製剤化された医薬組成物であって、ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量で、活性化因子の非存在下ではECMにおいて不活性である可活性化型分解酵素(AMDE)およびAMDEが活性を呈するようにAMDEに活性化条件を提供する活性化因子を含む組成物。
【請求項5】
処方物または組成物が、単用量投与用であり、約10μg〜100mg、約50μg〜75mg、約100μg〜50mg、約250μg〜25mg、約500μg〜10mg、約1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgの量のAMDEを含む、請求項1〜4のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項6】
酵素が中性pHで実質的に不活性である、請求項1〜5のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項7】
皮下投与、筋肉内投与、病変部内投与または皮内投与用に処方された、請求項1〜6のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項8】
活性化因子が、AMDEと同一組成物中または別々の組成物中で処方されている、請求項3〜7のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項9】
活性化条件が、pH、イオン強度、温度および金属イオンから選択される、請求項3〜8のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項10】
活性化条件が金属イオンであり、金属イオンがCa2+である、請求項9記載の使用または組成物。
【請求項11】
活性化条件が温度であり、温度が、約20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃または30℃である、請求項9記載の使用または組成物。
【請求項12】
AMDEが活性について複数の活性化条件を必要とする、請求項9記載の使用または組成物。
【請求項13】
活性化条件がpHである、請求項9記載の使用または組成物。
【請求項14】
活性化条件が酸性pHである、請求項9記載の使用または組成物。
【請求項15】
AMDEが、カテプシン、カルパインおよびヘパラナーゼから選択される、請求項1〜14のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項16】
AMDEがカテプシンであり、カテプシンが、システインプロテアーゼまたはアスパラギン酸プロテアーゼである、請求項15記載の使用または組成物。
【請求項17】
カテプシンが、カテプシンS、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンH、カテプシンF、カテプシンO、カテプシンR、カテプシンV、カテプシンW、カテプシンDおよびカテプシンEから選択される、請求項16記載の使用または組成物。
【請求項18】
カテプシンがカテプシンLである、請求項17記載の使用または組成物。
【請求項19】
カテプシンが、配列番号57、60、1、65、180、68、71、74、77、183、186、189、80、195、90、93および96のいずれかから選択されるアミノ酸配列を有するか、または配列番号57、60、1、65、180、68、71、74、77、183、186、189、80、195、90、93および96のいずれかの対立遺伝子または種変異型または他の変異型である、請求項16または請求項17記載の使用または組成物。
【請求項20】
可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)が中性pHでは不活性であり、活性化因子が酸性pH活性化条件を提供することにより酵素を活性化し、AMDEがpH5.5では実質的に活性を呈する、ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量での医薬の製剤化についてのAMDEおよび活性化因子の使用。
【請求項21】
可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)が中性pHでは不活性であり、活性化因子が酸性pH活性化条件を提供することにより酵素を活性化し、AMDEがpH5.5では実質的に活性を呈する、ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量でAMDEおよび活性化因子を含む、ECMの疾患または状態の処置に使用される医薬組成物。
【請求項22】
処方物または組成物が、単用量投与用であり、前後を含め、約10μg〜100mg、50μg〜75mg、100μg〜50mg、250μg〜25mg、500μg〜10mg、1mg〜5mgまたは2mg〜4mgの量のAMDEを含む、請求項20または請求項21記載の使用または組成物。
【請求項23】
活性化因子が、AMDEと同一組成物中または別々の組成物中で提供されている、請求項20〜22のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項24】
皮下、筋肉内、病変部内、皮内、局所、経皮、静脈内、経口または直腸投与用に処方された、請求項20〜23のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項25】
pHが、3〜6.5、または3.5〜6、または3〜5.5、または3〜4.5、または4〜6、または4〜5.5、または4.5〜5、または5〜6およびそれぞれの前後を含めた範囲に含まれる酸性pHである、請求項13〜24のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項26】
pHが、約3、3.5、4、4.5、5、5.5、6または6.5である、請求項25記載の使用または組成物。
【請求項27】
活性化因子が、酸性pH活性化条件をそのpHでの緩衝液の形で提供する、請求項14〜26のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項28】
緩衝液が、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)、酢酸、クエン酸、クエン酸リン酸およびヒスチジンから選択される酸を含む、請求項27記載の使用または組成物。
【請求項29】
AMDEが中性pHで予め定められた時間活性を呈するように緩衝液のイオン強度が選択される、請求項27または請求項28記載の使用または組成物。
【請求項30】
予め定められた時間が、約1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、20分、30分、40分、50分、1時間、2時間、3時間または4時間である、請求項29記載の使用または組成物。
【請求項31】
AMDEがリソソーム酵素である、請求項20〜30のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項32】
AMDEがカテプシンまたはヘパラナーゼである、請求項20〜31のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項33】
AMDEがカテプシンであり、カテプシンがシステインプロテアーゼまたはアスパラギン酸プロテアーゼである、請求項32記載の使用または組成物。
【請求項34】
カテプシンが、カテプシンB、カテプシンF、カテプシンH、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンVおよびカテプシンDから選択される、請求項33記載の使用または組成物。
【請求項35】
カテプシンが、配列番号65、71、183、68、60、1、189および90のいずれかから選択されるアミノ酸配列を有するか、または配列番号65、71、183、68、60、1、189および90のいずれかの対立遺伝子または種変異型または他の変異型である、請求項33または請求項34記載の使用または組成物。
【請求項36】
カテプシンがカテプシンLである、請求項33〜35のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項37】
AMDEがチモーゲンである、請求項1〜36のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項38】
AMDEが、1本鎖または2本鎖形態の成熟タンパク質である、請求項1〜36のいずれかに記載の使用または組成物。
【請求項39】
可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)が活性化因子の非存在下では不活性であり、AMDEが活性を呈するように、活性化因子が酵素に活性化条件を提供し、活性化因子が、金属イオン、温度およびイオン強度から選択される、ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量での医薬の製剤化を目的とするAMDEおよび活性化因子の使用。
【請求項40】
可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)が活性化因子の非存在下では不活性であり、AMDEが活性を呈するように、活性化因子が酵素に活性化条件を提供し、活性化因子が、金属イオン、温度およびイオン強度から選択される、ECMの1または複数成分を分解するのに十分な量でAMDEおよび活性化因子を含む、ECMの疾患または状態の処置に使用される医薬組成物。
【請求項41】
温度感受性となるようにAMDEに修飾を加え、AMDEが37℃では不活性である、請求項39または請求項40記載の使用または医薬組成物。
【請求項42】
活性化条件が温度であり、温度が、約20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃または30℃である、請求項41記載の使用または組成物。
【請求項43】
AMDEが、膵臓エラスターゼ、エラスターゼ−2A、エラスターゼ−2B、好中球エラスターゼ、プロテイナーゼ−3、内在性血管エラスターゼ、カテプシンG、マスト細胞キマーゼ、マスト細胞トリプターゼ、プラスミン、トロンビン、グランザイムB、カテプシンS、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンH、カテプシンF、カテプシンO、カテプシンR、カテプシンV、カテプシンW、カルパイン1、カルパイン2、レグマイン、カテプシンZ、カテプシンD、カテプシンE、MMP−1、MMP−8、MMP−13、およびMMP−18、MMP−2、MMP−9、MMP−3、MMP−10、MMP−11、MMP−7、MMP−26、MMP−12、MMP−14、MMP−15、MMP−16、およびMMP−17、MMP−19、MMP−20、ADAMTS−1、ADAMTS−2、ADAMTS−3、ADAMTS−4、ADAMTS−5、ADAMTS−14およびヘパラナーゼまたはそれらの対立遺伝子または種変異型または他の変異型から選択される、請求項39〜42のいずれかに記載の使用または医薬組成物。
【請求項44】
活性化因子が冷緩衝液である、請求項39〜43のいずれかに記載の使用または医薬組成物。
【請求項45】
活性化因子が、AMDEと同じ組成物中で、または別々の組成物中で提供される、請求項39〜44のいずれかに記載の使用または医薬組成物。
【請求項46】
皮下、筋肉内、病変部内、皮内、局所、経皮、静脈内、経口または直腸投与用に処方された、請求項39〜45のいずれかに記載の使用または医薬組成物。
【請求項47】
1または複数のECM成分が、コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチンまたはプロテオグリカンから選択される、請求項1〜46のいずれかに記載の使用または医薬組成物。
【請求項48】
ECM成分がコラーゲンであり、コラーゲンがI型、II型、III型またはIV型コラーゲンから選択される、請求項47記載の使用または医薬組成物。
【請求項49】
AMDEが、IV型コラーゲンよりもI型コラーゲンについて高い基質特異性を示す、請求項48記載の使用または医薬組成物。
【請求項50】
ECMの疾患または状態が、コラーゲン介在疾患または状態である、請求項1〜49のいずれかに記載の使用または医薬組成物。
【請求項51】
コラーゲン介在疾患または状態が、セルライト、デュピュイトラン病、ペーロニー病、Ledderhose 線維症(足底線維腫症)、関節硬着、既存の瘢痕、硬皮症、リンパ水腫およびコラーゲン蓄積大腸炎から選択される、請求項50記載の使用または医薬組成物。
【請求項52】
コラーゲン介在疾患または状態が、有痛性肩拘縮症である関節硬着である、請求項51記載の使用または医薬組成物。
【請求項53】
コラーゲン介在疾患または状態が、外科的癒着、ケロイド、過形成性瘢痕および陥没瘢痕から選択される既存の瘢痕である、請求項51記載の使用または医薬組成物。
【請求項54】
可活性化型カテプシンLが活性化因子の非存在下では不活性であり、可活性化型カテプシンLが活性を呈するように、活性化因子が酵素に活性化条件を提供し、活性化条件が酸性pHである、ECMの1または複数のコラーゲン成分を分解するのに十分な量での医薬の製剤化を目的とする可活性化型カテプシンLおよび活性化因子の使用。
【請求項55】
可活性化型カテプシンLが活性化因子の非存在下では不活性であり、可活性化型カテプシンLが活性を呈するように、活性化因子が酵素に活性化条件を提供し、活性化条件が酸性pHである、ECMの1または複数のコラーゲン成分を分解するのに十分な量で可活性化型カテプシンLおよび活性化因子を含む、コラーゲン介在疾患または状態の処置に使用される医薬組成物。
【請求項56】
カテプシンLが、配列番号1に示したアミノ酸配列を有するか、またはその対立遺伝子、種または他の変異型である、請求項54および請求項55記載の使用または医薬組成物。
【請求項57】
可活性化型マトリックス分解酵素、活性化因子、および他の生物製剤、小分子化合物、分散剤、麻酔薬および血管収縮薬から選択される1種以上の他の薬剤を含み、
AMDEが活性化因子の非存在下では不活性であり、AMDEが活性を呈するように、活性化因子がAMDEに活性化条件を提供する、組み合わせ。
【請求項58】
活性化因子が、pH、金属イオン、温度およびイオン強度から選択される活性化条件を提供する、請求項57記載の組み合わせ。
【請求項59】
AMDEが、膵臓エラスターゼ、エラスターゼ−2A、エラスターゼ−2B、好中球エラスターゼ、プロテイナーゼ−3、内在性血管エラスターゼ、カテプシンG、マスト細胞キマーゼ、マスト細胞トリプターゼ、プラスミン、トロンビン、グランザイムB、カテプシンS、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンH、カテプシンF、カテプシンO、カテプシンR、カテプシンV、カテプシンW、カルパイン1、カルパイン2、レグマイン、カテプシンZ、カテプシンD、カテプシンE、MMP−1、MMP−8、MMP−13、およびMMP−18、MMP−2、MMP−9、MMP−3、MMP−10、MMP−11、MMP−7、MMP−26、MMP−12、MMP−14、MMP−15、MMP−16、およびMMP−17、MMP−19、MMP−20、ADAMTS−1、ADAMTS−2、ADAMTS−3、ADAMTS−4、ADAMTS−5、ADAMTS−14およびヘパラナーゼまたはそれらの対立遺伝子または種変異型または他の変異型から選択される、請求項57または請求項58記載の組み合わせ。
【請求項60】
組み合わせ中のAMDEが、単用量投与用であり、約10μg〜100mg、約50μg〜75mg、約100μg〜50mg、約250μg〜25mg、約500μg〜10mg、約1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgの量のAMDEを含む、請求項57〜59のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項61】
他の薬剤が、ヒアルロニダーゼである分散剤である、請求項57〜60のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項62】
ヒアルロニダーゼがグリコシル化されている、請求項61記載の組み合わせ。
【請求項63】
ヒアルロニダーゼが、PH20またはその先端切除気体である、請求項61または請求項62記載の組み合わせ。
【請求項64】
PH20が、ヒツジ、ウシまたはヒトPH20から選択される、請求項63記載の組み合わせ。
【請求項65】
ヒアルロニダーゼが可溶性である、請求項61〜64のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項66】
ヒアルロニダーゼが、配列番号226〜231に示されたアミノ酸配列を有するか、またはその対立遺伝子または種変異型または他の変異型である、請求項65記載の組み合わせ。
【請求項67】
ヒアルロニダーゼが、rHuPH20と称する組成物として提供された可溶性ヒアルロニダーゼである、請求項61〜66のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項68】
組み合わせ中のヒアルロニダーゼが、単用量投与用であり、約10単位〜500000単位、約100単位〜100000単位、約500単位〜50000単位、約1000単位〜10000単位、約5000単位〜7500単位、約5000単位〜50000単位または約1000単位〜10000単位の量のヒアルロニダーゼを含む、請求項61〜67のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項69】
他の薬剤が、リドカインである麻酔薬である、請求項57〜68のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項70】
組み合わせ中のリドカインが、単用量投与用であり、約10mg〜1000mg、約100mg〜500mg、約200mg〜400mg、約20mg〜60mgまたは約30mg〜50mgの量のリドカインを含む、請求項69記載の組み合わせ。
【請求項71】
他の薬剤が、アルファアドレナリン作用性受容体アゴニストである血管収縮薬である、請求項57〜70のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項72】
アルファアドレナリン作用性受容体アゴニストが、レボノルデフリン、エピネフリン(ephinephrine)およびノルエピネフリンから選択される、請求項71記載の組み合わせ。
【請求項73】
アルファアドレナリン作用性受容体アゴニストが、血管収縮させる量のエピネフリンである、請求項71記載の組み合わせ。
【請求項74】
組み合わせ中のエピネフリンが、単用量投与用であり、約10μg〜5mg、約50μg〜1mg、約50μg〜500μg、約50μg〜250μg、約100μg〜500μg、約200μg〜400μg、1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgの量のエピネフリンを含む、請求項73記載の組み合わせ。
【請求項75】
ECMの疾患または状態を処置するのに使用される、請求項57〜74のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項76】
AMDEがカテプシンLであり、ECMの疾患または状態がセルライトである、請求項75記載の組み合わせ。
【請求項77】
酸性緩衝液と同時または逐次投与された時にECM介在疾患または状態を処置する量のカテプシンLを含む医薬組成物であって、単用量投与用に処方された組成物であり、緩衝液がカテプシンLを活性化するpHを有するものである、組成物。
【請求項78】
組成物中のカテプシンLの量が、約10μg〜100mg、約50μg〜75mg、約100μg〜50mg、約250μg〜25mg、約500μg〜10mg、約1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgである、請求項77記載の組成物。
【請求項79】
さらにリドカイン、エピネフリンおよびヒアルロニダーゼのうちの1つ以上を含む、請求項77または請求項78記載の組成物。
【請求項80】
可活性化型カテプシンLおよびヒアルロニダーゼを含む組み合わせ。
【請求項81】
ヒアルロニダーゼが、rHuPH20と称される組成物である、請求項80記載の組み合わせ。
【請求項82】
カテプシンLおよびヒアルロニダーゼが、別々の組成物中に含まれるか、または単一組成物中に含まれる、請求項80または請求項81記載の組み合わせ。
【請求項83】
さらにカテプシンLを活性化する酸性緩衝液を含む、請求項80〜82のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項84】
カテプシンLおよびヒアルロニダーゼが、医薬組成物として製剤化された単一組成物中に含まれる、請求項80または請求項81記載の組み合わせ。
【請求項85】
請求項57〜74および80〜84のいずれかに記載の組み合わせを含み、所望により使用説明書を含んでいてもよいキット。
【請求項86】
第1区画が治療有効量の可活性化型マトリックス分解酵素(AMDE)を含み、その量は単一投薬量または複数投薬量に関するもので、単一投薬量はECMの疾患または状態の処置に有効であるものとし、第2区画が活性化因子を含み、その活性化因子はAMDEを活性化するものである、2区画を含む容器。
【請求項87】
酵素がpH5.5で実質的に活性である、請求項86記載の容器。
【請求項88】
酵素が中性pHでは実質的に不活性である、請求項86および87記載の容器。
【請求項89】
さらに混合区画を含む、請求項86〜88のいずれかに記載の容器。
【請求項90】
チューブまたはボトルである、請求項86〜89のいずれかに記載の容器。
【請求項91】
注射器である、請求項86〜89のいずれかに記載の容器。
【請求項92】
さらに注射用針を含む、請求項86〜91のいずれかに記載の容器。
【請求項93】
活性化因子が、pH、金属イオンまたはイオン強度から選択される活性化条件を提供し、活性化因子が、液状溶液または懸濁液で提供される、請求項86〜92のいずれかに記載の容器。
【請求項94】
液状溶液が緩衝液である、請求項93記載の容器。
【請求項95】
pHが酸性である、請求項93または請求項94記載の容器。
【請求項96】
pHが、3〜6.5、または3.5〜6、または3〜5.5、または3〜4.5、または4〜6、または4〜5.5、または4.5〜5、または5〜6およびそれぞれの前後を含めた範囲に含まれる、請求項95記載の容器。
【請求項97】
pHが、約3、3.5、4、4.5、5、5.5、6または6.5である、請求項95記載の容器。
【請求項98】
活性化因子が酸性緩衝溶液である、請求項94〜97のいずれかに記載の容器。
【請求項99】
緩衝液が、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)、酢酸、クエン酸、クエン酸リン酸およびヒスチジンから選択される酸を含む、請求項98記載の容器。
【請求項100】
AMDEが投与後予め定められた期間活性を呈するように緩衝液のイオン強度が選択される、請求項99記載の容器。
【請求項101】
活性化条件が金属イオンであり、金属イオンがCa2+である、請求項93記載の容器。
【請求項102】
AMDEが、膵臓エラスターゼ、エラスターゼ−2A、エラスターゼ−2B、好中球エラスターゼ、プロテイナーゼ−3、内在性血管エラスターゼ、カテプシンG、マスト細胞キマーゼ、マスト細胞トリプターゼ、プラスミン、トロンビン、グランザイムB、カテプシンS、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンH、カテプシンF、カテプシンO、カテプシンR、カテプシンV、カテプシンW、カルパイン1、カルパイン2、レグマイン、カテプシンZ、カテプシンD、カテプシンE、MMP−1、MMP−8、MMP−13、およびMMP−18、MMP−2、MMP−9、MMP−3、MMP−10、MMP−11、MMP−7、MMP−26、MMP−12、MMP−14、MMP−15、MMP−16、およびMMP−17、MMP−19、MMP−20、ADAMTS−1、ADAMTS−2、ADAMTS−3、ADAMTS−4、ADAMTS−5、ADAMTS−14およびヘパラナーゼまたはそれらの対立遺伝子または種変異型または他の変異型から選択される、請求項86〜101のいずれかに記載の容器。
【請求項103】
AMDEが、カテプシン、カルパインおよびヘパラナーゼから選択される、請求項86〜101のいずれかに記載の容器。
【請求項104】
AMDEがリソソーム酵素である、請求項86〜101のいずれかに記載の容器。
【請求項105】
AMDEがチモーゲンである、請求項86〜104のいずれかに記載の容器。
【請求項106】
AMDEが、1本鎖または2本鎖形態の成熟タンパク質である、請求項86〜104のいずれかに記載の容器。
【請求項107】
AMDEがカテプシンであり、カテプシンがシステインプロテアーゼまたはアスパラギン酸プロテアーゼである、請求項103〜106のいずれかに記載の容器。
【請求項108】
カテプシンが、カテプシンS、カテプシンK、カテプシンL、カテプシンB、カテプシンC、カテプシンH、カテプシンF、カテプシンO、カテプシンR、カテプシンV、カテプシンW、カテプシンDおよびカテプシンEから選択される、請求項107記載の容器。
【請求項109】
カテプシンが、配列番号57、60、1、65、180、68、71、74、77、183、186、189、80、195、90、93および96のいずれかから選択されるアミノ酸配列を有するか、または配列番号57、60、1、65、180、68、71、74、77、183、186、189、80、195、90、93および96のいずれかの対立遺伝子または種変異型または他の変異型である、請求項108記載の容器。
【請求項110】
AMDEおよび活性化因子が、多回用量投与用の量で提供される、請求項86〜109のいずれかに記載の容器。
【請求項111】
AMDEおよび活性化因子が、単一単位用量で提供される、請求項86〜109のいずれかに記載の容器。
【請求項112】
容器中のAMDEが、約10μg〜100mg、約50μg〜75mg、約100μg〜50mg、約250μg〜25mg、約500μg〜10mg、約1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgである、請求項111記載の容器。
【請求項113】
容器中の液体の総量が、約1〜100ml、約1〜50ml、約10〜50ml、約10〜30ml、約1〜20mlまたは約1〜10mlである、請求項86〜112のいずれかに記載の容器。
【請求項114】
AMDEが、溶液または懸濁液中に含まれる、請求項86〜113のいずれかに記載の容器。
【請求項115】
AMDEが凍結乾燥されている、請求項86〜113のいずれかに記載の容器。
【請求項116】
第1区画が治療有効量の可活性化型カテプシンLを含み、その量は細胞外マトリックス(ECM)の疾患または状態の処置に有効であるものとし、第2区画がカテプシンLを活性化するものである酸性緩衝液を含む、2区画を含む容器。
【請求項117】
酸性緩衝液のpHが約4.5〜6の範囲に含まれる、請求項116記載の容器。
【請求項118】
酸性緩衝液のpHが約4.5、5、5.5または6である、請求項116または請求項117記載の容器。
【請求項119】
緩衝液が、2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)、酢酸、クエン酸、クエン酸リン酸およびヒスチジンから選択される酸を含む、請求項116〜118のいずれかに記載の容器。
【請求項120】
AMDEが投与後予め定められた期間活性を呈するように緩衝液のイオン強度が選択される、請求項119記載の容器。
【請求項121】
カテプシンLが、配列番号1に示したアミノ酸配列を有するか、または配列番号1の対立遺伝子または種変異型または他の変異型である、請求項116〜120のいずれかに記載の容器。
【請求項122】
可活性化型カテプシンLが凍結乾燥されている、請求項116〜121のいずれかに記載の容器。
【請求項123】
容器中のカテプシンLが、単用量投与用であり、約10μg〜100mg、約50μg〜75mg、約100μg〜50mg、約250μg〜25mg、約500μg〜10mg、約1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgである量のカテプシンLを含む、請求項116〜122のいずれかに記載の容器。
【請求項124】
容器中の総量が、約1〜100ml、約1〜50ml、約10〜50ml、約10〜30ml、約1〜20mlまたは約1〜10mlである、請求項116〜123のいずれかに記載の容器。
【請求項125】
ECMの疾患または状態が、セルライト、デュピュイトラン病、ペーロニー病、Ledderhose線維症(足底線維腫症)、関節硬着、既存の瘢痕、硬皮症、リンパ水腫およびコラーゲン蓄積大腸炎から選択されるコラーゲン介在疾患または状態である、請求項116〜124のいずれかに記載の容器。
【請求項126】
ECMの疾患または状態がセルライトである、請求項116〜124のいずれかに記載の容器。
【請求項127】
請求項86〜126のいずれかに記載の容器、および生物製剤、小分子化合物、分散剤、麻酔薬および血管収縮薬およびその組み合わせから選択される別の薬理有効製剤を含む1個以上の追加容器を含む組み合わせ。
【請求項128】
医薬上有効な薬剤が、ヒアルロニダーゼである分散剤である、請求項127記載の組み合わせ。
【請求項129】
ヒアルロニダーゼがPH20である、請求項128記載の組み合わせ。
【請求項130】
ヒアルロニダーゼが可溶性である、請求項128または請求項129記載の組み合わせ。
【請求項131】
ヒアルロニダーゼが、配列番号226に示したアミノ酸配列を有するか、またはその対立遺伝子または種変異型または他の変異型である、請求項130記載の組み合わせ。
【請求項132】
ヒアルロニダーゼがグリコシル化されている、請求項128〜131のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項133】
容器中のヒアルロニダーゼが、単用量投与用であり、約10単位〜500000単位、約100単位〜100000単位、約500単位〜50000単位、約1000単位〜10000単位、約5000単位〜7500単位、約5000単位〜50000単位または約1000単位〜10000単位の量のヒアルロニダーゼを含む、請求項128〜132のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項134】
医薬上有効な薬剤がリドカインである麻酔薬であり、容器中のリドカインが、単用量投与用であり、約10mg〜1000mg、約100mg〜500mg、約200mg〜400mg、約20mg〜60mgまたは約30mg〜50mgの量のリドカインを含む、請求項127記載の組み合わせ。
【請求項135】
医薬上有効な薬剤が、アルファアドレナリン作用性受容体アゴニストである血管収縮薬である、請求項127記載の組み合わせ。
【請求項136】
アルファアドレナリン作用性受容体アゴニストが、レボノルデフリン、エピネフリンおよびノルエピネフリンから選択される、請求項135記載の組み合わせ。
【請求項137】
アルファアドレナリン作用性受容体アゴニストが、血管収縮させる量のエピネフリンである、請求項136記載の組み合わせ。
【請求項138】
容器中のエピネフリンが、単用量投与用であり、エピネフリンの量が、約10μg〜5mg、約50μg〜1mg、約50μg〜500μg、約50μg〜250μg、約100μg〜500μg、約200μg〜400μg、1mg〜5mgまたは約2mg〜4mgである、請求項137記載の組み合わせ。
【請求項139】
薬理学的有効薬剤が、別々の容器で提供される、請求項127〜138のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項140】
追加の容器が少なくとも2種の薬理学的有効薬剤を含み、その薬剤が互いに分離された個別組成物として提供される、請求項127〜139のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項141】
薬理学的有効薬剤が、同一容器中の同一組成物中で提供される、請求項127〜139のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項142】
追加の容器がヒアルロニダーゼ、リドカインおよびエピネフリンを含む、請求項127〜141のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項143】
追加の容器(複数も可)が注射器である、請求項127〜142のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項144】
追加の容器(複数も可)中の総量が、約1〜100ml、約1〜50ml、約10〜50ml、約10〜30ml、約1〜20mlまたは約1〜10mlである、請求項127〜143のいずれかに記載の組み合わせ。
【請求項145】
請求項86〜126のいずれかに記載の容器、投与装置を含み、所望により投与指示書を含んでいてもよいキット。
【請求項146】
請求項127〜144のいずれかに記載の組み合わせ、投与装置を含み、所望により投与指示書を含んでいてもよいキット。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図1−6】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−517318(P2011−517318A)
【公表日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−549679(P2010−549679)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/001486
【国際公開番号】WO2009/111083
【国際公開日】平成21年9月11日(2009.9.11)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(509136415)ハロザイム インコーポレイテッド (8)
【Fターム(参考)】