説明

可溶性IL−17RCx4および炎症における使用法

本発明は、IL-17F、IL-17A、またはIL-17AとIL-17F両方のポリペプチド分子の活性を妨害、阻害、低減、拮抗、または中和することに関する。IL-17AおよびIL-17Fは、炎症プロセスおよびヒト疾患に関与しているサイトカインである。IL-17RCは、IL-17AとIL-17Fに共通の受容体である。本発明は、炎症を治療するための可溶性IL-17RC受容体、IL-17RCx4の使用法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
SEQ ID NO:68に示されるアミノ酸配列を有するポリペプチドを含む少なくとも1つのIL-17RCサブユニットを含む、単離された可溶性受容体。
【請求項2】
ポリペプチドリンカーによって相互に連結されている2つのIL17RCサブユニットを含む、請求項1記載の可溶性受容体。
【請求項3】
IL-17A(SEQ ID NO:14)またはIL-17F(SEQ ID NO:16)の炎症誘発性活性を減少させる、請求項1記載の可溶性受容体。
【請求項4】
IL-17A(SEQ ID NO:14)およびIL-17F(SEQ ID NO:16)の両方の炎症誘発性活性を減少させる、請求項1記載の可溶性受容体。
【請求項5】
ポリペプチドリンカーが約100個〜240個のアミノ酸残基を有する、請求項4記載の可溶性受容体。
【請求項6】
SEQ ID NO:68のアミノ酸残基21番〜467番を含む少なくとも1つのIL17RCサブユニットを含む、単離された可溶性受容体。
【請求項7】
ポリペプチドリンカーによって相互に連結されている2つのIL17RCサブユニットを含む、請求項6記載の可溶性受容体。
【請求項8】
ポリペプチドリンカーが約100個〜240個のアミノ酸残基を有する、請求項7記載の可溶性受容体。
【請求項9】
IL-17A(SEQ ID NO:14)またはIL-17F(SEQ ID NO:16)の炎症誘発性活性を減少させる、請求項6記載の可溶性受容体。
【請求項10】
IL-17A(SEQ ID NO:14)およびIL-17F(SEQ ID NO:16)の両方の炎症誘発性活性を減少させる、請求項6記載の可溶性受容体。
【請求項11】
IL-17Aによって誘発される炎症またはIL-17Fによって誘発される炎症を軽減させる方法であって、炎症を有する哺乳動物に、炎症を軽減させるのに十分な量の請求項1〜10のいずれか一項記載の可溶性受容体の組成物を投与する段階を含む方法。
【請求項12】
IL-17Aによって誘発される炎症およびIL-17Fによって誘発される炎症を軽減させる方法であって、炎症を有する哺乳動物に、炎症を軽減させるのに十分な量の請求項1〜10のいずれか一項記載の可溶性受容体の組成物を投与する段階を含む方法。
【請求項13】
請求項1〜10のいずれか一項記載の可溶性受容体を投与する段階を含む、IL-17AまたはIL-17Fが役割を果たしている炎症性疾患に苦しむ哺乳動物を治療する方法であって、IL-17A(SEQ ID NO:14)またはIL-17F(SEQ ID NO:16)のいずれかの炎症性活性が減少する、方法。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか一項記載の可溶性受容体を投与する段階を含む、IL-17AおよびIL-17Fが役割を果たしている炎症性疾患に苦しむ哺乳動物を治療する方法であって、IL-17A(SEQ ID NO:14)およびIL-17F(SEQ ID NO:16)のいずれかの炎症性活性が減少する、方法。
【請求項15】
疾患が喘息である、請求項11〜14のいずれか一項記載の方法。
【請求項16】
疾患が慢性炎症性疾患である、請求項11〜14のいずれか一項記載の方法。
【請求項17】
疾患が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む慢性炎症性疾患である、請求項16記載の方法。
【請求項18】
疾患が急性炎症性疾患である、請求項11〜14のいずれか一項記載の方法。
【請求項19】
疾患が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
IL-17AまたはIL-17Fが役割を果たしている炎症性疾患に苦しむ哺乳動物を治療する方法であって、IL-17AまたはIL-17Fのアンタゴニストを該哺乳動物に投与する段階を含み、該アンタゴニストが、
i)IL17RCx4可溶性受容体、または
ii)請求項1〜10のいずれか一項記載のIL17RC可溶性受容体、または
iii)SEQ ID NO:68に示されるポリペプチドもしくはその断片
からなる群より選択され、かつ、
IL-17A(SEQ ID NO:14)またはIL-17F(SEQ ID NO:16)のいずれかの炎症性活性が減少する、方法。
【請求項21】
病理学的状態が喘息である、請求項20記載の方法。
【請求項22】
病理学的状態が慢性炎症性状態である、請求項20記載の方法。
【請求項23】
慢性炎症性状態が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む、請求項22記載の方法。
【請求項24】
病理学的状態が急性炎症性状態である、請求項20記載の方法。
【請求項25】
急性炎症性状態が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
IL-17AおよびIL-17Fが役割を果たしている炎症性疾患に苦しむ哺乳動物を治療する方法であって、IL-17AおよびIL-17Fのアンタゴニストを該哺乳動物に投与する段階を含み、該アンタゴニストが、
i)IL17RCx4可溶性受容体、または
ii)請求項1〜10のいずれか一項記載のIL17RC可溶性受容体、または
iii)SEQ ID NO:68に示されるポリペプチドもしくはその断片
からなる群より選択され、かつ、
IL-17A(SEQ ID NO:14)またはIL-17F(SEQ ID NO:16)のいずれかの炎症性活性が減少する、方法。
【請求項27】
病理学的状態が喘息である、請求項26記載の方法。
【請求項28】
病理学的状態が慢性炎症性状態である、請求項26記載の方法。
【請求項29】
慢性炎症性状態が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む、請求項28記載の方法。
【請求項30】
病理学的状態が急性炎症性状態である、請求項26記載の方法。
【請求項31】
急性炎症性状態が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
IL-17RC活性に関連する、対象における病理学的状態を治療する方法であって、請求項1〜10のいずれか一項記載の可溶性受容体の有効量を投与し、それによって該病理学的状態を治療する段階を含む方法。
【請求項33】
病理学的状態が喘息である、請求項32記載の方法。
【請求項34】
病理学的状態が慢性炎症性状態である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
慢性炎症性状態が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む、請求項34記載の方法。
【請求項36】
病理学的状態が急性炎症性状態である、請求項32記載の方法。
【請求項37】
急性炎症性状態が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む、請求項36記載の方法。
【請求項38】
請求項1〜10のいずれか一項記載の可溶性受容体を含む、IL-17RCが役割を果たしている炎症性疾患に苦しむ哺乳動物を治療する方法であって、炎症性活性が減少する、方法。
【請求項39】
疾患が喘息である、請求項38記載の方法。
【請求項40】
疾患が慢性炎症性疾患である、請求項38記載の方法。
【請求項41】
疾患が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む慢性炎症性疾患である、請求項40記載の方法。
【請求項42】
疾患が急性炎症性疾患である、請求項38記載の方法。
【請求項43】
疾患が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項42記載の方法。
【請求項44】
IL-17RC活性に関連する、対象における病理学的状態を治療する方法であって、
i)IL17RCx4可溶性受容体、または
ii)請求項1〜10のいずれか一項記載のIL17RC可溶性受容体、または
iii)SEQ ID NO:68に示されるポリペプチド配列のポリペプチドもしくはポリペプチド断片
の有効量を投与し、それによって該病理学的状態を治療する段階を含む方法。
【請求項45】
病理学的状態が喘息である、請求項44記載の方法。
【請求項46】
病理学的状態が慢性炎症性状態である、請求項44記載の方法。
【請求項47】
慢性炎症性状態が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む、請求項46記載の方法。
【請求項48】
病理学的状態が急性炎症性状態である、請求項44記載の方法。
【請求項49】
急性炎症性状態が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む、請求項48記載の方法。
【請求項50】
炎症が軽減されるようにIL17RCのアンタゴニストを該哺乳動物に投与する段階を含む、IL-17RCが役割を果たしている炎症性疾患に苦しむ哺乳動物を治療する方法であって、該アンタゴニストが、
i)IL17RCx4可溶性受容体、
ii)請求項1〜10のいずれか一項記載のIL17RC可溶性受容体、または
iii)SEQ ID NO:68に示されるポリペプチド配列のポリペプチドもしくはポリペプチド断片
を含み、かつ、
炎症性活性が減少する、方法。
【請求項51】
疾患が喘息である、請求項50記載の方法。
【請求項52】
疾患が慢性炎症性疾患である、請求項50記載の方法。
【請求項53】
疾患が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎、または乾癬を含む慢性炎症性疾患である、請求項52記載の方法。
【請求項54】
疾患が急性炎症性疾患である、請求項50記載の方法。
【請求項55】
疾患が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群、または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項54記載の方法。
【請求項56】
SEQ ID NO:68に示されるアミノ酸残基の配列を含むポリペプチドに結合し、かつ、IL-17A(SEQ ID NO:14)またはIL-17F(SEQ ID NO:16)のいずれかの炎症誘発性活性を減少させる、抗体または抗体断片。
【請求項57】
IL-17A(SEQ ID NO:14)およびIL-17F(SEQ ID NO:16)の両方の炎症誘発性活性を減少させる、請求項56記載の抗体または抗体断片。
【請求項58】
(a)ポリクローナル抗体、(b)マウスモノクローナル抗体、(c)(b)に由来するヒト化抗体、(d)抗体断片、または(e)ヒトモノクローナル抗体である、請求項57記載の抗体または抗体断片。
【請求項59】
抗体が、放射性核種、酵素、基質、補助因子、蛍光マーカー、化学発光マーカー、ペプチドタグ、磁性粒子、薬物、または毒素をさらに含む、請求項58記載の抗体または抗体断片。
【請求項60】
さらにPEG化を含む、請求項59記載の抗体。
【請求項61】
(a)ポリクローナル抗体、(b)マウスモノクローナル抗体、(c)(b)に由来するヒト化抗体、(d)抗体断片、または(e)ヒトモノクローナル抗体である、請求項60記載の抗体または抗体断片。

【公表番号】特表2009−526084(P2009−526084A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554516(P2008−554516)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/061909
【国際公開番号】WO2008/039553
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(505222646)ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド (72)
【Fターム(参考)】