説明

台間装置および遊技媒体払出システム

【課題】台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行うこと。
【解決手段】計数部が、自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、記憶部が、自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶し、カード保持部が、遊技媒体が計数された台間装置の識別子および/またはかかる台間装置における単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付け、払出判定部が、受け付けられた記録媒体に関連付けられた持玉価値の識別子が記憶された識別子と一致しない場合、または、持玉価値の単価が記憶された単価と一致しない場合に、かかる持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行うように台間装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技台に対応して設けられる台間装置および遊技媒体払出システムに関し、特に、持玉価値およびプリペイド価値を関連付けることができるカードを用いる場合に、台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行うことができる台間装置および遊技媒体払出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パチンコ店などの遊技店に設置されるパチンコ機やパチスロ機といった遊技機と並設され、紙幣や硬貨といった貨幣を受け付けてパチンコ玉やメダルといった遊技媒体を貸し出す貸出処理機(以下、「台間装置」と記載する)が知られている。また、遊技機において遊技客が獲得した遊技媒体の数量を各台間装置と接続された計数部が計数する、いわゆる各台計数方式も知られてきた(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
かかる各台計数方式に対応した台間装置では、計数部に投入された遊技媒体の数量(以下、「計数値」と記載する)を計数し、IC(Integrated Circuit)カードなどの情報記憶が可能なカードに対して計数値を関連付ける。ここで、カードに関連付けられた計数値のことを「持玉価値」と呼ぶこととする。かかるカードを用いることで、遊技客は遊技媒体を持ち歩くことなく他の遊技台で遊技を継続することができる。
【0004】
ところで、遊技媒体1個あたりの単価(以下、「レート」と記載する)は、遊技店ごとに異なる場合がある。たとえば、パチンコ玉を1円で貸し出す1円パチンコ店も登場してきている。また、パチンコ玉を1円で貸し出す1円コーナーや4円で貸し出す4円コーナーなどを併設する遊技店も見受けられる。
【0005】
ここで、上記したカードには、計数値に加えてプリペイド価値を関連付けることも可能である。そして、カードに対してプリペイド価値のみが関連付けられている場合には、遊技客は、かかるカードに関連付けられたプリペイド価値を用いて1円コーナーおよび4円コーナーで遊技することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−229111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来は、カードに対して持玉価値が関連付けられている場合には、たとえ、プリペイド価値の残額があったとしても、異なるレートのコーナーを跨いでカードを使用することができないという問題があった。これは、持玉価値について、異なるレートの遊技媒体数を合算してしまわないようにするためである。したがって、遊技店では、異なるレートのコーナーに跨った持玉価値の移動(異レート間の台移動)を禁止する運用を行う必要があった。
【0008】
また、遊技店において同一レート内の他の遊技台への持玉価値の移動(同一レート内の台移動)を禁止する運用を行う場合にも同様の問題が発生していた。すなわち、同一レート内の台移動を禁止する運用を行う場合には、たとえ、プリペイド価値の残額があったとしても、他の遊技台でカードを使用することができないという問題があった。
【0009】
そして、使用不可とされたカードは台間装置から返却されることになるが、遊技客は、プリペイド価値がないと勘違いしてカードを破棄してしまったり、放置してしまったりという問題もあった。また、カードの不良であると考えた遊技客からの問い合わせで、従業員の業務が煩雑化したり、遊技台の稼動が低下したりという問題も発生していた。
【0010】
これらのことから、持玉価値およびプリペイド価値を関連付けることができるカードを用いる場合に、台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行うことができる台間装置あるいは遊技媒体払出システムをいかにして実現するかが大きな課題になっている。
【0011】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、持玉価値およびプリペイド価値を関連付けることができるカードを用いる場合に、台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行うことができる台間装置および遊技媒体払出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技台に対応して設けられる台間装置であって、自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数手段と、自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶する記憶手段と、遊技媒体が計数された前記台間装置の前記識別子および/または当該台間装置における前記単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付ける記録媒体受付手段と、前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体に関連付けられた前記持玉価値の前記識別子が前記記憶手段に記憶された前記識別子と一致しない場合、または、当該持玉価値の前記単価が前記記憶手段に記憶された前記単価と一致しない場合に、当該持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行う払出判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記の発明において、前記払出判定手段は、前記持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、当該持玉価値が関連付けられた前記記録媒体を返却するように指示するとともに、前記計数手段によるあらたな前記持玉価値の対応付け先を前記記録媒体受付手段があらかじめ保持する他の記録媒体とするように指示することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記の発明において、前記払出判定手段は、前記持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、前記計数手段が計数を開始したことを条件として前記持玉価値が関連付けられた前記記録媒体を返却するように指示することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記の発明において、前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体に対して前記持玉価値および前記残価値の双方が関連付けられており、前記払出判定手段が当該持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、当該残価値に基づく遊技媒体の払い出しを許容するか否かを設定する設定手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記の発明において、前記払出判定手段は、前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体が一般遊技客用の一般カードである場合に、前記持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しに係る判定を行うことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、遊技台に対応して設けられる台間装置と前記台間装置を管理する管理装置とで遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出システムであって、前記台間装置は、自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数手段と、自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶する記憶手段と、遊技媒体が計数された前記台間装置の前記識別子および/または当該台間装置における前記単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値を示す残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付ける記録媒体受付手段と、前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体に関連付けられた前記持玉価値の前記識別子が前記記憶手段に記憶された前記識別子と一致しない場合、または、当該持玉価値の前記単価が前記記憶手段に記憶された前記単価と一致しない場合に、当該持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行う払出判定手段とを備え、前記管理装置は、前記記録媒体に関連付けられた前記持玉価値および前記残価値を記録媒体情報として記憶する記録媒体情報記憶手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶し、遊技媒体が計数された台間装置の識別子および/またはかかる台間装置における単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付け、受け付けられた記録媒体に関連付けられた持玉価値の識別子が記憶された識別子と一致しない場合、または、持玉価値の単価が記憶された単価と一致しない場合に、かかる持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行うこととしたので、台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行うことができるという効果を奏する。
【0019】
また、本発明によれば、持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、持玉価値が関連付けられた記録媒体を返却するように指示するとともに、あらたな持玉価値の対応付け先をあらかじめ保持する他の記録媒体とするように指示することとしたので、あらかじめ保持する他の記録媒体へあらたな計数結果を関連付けることで、遊技客の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【0020】
また、本発明によれば、持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、計数を開始したことを条件として持玉価値が関連付けられた記録媒体を返却するように指示することとしたので、遊技客にとってわかりやすいタイミングで記録媒体を返却することで、記録媒体の取り忘れを防止することができるという効果を奏する。
【0021】
また、本発明によれば、受け付けられた記録媒体に対して持玉価値および残価値の双方が関連付けられており、かかる持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、かかる残価値に基づく遊技媒体の払い出しを許容するか否かを設定することとしたので、遊技店の運用に合わせた動作パターンを選択することができるという効果を奏する。
【0022】
また、本発明によれば、受け付けられた記録媒体が一般遊技客用の一般カードである場合に、持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しに係る判定を行うこととしたので、一般カードを使用する遊技客の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明に係る遊技媒体払出手法の概要を示す図である。
【図2】図2は、本実施例に係る台間装置が接続されるネットワーク環境を示す図である。
【図3】図3は、台間装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、台間装置の外観図である。
【図5】図5は、設定情報の一例を示す図である。
【図6】図6は、払出判定部の動作例を説明するための図である。
【図7】図7は、カード受付状況の表示例を示す図である。
【図8】図8は、台間装置が実行する処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る台間装置および遊技媒体払出システムの実施例を詳細に説明する。なお、以下の説明では、パチンコ店などの遊技店に設置されるパチンコ機やパチスロ機といった遊技機と併設された計数機能付き台間装置(以下、単に「台間装置」と記載する)が、カード返却や遊技媒体払い出しを行う場合について説明する。
【0025】
まず、実施例の詳細な説明に先立って、本発明に係る遊技媒体払出手法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る遊技媒体払出手法の概要を示す図である。なお、同図の(A)には、本発明に係る遊技媒体払出手法の動作パターンA(以下、単に「パターンA」と記載する)を、同図の(B)には、同じく動作パターンB(以下、単に「パターンB」と記載する)を、それぞれ示している。
【0026】
また、同図では、遊技客が、1円レートのコーナーで持玉価値が関連付けられたカード1aを4円レートのコーナーの台間装置10へ挿入して、遊技しようとした場合について示している。なお、同図に示した「残額」は、プリペイド価値の残価値をあらわし、「持玉」は、持玉価値をあらわすものとする。たとえば、「持玉 2000玉(1円)」は、単価が1円の持玉が2000玉あることを示している。
【0027】
図1の(A)に示したように、パターンAでは、残額および持玉価値が関連付けられたカード1aが台間装置10へ挿入されると(同図の(A−1)参照)、台間装置10は、カード使用が不可であると判定する(同図の(A−2)参照)。このように判定する理由は、カード1aに関連付けられた持玉価値(同図では「2000玉」)のレート(単価)が1円であり、台間装置10のレート(4円)とは異なるためである。
【0028】
この場合、本発明に係る遊技媒体払出手法では、図示しない表示部などに対してカードの使用ができない旨を表示したうえで(同図の(A−3)参照)、カード1aを返却する(同図の(A−4)参照)。ここで、「別レートの持玉を保有しているため使用できません」などのように、カード使用ができない理由を表示することが好ましい。このようにすることで、遊技客は、カードを使用できない理由を知ることができ、残額があるにも関わらずカード1aを破棄したり、放置したりといった事態を回避することができる。
【0029】
このように、パターンAでは、カード使用不可判定を行った場合に、カード使用ができない理由を表示することとしたので、遊技客がカードの価値について誤解することを防止することができる。また、パターンAでは、カード使用不可判定を行った場合に、ただちにカード返却を行うことしたので、カードの取り忘れを防止することができる。
【0030】
ところで、パターンAでは、カード1aに関連付けられた持玉価値のレート(単価)が、台間装置10のレート(単価)と異なる場合には、カード使用を認めずに直ちに返却することとした。
【0031】
しかしながらこれに限らず、本発明に係る遊技媒体払出手法では、残額の使用に限ってカード使用を認める動作パターン(パターンB)を選択することも可能である。具体的には、図1の(B)に示したように、残額および持玉価値が関連付けられたカード1aが台間装置10へ挿入されると(同図の(B−1)参照)、台間装置10は、カード使用が可能であると判定する(同図の(B−2)参照)。このように判定する理由は、カード1aに関連付けられた残額(同図では「1000円」)に限ってカード1aの使用を許容するためである。
【0032】
この場合、図示しない表示部などに対してカードの使用が可能である旨を表示する(同図の(B−3)参照)。ここで、残額の使用は可能であるが、持玉価値の使用は不可能である旨を併せて表示することとしてもよい。
【0033】
つづいて、遊技客によって残額を用いた遊技媒体の貸出指示がなされ、遊技台が大当たりに入賞して遊技媒体が払い出されると、台間装置10の計数部は、遊技媒体の計数を開始する(同図の(B−4)参照)。そして、遊技媒体の計数が開始されると、カード1aを返却する(同図の(B−5)参照)。
【0034】
同図に示した場合では、残額が500円消費されて残額が500円となったカード1aが返却されている。なお、持玉価値の変更はない。そして、台間装置10は、計数部による計数値の関連付け先を、内蔵カード1bへ変更したうえで、計数値を持玉価値として内蔵カード1bへ関連付ける(同図の(B−6)参照)。
【0035】
このように、パターンBでは、残額の使用に限ってカード使用を認めつつ、あらたな計数値については、内蔵カード1bへ関連付けることとしたので、異なるレートの持玉価値を合算してしまう事態を回避することができるとともに、遊技客の利便性を向上させることができる。なお、パターンBにおける残額(プリペイド残額)を、後に発行する内蔵カード1bへ関連付けることとしてもよい。
【0036】
以下では、図1を用いて説明した遊技媒体払出手法を適用した台間装置10についての実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、一般の遊技客が使用する一般カードを対象とする場合について主に説明することとする。
【実施例】
【0037】
図2は、本実施例に係る台間装置10が接続されるネットワーク環境を示す図である。同図に示すように、遊技台100ごとに設けられる台間装置10は、店舗内LAN(Local Area Network)20などのネットワーク経由で、管理装置200、島コントローラ300、精算機400、景品管理機500、カード処理機600、景品払出機700といった各機器と接続されている。なお、遊技媒体払出システムは、台間装置10と、管理装置200とから構成される。
【0038】
また、島コントローラ300は、台間装置10および遊技台100が設置される遊技島ごとに設けられる中継装置であり、管理装置200/台間装置10間、あるいは、管理装置200/遊技台100間の通信データを中継する。
【0039】
ここで、台間装置10がカードを返却した場合、他の遊技台100で遊技を継続する意志がない遊技客は、カードを精算機400へ挿入することで、プリペイド価値(プリペイド残額)に応じた貨幣を受け取る。また、遊技客は、景品交換コーナーへカードを持参し、カード処理機600にカードをかざしたり挿入したりする。そして、遊技店の従業員が景品管理機500や景品払出機700を操作することで、遊技客は、持玉価値に応じた景品を受け取ることになる。
【0040】
なお、同図に示すように、管理装置200は、カード(記録媒体)に関連付けられる価値を管理する記録媒体管理DB(データベース)201を有している。そして、記録媒体管理DB201は、プリペイド価値を管理するプリペイドカードDB(データベース)201aと、遊技客が獲得した遊技媒体を換金したり景品交換したりすることなく遊技店へ預けておくことを指す貯玉を管理する貯玉DB(データベース)201bと、遊技店が獲得した持玉価値を管理する持玉DB(データベース)201cとから構成される。
【0041】
たとえば、台間装置10が返却するカードに価値付けられる持玉価値やプリペイド価値は、管理装置200が管理するプリペイドカードDB201aや、持玉DB201cによっても管理されている。なお、貯玉DB(データベース)201bは、遊技店の会員に対して配布される会員カードに付与された貯玉サービスを行うためのデータベースであり、一般カードの場合には、プリペイドカードDB(データベース)201aおよび持玉DB(データベース)201cのみが関連する。ここで、貯玉DB(データベース)201bについては、会員用の管理装置を別途設けることとしたうえで、かかる会員用の管理装置が貯玉DB(データベース)201bを管理することとしてもよい。
【0042】
次に、本実施例に係る台間装置10の構成について図3を用いて説明する。図3は、台間装置10の構成を示すブロック図である。なお、同図には、台間装置10の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0043】
同図に示すように、台間装置10は、通信部11と、カード保持部12と、払出部13と、操作・表示部14と、計数部15と、制御部16と、記憶部17とを備えている。また、制御部16は、設定部16aと、払出判定部16bとをさらに備えており、記憶部17は、設定情報17aと、単価17bと、台番号17cと、持玉情報17dとを記憶する。
【0044】
通信部11は、LAN(Local Area Network)ボードなどの通信デバイスで構成され、図2に示した店舗内LAN20経由で、管理装置200から設定情報17aなどの情報を受信するとともに、管理装置200に対して持玉情報17dなどの情報を送信する処理を行う。
【0045】
カード保持部12は、台間装置10にあらかじめ装填された内蔵カード(一般カード)を有しており、遊技店の会員に対して発行される会員カードや、他の台間装置10などによって発行された一般カードの挿入を受け付けて保持する。ここで、内蔵カード(一般カード)は、遊技店の開店前などにカード保持部12へあらかじめ複数枚装填されており、あらたな持玉価値やプリペイド価値が関連付けられたうえで返却される。
【0046】
ここで、内蔵カード(一般カード)を返却された遊技客は、遊技台を変更して再遊技する場合、返却された内蔵カードを他の台間装置10のカード保持部12へ挿入することで、内蔵カード(一般カード)に関連付けられた持玉価値やプリペイド価値を利用することができる。なお、持玉価値やプリペイド価値が使い切られた場合には、かかるカードは、カード保持部12によってそのまま収容され、あらかじめ装填されたカードと同様の取扱いとなる。
【0047】
また、カード保持部12が会員カードを受け付けた場合には、遊技客は、会員カードに関連付けられた持玉価値やプリペイド価値を利用することができる。ただし、会員カードは、持玉価値やプリペイド価値が使い切られた場合であっても返却される点で内蔵カード(一般カード)とは異なる。なお、カード保持部12は、カードへのデータ書き込みおよびカードからのデータ読み出しを行うカードR/W(リーダ/ライタ)を有しているものとする。
【0048】
払出部13は、遊技客に対して遊技媒体の払い出しを行うデバイスである。また、払出部13は、払出判定部16bから遊技媒体の払い出し指示を受けた場合には、持玉価値に相当する遊技媒体の払い出しを行う。
【0049】
操作・表示部14は、台間装置10に対する操作を受け付けるボタンなどの入力デバイスと、各種情報を表示するためのディスプレイなどの表示デバイスとから構成される。この操作・表示部14は、たとえば、カード返却ボタンに相当する「返却ボタン」を有しており、カードの返却を要求する遊技客によって返却ボタンが押下された場合には、カード返却要求があった旨を示す信号を、制御部16の払出判定部16bに対して通知するものとする。また、操作・表示部14は、払出判定部16bから通知された情報を表示デバイスへ表示するものとする。
【0050】
計数部15は、遊技客が獲得した遊技媒体(たとえば、パチンコ玉)を計数し、計数した計数値を持玉情報17dとして記憶部17に記憶させる。なお、かかる計数値がカウントアップされるたびに持玉情報17dは更新されるものとする。
【0051】
ここで、図3に示した台間装置10の外観構成について図4を用いて説明しておく。図4は、台間装置10の外観図である。なお、同図には、台間装置10が併設された遊技台100を破線で示している。また、同図では、紙幣のみを受け付ける台間装置10を示しているが、硬貨受け付け用のユニットを備えることとしてもよい。
【0052】
図4に示すように、台間装置10は、台間装置10の装置状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部51と、遊技媒体貸し出しのための各種紙幣を受け付ける紙幣挿入部52と、遊技店の従業員が携帯するリモコン(携帯端末装置)からの指示を受け付けるリモコン受光部53と、ディスプレイなどの表示部およびテンキー、カードの返却ボタンといった操作部を含んだ操作・表示部54とを備えている。
【0053】
また、台間装置10は、持玉等の遊技媒体を払い出すノズルを備えた持玉払出部55と、一般カードや会員カードといったカードを受け付けるとともに、持玉価値やプリペイド価値が関連付けられたカードを返却するカード挿入部56と、遊技客が獲得した遊技媒体(持玉)を計数する計数部57と、持玉(獲得玉)を貯留する玉貯留部58とを備えている。ここで、遊技台100の下皿100cから落下した遊技媒体は、玉貯留部58を経て計数部57へと導かれることになる。
【0054】
なお、遊技台100には、カードの残額や、貸し出された遊技媒体の数などを表示する表示部100aと、遊技媒体の貸し出しを指示する貸出ボタンやカード返却を指示する返却ボタンといった操作ボタン100bとが設けられる。
【0055】
台間装置10は、同図に示す遊技機100の下皿100cから落下した持玉(獲得玉)を玉貯留部58でいったん貯留し、貯留した持玉(獲得玉)を計数部57へ導く。そして、計数部57で持玉(獲得玉)の数量を計数する。なお、計数後の遊技媒体は、遊技島内に形成される図示しない遊技媒体回収経路へ排出される。
【0056】
そして、台間装置10に持玉が記憶された状態で、遊技客が持玉払出ボタンを押下した場合には、持玉(獲得玉)を持玉払出部55経由で遊技台100へ投出する。なお、持玉払出部55は、紙幣挿入部52へ紙幣が挿入されたり、カード挿入部56へプリペイド価値が関連付けられたカードが挿入されたりして、遊技台100の貸し出しボタンが押下された場合の払い出しを併せて行う場合もある。
【0057】
なお、図4には、計数部57が台間装置10の下部に設けられている場合について示したが、計数部57を、台間装置10や遊技台100が設置される遊技島の膳板を貫通させた位置(膳板の下方)に設けることとしてもよい。また、計数部57を台間装置10とは独立した装置として構成することとしてもよい。
【0058】
図3の説明に戻り、制御部16について説明する。制御部16は、図1に示したパターンA、パターンBなどの動作設定、カード返却に関する情報の表示、カード返却タイミングの決定といった処理を行う処理部である。
【0059】
設定部16aは、通信部11経由で管理装置200から受け取った設定情報17aを記憶部17に対して記憶させる処理を行う処理部である。ここで、設定情報17aを管理装置200から受け取るタイミングについては、台間装置10の設置時、遊技店の開店前といった所定のタイミングとすることができる。なお、後述する単価17bおよび台番号17cについても、設定情報17aと同様に管理装置200から受け取ることとしてもよい。
【0060】
払出判定部16bは、カード保持部12からカードが挿入された旨を示す信号を受け取った場合に、設定情報17aに基づき、台間装置10の動作パターンを決定する処理を行う処理部である。また、この払出判定部16bは、カードを返却する際に、カード返却操作・表示部14に対してカード使用ができない理由などを表示させる処理、プリペイド価値の使用を許可した場合に、内蔵カードに対して持玉情報17dを関連付ける処理などを行う処理部でもある。
【0061】
ここで、上記した設定情報17aの例、払出判定部16bの動作例およびカード受付状況の表示例について図5〜図7を用いて説明しておく。まず、設定情報17aの例について説明する。図5は、設定情報17aの一例を示す図である。なお、同図の(A)には、同一レート内の台移動を禁止する運用を行う場合の例、同図の(B)には、異レート間の台移動を禁止する運用を行う場合の例、をそれぞれ示している。
【0062】
図5の(A)に示したように、同一レート内の台移動を禁止する運用を行う場合には、設定情報17aでは、使用条件として「台番号」が選択される。なお、図5の(A)では、動作パターンとしてパターンA(図1参照)が選択された場合を示しているが、パターンB(図1参照)の選択ももちろん可能である。
【0063】
この場合、払出判定部16bは、カード保持部12に挿入されたカードに関連付けられた持玉価値に含まれる台番号と、記憶部17の台番号17cとを対比し、両者が一致しない場合に、パターンAの動作、すなわち、プリペイド残額の使用は認めるが、持玉の使用は認めない動作を行う。ただし、プリペイド残額の使用を禁止する設定を行うこととしてもよい。
【0064】
一方、図5の(B)に示したように、異レート間の台移動を禁止する運用を行う場合には、設定情報17aでは、使用条件として「単価」が選択される。なお、図5の(B)では、動作パターンとしてパターンB(図1参照)が選択された場合を示しているが、パターンA(図1参照)の選択ももちろん可能である。
【0065】
この場合、払出判定部16bは、カード保持部12に挿入されたカードに関連付けられた持玉価値に含まれる単価と、記憶部17の単価17bとを対比し、両者が一致しない場合に、パターンBの動作、すなわち、カードに関連付けられたプリペイド価値の使用を認めつつ、あらたな計数が行われると内蔵カードへ計数値を関連付ける動作を行う。
【0066】
次に、払出判定部16bの動作例について説明する。図6は、払出判定部16bの動作例を説明するための図である。なお、同図の(A)には、説明の前提とする単価17bおよび台番号17cの内容を示している。以下では、同図の(A)に示したように、台間装置10に設定された単価17bが「4円」であり、台番号17cが「500」である場合について説明する。
【0067】
図6の(B−1)に示したように、カード1aにプリペイド残額(同図の「残額」参照)が「1000円」、持玉価値(同図の「持玉」参照)が「500玉」関連付けられているとする。ここで、持玉価値の単価は「4円」であり、持玉価値が関連付けられた台番号が「100」であるとする。
【0068】
この場合、払出判定部16bは、設定情報17aが図5の(A)に示した内容であれば、図6の(A)に示した台番号(500)と、図6の(B−1)に示した台番号(100)とが一致しないので、パターンAの動作を行う旨を決定する。また、設定情報17aが図5の(B)に示した内容であれば、図6の(A)に示した単価(4円)と、図6の(B−1)に示した単価(4円)とが一致するので、カード1aにおける持玉価値の使用を許可する。すなわち、カード1aの使用を全面的に許可する。
【0069】
また、図6の(B−2)に示したように、カード1aにプリペイド残額(同図の「残額」参照)が「1000円」、持玉価値(同図の「持玉」参照)が「2000玉」関連付けられているとする。ここで、持玉価値の単価は「1円」であり、持玉価値が関連付けられた台番号が「100」であるとする。
【0070】
この場合、払出判定部16bは、設定情報17aが図5の(A)に示した内容であれば、図6の(A)に示した台番号(500)と、図6の(B−1)に示した台番号(100)とが一致しないので、パターンAの動作を行う旨を決定する。また、設定情報17aが図5の(B)に示した内容であれば、図6の(A)に示した単価(4円)と、図6の(B−1)に示した単価(1円)とが一致しないので、パターンBの動作を行う旨を決定する。
【0071】
次に、カード受付状況の表示例について説明する。図7は、カード受付状況の表示例である。図7の(A)に示したように、払出判定部16bが、カード1aの使用を全面的に許可した場合およびカード1aのプリペイド残額の使用を許可した場合には(パターンB)、カードの使用が可能である旨のメッセージを操作・表示部14へ表示させる。ここで、同図に示したように、プリペイド残額および持玉価値を表示することが好ましい。なお、持玉価値の使用はできない旨を表示することとしてもよい。
【0072】
また、図7の(B)に示したように、払出判定部16bが、カード1aのプリペイド残額の使用を許可しない場合には(パターンA)、カードの使用ができない理由を含んだメッセージを操作・表示部14へ表示させる。ここで、同図に示したように、プリペイド価値の残額と併せて持玉価値の単価(同図では「1円レート」)を表示することが好ましい。
【0073】
図3の説明に戻り、記憶部17について説明する。記憶部17は、ハードディスクドライブや不揮発性メモリといった記憶デバイスで構成される記憶部であり、設定情報17a、単価17b、台番号17cおよび持玉情報17dを記憶する。
【0074】
設定情報17aは、図5を用いて既に説明したように、台移動の禁止運用種別に応じた動作パターンをあらかじめ定義した情報である。たとえば、同一レート間の台移動を禁止する運用を行う場合には、使用条件として「台番号」を用いるように設定することとすればよい。また、異レート間の台移動を禁止する運用を行う場合には、使用条件として「単価」を用いるように設定することとすればよい。
【0075】
なお、本実施例では、設定情報17aが、使用条件と動作パターンとの組合せを定義した情報である場合について示したが、設定情報17aに対して図7に示した表示メッセージの内容を定義したり、表示メッセージの表示を行うか否かを定義したりすることとしてもよい。また、設定情報17aに単価17bおよび台番号17cを定義することとしてもよい。
【0076】
単価17bは、台間装置10のレートであり、台番号17cは、台間装置10に対応する遊技台100を識別する識別子である。また、持玉情報17dは、計数部15によって計数された遊技媒体の計数値である。
【0077】
次に、台間装置10が実行する処理手順について図8を用いて説明する。図8は、台間装置10が実行する処理手順を示すフローチャートである。なお、同図には、異レート間の台移動を禁止する運用を行う場合のフローチャートを示している。
【0078】
図8に示したように、カード保持部12は、受付カードからプリペイド残額、持玉価値および持玉の単価を読み出し(ステップS101)、払出判定部16bは、受付カードから読み出した自装置の単価が自装置の単価17bと不一致であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0079】
そして、自装置の単価17bと一致した場合には(ステップS102,No)、プリペイド残額および持玉価値の使用を許可し(ステップS110)、受付カードが使用可能である旨を報知して(ステップS111)、処理を終了する。
【0080】
一方、自装置の単価17bと不一致である場合には(ステップS102,Yes)、プリペイド残額の使用許可設定があるか否かを判定する(ステップS103)。ここで、プリペイド残額の使用許可設定がある場合とは、図5の(B)に示したように、設定情報17aにおいて、使用条件の単価と、動作パターンのパターンBとの組合せが定義されている場合を指す。また、プリペイド残額の使用許可設定がない場合とは、設定情報17aにおいて、使用条件の単価と、動作パターンのパターンAとの組合せが定義されている場合を指す。
【0081】
そして、プリペイド残額の使用許可設定がある場合(ステップS103,Yes)、すなわち、動作パターンがパターンBである場合には、プリペイド残額の使用のみを許可し(ステップS104)、受付カードが使用可能である旨を報知する(ステップS105)。つづいて、計数部15が計数を開始したか否かを判定する(ステップS107)。
【0082】
そして、計数部15が計数を開始した場合には(ステップS107,Yes)、計数値の関連付け先を内蔵カードとしたうえで(ステップS108)、受付カードを返却し(ステップS109)、処理を終了する。ここで、受付カードを返却する際に、受付カードの返却理由を報知することとしてもよい。なお、ステップS107の判定条件を満たさなかった場合には(ステップS107,No)、ステップS107の処理を繰り返す。
【0083】
ところで、ステップS103の判定条件を満たさなかった場合(ステップS103,No)、動作パターンがパターンAである場合には、受付カードが使用不可である旨を報知する(ステップS106)。そして、受付カードを返却し(ステップS109)、処理を終了する。
【0084】
上述してきたように、本実施例では、計数部が、自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数し、記憶部が、自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶し、カード保持部が、遊技媒体が計数された台間装置の識別子および/またはかかる台間装置における単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付け、払出判定部が、受け付けられた記録媒体に関連付けられた持玉価値の識別子が記憶された識別子と一致しない場合、または、持玉価値の単価が記憶された単価と一致しない場合に、かかる持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行うように台間装置を構成した。したがって、台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行うことができる。
【0085】
なお、上述した実施例では、計数部を備えた台間装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、計数部を台間装置とは独立した計数装置として構成して台間装置および計数装置が相互に通信する場合に、本発明を適用することとしてもよい。
【0086】
また、上述した実施例では、玉貸機能と各台計数機能とを兼ね備えた1台の台間装置に対して本発明を適用した場合について説明したが、玉貸機能を有する第1の台間装置(CRユニット)と、各台計数機能を有する第2の台間装置(計数サンド)とを併設するシステム(ダブルサンド方式)に対して本発明を適用することとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0087】
以上のように、本発明に係る台間装置および遊技媒体払出システムは、台移動を禁止する運用を行うか否かに関わらず、遊技客に対して誤解を与えにくいカード運用を行いたい場合に有用であり、特に、各台計数方式を用いた遊技店システムへの適用に適している。
【符号の説明】
【0088】
1a カード
1b 内蔵カード
10 台間装置
11 通信部
12 カード保持部
13 払出部
14 操作・表示部
15 計数部
16 制御部
16a 設定部
16b 払出判定部
17 記憶部
17a 設定情報
17b 単価
17c 台番号
17d 持玉情報
20 店舗内LAN
51 状態表示部
52 紙幣挿入部
53 リモコン受光部
54 表示・操作部
55 持玉払出部
56 カード挿入部
57 計数部
58 玉貯留部
100 遊技台
100a 表示部
100b 操作ボタン
100c 下皿
200 管理装置
300 島コントローラ
400 精算機
500 景品管理機
600 カード処理機
700 景品払出機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技台に対応して設けられる台間装置であって、
自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数手段と、
自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶する記憶手段と、
遊技媒体が計数された前記台間装置の前記識別子および/または当該台間装置における前記単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付ける記録媒体受付手段と、
前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体に関連付けられた前記持玉価値の前記識別子が前記記憶手段に記憶された前記識別子と一致しない場合、または、当該持玉価値の前記単価が前記記憶手段に記憶された前記単価と一致しない場合に、当該持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行う払出判定手段と
を備えたことを特徴とする台間装置。
【請求項2】
前記払出判定手段は、
前記持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、当該持玉価値が関連付けられた前記記録媒体を返却するように指示するとともに、前記計数手段によるあらたな前記持玉価値の対応付け先を前記記録媒体受付手段があらかじめ保持する他の記録媒体とするように指示することを特徴とする請求項1に記載の台間装置。
【請求項3】
前記払出判定手段は、
前記持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、前記計数手段が計数を開始したことを条件として前記持玉価値が関連付けられた前記記録媒体を返却するように指示することを特徴とする請求項1または2に記載の台間装置。
【請求項4】
前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体に対して前記持玉価値および前記残価値の双方が関連付けられており、前記払出判定手段が当該持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行った場合に、当該残価値に基づく遊技媒体の払い出しを許容するか否かを設定する設定手段
をさらに備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の台間装置。
【請求項5】
前記払出判定手段は、
前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体が一般遊技客用の一般カードである場合に、前記持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しに係る判定を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の台間装置。
【請求項6】
遊技台に対応して設けられる台間装置と前記台間装置を管理する管理装置とで遊技媒体の払い出しを行う遊技媒体払出システムであって、
前記台間装置は、
自装置に対応する遊技台で遊技者が獲得した遊技媒体を計数する計数手段と、
自装置を識別する識別子および/または自装置における遊技媒体の単価を記憶する記憶手段と、
遊技媒体が計数された前記台間装置の前記識別子および/または当該台間装置における前記単価を遊技媒体の計数値に対応付けた持玉価値と、プリペイド価値の残価値を示す残価値とが関連付けられた記録媒体を受け付ける記録媒体受付手段と、
前記記録媒体受付手段によって受け付けられた記録媒体に関連付けられた前記持玉価値の前記識別子が前記記憶手段に記憶された前記識別子と一致しない場合、または、当該持玉価値の前記単価が前記記憶手段に記憶された前記単価と一致しない場合に、当該持玉価値に基づく遊技媒体の払い出しを不許可とする旨の判定を行う払出判定手段と
を備え、
前記管理装置は、
前記記録媒体に関連付けられた前記持玉価値および前記残価値を記録媒体情報として記憶する記録媒体情報記憶手段
を備えたことを特徴とする遊技媒体払出システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate