説明

吐出容器

【課題】 定量吐出容器において、計量状態と吐出状態とが重ならないようにして、正確な計量動作と、安全な吐出動作とを得ることを目的とする。
【解決手段】 吐出する内容液Nを計量する計量室Kの供給口12と吐出口21を、「計量状態」から「吐出状態」への切り換わりの途中で、両方を同時に閉鎖する状態とし、これにより吐出状態時に、計量されていない内容液Nが不正に吐出されるのを確実に阻止して、安全で正確な計量吐出動作を得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納した育毛剤や化粧液等の内容液を、一回の使用量に見合った一定量を計量して吐出することができる、定量吐出容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
収納した育毛剤や化粧液等の内容液を、使用の度に、一定量に計量して吐出する、定量吐出容器の従来技術として、中栓に配置された円筒部を適宜上下動させて、第一弁および第二弁を交互に開閉することにより、容器本体内の内容液を計量筒部に流し込んで計量し、この計量筒部内の内容液を、注出口から注出するようにしていた。
【特許文献1】特開2002−337910号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、第一弁が開放している計量状態から、第二弁が開放する注出状態への切り換わりに際して、両方の弁が「開」となる状態があり、このため計量した量よりも多い量の内容液が注出されることになる、と云う問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、定量吐出容器において、計量状態と吐出状態とが重ならないようにすることを技術的課題とし、もって正確な計量動作と、安全な吐出動作とを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による定量吐出容器は、内容液を収納するボトル状容器本体と、この容器本体の口筒部に密に組付いて、定量の内容液を計量吐出する吐出キャップとから構成されている。
【0006】
吐出キャップは、計量室を形成する計量室体と、この計量室体内に昇降変位可能および抜け出し不能に組付いたバルブ体と、から構成されている。
【0007】
バルブ体は、下端部に、計量室の容器本体との連通口である供給口を開閉する供給側バルブ部を、反対に上端部に、計量室の外部への開放口である吐出口を開閉する吐出側バルブ部をそれぞれ形成し、上端に、吐出通路を形成して吐出口から突き出る操作片を突設して構成されている。
【0008】
計量室は、バルブ体が計量室体内で昇降変位する過程で、吐出口が閉じると共に供給口が開く「計量状態」、吐出口と供給口の両方が閉じる「計量室密閉状態」、吐出口が開くと共に供給口が閉じる「吐出状態」のいずれかになる。
【0009】
バルブ体が上昇限に位置した状態では、計量室の吐出口は、バルブ体の吐出側バルブ部で密閉されていると共に、計量室の供給口は、バルブ体の供給側バルブ部が上方に離脱して開放され、「計量状態」となっており、バルブ体の操作片は吐出口から突出している。
【0010】
この「計量状態」で容器を倒立させると、容器本体内の内容液が、供給口から計量室内に流下し、計量室内が内容液で満たされる。
【0011】
この状態(容器を倒立させた状態)のままで、突出しているバルブ体の操作片を頭皮等の被塗布面に押付けて、計量室体内に押し込み、バルブ体を計量室体に対して上昇変位させる。
【0012】
このバルブ体の上昇限まで変位した状態では、計量室の供給口は、バルブ体の供給側バルブ部で密閉されると共に、計量室の吐出口は、バルブ体の吐出側バルブ部が上方に離脱して開放され、「吐出状態」となり、計量室内の一定量に計量された内容液が、吐出口から吐出されて、被塗布面に塗布される。
【0013】
この「計量状態」から「吐出状態」への切り換わりの途中では、供給口と吐出口の両方が密閉される「計量室密閉状態」となる。
【0014】
このため、吐出口が開放される「吐出状態」では、必ず、供給口が密閉されているので、吐出されるのは、一定量に計量された内容液だけとなる。
【0015】
同様に、「計量状態」では、必ず吐出口が密閉されているので、計量動作状態で、内容液が吐出口から漏れ出ることがない。
【0016】
本発明の別の構成は、バルブ体の供給側バルブ部の直上に、この供給側バルブ部が供給口を密閉すると共に、吐出側バルブ部が吐出口を開放した位置で、バルブ体の下降変位を不能とする供給側ストッパを設け、また吐出側バルブ部の直下に、この吐出側バルブ部が吐出口を密閉すると共に、供給側バルブ部が供給口を開放した位置で、バルブ体の上昇変位を不能とする吐出側ストッパを設けた、ことにある。
【0017】
バルブ体に、供給側ストッパおよび吐出側ストッパを設けたものにあっては、計量室体に対するバルブ体の昇降変位可能な組付き状態を、安定したものとすることができ、また「計量状態」および「吐出状態」のセッチングや保持が容易となる。
【0018】
また、本発明の別の構成は、計量室体を、容器本体の口筒部に密に組付くと共に、供給口を開口形成する中栓体と、この中栓体に密に組付いて計量室を形成すると共に、上端に吐出口を開口形成するキャップ本体と、から構成した、ことにある。
【0019】
計量室体を、中栓体とキャップ本体とから構成したものにあっては、計量室体に対するバルブ体の、昇降変位可能で抜け出し不能な組付けを簡単に得ることができ、その分、バルブ体の構造が簡単となる。
【0020】
また、本発明の別の構成は、計量室体の吐出口の開口面に係止突片を形成し、バルブ体の吐出側バルブ部の外周面に、係止突片に上方から乗り越え係止する係止周条を設けた、ことにある。
【0021】
吐出口に係止突片を、吐出側バルブ部に係止周条を設けたものにあっては、係止突片と係止周条との係止により、「計量状態」を保持するので、「計量状態」でのバルブ体の不要な変位の発生を防止する。
【0022】
また、本発明の別の構成は、バルブ体の操作片の外周面に、全高さ範囲に亘って、複数の縦溝状の吐出溝を形成した、ことにある。
【0023】
バルブ体の操作片に吐出溝を設けたものにあっては、操作片の被塗布面への押付けに関わりなく、計量した内容液を円滑に吐出させる通路が、確保される。
【0024】
また、本発明の別の構成は、計量室体の吐出口を、この計量室体の上端に起立設した吐出筒で形成し、バルブ体の吐出側バルブ部のバルブ機能部分を、吐出筒内周面に密に摺接する係止周条で形成した、ことにある。
【0025】
吐出口を吐出筒で構成すると共に、吐出側バルブ部のバルブ機能部分を係止周条で構成したものにあっては、吐出側バルブ部が吐出口を密閉しているストロークが大きくなり、これにより「計量状態」と「吐出状態」との切り換えストロークを大きくすることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明にあっては、供給口と吐出口とが同時に開放する状態となることが絶対になく、かつ「計量状態」から「吐出状態」への切り換わりの途中で、供給口と吐出口の両方が密閉される「計量室密閉状態」となるので、計量した内容液の安定して正確な吐出を得ることができると共に、安全で正確な計量動作を得ることができる。
【0027】
バルブ体に、供給側ストッパおよび吐出側ストッパを設けたものにあっては、バルブ体を安定して昇降変位させることができると共に、「計量状態」と「吐出状態」のセッチングや保持が容易となるので、「計量状態」と「吐出状態」の切り換えを、円滑にかつ確実にそして正確に達成することができる。
【0028】
計量室体を、中栓体とキャップ本体とから構成したものにあっては、計量室体に対するバルブ体の、昇降変位可能で抜け出し不能な組付けを簡単に得ることができるので、吐出キャップを簡単に構成することができる。
【0029】
吐出口に係止突片を、吐出側バルブ部に係止周条を設けたものにあっては、「計量状態」でのバルブ体の不要な変位の発生を防止するので、計量時における内容液の漏出を、確実に阻止し、安全な計量動作を得ることができる。
【0030】
バルブ体の操作片に吐出溝を設けたものにあっては、計量した内容液を円滑に突出させる通路を、確保することができるので、操作片の被塗布面への押付けに関わりなく、内容液の安定して円滑な吐出を得ることができる。
【0031】
吐出口を吐出筒で構成すると共に、吐出側バルブ部のバルブ機能部分を係止周条で構成したものにあっては、「計量状態」と「吐出状態」との切り換えストロークを大きくすることができるので、適正で安定した「計量状態」と「吐出状態」との切り換え動作を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の一実施形態例を、図面を参照しながら説明する。
【0033】
図1〜図3は、外キャップ35の螺脱動作に伴う吐出キャップ4の状態切り換わり変化を示す、要部縦半断面図、図4〜図9は、吐出キャップ4の切り換わり状態を示す説明図である。
【0034】
育毛剤等の内容液Nを収納する、ボトル状の容器本体1の口筒部2には、外周面に螺条が、そして上端に、外周面に係合溝を周設した係合筒片3が設けられており、この係合突片3に係合した状態で、内容液Nを一定量計量して吐出する吐出キャップ4を取付け、また螺条との螺合により、吐出キャップ4を覆う外キャップ35を着脱可能に組付けている。
【0035】
外キャップ35(以下、図1ないし図3参照)は、平円板状の天板36の周端から、口筒部2に螺合する螺合筒37を垂下設すると共に、天板36の下面中央部に、吐出キャップ4の吐出筒22に密に外嵌する栓筒片39と、バルブ体24の操作片31に嵌入係合する係合片40とを設け、さらに天板36の周端から、螺合筒37を囲んで、外キャップ35の外観を整える外筒38を垂下設している。
【0036】
吐出キャップ4(以下、特に図5、図7、図9参照)は、容器本体1の口筒部2に密に組付くと共に、下側に、容器本体1内との連通口である供給口12を、反対に上側に、外部への開放口である吐出口21を開口形成して、一定容積の計量室Kを形成する計量室体5と、この計量室体5内に昇降変位可能に組付いて、供給口12および吐出口21を開閉すると共に、吐出口21から上端部の操作片31を突出させたバルブ体24とから構成されている。
【0037】
計量室体5は、口筒部2に密に組付く、下半分の中栓体6と、この中栓体6に密に組付いて計量室Kを形成する、上半分のキャップ本体15とを組合わせて構成されている。
【0038】
中栓体6は、口筒部2の係合筒片3上に位置する本体筒7の内側下端から、係合筒片3に密嵌入する嵌着筒片10を垂下設すると共に、本体筒7の内周面下端部に円形リング板状の内鍔片11を周設し、この内鍔片11の内周縁から供給口12を形成する脚筒片13aを垂下設しており、この脚筒片13aの下端には、複数の脚片13を介して、中央部に起立状に位置する棒片14が連設されている。
【0039】
なお、本体筒7は、外周面に係止突片を設けた、下半分の係止筒部8と、外周面に複数のシール条を設けた、上半分の密嵌筒部9とから構成されている。
【0040】
キャップ本体15は、中栓体6の本体筒7に、密に外嵌して係止組付きする主体筒16の上端に、上端にドーム状の頂壁片20を連設した計量筒部19を起立連設し、頂壁片20の中央部に、吐出口21を開口形成する吐出筒22を起立設している。
【0041】
なお、主体筒16は、中栓体6の係止筒部8に乗り越え係止すると共に、口筒部2の係合筒片3に乗り越え係止する、下半分の組付き筒部17と、中栓体6の密嵌筒部9に密に外嵌する、上半分に密着筒部18とから構成されており、また吐出筒22の内周面には、上側の内周面をわずかに拡径させる段部構造の係止突片23が形成されている。
【0042】
バルブ体24は、全体が円筒形状をしていて、主体部分のバルブ筒25と、このバルブ筒25の上端に、わずかに縮径して起立連設された操作片31とから構成されている。
【0043】
バルブ筒25は、その下端部を、脚筒片13aすなわち供給口12に嵌入可能に形成された供給側バルブ部26に構成すると共に、その上端部を、吐出筒22すなわち吐出口21に嵌入可能に形成された吐出側バルブ部27に構成している。
【0044】
供給側バルブ部26の外周面下端には、供給口12に密摺接してバルブ機能部分を形成するシール周条26aが設けられており、同様に、吐出側バルブ部27の外周面上端には、吐出口21に密摺接してバルブ機能部分を形成する係止周条28が設けられている。
【0045】
この吐出側バルブ部27の上端部に設けられてシール条として機能する突出高さの低い係止周条28は、「計量状態」時に、吐出筒22の係止突片23に密に係止することにより、バルブ体24の姿勢を安定して保持する。
【0046】
また、供給側バルブ部26の上端に位置するバルブ筒25部分には、外鍔状の供給側ストッパ29が設けられていて、この供給側ストッパ29が計量室体5の内鍔片11に突き当たることにより、バルブ体24の下降変位限を設定する。
【0047】
同様に、吐出側バルブ部27の下端に位置するバルブ筒25部分には、拡径段状の吐出側ストッパ30が設けられていて、この吐出側ストッパ30が計量室体5の吐出口21縁に突き当たることにより、バルブ体24の上昇変位限を設定する。
【0048】
吐出側バルブ部27の上端に起立連設された操作片31は、吐出筒22よりも大きい高さを有し、その内部に閉鎖壁32を設けて、バルブ体24の内部を外部に対して閉鎖しており、そして外周面に、全高さ範囲に亘って四本の縦溝状の吐出溝33を設けている。なお、操作片31は、吐出筒22と同じ高さでも良いと共に、縦溝状の吐出溝33は六本でも良い。
【0049】
この操作片31の、閉鎖壁32よりも上側の上端部の内周面上端部には、外キャップ35の係合片40が、計量室体5とバルブ体24との間に発生する摺動抵抗力よりも大きい係止力で係止する係止片34が突設されており、この係止片34の係合片40との係止を保持すべく、係合片40に嵌合する突片が閉鎖壁32の上面中央に突設されている。
【0050】
なお、閉鎖壁32の下面には、棒片14に緩く外嵌するガイド筒片32aが垂下設されており、このガイド筒片32aの棒片14に対する摺動により、バルブ体24の計量室体5に対する昇降変位動作を安定させている。
【0051】
計量室体5とバルブ体24とから成る吐出キャップ4において、下降してきたバルブ体24のシール周条26aが、最初に接触する脚筒片13a部分であるシール周条初接触部分から、上昇してきたバルブ体24の係止周条28が、最初に接触する吐出筒22部分である係止周条初接触部分までの距離を口間距離aとし、バルブ体24の供給側バルブ部26のシール周条26aから吐出側バルブ部27の係止周条28までの距離をバルブ間距離bとし、このバルブ間距離bは、口間距離aと等しいか、それより大きい値に設定している。
【0052】
このように、図示実施例にあっては、バルブ間距離bを、口間距離aと等しいか、それよりも大きい値に設定することにより、シール周条26aが供給口12に密摺接すると共に、係止周条28が吐出口21に密摺接する状態、すなわち「計量室密閉状態」を出現させることができるようにしている。
【0053】
次に、内容液Nの吐出動作を説明する。
図1に示した、容器本体1に外キャップ35が螺着した、容器の閉鎖状態においては、バルブ体24が下降限に位置して供給口12を閉鎖しており、また外キャップ35の栓筒片39が吐出キャップ4の吐出筒22に密に外嵌して、吐出口21を塞ぎ、そして外キャップ35の係合片40がバルブ体24の係止片34に係止している。
【0054】
この状態から、容器本体1に対して外キャップ35を螺脱上昇させると(図2参照)、係止片34と係合片40との係止により、バルブ体24も一緒に上昇限まで上昇して、バルブ体24が、供給口12を開放すると共に、吐出口21を閉鎖する。
【0055】
さらに、容器本体1に対して外キャップ35を完全に螺脱するまで上昇させると(図3参照)、上昇限に位置したバルブ体24は上昇変位できないので、係止片34と係合片40との係止が解除される。
【0056】
外キャップ35を螺脱させた容器本体1を倒立させると(図4と図5参照)、容器本体1内の内容液Nが、開放された供給口12から計量室K内に流入して、「計量状態」となり、吐出する内容液Nを計量する。
【0057】
この状態から、容器本体1を倒立姿勢にしたまま、頭皮等の被塗布面Tに操作片31を押付ける等して押し込むと(図6と図7参照)、計量室体5に対してバルブ体24が相対的に下降変位(図においては上昇変位)する。
【0058】
このバルブ体24の変位により、口間距離aとバルブ間距離bとの関係から、バルブ体24の吐出側バルブ部27が、吐出口21を開放するのに先立って、供給側バルブ部26が供給口12を閉鎖し、供給口12と吐出口21の両方が閉鎖されて「計量室密閉状態」となり、内容液Nの計量が完了する。
【0059】
この状態から、さらに操作片31の押し込みを押し進めて、バルブ体24を下降(図においては上昇)限まで変位させると(図8と図9参照)、供給口12が閉鎖され、吐出口21が開放される「吐出状態」となり、計量室K内の一定量に計量された内容液Nが、吐出口21から被塗布面T上に吐出されて塗布される。
【0060】
このように、計量した内容液Nを吐出させるための、「計量状態」から「吐出状態」への切り換えに際しては、必ず、供給口12と吐出口21の両方が閉じる「計量室密閉状態」となって、供給口12と吐出口21とが同時に開くことがないので、計量された内容液N以外の内容液Nが吐出されることは、全くない。
【0061】
操作片31の外周面に、内容液Nの吐出用通路を形成する吐出溝33が設けられているので、操作片31を被塗布面Tに押付けたとしても、この押付けが内容液Nの吐出に邪魔となることがない。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】外キャップの螺着状態での、要部を縦半断した全体図である。
【図2】外キャップの螺脱途中の、要部を縦半断した全体図である。
【図3】外キャップの螺脱時の、要部を縦半断した全体図である。
【図4】「計量状態」の容器本体を示す、全体外観図である。
【図5】図4の要部を拡大図示した、拡大縦断面である。
【図6】状態切り換えの途中の容器本体を示す、全体外観図である。
【図7】図6の要部を拡大図示した、拡大縦断面である。
【図8】「吐出状態」の容器本体を示す、全体外観図である。
【図9】図8の要部を拡大図示した、拡大縦断面である。
【符号の説明】
【0063】
1 ;容器本体
2 ;口筒部
3 ;係合筒片
4 ;吐出キャップ
5 ;計量室体
6 ;中栓体
7 ;本体筒
8 ;係止筒部
9 ;密嵌筒部
10;嵌着筒片
11;内鍔片
12;供給口
13;脚片
13a;脚筒片
14;棒片
15;キャップ本体
16;主体筒
17;組付き筒部
18;密着筒部
19;計量筒部
20;頂壁片
21;吐出口
22;吐出筒
23;係止突片
24;バルブ体
25;バルブ筒
26;供給側バルブ部
26a;シール周条
27;吐出側バルブ部
28;係止周条
29;供給側ストッパ
30;吐出側ストッパ
31;操作片
32;閉鎖壁
32a;ガイド筒片
33;吐出溝
34;係止片
35;外キャップ
36;天板
37;螺合筒
38;外筒
39;栓筒片
40;係合片
K ;計量室
N ;内容液
T ;被塗布面
a ;口間距離
b ;バルブ間距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容液を収納するボトル状容器本体と、該容器本体の口筒部に密に組付いて、定量の内容液を計量吐出する吐出キャップとから構成され、該吐出キャップを、計量室を形成する計量室体と、該計量室体内に昇降変位可能および抜け出し不能に組付き、下端部に、前記計量室の容器本体との連通口である供給口を開閉する供給側バルブ部を、反対に上端部に、前記計量室の外部への開放口である吐出口を開閉する吐出側バルブ部をそれぞれ形成し、上端に、吐出通路を形成して前記吐出口から突き出る操作片を突設したバルブ体と、から構成し、該バルブ体が計量室内で昇降変位する過程で、前記吐出口が閉じると共に供給口が開く「計量状態」、前記吐出口と供給口の両方が閉じる「計量室密閉状態」、前記吐出口が開くと共に供給口が閉じる「吐出状態」となる定量吐出容器。
【請求項2】
バルブ体の供給側バルブ部の直上に、該供給側バルブ部が供給口を密閉すると共に、吐出側バルブ部が吐出口を開放した位置で、前記バルブ体の下降変位を不能とする供給側ストッパを設け、また吐出側バルブ部の直下に、該吐出側バルブ部が吐出口を密閉すると共に、供給側バルブ部が供給口を開放した位置で、前記バルブ体の上昇変位を不能とする吐出側ストッパを設けた請求項1に記載の定量吐出容器。
【請求項3】
計量室体を、容器本体の口筒部に密に組付くと共に、供給口を開口形成する中栓体と、該中栓体に密に組付いて計量室を形成すると共に、上端に吐出口を開口形成するキャップ本体と、から構成した請求項1または2に記載の定量吐出容器。
【請求項4】
計量室体の吐出口の開口面に係止突片を形成し、バルブ体の吐出側バルブ部の外周面に、前記係止突片に上方から乗り越え係止する係止周条を設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載の定量吐出容器。
【請求項5】
バルブ体の操作片の外周面に、全高さ範囲に亘って、複数の縦溝状の吐出溝を形成した請求項1〜4のいずれか1項に記載の定量吐出容器。
【請求項6】
計量室体の吐出口を、該計量室体の上端に起立設した吐出筒で形成し、バルブ体の吐出側バルブ部のバルブ機能部分を、前記吐出筒内周面に密に摺接する係止周条で形成した請求項1〜5のいずれか1項に記載の定量吐出容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−292507(P2009−292507A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−148184(P2008−148184)
【出願日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【出願人】(000113274)ホーユー株式会社 (278)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】