説明

唇用化粧料

【課題】塗布後の二次付着レス性を維持したまま、つやがよく、安定性も良好な唇用化粧料を提供する。
【解決手段】(a)下記一般式(1)で表されるブロック型アルキレンオキシド誘導体 5〜25質量%と、
1O−[(AO)l(EO)m(AO)n]−R2 …(1)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、1≦m≦70、1≦l+n≦70、AOとEOの合計に対するEO基の割合は20〜80質量%、R1及びR2は炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子。)
(b)ジメチルジフェニルポリシロキサン 20〜70質量%と、(c)ジ(トリ)イソステアリン酸ジグリセリル 2〜10質量%と、を含むものとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は唇用化粧料に関し、より詳しくは、優れた二次付着レス性を有し、しかもつやの持続性に優れた唇用化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の唇用化粧料は、口紅を口唇に塗布した後、該口紅がカップなど口唇に接触する部位に転写されてしまう二次付着性が問題となっていた。これに対し、二次付着を起こしにくい、いわゆる二次付着レス効果をもつ口紅組成物が開発されている。
例えば特許文献1には、液状脂肪相中に界面安定化されたポリマー粒子を含み、顔料/ポリマー比が0.5以下である耐移り性の組成物が記載されている。
しかしながら、この耐移り性の組成物は、耐移り性を実現するためにポリマー粒子のような固形分を多く配合しているため、つややなめらかさに劣るという欠点があった。
特許文献2には、シリコーン系皮膜剤と揮発性シリコーン系油分と非揮発性シリコーン系液状油分と乳化剤とを含む連続相油分と、エステル油分と色材とを含む分散相油分とからなり、分散相油分/(分散相油分+連続相油分)の配合量比が0.05〜0.5である油中油型乳化組成物が記載されている。
しかしながら、この油中油型乳化組成物は色材が分散相に存在するため色むらが生じやすく、更には、この系では二次付着レス効果が不十分である。
特許文献3では、イソドデカン等と、フェニルトリメチコーンと、ポリ12ヒドロキシステアリン酸、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリルから選択される特定の溶解パラメータをもつ炭化水素油分を含む耐移り性化粧品組成物が開示されている。
しかしながらこの耐移り性化粧品組成物は、安定性の点で改善の余地があり、二次付着レス効果も不十分である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−236312号公報
【特許文献2】特開2000−53530号公報
【特許文献3】特開2001−199846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、優れた二次付着レス性を有し、かつ塗布後のつやに優れ、安定性も良い唇用化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意研究の結果、特定の油分同士を組み合わせて配合することで、塗布後の二次付着レス性とつやを両立させた唇用化粧料が得られることを見出した。
【0006】
本発明は、次の(a)〜(c)を含むことを特徴とする唇用化粧料である。
(a)下記一般式(1)で表されるブロック型アルキレンオキシド誘導体 5〜25質量%
1O−[(AO)l(EO)m(AO)n]−R2 …(1)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、l、m及びnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦l+n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は20〜80質量%である。R1及びR2は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子である。)
(b)ジメチルジフェニルポリシロキサン 20〜70質量%
(c)ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリル 2〜10質量%
【発明の効果】
【0007】
本発明の唇用化粧料は、塗布後の二次付着レス性を維持したまま、つやがよく、安定性も良好なものである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は色材を抱える色材相と、透明な油分が染み出してくる染み出し油分相とが、塗布後分離するような唇用化粧料である。この唇用化粧料は、固形分による二次付着レス効果ではなく、色材相と染み出し油分相に塗布後分離することで二次付着レス効果を実現しているため、つや、なめらかさが良い。
また、色材相と染み出し油分相を均一にするのに、90℃では相溶し、室温では分離するような油分同士を組み合わせているので、ポリエチレンワックスのようなワックスの固化を妨げることがなく、色材相と染み出し油分相が分離する前にワックスが固化するので均一な固形口紅を得ることが可能となる。
上述の基本概念を解決するために本発明においては、色材相には(a)のブロック型アルキレンオキシド誘導体、染み出し油分相には(b)ジメチルジフェニルポリシロキサンを用いる。これらは90℃で相溶し、室温で分離する。しかしながらこれらの成分だけでは塗布後の分離が不充分であり、二次付着レス効果に欠ける。
そこで(a)ブロック型アルキレンオキシド誘導体には相溶するが、(b)ジメチルジフェニルポリシロキサンには相溶しない(c)ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリルを配合することで塗布後の分離はより良くなり、二次付着レス効果が高められる。
以下、各構成成分について詳細に説明する。
【0009】
((a)ブロック型アルキレンオキシド誘導体)
本発明で用いられる成分(a)のブロック型アルキレンオキシド誘導体は下記一般式(1)で表されるものである。
1O−[(AO)l(EO)m(AO)n]−R2 …(1)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、l、m及びnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦l+n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は20〜80質量%である。R1及びR2は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子である。)
【0010】
上記式(1)において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、具体的には、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、オキシトリメチレン基、オキシテトラメチレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピレン基、オキシブチレン基が挙げられる。なお、EOはオキシエチレン基である。
mはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦m≦70、好ましくは5≦m≦55である。l、nは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦l+n≦70、好ましくは2≦l+n≦50である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基またはオキシエチレン基が0であるとなめらかさが落ち、70を超えると洗浄後のべたつき感がでてくる傾向にある。
【0011】
1及びR2は炭素数1〜4の炭化水素基もしくは水素原子で、炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。好ましくはメチル基、エチル基である。炭素数5以上の炭化水素基では親水性が低下し、潤い感が低下する傾向にある。
また、R1及びR2はそれぞれ同種のものを用いても、炭素数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在しても、異種の炭素数1〜4の炭化水素基が混在してもよい。より好ましくは、R1及びR2が同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基である。R1及びR2が共に水素原子、又は炭化水素と水素原子が混在するものでは、洗い流し後のベタツキ感がやや劣る。
【0012】
本発明のアルキレンオキシド誘導体としては、具体的にはPOE(ポリオキシエチレン)(9)POP(ポリオキシプロピレン)(2)ジメチルエーテル、POE(14)POP(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジメチルエーテル、POE(6)POP(14)ジメチルエーテル、POE(15)POP(5)ジメチルエーテル、POE(25)POP(25)ジメチルエーテル、POE(7)POP(12)ジメチルエーテル、POE(22)POP(40)ジメチルエーテル、POE(35)POP(40)ジメチルエーテル、POE(50)POP(40)ジメチルエーテル、POE(55)POP(30)ジメチルエーテル、POE(30)POP(34)ジメチルエーテル、POE(25)POP(30)ジメチルエーテル、POE(27)POP(14)ジメチルエーテル、POE(55)POP(28)ジメチルエーテル、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル、POE(7)POP(12)ジメチルエーテル、POE(17)POP(4)ジメチルエーテル、POE(9)POB(ポリオキシブチレン)(2)ジメチルエーテル、POE(14)POB(7)ジメチルエーテル、POE(10)POP(10)ジエチルエーテル、POE(10)POP(10)ジプロピルエーテル、POE(10)POP(10)ジブチルエーテル、POE(52)POB(32)ジメチルエーテル、POE(34)POB(14)ジメチルエーテル、POE(35)POB(32)ジメチルエーテル、POE(23)POB(32)ジメチルエーテル、POE(45)POB(28)ジメチルエーテル、POE(35)POP(30)グリコール、POE(35)POB(32)グリコール等が挙げられる。これらのうち特にPOE(52)POB(32)ジメチルエーテルが好ましい。
なお、上記POE、POP、POBは、それぞれポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシブチレンの略であり、以下、このように略して記載することがある。
【0013】
本発明のブロック型アルキレンオキシド誘導体は公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシド及び炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得られる。
【0014】
ブロック型アルキレンオキシド誘導体の本発明の唇用化粧料における配合量は、5〜25質量%が好適であり、より好ましくは5〜15質量%である。配合量が少なすぎると色材相の硬さを保持しにくくなり、二次付着が生じやすい。また配合量が多すぎると結果としてシリコーン油が少なくなり、のびが重く、つやに欠けるようになる。
【0015】
((b)ジメチルジフェニルポリシロキサン)
本発明において、成分(b)は、塗布後に表層を形成して二次付着レス効果を発揮すると共に、つやをよくさせるものである。成分(b)は、室温(25℃)における粘度が200〜2000(mm2/s)であることが好ましく、より好ましくは350〜1000(mm2/s)である。この粘度は成分(b)を複数種類用いた場合には、全体としての粘度を指す。粘度が大きすぎると、色材相と染み出し油分相に分離しにくくなり、二次付着レス効果に劣るようになる。また、ジメチルジフェニルポリシロキサン以外のシリコーン油を用いた場合、例えばフェニルトリメチコンをジメチルジフェニルポリシロキサンに代えて用いると、分離が起こらずに二次付着レス効果が発現しない。またトリメチルペンタフェニルトリシロキサンのようなメチルフェニルポリシロキサンは常温で(a)成分と混ざるので、二次付着レス効果に劣る。
【0016】
本発明において、(b)成分としては、市販品としてシリコーンKF54(信越化学社製)、シリコーンKF−50−300CS(信越化学社製)、シリコーンX−21−3223(信越化学社製)が挙げられる。
【0017】
成分(b)の配合量は、20〜70質量%であり、好ましくは40〜70質量%である。(b)成分の配合量が20質量%未満では、二次付着しやすく、またつやも少ない。また70質量%を超えると、結果的に色材、パール材、ワックスなどの口紅の必須成分が少なくなり、特性の良いものが得られない。
【0018】
本発明においては、(b)成分以外の油性成分を配合することができる。かかる油分としては、後述するワックス以外には、合成イソパラフィン、イソドデカン、イソヘキサデカン等の炭化水素油が挙げられる。
【0019】
((c)ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリル)
本発明で用いられる(c)成分は、(a)成分と共に色材相に含まれるものである。
色材相には(a)成分が含まれるが、(a)成分は(b)成分と若干混じり、塗布後の分離が不充分であり、二次付着レス効果は乏しい。そこで、(a)成分には相溶するが、(b)成分には相溶しない油分である(c)成分を配合することで、塗布後の分離が良くなり、二次付着レス効果に優れたものとなる。
【0020】
(c)ジイソステアリン酸ジグリセリルとしては、市販品として例えばWOGEL−18DV(松本製薬工業社製)、コスモール42SV(日清製油社製)が挙げられ、トリイソステアリン酸ジグリセリルとしては、市販品として例えばコスモール43V(日清製油社製)が挙げられる。
【0021】
(c)ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリルの唇用化粧料における配合量は、2〜10質量%が好適であり、より好ましくは4〜10質量%である。配合量が少なすぎると色材相からのシリコーン油の追い出しが不十分となって色材相と染み出し油分相の分離が十分に行われず、その結果二次付着が生じやすくなる。また配合量が多すぎると、結果としてシリコーン油が少なくなり、つやに欠けるようになる。
【0022】
本発明において、(a)成分と(c)成分との配合割合は、質量比で、(a):(c)=1:0.4〜1:1であることが好ましく、より好ましくは(a):(c)=1:0.6〜1:1である。
【0023】
((d)水)
本発明において二次付着レス効果を向上させるためには色材相を増粘もしくは固化することが望ましい。(a)成分と(c)成分の混合物は水が少量加わることで増粘、もしくは固化する。このため水が少量加わることで二次付着レス効果は更に向上し、より好適な唇用化粧料が得られる。このため、水を配合することが好ましい。
水を配合する場合、(a)成分と(c)成分の合計量に対して10〜50質量%、好ましくは10〜30質量%が配合される。
【0024】
(色材)
本発明で用いられる色材は通常唇用化粧料で用いられるものを配合することができる。
かかる色材としては、口紅に通常用いられる色材であれば良く、粉末状でもレーキ状(油を練り込んだ状態)でもよい。無機顔料であっても、有機顔料であっても、パール剤であってもよい。色材は、化粧料塗布時には(a)ブロック型アルキレンオキシド誘導体に抱え込まれ、シリコーン油の内側に色材相として存在するようになるため、二次付着し難くなる。
色材の配合量は1〜13質量%が好ましく、より好ましくは3〜8質量%である。
【0025】
(ワックス)
本発明において用いられるワックスとしては、通常化粧料に配合されるものであれば、特に限定されず、例えば、カルナバロウ、キャンデリラロウ、ポリエチレンワックス、ビースワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィン、モクロウ等が挙げられる。これらのワックスのうち、特にポリエチレンワックスが好ましい。
【0026】
ワックスの配合量は唇用化粧料中、6〜15質量%であることが好ましく、より好ましくは7〜12質量%である。特にポリエチレンワックスを7〜8質量%含有させることが好ましい。ワックスの配合量が6質量%未満では、固化しづらい。また15質量%を超えると、のびが重く、つやもなくなる。
【0027】
本発明の唇用化粧料には、上記必須成分の他、通常の唇用化粧料に用いられる上記以外の油剤、粉体、高分子化合物、保湿剤、香料、酸化防止剤、防腐剤、美容成分等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール等の多価アルコール系保湿剤が挙げられる。
【0028】
本発明の唇用化粧料は、口紅、リップグロス、下地用のリップベース、口紅オーバーコート、リップクリームなどに応用することができるが、特に二次付着のない固形口紅を製造可能な点で、固形口紅が有利である。
【実施例】
【0029】
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。配合量は特記しない限り質量%で示す。
実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
【0030】
(1)二次付着レス効果の評価試験
10名の専門パネルによる実使用性試験を行った。評価は、二次付着レス効果について下記の評価点基準に基づいて5段階官能評価(スコア)した。そのスコア平均値により、下記評価基準で判定した。
【0031】
(スコア)
5点:非常に優れている。
4点:優れている。
3点:普通。
2点:劣る。
1点:非常に劣る。
【0032】
(評価基準)
◎:評価値(平均値)4.5点以上5.0点以下
○:評価値(平均値)4点以上4.5点未満
○△:評価値(平均値)3.5点以上4点未満
△:評価値(平均値)2.5点以上3.5点未満
×:評価値(平均値)1.0点以上2.5点未満
【0033】
実施例1〜14、比較例1〜7
次の表1〜3に示す処方で常法により固形口紅を調製し、二次付着レス効果について、上記した基準で評価した。その結果を併せて表1〜3に示す。なお、POE(52)POB(32)ジメチルエーテルは、常法により製造したものである。各実施例の固形口紅はいずれも安定性は良好であった。
【0034】
【表1】

【0035】
【表2】

【0036】
【表3】

【0037】
※1:WOGEL−18DV(松本製薬工業社製)
※2:シリコーンKF54(信越化学社製)
※3:ポリエチレンワックス/マイクロクリスタリンワクス混合物
※4:酸化鉄1%、赤色202号1%、リンゴ酸ジイソステアリル2%含有レーキ
※5:コスモール43V(日清製油社製)
※6:ティミロンスーパーゴールド(メルク社製)
※7:メチルフェニルシリコーンFZ3156(東レ・ダウコーニング社製)
※8:SH556(東レ・ダウコーニング社製)
※9:初めから分離して安定性が悪い。
※10:のびが重く、使用性が悪い。
※11:やや重い使用感

【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(a)〜(c)を含むことを特徴とする唇用化粧料。
(a)下記一般式(1)で表されるブロック型アルキレンオキシド誘導体 5〜25質量%
1O−[(AO)l(EO)m(AO)n]−R2 …(1)
(式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、l、m及びnはそれぞれ前記オキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦m≦70、1≦l+n≦70である。炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は20〜80質量%である。R1及びR2は同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基又は水素原子である。)
(b)ジメチルジフェニルポリシロキサン 20〜70質量%
(c)ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリル 2〜10質量%
【請求項2】
前記(a)成分と(c)成分との質量比が、(a):(c)=1:0.4〜1:1であることを特徴とする請求項1に記載の唇用化粧料。
【請求項3】
さらに、(d)水を、(a)成分と(c)成分の合計量に対して10〜50質量%を含むことを特徴とする請求項1に記載の唇用化粧料。
【請求項4】
固形口紅であることを特徴とする請求項1に記載の唇用化粧料。

【公開番号】特開2011−42610(P2011−42610A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−190964(P2009−190964)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】