説明

噴霧機能付き扇風機

【課題】噴霧量を調整できるとともに、噴霧ノズルから噴射された霧を効率よく風に乗せることができる、噴霧機能付き扇風機を提供する。
【解決手段】噴霧機能付き扇風機10は、送風羽根46によって送風される空気をガイドする筒状のガイドケーシング56と、送風羽根46の前方においてガイドケーシング56の内部に配設され、かつ、空気の送風方向へ向けて霧を噴射する複数の噴霧ノズル58a〜58iとを有する噴霧部16を備えており、複数の給水ホース82,84,86,88のそれぞれが、噴霧ノズル58a〜58iのうち少なくとも1個に接続されている。また、給水ホース82,84,86,88のそれぞれには、弁が設けられており、弁の開閉動作が弁制御部によって制御される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱中症対策または防塵対策として用いられる、噴霧機能付き扇風機に関する。
【背景技術】
【0002】
工場、工事現場またはイベント会場等のような冷房設備の不十分な環境下においては、夏季の熱中症対策が重要であり、従来では、扇風機または噴霧器等の冷却装置を搬入して冷却することが行われていた。しかし、一般的な扇風機では、広範囲に送風できるものの、風が当たることによる体感温度の低下によって涼しさを感じさせるものに過ぎないため、熱中症対策としては不十分であった。一方、一般的な噴霧器では、霧が蒸発するときの気化熱を利用して気温を下げることができるものの、冷却対象領域の全体に霧を行き渡らせることが困難であり、十分な冷却効果を得ることができなかった。
【0003】
そこで、従来では、扇風機と噴霧器とを組み合わせることによって広範囲を効率よく冷却できるようにした「噴霧機能付き扇風機」が種々開発されており、その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の「噴霧式クーラー」は、「送風機を構成する筒状ケーシングの排気側外周上部に複数の噴霧ノズルを設けたもの」である。
【0004】
なお、扇風機と噴霧器とを組み合わせた装置は、霧によって塵埃を捕捉する「防塵装置」としても知られている(特許文献1の段落[0012])。
【特許文献1】実用新案登録第3011640号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された従来技術によれば、噴霧ノズルから噴射された霧を送風機から送風された風に乗せて広範囲に行き渡らせることができる。しかしながら、全ての噴霧ノズルが1本の給水ホースに接続されているため、噴霧ノズルを選択的に使用することができず、用途に応じて噴霧量を調整することができないという問題があった。たとえば、狭い領域を冷却または防塵する場合には、広い領域を冷却または防塵する場合に比べて少ない噴霧量で足りるが、従来技術では、噴霧量を調整することができないため、過剰な噴霧によって湿度が上がり過ぎるという問題があった。
【0006】
また、噴霧ノズルが筒状ケーシングの排気側外周上部に設けられているため、噴霧ノズルから噴射された霧が筒状ケーシングの外側へ逃げ易くなっており、風に運ばれる霧の量を十分に確保できないという問題があった。また、噴霧ノズルが筒状ケーシングの外部に設けられているため、噴霧ノズルから滴下した水が装置周辺を濡らすことになり、使用場所によっては、水を受けるバケツ等を別に準備する必要があった。
【0007】
それゆえに、本発明の主たる課題は、噴霧量を調整できるとともに、噴霧ノズルから噴射された霧を効率よく風に乗せることができる、噴霧機能付き扇風機を提供することである。また、本発明の他の課題は、噴霧ノズルから滴下した水を回収して再利用することができる、噴霧機能付き扇風機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載した発明は、「モータ40と、前記モータ40によって回転される送風羽根46と、前記送風羽根46の周囲に配設され、かつ、前記送風羽根46を保護するガード48とを有する送風部14、前記ガード48に取り付けられ、かつ、前記送風羽根46によって送風される空気をガイドする筒状のガイドケーシング56と、前記送風羽根46の前方において前記ガイドケーシング56の内部に配設され、かつ、前記空気の送風方向へ向けて霧を噴射する複数の噴霧ノズル58a〜58iとを有する噴霧部16、および前記複数の噴霧ノズル58a〜58iのうち少なくとも1個が接続された複数の給水ホース82,84,86,88と、水を溜める水タンク90と、前記水タンク90内の水を前記給水ホース82,84,86,88のそれぞれに圧送する給水ポンプ92と、前記給水ホース82,84,86,88のそれぞれに対応して設けられ、かつ、前記噴霧ノズル58a〜58iへ向かう水の流路を必要に応じて開閉する弁102,104,106,108とを有する給水部18を備える、噴霧機能付き扇風機10」である。
【0009】
本発明では、複数の給水ホース82,84,86,88のそれぞれに複数の噴霧ノズル58a〜58iのうち少なくとも1個が接続されている。したがって、給水ホースに設けられた弁102,104,106,108を開閉操作することによって、実際に動作する噴霧ノズルの数を適宜変更することができる。
【0010】
また、噴霧ノズル58a〜58iをガイドケーシング56の内部に配設しているので、噴霧ノズル58a〜58iから噴射された霧がガイドケーシング56の外側へ逃げるのを防止でき、ガイドケーシング56の内部を通過する風に霧を効率よく乗せることができる。
【0011】
さらに、噴霧ノズル58a〜58iをガイドケーシング56の内部に配設しているので、噴霧ノズル58a〜58iから滴下した水をガイドケーシング56の内周面に沿って流下させることができ、当該水を水受部62(図7)等によって容易に回収することができる。
【0012】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した「噴霧機能付き扇風機10」において、「前記複数の噴霧ノズル58a〜58iは前記ガイドケーシング56に取り付けられおり、前記ガイドケーシング56は前記ガード48に対して着脱可能に取り付けられており、前記給水ホース82,84,86,88のそれぞれは、前記噴霧ノズル側の部分と前記弁側の部分とに分割されており、かつ、これらの部分が接続部材82d,84d,86d,88dを介して着脱可能に接続されている」ことを特徴とする。
【0013】
本発明では、複数の噴霧ノズル58a〜58iが取り付けられたガイドケーシング56をガード48から離脱させることができ、かつ、給水ホースの噴霧ノズル側の部分を弁側の部分から切り離すことができるので、ガイドケーシング56と、噴霧ノズル58a〜58iと、給水ホース82,84,86,88の噴霧ノズル側の部分(ノズル側給水ホース82c,84c,86c,88c、連結ホース84b,86b,88b)とをひとまとめにして、他の構成部分から完全に分離することができる。
【0014】
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した「噴霧機能付き扇風機10」において、「前記モータ40の回転数を変更することによって送風量を切り換える風量制御部(風量スイッチユニット120)をさらに備えており、前記風量制御部(風量スイッチユニット120)による送風量の切換動作に連動して前記弁102,104,106,108を自動的に開閉操作する」ことを特徴とする。
【0015】
本発明では、風量制御部による送風量の切換動作に連動して弁を自動的に開閉操作するようにしているので、送風量に応じた噴霧量を得られるように弁の開閉動作を予め設定しておくことによって、送風量に応じて噴霧量を自動的に調整することができる。
【0016】
請求項4に記載した発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載した「前記複数の噴霧ノズル58a〜58iのうち1個(58a)は前記ガイドケーシング56の中心に配置されており、残り(58b〜58i)は前記ガイドケーシング56の内周面に沿って配置されている」ことを特徴とする。
【0017】
本発明において、ガイドケーシング56の中心に配置された1個の噴霧ノズル58aから霧が勢いよく噴射されると、その噴霧ノズル58aの周囲には負圧が発生する。そして、ガイドケーシング56の内周面に沿って配置された噴霧ノズル58b〜58iから噴射された霧は、当該負圧に引かれてガイドケーシング56の中心側へ向かおうとする。したがって、噴霧ノズル58a〜58iから噴射された霧がガイドケーシング56の外側へ逃げるのをより有効に防止できる。
【0018】
請求項5に記載した発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載した「噴霧機能付き扇風機10」において、「前記ガイドケーシング56の下部には、前記ガイドケーシング56の内周面を流れ落ちた水滴を受ける水受部62が形成されており、前記水受部62と前記水タンク90とが返水ホース70を介して接続されている」ことを特徴とする。
【0019】
本発明において、各噴霧ノズル58a〜58iから水が滴下すると、その水は、ガイドケーシング56の内周面を流下して水受部62に流れ込み、返水ホース70を通して水タンク90へ戻される。
【発明の効果】
【0020】
請求項1〜5に記載した発明によれば、複数の弁を開閉操作することによって実際に動作する噴霧ノズルの数を変更することができるので、用途に応じて噴霧量を調整することができる。また、噴霧ノズルから噴射された霧を、ガイドケーシングの内部を通過する風に効率よく乗せることができるので、広範囲を効率よく冷却または防塵することができる。さらに、噴霧ノズル58a〜58iから滴下した水をガイドケーシング56の内周面に沿わせて容易に回収することができる。
【0021】
請求項2に記載した発明によれば、ガイドケーシングと、それに取り付けられた複数の噴霧ノズルと、噴霧ノズルに接続された給水ホースの噴霧ノズル側の部分とをひとまとめにして、他の構成部分から完全に分離することができるので、噴霧ノズルまたは給水ホース等の修理または点検を容易に行うことができる。
【0022】
請求項3に記載した発明によれば、送風量に応じて噴霧量を自動的に調整することができるので、噴霧量を調整する手間を軽減できる。
【0023】
請求項4に記載した発明によれば、噴霧ノズルから噴射された霧がガイドケーシングの外側へ逃げるのをより有効に防止できるので、広範囲をより効率よく冷却または防塵することができる。
【0024】
請求項5に記載した発明によれば、噴霧ノズルから滴下した水を水タンクへ戻して再利用することができるので、水の補給に要する手間を軽減できるとともに、噴霧ノズルから滴下した水によって装置周辺が濡れるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1は、本発明が適用された噴霧機能付き扇風機(以下、「噴霧扇風機」という。)10を示す正面図であり、図2は、噴霧扇風機10を示す側面図である。また、図3は、噴霧扇風機10の要部を示す正面図であり、図4は、当該要部を示す一部破断側面図である。そして、図5は、噴霧扇風機10の機能を示す概念図である。
【0026】
噴霧扇風機10は、図1および図2に示すように、台車12を備えており、台車12に対して、送風部14、噴霧部16、給水部18(図2)および制御盤20(弁制御部および風量制御部を含む。)等の各構成要素が組み込まれている。
【0027】
台車12は、基板24を有しており、基板24の前部における幅方向中央部には、可動キャスタ26が取り付けられており、基板24の後部における幅方向両側部には、軸受け部28a(図1)を介して固定キャスタ28が取り付けられている。また、基板24の前端部には、幅方向へ延びる棒状の緩衝装置30が固定部材30aを介して取り付けられており、後端部には、2本の棒状の脚部32aが略ハ字状に立設されており、脚部32aの上端部間には、略棒状のハンドル32が架け渡されている。そして、基板24の中央部には、送風部14および噴霧部16を支持する支柱34が立設されており、支柱34のやや後方には、制御盤20を支持する支柱36が立設されている。さらに、基板24の上面には、給水部18等を収容するハウジング38が設けられている。
【0028】
支柱34は、図2に示すように、外柱34aとその内部に挿入された内柱34bとによって二段に構成されており、内柱34bの上端部には、モータ40が取り付けられる取付部42が角度調整部44を介して取り付けられている。したがって、モータ40の高さは、外柱34aに対する内柱34bの挿入長さを調整することによって変更可能であり、モータ40の水平面に対す傾斜角度は、角度調整部44を調整することによって変更可能である。
【0029】
送風部14は、図3および図4に示すように、取付部42(図4)に取り付けられたモータ40と、モータ40によって回転される送風羽根46と、送風羽根46の周囲に配設され、かつ、送風羽根46を保護するガード48と、制御盤20のケース114(図2)内に収容されたモータドライバ50(図5)とを備えている。
【0030】
モータ40(図4)は、電源(図示省略)から供給される電力によって回転駆動されるモータ本体40aと、モータ本体40aを収容するモータハウジング40bとによって構成されており、モータ40の回転数がモータドライバ50(図5)によって切り換えられる。
【0031】
送風羽根46(図3、図4)は、モータ40で回転されることによって前方へ向けて風を送風するものであり、モータ40の回転軸40c(図4)に固定された固定部46aと、固定部46aと一体に形成された複数(本実施例では4枚)の羽根46bとによって構成されている。
【0032】
ガード48は、送風性を損なうことなく送風羽根46を保護するものであり、図4に示すように、送風羽根46を後方から覆うリアガード52と前方から覆うフロントガード54とによって構成されている。
【0033】
リアガード52は、モータハウジング40bに固定される小径リング部52aと、フロントガード54に接合される鍔状の大径リング部52bと、小径リング部52aと大径リング部52bとの間に放射状に架け渡された複数の線材52cと、線材52cを補強する中径リング部52dとによって構成されている。一方、フロントガード54は、送風羽根46の前方に配置される小径リング部54aと、リアガード52に接合される鍔状の大径リング部54bと、小径リング部54aと大径リング部54bとの間に放射状に架け渡された複数の線材54cと、線材54cを補強する中径リング部54dとによって構成されている。そして、リアガード52の小径リング部52aがモータハウジング40bに固定ねじ(図示省略)等を用いて固定されており、フロントガード54の大径リング部54bがリアガード52の大径リング部52bにフック状の引掛け部材(図示省略)等を用いて固定されている。
【0034】
噴霧部16は、図3および図4に示すように、ガイドケーシング56と、9個の噴霧ノズル58a〜58iとを備えている。
【0035】
ガイドケーシング56は、図3および図4に示すように、送風羽根46の回転軸Aと同軸になるようにしてガード48に取り付けられ、かつ、送風羽根46によって送風される空気をガイドする筒状部材であり、図6および図7に示すように、筒状のケーシング本体60と、ケーシング本体60の下部に設けられた水受部62と、ケーシング本体60の軸方向一方端部外面に取り付けられた複数(本実施例では3個)の係止具64と、ケーシング本体60の軸方向一方端部の下部に取り付けられた蝶番66(図4、図7)とによって構成されている。
【0036】
ケーシング本体60(図6、図7)は、空気をガイドするガイド面60aを構成する筒体であり、ケーシング本体60の下部における噴霧ノズル58a〜58iの下方に位置する箇所には、水抜き用の開口60bが形成されている。
【0037】
ケーシング本体60の内径D1は、図4に示すように、フロントガード54における大径リング部54bの外径D2よりもやや小さく設定されており、ケーシング本体60の長さL1は、図4に示すように、フロントガード54の前後方向長さL2と噴霧ノズル58a〜58iの前後方向長さL3との合計(L2+L3)よりも十分に長く設定されている(L1>L2+L3)。したがって、ケーシング本体60の軸方向一方端面60cをフロントガード54の大径リング部54bに当接させることができ、かつ、ケーシング本体60の内部にフロントガード54と9個の噴霧ノズル58a〜58iとを収容することができる。
【0038】
水受部62は、図7に示すように、開口60bから流下した水を受ける皿状の水受部本体68を有しており、水受部本体68の底面には、水抜き孔68aが形成されている。また、水抜き孔68aには、返水ホース70(図3、図4)の一端に取り付けられた継手72を着脱可能に接続するための筒状の接続部68bが設けられている。そして、水受部本体68の上部開口縁68cが開口60bの周囲においてケーシング本体60に接合(溶接、ねじ止め等)されている。
【0039】
係止具64は、ガイドケーシング56をガード48に取り付けるため部材であり、図7に示すように、ケーシング本体60の軸方向一方端部外面に固定された基部64aと、基部64aに対して回動可能に取り付けられた操作部64bと、操作部64bに対して回動可能に取り付けられたアーム部64cと、アーム部64cの先端部に形成され、かつ、リアガード52(図4)の大径リング部52bに係止される係止爪64dとを有している。そして、複数(本実施例では3個)の係止具64がケーシング本体60の軸方向一方端部外面に周方向へ間隔(本実施例では90度間隔)を隔てて取り付けられている。
【0040】
各係止具64において、操作部64bを後方へ回動させたときには、図7中の二点鎖線で示すように、アーム部64cおよび係止爪64dが後方へ移動され、大径リング部52b(図4)に対する係止爪64dの係止状態が解除される。一方、操作部64bを前方へ移動させたときには、図7中の実線で示すように、アーム部64cおよび係止爪64dが前方へ移動され、大径リング部52b(図4)に対して係止爪64dが係止されるとともに、操作部64bがロックされた状態になる。
【0041】
蝶番66は、図7に示すように、ガード側固定片66aと、ケーシング側固定片66bと、これらを回動可能に連結する回動軸66cとを有しており、ガード側固定片66aがリアガード52(図4)の下部に取り付けられており、ケーシング側固定片66bがケーシング本体60の下部に取り付けられている。回動軸66cは、ガード側固定片66aおよびケーシング側固定片66bのそれぞれに形成された軸受孔に抜き挿し可能に挿入されており、回動軸66cを引き抜くことによってガード側固定片66aとケーシング側固定片66bとが分離される。
【0042】
噴霧ノズル58a〜58iは、図4に示すように、送風羽根46の前方においてガイドケーシング56の内部に配設され、かつ、空気の送風方向へ向けて霧を噴射するものであり、図3に示すように、複数(本実施例では9個)の噴霧ノズル58a〜58iのうち1個(噴霧ノズル58a)がガイドケーシング56の中心に配置されており、残り(噴霧ノズル58b〜58i)がガイドケーシング56の内周面に沿って互いに間隔(本実施例では45度間隔)を隔てて配置されている。なお、噴霧ノズル58a〜58i…の数は、複数であればよく、2〜8個または10個以上であってもよい。
【0043】
ガイドケーシング56の中心に配置された噴霧ノズル(以下、「中心ノズル」という。)58aは、図3に示すように、霧を噴射する噴霧口59aと、給水ホース82(図10(D))が接続される接続口59bとを有しており、接続口59bを下に向けた状態で、ガイドケーシング56に取り付けられたノズル支持棒74に固定されている。中心ノズル58aにおいては、その噴霧方向が真直ぐ前方へ向けられている。つまり、中心ノズル58aの中心軸と送風羽根46の回転軸Aとが一致している。
【0044】
なお、中心ノズル58aは、後述するように「負圧」を発生させる機能を有しているが、当該機能を有効に発揮させるためには、中心ノズル58aから噴射される霧の流速を他の噴霧ノズル58b〜58iから噴射される霧の流速よりも高速に設定しておくことが望ましい。
【0045】
一方、ガイドケーシング56の内周面に沿って配置された噴霧ノズル(以下、「周辺ノズル」という。)58b〜58iは全て同じ構成を備えているため、以下には、周辺ノズル58cを代表にしてこれらの構成を説明する。
【0046】
周辺ノズル58cは、図8に示すように、先端部に噴霧口76aを有するノズル本体76を有しており、ノズル本体76の後端部には、2つの受口76bがケーシング本体60(図3、図4)の周方向において互いに反対向きに設けられている。また、ノズル本体76の内部には、後端部から噴霧口76aに至る通水路76cが形成されており、通水路76cの後端部側の開口部76dには、チーズ継手78の挿口78aが接続されている。
【0047】
また、ノズル本体76には、略L字状の固定金具79の一片79aが固定(溶接、ねじ止め、かしめ等)されており、固定金具79の他片79bがケーシング本体60の内面に固定(溶接、ねじ止め、リベット止め等)されている。
【0048】
そして、本実施例では、図3に示すように、8個の周辺ノズル58b〜58iがガイドケーシング56の上部から時計回りに45度の間隔で順に配置されており、隣り合う2つの噴霧ノズル58b〜58i間には、ホース支持棒80が配置されており、ホース支持棒80の一端が隣り合う一方の噴霧ノズル58b〜58iの受口76bに挿し込まれており、かつ、他端が他方の噴霧ノズル58b〜58iの受口76bに挿し込まれている。また、チーズ継手78の受口78bには、対応する噴霧ノズル58b〜58iの位置に応じて、いずれかの給水ホース84,86,88の連結ホース84b,86b,88b(図10(A),(B),(C))が接続されている。
【0049】
周辺ノズル58b〜58iにおいては、その噴霧方向が真直ぐ前方よりもややガイドケーシング56の中心側へ向けられている。つまり、周辺ノズル58b〜58iの中心軸Bは、図4に示すように、送風羽根46の回転軸A(または回転軸Aに平行な直線A´)に対して5〜30度程度の傾斜角度αで傾斜している。したがって、周辺ノズル58b〜58iから噴射された霧は、ガイドケーシング56の中心側において効率よく風に乗るようになる。なお、周辺ノズル58b〜58iの中心軸Bは、ガイドケーシング56の周方向において傾斜していてもよい。全ての周辺ノズル58b〜58iの中心軸Bがガイドケーシング56の周方向において同じ方向に傾斜している場合には、周辺ノズル58b〜58iから噴射される霧に「捻り」を与えることができるので、塵埃の捕捉効率を高めることができる。
【0050】
給水部18は、複数(本実施例では9個)の噴霧ノズル58a〜58iのうち少なくとも1個が接続された4本の給水ホース82,84,86,88(図5、図9、図10)と、一端が水受部62の水抜き孔68aに接続された返水ホース70(図4、図5)と、水を溜める水タンク90(図2、図5)と、水タンク90内の水を給水ホース82,84,86,88のそれぞれに圧送する給水ポンプ92(図2、図5)と、給水ホース82,84,86,88における水の流れを制御する弁ユニット94(図2、図5、図11)とを備えている。なお、給水ホース82,84,86,88…の数は複数であればよく、2本、3本または5本以上であってもよい。
【0051】
図9は、4本の給水ホース82,84,86,88の配設状態を示す正面図であり、図10は、4本の給水ホース82,84,86,88のそれぞれを個別に示す正面図である。
【0052】
第1の給水ホース82は、図10(D)に示すように、一端が弁ユニット94(図5)に接続された弁側給水ホース82aと、一端が中心ノズル58aに接続されたノズル側給水ホース82cと、弁側給水ホース82aの他端とノズル側給水ホース82cの他端とを着脱可能に接続する接続部材82dとを有している。
【0053】
第2の給水ホース84は、図10(A)に示すように、一端が弁ユニット94(図5)に接続された弁側給水ホース84aと、4個の噴霧ノズル58b,58d,58f,58hを連結する環状の連結ホース84bと、一端が連結ホース84bに接続されたノズル側給水ホース84cと、弁側給水ホース84aの他端とノズル側給水ホース84cの他端とを着脱可能に接続する接続部材84dとを有している。
【0054】
第3の給水ホース86は、図10(B)に示すように、一端が弁ユニット94(図5)に接続された弁側給水ホース86aと、2個の噴霧ノズル58e,58iを連結する環状の連結ホース86bと、一端が連結ホース86bに接続されたノズル側給水ホース86cと、弁側給水ホース86aの他端とノズル側給水ホース86cの他端とを着脱可能に接続する接続部材86dとを有している。
【0055】
第4の給水ホース88は、一端が弁ユニット94に接続された弁側給水ホース88aと、2個の噴霧ノズル58c,58gを連結する環状の連結ホース88bと、一端が連結ホース88bに接続されたノズル側給水ホース88cと、弁側給水ホース88aの他端とノズル側給水ホース88cの他端とを着脱可能に接続する接続部材88dとを有している。
【0056】
そして、図9に示すように、給水ホース84,86,88を構成する環状の連結ホース84b,86b,88bが、ホース支持棒80に対して固定バンド96を用いて固定されている。なお、給水ホース82,84,86,88に接続される噴霧ノズル58a〜58iの数は、本実施例に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0057】
水タンク90は、図5に示すように、噴霧ノズル58a〜58iへ供給する水を溜めておくための容器であり、水タンク90には、入水口90aと出水口90bとが形成されている。そして、水タンク90の入水口90aと水受部62(図4)の水抜き孔68aとが返水ホース70を介して連通されており、水タンク90の出水口90bと給水ポンプ92の吸水口92aとが吸水ホース98を介して連通されている。さらに、給水ポンプ92の吐水口92bと弁ユニット94の入水口102b,104b,106b,108b(図11)とが給水ホース100を介して連通されている。
【0058】
弁ユニット94は、図11に示すように、4本の給水ホース82,84,86,88のそれぞれに対応して設けられ、かつ、噴霧ノズル58a〜58iへ向かう水の流路を必要に応じて開閉する4個の電磁弁102,104,106,108を有している。
【0059】
各電磁弁102,104,106,108は、図11に示すように、弁体(図示省略)を内蔵した弁本体102a,104a,106a,108aを有しており、弁本体102a,104a,106a,108aには、入水口102b,104b,106b,108bと出水口102c,104c,106c,108cとが形成されている。また、弁本体102a,104a,106a,108aには、電力供給端子102d,104d,106d,108dが形成されている。そして、入水口102b,104b,106b,108bには、給水ホース100の一端が分岐ホース100a,100b,100c,100dを介して接続されており、出水口102c,104c,106c,108cには、給水ホース82,84,86,88(図10)を構成する弁側給水ホース82a,84a,86a,88aの一端が接続されている。また、電力供給端子102d,104d,106d,108dには、導電線110a,110b,110c,110dおよび弁スイッチユニット112(図5)を介して電源(AC100V)が接続されている。
【0060】
制御盤20は、図12に示すように、支柱36(図2)の上端部に取り付けられたケース114を有しており、ケース114の表面に電源スイッチ116、手動/自動切換スイッチ118、弁スイッチユニット112および風量スイッチユニット120が取り付けられており、ケース114の内部に各種の配線が収容されている。
【0061】
制御盤20においては、図5に示すように、電磁弁102,104,106,108に駆動電力を供給するための2つの給電回路E1およびE2が構成されており、一方の給電回路E1が「手動給電回路」となっており、他方の給電回路E2が「自動給電回路」となっている。
【0062】
電源スイッチ116(図5)は、モータ40、給水ポンプ92および電磁弁102,104,106,108に対する駆動電力の供給をON/OFFするものであり、手動給電回路E1および自動給電回路E2に共通に設けられている。手動/自動切換スイッチ118(図5)は、手動給電回路E1および自動給電回路E2を切り換えるためのものであり、「手動」を選択したときには、手動給電回路E1に駆動電流が与えられ、「自動」を選択したときには、自動給電回路E2に駆動電流が与えられる。
【0063】
弁スイッチユニット112は、「弁制御部」として機能するものであり、図5に示すように、電磁弁102,104,106,108を個別にON/OFFするための4個の弁スイッチ112a〜112dを有しており、弁スイッチ112a〜112dが手動給電回路E1において導電線110a〜110dに接続されている。
【0064】
風量スイッチユニット120は、「風量制御部」として機能する(自動運転時には、「弁制御部」としても機能する。)ものであり、図5に示すように、モータドライバ50に対して「強風」、「中風」または「弱風」の風量信号を付与するための3個の風量スイッチ120a〜120cを有している。そして、「強風」に対応する風量スイッチ120aが自動給電回路E2において導電線110a〜110dの全てに接続されており、「中風」に対応する風量スイッチ120bが自動給電回路E2において導電線110bおよび110cに接続されており、「弱風」に対応する風量スイッチ120dが自動給電回路E2において導電線110bに接続されている。
【0065】
手動/自動切換スイッチ118(図5)で「手動」を選択したときには、弁スイッチユニット112の弁スイッチ112a〜112dを手動で操作することによって4個の電磁弁102,104,106,108を個別に開閉することができ、いずれの給水ホース82,84,86,88に給水するか、すなわち、いずれの噴霧ノズル58a〜58iから噴霧するかを任意に選択することができる。また、風量スイッチユニット120の風量スイッチ120a〜120cを手動で操作することによってモータドライバ50に「強風」、「中風」、「弱風」の3通りの風量信号を与えることができ、モータドライバ50でモータ40の回転数を切り換えることによって送風羽根46の送風量を切り換えることができる。
【0066】
したがって、手動運転においては、図13(A)の「表」に示すように、使用する噴霧ノズル58a〜58iの数を風量とは無関係に「1〜9個」の範囲内で任意に選択することができる。なお、表中の「電磁弁1」,「電磁弁2」,「電磁弁3」,「電磁弁4」は、図12に示した弁スイッチ112a,112b,112c,112dに対応するものであり、制御盤20に記載された表示に対応するものである。
【0067】
一方、手動/自動切換スイッチ118(図5)で「自動」を選択したときには、弁スイッチユニット112が無効となり、電磁弁102,104,106,108の開閉動作は、風量スイッチ120a〜120cによる切換動作に連動することになる。つまり、「強風」に対応する風量スイッチ120aをONすると、風量スイッチ120aに接続された導電線110a〜110dの全てに駆動電流が与えられ、電磁弁102,104,106,108の全てが開かれる。これにより、全ての給水ホース82,84,86,88に給水され、全ての噴霧ノズル58a〜58i(9個)から噴霧されるようになる。また、「中風」に対応する風量スイッチ120bをONすると、風量スイッチ120bに接続された導電線110bおよび110cに駆動電流が与えられ、電磁弁104および106が開かれる。これにより、給水ホース84および86に給水され、噴霧ノズル58b,58d,58e,58f,58h,58i(6個)から噴霧されるようになる。そして、「弱風」に対応する風量スイッチ120cをONすると、風量スイッチ120cに接続された導電線110bに駆動電流が与えられ、電磁弁104だけが開かれる。これにより、給水ホース84だけに給水され、噴霧ノズル58b,58d,58f,58h(4個)から噴霧されるようになる。
【0068】
したがって、自動運転においては、図13(B)の「表」に示すように、風量に応じて使用する噴霧ノズル58a〜58iの数が3通りに自動的に決まることになる。つまり、自動運転においては、風量スイッチユニット120が「風量制御部」としてだけでなく、「弁制御部」としても機能することになり、「強風」,「中風」,「弱風」に対応して、「9個」,「6個」,「4個」の噴霧ノズルから噴霧されることになる。
【0069】
噴霧扇風機10を使用する際には、手動/自動切換スイッチ118によって「手動運転」または「自動運転」のいずれかを選択するとともに、「送風量」および「噴霧量(ノズル数)」を選択(自動運転では「送風量」だけを選択)して運転を開始する。すると、選択された噴霧ノズル58a〜58iから霧が噴射され、この霧が送風羽根46から送られた風に乗せて運ばれる。このとき、中心ノズル58aが選択されている場合には、中心ノズル58aから噴霧されることによって中心ノズル58aの周囲に負圧が発生し、周辺ノズル58b〜58iから噴射された霧は、当該負圧に引かれてガイドケーシング56の中心側へ向かおうとする。したがって、噴霧ノズル58a〜58iから噴射された霧がより効率よく風に乗るようになり、冷却または防塵効率が向上する。
【0070】
噴霧扇風機10の送風部14を修理または点検する際には、図14に示すように、係止具64の係止状態を解除した後、ガイドケーシング56の全体を前方へ傾ける(図14中の二点鎖線参照)。そして、フロントガード54をリアガード52から取り外す。フロントガード54を取り外すと、送風羽根46が露出するので、送風羽根46およびその周辺部分に対する修理または点検を容易に行うことができる。
【0071】
一方、噴霧部16を修理または点検する際には、係止具64の係止状態を解除した後、さらに、蝶番66の回動軸66c(図7)を引き抜くことによってガード側固定片66aとケーシング側固定片66bとを分離する。また、給水ホース82,84,86,88においては、接続部材82d,84d,86d,88dのロックを解除することによって弁側給水ホース82a,84a,86a,88a(図10)からノズル側給水ホース82c,84c,86c,88c(図10)を切り離す。さらに、返水ホース70(図3、図4)の一端に取り付けられた継手72を接続部68bから切り離す。すると、図14中の実線で示すように、噴霧部16が他の構成部分から完全に分離されるので、噴霧部16だけを工場等に持ち込むことが可能となり、噴霧部16の修理または点検を効率よく行うことができる。
【0072】
なお、上述の実施例では、図5に示すように、弁スイッチ112a,112b,112c,112dのそれぞれに1個の電磁弁102,104,106,108を対応させているが、図15に示すように、弁スイッチ112a,112b,112c,112dの少なくとも1個に電磁弁102,104,106,108のいずれか2個以上を対応させるようにしてもよい。この場合には、複数の電磁弁を1個の弁スイッチで操作することができるので、操作性を高めることができる。この場合には、弁スイッチ112a,112b,112c,112dによる開閉指示が干渉し合うことのないように、1個の弁スイッチをONしたときには、他の弁スイッチがOFFとなるように構成することが望ましい。
【0073】
図15に示した実施例では、弁スイッチ112bに4個の電磁弁102,104,106,108を対応させ、弁スイッチ112cに2個の電磁弁104,106を対応させているので、弁スイッチ112bを押すだけで全ての噴霧ノズル58a〜58i(9個)から噴霧することができ、また、弁スイッチ112cを押すだけで噴霧ノズル58b,58d,58e,58f,58h,58i(6個)から噴霧することができる。
【0074】
また、上述の実施例では、噴霧ノズル58a〜58iへ向かう水の流路を電磁弁102,104,106,108で開閉するようにしているが、「電磁弁」に代えて、「手動式の弁」等を用いるようにしてもよい。そして、この場合には、自動給電回路E2を省略するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】噴霧機能付き扇風機を示す正面図
【図2】噴霧機能付き扇風機を示す側面図
【図3】噴霧機能付き扇風機の要部を示す正面図
【図4】噴霧機能付き扇風機の要部を示す一部破断側面図
【図5】噴霧機能付き扇風機の機能を示す概念図
【図6】ガイドケーシングを示す正面図
【図7】図6におけるVII−VII線断面図
【図8】噴霧ノズルを示す(A)正面図および(B)斜視図
【図9】給水ホースの配管状態を示す正面図
【図10】4本の給水ホースを個別に示す正面図
【図11】弁ユニットを示す正面図
【図12】制御盤を示す正面図
【図13】噴霧機能付き扇風機の動作パターンを示す表
【図14】噴霧機能付き扇風機の修理または点検の方法を示す概念図
【図15】弁制御部の変形例を示す概念図
【符号の説明】
【0076】
A… 送風羽根の回転軸
B… 周辺ノズルの中心軸
10… 噴霧機能付き扇風機
12… 台車
14… 送風部
16… 噴霧部
18… 給水部
20… 制御盤
40… モータ
46… 送風羽根
48… ガード
52… リアガード
54… フロントガード
56… ガイドケーシング
58a… 中心ノズル(噴霧ノズル)
58b〜58i… 周辺ノズル(噴霧ノズル)
62… 水受部
64… 係止具
66… 蝶番
70… 返水ホース
74… ノズル支持棒
79… 固定金具
78… チーズ継手
80… ホース支持棒
82,84,86,88… 給水ホース
82a,84a,86a,88a… 弁側給水ホース
84b,86b,88b… 連結ホース
82c,84c,86c,88c… ノズル側給水ホース
82d,84d,86d,88d… 接続部材
92… 給水ポンプ
94… 弁ユニット
96… 固定バンド
E1… 手動給電回路
E2… 自動給電回路
100… 給水ホース
102,104,106,108… 電磁弁
112… 弁スイッチユニット
112a〜112d… 弁スイッチ
116… 電源スイッチ
118… 手動/自動切換スイッチ
120… 風量スイッチユニット
120a〜120d… 風量スイッチ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、前記モータによって回転される送風羽根と、前記送風羽根の周囲に配設され、かつ、前記送風羽根を保護するガードとを有する送風部、
前記ガードに取り付けられ、かつ、前記送風羽根によって送風される空気をガイドする筒状のガイドケーシングと、前記送風羽根の前方において前記ガイドケーシングの内部に配設され、かつ、前記空気の送風方向へ向けて霧を噴射する複数の噴霧ノズルとを有する噴霧部、および
前記複数の噴霧ノズルのうち少なくとも1個が接続された複数の給水ホースと、水を溜める水タンクと、前記水タンク内の水を前記給水ホースのそれぞれに圧送する給水ポンプと、前記給水ホースのそれぞれに対応して設けられ、かつ、前記噴霧ノズルへ向かう水の流路を必要に応じて開閉する弁とを有する給水部を備える、噴霧機能付き扇風機。
【請求項2】
前記複数の噴霧ノズルは前記ガイドケーシングに取り付けられおり、
前記ガイドケーシングは前記ガードに対して着脱可能に取り付けられており、
前記給水ホースのそれぞれは、前記噴霧ノズル側の部分と前記弁側の部分とに分割されており、かつ、これらの部分が接続部材を介して着脱可能に接続されている、請求項1に記載した噴霧機能付き扇風機。
【請求項3】
前記モータの回転数を変更することによって送風量を切り換える風量制御部をさらに備えており、前記風量制御部による送風量の切換動作に連動して前記弁を自動的に開閉操作する、請求項1または2に記載した噴霧機能付き扇風機。
【請求項4】
前記複数の噴霧ノズルのうち1個は前記ガイドケーシングの中心に配置されており、残りは前記ガイドケーシングの内周面に沿って配置されている、請求項1ないし3のいずれかに記載した噴霧機能付き扇風機。
【請求項5】
前記ガイドケーシングの下部には、前記ガイドケーシングの内周面を流れ落ちた水滴を受ける水受部が形成されており、前記水受部と前記水タンクとが返水ホースを介して接続されている、請求項1ないし4のいずれかに記載した噴霧機能付き扇風機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−108679(P2009−108679A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−278489(P2007−278489)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【特許番号】特許第4102852号(P4102852)
【特許公報発行日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(507242592)株式会社ビルマックス (1)
【出願人】(505406589)
【Fターム(参考)】