説明

回路素子

【課題】回路素子の向きを簡単な構成で認識しやすくすることにより、実装ミスの低減を図る回路素子を提供する。
【解決手段】複数の接続パッド31a及び31bの一部である接続パッド31aと基板32との間に設けられた成膜層33は、基板32側の配線33b上に保護膜33c側の配線33aが直接重ねられ、複数の接続パッド31a及び31bの残りと基板32との間に設けられた成膜層33は、2層の配線33a、33b間に絶縁層33eが設けられている。そして、これにより接続パッド31aと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d1と、複数の接続パッド31bと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d2と、を互いに異ならせて、互いに色が異なるように視認させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路素子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上述した回路素子を組み込んだ半導体装置として例えば図8に示されたようなものが知られている(特許文献1)。同図に示すように、半導体装置1は、リードフレーム2と、回路素子としての半導体チップ3と、図示しない封止部材と、ワイヤ4と、を備えている。リードフレーム2は、外部接続用の例えば8つのリード21と、半導体チップ3を搭載するダイパッド22と、が設けられている。
【0003】
上記半導体チップ3は、表面に例えば6つの接続パッド31が設けられている。半導体チップ3は、裏面がダイパッド22の表面と対向するようにダイパッド22上に搭載されている。上記図示しない封止部材は、樹脂などから構成され、リード21の先端を外部に露出させた状態でリードフレーム2、半導体チップ3及びワイヤ4を封止する。上記ワイヤ4は、半導体チップ3の接続パッド31とリード21の表面とにワイヤボンダされ、半導体チップ3とリード21とを電気的に接続している。
【0004】
上述した半導体チップ3は、図8に示すように、接続パッド31が点対称に設けられている。このため、半導体チップ3の向きの識別が困難となり、半導体チップ3を図8中の上下逆さまにダイパッド22に搭載してしまい、ワイヤ4を本来接続すべきリード21とは異なるリード21に誤接続してしまう実装ミスが生じる恐れがあった。そこで、半導体チップ3の表面に半導体チップ3の向きを識別する識別文字5を設けていた。
【0005】
しかしながら、半導体チップ3の集積性向上に伴い半導体チップ3のサイズが小さくなるため、識別文字5を設けるのが困難になってきた。また、半導体チップ3の小型化に伴って識別文字5を小さくすると、特に海外にて人がワイヤボンダ作業を行う場合に向きの識別に顕微鏡が必要となり著しく作業性が悪化する、という問題があった。
【0006】
そこで、例えば図9に示すように、半導体チップ3の接続パッド31を非点対称に設けることが考えられている。図9に示す半導体チップ3によれば、識別文字5を確認しなくても接続パッド31を見て容易に半導体チップ3の向きを識別することができる。しかしながら、接続パッド31を非点対称に設けると、ワイヤボンダ時に接続パッド31を通じて半導体チップ3に伝わる力が不均一となり、半導体チップ3の歪みを起こしこれは信頼性低下と特性変動のつながり、困難になった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−74323号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、回路素子の向きを簡単な構成で認識しやすくすることにより、実装ミスの低減を図る回路素子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、基板と、前記基板上に配置された配線と前記配線を覆う保護膜とが少なくも設けられた前記基板上に成膜された成膜層と、前記配線の一部を前記保護膜から露出させて設けた複数の接続パッドと、を備え、前記複数の接続パッドが点対称になるように配置された回路素子において、前記複数の接続パッドのうちの一部と前記基板との間に設けられた前記成膜層の膜厚と、前記複数の接続パッドのうちの残りと前記基板との間に設けられた前記成膜層の膜厚と、を互いに異ならせることを特徴とする回路素子に存する。
【0010】
請求項2記載の発明は、前記複数の接続パッドのうちの一部と前記基板との間に設けられた前記成膜層は、前記配線が2層直接重ねられて設けられ、前記複数の接続パッドのうちの残りと前記基板との間に設けられた前記成膜層は、2層の前記配線間に絶縁層が設けられ、前記絶縁層には、貫通穴と、該貫通穴内に設けられた前記2層の配線を接続するコンタクトと、が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の回路素子に存する。
【0011】
請求項3記載の発明は、基板と、前記基板上に配置された配線と前記配線を覆う保護膜とが少なくも設けられた前記基板上に成膜された成膜層と、前記配線の一部を前記保護膜から露出させて設けた複数の接続パッドと、を備え、前記複数の接続パッドが点対称になるように配置された回路素子において、前記複数の接続パッドの向きが識別できるように、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの一部の膜厚と、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの残りの膜厚と、を互いに異ならせることを特徴とする回路素子に存する。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの一部の前記保護膜の膜厚と、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの残りの前記保護膜の膜厚と、を互いに異ならせることを特徴とする請求項3に記載の回路素子に存する。
【発明の効果】
【0013】
光の干渉により成膜層の膜厚を変化させると、回路素子の表面の色が変わる。このことに着目し、請求項1記載の発明によれば、複数の接続パッドのうちの一部と基板との間に設けられた成膜層の膜厚と、複数の接続パッドのうちの残りと基板との間に設けられた成膜層の膜厚と、を互いに異ならせることにより、接続パッドの一部と残りとの色が互いに異なるように視認されるため、簡単な構成で回路素子の向きが認識しやすくなり、実装ミスの低減を図ることができる。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、2層の配線間の絶縁層を設けるか、設けないかだけで簡単に絶縁層の厚み分、複数の接続パッドのうちの一部と基板との間に設けられた成膜層の膜厚と、複数の接続パッドのうちの残りと基板との間に設けられた成膜層の膜厚と、互いに異ならせることができる。さらに、絶縁層に貫通穴とコンタクトとを設けることにより、絶縁層に凹凸ができて光が乱反射するため、接続パッドの一部と残りとの色が互いにより一層異なるように視認される。
【0015】
請求項3記載の発明によれば、光の干渉により成膜層の膜厚変化させると、回路素子の表面の色が変わる。複数の接続パッドの向きが識別できるように、複数の接続パッドを除いた部分と基板との間に設けられた成膜層のうちの一部の膜厚と、複数の接続パッドを除いた部分と基板との間に設けられた成膜層のうちの残りの膜厚と、を互いに異ならせることにより、接続パッドを除いた部分の一部と残りとの色が互いに異なるように視認されるため、簡単な構成で回路素子の向きが認識しやすくなり、実装ミスの低減を図ることができる。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、保護膜の厚さを部分的に変えるだけで簡単に複数の接続パッドを除いた部分と基板との間に設けられた成膜層の一部の膜厚と、複数の接続パッドを除いた部分と基板との間に設けられた成膜層の残りの膜厚と、を互いに異ならせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第1実施形態における本発明の回路素子を組み込んだ半導体装置を示す概略上面図である。
【図2】(A)は図1のA−A線部分断面図であり、(B)は図1のB−B線部分断面図である。
【図3】(A)は第2実施形態における図1のA−A線部分断面図であり、(B)は第2実施形態における図1のB−B線部分断面図である。
【図4】(A)は第2実施形態の変形例における図1のA−A線部分断面図であり、(B)は第2実施形態の変形例における図1のB−B線部分断面図である。
【図5】(A)は第2実施形態の変形例における図1のA−A線部分断面図であり、(B)は第2実施形態の変形例における図1のB−B線部分断面図である。
【図6】第3実施形態における本発明の回路素子を組み込んだ半導体装置を示す概略上面図である。
【図7】(A)は図6のC−C線部分断面図であり、(B)は図6のD−D線部分断面図である。
【図8】従来の回路素子を組み込んだ半導体装置の一例を示す概略図である。
【図9】従来の回路素子を組み込んだ半導体装置の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
第1実施形態
以下、第1実施形態における本発明の回路素子について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、第1実施形態における本発明の回路素子を組み込んだ半導体装置を示す概略上面図である。尚、図1において後述する封止部材は省略されている。図2(A)は第1実施形態における図1のA−A線部分断面図であり、図2(B)は第1実施形態における図1のB−B線部分断面図である。同図に示すように、半導体装置1は、リードフレーム2と、回路素子としての半導体チップ3と、図示しない封止部材と、ワイヤ4と、を備えている。リードフレーム2は、外部接続用の例えば8つのリード21と、半導体チップ3を搭載するダイパッド22と、が設けられている。
【0019】
上記半導体チップ3は、表面に例えば6つの接続パッド31a及び31bが設けられている。上述した半導体チップ3は、接続パッド31a及び31bが点対称に配置されている。また、半導体チップ3は、裏面がダイパッド22の表面と対向するようにダイパッド22上に搭載されている。上記図示しない封止部材は、樹脂などから構成され、リード21の先端を外部に露出させた状態でリードフレーム2、半導体チップ3及びワイヤ4を封止する。上記ワイヤ4は、半導体チップ3の接続パッド31a及び31bとリード21の表面とにワイヤボンダされ、半導体チップ3とリード21とを電気的に接続している。
【0020】
上記概略で説明した半導体チップ3の詳細な構造について図2を参照して説明する。同図に示すように、半導体チップ3は、基板32と、基板32上に成膜された成膜層33と、を備えている。上記成膜層33には、基板32上に配置された2層の配線33a、33bと、配線33aを覆う絶縁性の保護膜33cと、配線33b、基板32間に設けられた絶縁層33dと、が設けられている。上記成膜層33は、非常に薄く設けられていて、配線33a、33bのような金属でも光を透過する。上記接続パッド31a及び31bは、上記配線33aの一部を保護膜33cから露出させて設けられる。
【0021】
また、図2(A)に示すように、接続パッド31aと基板32との間に設けられた成膜層33は、配線33bの上に配線33aが直接重ねられている。これに対して、図2(B)に示すように、接続パッド31bと基板32との間に設けられた成膜層33は、2層の配線33a及び33bの間に絶縁層33eが設けられている。なお、絶縁層33eにはスルーホール33f(貫通穴)が設けられていて、このスルーホール33f内に導電部材から成るコンタクト33gを設けることにより、配線33aと配線33bとを電気的に接続している。
【0022】
これにより、接続パッド31aと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d1と、接続パッド31bと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d2と、を互いに異ならせることができる。なお、接続パッド31aが請求項中の複数の接続パッドのうちの一部に相当し、接続パッド31bが請求項中の複数の接続パッドのうちの残りに相当する。
【0023】
ところで、光の干渉により上記成膜層33の膜厚を変化させると、半導体チップ3の表面の色が変わる。このことに着目し、上述した半導体装置1によれば、接続パッド31aと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d1と、複数の接続パッド31bと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d2と、を互いに異ならせることにより、図1中斜線で示す接続パッド31aと接続パッド31bとの色が互いに異なるように視認されるため、簡単な構成で半導体チップ3の向きが認識しやすくなり、実装ミスの低減を図ることができる。
【0024】
また、上述した半導体装置1によれば、2層の配線33a及び33b間に絶縁層33eを設けるか、設けないかだけで簡単に絶縁層33eの厚み分、接続パッド31aと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d1と、接続パッド31bと基板32との間に設けられた成膜層33の膜厚d2と、を互いに異ならせることができる。さらに、絶縁層33eにスルーホール33fとコンタクト33gとを設けることにより、絶縁層33eに凹凸ができて光が乱反射するため、接続パッド31aと接続パッド31bとの色が互いにより一層異なるように視認される。
【0025】
なお、上述した第1実施形態によれば、2層の配線33a及び33b間に絶縁層33eを設けるか、設けないかにより膜厚を異ならせていたが(d1≠d2)、本発明はこれに限ったものではない。例えば、絶縁層33eを厚さを互いに異ならせることで、接続パッド31aと基板32との間に設けた成膜層33の膜厚と、接続パッド31bと基板32との間に設けた成膜層33の膜厚と、を互いに異ならせるようにしてもよい。
【0026】
また、上述した実施形態によれば、図1中の図面上側の3つの接続パッド31aと、図面下側の3つの接続パッド31bと、の色が互いに異なって視認されるように半導体チップ3を設けていたが、本発明はこれに限ったものではない。本発明は、接続パッド31a及び31bの一部と残りとが互いに異なる色に視認されるように設ければよく、例えば、6つの接続パッド31a及び31bの1つと、残りと、の色が互いに異なって視認されるように半導体チップ3を設けても良い。
【0027】
第2実施形態
次に、第2実施形態における本発明の回路素子について、図3〜図5を参照して説明する。図3(A)は第2実施形態における図1のA−A線部分断面図であり、図3(A)は第2実施形態における図1のB−B線部分断面図である。同図において、図1及び図2について上述した第1実施形態で説明した半導体装置1と同一の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。第1実施形態と第2実施形態とで大きく異なる点は、半導体チップ3の構造である。図3に示すように、半導体チップ3は、基板32と、基板32上に成膜された成膜層33と、を備えている。
【0028】
上述した第1実施形態では成膜層33が配線33a、33bの2層設けられていたが、第2実施形態では配線33aの1層設けられた場合について説明する。この場合、接続パッド33aと基板32との間に設けられた絶縁層33dの厚さd3と、接続パッド33bと基板32との間に設けられた絶縁層33dの厚さd4と、を互いに異ならせることにより、図1中斜線で示す接続パッド31aと接続パッド31bとの色が互いに異なるように視認させることができる。
【0029】
また、1層配線としては、図4に示された半導体チップ3も知られている。図4(A)は第2実施形態の変形例における図1のA−A線部分断面図であり、図4(B)は第2実施形態の変形例における図1のB−B線部分断面図である。この場合、基板32には、その基板32と濃度、キャリアの異なる半導体層33hが設けられている。なお、絶縁層33dにはスルーホール33fが設けられていて、このスルーホール33f内に導電部材から成るコンタクト33gを設けることにより、配線33aと半導体層33hとを電気的に接続している。
【0030】
この場合も、図4に示すように、接続パッド33aと基板32との間に設けられた絶縁層33dの厚さd3と、接続パッド33bと基板32との間に設けられた絶縁層33dの厚さd4と、を互いに異ならせることにより、図1中の斜線で示す絶縁パッド33aと絶縁パッド33bとの色が互いに異なるように視認させることができる。
【0031】
また、上述した図3と図4に示す配線を混在させた例として、例えば図5に示すN型MOSFETがあるが、この場合も接続パッド33aと基板32との間に設けられた絶縁層33dの厚さd3と、接続パッド33bと基板32との間に設けられた絶縁層33dの厚さd4と、を互いに異ならせることにより、図1中の斜線で示す絶縁パッド33aと絶縁パッド33bとの色が互いに異なるように視認させることができる。
【0032】
第3実施形態
次に、第3実施形態における本発明の回路素子について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、第3実施形態における本発明の回路素子を組み込んだ半導体装置1を示す概略上面図である。尚、図6において後述する封止部材は省略されている。図7(A)は図6のC−C線部分断面図であり、(B)は図6のD−D線部分断面図である。
【0033】
同図において、図1及び図2について上述した第1実施形態で説明した半導体装置1と同一の部分には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。第1実施形態と第3実施形態とで大きく異なる点は、半導体チップ3の構造である。図7に示すように、半導体チップ3は、基板32と、基板32上に成膜された成膜層33と、を備えている。上記成膜層33には、第1実施形態と同様に、基板32上に配置された2つの配線33a、33bと、配線33aを覆う絶縁性の保護膜33cと、配線33a、基板32間に設けられた絶縁層33dと、2つの配線33a、33b間に設けられた絶縁層33eと、が設けられている。
【0034】
上述した第1実施形態では、接続パッド31aと、接続パッド31bと、の色が互いに異なるように視認させていたが、第2実施形態では、図7に示すように、接続パッド31a及び31bを除いた部分と基板32との間に設けられた成膜層33のうち一部(図6中斜線で示す領域)の保護膜33cの膜厚d5と、接続パッド31a及び31bを除いた部分と基板32との間に設けられた成膜層33のうち残りの保護膜33cの膜厚d6と、を互いに異ならせている。なお、斜線で示す一部の領域は、点対称にならないように設けられている。これにより、接続パッド31a及び31bを除いた部分の斜線で示す一部と残りとの成膜層33の膜厚が異なり、色が互いに異なるように視認されるため、簡単な構成で半導体チップ3の向きが認識しやすくなり、実装ミスの低減を図ることができる。
【0035】
なお、上述した第3実施形態によれば、保護膜33cの膜厚を部分的に変えるだけで簡単に複数の接続パッド31a及び31bを除いた部分と基板32との間に設けられた成膜層33の斜線に示す一部の膜厚と、複数の接続パッド31a及び31bを除いた部分と基板32との間に設けられた成膜層33の残りの膜厚と、を互いに異ならせることができる。
【0036】
また、上述した第3実施形態によれば、接続パッド31a及び31bを除いた成膜層33と基板32との間に設けられた成膜層33の保護膜33cの厚さを部分的に変えていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、接続パッド31a及び31bを除いた成膜層33と基板32との間に設けられた成膜層33の絶縁層33d、33eの膜厚を部分的に変えるようにしてもよい。
【0037】
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0038】
31a 接続パッド(複数の接続パッドのうちの一部)
31b 接続パッド(複数の接続パッドのうちの残り)
32 基板
33 成膜層
33a 配線
33b 配線
33c 保護膜
33e 絶縁層
33f スルーホール(貫通穴)
33g コンタクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板上に配置された配線と前記配線を覆う保護膜とが少なくも設けられた前記基板上に成膜された成膜層と、
前記配線の一部を前記保護膜から露出させて設けた複数の接続パッドと、を備え、
前記複数の接続パッドが点対称になるように配置された回路素子において、
前記複数の接続パッドのうちの一部と前記基板との間に設けられた前記成膜層の膜厚と、前記複数の接続パッドのうちの残りと前記基板との間に設けられた前記成膜層の膜厚と、を互いに異ならせる
ことを特徴とする回路素子。
【請求項2】
前記複数の接続パッドのうちの一部と前記基板との間に設けられた前記成膜層は、前記配線が2層直接重ねられて設けられ、
前記複数の接続パッドのうちの残りと前記基板との間に設けられた前記成膜層は、2層の前記配線間に絶縁層が設けられ、
前記絶縁層には、貫通穴と、該貫通穴内に設けられた前記2層の配線を接続するコンタクトと、が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の回路素子。
【請求項3】
基板と、
前記基板上に配置された配線と前記配線を覆う保護膜とが少なくも設けられた前記基板上に成膜された成膜層と、
前記配線の一部を前記保護膜から露出させて設けた複数の接続パッドと、を備え、
前記複数の接続パッドが点対称になるように配置された回路素子において、
前記複数の接続パッドの向きが識別できるように、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの一部の膜厚と、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの残りの膜厚と、を互いに異ならせる
ことを特徴とする回路素子。
【請求項4】
前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの一部の前記保護膜の膜厚と、前記複数の接続パッドを除いた部分と前記基板との間に設けられた前記成膜層のうちの残りの前記保護膜の膜厚と、を互いに異ならせる
ことを特徴とする請求項3に記載の回路素子。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−124359(P2011−124359A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−280198(P2009−280198)
【出願日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(509096968)佳帆電子株式会社 (5)
【Fターム(参考)】