説明

回転カッター装置及び攪拌装置

【課題】被攪拌固形物の予カットを省くことを可能とする。
【解決手段】駆動軸66に取り付けられ回転により被攪拌物を細断するたカッター部材68と、このカッター部材68の回転外周囲を囲むように配置されカッター部材68の回転方向に間隔をおいて貫通孔67cを有した筒体67と、駆動軸66に同芯に備えられ筒体67の開口から突出するオープン・カッター軸71と、このオープン・カッター軸71に取り付けられたオープン・カッター69とを備え、オープン・カッター69の回転により被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物を筒体67内のカッター部材68により細断しつつ貫通孔67cから筒体67外へ吐き出すことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マヨネーズ・ドレッシング等の乳化が必要な食品や化粧品、医薬品、化学品などの製造に供する回転カッター装置及び攪拌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の撹拌装置としては、例えば実開昭62−10034号公報に記載されたようなものがある。この撹拌装置は、加熱釜に配置された撹拌軸に円弧状の支持桿が備えられ、この円弧状の支持桿に複数の掻取羽根が取り付けられた撹拌機と、釜内に上方から垂直軸が挿入されたスクリュー撹拌機とを組合せたことにより、前記両撹拌機を同時に駆動して釜内の被撹拌物に複雑な動きを与えて被撹拌物を撹拌、混合することができるようにしたものである。
【0003】
このような撹拌装置では、釜内に上方から垂直軸が挿入されたスクリュー撹拌機すなわち垂下式カッターが用いられているため、双方の撹拌状況が近似しており被撹拌物の複雑な撹拌に限界があった。
【0004】
これに対し、本願出願人は、スクリュー撹拌機に代えて前記撹拌容器の底部に、前記撹拌軸の回転による撹拌流に対し交差する循環流を形成する回転カッター装置を設けたものを提案した。
【0005】
この装置では、カッター装置で細断されるべき被攪拌固形物が大きすぎると、カッター装置に入り込まず、細断できないことから、予め回転カッター装置に入る大きさにまではカットする必要があり、作業性の向上に限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開昭62−10034号公報
【特許文献2】特開2007−160186号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、回転カッター装置で細断されるべき被攪拌固形物が大きすぎると、回転カッター装置に入り込まず、細断できないことから、予め回転カッター装置に入る大きさにまではカットする必要があった点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の回転カッター装置は、被攪拌固形物の予カットを省くために、駆動軸に取り付けられ回転により被攪拌物を細断するカッター部材と、このカッター部材の回転外周囲を囲むように配置されカッター部材の回転方向に間隔をおいて貫通孔を有した筒体と、前記駆動軸に同芯に備えられ前記筒体の開口から突出するオープン・カッター軸と、このオープン・カッター軸に取り付けられたオープン・カッターとを備え、前記オープン・カッターの回転により被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物
を前記筒体内の前記カッター部材により細断しつつ前記貫通孔から筒体外へ吐き出すことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の攪拌装置は、前記回転カッター装置を用いた撹拌装置であって、少なくとも底部の内面が球面状に形成された撹拌容器と、この撹拌容器内に作用部が挿入可能に配置された撹拌軸と、この撹拌軸に取り付けられ撹拌軸の回転により前記少なくとも底部の内面を掻き取り摺動する複数の掻取羽根を備えた支持桿と、前記撹拌軸を回転駆動する回転駆動部とを備え、前記撹拌容器の底部側に、前記オープン・カッター軸を前記容器内へ突出させるように前記回転カッター装置を取り付け、前記撹拌軸の回転による撹拌流に対し交差する循環流を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の回転カッター装置は、駆動軸に取り付けられ回転により被攪拌物を細断するカッター部材と、このカッター部材の回転外周囲を囲むように配置されカッター部材の回転方向に間隔をおいて貫通孔を有した筒体と、前記駆動軸に同芯に備えられ前記筒体の開口から突出するオープン・カッター軸と、このオープン・カッター軸に取り付けられたオープン・カッターとを備え、前記オープン・カッターの回転により被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物を前記筒体内の前記カッター部材により細断しつつ前記貫通孔から筒体外へ吐き出す。
【0011】
このため、被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物を筒内へ取り込ませることができ、回転カッター装置により円滑に細断させることができる。
【0012】
また、本発明の攪拌装置は、前記回転カッター装置を用いた撹拌装置であって、少なくとも底部の内面が球面状に形成された撹拌容器と、この撹拌容器内に作用部が挿入可能に配置された撹拌軸と、この撹拌軸に取り付けられ撹拌軸の回転により前記少なくとも底部の内面を掻き取り摺動する複数の掻取羽根を備えた支持桿と、前記撹拌軸を回転駆動する回転駆動部とを備え、前記撹拌容器の底部側に、前記オープン・カッター軸を前記容器内へ突出させるように前記回転カッター装置を取り付け、前記撹拌軸の回転による撹拌流に対し交差する循環流を形成する。
【0013】
このため、被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物を筒内へ取り込ませることができ、回転カッター装置により円滑に細断させることができ、撹拌軸の回転による撹拌流に対し、交差する循環流を形成し、高効率に撹拌粉砕することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】撹拌装置の一部切り欠き斜視図である。(実施例1)
【図2】回転カッター装置を最下部にして示した撹拌装置の要部断面図である。(実施例1)
【図3】回転カッター装置の要部側面図である。(実施例1)
【図4】回転カッター装置の要部平面図である。(実施例1)
【図5】回転カッター装置の一枚のオープン・カッターの配置を示す平面図である。(実施例1)
【図6】(a)は、駆動軸を示す側面図、(b)は、駆動軸に対するオープン・カッターの取付を示す側面図である。(実施例1)
【図7】一枚のオープン・カッターを示す平面図である。(実施例1)
【図8】回転カッター装置の要部斜視図である。(実施例2)
【図9】一枚のオープン・カッターを示す平面図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0015】
被攪拌固形物の予カットを省くという目的を、オープン・カッターにより実現した。
【実施例1】
【0016】
図1は、撹拌装置の一部切り欠き斜視図、図2は、撹拌装置の要部断面図、図3は、回転カッター装置の要部側面図、図4は、回転カッター装置の要部平面図、図5は、回転カッター装置の一枚のオープン・カッターの配置を示す平面図である。
【0017】
図1、図2のように、撹拌装置は、撹拌容器1と、撹拌軸3と、支持桿5と、循環部としての回転カッター装置60を備えている。
【0018】
撹拌容器1は、筒状の胴部7と、半球状の底部9とが一体的に構成され、底部9側の外面周囲にジャケット11が閉断面で設けられている。ジャケット11には、外部制御によって外部から加熱用の蒸気が給排されるようになっている。なお、撹拌容器1は脚を介して設置支持できるようになっている。前記撹拌容器1の底部9には、循環部としての回転カッター装置60を取り付けるための取付リング10と、食材ドレイン用の排出口17が設けられている
回転カッター装置60は、この実施形態において、図1〜図4に示すように、前記撹拌容器1の取付リング10に、取り付けられている。この回転カッター装置60の軸線は、撹拌容器1の半球状の底部9の中心軸に対し斜めに配置され、前記撹拌軸3の傾斜した軸線に一致するように配置されている。
【0019】
回転カッター装置60の取り付け位置は、傾斜した撹拌軸3の軸線と必ずしも一致させて取り付ける必要はなく、上記底部9の下部中心部に設けられた被撹拌物ドレイン用の排出口17とこの回転カッター装置60とが併設される位置であれば、機能上問題はない。
【0020】
回転カッター装置60は、撹拌容器1への取付部61を備えたカッター駆動部62と、このカッター駆動部62に着脱可能に取り付けられたカッター本体63とから構成されている。
【0021】
カッター駆動部62は、電動モータ64とこの電動モータ64の出力側に着脱可能に取り付けられたハウジング65と駆動軸66から構成され、ハウジング65の端部に取付フランジ61を備えている。
【0022】
電動モータ64の駆動軸66は、ハウジング65から突出している。
【0023】
カッター本体63は、ハウジング65に着脱可能に取り付けられた筒体67と、駆動軸66に取り付けられたカッター部材68とから構成され、このカッター本体63に、オープン・カッター69が取り付けられている。
【0024】
カッター部材68は、駆動軸66に取り付けられ回転により被攪拌物を細断するためのものであり、円盤状の基板68aを備え、この基板68aが筒体67内に配置されている。基板68aの上面にはカッター68bが放射状に取り付けられており、カッター68b及び基板68aの外周は、筒体67に摺接または接近している。
【0025】
筒体67は、筒芯を駆動軸66の軸芯と同軸に配置され、周壁67aと底壁67bを備えている。周壁67aには、カッター部材68の回転方向に間隔をおいて貫通孔67cが複数形成され、周壁67aがカッター部材68の回転外周囲を囲むように配置されている。筒体67は、撹拌容器1の上部側に向いた一端が開口し、端の前記底壁67bは、ハウジング65に取り付けられている。
【0026】
オープン・カッター69は、例えば4枚がオープン・カッター軸71に取り付けられている。
【0027】
オープン・カッター軸71は、主体部71aの断面形状が正方形に形成され、駆動軸66に別体で同芯に螺合により備えられ前記筒体67の開口から撹拌容器1の上方へ傾斜して突出している。なお、オープン・カッター軸71は、駆動軸66に一体に形成することも可能である。
【0028】
図3〜図7ように、オープン・カッター69は、刃69aを備えた平板状であり、正方形の取付穴69bを備えている。
【0029】
このオープン・カッター69は、例えば2枚一組で計4枚備えられ、オープン・カッター軸71に対し各組で180度の反対位置に取り付けられ、組相互は90度ずれて配置されている。したがって、平面視では90度配置となっている。各オープン・カッター69は、取付穴69bがオープン・カッター軸71の主体部71aに嵌合して取り付けられ、カラー72によりオープン・カッター軸71に対し断面が傾斜するように配置されている。オープン・カッター69の尖端の旋回半径は、筒体67の内径に対応している。
【0030】
つまり、オープン・カッター軸71に対するオープン・カッター69(翼)傾斜は立体的に2方向があり、翼の断面方向と翼の長さ方向との2つの傾斜がある。この場合、翼を回転した時に、オープン・カッター軸71方向に液を動かすのは翼の断面がオープン・カッター軸71の軸方向に対し傾斜していることによる。
【0031】
この場合、各オープン・カッター69をスクリュウ形状に形成することも可能である。
【0032】
すなわち、オープン・カッター69は、回転により筒体67方向への攪拌流を形成する配置及び形状に設定されている。この筒体67方向への攪拌流によりカット後の被攪拌固形物を筒体67内へ移動させることができる。
【0033】
最下段のオープン・カッター69は、支持桿5の円環部5a下部先端に位置的に対応し、攪拌棒5bは、攪拌軸3に対し旋回外周側がオープン・カッター69に近づくように傾斜支持されている。
【0034】
オープン・カッター軸71の先端には、ナット73が螺合され、各カラー72による各オープン・カッター69の配置が締結固定されている。
【0035】
オープン・カッター69の尖端の回転半径は、前記のように筒体67の半径に対応している。
【0036】
回転カッター装置60を駆動すると、撹拌容器1内の被撹拌物を撹拌容器1の中央部側から吸い込み同底部9の内面に沿って吐き出すような循環流を形成することができる。
【0037】
撹拌容器1の上端には、撹拌容器1の上部開口を閉塞するように取りつけられ撹拌容器1に対して着脱自在な蓋体19が設けられている。
【0038】
撹拌軸3は、継ぎ手3aによって電動モータ側の出力軸21に結合され、蓋体19側に支持されている。
【0039】
支持桿5は、撹拌軸3に取りつけられ、撹拌軸3の回転により底部9内面を掻取摺動する複数の掻取羽根25を所定間隔で備えている。
【0040】
この掻取羽根25は、撹拌軸3に対し非対称に形成され、撹拌軸3の回転によって各掻取羽根25により底部9内面を全体的に掻き取ることができる。この掻取羽根25は、支持桿5に対し若干揺動できるように支持されており、底部9内面を掻取摺動するとき、被撹拌物から抵抗を受けて、底部9内面に押し付けられる構造となっている。
【0041】
従って、回転カッター装置60を駆動すると、撹拌容器1内の被撹拌物を撹拌容器1の中央部側から吸い込み同底部9の内面に沿って吐き出すような循環流を形成することができる。
【0042】
さらに、回転駆動部21を駆動することにより撹拌軸3を介してこの支持桿5を駆動すると、撹拌棒5bが撹拌軸3の軸まわりに回転し容器1内の被撹拌物を均等化しつつ効率良く撹拌することができる。
【0043】
しかもこの実施例においては、オープン・カッター69の回転により筒体67方向への攪拌流を形成する配置及び形状に設定されている。この筒体67方向への攪拌流によりオープン・カッター69でのカット後の被攪拌固形物を筒体67内へ移動させることができる。
【0044】
前記撹拌軸3の回転による撹拌流に対し、交差する循環流を形成する回転カッター装置60を設けたから、前述した回転カッター装置60の高い撹拌粉砕効果と相俟って、さらに被撹拌物を高効率に撹拌し微細化することができる。
【0045】
そして、撹拌軸3を回転駆動することにより支持桿5を旋回駆動すると、撹拌棒5bが撹拌軸3の軸まわりに回転し、撹拌容器1内で撹拌軸3の軸まわりに撹拌流が生成され、撹拌容器1内の被撹拌物を撹拌する。
【0046】
ここでこの撹拌流に対して交差する循環流を形成することができる。
【0047】
回転カッター装置60の電動モータを駆動すると、筒体67内でカッター部材68が回転し、カッター68bによって、被攪拌固形物等を細断し、遠心力により形成される流れにより貫通孔67cから筒体67外へ排出される。
【0048】
このとき、筒体67に比較して大きな被攪拌固形物は、オープン・カッター69の回転により適度な大きさにカットされ、カット後は、オープン・カッター69の傾斜及び形状が形成する筒体67方向への攪拌流及びカッター68bによる強力な吸引効果とによって容器1内、特に停滞傾向にある底部9附近の被撹拌物を呼び込むことができると共に、この呼び込まれた被撹拌物は、カッター68bの生み出す強力な遠心力で放射状に外方に向かって振り出される。
【0049】
この時、カッター68bの外側端部と筒体67の内周面との間に形成されているクリアランスによって、被撹拌物の粉砕効果(ミリング効果)が得られる。このように高速で高いせん断力を加えられた被撹拌物は、筒体67の貫通孔67cから外側に押し出され、この押し出された被撹拌物は、撹拌容器1の内側に沿って循環し、撹拌粉砕が連続的に続行され被撹拌物の微細化や均等化を図ることができる。
[実施例1の効果]
本発明実施例1の回転カッター装置は、駆動軸66に取り付けられ回転により被攪拌物を細断するカッター部材68と、このカッター部材68の回転外周囲を囲むように配置されカッター部材68の回転方向に間隔をおいて貫通孔67cを有した筒体67と、駆動軸66に同芯に備えられ筒体67の開口から突出するオープン・カッター軸71と、このオープン・カッター軸71に取り付けられたオープン・カッター69とを備え、オープン・カッター69の回転により被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物を筒体67内のカッター部材68により細断しつつ貫通孔67cから筒体67外へ吐き出す。
【0050】
このため、被攪拌固形物をオープン・カッター69でカットしながらカット後の被攪拌固形物を筒体67内へ取り込ませることができ、大きな被攪拌固形物をそのまま筒体67内に入れてもカッター68bにより円滑に細断させることができる。
【0051】
オープン・カッター69は、回転により筒体67方向への攪拌流を形成するように傾斜配置され且つ形状が設定され、筒体67方向への攪拌流によりカット後の被攪拌固形物を筒体67へ確実に移動させることができる。
【0052】
オープン・カッター69の尖端の回転半径は、筒体67の内周半径に対応しているため、オープン・カッター69でカットされた被攪拌固形物を筒体67内へ円滑に移動させることができる。
【実施例2】
【0053】
図8、図9は、本発明の実施例2に係り、図8は、回転カッター装置の要部斜視図、図9は、一枚のオープン・カッターを示す平面図である。
【0054】
この回転カッター装置60Aは、刃69Aa及び取付穴69Abを備え、オープン・カッター69Aの形状及び大きさを変更した。
【0055】
オープン・カッター69Aは、旋回半径に対して湾曲形成され、尖端の旋回半径は、筒体67よりも外周側へ突出している。
【0056】
したがって、筒体67の外周側に存在する大きな被攪拌固形物をカットして筒体67の外周に移動させ、筒体67の貫通孔67cから噴出される流れに乗せられ、移動する。このとき、被攪拌固形物はカットされて小さくなっており、循環流により撹拌容器1の上部側へ素早く移動させ、筒体67内へ迅速に導くことができる。
【0057】
その他、本実施例でも、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
【0058】
[その他]
なお、オープン・カッター69、オープン・カッター69Aをスクリュウ形状の曲面にすることもできる。
【符号の説明】
【0059】
66 駆動軸
67 筒体
67c 貫通孔
68 カッター部材
69,69A オープン・カッター
71 オープン・カッター軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動軸に取り付けられ回転により被攪拌物を細断するカッター部材と、
このカッター部材の回転外周囲を囲むように配置されカッター部材の回転方向に間隔をおいて貫通孔を有した筒体と、
前記駆動軸に同芯に備えられ前記筒体の開口から突出するオープン・カッター軸と、
このオープン・カッター軸に取り付けられたオープン・カッターとを備え、
前記オープン・カッターの回転により被攪拌固形物をカットしながらカット後の被攪拌固形物を前記筒体内の前記カッター部材により細断しつつ前記貫通孔から筒体外へ吐き出す、
ことを特徴とする回転カッター装置。
【請求項2】
請求項1記載の回転カッター装置であって、
前記オープン・カッターは、回転により筒体方向への攪拌流を形成する配置又は形状に設定され、
前記筒体方向への攪拌流により前記カット後の被攪拌固形物を前記筒体へ移動させる、
ことを特徴とする回転カッター装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の回転カッター装置であって、
前記オープン・カッターの尖端の回転半径は、前記筒体の半径に対応している、
ことを特徴とする回転カッター装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載の回転カッター装置であって、
前記オープン・カッターの尖端の回転半径は、前記筒体の半径よりも大きい、
ことを特徴とする回転カッター装置。
【請求項5】
請求項1〜4の何れかに記載の回転カッター装置を用いた撹拌装置であって、
少なくとも底部の内面が球面状に形成された撹拌容器と、
この撹拌容器内に作用部が挿入可能に配置された撹拌軸と、
この撹拌軸に取り付けられ撹拌軸の回転により前記少なくとも底部の内面を掻き取
り摺動する複数の掻取羽根を備えた支持桿と、
前記撹拌軸を回転駆動する回転駆動部とを備え、
前記撹拌容器の底部側に、前記オープン・カッター軸を前記容器内へ突出させるように前記回転カッター装置を取り付け、前記撹拌軸の回転による撹拌流に対し交差する循環流を形成する、
ことを特徴とする撹拌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−192319(P2012−192319A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−57061(P2011−57061)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(500148592)株式会社カジワラ (6)
【Fターム(参考)】