説明

回転トルク伝達用のインナーケーブル、それを用いたコントロールケーブルおよびドア開閉機構

【課題】交差巻きを用い、かつ、ケーブルの耐久性を高め、その上で柔軟性をも備えた回転トルク伝達用のインナーケーブルおよびそれを用いたドア開閉機構を提供するする。
【解決手段】回転トルクを伝達するためのインナーケーブルであって、可撓性を有する心線2と、その心線周りに1本の素線または素線束を螺旋状に巻きつけた巻き線層3とを有し、その巻き線層が多層で設けられると共に、少なくとも上下の一組の巻き線層が交差巻きにされており、最も外側の巻き線層の素線の形付率が100〜110%である、回転トルク伝達用のインナーケーブル1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は回転トルクを伝達するためのインナーケーブルに関するものであり、さらに詳しくは自動車などの車両のドアを開閉させるインナーケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、回転を直線的に伝達できない部位に用いるフレキシブルシャフト構造が開示されている。そのフレキシブルシャフト構造は、芯線が細い鋼線を撚り合せて形成されている。その芯線の上に芯線鋼線より太い鋼線を螺旋状に直接巻きつけ第1巻線層を形成している。その第1巻線層の上には軟鉄線を逆方向に巻き付けて第2巻線層が形成されている。
【0003】
また、特許文献2には、引きコントロールケーブルに用いるインナーケーブルの形付率を特定の範囲にすることが記載されている。このものは、その締付率4〜11%で、形付率を65〜90%とすることで、その形くずれを防止できるとしている。そうすることで、素線の二次曲げ、すなわち外力によって素線がその下の素線層に押し付けられて生じる局部的曲げを防止でき、屈曲疲労耐久性を高くすることができるというものである。
【0004】
さらに、特許文献3には、前記屈曲疲労耐久性を高くしつつ、切断した際の切断端の撚り戻りが大きくならないように、形付率を83〜103%にしたものが開示されている。このものは、締付率6〜10%で、残留応力600MPa以上とすることにより、特許文献1より高い形付率83〜103%を実現している。なお、特許文献3の段落[0023]には、その素線の硬さとして、ビッカース硬さが600〜800Hvである旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3109415号公報
【特許文献2】特許第2669754号公報
【特許文献3】特開2004−277993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的に、ワイヤーケーブルは、その剛性が高くなると柔軟性が低下する傾向にある。すなわち、柔軟性が高いというのは、各層間の素線間に隙間が空いているからであり、剛性が高いというのは、その素線が密着しているからである。また、前記隙間が過剰に大きくなると、素線が形崩れし、それが耐久性を低くする一因とされている。
【0007】
ここで、回転トルクを伝達するケーブルでは、ケーブルが軸方向を中心として正逆回転するので、巻きの方向が一方向だけの場合(一方向巻き)では、ある回転方向では回転が素線の隙間を広げる方向に作用する場合もあり、耐久性を低下させる可能性が高い。そのため、巻線する場合は上下の層はお互い巻き方向を逆にした、いわゆる交差巻きを用いるのが好ましい。
【0008】
しかし、交差巻きは、同径の素線を各層別に巻き角がほぼ等しくなるように巻かれ、各層間の素線は点接触状態となっている。また、一般に巻き込まれる素線の径は等しい。そのため、耐久性や柔軟性が低下する傾向がある。
【0009】
そこで、本発明は交差巻きを用い、かつ、ケーブルの耐久性を高め、その上で柔軟性をも備えた回転トルク伝達用のインナーケーブル、それを用いたコントロールケーブルおよびドア開閉機構を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の回転トルク伝達用のインナーケーブルは、回転トルクを伝達するためのインナーケーブルであって、可撓性を有する心線と、その心線周りに1本の素線または素線束を螺旋状に巻きつけた巻き線層とを有し、その巻き線層が多層で設けられると共に、少なくとも上下の一組の素線束が交差巻きにされており、最も外側の巻き線層の素線の形付率が100〜110%である、ことを特徴としている。
【0011】
本発明のコントロールケーブルは、上述の回転トルク伝達用のインナーケーブルと、そのインナーケーブルを収納して回転自在に支持するアウターケーシングとからなる、ことを特徴とする。
【0012】
本発明の車両用のドア開閉機構は、車両の開口部のドアを開閉する機構であって、上述の記載の回転トルク伝達用のインナーケーブルと、インナーケーブルを回転自在に支持するアウターケーシングと、そのインナーケーブルの一端に連結され、それを軸方向に回転させる駆動モータと、前記インナーケーブルの他端に連結され、その回転力をドアの開閉運動に変換する機構と、その変換する機構により開閉される車両のドアとからなる、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
(1)本発明の回転トルク伝達用のインナーケーブルは、少なくとも上下1組の巻き線層が交互に交差するように巻かれているので、ケーブルの軸方向を回転中心として正逆方向に回転トルクが加わっても、ある層の素線には巻きを戻す方向にトルクが作用するが、他の層の素線には巻き方向にトルクが作用するので、全体として内部の回転トルクに伴う力は打ち消され、素線間に隙間を生じず、耐久性を低下させることがない。さらに、最外層の素線の形付率が100〜110%に調整されているので、一層耐久性が高い。
【0014】
(2)このような回転トルク伝達用のインナーケーブルの直径が5〜9mmである場合は、前述の形付率の範囲を満たすのに適している。
【0015】
(3)また、前記素線の材質が硬鋼、ピアノ線あるいはステンレス線である場合は、前述の形付率の範囲を満たすのに一層適している。
【0016】
(4)さらに、前記巻き線層が4〜6層で設けられている場合は、一層耐久性が高い。
【0017】
(5)本発明の回転トルク伝達用のコントロールケーブルは、前述のインナーケーブルがアウターケーシング内で回転自在に支持されているので、ケーブルの配索が容易になるし、その耐久性も高い。
【0018】
(6)本発明の車両用のドア開閉機構は、前述の回転トルク伝達用のインナーケーブルが車両に用いられている。そのため、柔軟性が高く、他の部品の配置の自由度を高めることができ、組立作業も容易にする。また、耐久性も高い。
【0019】
(7)また、前記ドアが車両のバックドアである場合は、車体の後方部分のスペースを有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は本発明の回転トルク伝達用ケーブルを示す部分断面図である。
【図2】図2aは実施例1のケーブルの断面図、図2bは実施例2のケーブルの断面図、図2cは比較例Cのケーブルの断面図である。
【図3】図3は耐久試験に用いた試験装置の概略図である。
【図4】図4は図1の回転トルク伝達用のケーブルを用いたドア開閉機構の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
つぎに図面を参照しながら本発明の回転トルク伝達用のインナーケーブルおよびそれを用いたドア開閉機構の実施の形態を説明する。図1に示す回転トルク伝達用のインナーケーブル1(以下、ケーブル)は、心線2と、その心線2の周囲の多層構造の巻き線層3とからなる。なお、巻き線層3の最外層の外周面にポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)あるいはフッ素樹脂などの合成樹脂製のライナーを被覆してもよい。
【0022】
前記心線2は一本の素線から形成されてもよいし、複数本の素線を撚り合せた撚り線でも良い。さらに、中心の心線(心素線)の周りに側素線が巻かれた心ストランドを形成してもよい。さらに、中心の心線に撚り線を用いる場合は、その周囲に素線を交差巻き、あるいは、平行巻きに巻いてもよい。その場合、心線の撚り方向と逆向きに巻くのが好ましい。
【0023】
前記巻き線層3は図1では4層からなる。まず、心線2のすぐ外側の第1層4は複数(図では3本)の素線4a(素線束)が並列に、心線2の外周に巻かれている。なお、前記心線2に撚り線を用いる場合には、第1層4の巻き線4aは心線2に対して逆向きに巻かれるのが良い。また、前記第1層4における素線4aの本数は3〜8本、好ましくは4〜6本である。なお、1本の素線4aで1つの層を形成することもできる。
【0024】
次いで、第2層5では4本の素線5aが並列に、第1層4と交差巻きで巻かれている。その第2層5における素線5aの本数は3〜8本、好ましくは4〜6本である。そして、前記第2層5の外周には第3層6が、その第3層6の外周には第4層7がそれそれ方向を変えるように、交差巻きで巻かれている。なお、巻き線層の層数は4〜6層で、好ましくは5〜6層である。また、図示していないが、第1層4および第2層5を平行(同一方向)に巻き、第3層6、第4層7・・以降の層を交差巻きにしてもよい。さらに、第2層5、第3層6・・と層数が増加すると、各層における巻き直径も増加する。そのため、次第に素線束を形成する素線の本数を増加させるのがよい。なお、第2層5以降の層においても1本の素線で1つの層を形成することもできる。
なお、第3層6、第4層7のそれぞれの素線6a、7aの本数はそれぞれ4〜10本、好ましくは6〜8本で、第5層、第6層のそれぞれの素線の本数はそれぞれ6〜10本、好ましくは8〜12本である。
【0025】
そして、前記最外層の素線の形付率は、100〜110%で、好ましくは101〜107%である。なお、形付とは、ロープの各ストランドや素線に予めくせ付けして、ロープの反発力を少なくする方法で、形付率とは前記くせの量を、素線を心線から解いた際のうねりの高さを、解く前のケーブルの実測された外径との比で表したものである。
【0026】
また、前記素線のビッカース硬さは、450〜600Hvであり、好ましくは、500〜600Hvである。なお、心線2の硬さも素線と同じ硬さにしてもよい。なお、心線および素線の全てが上記硬さを備えなくとも、例えば素線のみ、あるいは最外側の素線のみを前記数値範囲のものにすることができる。また、いずれかの素線を前記数値範囲のものにしてもよいし、いずれかの素線層の素線を前記数値範囲のものにしてもよい。
【0027】
次に本発明の実施例を示す。実施例1〜3のケーブルを以下の表1に示す。
【0028】
【表1】

【0029】
表1によると、実施例1のケーブルは、心線は線径0.6mmで、第1層の素線の線径は0.5mm、その層の素線の本数は4本、巻かれるピッチは2.7mm、巻き方向はSである。なお、巻き方向Sというのは、軸心を後端から見たときに右回りに素線が前進する方向である。このように、第2層〜第6層までの素線の物性、巻かれている状態については、表1の通りである。そして、このように構成された実施例1のケーブルの外径は8.1mm、全ての素線の線種は硬鋼線、形付率は102%である。なお、実施例1〜3において心線は1本の心素線からなる。また、実施例2のケーブルは実施例1のケーブルと同じ条件で形成されている。そして、形付率101%、外径が8.2mmである。
【0030】
実施例3は、実施例1、2と数値が変更されており、第5層までしか巻かれていない。その形付率は106%、外径は7.8mmである。
【0031】
次いで、比較例A〜Cを説明する。まず、比較例Aについては表1に示す通りであり、形付率が99%である。また、比較例Bも同様であり、形付率が97%である。比較例AおよびBは実施例1および2に対応しており、それらの形状はほぼ同じ形状であるが、実施例1および2と相違する点は形付率が100未満である点である。また、比較例Cは実施例3に対応しており、形付率は98%である。そして、こちらも相違点は比較例Cは形付率が100以上でない点である。
【0032】
ここで、実施例および比較例のケーブルの断面図を示す。図2aは実施例1のケーブルの断面図、図2bは実施例2のケーブルの断面図、図2cは比較例Cのケーブルの断面図である。
【0033】
表2には実施例1〜3および比較例A〜Cのケーブルを構成する、それぞれの素線の硬さの測定結果を示す。心線および各層の素線のビッカース硬さを3回測定した平均値で示している。
【0034】
【表2】

【0035】
表2に示すように、実施例1および2のケーブルの硬さは心線で590Hv程度、巻き線層の素線で約520〜580Hvで、ほとんどが500台にある。これに対し、比較例AおよびBの硬さは心線でそれぞれ630Hv程度で、巻き線層の素線で約580〜640Hvであり、ほとんどが600台にある。また、実施例1では心線、素線ともに平均して500Hv程度で、比較例Cでは520Hv程度である。
【0036】
次に図3を用いて耐久試験について説明する。図3には耐久試験に用いた試験装置を示す。その装置は実施例1〜3および比較例A〜Cの各ケーブルWの一端に駆動装置Mが連結され、前記ケーブルWを軸方向に回転させている。一方、ケーブルWの他端には負荷トルク発生器Hが連結されており、ケーブルWを介して駆動装置Mの作動するのに負荷を与えている。また、前記駆動装置Mおよび負荷トルク発生器HとケーブルWとの間にはそれぞれトルク変換器T1、T2が設けられており、前記駆動モータMおよび負荷トルク発生器Hが作動力をケーブルWを軸方向に回転させる力に変換している。それらトルク変換器T1、T2のケーブルWとの連結部近辺にはそれぞれケーブルWの回転角度を検知する角度検出器E1、E2が設けられている。
【0037】
前記駆動装置MはケーブルWは軸方向を回転中心として回転させるものである。また、負荷トルク発生器Hは前記駆動装置MによりケーブルWの一端から加えられたトルクが他端において所定の値になるまで保持し、所定の値以上なら回転を許すというものである。また、前記ケーブルWは曲率半径R200mmの湾曲状態で配置されている。なお、そのときのインナーケーブルは直径8mmである。
【0038】
耐久性試験は駆動装置Mが片側に150rpmで10回転し、次いで10回転逆回転させることを1サイクルとするものである。そして、何サイクル目にケーブルWが破断したかにより評価される。5回測定しその平均値を求める。表3に使用した5本のケーブルWの形付率を示し、表4にそれらケーブルW毎の測定結果を示す。
【0039】
【表3】

【0040】
表3には試験に用いられた各実施例および各比較例に用いられた5本のケーブルWの形付率が示されている。そして、それら形付率の平均値は表1および後述する表5において各実施例および各比較例におけるケーブルWの巻きの特性を示す1つとして表示されている。
【0041】
【表4】

【0042】
表4に耐久性試験をまとめた結果を示す。なお、表中のトルク特性とは、ケーブルWの一端を1(N・m)の力でねじった際の他端のねじれ角度である。
【0043】
【表5】

【0044】
表5に示すように形付率が100%を切ると急激に耐久性能が低下することが分かる。また、素線の硬さについては、硬さは600Hvを超えない程度が好ましいことが分かる。なお、表5における比較例Oとは、第6層(最外層)の素線を実施例と同じような形付率に調整したものである。このものは第6層がコイルスプリングのような状態となっており、下層と一体となるような構造にならない。
【0045】
次に図4を用いて本発明の回転トルク伝達用のケーブル1を用いたドア開閉機構を説明する。図4に示すドア開閉機構10は、正逆回転可能な駆動モータ11と、その駆動モータ11によって軸周りに回転するケーブル1と、そのケーブル1によって回転する送りネジ12と、その送りネジ12に螺合してその回転方向により上下方向に送り出されるスライダ13と、スライダ13を回転しないように上下にガイドするレール14と、前記スライダ13に一端を回動自在に連結し、その他端をバックドアDに回動自在に連結したロッド15と、ケーブル1を回転自在にガイドするアウターケーシング8とからなる。そのアウターケーシング8とケーブル1とをセットにしたものがコントロールケーブル9である。
【0046】
前記スライダ13にはロッド15の一端15aが回動自在に連結されており、スライダ13と共に移動する。ロッド15のもう一方の端部15bはドアDと回動自在に連結されている。ロッド15の両端の回転軸心は、ドアDの支点16の回動中心と平行である。
【0047】
上記のように構成されるドア開閉機構10において、ドアDが開く時について説明する。駆動モータ11がL方向に回転すると、減速機を介してケーブル1がL方向に回転し、送りネジ12をL方向に回転させる。送りネジ12がL方向に回転すると、送りネジ12と螺合するスライダ13は、前記ガイドレール14によりその回転が規制されているため、上方に移動する。スライダ13が上方に移動するとそれに回動自在に連結されたロッド15の一端15aも上方に移動し、その他端15bがドアDを車体Sに設けた支点16を中心として上方に揺動して開く。
【0048】
一方、前記駆動モータ11がR方向に回転すると、それに伴いケーブル1がR方向に回転し、送りネジ12をR方向に回転させる。送りネジ12がR方向に回転すると、送りネジ12と螺合するスライダ13は下方に移動する。スライダ13が下方に移動するとそれに回動自在に連結されたロッド15の一端15aも下方に移動し、その他端15bがドアDを車体Sに設けた支点16を中心として下方に揺動してダンパ17の推力に逆らって閉じる。
【符号の説明】
【0049】
1 回転トルク伝達用のインナーケーブル
2 心線
3 巻き線層
4 第1層
4a 素線
5 第2層
5a 素線
6 第3層
7 第4層
8 アウターケーシング
9 回転トルク伝達用のコントロールケーブル
10 ドア開閉機構
11 駆動モータ
12 送りネジ
13 スライダ
14 ガイドレール
15 ロッド
15a 一端
15b 他端
16 支点
17 ダンパ
D ドア
M 駆動装置
H 負荷トルク発生器
W ケーブル
T1、T2 トルク変換器
E1、E2 角度検出器
R 曲率半径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転トルクを伝達するためのインナーケーブルであって、
可撓性を有する心線と、
その心線周りに1本の素線または素線束を螺旋状に巻きつけた巻き線層とを有し、
その巻き線層が多層で設けられると共に、少なくとも上下の一組の巻き線層が交差巻きにされており、
最も外側の巻き線層の素線の形付率が100〜110%である、回転トルク伝達用のインナーケーブル。
【請求項2】
直径が5〜9mmである請求項1記載の回転トルク伝達用のインナーケーブル。
【請求項3】
前記素線の材質が硬鋼、ピアノ線あるいはステンレス線である請求項1または2記載の回転トルク伝達用のインナーケーブル。
【請求項4】
前記巻き線層が4〜6層で設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の回転トルク伝達用のインナーケーブル。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の回転トルク伝達用のインナーケーブルと、そのインナーケーブルを収納して回転自在に支持するアウターケーシングとからなる回転トルク伝達用のコントロールケーブル。
【請求項6】
請求項5記載のコントロールケーブルと、
そのコントロールケーブルのインナーケーブルの一端に連結され、それを軸方向に回転させる駆動モータと、
前記インナーケーブルの他端に連結され、その回転力をドアの開閉運動に変換する機構と、
その変換する機構により開閉される車両のドアとからなる、ドア開閉機構。
【請求項7】
前記ドアが車両のバックドアである請求項6記載のドア開閉機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−6803(P2011−6803A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149571(P2009−149571)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(390000996)株式会社ハイレックスコーポレーション (362)
【Fターム(参考)】