地上無線及びインターネット無線を含む無線システム
【課題】複数の信号源を有し、無線システムがユーザの選好に基づいて、信号源のうちの１つからユーザにオーディオ出力を選択的に伝送する適合無線システムの提供。
【解決手段】無線システムは、地上無線信号を受信するための無線チューナと、インターネットデータを受信するための通信デバイスと、少なくとも無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも無線チューナと信号通信するユーザインターフェースと、無線チューナ、通信デバイス、及びユーザインターフェースと信号通信するプロセッサと、を含み、プロセッサは、通信デバイス及びユーザインターフェースのうちの少なくとも１つから通信ユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいてユーザ選好データを解析し、ユーザ選好データに基づいてオーディオ出力をユーザに選択的に伝送し、オーディオ出力の供給源は、地上無線信号及びインターネットデータのうちの１つである。
【解決手段】無線システムは、地上無線信号を受信するための無線チューナと、インターネットデータを受信するための通信デバイスと、少なくとも無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも無線チューナと信号通信するユーザインターフェースと、無線チューナ、通信デバイス、及びユーザインターフェースと信号通信するプロセッサと、を含み、プロセッサは、通信デバイス及びユーザインターフェースのうちの少なくとも１つから通信ユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいてユーザ選好データを解析し、ユーザ選好データに基づいてオーディオ出力をユーザに選択的に伝送し、オーディオ出力の供給源は、地上無線信号及びインターネットデータのうちの１つである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、概して、無線システムに関する。特に、発明は、複数の信号源を有する適応無線システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、車両環境において使用可能な無線プラットフォームには、概して、地上ＡＭ／ＦＭラジオ、地上高解像度ラジオ、衛星ラジオ、及びインターネットラジオの４種類がある。
【０００３】
インターネットラジオは、ユーザが好適なステーションのプロファイルを構築できるという利点を有する。例えば、Ｐａｎｄｏｒａ Ｍｅｄｉａ社のＭｕｓｉｃ Ｇｅｎｏｍｅ Ｐｒｏｊｅｃｔ等のプログラムは、ユーザにより識別された好適な帯域に基づいて、再生用に類似する音楽のジャンルを自動的に選択する。
【０００４】
しかしながら、移動車両におけるインターネットラジオの短所は、インターネットとの連続的な接続性である（すなわち、時として、インターネットラジオ接続は、接続不良により喪失される）。
【０００５】
現在の地上無線システムは、好適なステーションのプロファイルを自動的には形成しない。ユーザは、ある地域の地上無線チャンネルをプリセットすることができるが、プリセットチャンネルの放送範囲を超える地域を走行する時には、ユーザが望ましいステーションを検索せざるを得ない。
【０００６】
複数の信号源を有し、無線システムがユーザの選好に基づいて、信号源のうちの１つからユーザにオーディオ出力を選択的に伝送する、適応無線システムを開発することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
驚くべきことに、本発明と適合及び一致した、複数の信号源を有し、無線システムがユーザの選好に基づいて、信号源のうちの１つからユーザにオーディオ出力を選択的に伝送する、適合無線システムが発見された。
【０００８】
一実施形態において、無線システムは、地上無線信号を受信するための無線チューナと、インターネットデータを受信するための通信デバイスと、少なくとも無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも無線チューナと信号通信するユーザインターフェースと、無線チューナ、通信デバイス、及びユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、通信デバイス及びユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて、ユーザ選好データを解析し、ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、オーディオ出力の供給源は、地上無線信号及びインターネットデータのうちの１つである。
【０００９】
別の実施形態において、自動車用の適応無線システムであって、本無線システムは、複数の地上信号源と通信して、複数の地上無線信号を放送スペクトル（broadcast spectrum）で受信するための無線チューナであって、地上無線信号のそれぞれが個別の周波数帯域を有する、無線チューナと、複数のインターネット信号源と通信して、複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスと、少なくとも無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも無線チューナと信号通信するユーザインターフェースと、無線チューナ、通信デバイス、及びユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、通信デバイス及びユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて、ユーザ選好データを解析し、ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、好適なオーディオ出力の供給源が、地上信号源及びインターネット信号源のうちの１つから選択される。
【００１０】
本発明は、ユーザに伝送されるオーディオ出力を選択するための方法も提供する。
【００１１】
１つの方法は、複数の地上無線信号を放送スペクトルで受信するための地上無線チューナを提供するステップであって、地上無線信号のそれぞれが個別の周波数帯域を有する、ステップと、複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスを提供するステップと、ユーザ選好データを提供するステップと、命令セットに基づいて、ユーザ選好データを解析するステップと、ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送するステップと、を含み、オーディオデータの好適な供給源が、ユーザ選好データの解析に基づいて、地上無線信号及びインターネット無線信号のうちの１つから選択される。
【００１２】
本発明の上記ならびに他の利点は、添付の図面に照らして考慮される場合、以下の好適な実施形態に関する詳細な記述から当業者には容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の実施形態による車両に統合される適合無線システムの斜視図である。
【図２】図１の無線システムの概略ブロック図である。
【図３】複数の信号源を使用して、オーディオ出力を適合させるための方法の概略フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
以下の詳細な説明及び添付の図面は、発明の様々な実施形態を説明及び例証する。説明及び図面は、当業者が発明を作製及び使用することを可能にする役割を果たし、いかなる様式においても本発明の範囲を制限するものではない。開示される方法に関して、提示されるステップは、本質的に典型例であり、したがって、ステップの順序は必須又は重要ではない。
【００１５】
図１及び図２は、本発明の実施形態に従う、適合無線システム１０を例証する。図示されるように、無線システム１０は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、プロセッサ１８、及びユーザインターフェース２０を含む。無線システム１０は、要望どおりに、任意の数のコンポーネントを含み得る。非限定的な例として、無線システム１０は、車両２１内に配置される。しかしながら、無線システム１０は、任意のユーザ環境に統合され得る。
【００１６】
通信デバイス１２は、インターネット２２への接続性を提供することができる、任意のデバイス、ポート、又はシステムであり得る。非限定的な例として、通信デバイス１２は、携帯電話、スマートフォン、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）対応デバイス等の個人用電子デバイスである。さらなる非限定的な例として、通信デバイス１２は、当業者に理解されるように、車両２１に統合される車内インターネットデバイスである。
【００１７】
ある実施形態において、通信デバイス１２は、オーディオ出力に関連する複数のユーザ選好を表す、ユーザ選好データ２４を含む（例えば、音楽ジャンル、ニュースプログラム、特定の音楽バンド、特定のラジオチャンネル／ステーション等）。ユーザ選好データ２４が、通信デバイス１２上に局所的に保存されない場合、通信デバイス１２は、インターネット２２を介して、既定の位置からユーザ選好データ２４をダウンロードすることができる。非限定的な例として、ユーザ選好データ２４は、ユーザプロファイルとして組織化され得、任意のユーザは、ユーザに特異的な選好を表す、ユーザプロファイルを形成することができる。さらなる非限定的な例として、Ｐａｎｄｏｒａ Ｍｅｄｉａ，Ｉｎｃ．社のＭｕｓｉｃ Ｇｅｎｏｍｅ Ｐｒｏｊｅｃｔ（登録商標）ソフトウェア等の二次ソフトウェア（図示せず）を使用して、ユーザ選好データ２４を含むユーザプロフェイルを生成することができる。
【００１８】
ある実施形態において、通信デバイス１２は、複数のインターネット無線信号２６（すなわち、インターネットデータ）を位置付け、受信するように、インターネット２２と通信し、インターネット無線信号２６のそれぞれは、複数の信号源２８（例えば、インターネット無線ステーション／チャンネル／データ源）のうちの１つによってホスト／伝送される。非限定的な例として、通信デバイス１２によって受信される、インターネット無線信号２６のそれぞれは、オーディオ出力（例えば、音楽、トークラジオ、天気予報等）を表す、インターネット信号データ３０を含む。さらなる非限定的な例として、インターネット信号データ３０は、インターネット無線信号２６のそれぞれの信号源２８に関連する情報を含み、情報は、識別特徴（すなわち、オーディオ属性）、例えば、通常、関連したインターネットラジオチャンネルで放送される、オーディオ出力のジャンル又は音声出力、通常、関連したインターネットラジオチャンネルで特集される歌又はアーティスト等を含む。インターネット信号データ３０は、関連した信号源２８によって提供される、典型的なオーディオ出力に基づいて、ほかの信号源２８を信号源２８のうち一つのものから識別及び区別する、任意の情報を含み得ることが理解される。インターネット無線信号２６は、インターネット２２又は現在知られているか、又は後に開発される同様の通信ネットワークを介して読み取り又は伝送される、任意のデータであり得ることがさらに理解される。
【００１９】
第１のチューナ１４は、当業者に理解されるように、放送信号及び環境無線波の全スペクトルから既定の狭い範囲の周波数に「チューニング」するように構成される。ある実施形態において、第１のチューナ１４は、アンテナ３２に連結され、放送無線周波数（ＲＦ）信号、例えば、複数の信号源３６（例えば、地上無線周波数チャンネル、ラジオステーション）うちの１つによって既定の周波数で伝送される、地上無線信号３４（例えば、高解像度のＡＭ／ＦＭラジオ又は通常のＡＭ／ＦＭ放送）を受信する。アンテナ３２は、既定範囲の周波数を有する、放送信号を受信するための任意のデバイスであり得る。
【００２０】
地上無線信号３４は、オーディオ出力（例えば、音楽、トークラジオ、天気予報等）を表す、地上信号データ３８を含む。さらなる非限定的な例として、地上信号データ３８は、地上無線信号３４の信号源３６に関連する情報を含み、情報は、識別特徴（すなわち、オーディオ属性）、例えば、通常、関連した地上無線チャンネルによって放送されるオーディオ出力のジャンル又はタイプ、関連した地上無線チャンネル（すなわち、信号源３６）で特集される歌又はアーティスト等を含む。地上信号データ３８は、関連した信号源３６によって提供される典型的なオーディオ出力に基づいて、信号源３６のうちの１つを信号源３６のうちの別の１つから識別及び区別するように、任意の情報を含み得ることが理解される。
【００２１】
第２のチューナ１６は、当業者に理解されるように、放送信号及び環境無線波の全スペクトルから、既定の狭い範囲の周波数に「チューニング」するように構成される。ある実施形態において、第２のチューナ１６は、アンテナ３２′に連結され、放送無線周波数（ＲＦ）信号、例えば、信号源３６によって既定の周波数で伝送される地上無線信号３４を受信する。アンテナ３２′は、既定範囲の周波数を有する、放送信号（例えば、高解像度のＡＭ／ＦＭラジオ又は通常のＡＭ／ＦＭ放送）を受信するための任意の装置であり得る。
【００２２】
プロセッサ１８は、入力信号を受信し、入力信号を解析及び評価し、入力信号の解析に基づいてユーザに伝送されるオーディオ出力を制御するように適合される、任意のデバイス又はシステムであり得る。ある実施形態において、プロセッサ１８は、マイクロコンピュータである。示される実施形態において、プロセッサ１８は、通信デバイス１２及びユーザインターフェース２０のうちの少なくとも１つから入力信号を受信する。非限定的な例として、入力信号は、少なくともユーザ選好データ２４を表す。プロセッサ１８は、他のデバイス（例えば、グローバルポジショニングシステム）、システム、及びコンポーネントと通信し得、それらの制御を提供し得ることが理解される。
【００２３】
図示されるように、プロセッサ１８は、命令セット４０に基づいて、データ信号を解析及び評価する。任意のコンピュータ可読媒体内で具体化され得る、命令セット４０は、プロセッサ１８が多様なタスクを行うように構成するための、プロセッサ実行可能な命令を含む。プロセッサ１８は、多様な機能、例えば、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、及びユーザインターフェース２０の機能を制御することを実行し得ることが理解される。非限定的な例として、命令セット４０は、プロセッサ１８によって（例えば、ユーザインターフェース２０を介して）受信される情報に基づいて、ユーザの習慣的行動及び選好を決定するように適合されるアルゴリズム又はソフトウェアである。具体的に、プロセッサ１８は、ユーザインターフェース２０を介してユーザから提供された入力に基づいて、ユーザ選好データ２４を生成することができる。さらなる例として、命令セット４０は、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つの信号データ３０、３８とユーザ選好データ２４を比較するためのアルゴリズム又はソフトウェアを含む。したがって、命令セット４０は、どの信号データ３０、３８が、実質的にユーザ選好データ２４と一致するかを決定する、プロセッサ実行可能な命令を含む。プロセッサ１８が、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つの信号源２８、３６の特定の１つを、「好適な」源／チャンネル又は「一致した」源／チャンネルとして指定できることが理解される。インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４の任意の数の信号源２８、３６は、「好適な」源／チャンネルとして指定され得ることがさらに理解される。
【００２４】
ある実施形態において、プロセッサ１８は、記憶装置４２を含む。記憶装置４２は、単一の記憶装置であり得るか、又は複数の記憶装置であり得る。さらに、記憶装置４２は、ソリッドステート記憶システム、磁気記憶システム、光学記憶システム、又は任意の他の適切な記憶システム又はデバイスであり得る。記憶装置４２は、命令セット４０を記憶するように適合されることが理解される。他のデータ及び情報、例えば、ユーザインターフェース２０によって収集されるデータは、記憶装置４２に記憶され、カタログ化され得る。
【００２５】
ある実施形態において、記憶装置４２は、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４の信号源２８、３６のデータベース４４を含む。非限定的な例として、データベース４４は、信号源２８、３６に関連する情報、例えば、通常、関連した地上無線チャンネルによって放送されるオーディオ出力のジャンル又はタイプ、通常、関連した地上無線チャンネルで特集される歌又はアーティスト等を含む。さらなる非限定的な例として、データベース４４は、当業者に理解されるように、信号源２８、３６のカタログを含む、ステーションサーバ（図示せず）によって更新される。
【００２６】
ある実施形態において、記憶装置４２は、複数のユーザプロファイル（図示せず）を含み、ユーザプロファイルのそれぞれは、特定のユーザと関連付けられるユーザ選好データ２４を含む。したがって、ユーザプロファイルのうちの任意の１つは、解析及び比較のためにユーザ選好データ２４を読み取りするように、プロセッサ１８によって選択され得る。
【００２７】
ある実施形態において、ユーザがユーザインターフェース２０と相互作用するたびに、記憶装置４２においてエントリが形成される。エントリは、ユーザによって受信された情報が集合された複数のデータフィールドを含み、プロセッサ１８によってエントリが解析され、特定のユーザに対するユーザ選好データ２４を定義する。例えば、週日の朝６時から７時の間に、ユーザは、第１のチューナ１４を、信号源３６のうちの特定の１つ（例えば、お気に入りのモーニングショー）にチューニングする。したがって、エントリ及びユーザ選好データ２４は、そこから受信される信号源３６及び信号データ３８の特定のプリセットに関連する情報を含むように更新される。
【００２８】
プロセッサ１８は、プログラマブルコンポーネント４６をさらに含み得る。プログラマブルコンポーネント４６は、無線システム１０の任意の他のコンポーネント、例えば、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、及びユーザインターフェース２０と通信し得ることが理解される。ある実施形態において、プログラマブルコンポーネント４６は、プロセッサ１８の処理機能を管理及び制御するように適合される。具体的に、プログラマブルコンポーネント４６は、命令セットを変更し、プロセッサ１８によって受信される入力信号及び情報の分析を制御するように適合される。プログラマブルコンポーネント４６は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、及びユーザインターフェース２０のうちの少なくとも１つを管理及び制御するように適合され得ることが理解される。プログラマブルコンポーネント４６は、データ及び情報を記憶装置４２上に記憶し、記憶装置３２からデータ及び情報を読み取りするように適合され得ることがさらに理解される。
【００２９】
ユーザインターフェース２０は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つに対して選択的制御を提供するように、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つと信号通信する。図示されるように、ユーザインターフェース２０は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つと、間接的に信号通信する。しかしながら、ユーザインターフェース２０は、システムの任意のコンポーネントと直接的に信号通信し得ることが理解される。
【００３０】
ユーザインターフェース２０は、通常、可視出力をユーザに提示するためのディスプレイ４８を含む。示される実施形態において、ディスプレイ４８は、そこに提示される複数のユーザ係合可能なボタン５０を有する、タッチセンサー式ディスプレイ（すなわち、タッチスクリーン）である。ある実施形態において、ボタン５０のそれぞれは、実行可能な機能と関連付けられる。
【００３１】
非限定的な例として、ボタン５０は、複数の優先順位分類子（プライオリティ分類子）５２、例えば、信号強度、音楽ジャンル、ナビゲーションパス、ユーザのムード等を表す。したがって、ユーザが、特定の優先順位分類子５２を表すボタン５０のうちの１つを係合する場合、プロセッサ１８は、優先順位分類子５２のうちの選択されたものに基づいて、「好適な」源／チャンネルのリストを組織化する。非限定的な例として、ユーザによって信号強度を表す優先順位分類子５２が選択される場合、プロセッサ１８は、最強の信号強度から最弱の信号強度の階層に基づいて、好適な供給源のリストを整理する。任意の優先順位分類子が使用され得ることが理解される。
【００３２】
さらなる非限定的な例として、ボタン５０のうちの少なくとも１つは、「好き」フィードバックを表し、ボタン５０のうちの少なくとも１つは、「嫌い」フィードバックを表す。したがって、オーディオ出力がユーザに伝送される場合、ユーザは、オーディオ出力に関するリアルタイムフィードバックを提供することができる。特に、ユーザが「好き」フィードバックを表すボタン５０のうちの１つを係合する場合、現在ユーザに伝送されるオーディオ出力と関連付けられる信号データを使用して、ユーザ選好データ２４を更新する。ユーザ選好データ２４を更新するための様々な技法、例えば、ディスプレイ４８を使用するドラッグアンドドロップ技法を使用できることが理解される。
【００３３】
ある実施形態において、携帯電子デバイス５４（例えば、デジタル音楽プレイヤ、デジタル記憶装置等）は、有線（例えば、ユニバーサルシリアルバス）又は無線接続によって、プロセッサ１８と通信する。したがって、プロセッサ１８は、オーディオ出力としてユーザに伝送するために、携帯電子デバイスからオーディオデータ５６を読み取りすることができる。任意の量のオーディオデータ（例えば、２つの歌）は、携帯電子デバイス５４から読み取りできることが理解される。オーディオデータ５６は、携帯電子デバイス５４から読み取りされ、後次伝送のために記憶装置４２にキャッシュされ得ることがさらに理解される。
【００３４】
図３は、地上及びインターネット無線信号源２８、３６の両方を使用して、オーディオ出力を適合するための方法１００を例証する。ステップ１０２において、ユーザ選好データ２４が提供される（例えば、ユーザから提供される入力に基づいて生成され、デバイスから受信され、インターネット２２からダウンロードされ、記憶装置４２から読み取りされる等）。
【００３５】
ステップ１０４において、第１のチューナ１４及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つは、放送信号の既定スペクトルを走査し、様々な信号源３６と関連付けられる、複数の地上無線信号３４を受信する。チューナ１４、１６のうちの１つは、放送スペクトルを走査して、信号源３６の様々なものと関連付けられる信号データ３８を収集するように構成され得るが、他のチューナ１４、１６は、信号源３６のうちの１つに選択的にチューニングして、オーディオ出力をユーザに選択的に提供するように構成されることが理解される。
【００３６】
チューナ１４、１６のうちの少なくとも１つによって受信される、地上無線信号３４のあるものは、信号源３６のオーディオ属性に関連する情報を含まない。したがって、プロセッサ１８は、地上無線信号３４を解析して、オーディオ出力に関する情報を抽出し、当業者に理解されるように、オーディオ出力に基づいて、地上無線信号３４の信号源３６に関する情報を生成することができる。
【００３７】
ステップ１０６において、プロセッサ１８は、それぞれの信号データ３０、３８を含む、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つを受信する。非限定的な例として、プロセッサ１８は、後次の比較のために、信号データ３０、３８をデータフィールドに解析する。
【００３８】
ステップ１０８において、プロセッサ１８は、通信デバイス１２及びユーザインターフェース２０のうちの少なくとも１つからユーザ選好データ２４を受信し、命令セット４０に基づいて、ユーザ選好データ２４を解析する。例えば、プロセッサ１８は、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つの信号データ３０、３８とユーザ選好データ２４とを比較し、信号データ３０、３８のどちらが、実質的にユーザ選好データ２４と一致するかを決定する。プロセッサ１８は、特定の信号源２８、３６を、「好適な」源又はチャンネルとして指定することができることが理解される。任意の数の信号源２８、３６が、「好適な」チャンネルとして指定され得ることがさらに理解される。
【００３９】
ステップ１１０において、プロセッサ１８は、ステップ１０８において実行される比較に応答して、信号源２８、３６（例えば、地上無線チャンネル及びインターネット無線チャンネル）のうちの「好適な」ものの優先順位リストを生成する。ある実施形態において、優先順位リストは、信号源２８、３６のうちの「好適な」ものの信号強度に基づいて整理される。例えば、プロセッサ１８は、地上無線信号３４及びインターネット無線信号２６のそれぞれの信号品質を検出し、信号強度に基づいて、好適な信号源２８、３６の優先順位を決める。
【００４０】
ある実施形態において、優先順位リストは、音楽のジャンルに基づいて整理される。例えば、ユーザは、音楽の特定ジャンル又はスタイルを識別することができ、プロセッサ１８は、ユーザによって識別される音楽の特定ジャンルに関する関連性のレベルに基づいて、信号源２８、３６のうちの好適なものの優先順位を決める。
【００４１】
ある実施形態において、優先順位リストは、車両２１のナビゲーションルート又はグローバルポジションに基づいて整理される。例えば、プロセッサ１８は、車両２１のナビゲーションルートを検出し、ナビゲーションルートに沿って、車両２１の位置に基づいて、信号源２８、３６の好適なものの優先順位を決める。任意の計量又は優先順位分類子を使用して、信号源２８、３６の好適なものを組織化するか、又は優先順位を決めることができることが理解される。
【００４２】
ステップ１１２において、プロセッサ１８は、オーディオ出力をユーザに伝送する。非限定的な例として、プロセッサ１８は、好適な信号源２８、３６のうちの１つを、オーディオ出力の供給源として選択する。さらなる非限定的な例として、プロセッサ１８は、オーディオ出力、例えば、携帯電子デバイス５４用の任意の源を選択することができる。
【００４３】
ステップ１１４において、プロセッサ１８は、オーディオ出力を表す、既定量のデータをキャッシュする。非限定的な例として、デジタルオーディオデータ（例えば、オーディオデータ５６）は、即時再生のために、オーディオ出力として記憶装置上で局所的に記憶され得る。さらなる非限定的な例として、信号データ３０、３８のストリームは、後次再生のために、記憶装置４２上で受信され、局所的に記憶され得る。したがって、無線システム１０は、実行可能な信号源２８、３６を処理又は読み取りする間に、割り込みのないシームレスなオーディオ出力の再生を提供し得る。
【００４４】
ステップ１１６において、ユーザは、フィードバックを提供するために、ユーザインターフェース２０と相互作用することができる。非限定的な例として、ユーザは、優先順位分類子５２のうちの特定の１つを表す、ボタン５０の１つを係合して、信号源２８、３６のうちの「好適な」ものの一覧の優先順位を決める。さらなる非限定的な例として、ユーザは、「好き」フィードバックを表す、ボタン５０のうちの１つを係合させる。したがって、現在ユーザに伝送されているオーディオ出力と関連付けられる信号データ３０、３８を使用して、ユーザ選好データ２４を更新する。
【００４５】
本発明に従う無線システム１０は、ユーザの選好に基づいて、複数の源（例えば、信号源２８、３６、携帯電子デバイス５４）のうちの１つからのオーディオ出力を、ユーザに選択的に伝送する。したがって、無線システム１０は、移動車両を含む様々な環境における、選好ベースのオーディオ再生に対する包括的解決策を提供する。
【００４６】
前述の説明から、当業者であれば、本発明の本質的な特性を容易に確認することができ、その精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に様々な変更及び修正を加えて、様々な用途及び状態に適合させることができる。
【符号の説明】
【００４７】
１０ 無線システム
１２ 通信デバイス
１４ 第１のチューナ
１６ 第２のチューナ
１８ プロセッサ
２０ ユーザインターフェース
２１ 車両
２２ インターネット
２４ ユーザ選好データ
２６ インターネット無線信号
２８ 信号源
３０ インターネット信号データ
３２ アンテナ
３４ 地上無線信号
３６ 信号源
３８ 地上信号データ
４０ 命令セット
４２ 記憶装置
４４ データベース
４６ プログラマブルコンポーネント
４８ ディスプレイ
５０ ボタン
５２ 優先順位分類子（プライオリティ分類子）
５４ 携帯電子デバイス
５６ オーディオデータ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、概して、無線システムに関する。特に、発明は、複数の信号源を有する適応無線システムに関する。
【背景技術】
【０００２】
現在、車両環境において使用可能な無線プラットフォームには、概して、地上ＡＭ／ＦＭラジオ、地上高解像度ラジオ、衛星ラジオ、及びインターネットラジオの４種類がある。
【０００３】
インターネットラジオは、ユーザが好適なステーションのプロファイルを構築できるという利点を有する。例えば、Ｐａｎｄｏｒａ Ｍｅｄｉａ社のＭｕｓｉｃ Ｇｅｎｏｍｅ Ｐｒｏｊｅｃｔ等のプログラムは、ユーザにより識別された好適な帯域に基づいて、再生用に類似する音楽のジャンルを自動的に選択する。
【０００４】
しかしながら、移動車両におけるインターネットラジオの短所は、インターネットとの連続的な接続性である（すなわち、時として、インターネットラジオ接続は、接続不良により喪失される）。
【０００５】
現在の地上無線システムは、好適なステーションのプロファイルを自動的には形成しない。ユーザは、ある地域の地上無線チャンネルをプリセットすることができるが、プリセットチャンネルの放送範囲を超える地域を走行する時には、ユーザが望ましいステーションを検索せざるを得ない。
【０００６】
複数の信号源を有し、無線システムがユーザの選好に基づいて、信号源のうちの１つからユーザにオーディオ出力を選択的に伝送する、適応無線システムを開発することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
驚くべきことに、本発明と適合及び一致した、複数の信号源を有し、無線システムがユーザの選好に基づいて、信号源のうちの１つからユーザにオーディオ出力を選択的に伝送する、適合無線システムが発見された。
【０００８】
一実施形態において、無線システムは、地上無線信号を受信するための無線チューナと、インターネットデータを受信するための通信デバイスと、少なくとも無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも無線チューナと信号通信するユーザインターフェースと、無線チューナ、通信デバイス、及びユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、通信デバイス及びユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて、ユーザ選好データを解析し、ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、オーディオ出力の供給源は、地上無線信号及びインターネットデータのうちの１つである。
【０００９】
別の実施形態において、自動車用の適応無線システムであって、本無線システムは、複数の地上信号源と通信して、複数の地上無線信号を放送スペクトル（broadcast spectrum）で受信するための無線チューナであって、地上無線信号のそれぞれが個別の周波数帯域を有する、無線チューナと、複数のインターネット信号源と通信して、複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスと、少なくとも無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも無線チューナと信号通信するユーザインターフェースと、無線チューナ、通信デバイス、及びユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、通信デバイス及びユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて、ユーザ選好データを解析し、ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、好適なオーディオ出力の供給源が、地上信号源及びインターネット信号源のうちの１つから選択される。
【００１０】
本発明は、ユーザに伝送されるオーディオ出力を選択するための方法も提供する。
【００１１】
１つの方法は、複数の地上無線信号を放送スペクトルで受信するための地上無線チューナを提供するステップであって、地上無線信号のそれぞれが個別の周波数帯域を有する、ステップと、複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスを提供するステップと、ユーザ選好データを提供するステップと、命令セットに基づいて、ユーザ選好データを解析するステップと、ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送するステップと、を含み、オーディオデータの好適な供給源が、ユーザ選好データの解析に基づいて、地上無線信号及びインターネット無線信号のうちの１つから選択される。
【００１２】
本発明の上記ならびに他の利点は、添付の図面に照らして考慮される場合、以下の好適な実施形態に関する詳細な記述から当業者には容易に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明の実施形態による車両に統合される適合無線システムの斜視図である。
【図２】図１の無線システムの概略ブロック図である。
【図３】複数の信号源を使用して、オーディオ出力を適合させるための方法の概略フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【００１４】
以下の詳細な説明及び添付の図面は、発明の様々な実施形態を説明及び例証する。説明及び図面は、当業者が発明を作製及び使用することを可能にする役割を果たし、いかなる様式においても本発明の範囲を制限するものではない。開示される方法に関して、提示されるステップは、本質的に典型例であり、したがって、ステップの順序は必須又は重要ではない。
【００１５】
図１及び図２は、本発明の実施形態に従う、適合無線システム１０を例証する。図示されるように、無線システム１０は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、プロセッサ１８、及びユーザインターフェース２０を含む。無線システム１０は、要望どおりに、任意の数のコンポーネントを含み得る。非限定的な例として、無線システム１０は、車両２１内に配置される。しかしながら、無線システム１０は、任意のユーザ環境に統合され得る。
【００１６】
通信デバイス１２は、インターネット２２への接続性を提供することができる、任意のデバイス、ポート、又はシステムであり得る。非限定的な例として、通信デバイス１２は、携帯電話、スマートフォン、Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）対応デバイス等の個人用電子デバイスである。さらなる非限定的な例として、通信デバイス１２は、当業者に理解されるように、車両２１に統合される車内インターネットデバイスである。
【００１７】
ある実施形態において、通信デバイス１２は、オーディオ出力に関連する複数のユーザ選好を表す、ユーザ選好データ２４を含む（例えば、音楽ジャンル、ニュースプログラム、特定の音楽バンド、特定のラジオチャンネル／ステーション等）。ユーザ選好データ２４が、通信デバイス１２上に局所的に保存されない場合、通信デバイス１２は、インターネット２２を介して、既定の位置からユーザ選好データ２４をダウンロードすることができる。非限定的な例として、ユーザ選好データ２４は、ユーザプロファイルとして組織化され得、任意のユーザは、ユーザに特異的な選好を表す、ユーザプロファイルを形成することができる。さらなる非限定的な例として、Ｐａｎｄｏｒａ Ｍｅｄｉａ，Ｉｎｃ．社のＭｕｓｉｃ Ｇｅｎｏｍｅ Ｐｒｏｊｅｃｔ（登録商標）ソフトウェア等の二次ソフトウェア（図示せず）を使用して、ユーザ選好データ２４を含むユーザプロフェイルを生成することができる。
【００１８】
ある実施形態において、通信デバイス１２は、複数のインターネット無線信号２６（すなわち、インターネットデータ）を位置付け、受信するように、インターネット２２と通信し、インターネット無線信号２６のそれぞれは、複数の信号源２８（例えば、インターネット無線ステーション／チャンネル／データ源）のうちの１つによってホスト／伝送される。非限定的な例として、通信デバイス１２によって受信される、インターネット無線信号２６のそれぞれは、オーディオ出力（例えば、音楽、トークラジオ、天気予報等）を表す、インターネット信号データ３０を含む。さらなる非限定的な例として、インターネット信号データ３０は、インターネット無線信号２６のそれぞれの信号源２８に関連する情報を含み、情報は、識別特徴（すなわち、オーディオ属性）、例えば、通常、関連したインターネットラジオチャンネルで放送される、オーディオ出力のジャンル又は音声出力、通常、関連したインターネットラジオチャンネルで特集される歌又はアーティスト等を含む。インターネット信号データ３０は、関連した信号源２８によって提供される、典型的なオーディオ出力に基づいて、ほかの信号源２８を信号源２８のうち一つのものから識別及び区別する、任意の情報を含み得ることが理解される。インターネット無線信号２６は、インターネット２２又は現在知られているか、又は後に開発される同様の通信ネットワークを介して読み取り又は伝送される、任意のデータであり得ることがさらに理解される。
【００１９】
第１のチューナ１４は、当業者に理解されるように、放送信号及び環境無線波の全スペクトルから既定の狭い範囲の周波数に「チューニング」するように構成される。ある実施形態において、第１のチューナ１４は、アンテナ３２に連結され、放送無線周波数（ＲＦ）信号、例えば、複数の信号源３６（例えば、地上無線周波数チャンネル、ラジオステーション）うちの１つによって既定の周波数で伝送される、地上無線信号３４（例えば、高解像度のＡＭ／ＦＭラジオ又は通常のＡＭ／ＦＭ放送）を受信する。アンテナ３２は、既定範囲の周波数を有する、放送信号を受信するための任意のデバイスであり得る。
【００２０】
地上無線信号３４は、オーディオ出力（例えば、音楽、トークラジオ、天気予報等）を表す、地上信号データ３８を含む。さらなる非限定的な例として、地上信号データ３８は、地上無線信号３４の信号源３６に関連する情報を含み、情報は、識別特徴（すなわち、オーディオ属性）、例えば、通常、関連した地上無線チャンネルによって放送されるオーディオ出力のジャンル又はタイプ、関連した地上無線チャンネル（すなわち、信号源３６）で特集される歌又はアーティスト等を含む。地上信号データ３８は、関連した信号源３６によって提供される典型的なオーディオ出力に基づいて、信号源３６のうちの１つを信号源３６のうちの別の１つから識別及び区別するように、任意の情報を含み得ることが理解される。
【００２１】
第２のチューナ１６は、当業者に理解されるように、放送信号及び環境無線波の全スペクトルから、既定の狭い範囲の周波数に「チューニング」するように構成される。ある実施形態において、第２のチューナ１６は、アンテナ３２′に連結され、放送無線周波数（ＲＦ）信号、例えば、信号源３６によって既定の周波数で伝送される地上無線信号３４を受信する。アンテナ３２′は、既定範囲の周波数を有する、放送信号（例えば、高解像度のＡＭ／ＦＭラジオ又は通常のＡＭ／ＦＭ放送）を受信するための任意の装置であり得る。
【００２２】
プロセッサ１８は、入力信号を受信し、入力信号を解析及び評価し、入力信号の解析に基づいてユーザに伝送されるオーディオ出力を制御するように適合される、任意のデバイス又はシステムであり得る。ある実施形態において、プロセッサ１８は、マイクロコンピュータである。示される実施形態において、プロセッサ１８は、通信デバイス１２及びユーザインターフェース２０のうちの少なくとも１つから入力信号を受信する。非限定的な例として、入力信号は、少なくともユーザ選好データ２４を表す。プロセッサ１８は、他のデバイス（例えば、グローバルポジショニングシステム）、システム、及びコンポーネントと通信し得、それらの制御を提供し得ることが理解される。
【００２３】
図示されるように、プロセッサ１８は、命令セット４０に基づいて、データ信号を解析及び評価する。任意のコンピュータ可読媒体内で具体化され得る、命令セット４０は、プロセッサ１８が多様なタスクを行うように構成するための、プロセッサ実行可能な命令を含む。プロセッサ１８は、多様な機能、例えば、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、及びユーザインターフェース２０の機能を制御することを実行し得ることが理解される。非限定的な例として、命令セット４０は、プロセッサ１８によって（例えば、ユーザインターフェース２０を介して）受信される情報に基づいて、ユーザの習慣的行動及び選好を決定するように適合されるアルゴリズム又はソフトウェアである。具体的に、プロセッサ１８は、ユーザインターフェース２０を介してユーザから提供された入力に基づいて、ユーザ選好データ２４を生成することができる。さらなる例として、命令セット４０は、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つの信号データ３０、３８とユーザ選好データ２４を比較するためのアルゴリズム又はソフトウェアを含む。したがって、命令セット４０は、どの信号データ３０、３８が、実質的にユーザ選好データ２４と一致するかを決定する、プロセッサ実行可能な命令を含む。プロセッサ１８が、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つの信号源２８、３６の特定の１つを、「好適な」源／チャンネル又は「一致した」源／チャンネルとして指定できることが理解される。インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４の任意の数の信号源２８、３６は、「好適な」源／チャンネルとして指定され得ることがさらに理解される。
【００２４】
ある実施形態において、プロセッサ１８は、記憶装置４２を含む。記憶装置４２は、単一の記憶装置であり得るか、又は複数の記憶装置であり得る。さらに、記憶装置４２は、ソリッドステート記憶システム、磁気記憶システム、光学記憶システム、又は任意の他の適切な記憶システム又はデバイスであり得る。記憶装置４２は、命令セット４０を記憶するように適合されることが理解される。他のデータ及び情報、例えば、ユーザインターフェース２０によって収集されるデータは、記憶装置４２に記憶され、カタログ化され得る。
【００２５】
ある実施形態において、記憶装置４２は、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４の信号源２８、３６のデータベース４４を含む。非限定的な例として、データベース４４は、信号源２８、３６に関連する情報、例えば、通常、関連した地上無線チャンネルによって放送されるオーディオ出力のジャンル又はタイプ、通常、関連した地上無線チャンネルで特集される歌又はアーティスト等を含む。さらなる非限定的な例として、データベース４４は、当業者に理解されるように、信号源２８、３６のカタログを含む、ステーションサーバ（図示せず）によって更新される。
【００２６】
ある実施形態において、記憶装置４２は、複数のユーザプロファイル（図示せず）を含み、ユーザプロファイルのそれぞれは、特定のユーザと関連付けられるユーザ選好データ２４を含む。したがって、ユーザプロファイルのうちの任意の１つは、解析及び比較のためにユーザ選好データ２４を読み取りするように、プロセッサ１８によって選択され得る。
【００２７】
ある実施形態において、ユーザがユーザインターフェース２０と相互作用するたびに、記憶装置４２においてエントリが形成される。エントリは、ユーザによって受信された情報が集合された複数のデータフィールドを含み、プロセッサ１８によってエントリが解析され、特定のユーザに対するユーザ選好データ２４を定義する。例えば、週日の朝６時から７時の間に、ユーザは、第１のチューナ１４を、信号源３６のうちの特定の１つ（例えば、お気に入りのモーニングショー）にチューニングする。したがって、エントリ及びユーザ選好データ２４は、そこから受信される信号源３６及び信号データ３８の特定のプリセットに関連する情報を含むように更新される。
【００２８】
プロセッサ１８は、プログラマブルコンポーネント４６をさらに含み得る。プログラマブルコンポーネント４６は、無線システム１０の任意の他のコンポーネント、例えば、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、及びユーザインターフェース２０と通信し得ることが理解される。ある実施形態において、プログラマブルコンポーネント４６は、プロセッサ１８の処理機能を管理及び制御するように適合される。具体的に、プログラマブルコンポーネント４６は、命令セットを変更し、プロセッサ１８によって受信される入力信号及び情報の分析を制御するように適合される。プログラマブルコンポーネント４６は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、第２のチューナ１６、及びユーザインターフェース２０のうちの少なくとも１つを管理及び制御するように適合され得ることが理解される。プログラマブルコンポーネント４６は、データ及び情報を記憶装置４２上に記憶し、記憶装置３２からデータ及び情報を読み取りするように適合され得ることがさらに理解される。
【００２９】
ユーザインターフェース２０は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つに対して選択的制御を提供するように、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つと信号通信する。図示されるように、ユーザインターフェース２０は、通信デバイス１２、第１のチューナ１４、及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つと、間接的に信号通信する。しかしながら、ユーザインターフェース２０は、システムの任意のコンポーネントと直接的に信号通信し得ることが理解される。
【００３０】
ユーザインターフェース２０は、通常、可視出力をユーザに提示するためのディスプレイ４８を含む。示される実施形態において、ディスプレイ４８は、そこに提示される複数のユーザ係合可能なボタン５０を有する、タッチセンサー式ディスプレイ（すなわち、タッチスクリーン）である。ある実施形態において、ボタン５０のそれぞれは、実行可能な機能と関連付けられる。
【００３１】
非限定的な例として、ボタン５０は、複数の優先順位分類子（プライオリティ分類子）５２、例えば、信号強度、音楽ジャンル、ナビゲーションパス、ユーザのムード等を表す。したがって、ユーザが、特定の優先順位分類子５２を表すボタン５０のうちの１つを係合する場合、プロセッサ１８は、優先順位分類子５２のうちの選択されたものに基づいて、「好適な」源／チャンネルのリストを組織化する。非限定的な例として、ユーザによって信号強度を表す優先順位分類子５２が選択される場合、プロセッサ１８は、最強の信号強度から最弱の信号強度の階層に基づいて、好適な供給源のリストを整理する。任意の優先順位分類子が使用され得ることが理解される。
【００３２】
さらなる非限定的な例として、ボタン５０のうちの少なくとも１つは、「好き」フィードバックを表し、ボタン５０のうちの少なくとも１つは、「嫌い」フィードバックを表す。したがって、オーディオ出力がユーザに伝送される場合、ユーザは、オーディオ出力に関するリアルタイムフィードバックを提供することができる。特に、ユーザが「好き」フィードバックを表すボタン５０のうちの１つを係合する場合、現在ユーザに伝送されるオーディオ出力と関連付けられる信号データを使用して、ユーザ選好データ２４を更新する。ユーザ選好データ２４を更新するための様々な技法、例えば、ディスプレイ４８を使用するドラッグアンドドロップ技法を使用できることが理解される。
【００３３】
ある実施形態において、携帯電子デバイス５４（例えば、デジタル音楽プレイヤ、デジタル記憶装置等）は、有線（例えば、ユニバーサルシリアルバス）又は無線接続によって、プロセッサ１８と通信する。したがって、プロセッサ１８は、オーディオ出力としてユーザに伝送するために、携帯電子デバイスからオーディオデータ５６を読み取りすることができる。任意の量のオーディオデータ（例えば、２つの歌）は、携帯電子デバイス５４から読み取りできることが理解される。オーディオデータ５６は、携帯電子デバイス５４から読み取りされ、後次伝送のために記憶装置４２にキャッシュされ得ることがさらに理解される。
【００３４】
図３は、地上及びインターネット無線信号源２８、３６の両方を使用して、オーディオ出力を適合するための方法１００を例証する。ステップ１０２において、ユーザ選好データ２４が提供される（例えば、ユーザから提供される入力に基づいて生成され、デバイスから受信され、インターネット２２からダウンロードされ、記憶装置４２から読み取りされる等）。
【００３５】
ステップ１０４において、第１のチューナ１４及び第２のチューナ１６のうちの少なくとも１つは、放送信号の既定スペクトルを走査し、様々な信号源３６と関連付けられる、複数の地上無線信号３４を受信する。チューナ１４、１６のうちの１つは、放送スペクトルを走査して、信号源３６の様々なものと関連付けられる信号データ３８を収集するように構成され得るが、他のチューナ１４、１６は、信号源３６のうちの１つに選択的にチューニングして、オーディオ出力をユーザに選択的に提供するように構成されることが理解される。
【００３６】
チューナ１４、１６のうちの少なくとも１つによって受信される、地上無線信号３４のあるものは、信号源３６のオーディオ属性に関連する情報を含まない。したがって、プロセッサ１８は、地上無線信号３４を解析して、オーディオ出力に関する情報を抽出し、当業者に理解されるように、オーディオ出力に基づいて、地上無線信号３４の信号源３６に関する情報を生成することができる。
【００３７】
ステップ１０６において、プロセッサ１８は、それぞれの信号データ３０、３８を含む、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つを受信する。非限定的な例として、プロセッサ１８は、後次の比較のために、信号データ３０、３８をデータフィールドに解析する。
【００３８】
ステップ１０８において、プロセッサ１８は、通信デバイス１２及びユーザインターフェース２０のうちの少なくとも１つからユーザ選好データ２４を受信し、命令セット４０に基づいて、ユーザ選好データ２４を解析する。例えば、プロセッサ１８は、インターネット無線信号２６及び地上無線信号３４のうちの少なくとも１つの信号データ３０、３８とユーザ選好データ２４とを比較し、信号データ３０、３８のどちらが、実質的にユーザ選好データ２４と一致するかを決定する。プロセッサ１８は、特定の信号源２８、３６を、「好適な」源又はチャンネルとして指定することができることが理解される。任意の数の信号源２８、３６が、「好適な」チャンネルとして指定され得ることがさらに理解される。
【００３９】
ステップ１１０において、プロセッサ１８は、ステップ１０８において実行される比較に応答して、信号源２８、３６（例えば、地上無線チャンネル及びインターネット無線チャンネル）のうちの「好適な」ものの優先順位リストを生成する。ある実施形態において、優先順位リストは、信号源２８、３６のうちの「好適な」ものの信号強度に基づいて整理される。例えば、プロセッサ１８は、地上無線信号３４及びインターネット無線信号２６のそれぞれの信号品質を検出し、信号強度に基づいて、好適な信号源２８、３６の優先順位を決める。
【００４０】
ある実施形態において、優先順位リストは、音楽のジャンルに基づいて整理される。例えば、ユーザは、音楽の特定ジャンル又はスタイルを識別することができ、プロセッサ１８は、ユーザによって識別される音楽の特定ジャンルに関する関連性のレベルに基づいて、信号源２８、３６のうちの好適なものの優先順位を決める。
【００４１】
ある実施形態において、優先順位リストは、車両２１のナビゲーションルート又はグローバルポジションに基づいて整理される。例えば、プロセッサ１８は、車両２１のナビゲーションルートを検出し、ナビゲーションルートに沿って、車両２１の位置に基づいて、信号源２８、３６の好適なものの優先順位を決める。任意の計量又は優先順位分類子を使用して、信号源２８、３６の好適なものを組織化するか、又は優先順位を決めることができることが理解される。
【００４２】
ステップ１１２において、プロセッサ１８は、オーディオ出力をユーザに伝送する。非限定的な例として、プロセッサ１８は、好適な信号源２８、３６のうちの１つを、オーディオ出力の供給源として選択する。さらなる非限定的な例として、プロセッサ１８は、オーディオ出力、例えば、携帯電子デバイス５４用の任意の源を選択することができる。
【００４３】
ステップ１１４において、プロセッサ１８は、オーディオ出力を表す、既定量のデータをキャッシュする。非限定的な例として、デジタルオーディオデータ（例えば、オーディオデータ５６）は、即時再生のために、オーディオ出力として記憶装置上で局所的に記憶され得る。さらなる非限定的な例として、信号データ３０、３８のストリームは、後次再生のために、記憶装置４２上で受信され、局所的に記憶され得る。したがって、無線システム１０は、実行可能な信号源２８、３６を処理又は読み取りする間に、割り込みのないシームレスなオーディオ出力の再生を提供し得る。
【００４４】
ステップ１１６において、ユーザは、フィードバックを提供するために、ユーザインターフェース２０と相互作用することができる。非限定的な例として、ユーザは、優先順位分類子５２のうちの特定の１つを表す、ボタン５０の１つを係合して、信号源２８、３６のうちの「好適な」ものの一覧の優先順位を決める。さらなる非限定的な例として、ユーザは、「好き」フィードバックを表す、ボタン５０のうちの１つを係合させる。したがって、現在ユーザに伝送されているオーディオ出力と関連付けられる信号データ３０、３８を使用して、ユーザ選好データ２４を更新する。
【００４５】
本発明に従う無線システム１０は、ユーザの選好に基づいて、複数の源（例えば、信号源２８、３６、携帯電子デバイス５４）のうちの１つからのオーディオ出力を、ユーザに選択的に伝送する。したがって、無線システム１０は、移動車両を含む様々な環境における、選好ベースのオーディオ再生に対する包括的解決策を提供する。
【００４６】
前述の説明から、当業者であれば、本発明の本質的な特性を容易に確認することができ、その精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に様々な変更及び修正を加えて、様々な用途及び状態に適合させることができる。
【符号の説明】
【００４７】
１０ 無線システム
１２ 通信デバイス
１４ 第１のチューナ
１６ 第２のチューナ
１８ プロセッサ
２０ ユーザインターフェース
２１ 車両
２２ インターネット
２４ ユーザ選好データ
２６ インターネット無線信号
２８ 信号源
３０ インターネット信号データ
３２ アンテナ
３４ 地上無線信号
３６ 信号源
３８ 地上信号データ
４０ 命令セット
４２ 記憶装置
４４ データベース
４６ プログラマブルコンポーネント
４８ ディスプレイ
５０ ボタン
５２ 優先順位分類子（プライオリティ分類子）
５４ 携帯電子デバイス
５６ オーディオデータ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
無線システムであって、
地上無線信号を受信するための無線チューナと、
インターネットデータを受信するための通信デバイスと、
少なくとも前記無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも前記無線チューナと信号通信する、ユーザインターフェースと、
前記無線チューナ、前記通信デバイス、及び前記ユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、前記通信デバイス及び前記ユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて、前記ユーザ選好データを解析し、前記ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、
前記オーディオ出力の供給源は、前記地上無線信号及び前記インターネットデータのうちの１つである、無線システム。
【請求項２】
前記地上無線信号は、前記地上無線信号の属性を表す信号データを含み、前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記地上無線信号の前記属性とを比較して、前記オーディオ出力の供給源を選択する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項３】
前記通信デバイスは、個人用電子デバイスである、請求項１に記載の無線システム。
【請求項４】
前記通信デバイスは、車載インターネットデバイスである、請求項１に記載の無線システム。
【請求項５】
前記通信デバイスは、既定の位置から前記ユーザ選好データをダウンロードし、前記ユーザ選好データを前記プロセッサに伝送する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項６】
前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記インターネットデータの属性とを比較して、前記オーディオ出力の供給源を決定する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項７】
前記ユーザインターフェースは、ユーザから提供された入力を受信して、前記ユーザ選好データを定義する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項８】
前記プロセッサは、前記地上無線信号及び前記インターネットデータの信号品質を検出し、前記地上無線信号の前記信号品質と、前記インターネットデータの前記信号品質との比較に基づいて、前記オーディオデータの前記供給源を選択する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項９】
自動車用の適応無線システムであって、前記適応無線システムは、
複数の地上信号源と通信して、複数の地上無線信号を放送スペクトルで受信するための無線チューナであって、前記地上無線信号のそれぞれは、個別の周波数帯域を有する、無線チューナと、
複数のインターネット信号源と通信して、複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスと、
少なくとも前記無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも前記無線チューナと信号通信する、ユーザインターフェースと、
前記無線チューナ、前記通信デバイス、及び前記ユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、前記通信デバイス及び前記ユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて前記ユーザ選好データを解析して、前記ユーザ選好データに基づいてオーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、
前記オーディオ出力の好適な供給源が、前記地上信号源及び前記インターネット信号源のうちの１つから選択される、適応無線システム。
【請求項１０】
前記地上無線信号のそれぞれは、前記関連地上信号の前記地上信号源の属性を表す信号データを含み、前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記地上無線信号の前記地上信号源の前記属性とを比較して、前記オーディオ出力の好適な供給源を決定する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１１】
前記通信デバイスは、前記ユーザ選好データを既定の位置からダウンロードして、前記ユーザ選好データを前記プロセッサに伝送する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１２】
前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記インターネット信号源の属性とを比較して、前記オーディオ出力の前記源を決定する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１３】
前記ユーザインターフェースは、ユーザから提供された入力を受信して、前記ユーザ選好データを定義する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１４】
前記プロセッサは、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号のそれぞれの信号品質を検出し、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号のそれぞれの前記信号品質の比較に基づいて、前記オーディオデータの好適な供給源を選択する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１５】
前記プロセッサは、前記自動車のナビゲーションルートを検出し、前記ナビゲーションルートに沿った前記自動車の位置に基づいて、前記オーディオ出力の好適な供給源を選択する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１６】
ユーザに伝送されるオーディオ出力を選択するための方法であって、前記方法は、
複数の地上無線信号を放送スペクトルで受信するための地上無線チューナであって、それぞれが個別の周波数帯域を有する、地上無線チューナを提供することと、
複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスを提供することと、
ユーザ選好データを提供することと、
命令セットに基づいて、前記ユーザ選好データを解析することと、
前記ユーザ選好データに基づいて、前記オーディオ出力をユーザに選択的に伝送することと、を含み、前記オーディオデータの好適な供給源が、前記ユーザ選好データの解析に基づいて、前記地上無線信号及び前記インターネット無線信号のうちの１つから選択される、方法。
【請求項１７】
前記地上無線信号は、前記地上無線信号及び前記地上無線信号の前記源のうちの少なくとも１つの属性を表す、信号データを含み、前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記属性とを比較して、前記オーディオ出力の好適な供給源を選択する、請求項１６に記載の方法。
【請求項１８】
前記プロセッサは、前記ユーザ選考データと、前記インターネットデータ信号及び前記インターネットデータ信号の源のうちの少なくとも１つの属性とを比較して、前記オーディオ出力の好適な供給源を決定する、請求項１６に記載の方法。
【請求項１９】
優先順位分類子に基づいて、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号のそれぞれの優先順位を決めるステップをさらに含む、請求項１６に記載の方法。
【請求項２０】
前記プロセッサは、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号の信号品質を検出し、前記地上無線信号の前記信号品質及び前記インターネットデータ信号の前記信号品質に基づいて、前記オーディオ出力の好適な供給源を選択する、請求項１６に記載の方法。
【請求項１】
無線システムであって、
地上無線信号を受信するための無線チューナと、
インターネットデータを受信するための通信デバイスと、
少なくとも前記無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも前記無線チューナと信号通信する、ユーザインターフェースと、
前記無線チューナ、前記通信デバイス、及び前記ユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、前記通信デバイス及び前記ユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて、前記ユーザ選好データを解析し、前記ユーザ選好データに基づいて、オーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、
前記オーディオ出力の供給源は、前記地上無線信号及び前記インターネットデータのうちの１つである、無線システム。
【請求項２】
前記地上無線信号は、前記地上無線信号の属性を表す信号データを含み、前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記地上無線信号の前記属性とを比較して、前記オーディオ出力の供給源を選択する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項３】
前記通信デバイスは、個人用電子デバイスである、請求項１に記載の無線システム。
【請求項４】
前記通信デバイスは、車載インターネットデバイスである、請求項１に記載の無線システム。
【請求項５】
前記通信デバイスは、既定の位置から前記ユーザ選好データをダウンロードし、前記ユーザ選好データを前記プロセッサに伝送する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項６】
前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記インターネットデータの属性とを比較して、前記オーディオ出力の供給源を決定する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項７】
前記ユーザインターフェースは、ユーザから提供された入力を受信して、前記ユーザ選好データを定義する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項８】
前記プロセッサは、前記地上無線信号及び前記インターネットデータの信号品質を検出し、前記地上無線信号の前記信号品質と、前記インターネットデータの前記信号品質との比較に基づいて、前記オーディオデータの前記供給源を選択する、請求項１に記載の無線システム。
【請求項９】
自動車用の適応無線システムであって、前記適応無線システムは、
複数の地上信号源と通信して、複数の地上無線信号を放送スペクトルで受信するための無線チューナであって、前記地上無線信号のそれぞれは、個別の周波数帯域を有する、無線チューナと、
複数のインターネット信号源と通信して、複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスと、
少なくとも前記無線チューナの選択的制御を提供するように、少なくとも前記無線チューナと信号通信する、ユーザインターフェースと、
前記無線チューナ、前記通信デバイス、及び前記ユーザインターフェースと信号通信するプロセッサであって、前記通信デバイス及び前記ユーザインターフェースのうちの少なくとも１つからユーザ選好データを受信し、命令セットに基づいて前記ユーザ選好データを解析して、前記ユーザ選好データに基づいてオーディオ出力をユーザに選択的に伝送する、プロセッサと、を備え、
前記オーディオ出力の好適な供給源が、前記地上信号源及び前記インターネット信号源のうちの１つから選択される、適応無線システム。
【請求項１０】
前記地上無線信号のそれぞれは、前記関連地上信号の前記地上信号源の属性を表す信号データを含み、前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記地上無線信号の前記地上信号源の前記属性とを比較して、前記オーディオ出力の好適な供給源を決定する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１１】
前記通信デバイスは、前記ユーザ選好データを既定の位置からダウンロードして、前記ユーザ選好データを前記プロセッサに伝送する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１２】
前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記インターネット信号源の属性とを比較して、前記オーディオ出力の前記源を決定する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１３】
前記ユーザインターフェースは、ユーザから提供された入力を受信して、前記ユーザ選好データを定義する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１４】
前記プロセッサは、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号のそれぞれの信号品質を検出し、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号のそれぞれの前記信号品質の比較に基づいて、前記オーディオデータの好適な供給源を選択する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１５】
前記プロセッサは、前記自動車のナビゲーションルートを検出し、前記ナビゲーションルートに沿った前記自動車の位置に基づいて、前記オーディオ出力の好適な供給源を選択する、請求項９に記載の適応無線システム。
【請求項１６】
ユーザに伝送されるオーディオ出力を選択するための方法であって、前記方法は、
複数の地上無線信号を放送スペクトルで受信するための地上無線チューナであって、それぞれが個別の周波数帯域を有する、地上無線チューナを提供することと、
複数のインターネットデータ信号を受信するための通信デバイスを提供することと、
ユーザ選好データを提供することと、
命令セットに基づいて、前記ユーザ選好データを解析することと、
前記ユーザ選好データに基づいて、前記オーディオ出力をユーザに選択的に伝送することと、を含み、前記オーディオデータの好適な供給源が、前記ユーザ選好データの解析に基づいて、前記地上無線信号及び前記インターネット無線信号のうちの１つから選択される、方法。
【請求項１７】
前記地上無線信号は、前記地上無線信号及び前記地上無線信号の前記源のうちの少なくとも１つの属性を表す、信号データを含み、前記プロセッサは、前記ユーザ選好データと、前記属性とを比較して、前記オーディオ出力の好適な供給源を選択する、請求項１６に記載の方法。
【請求項１８】
前記プロセッサは、前記ユーザ選考データと、前記インターネットデータ信号及び前記インターネットデータ信号の源のうちの少なくとも１つの属性とを比較して、前記オーディオ出力の好適な供給源を決定する、請求項１６に記載の方法。
【請求項１９】
優先順位分類子に基づいて、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号のそれぞれの優先順位を決めるステップをさらに含む、請求項１６に記載の方法。
【請求項２０】
前記プロセッサは、前記地上無線信号及び前記インターネットデータ信号の信号品質を検出し、前記地上無線信号の前記信号品質及び前記インターネットデータ信号の前記信号品質に基づいて、前記オーディオ出力の好適な供給源を選択する、請求項１６に記載の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１２−１１４９１８（Ｐ２０１２−１１４９１８Ａ）
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２５６３０２（Ｐ２０１１−２５６３０２）
【出願日】平成２３年１１月２４日（２０１１．１１．２４）
【出願人】（５０５４５０７５５）ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド (140)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１１月２４日（２０１１．１１．２４）
【出願人】（５０５４５０７５５）ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド (140)
【Ｆターム（参考）】
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