説明

地下タンク構造

【課題】止水鉄板を備えた地下タンク構造において、止水鉄板を構造体として機能させる。
【解決手段】地下タンク構造10は、筒状に形成された側壁部21と、側壁部21の下部に接続された底版部22と、側壁部21の上部に構築された屋根部23と、からなる鉄筋コンクリート造の地下タンク本体20を備え、側壁部21及び底版部22にあたる部分が地中に埋設されており、表面にスタッド26を備え、スタッド26が屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24の内部に埋設されることにより、屋根部23と一体となった止水鉄板25を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液化ガスを貯蔵するための下部が地中に埋設された地下タンク構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、LPG,LNGなどの液化ガスの貯蔵タンクとして、底版と、底版の周囲に沿って構築された側壁と、側壁の上部を覆う屋根部とからなり、少なくともその下部が地中に埋設されるように構築された地下タンクが用いられている。
【0003】
かかる地下タンクの屋根部には地下タンク内部に雨水が浸入しないように、防水機能を持たせる必要がある。屋根部に防水機能を持たせる方法の一つとして、屋根部の上部に止水鉄板を設けることが行われている(例えば、特許文献1の段落
【0004】
参照)。
【特許文献1】特開平8―120968号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の止水鉄板は屋根部を構成する鉄筋コンクリートの構築が完了した後、屋根部を構成する鉄筋コンクリートの上面に取り付けられるため、構造体としての機能を期待することができない。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、屋根部に止水鉄板を備えた地下タンク構造において、止水鉄板を構造体として機能させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の地下タンク構造は、筒状に形成された側壁部と、当該側壁部の下部に接続された底版部と、前記側壁部の上部に構築された屋根部と、からなる鉄筋コンクリート造の地下タンクを備え、少なくとも側壁部及び底版部が地中に埋設された地下タンク構造であって、表面に突出部材を備え、前記突出部材が前記屋根部を構成する鉄筋コンクリートの内部に埋設されることにより、前記屋根部と一体となった止水鉄板を備えることを特徴とする。
【0008】
上記の地下タンク構造において、前記突出部材はスタッドであってもよい。
また、前記屋根部は前記止水鉄板と一体の合成構造として設計されていてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、突出部材が屋根部を構成する鉄筋コンクリート内に埋設されることにより、屋根部と止水鉄板とが一体の構造体として機能する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の地下タンク構造の一実施形態を図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本実施形態の構築方法により構築された地下タンク構造10を示す鉛直断面図である。同図に示すように、地下タンク構造10は、LPGやLNGなどの液化ガスを貯蔵するためのものであり、地盤に円筒形に形成された地中連続壁30と、地中連続壁30の内部に地中連続壁30と一体となるように構築された地下タンク本体20と、により構成される。
【0011】
地下タンク本体20は、底部に排水砕石層を介して構築された鉄筋コンクリート造の底版22と、底版22の周囲に沿って一体に、かつ、地中連続壁30と一体に構築された鉄筋コンクリート造の側壁部21と、側壁部21の頂部に一体にドーム上に構築された鉄筋コンクリート造の屋根部23とにより構成される。
【0012】
図2は屋根部23の構成を示す拡大断面図である。同図に示すように、屋根部23は鉄筋コンクリート造の屋根部本体24と、当該屋根部本体24の上部に一体に取り付けられた止水鉄板25とにより構成される。止水鉄板25の下面にはスタッド26が取り付けられている。止水鉄板25は、下面のスタッド26が屋根部本体24の内部に埋設されることで、屋根部本体24と一体となるように構築されている。
地下タンク本体20の内周面には、地下タンク本体20の内部に貯蔵される液化ガスの冷熱が外部に伝播しないように、保冷材及びメンブレンが取り付けられている。
【0013】
地中連続壁30は、上下方向に延びる筒状の地中壁本体31と、地中壁本体31の頂部の外側に接続された環状の枠状部32とにより構成される。地中連続壁30は、鉄筋コンクリート構造物からなり、枠状部32にはその形状に沿ってPC鋼ケーブルが引張力を加えられた状態で埋設されている。
【0014】
かかる構成の地下タンク構造10によれば、止水鉄板25の表面に設けられたスタッド26が屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24に埋設されることにより、止水鉄板25と鉄筋コンクリート24とが一体となっているため、屋根部23における止水性能を確保できるとともに、屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24と止水鉄板25とが一体の構造体として機能する。このため、止水鉄板25に構造耐力を期待して設計することができ、従来に比べて、屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24における鉄筋量を減らしたり、コンクリートの厚さを減らしたりしても、屋根部23全体として同等の強度を持たせることができる。このように屋根部23の鉄筋量やコンクリートの厚さを減らすことにより、コストを削減することができる。
【0015】
以下、かかる構成の地下タンク構造の構築方法を図3〜図8を参照しながら説明する。なお、各図において(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。本実施形態の地下タンク構造は、鉛直断面において対称性を有するため、各図において、(A)は中心軸より左側の鉛直断面を示し、(B)は中心角90度の範囲のみを示す。
【0016】
まず、図3に示すように、地下タンク本体20の側壁部の外周に相当する位置に、その上端部が枠状部の下端高さと等しくなるとともに、その上端から縦筋が突出するように地中壁本体31を構築する。なお、地中壁本体31は、地盤を掘削し、掘削孔内に鉄筋かごを建て込んだ後、掘削孔内にコンクリートを打設することで構築することができる。
【0017】
また、同図に示すように、地中壁本体31の構築作業と並行して、地下タンク本体20の屋根部23における側壁部21の内周面から幅1〜2m程度の外周部を除いた部分(以下、中央部という)にあたる箇所に支保工40を構築する。そして、支保工40上において、中央部を構成する鉄筋を配筋し、中央部の下面に相当する位置にコンクリートを打設するための型枠41を設置する。そして、中央部23Aの上面に相当する位置に止水鉄板25を配置する。なお、止水鉄板25は、予め、一面に所定の間隔でスタッド26が取り付けられた鉄板を溶接接続することにより組み立てることができる。
【0018】
次に、図4に示すように、中央部23Aの外周に所定の間隔をあけて、一端が中央部内に位置し、他端が地中壁本体31の上部(枠状部32に相当する位置)まで到達するように複数の鉄骨50を配置する。なお、これら鉄骨50は、後述するように、その間から掘削用重機が進入することができ、また、掘削土の搬出や、地下タンク本体20を構築するための資材を搬入することができるような間隔に配置する。
【0019】
そして、鉄骨50の中央部23A側の端部が埋設されるように、止水鉄板25と型枠41との間にコンクリートを打設する。なお、コンクリートの打設は、予め止水鉄板25に開口を設けておき、この開口から自己充填型の高流動コンクリートを打設し、開口を塞ぐように鉄板を取り付ければよい。コンクリートとして自己充填型の高流動コンクリートを用いることにより、確実に型枠41と止水鉄板25との間にコンクリートを充填させることができる。打設したコンクリートが硬化することにより、止水鉄板25に取り付けられたスタッド26が打設したコンクリート内に埋設され、止水鉄板25と鉄筋コンクリート24とが一体となり中央部23Aを構築することができる。
【0020】
また、これと並行して、地中壁本体31の上部に枠状部32を構成する鉄筋及びPC鋼ケーブルを配置し、コンクリートを打設して、鉄骨50の端部が埋設されるとともに、地中壁本体31の上部から突出する鉄筋が埋設されるように枠状部32を構築する。そして、枠状部32を構成するコンクリート内に埋設されたPC鋼ケーブルに引張力を加える。これにより地中連続壁30が構築される。
【0021】
次に、中央部23Aを構成するコンクリートを打設する際に用いた型枠41を撤去し、支保工40を解体する。ここで、支保工40を解体することにより屋根部23の中央部23Aの荷重は、鉄骨50を介して枠状部32へ伝達されることとなる。地中連続壁30の枠状部32には、中央部23Aの荷重により鉄骨50を介して鉛直方向の荷重及び外周に広がるような水平方向荷重が作用することとなるが、上記のように枠状部32に埋設したPC鋼ケーブルに引張力を加えているため、この水平方向荷重に抵抗することができる。
【0022】
そして、図5に示すように、中央部23Aの下方において、地盤の掘削作業を行う。なお、地盤の掘削作業は、同図に示すように、掘削孔70内に数台のバックホーなどの掘削用重機71を鉄骨50の間の開口を通して進入させ、又は、搬入し、これらの掘削用重機71により地盤の掘削を行い、土砂バケット72により、鉄骨50の間の開口から掘削土を外部に排出することにより行うことができる。
【0023】
また、地盤の掘削作業と並行して、屋根部23の中央部23Aに吊持された吊り足場60上において、屋根部23の下面に保冷材の取付作業及びメンブレンをライニングする作業を行う。なお、この屋根部23の下面における作業は、後述する地下タンクの側壁部21や底版22の構築作業や、地下タンク本体20の側壁部21や底版22における保冷材の取付作業及びメンブレンをライニングする作業と並行して行うこととしてもよい。
【0024】
次に、図6に示すように、地中連続壁30の内部の掘削孔70内の底部に鉄筋コンクリート造の底版22を構築する。この際、底版22を構築するための資材は鉄骨50の間の開口から搬入する。
【0025】
次に、図7に示すように、地中連続壁30の内周に沿うように、地中連続壁30と一体に地下タンク本体20の側壁部21を構築する。
【0026】
次に、図8に示すように、屋根部23の中央部23Aの外周の下面に相当する位置に型枠を設置し、側壁部21と屋根部23の中央部23Aとの間に鉄筋を配筋し、中央部23Aと側壁部21との間の隙間を覆うように中央部23Aの上部の止水鉄板25の外周に鉄板を溶接接続する。そして、側壁部21の頂部と中央部23Aとの間にコンクリートを打設して、側壁部21と中央部23Aとを接続する。これにより、地下タンク本体20の構築が完了する。
【0027】
次に、地下タンク本体20の内周面に保冷材の取付作業及びメンブレンをライニングする作業を行う。
そして、屋根部23に吊持された吊り足場60を解体することにより、地下タンク構造10の構築作業が完了する。
【0028】
本実施形態によれば、止水鉄板25が屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24と一体となることにより、止水鉄板25も構造体として機能するため、屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24の鉄筋量を減らしたり、コンクリートの厚さを低減したりすることができ、コストを削減することができる。
【0029】
また、上記のように屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24の厚さを削減できることにより、屋根部23を軽量化できるため、屋根部23を支持するための地中連続壁30の枠状部32を小さくすることができる。
【0030】
なお、本実施形態では、地上高さにおいて、屋根部23を構築するものとしたが、これに限らず、地下タンク本体20の底版22及び側壁部21を構築しておき、地下タンク本体20の底版22上において組み立てた止水鉄板25をリフトアップ装置により、リフトアップした後、止水鉄板25と一体となるように屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24を構築してもよい。
【0031】
また、地下タンク本体20の底版22及び側壁部21を構築しておき、底版22上に支保工を組み、この支保工上において止水鉄板25を組み立て、止水鉄板25と一体となるように屋根部23を構成する鉄筋コンクリート24を構築してもよい。
【0032】
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態の地下タンク構造の屋根部を示す鉛直断面図である。同図に示すように、本実施形態では、止水鉄板125が、屋根部123を構成する鉄筋コンクリート124の厚さ方向中央に埋設されている。また、止水鉄板125の上下面における鉄筋コンクリート124との一体性を確保するため、止水鉄板125の上下両面にスタッド126が設けられている。なお、本実施形態の地下タンク構造110は、屋根部123の構成が異なるもののその他の構成は上記の第1実施形態と同様である。
【0033】
本実施形態の屋根部123の構成によっても、第1実施形態と同様に、止水鉄板125が屋根部123を構成する鉄筋コンクリート124と一体となることにより、止水鉄板125も構造体として機能するため、屋根部123を構成する鉄筋コンクリート124の鉄筋量を減らしたり、コンクリートの厚さを削減したりすることができ、コストを削減することができる。なお、以下、鉄筋コンクリート124の屋根部123の止水鉄板125の上方に位置する部分を上部鉄筋コンクリート124Bといい、止水鉄板125の下方に位置する部分を下部鉄筋コンクリート124Aという。
【0034】
以下、本実施形態の地下タンク構造の構築方法を図10〜図16を参照しながら説明する。なお、本実施形態の地下タンク構造は、鉛直断面において対称性を有するため、各図には中心軸より左側の鉛直断面を示す。
まず、図10に示すように、地下タンク本体20の側壁部の外周に相当する位置に、その上端部が枠状部の下端高さと等しくなるとともに、その上端から縦筋の上部が突出するように地中壁本体31を構築する。そして、地中壁本体31の上部に枠状部32を構成する鉄筋及びPC鋼ケーブルを配置し、コンクリートを打設して、地中壁本体31の上部から突出する鉄筋が埋設されるように枠状部32を構築する。そして、枠状部32を構成するコンクリート内に埋設されたPC鋼ケーブルに引張力を加える。これにより地中連続壁30が構築される。
【0035】
次に、図11に示すように、地中連続壁30により囲まれた部分の地盤の掘削作業を行う。掘削作業は、掘削孔70内に数台のバックホーなどの掘削用重機71を配置し、これらの掘削用重機71により地盤の掘削を行い、土砂バケット72により、掘削土を外部に排出することにより行うことができる。
【0036】
次に、図12に示すように、地中連続壁30の内部の掘削孔70内の底部に鉄筋コンクリート造の底版22を構築する。
【0037】
次に、図13に示すように、地中連続壁30の内周に沿うように、地中連続壁30と一体に地下タンク本体20の側壁部21を構築する。
【0038】
次に、底版22上に屋根部の中央部の形状に合わせて支保工130を組み、支保工130上に下部鉄筋コンクリート124Aの形状に合わせて型枠を設置する。そして、表面にスタッドが設けられた鉄板を溶接接続して、この型枠内に止水鉄板125を配置する。そして、図14に示すように、型枠内にコンクリートを打設し、屋根部の中央部を構成する止水鉄板125の下部鉄筋コンクリート124Aを止水鉄板125と一体に構築する。
【0039】
次に、図15に示すように、リフトアップ装置(不図示)を用いて、止水鉄板125と一体となった下部鉄筋コンクリート124Aを、地上高さまでリフトアップする。なお、この際、止水鉄板125の上部に位置する上部鉄筋コンクリート124Bがまだ構築されておらず、容易にリフトアップ作業を行うことができる。
【0040】
次に、図16に示すように、側壁部21と、屋根部の中央部23Aとの間に鉄筋を配筋し、中央部23Aと側壁部21との間の隙間を覆うように中央部23Aの上部の止水鉄板125の外周に鉄板を溶接接続する。そして、側壁部21の頂部と中央部23Aとの間にコンクリートを打設して、側壁部21と中央部23Aとを接続する。これにより、地下タンク本体20の構築が完了する。そして、地下タンク本体20の内周面に保冷材の取付作業及びメンブレンをライニングする作業を行う。
以上の工程により地下タンク構造10の構築作業が完了する。
【0041】
本実施形態によっても、第1実施形態と同様の効果が得られ、さらに、屋根部123を構成する鉄筋コンクリート124の鉄筋量を減らしたり、鉄筋コンクリート124の厚さを低減したりすることができるため、屋根部123を軽量化でき、上記のようなリフトアップによる施工を容易に行うことが可能となる。
【0042】
なお、本実施形態では、底版22上において、止水鉄板125の組立作業及び下部鉄筋コンクリート124Aを構築することとしたが、これに限らず、上部鉄筋コンクリート124Bも底版22上において構築してもよい。
【0043】
また、第1実施形態と同様に、地上高さにおいて中央部を構成する止水鉄板の組立作業及び中央部の止水鉄板の上下の鉄筋コンクリートの構築作業を行った後、地下タンク本体20を構築してもよい。
【0044】
なお、上記の各実施形態では、止水鉄板の表面にスタッドを設けることにより、屋根部を構成する鉄筋コンクリートと一体となるようにしたが、これに限らず、止水鉄板の表面に鋼材や鉄筋などを接続することによっても、止水鉄板と鉄筋コンクリートを一体にすることができる。
【0045】
また、上記の各実施形態では、地中タンク本体20の上部が地上に露出している場合について説明したが、これに限らず、発泡スチロールなどの軽量被覆材により、地中タンク本体20の上部に被覆を施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】第1実施形態の地下タンク構造を示す鉛直断面図である。
【図2】第1実施形態の屋根部の構成を示す拡大断面図である。
【図3】第1実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その1)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図4】第1実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その2)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図5】第1実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その3)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図6】第1実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その4)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図7】第1実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その5)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図8】第1実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その6)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図9】第2実施形態の地下タンク構造の屋根部を示す鉛直断面図である。
【図10】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その1)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図11】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その2)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図12】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その3)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図13】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その4)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図14】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その5)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図15】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その6)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【図16】第2実施形態の地下タンク構造の構築方法を説明するための図(その6)であり、(A)は鉛直断面図、(B)は平面図である。
【符号の説明】
【0047】
10、110 地下タンク構造
20 地下タンク本体
21 側壁部
22 底版
23、123 屋根部
24、124 鉄筋コンクリート
25、125 止水鉄板
26、126 スタッド
30 地中連続壁
31 地中壁本体
32 枠状部
40、130 支保工
41 型枠
50 鉄骨
60 吊り足場
70 掘削孔
71 掘削用重機
72 土砂バケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に形成された側壁部と、当該側壁部の下部に接続された底版部と、前記側壁部の上部に構築された屋根部と、からなる鉄筋コンクリート造の地下タンクを備え、少なくとも側壁部及び底版部が地中に埋設された地下タンク構造であって、
表面に突出部材を備え、前記突出部材が前記屋根部を構成する鉄筋コンクリートの内部に埋設されることにより、前記屋根部と一体となった止水鉄板を備えることを特徴とする地下タンク構造。
【請求項2】
請求項1記載の地下タンク構造であって、
前記突出部材はスタッドであることを特徴とする地下タンク構造。
【請求項3】
請求項1又は2記載の地下タンク構造であって、
前記屋根部は前記止水鉄板と一体の合成構造として設計されていることを特徴とする地下タンク構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−52755(P2010−52755A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218629(P2008−218629)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【Fターム(参考)】