説明

埋め込まれた注入ポートの検出

患者(13)の皮下に埋め込まれた注入ポート(12)を検出するための装置が、局所磁場を放出する永久磁石またはソレノイドなどの磁気デバイス(15)と、局所磁場を検出する好ましくは少なくとも1つのホール素子を含む磁気検出器(17)を有する。磁気デバイス(15)は、埋め込まれた注入ポート(12)のところで患者の皮下に埋め込まれるように設計されている。一方、磁気検出器(17)は、磁気デバイスから放出された局所磁場が磁気検出器によって検出され、埋め込まれた注入ポート正面で患者の皮膚(16)の上で注入位置が確定されるまで、患者の身体に沿って外部で移動可能である。その結果、注入針を患者の皮膚(16)を通して直接注入ポートのほぼ中心に挿入するために、注入針(14)を確定された注入位置に置くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者の皮下に埋め込まれた注入ポートを検出するための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
移植物に作動液を供給するまたは移植物から作動液を排出するために、注射器の針を注入ポートの隔膜に正確に通すことができるように(または、単に注入ポートの正確な位置を突き止める、あるいは注入ポートの隔膜の位置を突き止める目的で)、患者の体内で液圧によって操作可能な外科的移植物に接続された注入ポートの位置を突き止めることは重要である。そのような注入ポートは、通常、例えば肥満患者の体内に埋め込まれた摂食制限デバイスなど、液圧によって調節可能な移植物に(導管を介して)接続されて配置される。
【0003】
現在、看護士や医師は注入ポートがどこにあるかを探し出すために、単に患者の皮膚を指で触ることによって埋め込まれた注入ポートの位置を突き止めている。しかし、看護士や医師は、注入ポートの隔膜の中心に差し込むために正確にどの位置で注入針を皮膚に差し込むべきかを知ることができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、患者の皮下に埋め込まれた注入ポートを正確に検出して、注入針を患者の皮膚を通して直接注入ポートの中心まで安全に差し込むことができるようにする、安価な装置および方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、局所磁場を放出する磁気デバイスと、磁気デバイスから放出された局所磁場を検出する磁気検出器とを含む、最初に述べた種類の装置によって達成される。磁気デバイスが埋め込まれた注入ポートのところで患者の皮下に埋め込まれるように設計されており、磁気デバイスから放出された局所磁場が磁気検出器によって検出され、注入位置が患者の皮膚の上で、埋め込まれた注入ポートの正面に確定されるまで、磁気検出器が患者の身体に沿って外部で移動させられる。あるいは、磁気検出器が皮下に埋め込まれるように設計され、磁気デバイスを患者の身体に沿って外部で移動可能とし、磁気デバイスから放出された局所磁場が磁気検出器によって検出され、埋め込まれた注入ポートの正面に皮膚の上で注入位置を確定することができるようにする。
【0006】
したがって、本発明の装置を使用して、皮膚の下に隠れている正確な注入位置を注入ポート正面の患者の皮膚上から確定することができる。この注入位置に注入針を置けば、患者の皮膚を通して、直接注入ポートのほぼ中心部に注入針を適切かつ安全に挿入するのは容易な作業である。本発明は、特に、埋め込まれた注入ポートの場所を手で突き止めることが困難な肥満の患者において実施するのに好都合である。
【0007】
一般に、磁気検出器は、好ましくは少なくとも1つのホール素子の形の半導体回路を含む。当業者には周知の特殊なタイプの半導体である、1つまたは複数のホール素子を使用することにより、磁気デバイスから放出される磁場の中心を突き止めることが容易になる。磁気検出器は、適切には、中心点の周りに三角形または四角形のグループとして配置された数個のホール素子を含む。例えば、3個のホール素子を正三角形の隅のところに配置することができる。重要な利点は、ホール素子が、磁気デバイスから放出される弱い磁場でも検出できることである。
【0008】
本発明の主要な第1の実施態様によれば、磁気デバイスは、患者の皮膚の注入ポートに隣接する部分を通して局所磁場を放出するように、埋め込まれた注入ポートのところで患者の皮下に埋め込まれるように設計され、局所磁場が磁気検出器によって検出され、注入位置が確定されるように、磁気検出器が患者の身体に沿って外部で移動可能である。この実施態様では、注入針をリング磁石と注入ポートの隔膜を通して挿入できるように、磁気デバイスは注入ポートの隔膜の周りに配置されたリング磁石を含む。磁気検出器は、局所磁場を検出したときに音を発するようにすることもできる。あるいは、移動可能な磁気検出器は、検出器が局所磁場を検出したときに光を発する少なくとも1つのダイオードを備えるか、検出器が局所磁場を検出したときにその旨を示すディスプレイを備えることもできる。
【0009】
本発明の第2の実施態様によれば、磁気検出器が、埋め込まれた注入ポートのところで患者の皮下に埋め込まれるように設計され、磁気デバイスが患者の身体の外部から患者の皮膚を通して局所磁場を放出するようにされており、局所磁場が埋込み式の磁気検出器によって検出されて注入位置が確定されるまで、磁気デバイスを患者の身体に沿って外部で移動させることができるようになっている。移動可能な磁気デバイスは、適切には、皮下に埋め込まれた注入ポートの正面に注入位置を確定するようにされる。最も簡単な形では、埋込み式の磁気検出器は、局所磁場を検出したときに音を発するようにされる。より複雑な形では、発信機を患者の体内に埋め込むことができ、患者の身体の外側の移動可能な磁気デバイスから放出された局所磁場を埋込み式の磁気検出器が検出すると、磁気検出器についての情報を患者の体外へ送信することができるようにすることである。例えば、埋め込まれた発信機は、局所磁場を埋込み式の検出器が検出したときにそれを知らせるRF信号を送ることができ、それによって正確な注入位置を患者の皮膚上に確定できる。正確な注入位置は、磁気検出器によって検出される磁気の強度と直接または間接に相関関係があることがある。
【0010】
磁気デバイスは、磁場を発生するソレノイドまたは永久磁石とすることができる。
【0011】
本発明はまた、患者の皮下に埋め込まれたワイアレスの注入ポートを検出する方法に関する。この方法は、患者の皮膚を通して局所磁場を放出することのできる磁気デバイスを用意するステップと、磁気デバイスから放出された局所磁場を検出する磁気検出器を用意するステップと、磁気デバイスまたは磁気検出器を埋め込まれた注入ポートのところで患者の皮下に埋め込むステップと、磁気検出器または磁気デバイスを患者の身体に沿って外部で動かすステップと、磁気デバイスから放出された局所磁場が磁気検出器によって検出されて注入位置を患者の皮膚のところで確定するステップとを含む。次いで、注入針を患者の皮膚を通して直接注入ポートに正確に挿入するために、局所磁場が検出された注入位置に針を置くことができる。
【0012】
本発明の第1の代替方法によると、磁気デバイスが皮下に埋め込まれ、磁気検出器が患者の身体に沿って外部で動かされ、埋込み式の磁気デバイスから放出された局所磁場が移動する磁気検出器によって検出され、注入位置が患者の皮膚の上で確定される。
【0013】
本発明の第2の代替方法によると、磁気検出器が皮下に埋め込まれ、磁気デバイスが患者の身体に沿って外部で動かされ、移動する磁気デバイスから放出された局所磁場が埋込み式の磁気検出器によって検出され、注入位置が患者の皮膚の上で確定される。第2の代替方法を実施するときは、発信機を埋め込むステップと、発信機を使用して、移動する磁気デバイスから放出された局所磁場を埋込み式の磁気検出器がいつ検出するかを確認する情報を患者の体外に送信するステップとをさらに含んでもよい。
【0014】
上記の検出方法を実施するとき、好ましくは少なくとも1つのホール素子を含む半導体回路を磁気検出器として使用することができる。
【0015】
本発明はまた、疾患を持つ患者を治療するための外科的方法を提供する。この方法は、患者の腹部にガスを注入するステップと、逆流症疾患、尿失禁、勃起障害、便失禁、または肥満の治療用に設計された液圧で操作可能な移植物を、手術用器具を使用してトロカールを介して腹部に埋め込むステップと、移植物の操作用の作動液を供給するための注入ポートを皮下に埋め込み、注入ポートとそれに隣接する患者の皮膚を通して局所磁場を放出する磁気デバイスを注入ポートのところで皮下に埋め込むステップと、術後に、外部の磁気検出器を、埋込み式の磁気デバイスからの局所磁場が磁気検出器によって検出される位置まで患者の身体に沿って動かすステップと、局所磁場が検出された位置まで注入針を持ってくるステップと、作動液を注入ポートに供給するまたは作動液を注入ポートから排出するために、注入針を患者の皮膚を通して注入ポートまで差し込むように動かすステップとを含む。
【0016】
あるいは、この外科的方法は、磁気検出器を注入ポートのところで皮下に埋め込むステップと、術後に、局所磁場を放出する外部の磁気デバイスを、外部の磁気デバイスから放出された局所磁場が埋込み式の磁気検出器によって検出される位置まで患者の身体に沿って動かすステップとを含むこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明について、添付の図面を参照しながら、以下でより詳細に説明する。
【0018】
図面を参照すると、いくつかの図を通して同一のまたは対応する要素を同じ参照番号で示す。
【0019】
図1は、本発明による装置の磁気検出器2の接続回路1を示す。ソレノイドまたは永久磁石とすることができるリング磁石3の形の磁気デバイスが、患者の体内に埋め込まれている。三角形にグループとして配置された3つの線形磁場センサ4を含む磁気検出器2が、体外に置かれた埋込み式のリング磁石3の正面に位置決めされる。それぞれのセンサ4はホール素子などの半導体回路を含む。センサ4は信号調整増幅器5に接続され、増幅器5はアナログデジタル変換器6に接続されている。マイクロプロセッサ7がアナログデジタル変換器6に接続されている。センサ4の出力信号を視覚的に表示するために、表示デバイス8がマイクロプロセッサ7に接続されている。
【0020】
図2のグラフは、検出器2から得られる情報がどのように表せるかを原理的に示している。グラフのX軸は、検出器2の磁気デバイスに対する相対位置である。Y軸は検出器2のセンサ4の合成出力である。したがって、図2のグラフは、検出器2の磁気デバイスに対する相対位置「X」を検出器2の出力「Y」の関数として示している。この検出方法を示すために、リング磁石9の形の磁気デバイスを図2でグラフに関連付けて示す。リング磁石9は、磁石のN極のNとS極のSをそれぞれ示すように断面図で示されている。図2は、磁気検出器2(図2には示さず)がリング磁石9の正面に心合せされ、図2のグラフにピーク10、11として示される最大出力をすべてのセンサ4が生成している場合を示している。センサ4は、図2で示したグラフあるいはセンサ4で行われた計測で得られた数字による結果を表示することができる表示デバイス8に(例えば図1に示す接続回路1によって)接続されている。
【0021】
図3は、便失禁患者13の皮下に埋め込まれた注入ポート12を検出して、注入ポート12への安全かつ正確な注入のために注入針14を患者の体外で位置決めすることを可能にする、本発明の装置の実施形態を示す。注入ポート12は、患者の直腸20に取り付けた液圧によって調整可能な人工括約筋18と流体的に接続している。装置はまた、注入ポート12の周りで患者13の皮下に埋め込まれたリング磁石15の形の磁気デバイスを含む。磁気デバイス15は、患者13の皮膚16の注入ポート12に隣接する部分を通って拡がる局所磁場を放出する。装置はさらに、磁気デバイス15から放出された局所磁場が磁気検出器17によって検出される注入位置を、患者の皮膚上で確定できるようにするために患者13の身体に沿って手で動かされる、外部の別個の磁気検出器17を含む。この注入位置が確定されると、注入針14を患者の皮膚を通して直接注入ポート12へと正確に挿入するために、針14をその位置に置くことができる。
【0022】
図4は、磁気検出器21が注入ポート12のところで患者13の皮下に埋め込まれていることと、患者13の皮膚16を通して局所磁場を放出するリング磁石22の形の別の外部磁気デバイスを備えることを除いては、図3による実施形態と同一である本発明の実施形態を示す。磁気デバイス22から放出された局所磁場が埋込み式の磁気検出器21によって検出される注入位置が患者の皮膚のところで確定されるまで、リング磁石22を患者13の身体に沿って手で動かす。発信機23が患者13に埋め込まれており、磁気検出器21の状態についての情報を送信する。したがって、磁気検出器21が外部のリング磁石22から放出された局所磁場を検出すると、発信機23は、磁気デバイス22が患者の身体の外側で、注入針14を正確に位置決めするための適切な注入位置にあることを確認する情報を送信する。この注入位置が確定されると、注入針14を患者の皮膚を通して直接注入ポート12へと正確に挿入するために、その位置に針を置くことができる。
【0023】
図5は、図3および図4に示した人工括約筋18の一例を示す。括約筋18は、患者の直腸(図5には示さず)の周りにつける、液圧によって調整可能な収縮デバイス24を含む。収縮デバイス24は、直腸を閉鎖するために埋込み式の注入ポート12を介して作動液をその部分に供給することにより膨張させることができ、かつ、直腸を開口させるために作動液をその部分から排出させることにより収縮させることができるキャビティ25を備えている。また、このタイプの収縮デバイスは、本発明の装置と組み合わせると、胸焼けや逆流症疾患、または尿失禁患者を治療するための人工括約筋として使用することもできる。さらに、収縮デバイス24は、本発明の装置と組み合わせると、肥満治療のために肥満患者の胃または食道に調節可能な瘻孔開口を形成するため、または勃起障害患者の治療のために陰茎の流出血流量を抑制するために使用することもできる。
【0024】
図6は、外部磁気検出器17が三角形の中心点の周りにグループとして対称に配置された3つのホール素子27を含む、図3に示した実施形態の有利な設計を示す。磁気デバイスが埋め込まれており、埋込み式の注入ポート12の中心29を囲むリング磁石28を含む。図6に示すように、磁気検出器17を、ホール素子27がリング磁石28の上でその周りに対称に配置されている位置まで移動させると、磁気検出器17は埋め込まれた磁石28から放出される磁場の最大強度を検出し、それによって、注入針14を注入ポート12に挿入すべき最も正確な場所が確定される。あるいは、上述の設計は図4の実施形態でも実施することができる。すなわち、埋込み式の磁気検出器21は3つのホール素子27を含むことができ、外部磁気検出器22はリング磁石28を含むことができる。
【0025】
以上、本発明を特定の実施形態および方法に関して説明してきたが、本発明がその実施形態に限定されることを意図するものではない。本発明の精神の範囲内での実施形態および方法の改変は、当業者には明らかである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による装置の磁気検出器の接続図である。
【図2】本発明の装置の磁気デバイスの正面に置かれた磁気検出器の出力を示す概略図である。
【図3】磁気デバイスが患者の皮下に埋め込まれ、磁気検出器が患者の身体に沿って外部で移動可能である、実施形態の概略図である。
【図4】磁気検出器が患者の皮下に埋め込まれ、磁気デバイスが患者の身体に沿って外部で移動可能である、実施形態の概略図である。
【図5】逆流症疾患、尿失禁、便失禁、肥満などの治療用に設計された、液圧によって調節可能な収縮デバイスの概略図である。
【図6】磁気検出デバイスとしてホール素子を使用した、本発明による実施形態の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者(13)の皮下に埋め込まれる注入ポート(12)を検出する装置であって、
局所磁場を放出する磁気デバイス(15;22)と、
前記磁気デバイスから放出された前記局所磁場を検出する磁気検出器(17;21)とを含み、
前記磁気デバイス(15)または前記磁気検出器(21)が、前記埋込み式の注入ポート(12)の位置で前記患者の皮下に埋め込まれるように設計され、
前記磁気デバイスから放出された前記局所磁場が前記磁気検出器によって検出され、前記患者の皮膚(16)上での注入位置が前記埋込み式の注入ポート正面で確定されるまで、前記磁気検出器(17)または前記磁気デバイス(22)が前記患者の身体に沿って外部で移動可能であり、注入針を前記患者の皮膚を通して直接前記注入ポートのほぼ中心に挿入するために、前記注入針を確定された前記注入位置に置くことができる装置。
【請求項2】
前記磁気検出器(17;21)が半導体回路を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記磁気検出器(17;21)の前記半導体回路が、少なくとも1つのホール素子(27)を含む請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記磁気検出器(17;21)が、中心点の周りに三角形または四角形のグループとして配置された数個のホール素子(27)を含む請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記磁気デバイス(15)が、前記患者の皮膚(16)の前記注入ポートに隣接する部分を通して前記局所磁場を放出するように、前記埋込み式の注入ポート(12)のところで前記患者の皮下に埋め込まれるように設計され、前記局所磁場が前記磁気検出器によって検出され、前記注入位置が確定されるまで、前記磁気検出器(17)が前記患者の身体に沿って外部で移動可能である請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記磁気デバイスが、前記埋込み式の注入ポート(12)の隔膜の周りに埋め込まれるように設計されたリング磁石(15)を含む請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記磁気検出器(21)が、前記埋込み式の注入ポート(12)のところで前記患者の皮下に埋め込まれるように設計され、前記磁気デバイス(22)が、前記患者の身体の外部から前記患者の皮膚(16)を通して前記局所磁場を放出するように構成されており、前記埋込み式の前記磁気検出器によって検出され、前記注入位置が確定されるまで、前記局所磁場が前記患者の身体に沿って外部で移動可能である請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記磁気デバイスがリング磁石(22)を含む請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記患者の体内に埋込み可能であり、前記磁気デバイス(22)によって前記患者の身体の外側から放出された前記局所磁場を前記磁気検出器が検出すると、前記磁気検出器(21)に関する情報を前記患者の体外へ送信することができる発信機(23)をさらに含む請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記磁気検出器が、前記局所磁場を検出したときに音を発するようにされている請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記磁気検出器が、前記検出器が前記局所磁場を検出したときに光を発する少なくとも1つのダイオードを備える請求項2から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記磁気検出器が前記局所磁場を検出したとき、その旨を示すディスプレイを備える請求項2から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記磁気デバイス(15;22)が、ソレノイドまたは永久磁石である請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
逆流症疾患、肥満、尿失禁、便失禁、または勃起障害の治療用の、埋込み式の液圧で調節可能な収縮デバイスに流体的に接続されている、皮下に埋め込まれた注入ポートを検出するための請求項1から13のいずれか一項に記載の装置の使用。
【請求項15】
患者の皮下に埋め込まれた注入ポート(12)を検出する方法であって、
前記患者の皮膚(16)を通して局所磁場を放出することのできる磁気デバイス(15;22)を用意するステップと、
前記磁気デバイスから放出された前記局所磁場を検出する磁気検出器(17;21)を用意するステップと、
前記磁気デバイス(15)または前記磁気検出器(21)を前記埋込み式の注入ポート(12)のところで前記患者の皮下に埋め込むステップと、
前記磁気検出器(17)または前記磁気デバイス(22)を前記患者の身体に沿って外部で動かすステップと、
前記磁気デバイスから放出された前記局所磁場が前記磁気検出器によって検出される注入位置を、前記埋込み式の注入ポート正面に、前記患者の皮膚(16)の上で確定するステップとを含む方法。
【請求項16】
前記磁気デバイス(15)が皮下に埋め込まれ、前記磁気検出器(17)が前記患者の身体に沿って外部で動かされ、前記埋込み式の磁気デバイスから放出された前記局所磁場が前記移動する磁気検出器によって検出され、前記患者の皮膚(16)における前記注入位置が確定される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記磁気検出器(21)が皮下に埋め込まれ、前記磁気デバイス(22)が前記患者の身体に沿って外部で動かされ、前記移動する磁気デバイスから放出された前記局所磁場が埋込み式の前記磁気検出器によって検出され、前記注入位置が前記患者の皮膚(16)の上で確定される請求項15に記載の方法。
【請求項18】
発信機(23)を埋め込むステップと、前記発信機を使用して、前記外部磁気デバイス(22)から放出された前記局所磁場を前記埋込み式の磁気検出器(21)が検出したときを確認する情報を患者の体外に送信するステップとをさらに含む請求項17に記載の方法。
【請求項19】
半導体回路を前記磁気検出器(17;21)として使用する請求項15から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記半導体回路が、少なくとも1つのホール素子を含む請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−501014(P2006−501014A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−541372(P2004−541372)
【出願日】平成15年9月26日(2003.9.26)
【国際出願番号】PCT/SE2003/001503
【国際公開番号】WO2004/030536
【国際公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願人】(505041900)ポテンシア・メディカル・アーゲー (2)
【Fターム(参考)】