説明

基地局、移動局及び周波数分割多重通信方法

【課題】MBMSとユニキャスト通信とを行う際に、無線リソースの効率的な利用を可能にする基地局、移動局、およびMBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数分割多重通信方法を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態による基地局10は、複数の移動局に対して送信される第1のデータを送信するための第1のチャネルと、一の移動局に対して送信される第2のデータを送信するための第2のチャネルとを、周波数分割多重するよう構成される多重部16を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基地局、移動局及び周波数分割多重通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
基地局と移動局との間のデータ送信は、典型的には1対1の所謂ユニキャスト通信で行われる。その一方で、基地局から複数の移動局に対して同じデータを同時に送信するマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS)があり、ブロードキャストメッセージサービスや高速ビデオストリーミングサービスを可能とする点から、注目を集めている。
【0003】
MBMSでは、複数の基地局から同じMBMSデータが送信される場合、移動局は、複数の基地局からの同じMBMSデータをソフト合成(soft-combining)することにより、MBMSデータを高品質に受信することができる(所謂MBSFN(MBMS with Single Frequency Network))。この場合、複数の基地局からのMBMSデータを移動局において巡回プレフィックス(cyclic prefix:CP)長以内の遅延時間で受信する必要があり、遠い基地局からのMBMSデータの遅延を考慮すると、長いCPが必要となる。たとえば、LTE(第3.9世代(3.9G))では、ユニキャスト通信におけるCPは4.69μsecであるのに対し、MBMSにおけるCPは16.67μsecである。このようにCP長が異なるユニキャストチャネルとMBMSチャネル(共有データチャネル(SDCH))とを周波数多重により多重して送信した場合には、それぞれのチャネル間の直交性を保つことができない。このため、LTEにおいては、ユニキャストチャネルとMBMSチャネルはサブフレーム単位で時間多重されている。
【非特許文献1】3GPP、TS36.300、Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、IMT−Advanced(第4世代(4G))においては、非常に高いピークレート及びスループットを実現するために100MHzといった非常に広い周波数帯域の使用が検討されているため、ユニキャストチャネルとMBMSチャネルとが時間分割多重(TDM)によってのみ多重化されるというのは、効率的でなく不合理である。また、無線リソースの効率的な利用という観点からは、MBMSチャネルのL1/L2制御チャネルの送信法を見直す必要もある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされ、MBMSとユニキャスト通信とを行う際に無線リソースの効率的な利用を可能とする基地局、移動局、およびMBMSサブフレームとユニキャストフレームの周波数分割多重通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を実現するため、本発明の第1の態様は、複数の移動局に対して送信される第1のデータを送信するための第1のチャネルと、一の移動局に対して送信される第2のデータを送信するための第2のチャネルとを、周波数分割多重するよう構成される多重部を備える基地局を提供する。
【0007】
本発明の第2の態様は、第1の態様の基地局であって、前記第1のチャネルを生成する第1の信号生成部であって、前記第1のデータを含む第1のチャネルに第1の巡回プレフィックスを挿入する当該第1の信号生成部と、前記第2のチャネルを生成する第2の信号生成部であって、前記第2のデータを含む第2のチャネルに前記第1の巡回プレフィックスと同じ長さの第2の巡回プレフィックスを挿入する当該第2の信号生成部と、を更に備える基地局を提供する。
【0008】
本発明の第3の態様は、第1の態様の基地局であって、前記第2のサブフレームを生成する第3の信号生成部であって、前記第2のデータを含む第2のチャネルと前記第1のデータを含む第1のチャネルの間にガードバンドを挿入する当該第3の信号生成部を更に備える基地局を提供する。
【0009】
本発明の第4の態様は、第1から3のいずれかの態様の基地局であって、前記第2のチャネルを送信する周波数帯域に、前記第1のチャネルを送信する周波数帯域に多重されるべきL1/L2制御チャネルが多重される基地局を提供する。
【0010】
本発明の第5の態様は、上記第1から第4のいずれかの態様の基地局と通信を行う移動局であって、周波数分割多重された前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルを分離する分離部を備える移動局を提供する。
【0011】
本発明の第6の態様は、複数の移動局に対して送信される第1のデータを送信するための第1のチャネルを生成するステップと、一の移動局に対して送信される第2のデータを送信するための第2のチャネルを生成するステップと、前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとを周波数多重分割するステップと、を有する周波数分割多重通信方法を提供する。
【0012】
本発明の第7の態様は、第6の態様の周波数分割多重通信方法であって、前記第1のチャネルを生成するステップが、前記第1のデータを含む第1のチャネルに第1の巡回プレフィックスを挿入するステップを含み、前記第2のチャネルを生成するステップが、前記第2のデータを含む第2のチャネルに前記第1の巡回プレフィックスと同じ長さの第2の巡回プレフィックスを挿入するステップを含む周波数分割多重通信方法を提供する。
【0013】
本発明の第8の態様は、第6の態様の周波数分割多重通信方法であって、前記第2のチャネルを生成するステップが、第2のデータを含む第2のチャネルと第1のデータを含む第1のチャネルの間にガードバンドを挿入するステップを含む周波数分割多重通信方法を提供する。
【0014】
本発明の第9の態様は、N個の周波数帯域を使用して複数の移動局に対して送信されるデータを送信する基地局であって、前記データを送信するために使用される前記N個の周波数帯域のなかから、L1/L2制御チャネルが多重される1個以上N個未満の周波数帯域を指定する制御信号生成部を備える基地局を提供する。
【0015】
本発明の第10の態様は、第9の態様の基地局と通信を行う移動局であって、前記基地局からの信号を受信する受信部と、前記受信部から入力した受信信号を分離して、前記1個以上N個未満の周波数帯域を特定する特定情報を抽出する分離部と、前記分離部から入力した前記特定情報に基づいて、前記L1/L2制御チャネルに含まれる情報を取得するデータ復調復号部と、を備える移動局を提供する。
【0016】
本発明の第11の態様は、N個の周波数帯域を使用して複数の移動局に対して送信されるデータを送信する周波数分割多重通信方法であって、前記データを送信するために使用される前記N個の周波数帯域のなかから、L1/L2制御チャネルが多重される1個以上N個未満の周波数帯域を指定するステップと、前記制御信号に応じて、前記データを含むサブフレームを生成するステップと、を有する周波数分割多重通信方法を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施形態によれば、MBMSとユニキャスト通信とを行う際に、無線リソースの効率的な利用を可能とする基地局、移動局、およびMBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数分割多重通信方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の実施形態について、図面を参照して以下に説明する。以下の説明において、同一又は類似の構成には同一又は類似の参照符号を付与し、重複する説明は省略する。
【0019】
<第1の実施形態>
図1から図4を参照しながら、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0020】
(基地局)
図1は、本発明の第1の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、基地局10は、MBMS信号生成部12と、ユニキャスト信号生成部14と、周波数分割多重(FDM)部16と、送信部18とを有している。
【0021】
MBMS信号生成部12は、複数の移動局に対して送信するデータ(MBMSデータ)を図示しないバッファから入力し、入力されたMBMSデータとL1/L2制御情報とを直交周波数分割多重方式(OFDM)で変調するとともに、OFDMシンボルごとに巡回プレフィックス(以下、CP)を付与してMBMSチャネルを生成する。ここで、MBMSデータのシンボルに対しては比較的長いCPが付与される。これは、複数の基地局10から同じデータを送信して移動局が複数の基地局10から同じデータを受信する場合に、複数の基地局10からの遅延がCP内に収まるようにするためである。具体的には、このCPは、これに限定されないが例えば16.67μsecの長さを有してよい。一方、L1/L2制御情報に対応するシンボルに対しては、MBMSデータのシンボルに付与されるCPに比べて短くて良い(例えば4.69μsec)。以下の説明においては、L1/L2制御情報のシンボルに付与されるCPを「短いCP」と記し、MBMSデータのシンボルに付与されるCPを「長いCP」と記す。なお、L1/L2制御チャネルには、スケジューリング情報、移動局から基地局10への上りリンク送信のための上りリンク・フィードバック情報(上りリンク送信に使用すべき周波数帯域等の情報)、変調符号セット(MCS)に関する情報、上りリンク送信の受信結果を示す情報(ACK,NACK)が含まれて良い。
【0022】
また、MBMS信号生成部12は、上述のように生成したMBMSチャネルをFDM部16へ出力する。
【0023】
ユニキャスト信号生成部14は、任意の一の移動局に対して送信するデータ(ユニキャストデータ)を図示しないバッファから入力し、入力されたデータとL1/L2制御情報とをOFDM変調するとともに、OFDMシンボルごとにCPを付与して、ユニキャストチャネルを生成する。ここで、ユニキャストデータのシンボルには、上記のMBMSデータと同様、長いCPが付与される。ユニキャスト通信は基地局10と任意の一の移動局との間の1対1の通信であり、複数の基地局からの信号の遅延を考慮する必要が無いため、ユニキャストデータのシンボルには短いCPを付与すれば十分と言うこともできるが、第1の実施形態による基地局10においては、ユニキャストデータのシンボルに対しても長いCPが付与される。また、L1/L2制御情報のシンボルに対しては、短いCPが付与される。また、ユニキャスト信号生成部14は、上述のように生成したユニキャストチャネルをFDM部16へ出力する。
【0024】
FDM部16は、MBMS信号生成部12からMBMSチャネルを入力し、ユニキャスト信号生成部14からユニキャストチャネルを入力する。FDM部16は、入力したMBMSチャネルとユニキャストチャネルとを周波数分割多重して、送信信号を生成する。図2は、送信信号の一例を示す図である。図2を参照すると、互いに等しい基本周波数幅(これに限定されないが例えば、50MHz)を有するMBMSチャネルとユニキャストチャネルとが周波数軸方向に並んで配置されている。また、図示のとおり、MBMSチャネルおよびユニキャストチャネルが送信されている周波数帯域の双方にわたってL1/L2制御情報のシンボル(図示の例では2シンボルで構成されている)に短いCPが付与されて送信され、MBMSチャネルのシンボルとユニキャストチャネルのシンボルとに長いCPが付与されている。
【0025】
なお、図2は、MBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数帯域幅が互いに等しい場合を例示したが、これらの周波数帯域幅は異なっていて良い。
【0026】
再び図1を参照すると、FDM部16は、MBMSチャネルとユニキャストチャネルとを周波数分割多重することにより生成した送信信号を送信部18へ出力する。送信信号を入力した送信部18は、送信信号に対して所定の処理を行ない、図示しないアンテナを通して送信信号を送信する。
【0027】
(移動局)
図3は、本発明の第1の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、移動局30は、受信部32と、分離部34と、MBMS信号復調・復号部36と、ユニキャスト信号復調・復号部38と、を有している。
【0028】
受信部32は、基地局10から送信された送信信号を受信し、受信された信号に所定の処理を行って、処理した信号を分離部34へ出力する。
【0029】
分離部34は、受信部32から入力した信号をMBMSチャネルおよびユニキャストチャネルに分離する。移動局30は、MBMSチャネルおよびユニキャストチャネルを分離する場合には、MBMSチャネルの送信に用いられた周波数帯域と、ユニキャストチャネルの送信に用いられた周波数帯域とを把握する必要がある。このため、周波数帯域に関する情報が基地局10から移動局30に対して予め通知される。この通知は、例えば、移動局30が当該基地局10と接続する際に上位レイヤ(L3)シグナリングで行っても良いし、当該基地局10のセル内に存在するすべての移動局30に対して報知チャネルで通知しても良いし、周波数帯域に関する情報をL1/L2制御チャネルに多重して特定の一又は複数の移動局30に対して通知しても良い。上位レイヤシグナリングを利用した通知は、使用される周波数帯域の変更が比較的少ない場合(例えば、通信を開始後は変更を行わない場合)に好適であり、報知チャネルを利用した通知は、使用される周波数帯域の変更頻度が比較的高い場合に好適である。また、L1/L2制御チャネルへの多重を利用する通知は、使用される周波数帯域が例えば送信の度に変更される場合に好適である。
【0030】
また、分離部34は、分離したMBMSチャネルをMBMS信号復調・復号部36へ出力し、ユニキャストチャネルをユニキャスト信号復調・復号部38へ出力する。MBMS信号復調・復号部36は、分離部34から入力したMBMSチャネルに対して所定の処理を行ってMBMSチャネルを復調・復号する。ユニキャスト信号復調・復号部38は、分離部34から入力したユニキャストチャネルに対して所定の処理を行ってユニキャストチャネルを復調・復号する。
【0031】
(周波数分割多重通信方法)
図4を参照しながら、本発明の第1の実施形態によるMBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数分割多重通信方法を説明する。図4は、第1の実施形態による周波数分割多重通信方法を説明するフローチャートである。図4を参照すると、ステップS402においてMBMSデータとL1/L2制御情報とがOFDM変調され、ステップS404においてMBMSデータのシンボルに長いCPが付与され、L1/L2制御情報のシンボルに短いCPが付与されて、MBMSチャネルが生成される。
【0032】
次いで、ステップS406においてユニキャストデータとL1/L2制御情報とがOFDM変調され、ステップS408においてユニキャストデータのシンボルに長いCPが付与され、L1/L2制御情報のシンボルに短いCPが付与されて、ユニキャストチャネルが生成される。この後、ステップS410において、ステップS404で生成されたMBMSチャネルとステップS408で生成されたユニキャストチャネルとが周波数分割多重され、ステップS412において送信信号が送信される。
【0033】
なお、上記の説明においては、ステップS402およびS404が、ステップS406及びS408より先に実行されていたが、ステップS406及びS408を先に実行しても良い。また、ステップS402およびS404と、ステップS406及びS408とがほぼ同時に行われても良い。
【0034】
以上、第1の実施形態によれば、ユニキャストチャネルに対してMBMSチャネルに挿入されるCPと同じ長さのCPが挿入され、ユニキャストチャネルとMBMSチャネルとが周波数分割多重されるため、チャネルの間の直交性を維持することができる。すなわち、ユニキャストチャネルへの長いCPの挿入により、ユニキャスト通信とMBMS通信とを周波数分割多重により実現することができる。このため、ユニキャスト通信とMBMS通信とが時間分割多重でのみ行われていた場合と比較して、無線リソースを効率的に使用することが可能となる。特に、IMT−Advancedにおいては広い周波数帯域の使用が許容されるため、広い周波数帯域を活かして、MBMS通信とユニキャスト通信とを異なる周波数帯域で行うことにより、高速ビデオストリーミングなどのサービスをスムースに提供することが可能となる。
【0035】
<第2の実施形態>
図5から図7を参照しながら、本発明の第2の実施形態を説明する。
【0036】
(基地局)
図5は、本発明の第2の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、基地局50は、MBMS信号生成部12と、ユニキャスト信号生成部54と、FDM部56と、送信部18とを有している。
【0037】
MBMS信号生成部12は、第1の実施形態による基地局10のMBMS信号生成部12と同様にしてMBMSチャネルを生成し、生成したMBMSチャネルをFDM部56へ出力する。
【0038】
ユニキャスト信号生成部54は、任意の一の移動局に対して送信するユニキャストデータを図示しないバッファから入力し、入力されたデータとL1/L2制御情報とをOFDM変調するとともに、OFDMシンボルごとにCPを付与して、ユニキャストチャネルを生成する。第2の実施形態においては、ユニキャスト信号生成部54においてユニキャストチャネルに挿入されるCPは、第1の実施形態とは異なり、短いCPである。ユニキャスト通信は基地局10と任意の一の移動局との間の1対1の通信であり、複数の基地局からのデータの遅延を考慮する必要が無いため、ユニキャストデータのシンボルに短いCPを付与すれば十分である。また、L1/L2制御情報のシンボルに対しても短いCPが付与される。これは第1の実施形態と同様である。
【0039】
また、ユニキャスト信号生成部54は、上述のように生成したユニキャストチャネルをFDM部16へ出力する。
【0040】
FDM部56は、MBMS信号生成部12からMBMSチャネルを入力し、ユニキャスト信号生成部54からユニキャストチャネルを入力する。ユニキャストデータに対応するシンボルに短いCPが付与されているユニキャストチャネルと長いCPが付与されているMBMSチャネルをそのまま周波数分割多重すると、直交性を維持できない事態ともなる。そこで、FDM部56は、ユニキャストチャネルとMBMSチャネルの間にガードバンドを付与し、ユニキャストチャネルと、MBMSチャネルとを周波数分割多重して、送信信号を生成する。図6は、送信信号の一例を示す図である。図6を参照すると、MBMSチャネルとユニキャストチャネルとが周波数軸方向に並んで配置されている。また、図示のとおり、MBMSチャネルおよびユニキャストチャネルの双方においてL1/L2制御情報のシンボル(図示の例では2シンボルで構成されている)に短いCPが付与され、MBMSチャネルのシンボルに長いCPが付与され、ユニキャストチャネルのシンボルに短いCPが付与されている。さらに、ユニキャストチャネルとMBMSチャネルの間にガードバンドが挿入されている。このガードバンドにより、MBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数帯域幅は等しくなる。
【0041】
ただし、MBMSチャネルの周波数帯域幅とユニキャストチャネルの周波数帯域幅が互いに異なるように、MBMSチャネルとユニキャストチャネルの間にガードバンドが挿入されても良い。
【0042】
再び図5を参照すると、FDM部56は、周波数分割多重により生成した送信信号を送信部18へ出力する。送信信号を入力した送信部18は、送信信号に対して所定の処理を行ない、図示しないアンテナを通して送信信号を送信する。
【0043】
(移動局)
上記の本発明の第2の実施形態による基地局50と通信を行う移動局は、第1の実施形態による移動局30と同一の構成を有していて良い。また、MBMSチャネルおよびユニキャストチャネルを分離するのに必要となる、MBMSチャネル及びユニキャストチャネルの送信に用いられた周波数帯域に関する情報を通知する方法にも変わりはなく、移動局が基地局50と接続する際に上位レイヤ(L3)シグナリングで行っても良いし、基地局50のセル内に存在するすべての移動局に対して報知チャネルで通知しても良いし、周波数帯域に関する情報をL1/L2制御チャネルに多重して特定の一又は複数の移動局に対して通知しても良い。
【0044】
なお、第2の実施形態による移動局の分離部34は、ユニキャストチャネルの送信に用いられた周波数帯域について上述のように通知された情報に基づいてユニキャストチャネルを分離することができるため、基地局50のFDM部56においてユニキャストチャネルとMBMSチャネルの間に付与されたガードバンドの幅を把握する必要はない。
【0045】
(周波数分割多重通信方法)
図7を参照しながら、本発明の第2の実施形態によるMBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数分割多重通信方法を説明する。図7は、第2の実施形態による周波数分割多重通信方法を説明するフローチャートである。図7を参照すると、ステップS702においてMBMSデータとL1/L2制御情報とがOFDM変調され、ステップS704においてMBMSデータのシンボルに長いCPが付与され、L1/L2制御情報のシンボルに短いCPが付与されて、MBMSチャネルが生成される。
【0046】
次いで、ステップS706においてユニキャストデータとL1/L2制御情報とがOFDM変調され、ステップS708においてユニキャストデータのシンボルに短いCPが付与され、L1/L2制御情報のシンボルに短いCPが付与されて、ユニキャストチャネル
が生成される。次に、ステップS710においてユニキャストチャネルとMBMSチャネルの間にガードバンドが付与され、これらのチャネルとガードバンドとが周波数分割多重されて送信信号が生成される。この送信信号はステップS714において送信される。
【0047】
以上、第2の実施形態によれば、ユニキャストチャネルとMBMSチャネルの間にガードバンドが付与されて、ユニキャストチャネルと、MBMSチャネルとが周波数分割多重されるため、チャネルの間の直交性を維持することができる。すなわち、ガードバンドの付与により、ユニキャスト通信とMBMS通信とを周波数分割多重により実現することができる。このため、ユニキャスト通信とMBMS通信とが時間分割多重でのみ行われていた場合と比較して、無線リソースを効率的に使用することが可能となる。特に、IMT−Advancedにおいては広い周波数帯域の使用が許容されるため、広い周波数帯域を活かして、MBMS通信とユニキャスト通信とを異なる周波数帯域で行うことにより、高速ビデオストリーミングなどのサービスをスムースに提供することが可能となる。しかも、ガードバンドの挿入によれば、ユニキャストチャネルに最適なCPを用いることができるので、MBMSチャネルとユニキャストチャネルとの双方に最適なCPとを利用することができる。
【0048】
<第3の実施形態>
図8から図10を参照しながら、本発明の第3の実施形態を説明する。
【0049】
(基地局)
図8は、本発明の第3の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、基地局80は、MBMS信号生成部82と、ユニキャスト信号生成部84と、L1/L2制御信号生成部85と、信号多重部86と、送信部88とを有している。
【0050】
MBMS信号生成部82は、MBMSデータを図示しないバッファから入力し、入力されたMBMSデータをOFDM変調するとともに、OFDMシンボルごとに長いCPを付与してMBMSチャネルを生成する。また、MBMS信号生成部12は、上述のように生成したMBMSチャネルを信号多重部86へ出力する。
【0051】
ユニキャスト信号生成部84は、ユニキャストデータを図示しないバッファから入力し、入力されたデータをOFDM変調するとともに、OFDMシンボルごとにCPを付与して、ユニキャストチャネルを生成する。ここで、ユニキャストデータのシンボルには、上記のMBMSデータと同様、長いCPが付与される。また、上記のL1/L2制御情報には、基地局が移動局からのユニキャストチャネルの受信に応答して上りリンク送信のためのフィードバックを行うのに必要とする情報だけでなく、基地局80から移動局へ通知する受信確認情報(ACK/NACK)なども含まれる。
【0052】
ユニキャスト信号生成部14は、上述のように生成したユニキャストチャネルをFDM部16へ出力する。
【0053】
L1/L2制御信号生成部85は、上りリンク送信に対するフィードバック情報(ACK/NACK、スケジューリング情報、MCS情報など)、下りリンクユニキャスト送信のための制御情報(MCS情報、送信割り当てユーザ情報など)などのL1/L2制御信号を生成し、そのL1/L2制御信号を信号多重部86へ出力する。
【0054】
信号多重部86は、MBMS信号生成部82からMBMSチャネルを入力し、ユニキャスト信号生成部84からユニキャストチャネルを入力し、L1/L2制御信号生成部85からL1/L2制御情報に関する制御信号を入力する。信号多重部86は、入力したチャネル及び信号をマッピングして送信信号を生成する。図9は、送信信号の一例を示す図である。図9を参照すると、互いに等しい基本周波数幅を有するMBMSチャネルとユニキャストチャネルとが周波数軸方向に並んで配置されている。また、図示のとおり、MBMSチャネルのL1/L2制御チャネルに相当する部分は情報を有していない(利用されていない)。なお、第1及び第2の実施形態でも説明したように、MBMSチャネルの周波数帯域幅とユニキャストチャネルの周波数帯域幅とは、必ずしも等しくなくて良く、異なっていて良い。
【0055】
再び図8を参照すると、FDM部16は、マッピングにより生成した送信信号を送信部88へ出力する。送信信号を入力した送信部88は、送信信号に対して所定の処理を行ない、図示しないアンテナを通して送信信号を送信する。
(移動局)
図10は、本発明の第3の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、移動局100は、受信部102と、分離部104と、MBMS信号復調・復号部106と、ユニキャスト信号復調・復号部108と、制御信号復調・復号部109を有している。
【0056】
受信部102は、基地局100から送信された送信信号を受信し、受信された信号に所定の処理を行って、処理された信号を分離部104へ出力する。
【0057】
分離部104は、受信部102から入力した信号をMBMS信号、ユニキャスト信号、およびL1/L2制御信号に分離する。また、分離部104は、MBMS信号をMBMS信号復調・復号部106へ出力し、ユニキャスト信号をユニキャスト信号復調・復号部108へ出力し、L1/L2制御信号を制御信号復調・復号部109へ出力する。
【0058】
制御信号復調・復号部109は、分離部104から入力した制御信号から、L1/L2制御情報に関する制御信号(下りリンクユニキャスト送信のための制御情報(MCS情報、送信割り当てユーザ情報など)、および上りリンク送信のためのフィードバック情報など)を取得し、取得した制御信号のうち、下りリンクユニキャスト送信のための制御情報をユニキャスト信号復調・復号部108とへ出力する。
【0059】
MBMS信号復調・復号部106は、分離部104から入力したMBMSチャネルに対して所定の処理を行ってMBMSチャネルを復調・復号する。
【0060】
ユニキャスト信号復調・復号部108は、制御信号復調・復号部109から入力した下りリンクのユニキャスト送信に関連したL1/L2制御情報を用いて、分離部104から入力したユニキャスト信号に対して所定の処理を行ってユニキャスト信号を復調・復号する。
【0061】
(周波数分割多重通信方法)
次に、本発明の第3の実施形態によるMBMSチャネルとユニキャストチャネルの周波数分割多重通信方法を説明する。まず、MBMSデータがOFDM変調され、変調により得られたOFDMシンボルに長いCPが付与されてMBMSチャネルが生成される。
【0062】
次に、ユニキャスト信号生成部84は、ユニキャストデータがOFDM変調され、OFDMシンボルに長いCPが付与されて、ユニキャストチャネルが生成される。
【0063】
次に、L1/L2制御信号生成部85は、上りリンク送信に対するフィードバック情報(ACK/NACK、スケジューリング情報、MCS情報など)、下りリンクユニキャスト送信のための制御情報(MCS情報、送信割り当てユーザ情報など)などのL1/L2制御信号を生成する。
【0064】
次に、MBMSチャネル、ユニキャストチャネル及びL1/L2制御信号がマッピングされて送信信号が生成される。そして、送信信号に対して所定の処理が行われて送信される。
【0065】
以上、第3の実施形態によれば、MBMSチャネルを送信する周波数帯域で送信されるL1/L2制御チャネルがユニキャストチャネルを送信する周波数帯域によって送信される。このため、MBMSチャネルを送信する周波数帯域のL1/L2制御チャネルを送信するシンボルを他の情報の送信に利用することができ、無線リソースを効率的に使用することが可能となる。
【0066】
<第4の実施形態>
図11から図13を参照しながら、本発明の第4の実施形態を説明する。
【0067】
(基地局)
図11は、本発明の第4の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、基地局110は、MBMS信号生成部112と、L1/L2制御信号生成部115と、信号多重部116と、送信部118とを有している。
【0068】
L1/L2制御信号生成部115は、上りリンク送信に対するフィードバック情報(ACK/NACK、スケジューリング情報、MCS情報など)などのL1/L2制御信号を生成し、その信号を信号多重部116へ出力する。
【0069】
MBMS信号生成部112は、図示しないバッファから入力したMBMSデータをOFDM変調するとともに、OFDMシンボルにCPを付与してMBMSチャネルを生成する。ここでは、MBMSチャネルには長いCPが挿入される。
【0070】
また、MBMS信号生成部112は、上述のように生成したMBMSチャネルを信号多重部116へ出力する。
【0071】
信号多重部116は、MBMS信号生成部112からMBMSchなえるを入力し、L1/L2制御信号生成部115からL1/L2制御情報に関する制御信号を入力する。信号多重部116は、入力したチャネル及び信号をマッピングして送信信号を生成する。図12は、この送信信号の一例を示す図である。図12を参照すると、一方のMBMSチャネルを送信する周波数帯域はL1/L2制御チャネルを有しているが、他方のMBMSチャネルを送信する周波数帯域のL1/L2制御チャネルに相当する部分には送信すべき情報は含まれていない。
【0072】
再び図11を参照すると、信号多重部116は、マッピングにより生成した送信信号を送信部118へ出力する。送信信号を入力した送信部118は、送信信号に対して所定の処理を行ない、図示しないアンテナを通して送信信号を送信する。
【0073】
(移動局)
図13は、本発明の第3の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。図示のとおり、移動局130は、受信部132と、分離部134と、MBMS信号復調・復号部136と、制御信号復調・復号部139とを有している。
【0074】
受信部132は、基地局110から送信された送信信号を受信し、受信された信号に所定の処理を行って、処理された信号を分離部134へ出力する。
【0075】
分離部134は、受信部132から入力した信号をMBMSチャネルおよび制御信号に分離する。また、分離部134は、制御信号を制御信号復調・復号部139へ出力する。
【0076】
制御信号復調・復号部139は、分離部134から入力した制御信号から、L1/L2制御情報に関する情報を取得する。
【0077】
MBMS信号復調・復号部136は、分離部134から入力したMBMSチャネルに対して所定の処理を行ってMBMSチャネルを復調・復号する。
【0078】
(送信方法)
次に、本発明の第4の実施形態によるMBMSチャネル送信方法を説明する。
まず、L1/L2制御情報を送信する周波数帯域であるか否かが決定される。L1/L2制御情報を送信する周波数帯域の場合、MBMSデータとL1/L2制御チャネルとがOFDM変調されるとともに、OFDMシンボルにCPが付与されてMBMSチャネルが生成される。ここでは、MBMSチャネルに長いCPが挿入され、L1/L2制御チャネルに短いCPが挿入される。一方、L1/L2制御情報を送信する周波数帯域の場合、MBMSデータがOFDM変調され、OFDMシンボルに長いCPが付与されてMBMSチャネルが生成される。
【0079】
続いて、MBMSチャネル、およびL1/L2制御チャネルがある場合はL1/L2制御チャネルをも含めて、マッピングが行われて送信信号が生成される。そして、マッピングにより生成された送信信号が、所定の処理を経た後、送信される。
【0080】
IMT−Advancedにおいては100MHzの周波数帯域幅の使用が許容されるが、この100MHzの幅は連続した周波数帯域の幅ではなく、幾つかの周波数帯域を合計した幅となる可能性がある(所謂、周波数アグリゲーション)。このような場合、MBMSチャネルを例えば2GHz帯と3GHz帯とで送信することがある。第4の実施形態による基地局110によれば、L1/L2制御信号生成部115によってL1/L2制御チャネルを送信する周波数帯域が指定されるため、例えば、L1/L2制御チャネルを2GHz帯で送信し、3GHz帯では送信しないようにすることができる。この場合、3GHz帯におけるL1/L2制御チャネルに対応する部分をMBMSデータの送信に使用することが可能となる。
【0081】
また、周波数アグリゲーションでなくとも、連続した100MHzの全周波数帯域中の2つの周波数帯域でMBMS信号を送信する場合がある。この場合でも、L1/L2制御チャネルを送信する周波数帯域が指定されるため、L1/L2制御チャネルを送信しない周波数帯域が生じる。このサブフレームのL1/L2制御チャネルに対応する部分をMBMSデータの送信に転用することが可能となる。
【0082】
したがって、無線リソースを有効に活用することができ、高速ビデオストリーミングなどのサービスをスムースに提供することが可能となる。
【0083】
以上、幾つかの実施形態を参照しながら本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々の変更及び応用が可能である。例えば、第3の実施形態において、ユニキャストチャネルには第1の実施形態と同様に長いCPが挿入されたが、第2の実施形態と同様に短いCPを挿入するとともに、信号多重部86においてユニキャストチャネルとMBMSチャネルの間にガードバンドを付与しても良い。
【0084】
また、第4の実施形態を第3の実施形態に適用しても良い。すなわち、第3の実施形態ではMBMSチャネルを送信する周波数帯域で送信されるべきL1/L2制御チャネルをユニキャストチャネルを送信する周波数帯域で送信していたが、当該L1/L2制御チャネルをユニキャストチャネルを送信する周波数帯域で送信するのではなく、MBMSチャネルを送信するN個の周波数帯域のうちの1個以上N個未満の周波数帯域を使用してL1/L2制御チャネルを送信しても良い。これによっても、情報を含まないL1/L2制御チャネルの周波数帯域が生じるため、これを他の情報(例えば、MBMSデータ)の送信に利用することができる。
【0085】
さらに、本発明の実施形態による周波数分割多重通信方法を幾つか例示したが、各ステップ(又は手順)は、上述のとおりの順番で行われる必要はなく、順番を入れ換えて良い又は同時に行われて良いステップがあることは当業者にとって明らかである。
【0086】
また、上記の説明では、本発明の基地局、移動局及び周波数分割多重通信方法は、IMT−Advancedに特に効果的と述べたが、無線リソースの効率的な活用はIMT−AdvancedだけでなくLTEにおいても実現できるため、本発明の実施形態をLTEシステムにおいて実施して良いことは勿論である。さらに、MBMS通信として、所謂MBSFNを中心に説明したが、シングルセルMBMSの場合であっても、挿入されるCPの長さが異なる複数のチャネルを周波数分割多重する場合にも本発明を適用し得る。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の第1の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による基地局において周波数分割多重されたMBMSチャネルとユニキャストチャネルを説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による移動局の構成を示す概略図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による周波数分割多重通信方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による基地局において周波数分割多重されたMBMSチャネルとユニキャストチャネルを説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態による周波数分割多重通信方法を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。
【図9】第3の実施形態による基地局により生成されるMBMSチャネルの構成の一例を示す概略図である。
【図10】第4の実施形態による基地局において周波数分割多重されたMBMSチャネルとユニキャストチャネルを説明する図である。
【図11】本発明の第4の実施形態による基地局の構成を示す概略図である。
【図12】第4の実施形態による基地局において生成されるMBMSチャネルの構成の一例を示す概略図である。
【図13】第4の実施形態による移動局の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
【0088】
10,50,80,110 基地局
12,112 MBMS信号生成部
14,54,84 ユニキャスト信号生成部
16,56 FDM多重部
18,88,118 送信部
85,115 制御信号生成部
30,100,130 移動局
32,102,132 受信部
34,104,134 分離部
36,106,136 MBMS信号復調復号部
38,108 ユニキャスト信号復調復号部
109,139 制御信号復調復号部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動局に対して送信される第1のデータを送信するための第1のチャネルと、一の移動局に対して送信される第2のデータを送信するための第2のチャネルとを、周波数分割多重するよう構成される多重部を備える基地局。
【請求項2】
前記第1のチャネルを生成する第1の信号生成部であって、前記第1のデータを含む第1のチャネルに第1の巡回プレフィックスを挿入する当該第1の信号生成部と、
前記第2のチャネルを生成する第2の信号生成部であって、前記第2のデータを含む第2のチャネルに前記第1の巡回プレフィックスと同じ長さの第2の巡回プレフィックスを挿入する当該第2の信号生成部と、
を更に備える、請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記第2のチャネルを生成する第3の信号生成部であって、前記第2のチャネルと前記第1のチャネルとの間にガードバンドを挿入する当該第3の信号生成部を更に備える、請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記第2のチャネルを送信するための周波数帯域に、前記第1のチャネルを送信するための周波数帯域に多重されるべきL1/L2制御チャネルが多重される、請求項1から3のいずれか一項に記載の基地局。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の基地局と通信を行う移動局であって、
周波数分割多重された前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルを分離する分離部を備える移動局。
【請求項6】
複数の移動局に対して送信される第1のデータを送信するための第1のチャネルを生成するステップと、
一の移動局に対して送信される第2のデータを送信するための第2のチャネルを生成するステップと、
前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとを周波数分割多重するステップと、
を有する周波数分割多重通信方法。
【請求項7】
前記第1のチャネルを生成するステップが、前記第1のチャネルに第1の巡回プレフィックスを挿入するステップを含み、
前記第2のチャネルを生成するステップが、前記第2のチャネルに前記第1の巡回プレフィックスと同じ長さの第2の巡回プレフィックスを挿入するステップを含む、請求項6に記載の周波数分割多重通信方法。
【請求項8】
前記第2のチャネルを生成するステップが、前記第2のチャネルと前記第1のチャネルとの間にガードバンドを挿入するステップを含む、請求項6に記載の周波数分割多重通信方法。
【請求項9】
N個の周波数帯域を使用して複数の移動局に対して送信されるデータを送信する基地局であって、
前記データを送信するため前記N個の周波数帯域のそれぞれを使用して送信されるN個の周波数帯域のなかから、L1/L2制御チャネルが多重される1個以上N個未満の周波数帯域を指定する制御信号を生成する制御信号生成部と、
前記制御信号に応じて、前記データを含むチャネルを生成する信号生成部と、
を備える基地局。
【請求項10】
請求項9に記載の基地局と通信を行う移動局であって、
前記基地局からの信号を受信する受信部と、
前記受信部から入力した受信信号を分離して、前記1個以上N個未満の周波数帯域を特定する特定情報を抽出する分離部と、
前記分離部から入力した前記特定情報に基づいて、前記L1/L2制御チャネルに含まれる情報を取得するデータ復調復号部と、
を備える移動局。
【請求項11】
N個の周波数帯域を使用して複数の移動局に対して送信されるデータを送信する周波数分割多重通信方法であって、
前記データを送信するために使用される前記N個の周波数帯域のなかから、L1/L2制御チャネルが多重される1個以上N個未満の周波数帯域を指定するステップと、
前記制御信号に応じて、前記データを含むサブフレームを生成するステップと、
を有する周波数分割多重通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−267988(P2009−267988A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−117877(P2008−117877)
【出願日】平成20年4月28日(2008.4.28)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】