説明

堆肥化可能廃棄物を処理する装置、システム、および方法

【解決手段】 堆肥化可能廃棄物を処理する装置、システム、および方法。装置204は、細断モジュール302と、粉砕モジュール304と、袋詰めモジュール306とを含む。前記細断モジュール302は、食物以外の堆肥化可能廃棄物102を細断廃棄物104に細断するように動作をする。前記粉砕モジュール304は、前記細断廃棄物104を厨芥106と混合して混合ごみにする工程と、さらなる処理を行うために水分が十分でない状態である場合、この混合ごみに水を加える工程と、当該混合ごみを微粒子ごみ108に粉砕する工程とを行うように動作をする。前記袋詰めモジュール306は、前記微粒子ごみ108を堆肥化可能袋110に詰めるように動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願はJody Langstonのために2009年11月3日付で出願された「堆肥化可能廃棄物を処理する装置、システム、および方法」と題する米国仮特許出願第61/257,610号に対して優先権を主張するものであり、この参照により同出願を本明細書に組み込むものとする。
【0002】
本発明の要旨はリサイクル可能物の処理装置に関し、特に堆肥化可能廃棄物の処理装置に関する。
【背景技術】
【0003】
米国人は各々、約4ポンドのごみを毎日発生させている。このごみの大半は固形のリサイクル可能物から成り、最後にはごみ埋立地行きになることが多く、地下水面や空域を汚染する。過去30年、ごみ埋立地が埋まり続ける中、世界中の政府機関はリサイクルを義務づける法律を通過させるに当たって積極的な役割を果たして来た。ごみ埋立地は国家や地方自治体にとって高価である。さらに、リサイクルにより未使用の原材料の需要が減る。すなわち、露天採鉱や皆伐が低減し、また、これらの原材料を得ることによる副産物や関連廃棄物に対処するためのごみ埋立地の拡大が少なくなる。
【0004】
リサイクルは有益な慣習であるが、リサイクル可能物を回収し、様々な種類のリサイクル可能物を粉砕し、ピックアップまたはドロップオフのためにリサイクル可能物を袋詰めする実際のプロセスは面倒な体験となり得る。また、固形ごみは害虫やバクテリアの温床となり、非衛生的で危険である。
【0005】
典型的に、家庭や事業所はリサイクル可能物を回収し、リサイクル可能物をリサイクルセンターまたは処理施設に引渡せる時まで保管している。一般に、プラスチック容器、段ボール箱や紙袋など、開口部を有する容器を複数用いてボトル、カートン、アルミニウム缶、ボール紙などのリサイクル可能物を保持する。
【0006】
リサイクル可能なはずの食品パッケージや紙製品は食物残留物で汚染され、紙やプラスチックごみのリサイクルに不適切となることがある。調理区域で保管した場合の汚さ、不快な悪臭、および健康上のリスクを回避するために、湿った厨芥を屋外のごみ容器に捨てたり、台所の流しのディスポーザを介して粉砕して下水に流すことがある。米国では、厨芥の処理に年に10億ドルかかっている。年に4800万トンで、厨芥はごみ埋立地の固形都市ごみの5.3%を占めている。
【0007】
結果として発生する有機ごみは、農業用の肥料やエネルギーのための天然ガスの生成に用いられるのではなく、結局、過密なごみ埋立地を大きくし、分解の過程に伴って大気中に好ましくない温室効果ガスを発生することになる。腐敗した食物は、二酸化炭素よりも20倍強力な温室効果ガスであるメタンを放出する。厨芥を堆肥化することにより、このメタンを利用して熱、光、および燃料のためのクリーンエネルギーを生成することができる。
【0008】
実際のリサイクルプロセスの1つの大きな問題は、廃棄物質の分別処理のコストである。廃棄物処理施設は、様々な理由により、厳密な物質の分別処理のコストを負うことができず、また、負うことをしない。消費者は、リサイクル可能物をきれいにし、細断し、袋詰めするのに要する労力の量に怒りを覚えている。その結果、ごみ埋立地の数は増え続け、天然資源は急速に消費され、手のかかるリサイクルの努力はほとんど見返りがないのである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の対象は、技術の現状、特に現在利用できるリサイクル技術ではまだ完全に解決されていない技術の問題とニーズに対応して開発された。従って、本出願の対象は、前述の技術の欠点の多くまたは全てを克服する堆肥化可能廃棄物を処理する装置、システム、および方法を提供するために開発された。利点としては、このような装置、システム、および方法は、有益な副産物を生成するために堆肥化の準備をするに当たり、堆肥化可能廃棄物を処理する効率的で衛生的な方法を提供する。
【0010】
1つのアプローチは、食物パッケージごみ、使用済み紙製品などを細断し、これを厨芥と混合して小粒子になるまで一緒に粉砕し、次いで、これを堆肥化可能な袋に詰め、密封して、引続き行う堆肥化の準備のために便利で衛生的な取扱いと保管ができるようにすることである。
【0011】
さらに別のアプローチは、工程で用いる廃水を排除することであり、これは、袋詰めする前に受動的に廃水を排出するか、コンパクタで能動的に排出するかのどちらかにより行う。コンパクタによる締固めは、保管の目的で堆肥化可能廃棄物の量を低減し、その他の効率も可能にすることができる。
【0012】
堆肥化可能廃棄物の処理装置は、堆肥化可能廃棄物の細断、粉砕、および袋詰めという必要工程を機能的に実行する構成の複数のモジュールを設けられている。説明する実施形態のこれらのモジュールは、細断モジュール、粉砕モジュール、および袋詰めモジュールとを含む。細断モジュールは、食物以外の堆肥化可能廃棄物を細断廃棄物に細断するように動作をする。粉砕モジュールは、細断廃棄物を厨芥と混合して混合ごみにする工程と、さらなる処理を行うために水分が十分でない状態である場合、前記混合ごみに水を加える工程と、前記混合ごみを粉砕して微粒子ごみにする工程とを行うように動作する。次いで、袋詰めモジュールは、微粒子ごみを堆肥化可能袋に詰めるように動作をする。
【0013】
1実施形態において、前記細断モジュールは、さらに、シュレッダと、前記食物以外の堆肥化可能廃棄物を受取り、当該廃棄物をシュレッダに供給するドライホッパーとを含む構成とすることができる。前記粉砕モジュールは、さらに、グラインダと、前記水を供給する水入口と、前記細断廃棄物、厨芥、および水を受取り、適切に湿った混合ごみをグラインダに供給するウェットホッパーとを含む構成とすることができる。前記袋詰めモジュールは、さらに、袋詰め機と、前記微粒子ごみを蓄積して堆肥化可能袋に詰める袋詰めホッパーと、廃水を前記微粒子ごみから分離するフィルタと、前記廃水を堆肥化可能袋から排出する排水管とを含む構成とすることができる。
【0014】
堆肥化可能廃棄物の処理システムも呈示する。このシステムは、前述の装置と、システムの1若しくはそれ以上の前述の動作を制御する制御モジュールとで実施することができる。特に、1実施形態において、システムは重力送りすることができ、受動的に廃水を排出させ、微粒子ごみを重力の下で袋詰めホッパーから堆肥化可能袋の中へ投下させることができる。
【0015】
別の実施形態において、システムは、前記微粒子ごみを圧縮して能動的に廃水を排出し、前記微粒子ごみの量を低減するラムを有するコンパクタを含む。さらに別の実施形態において、前記ラムは微粒子ごみを堆肥化可能袋に押入れ、フィルタは前記微粒子ごみと接触するラムの面と一体化されている。
【0016】
1実施形態において、システムはさらに、堆肥化可能袋を袋詰め機に供給する連続式バッグロールを含む構成とする。さらに別の実施形態において、システムは、堆肥化可能袋を密封するバッグシーラーを含む構成とする。制御モジュールはまた、水分適量センサ、ウェットホッパー満杯センサ、袋詰めホッパー満杯センサ、袋満杯センサなど、様々なセンサに応答する。
【0017】
堆肥化可能廃棄物の処理方法も呈示する。開示する実施形態の方法は、実質的に、説明する装置およびシステムの動作に関して、前述した機能を実行するために必要な工程を含む。1実施形態において、方法は機械で実行する方法である。
【0018】
特に、方法は、食物以外の堆肥化可能廃棄物を細断廃棄物に細断し、前記細断廃棄物を厨芥と混合して混合ごみにし、さらなる処理を行うために水分が十分でない状態である場合、この混合ごみに水を加え、当該混合ごみを微粒子ごみに粉砕し、当該微粒子ごみを堆肥化可能袋に詰めるものである。
【0019】
1実施形態において、方法は、前記微粒子ごみを袋詰めホッパーに蓄積して堆肥化可能袋に詰める工程と、フィルタを介して廃水を前記微粒子ごみから分離する工程と、排水管を介して前記廃水を堆肥化可能袋から排水する工程とを有する。方法はまた、ウェットホッパー満杯状態が存在する場合に、細断する工程、混合する工程、および水を加える工程を一時停止することもできる。さらに、袋詰めホッパー満杯状態が存在する場合に、粉砕する工程を一時停止することもできる。
【0020】
1実施形態において、方法は、受動的に廃水を排出させ、微粒子ごみを重力下で袋詰めホッパーから堆肥化可能袋の中へ投下する工程を含む。代替の実施形態において、方法は、能動的に廃水を排出させ、微粒子ごみの量を低減するラムを有するコンパクタで微粒子ごみを圧縮する工程を含む。
【0021】
さらに別の実施形態において、方法は、前記ラムにより前記微粒子ごみを前記堆肥化可能袋に押入れる工程を含み、前記フィルタは前記微粒子ごみと接触するラムの面に一体化されているものである。
【0022】
堆肥化可能袋が充填された時、その取扱いは手動または自動のどちらかとすることができる。自動アプローチは、前記堆肥化可能袋を連続式バッグロールから取付ける工程と、袋満杯状態が存在する場合にバッグシーラーで前記堆肥化可能袋を密封する工程と、前記密封した堆肥化可能袋を取外す工程と、前記密封した堆肥化可能袋を袋コンベヤで保管場所へ搬送する工程とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0023】
特許対象の効果をより理解しやすくするために、簡単に前述した特許対象をより特定化した説明を、付属の図面に示した具体的な実施形態を参照しながら行う。これらの図面は特許対象の典型的な実施形態を図示しているに過ぎず、従って、特許請求範囲を限定するとは見なさないことを理解の上、添付図面を利用しながら特許対象をより具体的かつ詳細に説明する。
【図1】図1は、代表的な1実施形態による堆肥化可能廃棄物のリサイクル工程の図示である。
【図2】図2は、代表的な1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理システムの概略ブロック図である。
【図3】図3は、代表的な1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理装置の概略ブロック図である。
【図4】図4は、代表的な1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理システムおよび装置の、より詳細な概略ブロック図である。
【図5】図5は、1実施形態による、エンクロージャに入った堆肥化可能廃棄物処理システムの透視図である。
【図6】図6は、重力送り式の実施形態による、エンクロージャに入った堆肥化可能廃棄物処理システムの内部部品の側面図である。
【図7】図7は、コンパクタを有する堆肥化可能廃棄物処理システムの代替実施形態の内部部品の側面図である。
【図8】図8は、1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理方法を図示した概略フロー図である。
【図9】図9は、堆肥化可能廃棄物処理方法の最初の部分を有する、1実施形態による細断および粉砕の方法を図示した、より詳細な概略フロー図である。
【図10】図10は、堆肥化可能廃棄物処理方法の後半の部分を有する、1実施形態による袋詰めの方法を図示した、より詳細な概略フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書で説明する機能ユニットの多くは、特に実施上の独立性を強調するために、モジュールとして名称をつけてある。例えば、モジュールは、カスタムVLSI(very large−scale integration)回路やゲートアレイを有するハードウェア回路、論理チップ、トランジスタ、またはその他のディスクリート部品などの市販の半導体として実装することができる。モジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、プログラマブル論理デバイスなどのプログラム可能ハードウェア装置の中で実施することもできる。モジュールはまた、機械と共に実施することができる。
【0025】
モジュールはまた、様々な種類のプロセッサで実行するソフトウェアの中で実施することもできる。例えば、実行可能コードの同定されたモジュールは、例えばオブジェクト、手順、または機能として編成される1若しくはそれ以上の物理的または論理的なコンピュータ命令ブロックを有する。それにも関わらず、同定されたモジュールの実行可能命令は物理的に一緒に位置する必要がなく、異なる位置に記憶された異種の命令を有することができ、これらが論理的につなぎ合わせられた時に、モジュールを構成し、モジュールの定められた目的を実現することができる。
【0026】
実際、実行可能コードのモジュールは単一の命令であっても、多くの命令であっても良く、異なるプログラム中で幾つかの異なるコードセグメントにわたって、また、幾つかのメモリ装置にわたって分散されていても良い。同様に、動作データを本明細書ではモジュール内で同定し、図示したが、任意の適切な形態で実施し、任意の適切な種類のデータ構造内で編成することができる。動作データは、単一のデータセットとして収集しても良いし、様々な記憶装置を含む様々な場所に分散しても良いし、少なくとも部分的に、システムまたはネットワーク上で単に電子信号として存在することもできる。モジュールまたはモジュールの諸部分をソフトウェアで実施する場合、ソフトウェアの諸部分は1若しくはそれ以上のコンピュータ読取り可能媒体に記憶する。
【0027】
1若しくはそれ以上のコンピュータ読取り可能媒体の任意の組合わせを利用することができる。コンピュータ読取り可能媒体は、コンピュータ読取り可能信号媒体またはコンピュータ読取り可能記憶媒体とすることができる。コンピュータ読取り可能記憶媒体は、例えば、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、または半導体のシステム、 装置、デバイス、または前記の任意の適切な組合わせとすることができる(これに限定されるものではないが)。
【0028】
コンピュータ読取り可能記憶媒体のより具体的な例(網羅的なリストではない)は、以下を含む。すなわち、1本若しくはそれ以上の配線を有する電気配線、持ち運び可能なコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、読出し専用メモリ(read−only memory:ROM)、消去およびプログラム可能読出し専用メモリ(erasable programmable read−only memory:EPROMまたはフラッシュメモリ)、光学ファイバ、持ち運び可能なコンパクトディスク読出し専用メモリ(compact disk read−only memory:CD−ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、または前記の任意の適切な組合わせを含む。本文書の文脈において、コンピュータ読取り可能媒体は、 命令実行システム、装置、またはデバイスにより、またはこれに関連して用いるプログラムを格納または記憶できる任意の有形の媒体とすることができる。
【0029】
コンピュータ読取り可能信号媒体は、例えば、ベースバンドで、または搬送波の一部として、コンピュータ読取り可能プログラムコードを中に含有した伝達データ信号を含むことができる。このような伝達データ信号は、電磁的、光学的、またはその任意の適切な組合わせを含む(これに限定されるものではないが)任意の様々な形態をとることができる。コンピュータ読取り可能信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスにより、またはこれに関連して用いるプログラムを通信、伝達、または移動できる、コンピュータ読取り可能記憶媒体でない任意のコンピュータ読取り可能媒体とすることができる。コンピュータ読取り可能媒体に含有されているプログラムコードは、ワイヤレス、有線、光ファイバケーブル、RF(radio frequency)などや、前記の任意の適切な組合わせを含む(これに限定されるものではないが)任意の適切な媒体を用いて送信される。
【0030】
これらの特徴や効果は、以下の説明と付属の請求項からより明らかとなろうし、以下に説明した特許対象の実施により理解できるようになろう。
【0031】
本発明の観点を、発明の実施形態による方法、装置、システム、およびコンピュータプログラム製品の概略フロー図および/または概略ブロック図を参照しながら以下に説明する。概略フロー図および/または概略ブロック図のブロックや、概略フロー図および/または概略ブロック図のブロックの組合わせは、コンピュータプログラムの命令により実施できることが理解できよう。これらのコンピュータプログラムの命令を汎用コンピュータ、特定目的コンピュータ、またはその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサに与えることにより機械を構成し、命令がコンピュータまたはその他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサを介して実行し、概略フロー図および/または概略ブロック図のブロックで指定された機能/行為を実施する手段を生成するようにすることができる。
【0032】
これらのコンピュータプログラムの命令はまた、コンピュータ、その他のプログラム可能データ処理装置、またはその他の特定の方式で機能する装置に命令するコンピュータ読取り可能媒体内に記憶することにより、コンピュータ読取り可能媒体内に記憶された命令が概略フロー図および/または概略ブロック図のブロックで指定された機能/行為を実施する命令を含む製品を生成するようにすることができる。
【0033】
コンピュータプログラムの命令はまた、コンピュータ、その他のプログラム可能データ処理装置、または一連の演算ステップをコンピュータ上で実行させるその他の装置、コンピュータ実行プロセスを生成するその他のプログラム可能装置やその他の装置にロードすることにより、コンピュータまたはその他のプログラム可能装置上で実行する命令がフロー図および/またはブロック図のブロックで指定された機能/行為を実施するプロセスを与えるようにすることができる。
【0034】
図面の概略フロー図および/または概略ブロック図は、本発明の様々な実施形態による実施可能な装置、システム、方法、およびコンピュータプログラム製品の構造、機能、および動作を図示している。これに関し、概略フロー図および/または概略ブロック図の各ブロックは、モジュール、セグメント、またはコードの一部を表し、コードは、指定された論理機能を実行する1若しくはそれ以上の実行可能命令を有する。
【0035】
幾つかの代替実施形態においては、ブロックで記述した機能は図面で記述した順序以外で発生することができることにも留意されたい。例えば、連続して図示された2つのブロックは実際、実質的に同時に実行することができ、また、このブロックは、関与する機能によっては、逆の順序で実行することができる場合もある。図示した図面の1若しくはそれ以上のブロックやその一部分と機能、論理、または効果が同等なその他のステップや方法も考えられよう。
【0036】
フロー図および/またはブロック図で様々な矢印の種類や線の種類を用いたが、これらは対応する実施形態の範囲を制限するものではないことを理解されたい。実際、説明した実施形態の論理上の流れを示すためのみに用いた矢印やその他の結合子もある。例えば、矢印は、説明した実施形態の列挙したステップ間で、明記しない長さの待機や監視時間を示すことがある。ブロック図および/またはフロー図の各ブロックや、ブロック図および/またはフロー図のブロックの組合わせは、指定された機能または行為を実施する特定目的ハードウェアベースシステム、または特定目的ハードウェアおよびコンピュータ命令の組合わせによって実施できることにも留意されたい。
【0037】
本明細書の全体にわたり、「1実施形態(one embodiment)」、「実施形態、1実施形態(an embodiment)」、または同様な語への言及箇所は、その実施形態に関して説明されている特定の特徴、構造、または特性が本特許対象の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。従って、本明細書の全体にわたり、「1実施形態において(in one embodiment)」、「実施形態において、1実施形態において(in an embodiment)」、または同様な語への言及箇所は、全て同一の実施形態に言及している可能性がある(必ずしもそうであるわけでははないが)。
【0038】
さらに、本明細書に記載された特許対象の説明された特徴、構造、または特性は、1若しくはそれ以上の実施形態において任意の適切な方式で組合わせることができる。以下の説明において、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択項目、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例など、数多くの具体的な詳細を提供し、本明細書に記載した特許対象の実施形態を詳しく理解できるようにしている。しかし、当業者なら、本明細書に記載した特許対象を1若しくはそれ以上の具体的な詳細なしに、または、その他の方法、部品、材料などを用いて実施できることを認識できよう。他の場合においては、本明細書に記載の特許対象の態様をわかりにくくする事態を避けるため、公知の構造、材料、または動作を詳しく図示・説明しなかった。
【0039】
図1は、1実施形態による堆肥化可能廃棄物のリサイクル工程100の図示である。工程100は、堆肥化可能プラスチックパッケージ102A、紙またはボール紙パッケージ102B、堆肥化可能プラスチック食器類(utensils)102C、紙ナプキン102D、堆肥化可能プラスチックカップ102E、およびその他の同様な堆肥化可能プラスチックおよび紙製品など、食物以外の堆肥化可能廃棄物102で開始される。堆肥化可能プラスチックは、コーンスターチ、ポリ乳酸(polylactic acid:PLA)、ポリヒドロキシアルカノエート(polyhydroxyalkanoate:PHA)などで組成されている。堆肥化可能プラスチックはまた、植物、製紙工場廃棄物、都市ごみ、バイオディーゼル廃棄物などからも生産される。
【0040】
食物以外の堆肥化可能廃棄物102は次いで、細断廃棄物104に細断される。細断廃棄物104は次いで、厨芥106と混合され、粉砕されて微粒子ごみ108になる。微粒子ごみ108は次いで、堆肥化可能袋110に詰められる。袋110は、微粒子ごみ108に存在する水分を閉じ込めるよう、前述のように堆肥化可能プラスチック製とすることにより、堆肥化に必要となるまで、処理した堆肥化可能廃棄物を乾燥した衛生的な場所に保管することができる。
【0041】
図2は、1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理システム202の概略ブロック図であり、前記システムは、堆肥化可能廃棄物処理装置204と制御モジュール206とを有する。後述のように、制御モジュール206はシステム202の動作を制御する。制御モジュール206は集中型であっても良いし、システム202および/または装置204の全体にわたって分散されていても良い。さらに別の実施形態においては、機能の増大を提供するため、補助モジュール208も含めることができる。
【0042】
図3は、1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理システム204を図示した概略ブロック図である。細断モジュール302は、食物以外の堆肥化可能廃棄物102を細断廃棄物104に細断するように動作をする。粉砕モジュール304は、細断廃棄物104を厨芥106と混合して混合ごみにし、さらなる処理をするために水分が不足した状態である場合、この混合ごみに水を加え、混合ごみを微粒子ごみ108に粉砕するように動作をする。袋詰めモジュール306は、微粒子ごみ108を堆肥化可能袋110に詰める動作をする。
【0043】
図4は、1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理システム202および装置204を図示した、より詳細な概略ブロック図である。細断モジュール302はさらに、シュレッダ402と、食物以外の堆肥化可能廃棄物102を受取り、当該廃棄物をシュレッダ402に送るドライホッパー404とを有する。シュレッダ402は、細断ローラと、ブレード付きドラムまたはディスクと、ストリップカッターと、クロスカッターと、微粒子カッターと、突き破りブレードなどを有する(これに限定されるものではないが)。さらに別の実施形態において、シュレッダ402は、粗いシュレッダの後に細かいシュレッダが続くなど、様々な段階の細断を利用する。
【0044】
粉砕モジュール304はさらに、グラインダ406と、水を供給する水入口410と、細断廃棄物104、厨芥106、および水を受取り、混合ごみをグラインダ406に送るウェットホッパー408とを有する。グラインダ406は、ディスポーザと、フードミルと、ディスインテグレータと、グラニュレータと、ハンマーミルなどを有する。さらに別の実施形態において、グラインダは、粗いグラインダの後に細かいグラインダが続くなど、様々な段階の粉砕を利用する。
【0045】
袋詰めモジュール306はさらに、袋詰め機412と、堆肥化可能袋110に詰めるために微粒子ごみ108を蓄積する袋詰めホッパー414とを有する。袋詰め機412は、縦型の袋詰め機であっても、横型袋詰め機であっても良い。バッグシーラー420は、堆肥化可能袋110を密封する。袋詰め機412およびバッグシーラー420は、「成形・詰め・シーラー」(form−fill−sealer:"FFS")などの一体型ユニット、フローラッパー、サイドシーラー、チューブシーラー、連続バッグシーラーなどとすることができる。
【0046】
過剰な水分が微粒子ごみ108に存在する場合、水出口416を設けて、廃水を微粒子ごみ108から分離し、堆肥化可能袋110から排出する。さらに別の実施形態において、補助モジュール208は、微粒子ごみ108を圧縮して能動的に廃水を排出し、微粒子ごみ108の量を低減するコンパクタ418を有する。コンベヤ422は、密封された堆肥化可能袋110を取外し、保管場所へ搬送する。自己洗浄機424は、システム202の内部部品を周期的に洗浄する。
【0047】
水分適量センサ、ウェットホッパー満杯センサ、袋詰めホッパー満杯センサ、袋満杯センサなど、センサ426も設ける。制御モジュール206は、システム202の動作の制御において、センサ426に応答する。
【0048】
制御モジュール206は、細断モジュール302Aと、破砕モジュール304Aと、袋詰めモジュール306Aと、補助モジュール208Aとを有し、これらは制御機能の集中化または分散化の度合いに応じて、各々細断モジュール302、破砕モジュール304、袋詰めモジュール306、および補助モジュール208独立していてもよいし、独立していなくともよい。1実施形態において、前記モジュールは、対応する制御機能のみを有する。
【0049】
図5は、エンクロージャ502に入った堆肥化可能廃棄物処理システム202の1実施形態の透視図である。1若しくはそれ以上の通気孔504をエンクロージャ502に設け、外気を取入れたり加熱された空気を排気することにより、適切な動作環境をクロージャ502内で維持する。
【0050】
キーパッド506A、ボタン/つまみ506B、ディスプレイ506Cなどの入出力装置を有するユーザインターフェース506を設けることができる。1実施形態において、ユーザインターフェース506はコンピュータキーボードと画面とを有する。別の実施形態において、ユーザインターフェース506はタッチスクリーンを有する。さらに別の実施形態において、ユーザインターフェース506は、別個の制御パネル、ワイヤレス接続、インターネット接続などを介してリモート操作をサポートする。
【0051】
システム202を有するモジュールを、細断モジュール302が上部に、粉砕モジュール304が中央に、袋詰めモジュール306が底部に来るように配置する。食物以外の堆肥化可能廃棄物102をエンクロージャ502の上部でドライホッパー404に投入するので、オペレータがシュレッダ402の高速で動くブレードや、時々飛び散る破片で怪我をするリスクを低減することができる。厨芥106はウェットホッパー408に投入され、さらに水入口410からの真水で推進され、フラップ508によりこぼれが防止される。粉砕後、廃水は排水管510を介してエンクロージャ502から除去される。袋詰め機アクセスパネル512は、堆肥化可能袋110の補給品の挿入を可能にする。密封された袋110は、袋詰めモジュール306で一旦充填されると、袋コンベヤ422で袋取外し口514を通って保管場所へ搬送される。
【0052】
図示した実施形態は、単一の独立型ユニットである。別の実施形態において、細断モジュール302、破砕モジュール304、および袋詰めモジュール306は別個のエンクロージャに入っており、ダクトまたはその他の材料搬送手段を有する。各段階で処理する廃棄物の量および各モジュールの処理能力によって、符号が異なる様々なモジュールを一緒にリンクすることができるかもしれない。さらに別の実施形態において、堆肥化可能廃棄物処理システム202は、堆肥化不可能なリサイクル可能ごみも取扱う、より大きな一体式リサイクルユニットまたはシステムに組込まれる。
【0053】
図6は、エンクロージャ502に入った堆肥化可能廃棄物処理システム202の内部部品の、重力送り式の実施形態の側面図である。コントローラ602は、ユーザインターフェース506に接続されている。本実施形態において、コントローラ602はデジタルプロセッサであり、細断モジュール302A、破砕モジュール304A、袋詰めモジュール306A、および補助モジュール208Aはソフトウェアモジュールである。
【0054】
図示した実施形態は、シュレッダ402の少なくとも一部を有するシュレッダドラム608を示している。同様に、図示した実施形態は、グラインダ406の少なくとも一部を有するグラインダフライホイール610を示している。図示した実施形態において、単一のモータ604がシュレッダ402とグラインダ406の両方を駆動する。モータ604は通気孔504により換気される。シャフト606は、シュレッダドラム608とグラインダフライホイール610の両方を駆動する。シュレッダ402とグラインダ406の両方を適切に機能させるには、1000〜2000回転/分(revolutions per minutes:"RPM")の回転速度が適切である。
【0055】
細断廃棄物104は、回転するシュレッダドラム608の縦型ブレードにより推進され、ウェットホッパー408の中へ落下し、厨芥106およびここでスプレーノズルとして図示されている水入口410からの水と混合される。フラップ508は、混合ごみがウェットホッパー408からこぼれるのを防止する。
【0056】
グラインダフライホイール610に取付けられたインペラ612は、混合ごみをグラインダリング614のブレードを通して強制送りし、混合ごみを破砕して微粒子ごみ108にし、袋詰めホッパー414に落下させる。次いで、過剰な水分は、廃水を微粒子ごみ108から分離するフィルタ616を通って重力の下で受動的に排出される。次いで、廃水は排水管510から流出する。過剰な水分をこのように微粒子ごみ108から取り除き、袋詰めホッパー414が満杯となっている場合、細断および粉砕工程は中止され、袋詰め工程が開始される。
【0057】
袋詰めホッパー414内のスライド式ドア618は、ローラ、ホイール、コグなどのスライド式ドア・アクチュエータ620で開き、微粒子ごみ108が重力の下で堆肥化可能袋110の中に落下するようにする。スライド式ドア618は袋詰めホッパー414の床を形成し、従って、逃げ部にスライドする時に前記床をきれいにこすり、微粒子ごみ108の全てが袋110の中に確実に落下するようにする。スウィング式トラップドア、アイリス絞りなど、別の実施形態も実施することができる。あるいは、袋詰めホッパー414を軸上に取付け、下向きに枢動させて中身を袋110に投下するか、その他の任意の適切な投下機構を用いることができる。
【0058】
連続式バッグロール622を設け、袋詰め機アクセスパネル512経由でロードする。袋110が満杯になると、バッグシーラー420で密封され、次いで、袋コンベヤ422で袋取外し口514を通って保管場所へ搬送される。次いで、新しい袋110が自動的に連続式バッグロール622から取付けられる。別の実施形態において、袋110は手動で取付け、取外し、密封し、また、搬送し、重過ぎて手で持ち上げられない場合は、シザーリフトを用いて袋を保管箱に入れる。
【0059】
図7は、コンパクタ418を有する堆肥化可能廃棄物処理システム202の代替実施形態の内部部品の側面図である。シュレッダモジュール302およびグラインダモジュール304は、重力送り式の実施形態によるものと実質的に同様であるが、袋詰めモジュール306は、受動的袋詰め方法ではなく、能動的袋詰め方法を用いる。
【0060】
コンパクタ418はラム702を有し、1若しくはそれ以上のラムナット704がラム702の内壁に取付けられ、その各々がラムスクリュー706で駆動される。モータおよびラムスクリュ・ドライブトレイン(図示せず)はコンパクタ418の内壁に取付けられ、ラム702を袋詰めホッパー414に出入れする。この実施形態においては、重力に頼るのではなく、ラム702で微粒子ごみ108を堆肥化可能袋110に押入れることができるよう、堆肥化可能袋110は横取付け式とする。好ましい場合、より多くの廃棄物を保持できるよう、コンパクタ418を用いて微粒子ごみ108をさらに堆肥化可能袋110に押入れる。
【0061】
コンパクタ418はまた、廃水を重力の下で受動的に排出させるのと比べて、廃水の除去を早めることができる。フィルタ616を、圧縮時に微粒子ごみ108と接するラム702の面に取付けることにより、廃水がこのように排出される時に前記廃水を受ける。排出された廃水は次いで、ラム702の後ろの中空の穴を通り、排水管510から流れ出るが、前記排水管は本実施形態ではコンパクタ418の底部に設置されている。
【0062】
ラム702を袋詰めホッパー414に押入れることは、スライド式ドア618を閉めるのと同様な効果があることに留意されたい。従って、袋110を袋ホッパー414から分離することにより、バッグシーラー420が袋110を密封し、袋コンベヤ422がこれを袋取外し口514経由で取外せるようにする。さらに、細断および粉砕の工程は、重力送り工程の場合と同じ長さまたは頻度続くが、これは、袋詰めホッパー414が満杯でない限り、ラム702が袋詰めホッパー414に押入れられる時に細断廃棄物108が蓄積され続けるからである。
【0063】
図面に示したものや図示していないものを含め、エンクロージャ502内に戦略的に配置された1若しくはそれ以上の水入口410を有する自己洗浄機424も設けられる。1実施形態において、システム202は自己洗浄サイクルを行い、前記サイクルでは、廃棄物は全くドライホッパー404やウェットホッパー408内に堆積せず、システム202内に残留している廃棄物はフラッシングされて袋詰めされ、システム202は水入口410で徹底的にすすがれる。さらに別の実施形態において、フィルタ616をバックフラッシング専用の水入口410でバックフラッシングすることにより、フィルタ616の洗浄、メンテナンス、または交換が必要となる頻度を低減することができる。
【0064】
図8は、1実施形態による堆肥化可能廃棄物処理方法800を図示した概略フロー図である。方法800が開始され(802)、細断モジュール302は、食物以外の堆肥化可能廃棄物102を細断廃棄物104に細断する(804)。粉砕モジュール304は、細断廃棄物104を厨芥106と混合し(806)、混合ごみにする。さらなる処理をするには水分が不足した状態(808)である場合、この混合ごみに水を加える(810)。粉砕モジュール304は次いで、混合ごみを粉砕して(812)、微粒子ごみ108にする。袋詰めモジュール306は次いで、微粒子ごみ108を堆肥化可能袋110に袋詰めし(814)、方法800は終了する(816)。
【0065】
図9は、堆肥化可能廃棄物処理方法800の最初の部分を有する、1実施形態による細断および粉砕の方法(900)を図示した詳細な概略フロー図である。方法900が開始される(902)が、ウェットホッパー満杯状態(904)が存在する場合、この時点で方法900が中止される。そうでなければ、方法900は続行され、細断モジュール302は、食物以外の堆肥化可能廃棄物102を細断廃棄物104に細断する(804)。粉砕モジュール304は、細断廃棄物104を厨芥106と混合し(806)、混合ごみにする。さらなる処理をするには水分が不足した状態(808)である場合、この混合ごみに水を加える(810)。
【0066】
袋詰めホッパー満杯状態(906)が存在する場合、この時点で方法900が中止される。そうでなければ、粉砕モジュール304は、混合ごみを粉砕して(812)、微粒子ごみ108にし、方法900はポイントAで終了する(908)。
【0067】
図10は、堆肥化可能廃棄物処理方法800の後半の部分を有する、1実施形態による袋詰めの方法1000を図示した、より詳細な概略フロー図である。方法1000は、方法900が終わったポイントAで開始される。廃水を除去することなく、微粒子ごみ108を直接袋詰めすることが可能な場合(1004)、袋110に充填する工程は、袋満杯状態(1022)が存在しなくなるまで続けられる。この場合、袋110および袋詰めホッパー414は同一で効果的である。そうであれば、袋詰めホッパー満杯状態(906)も同様に、方法900および方法1000の各々の目的で、袋満杯状態(1022)と同一となることに留意されたい。
【0068】
そうでなければ、微粒子ごみ108は別個の袋詰めホッパー414に蓄積される(1006)。微粒子ごみ108は、圧縮しない場合(1008)、受動的に廃水が排出され(1010)、袋詰めホッパー414から重力下で堆肥化可能袋110の中へ投下される(1012)。微粒子ごみ108を圧縮する場合(1008)、コンパクタ418はラム702を用いて能動的に廃水を排出し(1014)、微粒子ごみ108の量を低減させてから、前記微粒子ごみを堆肥化可能袋110の中へ押入れる(1016)。
【0069】
袋詰めモジュール306は次いで、フィルタ616を介して廃水を微粒子ごみ108から分離し(1018)、排水管510を介して廃水を堆肥化可能袋110から排出する(1020)。袋満杯状態が存在しない場合(1022)、方法1000は最初から繰返し、微粒子ごみ108を袋詰めホッパー414の中に蓄積する(1006)。
【0070】
袋満杯状態1022が存在する場合、バッグシーラー420は、堆肥化可能袋110を密封する(1024)。次いで、密封された堆肥化可能袋110が取外され(1026)、袋コンベヤ422は、密封された堆肥化可能袋110を保管場所へ搬送する(1028)。新しい堆肥化可能袋110を連続式バッグロール622から得る(1030)。この新しい堆肥化可能袋110を取付け(1032)、方法1000は終了する(1034)。
【0071】
本発明の特定事項は、その趣旨や必須の特徴から逸脱しない範囲であれば、他の特定の形態で実施しても良い。記載した実施形態は全ての点で説明的なものに過ぎず、限定的なものとは見なされない。従って、本発明の請求範囲は、上記記載ではなく、添付した特許請求の範囲により示めされる。当該特許請求の範囲と均等な意味と範囲内での変更は全て、その範囲内に包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
食物以外の堆肥化可能廃棄物を細断廃棄物に細断するように動作する細断モジュールと、
粉砕モジュールであって、
前記細断廃棄物を厨芥と混合して混合ごみにする工程と、
さらなる処理を行うために水分が十分でない状態にある場合、前記混合ごみに水を加える工程と、
前記混合ごみを粉砕して微粒子ごみにする工程と
を行うように動作するものである、前記粉砕モジュールと、
前記微粒子ごみを堆肥化可能袋に詰めるように動作する袋詰めモジュールと
を有する装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、前記細断モジュールは、さらに、
シュレッダと、
前記食物以外の堆肥化可能廃棄物を受取り、当該廃棄物を前記シュレッダに供給するドライホッパーと
を有するものである装置。
【請求項3】
請求項1記載の装置において、前記粉砕モジュールは、さらに、
グラインダと、
前記水を供給する水入口と、
前記細断廃棄物、前記厨芥、および前記水を受取り、前記混合ごみを前記グラインダに供給するウェットホッパーと
を有するものである装置。
【請求項4】
請求項1記載の装置において、前記袋詰めモジュールは、さらに、
袋詰め機と、
前記微粒子ごみを蓄積して前記堆肥化可能袋に詰める袋詰めホッパーと、
廃水を前記微粒子ごみから分離するフィルタと、
前記廃水を前記堆肥化可能袋から排出する排水管と
を有するものである。
【請求項5】
システムであって、
食物以外の堆肥化可能廃棄物を細断廃棄物に細断するシュレッダと、
前記食物以外の堆肥化可能廃棄物を受取り、当該廃棄物を前記シュレッダに供給するドライホッパーと、
グラインダであって、
前記細断廃棄物を厨芥と混合して混合ごみにする工程と、
さらなる処理を行うために水分が十分でない状態にある場合、前記混合ごみに水を加える工程と、
前記混合ごみを粉砕して微粒子ごみにする工程と
を行うものである、前記グラインダと、
前記水を供給する水入口と、
前記細断廃棄物、前記厨芥、および前記水を受取り、前記混合ごみを前記グラインダに供給するウェットホッパーと、
前記微粒子ごみを堆肥化可能袋に詰める袋詰め機と、
前記微粒子ごみを蓄積して前記堆肥化可能袋に詰める袋詰めホッパーと、
廃水を前記微粒子ごみから分離するフィルタと、
前記廃水を前記堆肥化可能袋から排出する排水管と、
前記システムの1若しくはそれ以上の上記動作を制御する制御モジュールと
を有するシステム。
【請求項6】
請求項5記載のシステムにおいて、前記廃水は受動的に排出され、前記微粒子ごみは重力下で前記袋詰めホッパーから前記堆肥化可能袋の中へ投下されるものであるシステム。
【請求項7】
請求項5記載のシステムにおいて、さらに、
前記微粒子ごみを圧縮して能動的に前記廃水を排出し、前記微粒子ごみの量を低減するラムを有するコンパクタを有するものであるシステム。
【請求項8】
請求項7記載のシステムにおいて、前記ラムは前記微粒子ごみを前記堆肥化可能袋に押入れ、前記フィルタは前記微粒子ごみと接触する前記ラムの面と一体化されているものであるシステム。
【請求項9】
請求項5記載のシステムにおいて、さらに、
前記堆肥化可能袋を前記袋詰め機に供給する連続式バッグロールを有するものであるシステム。
【請求項10】
請求項5記載のシステムにおいて、前記袋詰め機は、さらに、
前記堆肥化可能袋を密閉するバッグシーラーを有するものであるシステム。
【請求項11】
請求項5記載のシステムにおいて、さらに、
1若しくはそれ以上の水分適量センサと、ウェットホッパー満杯センサと、袋詰めホッパー満杯センサと、袋満杯センサとを有し、前記制御モジュールは、前記システムの前記動作の制御において、これらに応答するものであるシステム。
【請求項12】
機械で実行する方法であって、
食物以外の堆肥化可能廃棄物を細断廃棄物に細断する工程と、
前記細断廃棄物を厨芥と混合して混合ごみにする工程と、
さらなる処理を行うために水分が十分でない状態にある場合、前記混合ごみに水を加える工程と、
前記混合ごみを粉砕して微粒子ごみにする工程と、
前記微粒子ごみを堆肥化可能袋に詰める工程と
を有する方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法において、前記微粒子ごみを袋詰めする工程は、さらに、
前記微粒子ごみを袋詰めホッパーに蓄積して前記堆肥化可能袋に詰める工程と、
フィルタを介して廃水を前記微粒子ごみから分離する工程と、
排水管を介して前記廃水を前記堆肥化可能袋から排出する工程と
を有するものである方法。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、さらに、
受動的に前記廃水を排出させる工程と、
前記微粒子ごみを重力下で前記袋詰めホッパーから前記堆肥化可能袋の中へ投下する工程と
を有するものである方法。
【請求項15】
請求項13記載の方法において、さらに、
前記微粒子ごみの量を低減するラムを有するコンパクタにより能動的に前記廃水を排出し、前記微粒子ごみを圧縮する工程を有するものである方法。
【請求項16】
請求項15記載の方法において、さらに、
前記ラムにより前記微粒子ごみを前記堆肥化可能袋に押入れる工程を有するものであり、前記フィルタは前記微粒子ごみと接触する前記ラムの面に一体化されているものである方法。
【請求項17】
請求項12記載の方法において、ウェットホッパー満杯状態が存在する場合に、食物以外の堆肥化可能廃棄物を細断する工程、前記細断廃棄物を厨芥と混合する工程、前記混合ごみに水を加える工程は一時停止されるものである方法。
【請求項18】
請求項12記載の方法において、袋詰めホッパー満杯状態が存在する場合に、前記混合ごみを粉砕して微粒子ごみにする工程は一時停止されるものである方法。
【請求項19】
請求項12記載の方法において、前記微粒子ごみを前記堆肥化可能袋に袋詰めする工程は、さらに、
前記堆肥化可能袋を連続式バッグロールから取付ける工程と、
袋満杯状態が存在する場合に、前記堆肥化可能袋を密封する工程と
を有するものである方法。
【請求項20】
請求項19記載の方法において、さらに、
前記密封された堆肥化可能袋を取外す工程と、
前記密封された堆肥化可能袋を保管場所へ搬送する工程と
を有するものである方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図1】
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【公表番号】特表2013−509994(P2013−509994A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537972(P2012−537972)
【出願日】平成22年11月3日(2010.11.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/055318
【国際公開番号】WO2011/056887
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(512117421)
【Fターム(参考)】