説明

塗布装置及びこれを用いた磁気テープの製造方法

【課題】ウエブの塗布位置近傍における走行の安定性に優れ、塗布品質を向上させることができる塗布装置及びこれを用いた磁気テープの製造方法を提供する。
【解決手段】ウエブ11に塗料を塗布する塗布装置1であって、塗料の塗布前後のウエブ11を搬送する駆動ローラ40と、ウエブ11に塗料を塗布するコーターヘッド30と、ウエブ11を駆動ローラ40に当接させる当接手段41、40とを備えており、ウエブ11は、当接手段41、40により、第1の当接位置42及び第2の当接位置43において、駆動ローラ40に当接し、ウエブ11の搬送経路において、ウエブ11の塗布位置は、第1の当接位置42と第2の当接位置43との間にある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウエブに塗料を塗布する塗布装置に関し、例えば磁気テープの製造工程において、ウエブに磁性塗料を塗布する塗布装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フィルム状のウエブを搬送させながら塗布液を塗布する装置として塗布装置が知られている(例えば特許文献1参照)。例えば磁気テープ用の塗布装置では、ウエブの原反が巻回された巻出ローラからウエブが引き出され、この引き出されたウエブに磁性塗料が塗布されることになる。
【0003】
図5に、従来の塗布装置の一例の構成図を示している。本図に示した塗布装置100は、磁気テープ用の塗布装置である。巻出ローラ101から送り出されたウエブ102は、テンションアーム103にて適宜の張力に制御されつつ複数のガイドローラ104−106に案内され、搬送ローラ107とニップローラ108との間に狭圧支持され駆動・搬送される。
【0004】
この後、ウエブ102は、テンションアーム109にて適宜の張力に制御されつつ複数のガイドローラ110−113に案内され、コーターヘッド115の位置に至る。ウエブ102は、コーターヘッド115により磁性塗料が塗布され、ガイドローラ114に案内されサクションローラ116に至る。ウエブ102はサクションローラ116に吸引(矢印a方向)されて駆動・搬送され、乾燥工程を経て巻取りローラ(図示せず)により巻き取られることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−87695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記のような従来の塗布装置では、磁性塗料の塗布前のウエブ102や塗布後のウエブ102の弦運動に近い走行振動が、コーターヘッド115による磁性塗料の塗布位置近傍に伝わると、塗布品質に影響を与えることになる。具体的には、塗布位置近傍におけるウエブの走行振動は、塗膜の厚さ変動の原因になる。
【0007】
本発明は前記のような従来の問題を解決するものであり、ウエブの塗布位置近傍における走行の安定性に優れ、塗布品質を向上させることができる塗布装置及びこれを用いた磁気テープの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の塗布装置は、ウエブに塗料を塗布する塗布装置であって、前記塗料の塗布前後の前記ウエブを搬送する駆動ローラと、前記ウエブに塗料を塗布するコーターヘッドと、前記ウエブを前記駆動ローラに当接させる当接手段とを備えており、前記ウエブは、前記当接手段により、第1の当接位置及び第2の当接位置において、前記駆動ローラに当接し、前記ウエブの搬送経路において、前記ウエブの塗布位置は、前記第1の当接位置と前記第2の当接位置との間にあることを特徴とする。
【0009】
本発明の磁気テープの製造方法は、前記本発明の塗布装置を用いた磁気テープの製造方法であって、前記塗布装置により前記磁気テープの磁性層を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ウエブの塗布位置近傍における走行の安定性に優れ、塗布品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1に係る塗布装置1の構成図。
【図2】本発明の実施の形態2に係る塗布装置2の構成図。
【図3】本発明の実施の形態3に係る塗布装置3の構成図。
【図4】本発明の実施の形態4に係る塗布装置4の構成図。
【図5】従来の塗布装置の一例の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明によれば、コーターヘッドによる塗布位置に対し上流側及び下流側におけるウエブの走行振動は、それぞれ第1の当接位置、第2の当接位置で断絶することができる。このことにより、ウエブの搬送経路において、第1の当接位置と第2の当接位置との間は、塗料の塗布前後のウエブのいずれについても、走行振動が抑えられていることになる。一方、ウエブの搬送経路において、ウエブの塗布位置は第1の当接位置と第2の当接位置との間にある。したがって、ウエブの塗布位置においては、走行振動が抑えられ、整然と走行するウエブに塗料を塗布することが可能となり、塗布品質を向上させることができる。すなわち、塗膜の厚さ変動を抑えることができる。
【0013】
前記本発明の塗布装置においては、前記駆動ローラは、サクションローラであり、前記塗料の塗布後の前記ウエブは、前記第2の当接位置において前記サクションローラに当接し、前記第2の当接位置における前記当接手段は、前記サクションローラに設けた吸引手段であることが好ましい。この構成によれば、塗料が乾燥する前のウエブの塗布面に接触することなく、ウエブを駆動ローラに当接させることができる。
【0014】
また、前記塗料の塗布前の前記ウエブは、前記第1の当接位置において前記サクションローラに当接し、前記第1の当接位置における前記当接手段は、ローラであることが好ましい。
【0015】
また、前記第1の当接位置と前記第2の当接位置との間の搬送経路において、前記ウエブは、少なくとも一つの固定ガイドで案内されることが好ましい。この構成によれば、ウエブの案内にローラを用いた場合のような偏心の可能性は生じないので、走行振動の抑制に有利になり得る。
【0016】
また、前記第1の当接位置と前記第2の当接位置との間の搬送経路において、前記ウエブは、一つの固定ガイド又はローラで案内されることが好ましい。この構成によれば、第1の当接位置と第2の当接位置との間の搬送経路の距離を短くでき、走行振動の抑制に有利になり得る。
【0017】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る塗布装置1の構成図を示している。塗布装置1は、磁気テープ用の塗布装置の例を示している。塗布装置1は、ウエブ11を送り出すための送出部20と、ウエブ11に磁性塗料を塗布するコーターヘッド30と、駆動ローラであるサクションローラ40と、磁性塗料を塗布したウエブ11を巻き取るための巻取部50とを備えている。
【0019】
送出部20と搬送ローラ12との間の搬送経路上には、ガイドローラ2−4が配置されている。搬送ローラ12とサクションローラ40との間には、ガイドローラ5−8が配置されている。さらにコーターヘッド30の前後の搬送経路上には、ガイドローラ9、10が配置されている。これらのガイドローラ2−10は、ウエブ11の搬送経路を案内する役割を果たすものである。
【0020】
ウエブ11は、搬送ローラ12とニップローラ13との間に挟まれている。ウエブ11は、さらにサクションローラ40とニップローラ41との間に挟まれ、かつサクションローラ40に吸引(矢印a方向)されている。このことにより、ウエブ11は、搬送ローラ12及びサクションローラ40に支持され、搬送ローラ12及びサクションローラ40の回転により搬送されることになる(矢印a−c方向)。
【0021】
以下、送出部20から送り出されたウエブ11が巻取部50に巻き取られるまでの過程を、搬送経路に沿って説明する。送出部20から送り出されたウエブ11は、複数のガイドローラ2−4に案内される。ガイドローラ3は、テンションアーム16に接続されている。テンションアーム16の移動により、ガイドローラ3の位置を移動させて、ウエブ11の張力が制御されることになる。
【0022】
複数のガイドローラ2−4を経て搬送ローラ12に至ったウエブ11は、搬送ローラ12とニップローラ13との間に挟まれてウエブ11は搬送される。
【0023】
搬送ローラ12を経たウエブ11は、ガイドローラ5−8に案内されてサクションローラ40に至る。ガイドローラ3と同様にガイドローラ6は、テンションアーム17に接続されている。テンションアーム17の移動により、ガイドローラ6の位置を移動させて、ウエブ11の張力が制御されることになる。
【0024】
サクションローラ40に至ったウエブ11は、第1の当接位置42において、サクションローラ40とニップローラ41との間に挟まれた状態で搬送される。サクションローラ40を経たウエブ11は、ガイドローラ9を経て、コーターヘッド30の位置に至る。コーターヘッド30に対向した状態で、ウエブ11は、コーターヘッド30により、磁性塗料が塗布される。磁性塗料は、コーターヘッド30の外部からコーターヘッド30内に供給される。コーターヘッド30内に供給された磁性塗料は、スリットを経てコーターヘッド30の先端から吐出されウエブ11に塗布される。
【0025】
磁性塗料が塗布されたウエブ11は、ガイドローラ10を経て再びサクションローラ40の位置に至る。ウエブ11は、第2の当接位置43において、矢印a方向に吸引されサクションローラ40の外周面に当接する。
【0026】
サクションローラ40は、吸引手段を設けている。具体的には、サクションローラ40の外周面には貫通孔が形成されており、サクションローラ40には吸引装置が接続されている。この吸引装置による吸引により、サクションローラ40の外周面の貫通孔からサクションローラ40の外部の空気がサクションローラ40の内部に吸引されることになる。このため、サクションローラ40の外周面上を走行するウエブ11は、サクションローラ40の外周面に当接することになる。この状態で、ウエブ11は搬送されることになる。
【0027】
したがって、駆動ローラであるサクションローラ40は、磁性塗料の塗布前のウエブ11及び塗布後のウエブ11のいずれをも搬送することになる。サクションローラ40で搬送された磁性塗料の塗布後のウエブ11は、乾燥工程を経て巻取部50に至る。巻取部50では、磁性層の形成された磁気テープが巻取部50により巻き取られることになる。
【0028】
ここで、塗布装置1において、コーターヘッド30による塗布位置31の近傍において、ウエブ11に走行振動が生じていると、塗布品質に影響を与えることになる。具体的には、塗布位置31近傍におけるウエブ11の走行振動は、塗膜の厚さ変動の原因になる。
【0029】
塗布位置31近傍におけるウエブ11の走行振動は、塗布位置31に対し上流側(送出部20側)におけるウエブ11の走行振動によるものと、塗布位置31に対し下流側(巻取部50側)におけるウエブ11の走行振動によるものとがある。
【0030】
本実施の形態は、塗布位置31に対し上流側において、ウエブ11をサクションローラ40と当接手段であるニップローラ41とで挟んでいる。さらに、塗布位置31に対し下流側において、磁性塗料の塗布後のウエブ11を、サクションローラ40に設けた当接手段である吸引手段によりサクションローラ40に吸着させている。このことにより、塗布位置31の近傍における走行振動を低減させ、塗布品質を向上させるようにしている。
【0031】
このことについて、図1を参照しながら説明する。図1に示したように、ウエブ11は、当接手段であるニップローラ41により、第1の当接位置42において、サクションローラ40に当接している。このことにより、送出部20からサクションローラ40までの搬送に伴うウエブ11の走行振動は、第1の当接位置42で断絶することができる。
【0032】
さらに、磁性塗料の塗布後のウエブ11は、サクションローラ40に設けた当接手段である吸引手段により、第2の当接位置43において、サクションローラ40に当接している。このことにより、サクションローラ40から巻取部50までの搬送に伴うウエブ11の走行振動は、第2の当接位置43で断絶することができる。
【0033】
したがって、ウエブ11の搬送経路において、第1の当接位置42と第2の当接位置43との間は、磁性塗料の塗布前のウエブ11及び塗布後のウエブ11のいずれについても、走行振動が抑えられていることになる。
【0034】
一方、ウエブ11の搬送経路において、塗布位置31は第1の当接位置42と第2の当接位置43との間にある。したがって、塗布位置31においては、走行振動が抑えられ、整然と走行するウエブ11に磁性塗料を塗布することが可能となり、塗布品質を向上させることができる。すなわち、塗膜の厚さ変動を抑えることができる。
【0035】
なお、第2の当接位置43では、第2の当接位置42のようにニップローラを用いていないのは、第2の当接位置43ではウエブ11の表面は磁性塗料が乾燥していないためである。
【0036】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る塗布装置2の構成図を示している。塗布装置2は、実施の形態1と同様に磁気テープ用の塗布装置の例を示している。実施の形態1と同一構成の部分は、同一符号を付して説明は省略し、以下、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
【0037】
図1に示した塗布装置1では、第1の当接位置42においてウエブ11をサクションローラ40に当接させる当接手段としてニップローラ41を用いている。これに対し、図2に示した塗布装置2では、ウエブ11の当接手段としてニップローラは用いていない。塗布装置2では、第1の当接位置42及び第2の当接位置43の両方において、ウエブ11はサクションローラ40に設けた吸引手段による吸引(矢印a、b方向)により、サクションローラ40に当接している。
【0038】
この構成によっても、実施の形態1と同様に、送出部20からサクションローラ40までの搬送に伴うウエブ11の走行振動は、第1の当接位置42で断絶することができる。さらに、サクションローラ40から巻取部50までの搬送に伴う磁性塗料の塗布後のウエブ11の走行振動は、第2の当接位置43で断絶することができる。
【0039】
また、本実施の形態では、第1の当接位置42と第2の当接位置43との間におけるガイドローラをガイドローラ9のみとし、ガイドローラ10はサクションローラ40の下流側に配置している。
【0040】
また、この形態において塗布位置31は、第1の当接位置42とガイドローラ9との間、またはガイドローラ9に当接する円周上に配置してもよい。
【0041】
これらの構成によれば、第1の当接位置42と第2の当接位置43との間の搬送経路の距離を短くでき、走行振動の抑制に有利になり得る。
【0042】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係る塗布装置3の構成図を示している。塗布装置3は、実施の形態1、2と同様に磁気テープ用の塗布装置の例を示しており、磁性塗料の塗布対象のウエブが磁気テープである。実施の形態1、2と同一構成の部分は、同一符号を付して説明は省略する。
【0043】
図3に示した塗布装置3は、図2に示した塗布装置2のガイドローラ9を、ウエブ11の案内面を備えた固定ガイド14に置き換えたものである。塗布装置3においても、塗布位置31が第1の当接位置42と第2の当接位置43との間にあることは変わりなく、実施の形態1、2と同様に塗布品質を向上させることができる。
【0044】
本実施の形態では、塗布位置31の近傍におけるウエブ11の案内手段として、固定ガイド14を用いている。固定ガイド14を用いた場合は、ウエブ11と固定ガイド14との間に空気が入りにくくなり、ウエブ11が固定ガイド14に貼り付き易くなる。一方、ガイドローラを用いた場合のように、ローラの偏心によるウエブ11の走行の乱れが生じる可能性がなくなる。このため、ガイドローラに代えて固定ガイド14を用いると、走行振動の抑制に有利になり得ることになる。
【0045】
また、この形態において塗布位置31は、第1の当接位置42と固定ガイド14との間、又は固定ガイド14と当接する経路上に配置してもよい。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4に係る塗布装置4の構成図を示している。塗布装置4は、実施の形態1−3と同様に磁気テープ用の塗布装置の例を示しており、磁性塗料の塗布対象のウエブが磁気テープである。実施の形態1−3と同一構成の部分は、同一符号を付して説明は省略する。
【0046】
図4に示した塗布装置3は、図3に示した塗布装置3において、第1の当接位置42と第2の当接位置43との間に、固定ガイド14に加え固定ガイド15を追加したものである。
【0047】
塗布装置4においても、塗布位置31が第1の当接位置42と第2の当接位置43との間にあることは変わりなく、実施の形態1−3と同様に塗布品質を向上させることができる。
【0048】
塗布装置4では、固定ガイド14と固定ガイド15との間に、塗布位置31がある。前記の通り、固定ガイドによるウエブ11の案内はガイドローラによるウエブ11の案内比べ、走行振動を抑えられる場合がある。したがって、本実施の形態の塗布装置4は、塗布位置31の少なくとも片側にローラを配置した塗布装置1−3に比べ、走行振動の抑制に有利に成り得ることになる。
【0049】
なお、前記実施の形態は一例であり、第1の当接位置42における当接手段の種類、第1の当接位置42と第2の当接位置43との間における案内手段の種類・個数は、適宜変更してもよい。例えば、図1の塗布装置において、第1の当接位置42におけるニップローラ41を省き、第1の当接位置42における当接手段は、サクションローラに設けた吸引手段のみとしてもよい。また、図1の塗布装置において、ガイドローラ9、10を固定ガイドに代えてもよい。
【0050】
また、前記各実施の形態において、ガイドローラの配置、個数は一例であり、適宜変更すればよい。
【0051】
また、前記各実施の塗布装置の塗布対象は、磁気テープ用のウエブの例で説明したが、これに限るものではなく、他の用途のフィルムやテープであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように本発明によれば、ウエブの塗布位置近傍における走行の安定性に優れ、塗布品質を向上させることができるので、本発明は、例えば磁気テープの塗布装置として有用である。
【符号の説明】
【0053】
1,2,3,4 塗布装置
9,10 ガイドローラ
11 ウエブ
14,15 固定ガイド
30 コーターヘッド
31 塗布位置
40 サクションローラ(駆動ローラ)
41 ニップローラ
42 第1の当接位置
43 第2の当接位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエブに塗料を塗布する塗布装置であって、
前記塗料の塗布前後の前記ウエブを搬送する駆動ローラと、
前記ウエブに塗料を塗布するコーターヘッドと、
前記ウエブを前記駆動ローラに当接させる当接手段とを備えており、
前記ウエブは、前記当接手段により、第1の当接位置及び第2の当接位置において、前記駆動ローラに当接し、
前記ウエブの搬送経路において、前記ウエブの塗布位置は、前記第1の当接位置と前記第2の当接位置との間にあることを特徴とする塗布装置。
【請求項2】
前記駆動ローラは、サクションローラであり、前記塗料の塗布後の前記ウエブは、前記第2の当接位置において前記サクションローラに当接し、前記第2の当接位置における前記当接手段は、前記サクションローラに設けた吸引手段である請求項1に記載の塗布装置。
【請求項3】
前記塗料の塗布前の前記ウエブは、前記第1の当接位置において前記サクションローラに当接し、前記第1の当接位置における前記当接手段は、ローラである請求項1又は2に記載の塗布装置。
【請求項4】
前記第1の当接位置と前記第2の当接位置との間の搬送経路において、前記ウエブは、少なくとも一つの固定ガイドで案内される請求項1から3のいずれかに記載の塗布装置。
【請求項5】
前記第1の当接位置と前記第2の当接位置との間の搬送経路において、前記ウエブは、一つの固定ガイド又はローラで案内される請求項1から4のいずれかに記載の塗布装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の塗布装置を用いた磁気テープの製造方法であって、前記塗布装置により前記磁気テープの磁性層を形成することを特徴とする磁気テープの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−156460(P2011−156460A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18652(P2010−18652)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000005810)日立マクセル株式会社 (2,366)
【Fターム(参考)】