説明

外科手術の際に骨の支持に使用するための支持構造

外科手術の際に骨(11)を支持するのに使用するための支持構造である。この構造は、ガイド手段(19)によって配置される1つ又はそれより多くの支持体(1)を含み、各支持体は手術の際に骨周りに嵌ってこれを支持するための手段(6、7)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外科手術の方法に関し、より具体的には、骨の中から不要な物質を取り除くための方法に関する。これは主に、股関節修正手術の際に大腿骨の中から結合材を取り除くために開発されており、この用途を参照して以下に説明する。しかしながら、本発明はこの特定の利用分野に限定されないことが理解されるであろう。
【背景技術】
【0002】
従来技術の股関節置換手術の技術では一般的に、股関節が露出するように、外科医がまず最初に非常に大きな初期切開を形成することが必要となる。次いで外科医は一般的に、患者の脚を操作して寛骨の関節を外す。関節を外すためには通常、非常に大きな力を加えることが必要となる。過度に操作したり力を加え過ぎることによって、これに付随する損傷を患者に与えることもあり、結果として術後疼痛を生じたり、および/又は治癒期間が長くなったりする可能性が生じる。次いで大腿骨頭を頸部で切断する。人工装具の寛骨臼カップ(例えば、LINK T.O.P. Acetabular Cup)を受けられるように股関節にリーマーで空洞を作り、人工装具のステム(例えば、LINK C.F.P. Hip Stem)を大腿骨骨幹軸に挿入する。外科手術用のセメントなどの接着剤は一般的に、人工装具の寛骨臼カップを股関節の空洞に接着し、人工装具のステムを大腿骨骨幹軸に接着するために使用する。一般的には、外科医は切削工具とリーマー工具を目視で位置合わせするため、わずかな位置合わせのずれが生じる可能性がある。したがって一旦人工装具が設置されてしまうと、人工装具の寛骨臼カップと人工装具の大腿骨頭との間に、目には見えない位置合わせのずれが存在している可能性がある。このことによって、脚の不整合や、不正確な脚の長さ及び/又は軟組織の不適当な伸張などの問題が生じる可能性がある。さらに、長期間にわたって位置合わせのずれた人工装具の構成部品は、より早く摩耗し、構成部品の無菌性弛緩を起こし、再度の外科手術を早い時期に必要とする可能性がある。
【0003】
経時による人工装具の構成部品の摩耗によって構成部品の無菌性弛緩が生じ、多くの患者が外科手術の反復を余儀なくされる。こういった外科手術の反復又は股関節修正手術には、人工装具の構成部品の置換が必要となる。したがって、新しい人工装具と交換できるように、摩耗した構成部品を除去する必要がある。除去の技術は一般的に、新しい人工装具を設置できるように、外科医が患者の大腿骨や股関節の中から古くなったセメントを取り除くか又は削り取ることが必要となる。外科医が古くなったセメントを除去するが、削り取ることよって骨が壊れたり折れたりする危険性が存在する。このことにより外科手術が複雑になることがある。
【0004】
本明細書を通じての従来技術のいかなる説明も、こうした従来技術が広く知られており、当該技術分野に共通する一般的な知識の一部をなすものと認知されている、とは決してみなされるべきではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来技術の欠点の少なくとも1つを克服若しくは緩和するか又は有用な代替案を提供することである。
【0006】
その好適な形態での本発明の目的は、股関節修正手術の際に患者の大腿骨の中から不要な物質をより安全に取り除くための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によると、外科手術の際に骨空洞の中から不要な物質を除去する方法が提供されており、この方法は、a)骨を露出させるステップと、b)この骨に少なくとも1つの支持手段を適用して骨の構造を支持するステップと、c)骨空洞から物質を除去するステップと、を含む。
【0008】
第2の態様によると本発明は、外科手術の際に骨を支持するのに使用するための支持構造を提供し、この構造は、ガイド手段によって配置される1つ又はそれより多くの支持体を含み、各支持体は手術の際に骨周りに嵌ってこれを支持するための手段を含む。
【0009】
支持手段又は支持体が、物質を除去するための切削工具をガイドする手術器具ガイド手段を含むのが好ましい。
【0010】
できれば支持手段又は支持体が、それらの実質的に近位端でヒンジ式に接続される2本のアームを含む外科手術用クランプであり、当該アームのそれぞれはその遠位端に、一対の対向する把持構造の片方を含むのが好ましい。外科手術用クランプが、骨と把持係合したり把持係合から外れたりするようにアームを選択的に移動させるための調節手段を含むのが好ましい。この調節手段は、アームの近位端に、又はこれに隣接して配置されるのが好ましい。調節手段は、アームの一方を通って螺合しているシャフトと、このシャフトの一端に配置されるハンドルと、シャフトの他端に配置される当接部分と、を含み、ハンドルの相対回転によって当接部分がアームの他方と当接したり当接から外れたりすることによって、把持構造を把持係合させたり把持係合からはずしたりするように移動させる。把持構造は、骨の外面の周りにぴったりと嵌る凹形であるのが好ましい。
【0011】
複数の支持手段が骨に沿って配置されて骨の全長に沿ってこれを完全に支持するのが好ましい。各支持手段が骨空洞の長手軸に対して位置合わせされるのが望ましい。
【0012】
できれば手術器具ガイド手段がアームの少なくとも一方に取り付けられるガイドレールを含み、当該ガイドレールは、骨の向きを表示するためのガイドディスプレイを受けるように構成されるのが好ましい。このガイドディスプレイは、ガイドレールにスライド可能に取り付けられたガイドロッドであるのが好ましい。幾つかの実施形態では、ガイドレールはアームの少なくとも一方に移動可能に取り付けられる。他の実施形態では、ガイドレールはアームの少なくとも一方に固定して取り付けられる。
【0013】
第3の態様によると、本発明は第1の態様の方法で使用するための外科手術用ノミを提供し、この外科手術用ノミは、切端に隣接する中空部分を有するシャフトと、シャフトの他端にある当接部分と、を含み、中空部分がテーパ付けされた内壁を有し、この内壁がシャフトの中心軸線に向かって内側に延出して切端に切削縁を画定する。
【0014】
中空部分はシャフトの全長の主要部分に沿って延出するのが好ましい。できればシャフトの断面は、ほぼ円形であるのが好ましい。
【0015】
別の態様では、本発明は患者に股関節修正手術を実施する方法を提供し、この方法は、a)患者の大腿骨構造を露出させるステップと、b)この大腿骨構造に少なくとも1つの支持手段を適用して大腿骨構造を支持するステップと、c)大腿骨構造の中から不要な物質を除去するステップと、を含む。
【0016】
この方法は、d)大腿骨構造の中から第1のインプラントを摘出するステップをさらに含むのが好ましい。
【0017】
この方法は、e)大腿骨構造に第2のインプラントを挿入するステップをさらに含むのがより好ましい。
【0018】
また、支持手段がそれぞれの実質上の近位端でヒンジ式に接続される2本のアームを含む外科手術用クランプであって、アームのそれぞれはその遠位端に、一対の対向する把持構造の片方を含むのが好ましい。
【0019】
ステップa)が、骨に隣接する少なくとも2つの切開によって患者の大腿骨を露出させるステップを含むのがより好ましい。
【0020】
ステップb)が、骨に隣接する少なくとも2つの切開を通じて大腿骨構造に把持構造を適用するステップを含むのがより好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の好適な実施形態を、ほんの一例として添付図面を参照して説明する。
【0022】
図面を参照すると、外科手術用クランプ1の形態の支持手段は、2本のアーム2と3を含む。これらのアームは、それぞれの実質上の近位端4と5でヒンジ式に接続されている。各アームは、その遠位端8に、一対の対向する把持構造6、7の片方をそれぞれ含む。本実施形態ではこの把持構造は凹形であるが、他の実施形態では把持構造は他の形状をとり、例えば好適な1実施形態では平坦である。外科手術用クランプ1は、大腿骨構造11の外面10と把持係合するように、またこの把持係合から外れるようにアーム2と3を選択的に移動させるための調節構造9を含む。この調節構造は、アーム3の一方を通って螺合しているシャフト12を含む。シャフト12の一端14にはハンドル13が配置されており、シャフトの他端16には当接部分15が配置されている。ハンドル13の相対回転によって当接部分15を他方のアーム2と選択的に当接させたり当接から外したりすることによって、把持構造6と7を移動させて把持係合させたり把持係合から外したりする。ガイドレール17の形態の手術器具ガイド手段がアーム3に固定して取り付けられて、大腿骨構造11の中から接着剤やセメントなどの不要な物質を取り除くための切削工具をガイドする。このガイドレール17は、ガイドロッド19の形態のガイドディスプレイを受けるように構成されており、このガイドディスプレイはガイドレール17にスライド可能に取り付けられて大腿骨構造11の向きを表示する。
【0023】
図6を参照すると、外科手術用ノミ20の形態の切削工具が示されている。このノミ20は、中空シャフト21とこのシャフトの一端23に当接部分22を含む。シャフト21の他端には切端24が設けられている。この切端は内側にテーパ付けされた壁25と26を有し、これらの壁が切削縁27を画定している。
【0024】
図7を参照すると、使用時には、外科医によって多数のクランプ1が骨に隣接する切開を通って挿入されて、把持構造6及び7が骨構造11の周りを囲むように配置される。本実施形態では、各把持構造6、7はそれぞれ別個の切開部(図示せず)を通って骨構造11に当てられる。そしてアーム2と3をハンドル13によって調節して、構造6と7を骨構造11に支持係合させる。各クランプは、ガイドレール17によって、互いにまた骨構造に対して位置合わせされる。各クランプは同じ長さなので、ガイドレール17はほぼ平行に延出し、骨構造の長手軸に対するガイドとなる。そして、骨構造の空洞をきれいにするために使用する手術器具をガイドするために、レールに装着されるロッド19を使用することができる。
【0025】
骨がクランプに完全に支持されると、外科医は、ノミ20を使用して骨構造11の空洞からのセメントや他の不要な物質のノミによる除去を開始できる。定位置にセメントで固定されていなかったり、接着されていなかったりするインプラントもあり、本発明の好適な実施形態はこういった状況のどちらにも使用できることが理解されるであろう。ノミ20の構造は、中空部分が廃棄物を捕獲し回収することを可能にする。廃棄物の例として、不用な粒子、慢性炎症の要素、生成された不用な粒子などが挙げられる。ノミは一般的に、骨空洞の中にきちんとはまり、ガイドロッド19と位置合わせできるように寸法が決められている。当業者なら、除去の最中に骨が適切に支持されているならば、骨空洞から不要な物質を除去するために種々の他の手段を使用できることを理解するであろう。
【0026】
好適な実施形態ではガイドレール17はアーム3に固定して取り付けられるが、他の実施形態ではアームに移動可能に取り付けられる。例えば図7に示すような構造で使用する場合、外側外科手術用クランプ28は固定して取り付けられたガイドレールを有する一方、内側クランプ29は移動可能に取り付けられたガイドレールを有することができる。このことが有益である理由は、大腿骨構造11は直線からそれた外縁を有することがあり、クランプの1つをこのようにそれた部分に適用すると、ガイドレール17の位置合わせのずれが生じる可能性があるためである。したがって内側クランプ29の1つをこのようにそれた部分に適用すると、移動可能なガイドレール17を有することによってガイドロッド19の挿入がしやすくなる。
【0027】
股関節インプラントや他のインプラントがセメントで定位置に固定されていない状況では、上述のようなクランプ1の適用の前にインプラントを除去できないかもしれない。このような場合は、まず最初にクランプ1を当てて骨を把持し、クランプをガイドとして使用しながらインプラントを除去する。
【0028】
好適な実施形態及び/又は好適な実施形態の変更バージョンを種々のインプラントの挿入や摘出に適用でき、その使用が股関節修正手術に限定されないことが理解されるであろう。例えば本発明の好適な実施形態は、その内容が全体として本明細書中に参照によって援用される、同時係属出願番号PCT/AU02/01482(WO03/037192)に開示している方法や装置での使用に適応している。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】大腿骨構造の支持が示されている本発明の好適な実施形態に係る外科手術用クランプの正面図である。
【図2】図1に示す外科手術用クランプの側面図である。
【図3】本発明の好適な実施形態に係る調節構造の拡大正面図である。
【図4】図3に示す調節構造の側面図である。
【図5】本発明の好適な実施形態に係るガイドレールの拡大切取図である。
【図6】本発明の好適な実施形態に係る外科手術用切削工具の正面図である。
【図7】大腿骨骨幹軸を示し、大腿骨骨幹軸構造の支持が示されている本発明の好適な実施形態を例示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は外科的処置の実施の際に使用するための支持体に関し、より具体的には、腰部手術の際に、骨の中からの不要な物質の取り除くのを助けるための骨支持体に関する。
【0002】
本発明は主に、股関節修正手術の際に大腿骨の中から結合材やその他の物質を取り除くために開発されており、この用途を参照して以下に説明する。しかしながら、本発明はこの特定の利用分野に限定されず、他の外科的処置にも適応できることが理解されるであろう。
【背景技術】
【0003】
従来技術の股関節置換手術の技術では一般的に、股関節が露出するように、外科医がまず最初に大きな初期切開を形成することが必要となる。次いで外科医は一般的に、患者の脚を操作して寛骨の関節を外す。関節を外すためには通常、非常に大きな力を加えることが必要となる。過度に操作したり力を加え過ぎることによって、これに付随する損傷を患者に与えることがあり、結果として術後疼痛を生じたり、および/又は治癒時間が長くなったりする可能性が生じる。次いで大腿骨頭を頸部で切断する。人工装具の寛骨臼カップ(例えば、LINK T.O.P. Acetabular Cup)を受けられるように股関節にリーマーで空洞を作り、人工装具のステム(例えば、LINK C.F.P. Hip Stem)を大腿骨骨幹軸に挿入する。外科手術用のセメントなどの接着剤は一般的に、人工装具の寛骨臼カップを股関節の空洞に接着し、人工装具のステムを大腿骨骨幹軸に接着するために使用する。一般的には、外科医は切削工具とリーマー工具を目視で位置合わせするため、わずかな位置合わせのずれが生じる可能性がある。したがって一旦人工装具が設置されてしまうと、人工装具の寛骨臼カップと人工装具の大腿骨頭との間に、目には見えない位置合わせのずれが存在している可能性がある。このことによって、脚のずれや、不正確な脚の長さ及び/又は軟組織の不適当な伸張などの問題が生じる可能性がある。さらに、長期間にわたって位置合わせのずれた人工装具の構成部品は、より早く摩耗し、構成部品の無菌性弛緩を起こし、再度の外科手術を早い時期に必要とする可能性がある。
【0004】
経時による人工装具の構成部品の摩耗によっても構成部品の無菌性弛緩が生じ、多くの患者が外科手術の反復を余儀なくされる。こういった外科手術の反復又は股関節修正手術には、人工装具の構成部品の置換が必要となる。したがって、新しい人工装具と交換できるように、摩耗した構成部品を除去する必要がある。除去の技術は一般的に、新しい人工装具を設置できるように、外科医が患者の大腿骨や股関節の中から古くなったセメントを取り除くか又は削り取ることが必要となる。外科医が古くなったセメントを除去するが、削り取りによって骨が外側に向かって壊れたり折れたりする危険性が存在する。このことによって外科手術が複雑になることがある。本明細書にわたる従来技術のどの説明も、このような従来技術が広く知られており、当該技術分野に共通の一般的な知識の一部をなすと認められているものとして、決してみなされるべきではない
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来技術の欠点の少なくとも1つを克服若しくは緩和するか又は有用な代替案を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その好適な形態での本発明の目的は、股関節修正手術又は他の外科手術の際に患者の大腿骨の中から不要な物質をより安全に取り除くための方法及び装置を提供することである。
【0007】
また、既に埋め込まれている人工装具の影響下にある大腿骨からのセメントの安全な除去を行い易くする骨構造体の提供も望まれる。
【0008】
本発明の第1の態様によると、骨構造の空洞の中から不要な物質を除去する外科手術の際に骨を支持するのに使用するための骨支持体が提供されており、この支持体は、ガイドによって配置される1つ又はそれより多くの支持クランプを含み、各支持体が、手術の際に骨周りに嵌ってこれを支持するための係合手段を含む。
【0009】
支持体が、不要な物質を除去するための切削工具をガイドする手術器具ガイド手段を含むのが好ましい。
【0010】
その支持クランプ又は各支持クランプが、それらの近位端で又はこの近位端に隣接してヒンジ式に接続される2本のアームを含み、このアームのそれぞれがその遠位端に、一対の対向する骨支持ジョー(顎状部)の片方をそれぞれ含むのが好ましい。
【0011】
支持クランプが、骨と把持係合したり把持係合から外れたりするようにアームを選択的に移動させるための調節手段を含むのが好ましい。
【0012】
この調節手段は、アームの近位端に、又はこれに隣接して配置されるのが好ましい。調節手段は、アームの一方を通って螺合しているシャフトと、このシャフトの一端に配置されるハンドルと、シャフトの他端に配置される当接部分と、を含み、ハンドルの相対回転によって当接部分がアームの他方と当接したり当接から外れたりすることによって、把持構造を把持係合させたり把持係合からはずしたりするように移動させる。骨支持ジョーは、骨の外面の周りにぴったりと嵌る凹形であるのが好ましい。
【0013】
複数の骨支持体が骨に沿って配置されて骨の全長に沿ってこれを完全に支持するのが好ましい。各骨支持体が骨空洞の長手軸に対して位置合わせされるのが望ましい。
【0014】
できれば手術器具ガイド手段がアームの少なくとも一方に取り付けられるガイドレールを含み、当該ガイドレールは、骨の向きを表示するためのガイドディスプレイを受けるように構成されるのが好ましい。ガイドディスプレイは、ガイドレールにスライド可能に取り付けられたガイドロッドであるのが好ましい。幾つかの実施形態では、ガイドレールはアームの少なくとも一方に移動可能に取り付けられる。他の実施形態では、ガイドレールはアームの少なくとも一方に固定して取り付けられる。
【0015】
本発明の別の態様によると、外科手術の際に骨構造の空洞の中から不要な物質を除去するときに使用するための骨支持体が提供されており、この支持体は、骨構造の外面に係合するように構成され、骨構造に係合するために、その一端に対向する骨支持ジョーを有する一対の細長いアームを有する外科手術用支持クランプと、アームを接続し互いに対して移動可能にする接続構造と、アームに関連するアーム移動構造と、を含み、このアーム移動構造によって、対向するジョーが共に骨構造をしっかりと把持し支持するために互いに付勢し合うように構成される。
【0016】
好適な実施形態の骨支持体は、骨空洞から不要な物質を除去する過程で、骨が外側に向かって破壊する可能性を制限するように作用することが理解されるであろう。この支持体はまた、インプラントを受けられるように構造上正常な骨構造を維持するのを助けることもできる。
【0017】
別の態様によると、本発明は第1の態様の方法で使用するための外科手術用ノミを提供し、この外科手術用ノミは、切端に隣接する中空部分を有するシャフトと、シャフトの他端にある当接部分と、を含み、中空部分がテーパ付けされた内壁を有し、この内壁がシャフトの中心軸線に向かって内側に延出して切端に切削縁を画定する。
【0018】
中空部分がシャフトの全長の主要部分に沿って延出するのが好ましい。できればシャフトの断面は、ほぼ円形であるのが好ましい。
【0019】
別の態様では、本発明は患者に股関節修正手術を実施する方法を提供し、この方法は、a)患者の大腿骨構造を露出させるステップと、b)この大腿骨構造に既述した少なくとも1つの支持手段を適用して大腿骨構造を支持するステップと、c)大腿骨構造の中から不要な物質を除去するステップと、を含む。
【0020】
この方法は、d)大腿骨構造の中から第1のインプラントを摘出するステップをさらに含むのが好ましい。
【0021】
この方法は、e)大腿骨構造に第2のインプラントを挿入するステップをさらに含むのがより好ましい。
【0022】
また、支持手段がそれぞれの実質上の近位端でヒンジ式に接続される2本のアームを含む外科手術用クランプであって、アームのそれぞれはその遠位端に、一対の対向する把持構造の片方を含むのが好ましい。
【0023】
ステップa)が、骨に隣接する少なくとも2つの切開によって患者の大腿骨を露出させるステップを含むのがより好ましい。
【0024】
ステップb)が、骨に隣接する少なくとも2つの切開を通じて大腿骨構造に把持構造を適用するステップを含むのがより好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の好適な実施形態を、ほんの一例として添付図面を参照して説明する。
【0026】
図面を参照すると、支持体は2本の細長いアーム2と3を含む外科手術用クランプ1の形態をとる。これらのアーム2と3は、それぞれの近位端4と5に隣接してヒンジ式に接続されている。アーム2と3のそれぞれは、遠位端8に、一対の対向する骨支持/把持構造、即ちジョー6、7のそれぞれ片方を含む。本実施形態では、この把持構造、即ちジョー6と7は凹形である。しかしながら他の実施形態では把持構造は他の形状をとることもできる。例えば好適な1実施形態では、ジョーはほぼ平坦である。ジョー6と7はアーム2と3に対して横方向に広がり、支持体が嵌る骨構造11の全長に沿ってこの骨構造の大部分に係合することで、少なくとも外側への破壊に対してその部分を支持する。
【0027】
外科手術用クランプ1は、大腿骨構造11の外面10と把持係合するように、またこの把持係合から外れるようにアーム2と3を選択的に移動させるための調節機構9を含む。この調節機構9は、アーム3の一方を通って螺合しているねじ切りされたシャフト12を含む。シャフト12の一端14にはハンドル13が配置されており、シャフトの他端16には当接部分15が配置されている。ハンドル13の相対回転によって当接部分15を選択的に移動させて他方のアーム2と係合させ、そうすることで大腿骨構造11と把持係合するようにこのジョー6と7を移動させる。
【0028】
ガイドレール17の形態の手術器具ガイド手段が、アーム3に固定された状態で、又は調節可能に取り付けられて、大腿骨構造11の中から接着剤やセメントなどの不要な物質を取り除くための切削工具をガイドする。このガイドレール17は、ガイドロッド19の形態(図7)のガイドディスプレイを受けるように構成されており、このガイドディスプレイはガイドレール17にスライド可能に取り付けられて1つ又はそれより多くの骨支持体1に対する大腿骨構造11の向きを表示する。
【0029】
図6を参照すると、外科手術用ノミ20の形態の切削工具が示されている。このノミ20は、中空シャフト21とこのシャフトの一端23に当接部分22を含む。シャフト21の他端には切端24が設けられている。この切端は内側にテーパ付けされた壁25と26を有し、これらの壁が切削縁27を画定している。
【0030】
図7を参照すると、使用時には、外科医によって多数のクランプ1が患者の大腿骨11に隣接する切開を通って挿入されて、骨支持ジョー6及び7が、骨構造11の全長の一部にわたって骨構造11の表面の周りを囲むように配置される。本実施形態では、ジョー6、7の各対はそれぞれ別個の切開(図示せず)を通って骨構造11に当てられる。そして患者の外側へと延出する各支持体のアーム2と3それぞれを各自のハンドル13によって調節して、対向するジョー6と7を骨構造11の全長の一部に沿ってこの骨構造11に支持係合させる。各支持体は、ガイドレール17によって、互いに対してまた骨構造11に対して位置合わせされる。各クランプは同じ長さなので、ガイドレール17はほぼ平行に延出し、骨構造の長手軸に対するガイドとなる。そして、骨構造の位置を外科医に示すために、また骨構造の空洞をきれいにするために使用する手術器具のガイドを助けるために、ガイドレール17に装着されるロッド19を使用することができる。
【0031】
骨が骨支持ジョー6及び7に完全に支持されると、外科医は、ノミ20を使用して、骨構造11の空洞からのセメントや他の不要な物質の除去を開始できる。定位置にセメントで固定されていなかったり、接着されていなかったりするインプラントもあり、本発明の好適な実施形態はこういった状況のどちらにも使用できることが理解されるであろう。ノミ20の構造によって、中空シャフト21が廃棄物を捕獲し回収することができる。廃棄物の例として、既存の不用な粒子、慢性炎症の要素、生成された不用な粒子などが挙げられる。ノミは一般的に、骨空洞の中にきちんとはまり、ガイドロッド19と位置合わせできるように寸法が決められている。当業者なら、除去の最中に骨が適切に支持されているならば、骨空洞から不要な物質を除去するために種々の他の手段を使用できることを理解するであろう。
【0032】
幾つかの好適な実施形態ではガイドレール17はアーム3に固定して取り付けられるが、他の実施形態ではアームに移動可能に取り付けられる。例えば図7に示すような構造で使用する場合、外側外科手術用クランプ28は固定して取り付けられたガイドレールを有する一方、内側クランプ29は移動可能に取り付けられたガイドレールを有することができる。このことが有益である理由は、大腿骨構造11は直線からそれた外縁を有することがあり、クランプの1つをこのようにそれた部分に適用すると、ガイドレール17の位置合わせのずれが生じる可能性があるためである。したがって内側クランプ29の1つをこのようにそれた部分に適用すると、移動可能なガイドレール17を有することによってガイドロッド19の挿入がしやすくなる。
【0033】
股関節インプラントや他のインプラントがセメントで定位置に固定されていない状況では、上述のような支持体1の適用の前にインプラントを除去できないかもしれない。このような場合は、まず最初に支持体1を当てて骨を支持し、支持体をガイドとして使用しながらインプラントを除去する。
【0034】
好適な実施形態及び/又は好適な実施形態の変更バージョンを種々のインプラントの挿入や摘出に適用でき、その使用が股関節修正手術に限定されないことが理解されるであろう。例えば本発明の好適な実施形態は、その内容が全体として本明細書中に参照によって援用される、同時係属出願番号PCT/AU02/01482(WO03/037192)に開示している方法や装置での使用に適応している。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】大腿骨構造の支持が示されている本発明の好適な実施形態に係る骨支持クランプの正面図である。
【図2】図1に示す外科手術用クランプの側面図である。
【図3】本発明の好適な実施形態に係る調節構造の拡大正面図である。
【図4】図3に示す調節構造の側面図である。
【図5】本発明の好適な実施形態に係るガイドレールの拡大切取図である。
【図6】本発明の好適な実施形態に係る外科手術用切削工具の正面図である。
【図7】大腿骨骨幹軸を示し、大腿骨骨幹軸構造の支持が示されている本発明の好適な実施形態を例示する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科手術の際に骨空洞の中から不要な物質を除去する方法であって、
a)前記骨を露出させるステップと、
b)前記骨に少なくとも1つの支持手段を適用して前記骨の構造を支持するステップと、
c)前記骨空洞から前記物質を除去するステップと、を含む方法。
【請求項2】
外科手術の際に骨を支持するのに使用するための支持構造であって、
ガイド手段によって配置される1つ又はそれより多くの支持体を含み、各支持体は前記手術の際に前記骨周りに嵌ってこれを支持するための手段を含む、支持構造。
【請求項3】
前記支持手段又は支持体が、前記物質を除去するための切削工具をガイドする手術器具ガイド手段を含む、請求項2記載の支持構造。
【請求項4】
前記支持手段又は支持体が、それぞれの実質上の近位端でヒンジ式に接続される2本のアームを含む外科手術用クランプであり、当該アームのそれぞれはその遠位端に、一対の対向する把持構造の片方を含む、請求項3記載の支持構造。
【請求項5】
前記外科手術用クランプが、前記骨と把持係合したり把持係合から外れたりするように前記アームを選択的に移動させるための調節手段を含む、請求項4記載の支持構造。
【請求項6】
前記調節手段が前記アームの前記近位端に、又はこれに隣接して配置される、請求項5記載の支持構造。
【請求項7】
前記調節手段が、
前記アームの一方を通って螺合しているシャフトと、
前記シャフトの一端に配置されるハンドルと、
前記シャフトの他端に配置される当接部分であって、前記ハンドルの相対回転によって前記当接部分が前記アームの他方と当接したり当接から外れたりすることによって、前記把持構造を把持係合させたり把持係合からはずしたりするように移動させる当接部分と、を含む、請求項6記載の支持構造。
【請求項8】
前記把持構造が、前記骨の外面の周りにしっかりと嵌る凹形である、請求項7記載の支持構造。
【請求項9】
複数の支持手段が前記骨に沿って配置されて前記骨の全長に沿ってこれを十分に支持する、請求項8記載の支持構造。
【請求項10】
各支持手段が前記骨空洞の長手軸に対して位置合わせされる、請求項9記載の支持構造。
【請求項11】
前記手術器具ガイド手段が前記アームの少なくとも一方に取り付けられるガイドレールを含み、当該ガイドレールは、前記骨の向きを表示するためのガイドディスプレイを受けるように構成される、請求項10記載の支持構造。
【請求項12】
前記ガイドディスプレイが、前記ガイドレールにスライド可能に取り付けられたガイドロッドである、請求項11記載の支持構造。
【請求項13】
前記ガイドレールが、前記ガイドロッドを挿入しやすくするために、前記アームの少なくとも一方に移動可能に取り付けられる、請求項12記載の支持構造。
【請求項14】
前記ガイドレールが前記アームの少なくとも一方に固定して取り付けられる、請求項12記載の支持構造。
【請求項15】
請求項1の方法で使用するための外科手術用ノミであって、
切端に隣接する中空部分を有するシャフトと、
前記シャフトの他端にある当接部分と、を含み、
前記中空部分がテーパ付けされた内壁を有し、当該内壁が前記シャフトの中心軸に向かって内側に延出して前記切端に切削縁を画定する、外科手術用ノミ。
【請求項16】
前記中空部分が前記シャフトの全長の主要部分に沿って延出する、請求項15記載の外科手術用ノミ。
【請求項17】
前記シャフトの断面がほぼ円形である、請求項16記載の外科手術用ノミ。
【請求項18】
患者に股関節修正手術を実施する方法であって、
a)前記患者の大腿骨構造を露出させるステップと、
b)前記大腿骨構造に少なくとも1つの支持手段を適用して大腿骨構造を支持するステップと、
c)前記大腿骨構造の中から不要な物質を除去するステップと、を含む方法。
【請求項19】
d)前記大腿骨構造の中から第1のインプラントを摘出するステップをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項20】
e)前記大腿骨構造に第2のインプラントを挿入するステップをさらに含む、請求項18記載の方法。
【請求項21】
前記支持手段がそれぞれの実質上の近位端でヒンジ式に接続される2本のアームを含む外科手術用クランプであって、前記アームのそれぞれはその遠位端に、一対の対向する把持構造の片方を含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記ステップa)が、前記骨に隣接する少なくとも2つの切開によって前記患者の前記大腿骨を露出させるステップを含む、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記ステップb)が、前記骨に隣接する前記少なくとも2つの切開を通じて前記大腿骨構造に前記把持構造を適用するステップを含む、請求項22記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科手術の際に骨構造の空洞の中から不要な物質を除去するときに使用するための骨支持体であって、
前記骨構造の外面に係合するように構成され、前記骨構造に係合するために、その一端に対向する骨支持ジョーを有する一対の細長いアームを有する外科手術用支持クランプと、
前記アームを接続し互いに対して移動可能にする接続構造と、
前記アームに関連するアーム移動構造と、を含み、当該アーム移動構造によって、前記対向するジョーが共に前記骨構造をしっかりと把持し支持するために互いに付勢されるように構成される、骨支持体。
【請求項2】
骨構造の空洞の中から不要な物質を除去する外科手術の際に骨を支持するのに使用する骨支持体であって、
ガイドによって配置される1つ又はそれより多くの支持クランプを含み、各支持体が、前記手術の際に前記骨周りに嵌ってこれを支持するための係合手段を含む、骨支持体。
【請求項3】
前記支持クランプ又は各支持クランプが、前記不要な物質を除去するための切削工具をガイドするための手術器具ガイド手段を含む、請求項1又は2記載の骨支持体。
【請求項4】
前記支持クランプ又は各支持クランプが、それぞれの近位端で又は当該近位端に隣接して接続されて互いに対して移動する2本のアームを含み、当該アームのそれぞれがその遠位端に、一対の対向する骨支持ジョーの片方をそれぞれ有する、請求項3記載の骨支持体。
【請求項5】
前記アームはそれぞれの近位端に隣接してヒンジ式に留められ、当該近位端が互いから離れるように移動することによって、前記ジョーが互いに向かって移動することになる、請求項1又は4記載の骨支持体。
【請求項6】
前記支持クランプが、前記骨と把持係合したり把持係合から外れたりするように前記ジョーを選択的に移動させるための調節可能なアーム移動構造を含む、請求項5記載の骨支持体。
【請求項7】
前記アーム移動構造が前記アームの前記近位端に、又はこれに隣接して配置される、請求項6記載の骨支持体。
【請求項8】
前記アーム移動構造が、
前記アームの一方を通って螺合しているねじ切りされたシャフトと、
前記ねじ切りされたシャフトの一端に配置されるハンドルと、
前記シャフトの他端にある当接部分であって、前記ハンドルの相対回転によって前記当接部分が前記アームの他方と係合するように移動することによって、前記骨構造と把持係合するように前記骨支持ジョーを移動させる当接部分と、を含む、請求項7記載の骨支持体。
【請求項9】
前記ジョーが、前記骨構造の外面の周りにぴったりと嵌るようにほぼ凹形である、請求項8記載の骨支持体。
【請求項10】
複数の支持クランプが前記骨に沿って配置されて前記骨の全長に沿ってこれを支持する、請求項9記載の骨支持体。
【請求項11】
各支持クランプが前記骨空洞の長手軸に対して位置合わせされる、請求項10記載の骨支持体。
【請求項12】
前記手術器具ガイド手段が前記アームの少なくとも一方に取り付けられるガイドレールを含み、当該ガイドレールは、前記骨の向きを表示するためのガイドディスプレイを受けるように構成される、請求項11記載の骨支持体。
【請求項13】
前記ガイドディスプレイが、前記ガイドレールにスライド可能に取り付けられたガイドロッドである、請求項12記載の骨支持体。
【請求項14】
前記ガイドレールが、前記ガイドロッドを挿入しやすくするために、前記アームの少なくとも一方に移動可能に取り付けられる、請求項13記載の骨支持体。
【請求項15】
前記ガイドレールが前記アームの少なくとも一方に固定して取り付けられる、請求項13記載の骨支持体。
【請求項16】
手術器具を骨空洞と位置合わせする方法であって、
請求項1乃至15のいずれか1項記載の複数の骨支持体を骨構造の外面と係合させるステップと、
ガイドロッドが前記骨空洞とほぼ平行に延出するように、該ガイドロッドを各骨支持体にあるガイドレールに係合させ、それによって前記ガイドロッドを位置合わせガイドとして使用して手術器具を前記骨空洞と位置合わせすることが可能となる、ステップと、を含む、方法。
【請求項17】
請求項16の方法で使用するための外科手術用ノミであって、
切端に隣接する中空部分を有するシャフトと、
前記シャフトの他端にある当接部分と、を含み、
前記中空部分がテーパ付けされた内壁を有し、この内壁が前記シャフトの中心軸に向かって内側に延出して前記切端に切削縁を画定する、外科手術用ノミ。
【請求項18】
前記中空部分が前記シャフトの全長の主要部分に沿って延出する、請求項17記載の外科手術用ノミ。
【請求項19】
前記シャフトの断面がほぼ円形である、請求項18記載の外科手術用ノミ。
【請求項20】
患者に股関節修正手術を実施する方法であって、
a)前記患者の大腿骨構造を露出させるステップと、
b)前記大腿骨構造に請求項1乃至15のいずれか1項記載の少なくとも1つの支持手段を適用して大腿骨構造を支持するステップと、
c)前記大腿骨構造の空洞の中から不要な物質を除去するステップと、を含む方法。
【請求項21】
d)前記大腿骨構造の中から第1のインプラントを摘出するステップをさらに含む、請求項20記載の方法。
【請求項22】
e)前記不要な物質の除去後に、前記大腿骨構造に第2のインプラントを挿入するステップをさらに含む、請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記ステップa)が、前記骨に隣接する少なくとも2つの切開によって前記患者の前記大腿骨を露出させることを含む、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記ステップb)が、前記骨に隣接する前記少なくとも2つの切開を通じて、前記大腿骨構造に少なくとも2つの骨支持体のジョーを適用することを含む、請求項23記載の方法。
【請求項25】
ガイドロッドが前記骨空洞とほぼ位置合わせされて、前記空洞から不要な物質を除去するための外科手術用ノミの使用をガイドするように、当該ガイドロッドを、各骨支持体に関連するガイドレールに係合させるステップをさらに含む、請求項23記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−522620(P2006−522620A)
【公表日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−504006(P2006−504006)
【出願日】平成16年4月14日(2004.4.14)
【国際出願番号】PCT/AU2004/000486
【国際公開番号】WO2004/089181
【国際公開日】平成16年10月21日(2004.10.21)
【出願人】(505199186)インターナショナル パテント オーナーズ (ケイマン) リミテッド (4)
【Fターム(参考)】