説明

多ヘッド及びシートを備えた減圧弁

本発明は減圧弁を提供する。本減圧弁は、主本体と、入口と、出口と、ステムと、主シートと、パイロットダイヤフラムと、主ダイヤフラムと、主ヘッドと、制御バネとを有している。本減圧弁は、相応した補助ヘッド及び変位部材/面を備えた付加的な補助シートを有している。本減圧弁は、補助シート及び主シートを段階的に開放させる相応した補助ヘッド及び変位部材/面を備えた付加的な補助シートを有している。これにより、単一減圧弁を用い、ハンチング効果が殆どなくしかも多数の減圧弁の使用を排除する非常に変動する媒体の流れの需要に合致できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減圧弁に関するものである。特に、本発明は、多ヘッド及びシートを備えた減圧弁に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、減圧弁(以下PRVと記載する)は、ボイラー蒸気の圧力を適用点(プロセス機器)に低減する蒸気工業において用いられる。現在利用できるPRVは、圧力及びフロー条件(上流及び下流)が適正に安定している場合には完全に申し分なく機能する。しかし、プロセス工業において、蒸気の需要は常に変動する。プロセスの開始時には、パイプライン及び全ての製品は冷えており、それらをできるだけ速やかに加熱することが要求される。このため高い蒸気の流量が必要である。一度、温度が所望の温度に達すると、流量の需要は低下する。さらに、流れは、流体/媒体の加熱に応えそして熱損失を処理するのにだけ必要とされる。
【0003】
一般に、減圧要求を満たすために、パイプラインには二つのPRVが並列に設けられる。両PRVは、比較的高い需要に応えるため最初は‘ON’に設定される。さらに、低い流れ需要に応えるために、より小さいPRVが用いられる。
【0004】
図1を参照すると、先行技術の減圧弁(1000)が正面図で示されている。減圧弁(1000)は、主本体(110)と、入口(112)と、出口(114)と、ステム(116)と、シート(118)と、パイロットダイヤフラム(120)と、主ダイヤフラム(122)と、ヘッド(124)とを備えている。減圧弁(1000)は、圧力感知管(60)(図5参照)を通して得られる下流の圧力を圧力調整制御バネ(126)と釣り合わせることにより機能する。圧力感知管(60)は、主ダイヤフラム(122)とパイロットダイヤフラム(120)との間の媒体の通路を構成している。圧力の要求量は制御バネ(126)を調整することによって調整される。主ダイヤフラム(124)は、パイロットダイヤフラム(120)に比較して大きい。所望の圧力に達すると、加圧媒体はパイロットダイヤフラム(120)及び主ダイヤフラム(122)を加圧する。主ダイヤフラム(122)の面積はパイロットダイヤフラム(124)の面積に比較して大きいので、機械効率が得られ、小さな比例オフセットで精度が得られ、従って主ダイヤフラム(122)は上方へ動く。
【0005】
主ダイヤフラム(122)の上方への動きは、ステム(116)を上方へ動かし、それにより、媒体を出口(114)から流出可能なようにシート(118)から離れる方向へヘッド(124)を上昇させ、その結果、制御圧力を変更する。さらに、安定した条件下では、パイロットダイヤフラム(122)の下方の圧力は制御バネ(126)と力を釣り合い、また主ダイヤフラム(122)の下方に伝達した圧力も一定であり、従って釣り合い状態が達成される。
【0006】
下流の圧力が上昇すると、パイロットダイヤフラム(120)の下方の圧力は制御バネ(126)による力より大きくなり、パイロットダイヤフラム(120)はパイロットシートを閉じた状態に押圧する。これにより主ダイヤフラム(122)の下方の圧力は遮断される。常に主ダイヤフラム(122)の頂部に圧力(下流の圧力)が存在し、この圧力が主ダイヤフラム(122)下側の圧力より高いので、感知管(60)及び過剰圧力オリフィスを介して圧力が伝達され、それによりそれらの間で圧力が釣り合う。
【0007】
さらに、最大と最小の制御可能な流れの比はPRVの“範囲能力”と呼ばれる。二つのPRV(一つは小さく、一つは大きい)の代わりに一つの特大のPRVが用いられる場合には、ハンチングと呼ばれる現象が生じる。ハンチング現象は、弁を開いて流れに応えるが、しかし需要が非常に低く、再び遮断しようとし、このサイクルが継続することを意味する。
【0008】
このハンチング現象により、PRV(1000)のヘッド(124)は、ヘッド(124)及びシート(118)の寿命を低減させる線引き(wiredrawing)及び早期浸蝕作用を生じさせるウェット蒸気を通過させながら、シート(118)に近付かせることになる。さらに、特大のヘッドが僅かに動いても、PRV(1000)のの流れは相対的に大きく変化し、正確に制御するのを一層困難にさせている。要するにPRV(1000)の範囲能力は制限される。この状態でPRV(1000)が用いられると、全ての部品は非常に迅速に疲労寿命に達して機能しなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、1つの形態で、非常に変動する流れ需要に応えることのできる減圧弁を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、ハンチング影響が殆どない減圧弁を提供することにある。
【0011】
本発明のさらに別の目的は、圧力設定の異なる複数の減圧弁の使用を除去できる減圧弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、
本体と;
媒体の入口及び出口と;
主ダイヤフラムに固定されたステムと;
ステムに固定された主ヘッドと;
媒体の流れを開閉する主ヘッドを配置するための主シートと;
主ヘッドを開放する圧力を調整する制御バネと;
主ヘッドの動きに抗するように主ヘッド上に配置した第1のバネと;
制御バネの圧力に対して作用するパイロットダイヤフラムと;
主ダイヤフラムを接続する感知管と;
を有する減圧弁において、
主ヘッドを上昇させるためステムに形成された第1の変位面と;
媒体を通すため第1の変位面に形成された複数の開口部と;
主ヘッドに形成された第1の補助シートと;
媒体の流れを開閉するため第1の補助シートをカバーしかつカバーを外すようにされた第1の補助ヘッドと;
第1の補助ヘッドの動きに抗するように第1の補助ヘッド上に配置した第2のバネと;
第1の補助ヘッドを上昇させるためステムに形成された第2の変位面と;
第1の補助ヘッドに形成された第2の補助シートと;
媒体の流れを開閉するため第1の補助シートをカバーしかつカバーを外すようにされた第2の補助ヘッドと;
第2の補助ヘッドの動きに抗するように第2の補助ヘッド上に配置した第3のバネと;
を有し、
閉じた状態では、第1の変位面と主シートとの距離が第2の変位面と第1の補助ヘッドとの距離より大きく、従って、主ダイヤフラムによりステムを上昇する際には、まず第2の補助ヘッドを上昇させ、次に第1の補助ヘッドを上昇させ、次に主ヘッドを上昇させること
を特徴とする減圧弁が提供される。
【0013】
典型的には、第1のバネ、第2のバネ及び第3のバネは、圧縮バネである。
【0014】
典型的には、第2の補助ヘッドは球形である。
【0015】
本発明の一つの実施形態によれば、
本体と;
媒体の入口及び出口と;
主ダイヤフラムに固定されたステムと;
ステムに固定された主ヘッドと;
媒体の流れを開閉する主ヘッドを配置するための主シートと;
主ヘッドを開放する圧力を調整する制御バネと;
主ヘッドの動きに抗するように主ヘッド上に配置した第1のバネと;
制御バネの圧力に対して作用するパイロットダイヤフラムと;
主ダイヤフラムを接続する感知管と;
を有する減圧弁において、
主ヘッドを上昇させるためステムに形成された変位面と;
媒体を通すため主ヘッドに形成された複数の開口部と;
主ヘッドに形成された複数の開口部の各開口部に対応する複数の補助シートと;
媒体の流れを調整するため複数の補助シートの各補助シートをカバーするようにされた複数の補助ヘッドと;
補助ヘッドの動きに抗するように複数の補助ヘッドの各補助ヘッド上に配置した複数のバネと;
複数の補助ヘッドの各補助ヘッドを上昇させるため変位面上に形成した複数の変位部材と;
を有し、
複数の変位部材の各変位部材が他の変位部材に比べて異なる長さをもち、各変位部材が、主ダイヤフラムによりステムを上昇する際には、複数の補助ヘッドの各補助ヘッドを順次上昇させ、その後主ヘッドが変位面によって上昇されること
を特徴とする減圧弁が提供される。
【0016】
典型的には、複数のバネの各バネは圧縮バネである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】先行技術の減圧弁の正面図を示す。
【0018】
【図2】本発明による減圧弁の実施形態の正面断面図を示す。
【0019】
【図3】図2の減圧弁の正面断面拡大図を示す。
【0020】
【図4a】本発明による減圧弁の別の実施形態の正面断面拡大図を示す。
【0021】
【図4b】図4aの減圧弁の頂面図を示す。
【0022】
【図5】減圧弁の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
好ましい実施形態において以下に説明する本発明によって、本発明の上記目的は達成され、また先行技術の技法及び研究に伴った問題点及び欠点は解消される。
【0024】
本発明は減圧弁を提供する。減圧弁は、主本体と、入口と、出口と、ステムと、主シートと、パイロットダイヤフラムと、主ダイヤフラムと、主ヘッドと、制御バネとを有している。減圧弁は、相応した補助ヘッド及び変位部材/面を備えた付加的な補助シートを有している。減圧弁は、補助シート及び主シートを段階的に開放させる相応した補助ヘッド及び変位部材/面を備えた付加的な補助シートを有している。これにより、単一減圧弁を用い、ハンチング効果が殆どなくしかも多数の減圧弁の使用を排除する非常に変動する媒体流れの需要に合致できる。
【0025】
以下、参照番号が種々の図面における相応した部品を表している添付画面を参照して本発明を例示する。これらの参照番号は以下の記載において括弧で示されている。
【0026】
さて、図2及び図3を参照すると、本発明による減圧弁(以下PRV(100)と記載する)が示されている。PRV(100)は、主本体(10)と、入口(12)と、出口(14)と、ステム(16)と、主シート(18)と、パイロットダイヤフラム(20)と、主ダイヤフラム(22)と、主ヘッド(24)と、制御バネ(26)とを有している。改良部分は、第1の補助ヘッド(28)と、第1の変位面(40a)と、複数の開口部(41)と、第1の補助シート(30)と、第2の補助シート(32)と、第2の補助ヘッド(30)と、第2の変位面(40b)とを有している。PRV(100)は、圧力感知管(60)(図5参照)を介して得られる下流の圧力を制御バネ(26)の力と釣り合わせることによって機能する。制御バネ(26)は、PRV(100)の動作の圧力を調整するために用いられる。
【0027】
感知管(60)は、主ダイヤフラム(22)とパイロットダイヤフラム(20)とを接続している。要求された圧力量は、制御バネ(26)の圧縮を調整することにより調整される。第1の変位面(40a)は、主ヘッド(24)の下方のステム(16)に、主ヘッド(24)との間(図2参照)に隙間をあけて形成され、また第2の変位面(40b)は、第1の補助ヘッド(28)の下方のステム(16)の上方部分に形成される。第1の変位面(40a)と主ヘッド(24)との間の隙間は、第2の変位面(40b)と第2の補助ヘッド(34)との間の隙間と比較して大きい。第1の変位面(40a)は、媒体を通す複数の開口部(41)を備えている。第1の補助シート(30)は主シート(24)に形成される。第1の補助ヘッド(28)は媒体の流れを開閉するため第1の補助シート(30)をカバーしたりカバーを外したりするようにされている。
【0028】
さらに、第2の補助シート(34)は第1の補助ヘッド(28)上に形成されている。第2の補助ヘッド(30)は、ステム(16)と第1の補助ヘッド(28)との間の空間を通る媒体の流れを開閉するために、第2の補助シート(34)をカバーしたりカバーを外したりするように設けられている。一実施形態では、第2の補助ヘッド(30)は、球形である。主ヘッド(24)、第1の補助ヘッド(28)及び第2の補助ヘッド(30)の各々は、それぞれ第1のバネ(A)、第2のバネ(B)及び第3のバネ(C)で負荷が掛けられている。第1のバネ(A)、第2のバネ(B)及び第3のバネ(C)はそれぞれのヘッドの動きに対して予め決めた抗力を付与するように選択される(図2及び図3参照)。一実施形態では、第1のバネ(A)、第2のバネ(B)及び第3のバネ(C)は圧縮バネである。
【0029】
さらに、主ダイヤフラム(22)はパイロットダイヤフラム(20)に比べて大きい。予定の圧力に達すると、加圧媒体はパイロットダイヤフラム(20)及び主ダイヤフラム(22)に圧力を加える。主ダイヤフラム(22)の面積がパイロットダイヤフラム(20)の占める面積より大きいので、主ダイヤフラム(22)は、一層の力を受け、上方へ動く。主ダイヤフラム(22)の上方への動きによりステム(16)は上方へ動き、それにより第2の補助ヘッド(30)を第2の補助シート(34)から離して持ち上げ、それによって媒体は、第2の補助ヘッド(30)と第2の補助シート(34)とステム(16)との間に作られた隙間から出ていくことができる。圧力が高まるにつれて、主ダイヤフラム(22)は一層変位し、それにより、第1の補助ヘッド(28)を第1の補助シート(18)から離して持ち上げ、そして主ヘッド(28)を主シート(18)から離して持ち上げ、そ;i9l媒体は隙間から出ていくことができる。
【0030】
安定した状態の下では、パイロットダイヤフラム(20)の下側の圧力は制御バネ(26)の力と釣り合い、主ダイヤフラム(22)の下側に伝達された圧力も一定であり、従って釣合状態が達成される。
【0031】
図4a及び図4bを参照すると、本発明による減圧弁の別の実施形態(以下PRV(200)と記載する)が示されている。PRV(200)は、主本体(210)と、ステム(216)と、主シート(218)と、主ヘッド(224)と、制御バネ(図示していない)と、主ダイヤフラム(図示していない)と、パイロットダイヤフラム(図示していない)と、第1のバネ(A)と、感知管(図示していない)とを有して示されている。改良部分は、複数の補助ヘッドと、複数の補助シートと、変位面(250)と、複数の開口部(252)と、複数の変位部材(254)とを有している。説明のために、図示したPRV(200)は、第1の補助ヘッド(228)と、第2の補助ヘッド(230)と、第3の補助ヘッド(242)と、第4の補助ヘッド(244)と、第1の補助シート(232)と、第2の補助シート(234)と、第3の補助シート(図示していない)と、第4の補助シート(図示していない)と、変位面(250)と、複数の開口部(252)と、複数の変位部材(254)とを有している(図4a及び図4b参照)。
【0032】
主ヘッド(224)は四つの開口部を備え、それら開口部に、第1の補助シート(232)と、第2の補助シート(234)と、第3の補助シートと、第4の補助シートとが形成されている。第1の補助ヘッド(228)と、第2の補助ヘッド(230)と、第3の補助ヘッド(242)と、第4の補助ヘッド(244)とは、第1の補助シート(232)と、第2の補助シート(234)と、第3の補助シートと、第4の補助シートとをそれぞれカバーするようにされている。
【0033】
さらに、各補助ヘッドには、予定の保持力を発生するバネ(B)が設けられている。変位面(250)は、主ヘッド(224)を持ち上げるためステム(216)に形成されている。本発明は四つの開口部(252)を備えて示されている。これらの開口部(252)は、開放状態において媒体を通すために変位面(250)に形成されている。第1の補助ヘッド(228)、第2の補助ヘッド(230)、第3の補助ヘッド(242)及び第4の補助ヘッド(244)は、媒体の通路を開閉するために、第1の補助シート(232)、第2の補助シート(234)、第3の補助シート、第4の補助シートをそれぞれカバーしたりカバーを外したりする。
【0034】
図4a及び図4bに戻って参照すると、複数の変位部材(254)は変位面(250)上に形成されている。四つの変位部材(254)の長さは異なっている。各補助シートと変位部材(254)との間には、媒体を通す隙間が維持される。従って、ステム(216)の上方への動きにより、第1の補助ヘッド(228)が最初に上昇し、更なる動きにより、第2の補助ヘッド(230)が上昇し、続いて第3の補助ヘッド(242)が上昇し、続いて第4の補助ヘッド(244)が上昇し、最後に、主ヘッド(224)が連続して上昇して媒体を通過させる。この形態により、圧力の増大に応じて補助シートは次々に開放し、そして主シート(218)を開放し、圧力の減少に応じて同じ順序でシートは閉じる。
【0035】
ストレーナを内蔵した上流及び下流分離弁のような付加的な特徴は、PRV(100)及びPRV(200)のダイヤフラム、シート及びヘッドのような主要な構成要素の寿命を改善し得る。
【0036】
従って、最大流れから最少流れまで制御する弁の容量は、本発明のPRV(100)及びPRV(200)によって改善され、それにより圧力設定の異なる多数の減圧弁を使用しなくても済む。さらに、本発明のPRV(100)及びPRV(200)は、ハンチング影響が殆どない。
【0037】
本実施形態において記載した本発明によって、本発明の上記の目的は達成され、また、先行技術の技法及び解決法に伴う問題点及び欠点は解消される。
【0038】
以上好ましい実施形態について詳しく説明してきたが、本発明は種々の形態で実施され得ることが理解されるべきである。従って、本明細書に記載した細部は限定するものとして解釈されるべきではなく、むしろ、特許請求の範囲の根拠及び事実上の任意の適切な詳細なシステム、構造又は事項に本発明を使用する際に当業者に教示する代表的な根拠として解釈されるべきである。
【0039】
本明細書で説明した上述の本発明の実施形態及び方法は、当業者に更なる変更及び代替を提示している。かかる更なる変更及び代替は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに成され得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と;
媒体の入口及び出口と;
主ダイヤフラムに固定されたステムと;
ステムに固定された主ヘッドと;
媒体の流れを開閉する主ヘッドを配置するための主シートと;
主ヘッドを開放する圧力を調整する制御バネと;
主ヘッドの動きに抗するように主ヘッド上に配置した第1のバネと;
制御バネの圧力に対して作用するパイロットダイヤフラムと;
主ダイヤフラムを接続する感知管と;
を有する減圧弁において、
主ヘッドを上昇させるためステムに形成された第1の変位面と;
媒体を通すため第1の変位面に形成された複数の開口部と;
主ヘッドに形成された第1の補助シートと;
媒体の流れを開閉するため第1の補助シートをカバーしかつカバーを外すようにされた第1の補助ヘッドと;
第1の補助ヘッドの動きに抗するように第1の補助ヘッド上に配置した第2のバネと;
第1の補助ヘッドを上昇させるためステムに形成された第2の変位面と;
第1の補助ヘッドに形成された第2の補助シートと;
媒体の流れを開閉するため第1の補助シートをカバーしかつカバーを外すようにされた第2の補助ヘッドと;
第2の補助ヘッドの動きに抗するように第2の補助ヘッド上に配置した第3のバネと;
を有し、
閉じた状態では、第1の変位面と主シートとの距離が第2の変位面と第1の補助ヘッドとの距離より大きく、従って、主ダイヤフラムによりステムを上昇する際には、まず第2の補助ヘッドを上昇させ、次に第1の補助ヘッドを上昇させ、次に主ヘッドを上昇させること
を特徴とする減圧弁。
【請求項2】
第1のバネ、第2のバネ及び第3のバネが圧縮バネであることを特徴とする請求項1記載の減圧弁。
【請求項3】
第2の補助ヘッドが球形であることを特徴とする請求項1記載の減圧弁。
【請求項4】
本体と;
媒体の入口及び出口と;
主ダイヤフラムに固定されたステムと;
ステムに固定された主ヘッドと;
媒体の流れを開閉する主ヘッドを配置するための主シートと;
主ヘッドを開放する圧力を調整する制御バネと;
主ヘッドの動きに抗するように主ヘッド上に配置した第1のバネと;
制御バネの圧力に対して作用するパイロットダイヤフラムと;
主ダイヤフラムを接続する感知管と;
を有する減圧弁において、
主ヘッドを上昇させるためステムに形成された変位面と;
媒体を通すため主ヘッドに形成された複数の開口部と;
主ヘッドに形成された複数の開口部の各開口部に対応する複数の補助シートと;
媒体の流れを調整するため複数の補助シートの各補助シートをカバーするようにされた複数の補助ヘッドと;
補助ヘッドの動きに抗するように複数の補助ヘッドの各補助ヘッド上に配置した複数のバネと;
複数の補助ヘッドの各補助ヘッドを上昇させるため変位面上に形成した複数の変位部材と;
を有し、
複数の変位部材の各変位部材が他の変位部材に比べて異なる長さをもち、各変位部材が、主ダイヤフラムによりステムを上昇する際には、複数の補助ヘッドの各補助ヘッドを順次上昇させ、その後主ヘッドが変位面によって上昇されること
を特徴とする減圧弁。
【請求項5】
複数のバネの各バネが圧縮バネであることを特徴とする請求項4記載の減圧弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−515314(P2013−515314A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545524(P2012−545524)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/IN2010/000841
【国際公開番号】WO2011/077456
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(508310252)スパイラックス マーシャル ピーブイティー. リミテッド (2)
【Fターム(参考)】