説明

多層光学式データ記憶媒体のデュアルビームによる記録及び読み出しのためのシステム及び方法

【課題】ホログラフィ記憶システムにおいてディスクに対するトラッキング制御を向上させた技法を提供すること。
【解決手段】ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層上にデータビームを当てるステップと、ホログラフィ式データ記憶ディスクのトラッキング素子上にトラッキングビームを当てるステップと、トラッキング素子からのトラッキングビームの反射を検出するステップと、トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を調和させるステップと、を含むホログラフィ式データ記憶ディスクのデュアルビーム検出システムを動作させるシステム及び方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技法は全般的にはホログラフィ式データ記憶技法に関する。より具体的には本技法は、ホログラフィ式データ記憶媒体またはディスク上でのデュアルビームによる記録及び読み取りのための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ処理パワーが進歩したため、コンピュータ処理テクノロジーには、例えば民生用ビデオ、データアーカイブ、ドキュメント記憶、撮像、映画制作などの新たな利用分野が拓かれている。これらの用途によって、記憶容量を増大させたデータ記憶技法の開発に対する継続的な後押しが提供されている。さらに、記憶容量の増大は例えばゲーム用途など開発者の初期の予測を超えた先まで進んだテクノロジーの開発をも可能にしかつ促進している。
【0003】
光学式記憶システムの記憶容量の漸進的な高まりは、データ記憶テクノロジーの開発のよい例を提供する。1980代初めに開発されたコンパクトディスク(すなわち、CD)フォーマットは、概ね650〜700MB分のデータ、すなわち2チャンネルのオーディオプログラムの概ね74〜80分相当の容量を有している。これと比べて1990代初めに開発されたディジタル多用途ディスク(DVD)フォーマットは、概ね4.7GB(単一層)または8.5GB(デュアル層)の容量を有している。DVDの記憶容量はより大きくなったので、旧来のビデオ分解能(例えば、PALでは約720(h)×576(v)画素、またNTSCでは約720(h)×480(v)画素)において長編映画を保存するのに十分な容量である。
【0004】
しかし、高品位テレビジョン(HDTV)(1080pでは約1920(h)×1080(v)画素)などより高分解能のビデオフォーマットがより一般的になってきたので、これらの分解能で記録された長編映画の保持を可能にする記憶フォーマットが望ましいものとなっている。このことが、単一層ディスクでは約25GBを、またデュアル層ディスクでは50GBを保持することが可能なBlu−ray Disc(商標)フォーマットなどの大容量記録フォーマットの開発を促進している。ビデオ表示の分解能やその他のテクノロジーの開発が続いているため、さらにより大容量の記憶媒体がより重要となろう。記憶産業における将来的な容量要件を達成するのに十分な開発中の記憶テクノロジーの1つは、ホログラフィ式記憶に基づくものである。
【0005】
ホログラフィ式記憶は、感光性の記憶媒体内で2つの光ビームを交差させることによって生成される3次元干渉パターンの像であるホログラムの形態をしたデータ記憶である。ページベースのホログラフィ技法とビット式ホログラフィ技法の両方が追求されている。ページベースのホログラフィデータ記憶では、ディジタル式でエンコードしたデータを包含する信号ビームが、例えば記憶媒体ボリューム内部の媒体の屈折率を変化または変調するような化学変化を生じさせるように記憶媒体ボリューム内で参照ビーム上に重ね合わせられる。この変調は、当該信号から強度と位相の両方の情報を記録する役割をする。したがって各ビットは一般に、干渉パターンの一部として保存される。このホログラムは後で、記憶媒体を参照ビームのみに曝露させることによって取り出すことが可能であり、この参照ビームは、保存されたホログラフィデータと相互作用しホログラフィ像の保存に使用した初期信号ビームに比例した再構成信号ビームを生成する。
【0006】
ビット式ホログラフィまたはマイクロホログラフィデータ記憶ではそのすべてのビットが、2つの対向伝播する集束性の記録ビームによって生成されるのが典型的であるような1つのマイクロホログラム(すなわち、ブラッグ反射グレーティング)として書き込まれる。次いでこのデータは、記録ビームを再構成するためにマイクロホログラムから反射するような読み取りビームを用いることによって取り出される。したがってマイクロホログラフィデータ記憶は、ページ式ホログラフィ記憶と比べて目下のテクノロジーにより類似している。しかし、DVDやBlu−ray Disk(商標)フォーマットで使用し得る2つのデータ記憶層と異なり、ホログラフィ式ディスクは50または100のデータ記憶層を有することがあり、これによってテラバイト(TB)単位で計測し得るようなデータ記憶容量を提供することができる。さらに、ページベースのホログラフィデータ記憶に関しては、各マイクロホログラムがその信号からの位相情報を包含している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第2008/068959 A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ホログラフィ記憶システムは従来の光学式システムと比べてはるかに大きな記憶容量を提供することができるが、該システムは複数のデータ層が存在するためトラッキング制御の不首尾の影響を受けやすいことがある。したがって、ディスクに対するトラッキング制御を向上させた技法があると有利となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、第1組の光学系を通過させてデータビームをホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層に至らせるステップと、第2組の光学系を通過させてトラッキングビームをホログラフィ式データ記憶ディスクに至らせるステップと、トラッキングビームの反射を検出するステップと、第1組の光学系の位置決めを第2組の光学系と同期させるステップと、を含んだホログラフィ式データ記憶ディスク向けのデュアルビーム検出システムを動作させる方法に関する。
【0010】
本発明の一態様は、ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層上にデータビームを当てるステップと、ホログラフィ式データ記憶ディスクのトラッキング素子上にトラッキングビームを当てるステップと、トラッキング素子からのトラッキングビームの反射を検出するステップと、トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を調和させるステップと、を含んだホログラフィ式データ記憶ディスクのデュアルビーム検出システムを動作させる方法に関する。
【0011】
本発明の一態様は、ホログラフィ式データ記憶ディスクのデュアルビーム検出システムを含む。本システムは、ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層上に当てるように第1の波長でデータビームを提供するように構成された第1の光学的励起デバイスと、ホログラフィ式データ記憶ディスクのサーボ面上に当てるように第2の波長でトラッキングビームを提供するように構成された第2の光学的励起デバイスと、トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を調和させるように構成された光学アセンブリと、を含む。
【0012】
本発明に関するこれらの特徴、態様及び利点、並びにその他の特徴、態様及び利点については、同じ符号が図面全体を通じて同じ部分を表している添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによってより理解が深まるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本技法の実施形態による光学ディスク読み取り機の概要図である。
【図2】本技法の実施形態による光学ディスクの上面図である。
【図3】多層式光学データ記憶媒体用の検出ヘッドの概要図である。
【図3A】多層式光学データ記憶媒体用の検出ヘッドの概要図である。
【図4】本技法の一実施形態による多層式光学データ記憶媒体用の検出ヘッドの概要図である。
【図5】本技法の一実施形態による多層式光学データ記憶媒体用の検出ヘッドの概要図である。
【図6】本技法の一実施形態による多層式光学データ記憶媒体用の検出ヘッドの簡略概要図である。
【図7】本技法の一実施形態による図4に関連して検討したような同期アクチュエータを利用する図3及び3Aの検出ヘッドの概要図である。
【図7A】本技法の一実施形態による図4に関連して検討したような同期アクチュエータを利用する図3及び3Aの検出ヘッドの概要図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本技法は、ホログラフィ式データ記憶システム内でデータ層とトラッキング層を一致させることを目的とする。単一ビットホログラフィ式データ記憶は、データを複数の仮想データ層に記録する。マイクログレーティングのこれらの仮想層に対する初期記録は、記録ビームが媒体内の基準点に対して精細に位置決めされること並びにディスクのブレ、振動、その他に由来して起こり得る変動から全体として無関係となることによる恩恵が得られる。書き込み及び読み取りビームの位置を塊内の同じボリュームに対してリンクさせる方式は、CD−RやDVDディスク内にある溝と同様の溝など表面レリーフ形体を使用することになる。溝付き層上に集束させた(通常は、データビームと異なる波長をもつ)トラッキングビームによって、フィードバックサーボループを介して目標及びビームのディスク上の位置をロックするのに利用可能な集束及びトラッキングエラー信号を生成することが可能である。ホログラフィ式データ記憶に関する様々な態様を検討するには、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする米国特許第7,388,695号を参照されたい。
【0015】
ここで図面を見ると図1は、光学記憶ディスク12からデータを読み取るために使用し得る光学読取り機システム10である。光学式データディスク12上に保存されたデータは、光学式データディスク12上に読み取りビーム16を投射する一連の光学素子14によって読み取られる。光学素子14によって光学式データディスク12から反射ビーム18が取り込まれる。光学素子14は、励起ビームを発生させ、これらのビームを光学式データディスク12上に集束させ、かつ光学式データディスク12から戻されて来る反射18を検出するように設計された任意の数の異なる素子を備えることがある。光学素子14は、光学ドライブ電子回路パッケージ22との結合20を介して制御される。光学ドライブ電子回路パッケージ22は、1つまたは複数のレーザーシステム向けの電源などのユニット、検出器からの電子信号を検出するための検出電子回路、検出した信号をディジタル信号に変換するためのアナログ対ディジタル変換器、並びに光学式データディスク12上に保存されたビット値を検出器信号が実際にどの時点でレジスタリングするかを予測するビット予測器などの別のユニットを含むことがある。
【0016】
光学式データディスク12上への光学素子14の位置決めは、光学式データディスク12の表面の上で光学素子を前後に移動させるように構成した機械式アクチュエータ26を有するトラッキングサーボ24によって制御を受ける。光学ドライブ電子回路22及びトラッキングサーボ24は、プロセッサ28によって制御する。本技法に従った幾つかの実施形態ではプロセッサ28は、光学素子14により受け取られプロセッサ28に戻すように供給し得るサンプリング情報に基づいて光学素子14の位置を決定可能とすることがある。光学素子14の位置は、反射18の増強及び/または増幅、あるいは反射18の干渉の低減が得られるように決定されることがある。幾つかの実施形態ではそのトラッキングサーボ24または光学ドライブ電子回路22は、光学素子14が受け取ったサンプリング情報に基づいて光学素子14の位置を決定可能とさせることがある。
【0017】
プロセッサ28はさらに、スピンドルモータ34にパワー32を提供するモータ制御器30を制御している。スピンドルモータ34は、光学式データディスク12の回転速度を制御するスピンドル36に結合されている。光学素子14が光学式データディスク12の外部エッジからスピンドル36に近づくように動くに連れて、光学式データディスクの回転速度をプロセッサ28によって増大させることがある。このことは、光学式データディスク12からのデータのデータレートを、光学素子14が外側エッジにあるときも光学素子が内側エッジにあるときと本質的に同じに保つために実行されることがある。ディスクの最大回転速度は、毎分約500回転(rpm)、1000rpm、1500rpm、3000rpm、5000rpm、10,000rpm、あるいはこれを超える速度とすることがある。
【0018】
プロセッサ28は、ランダムアクセスメモリすなわちRAM38及び読出し専用メモリすなわちROM40に接続されている。ROM40は、トラッキングサーボ24、光学ドライブ電子回路22及びモータ制御器30のプロセッサ28による制御を可能とさせるプログラムを包含している。さらにROM40は、RAM38(ただし、これに限らない)内に保存しておいた光学ドライブ電子回路22からのデータのプロセッサ28による解析を可能とさせるプログラムも包含している。本明細書でさらに詳細に検討しているように、RAM38内に保存されたデータに対するこうした解析には例えば、復調、デコードあるいは光学式データディスク12からの情報を別のユニットで使用し得るようなデータストリームの形に変換するのに必要な別の機能を含むことがある。
【0019】
光学読取り機システム10が民生用電子デバイスなどの市販のユニットであれば、プロセッサ28によるアクセス及びユーザによる制御を可能とさせるための制御子を有することがある。こうした制御子は、キーボード、プログラム選択スイッチその他などのパネル制御子42の形態をとることがある。さらに、プロセッサ28に対する制御を遠隔の受信器44によって実行することがある。遠隔受信器44は遠隔制御48から制御信号46を受け取るように構成されることがある。制御信号46は、赤外線ビーム、音響信号または無線信号(ただし、これらに限らない)の形態をとることがある。
【0020】
プロセッサ28がデータストリームを生成するためにRAM38内に保存されたデータを解析し終えた後、このデータストリームはプロセッサ28によって他のユニットに提供されることがある。例えばデータはネットワークインタフェース50を介してディジタルデータストリームとして、外部ネットワーク上に配置されたコンピュータその他のデバイスなどの外部のディジタルユニットに提供されることがある。別法としてプロセッサ28は、高品位マルチメディアインタフェース(HDMI)あるいはUSBポートなどのその他の高速インタフェース(ただし、これらに限らない)などの民生用電子回路ディジタルインタフェース52にこのディジタルデータストリームを提供することがある。プロセッサ28はさらに、ディジタル対アナログ信号プロセッサ54などの別に接続したインタフェースユニットを有することがある。ディジタル対アナログ信号プロセッサ54はプロセッサ28に対して、テレビジョン上のアナログ入力信号に対するものや増幅システムに入力される音響信号に対するものなど別のタイプのデバイスに対する出力のためのアナログ信号を提供させることが可能である。
【0021】
読み取り機10は、図2に示すようなデータを包含する光学式データディスク12の読み取りのために使用されることがある。光学式データディスク12は、1つまたは複数のデータ記憶層が透明な保護コーティング内に埋め込まれた平坦で丸いディスクであるのが一般的である。保護コーティングは、ポリカーボネート、ポリアクリレートその他など透明なプラスチックとすることがある。ホログラフ媒体の場合では、データマークホログラムを生成するように記録光に応答して能動的に変化するようにそのディスク材料を機能させることがある。データ層は、ビット単位のホログラフィ式データ記憶で用いられるマイクロホログラムなどの光を反射し得る任意の数の表面、あるいはピット/ランドを備えた反射表面を含むことがある。光ディスク12は、ディスクをその軸の周りに回転させ得るようにスピンドル穴56を備えたスピンドル36(図1参照)上に装着されている。各層上においてデータは、ディスク12の外側エッジから内側限界までの連続した渦巻き状トラック58内で読み取られるのが一般的であるが、円形のトラックや別の構成が用いられることもある。
【0022】
図3及び3Aは、例示的なデュアルビーム検出ヘッドシステム60を表している。光源62は、偏向ビーム分割器66及び深度選択用光学系68を通過する読み取りビーム64を第1の波長で放出する。読み取りビーム64は、ダイクロイックミラー70で反射され、4分の1波長プレート72及びレンズ74を通ってディスク12内のマイクロホログラム76に導かれる。マイクロホログラム76から反射されたデータビーム78は、レンズ78、4分の1波長プレート72、ダイクロイックミラー70及び深度選択用光学系68を通って戻される。マイクロホログラム76のデータが読み取られる場合には反射ビーム78は次いで、偏向ビーム分割器66、収集用光学系80及び検出器82を通過する。
【0023】
さらに光源84は、ビーム分割器88及び深度選択用光学系90を通過するトラッキングビーム86を第2の波長で放出する。トラッキングビーム86は、ダイクロイックミラー70、4分の1波長プレート72及びレンズ74を通過してディスク12に至る。図示した実施形態ではトラッキングビーム86は、反射層、トラック、溝その他を有することがあるディスク12で(例えば、ディスクの底部またはその近傍で)反射している。反射されたトラッキングビーム92は、レンズ74、4分の1波長プレート72、ダイクロイックミラー70、収集用光学系90、ビーム分割器88及び収集用光学系94を通過して検出器96に至る。
【0024】
ビーム位置のトラッキングに使用される溝付き基準面を備えたボリュメトリック記憶媒体では、ビームを確実に媒体ボリューム内に位置決めするのに1層の溝付きトラッキング層で十分であるのが一般的である。しかし、複数の層の記録を可能にするためには、記録とトラッキングのビーム焦点を互いに深度を分離させるべきである。溝付き層上に集束されるとトラッキングビームは、ディスク及び表面並びに読み取られるトラックを基準としたビームの反復可能位置の維持(ディスクランアウトによる影響を受けないのが一般的)を容易にするトラッキング及び集束エラー信号を生成する。記録/読み出しビームは、記録メディア塊内の仮想データ層上に集束させるべきである。読み取り/書き込みビームのトラックからの偏差を低減するためには、トラッキングと記録/読み出しの両ビームについて同じ対物レンズを利用することが有利なスキームとなる。他方これにより、ビームのうちの少なくとも一方は未コリメートとさせることになる。
【0025】
しかし困ったことに、対物レンズが唯一の可動部である場合は、媒体(ディスク)がその元の位置のまわりでブレるとこの2つの焦点の相対的位置が変化することがある。換言すると、ある深度(層)にビームを集束させるためのレンズと媒体間の作用距離がディスク位置と独立となるのはコリメートされたビームの場合だけであるのが一般的である。要約すると、コリメートされたビームと未コリメートのビームで使用される単一レンズによる集束用サーボでは、ランダムな(反復不可能な)軸方向ランアウト及び/または傾斜が存在すると、焦点の相対的位置が互いに対して確実に固定状態にならないことがある。ビームスポットの深度を分離するための異なる方式が有利となり得る。
【0026】
溝付きパターンの表面を用いて対物レンズの集束及びトラッキング(軸方向及び半径方向のアクチュエータ移動)を制御することによって有利な設計では、トラッキングビーム(例えば、赤色)を溝付き表面上に集束させかつ記録/読み出しビーム(例えば、緑色/青色)を媒体塊(ディスク)内の仮想データ層上に集束させるようにこれらの焦点の深度位置を分離させるような対物レンズを設けている。単一素子の対物レンズの場合では、一方のコリメートビームだけが使用可能であるのが典型的であり、もう一方は異なる深度に集束させるように発散性/収れん性とさせるべきである(ただし、この素子が材料特性に由来してまたは設計によって分散性が極めて大きい場合を除く)。より一般的なケースでは、トラッキングとデータの両ビームを異なる発散円錐角をもつように収れん性と発散性のいずれとすることもある。
【0027】
読み取り/書き込みビームの所望のデータ層及びトラック上への位置決めは、ディスクの表面(または、特殊なサーボ面)にある溝上にトラッキングビームをロックすることによって達成可能であり、一方読み取り/書き込みビームの位置はトラッキングビーム(したがって、ディスク)に対して固定である。ディスクが回転しておりブレ及びランアウトが発生しているときに媒体ボリューム内でデータを決定性に書き込み及び読み取りするためにはそのサーボシステムは、トラッキングビーム焦点を溝付き層のトラック上に維持し、かつ読み取り/書き込みビームをこのトラッキングビームに対して固定とすべきである。これには、ディスク位置の確率的変化に追随するような光取り込み素子(レンズ)の軸方向及び半径方向の動きが不可欠である。コリメートされたビームの場合、このことは取り込みレンズとディスクの間の距離が一定であること、すなわち取り込みレンズがディスクの動きに追随することを含意する。発散性または収れん性のビームを同じ対物レンズによって集束させると、ディスクのブレに追従するようにレンズが動き回るに連れて集束点とレンズの間の距離が変動する。
【0028】
一実現形態においてデータビームがコリメートされておりかつ未コリメートのビームが集束に使用される場合にそのサーボループは、集束エラー信号(FES)をヌルにするようにレンズを移動させることによってトラッキングビームの集束点が媒体の溝付きトラッキング層上に維持されることになる。しかし対物レンズの共役面はレンズから有限の距離にあるため、ディスクとレンズの間の距離も変化することになる。このためコリメートされたデータビームによる焦点はディスクの材料に対してシフトすることがある。別の実現形態ではそのトラッキングビームは、サーボループによりトラッキングビーム焦点がトラッキング層上に維持されかつレンズとディスクの間の距離が固定に保たれるようにコリメートされる。同時に、対物レンズと静止光学系の残りとの間の距離が変化すると、データビーム焦点の深度が変動することになる。
【0029】
本技法は、媒体塊内での固定深度への軸方向ランアウトを低減させた記録ビームの位置決めを容易にし得るようなスキームを利用する。以下で検討するが一実施形態では、2つの光学素子を搬送する2つの同期アクチュエータを利用する。別の実施形態はトラッキングとデータビームに関して、トラッキング/集束エラー信号によって駆動される同じアクチュエータ上に装着した2つの異なるレンズを利用する。さらに別の実施形態はセグメント型の光学系とフレネルタイプの光学系を利用し、系に分散性(dispersion)を導入すると共に、データとトラッキングビームの波長で目標の異なる実効集束距離を生成している。実現形態に記載した素子は両ビームに関する光行差補正の機能を担っており、静止型とすることも適応型とすることも可能である。予備光学系モデル化によって、2つの波長系(例えば、532nmデータ及び670nmのトラッキングビーム)、すなわち単一ビットホログラフ/3D媒体内での2色マスター/スレーブトラッキングに関して比較的容易に実現可能であることが分かる。
【0030】
図4は、第1のレンズ116及び第2のレンズ118用の同期式アクチュエータ112及び114を有するデュアルビーム検出システム110を表している。この第2のレンズ118、ダイクロイックビーム分割器122及び第1のレンズ116を通過してデータビーム120がディスク12内のデータ層(126)に至る。ビーム分割器122及び第1のレンズ116を通過してトラッキングビーム124がディスク12内のトラッキング溝付き層に至る。もちろん、システム110内に追加の光学系を含むこともある。データビーム120とトラッキングビーム124は波長が異なるのが典型的である。図示した実施形態では、レンズ116及び118の対の移動をディスク12と同期させることがある。この例では、ビーム120と124の両方を最初にコリメートした状態で使用することが可能である。第1のレンズ116は、ビーム120と124により共有されている対物レンズである。
【0031】
トラッキングビーム120は、ディスクのトラッキング溝付き層上に集束させかつここから反射させている。集束及びトラッキングエラー信号は、溝付き表面から反射されたトラッキングビームを用いて生成され、ディスク12のブレを補償するように第1のレンズ116の位置を調整するサーボに供給されることがある。データビーム124は、ディスク12内の異なる深度(この例では、レンズ116のより近く)で収集を受けるために、第2のレンズ118を通過してダイクロイックビーム分割器122に至ると共に、収れん性の線束となって第1のレンズ116に入る。ビームのうちの一方(この例では、データビーム124)はレンズ116と118の両方を通過して入り、またもう一方のビーム(例えば、トラッキングビーム120)は2つのレンズ116と118の間で(ダイクロイックビーム分割器122その他を介して)系に入り典型的には対物レンズ116のみを通過する。したがって、2つのビーム120及び124の焦点が異なる深度にあると有利である。しかしディスク12が回転してブレが生じると、基準ビームの深度に対するデータビーム焦点の深度が変動することがある。このために、読み取り中のデータ層126内のマイクロホログラム76からの集束データビーム124の(深度方向または横方向での)偏差を生じることになる。この偏差は、第2のレンズ118を動かして(適正なスケール変換によって)第1のレンズ116の動きに追随することによって補償することが可能である。
【0032】
以上のことに鑑みて、未コリメートのビームを包含した光学系の同期した動きによってディスクの動きが「脱結合」される。第1レンズ116と第2のレンズ118の両方がトラッキングビーム120及びデータビーム124に対する光行差補償用の光学系の役割をすることがある。第2のレンズ118並びに可能な追加的な適応用光学素子に、ディスク12内の異なるデータ層126に対処するための作用深度選択器の役割をさせることもある。ここでは一例としてビーム深度補償のみを使用したが、データビームとトラッキングビームの集束位置間の対応する偏差を補償するために半径方向及び/または接線方向における同様のランアウト補償を実現させることもある。
【0033】
別の実施形態による図5は、2つのレンズ142及び144を単一アクチュエータ146内に組み入れて有するデュアルビーム検出システム140を表している。システム140は、トラッキングビーム148とデータビーム150の両方のためのコリメート動作を容易にさせている。この例では、離散レンズやレンズアセンブリの対142と144をそれぞれトラッキングビーム148とデータ(読み取り/書き込み)ビーム150の波長/深度向けに設計することがあり、この場合もレンズ142及び144は共通のアクチュエータ146上に装着させている。図示した実施形態では、トラッキングビーム148はレンズ142を通過してディスク12上のガイド溝に至る。データビーム150はレンズアセンブリ144を通過してディスク12のデータ層126に至る。データビーム150の集束に利用されるレンズアセンブリ144は、参照番号152で示した調節可能な任意の集束長を有し、これにより異なるデータ層126がアクセス可能となるように設計されることがある。もちろん一般に、例えば光行差を静的または動的に補償するような追加の光学系を含めることがある。ディスク12が回転して望ましくないブレが生じるとアクチュエータ146は、データビーム150によるデータ層及びビットに対する正確なアクセスを容易にする基準溝に正確に追随するようにトラッキングとデータの両光学系(142と144)に関する位置を同じ方式で調整する。アクチュエータの可動部に対して、追加のディスク傾斜検出及びフィードバックを適用することも可能である。
【0034】
さらに別の実施形態として図6は、分散用素子162を有するデュアルビーム検出システム160を表している。この例では分散用素子162(例えば、色素分布プロフィールを有する色素ドープしたプレート)は、ある波長のビームの集束距離を波長の異なる別のビームに大きな影響を及ぼすことなく変更するように構成されている。単一素子162は、フレネル位相プレートなどの構造型設計のため、あるいはビームのうちの一方164または166に対して透明であるが互いに共振性に相互作用する不均一分布の色素または液晶などの分散用素子のために、大きな分散性を示すことがある。図示した実施形態ではトラッキングビーム164は、分散用素子162及びレンズ168を通過してディスク12上のトラッキングまたはガイド素子に至る。データビーム166はビーム分割器170から反射され、分散用素子162及びレンズ168を通過してディスク12上のデータ層126に至る。アクチュエータ172はシステム160の位置決めを容易にする。
【0035】
全体として分散用素子162は、トラッキングビーム164(例えば、赤色波長)対データビーム166(例えば、緑色または青色波長)に関して極めて異なる屈折率を提供することがある。実際に素子162は、大きな色調分離を提供することができる。記載した分散特性をレンズ168に組み入れることがある。さらに分散用素子の分散特性は、エレクトロクロミック効果を介するなどによりチューニング可能とし得る。最後に、図6のこの例もまた、例えば図4に関連して言及したものと同様な追加的な光学系及びアクチュエータを含むことがある。こうした追加の光学系は例えば、異なるデータ層の選択並びにデータビームとトラッキングビームの間の残留ランアウト差の補償を容易にすることがある。
【0036】
図7及び7Aは、図3及び3Aの検出ヘッドが図4に関連して検討したような同期アクチュエータを利用しているところを表している。同期アクチュエータ182及び184を有するデュアルビーム検出システム180を表している。制御スキームのブロック図も図示している。この例では反射されたトラッキングビーム92を読み取る検出器96は、トラッキングエラー、集束エラー及び傾斜エラーに関する信号を制御器186に供給する。制御器186は、対物アクチュエータドライバ188に対して、またさらには深度/傾斜補正信号発生器190に対して制御信号を提供する。対物アクチュエータドライバ188はアクチュエータ182を制御しており、また深度/傾斜補正信号発生器190はアクチュエータ184を制御している。共有される対物レンズ74は、図6に関連して記載したような分散性ビーム分離を組み入れることがある。
【0037】
本発明のある種の特徴についてのみ本明細書において図示し説明してきたが、当業者によって多くの修正や変更がなされるであろう。したがって添付の特許請求の範囲が、本発明の真の精神の範囲に属するこうした修正や変更のすべてを包含させるように意図したものであることを理解されたい。
【符号の説明】
【0038】
10 光学読取り機システム
12 光学記憶ディスク
14 光学素子
16 読み取りビーム
18 反射ビーム
20 結合
22 光学ドライブ電子回路パッケージ
24 トラッキングサーボ
26 機械式アクチュエータ
28 プロセッサ
30 モータ制御器
34 スピンドルモータ
36 スピンドル
38 ランダムアクセスメモリ
40 読出し専用メモリ
42 パネル制御子
44 遠隔受信器
46 制御信号
48 遠隔制御
50 ネットワークインタフェース
52 民生用電子回路ディジタルインタフェース
54 ディジタル対アナログ信号プロセッサ
56 スピンドル穴
58 連続渦巻き状トラック
60 デュアルビーム検出ヘッドシステム
62 光源
64 読み取りビーム
66 偏向ビーム分割器
68 深度選択用光学系
70 ダイクロイックミラー
72 4分1の波長プレート
74 レンズ
76 マイクロホログラム
78 反射ビーム
80 収集用光学系
82 検出器
84 光源
86 トラッキングビーム
88 ビーム分割器
90 深度選択用光学系
92 反射トラッキングビーム
94 収集用光学系
96 検出器
110 デュアルビーム検出システム
112 同期式アクチュエータ
114 同期式アクチュエータ
116 第1のレンズ
118 第2のレンズ
120 データビーム
122 ダイクロイックビーム分割器
124 トラッキングビーム
126 データ層
140 デュアルビーム検出システム
142 レンズ
144 レンズ
146 単一アクチュエータ
148 トラッキングビーム
150 データビーム
152 集束長
160 デュアルビーム検出システム
162 分散用素子
164 トラッキングビーム
166 データビーム
168 レンズ
170 ビーム分割器
172 アクチュエータ
180 デュアルビーム検出システム
182 同期アクチュエータ
184 同期アクチュエータ
186 制御器
188 アクチュエータドライバ
190 深度/傾斜補正信号発生器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフィ式データ記憶ディスク向けのデュアルビーム検出システムを動作させる方法であって、
第1組の光学系を通過させてデータビームをホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層に至らせるステップと、
第2組の光学系を通過させてトラッキングビームをホログラフィ式データ記憶ディスクに至らせるステップと、
前記トラッキングビームの反射を検出するステップと、
前記第1組の光学系の位置決めを前記第2組の光学系と同期させるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記トラッキングビームは第2組の光学系の中をホログラフィ式データ記憶ディスク上のトラッキング素子まで通過させている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記トラッキング素子はホログラフィ式データ記憶ディスク上に溝を備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
反射トラッキングビームの検出と相応する信号をデュアルビーム検出システムのサーボ制御ループに供給するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記同期ステップはデュアルビーム検出システム内の1対のアクチュエータを同期させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記同期ステップは、データビームをデータ層上にかつトラッキングビームをトラッキング層上に集束させる第1のレンズの作動を、データ層深度選択器として機能する第2のレンズの作動と同期させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記同期ステップはデュアルビーム検出システム内の1対のレンズの動きを同期させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記同期ステップはデータ層上へのデータビームの集束をホログラフィ式データ記憶ディスクのトラッキング素子上へのトラッキングビームの集束を同期させるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ホログラフィ式データ記憶ディスクのデュアルビーム検出システムを動作させる方法であって、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層上にデータビームを当てるステップと、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのトラッキング素子上にトラッキングビームを当てるステップと、
前記トラッキング素子からのトラッキングビームの反射を検出するステップと、
トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を調和させるステップと、
を含む方法。
【請求項10】
トラッキングビームをトラッキング素子上にロックするステップを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記トラッキング素子はホログラフィ式データ記憶ディスクのサーボ面を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記トラッキング素子はホログラフィ式データ記憶ディスク上に溝を備える、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記調和ステップは、トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を固定するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
トラッキング素子上にトラッキングビームを当てる前記ステップはホログラフィ式データ記憶ディスクの1つまたは複数の方向でのブレに対応するステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
トラッキングを基準としてデータビームの位置を調和させる前記ステップは、ディスク位置の確率的変化に追随するためのデュアルビーム検出システムの光取り込み素子の軸方向及び半径方向の移動を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
トラッキングを基準としてデータビームの位置を調和させる前記ステップは第1のレンズのアクチュエータを第2のレンズのアクチュエータと同期させるステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
トラッキングを基準としてデータビームの位置を調和させる前記ステップはトラッキングビーム用の第1のレンズアセンブリとデータビーム用の第2のレンズアセンブリとを利用するステップを含み、かつ該第1のレンズ及び第2のレンズは同じアクチュエータ上に装着されている、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
前記アクチュエータは、トラッキングエラー信号、集束エラー信号または傾斜エラー信号、あるいはこれらの任意の組み合わせによって駆動させている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
トラッキングを基準としてデータビームの位置を調和させる前記ステップは分散用素子中にトラッキングビームまたはデータビームあるいはこれら両者を通過させるステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項20】
トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を調和させる前記ステップは、レンズ及び分散用素子の中にトラッキングビーム及びデータビームを通過させるステップを含み、該分散用素子はトラッキングビームの集束距離を異なるデータビームの集束距離を生じさせるように分散性を導入している、請求項9に記載の方法。
【請求項21】
ホログラフィ式データ記憶ディスクのデュアルビーム検出システムであって、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層上に当たるように第1の波長でデータビームを提供するように構成された第1の光学的励起デバイスと、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのサーボ面に当たるように第2の波長でトラッキングビームを提供するように構成された第2の光学的励起デバイスと、
トラッキングビームを基準としてデータビームの位置を調和させるように構成された光学アセンブリと、
を備える検出システム。
【請求項22】
前記光学アセンブリは、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層にデータビームを集束させるように構成された第1のレンズと、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのサーボ面上にトラッキングビームを集束させるように構成された第2のレンズと、
前記第1のレンズの動きを前記第2のレンズの動きと同期させるように構成されたアクチュエータ機構と、
を備えている、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記アクチュエータ機構は第1のレンズ用の第1のアクチュエータと第2のレンズ用の第2のアクチュエータとを備えると共に、サーボ制御ループによって該第1のアクチュエータを該第2のアクチュエータと同期させている、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記アクチュエータ機構は1つのアクチュエータを備え、かつ前記第1のレンズ及び第2のレンズが該アクチュエータ上に装着されている、請求項22に記載のシステム。
【請求項25】
前記サーボ面は溝を備える、請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記光学アセンブリは、
ホログラフィ式データ記憶ディスクのデータ層上にデータビームを集束させかつホログラフィ式データ記憶ディスクのサーボ面上にトラッキングビームを集束させるように構成されている、前記第1の波長を第2の波長と異なるようにしたレンズと、
データビームまたはトラッキングビームの集束距離を変化させるように構成された分散用素子と、
を備えている、請求項21に記載のシステム。
【請求項27】
前記分散用素子の分散特性がチューニング可能である、請求項26に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7A】
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【公表番号】特表2012−514282(P2012−514282A)
【公表日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−543537(P2011−543537)
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/066496
【国際公開番号】WO2010/077540
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】