説明

多直列リチウムイオン二次電池情報伝達システム

【課題】 リチウムイオン電池等の二次電池では、安全性確保のための保護回路が搭載されている。通常、保護回路は電圧のレベル変換回路が必要となり、消費電流が大きくなる。
【解決手段】 直列数の多いリチウムイオンリチウムイオン二次電池1の保護回路2に異常検出部3、4、5、6を設置し、動作端子9、10、11、12と電圧レベル変換部A13、14、15、16の間の経路に、電圧レベル変換部B20、21、22、23を設置し、CPU7からの信号19で経路を接続、遮断できるようにする。そして、任意または定期的に信号19を出力して経路を接続することで異常検出端子17で電池の情報を検出する。この信号19を出力する時間を、出力しない時間より小さく設定することにで、消費電流を低減させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のリチウムイオン二次電池の電池パックにおける、多直列リチウムイオン二次電池情報伝達システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池などの二次電池は、外部とエネルギーの入出力を行うことから、使用方法によっては過充電、過放電等が発生する可能性が有る。この発生現象は二次電池に悪影響を及ぼすと共に危険を伴う場合がある。そのため、二次電池等に保護回路を装備して電池の状態を監視するのが一般的である。
【0003】
保護回路における電池の過充電、過放電等の異常検出は、セル保護IC等で構成された異常検出部にて行われる。この異常検出部に搭載されるセル保護ICには、大きく分けて2種類ある。
【0004】
ひとつはシリアル通信機能を持ち、電池パックを構成する各セルの電圧、電流等の情報を、保護回路搭載のCPUとの間で通信し、その結果をもって異常検出部の動作端子の電圧レベルを変化させ、充電および放電回路上にあるスイッチの遮断や接続などを行うタイプのセル保護ICである。なお、シリアル通信機能を持つセル保護ICを用いた例としては、特許文献1に記載の技術がある。
【0005】
もうひとつは、シリアル通信機能を持たず、各セルの異常の有無によってセル保護ICが単独で動作し、異常検出部の動作端子の電圧レベルを変化させ、回路上にある充電および放電スイッチの遮断や接続をするタイプのセル保護ICである。どちらのタイプも動作端子の電圧レベルの変化で、回路上にある充電および放電スイッチの遮断や接続などを行う。なお、このような構成を用いた例としては、特許文献2に記載の技術がある。
【0006】
上記のようなシリアル通信機能を持たない回路の一例を図3に示す。図3は異常検出機能を持つリチウムイオン二次電池パックの構成の一例を示すブロック図である。通常、この保護回路2はリチウムイオン二次電池1の過充電、過放電、過電流、過熱のうち少なくとも一つ以上の異常を検出し、その検出結果に基づいて、異常検出部3、4、5、6の動作端子9、10、11、12の出力により、充電及び放電スイッチ8の遮断や接続などの制御を行う保護機能を持つ。
【0007】
前述した保護ICで構成された異常検出部3、4、5、6による異常検出方法を、直列数の多いリチウムイオン二次電池1に適用する場合、異常検出部一つあたりで管理できる電池の数は、使用する保護ICの性能に依存する。よって直列数を増やしたリチウムイオン二次電池1の異常検出に汎用の保護ICを適用するには、セル保護ICで構成された異常検出部3、4、5、6も直列に構成する必要がある。
【0008】
続いて、図4を用いて説明する。図4は従来の技術による多直列電池パックの異常検出システムを示すブロック図である。異常検出部3、4、5、6の直列数が増えると、各々の異常検出部3、4、5、6の動作端子9、10、11、12の電圧レベルがそれぞれ大きく異なってしまう。例えばリチウムイオン二次電池1のセルが10個直列に接続された回路では異常検出部3、4、5、6の動作端子9、10、11、12の電圧が最大で40ボルトを超えるものになる。一般に充電および放電スイッチ8はFET等の素子を使用する場合が多く、駆動電圧の範囲としては5〜30(V)程度といわれており、回路上における充電および放電スイッチ8を駆動できる電圧レベルを大きく逸脱してしまう。そのため、異常検出部3、4、5、6の動作端子9、10、11、12の出力により、直接、回路上の充電および放電スイッチ8を駆動させるのは難しい。
【0009】
その解決策として、回路上にCPU7を設置し、各々の異常検出部3、4、5、6の動作端子9、10、11、12の電圧レベルを電圧レベル変換部A13、14、15、16にて、CPU7が読み込める電圧レベルに変換してから、CPU7の異常検出端子17に読み込ませる。異常検出端子17が読んだ電圧レベルからCPU7がセルの異常の有無を判断して、CPU7からの信号18にて回路上の充電および放電スイッチ8を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−131670号公報
【特許文献2】特開2004−134372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかし、この方法の問題点として下記が挙げられる。通常、安全性を保つためには電池の劣化を防ぐことが重要である。正常時と異常時における保護ICの論理によっては回路の構成上、電圧レベル変換部A13、14、15、16は常に電流が流れている動作状態となり、電圧レベル変換部A13、14、15、16の消費電流が保護回路2の消費電流を大幅に増加させてしまうという問題が生じている。例として、保護ICの動作でこのような動作論理を示すことが多い機能として過放電検出機能がある。電池から過放電を示す異常信号を常に監視し、異常信号を検出した後は電池からの放電を停止させるように設定をした保護ICを選定することが多い。
【0012】
具体的な従来の技術の状態を図4の回路構成図および図5のタイミングチャートを用いて説明する。図5は従来の技術の回路構成による信号のタイミングチャートを示す図である。
【0013】
ここでは、回路全体ではなく、異常検出部3、動作端子9、電圧レベル変換部A13の範囲におけるCPU7と信号のやりとりで説明する。以下、異常検出部4、動作端子10、電圧レベル変換部A14以降の範囲におけるCPU7と信号のやりとりも同等である。この時、電圧レベル変換部A13にフォトカプラ等を用いており、リチウムイオン二次電池1のセルの直列数をK個(単位セル:Vb(V)であるとするとK×Vb(V))とし、異常検出部3では三つのリチウムイオン二次電池1のセル(単位セル:Vb(V)であり3×Vb(V))を監視している場合とする。また、CPU7が異常と判断する異常検出端子17での信号電圧はCPU_Vcc(V)とし、正常と判断する異常検出端子17での信号電圧は0(V)とする。
【0014】
まず、各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な場合を説明する。
【0015】
各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な場合は異常検出部3より正常信号として異常検出部3の動作端子9より、異常検出部3のGNDレベルの正常信号(K−3)×Vb(V)が出力される。
【0016】
そうすると電圧レベル変換部A13のフォトカプラのLEDが発光し、フォトトランジスタにはいわゆる、光電流が流れ、それにより電圧レベル変換部A13の出力端子がCPU_Vcc(V)からGNDに落ち、信号電圧0(V)が異常検出端子17に出力される。これによりCPU7は各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な状態であると判断する。
【0017】
この時、電圧レベル変換部A13に流れるLEDを光らせる電流値は3Vb/R1(A)となる。リチウムイオン二次電池の信頼性等も向上したため、通常では各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧は正常な場合が長く続くことになる。したがって、各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な状態が続けば、この電圧レベル変換部A13の主な消費電流となるLEDを光らせる電流は流れ続けることになる。
【0018】
続いて、各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧に異常が生じた場合を説明する。
【0019】
各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧に異常が生じた場合であるが、異常検出部3で異常を検出すると異常信号として、異常検出部3の動作端子9より、異常検出部3の電源レベルの異常信号K×Vb(V)が出力される。
【0020】
この場合、電圧レベル変換部A13に供給される入力電圧もK×Vb(V)となるため、電圧レベル変換部A13の間の電位差が無くなり、フォトカプラのLEDは発光せず、フォトトランジスタに流れる光電流が流れない。したがって、電圧レベル変換部A13の出力端子からCPU_Vcc(V)の信号電圧がそのまま異常検出端子17に出力され、CPU7はリチウムイオン二次電池1のセルに異常が生じたと判断し充電および放電スイッチ8を動作させ危険回避を図ることになる。
【0021】
電圧レベル変換部AのLEDを光らせる電流はミリアンペアオーダーの電流を必要とするため、消費が大きく増大してしまう。近年、産業機器での稼働時間の延長、電気アシスト自転車やハイブリット自動車の航続距離の延伸を図る上で保護回路全体の消費電流を更に低減するために電圧レベル変換部Aの消費電流を低減させる検討が必要であった。
【0022】
すなわち、本発明の技術的課題は、直列数の多いリチウムイオン二次電池の保護回路における電圧レベル変換部Aの間の経路に、電圧レベル変換部Bを設置し、CPUからの信号で電池の異常検出を行う為の経路を接続、遮断できるようにするものである。したがって、本発明の目的は、この電池の異常検出を行う信号を出力する時間を最適化することで、消費電流を低減させること可能にしたリチウムイオン二次電池の電圧検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明の多直列リチウムイオン二次電池の電圧検出システムは 複数のリチウムイオン二次電池が直列に接続された電池群と、前記電池群と出力端子との間に接続されて充放電を行う充電及び放電スイッチと、前記電池群の電池を複数のブロックに分割して少なくとも各電池電圧を検出する複数の異常検出部と、前記異常検出部を含む複数の保護回路と、前記複数の保護回路の各々の検出信号の演算処理を行うCPUと、前記複数の保護回路と前記CPUとの間で前記検出信号の電圧基準を一律化する第一の電圧レベル変換部とを備えた、電池情報伝達システムであって、前記複数の異常検出部と前記第一の電圧レベル変換部との間に第二の電圧レベル変換部を備え、前記CPUから予め定められる時間間隔で、前記第二の電圧レベル変換部を動作させる信号を出力し、前記複数の検出部と前記第一の電圧レベル変換部との経路を、電気的に遮断、または接続することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明の多直列リチウムイオン二次電池情報伝達システムは直列数の多いリチウムイオン二次電池の保護回路における電圧レベル変換部Aの間の経路に、電圧レベル変換部Bを設置し、CPUからの信号で電池の異常検出を行う経路を接続、遮断できるようにする。したがって、本発明ではこの電池の異常検出を行う信号を出力する時間を、出力しない時間より小さく設定し、最適化することで、消費電流を低減させるリチウムイオン二次電池の電圧検出システムを提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明による多直列電池パックの異常検出システムを示すブロック図
【図2】本発明の回路構成による信号のタイミングチャートを示す図。
【図3】異常検出機能を持つリチウムイオン二次電池パックの構成の一例を示すブロック図。
【図4】従来の技術による多直列電池パックの異常検出システムを示すブロック図。
【図5】従来の技術の回路構成による信号のタイミングチャートを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0027】
(実施の形態)
図1は本発明による多直列電池パックの異常検出システムを示すブロック図である。尚、本発明と従来の技術の大きな違いは第二の電圧レベル変換部B20、21、22、23を設けることによって、CPU7の信号で任意の時間に二次電池の各セルの状態をモニターさせ、正常状態で常に発生していた消費電流を低減させることが可能になる保護回路を得ることである。
【0028】
回路構成としては直列数の多いリチウムイオンリチウムイオン二次電池1の保護回路2に異常検出部3、4、5、6を設置し、動作端子9、10、11、12と電圧レベル変換部A13、14、15、16の間の経路に、CPU7からの信号19によって経路を遮断、接続する電圧レベル変換部B20、21、22、23を設置している。
【0029】
異常検出部3、4、5、6の動作端子9、10、11、12は保護ICの端子がそのまま動作端子9、10、11、12になる場合や、保護ICの吸い込み能力が不足している場合は保護IC付近に設けた電流増幅回路の内部に動作端子9、10、11、12が存在する場合がある。
【0030】
直列数の多いリチウムイオン二次電池1はリチウムイオン二次電池のセルが整数倍で直列したリチウムイオン二次電池の出力により最大電圧が決定され、異常検出部3側の方が低電圧側の異常検出部6側よりも高い電圧となる。
【0031】
電圧レベル変換部B20、21、22、23は例えば、フォトカプラや電磁リレーのようなレベル変換機能とスイッチ機能を持つ素子を用いるのが好ましい。
【0032】
具体的な本発明の実施の形態を図1の回路構成図および図2のタイミングチャートを用いて説明する。図2は本発明の回路構成による信号のタイミングチャートを示す図である。
【0033】
ここでは回路全体ではなく、異常検出部3、動作端子9、電圧レベル変換部A13、電圧レベル変換部B20の範囲におけるCPU7とのやりとりで説明する。以下、異常検出部4、動作端子10、電圧レベル変換部A14以降の範囲におけるCPU7と信号のやりとりも同等である。二次電池セルの直列数をK個(単位セル:Vb(V)であるとするとK×Vb(V))とし、異常検出部3では三つのセル(単位セル:Vb(V)であり3×Vb(V))を監視している場合とする。また、CPUが異常と判断する異常検出端子17での信号電圧はCPU_Vcc(V)、正常と判断する異常検出端子17での信号電圧は0(V)とする。
【0034】
はじめに、各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な場合を説明する。
【0035】
各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な場合は異常検出部3で検出される電圧信号も従来の技術と同様に(K−3)×Vb(V)となるように設定する。よって、動作端子9のおける信号電圧も(K−3)×Vb(V)となる。
【0036】
まず、検出する周期間隔において任意の時間の幅、例えば、Z(s)で、CPU7から電圧レベル変換部B20を動作させる信号19である信号電圧CPU_Vcc(V)を電圧レベル変換部B20に送る。これにより電圧レベル変換部B20のフォトカプラのLEDが光って、オン状態になる。この動作により異常検出部9から各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧の状態がモニターされることになる。この時、電圧レベル変換部B20に流れるLEDを光らせる電流値はCPU_Vcc/R4(A)となる。
【0037】
つづいて、電圧レベル変換部B20には光電流が流れ、それにより電圧レベル変換部A13のLEDが光り、連動してCPU_VccがGNDに落ち信号電圧0(V)が異常検出端子17に出力される。これによりCPU7は各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な状態であると判断する。
【0038】
この時、電圧レベル変換部A13に流れる主な消費電流はLEDを光らせるための電流値3Vb/R1(A)となり、電圧レベル変換部B20に流れるLEDを光らせるための電流値CPU_Vcc/R4(A)となる。
【0039】
つまり、本発明では電圧レベル変換部B20が加わった分、異常検出時は単位時間当たり消費電流が増えることになる。しかし、CPU7から信号19が出力されたときのみ、電圧レベル変換部B20が動作して、動作端子9と電圧レベル変換部A13の間の経路が接続されるように構成することが可能となるため、従来の技術で説明した、各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧が正常な状態が続く限り、LEDを光らせるための電流を流し続ける非効率的な動作は解消される。
【0040】
尚、動作端子9と電圧レベル変換部A13の間の経路を遮断している間は、動作端子9がオープン状態になり、異常検出部3の検出した情報がCPU7に伝達されず、異常検出端子17はCPU_Vccを検出することになる。したがって、CPUの誤動作を防止するため、異常検出端子17は不感に設定することが好ましい。そして、任意の時間、または定期的に信号19を出力して動作端子9と電圧レベル変換部A13の間の経路を接続する。接続している間は、異常検出部3の検出した情報がCPU7に伝達されるので、異常検出端子17は不感設定を解除する。
【0041】
次に各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧に異常が生じている場合を説明する。
【0042】
尚、各々のリチウムイオン二次電池1のセルの電圧に異常が生じている場合であるが、従来の技術と同様に異常検出部3で検出される電圧信号をK×Vb(V)となるように設定している。よって、動作端子9のおける信号電圧もK×Vb(V)となる。
【0043】
電圧レベル変換部A13に供給される入力電圧もK×Vb(V)となるため、電圧レベル変換部A13、電圧レベル変換部B20間の電位差が無くなる。これにより電圧レベル変換部B20が動作できなくなり、連動して電圧レベル変換部A13も動作せず、CPU_Vcc(V)の信号電圧がそのまま異常検出端子17に出力され、CPU7はリチウムイオン二次電池1のセルに異常が生じたと判断し充電および放電スイッチ8を動作させ危険回避を図ることになる。この時、電圧レベル変換部B20のLEDを光らせる電流以外には消費電流は流れない。
【0044】
本発明の具体的な消費電流の削減効果を説明する。従来の技術のように電圧レベル変換部A13、14、15、16の消費電流をX(A)とする。そして、検出する周期間隔の時間をY(s)とする。前述した、CPU7からの信号にて電圧レベル変換部B20、21、22、23を接続し、電圧レベル変換部A13、14、15、16の動作を制限する方法を実施した場合、Y(s)のうち、Z(s)だけ電圧レベル変換部A13、14、15、16を動作させ、Y−Z(s)は動作させないように設定した場合の消費電流はX(A)のZ/Yとなる。
【0045】
この時、電圧レベル変換部B20、21、22、23に必要な消費電流をK(A)とすると、本発明における消費電流は(X+K)(A)のZ/Yとなる。このことより、本発明は、Y>>Zとすることで大きな効果を得ることが可能となる。
【0046】
以上、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0047】
1: リチウムイオン二次電池
2: 保護回路
3、4、5、6: 異常検出部
7: CPU
8: 充電及び放電スイッチ
9、10、11、12: 動作端子
13、14、15、16:電圧レベル変換部A
17: 異常検出端子
18: 充電及び放電スイッチ8を開閉する信号
19: 電圧レベル変換部B20を動作させる信号
20、21、22、23:電圧レベル変換部B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリチウムイオン二次電池が直列に接続された電池群と、前記電池群と出力端子との間に接続されて充放電を行う充電及び放電スイッチと、前記電池群の電池を複数のブロックに分割して少なくとも各電池電圧を検出する複数の異常検出部と、前記異常検出部を含む複数の保護回路と、前記複数の保護回路の各々の検出信号の演算処理を行うCPUと、前記複数の保護回路と前記CPUとの間で前記検出信号の電圧基準を一律化する第一の電圧レベル変換部とを備えた、電池情報伝達システムであって、前記複数の異常検出部と前記第一の電圧レベル変換部との間に第二の電圧レベル変換部を備え、前記CPUから予め定められる時間間隔で、前記第二の電圧レベル変換部を動作させる信号を出力し、前記複数の検出部と前記第一の電圧レベル変換部との経路を、電気的に遮断、または接続することを特徴とする電池情報伝達システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−134578(P2011−134578A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−292854(P2009−292854)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(310010081)NECエナジーデバイス株式会社 (112)
【Fターム(参考)】