説明

完全制御型有機栽培式植物工場

【課題】植物を効率よく且つ優れた形状となるように生育させることができると共に、根菜類の栽培にも適しており、しかも、硝酸態窒素濃度を露地栽培並みに低減することが可能な完全制御型有機栽培式植物工場を提供する。
【解決手段】栽培架台10には、平面視において互いに重なるように複数の栽培ベッド12が多段配置されている。栽培ベッド12に保持された栽培コンテナ17内には、モンモリナイトを含む有機培地18が入っている。栽培ベッド12の上方には、植物の生育に最も有効な波長の光を放射するLED14と、植物体を優れた形状となるように生育させることができるFL16とが配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光を完全に遮断した人工環境下で植物栽培を行う、いわゆる完全制御型有機栽培式植物工場に関する。
【背景技術】
【0002】
レタスなどを周年計画生産できる施設として、完全制御型有機栽培式植物工場が実用化されている。完全制御型有機栽培式植物工場では、太陽光を完全に遮断した建物内で温度・湿度・炭酸ガス濃度などを制御し、HID(高圧ナトリウムランプ)やFL(蛍光ランプ)を太陽光に代わる人工光源として利用している。最近では、特許文献1に記載されているように、LED(発光ダイオード)を光源とした完全制御型有機栽培式植物工場の開発が行われている。また、完全制御型有機栽培式植物工場において行われている栽培方法は、そのほぼ100%が、化学肥料を水に溶かした液肥を植物の根部から供給する養液栽培である。
【0003】
最近の完全制御型有機栽培式植物工場には、特許文献2に記載されているように、栽培室を立体的(多段)に配置し、栽培空間を有効活用することで、敷地面積当たりの栽培密度・効率を向上させる方法が多く採用されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−178901号公報
【特許文献2】特開平5−308860号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に植物の栽培においては、400〜700nmの可視光域の光が必要であり、光合成のピークは450nmと660nm付近にあると考えられている。ところが、FLは、植物の生育に最も有効な、660nmおよび450nm付近の波長が欠けている欠点がある。また、レタスなどの植物の場合、栽培に適した光強度は100〜200μmol/m/s程度である。光源としてFLを用いた場合、より均一に栽培に適した光強度の光を植物に照射するためには、FLを植物体から15cm〜20cm程度離して配置することが必要である。なぜなら、これ以上FLを植物体に近づけると、FLからの発熱により植物体の葉温が上昇し、葉やけなどがおこり、栽培が阻害されるからである。
【0006】
一方で、LEDは、ランプ(素子)1個の光強度がFLより小さいが、FLよりも短波長の光を出すことが可能である。たとえば650nm付近にピーク波長を持つ赤色LEDを使用した場合、FLより少ない発熱量で高い光強度を得ることができる。また、LEDは熱放射が少ないために10cm程度まで植物体へ近接して配置することが可能である。
【0007】
また、FL単独の栽培では、植物体が太陽光下で栽培したのと同等の形状になるが、たとえば赤色LED単独の栽培では、レタスなどの葉部が徒長傾向を示し、太陽光下で栽培したものと形状が異なるものになってしまうという欠点がある。
【0008】
完全制御型有機栽培式植物工場における栽培方法は、一般に化学肥料を水に溶かしそれらをタンクに溜め、ポンプ等を介して栽培ベッドに供給する、循環式の養液栽培となっている。養液栽培には、たん液式、NFT、噴霧方式など各種の方式が開発及び実用化されている。しかし、いずれの方式も化学肥料に頼っているのが現状である。さらに、完全制御型有機栽培式植物工場における養液栽培装置においては、根部が養液に触れる状態が必要である。そのため、レタスなどの葉菜類の栽培に適しているが、大根などの根菜類などの栽培には適していないなど、栽培できる農産物がかなり限られてしまう。さらに、このような養液栽培の養液には、多量の硝酸態窒素などが含まれている。そのため、レタスやホウレンソウなどの葉菜類については、露地で栽培したものに比べて、収穫した植物体内の硝酸態窒素含有濃度が高くなるため、特に生食する場合の人体への影響など、食の安全性が懸念される。
【0009】
また、最近は食の安全や健康志向から、農薬や化学肥料を一切使用しないか使用量を減らし、無農薬・無化学肥料で栽培した有機栽培への関心が高まっており、多くの実践がなされている。しかし、現実に屋外の露地やハウス栽培における有機栽培では、害虫などの回避が不可欠であり、そのために多くの手間を必要とする。また複数年同じ土壌を使用しての栽培には、土壌の管理が必要となり、その維持には予想以上に多大な労力とコストがかかる傾向にある。
【0010】
本発明の目的は、植物を効率よく且つ優れた形状となるように生育させることができると共に、根菜類の栽培にも適しており、しかも、硝酸態窒素濃度を露地栽培並みに低減することが可能な完全制御型有機栽培式植物工場を提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0011】
本発明による完全制御型有機栽培式植物工場は、平面視において互いに重なるように、複数の栽培ベッドが多段配置されたものである。各栽培ベッドには、植物が栽培される有機培地が保持されている。そして、各栽培ベッドの上方には、前記有機培地で栽培されている植物に照射される光の光源として、蛍光ランプと、植物の生育促進に有効な(最も有効な)波長の光を放射する発光ダイオードとが配置されている。
【0012】
この構成によると、植物の生育に最も有効な波長の光を放射する発光ダイオードと、植物体を優れた形状となるように生育させることができる蛍光ランプとを併せて用いることによって、植物を効率よく且つ優れた形状となるように生育させることができる。また、植物を有機培地で栽培することによって、根菜類を含む多種多様な農産物の栽培が可能になると共に、従来の養液栽培では困難な無化学肥料での栽培が可能となる。これにより、収穫した植物体内の硝酸態窒素含有濃度を露地栽培並みに低くすることができるようになる。その結果、より安全・安心な農産物を消費者に年間を通して安定して供給することが可能となる。
【0013】
このとき、前記発光ダイオードが波長650nm〜660nmの赤色光を放射するものであり、前記発光ダイオードと前記蛍光ランプとの光量比が1:3〜1:4であることが好ましい。これにより、100〜200μmol/m/sの強度の光で、植物をより一層効率よく生育させることができる。
【0014】
また、前記有機培地が鉱物を含有していることが好ましく、この場合、前記鉱物がモンモリナイトであってよい。保水率が極端に高くなく潅水後に過湿ぎみにならないモンモリナイトを用いることにより、植物をより一層効率よく生育させることができる。
【0015】
本発明の完全制御型有機栽培式植物工場においては、各栽培ベッドの底面に給水溝が形成されており、前記有機培地が前記給水溝外だけに配置されていることが好ましい。これにより、給水溝を介しての有機培地への給水管理を行うことが容易になる。
【0016】
このとき、吸水性を有する給水シートの一部が前記給水溝内にあって、他の一部が前記有機培地内にあることが好ましい。これにより、給水溝内の水を毛管現象により不織布などの給水シートを介して簡単且つ確実に有機培地に供給することができる。水分管理が生育に影響するような作物の栽培の場合には、有機培地の底面付近に底面と平行に給水シートを延在させると共に、有機培地内に土壌水分センサーを配置することが好ましい。これにより、有機培地の乾燥度に応じて給水することが可能となる。
【0017】
本発明において、FL及びLEDと栽培植物との間の距離は、10cm〜20cm程度が望ましい。
【0018】
FLとしては、植物の栽培に適したピーク波長(450nm、550nm、620nm)を持つ3波長発光タイプのランプが望ましい。
【0019】
栽培ベッド(槽)は、発泡スチロールなどからなる軽くて断熱性に富み、かつ適当な強度が保たれた成型品を用いることが望ましい。
【0020】
本発明は食の安全や安心、環境保護などの観点からも、理想に近い農産物生産を行えるものであり、農地に頼らない、たとえば都市部の空きビルなどを活用しての農産物生産が行えることから、新しい産業となる可能性を高く持っている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
図1は、本実施の形態に係る完全制御型有機栽培式植物工場の斜視図である。図1に描かれた完全制御型有機栽培式植物工場1は、建造物内の1フロアに設けられたものであって、栽培室2と、機械室3と、完全制御型有機栽培式植物工場1の出入り口1aが設けられた出荷・作業室4と、管理室5と、倉庫6とから構成されている。
【0023】
栽培室2には、スチール製又はアルミ製の栽培架台10が6列に配列されている。栽培室2の床から天井までの距離は約2.5mである。栽培架台10は高さ1.5m、幅0.7m、長さ20〜30mである。栽培室2内の温度及び湿度は、空調機2aによって植物の生育に最適なものに調整されている。機械室3内には、制御盤、灌水装置、発芽・育苗装置、保冷庫などが設置されている。
【0024】
栽培架台10には、その斜視図である図2に示すように、平面視において互いに重なるように栽培ベッド12が4段に配置されている。栽培ベッド12は、発泡スチロール製である。栽培ベッド12は、発泡スチロール製であるので断熱効果が高い。栽培ベッド12の上面には、栽培ベッド12の拡大斜視図及び断面図である図3(a)及び図3(b)に示すように、その長手方向に延びた深さ20〜30cm程度の凹部12aが形成されている。凹部12a内には、凹部12aとほぼ同じ高さを有していると共に、幅60cmで長さ120cmの上方開放箱型の栽培コンテナ17が、栽培ベッド12の長手方向に沿って複数配列されている。隣接する栽培ベッド12同士は、数cm離隔している。栽培コンテナ17内には、有機培地18が保持されている。
【0025】
有機培地18は、ピートモス主体の培地であって、有機肥料と、鉱物(具体的にはモンモリナイト)とが混入されている。有機培地18は、栽培コンテナ17内において10〜20cmの厚みとなっている。有機培地18に、栽培したい作物の種または苗を直接植え付け、栽培を行う。また、有機培地18をさらに深くすることで、ダイコンやニンジンなどの根菜類の栽培も可能となる。
【0026】
凹部12aの底面には、栽培ベッド12の長手方向に延びた給水溝12bが設けられている。給水溝12bには、不織布からなる給水シート19の一部が浸漬されている。給水シート19は、栽培コンテナ17の底部に設けられたスリット(図示せず)を通って有機培地18内にまで延びており、有機培地18の底面付近においてそのほぼ全域に亘って底面と平行に広がっている。これにより、有機培地18の乾燥度に応じて給水することが可能となって、特に水分管理が生育に影響するような作物の栽培の場合に効果的である。
【0027】
図4に、栽培架台10を図2に示す矢印A方向から見た模式的な側面図を示す。図4は、各栽培ベッド12に設けられた給水溝12bに水を供給するための機構を説明するための図面である。図4に示すように、栽培架台10の下方には、水タンク21が配置されている。水タンク21には、機械室3内の灌水装置から適宜水が補給される。水タンク21から排出された水は、ポンプ22によって、給水管23に送液される。給水管23内の水は、各栽培ベッド12の凹部12aの右端に供給される。凹部12aの右端に供給された水は、凹部12a内を左方に向かって流れる。そして、凹部12aの左端から排出された水は、排水管24から排出されて、水タンク21に戻される。
【0028】
上述したように給水溝12b内には給水シート19の一部が浸漬されているので、給水溝12b内の水は、毛管現象によって給水シート19に吸い上げられる。そのため、給水シート19から有機培地18に常に適度な水が与えられることになる。
【0029】
図4に描かれた例では、水タンク21、ポンプ22、給水管23及び排水管24からなる循環経路がすべての栽培架台10に共通であるが、栽培架台10が長い場合は、上記のような循環経路を、1個〜数個の栽培コンテナ17ごとに設けてもよい。これにより、万が一の病害などの蔓延を抑制することができる。
【0030】
なお、有機培地18には、土壌水分センサ25(図3(b)参照)が挿入されている。土壌水分センサ25は有機培地18の乾き度合いを測定する。土壌水分センサ25からの出力信号に基づいて、ポンプ22のオンオフ又は給水管23に設けられた図示しない電磁弁の開閉を制御することによって、有機培地18が所望の水分量を含むように管理をすることができる。
【0031】
図2に戻って、各栽培ベッド12の上方には、有機培地18にて栽培されている植物に照射される光の光源として、多数のLED14と、3本のFL16とが配置されている。FL16は、植物の栽培に適したピーク波長(450nm、550nm、620nm)をもつ、32Wまたは40Wの3波長発光タイプである。FL16は、長さ約120cmである。LED14は、植物の生育に効果の高い(最も有効な)波長である650〜660nmのピーク波長を持つ赤色LEDである。LED14は、FL16と同じ長さ約120cmの範囲内に10cm〜20cm間隔で等間隔に一直線上に配置されることによって、LED列を形成している。このLED列は、FL16と交互に配列されている。
【0032】
これら光源と植物体との距離は、10〜20cm程度である。このような距離とすることによって、植物体にできるだけ均一に光が照射され、かつ光源からの発熱の影響を少なくすることができる。このときの光強度は150〜200μmo1/m/s程度で、LED14とFL16の光量比が1:3〜1:4となるようにする。
【0033】
以上説明した本実施の形態の完全制御型有機栽培式植物工場1では、平面視において互いに重なるように複数の栽培ベッド12が多段配置されている。各栽培ベッド12には、植物が栽培される有機培地18が保持されている。そして、各栽培ベッド12の上方には、有機培地18で栽培されている植物に照射される光の光源として、FL16と、植物の生育に効果の高い(最も有効な)赤色光を放射するLED14とが配置されている。
【0034】
したがって、植物の生育に最も有効な波長の光を放射するLED14と、植物体を優れた形状となるように生育させることができるFL16とを併せて用いることによって、徒長現象や葉やけが起こることがほとんどなく、植物を効率よく且つ優れた形状となるように生育させることができる。また、植物を有機培地18で栽培することによって、根菜類を含む多種多様な農産物の栽培が可能になると共に、従来の養液栽培では困難な無化学肥料での栽培が可能となる。これにより、収穫した植物体内の硝酸態窒素含有濃度を露地栽培並みに低くすることができるようになる。その結果、より安全・安心な農産物を消費者に年間を通して安定して供給することが可能となる。
【0035】
また、LED14が波長650nm〜660nmの赤色光を放射するものであり、LED14とFL16との光量比が1:3〜1:4であるので、100〜200μmol/m/sの強度の光で、植物をより一層効率よく生育させることができる。
【0036】
また、有機培地18が、鉱物として、保水率が極端に高くなく潅水後に過湿ぎみにならないモンモリナイトを含有しているので、植物をより一層効率よく生育させることができる。なお、モンモリナイト以外の鉱物を有機培地18が含有していてもよい。
【0037】
さらに、各栽培ベッド12の底面に給水溝12bが形成されており、有機培地18が給水溝12b外だけに配置されているので、給水溝12bを介しての有機培地18への給水管理を行うことが容易になる。加えて、このとき、吸水性を有する給水シート19の一部が給水溝12b内にあって、他の一部が有機培地18内にあるので、給水溝12b内の水を毛管現象により給水シート19を介して簡単且つ確実に有機培地18に供給することができる。
【0038】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更を上述の実施の形態に施すことが可能である。例えば、有機培地は鉱物を含有していなくてもよい。また、鉱物としては、モンモリナイト以外のものを用いてもよい。有機培地に給水する機構は、上述した実施の形態以外のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施の形態に係る完全制御型有機栽培式植物工場の斜視図である。
【図2】図1に描かれた完全制御型有機栽培式植物工場に含まれる栽培架台の斜視図である。
【図3】図2に描かれた栽培架台に支持された栽培ベッドの拡大斜視図及び断面図である
【図4】図2に描かれた栽培架台を、図2に示す矢印A方向から見た模式的な側面図である。
【符号の説明】
【0040】
1 完全制御型有機栽培式植物工場
2 栽培室
3 機械室
4 出荷・作業室
5 管理室
6 倉庫
10 栽培架台
12 栽培ベッド
12a 凹部
12b 給水溝
14 LED(発光ダイオード)
16 FL(蛍光ランプ)
17 栽培コンテナ
18 有機培地
19 給水シート
21 水タンク
22 ポンプ
23 給水管
24 排水管
25 土壌水分センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面視において互いに重なるように、複数の栽培ベッドが多段配置されており、
各栽培ベッドには、植物が栽培される有機培地が保持されており、
各栽培ベッドの上方には、前記有機培地で栽培されている植物に照射される光の光源として、蛍光ランプと、植物の生育促進に有効な波長の光を放射する発光ダイオードとが配置されていることを特徴とする完全制御型有機栽培式植物工場。
【請求項2】
前記発光ダイオードが波長650nm〜660nmの赤色光を放射するものであり、
前記発光ダイオードと前記蛍光ランプとの光量比が1:3〜1:4であることを特徴とする請求項1に記載の完全制御型有機栽培式植物工場。
【請求項3】
前記有機培地が鉱物を含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の完全制御型有機栽培式植物工場。
【請求項4】
前記鉱物がモンモリナイトであることを特徴とする請求項3に記載の完全制御型有機栽培式植物工場。
【請求項5】
各栽培ベッドの底面に給水溝が形成されており、前記有機培地が前記給水溝外だけに配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の完全制御型有機栽培式植物工場。
【請求項6】
吸水性を有する給水シートの一部が前記給水溝内にあって、他の一部が前記有機培地内にあることを特徴とする請求項5に記載の完全制御型有機栽培式植物工場。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−118957(P2008−118957A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−308990(P2006−308990)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【出願人】(506383098)株式会社植物工場開発 (1)
【出願人】(594156020)エスペックミック株式会社 (10)
【出願人】(504220454)株式会社ヴェルデ (1)
【出願人】(506383146)株式会社シリコンメディア (1)
【出願人】(000150567)株式会社朝日工業社 (29)
【出願人】(000164438)九州電力株式会社 (245)
【Fターム(参考)】