説明

定量取り出し装置及び定量取り出し装置付き容器

【課題】 1つの定量取り出し装置で複数種類の分量の製剤を容易・正確・確実に定量取り出し可能にする。
【解決手段】 製剤が充填される容器本体2に容器トップ3を被せ、その上に透明樹脂製の計量盤4をこれのみ中心軸X回りに回転可能に被せ、さらにその上に固定キャップ5を被せる。内部取り出し孔31と、互いに異なる内容積の計量桝41,42,43,44と、外部取り出し孔52とを中心軸方向に対し同じ特定円弧上に配置し、内部取り出し孔と外部取り出し孔とを周方向にオフセット配置にする。計量盤を回転させて、計量したい計量桝を内部取り出し孔に連通させた上で、倒立状態にする。容器本体から被収容物が計量桝に落とし込まれて計量され、この後、計量盤を回転させて計量桝を外部取り出し孔と連通させて、計量桝内の被収容物を外部に取り出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内に充填・収容された粉状、粒状、顆粒状等の被収容物を定量ずつ計量した上で取り出し得る定量取り出し装置及び定量取り出し装置付き容器に関する。上記被収容物として、特に薬剤を対象とするものに対し好適に用いられる。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の定量取り出しに関する技術として、本出願人が提案した計量容器が知られている(例えば特許文献1参照)。このものでは、容器に対し中心軸回りに回転可能に設けたキャップ部材に対し計量用の管状部を区画形成し、キャップ部材を上記中心軸回りに回転させて管状部を容器側の透孔と連通させて容器内から被収容物を計量用管状部内に分取し、分取後、キャップ部材を回転させて上記透孔を閉止すると共に天板部を開いて管状部内の被収容物を外部に取り出すことにより、定量取り出し可能としている。
【0003】
又、容器本体の開口部に嵌め込まれた固定栓に対し2つの計量透孔を形成したものも提案されている(例えば特許文献2参照)。このものでは、上記固定栓に対し計量開閉栓を回転可能に取り付け、固定栓側に2つの排出孔を、計量開閉栓側に2つの計量透孔をそれぞれ形成している。そして、計量開閉栓を回転させることにより、2つの計量透孔をそれぞれ個別に排出孔に連通させてそれぞれの内部に容器本体内から被収容物を同時に入れるようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開平2001−63745号公報
【特許文献2】特開平6−329181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、容器内から被収容物を定量取り出しするにしても、その「定量」が1種類であると、異なる分量の被収容物を取り出したい場合には対処することは不能となる。このため、その取り出したい分量毎に対応する計量容器等を別に作成してそれを別に揃えておいたり、あるいは、計量のための部分に対応する交換部品を別に作成してその都度交換したりすることが必要になる。従って、一つの定量取り出し装置で複数種類の分量の被収容物をそれぞれ定量取り出し可能にするための技術開発が求められている。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの定量取り出し装置で複数種類の分量の被収容物をそれぞれ正確かつ確実にしかも容易に定量取り出し可能とし、かかる定量取り出し装置や、定量取り出し装置付き容器を提供することにある。具体的には、互いに異なる複数種類の分量の定量取り出し操作を誤ることなく容易に行うことができ、しかも、いずれの分量であってもばらつきなくその定量度合を精度よく確実な定量取り出しを行うことができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、粉状、顆粒状又は粒状の被収容物が収容される容器本体に装着されて、その容器本体の上端面において中心軸に対し偏心位置で開口する容器側取り出し孔から上記被収容物を定量ずつ計量して外部に取り出す定量取り出し装置を対象として、次の特定事項を備えるものとした。すなわち、上記被収容物を計量するための2以上の計量桝を有し上記中心軸回りに回転変位可能でかつ上記容器の上端面を覆うように上記容器本体側に装着される計量盤と、上記2以上の計量桝の内のいずれかで計量された被収容物を外部に取り出すための外部取り出し孔を有し上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態で上記計量盤を覆うように上記容器本体側に装着される固定キャップとを備えることとする。上記計量盤として、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記容器本体の上端面側の容器側取り出し孔を覆う仕切り板部を備えるものとし、上記2以上の計量桝を、この仕切り板部に対し上記中心軸を中心とし上記容器側取り出し孔の偏心位置と対応する特定円弧上に互いに離して配置し、かつ、上記各計量桝が互いに異なる内容積に設定された内部空間と、上記中心軸方向両側のそれぞれに開口する開口とを有するものとする。そして、上記固定キャップとして、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記2以上の計量桝の固定キャップ側開口を覆う天板部を備えるものとし、上記外部取り出し孔を、この天板部に対し上記各計量桝が位置する特定円弧と対応する特定円弧上であって上記容器側取り出し孔とは異なる周方向位置に配置することとした。
【0008】
又、請求項2に係る発明では、粉状、顆粒状又は粒状の被収容物が収容される容器本体の口部を覆うように装着されて、その容器本体から上記被収容物を定量ずつ計量して外部に取り出す定量取り出し装置を対象にして次の特定事項を備えるものとした。すなわち、上記容器本体内から被収容物を取り出すための容器側取り出し孔を有し上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態で上記容器本体の口部を覆うように上記容器本体に装着される容器トップと、上記被収容物を計量するための2以上の計量桝を有し上記中心軸回りに回転変位可能でかつ上記容器トップを覆うように上記容器本体又は容器トップに装着される計量盤と、上記2以上の計量桝の内のいずれかで計量された被収容物を外部に取り出すための外部取り出し孔を有し上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態で上記計量盤を覆うように上記容器本体又は容器トップに装着される固定キャップとを備えることとする。上記容器トップとして、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記容器本体の口部を覆う天板部を備えるものとし、上記容器側取り出し孔を、その天板部に対し上記中心軸に対し偏心位置に配置する。又、上記計量盤として、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記容器側取り出し孔を覆う仕切り板部を備えるものとし、上記2以上の計量桝として、この仕切り板部に対し上記中心軸を中心とし上記容器側取り出し孔の偏心位置と対応する特定円弧上に互いに離して配置し、かつ、上記各計量桝が互いに異なる内容積に設定された内部空間と、上記中心軸方向両側のそれぞれに開口する開口とを有するものとする。そして、上記固定キャップとして、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記2以上の計量桝の固定キャップ側開口を覆う天板部を備えるものとし、上記外部取り出し孔を、この天板部に対し上記各計量桝が位置する特定円弧と対応する特定円弧上であって上記容器側取り出し孔とは異なる周方向位置に配置することとした。
【0009】
以上の請求項1又は請求項2に係る発明の場合、一つの定量取り出し装置で容器本体から複数種類の分量の被収容物をそれぞれ正確かつ確実にしかも容易に定量取り出しし得ることになる。すなわち、例えば上記中心軸方向を上下方向として容器本体が下になるように正立状態に配置した上で、計量盤を中心軸回りに回転変位操作して取り出したい分量に相当する計量桝が容器側取り出し孔に連通するように位置付ける。これが計量位置となり、この計量位置に位置付けた状態で定量取り出し装置を上下逆転して倒立状態にすると、容器本体内から被収容物が容器側取り出し孔を通して上記計量桝に落とし込まれて充填され、この計量桝の内容積に対応する分量の被収容物が取り出される。次に、計量盤をさらに回転変位操作して、被収容物が充填された計量桝が固定キャップ側の外部取り出し孔に連通するように位置付ける。これが吐出位置であり、吐出位置に変換することにより、それまで計量位置で容器側取り出し孔を通して容器本体と連通していた計量桝はその容器本体との連通が遮断された後に、外部取り出し孔と連通することになる。このため、計量桝から被収容物が重力により外部取り出し孔を通して外部に落下して吐出されることになり、計量桝の内容積に相当する1回の定量取り出しが完了することになる。なお、容器本体への被収容物の充填は、請求項1の場合であると、例えば容器本体の底部を開閉可能にして底部側から行えばよく、請求項2の場合であると、口部から行えばよい。
【0010】
かかる本発明に対し以下の如き特定事項を付加することにより、本発明の作用をより強化させることが可能となる。すなわち、第1として、上記計量盤と、上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態の計量盤以外の他の構成要素との内の一方に解除位置とロック位置との間を相互に位置変換するロックレバーを設け、他方に上記ロックレバーがロック位置に位置変換されることにより係合して上記計量盤の相対回転範囲を規制する周溝を設けることもできる。この場合、上記周溝として、計量盤を中心軸回りに回転変位させたときにいずれかの計量桝の容器側開口が容器側取り出し孔と連通することになる計量位置において上記ロックレバーがロック位置に変換されると、この計量位置から、さらに計量盤を回転変位させてその計量桝の固定キャップ側開口が外部取り出し孔と連通することになる吐出位置までの間の周方向範囲に、上記計量盤の相対回転範囲を規制するように周方向の形成範囲が設定されているものとする(請求項3)。このようにすることにより、計量桝が2以上あって、それらにより計量される分量が異なっているとしても、選択したある計量桝を計量位置に位置付けた際にロックレバーをロック位置に変換しておけば、計量盤はその計量桝が現在の計量位置から吐出位置までの間の回転範囲しか回転変位しないように規制されるため、誤回転変位操作の発生が防止され、これに伴い誤計量・誤吐出の発生も防止されることになって定量取り出しの確実化が図られる。
【0011】
第2として、上記計量盤の回転変位に伴い、上記2以上の計量桝のいずれか1つの計量桝の容器側開口が容器側取り出し孔と連通することになる計量位置と、その計量桝の固定キャップ側開口が外部取り出し孔と連通することになる吐出位置とに計量盤が位置付けられたとき、計量位置又は吐出位置である旨の情報及びその計量位置又は吐出位置に位置している計量桝により計量される被収容物の分量情報についての案内表示を、上記固定キャップの周方向基準位置に対し位置することになるように上記計量盤の外周面の周方向各位置に付加することもできる(請求項4)。このようにすることにより、計量盤の回転変位操作による計量位置や吐出位置への回転位置調整を容易かつ確実に行うことが可能になる。すなわち、計量盤を回転変位させながら上記周方向基準位置に位置することになる案内表示を視認・監視することにより、計量したい分量の計量桝か否か、その計量桝が計量位置か否かあるいは吐出位置か否かを即座に把握することが可能になる。これにより、定量取り出しの容易化及び確実化が図られる。
【0012】
第3として、上記計量盤の少なくとも計量桝を透明材料により形成する一方、上記固定キャップの外周側位置に、上記計量盤の外周側から上記計量桝の内部が視認し得るように、周方向に拡がる周方向開口部を形成することができる(請求項5)。このようにすることにより、計量位置において容器本体から計量桝に被収容物が充填される状況や、吐出位置において計量桝内から取り出される状況を外部から視認することが可能になり、計量〜吐出までの定量取り出しの実際の過程を確認しながら定量取り出しのための操作を行うことができるようになる。これによっても、定量取り出しの容易化や、確実化が図られる。
【0013】
第4として、上記2以上の計量桝として、中心軸方向の一側から他側に至るまでの内面形状を容器側取り出し孔の開口面形状と同一か、変化するにしても連続して変化するように設定することができる(請求項6)。このようにすることにより、計量桝を容器側取り出し孔に連通させた際に、その容器側取り出し孔から開口断面が急変することなく計量桝の奥まで連続して内面形状が変化しているため、容器本体から被収容物が計量桝に落とし込まれても、計量桝の内部空間の全てに充填されることになり、計量桝の内容積の全てに相当する被収容物が計量されることになる。これにより、上記の開口断面の急変により被収容物が充填されないで空隙のまま残るというような事態の発生が阻止され、計量ばらつきの発生を可及的に抑制して精度よく確実な定量取り出しが行い得るようになる。
【0014】
第5として、請求項2に係る定量取り出し装置における容器トップとして、その天板部の容器側の面に、容器側取り出し孔に向かう偏心ロート状のシュート面を備えるようにすることができる(請求項7)。このようにすることにより、容器本体内の被収容物が残り少なくなってきたとしても、その少ない被収容物を確実に容器側取り出し孔に集めて計量桝による計量に供することが可能となる。これにより、容器本体内に少量の被収容物が取り出されないまま残留する事態の発生が抑制される。かかるシュート面を容器トップとは別の構成要素により実現させることもできる。すなわち、上記容器トップの天板部の外周囲から容器側に延びるように付設された取付筒部と、この取付筒部の内周面に内嵌保持される補助容器トップとを備え、上記補助容器トップとして、上記取付筒部に内嵌保持されることにより上記容器側取り出し孔に対し連通する先端孔と、この先端孔に向かう偏心ロート状のシュート面部とを備えたものとし、このシュート面部により上記シュート面を構成するようにすることができる(請求項8)。又、かかる補助容器トップを設ける場合には、その補助容器トップとして、上記シュート面部と、上記容器トップの天板部との間の空間に対し防湿剤を保持するように形成された防湿材保持部を備えたものとすることができる(請求項9)。このようにすることにより、上記シュート面部と天板部との間の空間を有効活用して防湿剤を収納させることが可能となる。
【0015】
そして、以上の請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定量取り出し装置を、容器本体に装着させて定量取り出し装置付き容器を構成するようにしてもよい(請求項10)。これにより、以上の種々の作用を有する定量取り出し装置と一体に組み付けられた容器を提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
以上、説明したように、請求項1〜請求項9のいずれかの定量取り出し装置によれば、1つの定量取り出し装置で容器本体から互いに異なる複数種類の分量の被収容物をそれぞれ正確かつ確実にしかも容易に定量取り出しすることができるようになる。
【0017】
特に請求項3によれば、ロックレバーと周溝との付加により、計量桝が2以上あって、それらにより計量される分量が異なっているとしても、誤回転変位操作の発生を確実に防止することができ、これに伴い誤計量・誤吐出の発生も防止されて定量取り出しのより確実化を図ることができるようになる。
【0018】
請求項4によれば、案内表示の付加により、計量盤の回転変位操作による計量位置や吐出位置への回転位置調整や、計量したい分量の計量桝か否か等を即座に把握することができ、これにより、定量取り出しの容易化及び確実化を図ることができる。
【0019】
請求項5によれば、計量位置において容器本体から計量桝に被収容物が充填される状況や、吐出位置において計量桝内から取り出される状況を外部から視認することができ、計量〜吐出までの定量取り出しの実際の過程を確認しながら定量取り出しのための操作を行うことができるようになる。
【0020】
請求項6によれば、容器本体から被収容物を計量桝に落とし込んで計量する際に、計量桝の内部空間の全てに充填させて計量桝の内容積の全てに相当する被収容物を計量することができるようになる。これにより、計量ばらつきの発生を可及的に抑制して精度よく確実な定量取り出しを行うことができるようになる。
【0021】
請求項7によれば、シュート面の形成によって、容器本体内に少量の被収容物が取り出されないまま残留する事態の発生を抑制することができる。請求項8によれば、かかるシュート面の形成を補助容器トップの追加により容易に実現させることができる。又、請求項9によれば、その補助容器トップを利用して容器本体内の被収容物を乾燥状態に維持するための防湿剤を収納させることができる。
【0022】
そして、請求項10の定量取り出し装置付き容器によれば、以上の請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定量取り出し装置と、容器本体とを一体的に組み付けた状態で提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1〜図4は、本発明の実施形態に係る定量取り出し装置付き容器を示している。図1は外観を、図2は図1のA−A線において切断した拡大状態を、図3は斜め上から見た分解状態を、図4は斜め下から見た分解状態を、それぞれ示す。各図において、符号2は容器本体、3は容器トップ、4は計量盤、5は固定キャップ、6はキャップトップである。本実施形態では、容器トップ3と、計量盤4と、固定キャップ5と、キャップトップ6とで定量取り出し装置が構成され、かかる定量取り出し装置が容器本体2に対し装着されて定量取り出し装置付き容器が構成されている。これらは合成樹脂により形成されている。以下、各構成要素について主として図3又は図4を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】
(容器本体2)
上記容器本体2は、底部が閉塞され上面全体が口部21として開口されて円筒状に形成されたものである。その外周面にはユーザが掴み易いようにディンプル部(凹み部)22,22,…が形成され、口部21の周縁部には少なくとも1つの縦溝23と、適宜数の係止凸条24とが形成されている。縦溝23は容器トップ3の取付位置決めのためのものであり、係止凸条24は容器トップ3の取付状態の保持のためのものである。なお、容器本体2として本実施形態では横断面形状が円形の円筒状のものを示すが、容器本体2の形状としては四角形等の種々の形状を採用することができ、制限はない。かかる容器本体2には粉状、粒状、顆粒状の被収容物、本実施形態では例えば直径0.5mmで長さが0.5〜3.0mmの顆粒状の製剤(薬剤)が充填されて収容される。
【0026】
(容器トップ3)
容器トップ3は、容器本体2に対し固定的に取り付けられる、すなわち中心軸X回りに対する回転変位を阻止された状態で取り付けられるものであり、主な役割・機能として容器本体2の口部21を閉止して計量盤4に対し容器本体2内と連通させるための内部取り出し孔31を形成するものである。本実施形態では、容器トップ3に対し補助容器トップ32を付随させ、この補助容器トップ32により、上記内部取り出し孔31に対し容器本体2内の製剤を集中的に導くために偏心位置の先端孔320に向かう偏心ロート状のシュート面部321と、容器本体2内の製剤を乾燥状態に維持するための防湿剤7の防湿剤保持部322とを、容器トップ3側に付加させるようにしている。
【0027】
上記容器トップ3は、容器本体2の口部21を閉止して仕切るための天板部33と、この天板部33の外周縁から下方に垂下する取付筒部34とを備えた形状に形成されている。そして、上記天板部33に内部取り出し孔31が貫通形成され、上記取付筒部34の外周側に天板部33側から第1周壁341と、第1段部342と、第2周壁343と、第2段部344と、第3周壁345とが順に形成されている。上記内部取り出し孔34はその中心位置が中心軸Xを中心とする特定円弧上に位置するように形成されている。要するに、内部取り出し孔31は天板部33の中心軸Xに対し偏心位置に配置されている。又、上記第1周壁341の外周面には、後述の縦凸条471と共に詳細に説明するが計量盤4の回転操作時において節度感を付与して計量位置や吐出位置をユーザに知らしめるように計量位置や吐出位置の位置毎に一対の凸条346,346、346,346、…(図5も併せて参照)が形成されている。さらに、上記第3周壁345の内周面には容器本体2側の係止凸条24と対応する位置に係止凸条347が形成され、併せて内部取り出し孔31の位置との関係で定められた周方向位置に位置決め兼回り止め用の縦凸条348が形成されている。
【0028】
一方、上記補助容器トップ32は取付用の周壁323を備え、その外周面には製剤自身よりも小さい断面の縦溝324が適宜数形成されている。そして、周壁323の外周面を容器トップ3の第1周壁341の内周面に対し圧入気味に押し込むことにより、先端孔320を内部取り出し孔31に連通させた状態で補助容器トップ32を容器トップ3に対し保持させるようになっている。この保持された状態では、上記の各縦溝324を通して防湿剤7の設置空間が容器本体2内の空間と連通されて防湿機能を発揮し得るようになっている。
【0029】
そして、容器トップ3は、上記の如く補助容器トップ32を保持した状態で、その容器本体2の縦溝23に対し縦凸条348が嵌入するように位置決めて上から押し込む。これにより、容器トップ3は第3周壁345の係止凸条347が容器本体2側の係止凸条24を乗り越えた状態で容器本体2に対し取り付けられる。取付状態では上記縦溝23に対し縦凸条348が嵌入しているため、中心軸X回りの相対回転変位が阻止されている。
【0030】
(計量盤4)
上記計量盤4は、中心軸X回りに回転変位可能に設置されるものであり、主な役割・機能は互いに異なる2種類以上(本実施形態では4種類)の分量(グラム数)の製剤を計量するための2以上(本実施形態では4)の計量桝41,42,43,44を備え、いずれの分量についての定量取り出しをするかの切換え及び計量と吐出との相互切換えのためにそれぞれ中心軸X回りに所定回転範囲だけ回転操作可能となしたものである。そして、定量取り出し装置を構成する構成要素な内の計量盤4、中でも少なくとも各計量桝41,42,43,44及び後述の上部周壁46は透明樹脂を用いて形成されている。
【0031】
具体的には、計量盤4は仕切り板部45と、この仕切り板部45を挟んでその外周囲から上側に延びる上部周壁46と、下側に延びる下部周壁47とを備え、上部周壁46で囲まれた内部空間において小筒状の計量桝41,42,43,44が上記仕切り板部45から上側にそれぞれ同じだけ突出しかつ上下方向(中心軸X方向)に貫通して形成されている。計量桝41,42,43,44はその各中心が平面視で中心軸Xを中心として上述の特定円弧と同径の特定円弧上に対し互いに離れた各位置、望ましくは計量桝の個数により均等分割した内角毎の各位置に位置するように配置されている。本実施形態の場合、計量桝41,42,43,44は4つであるので、図6にも示すように、360度を4等分して90度の内角毎の上記特定円弧上の各位置に配置されている。
【0032】
計量桝41,42,43,44の各縦断面形状についての一例を図7(a),(b),(c),(d)に示す。本実施形態では、計量桝41は0.4グラムの製剤、計量桝42は0.5グラムの製剤、計量桝43は0.6グラムの製剤、計量桝44は0.75グラムの製剤を、それぞれ計量して定量取り出しし得るように設定されている。これらの計量の理屈は次の通りである。すなわち、製剤の密度(本実施形態の例では0.65)に基づいて所定の分量(上記の各グラム数)に対応する容積(例えば0.62ml,0.77ml,0.92ml,1.15ml)を予め割り出し、内容積がその割り出した容積になるように各計量桝41,42,43,44の内面形状を定めたものである。従って、各計量桝41,42,43,44内に製剤が満たされれば、それは各計量桝41,42,43,44に設定された所定の分量(グラム数)の製剤となる。そして、各計量桝41,42,43,44は、所定の内容積を有することを条件にして、下端開口411,421,431,441が容器トップ3の内部取り出し孔31と同じ開口面積で同じ開口形状に設定され、この下端開口411,421,431,441から上端開口412,422,432,442に至るまでの横断面が同一又は横断面の開口面積が変化するにしても連続変化するように形成されている。
【0033】
個別に見ると、計量桝41は下端開口411が上記内部取り出し孔31と同じ開口面積で同じ開口形状に設定され、この下端開口411から上端開口412に至るまで同一の横断面になるように形成されている。計量桝42は内部取り出し孔31と同じ開口面積・開口形状の下端開口421から上端開口422に至るまでその横断面の開口面積が徐々に増加するように形成されている。計量桝43,44は、共に、内部取り出し孔31と同じ開口面積・開口形状の下端開口431,441から上端開口432,442に至るまでその横断面の開口面積が徐々に増加した後に、上端開口432,442寄りの一部が同じ開口面積になるように形成されている。要するに、内部取り出し孔31と下端開口411,421,431,441とを互いに合致させて連通させた状態で、内部取り出し孔31側から上端開口412,422,432,442側までの間の内面形状413,423,433,443が、断面急変部のない、変化するにしても連続して滑らかに変化するように設定されている。これにより、後述の如く、計量のばらつき発生を回避するようにしている。なお、図7の例では上端開口側に向けて開口面積が徐々に拡大するものを示したが、これに限らず、下端開口から中間部位まで開口面積が徐々に拡大した後に上端開口までが徐々に縮小するような太鼓形の内面形状等を採用するようにしてもよい。
【0034】
上部周壁46は、計量桝41,42,43,44の外周側に位置する各部位が平滑な曲面とされて透明視認領域461,461,…とされ(図6も併せて参照)、各透明視認領域461を通して各計量桝41,42,43,44の内部の状態が外部から視認し得るようになっている。又、透明視認領域461,461,…以外の部位の外周面に対し縦方向の凸条462,462,…が形成されて、この各凸条462をつかむことにより計量盤4の回転操作を行い易くするようになっている。上部周壁46は各計量桝41,42,43,44のカバーの役割・機能をも果たすが、主役割は計量盤4の回転操作部位である。
【0035】
下部周壁47の内周面には1つ又は適宜数の縦凸条471が形成される一方、下部周壁47の外周面の上縁位置には計量桝41,42,43,44の数に対応した数(本実施形態では4つ)でかつ所定の周方向範囲に規制用の周溝472,472,…が形成されている。上記の縦凸条471の存在により、計量盤4を中心軸X回りに回転操作すると、縦凸条471が容器トップ3の側の各対の凸条346,346(図5参照)の一方を乗り越えて間に嵌り込む際に回転操作を行うユーザに対し節度感を与えることになり、この節度感によりユーザは所定の回転位置に到達したことを把握し得るようになっている。又、上記各周溝472には、後述のロックレバー55がロック位置(図8に実線で示す位置)に変換操作されると、そのロックレバー55の内部係合片552が嵌り込むようになっており、内部係合片552がいずれかの周溝472に嵌り込むことで計量盤4の回転移動範囲が計量位置と吐出位置との相互間に規制されるようになっている。なお、計量盤4の回転操作や、回転操作に伴う各種状態変化については後で詳述する。
【0036】
又、下部周壁47の外周面において上記周溝472,472,…の形成範囲を除きそれらの下側領域が、図9又は図10に詳細を示すように、ユーザの回転操作のための案内表示の表示欄473として設定されている。この表示欄473には、計量桝41,42,43,44で計量される分量毎にその分量表示(グラム数;例えば「0.4g」,「0.5g」,「0.6g」又は「0.75g」と表示)と、各分量表示の製剤の定量取り出しを行うための計量位置(例えば「計量」と表示)であるか吐出位置(例えば「吐出」と表示)であるかを示す位置表示とをセットにした案内表示がそれぞれ対応する周方向位置に表示されている。例えば、図9又は図10に例示するように、製剤を0.6グラム分計量する計量桝43の外周側には、その0.6グラムの吐出位置に対し「0.6g 吐出」と2段書き表示にて表示し、0.6グラムの計量位置に対し「0.6g 計量」と2段書き表示にて表示している。かかる表示の形成は、計量盤4と共に樹脂成形により形成しても、あるいは、印刷シールを貼付することにより形成しても、いずれでもよい。そして、これらの案内表示は固定キャップ5の後述の表示窓532を通して外部から視認できるようになっており、かかる表示窓532から視認される案内表示を見ながら定量取り出しのための回転操作を行うことになる。
【0037】
そして、上記の計量盤4は、その下部周壁47の内周面が容器トップ3の第1周壁341に対し外嵌され、下部周壁47の下端縁が第1段部342に突き当たった状態で、容器トップ3により中心軸X回りに回転可能に保持されることになる。
【0038】
(固定キャップ5)
上記固定キャップ5は、中心軸X回りの相対回転を阻止された状態で容器トップ3により保持され、主な役割・機能は天板部51により計量盤4の各計量桝41,42,43,44の上端開口412,422,432,442を閉止する一方、その上端開口412,422,432,442と選択的に連通させた外部取り出し孔52により計量後の製剤を外部に定量取り出しするためのものである。
【0039】
具体的には、上記固定キャップ5は、計量盤4の各計量桝41,42,43,44の上端開口412,422,432,442を覆って閉止する天板部51と、この天板部51に対し上下方向に貫通された外部取り出し孔52と、上記天板部51の外周囲から垂下されて計量盤4の外周位置に配置されることになる外周カバー壁53とを備えている。上記外部取り出し孔52は、天板部51から上方に突出させた先端筒54の内部空間により構成され、その中心位置が内部取り出し孔31や計量桝41,42,43,44の配置の場合と同様の特定円弧上に位置するように、中心軸Xに対し偏心位置に配置されている。
【0040】
上記外周カバー壁53は定量取り出し装置の外周カバーを構成するものであり、その下端側の内周面が容器トップ3の第2周壁343の外周面に外嵌され、下端縁が第2段部344に突き当たった状態で、容器トップ3により保持されるようになっている。上記外周カバー壁53の周方向所定位置には視認窓531と、表示窓532とが上下配置でそれぞれ開口形成され、これらとは反対の周方向位置にはロックレバー55が装着されている。加えて、これらロックレバー55の装着位置と、視認窓531及び表示窓532の形成位置との間の周方向領域であって上記外周カバー壁53の上半部領域がそれぞれ大きく切り欠かれて周方向開口部533,533とされ、この周方向開口部533,533を介して計量盤4の上部周壁46を外部に露出させて外部から計量盤4の回転操作を行い得るようにしている。
【0041】
上記視認窓531及び表示窓532は中心軸Xに対し外部取り出し孔52の外周側位置に配置され、視認窓531からは吐出位置に設定された計量桝41,42,43,44のいずれかの内部状況が計量盤4の上部周壁46の透明視認領域461を通して視認することができ、又、表示窓532からは計量盤4の下部周壁47の表示欄473に表示された案内表示を視認することができるようになっている。
【0042】
上記ロックレバー55は、外周カバー壁53のスリット開口534に嵌め込まれ、係止爪551,551(図6参照)により保持された状態で上下方向に摺動することによりロック位置(図8に実線で示す位置)と、そのロックの解除位置(同図に一点鎖線で示す位置)との間を相互に位置変換可能となっている。上記ロックレバー55がロック位置に変換されると、ロックレバー55の内部係合片552(図8参照)が計量盤4のいずれかの周溝472に嵌り込み、計量盤4の回転変位がその周溝472の一端側から他端側までの周方向範囲内に規制されるようになっている。ロックレバー55の内部係合片552がロック位置に変換されて周溝472の一端側に位置するときに計量盤4は計量位置に、他端側に位置するときに計量盤4は吐出位置になるように、内部係合片552に対する周溝472の形成範囲が設定されている。
【0043】
又、上記天板部51の外周側位置から周壁56が突出形成され、この周壁56に対しキャップトップ6が外嵌されて閉蓋されるようになっている。そして、このキャップトップ6が閉蓋されることにより、キャップトップ6の天板部61が外部取り出し孔52の上端開口522の上面を閉止するようになっている。
【0044】
(キャップトップ6)
上記キャップトップ6は、天板部61と、天板部61の外周囲から垂下する外筒部63と、その内側位置に配設した内筒部64とが一体に形成されたものである。そして、内筒部64の内周面が上記周壁56の外周面に外嵌することにより、キャップトップ6による固定キャップ5の上面(外部取り出し孔52の上端開口522)に対する閉蓋が行われるようになっている。なお、キャップトップ6に対し外筒部63及び内筒部64の二重筒を形成したのは、キャップトップ6の外径を固定キャップ5、容器トップ3や本体容器2等の外径と同じにして外観上の見栄えをよくするためである。
【0045】
(周方向位置関係)
次に、以上説明した内の内部取り出し孔31と、4つの計量桝41,42,43,44と、外部取り出し孔52との三者間の位置関係や、計量桝41,42,43,44の回転変位に伴い表示窓532に表示される内容の変化等について説明する。
【0046】
容器本体2に対し回転不能状態で取り付けられた容器トップ3の内部取り出し孔31(図6参照)と、その容器トップ3に対し同じく回転不能状態で取り付けられた固定キャップ5の外部取り出し孔52とは平面視で中心軸Xを中心とする特定円弧上においてα°だけ周方向に離れた状態で固定的に配置されている。一方、上記容器トップ3に対し上記中心軸X回りに回転変位可能に取り付けられた計量盤4の計量桝41,42,43,44は上記の特定円弧上に均等分割位置にそれぞれ配置されている。従って、計量盤4を回転操作することにより、定量取り出ししたい分量に対応する1つの計量桝41,42,43又は44を内部取り出し孔31と連通する位置まで、すなわち計量位置Mまで計量盤4を回転変位させた後、さらに上記のα°だけ計量盤4を回転操作すると前段階で上記の計量位置Mにあった計量桝41,42,43又は44が外部取り出し孔52と連通する位置、すなわち吐出位置Tに位置変換することになる。
【0047】
これら計量位置Mと吐出位置Tとの間の回転位置変換のために計量盤4を回転操作すると、計量盤4の縦凸条471(図5参照)が容器トップ3の凸条346,346、346,346、…を次々に乗り越えていくことになる。一対の凸条346,346は内部取り出し孔31の外周側位置(計量位置M)と、この位置から外部取り出し孔52のある上記のα°だけ周方向に離れた位置(吐出位置T)とにそれぞれ形成され、このα°だけ離れた各位置の二対の凸条346,346、346,346の組み合わせが各計量桝41,42,43,44の下端開口411,421,431,441毎に形成されている。このため、計量桝41,42,43,44のいずれであっても回転操作により計量位置Mや吐出位置Tに位置変換させる際に、上記の縦凸条471が各対の凸条346,346を乗り越えて嵌り込む際の節度感を受けてユーザは計量位置Mに到達したこと又は吐出位置Tに到達したことを認識することができる。
【0048】
いずれかの計量桝41,42,43又は44(例えば41)を計量位置Mに位置付けると、その計量位置Mにある計量桝41の下端開口411は内部取り出し孔31と連通し、上端開口412は固定キャップ51の天板部51により閉止される。その一方、他の計量桝42,43,44の下端開口421,431,441は容器トップ3の天板部33により、上端開口422,432,442は固定キャップ5の天板部51によりそれぞれ閉止される(例えば図2参照)。このため、計量位置Mに位置付けられた計量桝41に対してのみ容器本体2から製剤の取り出し、すなわち計量が可能となる。
【0049】
一方、上記の計量位置Mに位置させて計量桝41に対する計量操作をした後に、その計量桝41が吐出位置Tに回転位置変換されると、その吐出位置Tに位置付けられた計量桝41の上端開口412は外部取り出し孔52と連通し、下端開口411は内部取り出し孔31との連通が遮断されて容器トップ3の天板部33により閉止されることになる。そして、他の計量桝42,43,44の下端開口421,431,441は容器トップ3の天板部33により、上端開口422,432,442は固定キャップ5の天板部51によりそれぞれ閉止された状態を維持することになる。
【0050】
計量盤4の回転操作により上記のいずれかの計量桝41,42,43又は44(例えば42)が計量位置Mに到達すると、表示窓532には、計量盤4の表示欄473に設けられた案内表示の内、計量位置Mに位置付けられた計量桝42の分量である「0.5g」という分量表示と、「計量」という計量位置である旨の位置表示とが表示されることになる。そして、上記の計量桝42が吐出位置Tに到達すると、表示窓532には、表示欄473に設けられた案内表示の内、吐出位置Mに位置付けられた計量桝42の分量である「0.5g」という分量表示と、「吐出」という吐出位置である旨の位置表示とが表示されることになる。ユーザはかかる表示を視認して所望の分量の計量桝41,42,43又は44を計量位置M及び吐出位置Tに対し確実に位置付けることができることになる。
【0051】
又、これらの回転操作の際、所望の計量桝41,42,43又は44を計量位置Mに位置付けたときに固定キャップ5のロックレバー55を解除位置からロック位置に変換操作することにより、その内部係合片552(例えば図6参照)が対応する周溝472に入り込んで係合されるため、次に、吐出位置Tに位置変換するために計量盤4を回転操作しても、それまで計量位置Mにあった計量桝41,42,43又は44が吐出位置Tに至るまでの回転範囲しか回転できないように許容回転範囲が制限されることになる。このため、2種類以上の計量桝41,42,43,44を備えていても、誤回転変換操作に起因する誤計量・誤定量取り出しの発生を確実に回避することができる。
【0052】
(定量取り出し手順)
次に、4種類の分量の定量取り出しを行い得る本実施形態の定量取り出し装置付き容器を用いてある分量(例えば計量桝42の0.5グラム)の製剤の定量取り出しを行う手順について、図11及び図12を参照しつつ説明する。容器本体2内には所定の製剤が充填・収容されているものとする。この定量取り出しの手順は、容器本体2内の製剤を取り出すべき分量に対応するものとして選択された計量桝41,42,43又は44に対し内部取り出し孔31を通して取り込んで計量する計量工程と、計量工程で計量された計量桝41,42,43又は44内の製剤を、外部取り出し孔52を通して外部に取り出す吐出工程との大きく分けて2工程の操作となる。
【0053】
定量取り出し装置付き容器を正立状態(容器本体2を下、キャップトップ6を上にした状態)にして、計量桝42が計量位置Mに位置付けられるように計量盤4を回転操作する(図11の工程P1参照)。この計量盤4の回転操作は、固定キャップ5の周方向開口部533,533から外部に露出している計量盤4の上部周壁46を両側から手指(例えば親指と人差し指)で掴んで行う。そして、表示窓532を見ながら「0.5g 計量」との案内表示がその表示窓532に位置するようになったら、上記計量桝42が内部取り出し孔31と連通状態となる計量位置Mに到達したので、回転操作を停止させる。この計量位置Mへの到達は、上述の如く回転操作時の節度感を回転操作している手指に受けてその感触により認識し得る他、視認窓531において透明な上部周壁46を通して視認できる計量桝42自体を目で視認することで直接に確認することができる。この計量位置Mの到達によりロックレバー55を押し下げて解除位置からロック位置に変換させる(同図の工程P2参照)。これにより、計量盤4は上記の計量桝42が現在の計量位置Mと、吐出位置Tとの間の回転範囲でのみ回転許容され、それ以上の回転が周溝472の両端に内部係合片552が突き当たることにより阻止されることになって、誤回転操作に起因する誤計量の発生が阻止される。
【0054】
次に、計量桝42が計量位置Mに位置付けられた状態で、定量取り出し装置付き容器を上下逆転させて倒立状態(キャップトップ6を下、容器本体2を上にした状態)に変換させる(図11の工程P3参照)。すると、上記の計量位置Mへの回転位置変換により内部取り出し孔31と計量桝42の下端開口421とが互いに連通状態になっているため、上側の容器本体2内の製剤が下側の計量桝42内に落ち込んで計量桝42内はその内容積分の製剤で満たされることになる。この際、図13(a)に示すように、計量桝41,42,43,44の下端開口421から上端開口422までの内面形状が内部取り出し孔31の内面から連続的に変化し開口断面が急変することのないように形成されているため、容器本体2内からの製剤Wが計量桝42内に対し空隙を生じることなく落とし込まれ、計量桝42の内空間の全てが製剤Wで満たされることになる。これにより、計量バラツキ等の発生を確実に防止して、より正確でかつより均一な定量取り出しを行うことができるようになる。この点、図13(b)に示す場合と比較すれば良く理解される。すなわち、計量桝400の下端開口401が内部取り出し孔31よりもかなり大径で、内部取り出し孔31から計量桝400にかけて開口断面が急変するような場合には、その断面急変部402に容器本体2側から落とし込まれる製剤Wが充填されずに空隙となって残り、計量バラツキが発生し、正確かつ均一な定量取り出しを行い得ない事態が生じるおそれがある。
【0055】
以上の工程P1〜P3が計量工程を構成する。そして、次の工程P4〜P6が吐出工程を構成する。
【0056】
図12に示す工程P4では、再び、計量盤4の上部周壁46を掴んで計量盤4の回転操作を行い、計量桝42を吐出位置Tに回転位置変換させる。そして、上記の計量位置Mへの回転位置変換のときと同様に、表示窓532に「0.5g 吐出」との案内表示が位置するようになったら、計量桝42は吐出位置Tに到達したため、これにて計量盤4の回転操作を停止させる。この工程P4の回転操作によって、計量桝42の下端開口421(倒立状態では上側に位置)は内部取り出し孔31との連通状態から容器トップ3の天板部33に閉止されて連通が遮断された状態に変換され、吐出位置Tに至れば図13(c)に示すように計量桝42の上端開口422(倒立状態では下側に位置)が外部取り出し孔52と連通状態となる。この吐出位置Tへの到達も、上述の如き回転操作時の節度感を回転操作している手指に受けて認識し得る他、ロックレバー55の内部係合片552が周溝472の周方向他端に突き当たってそれ以上の回転変位が規制されることによっても認識することができ、確実な回転変換操作を図ることができる。
【0057】
工程P4で計量桝42が吐出位置Tに位置付けられれば、キャップトップ6を外して外部取り出し孔52を開状態に変換することにより計量桝42内の製剤を外部に取り出し得ることになる。このキャップトップ6の取り外し(閉状態から開状態への変換)は、例えば、定量取り出し装置付き容器を倒立状態から正立状態に一旦戻し、正立状態においてキャップトップ6を外し(工程P5)、そして、キャップトップ6を外した状態で定量取り出し装置付き容器を再び倒立状態にすればよい(工程P6)。これにより、計量桝42内から製剤Wが外部取り出し孔52を通して外部に吐出(落下)され、1回の定量取り出しが完了する。あるいは、工程4の吐出位置Tへの位置変換後、その倒立状態のままでキャップトップ6を外して計量桝42内から製剤Wを外部取り出し孔52を通して外部に吐出(落下)させてもよい。つまり、図12の工程P5は省略してもよく、これにより、操作手順の省力化が図られる。なお、吐出の際には倒立状態の定量取り出し装置付き容器を若干振るなどすれば、製剤Wが計量桝42に残留することなく計量された製剤Wの全てを吐出させることができる。
【0058】
以上説明したように本実施形態の定量取り出し装置付き容器によれば、一つの定量取り出し装置で容器本体2内の製剤を互いに異なる複数種類の分量から必要に応じて任意に選択した分量の製剤の定量取りだしを正確かつ確実にしかも容易に繰り返し行うことができるようになる。しかも、定量取り出しする分量を他の種類の分量に対して容易かつ確実に切換えることができ、切換えた分量の製剤についてもその定量取り出しを正確かつ容易に繰り返し行うことができるようになる。すなわち、互いに異なる複数種類の分量への切換えのための操作や、選択後の分量の定量取り出しのための操作を、容易に行うことができる上に、誤操作の発生を阻止して確実に行うことができる。しかも、いずれの分量の計量であっても計量ばらつきの発生を防止して定量精度の良い確実な定量取り出しを行うことができる。
【0059】
従って、上記の定量取り出し装置付き容器を用いれば、患者の体重や症状の軽重等に応じて投与量が変更されるような薬剤について薬剤師等が準備作業を行うに際し、1つの定量取り出し装置付き容器の容器本体2内から所望の分量の製剤を容易にかつ正確に定量取り出しを行うことができるようになる。
【0060】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、定量取り出し装置を容器トップ3と、計量盤4と、固定キャップ5と、キャップトップ6とで構成し、これを、上端が開口した口部21を有する容器本体2に対し装着して定量取り出し装置付き容器を構成しているが、これに限らず、上記容器トップ3を省略して定量取り出し装置を構成してもよい。すなわち、容器本体として、上部が天板部により閉鎖されてその天板部に上記実施形態の内部取り出し孔31と同等の開口のみを貫通形成したものを用いる。この場合の容器本体は、その底部を開口させ、この底部開口に対し開閉蓋を設けることにより、内部への製剤(被収容物)の充填・収容操作を行い得るようにする。要するに、本実施形態の容器トップ3を容器本体2に合体させ、容器本体2の底部を開口させて開閉蓋を取り付けたものとするのである。そして、このように構成した容器本体に対し計量盤4を回転可能に取り付け、固定キャップを回転不能状態に取り付ければよい。
【0061】
1つの容器本体2に対し、容器トップ3、計量盤4、固定キャップ5及びキャップトップ6からなる定量取り出し装置を1つ付設して定量取り出し装置付き容器を1単位にして提供するようにしても、あるいは、2以上の所望の数の容器本体2に対し上記の定量取り出し装置を単独で1つ組み合わせて提供するようにしてもよい。後者の場合、容器本体2の口部21に開閉蓋を設け、容器本体2毎に同じ種類又は異なる種類の製剤等の被収容物を充填・収容させておき、内部の製剤が無くなる度に定量取り出し装置を製剤が充填されている他の容器本体2に付け替えるという用途に使用すればよい。要するに製剤を充填・収容させた複数の開閉蓋付き容器とは別に、この容器に装着可能な定量取り出し装置を提供するようにし、この定量取り出し装置を容器に装着し、製剤が無くなる度に他の容器に装着し直すようにしてもよい。
【0062】
キャップトップ6の代わりに、内部が外部取り出し孔52を構成する先端筒54の先端開口(上端開口522)のみを開閉するキャップを付加するようにしてもよい。簡易には軟質合成樹脂キャップもしくはゴムキャップを被せるようにしてもよい。これらの場合には、キャップトップ6の存在や、周壁56の形成等を省略することができる。
【0063】
上記実施形態では、4種類の互いに異なる分量の定量取り出しを可能とするために、計量盤4に対し4つの計量桝41,42,43,44を備えるようにしたが、これに限らず、切換える必要の高い分量の種類数に応じて計量桝の数を2つ、3つあるいは5つ以上に設定すればよい。
【0064】
上記実施形態では、計量盤4及び固定キャップ5をそれぞれ容器トップ3に対し取り付けて装着させているが、これに限らず、容器トップ3と同様にそれぞれ容器本体2に対し取り付けて装着させるようにしてもよい。その際、計量盤4のみを中心軸X回りに回転変位可能に装着するようにすればよい。
【0065】
上記実施形態では、ロックレバー55を固定キャップ5に設けているが、これに限らず、容器トップ3の側、又は、容器本体2の側に設けるようにしてもよい。又、逆に、ロックレバーを計量盤4の側に設け、そのロックレバーが係合する周溝を固定キャップ5の側、容器トップ3、又は、容器本体2の側に設けるようにしてもよい。要するに、中心軸X回りに回転変位する計量盤4と、回転変位が阻止されて回転不能状態とされる計量盤以外の他の構成要素5,3又は2との内の一方にロックレバーを設け、他方にこのロックレバーが係合することにより計量盤4の回転範囲を制限することになる周溝を設けるようにすればよいのである。
【0066】
上記実施形態では製剤の定量取り出しの分量として重量(グラム数)を基準としたが、これに限らず、分量として容量を基準にして一定の容量の被収容物を繰り返し定量取り出しする構成にしてもよい。又、被収容物として、製剤以外に粉状、顆粒状、粒状の食品(例えば調味料類等)や、あるいは、洗剤等を対象にした定量取り出しのために、本定量取り出し装置又は定量取り出し装置付き容器を用いるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態の定量取り出し装置付き容器を示す外観斜視図である。
【図2】図1のA−A線で切った場合の拡大断面状態で示す斜視図である。
【図3】図1の定量取り出し装置付き容器の構成要素を分解して斜め上から見た斜視図である。
【図4】図1の定量取り出し装置付き容器の構成要素を分解して斜め下から見た斜視図である。
【図5】容器トップの外周囲の凸条と、計量盤内周囲の縦凸条とを示す部分拡大断面説明図である。
【図6】図1の定量取り出し装置付き容器からキャップトップを取り外した状態の一部切欠平面説明図である。
【図7】計量桝の拡大断面説明図であり、図7(a)は0.4グラム計量用の計量桝を示し、図7(b)は0.5グラム計量用の計量桝を示し、図7(c)は0.6グラム計量用の計量桝を示し、図7(d)は0.75グラム計量用の計量桝を示す。
【図8】ロックレバー装置部分の部分拡大縦断面説明図である。
【図9】図3の内のキャップトップ、固定キャップ及び計量盤について拡大した状態の分解斜視図である。
【図10】図4の内のキャップトップ、固定キャップ及び計量盤について拡大した状態の分解斜視図である。
【図11】定量取り出し装置付き容器を用いて定量取り出しを行う場合の計量工程(P1〜P3)の各工程として正面方向から見た状態を示す説明図である。
【図12】図11に引き続き吐出工程(P4〜P6)の各工程を示す図11相当図である。
【図13】図13(a)は計量位置に位置付けられた計量桝の状態を示す断面説明図であり、図13(b)は図13(a)との対比として想定形状の計量桝について示す第13(a)対応図であり、図13(c)は図13(a)の計量桝が吐出位置に位置付けられた時の状態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
【0068】
2 容器本体(容器,他の構成要素)
3 容器トップ(他の構成要素)
4 計量盤
5 固定キャップ(他の構成要素)
7 防湿剤
31 内部取り出し孔(容器側取り出し孔)
32 補助容器トップ
33 天板部
34 取付筒部
41,42,43,44 計量桝
45 仕切板部
51 天板部
52 外部取り出し孔
53 外周カバー壁
55 ロックレバー
320 先端孔
321 シュート面部(シュート面)
322 防湿剤保持部
411,421,431,441 下端開口(容器側開口)
412,422,432,442 上端開口(固定キャップ側開口)
472 周溝
473 表示欄(案内表示が付加される表示欄)
532 表示窓(固定キャップの周方向基準位置)
533 周方向開口部
M 計量位置
T 吐出位置
X 中心軸
W 製剤(被収容物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉状、顆粒状又は粒状の被収容物が収容される容器本体に装着されて、その容器本体の上端面において中心軸に対し偏心位置で開口する容器側取り出し孔から上記被収容物を定量ずつ計量して外部に取り出す定量取り出し装置であって、
上記被収容物を計量するための2以上の計量桝を有し上記中心軸回りに回転変位可能でかつ上記容器の上端面を覆うように上記容器本体側に装着される計量盤と、上記2以上の計量桝の内のいずれかで計量された被収容物を外部に取り出すための外部取り出し孔を有し上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態で上記計量盤を覆うように上記容器本体側に装着される固定キャップとを備え、
上記計量盤は、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記容器本体の上端面側の容器側取り出し孔を覆う仕切り板部を備え、上記2以上の計量桝は、この仕切り板部に対し上記中心軸を中心とし上記容器側取り出し孔の偏心位置と対応する特定円弧上に互いに離して配置され、かつ、上記各計量桝は互いに異なる内容積に設定された内部空間と、上記中心軸方向両側のそれぞれに開口する開口とを有し、
上記固定キャップは、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記2以上の計量桝の固定キャップ側開口を覆う天板部を備え、上記外部取り出し孔は、この天板部に対し上記各計量桝が位置する特定円弧と対応する特定円弧上であって上記容器側取り出し孔とは異なる周方向位置に配置されている
ことを特徴とする定量取り出し装置。
【請求項2】
粉状、顆粒状又は粒状の被収容物が収容される容器本体の口部を覆うように装着されて、その容器本体から上記被収容物を定量ずつ計量して外部に取り出す定量取り出し装置であって、
上記容器本体内から被収容物を取り出すための容器側取り出し孔を有し上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態で上記容器本体の口部を覆うように上記容器本体に装着される容器トップと、上記被収容物を計量するための2以上の計量桝を有し上記中心軸回りに回転変位可能でかつ上記容器トップを覆うように上記容器本体又は容器トップに装着される計量盤と、上記2以上の計量桝の内のいずれかで計量された被収容物を外部に取り出すための外部取り出し孔を有し上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態で上記計量盤を覆うように上記容器本体又は容器トップに装着される固定キャップとを備え、
上記容器トップは、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記容器本体の口部を覆う天板部を備え、上記容器側取り出し孔は、この天板部に対し上記中心軸に対し偏心位置に配置され、
上記計量盤は、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記容器側取り出し孔を覆う仕切り板部を備え、上記2以上の計量桝は、この仕切り板部に対し上記中心軸を中心とし上記容器側取り出し孔の偏心位置と対応する特定円弧上に互いに離して配置され、かつ、上記各計量桝は互いに異なる内容積に設定された内部空間と、上記中心軸方向両側のそれぞれに開口する開口とを有し、
上記固定キャップは、上記中心軸に直交する方向に拡がるように形成されて上記2以上の計量桝の固定キャップ側開口を覆う天板部を備え、上記外部取り出し孔は、この天板部に対し上記各計量桝が位置する特定円弧と対応する特定円弧上であって上記容器側取り出し孔とは異なる周方向位置に配置されている
ことを特徴とする定量取り出し装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の定量取り出し装置であって、
上記計量盤と、上記中心軸回りの回転変位が阻止された状態の計量盤以外の他の構成要素との内の一方には解除位置とロック位置との間を相互に位置変換するロックレバーが設けられ、他方には上記ロックレバーがロック位置に位置変換されることにより係合して上記計量盤の相対回転範囲を規制する周溝が設けられ、
上記周溝は、計量盤を中心軸回りに回転変位させたときにいずれかの計量桝の容器側開口が容器側取り出し孔と連通することになる計量位置において上記ロックレバーがロック位置に変換されると、この計量位置から、さらに計量盤を回転変位させてその計量桝の固定キャップ側開口が外部取り出し孔と連通することになる吐出位置までの間の周方向範囲に、上記計量盤の相対回転範囲を規制するように周方向の形成範囲が設定されている、定量取り出し装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定量取り出し装置であって、
上記計量盤の回転変位に伴い、上記2以上の計量桝のいずれか1つの計量桝の容器側開口が容器側取り出し孔と連通することになる計量位置と、その計量桝の固定キャップ側開口が外部取り出し孔と連通することになる吐出位置とに計量盤が位置付けられたとき、計量位置又は吐出位置である旨の情報及びその計量位置又は吐出位置に位置している計量桝により計量される被収容物の分量情報についての案内表示が、上記固定キャップの周方向基準位置に対し位置することになるように上記計量盤の外周面の周方向各位置に付加されている、定量取り出し装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定量取り出し装置であって、
上記計量盤の少なくとも計量桝は透明材料により形成されている一方、上記固定キャップの外周側位置には、上記計量盤の外周側から上記計量桝の内部が視認し得るように、周方向に拡がる周方向開口部が形成されている、定量取り出し装置。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定量取り出し装置であって、
上記2以上の計量桝は、中心軸方向の一側から他側に至るまでの内面形状が容器側取り出し孔の開口面形状と同一か、変化するにしても連続して変化するように設定されている、定量取り出し装置。
【請求項7】
請求項2に記載の定量取り出し装置であって、
上記容器トップは、その天板部の容器側の面として、容器側取り出し孔に向かう偏心ロート状のシュート面を備えている、定量取り出し装置。
【請求項8】
請求項7に記載の定量取り出し装置であって、
上記容器トップの天板部の外周囲から容器側に延びるように付設された取付筒部と、この取付筒部の内周面に内嵌保持される補助容器トップとを備え、
上記補助容器トップは、上記取付筒部に内嵌保持されることにより上記容器側取り出し孔に対し連通する先端孔と、この先端孔に向かう偏心ロート状のシュート面部とを備え、このシュート面部により上記シュート面が構成されている、定量取り出し装置。
【請求項9】
請求項8に記載の定量取り出し装置であって、
上記補助容器トップは、上記シュート面部と、上記容器トップの天板部との間の空間に対し防湿剤を保持するように形成された防湿材保持部を備えている、定量取り出し装置。
【請求項10】
請求項1〜請求項9のいずれかに記載の定量取り出し装置が容器本体に装着されてなる、ことを特徴とする定量取り出し装置付き容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−30788(P2008−30788A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205274(P2006−205274)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【出願人】(000206185)大成化工株式会社 (83)
【Fターム(参考)】