説明

寄生虫性疾患の処置のためのスピロ−インドール誘導体

本発明は、興味深い医薬特性を有する有機化合物に関する。特に、本化合物は、感染、例えば熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫、クルーズトリパノソーマおよび例えば、ドノバンリーシュマニアのようなリーシュマニア属の寄生虫が原因の感染の処置および/または予防に有用である。本発明はまた、該化合物を含む医薬組成物、ならびにその製造方法にも関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

〔式中、
mは1または2であり;
R1はH、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アミンまたはアリールであり、所望により1個以上の置換基で置換されていてよく;
R2はH、アルキル、アリールアルキルまたはアルコキシカルボニルであり;
R3はHまたはアルキルであり;
R4はH、アルキル、ヒドロキシアルキル、−COODであり、ここで、Dはアルキル基であるか、またはR3およびR4はヘテロシクロ環の一部を成し;
R5はHまたはアルキルであり;
nは1、2または3であり;そして
AとBは、縮合して、非置換または置換単環式または多環式アレーンまたはヘテロアレーンの一部を成す;
ただしAとBが縮合し、非置換インドールの2位および3位の位置となり、nが1または2であり、R2およびR3がHであり、mが1であり、そしてR1がスピロオキシインドールの6位にあるとき、
R1、R4およびR5は全てがHではないか;または
R1がHであるとき、R5がHであるときR4はメチルではなく、そしてR4がHであるときR5はメチルではなく;または
R1がBrであるとき、R4およびR5は両方がHではなく、そしてR5がHであるときR4はメチルではなく、そしてR4がHであるときR5はメチルではない。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項2】
式(II):
【化2】

〔式中:
mは1または2であり;
R1はH、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アミンまたはアリールであり、所望により1個以上の置換基で置換されていてよく;
R2はH、アルキル、アリールアルキルまたはアルコキシカルボニルであり;
R3はHまたはアルキルであり;
R4はH、アルキル、ヒドロキシアルキル、−COODであり、ここで、Dはアルキル基であるか、またはR3およびR4はヘテロシクロ環の一部を成し;
R5はHまたはアルキルであり;
nは1、2または3であり;そして
AとBは、縮合して、非置換または置換単環式または多環式アレーンまたはヘテロアレーンの一部を成す。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項3】
AとBが縮合し、非置換または置換インドールの一部を形成する、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項4】
mが1であり、そしてR1がClであり、かつスピロオキシインドールの6位にある、請求項1〜3のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項5】
nが1であり、R3がHであり、そしてR4とR5の一方がメチルである、請求項1〜4のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグを、薬学的に許容される賦形剤、希釈剤または担体および所望により第二の医薬物質と共に含む、医薬組成物。
【請求項7】
医薬として使用するための、請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項8】
寄生虫性感染の処置および/または予防用医薬の製造のための、式(III):
【化3】

〔式中、
mは1または2であり;
R1はH、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アミンまたはアリールであり、所望により1個以上の置換基で置換されていてよく;
R2はH、アルキル、アリールアルキルまたはアルコキシカルボニルであり;
R3はHまたはアルキルであり;
R4はH、アルキル、ヒドロキシアルキル、−COODであり、ここで、Dはアルキル基であるか、またはR3およびR4はヘテロシクロ環の一部を成し;
R5はHまたはアルキルであり;
nは1、2または3であり;そして
AとBは、縮合して、非置換または置換単環式または多環式アレーンまたはヘテロアレーンの一部を成す。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグの使用。
【請求項9】
寄生虫による感染が原因の疾患の処置および/または予防に使用するための、式(III):
【化4】

〔式中、
mは1または2であり;
R1はH、ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、アミンまたはアリールであり、所望により1個以上の置換基で置換されていてよく;
R2はH、アルキル、アリールアルキルまたはアルコキシカルボニルであり;
R3はHまたはアルキルであり;
R4はH、アルキル、ヒドロキシアルキル、−COODであり、ここで、Dはアルキル基であるか、またはR3およびR4はヘテロシクロ環の一部を成し;
R5はHまたはアルキルであり;
nは1、2または3であり;そして
AとBは、縮合して、非置換または置換単環式または多環式アレーンまたはヘテロアレーンの一部を成す。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項10】
(1R,3S)−5',7−ジクロロ−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[β−カルボリン−1,3'−インドール−2'(1'H)−オンの薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。
【請求項11】
(1R,3S)−5',7−ジクロロ−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[β−カルボリン−1,3'−インドール−2'(1'H)−オン。
【請求項12】
(1R,3S)−5'−クロロ−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[β−カルボリン−1,3'−インドール−2'(1'H)−オン。
【請求項13】
(1R,3S)−5'−クロロ−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロスピロ[β−カルボリン−1,3'−インドール−2'(1'H)−オンの薬学的に許容される塩、エステルまたはプロドラッグ。

【公表番号】特表2011−518852(P2011−518852A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506638(P2011−506638)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【国際出願番号】PCT/EP2009/053902
【国際公開番号】WO2009/132921
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(504389991)ノバルティス アーゲー (806)
【Fターム(参考)】