説明

対話型入力システムおよび方法

対話型入力装置(50)は、視点が異なり、関心領域を含む少なくとも部分的に重なる複数の視野を備えた複数の撮像装置(70)を有している。少なくとも2つの撮像装置は、その焦点距離が異なっている。処理機構(70、54、56)は、ポインタの存在を検出し、関心領域内のポインタの位置を求めるように、撮像装置で得られた画像データを処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対話型入力システムまたはタッチシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチシステムは、当該技術にとって公知であり、ユーザ入力を発生させるためのポインタが接触するタッチ面を備えたタッチスクリーン、すなわちパネルなどが通常含まれる。タッチ面に対するポインタ接点は、検出され、タッチ面内の該接点の領域に応じて、対応する出力の生成に用いられる。一般的なタッチシステムでは、アナログ抵抗方式、電磁方式、容量方式、音声方式、または機械視覚方式を利用して、タッチ面に対するポインタの相互作用を識別する。
【0003】
例えば、2001年7月5日に出願され(PCT/CA01/00980号)、2002年1月10日に公開された、本出願の譲受人であるSMART Technologies Inc.に譲渡されている国際公開WO 02/03316号は、コンピュータが生成した画像が表示されるタッチ面を規定するタッチスクリーンを有するカメラベースのタッチシステムを開示している。該タッチシステムでは、用途に応じて、前面または背面投影装置を用いてタッチ面上に可視画像を投影できる。また、長方形のベゼルまたはフレームがタッチ面を囲み、複数の広角デジタルカメラをフレームの複数の角の位置で支持している。これらのデジタルカメラは、タッチ面全体を含む、異なる視点からタッチ面全体を概ね見渡す、視野の重なり領域を有している。複数のデジタルカメラは、タッチ面を見渡す複数の画像を取得し、画像データを生成する。デジタルカメラで取得された画像データは、取得された画像データ内にポインタが存在するか否かを判断するためにデジタルシグナルプロセッサにより処理される。デジタルシグナルプロセッサは、取得した画像データ内にポインタが存在すると判断すると、ポインタの特徴データをマスタコントローラに送り、マスタコントローラは、ポインタの特徴データを処理し、三角測量を用いてタッチ面に対応する(x,y)座標で表されるポインタの位置を求める。ポインタ座標データは、1つまたは2つ以上のアプリケーションプログラムを実行するコンピュータに送られる。コンピュータは、ポインタ座標データを用いて、タッチ面上に表示されるコンピュータが生成した画像を更新する。タッチ面上のポインタ接点は、文章や図面として記録することが可能であり、コンピュータにより実行されるアプリケーションプログラムの実行制御に使用できる。
【0004】
教育機関などの多くの環境では、多人数の集団がプレゼンテーションを見ることができるように大規模なタッチシステムが求められている。この要求を満たすように、Hillらによる本出願の譲受人であるSMART Technologies Inc.に譲渡されている米国特許出願第10/750,219号に開示されているような大規模タッチシステムが開発されている。この大規模タッチシステムは、複数の入力副領域を持つタッチパネルを備えている。これら入力副領域は、一般に隣接する入力表面を規定するように重なっている。各座標入力副領域は、入力表面の割り当てられた部位を見渡す異なる視点を持つ一式の広角デジタルカメラを備えている。各入力副領域は、複数のデジタルカメラで取得された画像データを処理し、入力表面の割り当てられた部位のポインタ接点に対応するポインタ座標データを生成する。ポインタ座標データは、入力表面上に表示されている画像データを更新するように処理される。ポインタ接点が、隣接する、重ならない座標入力副領域上にある場合、座標入力副領域は、取得された複数の画像を処理してポインタ座標データを導き出し、導き出されたポインタ座標データを用いてポインタの位置を三角測量し、入力表面の関連するポインタの接触位置を求める。ポインタ接点が、隣接する、重なる座標入力副領域上にある場合、重なる各座標入力副領域は取得された複数の画像を処理してポインタ座標データ導き出し、導き出されたポインタデータを用いてポインタの位置を三角測量する。その後、重なる複数の座標入力副領域によって生成された三角測量された複数の位置は、所定のロジックにしたがって処理され、タッチ面の対応するポインタの接触位置が求められる。
【0005】
前述のタッチシステムは非常に良好に動作するが、タッチ面のサイズが大きくなると解像度の問題が発生する。通常、各カメラには、タッチ面全体を見渡すように非常に広い視野を備えたカメラが採用されている。しかしながら、1つまたは2つ以上のカメラから離れた位置のタッチ面にポインタが接触した場合、ポインタはこれらのカメラに非常に小さく写ることがある。実際、複数のカメラに対して、ポインタは1つまたは2つのピクセルの幅にしか見えず、ポインタ検出が困難であり、信頼性が低下することがある。当然、特に非常に大きい複数のタッチ面を備えたタッチシステムにおいては、ポインタ検出を改良する要望がある。
【0006】
本発明の目的は、新規の対話型入力システム及び方法を提供することである。
【発明の概要】
【0007】
上記目的を達成する本発明の一実施形態は、異なる視点を備え、関心領域を含む、少なくとも部分的に重なる複数の視野を有し、焦点距離が異なる、少なくとも2つの撮像装置と、
ポインタの存在を検出し、前記関心領域内の前記ポインタの位置を求めるように前記撮像装置で得られた画像データを処理する処理機構と、
を有する対話型入力システムである。
【0008】
上記一実施形態では、複数の撮像装置の少なくともいくつかは対で配置されている。対の一方の撮像装置は広い視野を備え、対の他方の撮像装置は狭い視野を備えている。広い視野は狭い視野を完全に含んでいる。対の撮像装置は垂直方向に積載されていてもよく、横に並べられていてもよい。
【0009】
また、一実施態様では、タッチ面が関心領域に対応している。対の撮像装置はタッチ面の角に隣接して配置されている。対の2つの撮像装置はタッチ面を概ね横切るように見渡している。撮像装置対において、処理機構は、所望のレベルの確信を持って前記画像データ内にポインタが存在していると信じられるか否かを判断するように、対の撮像装置によって得られた画像データを処理し、ポインタの位置を求めるように画像データをさらに処理する。所望のレベルの確信は、閾値の大きさを超えたポインタが存在していることである。処理機構は、少なくとも1つのポインタの存在とポインタ位置とを確認するように、対の撮像装置によって得られた画像データを処理する。
【0010】
また、本発明の他の実施形態は、画像を見ることができるタッチ面と、
前記タッチ面を含む少なくとも部分的に重なる複数の視野を有し、各々が異なる焦点距離を有する撮像装置を少なくとも2つ有する、前記タッチ面の周辺の撮像アセンブリと、
少なくとも1つのポインタの前記タッチ面に対応する位置を求めるように、前記複数の撮像アセンブリによって生成されたデータを処理する処理機構と、
を有するタッチシステムである。
【0011】
本発明のさらなる他の実施形態は、視点が異なり、関心領域を含む視野を備え、焦点距離が異なる、少なくとも2つの画像センサを備えたカメラアセンブリと、
前記関心領域内の1つまたは2つ以上のポインタを検出するように前記カメラアセンブリによって得られた画像データを処理する処理機構と、
を有する対話型入力システムである。
【0012】
本発明の対話型入力システム及び方法では、1つまたは2つ以上の撮像装置からポインタが離れている場合でも、信頼性のあるポインタ検出が実現できることで有利である。さらに、焦点距離が異なる複数の撮像装置が同じ対象を撮像し、複数の撮像装置を校正してポインタの位置を確認するために、複数の撮像装置から得られた複数の画像から抽出されたデータを使用できる場合もある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
各実施形態は、以下の添付図面を参照することでより詳細に開示される。
【0014】
図1は、カメラベースの対話型入力システムの正面図である。
【0015】
図2は、図1の対話型入力システムの回路図である。
【0016】
図3は、図2のタッチパネルの角を拡大した正面図である。
【0017】
図4は、図2のタッチパネルの一部を構成するカメラアセンブリの正面図である。
【0018】
図5は、2つのカメラアセンブリの視野を示す図2のタッチパネルの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1及び図2には、カメラベースのタッチシステムが示され、符号50によって識別される。カメラベースのタッチシステム50は、内容が参照により本明細書に援用される、本出願の譲受人であるSMART Technologies Inc.に譲渡されている前述の国際公開WO 02/03316号に開示されているタッチシステムと同様である。
【0020】
図から分るように、タッチシステム50は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)ベースのマスタコントローラ54に結合されたタッチパネル52を有している。マスタコントローラ54は、コンピュータ56にも結合されている。コンピュータ56は、1つまたは2つ以上のアプリ−ケーションプログラムを実行し、コンピュータ生成画像出力を投影装置58に供給する。投影装置58は、それに対して、タッチスクリーン52の面60上で見ることができるコンピュータ生成画像を表示する。タッチパネル52、マスタコントローラ54、コンピュータ56および投影装置58は、タッチ面60上のポインタ接点を、文章や図面として記録することや、コンピュータ56で実行される複数のアプリケーションプログラムの実行を制御するために使用できるように、閉ループを構成している。
【0021】
タッチ面60は、内容が参照により本明細書に援用される、本出願の譲受人であるSMART Technologies, Inc.に譲渡されている、2005年12月6日に出願されているAkitt他による米国特許明細書第6,972,401号に開示されているものと同様のベゼル、つまりフレーム62によって境界が定められている。DSPベースのデジタルカメラアセンブリ70は、オンボード処理能力を備え、図3及び4でもよく分るように、タッチ面60上の各角に隣接して配置され、ベゼル62内に収容されている。本実施形態において、各デジタルカメラアセンブリ70は、タッチ面60を見渡す1対のカメラセンサ72及び74と、両カメラセンサと通信をする処理ユニット(不図示)とを有する。カメラセンサ72及び74の焦点距離は、後述するように異なっている。各デジタルカメラアセンブリ70のカメラセンサ72及び74は、一方が他方に垂直方向に積載されている。カメラセンサ72及び74の光軸は、タッチ面60の対角線と揃えられ、各光軸はタッチ面60の筋向いの角を2等分する。
【0022】
各デジタルカメラアセンブリ70の下側のカメラセンサ72は、カメラセンサ72の視野を広くして下側のカメラセンサ72でタッチ面60全体を見るように広角レンズを備える。各デジタルカメラアセンブリ70の上側のカメラセンサ74は、カメラセンサ74の視野を長く狭くして上側のカメラセンサ74でタッチ面60の一部だけを見るように狭角レンズを備える。本実施形態では、下側のカメラセンサ72は、約95°の視野を有し、上側のカメラセンサ74は、約30°から60°までの範囲の視野を有している。しかしながら、当業者であれば、下側のカメラセンサ72と上側のカメラセンサ74には他の視野の組み合わせも選択可能なことが分るであろう。カメラセンサ72及び74は、一方が他方に積載されているため、図5に示すように、下側のカメラセンサ72の視野(FOV1)は、上側カメラセンサ74の視野(FOV2)を完全に含んでいる。このように、上側のカメラセンサ74は、デジタルカメラアセンブリ70から離れた複数のポインタを正確に検出するのに最適であり、下側のカメラセンサ72は、デジタルカメラアセンブリ70の近くの複数のポインタを正確に検出するのに最適である。
【0023】
タッチシステム50の動作中、各デジタルカメラアセンブリ70のカメラセンサ72及び74は、タッチ面60を見渡し、複数の画像を取得する。各デジタルカメラアセンブリ70において、各カメラセンサ72及び74によって取得された画像データは、ポインタが、取得された各画像内に存在していると所望のレベルの確信を持って信じられるか(すなわち、取得した画像内におけるポインタがある閾値サイズ以上である)否かを判断するために処理ユニットによって処理される。当然、ポインタがデジタルカメラアセンブリ70から離れていると、その上側のカメラセンサ74だけが所望の精度レベルでポインタの存在を検出することになり、ポインタがデジタルカメラアセンブリ70の近くにあると、その下側のカメラセンサ72だけが所望の精度レベルでポインタの存在を検出することになる。ポインタが複数の取得された画像の1つに存在していると所望のレベルの確信を持って判断されると、取得された画像内のポインタ位置を識別するように、ポインタの特徴データが取得された画像から抽出される。ポインタが、取得された両方の画像に所望のレベルの確信を持って存在していると判断されると、ポインタが大きく写っている取得された画像からポインタの特徴データが抽出される。
【0024】
各デジタルカメラアセンブリ70によって抽出されたポインタ特徴データは、マスタコントローラ54に送信され、それに対してマスタコントローラ54は、タッチ面60上のポインタ接点を囲む境界を定めているボックスを求めて、(x,y)座標で表されるポインタの位置が計算できるように、ポインタ特徴データを、内容が参照により本明細書に援用される、本出願の譲受人であるSMART Technologies, Inc.に譲渡されている、2005年10月4日に出願されているMorrison他による米国特許明細書第6,954,197号に開示されているものと同様の方法で処理する。
【0025】
ポインタ座標データは、コンピュータ56に報告され、それに対してコンピュータ56は、ポインタ接点が書き込みイベントの場合はポインタ座標データを文章や図面として記録し、ポインタ接点がマウスイベントの場合はポインタ座標データをコンピュータ56によって実行されている動作中のアプリケーションプログラムに入力する。上述したように、コンピュータ56は、タッチ面60上に表示されている画像がポインタ動作を反映するように、投影装置58に送られる画像データの更新も行う。
【0026】
必要ならば、ポインタの存在を確認するように、各デジタルカメラアセンブリ70の上側と下側の両方のカメラセンサ72及び74について、ポインタの存在の判断中に、画像処理結果を比較することができる。また、取得した各画像内のポインタの位置を確認するように、取得した各画像のポインタ特徴データを生成して比較することもできる。また、ポインタがタッチ面60に向けて移動したとき、各デジタルカメラアセンブリ70のカメラセンサ72及び74の両方が同じポインタを見るので、取得した各画像から抽出されたポインタデータをデジタルカメラアセンブリ70のカメラセンサ72及び74の校正に使用できる。
【0027】
デジタルカメラアセンブリ70は、広角カメラセンサ72の視野が狭角カメラセンサ74の視野を完全に含む、垂直方向に積載されたカメラセンサ72及び74を有していると説明したが、当業者であればカメラアセンブリの他の構成も可能であることが理解されるであろう。例えば、広角カメラセンサ72の視野が狭角カメラセンサ74の視野を完全に含む状態のままで、デジタルカメラアセンブリ70のカメラセンサ72及び74を、横に並べてもよい。もちろん、他のカメラセンサの向きも可能である。また、広角カメラセンサ72の視野は、狭角カメラセンサ74の視野を完全に含んでいる必要はない。広角カメラセンサの視野と狭角カメラセンサの視野は、もちろん部分的に重なっているだけでもよい。当然、この構成では、冗長性が減少する。
【0028】
上述した実施形態では、各カメラアセンブリ70が1つの処理ユニットと通信する2つのカメラセンサ72及び74を有する構成を示したが、各カメラセンサは対応する処理ユニットと通信してもよい。この場合、各カメラアセンブリ70の処理ユニットは、どちらの処理ユニットがポインタデータをマスタコントローラ54に提供するかを決定するために通信する。ポインタが一方のカメラセンサから最もよく見えるが、ポインタが他方のカメラセンサからより良く見える方向に移動している状態では、両処理ユニットはポインタを追跡する責任が一方の処理ユニットから他方に渡されて正確なポインタ追跡を保証するようにポインタデータを互いにやりとりすることができる。
【0029】
上述したようにタッチシステム50は、タッチ面60の上部の両角に隣接して配置された1対のデジタルカメラアセンブリ70を有している。当業者は、前述のHillらによる米国特許出願第10/750,219号に記述されているように、特にタッチ面が非常に大きい場合、複数の追加のカメラアセンブリ70をタッチ面60の周辺の周囲に配置することができることを理解するであろう。
【0030】
当業者に理解されるように、ポインタは、指、能動または受動スタイラスまたは他の物体、スポットライトや他の放射、またはカメラから見ることができる他の指示器であってもよい。本実施形態では、複数のデジタルカメラを含むタッチシステムとして説明したが、画像を生成することができるリニア光学センサなどの他の撮像装置を採用することもできる。
【0031】
上述した実施形態では、タッチ面のポインタ接点が検出され、追跡されている。当業者は、タッチ面は必ずしも必要ではなく、撮像装置によって見ることができる2次元平面に交差するポインタまたは3次元体積中のポインタを検出し、追跡できることも理解するであろう。
【0032】
これまで実施形態を説明し図示したが、併記の請求の範囲によって定まる本発明の精神と範囲から逸脱することなく、さまざまな変形や修正が可能なことも当業者は理解するであろう。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
視点が異なり、関心領域を含む、少なくとも部分的に重なる複数の視野を備え、焦点距離が異なる、少なくとも2つの撮像装置と、
ポインタの存在を検出し、前記関心領域内の前記ポインタの位置を求めるように前記撮像装置で得られた画像データを処理する処理機構と、
を有する対話型入力システム。
【請求項2】
前記複数の撮像装置の少なくともいくつかは対で配置され、前記対の一方の前記撮像装置は広い視野を有し、各前記対の他方の前記撮像装置は狭い視野を有する請求項1記載の対話型入力システム。
【請求項3】
前記広い視野が前記狭い視野を完全に含む請求項2記載の対話型入力システム。
【請求項4】
全ての前記撮像装置が対に構成されている請求項2記載の対話型入力システム。
【請求項5】
前記対の前記撮像装置が垂直方向に積載された請求項4記載の対話型入力システム。
【請求項6】
前記対の前記撮像装置が横に並べられている請求項4記載の対話型入力システム。
【請求項7】
前記関心領域に対応するタッチ面をさらに有する請求項4記載の対話型入力システム。
【請求項8】
前記対の前記撮像装置は前記タッチ面の複数の角に隣接して配置され、前記対の前記撮像装置が前記タッチ面を概ね横切るように見渡す請求項7記載の対話型入力システム。
【請求項9】
前記撮像装置対において、前記処理機構は、所望のレベルの確信を持って前記画像データ内にポインタが存在していると信じられるか否かを判断するように、前記対の前記撮像装置によって得られた前記画像データを処理し、前記ポインタの位置を求めるように前記画像データをさらに処理する請求項8記載の対話型入力システム。
【請求項10】
前記所望のレベルの確信は、閾値の大きさを超えたポインタが存在していることである、請求項9記載の対話型入力システム。
【請求項11】
前記処理機構は、少なくとも1つのポインタの存在とポインタ位置とを確認するように、各前記対の前記撮像装置によって得られた前記画像データを処理する請求項9記載の対話型入力システム。
【請求項12】
画像を見ることができるタッチ面と、
前記タッチ面を含む少なくとも部分的に重なる複数の視野を有し、各々が異なる焦点距離を有する撮像装置を少なくとも2つ有する、前記タッチ面の周辺の撮像アセンブリと、
少なくとも1つのポインタの前記タッチ面に対応する位置を求めるように、前記複数の撮像アセンブリによって生成されたデータを処理する処理機構と、
を有するタッチシステム。
【請求項13】
前記撮像アセンブリの一方の前記撮像装置は前記タッチ面全体を概ね含む広い視野を有し、前記撮像アセンブリの他方の前記撮像装置は狭い視野を有する請求項12記載のタッチシステム。
【請求項14】
前記撮像アセンブリの前記撮像装置が垂直方向に積載された請求項13記載のタッチシステム。
【請求項15】
前記撮像装置の対が横に並べられている請求項14記載のタッチシステム。
【請求項16】
前記撮像アセンブリはポインタの存在を検出するように得られた画像データを処理し、前記ポインタが一番よく見える各前記撮像アセンブリの前記撮像装置によって得られた画像データが前記処理機構によって処理される請求項12記載のタッチシステム。
【請求項17】
前記撮像アセンブリの前記撮像装置は得られた前記画像データを使用して、前記ポインタの存在を確認する請求項16記載のタッチシステム。
【請求項18】
前記タッチ面は長方形であり、前記撮像装置アセンブリは、少なくとも隣接する2つの対向している角に配置される請求項16記載のタッチシステム。
【請求項19】
視点が異なり、関心領域を含む視野を備え、焦点距離が異なる、少なくとも2つの画像センサを備えたカメラアセンブリと、
前記関心領域内の1つまたは2つ以上のポインタを検出するように前記カメラアセンブリによって得られた画像データを処理する処理機構と、
を有する対話型入力システム。
【請求項20】
前記カメラアセンブリにおいて、前記処理機構は、所望のレベルの確信を持って前記画像データ内にポインタが存在していると信じられるか否かを判断するように、前記カメラアセンブリの前記画像センサによって得られた画像データを処理し、前記ポインタの位置を求めるように前記画像データをさらに処理する請求項19記載の対話型入力システム。
【請求項21】
前記所望のレベルの確信は、閾値の大きさを超えたポインタが存在していることである請求項20記載の対話型入力システム。
【請求項22】
前記処理機構は、少なくとも1つのポインタの存在とポインタ位置とを確認するように、複数の前記画像センサによって得られた前記画像データを処理する請求項20記載の対話型入力システム。
【請求項23】
前記カメラアセンブリの前記画像センサが垂直方向に積載された請求項19記載の対話型入力システム。
【請求項24】
前記カメラアセンブリの前記画像センサが横に並べられている請求項19記載の対話型入力システム。
【請求項25】
前記カメラアセンブリは、1対の画像センサを有し、前記対となる一方の画像センサは広い視野を備え、各前記対となる他方の画像センサは狭い視野を備える請求項19記載の対話型入力システム。
【請求項26】
前記カメラアセンブリにおいて、前記処理機構は、所望のレベルの確信を持って前記画像データ内にポインタが存在していると信じられるか否かを判断するように、前記カメラアセンブリの各前記画像センサによって得られた画像データを処理し、前記ポインタの位置を求めるように前記画像データをさらに処理する、請求項25記載の対話型入力システム。
【請求項27】
前記所望のレベルの確信は、閾値の大きさを超えたポインタが存在していることである請求項26記載の対話型入力システム。
【請求項28】
前記処理機構は、少なくとも1つのポインタの存在とポインタ位置とを確認するように、複数の前記画像センサによって得られた前記画像データを処理する請求項26記載の対話型入力システム。
【請求項29】
前記関心領域に対応するタッチ面をさらに有する請求項25記載の対話型入力システム。
【請求項30】
前記カメラアセンブリは、前記タッチ面の複数の角に隣接して配置され、前記カメラアセンブリの前記撮像システムが前記タッチ面を概ね横切るように見渡す請求項29記載の対話型入力システム。

【公表番号】特表2010−511945(P2010−511945A)
【公表日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−539578(P2009−539578)
【出願日】平成19年12月4日(2007.12.4)
【国際出願番号】PCT/CA2007/002184
【国際公開番号】WO2008/067660
【国際公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(592221263)スマート テクノロジーズ ユーエルシー (15)
【氏名又は名称原語表記】SMART TECHNOLOGIES ULC
【Fターム(参考)】