説明

対話式の玩具

線路配置と、線路に沿って進むように構成された複数の車両と、線路に着脱可能に結合された複数の目的地とを含む対話式の玩具トレインシステム。車両は、互いに通信するように構成され、車両は、目的地の1つ又は複数と通信するように更に構成される。システムは、ネットワークプロトコルを有する赤外線玩具ネットワークを含み、どれが存在しどれが存在しないかを判定し、それによって複数の車両及び目的地が知的に干渉なく会話できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001]本願は、2009年10月6日出願の米国特許仮出願第61/249,227号の非仮出願であり、同願の優先権を主張する。同願の内容を、参照により本明細書に組み込む。
【背景技術】
【0002】
[0002]何年にもわたって子供達は、玩具トレインセット等の車両を含めて、人形、戦闘人形等の玩具で遊ぶことを楽しんできた。玩具トレインセットは、鉄道模型セット、遠隔制御式のセット、及び木製のセット等の多くの異なる形で売られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0003]本発明の玩具トレインシステムは、(1)自由遊び、(2)音と光の遊び、及び、(3)誘導式の遊びという3つのタイプの遊びを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
自由遊び中、ユーザは、いかなる電子的な対話もなく遊ぶことができ、他のシステムに類似の遊びを体験することができる。音と光の遊びでは、ユーザは、更なる次元の電子的な因果関係の遊びを得られる。誘導式の遊びでは、キャラクタがユーザに完了すべき特有のタスクを与え、遊び中に遊びのシナリオを提案する。
【0005】
[0004]玩具トレインシステムは、多くの車両並びに固有の対話式の訓練用停車場及び目的地を含み、無数の異なる遊びパターンを作り出す。子供達は、いつでも玩具トレインシステムと遊びながら対話し、固有の遊びを体験することができる。
【0006】
[0005]本発明は一般に、トレインシステムの構成要素とユーザの間に対話性を提供するために電子技術を組み込む玩具トレインシステムを対象とする。
[0006]低い製品コスト及び豊富な遊び体験が望ましいことに基づいて、本発明に関連して多くの設計上の難題が存在した。それぞれの難題自体は、更なるコスト及び外部回路の複雑さなしでは容易に解決されなかった。全てを足し合わせると、全体的な設計及びコスト上の難題は、標準的な解決策を全て排除してしまった。本発明に関係する特定の目標を実現するために、本発明は、Cypress PSoCマイクロコントローラ(例えば、Cypress Semiconductor Corporationから入手可能なCY8C21323)の動的な構築ブロック特徴を組み込み、ユーザモジュール及び内部回路経路選択のリストをコンパイルして簡略化し(コストを下げた)、設計上の難題を解決した(要件を満たした)。Cypress PSoCマイクロコントローラは、アナログ及びデジタル論理回路並びにプログラム可能な相互接続の構成可能なブロックを含む。これらの構成可能なブロックにより、設計要件に基づいて、カスタマイズされた周辺構成を作り出すことができる。Cypress PSoCマイクロコントローラは、動的な構造を有し、特定のタスクに応じてブロックを動かすことができる。言い換えれば、マイクロコントローラのピンの機能性は、動的に変化することができる。
【0007】
[0007]本発明の遊び構成要素(例えば、車両)は物理的に小さいデバイスであるため、電源の寸法は考慮すべき問題であった。現在、大部分の音と光の玩具の設計は3つの電池を使用するが、これは、電池寸法が大きいため選択肢ではなかった。遊び構成要素は、2つの「AAA」アルカリ性電池等、より小さい寸法の電池を使用する必要があった。これは、電池の寿命全体にわたって2.2から3.0VDCの電圧源を提供する。大部分の低コストの電子機器は3.3V(より新しいICの場合は2.7V)以上で動作するため、これらの電池だけではこの要件を支持することができない。1つの解決策は、直流−直流変換器を使用して電池電圧を3.3Vに上昇させ、電池の有用寿命全体にわたってその電圧を調節することである。これは通常、外部の直流−直流電力ICによって実現されるが、許容できないコスト及び更なる基板の複雑さを加えるはずである。これを実現するために、Cypress PSoCマイクロコントローラ内の内部スイッチモードポンプを可能にし、マイクロコントローラ及び他の外部デバイスが3.3Vと5Vの何れの直流でも動作できるようにした。この構成では、低コストで、あまり複雑でない、PSoC解決策内部の本発明の一実施形態による玩具トレインシステムが実現された。
【0008】
[0008]本発明は、低速と高速(例えば、約20kB/秒以上)の両方の赤外線通信を利用する。IRエミッタを介してIR識別システムIDコードを送るために(低速の赤外線トランスミッタSIR TXを使用)、38kHzの搬送波上で変調すべき1000bpsのデータ速度で動作する汎用非同期式受信トランスミッタ(UART)が使用された。これを実現するために、ICピンでのUARTの出力が反転され、38kHzのクロック信号でこの信号を論理ANDにした。この解決策は、INVERTER及びANDゲート機能を実現するのに適切な論理ゲートを有する追加のICを必要としたはずである。本発明でこのシリアルデータストリームを実現するために、PSoCユーザブロックを使用する内部のUARTトランシーバ及び38kHzのカウンタが作られた。UART信号出力を内部で反転させ、38kHzのカウンタを論理ANDにすることによって、更なる外部の構成要素がなくても、シリアルデータストリームは単一の出力ピンへ運ばれた。
【0009】
[0009]IRエミッタを介してIRデータストリーム又はファイルを送るには(高速の赤外線トランスミッタFIR TXを使用)、455kHzの搬送波上で変調すべき20kbpsのデータ速度で動作する別の汎用非同期式受信トランスミッタ(UART)が必要であった。これを実現するために、ICピンでのUARTの出力が反転され、455kHzのクロック信号でこの信号を論理ANDにした。この解決策は、INVERTER及びANDゲート機能を実現するのに適切な論理ゲートを有する追加のICを必要としたはずである。本発明でこのシリアルデータストリームを実現するために、PSoCユーザブロックを使用する内部のUARTトランシーバ及び455kHzのカウンタが作られた。UART信号出力を内部で反転させ、455kHzのカウンタを論理ANDにすることによって、更なる外部の構成要素がなくても、シリアルデータストリームは単一の出力ピンへ運ばれた。
【0010】
[0010]38kHzに変調された搬送波とともにSIR TX信号を受けるために(低速の赤外線レシーバSIR RXを使用)、Vishay、Sharp、Panasonic等によって生産されている製品に類似の外部のIRレシーバモジュールが使用された。検出された信号出力は、Cypress PSoC上の信号ピンに直接接続され、アクティブなCOMPARATORユーザブロックに内部で接続される。この比較器は、データストリームを受けているときに内部割込みを生成し、UART RXブロックの入力を内部に送る。この比較器は、PSoCの1つのピンのみを使用して、入ってくるデータ線を調整するだけでなく、UART RX入力も送る。
【0011】
[0011]455kHzに変調された搬送波とともにSIR TX信号を受けるために(高速赤外線レシーバFIR RXを使用)、Vishayによって生産されている製品に類似の外部のIRレシーバモジュールが使用された。検出された信号出力は、Cypress PSoC上の信号ピンに直接接続され、アクティブなCOMPARATORユーザブロックに内部で接続される。この比較器は、データストリームを受けているときに内部割込みを生成し、UART RXブロックの入力を内部に送る。この比較器は、PSoCの1つのピンのみを使用して、入ってくるデータ線を調整するだけでなく、UART RX入力も送る。
【0012】
[0012]本発明の別の特徴は、可聴音を再生できることである。これは通常、カスタムマスクされたROM ICを必要とし、機械類の整備時間に数か月を要し、大きな費用及び時間の増大がなければ容易に変更することができない。Cypress PSoCマイクロコントローラ及び低コストの外部SPI FLASHメモリICを使用することによって、可聴音は、PSoCから外部のスピーカへ直接再生することができる。FLASH技術は回路内でプログラム可能であるため、この方法により、低コストで迅速なプログラミング解決策が可能になる。開発中にプログラム可能であり、同様に生産ライン上でプログラム可能であるため、ROMのマスキング料及び長いリードタイムはかからない。この手法は、PSoCの内部のSPIM、PRS8及びCNTR8ユーザブロックを利用しており、この設計に固有のものである。
【0013】
[0013]一実施形態による本発明の別の特徴は、より新しい音ファイルでキャラクタの以前のバージョンをアップグレードできることである。これは、FIR TX及びRXファイル転送能力を使用することによって実現される。新しい玩具が遊戯セットに導入されたとき、この新しい玩具は、新しい音ファイルを古い方の玩具へ直接送り、それによって最新の改訂に更新する。これは、子供のユーザにとってはシームレスのプロセスであるが、PSoCマイクロコントローラは、このタスクを実現するためにUART、SPIM及びCNTRユーザブロックを利用するように内部で再構成される。この動的再構成により、上記のタスクを全て実現するのに必要な柔軟性をこの設計に与えることができる。新しい音ファイルが一方のデバイスから他方のデバイスへうまく転送されたとき、これらのファイルは、外部FLASH ICの不揮発性メモリ内に記憶される。
【0014】
[0014]一実施形態では、本発明は、取り外し可能に互いに結合された複数の線路部分と、線路部分を通るように構成された複数の車両であって、車両のうちの少なくとも1つは電子機器モジュールを含み、この電子機器モジュールは、プロセッサ、赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタ、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバ及び出力モジュールを有する、複数の車両と、1つ又は複数の線路部分に取り外し可能に結合された複数の目的地であって、目的地のうちの少なくとも1つは電子機器モジュールを含み、この電子機器モジュールは、プロセッサ及び赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタを有する、複数の目的地とを含む対話式の玩具トレインセットを提供する。車両は、第1の目的地から送られる赤外線信号を、当該車両が第1の目的地に近接しているときに受けるように構成され、車両は、第1の目的地から赤外線信号を受けたことを表す赤外線信号を第2の目的地へ送るように構成され、それによって、第2の目的地は、車両が第1の目的地に近接していることをメモリ内に記録することができる。
【0015】
別の実施形態では、本発明は、電子機器モジュールを含む第1の車両であって、この電子機器モジュールは、プロセッサ、赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタ、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバ及び出力モジュールを有する、第1の車両と、電子機器モジュールを含む第2の車両であって、この電子機器モジュールは、プロセッサ、赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタ、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバ及び出力モジュールを有する、第2の車両とを備えた対話式の玩具トレインセットを提供する。第2の車両は、第1の車両によって送られる第1の赤外線信号を受けるように構成され、第1の赤外線信号は、第1の車両を識別するコードを含む。第2の車両の出力モジュールは、第1の赤外線信号を処理してコード及び遊びパターンの状態を求めた後、ランダムに選択された音声信号を生成するように構成される。第2の車両のトランスミッタは、第2の赤外線信号を送るように構成され、第2の赤外線信号は、第2の車両を識別するコードを含む。第1の車両は、第2の車両によって送られた第2の赤外線信号を受けるように構成される。第1の車両の出力モジュールは、第2の赤外線信号を処理して第2の車両を識別するコード及び遊びパターンの状態を求めた後、ランダムに選択された音声信号を生成するように構成される。
【0016】
[0015]本発明の他の態様は、詳細な説明及び添付の図面を考慮することによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】[0016]本発明の一実施形態による玩具トレインシステムの斜視図である。
【図2】[0017]図1に示す玩具トレインシステムの複数の線路部分の幾つかの図である。
【図3】[0018]図1に示す玩具トレインシステムの線路支持システムの柱脚の幾つかの図である。
【図4】[0019]図1に示す玩具トレインシステムの線路支持システムの柱脚の幾つかの図である。
【図5】[0020]図1に示す玩具トレインシステムの線路支持システムの基礎の幾つかの図である。
【図6】[0021]図1に示す玩具トレインシステムの線路支持システムのアームの幾つかの図である。
【図7】[0022]図1に示す玩具トレインシステムの線路支持システムのアームの幾つかの図である。
【図8】[0023]図1に示す玩具トレインシステムの線路支持システムのアームの幾つかの図である。
【図9】[0024]線路部分の一部及び線路支持システムからなる一構成の部分斜視図である。
【図10】[0025]図1に示す玩具トレインシステムとともに使用される複数の車両の斜視図である。
【図11】[0026]図10に示す車両内の電子機器モジュールのブロック図である。
【図12】[0027]図11に示す電子機器モジュールの概略図である。
【図13】[0028]図1に示すレベル1の目的地の電子機器モジュールのブロック図である。
【図14】[0029]図13に示す電子機器モジュールの概略図である。
【図15】[0030]図1に示すレベル2の目的地の電子機器モジュールのブロック図である。
【図16】[0031]図15に示す電子機器モジュールの概略図である。
【図17】[0032]図1の玩具トレインシステム内で使用される塔のアーチ(レベル2の目的地)の電子機器モジュールの概略図である。
【図18】[0033]図1の玩具トレインシステム内で使用される燃料補給所(レベル2の目的地)の電子機器モジュールの概略図である。
【図19】[0034]図1の玩具トレインシステム内で使用される積載場(レベル2の目的地)の電子機器モジュールの概略図である。
【図20】[0035]図1に示すレベル3の目的地の電子機器モジュールのブロック図である。
【図21】[0036]図17に示す電子機器モジュールの概略図である。
【図22】[0037]図1に示す玩具トレインシステムの概略図である。
【図23】[0038]本発明の一実施形態による車両18の状態図である。
【図24A】[0039]本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24B】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24C】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24D】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24E】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24F】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24G】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24H】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24I】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24J】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図24K】本発明の一実施形態による車両及び車両によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図である。
【図25】[0040]本発明の一実施形態によるレベル1の目的地104、詳細には橋のレベル1の目的地に関する状態図である。
【図26】本発明の一実施形態によるレベル1の目的地104、詳細にはトンネルのレベル1の目的地に関する状態図である。
【図27】[0041]本発明の一実施形態による洗車機の状態図である。
【図28A】[0042]本発明の一実施形態による洗車機の動作の様々な流れ図である。
【図28B】本発明の一実施形態による洗車機の動作の様々な流れ図である。
【図29】[0043]本発明の一実施形態による修理工場の状態図である。
【図30A】[0044]本発明の一実施形態による修理工場の動作の様々な流れ図である。
【図30B】本発明の一実施形態による修理工場の動作の様々な流れ図である。
【図31】[0045]本発明の一実施形態による採石場の状態図である。
【図32A】[0046]本発明の一実施形態による採石場の動作の様々な流れ図である。
【図32B】本発明の一実施形態による採石場の動作の様々な流れ図である。
【図33A】[0047]本発明の一実施形態による燃料補給所の動作の様々な流れ図である。
【図33B】本発明の一実施形態による燃料補給所の動作の様々な流れ図である。
【図33C】本発明の一実施形態による燃料補給所の動作の様々な流れ図である。
【図34A】[0048]本発明の一実施形態による中央連結ホイッスルの動作の様々な流れ図である。
【図34B】本発明の一実施形態による中央連結ホイッスルの動作の様々な流れ図である。
【図35A】[0049]本発明の一実施形態による積載場の動作の様々な流れ図である。
【図35B】本発明の一実施形態による積載場の動作の様々な流れ図である。
【図35C】本発明の一実施形態による積載場の動作の様々な流れ図である。
【図36A】[0050]本発明の一実施形態による氷洞の動作の様々な流れ図である。
【図36B】本発明の一実施形態による氷洞の動作の様々な流れ図である。
【図37】[0051]本発明の一実施形態によるサファリパークの動作の流れ図である。
【図38A】[0052]本発明の一実施形態による製材工場の動作の様々な流れ図である。
【図38B】本発明の一実施形態による製材工場の動作の様々な流れ図である。
【図39】[0053]本発明の一実施形態によるチャギントン(Chuggington)駅の動作の流れ図である。
【図40】[0054]本発明の一実施形態による円形機関車庫の状態図である。
【図41A】[0055]本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【図41B】本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【図41C】本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【図41D】本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【図41E】本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【図41F】本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【図41G】本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0056]本発明の何らかの実施形態について詳細に説明する前に、本発明はその適用分野において、以下の説明に記載し又は以下の図面に図示する構成要素の構造及び構成の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実行又は実施することが可能である。また、本明細書で使用する用語及び術語は説明を目的とし、限定と見なすべきではないことを理解されたい。
【0019】
[0057]本明細書では、図面について説明する際、上、下、下方、上方、後方、下部、前面、背面等、方向に関する言及を行うことがあるが、これらの言及は、図面(通常見たとおり)に対して便宜上行うものである。これらの方向は、文字通り解釈されるものではなく、又は、本発明をいかなる形でも限定しようとするものではない。更に、本明細書では、「第1の」、「第2の」及び「第3の」等の用語は、説明を目的として使用しており、相対的な重要性又は意義を指示又は暗示しようとするものではない。
【0020】
[0058]更に、本発明の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、及び、電子構成要素又はモジュールを含むことができ、これらについて、議論の目的で、構成要素の大部分がハードウェア内で単独で実施された場合のように図示及び記載することがあることを理解されたい。しかし、少なくとも一実施形態では、本発明の電子回路に基づく態様を、(例えば、一時的でないコンピュータ可読媒体内に記憶された)ソフトウェアで実施できることが、この詳細な説明を読めば当業者には理解されるであろう。従って、複数のハードウェア及びソフトウェアに基づくデバイス並びに複数の異なる構造上の構成要素を利用して本発明を実施できることに留意されたい。更に、後の段落に記載するように、図面に示す特有の機械的構成は、本発明の実施形態を例示するものであり、他の代替の機械的構成も可能である。
【0021】
[0059]図1は、本発明の一実施形態による玩具トレインシステム10を示す。トレインシステム10は、多くの異なる構成に組み立てることができる線路14を含む。線路14は、所望の構成を定めるように互いに結合された複数の線路部品(図2に示す)を含む。トレインシステム10はまた、多くの異なる構成で線路14を支持するように構成された複数の支持部品を有する線路支持システム(図3〜8に示す)を含む。1つの特定の構成を図9に示す。支持部品は、図3〜4に示すように、柱脚を形成するように組み立てることができる。柱脚は、更なる支持のために、図5に示す基礎に結合することができる。支持部品は、図6〜8に示すアームを受け取るように構成された1つ又は複数の凹部を含むことができる。様々なアームは、特定の線路構成において線路部品に更なる支持を提供するように構成される。
【0022】
[0060]トレインシステム10はまた、図10に示す1つ又は複数の車両18を含む。1つ又は複数の車両18(以下の説明では車両A、車両B、車両C等と呼ぶ)は、線路14に沿ってユーザが望む任意の位置へ動くように構成される。一部の構造では、車両18はユーザによって手動で動かされ、他の構造では、車両18は、線路14に沿って自力で動くことができる。
【0023】
[0061]車両18の1つ又は複数は、図11に示す電子機器モジュール22を含むことができる。電子機器モジュール22は、入ってくる信号を処理して出ていく信号を生成するように動作可能なプロセッサ26(例えば、Cypress Semiconductor Corporationから入手可能なCY8C21323−24LFXI)を含むことができる。プロセッサ26は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム(例えば、命令を生成することが可能なコンピュータ可読媒体)及び通信アプリケーションのうちの一方又は双方を動作させることが可能である。電子機器モジュール22はまた、必要に応じてプロセッサ26及び他の構成要素を作動させるように動作可能な電源30を含むことができる。電子機器モジュール22はまた、車両18、(以下に論じる)様々な目的地及び様々な遊びパターンのうちの1以上に関係するデータ及び情報を記憶するように動作可能なメモリ34(例えば、25LF020A)を含むことができる。メモリ34は、ROMベース及びフラッシュベースのうちの一方又は双方とすることができる。
【0024】
[0062]電子機器モジュール22はまた、1つ又は複数の信号を送るように動作可能な複数のトランスミッタ38(少なくとも1つは高速データ送信が可能であり、1つは低速送信が可能である)(例えば、SI2302DS)と、外部源から1つ又は複数の信号を受けるように動作可能な複数のレシーバ42(少なくとも1つは高速データ受信が可能であり、1つは低速受信が可能である)(例えば、TSOP98200及びTSOP39238)とを含むことができる。信号は、赤外線、無線周波数又は他の適した形式の形とすることができる。トランスミッタ38は、発光ダイオード(LED)を含み、赤外線放射を広いビームで放出する。このビームは、ビームにおいて運ばれるデータを符号化するように変調される。レシーバ42は、フォトダイオードを含み、赤外線放射を電流に変換する。電子機器モジュール22はまた、スピーカ46、モータ、照明、車両の一部分を動かすアニマトロニクス制御装置又は出力を提供する他の構成要素等の出力モジュールを含むことができる。電子機器モジュール22はまた、電源30をプロセッサ26に接続するように、又は、他の方法でプロセッサ30を作動させるように動作可能なスイッチ24を含むことができる。電子機器モジュール22はまた、プロセッサ26に信号を出力させること、及び、スピーカ46に音ファイルを出力させることのうちの一方又は双方をするように動作可能なスイッチ28を含むことができる。図12は、電子機器モジュール22の一構造を示す。
【0025】
[0063]一構成では、車両18の1つ又は複数は、SPSTボタン、3つのIR送信LED(例えば、上部、先端、及び背面上)、2つのIR受信モジュール(例えば、上部及び先端上)、2つのAAA電池、スピーカ及びSPDT電力スイッチを含むことができる。
【0026】
[0064]玩具トレインシステム10はまた、図1に示すように、線路14に隣接して位置決めされた複数の位置100を含む。より具体的には、位置100は、異なる機能性を有する異なるタイプ又はレベルの位置を含むことができる。位置100について、レベル1の目的地104、レベル2の目的地108及びレベル3の目的地112を参照して以下に論じる。例えば、図1に示す玩具トレインシステム10は、P1、P2、P3及びP4として識別された4つの位置100を含む。P1位置は、訓練生用の円形機関車庫(及びVee)であり、レベル3の目的地112の一例である。円形機関車庫は、運転中の転車台及びエンジン認識ID(ERID)を特徴とする3区画の電子式の訓練用停車場である。転車台は、タクトスイッチによって作動する機械音を含む。Veeは、自身のID及び他の情報をエンジンに通信する。エンジンは、円形機関車庫への到着及び出発を通知する。3つの背面開放型の区画により、エンジンを貯蔵することができる。円形機関車庫の上部クロック部分全体が、約0.635cm(1/4”)の移動距離を有するプランジャ型のスイッチである。押し下げられると、Veeは、完了すべきタスクを言葉で与える。Veeの情報はまた、赤外線を介してエンジンへ通信される。
【0027】
[0065]P2位置は塔のアーチであり、レベル2の目的地108の一例である。塔のアーチは、電子機器及び重力エンジン発射台を有する高い訓練用の停車場である。貨物積載室が、空/満を表示するタクトスイッチを含む。ERIDエンジンは、この終点への到着及び出発を通知し、傾斜ランプ、螺旋又は下降線路を進むときに効果音を作動させる。この終点の前の線路は、エンジン及び貨物車を「発射台」前でしっかりと停止させるのに十分な空間を有する。
【0028】
[0066]P3位置は燃料補給所であり、レベル2の目的地108の別の例である。燃料補給所は、燃料補給遊びを特徴とする電子式の訓練用停車場である。燃料補給所は、3つのタイプの燃料を有する。それぞれのタンクの上のボタンを押すことで、選択された燃料タンク上のLEDを点ける。ノズルを上下させることで、効果音を作動させる。燃料補給所は、そのID及びエンジンに供給される燃料タイプを、赤外線を介して通信する。
【0029】
[0067]P4位置は積載場であり、レベル2の目的地108の別の例である。積載場は、貨物遊びを特徴とする電子式の訓練用停車場である。クレーンアームが180度枢動し、各貨物部分には回転止めがある。アームを枢動させることで、効果音を作動させる。3つのタイプの貨物が存在し、それぞれ、円形、正方形又は長方形という異なる「底面積」を有する。各貨物は、貨物車から機械的に持ち上げて、基礎上の凹部内へ設置することができる。各凹部は、2つの引き金を有する。これにより、貨物を識別することができる。
【0030】
[0068]レベル1の目的地104は、図13に示す電子機器モジュール116を含むことができる。電子機器モジュール116は、出ていく信号を処理及び生成するように動作可能なプロセッサ120を含むことができる。プロセッサ120は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム(例えば、命令を生成することが可能なコンピュータ可読媒体)及び通信アプリケーションのうちの一方又は双方を動作させることが可能である。電子機器モジュール116はまた、必要に応じてプロセッサ120及び他の構成要素を作動させるように動作可能な電源124を含むことができる。電子機器モジュール116はまた、レベル1の目的地104に関係するデータを記憶するように動作可能なメモリ128を含むことができる。
【0031】
[0069]電子機器モジュール116はまた、1つ又は複数の信号を送るように動作可能なトランスミッタ132を含むことができる。トランスミッタ132は、赤外線放射を広いビームで放出するように動作可能な発光ダイオード(LED)を含む。このビームは、ビームにおいて運ばれるデータを符号化するように変調される。電子機器モジュール116はまた、スピーカ136等の出力モジュールを含むことができる。電子機器モジュール116はまた、電源124をプロセッサ120に接続するように、又は、他の方法でプロセッサ120を作動させるように動作可能なスイッチを含むことができる。図14は、電子機器モジュール116の一構造を示す。
【0032】
[0070]上記のように、玩具トレインシステム10はレベル2の目的地108を含み、レベル2の目的地108は、図15に示す電子機器モジュール140を含むことができる。電子機器モジュール140は、出ていく信号を処理及び生成するように動作可能なプロセッサ144(例えば、SN67010)を含むことができる。プロセッサ144は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム(例えば、命令を生成することが可能なコンピュータ可読媒体)及び通信アプリケーションのうちの一方又は双方を動作させることが可能である。電子機器モジュール140はまた、必要に応じてプロセッサ144及び他の構成要素を作動させるように動作可能な電源148を含むことができる。電子機器モジュール140はまた、レベル2の目的地108に関係するデータを記憶するように動作可能なメモリ152を含むことができる。
【0033】
[0071]電子機器モジュール140はまた、1つ又は複数の信号を送るように動作可能なトランスミッタ156を含むことができる。トランスミッタ156は、発光ダイオード(LED)を含み、赤外線放射を広いビームで放出する。このビームは、ビームにおいて運ばれるデータを符号化するように変調される。電子機器モジュール140はまた、スピーカ160等の出力モジュールを含むことができる。電子機器モジュール140はまた、電源148をプロセッサ144に接続するように、又は、他の方法でプロセッサ144を作動させるように動作可能なスイッチを含むことができる。電子機器モジュール140は、ある活動がいつ行われたかを検出するように動作可能な第2のスイッチを含むことができる。電子機器モジュール140は、他の活動も同様に検出する追加のスイッチを含むことができる。図16は、電子機器モジュール140の一構造を示す。図17は、玩具トレインシステム10の塔のアーチ内で使用される電子機器モジュールの一構造を示す。図18は、玩具トレインシステム10の燃料補給所内で使用される電子機器モジュールの一構造を示す。図19は、玩具トレインシステム10の積載場内で使用される電子機器モジュールの一構造を示す。
【0034】
[0072]上記のように、玩具トレインシステム10は、レベル3の目的地112を含むことができ、レベル3の目的地112は、図20に示す電子機器モジュール164を含むことができる。電子機器モジュール164は、入ってくる信号及び出ていく信号を処理して出ていく信号を生成するように動作可能なプロセッサ168(例えば、Cypress Semiconductor Corporationから入手可能なCY8C21323−24LFXI)を含むことができる。プロセッサ168は、1つ又は複数のソフトウェアプログラム(例えば、命令を生成することが可能なコンピュータ可読媒体)及び通信アプリケーションのうちの一方又は双方を動作させることが可能である。電子機器モジュール164はまた、必要に応じてプロセッサ168及び他の構成要素を作動させるように動作可能な電源172を含むことができる。電子機器モジュール164はまた、車両18、レベル1の目的地104、レベル2の目的地108、レベル3の目的地112及び様々な遊びパターンのうちの1以上に関係するデータ及び情報を記憶するように動作可能なメモリ176(例えば、25LF020A)を含むことができる。メモリ176は、ROMベース及びフラッシュベースのうちの一方又は双方とすることができる。
【0035】
[0073]電子機器モジュール164はまた、1つ又は複数の信号を送るように動作可能な複数のトランスミッタ180(1つは高速データ送信が可能であり、1つは低速データ送信が可能である)(例えば、SI2302DS)と、外部源から1つ又は複数の信号を受けるように動作可能な複数のレシーバ184(1つは高速データ受信が可能であり、1つは低速データ受信が可能である)(例えば、TSOP98200及びTSOP39238)とを含むことができる。トランスミッタ180は、発光ダイオード(LED)を含み、赤外線放射を広いビームで放出する。このビームは、ビームにおいて運ばれるデータを符号化するように変調される。レシーバ184は、フォトダイオードを含み、赤外線放射を電流に変換する。フォトダイオードは、車両18の存在を感知し、プロセッサ168へ信号を送り特定の遊びパターンを開始又は継続することができる。電子機器モジュール164はまた、スピーカ188等の出力モジュールを含むことができる。電子機器モジュール164はまた、電源172をプロセッサ168に接続するように、又は、他の方法でプロセッサ168を作動させるように動作可能なスイッチ192を含むことができる。電子機器モジュール164は、プロセッサ168へ(2次プロセッサ198(例えば、74HC595−8ビットの直列入力並列出力シフトレジスタを介して)信号を送ってタスクを開始するように動作可能な第2のスイッチ196を含むことができる。電子機器モジュール164は、他の活動も同様に検出する追加のスイッチを含むことができる。図21は、電子機器モジュール164の一構造を示す。
【0036】
[0074]車両18及び目的地104、108、112のそれぞれの構成は、(a)2つ以上の車両、(b)1つ若しくは複数の車両と1つ若しくは複数の目的地、又は、(c)2つ以上の目的地の間で1方向の通信又は2方向の通信を可能にする。この通信は、図22に示すように、ピアツーピアネットワーク等のネットワーク202によって容易になる。このネットワーク202により、複数の車両18及び目的地104、108、112は、トレインシステム10に関係する他のデバイス又はトレインシステム10の外部のデバイスからの干渉を受けることなく、効果的に通信することができる。トレインシステム10内の各デバイスは、全てのIR送信において特定のデバイスを識別するために、1バイトのコードによって表される固有の識別を含む。通信は、赤外線パケットを介して行われる。赤外線パケットとは、標準的なUART形式(開始ビット、8つのデータビット、終了ビット)でIR LEDを介して送られる5つのバイトからなるシーケンスである。各IRパケットは、(1)(TX_SRC)送信源の固有の識別子(TRAIN_0からTRAIN_15)、(2)(TX_DST)送信に対する所期の目的地を指示する固有の識別子、(3)(TX_MSG)256の可能なメッセージの何れか、(4)(TX_ERR)誤り検出、CRC又はチェックサム、及び、(5)(TX_EOM)パケットの終端を示す固有の送信終止符コード(プロトタイプで使用される0x0D)という5つのバイトを含む。一般に、バイト1及び5は、全ての送信に対して同一であり、バイト2及び3は変化し、またバイト4は、バイト2及び3の変化に基づいて変化する。
【0037】
[0075]玩具トレインシステム10内の各デバイスは、IRパケット内で特有のデバイス識別が検出されたかどうかを示すデバイスのソフトウェア内の1組の変数であるネットワーク記録を含む。
【0038】
[0076]車両18はそれぞれ、(1)電池の電力を節約するための低電力状態であるスリープ(sleep)、(2)ユーザ対話又はIR受信を待機するアイドル(idle)、及び、(3)ユーザ対話に応答して音を再生し、IRを送るか若しくは受け、又は可視LEDの状態を変化させるアクティブ(active)という3つの電力モードを含む。車両18はまた、リスニング(listening)状態と呼ばれるデフォルト状態で動作し、車両は、ボタンを押すこと、並びに、他の車両18及び位置100からの様々なIR送信に応答する。車両18はまた、スリープタイマを含み、所定の量の時間が終わると車両18をスリープモードにする。スリープタイマは、車両18上の任意のボタンを押すことによって、又は、車両18が音ファイルを出力することによって、リセットすることができる。
【0039】
[0077]車両18は、音ファイルを再生してIRパケットを送ることによって、ユーザ対話(ボタンを押すこと)に応答する。例えば、ユーザが車両のスイッチ28を押した場合、車両18は音ファイル(「Hi,I’m Wilson(やあ、僕はウィルソン)」)を再生し、IRパケットを送る。車両18は、音ファイルを再生し、場合によってはIRパケットを送ることによって、受けたIRパケットに応答する。例えば、上記の例で送られるIRパケットを受けた車両18は、ランダムに選択された音ファイル(例えば、「Hi Wilson,I’m Koko!(こんにちはウィルソン、私はココよ!)」)を再生することによって応答する。車両18は、会話(会話に関わる車両18によるIR送信に応答して2つ以上の車両18によって再生される1つ若しくは複数のランダムに選択された音ファイルのシーケンス)に関与すること、又は、他の音ファイルを再生することによって、他の車両からのIRパケットに応答することができる。例えば、上記の例では、Kokoは、([パケットのTX_DSTバイトにおいて]Kokoへアドレス指定されたパケットのTX_MSGバイトにおいて送られる)会話のホストとして働くことを求めるWilsonの要求に応答した。車両18は、ランダムに選択された音ファイルを再生すること、並びに、他の車両及び特定の位置100のうちの一方若しくは双方で受けるためのIRパケットを送ることのうちの一方又は双方によって、位置100から受けたIRパケットに応答することができる。例えば、車両18は、位置100に近接すると、位置100によって送られるTX_MSGバイトに基づいて、位置100のボタンの状態の変化を検出する。車両18は、ランダムに選択された音ファイル(例えば、「Loading Chicken(チキンの積み込み中)」)を再生し、IRパケット(TX_SRC=TRAIN_WILSON、TX_DST=BROADCAST、TX_MSG=CHICKENS)を送り、これに対して位置100は、ランダムに選択された音ファイル(「Be careful with those chickens!(チキンに注意!)」)を再生することによって応答する。車両18は、位置100に近接したときに音ファイルを再生することができる。更に、車両18は、位置100から離れるときにランダムに選択された音ファイルを再生することができる。
【0040】
[0078]ネットワーク記録は、会話のホストとして働く任意の車両18によってどの車両18が潜在的なクライアントとして選択されたかを判定するために使用される。例えば、WilsonとKokoの間の上記の会話では、Wilsonは、記憶されたネットワーク記録を調査し、Wilsonがある時点でKokoからIR送信を受け、Kokoの存在をネットワーク記録内に記録したと判定することによって、Kokoを潜在的なクライアントとして選択した。
【0041】
[0079]動作の際には、電源投入後又は既存のスリープモード時に最初にスイッチ28が押されたとき、車両は、TX_MSGバイト内にHERE_I_AM信号を有するIRパケットを送る。このIRパケットを送った後、車両18は、音ファイルを再生することができる。この音ファイルの再生中、車両18は、他の車両18からのHERE_I_AM_RESPONSEメッセージを待ち、それに従って自身のネットワーク記録を更新する。車両18がこの待機時間中にHERE_I_AM_RESPONSEメッセージを受けた場合、車両18は、ホスト(Host)状態への遷移を開始することができる。例えば、Frostini及びKokoがアイドル(Idle)状態であると仮定する。Wilsonに電源が投入され、Wilsonのボタンが押される。Wilsonは、HERE_I_AMを送る。Wilsonは、音ファイル(長さ約0.5秒)を再生する。Wilsonは、音ファイルが再生されている間待機する。Kokoが、WilsonのHERE_I_AMを受ける。Frostiniも、WilsonのHERE_I_AMを受ける。どちらも、それに応じて自身のネットワーク記録を更新する。Kokoは、55マイクロ秒の可変バックオフ遅延を実行する。Frostiniは、110マイクロ秒の可変バックオフ遅延を実行する。Kokoは、55マイクロ秒後にHERE_I_AM_RESPONSEをWilsonへ送る。Wilsonは、音ファイル中の遅延中にKokoのHERE_I_AM_RESPONSEを受け、自身のネットワーク記録を更新する。Frostiniは、可変バックオフ遅延の実行中にKokoのHERE_I_AM_RESPONSEを受け、自身のネットワーク記録を更新する。Frostiniは、110マイクロ秒後にHERE_I_AM_RESPONSEをWilsonへ送る。Koko及びWilsonは、FrostiniのHERE_I_AM_RESPONSEを受け、それに応じて自身のネットワーク記録を更新する。Wilsonは、音の再生遅延を終了している。Wilsonは、自身のNRが1つ又は複数の車両(この場合、Koko及びFrostini)の存在を示すため、ホストモードに入る。この0.5秒の期間の終端で、3つの車両18はそれぞれ、他の2つの車両18の存在をそれぞれのネットワーク記録上に記録したはずである。この時点で、ネットワークは完全に最新のものになる。この後、スイッチ28が作動するたびに、車両のホスト状態への遷移を開始することができる。
【0042】
[0080]ホスト状態では、車両18は、自身のネットワーク記録から別の車両18を選択し、この選択された車両18へアドレス指定されたTX_MSGバイト内にHOST_REQUESTを有するIRパケットを送る。選択された車両18は、クライアントと呼ばれる。ホスト車両18は、クライアントから受けるIRパケットのTX_MSG内でCLIENT_OKバイトを受けるために、所定の量(例えば、約3秒)の時間にわたって待機する。この期間内でCLIENT_OKメッセージを受けなかった場合、ホスト車両18はホスト状態から出て、リスニング状態に戻る。このタイムアウト(timeout)前にCLIENT_OKメッセージが受けた場合、ホスト車両18は、クライアント車両18に特に関係する内容を有するランダムに選択された音ファイルを再生することができる。ホスト車両18は、最終のCLIENT_OKメッセージの受信後、いつ会話が終了したかを判定し、次いでリスニング状態に戻る。例えば、Wilsonは、HOST_REQUESTメッセージを送り、タイムアウト前にKokoからのCLIENT_OKメッセージを受けることによって、Koko(クライアント)との会話のホストとして働くことに成功する。次いでWilsonは、ランダムに選択された音ファイルを再生し、クライアントへメッセージを送る。クライアントは、ランダムに選択された音ファイルを再生し、別のCLIENT_OKメッセージを送ることによって応答する。ホスト車両18は、別の音ファイルを再生し、クライアントへ別のメッセージを送ることによって返答する。ホスト車両のソフトウェアが、会話が終了したことを示したとき、ホスト車両18はリスニング状態に戻る。リスニング状態にある間、車両18は、他の車両18及び位置100からの様々なIRメッセージに応答する。車両18は、音ファイルの再生中、IR受信メッセージに応答する必要はない。車両18は、メッセージがアドレス指定されたデバイスにかかわらず、IRメッセージへの応答の一部として、自身のネットワーク記録を更新する。
【0043】
[0081]図23は、本発明の一実施形態による車両18の状態図を示す。図24A〜Kは、本発明の一実施形態による車両18及び車両18によって出力される音ファイルの動作の様々な流れ図を示す。各車両18は、図示したものとは異なる音ファイルを含むことができることに留意されたい。
【0044】
[0082]レベル1の目的地104はそれぞれ、(1)スリープ−電池の電力を節約するための低電力状態、(2)アイドル−ユーザ対話ビーコン(制限された範囲で、ある位置又は円形機関車庫によって所定の間隔で送られる単一のIRパケット)若しくはスリープタイマイベント又はIR受信を待機する、及び、(3)アクティブ−ユーザ対話に応答して音を再生し、IRを送信若しくは受け又は可視LEDの状態を変化させる、という3つの電力モードを含むことができる。一部のレベル1の目的地104(例えば、トンネル及び橋)は、目的地に近接している車両18によって検出されるべきビーコンを規則的な間隔で送る。このビーコンは、目的地に近接している車両18によって、音の再生並びに他の車両18及び円形機関車庫のうちの一方又は双方へのIRメッセージの中継を開始するために使用される。レベル1の目的地104は、ユーザ対話を実現するスイッチ(電力スイッチ以外)をもたず、従って、TX_MSGバイトは変化しない。TX_MSGバイトは、TX_SRCバイトに加えて、1つの所定の値を送る。この値は、メッセージ源を区別するための固定の固有の値(MSG_BRIDGE)とすることができる。
【0045】
[0083]図25〜26は、本発明の一実施形態によるレベル1の目的地104の状態図を示す。具体的には、図25は橋のレベル1の目的地に関し、図26はトンネルのレベル1の目的地に関する。
【0046】
[0084]レベル2の目的地108はそれぞれ、(1)スリープ−電池の電力を節約するための低電力状態、(2)アイドル−ユーザ対話ビーコン(制限された範囲で、ある位置又は円形機関車庫によって所定の間隔で送られる単一のIRパケット)若しくはスリープタイマイベント又はIR受信を待機する、及び、(3)アクティブ−ユーザ対話に応答して音を再生し、IRを送信若しくは受け又は可視LEDの状態を変化させる、という3つの電力モードを含むことができる。
【0047】
[0085]洗車機は、レベル2の目的地108の一例である。一構成では、洗車機は、クランクアームを回転させることによって駆動されるSPSTボタン(クランクボタン)と、洗車モードボタンと呼ばれる3つのSPSTボタンと、洗車モードボタンに対応する3つの可視光LEDと、可視光電力表示LEDと、線路に向けた2つのIR送信LEDと、3つのAAA電池と、スピーカと、SPDT電力スイッチとを含むことができる。
【0048】
[0086]動作の際には、洗車機は、洗車機に近接している車両18によって検出されるべきIR信号を規則的な間隔で送る。クランクアームは、クランクアームが回転するたびに、クランクボタンを複数回駆動させる。洗車機プロセッサは、TX_MSGバイト内でクランクボタン及び洗車モードボタンの状態を送ることができる。クランクボタンの状態は、MOVING又はNOT_MOVINGである。洗車モードボタン及びクランクボタンのうちの一方又は双方の状態の変化は、(1)これらのボタンの状態を示すビーコンTX_MSGの変化、(2)これらのボタンの状態の判定された変化に応答した音ファイルの再生、及び、(3)これらのボタンの状態の判定された変化に応答する可視光LEDの状態の変化、という作用のうちの1以上を引き起こすことができる。このビーコンは、近接している車両18によって、音の再生並びに他の車両18及び円形機関車庫のうちの一方又は双方へのIRメッセージの中継を開始するために使用される。
【0049】
[0087]電源投入時、洗車機内のソフトウェアは、洗車モードボタンが押下されるまで、洗車モードボタンが押下されていないことを記録する。洗車機ソフトウェアは、どの洗車モードボタンが直前に押下されたかを追跡する。洗車モードボタンが押下されたとき、(1)CWソフトウェアは、SFX_BEEP効果音を再生する。他の洗車モードボタンの状態にかかわらず、SFX_BEEP効果音が再生され、洗車モードLEDが変化する。例えば、「水洗い」ボタンが押下されており、ユーザが「磨き」ボタンを押下した場合、SFX_BEEPが再生され、水洗いLEDが消え、磨きLEDが点く。(2)直前に押された洗車モードボタンに対応する洗車機洗車モードLEDが点く。(3)他の洗車モードLEDは全て消される。
【0050】
[0088]クランクボタンの状態がNOT_MOVINGからMOVINGへ遷移したとき、洗車機は、直前に押された洗車モードボタンに基づいて、ランダムに選択された効果音を再生する。ソフトウェアが、洗車モードボタンが押下されなかったことを記録した場合、2つの応答が行われ、(1)ランダムに選択されたSFX_BUZZ効果音が再生され、(2)全ての洗車モードLEDが3回点滅し、OFF状態で終わる。クランクボタンの状態がMOVINGからNOT_MOVINGへ遷移したとき、全ての洗車モードLEDが消される。洗車機ソフトウェアはまた、洗車モードボタンが押下されていないことを記録する。
【0051】
[0089]図27は、本発明の一実施形態による洗車機の状態図を示す。図28A〜Bは、本発明の一実施形態による洗車機の動作の様々な流れ図を示す。
[0090]修理工場は、レベル2の目的地108の別の例である。一構成では、修理工場は、4つのSPSTスイッチ(ツールスイッチ)と、可視光LED(電力表示LED)と、線路に向けた2つのIR送信LEDと、3つのAAA電池と、スピーカと、SPDT電力スイッチとを含むことができる。
【0052】
[0091]動作の際には、修理工場は、修理工場に近接している車両18によって検出されるべきIR信号を規則的な間隔で送る。修理工場ツールスイッチの状態の変化は、(1)修理工場ツールスイッチの状態を示すビーコンTX_MSGの変化、及び(2)修理工場ツールスイッチの状態の判定された変化に応答した音ファイルの再生という作用を引き起こすことができる。このビーコンは、近接している車両18によって、音の再生並びに他の車両18及び円形機関車庫のうちの一方又は双方へのIRメッセージの中継を開始するために使用される。
【0053】
[0092]電源投入時、修理工場は、(1)電力が印加されたときと、(2)修理工場がスリープモードを出たときの両方の状況で、音ファイル(SFX_BEEP)を再生する。修理工場電力表示LEDは、修理工場に電力が加えられ、修理工場がスリープモードでない間は点いたままである。修理工場は、修理工場ツールスイッチの状態の変化に対して、そのような状態のあらゆる変化が1つ又は複数のビーコンパケットによって確実に送られるようにすることによって応答する。修理工場ツールスイッチ状態のあらゆる変化は、この状態の変化に続くビーコンパケット内で送られる。ビーコンパケットは、修理工場ツールスイッチの現在の状態を、そのような状態が変化するまで、又は修理工場がスリープモードに入るまで、規則的な間隔で送る。修理工場ツールスイッチの押下状態及び解放状態は、状態の変化を誤って引き起こすのを回避するのに十分なソフトウェアデバウンスを有する。修理工場ソフトウェアは、何らかの修理工場ツールスイッチが押下されたと判定されたとき、音ファイルを再生する。例えば、ねじ回しツールスイッチが押下されたと判定されたとき、ソフトウェアは、SFX_SCREWDRIVER音ファイルを再生する。
【0054】
[0093]修理工場ソフトウェアは、何らかの修理工場ツールスイッチが押下又は解放されたと判定されたとき、TX_MSGバイトを変化させる。普通なら新しい音ファイルを作動させるはずの修理工場ツールスイッチ状態のあらゆる変化は、修理工場が現在音ファイルを再生しているかどうかにかかわらず、そのように作用する。言い換えれば、音ファイルは割込み可能である。例えば、修理工場のねじ回しハンドルが動かされ、修理工場のねじ回しツールスイッチに係合し、それによって音ファイルを再生させる。ハンドルが解放され、修理工場のねじ回しツールスイッチが解放され、再び押下された場合(スイッチデバウンス時間を含む)、修理工場のねじ回しツールスイッチの音ファイルは再び再生され、現在再生されているあらゆる音に割り込む。
【0055】
[0094]図29は、本発明の一実施形態による修理工場の状態図を示す。図30A〜Bは、本発明の一実施形態による修理工場の動作の様々な流れ図を示す。
[0095]採石場は、レベル2の目的地108の別の例である。一構成では、採石場は、アームを回転させることによって駆動される1つのSPSTボタン(クラッシャボタン)と、1つの可視光電力表示LEDと、線路に向けた2つのIR送信LEDと、3つのAAA電池と、スピーカと、SPDT電力スイッチとを含むことができる。
【0056】
[0096]動作の際には、採石場は、採石場に近接している車両18によって検出されるべきIR信号を規則的な間隔で送る。採石場クラッシャボタンの状態の変化は、(1)採石場クラッシャボタンの状態を示すビーコンTX_MSGの変化、及び(2)採石場クラッシャボタンの状態の判定された変化に応答した音ファイルの再生という作用を引き起こす。このビーコンは、近接している車両18によって、音の再生並びに他の車両及び円形機関車庫のうちの一方又は双方へのIRメッセージの中継を開始するために使用される。
【0057】
[0097]電源投入時、採石場は、(1)電力が加えられたときと、(2)採石場がスリープモードから起きたときの両方の状況で、ランダムに選択された音ファイル(SFX_BEEP)を再生する。電力状態LEDは、採石場に電力が加えられ、採石場がスリープモードでない間は点いたままである。採石場は、採石場クラッシャボタンの状態の変化に対して、そのような状態のあらゆる変化が1つ又は複数のビーコンパケットによって確実に送られるようにすることによって応答する。採石場クラッシャボタン状態のあらゆる変化は、この状態の変化に続くビーコンパケット内で送られる。ビーコンパケットは、採石場クラッシャボタンの現在の状態を、そのような状態が変化するまで又は採石場がスリープモードに入るまで、上述した規則的な間隔で送る。採石場クラッシャボタンの押下状態及び解放状態は、状態の変化を誤って引き起こすのを回避するのに十分なソフトウェアデバウンスを有する。
【0058】
[0098]採石場ソフトウェアは、採石場クラッシャボタンが押下されたと判定されたとき、音ファイルを再生する(SFX_CRUSH)。採石場ソフトウェアは、採石場クラッシャボタンが押下又は解放されたと判定されたとき、TX_MSGバイトを変化させる。普通なら新しい音ファイルを作動させるはずのボタン又はスイッチ状態のあらゆる変化は、採石場が現在音ファイルを再生しているかどうかにかかわらず、そのように作用する。言い換えれば、音ファイルは割込み可能である。例えば、採石場クラッシャハンドルが回転し、採石場クラッシャボタンに係合し、これによって音ファイルを再生させる。ハンドルが引き続き回転され、採石場クラッシャボタンが解放され、再び押下された場合(ボタンデバウンス時間を含む)、採石場クラッシャ音ファイルは再び再生される。
【0059】
[0099]図31は、本発明の一実施形態による採石場の状態図を示す。図32A〜Bは、本発明の一実施形態による採石場の動作の様々な流れ図を示す。
[00100]交差ゲートは、レベル2の目的地108の別の例である。一構成では、交差ゲートは、SPSTスイッチを作動させるボタンと、部材上の可視LED(電力状態LED)と、部材の前の2つのIR送信LEDと、3つのAA電池と、SPDT電力スイッチとを含むことができる。
【0060】
[00101]動作の際には、交差ゲートは、交差ゲートに近接している車両18によって検出されるべきIR信号を規則的な間隔で送る。このビーコンは、交差ゲートボタンの状態を示す。このビーコンは、車両18によって、音の再生並びに他の車両18及び円形機関車庫のうちの一方又は双方へのIRメッセージの中継を開始するために使用される。
【0061】
[00102]電源投入時、電力状態LEDは、交差ゲートに電力が加えられ、デバイスがスリープモードでない間は点いたままであるものとする。交差ゲートは、ボタンを押すこと/スイッチの作動に対して、そのような状態のあらゆる変化が1つ又は複数のビーコンパケットによって確実に送られるようにすることによって応答する。ボタン/スイッチ状態のあらゆる変化は、この状態の変化に続くビーコンパケット内で送られる。ビーコンパケットは、ボタン/スイッチの現在の状態を、そのような状態が変化するまで又は交差ゲートがスリープモードに入るまで、上述した規則的な間隔で送る。
【0062】
[00103]車両18は、交差ゲートと対話する唯一のデバイスである。車両18は、交差ゲートに近接すると、ビーコンパケットを検出する。車両18は、次のように、ビーコンパケットのTX_MSGバイトの変化に応答する。(1)車両18が交差ゲートに近接したとき、車両は、円形機関車庫によって検出されるための1つのパケットを送る。このパケットは、(a)TX_SRC:トレインID、(b)TX_DST:XG ID、及び(c)TX_MSG:XGボタン状態という形式を有する。(2)車両18は、交差ゲートボタンの状態が変化したことを示すメッセージを受けたときはいつでも、上述したのと同じパケットを送る。(3)車両18は、交差ゲートボタンが変化したとき、音ファイルを再生する。(4)車両18は、車両18が交差ゲートに近接するとき、いかなる音ファイルも再生しない。例えば、車両18は、交差ゲートに近接する。車両18はIRコードを送り、そのIRコードを円形機関車庫が検出する。円形機関車庫は音ファイルを再生し、車両18は音ファイルを再生しない。車両18は、所定の期間内にビーコンを受けなかったとき、ランダムに選択された音ファイルを再生する。
【0063】
[00104]燃料補給所は、レベル2の目的地108の別の例である。一構成では、燃料補給所は、プラスチックレバーによって作動するSPSTスイッチ(燃料ノズルスイッチ)と、3つのSPSTボタン(燃料選択ボタン)と、部材上の可視LED(電力状態LED)と、部材の前の3つの可視LED(燃料選択LED)と、部材の前の2つのIR送信LEDと、3つのAA電池と、スピーカと、SPDT電力スイッチとを含むことができる。
【0064】
[00105]動作の際には、燃料補給所は、燃料補給所に近接している車両18によって検出されるべきIR信号を規則的な間隔で送る。燃料補給所ボタン及びスイッチの状態の変化は、(1)燃料補給所ボタン及びスイッチの状態を示すビーコンTX_MSGの変化、(2)燃料補給所ボタン及びスイッチの状態の判定された変化に応答した音ファイルの再生、並びに、(3)燃料補給所ボタン及びスイッチの状態の判定された変化に応答した可視光LEDの状態の変化という作用を引き起こす。このビーコンは、近接している車両18によって、音の再生並びに他の車両18及び円形機関車庫のうちの一方又は双方へのIRメッセージの中継を開始するために使用される。
【0065】
[00106]電源投入時、電力状態LEDは、燃料補給所に電力が加えられ、デバイスがスリープモードでない間は点いたままである。燃料補給所は、ボタンを押すこと/スイッチの作動に対して、そのような状態のあらゆる変化が1つ又は複数のビーコンパケットによって確実に送られるようにすることによって応答する。ボタン/スイッチ状態のあらゆる変化は、この状態の変化に続くビーコンパケット内で送られる。ビーコンパケットは、ボタン/スイッチの現在の状態を、そのような状態が変化するまで、又は燃料補給所がスリープモードに入るまで、上述した規則的な間隔で送る。
【0066】
[00107]燃料補給所ソフトウェアは、どの燃料選択ボタンが直前に押下されたかを追跡する。電源投入時、燃料補給所ソフトウェアは、燃料選択ボタンが押下されるまで、燃料選択ボタンが押下されていないことを記録する。何れかの燃料選択ボタンが押下されたとき、燃料補給所ソフトウェアは、「BEEP」効果音を再生する。直前に押された燃料選択ボタンに対応する燃料補給所の燃料選択LEDが点く。他の燃料選択LEDは全て消される。他の燃料選択ボタンの状態にかかわらず、この「BEEP」効果音は再生され、燃料選択LEDが変化する。例えば、「ガス」ボタンが押下されており、ユーザが「水」ボタンを押下した場合、「BEEP」効果音が再生され、ガスLEDが消え、水LEDが点く。燃料ノズルスイッチが係合されると、燃料補給所は、直前に押された燃料選択ボタンに基づいて、ランダムに選択された効果音を再生する。ソフトウェアが、燃料選択ボタンが押下されなかったことを記録する場合、2つの応答を行うことができ、(1)「BUZZ」効果音を再生することができ、(2)全ての燃料選択LEDが3回点滅し、OFF状態で終わることができる。燃料ノズルスイッチが切り離されると、燃料選択LEDは全て消される。燃料補給所ソフトウェアはまた、燃料選択ボタンが押下されていないことを記録する。
【0067】
[00108]車両18は、燃料補給所と対話できる唯一のデバイスである。車両18は、燃料補給所に近接すると、ビーコンパケットを検出することができる。車両18は、次のように、ビーコンパケットのTX_MSGバイトの変化に応答する。(1)車両18が燃料補給所に近接したとき、車両18は、TX_MSGバイトが変化すると、円形機関車庫によって検出されるための1つのパケットを送る。このパケットは、(a)TX_SRC:車両ID、(b)TX_DST:燃料補給所ID、及び(c)TX_MSG:燃料補給所ボタン状態という形式を有する。(2)車両18は、車両18が燃料補給所に近接すると、場合によっては音ファイルを再生する。(3)車両18は、所定の期間内にビーコンを受けなかったとき、音ファイルを再生する。
【0068】
[00109]図33A〜Cは、本発明の一実施形態による燃料補給所の動作の様々な流れ図を示す。
[00110]図34A〜Bは、本発明の一実施形態による中央連結ホイッスルの動作の様々な流れ図を示す。図35A〜Cは、本発明の一実施形態による積載場の動作の様々な流れ図を示す。図36A〜Bは、本発明の一実施形態による氷洞の動作の様々な流れ図を示す。図37は、本発明の一実施形態によるサファリパークの動作の流れ図を示す。図38A〜Bは、本発明の一実施形態による材木置き場の動作の様々な流れ図を示す。図39は、本発明の一実施形態によるチャギントン駅の動作の流れ図を示す。
【0069】
[00111]円形機関車庫は、レベル3の目的地112の一例である。一構成では、円形機関車庫は、上部のSPSTボタン(Button)と、6つのIR送信LED(時計塔上のIR LED(LONG_TX)と、円形機関車庫の転車台の方を指す円形機関車庫の前の2つのIR LED(PROX_TX)と、円形機関車庫ガレージの各区画の屋根(BAY_TX))に1つずつ、3つのIR LED)と、2つのIR受信モジュール(時計塔の上の1つのモジュール(LONG_RX)及び中心区画(BAY_RX)内の1つのモジュール)と、9つの可視光LED(クロック面内に位置する6つ、各ガレージ区画扉上に位置するもの)と、2つのAA電池と、スピーカと、SPDT電力スイッチとを含むことができる。
【0070】
[00112]動作の際には、円形機関車庫は、音ファイルを再生してIRパケットを送ることによって、ユーザ対話(ボタンを押すこと)に応答する。例えば、ユーザが円形機関車庫のボタンを押した場合、円形機関車庫は音ファイル(「It’s a beautiful day in Chuggington(チャギントンはいい天気だ)」)を再生し、IRパケット(TRAIN_AT_ROUNDHOUSE)を送る。円形機関車庫は、音ファイルを再生し、場合によってはIRパケットを送ることによって、受けたIRパケットに応答する。例えば、上記の例で送られるIRパケットを受けた車両18は、音ファイル(「Hi Vee!(やあ、ビー!)」)を再生し、IRパケットを送ることによって応答する。円形機関車庫は、音ファイル(「Hi Wilson!(やあ、ウィルソン!)」)を再生することによって応答する。円形機関車庫は、ランダムに選択された音ファイルを再生することによって、位置100にある車両18からのIRパケットに応答する。例えば、車両18は、位置100に近接すると、位置のビーコンによって送られるTX_MSGバイトに基づいて、位置100のボタンの状態の変化を検出する。車両18は、音ファイル(例えば、「Loading Chicken」)を再生し、IRパケット(TX_SRC=TRAIN_WILSON、TX_DST=BROADCAST、TX_MSG=CHICKENS)を送り、これに対して円形機関車庫は、ランダムに選択された音ファイル(「Be careful with those chickens!」)を再生することによって応答する。円形機関車庫は、そのPROX_TXを使用するビーコンを規則的な間隔で送る。そのような送信は、円形機関車庫の転車台に近接する車両18によって検出され、音の再生及び円形機関車庫へのIRメッセージの送信のうちの一方又は双方を開始することができる。例えば、Wilsonは、転車台上へ動き、PROX TXのHERE_I_AM信号を受ける。Wilsonは、音ファイル(「Hi Vee!」)を再生し、IRパケット(TRAIN_AT_ROUNDHOUSE)を送る。円形機関車庫は、音ファイル(「Hi Wilson!」)を再生する。円形機関車庫は、そのBAY_TXを使用するビーコンを規則的な間隔で送る。そのような送信は、円形機関車庫の区画内の車両18によって検出され、音の再生及び円形機関車庫へのIRメッセージの送信のうちの一方又は双方を開始することができる。例えば、車両18は、円形機関車庫区画の1つに入り、円形機関車庫区画のIR LEDによって送られるSNOREビーコンを受ける。次いでトレインは、ランダムに選択された音ファイルを再生する。円形機関車庫は、区画内の車両18からのメッセージに応答する。
【0071】
[00113]円形機関車庫は、LONG_TXのIR LEDを使用するユーザ入力(ボタンを押すこと)に応答してパケットを送る。このパケットメッセージは、HERE_I_AMであり、近接している任意の車両18によって受けるように放送される。円形機関車庫LONG_TXパケットは、所定の距離内で検出することができる。円形機関車庫ビーコンメッセージは、PROX_TXのIR LEDを使用して送られる。円形機関車庫ビーコンは、所定の距離内で検出することができる。円形機関車庫ビーコンは、所定の期間内でコードの検出を可能にする時間間隔で(例えば、150マイクロ秒ごとに)IRコードを放出する。円形機関車庫は、電力スイッチがON位置に入ると直ちにビーコンを放出し始める。円形機関車庫は、円形機関車庫によって実行されるいかなる他の機能のための割込みも受けずに、38kHzの搬送波周波数でビーコンを放出する。例えば、円形機関車庫は、音ファイルを再生しながら、引き続き所定の周波数でビーコンを放出する。円形機関車庫は、スリープモードに入るとビーコンの放出を停止する。
【0072】
[00114]電力スイッチがON位置へ動かされたとき、円形機関車庫ソフトウェア内の変数は全て、デフォルト値に設定されている。円形機関車庫がスリープモードを出るとき、円形機関車庫は、ネットワーク記録を含む全ての変数の状態を保存する。円形機関車庫は、リスニング状態と呼ばれるデフォルト状態を含み、ボタンを押すこと及び車両18からの様々なIR送信に応答する。リスニング中の円形機関車庫は、そのPROX_TX及びBAY_TX上でビーコンを規則的な間隔で送る。リスニング中の円形機関車庫はまたスリープタイマを有し、スリープタイマは、スリープモードの円形機関車庫をタイムアウトにする。円形機関車庫上でボタンが押されると、このスリープタイマをリセットする。音ファイルの再生もまた、このスリープタイマをリセットする。円形機関車庫へアドレス指定された何らかのIR送信を受けることでも、このスリープタイマをリセットする。
【0073】
[00115]電源投入後又は既存のスリープモード時に最初にボタンが押されたとき、円形機関車庫は、(1)ランダムに選択された音ファイルを再生し、(2)TX_MSGバイト内にHERE_I_AM信号を有するパケットを送る。その後、ボタンを押すたびに、(1)別の音ファイルが再生され、(2)HERE_I_AMパケットが送られる。
【0074】
[00116]位置100へアドレス指定されたメッセージは、位置100でその位置のボタンの状態の変化を検出した車両18から中継される。円形機関車庫は、そのような送信のTX_SRCバイト、TX_DSTバイト、及びTX_MSGバイトに基づいて、音ファイルを再生するべきかどうか、またどの音ファイルを再生するべきかを判定する。リスニング状態にあるとき、円形機関車庫は、円形機関車庫へアドレス指定されたメッセージに応答する。そのようなメッセージは、円形機関車庫のPROX_TXからのメッセージを受けると、車両18によって送られる。円形機関車庫は、受けたパケットのTX_SRCバイトによって判定されたランダムに選択された音ファイルを再生することによって応答する。
【0075】
[00117]円形機関車庫は、変数(unlockCtr)の値に基づいて、そのようなメッセージに更に応答するべきかどうかを判定する。unlockCtr変数は、円形機関車庫がTX_DST==ROUNDHOUSEメッセージを受けるたびに増分される。unlockCtr変数は、所定の値に到達すると、円形機関車庫からの更なる応答を引き起こす。unlockCtrの所定の値に到達すると、円形機関車庫は、(1)ランダムに選択された音ファイルを再生し、(2)BAY_TX上でビーコンBAY_BROADCASTメッセージを送る。円形機関車庫は、円形機関車庫がTRAIN_IN_BAYメッセージを受けるまで、引き続きこのビーコンメッセージを規則的な間隔で送る。TRAIN_IN_BAYメッセージを受けると、円形機関車庫は、UNLOCK_Xメッセージを送る。UNLOCK_Xメッセージを送った後、円形機関車庫は、3秒間遅延してからリスニング状態に戻る。この遅延中、円形機関車庫は、PROX_TX又はBAY_TX上でビーコンを送ったり、又はいかなるIR送信にも応答したりしない。
【0076】
[00118]例えば、Wilsonは、円形機関車庫に近接するように動き、PROX_TX上で円形機関車庫のHERE_I_AM送信を受ける。Wilsonは、音ファイル(「Hi Vee!」)を再生し、次いでTX_SRC=TRAIN_WILSON、TX_DST=ROUNDHOUSE、TX_MSG=TRAIN_AT_ROUNDHOUSEを送る。円形機関車庫は、この送信を受け、unlockCtrを増分する。unlockCtrは所定の値に到達しており、従って円形機関車庫は、「You’ve been a hardworking Chugger,pull into a bay to get a new horn!(お疲れ様、区画に入って新しい警笛をもらってください)」と言う。次いで円形機関車庫は、BAY_TX上にBAY_BROADCASTのビーコンを表示し始める。Wilsonは、区画の1つに入り、BAY_BROADCASTメッセージを受ける。Wilsonは、TRAIN_IN_BAYメッセージを送る。円形機関車庫は、TRAIN_IN_BAYメッセージを受け、「Here is your new horn!(こちらが新しい警笛です!)」と言い、UNLOCK_Xメッセージを送る。円形機関車庫は、BAY_TXビーコンを停止し、IR TXなしで3秒の遅延を始める。Wilsonは、UNLOCK_Xメッセージを受け、正しい状況では以前「ロック」されていた音ファイルの再生を可能にするようにRAMを修正する。Wilsonは、区画から取り出される。円形機関車庫の3秒のタイマがタイムアウトし、円形機関車庫はリスニング状態に戻る。
【0077】
[00119]図40は、本発明の一実施形態による円形機関車庫の状態図を示す。図41A〜Gは、本発明の一実施形態による円形機関車庫の動作の様々な流れ図を示す。
[00120]1つの遊びシナリオでは、2つの車両18は、赤外線信号を介して通信することができる。車両Aが(スイッチ24を介して)作動したとき、車両Aは、車両Aに対応する一般的なコメントのライブラリから音ファイル(メモリ34内に記憶されている)を再生し、トランスミッタ38を介して固有の識別信号(例えば、車両A)を送る。識別信号は、赤外線を介して送られるコードであり、受信側の車両又は構成要素に送信側の車両又は構成要素の識別情報を伝える。受信側の車両又は構成要素は、遊びパターンに従って、次に何を「言う」(効果音の生成若しくはメッセージの発声等)又は「行う」かを判定するために、受けた識別信号を処理しなければならない。車両Aはまた、あらゆる入ってくる赤外線送信(自身が生成したもの以外)を常に「リッスン」する。
【0078】
[00121]車両Bが(スイッチを介して)作動したとき、車両Bは、車両Bに対応する一般的なコメントのライブラリから音ファイル(メモリ34内に記憶されている)を再生し、トランスミッタ38を介して固有の識別信号(例えば、車両B)を送る。車両Bはまた、あらゆる入ってくる赤外線送信(自身が生成したもの以外)を常に「リッスン」する。
【0079】
[00122]車両A及び車両Bが作動し、互いに近接して位置決めされた後、依然として「起きて」「リスニング」している車両Aは、車両Bの識別信号を受ける。次いで車両Aのプロセッサは、メモリ34を検査して、車両Bの識別信号を認識するかどうかを判定する。受けたIDに対応する音ファイルが固有のメモリ内に存在する場合、認識が判定される。処理した後、車両Aが車両Bの識別信号を認識した場合、車両Aは、車両Bに特有の音ファイル(例えば、「Hi Koko(やあ、ココ)」若しくは他の語句、挨拶、単語等)を出力すること及び何らかの他の動作を実行することのうちの一方又は双方ができ、この音ファイルの終わりで、音ファイルが車両Aによって出力されたことを示す赤外線信号を送ることができる。
【0080】
[00123]依然として「起きて」「リスニング」している車両Bもまた、車両Aの識別信号を受ける。車両Bは、音ファイル(例えば、語句、挨拶、単語等)が車両Aによって送られたという赤外線信号を受ける。次いで車両Bは、メモリ34を検査して、車両Aの識別信号を認識するかどうかを判定する。受けたIDに対応する音ファイルが固有のメモリ内に存在する場合、認識が判定される。次いで車両Bは、メモリ34を検査して、電源投入後に車両Aに挨拶したかどうかを判定する。車両Bが車両Aに挨拶していなかった場合、車両Bは、車両Aに特有の音ファイル(例えば、「Hi Wilson」又は他の語句、挨拶、単語等)を出力することができ、この音ファイルの終わりで、音ファイルが車両Bによって出力されたことを示す赤外線信号を送ることができる。
【0081】
[00124]次いで、車両Aは、車両Bから送られる赤外線信号を受け、車両Aは、メモリ34を検査して、電源投入後に車両Bに挨拶したかどうかを判定する。車両Aがすでに車両Bに挨拶していた場合、更なる返答又は音ファイルは、車両Aによって送られない。
【0082】
[00125]車両が別の車両の識別信号を認識しない場合、受信側の車両は、識別信号に関連する何らかのデータファイルを要求する信号を送る。特定の識別信号に関連するデータファイルを有する車両は、それらのデータファイルを送り、受信側の車両は、それらのデータファイルを識別信号に相関させてメモリ34内に記憶する。
【0083】
[00126]例えば、車両Aは車両Cから識別信号を受けるが、車両Aは車両Cの識別信号を認識しない(即ち、車両Aは、車両Cの識別信号に関連するいかなる音ファイルももたない)。車両Aは信号を送り、その信号は車両C(又は車両A近傍の他の車両)によって受け、車両Cを促して、車両Cの識別信号に関連する音ファイル(例えば、音ファイルは、車両Aの声で話される「Bob」という単語である)を含むデータファイルを、赤外線データ転送を介して車両Aへ送らせる。この通信は、車両Cの高速トランスミッタ38及び車両Aの高速レシーバ42で行うことができる。
【0084】
[00127]次いで車両Aは、そのファイルを車両Cの識別信号に相関させてメモリ34内に記憶する。次いで車両Aは、車両Cに特有の挨拶(例えば、「Hi Bob(やあ、ボブ)」)を再生し、その挨拶の終わりで、挨拶が送られたことを示す赤外線信号を送る。
【0085】
[00128]車両Aが所定の量の時間内に2つ以上の識別信号を受けた場合、車両Aは、事前設定された格付けシステムに従って識別信号に優先順位をつける。他の車両18が2つだけ存在する場合、車両Aは、他の車両のそれぞれに特有の挨拶を個別に再生し、それぞれの挨拶の終わりで、車両Aは、挨拶が送られたことを示す赤外線信号を送る。
【0086】
[00129]他の車両18が3つ以上存在する場合、車両Aは、一般的な挨拶(例えば、「Hi everybody(やあ、みんな)」)を再生し、この挨拶の終わりで、一般的な挨拶が送られたことを示す赤外線信号を送る。他の車両が一般的な挨拶信号を受けたとき、他の車両は全て、特有の挨拶(例えば、実質上同時に「Hi Wilson」)で応答する。
【0087】
[00130]玩具トレインシステム10は、複数のレベル1の目的地104を含むことができる。1つの遊びシナリオでは、スイッチの作動時に、レベル1の目的地104は、赤外線を介して目的地識別信号を周期的に送る。この信号は、短距離赤外線信号である。目的地識別信号は、赤外線を介して送られるコードであり、受信側の車両又は他の目的地100若しくは構成要素に送信側の車両又は構成要素の識別情報を伝える。受信側の車両又は他の目的地若しくは構成要素は、遊びパターンに従って、次に何を「言う」(効果音の生成若しくはメッセージの発声等)又は「行う」かを判定するために、受けた識別信号を処理しなければならない。
【0088】
[00131]車両18がレベル1の目的地104に近接しており、目的地識別信号を受けたとき、この車両18は、同じ信号が何回受けたかを数える。車両18が、約1秒の経過時間に等しくなるのに十分な回数だけレベル1の目的地の識別信号を一貫して受けなかった場合、車両18は、音(例えば、回転音、エンジン音、汽笛等)を再生することができる。これは、車両18が、レベル1の目的地の識別信号を短期間受けただけであり、特定のレベル1の目的地104で停止しなかったことを意味する。車両18が、約1秒の経過時間に等しくなるのに十分な回数だけレベル1の目的地の識別信号を一貫して受けた場合、車両18がレベル1の目的地104で停止したことを示す。車両18がレベル1の目的地104で停止したとき、車両18は、レベル1の目的地の識別信号を受け、次いで受けたレベル1の目的地の識別信号(及び他の識別信号)に加えて、その固有の車両識別信号を送る。こうしてレベル1の目的地の識別信号を再送ることで、赤外線信号を受けることができる玩具トレインシステム10の他の構成要素に、特定の車両18が特定の目的地に到達したことを知らせることができる。このようにして、車両18によって送られる赤外線信号を受ける玩具トレインシステム10の様々な構成要素は、他の車両18及び位置100の状態/位置を判定することができる。
【0089】
[00132]車両18がレベル1の目的地104で停止した場合、特定の遊びパターンの状態に基づいて、様々なことを行うことができる。遊びパターンは、タスクを含むことができる(例えば、ユーザは、車両を特定の目的地へ動かすこと及び特定の活動を実行することのうちの一方又は双方をする必要がある)。タスクの発行については、以下により詳細に論じる。遊びパターンでは、車両がレベル1の目的地で停止し、タスクを受けなかった場合、車両18は、レベル1の目的地に関して何か(例えば、「Boy,it is dark in this tunnel.(おや、このトンネルは暗いよ)」)言うことができる。遊びパターンでは、車両18がレベル1の目的地で停止し、タスクを受けた場合、車両18は、そのタスクに対応するか否かについての音ファイル(例えば、「Ok Vee,I’m at the tunnel just like you asked.(さあ、ちょうど頼まれたトンネルにきたよ。)」)を出力することができる。
【0090】
[00133]玩具トレインシステム10は、複数のレベル2の目的地108を含むことができる。1つの遊びシナリオでは、第1のスイッチの作動時に、レベル2の目的地108は、赤外線を介して目的地識別信号を周期的に送る。この信号は、短距離赤外線信号である。目的地識別信号は、赤外線を介して送られるコードであり、信号の受信側の車両又は他の目的地100若しくは構成要素に信号を送る目的地の識別情報を伝える。受信側の車両又は他の目的地若しくは構成要素は、遊びパターンに従って、次に何を「言う」(効果音の生成若しくはメッセージの発声等)又は「行う」かを判定するために、受けた識別信号を処理しなければならない。
【0091】
[00134]車両18がレベル2の目的地108に近接しており、目的地識別信号を受けたとき、同じ信号が何回受けたかを数える。車両18が、約1秒の経過時間に等しくなるのに十分な回数だけレベル2の目的地の識別信号を一貫して受けなかった場合、車両18は、音(例えば、回転音、エンジン音、汽笛等)を再生することができる。これは、車両18が、レベル2の目的地の識別信号を短期間受けただけであり、特定のレベル2の目的地108で停止しなかったことを意味する。車両18が、約1秒の経過時間に等しくなるのに十分な回数だけレベル2の目的地の識別信号を一貫して受けた場合、車両18がレベル2の目的地108で停止したことを示す。車両18がレベル2の目的地108で停止したとき、車両18は、レベル2の目的地の識別信号を受け、次いで受けたレベル2の目的地の識別信号(及び他の関連する信号)に加えて、その固有の車両識別信号を送る。こうしてレベル2の目的地の識別信号(及び他の関連する信号)を再送ることで、赤外線信号を受ける玩具トレインシステム10の他の構成要素に、特定の車両18が特定の目的地に到達したことを知らせる。このようにして、車両18によって送られる赤外線信号を受ける玩具トレインシステム10の様々な構成要素は、他の車両18及び位置100の状態/位置を判定することができる。
【0092】
[00135]車両18がレベル2の目的地108で停止した場合、特定の遊びパターンの状態に基づいて、様々なことを行うことができる。遊びパターンは、タスクを含むことができる(例えば、ユーザは、車両を特定の目的地へ動かすこと及び特定の活動を実行することのうちの一方又は双方をする必要がある)。タスクの発行については、以下により詳細に論じる。
【0093】
[00136]遊びパターンでは、車両18がレベル2の目的地108で停止し、タスクを受けなかった場合、車両18は、レベル2の目的地に関して何か(例えば、「I’m almost empty.I should fill ‘er up.(ほとんど空っぽだ。一杯にしなければ。)」)言うことができる。遊びパターンでは、車両18がレベル2の目的地108で停止し、タスクを受けた場合、車両18は、そのタスクに対応するか否かについての音ファイル(例えば、「Ok Vee,I’m at the fuel depot just like you asked.(さあ、ちょうど頼まれた燃料補給所にきたよ。)」)を出力することができる。更に、レベル2の目的地108は、ユーザによって実行できる活動を含むことができる。例えば、燃料補給所は燃料ノズルを有し、この燃料ノズルを燃料ポンプから取り外し、車両18上の燃料タンク内又はその付近に位置決めすることができる。燃料ノズルは、作動すると第2の赤外線信号の送信を引き起こすスイッチを含む。車両18が第2の信号を受けたとき、遊びパターンの状態、及び車両がタスクを受けたかどうかに基づいて、様々なことを行うことができる。
【0094】
[00137]レベル2の目的地108から第2の信号を受けた後、車両18がタスクを受けなかった場合、エンジンは、レベル2の目的地で行われた動作に関係して何か(例えば、「Mmmm,diesel fuel is my favorite.(うーん、ディーゼル燃料は好物なんだ。)」)言うことができる。車両18がタスクを受けた場合、車両18は、動作がタスクに対応か否かについての音ファイル(「Ok Vee,I’ve filled up,just like you asked.(さあ、ちょうど頼まれた通り一杯だ。)」)を出力することができる。
【0095】
[00138]玩具トレインシステム10は、複数のレベル3の目的地112を含むことができる。1つの遊びシナリオでは、レベル3の目的地112は、車両18と通信することができる。レベル3の目的地112上でスイッチ192を<作動>すると、レベル3の目的地112は、レベル3の目的地112に対応する一般的なコメントのライブラリから音ファイル(メモリ176内に記憶されている)を再生し、トランスミッタ180を介して固有の識別信号(例えば、レベル3の目的地)を送る。この信号は、長距離赤外線信号である。目的地識別信号は、赤外線を介して送られるコードであり、受信側の車両又は他の目的地100若しくは構成要素に送信側の目的地の識別情報を伝える。受信側の車両又は他の目的地は、遊びパターンに従って、次に何を「言う」(効果音の生成若しくはメッセージの発声等)又は「行う」かを判定するために、受けた識別信号を処理しなければならない。レベル3の目的地112はまた、あらゆる入ってくる赤外線送信(自身が生成したもの以外)を常に「リッスン」する。
【0096】
[00139]依然として「起きて」「リスニング」している車両Aは、レベル3の目的地の識別信号を受ける。次いで車両Aのプロセッサは、メモリ34を検査して、レベル3の目的地の識別信号を認識するかどうかを判定する。受けたIDに対応する音ファイルが固有のメモリ内に存在する場合、認識が判定される。処理した後、車両Aがレベル3の識別信号を認識した場合、車両Aは、レベル3の目的地に特有の音ファイル(例えば、「Hi Vee」又は他の語句、挨拶、単語等)を出力することができ、この音ファイルの終わりで、音ファイルが車両Aによって出力されたことを示す赤外線信号を送ることができる。
【0097】
[00140]依然として「起きて」「リスニング」しているレベル3の目的地もまた、車両Aの識別信号を受ける。レベル3の目的地は、音ファイル(例えば、語句、挨拶、単語等)が車両Aによって出力されたという赤外線信号を受ける。次いでレベル3の目的地は、メモリ176を検査して、車両Aの識別信号を認識するかどうかを判定する。受けたIDに対応する音ファイルが固有のメモリ内に存在する場合、認識が判定される。次いでレベル3の目的地は、メモリ176を検査して、電源投入後に車両Aに挨拶したかどうかを判定する。レベル3の目的地が車両Aに挨拶していなかった場合、レベル3の目的地は、車両Aに特有の音ファイル(例えば、「Hi Wilson」又は他の語句、挨拶、単語等)を出力することができ、この音ファイルの終わりで、音ファイルがレベル3の目的地によって送られたことを示す赤外線信号を送ることができる。車両Aの識別信号を受けると、レベル3の目的地は、それを一時メモリ内へ記憶する。これにより、レベル3の目的地112は、任意の遊びセッション中にどの車両がアクティブであるかを追跡することができる。
【0098】
[00141]車両Aがレベル3の目的地の近傍に留まっている場合、車両Aは引き続き、レベル3の目的地から送られる赤外線信号を受け、車両Aは、メモリ34を検査して、電源投入後にレベル3の目的地に挨拶したかどうかを判定する。車両Aがすでにレベル3の目的地に挨拶していた場合、更なる返答又は音ファイルは、車両Aによって送られない。
【0099】
[00142]レベル3の目的地112はまた、レベル1の目的地104及びレベル2の目的地108と通信することができる。レベル3の目的地がレベル1の目的地又はレベル2の目的地からの信号を受けたとき、レベル3の目的地は、その目的地に関係する音ファイル(例えば、「The Fuel depot is up and running.(燃料補給所は起きて動いているよ。)」)を出力することができる。レベル1の目的地の識別信号又はレベル2の目的地の識別信号を受けると、レベル3の目的地は、それを一時メモリ内へ記憶する。これにより、レベル3の目的地112は、任意の遊びセッション中にどの目的地(例えば、レベル1、レベル2、及びレベル3)がアクティブであるかを追跡することができる。
【0100】
[00143]レベル3の目的地112はまた、タスクを開始することができる。タスクとは、遊びシナリオ内でユーザによって実行できる活動である。ユーザがレベル3の目的地112上のスイッチ196を作動させた場合、レベル3の目的地は、タスクを開始することができる。レベル3の目的地112は、メモリ176を検査して、どの車両18及び目的地100がアクティブであるかを判定する。アクティブな車両18及び目的地100に基づいて、レベル3の目的地は、特定の車両18を選択して、特定の目的地でタスクを実行することができ、音ファイル(例えば、「Wilson,I need you to go to the fuel depot and get filled up.(ウィルソン、燃料補給所へ行って一杯にしてきて。)」)を生成することができる。レベル3の目的地は、車両18(例えば、車両A)へタスク信号を送り、レベル3の目的地に近接しているときに車両18が受けた選択されたタスクを実行する。
【0101】
[00144]依然として「起きて」「リスニング」している車両Aは、レベル3の目的地からタスク信号を受けてこのタスク信号を処理し、音ファイル(例えば、「Ok Vee!I’m on my way!(わかった、これから向かうよ!)」)で応答することができる。車両Aがトレインセット10を通じて操作されたとき、車両Aは、レベル1の目的地の信号及びレベル2の目的地の信号を受け、それらの信号を自身の識別信号とともに再送る。レベル3の目的地が、タスクが完了したことを示す適当な信号を受けたとき、レベル3の目的地は、タスクの完了にランダムに応答することができる。レベル3の目的地は、信号を生成して別のタスクを開始すること、車両Aが報酬のためにレベル3の目的地に戻らなければならないことを示す信号を生成すること、及び、祝いの語句を有する音声信号を生成することのうちの1以上をするができる。
【0102】
[00145]レベル3の目的地がタスクの完了時に報酬を発行することを選択した場合、レベル3の目的地は、新しい効果音で車両Aをアップグレードすることができる。レベル3の目的地は、車両Aがレベル3の目的地に戻らなければならないことを示す信号を送ることができ、レベル3の目的地で、新しい音ファイルが、高速赤外線データ転送を介して車両Aのメモリ34に転送される。新しい音(複数可)は、新しい警笛、歌、単語、語句等を含むことができる。
【0103】
[00146]レベル1の目的地104又はレベル2の目的地108の電源投入時、目的地は、赤外線信号を介してデータストリームを送る。このデータストリームは、目的地に関連する当該音ファイルを含む。例えば、燃料補給所(レベル2の目的地)は、それぞれのキャラクタ(車両)の声で「燃料補給所」という単語を流す。車両18が近接し、<作動>中にこのデータストリームを受けた場合、その識別情報に関係する何らかのデータを識別し、(すでにメモリ内に持っていなかった場合)そのデータを自動的にアップロードすることができる。これは、車両Aが自身の声の「燃料補給所」という単語を検索し、それを燃料補給所の識別に相関させてメモリ内に記憶するだけであることを意味する。
【0104】
[00147]更に、車両Aは、レベル3の目的地の声の「燃料補給所」という単語を検索し、次に車両Aがレベル3の目的地へ情報を転送するときに、それをレベル3の目的地へ転送することができる。レベル3の目的地の音ファイルをメモリ内に一時的に記憶することは、ユーザには見えず、レベル3の目的地へアップロードされた後、車両Aのメモリから消去される。これにより、レベル3の目的地は、更なる目的地に直接転送できるほど近接することなく、その音を更新することができる。
【0105】
[00148]上記は、本発明の実施形態について図示、説明、及び記載する目的で提供した。これらの実施形態に対する修正及び適合は当業者には明らかであり、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく加えることができる。本発明の様々な特徴及び利点について、以下の特許請求の範囲に記載する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り外し可能に互いに結合された複数の線路部分と、
前記線路部分を通るように構成された複数の車両であって、前記車両のうちの少なくとも1つは電子機器モジュールを含み、該電子機器モジュールは、プロセッサ、赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタ、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバ及び出力モジュールを有する、複数の車両と、
1つ又は複数の線路部分に取り外し可能に結合された複数の目的地であって、前記目的地のうちの少なくとも1つは電子機器モジュールを含み、該電子機器モジュールは、プロセッサ及び赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタを有する、複数の目的地と
を備え、
前記車両は、第1の目的地から送られた赤外線信号を、該車両が該第1の目的地に近接しているときに受けるように構成され、前記車両は、前記第1の目的地から前記赤外線信号を受けたことを表す赤外線信号を第2の目的地へ送るように構成され、それによって、前記第2の目的地は、前記車両が前記第1の目的地に近接していることをメモリ内に記録することが可能となる、
対話式の玩具トレインセット。
【請求項2】
前記第2の目的地は、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバを含む、請求項1に記載の対話式の玩具トレインセット。
【請求項3】
前記少なくとも1つの車両及び前記第2の目的地は、メモリに記憶されたネットワーク記録を含み、該ネットワーク記録は、他の車両及び他の目的地の状態を識別する、請求項1に記載の対話式の玩具トレインセット。
【請求項4】
前記少なくとも1つの目的地の前記トランスミッタは、短距離赤外線信号を送るように構成された、請求項1に記載の対話式の玩具トレインセット。
【請求項5】
前記少なくとも1つの目的地の前記電子機器モジュールは、長距離赤外線信号を送るように構成された第2のトランスミッタを更に含む、請求項4に記載の対話式の玩具トレインセット。
【請求項6】
前記車両が所定の時間にわたって前記短距離赤外線信号を受けた後、前記車両は特定の目的地に近接していると識別される、請求項4に記載の対話式の玩具トレインセット。
【請求項7】
前記少なくとも1つの車両の前記出力モジュールは、前記車両が前記少なくとも1つの目的地によって送られた前記赤外線信号を受けたときに音声信号を出力するように構成された、請求項1に記載の対話式の玩具トレインセット。
【請求項8】
電子機器モジュールを含む第1の車両であって、該電子機器モジュールは、プロセッサ、赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタ、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバ及び出力モジュールを有する、第1の車両と、
電子機器モジュールを含む第2の車両であって、該電子機器モジュールは、プロセッサ、赤外線信号を送るように構成されたトランスミッタ、赤外線信号を受けるように構成されたレシーバ及び出力モジュールを有する、第2の車両と
を備え、
前記第2の車両は、前記第1の車両によって送られた第1の赤外線信号を受けるように構成され、前記第1の赤外線信号は、前記第1の車両を識別するコードを含み、
前記第2の車両の前記出力モジュールは、前記第1の赤外線信号を処理して前記コード及び遊びパターンの状態を求めた後、ランダムに選択された音声信号を生成するように構成され、
前記第2の車両の前記トランスミッタは、第2の赤外線信号を送るように構成され、前記第2の赤外線信号は、前記第2の車両を識別するコードを含み、
前記第1の車両は、前記第2の車両によって送られた前記第2の赤外線信号を受けるように構成され、
前記第1の車両の前記出力モジュールは、前記第2の赤外線信号を処理して前記第2の車両を識別する前記コード及び遊びパターンの状態を求めた後、ランダムに選択された音声信号を生成するように構成された、
対話式の玩具トレインセット。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図24E】
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【図24F】
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【図24G】
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【図24H】
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【図24I】
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【図24J】
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【図24K】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35A】
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【図35B】
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【図35C】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図41D】
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【図41E】
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【図41F】
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【図41G】
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【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−507187(P2013−507187A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533296(P2012−533296)
【出願日】平成22年10月6日(2010.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2010/051713
【国際公開番号】WO2011/044299
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(512091143)ラーニング・カーブ・ブランズ,インコーポレーテッド (2)
【Fターム(参考)】