説明

屈曲を最小限に抑えるボルト及びナットの凹凸形状

【課題】第1のフランジと、第2のフランジと、を含むフランジ接続部を提供する。
【解決手段】第1の取付け孔を有する第1のフランジ301と、第1の取付け孔と整合するように適合された第2の取付け孔を有する少なくとも1つの第2のフランジ302と、を含むフランジ接続部100において、ねじ部を有する軸部分102と、この軸部分の一端部に形成されたヘッド部分103と、を含むボルト101が、第1及び第2の取付け孔を貫通するように適合される。ねじナット201が、ねじ部に螺着するように適合されており、これが締まると、第1のフランジ301と少なくとも1つの第2のフランジ302とが接続される。ヘッド部分とねじナットとの少なくとも一方は、各々のフランジに向かって配向された凸面を含み、各々のフランジは、取付け孔において、凸面に向かって配向されたフランジ凹部306を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、接続対象の少なくとも2つの部品又はフランジを接続するフランジ接続部に関する。特に、本開示は、互いに不完全な合わせ面を有する部品を接続するフランジ接続部に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、接続対象のパーツ又は部品又はフランジは、ボルトの軸部分を接続対象の各々の部品の穴に挿入し、ねじナットをボルトのねじ部分に螺着させることによって、互いにボルト止めされる。その後、このねじナットを締めて、例えば接続対象のフランジ等の、接続対象の少なくとも2つの部品を互いに締結する。
【0003】
例えば、風力タービンのタワーの部品は、ボルトで接続されており、風力タービンを設置する場所への輸送を容易に行うために、サプライヤがタワー全体を部分ごとに準備できるようになっている。風力タービンの設置場所において、タワーの個々の部分は、ねじ部を有するボルトとナットとを含むフランジ接続部により接続される。
【0004】
こうした種類の風力タービンタワーには高い負荷がかかるので、フランジ接続部は通常、大きな応力を受ける。ボルト・ナットに加わる応力は、ボルトの縦軸方向及び剪断方向、即ちボルトの縦軸に対して垂直な方向、或いは、上記の2つを合わせた方向に作用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7056053号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
様々な種類及び方向の加力やモーメントに対して高い剛性を有しており、結果的な組立コストが低いフランジ接続部の提供が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みて、フランジ接続部であって、第1の取付け穴を有する第1のフランジと、第1の取付け穴と整合するように適合された第2の取付け穴を有する少なくとも1つの第2のフランジと、ねじ部を有する軸部分とこの軸部分の一端部に形成されたヘッド部分とを含むボルトであって、第1及び第2の取付け穴を貫通するように適合されたボルトと、ねじ部に螺着する、ねじ締めされると第1のフランジと少なくとも1つの第2のフランジとを接続するように適合されたねじナットと、を含み、ヘッド部分とねじナットとの少なくとも一方は、各々のフランジに向かって配向された凸面を含み、各々のフランジは、取付け穴において、この凸面に向かって配向されたフランジ凹部を含む、フランジ接続部を提供する。
【0008】
別の態様に従って、タワーと、機械のナセル部分と、タワー又は機械のナセル部分の少なくとも2つの部品を機械的に接続するように適合された少なくとも1つのフランジ接続部と、を有する風力タービンであって、フランジ接続部は、第1の取付け穴を有する第1のフランジと、第1の取付け穴に整合するように適合された第2の取付け穴を有する少なくとも1つの第2のフランジと、ねじ部を有する軸部分と軸部分の一端部に形成されたヘッド部分とを含む、第1及び第2の取付け穴を貫通するように適合されたボルトと、ねじ部に螺着するように適合された、ねじ締めされると第1のフランジと少なくとも1つの第2のフランジとを接続するねじナットとを含み、ヘッド部分とねじナットのうち少なくとも一方は、各々のフランジに向かって配向された凸面を含み、各々のフランジは、取付け穴において、この凸面に向かって配向されたフランジ凹部を含む、風力タービンを提供する。
【0009】
更なる実施例は、従属請求項、発明を実施するための形態、及び添付図面に基づく。
【0010】
本開示の最適な態様も含めた、十分にして当業者による実施を可能にする開示を、添付図面の参照も交えて、本明細書の以下の部分で更に具体的に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】典型的な実施例による、ボルト(上図)と関連のねじナット(下図)の断面図である。
【図2】典型的な実施例による、相互接続された2つのフランジの断面図である。
【図3】加わった応力で接続対象の第1及び第2のフランジが屈曲し、接続対象のフランジどうしの間に間隙が形成される、図2に示したフランジ接続部の図である。
【図4】典型的な実施例による、軸部分とヘッド部分とを有するボルトと、ねじナットとを示す図である。
【図5】ねじナットをボルトのねじ部に螺着させた状態の、図4に示すボルトとねじナットとの図である。
【図6】接続対象のフランジの一方を、この接続対象のフランジのフランジ凹部に嵌合するショルダ部を有するねじナットと共により詳細に示した図である。
【図7】典型的な実施例による、風力タービンに適用される種々のフランジ接続部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
これより、1つ以上の実施例が図示されている、種々の実施例を詳細に参照する。各例は例示目的で示されており、限定目的で示されたものではない。例えば、一実施例の一部分として図示又は記述された特徴をその他の実施例で使用したり、その他の実施例と組み合わせて使用したりして、更なる実施例を創出できる。本開示は、こうした修正及び改変も包含することを意図している。
【0013】
以下に、幾つかの実施例について説明する。このとき、複数の図面において、同一の構造的特徴を同一の参照符号で識別する。図示の構造は、縮尺通りではなく、あくまでも実施例の理解を助けるためのものである。
【0014】
図1は、典型的な実施例による、ボルト101(上方)と関連のねじナット201(下方)との、ショルダ部の断面図である。この断面図は、図4及び図5に示す下記の縦軸305に対して垂直な平面に沿った、それぞれのショルダ部が形成される位置における断面図である。図1に示すように、ねじナット201は六角ナットであり、関連のねじナットショルダ部202は円形凸面を有する。
【0015】
この少なくとも部分的に円形の凸面は、フランジ接続部を締結対象の部品どうしの締結に用いる場合、締結対象の部品の表面に隣接する。なお、ボルト101のヘッド部分103は、上記の図1のように、円形の断面を有するものとして図示されているが、ボルト101のヘッド部分103は、フランジ接続部100を締結するように適合されたレンチを工具として用いるように、六角形状を有してもよい。
【0016】
典型的な実施例によると、接続対象の部品に向かって配向されるヘッド部分103及び/又はねじナット201の環状面はそれぞれ、少なくとも部分的に球状、及び凸状のうち少なくとも一方を有し得る、ショルダ部104、202として形成される。そして、ショルダ部、即ちヘッドショルダ部104又はねじナットショルダ部202は、接続対象の部品又はフランジに向かって延在する。
【0017】
更に、ねじナットショルダ部202をねじナット201の両側に設けて、ねじナット201を2つの異なる方向からボルト101のねじ部105に螺着させることができるようにすることで、いずれの場合も一方のねじナットショルダ部202が締結対象のフランジに向かって配向される。これにより、ねじナット201はねじナット軸305に垂直な中心面に対して対称に形成される。
【0018】
図2は、典型的な実施例による、相互に接続された2つのフランジ301、302を含むフランジ接続部100の断面図である。図2に、ボルト101の軸部分102が挿通される取付け穴を各々有する、第1のフランジ301と第2のフランジ302とを示す。ねじナット201は、ボルト101の軸103のねじ部105に螺着する。ねじナットショルダ部202は、第1のフランジ301のフランジ凹部306に嵌合し、これによって、ボルト101の軸部分102に作用する曲げモーメントが軽減される。
【0019】
なお、ボルト101のねじ部105は、軸部分102の一部に延在していても、軸部分102の全体にわたって延在していてもよい。そのため、ボルト101の軸部分102とねじ部105とは同一のことがある。
【0020】
それに加えて、或いはその代わりに、ボルト101のヘッド部分103のヘッドショルダ部104が、第2のフランジ302のフランジ凹部306内に嵌合し、それによってこの場合も、ボルト101の軸部分102に作用する曲げモーメントが軽減される。
【0021】
第1及び第2のフランジ301、302の少なくとも一方のフランジ凹部306の典型的な実施例として、座ぐり穴、リーマ仕上げ穴、円錐、漏斗状凹部等の、球状部又は円錐状部が挙げられるが、これらに限定されることはない。なお、球体の一部等の複曲面は、円錐状部等の単曲面の場合よりも、曲げモーメントによって生じる応力を尚一層軽減する。このため、典型的な実施例によると、ヘッド部分103及びねじナット201の凸面は、球体の一部等の複曲面を有し、第1及び第2のフランジ301、302の凹面は、球面状凹部306を有する(図6も参照)。
【0022】
更に、ねじナット201及び/又はボルト101のヘッド部分103のショルダ部、即ち図面に参照符号202及び104で示したショルダ部としては、テーパ部分、球形断面等の凸状部が挙げられるが、これらに限定されることはない。ねじナット201を回してフランジ接続部を締めると、例えば、凸状体と凹状体とが相対的に良好に整合する。
【0023】
図3は、図2に示したフランジ接続部100の図であり、横方向又は軸外への加力が、接続対象の第1及び第2のフランジ301、302を屈曲させている。間隙304が、フランジ301、302間に形成されることがある。こうした間隙304は、例えばフランジ301、302の製造欠陥に起因することがある。図3には、接続対象の第2のフランジ302に対する、接続対象の第1のフランジ301の屈曲方向303の屈曲を示す。屈曲方向303への屈曲により、間隙304が、接続対象の部品301、302の2つの接触面どうしの間に形成される。
【0024】
図3に示す屈曲状態を図2に示した非屈曲状態と比較するとわかるように、凹部306−ショルダ202、104の組合せを用いると、ねじナット201とボルト101のヘッド部分103とのいずれもが、接続対象の部品の表面に向かって配向された環状凸面を有するので、ボルト101の軸部分102に作用する曲げモーメントが軽減されることは明らかである。たとえボルト101のヘッド部分103が接続対象のフランジの取付け平面に対して平行ではなくなったとしても、フランジ301、302は、ボルト101の屈曲を伴うことなく、確実に接続される。
【0025】
更に、接続対象のフランジ301及び302間における半径方向又は周方向の不整合又は応力が生じても、ボルト101の軸部分102、又はボルト101全体、又はフランジ接続部100全体に曲げ力又は剪断力が作用することはない。そのため、縦軸305(図4及び5を参照)以外の方向に作用する曲げモーメント又は応力によりボルト101に加わる負荷は、小さくなる。接続対象の少なくとも2つのフランジ301、302は、ボルト101とねじナット201との少なくとも一方に対する半径方向移動によって整合する。このように、図2及び図3に示す典型的な実施例によるフランジ接続部100を用いると、ボルト接続部の剛性を高めることができる。
【0026】
なお、図3には図示しないが、座金を用いても同様の応力軽減効果を得られる。こうした種類の座金を、ヘッド部分103と接続対象のフランジ301、302との間、及び/又はねじナット201と接続対象のフランジ301、302との間に配置してよい。座金は、それぞれのヘッド部分及び/又はねじナットの凸面と同様の凸面と、この凸面の反対側の平面とを有し得るが、この場合、ヘッド部分及びねじナットは、それぞれ平面を呈する。こうすると、座金は、ボルトヘッド部103と接続対象のフランジ301、302との間、又はねじナット201と接続対象のフランジ301、302との間にそれぞれ挟み込まれる中間部材の役割を果たす。
【0027】
図4に、典型的な実施例による、軸部分102とヘッド部分103を有するボルト101と、ねじナット201とを更に詳細に示す。ヘッド部分103は、典型的な実施例によると、接続対象の部品又はフランジ301、302に向かって配向された環状凸面(上記の図2及び3を参照)を含み得る、ヘッドショルダ部104を有する。
【0028】
ボルト101の軸部分102は、ねじ部105を含む。ねじナット201の雌ねじは、ボルト101のねじ部105に適合されている。そのため、このねじナット201は、ボルト101のねじ部分105に螺着可能である。ねじナット201の中心軸305は、接続が完了すると、ボルト101の中心軸305と一致する。
【0029】
典型的な実施例によると、ねじナット201とボルト101のヘッド部分103とのうち少なくとも一方は、ショルダ部、即ちねじナットショルダ部202及びヘッドショルダ部104をそれぞれ含む。これらのショルダ部104、202は、曲げモーメントが生じた場合、即ち縦軸305に対する変位又は屈曲が起こった場合に、フランジ301、302に力を加える手段となる。通常、接続対象の2つ以上の部品が上記の図2及び3に示すようなフランジ接続部100を用いて組み付けられる場合は、縦軸305に対して垂直方向の応力ベクトル成分を生じる屈曲が生じることがある。
【0030】
更に、図4に、また別の典型的な実施例によるねじナット201を示す。このとき、ねじナットショルダ部202a、202bを、ねじナット201の両側にそれぞれ設けて、ねじナット201を2つの異なる方向からボルト101のねじ部105に螺着させることができるようにすることで、いずれの場合にも、一方のねじナットショルダ部202が締結対象のフランジ又は部品(図4には図示せず)に向かって配向される。ねじナット201は、ねじナット軸305に垂直な中心面に対して対称に形成される。
【0031】
図5は、図4に示したボルト101とねじナット201において、ねじナットをボルト101のねじ部105に螺着させた状態の図である。図5に示すように、フランジ接続部100は、ボルト101とねじナット201を含む。ねじナット201及びボルト101のヘッド部分103のショルダ部202、104は、互いに対向して位置するようにそれぞれ配置されている。即ち、ねじナットショルダ部202は、接続対象の第1のフランジ301(図5には図示せず)に面し、ボルト101のヘッド部103のヘッドショルダ部104は、接続対象の第2のフランジ302(図5には図示せず)に面する。
【0032】
ショルダ部104、202を有する、こうした種類のフランジ接続部100を用いると、本明細書で図3を参照ながら上述したように、接続対象のフランジ301、302の相対的な整合状態に起因するボルトの屈曲が軽減される。
【0033】
なお、ショルダ部104、202と、これらのショルダ部104、202に向かって配向される各々のフランジ凹部306と、を有するフランジ接続部100は、ボルトヘッド部と接続対象のフランジとの間、又はねじナットと接続対象のフランジとの間に挟み込まれる中間部材として配設される、凸座金、凹凸座金等と同様に機能する。本明細書の上記の少なくとも1つの典型的な実施例又は典型的な実施例の組合せによると、座金を無くすことにより、コストの削減、並びに、接続対象のフランジにおけるボルトとねじナットの取付け時間の削減のうち、少なくとも一方を達成できる。
【0034】
図6に、取付け穴308を有するフランジ301の一方と、接続対象のフランジ301のフランジ凹部306に嵌合するショルダ部202を有するねじナット201との詳細図を示す。
【0035】
ねじナットショルダ部202とフランジ凹部306は、相互作用することにより、更なる応力ベクトル成分、剪断応力、及び/又は曲げモーメントを生じることなく、所定の傾斜角307程度の屈曲が可能である。接続対象の部品間で摩擦が生じると、予応力が生じることがある。ボルト101及びねじナット201の少なくとも一方の回転により、部品どうしは、残留応力が軽減されるポジションになる。このように、ねじナットショルダ部202−フランジ凹部306の組合せ(又は、ボルト101のヘッド部分103がフランジ表面に隣接して配置される場合は、ヘッドショルダ部104−フランジ凹部306の組合せ)により、軸外の応力が軽減され、フランジ接続部を締める際に加わる締付け力は、主に図4及び5に示す縦軸305の方向に配向される。
【0036】
なお、図6では、ねじナット201のねじナットショルダ部202が、接続対象のフランジ301、302のフランジ凹部306に嵌合するものとして図示されているが、本明細書の上記のボルト101のヘッド部分103のヘッドショルダ部104を、フランジ凹部306に隣接して配置してもよい。
【0037】
曲げモーメントが各々のフランジに生じると、ボルト101のヘッドショルダ部104及び/又はねじナット201のねじナットショルダ部202が、上記の縦軸に対して傾斜角307を有する方向に配向される力を受ける手段として作用する。
【0038】
図7に、典型的な実施例による、風力タービンの様々な部品に適用される種々のフランジ接続部を示す。
【0039】
図7に示すフランジ接続部は、通常、下記のものに用いられる。
【0040】
a)上側フランジと下側フランジとの間にフィリングが挿入された、欠陥を有する風力タービンタワーフランジ。フィリングは望ましくないが、本発明の実施例を適用することによって、フィリングの使用を回避できる。
【0041】
b)締結状態で図示された風力タービンタワーフランジ接続部。
【0042】
c)、d)風力タービンハブフランジ接続部。これらのフランジ接続部は、通常、長尺のボルトに適用される。
【0043】
e)、f)風力タービンフランジ接続部。
【0044】
添付図面に示した実施例に基づいて本発明を説明したが、これらの実施例から更なる利点及び修正形態が想起可能である。しかし、本開示は、具体的な用語で説明した実施例に限定されることはなく、むしろ、適宜の修正及び改変が可能である。適宜、個々の特徴を組み合わせたり、一実施例の特徴と別の実施例の特徴とを組み合わせたりして、更なる実施例に至ることも、特許請求の範囲内である。
【0045】
本明細書の教示に基づいて、本開示及び本開示の拡張態様から逸脱することなく改変及び修正が可能であることは、当業者に明らかである。即ち、本明細書で上述した例は全て、例示を意図したものであり、非限定的なものである。
【符号の説明】
【0046】
100 フランジ接続部
101 ボルト
102 軸部分
103 ヘッド部分
104 ヘッドショルダ部
105 ねじ部
201 ねじナット
202 ねじナットショルダ部
301 接続対象の第1のフランジ
302 接続対象の第2のフランジ
303 屈曲方向
304 間隙
305 縦軸
306 フランジ凹部
307 傾斜角
308 取付け穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジ接続部(100)であって、
第1の取付け穴(308)を有する第1のフランジ(301)と、
前記第1の取付け穴(308)と整合するように適合された第2の取付け穴を有する少なくとも1つの第2のフランジ(302)と、
ねじ部(105)を有する軸部分(102)と、該軸部分(102)の一端部に形成されたヘッド部分(103)とを含む、前記第1及び第2の取付け穴を貫通するように適合されたボルト(101)と、
前記ねじ部(105)に螺着するように適合された、締まると前記第1のフランジ(301)と前記少なくとも1つの第2のフランジ(302)とを接続するねじナット(201)と、を含み、
前記ヘッド部分(103)と前記ねじナット(201)のうち少なくとも一方は、各々の前記フランジに向かって配向された凸面を含み、
前記各々のフランジは、前記取付け穴(308)において、前記凸面に向かって配向されたフランジ凹部を含む、フランジ接続部(100)。
【請求項2】
前記凸面は、凸状部、テーパ部分、及び少なくとも部分的に球状の部分のうち、少なくとも1つを含む、請求項1に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項3】
前記各々のフランジの前記フランジ凹部(306)は、球状部、凹状部、座ぐり穴、リーマ仕上げ穴、円錐、及び漏斗状凹部のうち少なくとも1つを含む、請求項1又は2に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項4】
前記ヘッド部分(103)と前記ねじナット(201)の少なくとも一方は、ショルダ部(104、202)を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項5】
前記ショルダ部(104、202)は、少なくとも部分的に球状の形状を有する、請求項4に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項6】
前記ショルダ部(104、202)は、凸状の形状を有する、請求項4に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第1及び第2の取付け穴(308)は、座ぐり穴として形成され、該座ぐり穴は、前記ねじナット(201)及び前記ボルト(101)の前記ヘッド部分(103)の凸面の少なくとも一方に向かって配向される、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項8】
前記ねじナットの縦軸に垂直な中心面の両側に対称に両側に形成された2つの凹面を有するねじナット(201)を含む、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のフランジ接続部(100)。
【請求項9】
風力タービンのタワーの組立における、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のフランジ接続部(100)の利用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−231927(P2011−231927A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−97982(P2011−97982)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】