説明

嵌合型シート

【課題】嵌合型シートの生産性を高め、取扱いを容易にし、湾曲に対する自由度を高める。
【解決手段】凹凸シート11を重ねて使用する嵌合型シート1であって、凹凸シート11Aは、凸状部2aと凸状部2aに囲まれた平面部3からなるとともに、凸状面同士を対向させて重ねたときに、凸状部2aが、凹凸シート11Bの平面部3bに嵌合する形状からなり、重ねられた凹凸シート11を着脱自在に接合する接合手段を備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂等からなるシートに関し、特に、凹凸状のシートを重ねて使用することが可能な嵌合型シートに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、合成樹脂等からなる気泡シートは、包装材として用いられる他、構造物、什器等の芯材として用いられる(例えば、特許文献1参照)。
また、このような気泡シートの応用形として、2枚の凹凸状のプラスチックシートの凸状面同士を対向させ、一方のシートの凸状部が他方のシートの凸状部間(すなわち平面部)に入り込むように重ね、これらを熱融着させた嵌合型のシートが提供されている。
このような嵌合型シートによれば、軽量で耐水性、耐熱性等に優れるため建材用パネル、内装材、コンテナ、箱、容器等の種々の用途に使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−129366号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような嵌合型シートは、2つのシートを重ね、加圧・加熱する工程を経て完成されるため、気泡シート等に比べ製造に手間がかかる問題が生じていた。
また、嵌合型シートが平坦な状態で使用するケースしか想定されていないのに加え、シートを重ね合わせた構造上、湾曲などの変形に対する自由度が少ない。
このため、嵌合型シートを巻き取る際には一定長あたりの巻き径が大きくなり、原反の保管・搬送等において問題が生じていた。
また、湾曲の自由度とともに、湾曲させた状態でシート同士が適切に嵌合され分離しにくい嵌合型のシートが求められていた。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、嵌合可能な凹凸状のシート同士を着脱自在に接合する接合部を備えた嵌合型シートの提供を目的とする。
また、凹凸状シートの形状を最適化することにより、嵌合させたときに所望の曲率で適切に湾曲させて使用することができる嵌合型シートの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の嵌合型シートは、凹凸状のシートを重ねて使用する嵌合型シートであって、前記凹凸状のシートは、凸状部とこの凸状部に囲まれた平面部からなるとともに、凸状面同士を対向させて重ねたときに、一の凹凸状のシートの凸状部が、他の凹凸状のシートの平面部に嵌合する形状からなり、重ねられた凹凸状のシートを着脱自在に接合する接合手段を備える構成としてある。
【発明の効果】
【0007】
本発明の嵌合型シートによれば、生産性に優れ、取扱いが容易で、湾曲に対する自由度が高い効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】嵌合型シートの構造を示す図であり、凹凸状のシートが分離した状態を示す外観図である。
【図2】嵌合型シートの構造を示す図であり、凹凸状のシートが重なった状態を示す外観図である。
【図3】凸状部の形状の一例を示す平面図である。
【図4】嵌合型シートの接合手段を説明するための断面図である。
【図5】凹凸状シートの製造方法を説明するための説明図である。
【図6】湾曲態様の嵌合型シートを説明するための説明図である。
【図7】凹凸状シートの応用例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の嵌合型シートの実施形態について図面を参照して説明する。
ここで、本実施形態に係る嵌合型シート1は、建材用パネル、内装材その他様々な用途で用いられる樹脂製のシートを応用したものである。
【0010】
(嵌合型シートの構造)
図1及び図2は、本発明の嵌合型シートの構造を示す外観図である。図1は、凹凸状のシートが分離した状態を示す外観図であり、図2は、凹凸状のシートが重なった状態を示す外観図である。
本発明の実施形態に係る嵌合型シート1は、凹凸状のシート(以下、凹凸シートという。)11を重ねて使用するものであって、この凹凸シート11は、所定の形状からなる凸状部2とこの凸状部2に囲まれた平面部3からなるとともに、凸状面同士を対向させて重ねたときに、一の凹凸シート11における凸状部2が、他の凹凸シート11の平面部3に嵌合する形状からなり、重ねられた凹凸シート11を着脱自在に接合する接合手段を備えるようにしている。
【0011】
すなわち、凹凸シート11は、図1に示すように、凹状部2及び平面部3が千鳥模様に配列されていることを特徴とする。このため、2つの凹凸シート11を重ねることで図2に示す嵌合型シート1として使用することができる。
また、凸状部2の形状が、錐台状からなることも特徴としている。
このようにすることで、平面な状態で重ねたときは勿論、一方向又は直交する二方向に屈曲させた態様で使用することができる。
【0012】
ここで、「錐台状」には、底面及び頂面が四角形、三角形、円形などの相似の平面からなる四角錐台、三角錐台、円錐台の他、一側面が左右対称な台形で、他の側面が矩形となる立体形状も含まれる(図1、図2、図3等参照)。
なお、図3は、凹凸シート11をシート面の垂直方向から見た平面図及び水平方向から見た断面図であり、図3(a)は、底面及び頂面の形状が矩形からなる錐台の凸状部2、図3(b)は、底面及び頂面の形状が三角形からなる三角錐台の凸状部2、図3(c)は、底面及び頂面の形状が円形からなる円錐台の凸状部2の例を示したものである。
【0013】
図1(a)は、凸状面が下方を向いた凹凸シート11Aの例を示す外観図である。例えば、同図に示すように、凹凸シート11Aは、各凸状部2が格子状に配列され、平面部3の形状が凸状部2の頂面の形状に一致する形状とすることができる。すなわち、凸状部2の底面の配置からなる平面部3のシート面の形状を凸状部2の頂面の形状と一致するように各凸状部2を配置するものである。
図1(b)は、凹凸シート11Aと対に使用される凹凸シート11Bの例を示す外観図である。同図に示すように、凹凸シート11Bは、凹凸シート11Aと凸状面を対向させた状態において、各凸状部2を、凹凸シート11Aの平面部3に対応する位置に配列するとともに、その配列からなる平面部3におけるシート面の形状を凹凸シート11Aの凸状部2の頂面と同じ形状となるようにしたものである。
なお、実際には、凹凸シート11A(又は、凹凸シート11b)を生成し、これを裏返したものを凹凸シート11B(又は、凹凸シート11A)として用いることもできる。
【0014】
このようにすると、図2に示すように、凹凸シート11Aと凹凸シート11Bとを適切に嵌合させることができる。
すなわち、このような形状の凹凸シート11Aと凹凸シート11Bとを重ね合わせた場合、凹凸シート11Aの各凸状部2と凹凸シート11Bの各平面部3とが隙間なく嵌るとともに、凹凸シート11Aの各平面部3と凹凸シート11Bの各凸状部2とが隙間なく嵌る。このため、凸状部2が全面に配列された嵌合型シート1を得ることができる。
【0015】
(嵌合型シートの接合手段)
また、本実施形態の嵌合型シート1は、凹凸シート11同士を着脱自在に接合するための接合手段を備える。
図4は、嵌合型シートの接合手段を説明するための断面図である。同図は、凹凸シート11Aと凹凸シート11Bとが嵌合された状態における断面の状態を示したものである。
例えば、図4(a)に示すように、一の凹凸シート11は、他の凹凸シート11と凸状面同士を対向させて重ねたときに各凹凸シート11が接する所定の箇所に膨出する突起41を備え、他の凹凸シート11は、一の凹凸シート11と凸状面同士を対向させて重ねたときに前記所定の箇所に対応した箇所に突起41を係止可能な開口42を備えるようにすることで、接合手段を実現することができる。
【0016】
具体的には、凹凸シート11Bの平面部3には膨出した突起41を設け、凹凸シート11Aの平面部3の対応する箇所には突起41の外径よりやや小さな開口42を設けることにより、突起41と開口42との係止可能構造を接合手段として用いるようにしている。
すなわち、この場合、凹凸シート11の凸状面同士を重ねつつ突起41を開口42に押し込むことによって凸状部と平面部とが互いに嵌合され、これにより凹凸シート11Aと凹凸シート11Bとが嵌合状態で接合される。また、突起41と開口42との係止状態を解除して、凹凸シート11同士を引き離すことによって凹凸シート11Aと凹凸シート11Bとを分離することができる。
【0017】
また、接合手段としては、図4(b)に示すように、面ファスナーを用いることができる。例えば、凹凸シート11Aの頂部外面に面ファスナー(フック面)43を貼付し、凹凸シート11Bの平面部3の凸状面側に面ファスナー(ループ面)44を貼付するとよい。
さらに、図4(c)に示すように、両面粘着テープ45を接合手段として用いることができる。この場合、凹凸シート11Aの頂部外面又は凹凸シート11Bの平面部3の凸状面側のいずれかの箇所に両面粘着テープ45を貼付するとよい。
両面粘着テープ45は、凹凸シート11を引き離す際に接合面を損傷することがなく、繰り返し利用し得る程度の粘度が好ましい。
【0018】
このように接合手段を備えることにより、凹凸シート11を嵌合型シート1として使用するときにだけ嵌合させ、それ以外は分離した状態としておくことができる。
例えば、嵌合した状態で保管や搬送ができ、また、分離した状態で保管等することができる。また、原反の巻き径を従来に比べ小さくできるため、保管スペースを抑え、搬送効率を向上することができる。
また、各凹凸シート11の凸状面を同じ方向して重ねることによって複数の凹凸シート11をまとまりよく嵌合させることができるため、フラットな状態にあるシートを保管する際や搬送する際においても同様の効果を奏することができる。
さらに、各凹凸シート11を重ねたときに隙間なく嵌合した状態となるため、接合性の高い嵌合型シート1を実現している。
【0019】
(嵌合型シートの製造方法)
つぎに、本実施形態の嵌合型シート1をなす凹凸シート11の製造方法について説明する。
図5は、凹凸シートの製造方法を説明するための説明図であり、製造装置の一例を示す図である。
図5に示すように、製造装置5は、フラットダイ51と成形ロール52とを備える。
フラットダイ51は、所定の樹脂材料を薄膜状に押し出すことによって、フラット状の樹脂シート10を連続的に供給する。
樹脂材料は、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂を単独で、又は、二種以上を混合して用いることができる。
【0020】
フラットダイ51から供給されたフラット状のシート10は、成形ロール52に供給される。
成形ロール52には、外周面に錐台状のキャビティ53が格子状に設けられている。
各キャビティ53は、図示しない真空ポンプにつながっており、キャビティ53を真空吸引することにより、シート10に中空状に膨出する多数の凸状部2が形成され、この結果、凸状部2と平面部3とが交互に配置された凹凸シート11が生成される。
生成された凹凸シート11Aは、裏返すことで凹凸シート11Bとして用いることができる。
すなわち、このようにして本実施形態の嵌合型シート1をなす凹凸シート11A及び凹凸シート11Bを生成することができる。
このため、従来の嵌合型シートの製造方法において行っていた加圧工程や加熱工程を省くことができ、生産性を高めることができる。
【0021】
(湾曲態様の嵌合型シート 第一の例)
つぎに、湾曲態様の嵌合型シートの第一の例について説明する。本実施形態に係る湾曲態様の嵌合型シート1は、凹凸シート11の凸状面同士を対向させて重ねたときに、一の凹凸シート11における凸状部2が他の凹凸シート11の平面部3に嵌合し、各凹凸シート11が所望の曲率係数にもとづき湾曲するように、一の凹凸シート11における凸状部2の形状を他の凹凸シート11における凸状部2の特徴量及びその曲率係数にもとづき定まる形状とするようにしている。
ここで、「特徴量」とは、凸状部2の形状、大きさ及び凸状部間の距離(間隔)等、凸状部2の特徴を特定するためのデータをいう。例えば、凸状部2が錐台状であれば、側面(台形)の上底長、下底長、高さ、凸状部2の間隔のそれぞれの値を特徴量とすることができる。
【0022】
図6は、湾曲態様の嵌合型シートを説明するための第一の説明図である。
図6(a)に示すように、2つの凹凸シート11(以下、パネルA、パネルBという。)は、断面(側面)が、左右対称の台形からなる錐台状の凸状部2を規則的に配列している。ここで、各凸状部2は、上底長d,d、下底長l,l、高さh,h、間隔w,wをそれぞれ特徴量として有する。
そして、本例では、パネルAに係る凸状部2aの特徴量が固定されていると仮定し、パネルAとパネルBとを嵌合させたときに所望の曲率半径rで湾曲させることができるパネルBの形状、すなわち、凸状部2bの特徴量を求める。
【0023】
まず、図6(b)に示すように、パネルAとパネルBとを凸状面2を対向させ、凸状部2と平面部3とを相互に嵌合させた場合を想定する。この場合、パネルAの凸状部2aの一側面(台形の側辺)とパネルBの凸状部2bの一側面(台形の側辺)とが一致する必要があることから、次式(1)〜(3)が成立する。
【数1】

【0024】
また、図6(b)における2つの破線部においては、セルサイズあたりの頂角(湾曲時における隣接する凸状部と平面部との角度)をθとすると次式(4)、(5)が成立する。
【数2】

【0025】
ここで、h1≒h2、θ≪1(つまり、曲率半径rが凸状部2の寸法より十分大きい)とすると、式(4)、(5)は次式(4)’、(5)’に置き換えることができる。
【数3】

【0026】
このため、d=w、w=d1、h2=h1、及び、式(4)’、(5)’から次式(6)を導出することができる。
【数4】

これにより、l2が算出され、続いて、式(3)にもとづき、hを算出することができる。
【0027】
例えば、h=5,l=10、d=8、w=10のパネルAに対し、r=50の曲率で湾曲させる場合、(6)にもとづき以下のようにしてlを算出することができる。
【数5】

【0028】
すなわち、パネルAの形状と曲率半径にもとづきパネルBの形状を求めることができる。具体的には、側面(台形)の高さh=5、上底長d=8、下底長l=10、間隔w=10を凸状部2aの特徴量とするパネルAがある場合には、側面(台形)の高さh=5、上底長d=10、下底長l=14、間隔w=8を凸状部2bの特徴量とするパネルBを生成すると、パネルAとパネルBとを凸状面を対向させて重ねたときに、適切な嵌合状態を保ちつつ、曲率半径r=50で湾曲させることができる。
【0029】
なお、以下に示すように、式(4)によりθを求め、式(5)によりlを求めた後に、式(3)によってhを求めることもできる。
【数6】

このようにすると、l及びhをより正確に求めることができる。
【0030】
(湾曲態様の嵌合型シート 第二の例)
つぎに、湾曲態様の嵌合型シートの第二の例について説明する。ここでは、所望の曲率半径rにそって湾曲させるために、パネルAとパネルBにおける各凸状部2の特徴量を相互に求める例について説明する。この例においては、一方の固定の特徴量にもとづいて他方の特徴量を求めるのではなく、相互に特徴量を求める点において前述の第一の例とは異なる。
そして、本例では、パネルA及びパネルBの各凸状部2において、一部の特徴量を条件付けしたうえで必要な他の特徴量を求める。具体的には、下底長l=l=l、高さh=h=hとした上で、曲率半径rにそって湾曲させる場合の上底長d、dを求める。
このような条件のもと、式(4)’、式(5)’を用いると次式(7)を導出することができる。
【数7】

そして、この式(7)が成立するようにd及びdを求める。
【0031】
例えば、下底長l=10、高さh=5とした場合において、曲率半径r=50で湾曲させたい場合において、パネルAの凸状部2aの上底長をd=8とすると、式(7)にもとづきパネルBの上底長d=6.36が求まる。
このようにすると、両パネルの凸状部2の上底長d1、d2のみに着目して適切に湾曲する態様の嵌合型シート1を生成することができる。
【0032】
本例の場合、側面(台形)の高さh=5、上底長d=8、下底長l=10、間隔w=6.36を凸状部2aの特徴量とするパネルAを生成するとともに、側面(台形)の高さh=5、上底長d=6.36、下底長l=10、間隔w=8を凸状部2bの特徴量とするパネルBを生成した場合には、パネルAとパネルBとを凸状面を対向させて重ねたときに、適切な嵌合状態を保ちつつ、曲率半径r=50で湾曲させることができる。
【0033】
なお、以下に示すように、式(5)によりθを求め、式(4)によりdを求めた後、式(3)によってhを求めることもできる。
【数8】

このようにすると、d及びhをより正確に求めることができる。
【0034】
以上のように、本発明の実施形態に係る嵌合型シート1によれば、必要時に凹凸シート11を嵌合させ、また、着脱自在に接合できるようにしているため、生産性に優れ、取扱いがし易い嵌合型シート1を提供することができる。
また、本発明の嵌合型シート1は接合時に隙間なく嵌合するようにしているため、接合性に優れる。
さらに、本発明の嵌合型シート1は、湾曲する際においても適切に嵌合するような形状の凸状部2を配列するようにしているため、湾曲に対する自由度が高いだけでなく、湾曲時においても接合性に優れた嵌合型シート1を提供することができる。
特に、本実施形態の凹凸シート11は、凸状部及び平面部を千鳥模様に構成しているため、平面な状態で重ねたときは勿論、一方向又は直交する二方向に屈曲させた態様で使用することができる。
【0035】
以上、本発明について実施形態を示して説明したが、本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
前述した実施形態においては、単層の凹凸シート11からなる嵌合型シート1について説明したが、図7に示すように、複層シートを用いて形成することもできる。
例えば、図7(a)に示すように、合成樹脂のシートに不織布を積層しても良く、また、図7(b)に示すように、アルミ箔を積層して凹凸シート11を生成してもよい。このようにすると、美感による装飾効果を得ることができる。
特に、本発明の嵌合型シート1は、凹部にオブジェ等の小物を陳列可能なウォールラックやパーテーションとして利用することができる。このような利用態様においては、高いインテリア性やディスプレイ効果を奏することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、建材用パネル、内装材等に好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0037】
1 嵌合型シート
10 樹脂シート
11 凹凸シート
2 凸状部
3 平面部
41 突起
42 開口
43,44 面ファスナー
45 両面粘着テープ
5 製造装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
凹凸状のシートを重ねて使用する嵌合型シートであって、
前記凹凸状のシートは、凸状部とこの凸状部に囲まれた平面部からなるとともに、凸状面同士を対向させて重ねたときに、一の凹凸状のシートの凸状部が、他の凹凸状のシートの平面部に嵌合する形状からなり、
重ねられた凹凸状のシートを着脱自在に接合する接合手段を備えることを特徴とする嵌合型シート。
【請求項2】
前記接合手段は、
一の凹凸状のシートは、他の凹凸状のシートと凸状面同士を対向させて重ねたときに各凹凸状のシートが接する所定の箇所に膨出する突起を備え、
他の凹凸状のシートは、一の凹凸状のシートと凸状面同士を対向させて重ねたときに前記所定の箇所に対応した箇所に前記突起を係止可能な開口を備える請求項1記載の嵌合型シート。
【請求項3】
前記一の凹凸状のシートにおける凸状部の形状は、
凹凸状のシートの凸状面同士を対向させて重ねたときに、一の凹凸状のシートにおける凸状部が他の凹凸状のシートの平面部に嵌合し、各凹凸状のシートが所定の曲率係数にもとづき湾曲するように、前記他の凹凸状のシートにおける凸状部の特徴量及び前記所定の曲率係数にもとづき定まる形状からなる請求項1又は2記載の嵌合型シート。
【請求項4】
前記一の凹凸状のシートもしくは前記他の凹凸状のシートのいずれか又は双方における前記凸状部の形状が、所定の錐台状からなる請求項1〜3のいずれか一項記載の嵌合型シート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−982(P2013−982A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−134518(P2011−134518)
【出願日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(000199979)川上産業株式会社 (203)
【出願人】(503361400)独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 (453)
【Fターム(参考)】