説明

帳票印刷システム、制御方法、およびプログラム

【課題】プルプリントシステムにおいて、印刷データを、事前にプリントサーバやホストコンピュータに溜め置く必要があった。また、印刷装置のコントロールパネルからユーザ認証を行う場合、ユーザ認証情報入力のためのデバイス占有時間が長くなる。さらに、符号化されたコードにデータを埋め込んだ場合、悪意のある第3者に符号化されたコードがスキャンされ、情報がのぞき見られてしまう恐れがある。
【解決手段】携帯端末の個体識別情報を暗号化キーとしてフォーム情報およびフィールドデータを暗号化し、第1の符号化されたコードを生成する。携帯端末は第1の符号化されたコードから読み込んだ暗号化文字列に自身の個体識別情報を埋め込んで第2の符号化されたコードを生成する。印刷装置は第2の符号化されたコードから読み込んだ暗号化文字列を個体識別情報で復号化する。さらにサーバからフォームデータを取得し、印刷装置上でフィールドデータと共にオーバーレイ印刷を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票印刷システム、制御方法、及びプログラムに関する。特に、ネットワーク上で共有される印刷装置を用いて、オーバーレイ印刷をするための仕組みに関するものである。
【背景技術】
【0002】
帳票等、一定の書式(フォーム)にデータを書き込んで作成される印刷物を作成するために、フォームオーバーレイと呼ばれる手法が用いられている。フォームオーバーレイでは、フォーム部分を表すフォームデータを予め作成し、そのフォームデータの所定箇所に数値や文字列等のフィールドデータと呼ばれるデータを重ね合わせ(オーバーレイ)、生成したデータを印刷あるいは表示する。
【0003】
また、他のプリントシステムでは、ホストコンピュータがイニシエータとなって印刷データをプリンタに送信し、プリンタにより印刷が実行される。これに対してプルプリントシステムと呼ばれるプリントシステムがある。プルプリントシステムでは、例えば、クライアントPCで印刷実行をするために印刷データを作成すると、USBメモリにクライアントPCのIPアドレスとジョブIDを暗号化してUSBメモリに格納する。また、作成した印刷データは、USBメモリのシリアルナンバーで暗号化してクライアントPCに保存しておく。ユーザはUSBメモリを印刷装置に差し込み、暗証番号を入力することでUSBメモリの情報を復号化し、クライアントPCから印刷データを取得する。そして、印刷データをUSBメモリのシリアルナンバーで復号化し、印刷を実行する(特許文献1等参照)。また、配達伝票などの帳票に記載する内容(受取人住所や氏名)を、符号化されたコード、例えばQRコードのような2次元コードにコード化しておき、その2次元コードをスキャンする。2次元コードに含まれる情報を配達伝票に印字することで、配達伝票の記載を簡略化する(特許文献2等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−90737
【特許文献2】特開2005−75597
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
印刷装置から印刷指示を行うことでサーバからデータを受信し印刷を実行するプルプリントするシステムにおいて、印刷を実行するための印刷データを、事前にプリントサーバやホストコンピュータに溜め置く必要があった。また、印刷装置のコントロールパネルからユーザ認証を行う場合、ユーザ認証情報入力のためのデバイス占有時間が長くなるという問題があった。さらに、符号化されたコードに印字のためのデータを埋め込んだ場合、悪意のある第3者に符号化されたコードがスキャンされ、情報がのぞき見られてしまう恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。情報処理装置とサーバと印刷装置とが接続されることにより構成される帳票印刷システムであって、前記情報処理装置は、ユーザ認証情報とフォーム情報とフィールドデータとを受け付けるデータ受付部と、前記サーバへ前記ユーザ認証情報と前記フォーム情報と前記フィールドデータとを送信し、送信したそれぞれのデータに基づいて前記サーバが生成した第1の符号化されたコードを取得する符号化コード取得部と、取得した前記第1の符号化されたコードを出力する第1の出力手段とを備え、前記サーバは、ユーザごとのユーザ認証情報と個体識別情報とを関連付けて管理する個体識別情報管理手段と、前記情報処理装置から受信した前記フィールドデータと前記フォーム情報とを暗号化する暗号化部と、前記暗号化部で生成した暗号化文字列から前記第1の符号化されたコードを生成する符号化コード生成部と、前記符号化コード生成部にて生成した前記第1の符号化されたコードを前記情報処理装置に送信する符号化コード送信部と、前記印刷装置から前記フォーム情報を含むフォームデータの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じたフォームデータを前記印刷装置に送信するフォームデータ配信部と、前記フォームデータを保存、及び管理するフォームデータ管理部とを備え、前記印刷装置は、前記第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、前記個体識別情報を付加した情報から生成された第2の符号化されたコードを読み取り、前記個体識別情報と前記暗号化文字列とを取得する第2の符号化コード読取部と、前記第2の符号化コード読取部にて取得した前記暗号化文字列を復号化する復号化部と、前記復号化部にて復号化した文字列を解析する符号化コード解析部と、前記復号化部にて復号化した前記フォーム情報を前記サーバに送信し、前記フォームデータを受信するフォームデータ取得部と、前記フォームデータを前記復号化部によって復号化したフィールドデータと共にオーバーレイ処理を行い、帳票を作成するオーバーレイ部と、印刷設定を行う際のユーザインタフェースを提供するコントロールパネルとを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によって、印刷を実行するための印刷データを事前にプリントサーバやホストコンピュータ等に保存、管理する必要が無くなる。また、符号化されたコードのスキャンにより印刷指示を行うことにより、ユーザによる印刷デバイスの占有時間の削減が可能になる。また、携帯端末が有する個体識別情報で、フォーム情報やフィールドデータを暗号化して符号化されたコードにコード化するため、悪意のある第3者に符号化されたコードがスキャンされた場合でも、符号化されたコード内の情報を簡単にのぞき見られる恐れがなくなる。
【0008】
本発明により、印刷データの保存に関する必要資源、及び管理処理の削減が可能となる。また、特定ユーザによる印刷デバイスの占有を削減することも可能となる。更には、認証にて、ユーザが用いる装置の固有情報を利用するため、セキュリティ面の向上も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係るシステム構成の例の図である。
【図2】本実施形態に係るオーバーレイによる帳票出力例である。
【図3】本実施形態に係る管理テーブルの例である。
【図4】本実施形態に係る2次元コードの例である。
【図5】本実施形態に係る第1の2次元コード生成処理を示すフローチャートの図である。
【図6】本実施形態に係る第2の2次元コード生成処理を示すフローチャートの図である。
【図7】本実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートの図である。
【図8】第二の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートの図である。
【図9】本実施形態に係る印刷装置におけるインタフェース画面の例である。
【図10】第三の実施形態に係るサーバのブロック図である。
【図11】第三の実施形態に係る第1の2次元コード生成処理を示すフローチャートの図である。
【図12】第三の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートの図である。
【図13】第四の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートの図である。
【図14】第五の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートの図である。
【図15】本実施形態に係るクライアントPC、及びサーバのハードウェア構成の例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第一の実施形態>
まず、本発明の前提を以下に説明する。帳票をオーバーレイ出力する際に、図2(a)のように、帳票のレイアウトを示すフォームファイル201の所定の個所202(フィールド)に対し、データファイル203のデータを流し込んで出力フォーム204を得る。以下、本明細書ではデータが流し込まれる個所(フィールド)を示す図形202をフィールド図形と呼び、データファイル203をフィールドデータと呼ぶ。
【0011】
[システム構成]
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明の実施形態に係る帳票印刷システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、この本帳票印刷システムは情報処理装置であるクライアントPC110、サーバ120、携帯端末130、および印刷装置140がネットワーク100に接続された構成となっている。携帯端末130は、それぞれの端末を識別するための個体識別情報を保持している。個体識別情報は、携帯端末を識別できるのであれば電話番号やシリアルナンバーなど、どのようなものであっても構わない。サーバ120は、ユーザ認証情報とユーザが所持する携帯端末の個体識別情報を、図3(a)に示すような個体識別情報管理テーブル300として管理する。個体識別情報管理テーブル300は、ユーザ名301およびユーザ名301に対応する個体識別情報302を含む。なお、本実施形態では、上記の情報を管理対象として個体識別情報管理テーブル300に保持しているが、これに限定されるわけではなく、例えば個体識別情報を複数有しても良い。また、サーバ120は、オーバーレイに使用するフォームデータをフォームデータ管理部127に保存し、管理する。なお、各装置が有する部位の動作は、以下で述べるフローチャートの処理と併せて説明する。
【0012】
図15は本実施形態のクライアントPC110およびサーバ120のハードウェア構成図である。システムバス2201には、CPU(Central Processing Unit)2202、プログラム・メモリ(PMEM)2203、通信制御部2204、外部記憶装置制御部2208、入力制御部2211、ビデオ・イメージ・メモリ(VRAM)2214、表示出力制御部2215、プリンタ制御部2217、外部機器制御部2219、及び画像読み取り機器制御部2220が接続されている。通信制御部2204は、通信ポート2205に於ける入出力データの制御を行い、通信ポート2205から出力された信号は、通信回線を経由してネットワーク上の他の装置2206の通信ポートに伝えられる。外部記憶装置制御部2208は、データファイル用のディスクとして、例えばUSBメモリ2209やハードディスク(HD)2210に対するアクセスを制御する。
【0013】
入力制御部2211には、キーボード2212やマウス2213等の入力装置が接続される。操作者は、この入力装置を操作することによりシステムの動作指令等を行う。VRAM2214には、表示出力制御部2215を介してディスプレイ2216が接続されている。ディスプレイ2216は、クライアントPC110の場合、図1の第1のディスプレイ113を指している。またディスプレイ2216に表示されるデータはVRAM2214上にビットマップデータとして展開されている。ディスプレイ2216で操作指示するためのポインティング・デバイスはマウス2213である。
【0014】
PMEM2203は、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムをハードディスク2210から適宜、選択して読み込み、CPU2202での実行に供する。また、キーボード2212から入力されたデータは、テキスト・メモリでもあるPMEM2203にコード情報として格納される。プリンタ制御部2217は、接続されているプリンタ2218に対するデータの出力制御を行う。画像読み取り機器制御部2220は、画像読み取り機器2221に接続され、その接続機器の制御を行う。外部機器制御部2219は、プリンタやスキャナなどの外部機器を制御するためのものである。なお、本実施形態のクライアントPC110およびサーバ120では、クライアントPCに直接接続されたプリンタ2218とプリンタ制御部2217、画像読み取り機器制御部2220と画像読み取り機器2221といった構成要素は必ずしも必要ではない。なお、本実施形態ではLANなどのネットワークに関して記述する。この通信制御部2204に接続される通信ポート2205及び通信回線が一般の公衆回線であっても本発明は適応できる。
【0015】
[印刷処理]
次に図5、図6、および図7のフローチャートを参照して、本実施形態に係る帳票印刷システムの印刷処理を説明する。
【0016】
[第1の2次元コード生成処理]
図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係る第1の2次元コード生成処理を説明する。ここでは、クライアントPC110とサーバ120との間でデータの送受信を行うこととなる。まず、S601において、クライアントPC110のデータ受付部111はユーザからのユーザ認証情報入力を受け付けると、サーバ120へ当該ユーザ認証情報を送信する。このときユーザ認証方法は、パスワードや指紋認証など、その種類を問わない。S608で、サーバ120のユーザ認証部121は、クライアントPC110のデータ受付部111から送信されたユーザ認証情報を受信し、ユーザ認証を行う。S609で、サーバ120のユーザ認証部121はユーザ認証の可否をクライアントPC110に送信する。S602で、クライアントPC110のデータ受付部111はサーバ120のユーザ認証部121から送信されたユーザ認証の可否を受信する。S603およびS610で、クライアントPC110のデータ受付部111とサーバ120のユーザ認証部121それぞれはユーザ認証の可否を判定し、ユーザ認証に失敗していた場合、第1の2次元コード生成処理を終了する。
【0017】
S603でユーザ認証に成功していた場合、S604にて、クライアントPC110のデータ受付部111は、帳票印刷に使用するフォームデータのフォーム名などのフォーム情報、およびフィールドデータの入力をユーザから受け付ける。S604にてフィールドデータの受付後、データ受付部111はフォーム情報およびフィールドデータをサーバ120の2次元コード取得部112に送信する。次にS605で、クライアントPC110の2次元コード取得部112は、フォーム情報およびフィールドデータをサーバ120の2次元コード生成部124に送信する。S611で、サーバ120の暗号化部123は、クライアントPC110から送信されたフォーム情報およびフィールドデータを受信する。
【0018】
次にS612で、サーバ120の個体識別情報管理部122は、個体識別情報管理テーブル300により、S608で受信したユーザ認証情報に対応する個体識別情報を取得し、暗号化部123に送信する。S613で、サーバ120の暗号化部123は、フォーム情報、フィールドデータにそれぞれ接頭辞「Form:」、「Data:」を付加する。そして、暗号化部123は、個体識別情報を暗号化キーとして、フォーム情報およびフィールドデータを暗号化し暗号化文字列を生成する。その後、暗号化文字列を2次元コード生成部124に送信する。このとき暗号化の方法ついては目的を達成できれば、種類を問わないものとする。S614では、2次元コード生成部124は、受信した暗号化文字列をコード化し、第1の2次元コードを生成する。S615で、サーバ120の2次元コード送信部125は第1の2次元コードをS611で受信した情報に対するレスポンスとして、クライアントPC110に送信する。S606で、クライアントPC110の2次元コード取得部112は第1の2次元コードを受信し、S607で、クライアントPC110の第1のディスプレイ113は受信した第1の2次元コードを表示する。なお、第1のディスプレイは第1の出力手段を実現する。以上により、第1の2次元コード生成処理が完了する。
【0019】
図4(a)は、サーバ120が受信したフォーム情報が「a.fcp」、フィールドデータが「“Sato”,“Tokyo”,・・・」であることを示し、個体識別情報管理部122で取得した個体識別情報が「ABCDEFG」であった場合の第1の2次元コード400の例である。本実施形態では、符号化されたコード(符号化コード)の一例である2次元コードとしてQRコード(登録商標)を用いているが、QRコード(登録商標)に限らず、その他のバーコードなど、目的を達成できれば、その種類を問わない。また、本実施形態によれば、フォーム情報とフィールドデータの分類のため、それぞれ接頭辞「Form:」、「Data:」を付加したが、必ずしも接頭辞である必要はなく、XMLタグなどによりデータの分類を行ってもよい。また、図1に示したシステム構成図においては、本実施形態にて符号化されたコードの一例として2次元コードを用いているため、各部位の名称に2次元と付与しているが、これに制限されるわけではない。具体的には、2次元コード取得部112、2次元コード生成部124、2次元コード送信部125、第2の2次元コード読取部141、2次元コード解析部143、第1の2次元コード読取部131、2次元コード変換部132はそれぞれ、符号化コード取得部、符号化コード生成部、符号化コード送信部、第2の符号化コード読取部、符号化コード解析部、第1の符号化コード読取部、符号化コード変換部として構成されてもよい。
【0020】
[第2の2次元コード生成処理]
図6のフローチャートを参照して、本実施形態に係る第2の2次元コード生成処理を説明する。S701で、携帯端末130の第1の2次元コード読取部131は、S607にてクライアントPC110の第1のディスプレイ113に表示された第1の2次元コードを読み取る。ここで、第1の2次元コードを読み取る方法は、携帯端末に付属のカメラや2次元コードスキャナなど、目的を達成できればその方法を問わない。S702で、2次元コード変換部132は、第1の2次元コードをデコード化し、暗号化文字列を取得する。S703で、2次元コード変換部132は当該携帯端末が有する個体識別情報を取得し、デコード化した暗号化文字列に付加する。例えば、取得した暗号化文字列が「%&43t43kFJUIW#〜」、携帯端末の個体識別情報が「ABCDEFG」である場合、まず個体識別情報と暗号化文字列とにそれぞれ接頭辞「Key:」、「Str:」を付加する。その後に個体識別情報に暗号化文字列を付加し、「Key:ABCDEFG Str:%&43t43kFJUIW#〜」という暗号キー付き文字列を生成する。S704で、2次元コード変換部132は、暗号キー付き文字列をコード化して第2の2次元コードを生成する。そして、S705で、第2のディスプレイ133は第2の2次元コードの表示を行う。なお、第2のディスプレイは、第2の出力手段を実現する。以上により、第2の2次元コード生成処理が完了する。ここで生成する第2の2次元コードの例を図4(b)に示す。
【0021】
[オーバーレイ印刷処理]
図7のフローチャートを参照して、本実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を説明する。S801で、印刷装置140の第2の2次元コード読取部141は、S705にて携帯端末130の第2のディスプレイ133に表示された第2の2次元コードを読み取る。ここで、第2の2次元コードを読み取る方法は、目的を達成できればその方法を問わない。S802で、印刷装置140の2次元コード解析部143は、読み取った2次元コードが第2の2次元コードであるかを判定する。具体的には、取得した文字列に含まれる個体識別情報の接頭辞「Key:」と暗号化文字列の接頭辞「Str:」を検索し、個体識別情報および暗号化文字列が取得できたかどうかで判定を行う。例えば文字列が「Key:ABCDEFG Str:%&43t43kFJUIW#〜」だった場合、個体識別情報「ABCDEFG」、暗号化文字列「%&43t43kFJUIW#〜」が取得できるため、第2の2次元コードが読み込めたと判定する。第2の2次元コードでないと判定した場合、処理を終了する。
【0022】
個体識別情報と、暗号化文字列が正しく取得できた場合、第2の2次元コードだと判定し、S803へ処理を進める。S803で、印刷装置140の復号化部142は、個体識別情報を復号化キーとして暗号化文字列の復号化を行い、そしてS804で、2次元コード解析部143はフォーム情報とフィールドデータがそれぞれ正しく取得できたか否かを判定する。具体的には、復号化した文字列からフォーム情報の接頭辞「Form:」とフィールドデータの接頭辞「Data:」を検索し、フォーム情報およびフィールドデータが取得できたかどうかで判定を行う。例えば復号化文字列が「Form:a.fcp Data:“Sato”,“Tokyo”,・・・」である場合、フォーム情報が「a.fcp」、フィールドデータが「“Sato”,“Tokyo”,・・・」となる。従って、フォーム情報とフィールドデータの取得に成功と判定する。もし、フォーム情報とフィールドデータが取得できなかった場合、暗号化文字列を生成したときの個体識別情報と携帯端末130で付加した個体識別情報とが異なっていたと推測される。従って、第2の2次元コードからフォーム情報とフィールドデータが取得できなかった場合は、第1の2次元コードを作成したユーザ以外の人物が不正に第1の2次元コードを取得して第2の2次元コードを生成したと判定し、処理を終了する。フォーム情報とフィールドデータの取得に成功した場合、つまり第1の2次元コードを作成したユーザが正しく第2の2次元コードを生成したと判定し、S805で、印刷装置140のフォームデータ取得部144は、フォーム情報をサーバ120に送信する。これにより、サーバ120に対しフォームデータ送信の要求を行うこととなる。
【0023】
S808で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、フォーム情報を受信する。これにより、印刷装置140はサーバ120に対し、フォームデータの取得要求を行うこととなる。S809で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、フォーム情報に対応するフォームデータをフォームデータ管理部127から取得し、印刷装置140へ送信する。S806で、印刷装置140フォームデータ取得部144はフォームデータをサーバ120から受信し、オーバーレイ部145へ送信する。そして、S807で、印刷装置140のオーバーレイ部145は受信したフォームデータとフィールドデータをフォームオーバーレイすることによりオーバーレイ処理を施し、印刷データを生成する。その後、プリントエンジン147へ送信し、プリントエンジン147は受信した印刷データの印字を行い出力する。以上により、オーバーレイ印刷処理が完了する。
【0024】
以上の処理により、本実施形態により、印刷を実行するための印刷データを事前にプリントサーバやホストコンピュータ等に保存、管理する必要が無くなる。また、2次元コードのスキャンにより印刷指示を行うことにより、ユーザによる印刷デバイスの占有時間の削減が可能になる。また、携帯端末が有する個体識別情報で、フォーム情報やフィールドデータを暗号化して2次元コードにコード化するため、悪意のある第三者に2次元コードがスキャンされた場合でも、2次元コード内の情報を簡単にのぞき見られる恐れがなくなる。
【0025】
<第二の実施形態>
第一の実施形態では、携帯端末130にて当該携帯端末が有する個体識別情報を付加し、第2の2次元コードを生成して帳票印刷をする場合を説明した。本実施形態では、携帯端末130が無いような場合(例えば、第1の2次元コードをデジタルカメラで読み取った場合)や、紙媒体への印刷をして、第1の2次元コードを紙媒体から印刷装置140に読み込む場合における、帳票印刷をする際の出力のバリエーションについて説明する。なお、本実施形態の場合、第1の2次元コード生成処理は、第一の実施形態と同様のため、説明を割愛する。
【0026】
[オーバーレイ印刷処理]
図8は、第二の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートである。また、図9(a)は第二の実施形態に係るユーザインタフェースであるユーザ認証情報入力画面1000の画面例である。ユーザ認証情報入力画面1000は、ユーザ名エディットボックス1001、パスワードエディットボックス1002、キーボードボタン1003、ユーザ認証情報入力OKボタン1004、ユーザ認証情報キャンセルボタン1005を有する。印刷装置140のユーザインタフェースである画面は、コントロールパネル146により提供される。本実施形態の場合、S901からS907はそれぞれ図7のフローチャートのS801からS807と同様のため、説明を割愛する。S902で、第2の2次元コードが読み込まれなかったと判定された場合、S908で、印刷装置140はコントロールパネル146にユーザ認証情報入力画面1000を表示し、ユーザにユーザ認証情報の入力を促す。ユーザからのユーザ認証情報を受け付けると、S909で、印刷装置140は、ユーザ認証情報をサーバ120に送信する。これにより、印刷装置140は、サーバ120に対し個体識別情報要求を行うこととなる。S913で、サーバ120のユーザ認証部121は、ユーザ認証情報を受信し、ユーザ認証を行う。S914で、サーバ120のユーザ認証部121は、ユーザ認証の可否を印刷装置140に送信する。
【0027】
S910で、印刷装置140の2次元コード解析部143は、サーバ120のユーザ認証部121から送信されたユーザ認証の可否を受信する。S911およびS915で、印刷装置140の2次元コード解析部143とサーバ120のユーザ認証部121それぞれはユーザ認証の可否を判定し、ユーザ認証に失敗していた場合、オーバーレイ印刷処理を終了する。S915でユーザ認証に成功していた場合、S916にてサーバ120の個体識別情報管理部122は、S913で受信したユーザ認証情報に対応する個体識別情報を個体識別情報管理テーブル300から取得する。そして、取得した個体識別情報を印刷装置140に送信する。これにより、ユーザ認証が成功したユーザに対し、S913にて受信した個体識別情報送信の要求の応答として当該ユーザの個体識別情報送信を行うこととなる。S912で、印刷装置140の2次元コード解析部143は個体識別情報を受信する。S903からS907、S917、およびS918はそれぞれ図7のフローチャートのS801からS807、S808、およびS809と同様のため、説明を割愛する。
【0028】
以上により、印刷装置140からサーバ120に対してユーザ認証を行い、個体識別情報を取得することで、携帯端末130が無いような場合、つまり第2の2次元コードではなく、第1の2次元コードを印刷装置140に読み込んだ場合にも、本実施形態による帳票印刷が可能となる。
【0029】
<第三の実施形態>
上述の第一の実施形態、および第二の実施形態では、作成した符号化されたコードである第1の2次元コード、および第2の2次元コードによる印刷はユーザ認証が正常に行われれば何回でも制限無く行うことができる。しかし、帳票が機密書類などの場合において、印刷回数を制限したいことがある。本実施形態では、帳票印刷システムにおいて印刷回数を制御する場合について説明する。図10は、本実施形態によるサーバ120のブロック図の例である。第一の実施形態、第二の実施形態に対し、第1の2次元コードを一意に識別する符号化コードID(ここでは便宜上、2次元コードIDとする)を用いる。そのために、2次元コードIDを生成する2次元コードID生成部128と、2次元コードIDと2次元コードIDに対応する印刷可能回数Rを関連づけて管理する印刷回数管理部129を更に備える。なお、図1と同様に本実施形態では符号化されたコードにおいて、2次元コードを用いているため、各部位の名称に2次元と付与しているが、これに制限されるわけではない。よって、2次元コードID生成部128は、符号化コードID生成部として構成されてもよい。
【0030】
[第1の2次元コード生成処理]
図11は、第三の実施形態に係る第1の2次元コード生成処理を示すフローチャートである。本実施形態の場合、S1201からS1205、およびS1208からS1211は、それぞれ図5のフローチャートのS601からS605およびS608からS611と同様である。従って、上記ステップの説明はここでは割愛する。図3(b)に、印刷回数管理テーブル1400の例を示す。印刷回数管理テーブル1400は、2次元コードID1401と、2次元コードID1401に対応する印刷可能回数1402を保持している。図3(b)の印刷回数管理テーブル1400の場合、2次元コードID「AAAAAA」の2次元コードの印刷可能回数は3回、2次元コードID「BBBBBB」の印刷可能回数は1回、2次元コードID「CCCCCC」の印刷可能回数は2回となる。印刷可能回数1402の初期値は、印刷回数管理部129で用意しておいた初期値を設定しても、クライアントPC110の2次元コード取得部112から指定され、受信した値を設定しても、その他どのような方法であってもよい。
【0031】
S1212で、サーバ120の2次元コードID生成部128は、第1の2次元コードを一意に識別する2次元コードIDを生成する。S1213で、印刷回数管理部129は、当該2次元コードIDと印刷可能回数1402の初期値とを対応づけて、印刷回数管理テーブル1400として、印刷回数管理部129に保存する。S1214で、個体識別情報管理部122は個体識別情報管理テーブル300により、S1208にて受信したユーザ認証情報に対応する個体識別情報を取得し、暗号化部123に送信する。S1215で、暗号化部123は2次元コードID、フォーム情報、フィールドデータにそれぞれ接頭辞「ID:」、「Form:」、「Data:」を付加する。例えば、2次元コードIDが「AAAAAA」、フォーム情報が「a.fcp」、フィールドデータが「“Sato”,“Tokyo”,・・・」であった場合、生成する文字列は「ID:AAAAAA Form:a.fcp Data:“Sato”,“Tokyo”,・・・」となる。暗号化部123は、個体識別情報を暗号化キーとして、接頭辞を付加した文字列を暗号化し暗号化文字列を生成し、暗号化文字列を2次元コード生成部124に送信する。このとき暗号化の方法ついては目的を達成できれば、種類を問わないものとする。
【0032】
S1216では、サーバ120の2次元コード生成部124は受信した暗号化文字列をコード化し、第1の2次元コードを生成する。S1217で、2次元コード送信部125は第1の2次元コードをクライアントPC110に送信する。S1206で、クライアントPC110の2次元コード取得部112はサーバ120から送信された第1の2次元コードを受信する。そして、S1207で、クライアントPC110の第1のディスプレイ113は受信した第1の2次元コードを表示する。以上により、第1の2次元コード生成処理が完了する。
【0033】
[オーバーレイ印刷処理]
図12は、第三の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートである。本実施形態の場合、S1301からS1303は、それぞれ図7のフローチャートのS801からS803と同様のため、説明を割愛する。S1304で、印刷装置140の2次元コード解析部143は、S1303で復号化した文字列から2次元コードID、フォーム情報およびフィールドデータがそれぞれ正しく取得できたか否かを判定する。具体的には、復号化した文字列から2次元コードIDの接頭辞「ID:」、フォーム情報の接頭辞「Form:」およびフィールドデータの接頭辞「Data:」を検索し、2次元コードID、フォーム情報およびフィールドデータが取得できたかで判定を行う。ここで、復号化した文字列が「ID:AAAAAA Form:a.fcp Data:“Sato”,“Tokyo”,・・・」だった場合を例にとる。上記の文字列の場合、2次元コードIDが「AAAAAA」、フォーム情報が「a.fcp」、フィールドデータが「“Sato”,“Tokyo”,・・・」となる。従って、2次元コードID、フォーム情報、およびフィールドデータの取得に成功と判定する。もし、2次元コードID、フォーム情報、およびフィールドデータが取得できなかった場合、暗号化文字列を生成したときの個体識別情報と、携帯端末130で付加した個体識別情報が異なっていたと推測される。従って、フォーム情報とフィールドデータが取得できなかった場合は、第1の2次元コードを作成したユーザ以外の人物が不正に第1の2次元コードを取得したとして、処理を終了する。
【0034】
2次元コードID、フォーム情報およびフィールドデータの取得に成功した場合、S1305で、印刷装置140のフォームデータ取得部144は、フォーム情報と2次元コードIDをサーバ120のフォームデータ配信部126に送信する。S1310で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、印刷装置140から送信された2次元コードIDとフォーム情報を受信する。S1311でフォームデータ配信部126は2次元コードIDを印刷回数管理部129に送信する。そして、2次元コードIDを受信した印刷回数管理部129は受信した2次元コードIDに対応するレコードから、印刷可能回数Rを取得する。例えば、図3(b)に示すように印刷回数管理部129が受信した2次元コードIDが「AAAAAA」だった場合、対応する印刷可能回数Rは、「3」が取得される。その後、S1312で、印刷回数管理部129は印刷可能回数Rが“R>0”か否かを判定する。R≦0だった場合、印刷不可であるとして、S1315で印刷装置140のフォームデータ取得部144に要求のレスポンスとして、印刷可能回数不足による印刷不可である旨のエラーメッセージを送信し、サーバ120側はオーバーレイ印刷処理を終了する。R>0だった場合、印刷可能であると判定し、S1313で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、受信したフォーム情報に対応するフォームデータを要求のレスポンスとして印刷装置140のフォームデータ取得部144に送信する。その後、S1314で、サーバ120の印刷回数管理部129は印刷可能回数RをR=R−1することで、印刷可能回数をデクリメントする。そして、サーバ120側の処理は終了する。
【0035】
印刷装置140のフォームデータ取得部144は、S1306で、サーバ120からのレスポンスを受信する。S1307で、フォームデータ取得部144は、フォームデータを受信したか否かを判定する。フォームデータを受信した場合、S1309で、オーバーレイ部145は受信したフォームデータとフィールドデータをフォームオーバーレイして印刷データを生成し、プリントエンジン147へ送信する。そして、プリントエンジン147は受信した印刷データの出力を行う。フォームデータを受信していない場合、つまり、エラーメッセージを受信した場合は、印刷装置140はコントロールパネル146に受信したエラーメッセージを送信し、オーバーレイ印刷処理を終了する。以上により、本発明の帳票印刷システムにおいて印刷回数を制御しながら帳票印刷を行うことが可能となる。
【0036】
<第四の実施形態>
第三の実施形態では、印刷回数を制御する場合について説明した。しかし、例えば印刷回数が1回で制限されていた場合、帳票出力結果の色味や印刷設定などの確認ができない。本実施形態では、印刷回数が設定されていた場合でも、帳票出力結果の確認を行えるようなバリエーションについて説明する。
【0037】
[オーバーレイ印刷処理]
図13は、第四の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートである。本実施形態の場合、S1501からS1504は、それぞれ図12のフローチャートのS1301からS1304と同様のため、説明を割愛する。また、図9(b)は第四の実施形態に係るユーザインタフェースである試し印刷設定画面1600の画面例である。試し印刷設定画面1600は、試し印刷指定チェックボックス1601、印刷実行ボタン1602、印刷キャンセルボタン1603を有する。
【0038】
S1504で、復号化した文字列から2次元コードID、フォーム情報およびフィールドデータがそれぞれ正しく取得できた場合、S1505で、ユーザからの試し印刷指定を図9(b)にて示した印刷設定画面1600を介して印刷装置140は受け付ける。S1506で、印刷装置140のフォームデータ取得部144は、コントロールパネル146で受け付けた試し印刷指定と、フォーム情報および2次元コードIDをサーバ120のフォームデータ配信部126に送信する。S1513で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、印刷装置140から送信された2次元コードIDとフォーム情報および試し印刷指定を受信する。そして、S1514で、フォームデータ配信部126は試し印刷指定のON/OFFを判定する。試し印刷指定がONだった場合、S1518にて、受信したフォーム情報に対応したフォームデータを印刷装置140のフォームデータ取得部144に送信し、印刷回数制御処理をキャンセルする。試し印刷指定がOFFだった場合、S1515でフォームデータ配信部126は、2次元コードIDを印刷回数管理部129に送信し、2次元コードIDを受信した印刷回数管理部129は受信した2次元コードIDに対応する印刷可能回数Rを取得する。例えば、図3(b)に基づいて述べると印刷回数管理部129が受信した2次元コードIDが「AAAAAA」だった場合、対応する印刷可能回数Rは、「3」が取得される。
【0039】
S1516で、印刷回数管理部129は印刷可能回数RがR>0か否かを判定する。R≦0だった場合、印刷不可であるとし、S1519で印刷装置140のフォームデータ取得部144にレスポンスとして、印刷可能回数不足による印刷不可である旨のエラーメッセージを送信し、サーバ120側のオーバーレイ印刷処理を終了する。R>0だった場合、印刷可能であるとし、S1517で、印刷回数管理部129はR=R−1することで、印刷可能回数をデクリメントする。そして、S1518で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、レスポンスとして受信したフォーム情報に対応するフォームデータを印刷装置140のフォームデータ取得部144に送信する。
【0040】
印刷装置140のフォームデータ取得部144はS1507で、サーバ120から送信されたレスポンスを受信する。S1308で、フォームデータ取得部144は、フォームデータを受信したか否かを判定する。フォームデータを受信した場合、S1309で、オーバーレイ部145は受信したフォームデータとフィールドデータをフォームオーバーレイして印刷データを生成する。S1510で、オーバーレイ部145は、試し印刷指定のON/OFFを判定する。試し印刷指定がOFFだった場合、印刷データをプリントエンジン147へ送信し、プリントエンジン147は受信した印刷データの出力を行う。試し印刷指定がONだった場合、S1511で、試し印刷であることが出力結果から一目で分かるように、オーバーレイ部145は、試し印刷である旨のスタンプ画像を印刷データに挿入する。そして、印刷データをプリントエンジン147へ送信し、プリントエンジン147は受信した印刷データの出力を行う。S1508でフォームデータを受信していなかった場合、つまり、サーバ120からエラーメッセージを受信した場合は、コントロールパネル146に受信したエラーメッセージを表示し、オーバーレイ印刷処理を終了する。
【0041】
図2(b)は試し印刷指定をONにしたときの帳票出力結果1700の例である。出力された帳票には、これが見本印刷であることが分かるよう例えば「これは見本です。」のような文字列が挿入されている。スタンプ画像は、印刷装置140のオーバーレイ部145であらかじめ保持しておいた画像を使用しても、その他、サーバ120のフォームデータ配信部126で、フォームデータと共にスタンプ画像を送信し、それを利用してもよい。以上により、印刷回数が設定されていた場合でも、見本印刷指定を行うことで、帳票出力結果の確認を行う事が可能となる。
【0042】
<第五の実施形態>
第四の実施形態では、試し印刷指定をすることにより、印刷回数が設定されていた場合でも、帳票出力結果の確認が可能となる実施形態について説明した。本実施形態では、第1の2次元コード生成時に複数のフォーム情報を指定することで、オーバーレイ印刷時に、オーバーレイを行うフォームを選択して帳票印刷できるバリエーションについて説明する。
【0043】
<第1の2次元コード生成処理>
第1の2次元コード生成処理について図11のフローチャートを用いて説明する。本実施形態では、第三の実施形態と差異のある部分のみ説明する。具体的には、S1204、S1213、S1215である。それ以外の処理については、第三の実施形態と同様となるため、説明を割愛する。また、図3(c)に、印刷回数管理テーブル1800の例を示す。印刷回数管理テーブル1800は、2次元コードID1801と、2次元コードID1801に対応するフォーム情報1802と印刷可能回数1803を保持している。本実施形態による印刷回数管理テーブル1800は、図3(c)に示すように、フォーム情報1802および印刷可能回数1803を複数保持することができる。すなわち、2次元コードIDごとに印刷可能回数を関連付けて保持する。図3(c)の印刷回数管理テーブル1800の場合、2次元コードID「AAAAAA」の2次元コードに対応するフォーム情報は「a.fcp」および「b.fcp」となる。前記2つのフォーム情報に対応する印刷可能回数はそれぞれ「a.fcp」は3回、「b.fcp」は1回となる。印刷可能回数1803の初期値は、サーバ120の印刷回数管理部129で用意しておいた初期値を設定しても、クライアントPC110の2次元コード取得部112から指定され、受信した値を設定しても、その他どのような方法であってもよい。
【0044】
S1204で、クライアントPC110のデータ受付部111は帳票印刷に使用するフォームデータのフォーム名などのフォーム情報、およびフィールドデータの入力を受け付け、2次元コード取得部112に送信する。このとき、フォーム情報は1つに限られるものではなく、複数のフォーム情報を指定することができる。例えばフォーム情報として、「a.fcp」、「b.fcp」というように2つのフォーム情報が指定できる。
【0045】
サーバ120側ではS1213で、印刷回数管理部129が生成した2次元コードIDと印刷可能回数1402の初期値を対応づけて、印刷回数管理テーブル1800として印刷回数管理部129に保存する。S1215で、サーバ120の暗号化部123はフォーム情報、フィールドデータにそれぞれ接頭辞「Form:」、「Data:」を付加する。複数のフォーム情報があった場合、それぞれのフォーム情報に接頭辞「Form:」を付加する。例えば、2次元コードIDが「AAAAAA」、フォーム情報が「a.fcp」および「b.fcp」、フィールドデータが「“Sato”,“Tokyo”,・・・」であった場合、生成する文字列は「ID:AAAAAA Form:a.fcp Form:b.fcp Data:“Sato”,“Tokyo”,・・・」となる。
【0046】
サーバ120の暗号化部123は、ユーザが用いる携帯端末等の個体識別情報を暗号化キーとして、フォーム情報およびフィールドデータを暗号化し暗号化文字列を生成し、当該暗号化文字列を2次元コード生成部124に送信する。S1216では、2次元コード生成部124は受信した暗号化文字列をコード化し、第1の2次元コードを生成する。図4(c)は、フォーム情報が「a.fcp」および「b.fcp」フィールドデータが「“Sato”,“Tokyo”,・・・」、2次元コードIDが「AAAAAA」、個体識別情報が「ABCDEFG」であった場合の第1の2次元コード1900の例である。
【0047】
<オーバーレイ印刷処理>
図14は、第五の実施形態に係るオーバーレイ印刷処理を示すフローチャートである。本実施形態の場合、S2001からS2004は、それぞれ図12のフローチャートのS1301からS1304と同様のため、説明を割愛する。S2004で、2次元コードID、フォーム情報およびフィールドデータの取得に成功した場合、つまり第1の2次元コードを作成したユーザが正しく第2の2次元コードを生成したと判定した場合、S2005で、ユーザからのフォーム選択指定を受け付ける。図9(c)は第五の実施形態に係るユーザインタフェースであるフォーム選択画面2100の画面例である。フォーム選択画面2100は、フォーム指定ラジオボタン2101、印刷実行ボタン2102、印刷キャンセルボタン2103を有する。ユーザはフォーム選択画面2100によりオーバーレイ処理に使用するフォームを選択し、取得フォーム選択を行う。
【0048】
S2006で、印刷装置140のフォームデータ取得部144は、コントロールパネル146にてユーザから受け付けたフォーム選択指定で指定されたフォーム情報および2次元コードIDをサーバ120のフォームデータ配信部126に送信する。S2006で、印刷装置140のフォームデータ取得部144は、ユーザに指定されたフォーム情報と2次元コードIDをサーバ120のフォームデータ配信部126に送信する。S2011で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、当該指定されたフォーム情報と2次元コードIDを受信する。S2012で、サーバ120のフォームデータ配信部126は2次元コードIDを印刷回数管理部129に送信する。2次元コードIDを受信した印刷回数管理部129は、受信した2次元コードIDに対応するレコードから、受信したフォーム情報の印刷可能回数Rを取得する。例えば、印刷回数管理部129が受信した2次元コードIDが「AAAAAA」、フォーム情報が「a.fcp」だった場合、図3(c)の印刷回数管理テーブル1800によると、対応する印刷可能回数R「3」が取得される。
【0049】
S2013で、印刷回数管理部129は印刷可能回数RがR>0か否かを判定する。Rが0以下だった場合(R≦0)、印刷不可であるとし、S2016で印刷装置140のフォームデータ取得部144にレスポンスとして、印刷可能回数不足による印刷不可である旨のエラーメッセージを送信し、サーバ120側のオーバーレイ印刷処理を終了する。R>0だった場合、印刷可能であるとし、S2014で、サーバ120のフォームデータ配信部126は、レスポンスとして受信したフォーム情報に対応するフォームデータを印刷装置140のフォームデータ取得部144に送信する。S2015で、印刷回数管理部129は受信したフォーム情報に対応する印刷可能回数Rを、R=R−1することで、印刷可能回数をデクリメントする。
【0050】
印刷装置140のフォームデータ取得部144はS2007で、サーバ120から送信されたレスポンスを受信する。S2008で、フォームデータ取得部144は、フォームデータを受信したか否かを判定する。フォームデータを受信した場合、S2009で、印刷装置140のオーバーレイ部145は受信したフォームデータとフィールドデータをフォームオーバーレイして印刷データを生成し、プリントエンジン147へ送信する。プリントエンジン147は受信した印刷データの出力を行う。フォームデータを受信していなかった場合、つまり、サーバ120からエラーメッセージを受信した場合は、コントロールパネル146に受信したエラーメッセージを送信し、オーバーレイ印刷処理を終了する。以上により、本発明の帳票印刷システムにおいて、複数のフォーム情報を切り替えて、それぞれの印刷回数を制御しながら帳票印刷を行うことが可能となる。
【0051】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置とサーバと印刷装置とが接続されることにより構成される帳票印刷システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザ認証情報とフォーム情報とフィールドデータとを受け付けるデータ受付部と、
前記サーバへ前記ユーザ認証情報と前記フォーム情報と前記フィールドデータとを送信し、送信したそれぞれのデータに基づいて前記サーバが生成した第1の符号化されたコードを取得する符号化コード取得部と、
取得した前記第1の符号化されたコードを出力する第1の出力手段とを備え、
前記サーバは、
ユーザごとのユーザ認証情報と個体識別情報とを関連付けて管理する個体識別情報管理手段と、
前記情報処理装置から受信した前記フィールドデータと前記フォーム情報とを暗号化する暗号化部と、
前記暗号化部で生成した暗号化文字列から前記第1の符号化されたコードを生成する符号化コード生成部と、
前記符号化コード生成部にて生成した前記第1の符号化されたコードを前記情報処理装置に送信する符号化コード送信部と、
前記印刷装置から前記フォーム情報を含むフォームデータの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じたフォームデータを前記印刷装置に送信するフォームデータ配信部と、
前記フォームデータを保存、及び管理するフォームデータ管理部とを備え、
前記印刷装置は、
前記第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、前記個体識別情報を付加した情報から生成された第2の符号化されたコードを読み取り、前記個体識別情報と前記暗号化文字列とを取得する第2の符号化コード読取部と、
前記第2の符号化コード読取部にて取得した前記暗号化文字列を復号化する復号化部と、
前記復号化部にて復号化した文字列を解析する符号化コード解析部と、
前記復号化部にて復号化した前記フォーム情報を前記サーバに送信し、前記フォームデータを受信するフォームデータ取得部と、
前記フォームデータを前記復号化部によって復号化したフィールドデータと共にオーバーレイ処理を行い、帳票を作成するオーバーレイ部と、
印刷設定を行う際のユーザインタフェースを提供するコントロールパネルと
を備えることを特徴とする帳票印刷システム。
【請求項2】
更にユーザに関連付けられた携帯端末を有して構成される請求項1に記載の帳票印刷システムであって、
前記携帯端末は、
前記第1の符号化されたコードを読み込む第1の符号化コード読取部と、
前記第1の符号化されたコードを読み込んだ場合、当該第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、当該携帯端末が有する個体識別情報を付加して第2の符号化されたコードを生成する符号化コード変換部と、
前記符号化コード変換部にて変換した前記第2の符号化されたコードを出力する第2の出力手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の帳票印刷システム。
【請求項3】
前記印刷装置において、
前記コントロールパネルは、ユーザからユーザ認証情報を受け付けるユーザ認証情報入力手段を更に備え、
前記第2の符号化コード読取部は、前記第1の符号化されたコードを読み取った場合、前記ユーザ認証情報入力手段で受け付けた前記ユーザ認証情報を前記サーバに送信し、前記ユーザ認証情報に対応する前記個体識別情報を前記サーバから受信する手段とを更に備え、
前記符号化コード解析部は、前記第1の符号化されたコードを解析し、
前記サーバは、
前記印刷装置から個体識別情報要求を受け付け、前記ユーザ認証情報に対応する前記個体識別情報を前記印刷装置に送信する個体識別情報送信手段を
を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の帳票印刷システム。
【請求項4】
前記サーバは、
前記第1の符号化されたコードを一意に識別するための符号化コードIDを生成する符号化コードID生成部と、
前記符号化コードIDと当該符号化コードIDに対応する印刷可能回数を関連づけて管理する印刷回数管理部と
を更に備え、
前記印刷装置において、
前記フォームデータ取得部は、前記フォームデータの要求として前記フォーム情報と共に前記符号化コードIDを前記サーバに送信し、
前記サーバにおいて、
前記暗号化部は、前記フォームデータと前記フィールドデータと前記符号化コードIDとを暗号化し、
前記フォームデータ配信部は、前記印刷装置から受信した前記符号化コードIDに対応する印刷可能回数が0以下であった場合は、前記フォーム情報を送信しないこと
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の帳票印刷システム。
【請求項5】
前記印刷装置において、
前記コントロールパネルは、ユーザからの試し印刷を行うための設定を受け付ける試し印刷設定手段を更に備え、
前記フォームデータ取得部は、前記フォーム情報と符号化コードIDと共に前記コントロールパネルで入力された試し印刷の設定を前記サーバに送信し、
前記サーバにおいて、
前記フォームデータ配信部は、前記フォームデータの取得要求において試し印刷を行う設定であった場合、印刷可能回数の確認をすることなくフォームデータを送信し、
前記印刷装置において、
前記オーバーレイ部は、試し印刷を行う設定であった場合に、作成した前記帳票にためし印刷のための画像を更に付加することを特徴とする請求項4に記載の帳票印刷システム。
【請求項6】
前記サーバにおいて、
前記符号化コード生成部は複数の前記フォーム情報を生成する前記符号化されたコードに含め、
前記印刷回数管理部は、前記符号化コードIDごとに複数の前記フォーム情報に対応する前記印刷可能回数を保持し、
前記印刷装置において、
前記コントロールパネルは、前記サーバから取得する複数の前記フォーム情報のうちいずれかを選択するための取得フォーム選択手段を更に備え、
前記サーバにおいて、
前記印刷回数管理部は、前記印刷装置から受信した当該フォーム情報に対応する前記印刷可能回数をデクリメントすること
を特徴とする請求項4に記載の帳票印刷システム。
【請求項7】
前記サーバの暗号化部は、前記個体識別情報にて受信した前記フィールドデータと前記フォーム情報とを、前記個体識別情報管理手段にて管理する当該ユーザに関連付けられた前記個体識別情報をキーとして暗号化し、
前記印刷装置の復号化部は、前記暗号化文字列を前記個体識別情報をキーとして復号化する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の帳票印刷システム。
【請求項8】
帳票印刷システムに接続される携帯端末であって、
第1の符号化されたコードを読み込む第1の符号化コード読取部と、
前記第1の符号化されたコードを読み込んだ場合、当該第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、当該携帯端末が有する個体識別情報を付加して第2の符号化されたコードを生成する符号化コード変換部と、
前記符号化コード変換部にて変換した前記第2の符号化されたコードを出力する第2の出力手段と
を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
サーバを有する帳票印刷システムに接続されるで情報処理装置であって、
ユーザ認証情報とフォーム情報とフィールドデータとを受け付けるデータ受付部と、
前記サーバへ前記ユーザ認証情報と前記フォーム情報と前記フィールドデータとを送信し、送信したそれぞれのデータに基づいて前記サーバが生成した第1の符号化されたコードを取得する符号化コード取得部と、
取得した前記第1の符号化されたコードを出力する第1の出力手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
情報処理装置と印刷装置とを有する帳票印刷システムに接続されるサーバであって、
ユーザごとのユーザ認証情報と個体識別情報とを関連付けて管理する個体識別情報管理手段と、
前記情報処理装置から受信したフィールドデータとフォーム情報とを暗号化する暗号化部と、
前記暗号化部で生成した暗号化文字列から第1の符号化されたコードを生成する符号化コード生成部と、
前記符号化コード生成部にて生成した前記第1の符号化されたコードを前記情報処理装置に送信する符号化コード送信部と、
前記印刷装置から前記フォーム情報を含むフォームデータの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じたフォームデータを前記印刷装置に送信するフォームデータ配信部と、
前記フォームデータを保存、及び管理するフォームデータ管理部と
を有することを特徴とするサーバ。
【請求項11】
サーバとを有する帳票印刷システムに接続される印刷装置であって、
第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、個体識別情報を付加した情報から生成された第2の符号化されたコードを読み取り、前記個体識別情報と前記暗号化文字列とを取得する第2の符号化コード読取部と、
前記第2の符号化コード読取部にて取得した前記暗号化文字列を復号化する復号化部と、
前記復号化部にて復号化した文字列を解析する符号化コード解析部と、
前記復号化部にて復号化したフォーム情報を前記サーバに送信し、フォームデータを受信するフォームデータ取得部と、
前記フォームデータを前記復号化部によって復号化したフィールドデータと共にオーバーレイ処理を行い、帳票を作成するオーバーレイ部と、
印刷設定を行う際のユーザインタフェースを提供するコントロールパネルと
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項12】
情報処理装置とサーバと印刷装置とが接続されることにより構成される帳票印刷システムの制御方法であって、
前記情報処理装置においては、
前記情報処理装置のデータ受付手段が、ユーザ認証情報とフォーム情報とフィールドデータとを受け付けるデータ受付工程と、
前記情報処理装置の符号化コード取得手段が、前記サーバへ前記ユーザ認証情報と前記フォーム情報と前記フィールドデータとを送信し、送信したそれぞれのデータに基づいて前記サーバが生成した第1の符号化されたコードを取得する符号化コード取得工程と、
前記情報処理装置の第1の出力手段が、取得した前記第1の符号化されたコードを出力する第1の出力工程とを有し、
前記サーバにおいては、
前記サーバの個体識別情報管理手段が、ユーザごとのユーザ認証情報と個体識別情報とを関連付けて管理する個体識別情報管理工程と、
前記サーバの暗号化手段が、前記情報処理装置から受信した前記フィールドデータと前記フォーム情報とを暗号化する暗号化工程と、
前記サーバの符号化コード生成手段が、前記暗号化工程で生成した暗号化文字列から前記第1の符号化されたコードを生成する符号化コード生成工程と、
前記サーバの符号化コード送信手段が、前記符号化コード生成工程にて生成した前記第1の符号化されたコードを前記情報処理装置に送信する符号化コード送信工程と、
前記サーバのフォームデータ配信手段が、前記印刷装置から前記フォーム情報を含むフォームデータの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じたフォームデータを前記印刷装置に送信するフォームデータ配信工程と、
前記サーバのフォームデータ管理手段が、前記フォームデータを保存、及び管理するフォームデータ管理工程とを有し、
前記印刷装置は、
前記印刷装置の符号化コード読取手段が、前記第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、前記個体識別情報を付加した情報から生成された第2の符号化されたコードを読み取り、前記個体識別情報と前記暗号化文字列とを取得する第2の符号化コード読取工程と、
前記印刷装置の復号手段が、前記第2の符号化コード読取工程にて取得した前記暗号化文字列を復号化する復号化工程と、
前記印刷装置の符号化コード解析手段が、前記復号化工程にて復号化した文字列を解析する符号化コード解析工程と、
前記印刷装置のフォームデータ取得手段が、前記復号化工程にて復号化した前記フォーム情報を前記サーバに送信し、前記フォームデータを受信するフォームデータ取得工程と、
前記印刷装置のオーバーレイ手段が、前記フォームデータを前記復号化工程によって復号化したフィールドデータと共にオーバーレイ処理を行い、帳票を作成するオーバーレイ工程と、
前記印刷装置のコントロールパネル手段が、印刷設定を行う際のユーザインタフェースを提供するコントロールパネル工程と
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項13】
携帯端末を、
第1の符号化されたコードを読み込む第1の符号化コード読取手段と、
前記第1の符号化されたコードを読み込んだ場合、当該第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、当該携帯端末が有する個体識別情報を付加して第2の符号化されたコードを生成する符号化コード変換手段と、
前記符号化コード変換手段にて変換した前記第2の符号化されたコードを出力する第2の出力手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項14】
情報処理装置を、
ユーザ認証情報とフォーム情報とフィールドデータとを受け付けるデータ受付手段と、
サーバへ前記ユーザ認証情報と前記フォーム情報と前記フィールドデータとを送信し、送信したそれぞれのデータに基づいて前記サーバが生成した第1の符号化されたコードを取得する符号化コード取得手段と、
取得した前記第1の符号化されたコードを出力する第1の出力手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項15】
サーバを、
ユーザごとのユーザ認証情報と個体識別情報とを関連付けて管理する個体識別情報管理手段と、
受信したフィールドデータとフォーム情報とを暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段で生成した暗号化文字列から第1の符号化されたコードを生成する符号化コード生成手段と、
前記符号化コード生成手段にて生成した前記第1の符号化されたコードを情報処理装置に送信する符号化コード送信手段と、
印刷装置から前記フォーム情報を含むフォームデータの取得要求を受信した場合、当該取得要求に応じたフォームデータを前記印刷装置に送信するフォームデータ配信手段と、
前記フォームデータを保存、及び管理するフォームデータ管理手段と
して機能させるためのプログラム。
【請求項16】
印刷装置を、
第1の符号化されたコードに含まれる暗号化文字列に、個体識別情報を付加した情報から生成された第2の符号化されたコードを読み取り、前記個体識別情報と前記暗号化文字列とを取得する第2の符号化コード読取手段と、
前記第2の符号化コード読取手段にて取得した前記暗号化文字列を復号化する復号化手段と、
前記復号化手段にて復号化した文字列を解析する符号化コード解析手段と、
前記復号化手段にて復号化したフォーム情報をサーバに送信し、フォームデータを受信するフォームデータ取得手段と、
前記フォームデータを前記復号化手段によって復号化したフィールドデータと共にオーバーレイ処理を行い、帳票を作成するオーバーレイ手段と、
印刷設定を行う際のユーザインタフェースを提供するコントロールパネル手段と
して機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2011−13921(P2011−13921A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157315(P2009−157315)
【出願日】平成21年7月1日(2009.7.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】