説明

干渉RNAを用いたCSN5遺伝子発現のサイレンシング方法

本発明は、CSN5遺伝子発現を標的とする核酸を含む組成物、およびCSN5遺伝子発現をサイレンシングするための該組成物の使用方法を提供する。より具体的には、本発明は、CSN5遺伝子発現をサイレンシングする非修飾干渉RNA分子および化学修飾干渉RNA分子、ならびにその使用方法、例えば、癌などの細胞増殖障害を治療するための使用方法を提供する。本発明はまた、干渉RNA分子、カチオン性脂質、非カチオン性脂質、および任意で粒子の凝集を阻害する複合脂質を含む、CSN5遺伝子発現を標的とする核酸-脂質粒子を提供する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
長さが約15〜約60ヌクレオチドの二本鎖領域を含み、COP9シグナロソームサブユニット5(CSN5)遺伝子発現をサイレンシングすることができる、siRNA分子。
【請求項2】
二本鎖領域内のヌクレオチドの1つまたは複数が修飾ヌクレオチドを含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項3】
前記修飾ヌクレオチドが2'-O-メチル(2'OMe)ヌクレオチドを含む、請求項2記載のsiRNA分子。
【請求項4】
二本鎖領域内のヌクレオチドの約25%未満が修飾ヌクレオチドを含む、請求項2記載のsiRNA分子。
【請求項5】
対応する非修飾siRNA配列より免疫賦活性が少ない、請求項2記載のsiRNA分子。
【請求項6】
siRNA分子の一方の鎖または両方の鎖に3'オーバーハングを含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項7】
SEQ ID NO:4の核酸配列を含むアンチセンス鎖を含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項8】
SEQ ID NO:30の核酸配列を含むアンチセンス鎖を含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項9】
SEQ ID NO:3の核酸配列を含むセンス鎖を含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項10】
SEQ ID NO:27の核酸配列を含むセンス鎖を含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項11】
CSN5-2を含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項12】
CSN5-3/8を含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項13】
表1に示した配列の少なくとも1つを含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項14】
表2に示した配列の少なくとも1つを含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項15】
担体システムをさらに含む、請求項1記載のsiRNA分子。
【請求項16】
担体システムが核酸-脂質粒子を含む、請求項15記載のsiRNA分子。
【請求項17】
請求項1記載のsiRNA分子および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項18】
(a)請求項1記載のsiRNA分子;
(b)カチオン性脂質;および
(c)非カチオン性脂質
を含む、核酸-脂質粒子。
【請求項19】
カチオン性脂質が、粒子に存在する総脂質の約50mol%〜約85mol%を構成する、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項20】
カチオン性脂質が、粒子に存在する総脂質の約20mol%〜約50mol%を構成する、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項21】
カチオン性脂質が、1,2-ジリノレイルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLinDMA)、1,2-ジリノレニルオキシ-N,N-ジメチルアミノプロパン(DLenDMA)、またはそれらの混合物を含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項22】
カチオン性脂質が、2,2-ジリノレイル-4-(2-ジメチルアミノエチル)-[1,3]-ジオキソラン(DLin-K-C2-DMA)を含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項23】
非カチオン性脂質が、粒子に存在する総脂質の約13mol%〜約49.5mol%を構成する、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項24】
非カチオン性脂質が、粒子に存在する総脂質の約5mol%〜約90mol%を構成する、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項25】
非カチオン性脂質がリン脂質を含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項26】
非カチオン性脂質が、リン脂質とコレステロールまたはその誘導体との混合物を含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項27】
リン脂質が、ジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)、ジステアロイルホスファチジルコリン(DSPC)、またはそれらの混合物を含む、請求項26記載の核酸-脂質粒子。
【請求項28】
リン脂質が、粒子に存在する総脂質の約4mol%〜約10mol%を構成し、かつコレステロールが、粒子に存在する総脂質の約30mol%〜約40mol%を構成する、請求項26記載の核酸-脂質粒子。
【請求項29】
リン脂質が、粒子に存在する総脂質の約5mol%〜約15mol%を構成し、かつコレステロールが、粒子に存在する総脂質の約45mol%〜約55mol%を構成する、請求項26記載の核酸-脂質粒子。
【請求項30】
非カチオン性脂質がコレステロールまたはその誘導体を含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項31】
コレステロールまたはその誘導体が、粒子に存在する総脂質の約31.5mol%〜約42.5mol%を構成する、請求項30記載の核酸-脂質粒子。
【請求項32】
粒子の凝集を阻害する複合脂質をさらに含む、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項33】
粒子の凝集を阻害する複合脂質が、粒子に存在する総脂質の約0.5mol%〜約2mol%を構成する、請求項32記載の核酸-脂質粒子。
【請求項34】
粒子の凝集を阻害する複合脂質が、粒子に存在する総脂質の約1mol%〜約10mol%を構成する、請求項32記載の核酸-脂質粒子。
【請求項35】
粒子の凝集を阻害する複合脂質が、ポリエチレングリコール(PEG)-脂質結合体を含む、請求項32記載の核酸-脂質粒子。
【請求項36】
PEG-脂質結合体が、PEG-ジアシルグリセロール(PEG-DAG)結合体、PEG-ジアルキルオキシプロピル(PEG-DAA)結合体、またはそれらの混合物を含む、請求項35記載の核酸-脂質粒子。
【請求項37】
PEG-DAA結合体が、PEG-ジミリスチルオキシプロピル(PEG-DMA)結合体、PEG-ジステアリルオキシプロピル(PEG-DSA)結合体、またはそれらの混合物を含む、請求項36記載の核酸-脂質粒子。
【請求項38】
核酸-脂質粒子を37℃で30分間、血清中でインキュベーションした後に、前記粒子中のsiRNA分子が実質的に分解されていない、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項39】
siRNA分子が完全に核酸-脂質粒子に封入されている、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項40】
核酸-脂質粒子の脂質:siRNA質量比が約5〜約15である、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項41】
核酸-脂質粒子の直径の中央値が約40nm〜約150nmである、請求項18記載の核酸-脂質粒子。
【請求項42】
請求項18記載の核酸-脂質粒子および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物。
【請求項43】
細胞と、請求項1記載のsiRNA分子または請求項18記載の核酸-脂質粒子とを接触させる工程
を含む、CSN5遺伝子発現をサイレンシングするsiRNAを細胞に導入する方法。
【請求項44】
前記細胞が哺乳動物内にある、請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記哺乳動物が癌を有すると診断されている、請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記癌が肝臓癌である、請求項45記載の方法。
【請求項47】
請求項1記載のsiRNA分子または請求項18記載の核酸-脂質粒子を哺乳動物対象に投与する工程
を含む、CSN5遺伝子発現をサイレンシングするsiRNAをインビボ送達するための方法。
【請求項48】
前記投与が、経口、鼻腔内、静脈内、腹腔内、筋肉内、関節内、病巣内、気管内、皮下、および皮内からなる群より選択される、請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記哺乳動物対象が癌を有すると診断されている、請求項47記載の方法。
【請求項50】
前記癌が肝臓癌である、請求項49記載の方法。
【請求項51】
治療的に有効な量の請求項1記載のsiRNA分子または請求項18記載の核酸-脂質粒子を哺乳動物対象に投与する工程
を含む、癌の治療を必要とする哺乳動物対象において癌を治療するための方法。
【請求項52】
前記投与が、経口、鼻腔内、静脈内、腹腔内、筋肉内、関節内、病巣内、気管内、皮下、および皮内からなる群より選択される、請求項51記載の方法。
【請求項53】
前記癌が肝臓癌である、請求項51記載の方法。
【請求項54】
前記肝臓癌が肝細胞癌である、請求項53記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2011−516094(P2011−516094A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−505173(P2011−505173)
【出願日】平成21年4月15日(2009.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/040685
【国際公開番号】WO2009/129319
【国際公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【出願人】(510179098)プロチバ バイオセラピューティクス インコーポレイティッド (4)
【出願人】(500554265)アメリカ合衆国 (4)
【Fターム(参考)】