説明

平板ディスプレイパネル及びその製造方法

【課題】本発明は、簡素な工程で電極を形成し、平板ディスプレイパネルの基板に形成された電極を覆う塗布物を塗布することにおいて、気泡が形成されない平板ディスプレイパネルを提供するためのものである。
【解決手段】本発明は、平板ディスプレイパネルにおいて、前面パネルと背面パネルに備えられて放電のための電源を供給受ける維持電極やアドレス電極のうち、少なくともいずれか1つの表面が曲面をなすようにする。特に、前記電極の表面は連続する曲面からなることが好ましい。前記維持電極やアドレス電極は長さ方向に長く形成されるが、その延長方向は互いに直交する。このような電極は電極の役形状が形成された電極形成溝が形成された電極モールドで電極を基板に転写させて形成する。したがって、電極の表面を曲面で形成することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は平板ディスプレイパネルに関し、より詳しくは、平平な第1基板と第2基板が合着して構成されて画像を表示する平板ディスプレイパネル及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
平板ディスプレイパネルには、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル(Plasma display panel)などがある。これらの中で、プラズマディスプレイパネルは2つのガラス基板が気密性を有して合着して、その内部の気体放電形状を用いて画像を表示する画像表示装置の1つである。
【0003】
図1は、従来の平板ディスプレイパネルの要部構成を示すものであって、プラズマディスプレイパネルの背面パネルを例として示している。これによれば、基板1上には電極3が形成される。前記電極3は前記基板1上に所定の厚さと幅を有するように形成される。前記電極3は各々のセルに放電を起こすためのものである。
【0004】
前記電極3を覆うように前記基板1上にはホワイトバック5が塗布される。前記ホワイトバック5は各々のセルに備えられる蛍光体7から発生して後面方向に向ける可視光を前面方向に反射させる役割をする。
【0005】
一方、前記基板1の前記電極3を形成することはガラス上に電極ペーストを塗布して、その溶剤などを除去するために乾燥する。乾燥後には電極ペースト上に選択的に露光を遂行する。この際、マスクなどを使用して光が電極ペースト上に選択的に照射されるようにする。
【0006】
次に、現像工程を遂行する。すなわち、前記露光されて性質が変わった電極ペースト部分または変わらない部分を選択的に除去するものである。このように、電極ペーストに対する選択的除去が遂行されれば電極3の形状が作られる。一般的に露光と現像工程を通じて電極3を形成すれば、その断面形状がほとんど四角形になる。
【0007】
このように電極3の形状が作られれば、また焼成工程を遂行して電極3を完成する。前記電極3の完成後には前記ホワイトバック5を塗布する。そして、前記ホワイトバック5上には隔壁を形成して、蛍光体7を塗布する。
【0008】
しかしながら、前記のような従来技術によるプラズマディスプレイパネルでは次のような問題点がある。
【0009】
まず、前記電極3を形成するためには、ペースト塗布、乾燥、露光、現像及び焼成という5つの工程を経なければならない。したがって、電極3を形成する過程が長くて生産性が落ちる問題点がある。
【0010】
そして、前記電極3はその上面と両側面がほとんど直交するように形成されていて、前記ホワイトバック5を塗布する過程で前記電極3の端部にカールが発生しながら、図1に示すように、ホワイトバック5の内部に気泡9が形成される問題点がある。このような気泡9はプラズマディスプレイパネルの動作中に高温によりその体積が急激に変わりながらホワイトバック5、隔壁などの亀裂を発生させる問題点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前述した問題点を解決するためのものであって、簡素な工程で電極を形成するようにすることをその目的とする。
【0012】
本発明の他の目的は、平板ディスプレイパネルの基板に形成された電極を覆う塗布物を塗布することにおいて、気泡が形成されないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記の目的を達成するための本発明のプラズマディスプレイパネルは、第1基板の表面に一方向に長く延びるように維持電極が形成され、前記維持電極を覆うように前記第1基板に誘電層が塗布されて構成される前面パネルと、前記前面パネルの維持電極側と対向するように第2基板の表面に前記維持電極と直交する方向にアドレス電極が長く延びて形成され、前記アドレス電極を覆うようにホワイトバックが前記第2基板に塗布され、前記第2基板に突出するように形成された隔壁により区画された放電空間に蛍光体が塗布されて構成され、前記背面パネルの隔壁に前記前面パネルが合着することにより、前記隔壁の間に前記放電空間を形成する背面パネルと、を含んで構成され、前記維持電極とアドレス電極のうち、少なくともいずれか一つは表面が曲面で形成される。
【0014】
ここで、前記電極の表面を形成する曲面は全体が連続する曲面となる。
【0015】
前記電極は横断面が所定の曲率半径を有するアーチ形で形成される。
【0016】
そして、前記隔壁は前記背面パネルの第2基板上に塗布されたホワイトバック上に突出して形成される。
【0017】
または、前記隔壁は前記背面パネル上に突出して形成され、前記隔壁により区画された内部の前記アドレス電極を覆うようにホワイトバックが第2基板上に塗布される。
【0018】
本発明の他の特徴によると、本発明は、プラズマディスプレイパネルに使われる基板に電極を形成することにおいて、前記電極の逆形状になるように一方向に長く延びて、内面が曲面で形成される電極形成溝が備えられた前記基板の少なくとも一部の領域と対応する形状を有する電極モールドを使用して電極材料を基板に転写させる転写工程と、前記転写工程で基板に転写された電極材料を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥された電極材料を硬化させる焼成工程と、を含んで構成される。
【0019】
前記電極モールドは前記基板の全体に同時に電極が形成できるように、少なくとも電極形成溝が形成される面が前記基板と対応する面積を有する。
【0020】
前記転写工程は、電極材料供給源にある電極材料を前記電極モールドの電極形成溝に満たす第1工程と、前記電極モールドの電極形成溝の以外の領域にある電極材料を除去する第2工程と、前記電極モールドの電極形成溝にある電極材料を前記基板に転写させる第3工程と、を含んで構成される。
【0021】
前記電極モールドは弾性を有する材質で形成されるが、好ましくは、前記電極モールドはゴムやシリコンのうち、いずれか1つを使用して製造される。
【0022】
そして、前記電極モールドの電極形成溝にある電極材料を基板に転写させるために前記電極モールドの全体に加圧板を使用して圧力を加える。
【0023】
前記転写工程の第2工程では弾性を有する除去具を前記電極モールドの表面に沿って移動させて電極形成溝の以外の領域にある電極材料を除去する。
【0024】
本発明の更に他の特徴によると、平板ディスプレイパネルに使われる基板に電極を形成することにおいて、前記電極の逆形状になるように一方向に長く延びて、内面が曲面で形成される電極形成溝が備えられた前記基板と対応する形状を有する電極モールドを使用して電極材料を基板に転写させる転写工程と、前記転写工程で基板に転写された電極材料を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥された電極材料を硬化させる焼成工程と、を含んで構成される。
【0025】
本発明の他の特徴によると、本発明は、少なくとも一面に絶縁性の基板を有し、前記基板の表面に一方向に長く延びるように電極ラインが形成され、前記電極ラインを覆うように前記基板に誘電層が塗布されて構成されるパネルを含んで構成され、前記電極ラインは表面が曲面で形成される。
【0026】
前記電極ラインの表面を形成する曲面は全体が連続する曲面からなる。
【0027】
前記電極ラインは、横断面が所定の曲率半径を有するアーチ形で形成される。
【0028】
本発明の他の特徴によると、本発明は、フラットディスプレイパネルに使われる基板に電極ラインを形成することにおいて、前記電極ラインの逆形状になるように一方向に長く延びて、内面が曲面で形成される電極ライン形成溝が備えられた前記基板の少なくとも一部の領域と対応する形状を有する電極ライン型を使用して電極材料を基板に転写させる転写工程と、前記転写工程で基板に転写された電極材料を乾燥させる乾燥工程と、前記乾燥工程で乾燥された電極材料を硬化させる焼成工程を含んで構成される。
【0029】
本発明の他の特徴によると、本発明は、第1基板と、前記第1基板の表面に一方向に長く延びる維持電極と、前記維持電極を覆うように前記第1基板の表面に形成される誘電層と、第2基板と、前記第2基板の表面に前記維持電極と直交する方向に長く延びるアドレス電極と、前記アドレス電極を覆うように前記第2基板上に塗布されるホワイトバックと、前記アドレス電極が中間に位置するように基板上に突出して前記第1基板側と共に放電空間を形成する隔壁を含んで構成され、前記維持電極とアドレス電極のうち、少なくともいずれか1つは表面が曲面で形成される。
【発明の効果】
【0030】
まず、本発明では電極モールドに電極の逆形状で形成された電極形成溝に電極材料を付けた後に、これを基板に転写させて硬化させ、電極を形成する。したがって、基板に電極を形成する過程が非常に簡素になる。
【0031】
特に、本発明では基板の必要な部分のみに電極材料を転写させるので、基板に塗布されてから除去される電極材料がないので、電極材料の使用量が最小化する。したがって、本発明によれば、平板ディスプレイパネルの製造コストが大きく低減できる効果がある。
【0032】
そして、本発明では電極の表面が曲率を有する曲面で形成される。したがって、電極を覆うように基板上に塗布物を塗布する過程で電極の周辺に気泡が発生しなくなって、平板ディスプレイパネルの品質が高まる効果もある。
【0033】
本発明の好ましい実施形態は次の図面を参照してより詳細に説明され、これによって、本発明の特徴及び長所もより明確になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、前述した本発明の平板ディスプレイパネル及びその製造方法の実施形態を添付した図2乃至図5を参考しつつより具体的に説明する。説明の便宜のために、図2には3電極面放電型プラズマディスプレイパネルの構成を示している。
【0035】
これによれば、前面パネル10と背面パネル20が真空合着してプラズマディスプレイパネルが作られるが、前記前面パネル10側には基板(substrate)11上に維持放電のための複数の維持電極13、放電電流を制限する誘電層14及び前記誘電層14を保護するための保護層15が順次に形成されている。維持電極13は、例えば、隣接する維持電極13同士で維持電極対を成す。
【0036】
背面パネル20の骨格を形成する基板21は所定面積を有する板状である。前記基板21には、一般的にガラスが使われる。前記基板21上にはアドレス電極22が一方向(例えば、維持電極13と略直交する方向)に長く多数個が形成される。前記アドレス電極22は前面パネル10の維持電極13との間にアドレス放電を起こすためのものである。
【0037】
前記アドレス電極22は、図3の断面図から分かるように、横断面が略所定の曲率半径を有するアーチ形で形成される。すなわち、その表面が一定の曲率を有する曲面で連続的に形成される。前記アドレス電極22の表面は全体が必ず一定の曲率を有する必要はないが、表面が一定の曲率を有するようにすることがアドレス電極22の形成作業時に最も便利である。
【0038】
前記アドレス電極22を覆うように前記背面パネル20上にはホワイトバック24が塗布される。前記ホワイトバック24は下記に説明される蛍光体28から発生して後面方向に向ける可視光を前面方向に反射させる役割をする。
【0039】
前記ホワイトバック24上には隔壁26が一定間隔を置いて形成される。前記隔壁26は前記アドレス電極22の間に該当する前記ホワイトバック24上に形成される。前記隔壁26は前記ホワイトバック24の上面と共に所定の放電空間を形成する。もちろん、前記隔壁26が前記ホワイトバック24を塗布する前に前記基板21に形成されることができる。この場合、隔壁26の形成後にホワイトバック24を隔壁26により区画された空間の基板21上に塗布する。
【0040】
前記隔壁26の側面とホワイトバック24の上面には蛍光体28が塗布される。前記蛍光体28は、各々、赤色、緑色、青色を表現するR、G、Bの蛍光体が隔壁26により区画された空間に交互に塗布される。
【0041】
このような構成のプラズマディスプレイパネルでは、最初に任意の放電セル内にある維持電極13とアドレス電極22に150V〜300Vの放電開始電圧が供給されれば、該当放電空間の内部面に壁電荷が形成され、その後、維持電極13とアドレス電極22にアドレス放電電圧が供給されれば、維持電極13とアドレス電極22との間にアドレス放電が起こることになる。
【0042】
上記のアドレス放電によりセルの内部で電界が発生して放電ガスの中の微量電子が加速され、加速された電子とガス中の中性粒子が衝突して電子とイオンに電離する。前記電離した電子と中性粒子との又別の衝突などにより中性粒子が徐々に速い速度で電子とイオンに電離して放電ガスがプラズマ状態になると共に、真空紫外線が発生し、該紫外線が蛍光体28を励起させて可視光を発生させることによって、セルの発光、すなわち画像表示が認識できるようになる。そして、該当維持電極13に150V以上の維持放電電圧が供給されれば、該当放電セル内の維持電極13間に維持放電が生じてセルの発光が一定時間間維持される。
【0043】
ここに、図4を参考にして本発明によるプラズマディスプレイパネルを製造することを説明する。ここでは、説明の便宜のために背面パネルに基づいて説明する。
【0044】
まず、図4aには電極モールド30の横断面が図示されている。前記電極モールド30の下面には電極、すなわち前記アドレス電極22の逆形状である電極形成溝32が形成されている。図面上において、前記電極形成溝32はアドレス電極22の長手方向に垂直な方向に切った断面が図示されている。前記電極形成溝32はその断面から見て、その内面が曲面で形成される。そして、前記電極形成溝32は各々が互いに平行するように一方向に長く延びて形成される。
【0045】
前記電極モールド30は電極22が形成される基板21の形状と対応する形状を有することが好ましい。例えば、前記基板21が正四角形板状であれば、電極モールド30に少なくとも電極形成溝32が形成される面が正四角形になればよい。そして、前記電極モールド30は一つの基板21の全体面積に電極22が形成できるように設計されることが好ましい。もちろん、基板21の面積が非常に広い場合、基板21をいくつの領域に分けて、各々の領域に順次に電極22が形成できるように電極モールド30の大きさを設計することができる。しかしながら、一度に基板21の全体電極22が形成できるように電極モールド30を製作することが良い。
【0046】
前記電極モールド30は後の工程で電極材料36が背面パネル20の基板21に良好に転写されるように、ある程度弾性のある材料で形成されることが好ましい。例えば、軟質ゴムやシリコンなどが挙げられる。このように、弾性のある材料で電極モールド30を形成することは、圧力を加えて電極材料36を転写させるためである。したがって、電極材料36の転写が良好であれば、、電極モールド30を金属や岩石などで形成することができる。
【0047】
電極材料供給源34は、前記電極モールド30の電極形成溝32に電極材料36を供給するものである。すなわち、前記電極材料供給源34には所定量の電極材料36が溜まっている。
【0048】
したがって、前記電極モールド30を図4bに示すように、前記電極材料供給源34の電極材料36に浸けると、前記電極モールド30の下面及び電極形成溝32に電極材料36が付くことになる。図4cには電極材料36が前記電極モールド30の下面及び電極形成溝32に付いている状態が図示されている。
【0049】
次に、前記電極モールド30の下面に付いている電極材料36を除去する。このために、電極モールド30の下面に除去具38を密着させた状態で前記電極モールド30の下面の全体に沿って移動させる(図4d参照)。前記除去具38は弾性を有する材質で作られることが好ましい。このようにすれば、前記電極モールド30の電極形成溝30のみに電極材料36が残っていることになる。
【0050】
図4eには前記電極モールド30を基板21上に当てて圧力を加えて電極材料36を基板21上に転写させる過程が図示されている。前記電極モールド30に等しい圧力を加えるために、加圧板40を使用して前記電極モールド30に圧力を加える。前記加圧板40は、少なくとも前記基板21の面積と等しいか大きい面積を有する。前記加圧板40で前記電極モールド30に圧力を加えながら前記基板21に当てて押さえれば、前記電極形成溝32に存在する電極材料36が前記基板21に転写される。
【0051】
前記電極形成溝32に存在する電極材料36が前記基板21上に転写された状態が図4fに図示されている。前記基板21上に電極材料36が転写された状態で乾燥と焼成工程を遂行して前記電極材料36を硬化させれば、アドレス電極22が完成される。ここで、乾燥と焼成工程は一般的なことであるので詳細な説明は省略する。
【0052】
以下、前記したような構成を有する本発明による平板ディスプレイパネル及びその製造方法の作用を詳細に説明する。
【0053】
まず、前記アドレス電極22を形成する過程では、アドレス電極22の逆形状からなる電極形成溝32が形成された電極モールド30を使用して基板21上に一度に全体アドレス電極22を転写させて形成する。このように、基板21上に電極材料36を電極モールド30で押して転写させた後には、乾燥工程と焼成工程を通じて電極材料36を硬化させてアドレス電極22を完成する。参考に、図5には本発明で電極を形成する過程を要約してブロック図で図示している。
【0054】
そして、前記アドレス電極22は、横断面から見て、アーチ形の断面を有する。すなわち、その表面が曲面で形成されるが、より好ましくは、連続的に連結される曲面で形成される。このように、アドレス電極22の表面が曲面で形成されることにより、以後の工程、すなわち背面パネル20の場合を例とすれば、ホワイトバック24を塗布する際、不良発生をなくすことができる。そして、前面パネル10の場合、維持電極13を表面が曲面になるように形成すれば、誘電層14の塗布時に不良の発生をなくすことができる。
【0055】
前記基板21上に電極モールド30を使用してアドレス電極22を形成する過程は前述した通りである。一旦、アドレス電極22が形成されてから、前記アドレス電極22と基板21の上面にホワイトバック24を塗布する。
【0056】
前記ホワイトバック24を塗布する過程において、前記アドレス電極22はその表面が曲面で連結されているので、カールが発生せず、特にアドレス電極22の縁に隣接した部分であってもホワイトバック24が円滑によく塗布される。その後、隔壁26を形成する過程と蛍光体28を塗布する過程を遂行して、背面パネル20の製作を完了する。
【0057】
一方、本発明は、平板ディスプレイパネルに関するものであって、図示された実施形態にはプラズマディスプレイパネルを製造する過程を例として説明しているが、液晶ディスプレイパネルの製造にも本発明の方法を適用することができる。
そして、図示された実施形態では、前記アドレス電極32のみが表面が曲面となっているが、前記維持電極13も表面が曲面で形成されることができる。設計条件によっては、前記維持電極13のみが表面が曲面となり、アドレス電極32は曲面でないこともある。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】一般的なプラズマディスプレイパネルの要部構成を示す断面図である。
【図2】本発明によるプラズマディスプレイパネルの実施形態の構成を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態の要部構成を示す部分断面図である。
【図4a】本発明による平板ディスプレイ製造方法の実施形態を順次に示す作業順序図である。
【図4b】本発明による平板ディスプレイ製造方法の実施形態を順次に示す作業順序図である。
【図4c】本発明による平板ディスプレイ製造方法の実施形態を順次に示す作業順序図である。
【図4d】本発明による平板ディスプレイ製造方法の実施形態を順次に示す作業順序図である。
【図4e】本発明による平板ディスプレイ製造方法の実施形態を順次に示す作業順序図である。
【図4f】本発明による平板ディスプレイ製造方法の実施形態を順次に示す作業順序図である。
【図5】本発明による電極製造方法を要約して示すブロック図である。
【符号の説明】
【0059】
1、11、21 基板
3 電極
5、24 ホワイトバック
7、28 蛍光体
10 前面パネル
20 背面パネル
13 維持電極
14 誘電層
15 保護層
22 アドレス電極
26 隔壁
30 電極モールド
32 電極形成溝
36 電極材料
34 電極材料供給源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板の表面に一方向に長く延びるように維持電極が形成され、前記維持電極を覆うように前記第1基板に誘電層が塗布されて構成される前面パネルと、
前記前面パネルの維持電極側と対向するように第2基板の表面に前記維持電極と直交する方向にアドレス電極が長く延びて形成され、前記アドレス電極を覆うようにホワイトバックが前記第2基板に塗布され、前記第2基板に突出するように形成された隔壁により区画された放電空間に蛍光体が塗布されて構成され、前記背面パネルの隔壁に前記前面パネルが合着することにより前記隔壁の間に前記放電空間を形成する背面パネルと、を含んで構成され、
前記維持電極と前記アドレス電極のうち、少なくともいずれか一つは表面が曲面で形成されることを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
【請求項2】
前記電極の表面を形成する曲面は、全体が連続する曲面からなることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項3】
前記電極は、横断面が所定の曲率半径を有するアーチ形で形成されることを特徴とする請求項2記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項4】
前記隔壁は、前記背面パネルの前記第2基板上に塗布されたホワイトバック上に突出して形成されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項5】
前記隔壁は、前記背面パネル上に突出して形成され、前記隔壁により区画された内部の前記アドレス電極を覆うようにホワイトバックが前記第2基板上に塗布されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレイパネル。
【請求項6】
プラズマディスプレイパネルに使われる基板に電極を形成することにおいて、
前記電極の逆形状になるように一方向に長く延びて、内面が曲面で形成される電極形成溝が備えられた前記基板の少なくとも一部の領域と対応する形状を有する電極モールドを使用して電極材料を基板に転写させる転写工程と、
前記転写工程で基板に転写された電極材料を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された電極材料を硬化させる焼成工程と、
を含んで構成されることを特徴とするプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項7】
前記電極モールドは、前記基板の全体に同時に電極が形成できるように、少なくとも電極形成溝が形成される面が前記基板と対応する面積を有することを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項8】
前記転写工程は、
電極材料供給源にある電極材料を前記電極モールドの電極形成溝に満たす第1工程と、
前記電極モールドの電極形成溝の以外の領域にある電極材料を除去する第2工程と、
前記電極モールドの電極形成溝にある電極材料を前記基板に転写させる第3工程と、
を含んで構成されることを特徴とする請求項6記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項9】
前記電極モールドは、弾性を有する材質で形成されることを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項10】
前記電極モールドは、ゴムやシリコンのうち、いずれか1つを使用して製造されることを特徴とする請求項9記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項11】
前記電極モールドの電極形成溝にある電極材料を基板に転写させるために、前記電極モールドの全体に加圧板を使用して圧力を加えることを特徴とする請求項9記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項12】
前記転写工程の第2工程では弾性を有する除去具を前記電極モールドの表面に沿って移動させて電極形成溝の以外の領域にある電極材料を除去することを特徴とする請求項8記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。
【請求項13】
平板ディスプレイパネルに使われる基板に電極を形成することにおいて、
前記電極の逆形状になるように一方向に長く延びて内面が曲面で形成される電極形成溝が備えられた前記基板と対応する形状を有する電極モールドを使用して電極材料を基板に転写させる転写工程と、
前記転写工程で基板に転写された電極材料を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された電極材料を硬化させる焼成工程と、
を含んで構成されることを特徴とする平板ディスプレイパネルの製造方法。
【請求項14】
少なくとも一側面に絶縁性の基板を有し、前記基板の表面に一方向に長く延びるように電極ラインが形成され、前記電極ラインを覆うように前記基板に誘電層が塗布されて構成されるパネルを含んで構成され、
前記電極ラインは表面が曲面で形成されることを特徴とするフラットディスプレイパネル。
【請求項15】
前記電極ラインの表面を形成する曲面は全体が連続する曲面からなることを特徴とする請求項14記載のフラットディスプレイパネル。
【請求項16】
前記電極ラインは、横断面が所定の曲率半径を有するアーチ形で形成されることを特徴とする請求項15記載のフラットディスプレイパネル。
【請求項17】
フラットディスプレイパネルに使われる基板に電極ラインを形成することにおいて、
前記電極ラインの逆形状になるように一方向に長く延びて、内面が曲面で形成される電極ライン形成溝が備えられた前記基板の少なくとも一部の領域と対応する形状を有する電極ライン型を使用して電極材料を基板に転写させる転写工程と、
前記転写工程で基板に転写された電極材料を乾燥させる乾燥工程と、
前記乾燥工程で乾燥された電極材料を硬化させる焼成工程と、
を含んで構成されることを特徴とするフラットディスプレイパネルの製造方法。
【請求項18】
第1基板と、前記第1基板の表面に一方向に長く延びる維持電極と、前記維持電極を覆うように前記第1基板の表面に形成される誘電層と、
第2基板と、前記第2基板の表面に前記維持電極と直交する方向に長く延びるアドレス電極と、前記アドレス電極を覆うように前記第2基板上に塗布されるホワイトバックと、前記アドレス電極が中間に位置するように基板上に突出して前記第1基板側と共に放電空間を形成する隔壁を含んで構成され、
前記維持電極とアドレス電極のうち、少なくともいずれか1つは表面が曲面で形成されることを特徴とするフラットディスプレイパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−128888(P2007−128888A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−297525(P2006−297525)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】