説明

平衡過酸溶液を含有する2区画洗濯組成物

1つの包装容器内に収容され互いに物理的に分離された第1及び第2の部分において提供される安定な水性洗濯用製品であって、前記第1の部分は約4〜約10のpHを有する液体洗浄組成物を含み、かつ、洗浄性界面活性剤系を含有し、さらに、第2の部分は漂白組成物を含み、かつ、約0.5〜約6のpHを有し、さらに平衡過酸溶液を含有する。該平衡過酸溶液は、過酸化水素、約20%〜約98%の水、水溶性カルボン酸、及び対応する過カルボン酸を含んでいる。このような洗濯用製品を使用して洗濯機中で布地を洗濯する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は2部分液体洗濯洗浄製品に関し、前記製品は洗浄部分と漂白部分を含有し、改善された洗浄及びホワイトニング性能を提供する。
【背景技術】
【0002】
洗濯プロセスで使用されてよい多くの液体洗浄組成物が現在消費者向けに市販されている。これらの洗浄組成物はすべて利益を提供し、それらの洗剤洗浄組成物のうちの幾つかはまた、布地の柔軟化効果、着色衣服の増白効果、及び/又は抗菌効果などの追加の効果を提供するように企図されている。しかしながら、現在市販されている液体洗濯洗剤類で漂白組成物を提供するものはほとんどない。酵素類、又は酸化の影響を受け易いその他の一般的な液体洗濯洗剤成分類と組み合わされた漂白剤に関連する特有の不安定性のために、液体洗濯洗剤に漂白組成物を組み込むことは困難であることが多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
漂白効果を有する液体洗濯洗剤を提供するための1つの解決法は、送達される時まで反応性の高い成分類を分離するための2区画容器を使用することである。こうした分離は更なる配合の柔軟性を可能にする。しかしながら、多区画容器を用いると費用が増すことになる。最終製品の販売におけるコストを妥当なものにするために、その容器内に入れるべき組成物はまた、消費者が認識できる追加の効果を見出すためにも最適化される必要がある。
【0004】
したがって、漂白剤の不安定性の問題を解決するための先行技術の試みにもかかわらず、改善された洗浄性を提供し、特に布地を洗濯するために効果的である改善された洗浄組成物、漂白剤、及びこれらの組み合わせを確立することが、依然として必要とされている。貯蔵時に構成成分が互いに顕著なマイナスの相互作用を有さない洗浄組成物を確立することが更に必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
驚くべきことに今般、改善された洗浄性を提供するために、包装容器と特定の漂白成分との組み合わせを利用してよいということが見出された。驚くべきことに、酸性平衡過酸溶液、及び液体洗濯洗浄組成物の組み合わせを洗浄水へ送達することにより、先行技術では認識されない利益が提供されるということが発見された。
【0006】
本発明は第1及び第2の部分において提供される安定な水性洗濯用製品に関し、
a)約4〜約10のpHを有する第1部分の液体洗浄組成物、
b)約0.5〜約6のpHを有する第2部分の漂白組成物であって、前記漂白組成物は平衡過酸溶液を包含し、かつ、前記平衡過酸溶液は漂白組成物、
i)過酸化水素、
ii)約20%〜約98%の水、
iii)水溶性カルボン酸、
iv)対応する過カルボン酸、
を含む第2部分を含み、前記第1及び第2の部分は1つの包装容器内に収容されており、前記第1の部分は前記第2の部分から物理的に分離されている。
【0007】
本発明のこれら及びその他の特徴、態様、及び利点は、本開示を読むことにより当業者に明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
すべての引用された文書は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれ、いずれの文書の引用も、それが本発明に関して先行技術であるということの承認として解釈されるべきではない。
【0009】
本明細書は、本発明を特に指摘し、明確に請求する特許請求の範囲をもって結論づけられるが、本発明は以下の説明からよりよく理解されると考えられる。
【0010】
本明細書で使用する百分率及び比率はすべて総組成物の重量を基準とし、測定はすべて、他に指示されない限り、25℃で行われる。
【0011】
本発明の組成物は、本発明の構成成分並びに本明細書で記載されるその他の成分を包含することができるか、それらから本質的に成ることができるか、又はそれらから成ることができる。本明細書で使用する時、「から本質的に構成される」とは、組成物又は構成成分が追加の成分を包含してもよいが、追加の成分が特許請求した組成物又は方法の基本的及び新規な特性を実質的に変更しない場合に限ることを意味する。
【0012】
すべての百分率、割合及び比率は特に指定しない限り、本発明の液体洗濯用製品の全体の重量に基づく。列挙する成分に関連するこのようなすべての重量は、活性レベルに基づくので、特に指定しない限り、市販の物質に包含される場合があるキャリアや副生成物を包含しない。
【0013】
今般、酸性の平衡過酸溶液を含有する液体洗濯用製品を洗濯洗浄水へ送達することにより、改善された洗浄能力が提供されるということが見出された。加えて、理論に制限されるものではないが、使用の時点(又はその時点近く)までそのような液体洗濯用製品の2つの部分を物理的に分離することによって、その製品の配合者は、単一区画製品内では不可能である洗浄及び布地ケアの利点を提供する機会を与えられるものと考えられる。2部分配合の柔軟性を有する液体洗浄組成物と酸性平衡過酸溶液との組み合わせは、本発明者らが以前には気付かなかった洗浄利益を提供する。
【0014】
本発明の洗濯用製品は、第1及び第2の部分において提供され、a)約4〜約10のpHを有する液体洗浄組成物を含む第1の部分、b)約0.5〜約6のpHを有する漂白組成物を含む第2の部分であって、前記漂白組成物は平衡過酸溶液を含み、かつ、前記平衡過酸溶液は、過酸化水素、約20%〜約98%の水、水溶性カルボン酸、かつ、対応する過カルボン酸を含む第2の部分、そして、前記第1及び第2の部分は1つの包装容器内に収容されており、前記第1の部分は前記第2の部分から物理的に分離されている。
【0015】
本明細書における、液体洗濯用製品、液体洗浄組成物、及び漂白組成物はまた、広範な他の成分を包含してもよい。本発明の液体洗濯用製品を、以下で詳細に説明する。
【0016】
(洗濯用製品)
本明細書で使用するとき、「液体洗濯用製品」には、洗濯添加組成物、及び染みの付いた布地の浸漬及び/又は前処理において使用するのに適した組成物を包含する、手洗い洗濯用、及び機械洗濯用洗剤組成物が包含される。
【0017】
本発明の液体洗濯用製品は2つの部分において提供される。これらの2つの部分は1つの包装容器内に収容され、物理的に分離されている。物理的な分離の例としては、米国特許第4,678,103号(ダークシング(Dirksing))に記載されているもののような2区画ボトルなどの2区画容器が挙げられる。このようなボトルでは、組成物の一方の部分は一方の区画中にあり、組成物の他方の部分は他方の区画中にある。2つの部分は好ましくは洗浄性能が所望されるまで、例えばその水性液体組成物が投入装置及び/又は洗濯機中に注がれつつある時まで、混ざり合わない。
【0018】
本明細書で使用するのに好ましい包装容器は2区画容器である。本明細書で有用な2区画容器の例としては、オランダでサラ・リー(Sara Lee)(登録商標)によって流通されている「ドーベルマン・デュオ(Dobbelman Duo)」(登録商標)液体洗濯洗剤製品のために使用されている市販の容器が挙げられ、これはオランダ特許番号NL1018746C(サラ・リー、2002年9月16日公開)の主題である。この「ドーベルマン・デュオ(Dobbelman Duo)」(登録商標)2部分洗濯用製品は、互いに接着された2つの別個のプラスチック容器から形成された1つの容器内に収容されており、組成物は2つの別個の開口に上部から注ぐことによって分配される。好ましい2区画容器の他の例は、米国特許出願公開2002/0030063A1(U.S.Patent Application Publication No.U.S.2002/0030063 A1)(プロクター・アンド・ギャンブル(Procter and Gamble)、2002年3月14日公開)に見出されるものである。しかしながら、容器が2つよりも多い区画を含んでもよいことも想定されるが、ただしこれは容器全体の費用を増すことがある。
【0019】
本発明の包装容器は実質的に剛性、可撓性、又は折り畳み可能であってよく、及びプラスチック、ガラス、金属、若しくは合金、又はこれらの組み合わせから作製されてよい。好ましくは、容器は、前記容器のすべての要素を含めて、プラスチックから、より好ましくは熱可塑性材料から作製される。好ましい熱可塑性材料の例としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
【0020】
本発明の包装容器は同じ組成物の多数回の種々の用量を含有するように企図されている。したがって、液体洗濯洗剤の単回投与を提供するために既知のいわゆる「1回用量」包装容器は、たとえそれらが1つよりも多い区画で構成されていたとしても、通常は本発明に従う包装容器としては好ましくない。
【0021】
好ましくは、本発明の包装容器は2区画ボトル類、2区画袋類、2区画箱類、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される。より好ましくは、本発明の包装容器は2区画ボトルである。
【0022】
本発明の包装容器は分配のための手段を有していてよい。本明細書で使用する時、「分配のための手段」は、簡単なオリフィス類、更に複雑な注ぎオリフィス類(安定した流量を提供するような形状となされた又はそのように構成されたもののような)、ディスペンサー類、ポンプ類、チューブ類、又はこれらの組み合わせを包含してよい。
【0023】
好ましくは、分配手段にはディスペンサーが挙げられる。本明細書で使用する時、「ディスペンサー」とは、本発明の液体製剤を容器から洗浄たらい/洗濯機のドラムに直接、又は計量カップ若しくは組成物を洗濯プロセスへと導入するための他の手段へと、引き出し、取り出し、又は注ぐためのあらゆる装置を言う。本明細書で好ましいディスペンサーとしては、重力で供給されるものが挙げられる。好ましい重力供給ディスペンサーとしては、プレス・タップ・ディスペンサー、すなわち、ボタン若しくはタブを押すことによって放出されるものが挙げられる。
【0024】
好ましくは、容器の区画は、利用者が第1の区画と第2の区画から使用を通じて一定の比率の製品を分配できるように設計されている。流量比、分配される量、容器製造パラメータなどを計算する方法論は、米国特許出願公開US2002/0030063A1(U.S.Patent Application Publication No.U.S.2002/0030063 A1)に見出され得る。
【0025】
好ましくは、本発明に従う洗濯用製品は、前記第1の部分(洗浄組成物)及び前記第2の部分(漂白組成物)の(送達される(一度に分配される)比率によって特徴付けられ、この比率は約10:90〜約90:10、好ましくは約20:80〜約80:20、より好ましくは約30:70〜約70:30、さらにより好ましくは約40:60〜約60:40の範囲である。したがって、分配手段は、このような第1の部分(洗浄組成物)と第2の部分(漂白部分)の比率を分配することができるのが好ましい。分配手段はさらに約50:50の分配比を有する上部注ぎ(pour-top)容器であってもよい。 分配される製剤に成分の特定の組み合わせを送達するために、分配する比率と相互に影響し合うように各部分組成物を配合することが可能であることが当業者には理解される。
【0026】
(洗浄組成物)
本発明の液体洗濯用製品は、液体洗剤洗浄組成物であるのが好ましい液体洗浄組成物を含有する第1部分を包含する。本発明に従う洗浄組成物は約4〜約10、好ましくは約6〜約9のpHを有する。
【0027】
本明細書で使用する時、「液体洗浄組成物」とは、重質液体洗濯洗剤組成物、軽質液体洗濯洗剤組成物、液体布地柔軟剤、液体布地コンディショナー、洗濯前処理剤、予浸洗濯のための製品、洗濯用添加剤、及びこれらの組み合わせを包含する。好ましくは、本明細書の液体洗剤組成物は重質水性液体洗濯洗剤組成物である。
【0028】
好ましくは、本明細書で有用な本発明の液体洗浄組成物は、
(a)界面活性剤(後述の実施例参照)から選択される少なくとも1つの要素、及び
(b)任意に、しかし好ましくは、1つ以上の洗浄補助物質を含む。
【0029】
本明細書で有用な液体洗浄組成物は好ましくは、前記液体洗浄組成物の約3重量%〜約98重量%、好ましくは約15重量%〜約95重量%の水性液体キャリアを含み、この水性キャリアは好ましくは水である。好ましくは、本発明に従う洗浄組成物は、本発明に従う液体洗濯用製品による好ましい染み除去性能を維持するために、pH約6〜約10、より好ましくはpH約7〜約9の洗浄溶液を提供すべきである。必要ならば、当該洗浄組成物は、アルカリ化剤、pH調整剤、及び/又は緩衝剤を含有してよい。
【0030】
本明細書の液体洗浄組成物の密度は好ましくは、20℃で測定した組成物で約400〜約1200g/リットル、より好ましくは約500〜約1100g/リットルの範囲である。
【0031】
(界面活性剤)
本発明の液体洗浄組成物は好ましくは、単一の界面活性剤であるか又は2つ以上の界面活性剤及び/若しくは補助界面活性剤の混合物である、洗浄性界面活性剤系を含む。好ましくは1つ以上の界面活性剤が洗浄組成物中に包含されるが、その代わりに、又はそれに加えて漂白組成物中に界面活性剤が包含されることも可能である。本明細書で有用な界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤類、非イオン性界面活性剤類、アミンオキシド界面活性剤類、両性界面活性剤類、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤類、陽イオン性界面活性剤類、双極性界面活性剤類、ジアミン界面活性剤類、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用な界面活性剤としては、「界面活性剤及び洗剤」(第I巻及び第II巻、シュワルツ(Schwartz)、ペリー(Perry)、及びベルク(Berch))に記載されているものの例が挙げられる。本明細書で有用な界面活性剤としては、PCT国際特許出願公開WO01/00765(PCT Published Application No.WO 01/00765)(2001年1月4日公開)に更に詳細に説明されているものが挙げられる。種々のこのような界面活性剤はまた、米国特許第3,929,678号(ラフリン(Laughlin)ら、1975年12月30日発行)、米国特許第4,285,841号(バラット(Barrat)ら、1981年8月25日発行)に概ね開示されている。好ましくは、界面活性剤系は1つ以上の陰イオン性界面活性剤及び1つ以上の非イオン性界面活性剤の組み合わせを含有する。
【0032】
本明細書の液体洗浄組成物は好ましくは、前記洗浄組成物の少なくとも0.2重量%の界面活性剤、より好ましくは約5重量%〜約70重量%、より好ましくは約15重量%〜約30重量%の界面活性剤系を含む。当該技術分野で周知のあらゆる種類の及び部類の界面活性剤を本明細書で使用してよい。好ましい陰イオン性及び非イオン性界面活性剤は以下に記載される。
【0033】
i.陰イオン性界面活性剤
陰イオン性界面活性剤は本明細書で使用するのに好ましい。好ましい陰イオン性界面活性剤としては、C11〜C18のアルキルベンゼンスルホネート類(LAS)、1級、分岐鎖、及びランダムなC10〜C20のアルキルサルフェート類(AS)、式、CH(CH(CHOSO)CH及びCH(CH(CHOSO)CHCHのC10〜C18の2級(2,3)アルキルサルフェート類(式中x及び(y+1)は少なくとも約7の整数、好ましくは少なくとも約9であり、Mは水溶性化陽イオン、特にナトリウムである)、オレイルサルフェートのような不飽和サルフェート類、C10〜C18のアルキルアルコキシサルフェート類(「AES」、特にEO 1〜7エトキシサルフェート類)、C10〜C18のアルキルアルコキシカルボキシレート類(特にEO 1〜5エトキシカルボキシレート)、C10〜18のグリセロールエーテル類、C10〜C18のアルキルポリグリコシド類、及びそれらの対応する硫酸化ポリグリコシド類、及びC12〜C18のαスルホン化脂肪酸エステル類が挙げられる。
【0034】
本明細書で特に好ましい陰イオン性界面活性剤はアルキルサルフェート類である。冷水洗浄条件下、すなわち約18.3℃未満では、エトキシル化及び非エトキシル化アルキルサルフェート類の混合物が存在するのが好ましい。
【0035】
ii.非イオン性界面活性剤
本明細書で有用な界面活性剤には非イオン性洗浄性界面活性剤が挙げられる。有用な非イオン性界面活性剤としては、EOが約1〜22であるC〜C18アルキルエトキシレート類(「AE」)(いわゆるピークの狭いアルキルエトキシレート類及びC〜C12アルキルフェノールアルコキシラート類(とりわけエトキシレート類及び混合エトキシ/プロポキシ)を包含する)、アルキルジアルキルアミンオキシド、アルカノイルグルコースアミド、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0036】
エトキシル化アルコール類及びエトキシル化アルキルフェノール類が好ましい。アルコール中に平均約10〜約15個の炭素原子を有し、アルコール1モルについてエチレンオキシド約6〜約12モルの平均エトキシル化度を有するエトキシル化アルコール類が特に好ましい。
【0037】
本明細書で使用するための他の非イオン性界面活性剤としては、これらに限定されないが、アルキルフェノール類のポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリブチレンオキシド縮合体類、アルキルエトキシレート類、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとの縮合によって形成される疎水性塩基とエチレンオキシドとの縮合生成物類、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応により生ずる生成物とエチレンオキシドとの縮合生成物類、半極性非イオン性洗浄性界面活性剤類、及びアルキル多糖界面活性剤類が挙げられる。本明細書で使用するのに好ましいアルキレンオキシドはエチレンオキシドである。本明細書で使用するのに好ましいアルキルポリグリコシド類としては、脂肪酸アミド界面活性剤類が挙げられる。
【0038】
(洗浄補助物質)
本発明の液体洗濯用製品は好ましくは少なくとも1つの洗浄補助物質を含む。この液体洗濯用製品は組成物の約1重量%〜約99.9重量%の1つ以上の洗浄補助物質を包含してよい。本明細書で使用する時、用語「洗浄補助物質」は、本発明に従う液体洗濯用製品の性能及び/又は審美性のあらゆる態様に寄与することができる、好ましくは本発明の組成物中に存在する他の成分と適合性である、あらゆる液体、固体、又は気体物質を包含する。適した洗浄補助物質はPCT国際特許出願公開WO01/00765(PCT Published Application No.WO 01/00765)(2001年1月4日公開)に更に詳細に説明されている。
【0039】
洗浄補助物質の具体的な選択は、洗浄されるべき表面、品目、又は布地を考慮することにより容易になされ得る。適した洗浄補助物質の例としては、ビルダー、漂白剤、漂白触媒、酵素、酵素安定化系、キレート剤、蛍光増白剤、汚れ放出ポリマー、移染剤、分散剤、泡抑制剤、染料、香料、着色剤、増量剤塩、向水性物質、光活性化剤、蛍光剤、布地コンディショナー、布地柔軟化剤、加水分解性界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、縮み防止剤、皺防止剤、殺菌剤、殺真菌剤、カラースペックル、シルバーケア、変色防止剤及び/又は耐腐食剤、アルカリ源、可溶化剤、キャリア、加工助剤、顔料、pHジャンプシステム(例えばボレート、ポリオール)、pH調整剤、及びpH緩衝剤が挙げられる。これらの部類の幾つかに属する物質の非限定例を下記に列記する。
【0040】
i)懸濁剤
本発明の液体洗濯用製品は、好ましくは漂白組成物の構成成分として、懸濁剤を含んでいるのが好ましい場合がある。本明細書で使用するとき、「懸濁剤」は、具体的には組成物の固体の又は部分的に固体の粒子状成分を懸濁させるために本発明の組成物に加えられる成分である。
【0041】
懸濁剤の例としては、それらに限定されないガムタイプのポリマー類(例えばキサンタンガム)、ポリビニルアルコール及びその誘導体、セルロース及びその誘導体、並びにポリカルボキシレートポリマー類が挙げられ、タマリンドガム(好ましくはキシログルカンポリマー類から成るもの)、グアーガム、ローカストビーンガム(好ましくはガラクトマンナンポリマー類から成るもの)、及び、それらに限定されないその他の産業的なガム類及びポリマー類、キサンタン、ジェラン、ウェラン、ラムザン、デキストラン、カードラン、ヒドロキシアルキルセルロース、ガラクタン(好ましくはルピナス及びジャガイモからのもの)、ペクチンガラクタン(pectic galactan)(好ましくはジャガイモからのもの)、ガラクトマンナン(好ましくはイナゴマメからのものであって、低粘度と高粘度の両方を包含する)、グルコマンナン、リケナン(好ましくはアイスランドモスからのもの)、マンナン(好ましくはゾウゲヤシの実からのもの)、アカシアゴム、寒天、アルギネート類、カラギーナン、キトサン、クラバン、ヒアルロン酸、セロデキストリン類、カルボキシメチルセルロース(CMC)、デキストラン類、デキストリン類、エチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)、グアー、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシブチルセルロース(HBC)、メチルセルロース(MC)、タマリンド、キサンタン、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース(CMHEC)、メトキシプロピルメチルセルロース(MPMC)、ヘキシルカルボキシメチルセルロース、C12〜C20アルキルカルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHEC)、メチルヒドロキシプロピルセルロース(MHPC)、ヒドロキシエチルメチルセルロース(HEMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシブチルメチルセルロース(HBMC)、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0042】
本発明の特に好ましい実施形態では、懸濁剤は、ガムタイプのポリマー(好ましくはキサンタンガム)、又は、ポリカルボキシレートポリマー(好ましくはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、リンゴ酸、無水マレイン酸から選択されるモノマー単位の、好ましくは1,000,000〜10,000,000の分子量範囲のホモ若しくはコポリマー)から選択される。
【0043】
ガムタイプのポリマーは、存在する場合、好ましくは0.01%〜10%、最も好ましくは0.1%〜3%の濃度で存在する。
【0044】
架橋されたポリカルボキシレートポリマーは、存在する場合、好ましくは0.01%〜2%、より好ましくは0.01%〜1%、最も好ましくは0.1%〜0.8%の濃度で存在する。
【0045】
別の実施形態では、懸濁剤は少なくとも2つのポリマー類の組み合わせを含む。この実施形態では、第1のポリマーはガムタイプのポリマーであり、及び第2のポリマーは架橋されたポリカルボキシレートポリマーである。本組成物は別のポリマー類を追加で含んでもよい。
【0046】
ガムタイプのポリマーと架橋されたポリカルボキシレートポリマーとの比は100:1〜1:100、最も好ましくは1:10〜10:1である。
【0047】
ii)漂白活性化剤
種々の漂白活性化剤が本発明に従う液体洗濯用製品中に存在してよい。例としては、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)、アルカノイルオキシベンゼンスルホネート(AOBS)が挙げられ、ここで、前記アルカノイル部分は4〜15個の範囲の炭素原子数を有することができ、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ベンゾイルカプロラクタム(BzCL)、4−ニトロベンゾイルカプロラクタム、3−クロロベンゾイルカプロラクタム、ベンゾイルオキシベンゼンスルホネート(BOBS)、フェニルベンゾエート(PhBz)、ベンゾイルバレロラクタム(BZVL)、アルコール類、グリコール類、グリセロールとのカルボン酸エステル類(例えば、トリアセチン、ジアセチン、トリプロピリン(tripropyrrin)、ジプロピリン(dipropyrrin)、トリブチリン(tributyrrin)、トリヘキサノイン(trihexanoin)、トリノナノイン(trinonanoin))、過加水分解可能な(perhydrolyzable)エステル類、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0048】
iii)有機過酸化物、特にジアシルペルオキシド
有機過酸化物類については、カーク・オスマー(Kirk Othmer)の工業化学百科事典(Encyclopedia of Chemical Technology)、第17巻、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)、1982年、27〜90ページ、特に63〜72ページに広く例示されている。ジアシルペルオキシドを使用する場合、しみ/フィルム形成(spotting/filming)に及ぼす悪影響が最小限であるものが好ましい。
【0049】
iv)金属含有漂白触媒
本明細書の液体洗濯用製品は漂白組成物中で使用するのに効果的である金属含有漂白触媒を包含していてもよい。金属含有漂白触媒の適した例はMn、Co、Fe、Ti、W、Mo、Cu等をベースとする化合物であり、これらは過酸類、過酸化水素又は他の有機若しくは無機の過酸化物類(及びこれらの混合物)に対して触媒活性を示す。
【0050】
v)酵素
本発明の液体洗濯用製品は洗浄性能効果を提供する1つ以上の酵素を更に含んでもよい。前記酵素には、セルラーゼ類、ヘミセルラーゼ類、ペルオキシダーゼ類、プロテアーゼ類、グルコ−アミラーゼ類、アミラーゼ類、リパーゼ類、クチナーゼ類、ペクチナーゼ類、キシラナーゼ類、レダクターゼ類、オキシダーゼ類、フェノールオキシダーゼ類、リポキシゲナーゼ類、リグニナーゼ類、プルラナーゼ類、タンナーゼ類、ペントサナーゼ類、マラナーゼ類、β−グルカナーゼ類、アラビノシダーゼ類、マンナナーゼ類、キシログルカナーゼ類、又はこれらの混合物から選択される酵素が挙げられる。好ましい組み合わせは、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、マンナナーゼ類、キシログルカナーゼ類、及び/又はセルラーゼのような従来の適用可能な酵素の混液を有する洗浄組成物である。酵素類は、液体洗浄組成物中に存在する場合、その洗浄組成物の約0.0001重量%〜約5重量%の活性酵素で包含される。酵素系は、存在する場合、好ましくは、漂白組成物中に含有される過酸との相互作用を回避するように液体洗浄組成物中に配合される。
【0051】
vi)酵素安定剤
洗浄組成物中で使用するための酵素は種々の技術によって安定化することができる。酵素の安定化技術は米国特許第3,600,319号、EP199,405、及びEP200,586に開示され及び例示されている。酵素安定化系についてはまた、例えば米国特許第3,519,570号にも記載されている。プロテアーゼ類、キシラナーゼ類、及びセルラーゼ類を与える有用なバチルス属AC13はPCT国際公開特許WO9401532に記載されている。本明細書で使用される酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に与えるそれらのイオンの水溶性供給源を最終組成物中に存在させることによって安定化させることができる。適した酵素安定剤及び使用濃度は米国特許第5,705,464号、同第5,710,115号、及び同第5,576,282号に記載されている。
【0052】
vii)キレート化剤
本明細書における本発明の液体洗濯用製品はまた、任意にキレート化剤を含有し、このキレート化剤は、それがなければ漂白剤(類)を不活性化する傾向にあり得る金属イオン類及び金属不純物類をキレート化する役割をする。好ましくは、キレート化剤は、少なくとも本発明に従う液体洗濯用製品の漂白組成物中に含まれる。有用なキレート化剤には、アミノカルボキシレート類、ホスホネート類、アミノホスホネート類、多官能置換された芳香族キレート化剤及びこれらの混合物などの当業者には既知のあらゆるものを挙げることができる。適したキレート化剤の更なる例及び使用濃度は、米国特許第5,705,464号、同第5,710,115号、同第5,728,671号、及び同第5,576,282号に記載されている。
【0053】
キレート化剤の存在は組成物の化学的安定性を更に高めるのに寄与する。本明細書で用いるのに好ましいホスホネートキレート化剤は、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホネート(DTPMP)及びエタン1−ヒドロキシジホスホネート(HEDP)である。このようなホスホネートキレート化剤は、モンサント社(Monsanto)からデクエスト(DEQUEST)(登録商標)の商標名で市販されている。
【0054】
本明細書で用いるのに好ましい生分解性キレート化剤は、エチレンジアミンN,N’−二コハク酸、又はアルカリ金属塩、若しくはアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩若しくは置換アンモニウム塩、又はこれらの混合物である。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸類、特に(S,S)異性体については、米国特許第4,704,233号(ハートマン(Hartman)及びパーキンス(Perkins)、1987年11月3日)に広く記載されている。エチレンジアミンN,N’−二コハク酸は、例えば、パルマー・リサーチ研究所(Palmer Research Laboratories)からssEDDS(登録商標)の商標名で市販されている。
【0055】
本明細書で用いるのに適したアミノカルボキシレート類としては、酸形態、又はアルカリ金属塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩の形態の双方での、エチレンジアミンテトラアセテート類、ジエチレントリアミンペンタアセテート類、ジエチレントリアミンペンタアセテート(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテート類、ニトリロトリ−アセテート類、エチレンジアミンテトラプロピオネート類、トリエチレンテトラアミンヘキサ−アセテート類、エタノール−ジグリシン類、プロピレンジアミン四酢酸(PDTA)(バスフ(BASF)よりトリロン(Trilon)FS(登録商標)として入手可能)及びメチルグリシン二酢酸(MGDA)が挙げられる。
【0056】
さらに、本明細書で有用なカルボキシレートキレート化剤としてはサリチル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、マロン酸、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0057】
典型的には、本発明に従う組成物は、全組成物の約15重量%まで、より好ましくは約5重量%までのキレート化剤、又はそれらの混合物を含み、好ましくは0.01重量%〜1.5重量%、より好ましくは0.01重量%〜0.5重量%を含む。
【0058】
viii)ラジカルスカベンジャー
本発明の液体洗濯用製品はまた、ラジカルスカベンジャー又はそれらの混合物を含んでいてもよい。
【0059】
本明細書で使用するのに適したラジカルスカベンジャーとしては、周知の置換モノ及びジヒドロキシベンゼン類及びそれらの類似体、アルキル及びアリールカルボキシレート類、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書に使用するのに好ましいこのようなラジカルスカベンジャーとしては、ジ−t−ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ヒドロキノン、ジ−t−ブチルヒドロキノン、モノ−t−ブチルヒドロキノン、t−ブチル−ヒドロキシアニソール、安息香酸、トルイル酸、カテコール、t−ブチルカテコール、ベンジルアミン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、没食子酸n−プロピル、又はこれらの混合物が挙げられ、ジ−t−ブチルヒドロキシトルエンが極めて好ましい。没食子酸N−プロピルのようなこのようなラジカルスカベンジャーは、ニパ・ラボラトリーズ(Nipa Laboratories)から商標名ニパノックス(Nipanox)S1(登録商標)で市販され得る。
【0060】
使用される場合、ラジカルスカベンジャーは典型的に本明細書において、液体洗濯組成物の約10重量%まで、及び好ましくは液体洗濯組成物の約0.001重量%〜約0.5重量%の量で存在する。それらは好ましくは漂白組成物中に含まれる。
【0061】
ix)アルコキシル化安息香酸
本発明に従う液体洗濯用製品は任意に、しかし好ましくは、アルコキシル化安息香酸又はその塩を含んでいてよい。好ましくは、前記アルコキシル化安息香酸又はその塩は、3,4,5,−トリメトキシ安息香酸、その塩、2,3,4−トリメトキシ安息香酸、その塩、2,4,5−トリメトキシ安息香酸、その塩、及びこれらの混合物から成る群から選択される。より好ましくは、前記アルコキシル化安息香酸又はその塩は、3,4,5−トリメトキシ安息香酸又はその塩である。アルコキシル化安息香酸構成成分は好ましくは漂白組成物中に含まれる。
【0062】
x)高分子安定化系
本発明の組成物は任意に、しかし好ましくは、高分子化合物類を含む高分子安定化系を含んでいてよい。「高分子化合物」は、本明細書で使用する時、オリゴマー化合物を包含し、及び親水性構成成分と疎水性構成成分の両方を有することを特徴とする高分子及び/又はオリゴマー化合物を意味する。本発明に従う組成物に使用するのに適した高分子化合物の詳細な実例は、PCT国際公開特許WO01/00765(プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble))に与えられている。好ましくは、高分子安定化系は、平衡過酸の貯蔵安定性を改善するために、少なくとも漂白組成物中に含まれる。より好ましくは、本発明の組成物中で使用するための高分子化合物は、米国特許第4,702,857号(ゴセリンク(Gosselink))、同第4,968,451号(シーベル(Scheibel)ら)、同第5,415,807号(ゴセリンクら)に記載されている高分子化合物及びこれらの混合物の群から選択される。
【0063】
存在する場合、本発明の組成物は一般に、組成物の約0.01重量%〜約10重量%の高分子化合物を含み、典型的には約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.02重量%〜約3.0重量%を含む。
【0064】
本発明に従う組成物は、「濃縮形態」であることができ、このような場合、本発明に従う組成物は従来の組成物と比較してより少ない量の水を含有することになる。典型的には、こうした濃縮組成物の水分含有量は好ましくは、組成物の40重量%未満、より好ましくは30重量%未満、最も好ましくは20重量%未満である。
【0065】
さらに、本発明に従う組成物は等方性液体、水性ゲル、及び/又は着色液体組成物であってもよい。
【0066】
(漂白組成物)
本発明の洗濯用製品は第2の部分として漂白組成物を包含する。本明細書で使用する時、「漂白組成物」とは一般に、洗浄中の衣服/布地品目から着色染み又は黒ずみを除去し又は脱色するために洗濯プロセス時に使用されてよい組成物をいう。製品の貯蔵安定性を確保するために、漂白組成物のpHは0〜7、好ましくは0.5〜6、最も好ましくは1〜5の範囲としなければならない。
【0067】
本発明の漂白組成物は酸性の平衡過酸溶液を含有する。好ましくは、本発明の漂白組成物は、前記漂白組成物の約0.1重量%〜約100重量%、好ましくは約1重量%〜約90重量%、より好ましくは約10重量%〜約90重量%の平衡過酸溶液を含有する。本明細書で使用する時、「平衡過酸溶液」とは、本質的に水性の溶液が、過酸化水素、水溶性モノ−又はジ−又はポリカルボン酸、及び対応する過カルボン酸(類)を含むような溶液をいう。これらの構成成分は、通常約0.5〜約6、好ましくは約0.5〜約3の間で変化するpH範囲における、次の周知の化学平衡によって決定される濃度で存在する。
RCOOH+H← →RCOH+H
【0068】
平衡過酸溶液は前記溶液の約20重量%〜約98重量%の水、好ましくは約40重量%〜約90重量%の水を含む。平衡過酸溶液は前記溶液の約20重量%〜約98重量%の水、好ましくは約40重量%〜約90重量%の水を含む。本明細書で使用する時、「対応するペルオキシ酸」又は「対応する過カルボン酸」とは、反応中に形成され、したがってRCOOH化合物と「対応する」、上記の等式中のRC0H(RC03H)化合物をいう。両化合物中のR部分が同一であることに留意されたい。
【0069】
過カルボン酸と平衡状態にあるカルボン酸は、カルボン酸と過カルボン酸の重量比が好ましくは約100:1〜約0.5:1、より好ましくは約50:1〜約1:1、更により好ましくは約10:1〜1:1で存在する。市販の製品は例えば、約28%の過酸化水素及び約8%の酢酸と平衡状態にある約5%の過酢酸を含有する。最も一般的に使用される酸類は短鎖の水溶性カルボン酸類、典型的には酢酸又はプロピオン酸である。その鎖のアルキル部分は任意に、ハロ基、ニトロ基、アミド基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基、又はホスホノ基から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。モノクロロ過酢酸、ジクロロ過酢酸、トリクロロ過酢酸、及びトリフルオロ過酢酸がこの群から予想される。さらなる例としては、モノ過コハク酸、モノ過グルタル酸、モノ過アジピン酸などの二塩基カルボン酸類のモノ過酸類、並びにまた過クエン酸及び過酒石酸が挙げられる。加えて、この置換基はエステル類又はエーテル類などの基を与えるためにさらに誘導体化されてもよい。事実、臭気の影響が少ない製剤に対しては、グルタル酸、コハク酸、又はアジピン酸などの短鎖のジカルボン酸類、及びこれらのモノメチルエステル類、並びにそれらの混合物が使用できる。
【0070】
市販の過酢酸系の製品の例としては、プロキシタン(Proxitane)(商標)及びオキシマスター(Oxymaster)(商標)(両方ともソルベー・インテロクス(Solvay Interox)より入手可能)が挙げられる。市販のモノメチルモノペルオキシグルタル酸系の製品の例は、ソルベー・インテロクス(Solvay Interox)から入手可能なペレスタン(Perestane)(商標)である。
【0071】
本発明の漂白組成物はまた、ペルオキシ酸(類)の物理的及び化学的安定化を助けるために、高分子安定化系、キレート化剤、ラジカルスカベンジャー、及びアルコキシル化安息香酸の群から選択される補助物質を含むのが好ましい。これらの成分のすべては、前述の対応する章に記載されている。
【0072】
a)過酸化水素の供給源
本発明に従う平衡過酸溶液は過酸化水素及び/又はその供給源を含有する。過酸化物の供給源は好ましくは過酸化水素であるが、米国特許第5,576,282号に詳細に記載されているように、いかなる適した過酸化物供給源であってもよく及びいかなる濃度で存在してもよい。好ましくは、漂白組成物は前記漂白組成物の約0.001重量%〜約15重量%の過酸化物及び/又は過酸化物の供給源を含み、より好ましくは約0.01重量%〜約10重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約6重量%を含む。
【0073】
本明細書で有用な過酸化水素の供給源の例には、過ホウ酸塩化合物類、過炭酸塩化合物類、過リン酸塩化合物類、尿素ペルオキシド化合物類、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用な好ましい過酸化物供給源としては、過ホウ酸ナトリウム(あらゆる水和物、ただし好ましくは一水和物又は四水和物)、炭酸ナトリウムペルオキシ水和物又は等価の過炭酸塩類、ピロリン酸ナトリウムペルオキシ水和物、尿素ペルオキシ水和物、及び/又は過酸化ナトリウムが挙げられる。また、過硫酸漂白剤(例えば、デュポン(DuPont)(登録商標)製のオキソン(OXONE)(登録商標))のような利用可能な酸素の供給源も有用である。また、あらゆる都合のよい過酸化水素源の混合物も使用することができる。
【0074】
コーティング及び変性形態などの、種々の形態の過ホウ酸ナトリウム及び過炭酸ナトリウムを使用してもよい。
【0075】
過酸化水素及びその供給源は、本発明の幾つかの実施形態では、酵素及び他の不適合性の成分が存在しない限りにおいて、洗浄組成物中においても、使用してよい。
【0076】
b)カルボン酸
本発明の平衡過酸溶液は水溶性のカルボン酸を含有する。本明細書で使用する時、「カルボン酸」とはモノカルボン酸、ジカルボン酸、及びポリカルボン酸、並びにこれらの混合物をいう。ジカルボン酸が好ましい。本明細書で有用なカルボン酸の非限定例としては、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、リンゴ酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、乳酸、クエン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。コハク酸、グルタル酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、それらのモノアルキルエステル類、及び特にこれらのモノメチルエステル類、及びそれらの混合物から選択されるカルボン酸が本明細書で使用するのに好ましい。
【0077】
c)対応する過カルボン酸(類)
本明細書で使用する時、「対応する過カルボン酸」とは、次の過酸化水素との平衡反応を通して上述したカルボン酸類から誘導される各過カルボン酸類をいう。
RCOOH+H← →RCOH+H
【0078】
ジ−又はポリカルボン酸類の場合には、過酸化水素及び親カルボン酸(類)の相対的な濃度によって決定されるような、モノ−又はジー又はポリカルボン酸の形成(1つ、2つ、又は更に多くの過カルボン酸基を有する)が可能となるということが意図されている。
【0079】
好ましくは平衡過酸溶液は、前記平衡過酸溶液の約0.01重量%〜約50重量%、より好ましくは約0.05重量%〜約30重量%の過カルボン酸を含む。
【0080】
d)任意の懸濁された過酸
任意に、該平衡過酸溶液は、予め形成されたペルオキシカルボン酸(以後「ペルオキシ酸」という)の懸濁液のような懸濁された更に多くの疎水性過酸と組み合わせて使用されてもよい。当該技術分野で既知のあらゆる適したペルオキシ酸化合物を本明細書で使用してよい。ペルオキシ酸は好ましくは漂白組成物中に、その漂白組成物の約0.1重量%〜約25重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、更により好ましくは約1重量%〜約10重量%の濃度で存在する。あるいは、ペルオキシ酸は、漂白組成物の例えば10重量%〜40重量%、より好ましくは15重量%〜30重量%、最も好ましくは15重量%〜25重量%のかなり高い濃度で存在してもよい。
【0081】
好ましくは、ペルオキシ酸は過カルボン酸類及び塩類、過炭酸類及び塩類、過イミド酸類及び塩類、ペルオキシモノ硫酸類及び塩類、並びにこれらの混合物から成る群から選択される。
【0082】
適した有機ペルオキシカルボン酸類の1つの部類は次の一般式を有する。
【化1】

式中、Rは炭素原子1〜約22個を含有するアルキレン若しくは置換アルキレン基、又はフェニレン若しくは置換フェニレン基であり、Yは水素、ハロゲン、アルキル、アリール、−C(O)OH、又は−C(O)OOHである。
【0083】
本発明で使用するのに適した有機ペルオキシ酸類は、1又は2個のペルオキシ基を含有することができ、脂肪族又は芳香族のいずれかであり得る。有機ペルオキシカルボン酸が脂肪族の場合、非置換型の酸は、以下の一般式を有する。
【化2】

式中、Yは、例えば、H、CH、CHCl、C(O)OH、又はC(O)OOHであることができ、nは1〜20の整数である。有機ペルオキシカルボン酸が芳香族の場合、非置換型の酸は、以下の一般式を有する。
【化3】

式中、Yは、例えば、水素、アルキル、アルキルハロゲン、ハロゲン、C(O)OH、又はC(O)OOHであることができる。
【0084】
本明細書で有用なモノペルオキシ酸類としては、以下のようなアルキル及びアリールペルオキシ酸類が挙げられる。ペルオキシ安息香酸類及び環置換型ペルオキシ安息香酸類(ペルオキシ−a−ナフト工酸、モノペルオキシフタル酸(マグネシウム塩六水和物)、及びo−カルボキシベンズアミドペルオキシヘキサノン酸(ナトリウム塩)を包含)、脂肪族、置換型脂肪族及びアリールアルキルモノペルオキシ酸類(ペルオキシラウリン酸、ペルオキシステアリン酸、N−ノナノイルアミノペルオキシカプロン酸(NAPCA)、N,N−(3−オクチルサクシノイル)アミノペルオキシカプロン酸(SAPA)、及びN,N−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸(PAP)を包含)、アミドペルオキシ酸類(ペルオキシコハク酸(NAPSA)又はペルオキシアジピン酸(NAPAA)のいずれかのモノノニルアミドを包含)。
【0085】
本明細書で有用なジペルオキシ酸類には、以下のようなアルキルジペルオキシ酸類及びアリールジペルオキシ酸類が挙げられる。1,12−ジペルオキシドデカン二酸、1,9−ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシセバシン酸、及びジペルオキシイソフタル酸、2−デシルジペルオキシブタン−1,4−二酸、並びに4,4’−スルホニルビスペルオキシ安息香酸。このような漂白剤は、米国特許第4,483,781号(1984年11月20日発行、ハートマン(Hartman))、米国特許第4,634,551号(バーンズ(Burns)ら)、欧州特許出願0,133,354(1985年2月20日公開、バンクス(Banks)ら)、及び米国特許第4,412,934号(1983年11月1日発行、チャン(Chung)ら)に開示されている。また、供給源には、米国特許第4,634,551号(1987年1月6日発行、バーンズ(Burns)ら)に記載されているような6−ノニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸も包含される。また、例えばデラウェア州ウィルミントンのE.I.デュポン・ド・ヌムール(E.I.DuPont de Nemours)で商業的に製造されているオキソン(OXONE)のような過硫酸化合物も、適したペルオキシモノ硫酸源として使用することができる。
【0086】
特に好ましいペルオキシ酸は、下記の式を有するものであり、
【化4】

式中、RはC1〜4アルキルであり、nは1〜5の整数である。
【0087】
極めて好ましい予め形成されるペルオキシ酸はPAPである。本明細書で使用する時、「PAP」とは次式を有する予め形成された有機ペルオキシ酸をいう。
【化5】

【0088】
PAPは、オーシモントSpA(Ausimont SpA)(登録商標)から商標名エウレコ(Eureko)(登録商標)で市販されている。
【0089】
本発明の特に好ましい実施形態では、ペルオキシ酸は100ミクロン未満、より好ましくは80ミクロン未満、更により好ましくは60ミクロン未満の中央平均粒径を有する。最も好ましくは、ペルオキシ酸がPAPである場合、約20〜約50ミクロンの平均粒径を有する。
【0090】
e)任意の補助物質
加えて、本発明の漂白組成物は、上記の本発明に従う洗浄組成物の「洗浄補助物質」の節以下で列記したあらゆる成分を、平衡過酸とその選択された成分との間に不適合性が存在しない限りにおいて、更に含んでもよい。特に、酵素類及び酸化剤に対して影響を受けやすい他の成分は典型的に、貯蔵安定性の問題を回避するためにそれらを保護するための適した封入法を使用しない限り、本発明に従う漂白組成物中に配合されるべきではない。また、界面活性剤及び溶媒類は好ましくは、特に漂白組成物が懸濁された過酸を含む場合には、その可溶化を防ぐために低いレベルで存在するか(又は全く存在しない)必要がある。
【0091】
懸濁された過酸は漂白組成物中に懸濁された固体粒子の形態であるのが好ましい。したがって、漂白組成物は好ましくは、過酸のために本明細書に記載された懸濁剤を更に含む。
【0092】
本発明の漂白組成物はまた、ペルオキシ酸(類)の物理的及び化学的安定化を助けるために、高分子安定化系、キレート化剤、ラジカルスカベンジャー、及びアルコキシル化安息香酸の群から選択される補助物質を含むのが好ましい。これらの成分のすべては、前述の対応する章に記載されている。
【0093】
(任意の発泡系)
本発明の洗濯用製品は、泡だった洗浄組成物を提供するために、当該技術分野で既知のもののような発泡系をさらに含んでいてよい。発泡系は、漂白組成物中に存在する利用可能な過酸化水素を、洗浄組成物に触媒を加えることにより利用してもよい。あるいは、発泡系を、漂白組成物に酸を加えることにより(又は既に存在する酸を利用することにより)、及び洗浄組成物に塩基を加えることにより形成して、2つの組成物が使用の時点で混合された時に、発泡反応が起こるようにしてもよい。
【0094】
A)過酸化水素ベースの系
これらの実施形態では、洗浄組成物は「発泡剤」を包含していてもよく、この発泡剤は好ましくはペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、ジオキシゲナーゼ、及び/又はカタラーゼ酵素などの過酸化物還元酵素から選択され、カタラーゼ酵素が好ましい。発泡剤(efferevescent agent)は好ましくは洗浄組成物中に、その洗浄組成物の約0.001重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.01重量%〜約5重量%、最も好ましくは約0.1重量%〜約0.3重量%の濃度で包含される。カタラーゼ酵素は、例えば、バイオザイム・ラボラトリーズ(Biozyme Laboratories)から商標名CAT−1Aで、ジェネンコア・インターナショナル(Genencor International)から商標名オキシ−ゴーン(OXY-GONE)400で、及びノボ・ノルディスクから市販されている。
【0095】
B)酸−塩基系
酸−塩基反応によって発泡を与えるために、本明細書の漂白組成物が適した酸剤を包含し、一方本明細書の洗浄組成物が塩基剤を包含していてもよい。分配時に組み合わせた時、酸構成成分と塩基構成成分の間の反応によって組成物の発泡が起こる。
【0096】
本明細書の漂白組成物中で使用するのに適した酸類は、漂白剤組成物のpHを約7以下、好ましくは約0〜約6、より好ましくは約2〜約5にする。好ましくは、酸は漂白剤組成物の約1重量%〜約20重量%、より好ましくは約3重量%〜約10重量%の濃度で包含される。
【0097】
本発明で使用するための適した酸の非限定例としては、無機酸、有機酸、及びこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、無機酸は、硫酸、塩酸、リン酸、硝酸、及びこれらの混合物から成る群から選択される。好ましくは、有機酸はギ酸、酢酸、C12〜C18脂肪酸類、リンゴ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、グルタル酸、フマル酸、安息香酸、フタル酸、クエン酸、及びこれらの混合物から成る群から選択される。有機酸が好ましく、クエン酸及び/又はコハク酸が最も好ましい。あるいは、酸(類)は、本発明に従う漂白組成物中に含まれる過カルボン酸(類)と平衡状態にある同じ親カルボン酸(類)であってもよい。
【0098】
本明細書の洗浄組成物中に包含されてよい塩基は、好ましくは洗浄組成物の約1重量%〜約10重量%、より好ましくは約2重量%〜約5重量%の濃度で存在する。
【0099】
本明細書の洗浄組成物中で使用するための適した塩基としては、炭酸塩類、重炭酸塩類、セスキ炭酸塩類、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。最も好ましい塩基は、重炭酸ナトリウム、重炭酸モノエタノールアンモニウム、及びこれらの混合物から成る群から選択される。
【0100】
加えて、両方のタイプの発泡性相互作用に基づく発泡系が洗濯用製品中に包含されてもよい。
【0101】
(洗濯方法)
本明細書の発明はまた、布地を本発明の洗濯用製品と一緒に洗濯機のドラム内に入れるか、あるいは本発明の洗濯用製品と一緒に手で洗う、布地を洗濯するための方法も包含する。加えて、本明細書の発明は、汚れた又は染みの付いた布地のための洗濯前処理プロセスであって、こうした布地を従来の水性洗浄溶液を用いて洗浄する前に、前記染み及び/又は汚れを極めて濃縮された形態の前述の洗濯組成物に直接接触させることを含む洗濯前処理プロセスを包含する。好ましくは洗濯組成物は、約30秒〜24時間の間、汚れ/染みと接触した状態においてから、その前処理された汚れ/染みの付いた基材を従来の様式で洗浄する。より好ましくは、前処理時間は約1〜180分の範囲とする。
【実施例】
【0102】
(実施例1A及び1B)
本発明に従う重質水性液体洗剤組成物は以下のように2区画容器中で調製される(2区画容器は好ましくは第1の区画製品 対 第2の区画製品の重量比1:1を送達するように設計される)。
【表1】

【0103】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2の部分において提供される安定な水性洗濯用製品であって、
a)液体洗浄組成物を含む第1の部分であって、前記洗浄組成物は約4〜約10のpHを有し及び洗浄性界面活性剤を含む第1の部分、
b)約0.5〜約6のpHを有する漂白組成物を含む第2の部分であって、前記漂白組成物は平衡過酸溶液を含み、及び前記平衡過酸溶液は、
i)過酸化水素の供給源、
ii)約20%〜約98%の水、
iii)水溶性カルボン酸、
iv)対応する過カルボン酸
を含む第2の部分、
を含み、
前記第1及び第2の部分は1つの包装容器内に収容されており、前記第1の部分は前記第2の部分から物理的に分離されている、安定な水性洗濯用製品。
【請求項2】
前記洗浄組成物が、前記洗浄組成物の約5重量%〜約70重量%の前記洗浄性界面活性剤系を含む、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項3】
前記漂白組成物が、前記漂白組成物の約0.1重量%〜約100重量%の前記平衡過酸溶液を含む、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項4】
前記平衡過酸溶液が、前記平衡過酸溶液の約0.001重量%〜約15重量%の前記過酸化水素供給源を含む、請求項2に記載の洗濯用製品。
【請求項5】
前記平衡過酸溶液は、重量比が約100:1〜約0.5:1の前記カルボン酸と前記対応する過カルボン酸を含む、請求項4に記載の洗濯用製品。
【請求項6】
前記平衡過酸溶液が、前記平衡過酸溶液の約0.01重量%〜約50重量%の前記水溶性過カルボン酸を含む、請求項5に記載の洗濯用製品。
【請求項7】
前記漂白組成物は約0.1%〜約25%の懸濁された過酸を更に含む、請求項6に記載の洗濯用製品。
【請求項8】
前記過酸化水素供給源は過酸化水素であり、及び前記カルボン酸はコハク酸、グルタル酸、リンゴ酸、マレイン酸、アジピン酸、若しくはこれらのモノアルキルエステル類、又はそれらの混合物である、請求項5に記載の洗濯用製品。
【請求項9】
前記包装容器は前記洗浄組成物及び前記漂白組成物のためのプレス・タップ・ディスペンサーを包含する、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項10】
前記ディスペンサーは、第1の部分と第2の部分との組成物比、約40:60〜約60:40で分配することができる、請求項9に記載の洗濯用製品。
【請求項11】
前記製品が、発泡系を更に含む、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項12】
前記洗浄組成物が、過酸化水素触媒を更に含む、請求項11に記載の洗濯用製品。
【請求項13】
前記洗浄組成物が、酵素を更に含む、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項14】
前記洗浄系が、NOBS、DOBS、LOBS、又はこれらの混合物から選択される疎水性の漂白活性化剤を更に含む、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項15】
前記包装容器が、第1及び第2の区画を有する2区画容器である、請求項1に記載の洗濯用製品。
【請求項16】
前記洗浄組成物が、前記第1の区画内に収容されており、及び前記漂白組成物は前記第2の区画内に収容されている、請求項15に記載の洗濯用製品。
【請求項17】
前記洗浄組成物及び前記漂白組成物が、同時に分配される、請求項16に記載の洗濯用製品。
【請求項18】
第1及び第2の部分において提供される安定な水性洗濯用製品であって、
a)液体洗浄組成物を含む第1の部分であって、前記洗浄組成物は約4〜約10のpHを有し、及び前記洗浄組成物の約5重量%〜約70重量%の洗浄性界面活性剤を含む第1の部分、
b)約0.5〜約6のpHを有する漂白組成物を含む第2の部分であって、前記漂白組成物は平衡過酸溶液を含み、及び前記平衡過酸溶液は、
i)過酸化水素の供給源、
ii)約20%〜約98%の水、
iii)ジカルボン酸、
iv)対応する過カルボン酸
を含む第2の部分、
を含み、
前記第1及び第2の部分は1つの包装容器内に収容されており、前記第1の部分は前記第2の部分から物理的に分離されている、安定な水性洗濯用製品。
【請求項19】
前記包装容器は2区画容器であり、前記第1の部分は第1の区画内に収容されており、及び前記第2の部分は第2の区画内に収容されている、請求項18に記載の洗濯用製品。
【請求項20】
洗濯機で布地を洗濯する方法であって、
a)請求項1の洗濯用製品から前記洗浄組成物及び前記漂白組成物を洗濯機中に分配する工程、
b)洗濯機を水で少なくとも部分的に満たす工程、
c)汚い又は汚れた布地品目を洗濯機中に導入する工程、及び
d)標準的な洗浄サイクルを行う工程、
を含む、方法。

【公表番号】特表2007−507599(P2007−507599A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534289(P2006−534289)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/032920
【国際公開番号】WO2005/035705
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】