説明

広告提供システム、広告提供装置、広告表示装置、広告提供方法およびプログラム

【課題】 広告の対象となる商品またはサービスなどについて、コンテンツの内容との関連性を示すことができる広告提供システム、広告表示装置、広告提供方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】 受信装置10が、コンテンツを出力する際、サービスサーバ20から取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に表示し、サービスサーバ20から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に表示する。表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告付きのコンテンツを提供する広告提供システム、広告提供装置、広告表示装置、広告提供方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送あるいはVOD(Video On Demand)など、PPV(Pay Per View)
のサービスが普及しつつある。このPPVのサービスは、有料のコンテンツを提供するものであり、より安価なコンテンツを提供するために、広告付きのコンテンツを提供するものがある。
【0003】
広告付きのコンテンツを提供する第1の従来の技術として、映像と商品情報とを同期させて放送する商品の購入注文システムがある。この商品の購入注文システムでは、放送局は、映像の中の購入可能な商品の商品情報をデータ信号に変換して、映像信号および音声信号と同期させて受信端末に送出する。受信端末は、受信したデータ信号を商品情報に変換して、映像信号に同期させて表示する。視聴者は、リモコンを操作して所望の商品情報の閲覧および購入依頼を、受信装置に接続されたブラウズ機能を有する携帯電話を介して、情報センタと双方向通信を行う。情報センタは、商品情報の閲覧の要求に対して商品情報を送信し、購入依頼があると商品情報提供者へ購入依頼を送る。すなわち、この商品の購入注文システムは、映像表示中に商品情報を表示し、携帯電話を介して商品の注文を行うものである(たとえば特許文献1参照)。
【0004】
第2の従来の技術として、インタラクティブテレビの加入者管理システムと連動させたインタラクティブテレビ向け広告システムがある。このインタラクティブテレビ向け広告システムは、加入者管理システムが有する加入者の個人情報、たとえば年齢および家族構成などの情報を利用して加入者に提供する広告をカスタマイズし、広告の参照履歴に基づく分析結果、たとえば加入者の嗜好の分析結果を広告主に提供し、さらに広告参照回数を加入者管理システムに提供する。加入者管理システムは、インタラクティブテレビ向け広告システムから提供された広告参照回数によってインタラクティブテレビ利用料金の割引を行う(たとえば特許文献2参照)。広告は、インタラクティブテレビ向け広告システムつまり放送局から加入者に提供されるが、特許文献2には、放送によって送信される画像との関係および広告の提示方法については記載されていない。
【0005】
第3の従来の技術として、広告メッセージをデジタルTVコンテンツと結合して出力するデジタルTV(Television)受信機がある。このTV受信機は、ネットワークから広告メッセージをダウンロードして貯蔵し、貯蔵している広告メッセージをバナー表示し終わるまでの間のみ、デジタルTVサービス提供者からビデオデータを受信して出力する。料金を支払うことなく、または通常の料金よりも割引された価格でデジタルTVコンテンツを受信することができる。広告メッセージは、ビデオデータと非同期にダウンロードされるが、ビデオデータの内容とも非同期で出力される(たとえば特許文献3参照)。
【0006】
第4の従来の技術として、CM(Commercial Message)を視聴して商品を購入すると有料番組に対する視聴料を割引く番組放送装置がある。この番組放送装置は、有料番組を視聴する際に、視聴者にCMを視聴するか否かを選択させ、視聴者がCM視聴を選択するとCMを放送し、視聴者がCMの商品を購入すると、割引いた視聴料を徴収する。さらに番組放送装置は、商品を購入した視聴者および商品のCMを放送した番組などの情報をスポンサに提供する。CM放送は、有料番組を放送する前、あるいは番組放送後に放送される。あるいは番組放送中は番組放送画面を停止し、つまり番組放送を停止してCMを放送し、画面の一部にCMを表示する(たとえば特許文献4参照)。
【0007】
第5の従来の技術として、広告データが再生されるとコンテンツデータの料金を割引く情報処理システムがある。この情報処理システムでは、情報処理装置は、コンテンツデータに広告データを付加して配信し、情報処理端末がコンテンツデータ再生後広告データを再生すると、コンテンツデータの料金を割引く。広告データは、コンテンツデータと同期して配信されるが、広告データの再生は、コンテンツデータとは独立して再生される(たとえば特許文献5参照)。
【0008】
第6の従来の技術として、商品の購入により発生したポイントによって、有料放送を無料あるいはポイント数に応じて割引かれた料金で視聴することができるポイント制電子商取引システムがある。このポイント制電子商取引システムでは、受注センタは、視聴者端末から広告商品を受注すると、広告商品に応じたポイント数を計算して視聴者端末に送信するとともに、そのポイント数と受注商品のスポンサ情報を放送センタに送信する。視聴者端末は、受信したポイント数に基づいて、有料放送の課金情報を減算して放送センタに送信する。放送センタは、受信した課金情報に基づいて視聴料請求書を発行する。番組、広告、および広告の商品属性情報は、放送センタで多重化されて放送、あるいは、番組は、広告および広告の商品属性情報と別チャンネルで放送される(たとえば特許文献6参照)。広告は、番組と同期して放送されるが、特許文献6には、番組の内容との関係および広告の提示方法については記載されていない。
【0009】
第7の従来の技術として、視聴した広告の本数に応じてコンテンツの料金を割引するコンテンツ管理システムがある。このコンテンツ管理システムは、視聴者装置から視聴者が視聴可能な広告本数の情報を受領すると、有料番組コンテンツの視聴に対する課金額から視聴可能な広告本数に基づく割引額を差し引いて課金処理を行い、視聴者装置における広告本数分の広告コンテンツの視聴を監視する。規定時間内に広告が視聴されないと、強制的に広告を再生させる。視聴者が広告のカテゴリを登録しておくことによって、カテゴリに属する広告を視聴することができる。視聴者は、有料コンテンツを一時停止して、あるいは画面を分割して有料番組コンテンツと同時に、広告コンテンツを視聴することができる。有料コンテンツと広告コンテンツとは非同期で配信され、有料コンテンツの内容と広告コンテンツとは同期していない(たとえば特許文献7参照)。
【0010】
第8の従来の技術として、画面をクリックすると広告サイトのホームページを表示する動画映像デジタル情報再生装置がある。この動画映像デジタル情報再生装置は、動画データおよび音声データとともに入力される広告映像位置情報に基づいて、広告サイトのホームページを表示する。広告映像位置情報は、動画映像の中の位置と広告サイトアドレスとを対応付けた情報である。動画映像デジタル情報再生装置は、利用者が動画映像をクリックすると、Webブラウザを起動して、クリックされた位置に対応する広告サイトにアクセスしてホームページを表示する。広告サイトの表示は、画面を分割して動画映像とともに表示、動画映像の再生を中断して広告サイトのみ表示、あるいは広告サイトの名称を画面に表示してインターネット接続を保留する表示方法があり、利用者は表示方法を変更することができる。音声表示マークを動画映像中に表示し、その音声表示マークをクリックすることによって、音声に対応する広告サイトのホームページを表示する。さらに、広告サイトの検索先および回数を記録しておいて、広告料を請求するためのリンク実績データを動画映像配信事業者に提供する(たとえば特許文献8参照)。
【0011】
【特許文献1】特開2002−232866号公報
【特許文献2】特開2001−24997号公報
【特許文献3】特開2002−232808号公報
【特許文献4】特開2002−369177号公報
【特許文献5】特開2003−6530号公報
【特許文献6】特開2003−122988号公報
【特許文献7】特開2004−7026号公報
【特許文献8】特許第3555083号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
第1の従来の技術は、商品情報を映像と同期して表示するものである。第3の従来の技術は、複数の広告メッセージをダウンロードして貯蔵し、貯蔵している広告メッセージをバナー表示し終わるまでの間のみ、デジタルTVサービス提供者からデジタルTVコンテンツのビデオデータを受信して出力するものである。第5の従来の技術は、コンテンツデータ再生後、コンテンツデータとともに配信される広告データを再生すると、コンテンツデータの料金を割引くものである。第7の従来の技術は、視聴した広告の本数に応じてコンテンツの料金を割引する。視聴者が広告のカテゴリを登録しておくことによって、カテゴリに属する広告を視聴することができる。しかしながら、これら4つの従来の技術はいずれも、広告の詳細情報を表示させるためのポップアップを用いるものではなく、ポップアップの一覧を表示するものではない。
【0013】
第2の従来の技術は、インタラクティブテレビの加入者の個人情報を利用して加入者に提供する広告をカスタマイズするものであるが、特許文献2には広告の提示形態は示されていない。同様に、第6の従来の技術は、広告商品の購入により発生したポイントによって、有料放送を無料あるいはポイント数に応じて割引かれた料金で視聴させるものである。広告は、番組と同期して放送されるが、特許文献6には、広告の提示形態については記載されていない。
【0014】
第4の従来の技術は、有料番組を視聴する際に、視聴者にCMを視聴するか否かを選択させ、視聴者がCM視聴を選択すると、有料番組を放送する前、番組放送後、あるいは番組放送中にCM放送を行う。視聴者にCM視聴を選択させる際、CM名一覧を表示し、CM名一覧の中から視聴するCMを選択させるものであるが、コンテンツに同期して表示されるポップアップを用いるものではなく、ポップアップの一覧を表示するものではない。
【0015】
第8の従来の技術は、動画データが再生される画面をクリックすると、動画映像の中の位置と広告サイトアドレスとを対応付けた広告映像位置情報に基づいて、広告サイトのホームページを表示するものである。音声については、音声表示マークを動画映像中に表示し、その音声表示マークをクリックすることによって、音声に対応する広告サイトのホームページを表示するが、動画データに関連する音声表示マークの一覧を表示するものではない。
【0016】
たとえば、有料番組などのコンテンツを出力する際に、広告の詳細情報を表示させるためにポップアップを用い、このポップアップを一覧表示することができれば、表示された一覧の中から選択されたポップアップの詳細情報を表示することができるので、ユーザは、広告の詳細情報を見たいポップアップを、コンテンツに関連するポップアップの一覧の中から選択することができる。
【0017】
ただし、ポップアップの一覧の中から選択した場合は、広告の詳細情報を見ることが可能となるだけであって、広告の対象となる商品またはサービスなどがコンテンツ中でどのように扱われているかなどコンテンツ内容との関連性は全く知ることができない。
【0018】
本発明の目的は、広告の対象となる商品またはサービスなどについて、コンテンツの内容との関連性を示すことができる広告提供システム、広告表示装置、広告提供方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、コンテンツに応じた広告を表す広告情報をネットワークを通じて送信する広告提供装置と、
広告の詳細情報をネットワークを通じて送信する情報提供装置と、
コンテンツの広告情報をネットワークを通じて広告提供装置から取得し、コンテンツを出力する際、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に表示する広告表示装置とを含み、
広告表示装置は、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に表示し、表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする広告提供システムである。
【0020】
また本発明は、コンテンツを識別するためのコンテンツID情報を含む要求情報をネットワークを通じて送信する送信手段と、
送信手段によって送信された要求情報に応答して返信されるポップアップを表すポップアップ情報であって、ポップアップの詳細情報を要求するリンク先を表すリンク先情報を含むポップアップ情報を受信する受信手段と、
受信手段によって受信したポップアップ情報を記憶する記憶手段と、
コンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、
コンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツの予め定める出力時点に、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップを表示し、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップの一覧を予め定める期間に表示する表示手段と、
表示手段によって表示されたポップアップ一覧の中からポップアップを選択する選択手段とを含み、
選択手段によってポップアップが選択されると、表示手段は、選択されたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、選択されたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする広告表示装置である。
【0021】
また本発明は、コンテンツの予め定める出力時点に表示されたポップアップを指定する指定手段とを含み、
送信手段は、ポップアップが指定手段によって指定されると、指定されたポップアップの詳細情報を要求する詳細要求情報を、指定されたポップアップのポップアップ情報に含まれるリンク先情報が示すリンク先にネットワークを通じて送信し、
受信手段は、送信手段によって送信された詳細要求情報に応答して返信される詳細情報を受信し、
表示手段は、受信手段によって受信された詳細情報をコンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツと非同期に表示することを特徴とする。
【0022】
また本発明は、前記詳細情報は、コンテンツIDおよびポップアップを識別するためのポップアップIDと、コンテンツIDおよびポップアップIDに関連付けられたリンク情報とを含み、
表示手段が表示するリンク情報を指定するリンク指定手段を含み、
リンク指定手段によってリンク情報が指定されると、表示手段は、指定されたリンク情報に関連付けられたポップアップIDに応じたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、当該ポップアップIDに応じたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする。
【0023】
また本発明は、リンク指定手段によって指定されたリンク情報の履歴として、指定されたリンク情報に関連付けられたポップアップIDを含むリストを記憶する履歴記憶手段と、
リストを指定するリスト指定手段とを有し、
リスト指定手段によってリストが指定されると、表示手段は、指定されたリストに含まれるポップアップIDに応じたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、当該ポップアップIDに応じたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする。
【0024】
また本発明は、コンテンツに応じた広告を表す広告情報を送信する広告提供装置からネットワークを通じて、コンテンツの広告情報を取得し、コンテンツを広告表示装置に出力する際、取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に広告表示装置に表示するとともに、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に広告表示装置に表示し、
さらに、表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする広告提供方法である。
【0025】
また本発明は、コンピュータを上記の広告表示装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、広告提供装置によって、コンテンツに応じた広告情報がネットワークを通じて送信され、情報提供装置によって、広告の詳細情報がネットワークを通じて送信され、広告表示装置によって、コンテンツの広告情報がネットワークを通じて広告提供装置から取得される。
【0027】
コンテンツを出力する際、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に表示し、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に表示する。表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力する。
【0028】
これにより、広告と、広告が表示されるべき出力時点からのコンテンツが出力されるので、広告の対象となる商品またはサービスなどについて、コンテンツの内容との関連性を示すことができる。
【0029】
また本発明によれば、まず、送信手段によって、コンテンツを識別するためのコンテンツID情報を含む要求情報がネットワークを通じて送信され、受信手段によって、送信手段によって送信された要求情報に応答して返信されるポップアップを表すポップアップ情報であって、ポップアップの詳細情報を要求するリンク先を表すリンク先情報を含むポップアップ情報が受信され、記憶手段によって、受信されたポップアップ情報が記憶され、コンテンツ出力手段によって、コンテンツが出力され、表示手段によって、コンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツの予め定める出力時点に、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップが表示され、指定手段によって、ポップアップが指定される。また、表示手段によって、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップの一覧を予め定める期間に表示する。
【0030】
さらに、送信手段によって、表示手段によって表示されたポップアップが指定手段によって指定されると、指定されたポップアップの詳細情報を要求する詳細要求情報が、指定されたポップアップのポップアップ情報に含まれるリンク先情報が示すリンク先にネットワークを通じて送信され、受信手段によって、送信手段によって送信された詳細要求情報に応答して返信される詳細情報が受信され、表示手段によって、受信手段によって受信された詳細情報がコンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツと非同期に表示される。
【0031】
選択手段によってポップアップが選択されると、表示手段は、選択されたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、選択されたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力する。
【0032】
これにより、ポップアップと、ポップアップが表示されるべき出力時点からのコンテンツが出力されるので、広告の対象となる商品またはサービスなどについて、コンテンツの内容との関連性を示すことができる。
【0033】
また本発明によれば、送信手段が、ポップアップが指定手段によって指定されると、指定されたポップアップの詳細情報を要求する詳細要求情報を、指定されたポップアップのポップアップ情報に含まれるリンク先情報が示すリンク先にネットワークを通じて送信し、受信手段が、送信手段によって送信された詳細要求情報に応答して返信される詳細情報を受信し、表示手段が、受信手段によって受信された詳細情報をコンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツと非同期に表示する。
【0034】
これにより、広告提供装置に記憶するポップアップ情報を変更することによって、広告表示装置に表示するポップアップの表示位置および表示時点を変えることができる。
【0035】
また本発明によれば、リンク指定手段によってリンク情報が指定されると、表示手段は、指定されたリンク情報に関連付けられたポップアップIDに応じたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、当該ポップアップIDに応じたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力する。
【0036】
これにより、詳細情報に含まれるリンク情報を指定することで、ポップアップと、ポップアップが表示されるべき出力時点からのコンテンツが出力されるので、ユーザが広告の対象となる商品またはサービスなどの詳細を確認した後、コンテンツの内容との関連性を示すことができる。
【0037】
また本発明によれば、履歴記憶手段に、リンク指定手段によって指定されたリンク情報の履歴として、指定されたリンク情報に関連付けられたポップアップIDを含むリストを記憶しておき、リスト指定手段によってリストが指定されると、表示手段は、指定されたリストに含まれるポップアップIDに応じたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、当該ポップアップIDに応じたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力する。
【0038】
これにより、ユーザが広告を閲覧したポップアップについては、ポップアップが表示されるべき出力時点からのコンテンツを連続的に出力することができる。
【0039】
また本発明によれば、コンテンツに応じた広告を表す広告情報を送信する広告提供装置からネットワークを通じて、コンテンツの広告情報を取得し、コンテンツを広告表示装置に出力する際、取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に広告表示装置に表示するとともに、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に広告表示装置に表示し、さらに、表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力する。
【0040】
これにより、ポップアップと、ポップアップが表示されるべき出力時点からのコンテンツが出力されるので、広告の対象となる商品またはサービスなどについて、コンテンツの内容との関連性を示すことができる。
【0041】
また本発明によれば、コンピュータを前記広告表示装置の各手段として機能させるためのプログラムとして提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
図1は、本発明の実施の一形態である広告提供システム1のブロック図である。広告提供システム1は、受信装置10、サービスサーバ20、および広告主サーバ30を含み、受信装置10、サービスサーバ20、および広告主サーバ30は、インターネット50に接続される。
【0043】
広告表示装置である受信装置10は、サービスサーバ20から、コンテンツおよびポップアップデータを取得して、コンテンツの出力およびポップアップつまり広告情報の表示を行う。受信装置10に表示されたポップアップに対して、ユーザが、後述するリモコンによる操作を行うと、ポップアップデータに含まれるURLを元に、広告主サーバ30のWebサーバ機能にアクセスして、商品情報のWebページつまり広告の詳細情報を表示する。コンテンツの購入は、受信装置10からサービスサーバ20に対して、たとえばクレジットカードの情報を送信することによって行われる。商品の購入は、受信装置10から広告主サーバ30に対して、たとえばクレジットカードの情報を送信することによって行われる。図1には、受信装置10を1台しか示していないが、複数台の受信装置10をインターネット50に接続してもよい。
【0044】
広告提供装置であるサービスサーバ20は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、受信装置10に対して、コンテンツおよびポップアップデータを送信する。送信するコンテンツは、主に映像が使用され、たとえばVODサービスによって提供される。サービスサーバ20は、VODサービスを有料で行う場合、受信装置10からコンテンツの購入の依頼があると、受信したクレジットカード情報を、専用回線A60を経由して与信サーバ40に問い合わせることによって、課金を行う。
【0045】
情報提供装置である広告主サーバ30は、一般的なサーバ機能を持つコンピュータによって構成され、Webサーバ機能を含む。受信装置10に対して、商品に関連するWebページを送信する。広告主サーバ30は、商品の販売も行い、受信装置10から商品の購入の依頼があると、受信したクレジットカード情報を、専用回線B61を経由して与信サーバ40に問い合わせることによって、課金を行う。
【0046】
与信サーバ40は、受信したクレジットカード情報によって、クレジットカードが有効であることを確認するサーバである。与信サーバ40は、インターネット50には接続されず、サービスサーバ20および広告主サーバ30と、それぞれ専用回線A60および専用回線B61によって接続される。インターネット50は、インターネットに限定されるものではなく、情報通信網であるネットワークであればよい。
【0047】
図2は、図1に示した受信装置10のブロック図である。受信装置10は、インターネット50に接続可能なSTB(Set Top Box)あるいはパーソナルコンピュータによって構成され、ネットワークインタフェース11、CPU(Central Processing Unit)12、ビデオインタフェース13、ワークメモリ14、不揮発性メモリ15、リモコン受信部16、表示パネル17、および図示しないリモコン100を含む。
【0048】
ネットワークインタフェース11は、受信装置10をインターネット50などのネットワークに接続するためのインタフェース回路であり、たとえばイーサネット(登録商標)規格に適合するものである。CPU12は、不揮発性メモリ15に記憶されたプログラムを実行することによって、受信装置10の制御および演算を行う回路である。ビデオインタフェース13は、映像の合成を行い、表示パネル17に対して、映像の出力を行う。ワークメモリ14は、CPU12における制御および演算において、一時的な記憶を行うメモリであり、たとえばDRAM(Dynamic Random Access Memory)によって構成される。
【0049】
不揮発性メモリ15は、読み書き可能で、かつ電源が供給されなくてもデータが消去されないメモリ、たとえばフラッシュメモリあるいはHDD(Hard Disk Drive)によって
構成され、プログラム記憶部15a、ポップアップデータ記憶部15b、コンテンツ記憶部15c、および設定情報記憶部15dを含む。プログラム記憶部15aは、コンテンツおよびポップアップデータを受信するプログラム、コンテンツの再生およびポップアップの表示を行うポップアップ表示プログラム、広告主のWebページなどを表示するWebブラウザのプログラムを記憶する。ポップアップデータ記憶部15bは、サービスサーバ20から受信した複数件のポップアップデータを記憶する。コンテンツ記憶部15cは、サービスサーバ20から受信したコンテンツを一時的に記憶する。設定情報記憶部15dは、後述する設定画面で設定される情報を記憶する。
【0050】
リモコン受信部16は、後述するリモコン100から発信される信号、たとえば赤外線の信号を受信する。表示パネル17は、たとえば液晶パネルなどで構成され、ビデオインタフェース13から出力される映像を表示する。表示パネル17は、図2に示したように受信装置10に組み込まれる構成でもよいが、外部装置として受信装置10と独立した構成でもよい。表示パネル17の解像度は、たとえば1366ラ768である。
【0051】
図3は、図2に示した受信装置10に含まれるリモコン100の外観図である。リモコン100は、受信装置10が受信することができる信号、たとえば赤外線の信号を発信し、電源キー101、設定キー102、決定キー103、上下左右4方向に対応する4つのカーソルキー104、機能キー105、戻るキー106、文字種切り換えキー107、および文字入力キー108を含む。
【0052】
電源キー101は、受信装置10の電源の状態のONとOFFとを切り換える。設定キー102は、設定メニューの先頭画面の表示に使用する。決定キー103は、選択項目を決定する場合に使用する。上方向、下方向、左方向、および右方向への4つのカーソルキー104は、設定画面などで選択された箇所、たとえばフォーカスを移動させる。機能キー105は、機能メニューの表示に使用する。戻るキー106は、前の画面に戻る。文字種切り換えキー107は、文字入力のモードで入力できる文字種を、数字、平仮名、片仮名、アルファベット大文字、あるいはアルファベット小文字に切り換える。文字入力キー108は、文字入力のモードで、文字を入力するために使用される0〜9のキーおよび濁点キー、合計11個のキーで構成される。
【0053】
文字種切り換えキー107の操作およびキーを押す回数によって、各文字入力キーで入力することができる文字が切り替わる。具体的には、数字モードの場合、キー表示通りの数字を入力することができる。平仮名モードの場合、それぞれキー「1」は、「あ」行、キー「2」は「か」行、キー「3」は「さ」行、キー「4」は「た」行、キー「5」は「な」行、キー「6」は「は」行、キー「7」は「ま」行、キー「8」は「や」行、キー「9」は「ら」行、およびキー「0」は「わ」行を入力する。片仮名モードの場合、平仮名モードと同様の文字を片仮名で入力することができる。アルファベット大文字モードの場合、キー「2」は「A、B、またはC」、キー「3」は「D、E、またはF」、キー「4」は「G、H、またはI」、キー「5」は「J、K、またはL」、キー「6」は「M、N、またはO」、キー「7」は「P、Q、R、またはS」、キー「8」は「T、U、またはV」、およびキー「9」は「W、X、Y、またはZ」を入力することができる。アルファベット小文字モードの場合、アルファベット大文字モードで入力することができる文字の小文字を入力できる。濁点キーは、平仮名モード、あるいは片仮名モードで直前に入力した文字に濁点を付け、さらにもう一度押すことで半濁点を付ける。
【0054】
図4は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の一例を示す。ポップアップデータは、サービスサーバ20から配信されるポップアップのデータであり、ポップアップID(Identification)201、コンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL(Uniform Resource Locator)212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217の各データ項目を含む。
【0055】
一つのコンテンツには、通常複数のポップアップデータが用意され、図4に示した例では、リスト形式で特定のコンテンツに対応するポップアップデータを列挙している。ポップアップデータの配信は、図4に示したポップアップデータを一括して配信するが、必ずしも一括して配信する必要はなく、ポップアップデータを一件毎に配信してもよい。
【0056】
ポップアップID201は、ポップアップが示す商品を一意に識別するためのIDであり、同じ商品であれば、その他のデータ項目が異なる値であっても、同じポップアップIDが割り付けられる。コンテンツID202は、ポップアップデータが表示されるべきコンテンツのIDである。コンテンツID202によって、コンテンツは一意に特定される。広告主203は、ポップアップデータの広告主の名称である。内容204は、ポップアップが示す商品の内容を表す。
【0057】
表示モード205は、ポップアップを表示するタイミングを指定するもので、コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、あるいはコンテンツ再生後に表示するか否かを、「1」または「0」の3桁の数字で示している。表示する場合「1」とし、表示しない場合を「0」として、最上位の桁をコンテンツ再生前、真中の桁をコンテンツ再生中、および最下位の桁をコンテンツ再生後として示している。コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、およびコンテンツ再生後のうちの複数のタイミングで重複して表示することも可能である。
【0058】
開始時間206は、ポップアップ表示を開始する時点を示し、コンテンツの先頭を「00:00:00」とした相対的な時点を、「時間:分:秒」で表す。継続時間207は、開始時間206から、ポップアップ表示を継続する期間を「分:秒」で表す。時間限定208は、開始時間206で示した時点以外で表示することを許可するか否かを表す情報で、「なし」の場合は許可することを示し、「あり」の場合は許可しないことを示す。
【0059】
ポップアップ座標209は、ポップアップ時に表示させるアイコンを出す画面上の座標、たとえばアイコンの右上を合わせる位置を表す。コンテンツ再生中にポップアップを行わない場合は、空白とする。商品座標210は、コンテンツ表示領域内で、ポップアップが示す商品に関係する位置の座標を示す。コンテンツの画面に直接関係しない場合は、空白とする。アクション211は、ポップアップ時にアイコンを表示させる態様を示すもので、「通常」は単純に表示させるだけであり、「点滅」はアイコンの表示と非表示とを高速に切り換えて、たとえば0.5秒間隔で切り換えて表示する。
【0060】
表示アイコンURL212は、ポップアップ時に表示するアイコンを取得するインターネット上のURLを示す。広告主URL213は、広告主のウェブサイトの代表URLを示す。ジャンプ先URL214は、ユーザがポップアップに反応してリモコン100を操作した場合、Webブラウザによって、このURLの内容が表示される。有効期限215は、ポップアップデータの有効期限を表し、期限が過ぎた場合、ポップアップを表示させないために利用する。ジャンル216は、ポップアップデータが示す商品のジャンルを表すものである。年齢217は、ポップアップデータが示す商品の広告を行う上での対象年齢を示す。ジャンル216および年齢217は、受信装置10の設定内容に適合する項目があり、さらに条件に合致しない場合、ポップアップを行わないなどの制御に使用することができる。
【0061】
図4には、2つのポップアップ、つまりポップアップID「20000001」およびポップアップID「20000002」のポップアップについてのポップアップデータが示されている。ポップアップID「20000001」のコンテンツID202、広告主203、内容204、表示モード205、開始時間206、継続時間207、時間限定208、ポップアップ座標209、商品座標210、アクション211、表示アイコンURL212、広告主URL213、ジャンプ先URL214、有効期限215、ジャンル216、および年齢217は、それぞれ「100001」、「SELKO」、「限定ウォッチ」、「010」、「00:03:10」、「00:10」、「あり」、「1200、720」、「300、400」、「通常」、「http://xxx.yyy/・・」、「http://xxx.yyy/・・」、「http://xxx.yyy/・・」、「2005/12/10」、「装飾品」、および「18歳以上」である。ポップアップID「20000002」については、それぞれ「100002」、「早川書店」、「原作本」、「001」、「01:55:00」、「00:07」、「なし」、「−」、「−」、「点滅」、「http://aaa.bbb/・・」、「http://aaa.bbb/・・」、「http://aaa.bbb/・・」、「2006/3/31」、「書籍」、および「10歳以上」である。
【0062】
図5は、図1に示したサービスサーバ20から配信されるコンテンツ付属データの構造図の一例を示す。コンテンツ付属データは、コンテンツの付属情報であり、受信装置10が、後述するコンテンツリスト画面を表示するためにサービスサーバ20から受信するデータである。コンテンツ付属データは、コンテンツID221、タイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226の各データ項目を含む。
【0063】
コンテンツID221は、コンテンツを一意に特定する番号である。タイトル222は、コンテンツのタイトル名である。再生時間223は、等倍速で再生した場合のおおよその再生時間を分で表現したものである。料金224は、そのコンテンツを消去期限225まで視聴するのに要する料金の額である。消去期限225は、この時点で購入された場合のコンテンツの視聴期限で、この期限を過ぎたコンテンツは、不揮発性メモリ15内のコンテンツ記憶部15cから消去される。内容説明226は、コンテンツの内容を示すテキストが記述されている。
【0064】
図5には、2つのコンテンツ、つまりコンテンツID「100001」およびコンテンツID「100002」のコンテンツについてのコンテンツ付属データが示されている。コンテンツID「100001」のタイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226は、それぞれ「冬のドナタ」、「110分」、「300円」、「2005/9/14」、および「韓流人気ドラ・・・」であり、コンテンツID「100002」については、それぞれ「リハーポッター」、「162分」、「400円」、「2005/9/8」、および「魔法使いのポ・・・」である。
【0065】
図6は、図1に示したサービスサーバ20で管理されるコンテンツ管理データの構造図の一例を示す。コンテンツ管理データは、コンテンツを管理するためのデータであり、サービスサーバ20内に蓄積され、コンテンツID241、タイトル242、再生時間243、料金244、消去期限245、内容説明246、コンテンツファイルパス247、関連ポップアップデータ件数248、および関連ポップアップIDリスト249の各データ項目を含む。
【0066】
コンテンツID241、タイトル242、再生時間243、料金244、消去期限245、および内容説明246は、それぞれ図5に示したコンテンツ付属データのコンテンツID221、タイトル222、再生時間223、料金224、消去期限225、および内容説明226と同じであるので、説明は省略する。
【0067】
コンテンツファイルパス247は、コンテンツの実体ファイルを管理するサービスサーバ20内のファイル位置、あるいはその他サービス側が管理するサーバ内のファイル位置を示す。コンテンツID241とファイル実体との対応をとっている。関連ポップアップデータ件数248は、コンテンツの送信時に受信装置10に配信すべきポップアップデータの件数を示している。関連ポップアップIDリスト249は、配信すべきポップアップデータのポップアップIDの一覧を示すリストであり、ここに記述されたポップアップIDを持つポップアップデータが、コンテンツの送信時に送信される。
【0068】
図6には、2つのコンテンツ、つまりコンテンツID「100001」およびコンテンツID「100002」のコンテンツについてのコンテンツ管理データが示されている。コンテンツID「100001」のコンテンツファイルパス247、関連ポップアップデータ件数248、および関連ポップアップIDリスト249は、それぞれ「/opt/avfile/100001.mpg」、「4」、および「20000001、20000002、・・・」であり、コンテンツID「100002」については、それぞれ「/opt/avfile/100002.mpg」、「8」、および「20000010、20000013、・・・」である。
【0069】
図7は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートである。ポップアップデータの取得は、コンテンツ取得のシーケンスの中で行われ、このフローチャートは、コンテンツ取得の手順を示す。たとえば、リモコン100の電源キー101押下によって電源投入されると、受信装置10は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されている受信プログラムを起動して、ステップA1に移る。図7に示した各ステップは、受信プログラムの動作である。
【0070】
ステップA1では、サービスサーバ20に対し、コンテンツリスト送信要求を行い、コンテンツリストを受信し、後述するコンテンツリスト画面を表示する。コンテンツリストは、図5に示したコンテンツ付属データの集合によって構成される。このとき、不揮発性メモリ15のコンテンツ記憶部15cに一時的に記憶されているコンテンツの消去期限を確認し、期限を過ぎたコンテンツを消去する。
【0071】
ステップA2では、ユーザがコンテンツを選択すると、選択されたコンテンツが購入済みか否か、すなわち選択されたコンテンツがコンテンツ記憶部15cに記憶されているか否かを確認する。購入済みである場合は、ステップA9へ進み、再生を開始する。購入済みでない場合はステップA3へ進む。ステップA3では、後述する購入確認画面を表示する。ステップA4では、購入するか否かを確認する。購入する場合は、ステップA5に進み、キャンセルした場合つまり購入しない場合は、ステップA1へ戻り、コンテンツリスト画面を表示する。
【0072】
ステップA5では、コンテンツ記憶部15cに記憶されているコンテンツ付属データから抽出した、選択されたコンテンツに対応するコンテンツIDと、予め不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶されたクレジットカードデータ、たとえばカード番号、名前、および有効期限などの情報とを含んだ購入要求をサービスサーバ20に送信する。ステップA6では、サービスサーバ20が、クレジットカードが有効か否かを示す応答を返すと、受信装置10はこの応答を受信し、クレジットカードが有効か否かを判断する。クレジットカードが無効つまり有効でない場合は、ステップA1へ戻り、コンテンツリスト画面を表示する。クレジットカードが有効である場合は、ステップA7に進む。
【0073】
ステップA7では、購入したコンテンツに関連するすべてのポップアップデータの受信を行い、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ここで、表示アイコンURLに記載された場所から、アイコンデータを受信し、同様にポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ステップA8では、コンテンツの受信を開始する。受信したコンテンツは、コンテンツ記憶部15cに一時的に記憶するとともに、同時並行でステップA9へ進む。
【0074】
ステップA9では、後述するポップアップ表示プログラムを起動し、制御をポップアップ表示プログラムに渡す。ポップアップ表示プログラムが終了した場合、ステップA1に戻り、コンテンツリスト画面を表示する。図7には図示していないが、受信プログラムの起動後の各ステップでリモコン100の電源キー101が操作された場合は、受信プログラムを終了する。
【0075】
図8は、図1に示したサービスサーバ20が処理するポップアップデータ送出フローチャートである。このフローチャートは、サービスサーバ20におけるポップアップデータの送信およびコンテンツ送信の手順を示す。この手順は、図7に示した受信装置10におけるポップアップデータの取得の手順と連動している。サービスサーバ20は、起動後、ステップB1に移る。
【0076】
ステップB1では、受信装置10からの要求の待ち状態となっており、常時要求の有無を監視している。要求がない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップB1の手順を繰り返す。要求があった場合は、ステップB2へ進む。ステップB2では、要求がコンテンツリストの送信要求であるか否かを確認する。コンテンツリストの送信要求であった場合は、ステップB8に進み、コンテンツリストの送信要求でない場合は、ステップB3に進む。
【0077】
ステップB3では、要求が購入要求であるか否かを確認する。購入要求でない場合は、無効な要求として、何も処理せずにステップB1へ戻る。購入要求である場合は、ステップB4へ進む。ステップB4では、クレジットカードデータ、たとえばカード番号、名前、および有効期限などの情報を与信サーバ40へ送信し、有効か否かを問い合わせる。ステップB5では、与信サーバ40から応答を得ると、クレジットカードが有効であるか否かを判断する。クレジットカードが無効である場合つまり有効でない場合は、ステップB9に進む。クレジットカードが有効である場合は、ステップB6へ進む。
【0078】
ステップB6では、コンテンツの料金の課金処理を行うと共に、コンテンツに関連する全てのポップアップデータを受信装置10へ送信する。このとき、ポップアップデータは、表示開始時間の早いものの順にソートした状態で送信する。続いてステップB7では、コンテンツデータの送信を行う。送信が完了すると、ステップB1へ戻る。
【0079】
ステップB8では、ユーザに提供することが可能な全てのコンテンツのコンテンツ付属データを受信装置10に送信し、ステップB1へ戻る。ステップB9では、クレジットカードが無効であることを示す通知を行い、ステップB1へ戻る。
【0080】
図9は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。受信装置10におけるポップアップの表示処理の手順を示す。ポップアップの表示は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されるポップアップ表示プログラムが行う。コンテンツの再生が開始されると、すなわち受信プログラムが図7に示したステップA9でポップアップ表示プログラムを起動すると、ステップC1に移る。図9に示した各ステップは、ポップアップ表示プログラムの動作である。
【0081】
ステップC1では、コンテンツの再生を開始する。再生と並行して、ステップC2へ進む。ステップC2では、再生を開始したコンテンツのコンテンツIDと一致するコンテンツIDを持つポップアップデータを、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bを先頭から順に1件読み出す。ステップC3では、終端か否か、すなわちポップアップデータ記憶部15bからポップアップデータを読み出せたか否か確認する。読み出しが行えなかった場合は、終端と判断して、ステップC12へ進む。ポップアップデータの読み出しに成功した場合は、終端でないと判断し、ステップC4へ進む。
【0082】
ステップC4では、ポップアップデータの開始時間206を参照し、コンテンツの再生開始から経過した時間の時点と比較して、ポップアップの表示タイミングであるか否かを判断する。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点よりも早い場合は、ポップアップの表示タイミングでないと判断し、ごく短時間、たとえば15ミリ秒の待機後、ステップC4の手順を繰り返す。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点と同じ、あるいは遅い場合は、表示タイミングであると判断し、ステップC5へ進む。
【0083】
ステップC5では、ポップアップの表示を行う。このときの画面については後述する。ポップアップ表示を継続しつつ、ステップC6へ進む。ステップC6では、ユーザ操作、すなわちリモコン100の決定キー103が押されたか否かを判断する。ユーザ操作がないと判断された場合は、ステップC13へ進む。ユーザ操作があると判断された場合は、ステップC7へ進む。
【0084】
ステップC7では、コンテンツの再生を一時停止し、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されたWebブラウザを起動して、画面を後述する広告画面の構成にする。つづいて、ステップC8では、現在参照しているポップアップデータのジャンプ先URL214の情報を取得し、Webブラウザによって表示する。ステップC9では、Webブラウザが終了したか否かを判断し、Webブラウザが終了するのを待つ。Webブラウザが終了していない場合は、短時間、例えば100ミリ秒の待機後、再度ステップC9を実行する。Webブラウザが終了した場合は、ステップC10へ進む。ステップC10では、一時停止していたコンテンツの再生を再開する。ステップC11では、再生の再開が成功したか否かを確認する。再生が再開できず終了した場合は、ポップアップ表示プログラムを終了する。再生が正常に再開できた場合は、ステップC2へ戻る。
【0085】
ステップC12では、再生が終了したか否かを判断する。再生が終了していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップC12の手順を繰り返す。再生が終了している場合は、終了する。ステップC13では、ポップアップの表示を開始してから、ポップアップデータの継続時間207が経過したか否を判断する。ポップアップデータの表示を開始してから、継続時間207が経過していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップC13へ戻る。継続時間207が経過した場合は、ステップC14へ進む。ステップC14では、ポップアップ表示を画面から消去して、ステップC2へ戻る。
【0086】
図10は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが1つの場合のポップアップ表示画面の例を示す。図10(a1)は、コンテンツの映像の中に1つのポップアップを表示した画面300を示す。受信装置10は、視聴者が番組視聴中に、不揮発性メモリ15のポップアップデータ記憶部15bに記憶されているポップアップデータの開始時間206から継続時間207の間、表示アイコンURL212から読み出したアイコン301をポップアップ座標209に表示する。図10(a1)に示した画面300では、画面の左上の位置にアイコン301が表示されている。
【0087】
図10(a2)は、コンテンツの映像を縮小表示し、コンテンツの映像とは別の領域に1つのポップアップを表示した画面310を示す。受信装置10の設定によって、コンテンツ画面の縮小表示が可能な場合、ポップアップ表示領域311を設け、ポップアップ表示領域311にアイコン312を表示する。図10(a2)に示した画面310では、ポップアップ表示領域311の左下にアイコン312が表示されている。
【0088】
図10(b)は、コンテンツの映像とともに広告画面を表示した画面320を示す。受信装置10は、ポップアップ表示中に、リモコン100の決定キー103が押されると、広告画面322をコンテンツ画面324と同時に表示する。広告画面322は、ポップアップデータに含まれるジャンプ先URL214のデータが表示される。画面320には、アイコン321が画面の右上に表示され、詳細ボタン322が画面右側の下側に表示されている。広告画面322表示中は、コンテンツの再生は一時停止される。商品座標210が示す位置に商品表示枠325および矢印326を表示して商品の強調が行われる。
【0089】
リモコン100の戻るキー106が押下されると、広告画面322が閉じられて、コンテンツの映像が画面全体に表示され、コンテンツ再生が再開される。画面320に表示された詳細ボタン323が押されると、広告主URL213に含まれるWeb画面が、広告画面322に表示される。
【0090】
図11は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが複数の場合のポップアップ表示画面の例を示す。図11(a1)は、コンテンツの映像の中に複数のポップアップを表示した画面330を示し、画面330の画面の左上の位置にアイコン331〜333が表示されている。同じ時間帯に複数のポップアップがあり、ポップアップ座標が重なる場合、ポップアップのアイコンを重ならないように並べ替えて表示する。もしくは受信装置10内で予め決められた時間間隔毎に入れ替えて表示させてもよい。
【0091】
図11(a2)は、コンテンツの映像を縮小表示し、コンテンツの映像とは別の領域に3つのポップアップを表示した画面340を示し、ポップアップ表示領域341の左下にアイコン342〜344が表示されている。
【0092】
図11(a3)は、複数の広告画面を示す。図11(a1)または図11(a2)に示した状態のとき、リモコン100の決定キー103が押されると、図11(a3)に示した3つの広告画面のうちの1つ広告画面が、図10(b)に示した画面320の右側の画面の位置に表示される。この広告画面は、複数の広告画面、すなわちアイコンの数に対応する数のページからなる広告画面である。広告画面には、「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンが表示される。図11(a3)では、「ページ送り」ボタンは、「次へ」という文字とともに表示された右方向の矢印ボタンに対応し、「ページ戻し」ボタンは、「前へ」という文字とともに表示された左方向の矢印ボタンに対応する。「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンを、それぞれリモコン100の左方向および右方向へのカーソルキー104を操作することによって、広告画面のページを切り換え、他商品の広告画面を開くことができる。「ページ送り」ボタンと「ページ戻し」ボタンのある矩形領域は、フレームであり、受信装置10で作成される。「ページ送り」ボタンおよび「ページ戻し」ボタンを押した場合のジャンプ先は、各ポップアップデータのジャンプ先URL214が対応付けされる。
【0093】
広告画面350は、複数の広告画面のうちの先頭のページの広告画面であり、「ページ送り」ボタン351が表示され、「ページ戻し」ボタンはない。「ページ送り」ボタン351を押すと広告画面360が表示される。広告画面360は、2番目のページの広告画面であり、「ページ送り」ボタン361および「ページ戻し」ボタン362が表示されている。「ページ送り」ボタン361を押すと広告画面370が表示され、「ページ戻し」ボタン362を押すと広告画面350が表示される。広告画面370は、3番目のページの広告画面であり、「ページ戻し」ボタン371および「ページ送り」ボタン372が表示されている。「ページ戻し」ボタン371を押すと広告画面360が表示される。
【0094】
図12は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップ広告一覧画面400の一例を示す。ポップアップ広告一覧画面400は、ポップアップデータによって送られた広告の一覧を示す画面であり、この画面から広告画面を表示することができる。広告一覧は、たとえばジャンル別、表示時間順、あるいは広告更新時間順などでソートして表示する。ポップアップ広告一覧画面400は、コンテンツ再生前、再生中、および再生後のいずれの時期でも表示することができる。
【0095】
図12には、広告一覧がジャンル別、具体的には「家電」402、「家具」403、「ミュージック」404、および「本」405の4つのジャンル別に示されており、各広告は、アイコンおよび商品名が示されている。ユーザは、カーソル401をリモコン100の上下左右方向のカーソルキー104で操作し、カーソル401を確認したい広告に合わせ、決定キー103を押すことによって、広告画面の表示を行うことができる。
【0096】
図13は、ポップアップ表示タイミングの一例を示す。コンテンツの再生と表示されるポップアップとの時間関係を示す。ポップアップデータのコンテンツID202が、再生されるコンテンツのコンテンツIDと一致するポップアップの表示時間を、コンテンツの再生が開始されてからの時間で示している。
【0097】
図13では、コンテンツIDが「100005」で、再生時間が「70分」のコンテンツについて、ポップアップIDが「30000001」、開始時間が「00:03:30」、および継続時間が「00:10」のポップアップ、ポップアップIDが「30000002」、開始時間が「00:25:10」、および継続時間が「00:07」のポップアップ、ならびにポップアップIDが「30000003」、開始時間が「01:05:00」、および継続時間が「00:20」のポップアップの3件のポップアップの表示時間を示している。コンテンツIDが「100005」のコンテンツに対しては、コンテンツの配信に先立って、3件のポップアップデータがサービスサーバ20から送信される。
【0098】
コンテンツの再生開始から、3分30秒経過した時点から10秒間、ポップアップID「30000001」のポップアップ表示を行い、再生開始から25分10秒経過した時点から7秒間、ポップアップID「30000002」のポップアップ表示を行い、さらに、再生開始から1時間5分経過した時点から20秒間、ポップアップID「30000003」のポップアップ表示を行う。ポップアップの表示期間中に、ユーザがリモコン100の決定キー103を押下すると、広告画面、たとえば図10(b)に示した画面320が表示される。
【0099】
図14は、図2に示した表示パネル17に表示されるコンテンツリスト画面500の一例を示す。コンテンツリスト画面500は、受信装置10の電源投入時などに、サービスサーバ20から受信したコンテンツ付属データを元に作成され、表示される画面である。
【0100】
コンテンツリスト画面500の右領域501にコンテンツのタイトル一覧が表示される。上段に画面のタイトル「コンテンツリスト」が表示され、その下に3つのコンテンツのタイトル、「冬のドナタ」、「リハーポッター」、および「スター ワォーズ6」が表示される。現在選択されているコンテンツのタイトルに矩形の枠で表わされるフォーカス502が表示される。このフォーカス502は、リモコン100の上下方向のカーソルキー104の操作によって、選択されるタイトルを移動する。コンテンツの数が多く、画面に表示しきれない場合は、タイトル一覧が表示されるリスト領域の右にスクロールバー503が表示され、リモコン100の上下方向のカーソルキー104による操作で、表示されていないタイトルを画面に表示することができる。リスト領域の上端より上あるいは下端より下を選択しようとした場合は、スクロールバー503を操作すると、画面がスクロールし、新たなコンテンツのタイトルが表示されるとともに、フォーカス502がそのコンテンツを選択した状態になる。
【0101】
フォーカス502によって選択されたコンテンツの情報は、画面左領域504に表示される。コンテンツの情報には、タイトル、再生時間、消去期限、および内容説明が含まれる。画面500には、タイトル「スター ワォーズ6」、再生時間「156分」、消去期限「2005年9月8日」、および内容説明「人気のSF作品の6作目・・・」と示されている。
【0102】
リモコン100の決定キー103が操作され、選択されているタイトルのコンテンツが購入済みのコンテンツであれば、再生が開始される。未購入の場合は、図15で詳述する購入確認画面が表示される。
【0103】
図15は、図2に示した表示パネル17に表示される購入確認画面510の一例を示す。購入確認画面510は、コンテンツリスト画面500で未購入のコンテンツを選択した場合に表示される画面である。
【0104】
購入確認画面510には、画面の上側に画面のタイトル「購入確認画面」が示され、画面の中ほどにコンテンツのタイトルと料金が表示され、画面の下側に購入ボタン511およびキャンセルボタン512が配置されている。図15には、タイトルおよび料金が、それぞれ「タイトル:スター ワォーズ6」および「料金:400円」として示されている。
【0105】
リモコン100の左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス513は、購入ボタン511およびキャンセルボタン512の2ボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス513が存在するボタンが押されたことになる。購入が選択された場合、受信装置10は、コンテンツIDおよびクレジット番号をサービスサーバ20へ送信する。キャンセルボタン512が選択された場合は、コンテンツリスト画面500に戻る。
【0106】
図16は、図2に示した表示パネル17に表示される設定画面520の一例を示す。設定画面520は、リモコン100の設定キー102が押下された場合に表示される画面である。
【0107】
設定画面520には、画面の上側に画面のタイトル「設定画面」が示され、その下側にネットワーク設定ボタン521、ユーザ情報設定ボタン522、カード情報設定ボタン523、ポップアップ表示方法選択ボタン524、キャンセルボタン525が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス526は、この5つボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス526が存在するボタンが押されたことになる。
【0108】
ネットワーク設定ボタン521が押された場合は、ネットワーク設定画面540が表示される。ユーザ情報設定ボタン522が押された場合は、ユーザ情報設定画面が表示される。カード情報設定ボタン523が押された場合は、カード情報設定画面530が表示される。ポップアップ方法選択ボタン524が表示された場合は、ポップアップ方法選択画面が表示される。さらにキャンセルボタン525が押された場合は、設定画面520が表示される前の画面に遷移する。
【0109】
図17は、図2に示した表示パネル17に表示されるカード情報設定画面530の一例を示す。カード情報設定画面530は、設定画面520でカード情報設定ボタン523が押された場合に表示される画面である。
【0110】
カード情報設定画面530には、画面の上側に画面のタイトル「クレジットカード情報設定画面」が示され、画面の中ほどに氏名入力欄531、月および年用の2つの入力欄を有する有効期限入力欄532、およびカード番号入力欄533が示され、画面の下側に設定ボタン534およびキャンセルボタン535が配置される。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス536は、この4個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス536が存在する入力欄が選択された、あるいは、ボタンが押されたことになる。
【0111】
氏名入力欄531は、「氏名:」と表示された右側に入力欄がある。リモコン100の文字種切り換えキー107および文字入力キー108を操作することによって、片仮名でクレジットカードの名義氏名を氏名入力欄531に入力する。有効期限欄532は、「有効期限:」と表示された右側に月および年用の2つの入力欄がある。クレジットカードの有効期限を数字モードにて2桁の数字で、月および年用の2つの入力欄に入力する。カード番号入力欄533は、「カード番号:」と表示された右側に入力欄がある。数字モードにてクレジットカードの番号を16桁でカード番号入力欄533に入力する。
【0112】
設定ボタン534が押された場合は、設定内容を不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン535が押された場合は、入力内容を反映せずに、つまり設定情報を設定情報記憶部15dに記憶せずに、設定画面520に戻る。
【0113】
図18は、図2に示した表示パネル17に表示されるネットワーク設定画面540の一例を示す。ネットワーク設定画面540は、設定画面520でネットワーク設定ボタン521が押された場合に表示される画面であり、受信装置10がネットワークに接続するために必要な設定を行うことができる。
【0114】
ネットワーク設定画面540には、画面の上側に画面のタイトル「ネットワーク設定画面」が示され、画面の中ほどにIP(Internet Protocol)アドレス設定欄541、ネッ
トマスク設定欄542、デフォルトゲートウェイ設定欄543、DNS(Domain Name
Server)サーバ設定欄544が示され、画面の下側に設定ボタン545およびキャンセ
ルボタン546が配置される。各設定欄には、それぞれ4つの項目があり、それぞれ4つの入力欄を有する。リモコン100の上下左右方向のカーソルキー104の操作によって、フォーカス547は、この16個の入力欄および2つのボタンを移動する。リモコン100の決定キー103を押下した場合、フォーカス547が存在する入力欄が選択された、あるいは、ボタンが押されたことになる。
【0115】
IPアドレス設定欄541は、「IPアドレス:」と表示された右側に4つの入力欄がある。受信装置10に設定すべきIPアドレスを4項目に分けて、リモコン100の文字入力キー108を使用し、IPアドレス設定欄541の4つの入力欄に、それぞれ数字を設定する。数字は、数字0〜255の中から選択された数字である。ネットマスク設定欄542、デフォルトゲートウェイ設定欄543、およびDNSサーバ設定欄544についても、IPアドレス設定欄541と同様に設定を行う。
【0116】
設定ボタン545が押された場合は、各入力欄に入力された数字を不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに記憶して、設定画面520に戻る。キャンセルボタン546が押された場合は、入力内容を反映せずに、設定画面520に遷移する。設定ボタン545が押された際に、IPアドレス設定欄が空白の場合は、DHCP(Dynamic Host
Configuration Protocol)によるネットワーク情報の自動設定を試みる。DHCPから
取得が行えた場合は、ネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバ情報も含めて、DHCPから取得された値を設定情報記憶部15dに記憶する。
【0117】
図19は、図2に示した受信装置10が処理する他のポップアップデータ取得フローチャートである。図7に示したポップアップデータ取得フローチャートでは、ポップアップデータとコンテンツとを連続して取得したが、ポップアップデータの取得をコンテンツの取得と独立して実行してもよい。図19に示したポップアップデータ取得フローチャートでは、コンテンツリストの受信に続いて、ポップアップデータのみを受信し、コンテンツの購入前にコンテンツリストに含まれるコンテンツの再生中に表示されるすべてのポップアップデータを予め取得しておく。ステップD1は、図7に示したステップA1と同じであり、説明は省略する。
【0118】
ステップD2では、コンテンツリスト画面の表示が完了した直後、コンテンツリスト中に存在するコンテンツで表示される全てのポップアップデータの送信を、サービスサーバ20に要求し、これを受信する。この段階では、ポップアップデータ記憶部15bには記憶せず、ワークメモリ14に保持する。ステップD3〜ステップD7は、それぞれ図7に示したステップA2〜ステップA6と同じであり、説明は省略する。
【0119】
ステップD8では、購入したコンテンツで表示されるポップアップデータだけが抽出され、ポップアップデータ記憶部15bに記憶する。ステップD9およびステップD10は、それぞれ図7に示したステップA8およびステップA9と同じであり、説明は省略する。
【0120】
図20は、図1に示したサービスサーバ20が処理する他のポップアップデータ送出フローチャートである。図20は、図19に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートに対応するサービスサーバ20側の手順を示したフローチャートである。ステップE1およびステップE2は、それぞれ図8に示したステップB1およびステップB2と同じであり、説明は省略する。
【0121】
ステップE3では、ポップアップデータの送信要求であるか否かを判断する。ポップアップデータの送信要求である場合は、ステップE10へ進み、ポップアップデータの送信要求でない場合は、ステップE4へ進む。ステップE10では、コンテンツリストに含まれるコンテンツで表示される全ポップアップデータを一括して受信装置10に送信し、ステップE1の手順へ戻る。ステップE4〜ステップE6は、それぞれ図8に示したステップB3〜ステップB5と同じであり、説明は省略する。
【0122】
ステップE7では、コンテンツの料金の課金処理を行う。課金が終了したのち、ステップE8では、コンテンツデータの送信を行い、送信が完了すると、ステップE1の要求受付の手順まで戻る。
【0123】
図21は、図2に示した受信装置10が処理する他のポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。このフローチャートは、図9に示したポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートにポップアップ一覧の表示の処理を追加したものである。ポップアップおよびポップアップ一覧の表示は、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されるポップアップ表示プログラムが行う。コンテンツの再生が開始されると、すなわち受信プログラムが図19に示したステップD10でポップアップ表示プログラムを起動すると、ステップF1に移る。
【0124】
ステップF1では、コンテンツの再生開始に先立って必要な前処理を行う。必要な前処理は、図24に示す再生開始前処理フローチャートで詳述する。ステップF2では、コンテンツの再生を開始する。再生と並行して、ステップF3へ進む。ステップF3では、再生を開始したコンテンツのコンテンツIDと一致するコンテンツIDを持つポップアップデータを、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bを先頭から順に1件読み出す。ステップF4では、終端か否か、すなわちポップアップデータ記憶部15bからポップアップデータを読み出せたか否か確認する。読み出しが行えなかった場合は、終端と判断して、ステップF15へ進む。ポップアップデータの読み出しに成功した場合は、終端でないと判断し、ステップF5へ進む。
【0125】
ステップF5では、ユーザ操作があるか否か、すなわちリモコン100のいずれかのキーが操作されたか否かを判断する。ユーザ操作がないと判断された場合は、ステップF7へ進み、ユーザ操作があると判断された場合は、ステップF6へ進む。ステップF6では、再生時ユーザ操作処理を行う。再生時ユーザ操作処理は、図28に示す再生時ユーザ操作処理フローチャートで詳述する。
【0126】
ステップF7では、ポップアップデータの開始時間206を参照し、コンテンツの再生開始から経過した時間と比較して、ポップアップの表示タイミングであるか否かを判断する。具体的には、再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点よりも前である場合は、ポップアップの表示タイミングでないと判断し、ごく短時間、たとえば15ミリ秒の待機後、ステップF5に戻り、ステップF5〜ステップF7の手順を繰り返す。再生開始から経過した時間の時点が開始時間206の時点と同じ、あるいは後である場合は、表示タイミングであると判断し、ステップF8へ進む。ステップF8〜ステップF14は、それぞれ図9に示したステップC5〜ステップC11と同じであり、重複を避けるため説明は省略する。
【0127】
ステップF15では、ユーザ操作があるか否か、すなわちリモコン100のいずれかのキーが操作されたか否かを判断する。ユーザ操作がないと判断された場合は、ステップF17へ進み、ユーザ操作があると判断された場合は、ステップF16へ進む。ステップF16では、後述する再生時ユーザ操作処理を行う。ステップF17では、再生が終了したか否かを判断する。再生が終了していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップF15に戻り、ステップF15〜ステップF17の手順を繰り返す。再生が終了している場合は、ステップF18へ進む。ステップF18では、再生後に必要な後処理を行い、終了する。必要な後処理は、図25に示す再生終了後処理フローチャートで詳述する。ステップF19およびステップF20は、それぞれ図9に示したステップC13およびステップC14と同じであり、重複を避けるため説明は省略する。
【0128】
図22は、図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップ表示方法選択画面600の一例を示す。ポップアップ表示方法選択画面600は、ポップアップ一覧を表示するタイミングを、ユーザがコンテンツ毎に設定するための画面であり、表示されるタイミングの中から選択することによって設定することができる。このポップアップ表示方法選択画面600は、コンテンツリスト画面500でコンテンツを選択している状態で、リモコン100の設定キー102を押下して設定画面520を表示した後、設定画面520でポップアップ表示方法選択ボタン524をカーソルキー104で選択して決定キー103を押下することによって表示される。
【0129】
ポップアップ表示方法選択画面600には、画面の上側に画面のタイトル「ポップアップ表示方法選択」が示され、その下側にメッセージ「ポップアップの表示方法を選択してください。」、コンテンツのタイトル「[スター ワォーズ 6]」601、3つの選択
肢、および終了ボタン604が表示される。
【0130】
コンテンツのタイトル601は、コンテンツリスト画面500でフォーカス502が当たっていたコンテンツのタイトルであり、そのコンテンツのコンテンツ付属データのタイトル222から得られる。
【0131】
フォーカス602は、それら3つの選択肢および終了ボタン604のうちのひとつを選択するための矩形表示であり、3つの選択肢および終了ボタン604のうち必ずひとつがフォーカス602によって囲まれている。フォーカス602は、リモコン100のカーソルキー104の上下キーを押下することによって3つの選択肢および終了ボタン604を移動する。上から3つ目の選択肢にフォーカス602がある状態で、リモコン100のカーソル下キー104を押下すると終了ボタン604にフォーカス602が移動する。終了ボタン604にフォーカス602がある状態で、リモコン100のカーソル上キー104を押下すると3つ目の選択肢にフォーカス602が移動する。
【0132】
チェックボタン603は、その右側にある選択肢が選ばれているかどうかの状態を示す表示であり、白色のチェックボタンはそのチェックボタンの右側の選択肢が選択されていないことを表し、白色ではないチェックボタンはそのチェックボタンの右側の選択肢が選択されていることを表す。白色のチェックボタンの選択肢にフォーカス602を移動して決定キー103を押すと、チェックボタンが白色ではない状態に変わり、そのチェックボタンの右側の選択肢が選択された状態になったことを示す。白色ではないチェックボタンの選択肢にフォーカス602を移動して決定キー103を押すと、チェックボタンが白色の状態に変わり、そのチェックボタンの右側の選択肢が選択されていない状態になったことを示す。
【0133】
終了ボタン604にフォーカス602がある状態で、リモコン100の決定キー103を押すと、各選択肢の選択状態を確定し、受信装置10の不揮発性メモリ15内の設定情報記憶部15dに、それらの選択肢の状態を図23に示すポップアップ表示方法選択データとして記憶し、設定画面520に戻る。
【0134】
図22には、「コンテンツ再生前に表示する」、「コンテンツ再生中に表示する」、および「コンテンツ再生後に表示する」の3つの選択肢が示され、最初のチェックボタン603は白色の状態であり、後の2つの選択肢は、いずれも白色ではない状態である。「コンテンツ再生前に表示する」は、コンテンツ再生前の期間にポップアップ一覧を表示することを示し、「コンテンツ再生中に表示する」は、コンテンツ再生中の期間にポップアップ一覧を表示することを示し、および「コンテンツ再生後に表示する」は、コンテンツ再生後の期間にポップアップ一覧を表示することを示す。図22に示した例では、コンテンツ再生中の期間およびコンテンツ再生後の期間にポップアップ一覧を表示することを示している。
【0135】
図23は、図2に示した設定情報記憶部15dに記憶されるポップアップ表示方法選択データの構造図の一例を示す。ポップアップ表示方法選択データは、コンテンツID261と表示方法選択262とを対応づけたテーブルである。ポップアップ表示方法選択データの項目には、コンテンツID261および表示方法選択262以外の項目を含めてもよい。
【0136】
コンテンツID261は、コンテンツリスト画面500でフォーカス502が当たっていた該当コンテンツのコンテンツIDであり、そのコンテンツのコンテンツ付属データのコンテンツID221から得られる。
【0137】
表示方法選択262は、3桁の2進数つまり「0」と「1」とで表現されるポップアップ表示方法の情報であり、ポップアップデータの表示モード205と同様の意味付けを持つ。ポップアップデータの表示モード205は、ポップアップを表示するタイミングをサービスサーバ20つまりコンテンツおよびポップアップを提供する装置で、ポップアップ毎に指定されるものであるが、表示方法選択262は、ポップアップ一覧を表示するタイミングをユーザが受信装置10でコンテンツ毎に指定するものである。表示方法選択262は、ポップアップ一覧を、コンテンツ再生前の期間、コンテンツ再生中の期間、あるいはコンテンツ再生後の期間のそれぞれの期間に表示するか否かを、「1」または「0」の3桁の数字で示している。ポップアップ一覧を表示する場合を「1」、および表示しない場合を「0」として、最上位の桁をコンテンツ再生前、真中の桁をコンテンツ再生中、および最下位の桁をコンテンツ再生後として示している。コンテンツ再生前、コンテンツ再生中、およびコンテンツ再生後のうちの複数のタイミングで重複して表示することも可能である。
【0138】
図23には、コンテンツID「100003」の表示方法選択として「011」、コンテンツID「100002」の表示方法選択として「101」が示されており、たとえばコンテンツID「100003」のポップアップ一覧は、コンテンツ再生中およびコンテンツ再生後に表示することが指定されている。
【0139】
コンテンツID261および表示方法選択262は、テキスト情報として表現されても、数値情報として表現されてもよく、設定情報記憶部15dに記憶される情報の表現形態には依存しない。
【0140】
図24は、図2に示した受信装置10が処理する再生開始前処理フローチャートである。このフローチャートは、図21に示したポップアップの表示および広告主サイト接続処理における再生開始前処理を示し、コンテンツ再生前にポップアップ一覧を表示するための処理である。図21に示したステップF1が実行されるとステップG1に移る。
【0141】
ステップG1では、コンテンツ再生前にポップアップ一覧を表示するか否かを判断する。すなわち受信装置10の設定情報記憶部15dに記憶されているポップアップ表示方法選択データを読み出し、ユーザがコンテンツ再生前にポップアップ一覧を表示するように設定しているかどうかを判断する。具体的には、再生しようとしているコンテンツのコンテンツID261に対応する表示方法選択262の3桁の数字の最上位の数字が「1」であるか否かを判断する。コンテンツ再生前にポップアップ一覧を表示するように設定されていると、つまり数字が「1」であると、ステップG2へ進み、コンテンツ再生前にポップアップ一覧を表示するように設定されていないと、つまり数字が「0」であると、処理を終了し、図21に示したフローチャートに戻る。
【0142】
ステップG2では、ポップアップ一覧処理を呼び出す。ポップアップ一覧処理は、図26に示すフローチャートで詳述する。ポップアップ一覧処理を呼び出す際には、一覧表示モードが再生前表示である旨を示す情報を入力情報として呼び出す。入力情報は、ワークメモリ14などのメモリに記憶されて受け渡しされる。ポップアップ一覧処理を終了すると、処理を終了し、図21に示したフローチャートに戻る。
【0143】
図25は、図2に示した受信装置10が処理する再生終了後処理フローチャートである。このフローチャートは、図21に示したポップアップの表示および広告主サイト接続処理における再生終了後処理を示し、コンテンツ再生後にポップアップ一覧を表示するための処理である。図21に示したステップF18が実行されるとステップH1に移る。
【0144】
ステップH1では、コンテンツ再生後にポップアップ一覧を表示するか否かを判断する。すなわち受信装置10の設定情報記憶部15dに記憶されているポップアップ表示方法選択データを読み出し、ユーザがコンテンツ再生後にポップアップ一覧を表示するように設定しているかどうかを判断する。具体的には、再生しようとしているコンテンツのコンテンツID261に対応する表示方法選択262の3桁の数字の最下位の数字が「1」であるか否かを判断する。コンテンツ再生後にポップアップ一覧を表示するように設定されていると、つまり数字が「1」であると、ステップH2へ進み、コンテンツ再生後にポップアップ一覧を表示するように設定されていないと、つまり数字が「0」であると、処理を終了し、図21に示したフローチャートに戻る。
【0145】
ステップH2では、後述するポップアップ一覧処理を呼び出す。ポップアップ一覧処理を呼び出す際には、一覧表示モードが再生後表示である旨を示す情報を入力情報として呼び出す。ポップアップ一覧処理を終了すると、処理を終了し、図21に示したフローチャートに戻る。
【0146】
図26は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップ一覧処理フローチャートである。このフローチャートは、図24に示した再生開始前処理、図25に示した再生終了後処理、および後述する図28に示す再生時ユーザ操作処理から呼び出されるフローチャートである。呼び出される際に、一覧表示モードが再生前表示、再生中表示、および再生後表示のうちのいずれであるかを示す情報を入力情報として受け取る。図24に示したステップG2、図25に示したステップH2、あるいは図28に示すステップL3が実行されるとステップJ1に移る。
【0147】
ステップJ1では、一覧表示モードによって分岐する。すなわち入力情報として受け取った一覧表示モードによって、再生前表示、再生中表示、または再生後表示に分岐する。一覧表示モードが再生前表示の場合には、ステップJ2へ進み、一覧表示モードが再生後表示の場合には、ステップJ3へ進み、一覧表示モードが再生中表示の場合には、ステップJ4へ進む。
【0148】
ステップJ2では、検索モードを「全数」、表示モードを「再生前」、および経過時間を「00:00」にセットして、ステップJ5へ進む。ステップJ3では、検索モードを「全数」、表示モードを「再生後」、および経過時間を「00:00」にセットして、ステップJ5へ進む。ステップJ4では、検索モードを「既表示分」、表示モードを「再生中」、および経過時間を「コンテンツ開始から現在までの経過時間」つまりコンテンツ先頭時点から現時点までの経過時間にセットして、ステップJ5へ進む。検索モード、表示モード、経過時間、およびコンテンツIDは、ワークメモリ14などのメモリにセットつまり記憶され、入力情報として受け渡しされる。ステップJ5では、ポップアップ一覧表示処理を行う。ポップアップ一覧表示処理ではポップアップ一覧画面が表示される。ポップアップ一覧表示処理は、図27に示すフローチャートで詳述する。
【0149】
ステップJ6では、リモコンキーの入力待ち、およびリモコンキーによる分岐を行う。すなわち、ステップJ5で表示されたポップアップ一覧画面に対して、ユーザがリモコン100のキーによる入力を行うのを待ち、キーが入力されると入力されたキーによる分岐を行う。入力されたキーがカーソルキー104の場合は、ステップJ7へ進み、入力されたキーが決定キー103の場合は、ステップJ8へ進み、入力されたキーが戻るキー106の場合は、ステップJ10へ進み、入力されたキーがその他キー、つまりカーソルキー104、決定キー103、および戻るキー106以外のキーの場合は、ステップJ11へ進む。ステップJ7では、選択されている表示アイコンを変更して、ステップJ6へ戻る。すなわち、選択されている表示アイコンをカーソルキー104によって指示された別の表示アイコンに変更し、その別の表示アイコンを選択状態にして、ステップJ6へ戻る。
【0150】
ステップJ8では、関連Webページの受信と表示を行う。すなわち、不揮発性メモリ15内のプログラム記憶部15aに記憶されているWebブラウザを起動し、ステップJ5で表示されたポップアップ一覧画面の中で、そのときに選択されていた表示アイコンつまりポップアップのポップアップデータのジャンプ先URL214が示すURLから情報たとえばWebページを取得し、Webブラウザに表示する。ステップJ9では、Webブラウザが終了したか否かを判断する。Webブラウザが終了した場合は、終了し呼び出し元に戻る。Webブラウザが終了していない場合は、短時間、たとえば100ミリ秒の待機後、ステップJ9へ戻り、Webブラウザが終了するのを待つ。
【0151】
ステップJ10では、画面つまりステップJ5で表示されたポップアップ一覧画面を消去して、終了し呼び出し元に戻る。ステップJ11では、入力されたその他のキー、つまりカーソルキー104、決定キー103、および戻るキー106のいずれでもないキーの操作は単に無視して、ステップJ6へ戻る。
【0152】
図27は、図2に示した受信装置10が処理するポップアップ一覧表示処理フローチャートである。このフローチャートは、図26に示したポップアップ一覧処理から呼び出されるフローチャートであり、ポップアップ一覧画面たとえば図12に示したポップアップ広告一覧画面400を表示する。ポップアップ一覧表示処理は、呼び出される際に、入力情報として検索モード、表示モード、経過時間、およびコンテンツIDを受け取る。図26に示したステップJ5が実行されるとステップK1に移る。
【0153】
ステップK1では、不揮発性メモリ15内のポップアップデータ記憶部15bに記憶されているポップアップデータ全件について、各ポップアップデータのジャンル216でソートし、ソートした結果をワークメモリ14に保持つまり記憶する。ステップK2では、ポップアップデータを1件ずつ読み出す。すなわち、ワークメモリ14に保持されているソートされたポップアップデータの先頭から順にポップアップデータを1件ずつ読み出す。
【0154】
ステップK3では、終端か否かを判断する。すなわちワークメモリ14に保持されているソートされたポップアップデータから読み出すデータがなくなり、データの終端になったか否かを判断する。終端であれば、終了して呼び出し元に戻り、終端でなければ、ステップK4へ進む。ステップK4では、ジャンルが変わるか最初の1件ならジャンル名を表示する。すなわち、読み出したポップアップデータについて、それがジャンルの変わった1件目あるいは全件の最初の1件目であれば、ポップアップ一覧画面にジャンル名をまず表示する。
【0155】
ステップK5では、指定の表示モードで表示するか否かを判断する。すなわち、再生前、再生後、および再生中のうち入力情報によって指定された表示モードで、設定情報記憶部15dに記憶されているポップアップ表示方法選択データの表示方法選択262がポップアップ一覧の表示を許可しており、かつステップK2で読み出されたポップアップデータの表示モード205がそのポップアップデータのポップアップの表示を許可しているかどうかを判断する。指定の表示モードで表示しない場合、つまりポップアップ表示方法選択データの表示方法選択262またはポップアップデータの表示モード205が表示を許可していない場合、ステップK2に戻り、次のポップアップデータを読み出す。指定の表示モードで表示する場合、つまりポップアップ表示方法選択データの表示方法選択262およびポップアップデータの表示モード205がともに表示を許可している場合、ステップK6へ進む。
【0156】
ステップK6では、検索モードは「既表示分」であるか否かを判断する。すなわち入力情報によって指定された検索モードが「既表示分」であるかどうか判断する。検索モードが「既表示分」でない場合は、全数が表示対象になるのでステップK8へ進む。検索モードが「既表示分」である場合は、ステップK7へ進む。ステップK7では、指定の経過時間には既表示か否かを判断する。すなわち対象のポップアップのポップアップデータの開始時間206が示す開始時間、つまり対象のポップアップの表示を開始する時間をコンテンツ再生開始からの経過時間で表した時間が、入力情報によって指定された経過時間よりも小さいかどうかで、対象のポップアップが既表示のポップアップかどうかを判断する。既表示でなければそのポップアップを表示しないので、ステップK2に戻り、既表示であれば、ステップK8へ進む。ステップK8では、ポップアップの情報を画面上に表示する。すなわち、対象となっているポップアップは一覧に表示すべきポップアップであるので画面に表示する。この場合、ポップアップとして、たとえば表示アイコンを画面上に配列する。
【0157】
図28は、図2に示した受信装置10が処理する再生時ユーザ操作処理フローチャートである。このフローチャートは、図21に示したポップアップの表示および広告主サイト接続処理から呼び出され、コンテンツ再生中にポップアップ一覧を表示するための処理である。図21に示したステップF6またはステップF16が実行されるとステップL1に移る。
【0158】
ステップL1では、キーによる分岐を行う。すなわちユーザがリモコン100で入力したキーによって分岐する。入力されたキーが決定キー103であれば、ステップL2へ進み、入力されたキーがその他のキー、つまり決定キー103以外のキーであれば、終了し、呼び出し元に戻る。ステップL2では、再生の一時停止および画面構成変更を行う。すなわち再生中のコンテンツを一時停止し、必要ならば画面構成の変更を行う。ステップL3では、ポップアップ一覧表示処理を呼び出す。ポップアップ一覧処理を呼び出す際には、一覧表示モードが再生中表示である旨を示す情報を入力情報として呼び出す。ステップL4では、コンテンツの再生を再開して、終了し、呼び出し元に戻る。
【0159】
このように、広告表示装置である受信装置10は、コンテンツの広告情報たとえばポップアップデータを広告提供装置であるサービスサーバ20から取得し、コンテンツを出力する際、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告たとえばポップアップの一覧を予め定める期間に表示し、さらに表示された広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告の詳細情報を情報提供装置である広告主サーバ30から取得し、取得した詳細情報を、出力されるコンテンツと非同期に表示するので、コンテンツに関連する広告たとえばポップアップの一覧を予め定める期間に表示し、表示された一覧の中から選択されたポップアップの詳細情報を表示することができる。したがって、ユーザは、広告の詳細情報を見たいポップアップを、コンテンツに関連するポップアップの一覧の中から選択することができる。
【0160】
本発明の実施形態としては、上記のようにポップアップ一覧が表示された後、一覧の中から1つの表示アイコンが選択されると、関連Webページの受信と表示を行うのではなく、選択されたポップアップが表示される部分のコンテンツ再生を行う。関連Webページの表示を行うか、コンテンツの再生を行うかは、表示アイコンを選択する際の操作内容を変更するように構成すればよい。図26に示したフローチャートでは、関連Webページの表示を行う場合、リモコンキーのカーソルキーで表示アイコンを選び、決定キーで決定している(第1操作)が、コンテンツの再生を行う場合は、リモコンキーのカーソルキーで表示アイコンを選び、設定キーを押したり、決定キーを長押しするなど関連Webページの表示を行うときの操作とは異なる操作を行う(第2操作)。
【0161】
図29は、図2に示した受信装置10が処理するコンテンツ部分再生処理フローチャートである。
【0162】
ステップM1で、第2操作によって、ポップアップ一覧から1つの表示アイコンが選択されると、ステップM2では、選択された表示アイコンに対応するポップアップIDをキーとして、図4に示したポップアップデータを検索し、コンテンツIDと開始時間とを取得する。ステップM3では、取得したコンテンツIDに対応するコンテンツを、取得した開始時間から再生するように、サービスサーバ20に対して指示を行う。こうすることで、選択したポップアップが表示されている間のコンテンツが再生され、広告の対象となる商品またはサービスなどがコンテンツにおいて使用または利用されているシーンなどを確認することができる。
【0163】
また、本発明の他の実施形態としては、各ポップアップに対応した関連Webページに、コンテンツの再生用リンクを埋め込んでおき、このリンクが選択されたとき(クリックされたとき)に、関連Webページに対応するポップアップが表示されている間のコンテンツを再生する。
【0164】
図30は、関連Webページのリンクからコンテンツの部分再生を行うリンク再生処理フローチャートである。
【0165】
図31は、再生用リンクが埋め込まれた関連Webページ70の例を示す図であり、図32は、図31に示した関連Webページ70のhtmlソースを示す図である。
【0166】
関連Webページ70は、電子メールソフトの広告ページであり、再生用リンク71がWebページ上に表示される。この再生用リンク71がクリックされると、htmlソースの記述に従ってコンテンツの部分再生が行われる。
【0167】
リンクについては、Aタグの属性HERFによってリンク先のURLとしてpopupctl
://popupid/contentsid/cmd?playを記述する。ここで、popupctlは、リンク再生を行う場合のプロトコルを示しており、popupid、contentsidは、ポップアップIDおよびコンテンツIDを示しており、cmd?playは再生を指示するコマンドを示している。
【0168】
図31に示すように、この例では、popupid=20000001、contentsid=100001であり、このURLの情報をリンクする文字は、「映画”I've Got Mail”中の広告を見る」であり、関連Webページ70に表示される。
【0169】
ステップN1では、ユーザによって、「映画“I've Got Mail”中の広告を見る」の文字がクリックされ、プロトコルとしてpopupctlが指示されると、コンテンツ再生準備を行う。ステップN2では、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、コンテンツIDと開始時間を取得する。
【0170】
ステップN3では、取得したコンテンツIDに対応するコンテンツを、取得した開始時間から再生するように、サービスサーバ20に対して指示を行う。こうすることで、関連Webページを閲覧しているときに、所定のリンクを選択すると、選択したリンクに対応するポップアップが表示されている間のコンテンツが再生され、広告の対象となる商品またはサービスなどがコンテンツにおいて使用または利用されているシーンなどを確認することができる。
【0171】
さらに、本発明の他の実施形態としては、コンテンツのリンク再生を実行した場合、当該コンテンツを購入済みでなければ、購入を促すような処理を行う。
【0172】
図33は、コンテンツ購入の促進を行う購入促進処理フローチャートである。
ステップP1では、ユーザによって、関連Webページのリンクがクリックされ、プロトコルとしてpopupctlが指示されると、コンテンツ再生準備を行う。ステップP2では、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、コンテンツIDと開始時間を取得する。
【0173】
ステップP3では、取得したコンテンツIDに対応するコンテンツを、取得した開始時間から再生するように、サービスサーバ20に対して指示を行う。
【0174】
ステップP4では、ユーザが当該コンテンツを購入済みであるかどうかを判断する。サービスサーバ20には、図34のデータ構造図に示すような「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルがユーザごとに記憶されており、受信装置10はステップP4の判断など必要に応じてこれを参照することができる。「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルは、コンテンツID271、購入済272、ポップアップID273および参照済274の各データ項目を含む。なお、参照済274の項目については後述する。リンク再生したコンテンツのコンテンツIDに基づいて購入済272の項目内用を参照し、「済」が記載されていれば、そのユーザは当該コンテンツIDを購入済みであることがわかる。ユーザがコンテンツを購入済みであればリンク再生処理を終了する。ユーザがコンテンツを購入済みでなければ、ステップP5に進み、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、継続時間を取得する。ステップP6では、開始時間に継続時間を加えた時間でコンテンツの再生を停止する。ステップP7では、コンテンツの購入画面に遷移するかどうかを判断する。たとえば、コンテンツの再生停止後に、ダイアログを表示し、ユーザの入力により遷移するかどうかを判断することができる。遷移する場合は、ステップP8に進み、遷移しない場合は処理を終了する。ステップP8では、ポップアップデータのジャンプ先URL214で指示されたWebページを表示し、コンテンツの購入を促進する。
【0175】
さらに、本発明の他の実施形態としては、関連Webページからポップアップに関連する特定のリンクが選択された場合、選択の履歴を記憶しておき、履歴に応じてコンテンツの部分再生を連続して行う。
【0176】
図35は、リンクの選択履歴を登録するための履歴登録処理フローチャートである。
図36は、広告参照リンクが埋め込まれた関連Webページ80の例を示す図であり、図37は、図36に示した関連Webページ80のhtmlソースを示す図である。
【0177】
関連Webページ80は、電子メールソフトの広告ページであり、広告参照リンク81がWebページ上に表示される。この広告参照リンク81がクリックされると、htmlソースの記述に従って広告の参照履歴が登録される。
【0178】
リンクについては、Aタグの属性HERFによってリンク先のURLとしてpopupctl
://popupid/contentsid/cmd?watchを記述する。ここで、popupctlは、履歴登録を行う場合のプロトコルを示しており、popupid、contentsidは、ポップアップIDおよびコンテンツIDを示しており、cmd?watchは履歴の登録を指示するコマンドを示している。
【0179】
図37に示すように、この例では、popupid=20000001、contentsid=100001であり、このURLの情報をリンクする文字は、「広告参照済の場合はここを押してください」であり、関連Webページ80に表示される。
【0180】
ステップQ1では、ユーザによって、関連Webページの「広告参照済の場合はここを押してください」の文字がクリックされ、プロトコルとしてpopupctlが指示されると、広告の参照履歴登録準備を行う。ステップQ2では、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、コンテンツIDと開始時間を取得する。
【0181】
ステップQ3では、サービスサーバ20に記憶されている「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルの該当ポップアップIDの参照済274項目に「済」を記載し、参照履歴を登録する。
【0182】
図38は、参照履歴に応じてコンテンツの部分再生を連続して行う連続再生処理フローチャートである。
【0183】
たとえば、設定キーを押したり、決定キーを長押しするなどの操作を行うことによってコンテンツが選択されると、ステップR1で、選択されたコンテンツのコンテンツIDをキーとして「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルを検索し、該当コンテンツIDに対応付けられたポップアップIDのリストを作成する。
ステップR2では、得られたポップアップIDリストについて繰り返し処理するための初期化を行う。ステップR3では、リストアップされた最後のポップアップIDであるかどうかを判断する。最後のポップアップIDであれば、ステップR6に進み、最後のポップアップIDで無ければステップR4に進む。
【0184】
ステップR4では、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、開始時間と継続時間とを取得する。ステップR5では、取得した開始時間と継続時間とを時間情報としてリストに保存する。
【0185】
ステップR6では、生成したリストのポップアップIDを開始時間でソートし、ステップR7で、ソートされたリストに基づき、再生時間が早いものから順に再生時間から継続時間を引いた時間分だけコンテンツを連続再生する。
【0186】
ステップR8では、コンテンツの購入画面に遷移するかどうかを判断する。たとえば、コンテンツの連続再生停止後に、ダイアログを表示し、ユーザの入力により遷移するかどうかを判断することができる。遷移する場合は、ステップR9に進み、遷移しない場合は処理を終了する。ステップR9では、ポップアップデータのジャンプ先URL214で指示されたWebページを表示し、コンテンツの購入を促進する。
【0187】
さらに、本発明の他の実施形態としては、関連Webページからポップアップに関連する特定のリンクが選択された場合、関連Webページごとに設定されたポイントを集計しておき、集計ポイントに応じてコンテンツの再生を行う。
【0188】
図39は、ポイントを取得するためのポイント取得処理フローチャートである。
関連Webページのポイント取得リンクを関連Webページ上に表示させる。このポイント取得リンクがクリックされると、htmlソースの記述に従ってポイントが取得される。
【0189】
リンクについては、Aタグの属性HERFによってリンク先のURLとしてpopupctl
://popupid/contentsid/cmd?pointを記述する。ここで、popupctlは、ポイント取得を行う場合のプロトコルを示しており、popupid、contentsidは、ポップアップIDおよびコンテンツIDを示しており、cmd?pointはポイントの取得を指示するコマンドを示している。
【0190】
ステップS1では、ユーザによって、関連Webページのリンクがクリックされ、プロトコルとしてpopupctlが指示されると、ポイントの取得準備を行う。ステップS2では、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、コンテンツIDを取得する。
【0191】
ステップS3では、サービスサーバ20に記憶されている「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルの該当コンテンツIDのポップアップIDフィールドにポップアップIDを保存する。
【0192】
図40は、取得したポイントに応じてコンテンツの再生を行う再生処理フローチャートである。
【0193】
たとえば、設定キーを押したり、決定キーを長押しするなどの操作を行うことによってコンテンツが選択されると、ステップT1で、選択されたコンテンツのコンテンツIDをキーとして「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルを検索し、該当コンテンツIDに対応付けられたポップアップIDのリストを作成する。ステップT2では、得られたポップアップIDリストについて繰り返し処理するための初期化を行う。ステップT3では、リストアップされた最後のポップアップIDであるかどうかを判断する。最後のポップアップIDであれば、ステップT6に進み、最後のポップアップIDで無ければステップT4に進む。
【0194】
ステップT4では、ポップアップIDをキーとしてポップアップデータを検索し、ポイントを取得する。
【0195】
図41は、サービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の一例を示す図である。このポップアップデータは、データ項目としてポイント218を追加した以外は、図4に示したポップアップデータと同じである。ステップT4では、ポイント218の項目に記載されているポイントを取得する。
【0196】
ステップT5では、ステップT4で新たに取得したポイントを、これまでに取得したポイントの総計に加え、集計ポイントを参照する。
【0197】
ステップT6では、図42に示すような再生時間対応表を参照し、コンテンツの最初から集計ポイントに応じた時間分を再生する。再生時間対応表は、集計ポイント280と再生時間281とをデータ項目とし、これらが対応付けられている。たとえば、集計ポイントが1〜25の間であれば、再生時間は5分間である。
【0198】
ステップT7では、コンテンツの購入画面に遷移するかどうかを判断する。たとえば、コンテンツの再生停止後に、ダイアログを表示し、ユーザの入力により遷移するかどうかを判断することができる。遷移する場合は、ステップT8に進み、遷移しない場合は処理を終了する。ステップT8では、ポップアップデータのジャンプ先URL214で指示されたWebページを表示し、コンテンツの購入を促進する。
【0199】
本発明の実施のさらに他の形態であるプログラムは、不揮発性メモリ15のプログラム記憶部15aに記憶される受信プログラムおよびポップアップ表示プログラムを含むプログラムであって、受信装置10のCPU12によって実行されるプログラムによって実現される。プログラム記憶部15aに記憶される受信プログラムおよびポップアップ表示プログラムは、それぞれ図7および図9に示したフローチャートを実行するプログラムである。さらに図19、図21、図23、図26、図29、図30、図33、図35、図38、図39および図40に示したフローチャートを実行するプログラムであってもよい。
【0200】
図2に示した受信装置10では、プログラムは不揮発性メモリ15に記憶されているが、このプログラムは、着脱可能な記録媒体に記録しておいて、その記録媒体から不揮発性メモリ15に読込んでもよい。あるいは、記録媒体に記録されているプログラムを汎用のコンピュータにロードして、汎用のコンピュータによって機能させてもよい。
【0201】
このように、コンピュータを上述した広告表示装置である受信装置10の各手段として機能させるためのプログラムとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0202】
【図1】本発明の実施の一形態である広告提供システム1のブロック図である。
【図2】図1に示した受信装置10のブロック図である。
【図3】図2に示した受信装置10のリモコン100の外観図である。
【図4】図1に示したサービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の一例を示す。
【図5】図1に示したサービスサーバ20から配信されるコンテンツ付属データの構造図の一例を示す。
【図6】図1に示したサービスサーバ20で管理されるコンテンツ管理データの構造図の一例を示す。
【図7】図2に示した受信装置10が処理するポップアップデータ取得フローチャートである。
【図8】図1に示したサービスサーバ20が処理するポップアップデータ送出フローチャートである。
【図9】図2に示した受信装置10が処理するポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。
【図10】図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが1つの場合のポップアップ表示画面の例を示す。
【図11】図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップが複数の場合のポップアップ表示画面の例を示す。
【図12】図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップ広告一覧画面400の一例を示す。
【図13】ポップアップ表示タイミングの一例を示す。
【図14】図2に示した表示パネル17に表示されるコンテンツリスト画面500の一例を示す。
【図15】図2に示した表示パネル17に表示される購入確認画面510の一例を示す。
【図16】図2に示した表示パネル17に表示される設定画面520の一例を示す。
【図17】図2に示した表示パネル17に表示されるカード情報設定画面530の一例を示す。
【図18】図2に示した表示パネル17に表示されるネットワーク設定画面540の一例を示す。
【図19】図2に示した受信装置10が処理する他のポップアップデータ取得フローチャートである。
【図20】図1に示したサービスサーバ20が処理する他のポップアップデータ送出フローチャートである。
【0203】
【図21】図2に示した受信装置10が処理する他のポップアップの表示および広告主サイト接続フローチャートである。
【図22】図2に示した表示パネル17に表示されるポップアップ表示方法選択画面600の一例を示す。
【図23】図2に示した設定情報記憶部15dに記憶されるポップアップ表示方法選択データの構造図の一例を示す。
【図24】図2に示した受信装置10が処理する再生開始前処理フローチャートである。
【図25】図2に示した受信装置10が処理する再生終了後処理フローチャートである。
【図26】図2に示した受信装置10が処理するポップアップ一覧処理フローチャートである。
【図27】図2に示した受信装置10が処理するポップアップ一覧表示処理フローチャートである。
【図28】図2に示した受信装置10が処理する再生時ユーザ操作処理フローチャートである。
【図29】図2に示した受信装置10が処理するコンテンツ部分再生処理フローチャートである。
【図30】関連Webページのリンクからコンテンツの部分再生を行うリンク再生処理フローチャートである。
【図31】再生用リンクが埋め込まれた関連Webページ70の例を示す図である。
【図32】図31に示した関連Webページ70のhtmlソースを示す図である。
【図33】コンテンツ購入の促進を行う購入促進処理フローチャートである。
【図34】「コンテンツ-ユーザ状態」テーブルのデータ構造図である。
【図35】リンクの選択履歴を登録するための履歴登録処理フローチャートである。
【図36】広告参照リンクが埋め込まれた関連Webページ80の例を示す図である。
【図37】図36に示した関連Webページ80のhtmlソースを示す図である。
【図38】参照履歴に応じてコンテンツの部分再生を連続して行う連続再生処理フローチャートである。
【図39】ポイントを取得するためのポイント取得処理フローチャートである。
【図40】取得したポイントに応じてコンテンツの再生を行う再生処理フローチャートである。
【0204】
【図41】サービスサーバ20から配信されるポップアップデータの構造図の一例を示す図である。
【図42】ポイントと再生時間との対応を示す再生時間対応表を示す図である。
【符号の説明】
【0205】
1 広告提供システム
10 受信装置
11 ネットワークインタフェース
12 CPU
13 ビデオインタフェース
14 ワークメモリ
15 不揮発性メモリ
16 リモコン受信部
17 表示パネル
20 サービスサーバ
30 広告主サーバ
40 与信サーバ
50 インターネット
100 リモコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツに応じた広告を表す広告情報をネットワークを通じて送信する広告提供装置と、
広告の詳細情報をネットワークを通じて送信する情報提供装置と、
コンテンツの広告情報をネットワークを通じて広告提供装置から取得し、コンテンツを出力する際、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に表示する広告表示装置とを含み、
広告表示装置は、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に表示し、表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする広告提供システム。
【請求項2】
コンテンツを識別するためのコンテンツID情報を含む要求情報をネットワークを通じて送信する送信手段と、
送信手段によって送信された要求情報に応答して返信されるポップアップを表すポップアップ情報であって、ポップアップの詳細情報を要求するリンク先を表すリンク先情報を含むポップアップ情報を受信する受信手段と、
受信手段によって受信したポップアップ情報を記憶する記憶手段と、
コンテンツを出力するコンテンツ出力手段と、
コンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツの予め定める出力時点に、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップを表示し、記憶手段に記憶されたポップアップ情報が示すポップアップの一覧を予め定める期間に表示する表示手段と、
表示手段によって表示されたポップアップ一覧の中からポップアップを選択する選択手段とを含み、
選択手段によってポップアップが選択されると、表示手段は、選択されたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、選択されたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする広告表示装置。
【請求項3】
コンテンツの予め定める出力時点に表示されたポップアップを指定する指定手段とを含み、
送信手段は、ポップアップが指定手段によって指定されると、指定されたポップアップの詳細情報を要求する詳細要求情報を、指定されたポップアップのポップアップ情報に含まれるリンク先情報が示すリンク先にネットワークを通じて送信し、
受信手段は、送信手段によって送信された詳細要求情報に応答して返信される詳細情報を受信し、
表示手段は、受信手段によって受信された詳細情報をコンテンツ出力手段によって出力されるコンテンツと非同期に表示することを特徴とする請求項2記載の広告表示装置。
【請求項4】
前記詳細情報は、コンテンツIDおよびポップアップを識別するためのポップアップIDと、コンテンツIDおよびポップアップIDに関連付けられたリンク情報とを含み、
表示手段が表示するリンク情報を指定するリンク指定手段を含み、
リンク指定手段によってリンク情報が指定されると、表示手段は、指定されたリンク情報に関連付けられたポップアップIDに応じたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、当該ポップアップIDに応じたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする請求項3記載の広告表示装置。
【請求項5】
リンク指定手段によって指定されたリンク情報の履歴として、指定されたリンク情報に関連付けられたポップアップIDを含むリストを記憶する履歴記憶手段と、
リストを指定するリスト指定手段とを有し、
リスト指定手段によってリストが指定されると、表示手段は、指定されたリストに含まれるポップアップIDに応じたポップアップを表示し、コンテンツ出力手段は、当該ポップアップIDに応じたポップアップが表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする請求項4記載の広告表示装置。
【請求項6】
コンテンツに応じた広告を表す広告情報を送信する広告提供装置からネットワークを通じて、コンテンツの広告情報を取得し、コンテンツを広告表示装置に出力する際、取得した広告情報が示す広告を、出力されるコンテンツの予め定める出力時点に広告表示装置に表示するとともに、広告提供装置から取得した広告情報が示す広告の一覧を予め定める期間に広告表示装置に表示し、
さらに、表示した広告の一覧の中から広告が選択されると、選択された広告を表示するとともに、選択された広告が表示される出力時点からコンテンツを出力することを特徴とする広告提供方法。
【請求項7】
コンピュータを請求項2に記載の広告表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate


【公開番号】特開2008−40622(P2008−40622A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−211511(P2006−211511)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】