説明

広帯域無線通信システムにおける拡張リアルタイムポーリングサービスの再開要請装置及び方法

【課題】広帯域無線通信システムにおける基地局の動作方法を提供する。【解決手段】CQI(Channel Quality Indicator)チャネルを介して受信されたコードワードを検出する過程と、端末からのertPS(extended real−time Polling Service)コネクションの再開を要請するためのCQICH(CQI CHannel)コードワードの受信時に、端末の保有した少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を端末に割り当てる過程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広帯域無線通信システムに関し、特に、広帯域無線通信システムにおける拡張リアルタイムポーリングサービス(ertPS:extended real−time Polling Service)を再開(resumption)要請するための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて使用可能な無線資源は、制約されている。したがって、制限された無線資源を効率的に使用するための適切なスケジューリング(scheduling)方案が求められる。理想的なスケジューリングの条件は、不必要に割り当てられた資源を速かに回収して必要なサービスのために再度割り当てること、無線資源を介して交換される情報の量を減らすこと、剰余資源を他の用途として使用できるようにすることである。
【0003】
無線通信システムは、サービスの品質(QoS:Quality of Service)を保障するために、サービスの特性及び種類によってスケジューリング方式を定義する。例えば、スケジューリング方式には、自発的グラントサービス(Unsolcited Grant Service、以下、「UGS」とする)、リアルタイムポーリングサービス(real−time Polling Service、以下、「rtPS」とする)、拡張されたリアルタイムポーリングサービス(extended real−time Polling Service、以下、「ertPS」とする)などがある。
【0004】
ertPSは、アップリンク(uplink)資源割り当て方式の一つであり、以下のような特性を有する。ertPSの適用を受けるコネクションは、端末の要請により資源を持続的に割り当てられ、要求される資源量が変化しない限り、端末は、別途のポーリング(polling)無しで割り当てられた資源を介してトラフィック(traffic)を送信する。換言すれば、端末は、ertPSコネクションに対して別途のポーリングなしに持続的に同じ資源を割り当てられる。したがって、データレート(rate)の減少又は増加が必要な場合、端末は、必要な資源の減少又は増加を知らせるための制御情報を基地局に送信する。
【0005】
必要な資源の増加又は減少と共に、端末は、アップリンク資源割り当ての一時中止を要求することができる。例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)の場合、オン区間(talk−spurt peride)とオフ区間(silence period)が存在し、オフ区間の間には送信データが存在しない。このように、送信データが存在しない区間で、端末は、ertPSコネクションに対する資源割り当ての一時中止を要求する。
【0006】
資源割り当てが一時中止されたertPSコネクションを再開するための方法は、以下のとおりである。第1の方法では、端末は、必要な資源量の情報を含む帯域幅要求ヘッダ(Bandwidth Request Header)を送信する。第2の方法では、端末は、CQI(Channel Quality Indicator)チャネルを介して、ertPSコネクションの再開要請を表すCQICHコードワード(codeword)を送信する。これにより、ertPSコネクションの再開要請のためのCQICHコードワードを受信した基地局は、端末のertPSコネクションの「Max Sustainable Traffic Rate」によってアップリンク資源を割り当てる。一般に、上述した第2の方法を使用する場合、第1の方法を使用する場合に比べて、発生するオーバーヘッド(overhead)が小さいため、第2の方法が主に使用される。CQIチャネルは、端末のチャネル情報フィードバック(feedback)を目的とするチャネルであるが、ertPSコネクションの再開要請などのような特殊な目的のためのCQICHコードワードを送信するために使用されることもある。このとき、特殊な目的を有するCQICHコードワードは、システムの設定によって決定される。
【0007】
万一、ertPSコネクションの再開要請のためのCQICHコードワードが1個のみである場合、複数のertPSコネクションを有する端末は、ertPSコネクションの再開要請の際、CQICHコードワードを利用した方法を使用することが困難である。それは、ertPSコネクションの再開要請のためのCQICHコードワードを受信した基地局が、複数のertPSコネクションのうちのどのコネクションに対する再開要請であるかを確認することができないためである。そのため、端末が複数のertPSコネクションを有する場合、ertPSコネクションの再開要請の際、複数のコネクションを区分するための代案が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明の目的は、広帯域無線通信システムにおいてCQICH(Channel Quality Indicator CHannel)コードワードを利用して、再開要請されるertPS(extended real−time Polling Service)コネクションを識別するための装置及び方法を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、広帯域無線通信システムにおいて複数のertPSコネクションの再開を同時に要請するための装置及び方法を提供することにある。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、広帯域無線通信システムにおいてビットマップを利用して再開されるertPSコネクションの目録を伝達するための装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的を達成するための本発明の第1の見地によれば、無線通信システムにおける基地局の動作方法は、CQI(Channel Quality Indicator)チャネルを介して受信されたコードワードを検出する過程と、端末からのertPS(extended real−time Polling Service)コネクションの再開を要請するためのCQICH(CQI CHannel)コードワードの受信時に、前記端末の保有した少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てる過程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
上述した目的を達成するための本発明の第2の見地によれば、無線通信システムにおける端末の動作方法は、中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つを再開しようとする場合、待機中である(pending)ertPSデータの存在を知らせるためのCQICH(Channel Quality Indicator CHannel)コードワードを送信する過程と、前記少なくとも一つのertPSコネクションのCID(Connection IDentifier)を含む少なくとも一つのertPS MAC PDU(Media Access Control Protocol Date Unit)を生成する過程と、前記CQICHコードワード送信によりアップリンク資源が割り当てられると、前記少なくとも一つのertPS MAC PDUを送信する過程と、を含むことを特徴とする。
【0013】
上述した目的を達成するための本発明の第3の見地によれば、無線通信システムにおける基地局装置は、CQIチャネルを介して受信されたコードワードを検出するCQIチャネル復調器と、端末からのertPSコネクションの再開を要請するためのCQICHコードワードの受信時に、前記端末が保有した少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てる制御部と、を備えることを特徴とする。
【0014】
上述した目的を達成するための本発明の第4の見地によれば、無線通信システムにおける端末装置は、中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つを再開しようとする場合、待機中である(pending)ertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを送信する送信機と、前記少なくとも一つのertPSコネクションのCIDを含む少なくとも一つのertPS MAC PDUを出力するデータバッファと、前記CQICHコードワード送信によりアップリンク資源が割り当てられると、前記少なくとも一つのertPS MAC PDUを送信するように制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末及び基地局のertPSコネクションの再開要請手順を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末及び基地局のertPSコネクションの再開要請手順を示す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末及び基地局のertPSコネクションの再開要請手順を示す図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末及び基地局のertPSコネクションの再開要請手順を示す図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末及び基地局のertPSコネクションの再開要請手順を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末のブロック構成を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける基地局のブロック構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明は、広帯域無線通信システムにおけるCQICHコードワードを利用したertPSコネクション(service flow)の再開要請技術について説明する。以下、本発明は、周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、「OFDM」とする)/直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、以下、「OFDMA」とする)方式の無線通信システムを例に挙げて説明し、他の方式の無線通信システムにも同様に適用されることができる。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末110及び基地局120のertPSコネクションの再開要請手順を示している。図1は、ertPSコネクションの再開要請のためのCQICHコードワードが複数存在する場合の実施の形態を示している。
【0018】
図1に示すように、端末110及び基地局120は、一時中止された複数のertPSコネクションを有した状態である(ステップ101)。
【0019】
その後、端末110は、中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つのコネクションに対する再開が必要であるか否かを確認する(ステップ103)。例えば、VoIP(Voice over Internet Protocol)サービスを利用する場合、端末110は、オフ区間(silence period)からオン区間(talk−spurt peride)に遷移されているか否かを確認する。
【0020】
少なくとも一つのertPSコネクションの再開が必要であることを認知した端末110は、再開される少なくとも一つのコネクションに対応するCQICHコードワードを確認する(ステップ105)。例えば、CQICHコードワードは、サービスフロー識別子(Service Flow IDentifier、以下、「SFID」とする)とマッピングされるか、又は接続識別子(Connection IDentifier、以下、「CID」とする)とマッピングされる。例えば、CQICHコードワードとSFIDとが昇順(ascending)にマッピングされた場合、3個のertPSコネクションのSFIDが1、3、7であると、SFID 1は、第1番目のCQICHコードワードと、SFID 3は、第2番目のCQICHコードワードと、SFID 7は、第3番目のCQICHコードワードとマッピングされる。これとは異なり、マッピング順序に対する本発明の他の実施の形態によって、降順(decending)マッピングも可能である。
【0021】
上述したマッピング関係によって、少なくとも一つのCQICHコードワードを確認した端末110は、確認された少なくとも一つのCQICHコードワードをCQIチャネルを介して基地局120に送信する(ステップ107)。このとき、複数のCQICHコードワードが送信される場合、端末110は、複数のCQICHコードワードを順次送信する。又は複数のCQICHコードワードの送信に対する本発明の他の実施の形態によって、端末110は、複数のCQICHコードワードを同時に送信する。
【0022】
少なくとも一つのCQICHコードワードを受信した基地局120は、受信された少なくとも一つのCQICHコードワードに対応するertPSコネクションを確認する(ステップ109)。例えば、基地局120は、ertPSコネクション及びCQICHコードワード間のマッピング関係を格納するテーブルを介して、受信された少なくとも一つのCQICHコードワードに対応するertPSコネクションを確認する。
【0023】
少なくとも一つのCQICHコードワードに対応するertPSコネクションを確認した基地局120は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対して持続的にアップリンク資源を割り当てる(ステップ111)。すなわち、基地局120は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対してスケジューリングを再開する。ここで、少なくとも一つのertPSコネクションに割り当てられるアップリンク資源量は、各ertPSコネクションの最大保障送信率(Max.Sustainable Traffic Rate)に従う。
【0024】
その後、基地局120は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末110に送信する(ステップ113)。
【0025】
資源割り当てメッセージを受信した端末110は、自身に割り当てられたアップリンク資源を確認した後、確認されたアップリンク資源を介して再開された少なくとも一つのertPSコネクションのアップリンクトラフィックを送信する(ステップ115)。
【0026】
図2は、本発明の第2の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末210及び基地局220のertPSコネクションの再開要請手順を示している。
【0027】
図2に示すように、端末210及び基地局220は、一時中止された複数のertPSコネクションを有した状態である(ステップ201)。
【0028】
その後、端末210は、中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つに対して再開が必要であるか否かを確認する(ステップ203)。例えば、VoIPサービスのためのertPSコネクションの場合、端末210は、オフ区間からオン区間へ遷移されているか否かを確認する。
【0029】
少なくとも一つのertPSコネクションの再開が必要であることを認知した端末210は、ertPSコネクションの再開要請のための、すなわち、待機中である(pending)ertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを基地局220に送信する(ステップ205)。ertPSコネクションの再開要請のためのCQICHコードワードは、システムの設定によって決定され、CQIチャネルを介して送信される。
【0030】
CQICHコードワードを受信した基地局220は、端末210のすべてのertPSコネクションの各々の最大保障送信率(Max.Sustainable Traffic Rate)のうち、最大値に応じて端末210にアップリンク資源を割り当てる(ステップ207)。CQICHコードワードは、どのertPSコネクションに対する再開要請であるかを表さない。したがって、端末210がどのertPSコネクションのMAC(Media Access Control)PDU(Protocol Data Unit)でも送信できるように、基地局220は、最大値に応じてアップリンク資源を割り当てる。但し、CQICHコードワードによる資源割り当てに対する本発明の他の実施の形態によって、基地局220は、端末210のすべてのertPSコネクションのうち、一時中止されたertPSコネクションの各々の最大保障送信率のうちの最大値に応じて端末210にアップリンク資源を割り当てることができる。
【0031】
その後、基地局220は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末210に送信する(ステップ209)。
【0032】
資源割り当てメッセージを受信した端末210は、自身に割り当てられたアップリンク資源を確認した後、確認されたアップリンク資源を介して再開される少なくとも一つのertPSコネクションのMAC PDUを基地局220に送信する(ステップ211)。すなわち、端末210は、一つのertPSコネクションのMAC PDUのみを送信でき、割り当てられたアップリンク資源の量が許容する範囲内で複数のertPSコネクションのMAC PDUを送信することもできる。
【0033】
少なくとも一つのertPSコネクションのMAC PDUを受信した基地局220は、受信されたMAC PDUに対応するertPSコネクションを確認する(ステップ213)。言い換えれば、基地局220は、受信されたMAC PDUに含まれたCIDを確認することによって、MAC PDUに対応するertPSコネクションを確認する。但し、確認されたCIDがertPSコネクションのCIDではない場合、基地局220は、ertPSコネクションの再開要請が取り消されたと認知する。
【0034】
受信されたMAC PDUに対応するertPSコネクションを確認した後、基地局220は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対して持続的にアップリンク資源を割り当てる(ステップ215)。すなわち、基地局220は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対してスケジューリングを再開する。ここで、少なくとも一つのertPSコネクションに割り当てられるアップリンク資源量は、各ertPSコネクションの最大保障送信率に従う。
【0035】
その後、基地局220は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末210に送信する(ステップ217)。
【0036】
資源割り当てメッセージを受信した端末210は、自身に割り当てられたアップリンク資源を確認した後、確認されたアップリンク資源を介して再開されたertPSコネクションのアップリンクトラフィックを送信する(ステップ219)。
【0037】
図3は、本発明の第3の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末310及び基地局320のertPSコネクションの再開要請手順を示している。
【0038】
図3に示すように、端末310及び基地局320は、一時中止された複数のertPSコネクションを有した状態である(ステップ301)。
【0039】
その後、端末310は、複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つのertPSコネクションに対する再開が必要であるか否かを確認する(ステップ303)。例えば、VoIPサービスのためのertPSコネクションの場合、端末310は、オフ区間からオン区間へ遷移されているか否かを確認する。
【0040】
少なくとも一つのertPSコネクションの再開が必要であることを認知した端末310は、ertPSコネクションの再開要請のための、すなわち、待機中であるertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを基地局320に送信する(ステップ305)。CQICHコードワードは、システムの設定によって決定され、CQIチャネルを介して送信される。
【0041】
CQICHコードワードを受信した基地局320は、端末310のすべてのertPSコネクションの各々の最大保障送信率のうち、最大値に応じて端末310にアップリンク資源を割り当てる(ステップ307)。CQICHコードワードは、どのertPSコネクションに対する再開要請であるかを表す情報を含まない。したがって、端末310がどのertPSコネクションのMAC PDUでも送信できるように、基地局320は、最大値に応じてアップリンク資源を割り当てる。但し、CQICHコードワードによる資源割り当てに対する本発明の他の実施の形態によって、基地局320は、端末320のすべてのertPSコネクションのうち、一時中止されたertPSコネクションの各々の最大保障送信率のうち、最大値に応じて端末310にアップリンク資源を割り当てることができる。
【0042】
アップリンク資源を割り当てた基地局320は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末310に送信する(ステップ309)。
【0043】
その後、端末310は、再開しようとする少なくとも一つのertPSコネクションの各々に対するBRH(Bandwidth Request Header)を生成する(ステップ311)。ここで、BRHは、ヘッダタイプ、要請帯域量、CIDなどを含んで構成される。すなわち、端末310は、再開される少なくとも一つのertPSコネクションの各々のCIDを含む少なくとも一つのBRHを生成する。
【0044】
少なくとも一つのBRHを生成した後、端末310は、少なくとも一つのBRHを基地局320に送信する(ステップ313)。
【0045】
少なくとも一つのBRHを受信した基地局320は、受信された少なくとも一つのBRHに対応するertPSコネクションを確認する(ステップ315)。言い換えれば、基地局320は、受信された少なくとも一つのBRHの各々に含まれたCIDを確認することによって、少なくとも一つのBRHに対応する少なくとも一つのertPSコネクションを確認する。但し、確認されたCIDがertPSコネクションのCIDではない場合、基地局320は、ertPSコネクションの再開要請が取り消されたと認知する。
【0046】
受信された少なくとも一つのBRHに対応するertPSコネクションを確認した後、基地局320は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対して持続的にアップリンク資源を割り当てる(ステップ317)。すなわち、基地局320は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対してスケジューリングを再開する。ここで、少なくとも一つのertPSコネクションに割り当てられるアップリンク資源量は、各ertPSコネクションの最大保障送信率に従う。
【0047】
その後、基地局320は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末310に送信する(ステップ319)。
【0048】
資源割り当てメッセージを受信した端末310は、自身に割り当てられたアップリンク資源を確認した後、確認されたアップリンク資源を介して再開された少なくとも一つのertPSコネクションのアップリンクトラフィックを送信する(ステップ321)。
【0049】
図4は、本発明の第4の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末410及び基地局420のertPSコネクションの再開要請手順を示している。
【0050】
図4に示すように、端末410及び基地局420は、一時中止された複数のertPSコネクションを有した状態である(ステップ401)。
【0051】
その後、端末410は、中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つのコネクションに対する再開が必要であるか否かを確認する(ステップ403)。例えば、VoIPサービスのためのertPSコネクションの場合、端末410は、オフ区間からオン区間へ遷移されているか否かを確認する。
【0052】
少なくとも一つのertPSコネクションの再開が必要であることを認知した端末410は、ertPSコネクションの再開要請のための、すなわち、待機中であるertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを基地局420に送信する(ステップ405)。CQICHコードワードは、システムの設定によって決定され、CQIチャネルを介して送信される。
【0053】
CQICHコードワードを受信した基地局420は、端末410のすべてのertPSコネクションの各々の最大保障送信率のうち、最大値に応じて端末410にアップリンク資源を割り当てる(ステップ407)。CQICHコードワードは、どのertPSコネクションに対する再開要請であるかを表す情報を含まない。したがって、端末410がどのertPSコネクションのMAC PDUでも送信できるように、基地局420は、最大値に応じてアップリンク資源を割り当てる。但し、CQICHコードワードによる資源割り当てに対する本発明の他の実施の形態によって、基地局420は、端末410のすべてのertPSコネクションのうち、一時中止されるertPSコネクションの各々の最大保障送信率(Max.Sustainable Traffic Rate)のうちの最大値に応じて端末410にアップリンク資源を割り当てることができる。
【0054】
アップリンク資源を割り当てた基地局420は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末410に送信する(ステップ409)。
【0055】
その後、端末410は、再開される少なくとも一つのertPSコネクションの目録を表すビットマップを生成する(ステップ411)。例えば、端末410の最大保有可能ertPSコネクションの個数が8の場合、ビットマップは、下記の表1のように定義される。
【0056】
【表1】


万一、端末410の最大保有可能ertPSコネクションの個数がNである場合、ビットマップの大きさは、少なくともNビットとなる。
【0057】
ビットマップの各ビットは、端末410の保有したertPSコネクションのSFIDと一対一にマッピングされる。例えば、ビットマップの各ビットとSFIDとが昇順にマッピングされた場合、3個のertPSコネクションのSFIDが1、3、7であると、SFID 1は、ビットマップのMSB(Most Significant bit)と、SFID 3は、ビットマップの第2番目のビットと、SFID 7は、ビットマップの第3番目のビットとマッピングされる。又は、ビットマップの各ビットは、端末410が保有したertPSコネクションのCIDと一対一にマッピングされる。例えば、3個のertPSコネクションのCIDが100、200、300であると、CID 100は、ビットマップのMSBと、CID 200は、ビットマップの第2番目のビットと、CID 300は、ビットマップの第3番目のビットとマッピングされる。しかしながら、マッピング順序に対する本発明の他の実施の形態によって、降順のマッピングも可能である。換言すれば、ビットマップを構成するビットの各々は、各ertPSコネクションの再開の有無を表し、ビットは、SFIDの昇順又は降順に整列される。
【0058】
ビットマップを生成した端末410は、ビットマップを含むMAC PDUを基地局420に送信する(ステップ413)。ここで、ビットマップは、拡張サブヘッダ(extended subheader)に含まれ、拡張サブヘッダは、MAC PDUに含まれる。このとき、MAC PDUのMACヘッダは、再開される少なくとも一つのertPSコネクションのうちの何れか一つのCIDを含む。
【0059】
ビットマップを含むMAC PDUを受信した基地局420は、受信されたMAC PDUに対応するertPSコネクションを確認する(ステップ415)。言い換えれば、基地局420は、受信されたMAC PDUのMACヘッダに含まれたCIDを確認することによって、MAC PDUに対応するertPSコネクションを確認する。
【0060】
次に、基地局420は、MAC PDUに含まれたビットマップを解析することによって、再開される少なくとも一つのertPSコネクションを確認する(ステップ417)。ここで、ビットマップは、MAC PDUに含まれた拡張サブヘッダ内に存在する。すなわち、基地局420は、MAC PDUに拡張サブヘッダが存在することを認識し、拡張サブヘッダ内のビットマップを介して、再開される少なくとも一つのertPSコネクションを確認する。
【0061】
MACヘッダ及びビットマップを介して再開される少なくとも一つのertPSコネクションを確認した後、基地局420は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対して持続的にアップリンク資源を割り当てる(ステップ419)。すなわち、基地局420は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対してスケジューリングを再開する。ここで、少なくとも一つのertPSコネクションに割り当てられるアップリンク資源量は、各ertPSコネクションの最大保障送信率に従う。
【0062】
その後、基地局420は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末410に送信する(ステップ421)。
【0063】
資源割り当てメッセージを受信した端末410は、自身に割り当てられたアップリンク資源を確認した後、確認されたアップリンク資源を介して再開された少なくとも一つのertPSコネクションのアップリンクトラフィックを送信する(ステップ423)。
【0064】
図4を参照して説明した実施の形態は、ビットマップを利用した本発明の第4の実施の形態によるertPSコネクションの再開要請の過程である。万一、再開されるertPSコネクションが1個である場合、端末410は、ビットマップを生成せずに、本発明の第2の実施の形態によって動作できる。すなわち、端末410は、再開されるertPSコネクションの個数に応じて本発明の第2の実施の形態又は本発明の第4の実施の形態を選択的に行うことができる。この場合、端末410により送信されるMAC PDUは、ビットマップを含んでいないときもあるので、基地局420は、ビットマップを含んでいるか否かを確認しなければならない。
【0065】
図5は、本発明の第5の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末及び基地局のertPSコネクションの再開要請手順を示している。
【0066】
図5に示すように、端末510及び基地局520は、一時中止された複数のertPSコネクションを有した状態である(ステップ501)。
【0067】
その後、端末510は、中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つのコネクションに対する再開が必要であるか否かを確認する(ステップ503)。例えば、VoIPサービスのためのertPSコネクションの場合、端末510は、オフ区間からオン区間へ遷移されているか否かを確認する。
【0068】
少なくとも一つのertPSコネクションの再開が必要であることを認知した端末510は、ertPSコネクションの再開要請のための、すなわち、待機中である(pending)ertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを基地局520に送信する(ステップ505)。CQICHコードワードは、システムの設定によって決定され、CQIチャネルを介して送信される。
【0069】
CQICHコードワードを受信した基地局520は、端末520のすべてのertPSコネクションの各々の最大保障送信率のうちの最大値に応じて端末510にアップリンク資源を割り当てる(ステップ507)。CQICHコードワードは、どのertPSコネクションに対する再開要請であるかを表す情報を含まない。したがって、端末510がどのertPSコネクションのMAC PDUでも送信できるように、基地局520は、最大値に応じてアップリンク資源を割り当てる。但し、CQICHコードワードによる資源割り当てに対する本発明の他の実施の形態によって、基地局520は、端末520のすべてのertPSコネクションのうち、一時中止されるertPSコネクションの各々の最大保障送信率のうち、最大値に応じて端末510にアップリンク資源を割り当てることができる。
【0070】
アップリンク資源を割り当てた基地局520は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末510に送信する(ステップ509)。
【0071】
その後、端末510は、再開される少なくとも一つのertPSコネクションの目録を表すビットマップを生成する(ステップ511)。万一、端末510の最大保有可能ertPSコネクションの個数がNである場合、ビットマップの大きさは、少なくともNビットとなる。
【0072】
ビットマップの各ビットは、端末510の保有したertPSコネクションのSFIDと一対一にマッピングされる。例えば、ビットマップの各ビットとSFIDとが昇順にマッピングされた場合、3個のertPSコネクションのSFIDが1、3、7であれば、SFID 1は、ビットマップのMSB(Most Significant bit)と、SFID 3は、ビットマップの第2番目のビットと、SFID 7は、ビットマップの第3番目のビットとマッピングされる。又は、ビットマップの各ビットは、端末410の保有したertPSコネクションのCIDと一対一にマッピングされる。例えば、3個のertPSコネクションのCIDが100、200、300であると、CID 100は、ビットマップのMSBと、CID 200は、ビットマップの第2番目のビットと、CID 300は、ビットマップの第3番目のビットとマッピングされる。しかしながら、マッピング順序に対する本発明の他の実施の形態によって、降順マッピングも可能である。換言すれば、ビットマップを構成するビットの各々は、各ertPSコネクションの再開の有無を表し、ビットは、SFIDの昇順又は降順に整列される。
【0073】
ビットマップを生成した端末510は、ビットマップを含むBRHを基地局520に送信する(ステップ513)。ここで、BRHの構造は、下記の表2のとおりである。
【0074】
【表2】


表2のようなBRHにおいて、ビットマップは、「Header Content」フィールドに含まれる。
【0075】
ビットマップを含むBRHを受信した基地局520は、ビットマップを解析することによって、再開される少なくとも一つのertPSコネクションを確認する(ステップ515)。
【0076】
MACヘッダ及びビットマップを介して再開される少なくとも一つのertPSコネクションを確認した後、基地局520は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対して持続的にアップリンク資源を割り当てる(ステップ517)。すなわち、基地局520は、確認された少なくとも一つのertPSコネクションに対してスケジューリングを再開する。ここで、少なくとも一つのertPSコネクションに割り当てられるアップリンク資源量は、各ertPSコネクションの最大保障送信率に従う。
【0077】
その後、基地局520は、資源割り当て情報を含む資源割り当てメッセージを端末510に送信する(ステップ519)。
【0078】
資源割り当てメッセージを受信した端末510は、自身に割り当てられたアップリンク資源を確認した後、確認されたアップリンク資源を介して再開された少なくとも一つのertPSコネクションのアップリンクトラフィックを送信する(ステップ521)。
【0079】
図6は、本発明の実施の形態による広帯域無線通信システムにおける端末の構成を示している。
【0080】
図6に示すように、端末は、制御部602、メッセージ生成器604、CQIチャネル生成器606、データバッファ608、メッセージ解析器610、符号器612、シンボル変調器614、副搬送波マッパー616、OFDM変調器618、RF(Radio Frequency)送信機620、RF受信機622、OFDM復調器624、副搬送波デマッパー626、シンボル復調器628、および復号器630を備える。
【0081】
制御部602は、端末の全般的な動作を制御する。メッセージ生成器604は、制御部602の制御下でシグナルリングメッセージ(例:MAC management message)を生成して、符号器612に提供する。データバッファ608は、送信パケット(例:MAC PDU)をコネクション別にバッファリングし、制御部602の制御下でバッファリングされた送信パケットを符号器612に提供する。
【0082】
符号器612は、メッセージ生成器604及びデータバッファ608から提供されるパケットを決まったMCS(Modulation and Coding Scheme)レベルに応じて符号化(coding)する。シンボル変調器614は、符号器612から提供されるデータを決まったMCSレベルに応じて変調(modulation)する。CQIチャネル生成器606は、制御部602の制御下で該当CQICHコードワードを生成する。特に、ertPSコネクションの再開を要請する場合、CQIチャネル生成器606は、ertPSコネクションの再開要請のために指定されたCQICHコードワードを生成する。CQIチャネルは、ダウンリンクチャネル情報及び特殊目的(FBSS、ertPS等)のために使用されることができる。
【0083】
副搬送波マッパー616は、シンボル復調器614及びCQIチャネル生成器605からのデータを副搬送波にマッピングする。OFDM変調器608は、副搬送波にマッピングされたデータをIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算することによって、時間領域サンプルデータに変換し、サンプルデータにCP(Cyclic Prefix)を追加することによって、OFDMシンボルを構成する。RF送信機620は、OFDM変調器618から提供されるOFDMシンボルをアナログ信号に変換し、アナログ信号をRF信号にアップ変換した後、アンテナを介して送信する。
【0084】
RF受信機622は、アンテナを介して受信されたRF信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号をサンプルデータに変換する。OFDM復調器624は、RF受信機622から提供されるサンプルデータをFFT(Fast Fourier Transform)演算することによって、周波数領域のデータに変換する。副搬送波デマッパー626は、周波数領域のデータをMCSレベル(modulation and coding scheme)レベル単位に分類する。
【0085】
シンボル復調器628は、副搬送波デマッパー626から提供されるバーストデータを決まったMCSレベルに応じて復調する。復号器630は、シンボル復調器628から提供されるデータを決まったMCSレベルに応じて復号する。復号器630からのデータのうち、トラフィックのためのパケットは、データバッファ608に提供され、シグナルリングのためのパケットは、メッセージ解析器610に提供される。メッセージ解析器610は、復号器610から提供されるシグナルリングメッセージを解析することによって、メッセージの内容(context)を確認し、内容を制御部602に提供する。
【0086】
図6の構成に基づいて、ertPSコネクションの再開による端末動作を述べる。
【0087】
まず、本発明の第1の実施の形態によれば、制御部602は、現在設定されている少なくとも一つのertPSコネクションに対して、ertPS CQICHコードワードを一対一にマッピングして管理する。任意のertPSコネクションのサービスが再開される場合、制御部602は、サービスが再開されるertPSコネクションのertPS CQICHコードワードを確認し、確認されたコードワードをCQIチャネル生成器606に知らせる。このとき、同時に複数のertPSコネクションがサービスを再開する場合、制御部602は、複数のertPSコネクションに対するコードワードをCQIチャネル生成器606に知らせる。すると、CQIチャネル生成器606は、制御部602を制御して該当CQICHコードワードを生成して副搬送波マッパー616に提供する。副搬送波マッパー616に提供されたCQICHコードワードは、端末が割り当てられたCQIチャネルを介して基地局に送信される。万一、同時に複数のertPSコネクションがサービスを再開する場合、CQIチャネル生成器606は、制御部602の制御下で再開される複数のertPSコネクションに対する複数のCQICHコードワードを順次生成する。すなわち、CQICHコードワードを毎CQIフィードバック周期ごとに基地局に順次送信する。
【0088】
次に、第2の実施の形態によれば、任意のertPSコネクションのサービスが再開される場合、CQICチャネル生成器606は、制御部602の制御下で再開要請のための、すなわち、待機中であるertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを生成する。生成されたCQICHコードワードは、端末に割り当てられたCQIチャネルを介して基地局に送信される。CQICHコードワードを基地局に送信した後、制御部602は、基地局にアップリンク資源が割り当てられているか否かを判断する。アップリンク資源が割り当てられた場合、制御部602は、再開されるertPSコネクションのMAC PDUの送信を指示する。このとき、同時に複数のertPSコネクションがサービスを再開する場合、制御部602は、複数のertPSコネクションのMAC PDUの送信を指示する。すなわち、データバッファ608は、制御部602の制御下で少なくとも一つのertPSコネクションのMAC PDUを物理階層処理部に提供する。以後、ertPS MAC PDUは、物理階層エンコーディングされて、割り当てられたアップリンク資源を介して基地局に送信される。
【0089】
次に、第3の実施の形態によれば、待機中であるertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを送信した後、アップリンク資源が割り当てられた場合、制御部602は、再開されるertPSコネクションに対するBRHの作成を指示する。このとき、同時に複数のertPSコネクションがサービスを再開した場合、制御部602は、複数のertPSコネクションに対するBRHの作成を指示する。すなわち、メッセージ生成器604は、制御部602の制御下で少なくとも一つのBRHを作成して、物理階層処理部に提供する。その後、少なくとも一つのBRHは、物理階層エンコーディングされて、割り当てられたアップリンク資源を介して基地局に送信される。
【0090】
次に、第4の実施の形態によれば、待機中であるertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを送信した後、アップリンク資源が割り当てられた場合、制御部602は、再開されるertPSコネクションのMAC PDU送信を指示する。このとき、同時に複数のertPSコネクションがサービスを再開した場合、制御部602は、再開されるertPSコネクションを指示するための拡張サブヘッダ(extended subhader)の作成を指示する。すると、メッセージ生成器604は、再開されるertPSコネクションを指示するビットマップを含む拡張サブヘッダを生成する。以後、送信ertPS MAC PDUに拡張サブヘッダを含めて、物理階層処理部に提供する。このとき、ertPS MAC PDUのCIDに対応するビットマップの該当位置は、基本的に「1」と設定されうるが、基地局がertPS MAC PDUを介して該当CIDを獲得できるので、他の実施の形態としてertPS MAC PDUのCIDに対応するビットマップの位置は、「0」と設定されることができる。
【0091】
次に、第5の実施の形態によれば、待機中であるertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを送信した後、アップリンク資源が割り当てられた場合、制御部602は、再開されるertPSコネクションのMAC PDU送信を指示する。このとき、同時に複数のertPSコネクションがサービスを再開した場合、制御部602は、再開されるertPSコネクションを指示するためのBRHの作成を指示する。すると、メッセージ生成器604は、再開されるertPSコネクションを指示するビットマップを含むBRHを生成する。その後、送信ertPS MAC PDUに拡張サブヘッダを含めて物理階層処理部に提供する。このとき、ertPS MAC PDUのCIDに対応するビットマップの該当位置は、基本的に「1」と設定されうるが、基地局が該当CIDは、ertPS MAC PDUを介して獲得できるので、他の実施の形態としてertPS MAC PDUのCIDに対応するビットマップの位置は、「0」と設定されることもできる。
【0092】
図7は、本発明の実施の形態による無線通信システムにおける基地局の構成を示している。
【0093】
図7に示すように、基地局は、RF受信機702、OFDM復調器704、副搬送波デマッパー706、シンボル復調器708、復号器710、符号器712、シンボル変調器714、副搬送波マッパー716、OFDM変調器718、RF送信機720、CQIチャネル復調器722、メッセージ解析器724、データバッファ726、メッセージ生成器728及び制御部730を備える。
【0094】
RF受信機702は、アンテナを介して受信されたRF信号をベースバンド信号にダウン変換し、ベースバンド信号をサンプルデータに変換する。OFDM復調器704は、RF受信機702からのベースバンドサンプルデータをFFT(Fast Fourier Transform)演算することによって、周波数領域のデータに変換する。副搬送波デマッパー706は、周波数領域のデータをMCSレベル(modulation and coding scheme)単位に分類して、シンボル復調器708に提供する。また、副搬送波デマッパー706は、周波数領域のデータからCQIチャネルのデータを取り出して、CQIチャネル復調器722に提供する。
【0095】
CQIチャネル復調器722は、副搬送波デマッパー706からのデータを復調して、各CQIチャネルを介して受信されたコードワードを検出し、検出されたコードワードに対応する情報、例えば、CQI情報を制御部730に提供する。シンボル復調器708は、副搬送波デマッパー706からのバーストデータを決まったMCSレベルに応じて復調する。復号器710は、シンボル復調器708からのデータを決まった方式で復号する。復号器710からのデータのうち、トラフィックのためのパケットは、データバッファ726に提供され、シグナルリングのためのパケットは、メッセージ解析器724に提供される。
【0096】
メッセージ解析器724は、復号器710から提供されるシグナルリングメッセージを解析することによって、メッセージの内容を確認し、内容を制御部730に提供する。制御部730は、基地局の全般的な動作を制御し、資源スケジューリングを行うと仮定する。メッセージ生成器728は、制御部730の制御下でシグナルリングメッセージ(例:MAC management message)を生成して符号器712に提供する。データバッファ726は、送信パケット(例:MAC PDU)をコネクション別にバッファリングし、制御部730の制御下でバッファリングされた送信パケットを符号器712に提供する。符号器712は、メッセージ生成器728及びデータバッファ726からのパケットを決まったMCSレベルに応じて符号化する。シンボル変調器714は、符号器712からのデータを決まったMCSレベルに応じて変調する。
【0097】
副搬送波マッパー716は、シンボル復調器714からのデータを副搬送波にマッピングする。OFDM変調器718は、副搬送波マッパー716からのデータをIFFT演算することによって、サンプルデータに変換し、サンプルデータにCPを追加することによって、OFDMシンボルを構成する。RF送信機720は、OFDM変調器718からのOFDMシンボルをアナログ信号に変換し、アナログ信号をRF信号にアップ変換した後、アンテナを介して送信する。
【0098】
図7の構成に基づいて、ertPSコネクションの再開による基地局の動作を述べる。
【0099】
まず、本発明の第1の実施の形態によれば、CQIチャネル復調器722は、各端末から受信されるCQICHコードワードを検出して制御部730に提供する。制御部730は、検出されたCQICHコードワードを検査して、任意の端末からertPSコネクションに対する再開が要請されたか否かを判断する。このとき、再開が要請された場合、制御部730は、検出されたCQICHコードワードが、予め決まった複数のertPSコネクションCQICHコードワードのうち何番目であるかを判断し、その判断によって再開を要請したコネクション(ertPSコネクション)を判別する。制御部730は、判別されたertPSコネクションの最大保障送信率に応じてアップリンク資源を端末に割り当てる。
【0100】
次に、本発明の第2の実施の形態によれば、端末からertPSコネクションの再開を要請するためのCQICHコードワードが受信された場合、制御部730は、現在端末に対して設定されている少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てる。又は、他の実施の形態として、現在サービスが一時中止されたertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てることができる。その後、メッセージ解析器728は、割り当てられたアップリンク資源を介して受信されたertPS MAC PDUを解析して制御部730に提供する。このとき、複数のertPSコネクションに対するMAC PDUが受信された場合、制御部730は、各ertPSコネクションに対して最大保障送信率を基準にアップリンク資源を端末に割り当てる。
【0101】
次に、本発明の第3の実施の形態によれば、端末からertPSコネクションの再開を要請するためのCQICHコードワードが受信された場合、制御部730は、現在端末に対して設定されている少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てる。又は、他の実施の形態として、現在サービスが一時中止されたertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てることができる。以後、メッセージ解析器728は、割り当てられたアップリンク資源を介して受信されたBRHを解析して、制御部730に提供する。このとき、複数のertPSコネクションに対するBRHが受信された場合、制御部730は、各ertPSコネクションに対して要請された帯域幅(又は最大保障送信率)を基準にアップリンク資源を端末に割り当てる。
【0102】
次に、本発明の第4の実施の形態によれば、端末からertPSコネクションの再開を要請するためのCQICHコードワードが受信された場合、制御部730は、現在端末に対して設定されている少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てる。又は他の実施の形態として、現在サービスが一時中止されたertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てることができる。以後、メッセージ解析器728は、割り当てられたアップリンク資源を介して受信されたertPS MAC PDUを解析して、制御部730に提供する。このとき、ertPS MAC PDUが拡張サブヘッダを含む場合、メッセージ解析器728は、拡張サブヘッダから再開されるertPSコネクションを指示するビットマップを取り出して、制御部730に提供する。このように、拡張サブヘッダの含まれたertPS MAC PDUが受信された場合、制御部730は、ビットマップに基づいて再開されるertPSコネクションを判別し、各ertPSコネクションに対して最大保障送信率を基準にアップリンク資源を端末に割り当てる。
【0103】
次に、本発明の第5の実施の形態によれば、端末からertPSコネクションの再開を要請するためのCQICHコードワードが受信された場合、制御部730は、現在端末に対して設定されている少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てる。又は、他の実施の形態として、現在サービスが一時中止されたertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率を基準にアップリンク資源を割り当てることができる。以後、メッセージ解析器728は、割り当てられたアップリンク資源を介して受信されたertPS MAC PDUを解析して、制御部730に提供する。このとき、ertPS MAC PDUがBRHを含む場合、メッセージ解析器728は、BRHから再開されるertPSコネクションを指示するビットマップを取り出して、制御部730に提供する。このように、BRHの含まれたertPS MAC PDUが受信された場合、制御部730は、ビットマップに基づいて再開されるertPSコネクションを判別し、各ertPSコネクションに対して最大保障送信率を基準にアップリンク資源を端末に割り当てる。
【0104】
広帯域無線通信システムにおいて、基地局がertPSコネクションの再開要請に対するCQI(Channel Quality Indicator)コードワード受信時に、最も大きな最大保障送信率に応じてアップリンク資源を割り当てることによって、複数の中止されたertPSコネクションを保有した端末がCQICHコードワードを利用してertPSコネクションの再開を要請できる。さらに、ビットマップ(bitmap)を利用して複数のertPSコネクションの目録を伝達することによって、端末は、同時に複数のertPSコネクションに対する再開を要請することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおける基地局の動作方法であって、
CQI(Channel Quality Indicator)チャネルを介して受信されたコードワードを検出する過程と、
端末からのertPS(extended real−time Polling Service)コネクションの再開を要請するためのCQICH(CQI CHannel)コードワードの受信時に、前記端末の保有した少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てる過程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てる過程は、
前記端末の少なくとも一つの中止されたertPSコネクションの最大保障送信率のうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てる過程を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アップリンク資源を介してertPS MAC PDU(Media Access Control Protocol Date Unit)を受信する過程と、
前記ertPS MAC PDUのヘッダに含まれたCIDに対応するertPSコネクションに対してスケジューリングを再開する過程と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ertPS MAC PDU内に、再開されるertPSコネクションの目録を表すビットマップを含む拡張サブヘッダ(extended subheader)が含まれているか否かを確認する過程と、
前記拡張サブヘッダが含まれている場合、前記拡張サブヘッダ内のビットマップを介して再開されるertPSコネクションを識別する過程と、
前記拡張サブヘッダを介して識別されたertPSコネクションに対するスケジューリングを再開する過程と、をさらに含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ビットマップを構成するビットの各々は、各ertPSコネクションの再開の有無を表し、
前記ビットは、サービスフロー識別子(SFID:Service Flow IDentifier)の昇順又は降順に整列されたことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ビットマップは、前記端末の保有したすべてのertPSコネクションの再開の有無を表すことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ビットマップは、中止されたertPSコネクションのみの再開の有無を表すことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
無線通信システムにおける端末の動作方法であって、
中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つを再開しようとする場合、待機中である(pending)ertPSデータの存在を知らせるためのCQICH(Channel Quality Indicator CHannel)コードワードを送信する過程と、
前記少なくとも一つのertPSコネクションのCID(Connection IDentifier)を含む少なくとも一つのertPS MAC PDU(Media Access Control Protocol Date Unit)を生成する過程と、
前記CQICHコードワードの送信によりアップリンク資源が割り当てられると、前記少なくとも一つのertPS MAC PDUを送信する過程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記ertPS MAC PDUは、前記少なくとも一つのertPSコネクションの目録を表すビットマップを含む拡張サブヘッダ(extended subheader)を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ビットマップを構成するビットの各々は、各ertPSコネクションの再開の有無を表し、
前記ビットは、サービスフロー識別子(SFID:Service Flow IDentifier)の昇順又は降順に整列されたことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ビットマップは、前記端末の保有したすべてのertPSコネクションの再開の有無を表すことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ビットマップは、中止されたertPSコネクションのみの再開の有無を表すことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
無線通信システムにおける基地局装置であって、
CQIチャネルを介して受信されたコードワードを検出するCQIチャネル復調器と、
端末からのertPSコネクションの再開を要請するためのCQICHコードワードの受信時に、前記端末が保有した少なくとも一つのertPSコネクションのうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てる制御部と、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項14】
前記制御部は、前記端末の少なくとも一つの中止されたertPSコネクションの最大保障送信率のうち、最も大きな最大保障送信率に対応するアップリンク資源を前記端末に割り当てることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記アップリンク資源を介してertPS MAC PDU(Media Access Control Protocol Date Unit)を受信する受信部をさらに備え、
前記制御部は、前記ertPS MAC PDUのヘッダに含まれたCIDに対応するertPSコネクションに対してスケジューリングを再開することを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記ertPS MAC PDU内に、再開されるertPSコネクションの目録を表すビットマップを含む拡張サブヘッダ(extended subheader)が含まれているか否かを確認するメッセージ解析器をさらに備え、
前記制御部は、前記拡張サブヘッダが含まれている場合、前記拡張サブヘッダ内のビットマップを介して再開されるertPSコネクションを識別し、前記拡張サブヘッダを介して識別されたertPSコネクションに対するスケジューリングを再開することを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記ビットマップを構成するビットの各々は、各ertPSコネクションの再開の有無を表し、
前記ビットは、サービスフロー識別子(SFID:Service Flow IDentifier)の昇順又は降順に整列されたことを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記ビットマップは、前記端末の保有したすべてのertPSコネクションの再開の有無を表すことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ビットマップは、中止されたertPSコネクションのみの再開の有無を表すことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項20】
無線通信システムにおける端末装置であって、
中止された複数のertPSコネクションのうち、少なくとも一つを再開しようとする場合、待機中である(pending)ertPSデータの存在を知らせるためのCQICHコードワードを送信する送信機と、
前記少なくとも一つのertPSコネクションのCIDを含む少なくとも一つのertPS MAC PDUを出力するデータバッファと、
前記CQICHコードワードの送信によりアップリンク資源が割り当てられると、前記少なくとも一つのertPS MAC PDUを送信するように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項21】
前記ertPS MAC PDUは、前記少なくとも一つのertPSコネクションの目録を表すビットマップを含む拡張サブヘッダを含むことを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記ビットマップを構成するビットの各々は、各ertPSコネクションの再開の有無を表し、
前記ビットは、サービスフロー識別子の昇順又は降順に整列されたことを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記ビットマップは、前記端末の保有したすべてのertPSコネクションの再開の有無を表すことを特徴とする請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記ビットマップは、中止されたertPSコネクションのみの再開の有無を表すことを特徴とする請求項22に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2011−510587(P2011−510587A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544225(P2010−544225)
【出願日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際出願番号】PCT/KR2009/000339
【国際公開番号】WO2009/093849
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】