説明

広帯域2乗セル

入力電圧に応答して、対応する電流を発生させる第1の回路と、第1の回路によって発生された電流および入力電圧に応答して、入力電圧の2乗に対応する出力電流を発生させる、好ましくは絶対変調器回路の形態の第2の回路とを備える2乗セルを提供する。一実施形態において、第1の回路は絶対値電圧−電流変換器を含み、別の実施形態においては、第1の回路は線形電圧−電流変換器を含む。温度ならびに広い入力電圧範囲および周波数から独立したセルの正確な2乗性能を向上させるための手法を呈示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、入力信号の2乗に正確に対応する出力信号を発生させるための新規な回路構造に向けられる。
【背景技術】
【0002】
背景情報
入力信号を2乗するための回路は複数の実用的な用途を有し、その中には対数増幅器およびそれらを実現するRMS−DC変換器が含まれる。このような増幅器は、RF信号の電力を測定するためのシステムに利用されることが多い。そうするには、能力的に増幅器が、広いダイナミックレンジに亘って真の2乗一致性を示すこと、および温度から相対的に独立していることが必要となる。ここに呈示される主題は、これらの特性を実現するための新規な回路を呈示する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
開示の概要
ここに呈示するのは2乗セルであり、入力電圧に応答して,対応する電流を発生させる第1の回路と、第1の回路によって発生された電流および入力電圧に応答して、入力電圧の2乗に対応する出力電流を発生させる第2の回路とを備える。第2の回路は、絶対値変調器回路を含み得る。第1の回路は、絶対値、または代替的に線形の電圧−電流変換器を含み得る。当該回路は、利点として、差動対構成のバイポーラトランジスタからなり、テール電流は絶対温度の2乗に比例する。高周波動作に対して適度なトランジスタサイズを維持しながら高い有効トランジスタ面積比を実現するため、かつ正確な2乗特性を精度よく実現するため、抵抗を組込み得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
詳細な説明
ここに示す原則によれば、新規な2乗回路またはセルは回路100によって実現され、その一実施形態は図1に機能的に示され、2乗すべき電圧入力信号は、絶対値電圧−電流変調器102および絶対値電圧−電流変換器104の電圧入力に与えられる。変換器104は、入力電圧に比例する電流を変調器102の電流入力に与える。与えられた電圧入力および電流入力に応答して、変調器は、入力電圧の2乗に比例する出力電流を発生させる。
【0005】
説明するように、変調器102および変換器104はバイポーラトランジスタを用いて実現され、トランジスタの種別に依存して規定の極性を有する、大きさが小さい入力信号に応答して、指数相互コンダクタンス特性を固有に示す。説明する例において、トランジスタはnpn型であり、トランジスタの熱電圧(約23mv)よりも大きい印加された正の電圧に応答して、ベースが活性領域に駆動される。ここで説明する回路は、もちろんいずれの種別のトランジスタでも実現し得る。変調器102は、入力電圧の絶対値の関数である出力電流を生成して所望の2乗信号を発生させるように、バイポーラ入力電圧信号およびバイポーラ入力電流信号に応答するように構成される。
【0006】
図1をより詳細に参照し、入力電圧Vinが、変調器102および変換器104の電圧入力ノードに共通して印加される。変換器104は、|Vin|に比例する自身の出力電流Ixを、図示した変調器102の入力電流ノードに供給する。変調器102は、入力電
圧の絶対値および自身に与えられた入力電流の両方に応答して、入力電圧の2乗に対応する出力電流Ioutを発生させる。
【0007】
この動作は、以下の式によって定量化することができる:
【0008】
【数1】

【0009】
したがって、変調器102によって発生された出力電流は、入力電圧の2乗に比例する。
【0010】
この開示の原則は、図1の構造の、図2に示した例示的な回路実施例を考慮すれば、よりよく理解し得る。図2を参照し、変換器104は、図示のように相互接続されたバイポーラトランジスタQ1〜Q4を含み、トランジスタQ1およびQ2のベース電極は、エミッタフォロアQ9を介して入力電圧信号Vinpからバッファされた、正の方向に向かう成分Vxpを共通して受取る。トランジスタQ9は、正のレールと負のレールとの間に接続され、エミッタ定電流源Ieを有する。トランジスタQ1およびQ3のエミッタは、定電流源Isを介して接地レールに共通接続される。トランジスタQ1のコレクタは、出力電流成分Ixpを変調器102に供給するように接続される。
【0011】
同様に、トランジスタQ3およびQ4のベース電極は、エミッタフォロアトランジスタQ10を介して入力電圧信号Vinnからバッファされた、負の方向に向かう成分Vxnを共通して受取る。トランジスタQ10は、レールと別のエミッタ定電流源Ieとの間に接続される。変換器104に印加される電圧VxnおよびVxpは、トランジスタQ9およびQ10によるDCレベルシフタによって低減される入力電圧VinnおよびVinpと大きさが等しい。
【0012】
トランジスタQ2およびQ4のエミッタは、定電流源Isを介して負のレールに共通接続される。トランジスタQ2およびQ3のコレクタは、正のレールに共通接続される。トランジスタQ1およびQ4のコレクタは、出力電流成分IxpおよびIxnをそれぞれ変調器102に供給するように接続される。これらの電流成分は、トランジスタQ2およびQ3によって供給される零入力DC電流とともに、入力電圧VinpおよびVinnの大きさに比例する。2つの電流源Isを流れる電流は、トランジスタQ1、Q2およびQ3、Q4によってそれぞれ共有される。
【0013】
変調器102は、図示のように相互接続されたトランジスタQ5〜Q8を含む。トランジスタQ5およびQ6のエミッタは、ノードIxpに共通接続され、コレクタはIoutノードおよび正のレールにそれぞれ接続される。それに応じて、トランジスタQ7およびQ8のエミッタはノードIxnに共通接続され、コレクタは正のレールおよびIoutノードにそれぞれ接続される。変調器102は、トランジスタQ5、Q7およびQ6、A8のベースにおいて入力電圧の正の成分および負の成分Vinp、Vinnを受取る。トラ
ンジスタQ1によって流される電流Ixpは、トランジスタQ5およびQ6によって、これらのトランジスタのサイズ比に比例して共有される。それに応じて、変換器104のトランジスタQ4によって流される電流Ixnは、トランジスタQ7およびQ8によって、トランジスタ比に応じて比例して共有される。Q5およびQ8のコレクタは、出力ノードIoutにおいて相互接続される。図2のトランジスタQ1〜Q8間のこの1:Aというサイズ比の意義について次に説明する。
【0014】
トランジスタの「サイズ」とは、そのトランジスタの有効エミッタ面積のことである。同じバイアス状態が与えられる同様な1対のトランジスタの各トランジスタは、自身のサイズに比例した電流を流すと認識することで、トランジスタサイズの意義を理解することができる。つまり、一対のうちの一方のトランジスタのサイズ(エミッタ面積)が、当該対の他方のトランジスタの2倍である場合、当該一方のトランジスタは、バイアスが同じとすると、2倍の電流を流すことになる。
【0015】
図2の回路を考慮すると、トランジスタQ1、Q4、Q5およびQ8は1のサイズを有するように算術的に正規化されて示され、トランジスタQ2、Q3、Q6およびQ7は比A(Aは1よりも大きい比)を有するようなサイズである。トランジスタQ2、Q3、Q6およびQ7は、共通してバイアスがかけられると、比AにてQ1、Q4、Q5およびQ8よりも多くの電流を流す。
【0016】
図2の回路を説明する以下の式を得ることができ、ここで、Isはトランジスタの飽和電流であり、Vtはトランジスタの熱電圧であり、Aは説明したようにトランジスタ比であり、Vxp、Vxn、VinpおよびVinnは回路図に示したとおりである:
【0017】
【数2】

【0018】
Vin>0(Vin=Vinp−Vinn=Vxp−Vxn)であるとき、トランジスタQ5は電流を流し始める。変調器102は、入力電圧Vinに比例して、トランジスタQ5を流れる出力電流を生成し、トランジスタQ8には電流はほとんど流れない。Vin<0(Vin=Vinp−Vinn=Vxp−Vxn)であるとき、トランジスタQ8が電流を流し始める。変調器102は、入力電圧Vinに比例する、トランジスタQ8を流れる出力電流を生成し、トランジスタQ5には電流はほとんど流れない。この出力電流の共有は、入力電圧の極性および大きさに依存して継続的に変動する。
【0019】
トランジスタQ5およびQ7は、それぞれIxpおよびIxnを供給するように、Q5およびQ8に相補的に動作する。トランジスタQ6およびQ7は比Aであり、トランジスタQ5およびQ8よりも多くの電流を流す。電圧−電流変換器104の出力によって供給されるトランジスタQ5およびQ8の被制御コレクタ電流の和は、変調器102の出力電流を構成する。この出力は、入力電圧Vinの2乗に対応する。同様に、変換器104について、トランジスタQ2およびQ3はトランジスタQ1、Q4に相補的に接続され、トランジスタ比はAであり、零入力電流を供給する。上記は以下のように定量化することができる:
【0020】
【数3】

【0021】
ここでO(x4)は、大きさが小さい高次項を表わしており、無視することができる。
図2の回路実施例において、上記の電圧−電流変換器104および電圧−電流変調器102は、両方とも絶対値回路である。出力電流Ioutは、式(3)に記載した2乗関係に正確に一致すると見られる。つまりIoutは、x<1であるときxによく適合する。言い換えれば、IoutはVtまでの入力電圧の2乗に直線的に比例する。
【0022】
絶対値V−I変換器104を線形V−I変換器106に置換えた第2の実施形態を図3に示し、回路実施例を図4に示す。絶対電圧−電流変調器102のトランジスタQ5〜Q8は、図2に示した構成と同様に動作するように構成され、説明は繰り返さない。線形電圧−電流変換器106は、図示のように相互接続されたトランジスタQ1〜Q4を含む。トランジスタQ1およびQ2のベースは、エミッタフォロアQ9およびQ11を介してVinpを受取るように共通接続される。トランジスタQ3およびQ4のベースは、エミッタフォロアQ10およびQ12を介してVinnを受取るように共通接続される。トランジスタQ1およびQ3のエミッタは、絶対温度の2乗に比例して、絶対温度の2乗に比例する電流を流す電流源Iptat**2に共通接続される。トランジスタQ2およびQ4のエミッタは、同様な電流源Iptat**2に共通接続される。エミッタフォロアQ1
1およびQ12は正のレールと負のレールとの間に接続され、各々のエミッタ回路は定電流源Ie2を有する。エミッタフォロアQ9およびQ10は同様に構成され、各々のエミッタ回路は抵抗Rsおよび定電流源Ie1を有する。フォロアQ11およびQ12のエミッタ回路における電流源Ie1およびIe2は、それぞれゼロ温度係数電流源である。テール電流I1およびI2は、絶対温度の2乗に比例する。上記のように発生されたテール電流は、増幅器の出力電流を温度から独立させるために必要である。抵抗Reは、トランジスタQ1、Q4、Q5およびQ7のエミッタ回路内にある。抵抗ReおよびRsの機能について、以下に説明する。
【0023】
トランジスタQ2およびQ3のコレクタは、IxpおよびIxnにそれぞれ結合され得る。その結果、所与のVinに対して出力電流が2倍になる。しかし、これによりIxpおよびIxnの成分として零入力電流Iqが生じる。
【0024】
上記は以下の数式からよりよく理解することができる。
【0025】
【数4】

【0026】
図4において入力信号の大きさの広い範囲に亘って2乗特性と一致させるために、トランジスタQ2およびQ3のコレクタは、トランジスタ対Q5、Q6およびQ8、Q3のエミッタにそれぞれ接続される。トランジスタQ1、Q4、Q5およびQ7のエミッタ回路の各々に抵抗Reが加えられ、より正確に回路の2乗動作に適合するようにサイズが定められる。
【0027】
DC零入力電流を最小化し、かつ2乗関係に一致させるためには、高いトランジスタ比Aが望ましい。しかし、これは高周波性能の低下を招き得る。したがって、抵抗RsをQ9およびQ10のエミッタ回路に付加して、高周波動作に対して適度なサイズAを維持しながら所望のトランジスタ有効面積比を実現する。これは以下からよりよく理解し得る。
【0028】
一般に、サイズAのトランジスタについて:
【0029】
【数5】

【0030】
第2項は、Vtに比例するオフセット電圧である。したがって、図示のように実現されるエミッタ抵抗Rsを有するトランジスタは、(正規化された)1のサイズにオフセット電圧を加えたトランジスタに等しく、オフセット電圧はオフセット電流およびRsの積によって導入することができる。トランジスタQ9およびQ10のエミッタ回路における定電流源Ie1およびIe2は、ゼロ温度係数電流源であって、DCオフセットを温度から独立させる。これは、比較的大きな入力電圧での2乗対温度に対する出力一致性を部分的に補償することになる。
【0031】
図5(a)および図5(b)は、ここに記載した増幅器の電流出力が、理想的な2乗性能にどのように一致するかを示す。図5(a)において、理想的な2乗関数であるものからの出力電流の偏差が示され、入力電圧(この例では100mv)の特定の範囲内においてほぼ完全な2乗を表わす。図5(b)は、同じ例に関連して、実際の出力電流を入力電圧の関数として示す。
【0032】
この開示においては、本発明の好ましい実施形態およびその多様性のいくつかの例を示し、記載したに過ぎない。本発明はさまざまな他の組合せおよび環境において使用することが可能であり、ここに述べた発明の概念の範囲内で変更または修正を行なうことが可能であると理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本開示の一実施形態に係る2乗セルの実施例を示す簡略化した図である。
【図2】図1に対応する、より詳細な回路図である。
【図3】本開示の一実施形態に係る2乗セルの実施例を示す簡略化した図である。
【図4】図3に対応する、より詳細な回路図である。
【図5(a)】シミュレーションによって得られた、2乗セルからの出力信号の特性を表わすグラフである。
【図5(b)】シミュレーションによって得られた、2乗セルからの出力信号の特性を表わすグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電圧に応答して、対応する電流を発生させる第1の回路と、
前記第1の回路によって発生された電流および入力電圧に応答して、入力電圧の2乗に対応する出力電流を発生させる第2の回路とを備える、2乗セル。
【請求項2】
第2の回路は、絶対値変調器回路を含む、請求項1に記載の2乗セル。
【請求項3】
第1の回路は、絶対値電圧−電流変換器を含む、請求項1に記載の2乗セル。
【請求項4】
第1の回路は、線形電圧−電流変換器を含む、請求項1に記載の2乗セル。
【請求項5】
第2の回路は、第1のバイポーラトランジスタと第2のバイポーラトランジスタとを含み、それらのコレクタ電極は出力電流ノードに接続され、それらのベース電極は、第1の入力ノードおよび第2の入力ノードに結合されて入力電圧を受取り、それらのエミッタ電極は、それぞれ第1の電流入力ノードおよび第2の電流入力ノードに結合される、請求項3に記載の2乗セル。
【請求項6】
第1の電圧入力ノードおよび第2の電圧入力ノードと、第1のトランジスタのエミッタ電極および第2のトランジスタのエミッタ電極との間にそれぞれ結合された第3のバイポーラトランジスタと第4のバイポーラトランジスタとをさらに備える、請求項5に記載の2乗セル。
【請求項7】
第1のトランジスタおよび第2のトランジスタに対する第3のトランジスタおよび第4のトランジスタの面積比は、A>1の場合、それぞれA:1である、請求項6に記載の2乗セル。
【請求項8】
第3のトランジスタおよび第4のトランジスタのコレクタ電極は、基準電圧を受取るように接続される、請求項5に記載の2乗セル。
【請求項9】
第3のトランジスタおよび第4のトランジスタのベース電極は、電圧入力ノードにそれぞれ結合され、第3のトランジスタおよび第4のトランジスタのエミッタ電極は、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタのエミッタ電極に結合される、請求項5に記載の2乗セル。
【請求項10】
第1の回路は、第1のトランジスタのエミッタ電極および第1の定電流源の間に結合された第7のバイポーラトランジスタと、第2のトランジスタのエミッタ電極および第2の定電流源の間に結合された第10のバイポーラトランジスタとを含み、ベース電極は、第1の入力電圧ノードおよび第2の入力電圧ノードにそれぞれ結合される、請求項3に記載の2乗セル。
【請求項11】
第7のトランジスタと第8のトランジスタとをさらに備え、それらのエミッタ電極は、第5のトランジスタのエミッタ電極および第6のトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合され、ベース電極は入力電圧ノードにそれぞれ結合される、請求項10に記載の2乗セル。
【請求項12】
第7のトランジスタおよび第8のトランジスタのコレクタ電極は、基準電圧を受取るように接続される、請求項10に記載の2乗セル。
【請求項13】
第1の入力電圧ノードならびに第5のトランジスタおよび第8のトランジスタの間に結
合された第1のエミッタフォロアトランジスタと、第2の入力電圧ノードならびに第6のトランジスタおよび第7のトランジスタの間に結合された第2のエミッタフォロアトランジスタとをさらに備える、請求項11に記載の2乗セル。
【請求項14】
第1のエミッタフォロアトランジスタおよび第2のエミッタフォロアトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合された第3の定電流源と第5の定電流源とを備える、請求項13に記載の2乗セル。
【請求項15】
第2の回路は、第1のバイポーラトランジスタと第2のバイポーラトランジスタとを含み、それらのコレクタ電極は出力電流ノードに接続され、それらのベース電極は第1の入力ノードおよび第2の入力ノードにそれぞれ結合されて入力電圧を受取り、それらのエミッタ電極は第1の電流入力ノードおよび第2の電流入力ノードにそれぞれ結合される、請求項4に記載の2乗セル。
【請求項16】
第1の電圧入力ノードおよび第2の電圧入力ノードと、第1のトランジスタのエミッタ電極および第2のトランジスタのエミッタ電極との間にそれぞれ結合された第3のバイポーラトランジスタと第4のバイポーラトランジスタとをさらに備える、請求項15に記載の2乗セル。
【請求項17】
第1のトランジスタおよび第2のトランジスタに対する第3のトランジスタおよび第4のトランジスタの面積比は、A>1の場合、それぞれA:1である、請求項16に記載の2乗セル。
【請求項18】
第3のトランジスタおよび第4のトランジスタのコレクタ電極は、基準電圧を受取るように接続される、請求項15に記載の2乗セル。
【請求項19】
第1の回路は、第1のトランジスタのエミッタ電極および第1の定電流源の間に結合された第5のバイポーラトランジスタと、第2のトランジスタのエミッタ電極および第2の定電流源の間に結合された第6のバイポーラトランジスタとを含み、ベース電極は第1の入力電圧ノードおよび第2の入力電圧ノードにそれぞれ結合される、請求項15に記載の2乗セル。
【請求項20】
第1の定電流源および第2の定電流源は、絶対温度の2乗に比例する電流を供給する、請求項19に記載の2乗セル。
【請求項21】
第7のトランジスタと第8のトランジスタとをさらに備え、それらのエミッタ電極は第5のトランジスタのエミッタ電極および第6のトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合され、ベース電極は入力電圧ノードにそれぞれ結合される、請求項19に記載の2乗セル。
【請求項22】
第7のトランジスタおよび第8のトランジスタのコレクタ電極は、第4のトランジスタのエミッタ電極および第3のトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ接続される、請求項21に記載の2乗セル。
【請求項23】
第5のトランジスタおよび第8のトランジスタのコレクタ電極は相互接続され、第6のトランジスタおよび第7のトランジスタのコレクタ電極は相互接続される、請求項22に記載の2乗セル。
【請求項24】
第1の入力電圧ノードならびに第5のトランジスタおよび第8のトランジスタの間に結合された第1のエミッタフォロアトランジスタと、第2の入力電圧ノードならびに第6の
トランジスタおよび第7のトランジスタの間に結合された第2のエミッタフォロアトランジスタとをさらに備える、請求項22に記載の2乗セル。
【請求項25】
第1のエミッタフォロアトランジスタおよび第2のエミッタフォロアトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合された第3の定電流源と第4の定電流源とを備える、請求項24に記載の2乗セル。
【請求項26】
第1の入力電圧ノードならびに第1のトランジスタおよび第4のトランジスタの間に結合された第3のエミッタフォロアトランジスタと、第2の入力電圧ノードおよび第2のトランジスタの間に結合された第2のエミッタフォロアトランジスタとをさらに備える、請求項24に記載の2乗セル。
【請求項27】
第3のエミッタフォロアトランジスタおよび第4のエミッタフォロアトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合された第4の定電流源と第5の定電流源とを備える、請求項26に記載の2乗セル。
【請求項28】
第3のエミッタフォロアトランジスタおよび第4のエミッタフォロアトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合された第1の整形抵抗と第2の整形抵抗とを備える、請求項27に記載の2乗セル。
【請求項29】
第5のトランジスタおよび第6のトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合された第3の整形抵抗と第4の整形抵抗とを備える、請求項27に記載の2乗セル。
【請求項30】
第7のトランジスタのエミッタ電極は、第3の整形抵抗と第1の定電流源との間のノードに接続され、第8のトランジスタのエミッタ電極は、第4の整形抵抗と第2の定電流源との間のノードに接続される、請求項29に記載の2乗セル。
【請求項31】
第1のトランジスタおよび第4のトランジスタのエミッタ電極にそれぞれ結合された第5の整形抵抗と第6の整形抵抗とを備える、請求項27に記載の2乗セル。
【請求項32】
電圧入力ノード、電流入力ノードならびに電流出力ノードを有する絶対値電圧および電流変調器と、
電圧入力ノードおよび電流出力ノードを有する電圧−電流変換器とを備え、
変調器および変換器の電圧入力ノードは、入力電圧を受取るように接続され、
変調器の入力電流ノードは、変換器の出力電流を受取るように接続される、2乗セル。
【請求項33】
変換器は絶対電圧−電流変換器である、請求項32に記載の2乗セル。
【請求項34】
変換器は線形電圧−電流変換器である、請求項32に記載の2乗セル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【公表番号】特表2009−505285(P2009−505285A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−526999(P2008−526999)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2006/031041
【国際公開番号】WO2007/021748
【国際公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【出願人】(593219551)リニアー テクノロジー コーポレイション (43)
【氏名又は名称原語表記】Linear Technology Corporation
【Fターム(参考)】