床暖房マット用根太材、および該床暖房マット用根太材を用いた床暖房マット
【課題】温度ムラや床鳴りが生じ難くかつ部品共通化等を図ることのできる床暖房マット用根太材を提供する。
【解決手段】床材固定釘の打込み箇所として床暖房用マットに組み込む床暖房マット用根太材は、樹脂で形成した根太材102の周面に不織布103を付着した。
【解決手段】床材固定釘の打込み箇所として床暖房用マットに組み込む床暖房マット用根太材は、樹脂で形成した根太材102の周面に不織布103を付着した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床暖房用根太材および該床暖房用根太材を用いた床暖房マットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の床暖房マットでは、熱伝導用の流体を流す配管を埋め込むための配管溝をマット全体において配管の外径に合わせた深さに統一していた。また通常、一枚の床暖房マットは、複数のマット材を組み合わせた構成になっており、搬送が容易なように、折り畳み、あるいは巻き物状にすることが可能になっている。
【0003】
床暖房マットは、同じ大きさであっても、各種の設置場所に対応できるように、外部配管と接続するためのヘッダ部の取付け位置の異なる複数種類のものが要求される。ヘッダ部の取付け箇所が異なると、それに応じてマット内での配管の敷設パターンが異なってくる。さらにヘッダ部の大きさも、配管を何系統接続するか等に応じて各種に及ぶ。
【0004】
このため、従来は、ヘッダ部の有無、ヘッダ部サイズの違いなどに応じて多種類のマット材を用意しておき、それらを適宜組み合わせて要求仕様に合致する一枚の床暖房マットを製造していた。
【0005】
また床暖房マットには、通常、床材固定釘の打込まれる箇所としての根太材が組み込まれており、従来は、木製の根太材が用いられていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図20に示すように、ヘッダ部2001の接続パイプ2002にマット内2011の配管2012を被せて接続すると、接続パイプに被さる部分の配管の外径が通常よりもやや大きくなる。また、接続パイプの中心からヘッダ部の上面までの厚みの方が、配管の半径よりも、通常、わずかに大きい。このため、マット全体において配管溝の深さを配管の外径に合わせると、図20に模式的に示すように、ヘッダ部2001の上面がマット材2011の表面2013よりもわずかに突出してしまう。
【0007】
このようにヘッダ部が突出すると、床暖房マットの上に敷く床材と床暖房マットとの間に当該ヘッダ部の周辺で隙間が生じて床材が浮いてしまい、温度ムラや床鳴りの発生原因になっていた。
【0008】
さらに床暖房用マット材を、ヘッダ部の取り付け有無およびヘッダ部の大きさ等に応じて多様に用意していたので、マット材の部品単価および管理費等が高騰していた。
【0009】
また床暖房マットの根太材として木材(合板)を用いる場合には、樹脂の型成形品であるマット材に比べて厚みの公差が荒いため、温度ムラや床鳴りの原因になっていた。一方、根太材を樹脂にすると厚みの精度は良くなるが、床材固定のためにコンクリート釘を打ち込むと割れてしまう場合があるという問題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、温度ムラや床鳴りが生じ難くかつ部品の共通化が図られた床暖房マット用根太材およびこれを用いた床暖房マットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材(102)を樹脂で形成するとともに、この根太材(102)の周面に不織布(103)を付着したことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【0012】
[2]前記根太材(102)に前記不織布(103)を巻着したことを特徴とする[1]記載の床暖房マット用根太材。
【0013】
[3]前記不織布(103)を前記根太材(102)に付着する際に前記根太材(102)の表面を溶融して前記不織布(103)と前記根太材(102)とを一体化させたことを特徴とする[1]または[2]記載の床暖房マット用根太材。
【0014】
[4]床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材(102)を、樹脂と不織布(103)との積層構造にしたことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【0015】
[5][1]、[2]、[3]または[4]記載の床暖房マット用根太材を用いた床暖房マット。
【0016】
前記本発明は次のように作用する。
床暖房マットに組み込む根太材として、樹脂で形成した角材(102)の周面に不織布(103)を付着したものを用いる。このように樹脂成形することで根太材の寸法精度が向上する。また周面に不織布(103)を付着することによって、コンクリート釘を打ち込んでも、ひびや割れが起こり難く、十分な強度を確保できる。
【0017】
たとえば、釘の打ち込まれることのある面に不織布(103)を付着させたり、打ち込まれる可能性のある部分あるいは根太材全体に不織布(103)を巻着する。特に、不織布(103)を根太材に巻着することによって、強度を増し、また万が一ひび等が入っても、根太材が割れて砕けることが防止される。
【0018】
また、根太材の表面を熱あるいは溶剤で溶融して不織布(103)と根太材とを一体化させる。これにより、強度のさらなる増加を図ることができる。このほか、樹脂と不織布(103)とを積層した構造としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかる床暖房マットに組み込む根太材によれば、樹脂製の角材周面に不織布を付着して形成したので、強度を確保しつつ寸法精度が良好となり、床材の浮きによる温度むらや床鳴りが防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に基づき本発明の各種の実施の形態を説明する。
図1から図12は、本発明の第1の実施の形態にかかる床暖房マット10を示している。このうち図2は、床暖房マット10の全体を示している。図2に示すように床暖房マット10は、複数枚のマットの組み合わせで構成され、熱伝導用の流体を流すための配管20が内部に巡らされている。また、図示しない外部配管と接続するためのヘッダ部30が切欠部40に取り付けられる。
【0021】
図3は、床暖房マット10の断面を示している。床暖房マット10は、硬質発泡スチロールからなる構造材としてのマット材50に配管溝60が形成されており、この配管溝60に配管20が埋め込まれ、その上からアルミ箔70を貼り付けた構造になっている。
【0022】
図1は、マット材50aの一端部を示している。本図では、ヘッダ部30を取り付ける際に除去されるヘッダ取付候補箇所80を含む部分を示している。また図4は、図1におけるマット材50aのCC断面を、図5は、図1におけるマット材50aのAA断面を、図6は、図1のマット材50aにおけるBB断面を、図7は、図1におけるマット材50aのJ〜Nまでの配管溝中心における断面を示している。
【0023】
図1等に示すようにマット材50aには、配管20を埋め込むための配管溝60が形成されている。配管溝60の通常部分における深さは、7.2ミリであり、配管20の外径と等しくなっている。またマット材50aには、ヘッダ部30を取り付ける際に除去されるヘッダ取付候補箇所80が設けてあり、ヘッダ取付候補箇所80の周囲には、図6に示すような切り取り溝81が形成されている。
【0024】
ヘッダ取付候補箇所80のうちマット材50aの端面から離れた奥手側には、第1系統配管溝60a(図1)と、第2系統配管溝60bとが所定の間隔を開けて平行に形成されている。第1系統配管溝60aと第2系統配管溝60bとの間には、第2系統配管溝60bの部分をマット材50aの側を残してヘッダ取付候補箇所80を部分的に取り去るための分割切り取り溝82が形成されている。分割切り取り溝82の形状(深さ)は切り取り溝81と同じである。
【0025】
さらに、マット材50aには、ヘッダ取付候補箇所80を取り去らずにヘッダ部30の無いマットとして使用する際に、配管20の敷設パターンを変更するためのバイパス配管溝61が形成されている。すなわち、配管溝60は、分岐点62と分岐点63との間の部分が2系統の経路に分かれており、ヘッダ取付候補箇所80を取り去ってヘッダ部30を取り付ける場合にはヘッダ用配管溝64に配管20が敷設される。一方、ヘッダ取付候補箇所80を取り去らずにヘッダ部30を設けない場合には、バイパス配管溝61の側に配管20が敷設されるようになっている。
【0026】
また、図7に示すように、ヘッダ用配管溝64は、ヘッダ取付候補箇所80との境界近傍の点Jから次第にその深さが増し、点Kで8.2ミリの深さとなり、ここから点Lまでこの深さが継続している。配管溝の深さは、点K側の切り取り溝81から僅かにヘッダ取付候補箇所80の内側へ入った点Lにある段差により7.2ミリに戻される。そして、点Lから反対側の切り取り溝81のやや手前の点Mまでは7.2ミリの深さが継続する。
【0027】
点Mの段差によって配管溝の深さは再び8.2ミリになり、点Kから点Lまでと左右対象な形で、N点から次第に配管溝の深さが浅くなり、7.2ミリまで戻るようになっている。図8は、図1に示したものと左右対称な形状を成したマット材50bを示している。マット材50としては図1および図8に示したものの2種類を用意してある。
【0028】
次に作用を説明する。
図9、図10に示すように、第1系統の配管20aおよび第2系統の配管20bの双方にヘッダ部30を接続する際には、分割切り取り溝82の箇所ではなく、ヘッダ取付候補箇所80の周囲に形成された切り取り溝81に沿ってヘッダ取付候補箇所80の全体が取り去られる。そして、ヘッダ取付候補箇所80を取り去った切欠部40にヘッダ部30が収容され、4つの配管がそれぞれヘッダ部30の接続パイプに接続される。
【0029】
また配管20は、ヘッダ用配管溝64の側に埋設され、バイパス配管溝61の側には通さない。ここで、図1に示すようにヘッダ取付候補箇所80の周囲に切り取り溝81を設けてあるので、作業者は、残りの厚みだけを刃物で切ればよくヘッダ取付候補箇所80を容易かつ的確な形に除去することができる。
【0030】
また、図11に模式的に示したように、ヘッダ部30がマット表面から突出することなく平らな状態に収容される。すなわち、ヘッダ部30の接続パイプ31に、配管20を被せて接続すると、その部分の外径が配管20の通常状態の外径よりも大きくなる。またヘッダ部30の有する接続パイプ31の中心からヘッダ部30の上面までの厚みの方が、配管20の半径よりも通常は、わずかに大きい。そこで、これらの分を見越して、ヘッダ取付候補箇所80の近傍で配管溝60の深さを他の部分より深くしてある。
【0031】
その結果、ヘッダ部30がマット表面から出っ張ることがなく、ヘッダ部30の周辺においても床材と床暖房マット10との間に隙間や浮きが生まれず、当該箇所での温度ムラや床鳴りが防止される。
【0032】
床暖房マット10を巻いて搬送する際には、内側と外側の曲率半径の違いからヘッダ部30の近傍では、配管20がマットの内部へわずかに引き込まれる。したがって、ヘッダ部30の接続パイプ31に接続されてその外径が通常よりもやや大きくなっている配管部分がヘッダ取付候補箇所80の端部からよりマットの内部まで進入してくる。
【0033】
そこで、本実施の形態では、その分を見越して、配管溝を深く形成する部分のヘッダ取付候補箇所80からの長さを長く形成してある。すなわち、配管溝の深さが深くなっている箇所の切り取り溝81からの長さを、床暖房マット10を広げた際にヘッダ部30がマット表面から突出しないために必要な長さよりも長くしてある。これにより、床暖房マット10を巻いた状態でも配管等がマットの表面から浮き出してアルミ箔層をいためることが防止される。
【0034】
さらに図12に示すように、第1系統の配管20aだけにヘッダ部30を接続する場合には、ヘッダ取付候補箇所80のうち分割切り取り溝82からマット材50aの端部側の部分だけを切り取る。これにより、第2系統配管溝60bがマット材50aの側に残るので、第2系統の配管20bが中空に浮かずマット内に埋め込まれてしっかりと支えられる。
【0035】
またヘッダ部30を取付けない場合には、ヘッダ取付候補箇所80を切り取られないままでマット材50aを用いる。この際、配管20は、ヘッダ用配管溝64ではなくバイパス配管溝61の側を通して埋設される。これにより、ヘッダ取付候補箇所80の近傍においても、より均等に暖房することができる。
【0036】
さらに、ヘッダ部30を取付けない場合であっても、ヘッダ取付候補箇所80に形成した配管溝の深さをその途中で7.2ミリの元の深さに戻してあるので、当該箇所で配管20が持ち上げられて支えられ、点J〜点L等の間で部分的に配管溝が深くなっていても、配管20がその部分でマット表面よりも沈み込まず、配管の上端とマット表面とを同一高さに保つことができる。
【0037】
なお、図1または図8に示すものでは、ヘッダ取付候補箇所80の切り取り方と配管の敷設の仕方により、2系統用のヘッダ部を収容する場合と、1系統用のヘッダ部を収容する場合と、ヘッダ部を収容しない場合の3種類に共通に使用できるようになっている。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態にかかる床暖房マット10に用いるマット材50cでは、図13および図14に示すようにヘッダ取付候補箇所80cにその裏面側から複数の切込み溝83を設けてある。ヘッダ取付候補箇所80を切り取り溝81等に沿って除去してから、当該ヘッダ取付候補箇所80を切込み溝83に沿って手で折ったり切り分けることで、細長い小片84を得ることができる。これらは、図15に示すように外部配管91を接続した後の隙間を埋めるために使用することができる。
【0039】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
通常、床暖房マット10には、床材固定用の釘の打ち込む箇所として、図16に示すように数本の根太材101が組み込まれる。本実施の形態では、この根太材101として、図17にその断面を示すように、樹脂で形成した角材102に不織布103を巻着した構造のものを用いている。
【0040】
根太材101は、樹脂で形成した角材102を押し出し成形で作成し、これを不織布103で包み、再度加熱し、樹脂で形成した角材102の表面をわずかに溶かし、樹脂で形成した角材102と不織布103とを一体化させてある。なお、樹脂で形成した角材102の表面を溶剤で溶かし、角材102と不織布103とを一体化させてもよい。
【0041】
不織布103としては、通常の短繊維よりなる不織布、たとえばポリエステル、ナイロン、レーヨン、綿などの1種または2種以上からなる繊維単独あるいはこれらの繊維とバインダーとからなる不織布シートを用いる。このほか、スパボンドでもよい。そしてこれらの不織布シートは、繊維密度が0.01〜0.1g/ccの比較的薄層のものが適している。
【0042】
樹脂で形成した角材102に不織布103をコーティングすることで、コンクリート釘を打ち込む時などにかかる角材102への大きな衝撃を和らげることができ、コンクリート釘を打ち込んでも、根太材101にひびが入ることを防止することができる。また、仮にひびが入った場合でも、不織布103を巻き付けてあるので、根太材101(角材102)が割れて砕けることがない。
【0043】
さらに樹脂の押し出し成形品なので寸法公差を制御することができ、角材102の厚みを不織布103を巻着する分だけ予め薄くしておくことができる。したがって、不織布103を巻着した後の根太材101の厚みをマット側の厚みに合わせて製造することができる。また合板で形成する場合に比して、寸法精度が高いので、根太材101の部分で段差が生まれず、温度ムラや床なりが起こり難くなる。
【0044】
なお、釘を打ち込む部分が根太材の特定箇所に限定されている場合には、その部分およびその周辺だけに不織布103を巻着してもよい。たとえば図18に示すように根太材の両端部だけに釘の打ち込みが予定されている場合には、その部分にだけ不織布103を巻着すればよい。ただし、不織布103を巻き付けない部分と巻き付けた部分の厚みが等しくなるように角材102自体を成形する必要がある。このほか、図19に示すように、根太材を、樹脂層112と不織布103とを交互に積層した多層構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る床暖房マットを構成するマット材の一部を示す説明図である。
【図2】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットを示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットの一部分を示す断面図である。
【図4】図1に示したマット材のCC断面図である。
【図5】図1に示したマット材のAA断面図である。
【図6】図1に示したマット材のBB断面図である。
【図7】図1に示したマット材のJ〜Nにかけての断面図である。
【図8】図1に示したものと左右対称なマット材である。
【図9】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所を全て取り去って2系統用のヘッダ部を取付けたものの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所を全て取り去って2系統用のヘッダ部を取付けたものの他の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ部近傍の断面を模式的に示す説明図である。
【図12】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所をその一部を残して取り去って、1系統用のヘッダ部を取付けたものの一例を示す説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房マットの一部を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所における断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所を取り去りこれを分割して得た小片で外部配管との隙間を埋めた状態の一例を示す説明図である。
【図16】根太材を含む床暖房マットの一例を示す正面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る床暖房マットの根太材を示す断面図である。
【図18】必要箇所だけに不織布を巻着した根太材を示す斜視図である。
【図19】樹脂材と不織布との多層構造からなる根太材を示す断面図である。
【図20】従来から使用されている床暖房マットのヘッダ部近傍を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
10…床暖房マット
20…配管
30…ヘッダ部
31…接続パイプ
40…切欠部
50、50a、50b、50c…マット材
60…配管溝
60a…第1系統配管溝
60b…第2系統配管溝
61…バイパス配管溝
62、63…分岐点
64…ヘッダ用配管溝
70…アルミ箔
80…ヘッダ取付候補箇所
81、83…切り取り溝
82…分割切り取り溝
84…小片
91…外部配管
101、110…根太材
102…樹脂で形成した角材
103…不織布
112…樹脂層
【技術分野】
【0001】
本発明は、床暖房用根太材および該床暖房用根太材を用いた床暖房マットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の床暖房マットでは、熱伝導用の流体を流す配管を埋め込むための配管溝をマット全体において配管の外径に合わせた深さに統一していた。また通常、一枚の床暖房マットは、複数のマット材を組み合わせた構成になっており、搬送が容易なように、折り畳み、あるいは巻き物状にすることが可能になっている。
【0003】
床暖房マットは、同じ大きさであっても、各種の設置場所に対応できるように、外部配管と接続するためのヘッダ部の取付け位置の異なる複数種類のものが要求される。ヘッダ部の取付け箇所が異なると、それに応じてマット内での配管の敷設パターンが異なってくる。さらにヘッダ部の大きさも、配管を何系統接続するか等に応じて各種に及ぶ。
【0004】
このため、従来は、ヘッダ部の有無、ヘッダ部サイズの違いなどに応じて多種類のマット材を用意しておき、それらを適宜組み合わせて要求仕様に合致する一枚の床暖房マットを製造していた。
【0005】
また床暖房マットには、通常、床材固定釘の打込まれる箇所としての根太材が組み込まれており、従来は、木製の根太材が用いられていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図20に示すように、ヘッダ部2001の接続パイプ2002にマット内2011の配管2012を被せて接続すると、接続パイプに被さる部分の配管の外径が通常よりもやや大きくなる。また、接続パイプの中心からヘッダ部の上面までの厚みの方が、配管の半径よりも、通常、わずかに大きい。このため、マット全体において配管溝の深さを配管の外径に合わせると、図20に模式的に示すように、ヘッダ部2001の上面がマット材2011の表面2013よりもわずかに突出してしまう。
【0007】
このようにヘッダ部が突出すると、床暖房マットの上に敷く床材と床暖房マットとの間に当該ヘッダ部の周辺で隙間が生じて床材が浮いてしまい、温度ムラや床鳴りの発生原因になっていた。
【0008】
さらに床暖房用マット材を、ヘッダ部の取り付け有無およびヘッダ部の大きさ等に応じて多様に用意していたので、マット材の部品単価および管理費等が高騰していた。
【0009】
また床暖房マットの根太材として木材(合板)を用いる場合には、樹脂の型成形品であるマット材に比べて厚みの公差が荒いため、温度ムラや床鳴りの原因になっていた。一方、根太材を樹脂にすると厚みの精度は良くなるが、床材固定のためにコンクリート釘を打ち込むと割れてしまう場合があるという問題があった。
【0010】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、温度ムラや床鳴りが生じ難くかつ部品の共通化が図られた床暖房マット用根太材およびこれを用いた床暖房マットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材(102)を樹脂で形成するとともに、この根太材(102)の周面に不織布(103)を付着したことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【0012】
[2]前記根太材(102)に前記不織布(103)を巻着したことを特徴とする[1]記載の床暖房マット用根太材。
【0013】
[3]前記不織布(103)を前記根太材(102)に付着する際に前記根太材(102)の表面を溶融して前記不織布(103)と前記根太材(102)とを一体化させたことを特徴とする[1]または[2]記載の床暖房マット用根太材。
【0014】
[4]床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材(102)を、樹脂と不織布(103)との積層構造にしたことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【0015】
[5][1]、[2]、[3]または[4]記載の床暖房マット用根太材を用いた床暖房マット。
【0016】
前記本発明は次のように作用する。
床暖房マットに組み込む根太材として、樹脂で形成した角材(102)の周面に不織布(103)を付着したものを用いる。このように樹脂成形することで根太材の寸法精度が向上する。また周面に不織布(103)を付着することによって、コンクリート釘を打ち込んでも、ひびや割れが起こり難く、十分な強度を確保できる。
【0017】
たとえば、釘の打ち込まれることのある面に不織布(103)を付着させたり、打ち込まれる可能性のある部分あるいは根太材全体に不織布(103)を巻着する。特に、不織布(103)を根太材に巻着することによって、強度を増し、また万が一ひび等が入っても、根太材が割れて砕けることが防止される。
【0018】
また、根太材の表面を熱あるいは溶剤で溶融して不織布(103)と根太材とを一体化させる。これにより、強度のさらなる増加を図ることができる。このほか、樹脂と不織布(103)とを積層した構造としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明にかかる床暖房マットに組み込む根太材によれば、樹脂製の角材周面に不織布を付着して形成したので、強度を確保しつつ寸法精度が良好となり、床材の浮きによる温度むらや床鳴りが防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に基づき本発明の各種の実施の形態を説明する。
図1から図12は、本発明の第1の実施の形態にかかる床暖房マット10を示している。このうち図2は、床暖房マット10の全体を示している。図2に示すように床暖房マット10は、複数枚のマットの組み合わせで構成され、熱伝導用の流体を流すための配管20が内部に巡らされている。また、図示しない外部配管と接続するためのヘッダ部30が切欠部40に取り付けられる。
【0021】
図3は、床暖房マット10の断面を示している。床暖房マット10は、硬質発泡スチロールからなる構造材としてのマット材50に配管溝60が形成されており、この配管溝60に配管20が埋め込まれ、その上からアルミ箔70を貼り付けた構造になっている。
【0022】
図1は、マット材50aの一端部を示している。本図では、ヘッダ部30を取り付ける際に除去されるヘッダ取付候補箇所80を含む部分を示している。また図4は、図1におけるマット材50aのCC断面を、図5は、図1におけるマット材50aのAA断面を、図6は、図1のマット材50aにおけるBB断面を、図7は、図1におけるマット材50aのJ〜Nまでの配管溝中心における断面を示している。
【0023】
図1等に示すようにマット材50aには、配管20を埋め込むための配管溝60が形成されている。配管溝60の通常部分における深さは、7.2ミリであり、配管20の外径と等しくなっている。またマット材50aには、ヘッダ部30を取り付ける際に除去されるヘッダ取付候補箇所80が設けてあり、ヘッダ取付候補箇所80の周囲には、図6に示すような切り取り溝81が形成されている。
【0024】
ヘッダ取付候補箇所80のうちマット材50aの端面から離れた奥手側には、第1系統配管溝60a(図1)と、第2系統配管溝60bとが所定の間隔を開けて平行に形成されている。第1系統配管溝60aと第2系統配管溝60bとの間には、第2系統配管溝60bの部分をマット材50aの側を残してヘッダ取付候補箇所80を部分的に取り去るための分割切り取り溝82が形成されている。分割切り取り溝82の形状(深さ)は切り取り溝81と同じである。
【0025】
さらに、マット材50aには、ヘッダ取付候補箇所80を取り去らずにヘッダ部30の無いマットとして使用する際に、配管20の敷設パターンを変更するためのバイパス配管溝61が形成されている。すなわち、配管溝60は、分岐点62と分岐点63との間の部分が2系統の経路に分かれており、ヘッダ取付候補箇所80を取り去ってヘッダ部30を取り付ける場合にはヘッダ用配管溝64に配管20が敷設される。一方、ヘッダ取付候補箇所80を取り去らずにヘッダ部30を設けない場合には、バイパス配管溝61の側に配管20が敷設されるようになっている。
【0026】
また、図7に示すように、ヘッダ用配管溝64は、ヘッダ取付候補箇所80との境界近傍の点Jから次第にその深さが増し、点Kで8.2ミリの深さとなり、ここから点Lまでこの深さが継続している。配管溝の深さは、点K側の切り取り溝81から僅かにヘッダ取付候補箇所80の内側へ入った点Lにある段差により7.2ミリに戻される。そして、点Lから反対側の切り取り溝81のやや手前の点Mまでは7.2ミリの深さが継続する。
【0027】
点Mの段差によって配管溝の深さは再び8.2ミリになり、点Kから点Lまでと左右対象な形で、N点から次第に配管溝の深さが浅くなり、7.2ミリまで戻るようになっている。図8は、図1に示したものと左右対称な形状を成したマット材50bを示している。マット材50としては図1および図8に示したものの2種類を用意してある。
【0028】
次に作用を説明する。
図9、図10に示すように、第1系統の配管20aおよび第2系統の配管20bの双方にヘッダ部30を接続する際には、分割切り取り溝82の箇所ではなく、ヘッダ取付候補箇所80の周囲に形成された切り取り溝81に沿ってヘッダ取付候補箇所80の全体が取り去られる。そして、ヘッダ取付候補箇所80を取り去った切欠部40にヘッダ部30が収容され、4つの配管がそれぞれヘッダ部30の接続パイプに接続される。
【0029】
また配管20は、ヘッダ用配管溝64の側に埋設され、バイパス配管溝61の側には通さない。ここで、図1に示すようにヘッダ取付候補箇所80の周囲に切り取り溝81を設けてあるので、作業者は、残りの厚みだけを刃物で切ればよくヘッダ取付候補箇所80を容易かつ的確な形に除去することができる。
【0030】
また、図11に模式的に示したように、ヘッダ部30がマット表面から突出することなく平らな状態に収容される。すなわち、ヘッダ部30の接続パイプ31に、配管20を被せて接続すると、その部分の外径が配管20の通常状態の外径よりも大きくなる。またヘッダ部30の有する接続パイプ31の中心からヘッダ部30の上面までの厚みの方が、配管20の半径よりも通常は、わずかに大きい。そこで、これらの分を見越して、ヘッダ取付候補箇所80の近傍で配管溝60の深さを他の部分より深くしてある。
【0031】
その結果、ヘッダ部30がマット表面から出っ張ることがなく、ヘッダ部30の周辺においても床材と床暖房マット10との間に隙間や浮きが生まれず、当該箇所での温度ムラや床鳴りが防止される。
【0032】
床暖房マット10を巻いて搬送する際には、内側と外側の曲率半径の違いからヘッダ部30の近傍では、配管20がマットの内部へわずかに引き込まれる。したがって、ヘッダ部30の接続パイプ31に接続されてその外径が通常よりもやや大きくなっている配管部分がヘッダ取付候補箇所80の端部からよりマットの内部まで進入してくる。
【0033】
そこで、本実施の形態では、その分を見越して、配管溝を深く形成する部分のヘッダ取付候補箇所80からの長さを長く形成してある。すなわち、配管溝の深さが深くなっている箇所の切り取り溝81からの長さを、床暖房マット10を広げた際にヘッダ部30がマット表面から突出しないために必要な長さよりも長くしてある。これにより、床暖房マット10を巻いた状態でも配管等がマットの表面から浮き出してアルミ箔層をいためることが防止される。
【0034】
さらに図12に示すように、第1系統の配管20aだけにヘッダ部30を接続する場合には、ヘッダ取付候補箇所80のうち分割切り取り溝82からマット材50aの端部側の部分だけを切り取る。これにより、第2系統配管溝60bがマット材50aの側に残るので、第2系統の配管20bが中空に浮かずマット内に埋め込まれてしっかりと支えられる。
【0035】
またヘッダ部30を取付けない場合には、ヘッダ取付候補箇所80を切り取られないままでマット材50aを用いる。この際、配管20は、ヘッダ用配管溝64ではなくバイパス配管溝61の側を通して埋設される。これにより、ヘッダ取付候補箇所80の近傍においても、より均等に暖房することができる。
【0036】
さらに、ヘッダ部30を取付けない場合であっても、ヘッダ取付候補箇所80に形成した配管溝の深さをその途中で7.2ミリの元の深さに戻してあるので、当該箇所で配管20が持ち上げられて支えられ、点J〜点L等の間で部分的に配管溝が深くなっていても、配管20がその部分でマット表面よりも沈み込まず、配管の上端とマット表面とを同一高さに保つことができる。
【0037】
なお、図1または図8に示すものでは、ヘッダ取付候補箇所80の切り取り方と配管の敷設の仕方により、2系統用のヘッダ部を収容する場合と、1系統用のヘッダ部を収容する場合と、ヘッダ部を収容しない場合の3種類に共通に使用できるようになっている。
【0038】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態にかかる床暖房マット10に用いるマット材50cでは、図13および図14に示すようにヘッダ取付候補箇所80cにその裏面側から複数の切込み溝83を設けてある。ヘッダ取付候補箇所80を切り取り溝81等に沿って除去してから、当該ヘッダ取付候補箇所80を切込み溝83に沿って手で折ったり切り分けることで、細長い小片84を得ることができる。これらは、図15に示すように外部配管91を接続した後の隙間を埋めるために使用することができる。
【0039】
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
通常、床暖房マット10には、床材固定用の釘の打ち込む箇所として、図16に示すように数本の根太材101が組み込まれる。本実施の形態では、この根太材101として、図17にその断面を示すように、樹脂で形成した角材102に不織布103を巻着した構造のものを用いている。
【0040】
根太材101は、樹脂で形成した角材102を押し出し成形で作成し、これを不織布103で包み、再度加熱し、樹脂で形成した角材102の表面をわずかに溶かし、樹脂で形成した角材102と不織布103とを一体化させてある。なお、樹脂で形成した角材102の表面を溶剤で溶かし、角材102と不織布103とを一体化させてもよい。
【0041】
不織布103としては、通常の短繊維よりなる不織布、たとえばポリエステル、ナイロン、レーヨン、綿などの1種または2種以上からなる繊維単独あるいはこれらの繊維とバインダーとからなる不織布シートを用いる。このほか、スパボンドでもよい。そしてこれらの不織布シートは、繊維密度が0.01〜0.1g/ccの比較的薄層のものが適している。
【0042】
樹脂で形成した角材102に不織布103をコーティングすることで、コンクリート釘を打ち込む時などにかかる角材102への大きな衝撃を和らげることができ、コンクリート釘を打ち込んでも、根太材101にひびが入ることを防止することができる。また、仮にひびが入った場合でも、不織布103を巻き付けてあるので、根太材101(角材102)が割れて砕けることがない。
【0043】
さらに樹脂の押し出し成形品なので寸法公差を制御することができ、角材102の厚みを不織布103を巻着する分だけ予め薄くしておくことができる。したがって、不織布103を巻着した後の根太材101の厚みをマット側の厚みに合わせて製造することができる。また合板で形成する場合に比して、寸法精度が高いので、根太材101の部分で段差が生まれず、温度ムラや床なりが起こり難くなる。
【0044】
なお、釘を打ち込む部分が根太材の特定箇所に限定されている場合には、その部分およびその周辺だけに不織布103を巻着してもよい。たとえば図18に示すように根太材の両端部だけに釘の打ち込みが予定されている場合には、その部分にだけ不織布103を巻着すればよい。ただし、不織布103を巻き付けない部分と巻き付けた部分の厚みが等しくなるように角材102自体を成形する必要がある。このほか、図19に示すように、根太材を、樹脂層112と不織布103とを交互に積層した多層構造としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る床暖房マットを構成するマット材の一部を示す説明図である。
【図2】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットを示す斜視図である。
【図3】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットの一部分を示す断面図である。
【図4】図1に示したマット材のCC断面図である。
【図5】図1に示したマット材のAA断面図である。
【図6】図1に示したマット材のBB断面図である。
【図7】図1に示したマット材のJ〜Nにかけての断面図である。
【図8】図1に示したものと左右対称なマット材である。
【図9】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所を全て取り去って2系統用のヘッダ部を取付けたものの一例を示す説明図である。
【図10】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所を全て取り去って2系統用のヘッダ部を取付けたものの他の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ部近傍の断面を模式的に示す説明図である。
【図12】本発明の第一実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所をその一部を残して取り去って、1系統用のヘッダ部を取付けたものの一例を示す説明図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房マットの一部を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所における断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係る床暖房マットのヘッダ取付候補箇所を取り去りこれを分割して得た小片で外部配管との隙間を埋めた状態の一例を示す説明図である。
【図16】根太材を含む床暖房マットの一例を示す正面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る床暖房マットの根太材を示す断面図である。
【図18】必要箇所だけに不織布を巻着した根太材を示す斜視図である。
【図19】樹脂材と不織布との多層構造からなる根太材を示す断面図である。
【図20】従来から使用されている床暖房マットのヘッダ部近傍を示す断面図である。
【符号の説明】
【0046】
10…床暖房マット
20…配管
30…ヘッダ部
31…接続パイプ
40…切欠部
50、50a、50b、50c…マット材
60…配管溝
60a…第1系統配管溝
60b…第2系統配管溝
61…バイパス配管溝
62、63…分岐点
64…ヘッダ用配管溝
70…アルミ箔
80…ヘッダ取付候補箇所
81、83…切り取り溝
82…分割切り取り溝
84…小片
91…外部配管
101、110…根太材
102…樹脂で形成した角材
103…不織布
112…樹脂層
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材を樹脂で形成するとともに、この根太材の周面に不織布を付着したことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【請求項2】
前記根太材に前記不織布を巻着したことを特徴とする請求項1記載の床暖房マット用根太材。
【請求項3】
前記不織布を前記根太材に付着する際に前記根太材の表面を溶融して前記不織布と前記根太材とを一体化させたことを特徴とする請求項1または2記載の床暖房マット用根太材。
【請求項4】
床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材を、樹脂と不織布との積層構造にしたことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の床暖房マット用根太材を用いた床暖房マット。
【請求項1】
床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材を樹脂で形成するとともに、この根太材の周面に不織布を付着したことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【請求項2】
前記根太材に前記不織布を巻着したことを特徴とする請求項1記載の床暖房マット用根太材。
【請求項3】
前記不織布を前記根太材に付着する際に前記根太材の表面を溶融して前記不織布と前記根太材とを一体化させたことを特徴とする請求項1または2記載の床暖房マット用根太材。
【請求項4】
床材固定釘の打込み箇所として床暖房マットに組み込む床暖房マット用根太材において、
前記根太材を、樹脂と不織布との積層構造にしたことを特徴とする床暖房マット用根太材。
【請求項5】
請求項1、2、3または4記載の床暖房マット用根太材を用いた床暖房マット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2008−70111(P2008−70111A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−280302(P2007−280302)
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【分割の表示】特願平11−113456の分割
【原出願日】平成11年4月21日(1999.4.21)
【出願人】(000129231)株式会社ガスター (277)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【分割の表示】特願平11−113456の分割
【原出願日】平成11年4月21日(1999.4.21)
【出願人】(000129231)株式会社ガスター (277)
【Fターム(参考)】
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