説明

建設機械

【課題】 パターン切換弁を操作するときに開く切換弁収容ケースの開閉カバーに施錠機能がない場合でも、運転中のパターン切換弁の操作を規制する。
【解決手段】 パターン切換弁27を収容する切換弁収容ケース28には、切換レバー27Bを操作するための操作用開口28Eを設け、この操作用開口28Eには開閉カバー29を設ける。そして、ゲートロックレバー20を押し下げて遮断位置に配置した状態では、このゲートロックレバー20を開閉カバー29上に近接して配置する構成とした。従って、油圧ショベル1を運転するために、ゲートロックレバー20を遮断位置まで下げた状態では、ゲートロックレバー20により開閉カバー29の開扉を規制することができる。これにより、運転中はゲートロックレバー20を利用してパターン切換弁27の操作を規制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に関し、特に、操作装置からのパイロット圧により制御弁を制御する構成となった建設機械に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって大略構成されている。
【0003】
また、小型の油圧ショベルは、上部旋回体が小さく纏められているから、各種機器類を無駄な隙間を形成することなく近接して搭載する必要がある。この種の油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、該旋回フレームの後側に搭載され油圧ポンプを駆動するエンジンと、該エンジンの前側を覆うように前記旋回フレーム上に設けられた運転席台座と、該運転席台座上に設けられオペレータが着座する運転席と、該運転席の左,右両側に設けられ前記作業装置と旋回装置を操作する油圧パイロット式の操作レバー装置と、前記旋回フレームに設けられ該操作レバー装置の操作に応じて前記作業装置を制御する複数個の油圧パイロット式の切換弁からなる制御弁と、前記制御弁と各操作レバー装置との間に位置し前記操作装置の操作パターンと前記制御弁との組合せパターンを切換えるパターン切換弁とによって大略構成されている。
【0004】
ここで、パターン切換弁は、頻繁に切換操作するものではなく、またエンジンの運転中に不用意に切換えられることを避ける必要がある。このために、パターン切換弁は、運転席台座内に収容し、該運転席台座の前側には、開閉可能なカバーを設け、該カバーには施錠装置を設ける構成としている。これにより、カバーを閉じ、エンジンキー等を用いて施錠装置をロックしたときには、パターン切換弁を、不用意な操作から保護することができる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2005−220576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、ミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルは、部品点数を削減して組立作業性を高め、またコストを低減することが望まれる。従って、一般的な標準仕様の小型の油圧ショベルでは、パターン切換弁の操作部を覆っている開閉カバーに施錠装置が設けられていないものも多い。
【0007】
このように、開閉カバーを施錠できない油圧ショベルでは、運転中であってもパターン切換弁を操作できてしまう。従って、例えば作業中に不用意にパターン切換弁が切換えられることも考えられ、操作ミスを生じる虞がある。また、切換時に生じる油圧の衝撃によってパターン切換弁が損傷するという問題がある。
【0008】
また、パターン切換弁は、周囲に多くの油圧ホースが接続されるものであるから、全体的に大きなものとなる。このために、パターン切換弁を収容している運転席台座が大型化するから、運転席に乗降するときに運転席台座が邪魔になるという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、開閉カバーに施錠機能がない場合でも、運転中はパターン切換弁の操作を規制することができ、信頼性や寿命を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、パターン切換弁を設けた場合でも、乗降口側の間口を広くすることができ、運転席にスムーズに乗降できるようにした建設機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による建設機械は、自走可能な車体と、該車体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置と、前記車体に設けられオペレータが着座する運転席と、該運転席の近傍に設けられ前記作業装置を操作する操作装置と、前記車体に設けられ該操作装置の操作に応じて前記作業装置を制御する制御弁と、前記制御弁と操作装置との間に位置し前記操作装置の操作パターンと前記制御弁との組合せパターンを切換えるパターン切換弁と、前記運転席に乗り降りするための前記車体の乗降口側に設けられ、オペレータの乗降を許可する開通位置と乗降を禁止する遮断位置とに操作されるゲートロックレバーとを備えてなる。
【0012】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記パターン切換弁を収容し操作パターンを切換えるための操作用開口が開閉カバーで覆われた切換弁収容ケースを設け、該切換弁収容ケースの開閉カバーは前記ゲートロックレバーを開通位置に操作したときにのみ開くことができるように構成したことにある。
【0013】
請求項2の発明は、前記ゲートロックレバーは、基端側を前記運転席の側方位置に上,下方向に回動可能に取付け、自由端となる先端側を前記開閉カバーの近傍を経由して前記乗降口の位置まで延在させる構成としたことにある。
【0014】
請求項3の発明は、前記切換弁収容ケースには、オペレータが乗降動作するときにのスペースを確保するために、前記乗降口に面して傾斜面を設ける構成としたことにある。
【0015】
請求項4の発明は、前記記開閉カバーには、前記パターン切換弁の切換え位置を確認するための確認用窓を設ける構成としたことにある。
【0016】
請求項5の発明は、前記ゲートロックレバーが開通位置に配置されたことを検出して信号を出力するスイッチを設け、該スイッチが検出信号を出力したときには前記操作装置の操作を無効にする構成としたことにある。
【0017】
請求項6の発明は、前記パターン切換弁は、組合せパターンの切換えを行う弁本体と該弁本体を切換え操作する切換レバーとにより構成し、前記切換レバーは、前記切換弁収容ケースの操作用開口に向け延びて配置する構成としたことにある。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明によれば、切換弁収容ケースは、パターン切換弁を覆い隠すことができる。また、切換弁収容ケースは、開閉カバーを開くことにより操作用開口を通してパターン切換弁の操作パターンを切換えることができる。しかも、建設機械を運転するために、ゲートロックレバーを遮断位置に操作して乗降を禁止した状態では、この遮断位置のゲートロックレバーにより開閉カバーの開扉を規制することができる。
【0019】
この結果、開閉カバーに施錠機能がない場合でも、運転中はゲートロックレバーを利用してパターン切換弁の操作を規制することができる。これにより、パターン切換弁の不用意な切換えを防止できるから、建設機械に対する信頼性、安全性を向上でき、また操作に関する機器類の寿命を延ばすことができる。
【0020】
請求項2の発明によれば、ゲートロックレバーを下側に回動して遮断位置に配置した状態では、このゲートロックレバーを開閉カバーの近傍に配置することができ、該ゲートロックレバーにより開閉カバーの開扉を規制することができる。これにより、既存のゲートロックレバーを利用して切換弁収容ケースの開閉カバーをロックすることができる。
【0021】
また、ゲートロックレバーを上側に回動して開通位置に配置した状態では、このゲートロックレバーを開閉カバーから離間させることができ、開閉カバーは自由に開くことができる。これにより、切換弁収容ケースの操作用開口を介してパターン切換弁を切換えることができる。
【0022】
請求項3の発明によれば、切換弁収容ケースには、オペレータが乗降するときに通る乗降口に面して傾斜面を設けているから、オペレータが乗降動作するときに広いスペースを確保することができる。これにより、オペレータは、切換弁収容ケースに邪魔されることなく、運転席に容易に乗降することができる。
【0023】
請求項4の発明によれば、切換弁収容ケースには、パターン切換弁の切換位置を確認するための確認用窓を設けているから、この確認用窓を通してパターン切換弁の切換位置を簡単に確認することができる。
【0024】
請求項5の発明によれば、ゲートロックレバーを開通位置に配置したときには、スイッチがゲートロックレバーの開通位置を検出して信号を出力するから、この検出信号に基づいて操作装置の操作を無効にすることができる。この結果、操作装置を気にすることなく、パターン切換弁の切換作業を短時間で正確に行うことができる。
【0025】
請求項6の発明によれば、パターン切換弁の切換レバーは、切換弁収容ケースの操作用開口に向け延びて配置しているから、該操作用開口を介してパターン切換弁の切換レバーを容易に操作することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図10に従って詳細に説明する。
【0027】
図1において、1は本実施の形態に適用される建設機械としてのキャブ仕様の油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載され、該下部走行体2と共に車体を構成する上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。
【0028】
また、作業装置5は、後述する旋回フレーム6の前側に揺動可能かつ俯仰動可能に取付けられたブーム5Aと、該ブーム5Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム5Bと、該アーム5Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット5Cと、前記ブーム5Aを俯仰動するブームシリンダ5Dと、前記アーム5Bを俯仰動するアームシリンダ5Eと、前記バケット5Cを回動するバケットシリンダ5Fとによって大略構成されている。
【0029】
ここで、上部旋回体4は、旋回装置3の旋回モータ3Aを駆動することにより、下部走行体2上で旋回動作するものである。また、上部旋回体4は、後述の旋回フレーム6、エンジン7、メインポンプ8、パイロットポンプ9、作動油タンク10、運転席14、操作レバー装置15,21、ゲートロックレバー20、制御弁25、パターン切換弁27、切換弁収容ケース28等により大略構成されている。
【0030】
6は上部旋回体4の旋回フレームを示している。この旋回フレーム6は、下部走行体2上に旋回装置3を介して取付けられた支持構造体として形成されている。また、旋回フレーム6の前側には、作業装置5が揺動可能および俯仰動可能に取付けられている。
【0031】
7は旋回フレーム6の後側に搭載されたエンジン(図1中に点線で図示)で、該エンジン7は、例えば左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。また、エンジン7の右側には、ラジエータ、オイルクーラ等(いずれも図示せず)が配設されている。
【0032】
8はエンジン7の左側に取付けられたメインポンプで、該メインポンプ8は、下部走行体2、旋回装置3、作業装置5等に設けられたアクチュエータに供給する圧油を吐出するものである。また、9はメインポンプ8と一緒にエンジン7によって駆動されるパイロットポンプである。このパイロットポンプ9は、後述の制御弁25を切換えるためのパイロット圧を操作レバー装置15,21を経由して該制御弁25に向け吐出するものである。さらに、10は旋回フレーム6上に設けられた作動油タンク(図10中に記号で図示)を示している。
【0033】
11は旋回フレーム6の左前側に設けられたフロア部材である。このフロア部材11の前側は、後述の運転席14に着座したオペレータの足乗せ場となるフロア本体11Aとなっている。また、フロア部材11の後側は、垂直に立上ったステップ状の運転席台座11Bとなり、該運転席台座11B上には運転席14が設けられている。また、運転席台座11Bの左側(後述の乗降口13側)には、取付ブラケット11Cが左側に延びて設けられ、該取付ブラケット11C上には、後述の左操作レバー装置15が設けられている(図3参照)。さらに、取付ブラケット11Cの下側には、図7等に示すように後述のパターン切換弁27が取付けられ、該パターン切換弁27を覆うように切換弁収容ケース28が設けられている。
【0034】
12は旋回フレーム6の左前側に位置してフロア部材11上に設けられたキャブを示している。このキャブ12は、後述の運転席14等を覆う箱体状に形成され、その左側面には、開閉可能なドア12A(図1中に図示)が設けられている。そして、キャブ12は、ドア12Aを開くことにより、フロア部材11のフロア本体11Aに出入りし、運転席14に乗り降りするための乗降口13を形成している。ここで、乗降口13の後側部分には、後述の切換弁収容ケース28の前側部分が張出しているが、面取りをした傾斜面29Cにより、該切換弁収容ケース28に接触することなく円滑に出入りすることができる。
【0035】
14は上部旋回体4に設けられた運転席で、該運転席14は、フロア部材11の運転席台座11B上に取付けられている。そして、運転席14は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着座するものである。また、運転席14の左,右両側には、旋回装置3と作業装置5を操作する後述の操作レバー装置15,21が配設されている。
【0036】
15は運転席14の左側に設けられた左操作レバー装置を示している。この左操作レバー装置15は、フロア部材11の取付ブラケット11C上に取付けられている。また、左操作レバー装置15は、後述の取付台16、コンソール17、操作レバー18等によって大略構成されている。
【0037】
16は左操作レバー装置15を支える取付台である。この取付台16は、図4に示す如く、フロア部材11の運転席台座11Bの左端に固定的に取付けられて上側に延びている。また、取付台16には、図5に示す如く、後述のコンソール17とゲートロックレバー20が取付けられている。
【0038】
17は取付台16の上側に設けられたコンソールで、該コンソール17は、後述の操作レバー18、スイッチ、表示器(図示せず)等を運転席14に着座したオペレータの側方に配置するものである。そして、コンソール17は、骨組となるコンソールフレーム17Aと、該コンソールフレーム17Aを覆う箱体状のカバー17Bとによって大略構成されている。
【0039】
ここで、コンソールフレーム17Aは、前,後方向に延びる枠体状に形成され、その後側が取付台16に対し回動可能に枢支されている。これにより、コンソールフレーム17Aは、前側が上,下方向に回動可能となっている。また、コンソールフレーム17Aの前側には操作レバー18が取付けられている。
【0040】
18はコンソール17のコンソールフレーム17A前側に取付けられた操作レバーである。この操作レバー18は、減圧弁型のパイロット弁18Aと、前,後方向と左,右方向とに傾転可能に設けられ該パイロット弁18Aを操作するレバー本体18Bとにより大略構成されている。また、パイロット弁18Aは、パイロット用管路19A〜19Dを介して各制御弁25A〜25Dに接続されている。そして、操作レバー18は、後述するゲートロックレバー20を遮断位置に配置した状態で、レバー本体18Bを傾転操作することにより、旋回装置3と作業装置5を動作させるものである。
【0041】
20は左操作レバー装置15に設けられたゲートロックレバーを示している。このゲートロックレバー20は、左操作レバー装置15から前側に向けて延び、図3、図5に示す遮断位置と図4、図8に示す開通位置との間で上,下方向に回動されるものである。また、ゲートロックレバー20は、図5に示すように、取付台16とコンソール17のコンソールフレーム17Aとの間に設けられた回動板20Aと、基端側が該回動板20Aに取付けられ、先端側が前側に向けて乗降口13の位置まで延びて自由端となったレバー部20Bとにより構成されている。さらに、レバー部20Bは、後述する切換弁収容ケース28の開閉カバー29の上側近傍を通っており、下側に押し下げた状態では前記開閉カバー29を閉じた状態で固定することができる。
【0042】
ここで、回動板20Aは、ゲートロックレバー20の回動操作と左操作レバー装置15の回動動作とを連動させるものである。即ち、回動板20Aは、レバー部20Bを下側に押し下げたときにコンソールフレーム17A側に係合することにより、ゲートロックレバー20を遮断位置に固定し、左操作レバー装置15を作業を行うほぼ水平な位置に固定することができる。また、ゲートロックレバー20を遮断位置に配置した状態では、レバー部20Bを乗降口13を遮る位置に配置し、オペレータの乗降を規制することができる。
【0043】
一方、回動板20Aは、コンソールフレーム17Aとの係合を解除してレバー部20Bを引き上げたときには、ゲートロックレバー20を開通位置に固定し、左操作レバー装置15による操作を阻止するように立上った位置に固定することができる。
【0044】
さらに、ゲートロックレバー20には、回動板20Aの下側に位置して当接部20Cが設けられている。この当接部20Cは、後述するゲートロックスイッチ34に当接して該ゲートロックスイッチ34をON、OFFするものである。
【0045】
従って、ゲートロックレバー20は、そのレバー部20Bを図3、図5に示す遮断位置に回動操作することにより、キャブ12の乗降口13を遮る位置に配置し、該乗降口13を通って運転席14に離着座するのを禁止する。また、ゲートロックレバー20を遮断位置に配置したときには、後述のゲートロックスイッチ34によってパイロット圧遮断弁33を切換位置(A)に切換え、左,右の操作レバー装置15,21の操作を有効にすることができる。
【0046】
一方、ゲートロックレバー20は、そのレバー部20Bの先端側を握って上側に持ち上げ、図4、図8に示す開通位置に配置した状態では、乗降口13を通ってオペレータが運転席14に離着座するのを許す。また、ゲートロックレバー20を開通位置に配置したときには、ゲートロックスイッチ34によってパイロット圧遮断弁33を切換位置(B)に切換え、左,右の操作レバー装置15,21の操作を無効にすることができる。これにより、運転席14に乗り降りするときに誤まって操作レバー18等に接触した場合でも、作業装置4等が誤動作するのを防止することができる。
【0047】
21は運転席14の右側に固定的に設けられた右操作レバー装置を示している。この右操作レバー装置21は、フロア部材11の運転席台座11B上に取付けられている。また、右操作レバー装置21は、コンソール22の前側に操作レバー23を有している。この操作レバー23は、図10に示す如く、パイロット弁23Aとレバー本体23Bとにより構成され、該パイロット弁23Aは、パイロット用管路24A〜24Dを介して各制御弁25A〜25Dに接続されている。そして、右操作レバー装置21は、その操作レバー23のレバー本体23Bを傾転操作することにより、旋回装置3と作業装置5を動作させるものである。
【0048】
次に、図10を参照しつつ油圧ショベル1の駆動回路について述べる。25は旋回フレーム6に搭載された制御弁を示している。この制御弁25は、左,右の操作レバー装置15,21等の操作に応じて駆動する油圧パイロット部を備えた複数個の油圧パイロット式スプール弁により形成されている。
【0049】
ここで、制御弁25は、図10に示す如く、旋回装置3の旋回モータ3Aを制御する旋回制御弁25Aと、作業装置5のアームシリンダ5Eを制御するアーム制御弁25Bと、ブームシリンダ5Dを制御するブーム制御弁25Cと、バケットシリンダ5Fを制御するバケット制御弁25Dとを含んで構成されている。そして、制御弁25は、主管路26を介してメインポンプ8に接続され、それぞれの油圧パイロット部には、操作レバー装置15,21からのパイロット用管路19A〜19D,24A〜24Dが接続されている。
【0050】
27はフロア部材11の左側に位置する取付ブラケット11Cの下側に取付けられたパターン切換弁を示している。このパターン切換弁27は、オペレータが操作し易い操作パターンに選択的に切換えられるように、複数の操作パターンの組合せを有している。ここで、パターン切換弁27は、左操作レバー装置15と右操作レバー装置21の操作方向に応じて、作業装置5のブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F、旋回装置3の旋回モータ3Aからなる各アクチュエータの操作パターンの組合せを切換えるものである。
【0051】
また、パターン切換弁27は、方向切換弁(図示せず)を内蔵した弁本体27Aと、該弁本体27A内の方向切換弁を操作する切換レバー27Bとによって大略構成されている。また、パターン切換弁27の切換レバー27Bは、後述する切換弁収容ケース28の前側に設けた操作用開口28Eからパターンの切換操作を行なえるように、該操作用開口28Eが設けられた前側に配置され、当該操作用開口28Eに向け延びている。
【0052】
次に、パターン切換弁27を収容するためにキャブ12内に設けられた切換弁収容ケース28、開閉カバー29等の構成について説明する。
【0053】
28はパターン切換弁27を収容するための切換弁収容ケースを示している。この切換弁収容ケース28は、乗降口13側となるフロア部材11の運転席台座11Bの左側に設けられている。そして、切換弁収容ケース28は、図8、図9等に示す如く、フロア部材11の運転席台座11B前面に連続するように上,下方向に延び、パターン切換弁27の前側を覆った前面28Aと、パターン切換弁27の左側を覆った側面28Bと、上側を覆った上面28Cとにより略箱体状の中空部材として構成されている。
【0054】
また、切換弁収容ケース28には、前面28Aと側面28Bとの角隅を面取りするように傾斜面28Dが形成されている。この傾斜面28Dは、後述するように乗降口13に面するように配置され、これにより、乗降口13を通ってオペレータが乗降するときに、広いスペースを提供することができる。
【0055】
さらに、切換弁収容ケース28には、前面28Aの上側から上面28Cの前側に亘って操作用開口28Eが形成されている。この操作用開口28Eは、パターン切換弁27の切換レバー27Bを切換操作するための開口で、該切換レバー27Bに対応する位置に形成されている。そして、操作用開口28Eは、常時は後述の開閉カバー29によって閉塞されている。
【0056】
29は切換弁収容ケース28の一部を構成する開閉カバーを示している。この開閉カバー29は、切換弁収容ケース28の操作用開口28Eを開閉可能に閉塞するもので、切換弁収容ケース28の上部前側に設けられている。また、開閉カバー29は、切換弁収容ケース28の外形形状に沿うように、前面29A、上面29Bおよび傾斜面29Cにより異形な蓋体として形成されている。そして、開閉カバー29は、上面29Bの後部が切換弁収容ケース28の上面28Cに蝶番30を用いて上,下方向に回動可能に取付けられている。
【0057】
ここで、開閉カバー29は、図2、図3、図6に示すように、ゲートロックレバー20のレバー部20Bを押し下げて遮断位置に配置した状態では、上面29B上に当該レバー部20Bが近接しており、この状態では、開閉カバー29を開くことができない。これにより、油圧ショベル1を運転しているときのパターン切換弁27の切換え作業を規制することができる。
【0058】
一方、図4、図8に示すように、ゲートロックレバー20のレバー部20Bを引き上げて開通位置に配置した状態では、コンソール17、ゲートロックレバー20が開閉カバー29の上面29Bから上方に大きく離れるから、この状態では、開閉カバー29を開くことができる。この状態では、各操作レバー装置15,21の操作が無効になっているから、パターン切換弁27の切換え作業を許可することができる。
【0059】
次に、切換弁収容ケース28,開閉カバー29に形成された傾斜面28D,29Cについて説明する。この傾斜面28D,29Cは、運転席14側から乗降口13に向け、該乗降口13の間口を後側に広くするように傾斜している。詳しくは、左,右方向に延びた運転席台座11Bの前面に対し、約30〜70度の角度をもって後側に傾いたほぼ垂直な平坦面として形成されている。これにより、大きな収容スペースが必要なパターン切換弁27を切換弁収容ケース28内に収容し、該切換弁収容ケース28が大型化した場合でも、傾斜面28D,29Cは、オペレータが乗降動作するときのスペースを広く確保することができるから、オペレータは、切換弁収容ケース28に邪魔されることなく、運転席14に容易に乗降することができる。
【0060】
また、31は切換弁収容ケース28を構成する開閉カバー29の傾斜面29Cに設けられた確認用窓を示している。この確認用窓31は、図6等に示す如く、パターン切換弁27の切換レバー27Bの切換位置を確認するための開口で、例えば透明な板材によって閉塞されている。ここで、確認用窓31は、開閉カバー29の傾斜面29Cに設けているから、乗降口13から乗込もうとするオペレータの方に向いている。これにより、オペレータは、乗降口13から乗り込むときに、かがんだり、無理な姿勢で覗き込んだりすることなく、自然な姿勢で切換レバー27Bの切換え状態を簡単に確認することができる。
【0061】
次に、図10を参照しつつゲートロックレバー20の操作に応じて左,右の操作レバー装置15,21の操作レバー18,23の操作を有効、無効にするためのゲートロック回路の構成について説明する。
【0062】
32Aは図10に示すようにパイロットポンプ9から各操作レバー18,23のパイロット弁18A,23Aにパイロット用の圧油を供給する供給側の油圧管路である。また、32Bは各操作レバー18,23のパイロット弁18A,23Aから作動油タンク10に圧油を戻すための戻り側の油圧管路である。
【0063】
33はパイロット圧遮断弁である。このパイロット圧遮断弁33は、パイロットポンプ9と各操作レバー18,23のパイロット弁18A,23Aとの間に位置して供給側の油圧管路32Aの途中に設けられている。また、パイロット圧遮断弁33は、そのパイロット部が後述のゲートロックスイッチ34に電気的に接続され、各操作レバー18,23にパイロット圧を供給する切換位置(A)とパイロット圧を遮断する切換位置(B)とに切換えられるものである。
【0064】
34はパイロット圧遮断弁33を動作するためのゲートロックスイッチである。このゲートロックスイッチ34は、左操作レバー装置15の取付台16に取付けられている。このゲートロックスイッチ34は、ゲートロックレバー20の当接部20Cが当接、離間することにより、パイロット圧遮断弁33を切換える信号を出力するものである。
【0065】
即ち、ゲートロックスイッチ34は、ゲートロックレバー20の遮断位置では、当接部20Cが当接することにより遮断位置を検出し、この検出信号を出力することにより、パイロットポンプ9から各操作レバー装置15,21等にパイロット圧を供給し、旋回装置3、作業装置5等を有効に操作できるようにする。
【0066】
一方、ゲートロックスイッチ34は、ゲートロックレバー20の開通位置では、当接部20Cが離間することにより開通位置を検出し、この検出信号を出力することにより、パイロットポンプ9からのパイロット圧を遮断し、各操作レバー装置15,21等の操作を無効にするものである。
【0067】
なお、35はフロア部材11のフロア本体11Aの前側に設けられた左,右の走行レバー・ペダルである。この走行レバー・ペダル35は、下部走行体2を走行操作するものである。
【0068】
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、油圧ショベル1の動作について説明する。
【0069】
まず、オペレータは、キャブ12のドア12Aを開き、乗降口13からフロア部材11のフロア本体11A上に乗込む。このときに、乗降口13の後側寄りに配置された開閉カバー29の確認用窓31を通してパターン切換弁27の切換レバー27Bの位置を目視することにより、左,右の操作レバー装置15,21の操作パターンが自分の好みに合っているか否かを確認することができる。このときに、確認用窓31は、乗降口13の外側に立っているオペレータと対面する開閉カバー29の傾斜面29Cに設けているから、自然な姿勢で切換え状態を簡単に確認することができる。
【0070】
また、操作レバー装置15,21の操作パターンが自分の好みに合っていない場合には、開閉カバー29を開いてパターン切換弁27の切換レバー27Bを回動操作することにより、操作パターンを自分の好みのものに合わせることができる。このときに、ゲートロックレバー20は、前回降車するために開通位置に上がっているから、開閉カバー29はエンジンキー等を用いることなく、簡単に開くことができ、切換作業を容易に行うことができる。
【0071】
さらに、オペレータが乗降口13から乗込むときには、切換弁収容ケース28、開閉カバー29の前側が乗降口13側に張出しているが、この切換弁収容ケース28、開閉カバー29は、傾斜面28D,29Cによって乗降口13側の間口を広くしている。これにより、オペレータは、切換弁収容ケース28等に邪魔されることなく、容易に乗込むことができる。
【0072】
そして、運転席14に着座したオペレータは、ゲートロックレバー20を押し下げて遮断位置に配置し、左操作レバー装置15をほぼ水平となる操作が可能な位置に固定する。この状態で、オペレータは、走行レバー・ペダル35を操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。また、左,右の操作レバー装置15,21の操作レバー18,23を操作することにより、旋回装置3によって上部旋回体4を旋回動作したり、作業装置5によって土砂の掘削作業等を行うことができる。
【0073】
以上のように、本実施の形態によれば、パターン切換弁27を収容する切換弁収容ケース28を設け、該切換弁収容ケース28には、切換レバー27Bを操作するための操作用開口28Eを設け、この操作用開口28Eには開閉可能な開閉カバー29を設ける。この上で、図3、図6に示すように、ゲートロックレバー20を押し下げて遮断位置に配置した状態では、該ゲートロックレバー20によって開閉カバー29の開扉を規制する構成としている。
【0074】
従って、切換弁収容ケース28等は、パターン切換弁27を覆い隠すことができる。また、図8に示すように、切換弁収容ケース28の開閉カバー29を開いたときには、操作用開口28Eを通してパターン切換弁27の切換レバー27Bを切換操作することができる。しかも、油圧ショベル1を運転するために、ゲートロックレバー20を遮断位置まで下げて乗降を禁止した状態では、この遮断位置のゲートロックレバー20により開閉カバー29の開扉を規制することができる。
【0075】
この結果、切換弁収容ケース28の開閉カバー29に施錠機能がない場合でも、運転中はゲートロックレバー20を利用してパターン切換弁27の操作を規制することができる。これにより、パターン切換弁27の不用意な切換えを防止できるから、油圧ショベルに対する信頼性、安全性を向上でき、また操作レバー18,23等の損傷を防止して寿命を延ばすことができる。しかも、施錠装置を省略することができるから、油圧ショベル1の生産性を高めることができ、また製造コストを低減することができる。
【0076】
また、切換弁収容ケース28、開閉カバー29には、乗降口13に面して傾斜面28D,29Cを設けているから、パターン切換弁27を収容するために切換弁収容ケース28、開閉カバー29が大型化した場合でも、傾斜面28D,29Cにより乗降口13側の間口を後側に広く形成することができる。これにより、オペレータは、切換弁収容ケース28等に邪魔されることなく、乗降口13を通って運転席14に容易に乗降することができる。
【0077】
また、切換弁収容ケース28を構成する開閉カバー29の傾斜面29Cには、パターン切換弁27の切換レバー27Bの位置を確認するための確認用窓31を設けているから、この確認用窓31を通してパターン切換弁27の切換位置を簡単に確認することができる。しかも、確認用窓31は、開閉カバー29の傾斜面29Cに設けているから、乗降口13から乗込もうとするオペレータの方に向いている。この結果、オペレータは、乗降口13から乗り込むときに、自然な姿勢でパターン切換弁27の切換え状態を簡単に確認することができる。
【0078】
一方、切換弁収容ケース28の開閉カバー29は、蝶番30により上,下方向に開,閉する構造とし、閉じた開閉カバー29の上側に遮断位置のゲートロックレバー20を近接して配置することにより、該開閉カバー29を閉じた状態で固定(ロック)し、パターン切換弁27の切換え操作を規制する構成としている。これにより、開閉カバー29をゲートロックレバー20の下側に配置するだけで、既存のゲートロックレバー20を利用して切換弁収容ケース28の開閉カバー29をロックすることができる。
【0079】
さらに、パターン切換弁27を切換えるためにゲートロックレバー20を開通位置に回動した状態では、ゲートロックスイッチ34、パイロット圧遮断弁33の働きにより、操作レバー装置15,21の操作を無効にすることができる。この結果、操作レバー装置15,21を気にすることなく、パターン切換弁27の切換作業を短時間で正確に行うことができる。
【0080】
なお、実施の形態では、ゲートロックレバー20は、左操作レバー装置15のコンソール17と連動するように、該コンソール17と一緒に取付台16に回動可能に取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11に示す変形例のように、例えば左操作レバー装置15′とゲートロックレバー20′とを別個に設け、該ゲートロックレバー20′だけを単独で上,下方向に回動する構成としてもよい。また、操作レバー装置は、運転席の前側に設ける構成としてもよい。
【0081】
また、実施の形態では、切換弁収容ケース28、開閉カバー29の傾斜面28D,29Cを、運転席台座11Bの前面に対し、約30〜70度の角度をもって後側に傾いた平坦面として形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、切換弁収容ケース等の傾斜面を円弧状に湾曲させる構成としてもよく、またステップ状に傾斜させる構成としてもよい。
【0082】
また、実施の形態では、上,下方向に回動操作する形式のゲートロックレバー20を設けた場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば前,後方向にスライド操作する形式のゲートロックレバーを設ける構成としてもよい。
【0083】
一方、実施の形態では、開閉カバー29に確認用窓31を設ける構成としたが、切換弁収容ケース28に確認用窓31を設ける構成としてもよい。また、例えば開閉カバー29を透明な材料を用いて形成した場合には、確認用窓を省略することもできる。
【0084】
また、実施の形態では、運転席14等を箱体状のキャブ12で覆ったキャブ仕様の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、運転席の上方をキャノピで覆ったキャノピ仕様の油圧ショベルに適用してもよい。
【0085】
さらに、実施の形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】フロア部材、キャブ、運転席、操作レバー装置、切換弁収容ケース等を拡大して示す外観斜視図である。
【図3】ゲートロックレバーを遮断位置に配置した状態をフロア部材、運転席、操作レバー装置、切換弁収容ケース、開閉カバー等と一緒に示す要部拡大の正面図である。
【図4】ゲートロックレバーを開通位置に配置して開閉カバーを開いた状態を図3と同様位置からみた要部拡大の正面図である。
【図5】左操作レバー装置を運転席側(右側)から拡大して示す要部拡大図である。
【図6】ゲートロックレバーを遮断位置に配置して開閉カバーをロックした状態を示す要部拡大の斜視図である。
【図7】左操作レバー装置、ゲートロックレバー、パターン切換弁等を示す要部拡大の斜視図である。
【図8】ゲートロックレバーを開通位置に配置して開閉カバーを開いた状態を示す要部拡大の斜視図である。
【図9】切換弁収容ケースと開閉カバーと蝶番とを分解した状態で示す分解斜視図である。
【図10】左,右の操作レバー装置によって操作される油圧ショベルの駆動回路とゲートロック回路の構成を示す油圧回路図である。
【図11】本発明の変形例によるゲートロックレバーをフロア部材、運転席、操作レバー装置、切換弁収容ケース等と一緒に示す要部拡大の正面図である。
【符号の説明】
【0087】
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 旋回装置
3A 旋回モータ
4 上部旋回体
5 作業装置
5A ブーム
5B アーム
5C バケット
5D ブームシリンダ
5E アームシリンダ
5F バケットシリンダ
6 旋回フレーム
7 エンジン
8 メインポンプ
9 パイロットポンプ
11 フロア部材
12 キャブ
13 乗降口
14 運転席
15,15′ 左操作レバー装置
18,23 操作レバー
20,20′ ゲートロックレバー
21 右操作レバー装置
25 制御弁
27 パターン切換弁
28 切換弁収容ケース
28A,29A 前面
28B 側面
28C,29B 上面
28D,29C 傾斜面
28E 操作用開口
29 開閉カバー
30 蝶番
31 確認用窓
33 パイロット圧遮断弁
34 ゲートロックスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自走可能な車体と、該車体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置と、前記車体に設けられオペレータが着座する運転席と、該運転席の近傍に設けられ前記作業装置を操作する操作装置と、前記車体に設けられ該操作装置の操作に応じて前記作業装置を制御する制御弁と、前記制御弁と操作装置との間に位置し前記操作装置の操作パターンと前記制御弁との組合せパターンを切換えるパターン切換弁と、前記運転席に乗り降りするための前記車体の乗降口側に設けられ、オペレータの乗降を許可する開通位置と乗降を禁止する遮断位置とに操作されるゲートロックレバーとを備えてなる建設機械において、
前記パターン切換弁を収容し操作パターンを切換えるための操作用開口が開閉カバーで覆われた切換弁収容ケースを設け、該切換弁収容ケースの開閉カバーは前記ゲートロックレバーを開通位置に操作したときにのみ開くことができるように構成したことを特徴とする建設機械。
【請求項2】
前記ゲートロックレバーは、基端側を前記運転席の側方位置に上,下方向に回動可能に取付け、自由端となる先端側を前記開閉カバーの近傍を経由して前記乗降口の位置まで延在させる構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
【請求項3】
前記切換弁収容ケースには、オペレータが乗降動作するときにのスペースを確保するために、前記乗降口に面して傾斜面を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
【請求項4】
前記記開閉カバーには、前記パターン切換弁の切換え位置を確認するための確認用窓を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
【請求項5】
前記ゲートロックレバーが開通位置に配置されたことを検出して信号を出力するスイッチを設け、該スイッチが検出信号を出力したときには前記操作装置の操作を無効にする構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
【請求項6】
前記パターン切換弁は、組合せパターンの切換えを行う弁本体と該弁本体を切換え操作する切換レバーとにより構成し、前記切換レバーは、前記切換弁収容ケースの操作用開口に向け延びて配置する構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の建設機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−24395(P2009−24395A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188514(P2007−188514)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】