説明

微粒子検出装置

【課題】使用環境の変化や励起光源の劣化等の影響を受けることなく、所望微粒子の検出を安定的に実施することができる微粒子検出装置を提供すること。
【解決手段】微粒子を含む試料を蛍光染色するとともに、泳動液を用いて微細管電気泳動することにより微粒子を検出する微粒子検出装置において、蛍光染色された微粒子に対する励起光としてパルス発光するLED等の励起光発光器2と、パルス発光に同期する蛍光発光を計測する蛍光検出器5と、蛍光検出器5にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器2の光束量を調整する光束量調整手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細管電気泳動を用いて、検体試料中に存在する細胞等の各種微粒子を検出する微粒子検出装置に関し、特に人体に有害なレジオネラ属菌等の微生物を迅速かつ高感度に分離検出することができる微粒子検出装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、試料中に細胞等の各種微粒子が存在するか否かを調べたり、また試料中に含まれる微生物の種類や量を迅速に調べるための分離・検出手法として、微細管内で予め蛍光染色した微生物を電気泳動させ、励起光を照射してその時発生する蛍光から検出する電気泳動技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
一方、微細管内で微生物を泳動分離する際には、微生物細胞と細管内壁、あるいは細胞と細胞との相互作用が大きいため、迅速かつ高感度に微細管内で微生物を分離するために、泳動液にアルギン酸塩を含有させることが有効であることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
この方法において、微生物の分離効率を向上させる添加剤として用いられるアルギン酸塩は、すべての微生物に対して同様に機能するものではなく、多種多様な微生物種に対応できるより多くのタイプの分離効率向上剤の導入が期待されている。
しかしながら、上記従来の微粒子検出装置では、励起光を常時点灯としているため、励起光や蛍光発光以外の光が蛍光検出装置に入らないように、計測部分を周囲の光から隔離する必要があった。
【0004】
また、蛍光発光は励起光に対し一般的に少なく、周囲の光に対し十分な蛍光発光の光束が得られるように、励起光源を高輝度(高発光)のものを使用する必要があった。
例えば、励起光源として安価なLED等を使用した場合、高輝度で常時点灯させると発熱が大きくなり、また寿命が短くなる等の問題があった。
したがって、従来の微粒子検出装置では、励起光源の劣化による光束量の低下等があるため、励起光源の光束量調整や、励起光源の光束量変動にともなう蛍光検出器における受光感度調整等が必要であった。
【特許文献1】特開2002−345451号公報
【特許文献2】特開2002−181781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の微粒子検出装置が有する問題点に鑑み、使用環境の変化や励起光源の劣化等の影響を受けることなく、所望微粒子の検出を安定的に実施することができる微粒子検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の微粒子検出装置は、微粒子を含む試料を蛍光染色し、泳動液を用いて微細管電気泳動することにより微粒子を検出する微粒子検出装置において、蛍光染色の励起光として間欠的に発光する励起光発光器と、励起光発光に同期して蛍光を計測する蛍光検出器とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この場合において、蛍光検出器にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器の光束量を調整する光束量調整手段を備えることができる。
【0008】
また、光束量調整手段が、蛍光検出器にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて、励起光発光器の光束量を調整するようにすることができる。
【0009】
また、蛍光検出器にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整するパルス幅調整手段を備えることができる。
【0010】
また、パルス幅調整手段が、蛍光検出器にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整することができる。
【0011】
さらに、励起光発光器における励起光源として、間欠的に発光するLEDを使用することができる。
【0012】
また、検出対象物である微粒子が微生物、例えば、レジオネラ属菌等の人体に有害な微生物とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の微粒子検出装置によれば、微粒子を含む試料を蛍光染色し、泳動液を用いて微細管電気泳動することにより微粒子を検出する微粒子検出装置において、蛍光染色の励起光として間欠的に発光する励起光発光器と、励起光発光に同期して蛍光を計測する蛍光検出器とを備えることにより、励起光や蛍光発光以外の周囲の光及びパルス発光する励起光発光器の劣化等の影響を受けることなく、安定的に所望微粒子の検出を実施することができる。
【0014】
また、蛍光検出器にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器の光束量を調整する光束量調整手段を備えることにより、パルス発光する励起光発光器の光束量を常時発光時の10〜300%程度に可変調整し、分析に適当な励起光の光束量とすることができ、これにより、一層安定的に所望微粒子の検出を実施することができる。
【0015】
また、光束量調整手段が、蛍光検出器にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて励起光発光器の光束量を調整することにより、光束を前もって調整する光束調整期間を不要にすることができる。
【0016】
また、蛍光検出器にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整するパルス幅調整手段を備えることにより、パルス発光する励起光発光器のパルス幅を可変調整し、分析に適当な励起光のパルス幅とすることができ、これにより、一層安定的に所望微粒子の検出を実施することができる。
【0017】
また、パルス幅調整手段が、蛍光検出器にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整することにより、光束を前もって調整する光束調整期間を不要にすることができる。
【0018】
また、励起光発光器における励起光源として、間欠的に発光するLEDを使用することにより、安価な装置を実現することができる。
【0019】
また、検出対象物である微粒子が微生物、例えば、レジオネラ属菌等の人体に有害な微生物とすることにより、微生物、例えば、温泉やプール等で生息し易いレジオネラ属菌等の人体に有害な微生物の検出を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の微粒子検出装置の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
なお、本発明でいう分析とは、試料中に含まれる所望微粒子の濃縮、分離、検出(定性的分析)、同定、定量、スクリーニング、生死判別を包含するものである。
【実施例1】
【0021】
図1に、本発明の微粒子検出装置の基本的構成を一例として示す。
図において、1は電気泳動装置本体であり、LEDやレーザー等の励起光発光器2、対物レンズ4、CCDカメラ等の蛍光検出器5等から構成されている。
【0022】
検出対象物である有害菌等の微粒子は、予め当該微粒子とのみ選択的に結合する蛍光抗体等を用いて蛍光染色しておき、例えば、キャピラリー等の微細管6の内部に、その両端に設置した溶液9a又は溶液9bより注入するようにする。
溶液9a又は溶液9bを検出の段階に応じて変更し、電極7a、7bにより微細管6の両端に高圧電源を印加する。高電圧は高圧電源7より供給し、その電圧の大きさ、印加時間等は、例えば、パソコン等の微粒子検出制御装置8より制御する。
なお、蛍光検出器5としては、上記のようなCCDカメラ等の画像入力装置のほかに、光電子倍増管(フォトマル)等の光束量センサを用いることができる。
【0023】
励起光2aは、励起光発光器2から発した光であり、微細管6の検出窓6aより、蛍光染色された微粒子に照射される。
ここで、励起光発光器2の発光電力は、励起光発光器2用のパルス発生器2cより供給し、その電流やパルス間隔等は、微粒子検出制御装置8により制御する。
蛍光染色された微粒子は、蛍光2bを発光し、対物レンズ4より装置本体内に入射し、例えば、CCDカメラ等で構成される蛍光検出器5によりパルス発生器2cと同期して検出される。
蛍光検出器5により検出した検出画像信号は、画像信号記録装置5aに記録されるととともに、微粒子検出制御装置8に接続される。微粒子検出制御装置8では、この画像信号から微粒子の検出を行い、その結果を記録し表示する。
【0024】
検出対象としての微粒子を含む試料である検水溶液を、例えば、溶液9aとして準備し、溶液9bの側から吸引することにより、微細管6内に対象とする検水溶液20として注入する。
次に、電極7a、7bはそれぞれ高圧電源7に接続されており、微粒子検出制御装置8により、例えば、電極7aには陽極、電極7bには陰極の電圧を印加するように接続する。
次いで、高圧電源7を作動させることにより、既知の電気泳動技術により、微粒子を微粒子塊25として濃縮し、さらには陰極の方向22に泳動させることができる。
【0025】
このとき、微粒子塊25は、検出窓6aを通過する。
この微粒子塊25は、蛍光抗体等を用いて蛍光染色されており、図1で示したように、励起光2aが照射されると、蛍光2bを発光するため、CCDカメラ等で構成される蛍光検出器5により微粒子を検出することができる。
【0026】
微細管6内への検体試料の注入方法は、特に制限されず、従来使用される重力法、加圧法及び減圧法のいずれをも使用することができる。
注入量も特に制限されないが、通常用いる微細管全域に試料を満たすため、その微細管のサイズに依存し、0.1〜100μL、好ましくは0.5〜100μL、より好ましくは0.5〜10μLを例示することができる。
【0027】
また、上記で例示した一対の電極7a、7b及び高圧電源7は、微細管内に注入された微粒子が微細管内の泳動液中を泳動するのに必要な強さの電位勾配を、微細管中の泳動液に対して印加するための手段であり、かかる目的が達成できるものであれば、これらの電源及び一対の電極は何ら限定されることなく、その他の手段として任意の手段を使用することができる。
【0028】
電極間にかけられる電圧としては、微細管長さに対して、一般に約1kV/m〜約500kV/m、好ましくは約2kV/m〜約100kV/m、より好ましくは約5kV/m〜約20kV/mを例示することができる。
微細管としては、内径1〜150μm、長さ0.1〜100cm、好ましくは内径20〜100μm、長さ1〜50cmの中空管を例示することができる。
その材質としては特に制限されず、ガラス(フューズドシリカ)やフッ素樹脂等を任意に例示することができる。
【0029】
図2は、検出対象とする微粒子21としての微生物を拡大して示したもので、その外壁21aに選択的に結合する抗体30、抗体30を蛍光標識した蛍光色素31等を示している。
なお、図示しないが、検出対象である微粒子21に結合している抗体及び蛍光色素31以外に、微粒子に結合しないままに溶液中を浮遊している抗体及び蛍光色素からも蛍光2bが発せられるが、泳動時間が検出対象微粒子とは異なるので、時間経過を見ることにより分離することが可能である。
【0030】
図3に、図1に示す励起光発光器2の光束量とパルス幅、及び蛍光検出器5の検出フローの一例を示す。
励起光発光器2がON時の蛍光検出器5の蛍光光束量を測定する。
測定した蛍光光束量が予め決められた下限値以下であった場合、微粒子検出制御装置8が光束量調整手段及びパルス幅調整手段として、励起光束量を増大し、必要に応じてパルス幅を減少させる制御を行い、また、蛍光光束量が予め決められた上限値以上であった場合、励起光束量を減少し、必要に応じてパルス幅を増加させる制御を行い、適切な励起光発光量とする。
また、励起光にLED等の半導体を利用した場合、常時点灯に比較して発熱量が押さえられるので、パルス点灯により励起光束量を増大することにより、常時点灯時の300%程度までの光束出力が可能となることが一般的に知られており、パルス点灯を利用することにより、励起光の光束量を10〜300%と可変調整することができる。
【0031】
図4に、図1に示す励起光発光器2の光束量とパルス幅、及び蛍光検出器5の検出フローの他の例を示す。
励起光発光器2がOFF時の蛍光検出器5の蛍光光束量を測定する。
また、励起光発光器2より適当な光束量とパルス幅を持つ励起光のON時に合わせて蛍光検出器5の蛍光光束量を測定し、前述の励起光ON、OFF時の蛍光光束量の差から、次の励起光の光束量の大きさ、及び/又はパルス幅を制御し適切な励起光発光量とする。すなわち、励起光ON、OFF時の蛍光光束量の差がいつも有意差となり、かつ励起光ON時の蛍光光束量の値が下限値から上限値の間の値となるように励起光束量の大きさ、及び/又はパルス幅を制御する。
このフローを用いれば、図3のフローと比べ、一定時間内に微粒子検出サイクルが長くなるが、図3に示した光束調整期間が不要となる。
【0032】
図5は、前記した対象微粒子の検出過程をフロー図で示したものである。
まず、検体溶液を微細管に注入し(ステップ32)、励起光の光束量調整(図3の光量調整期間)である光量調整を実施し(ステップ33)、微粒子を電気泳動し、微粒子塊(濃縮)する(ステップ34)。
次に、検出窓まで微粒子塊を電気泳動(微粒子塊の泳動)し(ステップ35)、CCDカメラ等で微粒子検出する(ステップ36)。
以上の過程で対象微粒子を検出する。
なお、図4の励起光調整方法の場合、ステップ33の光量調整の工程は行わない。
【0033】
かくして、本実施例の微粒子検出装置によれば、微粒子を含む試料を蛍光染色し、泳動液を用いて微細管電気泳動することにより微粒子を検出する微粒子検出装置において、蛍光染色の励起光として間欠的に発光する励起光発光器2と、励起光発光に同期して蛍光を計測する蛍光検出器5とを備えることにより、励起光や蛍光発光以外の周囲の光及びパルス発光する励起光発光器の劣化等の影響を受けることなく、安定的に所望微粒子の検出を実施することができる。
【0034】
また、蛍光検出器5にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器2の光束量を調整する光束量調整手段を備えることにより、パルス発光する励起光発光器の光束量を常時発光時の10〜300%程度に可変調整し、分析に適当な励起光の光束量とすることができ、これにより、一層安定的に所望微粒子の検出を実施することができる。
【0035】
また、光束量調整手段が、蛍光検出器5にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて励起光発光器2の光束量を調整することにより、光束を前もって調整する光束調整期間を不要にすることができる。
【0036】
また、蛍光検出器5にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整するパルス幅調整手段を備えることにより、パルス発光する励起光発光器のパルス幅を可変調整し、分析に適当な励起光のパルス幅とすることができ、これにより、一層安定的に所望微粒子の検出を実施することができる。
【0037】
また、パルス幅調整手段が、蛍光検出器5にて測定した励起光発光器2の点灯時と不点灯時の差に基づいて、励起光発光器2のON、OFF時間比率を調整することにより、光束を前もって調整する光束調整期間を不要にすることができる。
【0038】
また、励起光発光器2における励起光源として、間欠的に発光するLEDを使用することにより、安価な装置を実現することができる。
【0039】
また、励起光発光器2における励起光源として、安価なLED又はレーザー発光器等を利用することにより、所望の微粒子を高感度かつ特異的に検出することができ、また、試料を培養する等の増殖処理を施すことなく、微量の微粒子を精度よく分離検出することができ、試料中に存在する菌体数を判別測定(定量検出)することも可能である。
さらに、本実施例の装置によれば、試料中の微粒子の検出が可能であるだけでなく、種々の微粒子に特有の特異的検出試薬(例えば、抗体等)を使用することにより菌種の同定も可能である。
【0040】
そして、この微粒子検出装置は、検出対象物である微粒子として、微生物、例えば、レジオネラ属菌等の人体に有害な微生物とすることにより、微生物、例えば、温泉やプール等で生息し易いレジオネラ属菌等の人体に有害な微生物の検出(定性検出、定量検出)を行うのに適しているため、病原性微生物によって汚染された環境水や食品が早期に排除でき、病気の発生の防止に有用である。
また、病原性微生物による患者の早期診断が可能になることから、有害微生物による被害の蔓延防止並びに早期治療の一助となる。さらには、食品の品質管理期間が短縮でき、また衛生管理の厳格性から賞味期間も延長可能であり、食品流通の経済性に大きく貢献することができる効果がある。
【0041】
以上、本発明の微粒子検出装置に関して、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明の微粒子検出装置は、各種微粒子を迅速かつ高感度に分離検出するという特性を有していることから、例えば、環境、食品及び医療分野等において、検体試料中の微粒子量を精度よく又は一斉分析する用途に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の微粒子検出装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】微粒子の詳細を示す拡大図である。
【図3】励起光の光束調整動作の実施例を示すフロー図である。
【図4】励起光の光束調整動作の他の実施例を示すフロー図である。
【図5】微粒子を検出する動作フロー図である。
【符号の説明】
【0044】
1 電気泳動装置本体
2 励起光発光器
2a 励起光線
2b 蛍光
2c パルス発生器
4 対物レンズ
5 蛍光検出器
5a 画像信号記録装置
6 微細管
6a 検出窓
7 高圧電源
7a 電極
7b 電極
8 微粒子検出制御装置
9a 溶液
9b 溶液
20 検水溶液
21 微粒子
21a 微粒子の外壁
25 微粒子塊
30 抗体
31 蛍光色素
32 検体溶液の注入
33 光束調整(光束調整期間)
34 電気泳動(濃縮)
35 電気泳動(微粒子塊の移動)
36 微粒子検出

【特許請求の範囲】
【請求項1】
微粒子を含む試料を蛍光染色し、泳動液を用いて微細管電気泳動することにより微粒子を検出する微粒子検出装置において、蛍光染色の励起光として間欠的に発光する励起光発光器と、励起光発光に同期して蛍光を計測する蛍光検出器とを備えたことを特徴とする微粒子検出装置。
【請求項2】
蛍光検出器にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器の光束量を調整する光束量調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の微粒子検出装置。
【請求項3】
光束量調整手段が、蛍光検出器にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて、励起光発光器の光束量を調整することを特徴とする請求項2記載の微粒子検出装置。
【請求項4】
蛍光検出器にて測定した蛍光光束量に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整するパルス幅調整手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の微粒子検出装置。
【請求項5】
パルス幅調整手段が、蛍光検出器にて測定した励起光発光器の点灯時と不点灯時の差に基づいて、励起光発光器のON、OFF時間比率を調整することを特徴とする請求項4記載の微粒子検出装置。
【請求項6】
励起光発光器における励起光源として、間欠的に発光するLEDを使用することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の微粒子検出装置。
【請求項7】
微粒子が微生物であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の微粒子検出装置。
【請求項8】
微生物がレジオネラ属菌等の人体に有害な微生物であることを特徴とする請求項7記載の微粒子検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−96154(P2008−96154A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275462(P2006−275462)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(301021533)独立行政法人産業技術総合研究所 (6,529)
【出願人】(390000686)株式会社住化分析センター (72)
【出願人】(000005452)株式会社日立プラントテクノロジー (1,767)
【Fターム(参考)】