説明

応答時間判定装置、プログラム、システム、および、応答時間判定方法

【課題】 操作者の的確性を判定することを可能とする応答時間判定装置、プログラム、システム、および、応答時間判定方法を提供する。
【解決手段】 表示制御信号に基づいて入力記号を表示し、操作者による入力操作に基づいて操作検出信号を出力する複数の入力操作手段115と、特定の状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む入力記号を選定する選定手段111と、1以上の期待入力記号を含む入力記号をいずれの前記入力操作手段115に表示させるかを選択する選択手段112と、選定された1以上の期待入力記号を含む入力記号に対応する表示制御信号を、選択された入力操作手段115に出力する表示制御手段113と、操作検出信号の入力に基づいて、操作者による期待入力記号の入力操作が、判定時間以内に実行されたか否かを監視する時間監視手段114とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は応答時間判定装置、プログラム、システム、および、応答時間判定方法に関し、特に、操作者の応答時間を判別する応答時間判定装置、プログラム、システム、および、応答時間判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
操作者の適格性の一つである覚醒状態を、判別して処理を進めることを必要とする場面として、自動車のエンジンの始動や、目覚まし時計のアラーム音の停止などがある。
【0003】
例えば、自動車の始動においては、キーさえあれば無条件でエンジンを始動することができた。このため、酩酊状態にある人が自動車を運転し、事故が発生するという問題点があった。このような問題への対策として、車両に、車両操作時の血中アルコール濃度を測定する装置を搭載し、血中アルコール濃度が閾値を超えた場合に始動できない状態にする関連技術がある(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、例えば、目覚まし時計のアラーム音を簡単に停止できてしまわないようにする関連技術がある。これは、表示部にランダムに表示される数字を、入力部から入力することで、アラーム音の停止処理を実行するようにしたものである(例えば、特許文献2)。
【0005】
他の関連技術として、特許文献3、あるいは、特許文献4に示されるキー入力の応答時間測定に関する技術がある。
【0006】
さらに、他の関連技術として、暗証番号の入力の覗き見に対するセキュリティ技術として、操作部のキー配列をランダムに変化させる技術がある(例えば特許文献5)。
【0007】
【特許文献1】特開2005−224319号公報
【特許文献2】実開昭60−189892号公報
【特許文献3】特開2006−296647号公報
【特許文献4】特開2003−015802号公報
【特許文献5】特開2006−277431号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された関連技術では、睡眠不足状態の人による自動車の運転、あるいは、幼児等のいたずらを検出することができない。すなわち、飲酒しておらず、鍵を回す、スイッチを押すレベルのことさえできれば、エンジンを始動できてしまうという問題がある。
【0009】
特許文献2に記載された関連技術では、半覚醒状態でも、何度か試行しているうちに規定の操作を実施できてしまうという問題がある。
【0010】
特許文献3、特許文献4に記載された関連技術は、習熟により応答時間を短縮可能な操作部についての応答時間測定に関する技術であり、本発明の技術分野である覚醒状態を判別するような応答時間の判定には対応できない。
【0011】
特許文献5に記載された関連技術は、覗き見、すなわち、まねをすることで操作できることを防止するセキュリティの域を出ず、やはり、本発明の技術分野である覚醒状態を判別するような応答時間の判定には対応できない。
【0012】
本発明の目的は、上述した課題を解決する応答時間判定装置、プログラム、システム、および、応答時間判定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の応答時間判定装置は、表示制御信号に基づいて入力記号を表示し、操作者による入力操作に基づいて操作検出信号を出力する複数の入力操作手段と、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する選定手段と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する選択手段と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する前記表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する表示制御手段と、操作検出信号の入力に基づいて、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ定められた判定時間以内に実行されたか否かを監視する時間監視手段とを有する。
【0014】
本発明のプログラムは、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する処理と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する処理と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する処理と、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【0015】
本発明のシステムは、表示制御信号に基づいて入力記号を表示し、操作者による入力操作に基づいて操作検出信号を出力する複数の入力操作手段と、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する選定手段と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する選択手段と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する前記表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する表示制御手段と、操作検出信号の入力に基づいて、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視する時間監視手段とを有する。
【0016】
本発明の応答時間判定方法は、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定し、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択し、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力し、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、操作者の覚醒状態を含む適格性を判別することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。まず、本明細書で使用している表現について説明する。
【0019】
入力記号、期待入力記号の記号とは、数字、文字、図などの、機械が物理的に表示し、人が目視により区別できる、一般的な意味での記号を示す。
【0020】
入力記号とは、本発明の入力操作手段に表示され、対応する入力操作手段の機能を定義するものである。これは、例えば、コンピュータ操作用のキーボードの刻印等に相当する。
【0021】
期待入力記号とは、本発明の応答時間判定装置、プログラム、システム、または、応答時間判定方法が、特定のタイミングにおいて操作者による入力を期待している記号のことを示す。つまり、操作者は、特定のタイミングにおいて、入力記号として期待入力記号が表示された入力操作手段を操作することを、本発明の応答時間判定装置、プログラム、システム、または、応答時間判定方法によって、期待されている。
【0022】
構成要素名の後ろに続くアルファベット大文字のサフィックスは、説明の便宜上、物理的に複数存在する同一の構成要素に付したものであり、構成要素の機能や動作などの違いを示すものではない。例えば、入力操作手段Aと、入力操作手段Bとは、同じ入力操作手段である。例えば、入力操作手段と表記した場合は、入力操作手段Aも、入力操作手段Bも区別せずに包含して示すものである。
【0023】
選定要求信号は、時間監視手段114が出力し、選定手段111が入力する信号である。表示制御信号は、表示制御手段113が出力し、入力操作手段115が入力する信号である。操作検出信号は、入力操作手段115が出力し、時間監視手段114が入力する信号である。
【0024】
なお、以下の実施の形態で記載する各手段は、ハードウェアで実現されても良いし、ソフトウェアで実現されても良いし、ハードウェアとソフトウェアの混在により実現されても良い。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施の形態の機能ブロック図である。図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態の応答時間判定装置110は、選定手段111と、選択手段112と、表示制御手段113と、時間監視手段114と、入力操作手段115とで構成されている。
【0026】
選定手段111は、時間監視手段114からの選定要求信号を検出すると、最後の期待入力記号の選定が終了しているか否かを判断する。選定手段111は、最後の期待入力記号の選定が終了していない場合は、1以上の期待入力記号を含む入力記号を選定する。例えば、選定手段111は、図示しない手段によって記憶されている1以上の期待入力記号の1つを読み出す。そして、例えば、選定手段111は、4個の乱数を発生して入力記号とする。なお、選定要求信号を検出することは、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出することの一例である。選定手段111は、最後の期待入力記号の選定が終了している場合は、正常時の処理を実行する手段(図示しない)に対して、正常信号を出力する。
【0027】
選択手段112は、選定手段111により選定された1以上の期待入力記号を含む入力記号のそれぞれを表示する入力操作手段115を選択する。例えば、1以上の期待入力記号が『2』、入力記号が『3』、『5』、『8』、および、『9』であるとする。この場合、例えば、選択手段112は、『2』を表示する入力操作手段115として入力操作手段D115を、『3』を表示する入力操作手段115として入力操作手段C115を選択する。続けて、例えば、選択手段112は、『5』を表示する入力操作手段115として入力操作手段A115を、『8』を表示する入力操作手段115として入力操作手段E115を選択する。続けて、例えば、選択手段112は、『9』を表示する入力操作手段115として入力操作手段B115を選択する。期待入力記号あるいは入力記号を表示する各入力操作手段115の選択は、あらかじめ定められたアルゴリズムによって行われる。このアルゴリズムは、ランダムに選択するもの、人間工学等に基づいて、操作者による期待入力記号の入力操作に時間がかかるように選択するもの、あるいは、操作者による期待入力記号の入力操作に時間がかからないように選択するものであって良い。このアルゴリズムは、その他、利用分野に応じてさまざまなものを利用することができる。
【0028】
表示制御手段113は、選定手段111により選定された1以上の期待入力記号を含む入力記号に対応する各表示制御信号を、選択手段112により選択された各入力操作手段115に出力する。以下、表示制御信号と表記した場合は、ここで示した表示制御信号を示す。例えば、表示制御手段113は、『2』に対応する表示制御信号を入力操作手段D115に、『3』に対応する表示制御信号を入力操作手段C115に、『5』に対応する表示制御信号を入力操作手段A115に、それぞれ出力する。同様に、表示制御手段113は、『8』に対応する表示制御信号を入力操作手段E115に、『9』に対応する表示制御信号を入力操作手段B115に、それぞれ出力する。
【0029】
時間監視手段114は、入力操作手段115からの操作検出信号を入力する。時間監視手段114は、初期状態、即ち、時間監視のための計時を行っていない状態で、操作検出信号を入力した場合は、選定要求信号を選定手段111に通知する。時間監視手段114は、また、初期状態、即ち、時間監視のための計時を行っていない状態で、操作検出信号を入力した場合は、計時を開始する。
【0030】
なお、時間監視手段114が時間監視のために計時する時間を判定時間と呼ぶ。この判定時間は、図示しない手段によって与えられても良いし、時間監視手段114内部に固定的に有していても良い。なお、時間監視手段114が時間監視のための計時を行っていない状態で、操作検出信号を入力した時点が、期待入力記号が入力されることの待ち状態となった時点の1つの例である。
【0031】
時間監視手段114は、判定時間以内に期待入力記号の入力操作が実行されたか否かを監視する。そして、時間監視手段114は、判定時間以内に期待入力記号の入力操作が実行された場合は、選定要求信号を選定手段111に通知する。また、時間監視手段114は、判定時間以内に期待入力記号の入力操作が実行されなかった場合は、異常時の処理を実行する手段(図示しない)に対して、異常信号を出力する。以下、異常信号と記載した場合は、ここで説明した異常信号を示す。
【0032】
入力操作手段115は、表示制御手段113が出力した表示制御信号に基づいて、入力記号を表示する。そして、入力操作手段115は、操作者により入力の操作をされると、操作検出信号を時間監視手段114に出力する。
【0033】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0034】
入力操作手段115は、操作者による入力操作手段115に対する入力の操作があったか否かをチェックする(ステップS100)。入力操作手段115は、操作者による入力操作手段115に対する入力の操作があった場合(ステップS100のYesの場合)は、ステップS101へ分岐する。入力操作手段115は、操作者による入力操作手段115に対する入力の操作がない場合(ステップS100のNoの場合)は、ステップS100へ分岐する。
【0035】
入力操作手段115は、操作者による入力の操作の検出を契機に、時間監視手段114に対して、操作検知信号を出力する(ステップS101)。
【0036】
時間監視手段114は、操作検知信号を受けると、判定時間の計時中か否かを判断する(ステップS102)。そして、時間監視手段114は、判定時間の計時中でない場合(ステップS102のNoの場合)は、判定時間の計時を開始し、選定手段111に対して、選定要求信号を出力する(ステップS103)。また、時間監視手段114は、判定時間の計時中である場合(ステップS102のYesの場合)は、選定手段111に対して、選定要求信号を出力する(ステップS104)。
【0037】
選定手段111は、選定要求信号を受けると、最後の期待入力記号の選定が終了しているか否かを判断する(ステップS105)。そして、選定手段111は、最後の期待入力記号の選定が終了している場合(ステップS105のYesの場合)は、正常信号を出力する(ステップS106)。この場合は、本発明の処理の部分はここまでであり、この正常信号は、図示しない正常処理手段に通知され、応答が判定時間内に正常に行われた場合の処理が実行される。また、選定手段111は、最後の期待入力記号の選定が終了していない場合(ステップS105のNoの場合)は、1以上の期待入力信号を含む入力記号を選定し、選択手段112にこの情報を渡す(ステップS107)。
【0038】
選択手段112は、選定された1以上の期待入力信号を含む入力記号の情報を受け取ると、それぞれを表示する各入力操作手段115を選択し、表示制御手段113にこの情報を渡す(ステップS108)。
【0039】
表示制御手段113は、選定された1以上の期待入力信号を含む入力記号の情報と、選択された入力操作手段115の情報を受け取る。そして、表示制御手段113は、選定された1以上の期待入力信号を含む入力記号それぞれに対応する表示制御信号を、選択された各入力操作手段115に対して出力する(ステップS109)。
【0040】
時間監視手段114は、判定時間が経過したか否かをチェックする(ステップS110)。時間監視手段114は、判定時間が経過していない場合(ステップS110のNoの場合)は、計時を更新する(ステップS111)。時間監視手段114は、判定時間が経過した場合(ステップS110のYesの場合)は、異常信号を出力する(ステップS112)。この場合は、本発明の処理の部分はここまであり、この異常信号は、図示しない異常処理手段に通知され、判定時間内に入力が完了しなかった場合の処理が実行される。
【0041】
入力操作手段115は、操作者による入力操作手段115に対する入力の操作があったか否かをチェックする(ステップS113)。入力操作手段115は、操作者による入力操作手段115に対する入力の操作があった場合(ステップS113のYesの場合)は、ステップS101へ分岐する。入力操作手段115は、操作者による入力操作手段115に対する入力の操作がない場合(ステップS113のNoの場合)は、ステップS110へ分岐する。
【0042】
本発明の第1の実施の形態によれば、入力操作部に表示する入力記号を適切なタイミングで適切に変化させ、この入力操作部に対する入力操作を監視し、判定時間内に入力されたか否かを確認するようにしたことにより、操作者の応答能力や、覚醒状態を検出することが可能になるという効果を有している。
【0043】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0044】
図3を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、着席検出部10と、ハザード表示部17と、応答時間判定装置19と、対象装置の制御部20とで構成されている。
【0045】
着席検出部10は、操作者が着席していることを検出し、それを応答時間判定装置19へ通知する。これらの検出手段、および、通知手段は、当業者にとって周知の技術であるため、詳細は省略する。
【0046】
ハザード表示部17は、応答時間判定装置19からの指示により、音、光等を用いて、警報を発することにより、付近に注意を喚起する。これらの、指示を受ける手段、および、ハザード表示手段は、当業者にとって周知の技術であるため、詳細は省略する。
【0047】
対象装置の制御部20は、例えば車両のエンジンコントロールユニット等であり、応答時間判定装置19からの信号に基づいて、必要な動作を行う。この、信号を受ける手段は、当業者にとって周知の技術であるため、詳細は省略する。
【0048】
応答時間判定装置19は、プログラム制御により動作するデータ処理手段であるところの制御部11と、バックライト部12と、記憶装置13と、特定番号・文字表示部14と、タイマー回路15と、可変番号表示・入力部16と、カードリーダ部18とで構成されている。
【0049】
バックライト部12は、特定番号・文字表示部14の背面から光を照射する。記憶装置13は、制御部11が動作するために必要な情報を格納するリードライト可能な記憶装置である。特定番号・文字表示部14は、例えば液晶ディスプレイであり制御部11の制御に基づいて、文字、その他の情報を表示する。タイマー回路15は、制御部11から設定された判定時間であるカウントダウン時間201(図6参照)を計時する。
【0050】
図4は、可変番号表示・入力部16の構成例の図である。可変番号表示・入力部16は、数字表示部分と数字表示部分をカバーする透明なボタンで実現された、入力操作手段115で構成されている。
【0051】
以下、可変番号表示・入力部16の位置1センサー21、位置2センサー22、位置3センサー23、位置4センサー24、位置5センサー25、位置6センサー26、位置7センサー27、位置8センサー28、位置9センサー29、乃至、位置10センサー30は、「センサー群の各センサー」と表記する。
【0052】
カードリーダ部18は、制御部11の指示に基づいて、カードの実装を確認し、そのカードの内容をスキャンする。このカードは、例えば、操作者となる個人を識別可能な、ICカードで実現された、身分証明書や、社員証や、運転免許証や、会員証などのIDカードであるとする。また、このカードには、操作者となる個人に対応した、カウントダウン時間201が記録されているものとする。以下、カードと記載した場合は、ここで説明したカードを示す。
【0053】
制御部11は、期待入力記号生成手段116と、期待入力記号格納手段117と、期待入力記号表示指示手段118と、表示入力素子選択手段120と、表示制御信号出力手段121と、正常処理実行手段122と、異常処理実行手段123と、ミス監視手段124と、タイマー制御手段125と、判定時間読出手段128とを有している。制御部11は、タイマー制御手段125により、タイマー回路15を制御することにより、時間監視手段114を実現する。制御部11は、期待入力記号表示指示手段118を用いて、特定番号・文字表示部14に表示内容を指示することにより、期待入力記号を表示する手段を実現する。
【0054】
制御部11は、着席検出部10からの通知により操作者が着席していることを検知する。制御部11は、カードリーダ部18にカードが実装されているか否かをチェックする。
【0055】
制御部11は、バックライト部12の点灯、消灯を制御する。制御部11は、制御部11自身を含め、応答時間判定装置19内の初期化動作を実行する。制御部11は、カードリーダ部18を制御して、カードをスキャンし、判定時間読出手段128により、カウントダウン時間201を含むデータを読み出して、記憶装置13に格納する。制御部11は、選定手段111に相当する期待入力記号生成手段116により、ランダムな数字列204(図7(a)参照)を生成する。そして、制御部11は、ランダムな数字列204を期待入力記号格納手段117により、記憶装置13に格納する。制御部11は、記憶装置13内の数字列204を、期待入力記号表示手段118により、特定番号・文字表示部14に表示する。制御部11は、タイマー制御手段125により、タイマー回路15に計時の開始を指示する。
【0056】
制御部11は、選択手段112に相当する表示入力素子選択手段120により、ランダムに表示するよう0〜9の数字の配置を決定する。そして、制御部11は、配置を決定した0〜9の数字の7セグメント表示制御信号を、表示制御手段113に相当する表示制御信号出力手段121により、可変番号表示・入力部16に送る。制御部11は、可変番号表示・入力部16からのボタン圧力検知したキー位置の通知を待つ。
【0057】
制御部11は、ボタン圧力検知したキー位置の通知を受ける度に、記憶装置13に格納したボタン圧力検知回数202(図6参照)を更新(1加算)する。
【0058】
制御部11は、可変番号表示・入力部16から通知されたキー位置データのセンサー群の各センサーの表示部に表示されている数字(数字Sと呼ぶ)と、記憶装置13に格納されている数字列204の先頭の数字(数字Tと呼ぶ)が一致しているか否かの判定を行う。数字Sと数字Tが一致していることを検出した場合、制御部11は、記憶装置13内の数字列204を左シフトし(例:図7(a)を左シフトし、図7(b)にする。)、特定番号・文字表示部14に表示する。
【0059】
制御部11は、記憶装置13の数字列204が空であるか否かをチェックする。制御部11は正常処理実行手段122により、特定番号・文字表示部14に始動可能状態である旨の表示を行う。制御部11は正常処理実行手段122により、対象装置の制御部20に始動可能状態であることを通知する。
【0060】
制御部11はミス監視手段124により、ボタン圧力検知回数202が規定回数209を超えたか否かをチェックする。また、制御部11はタイマー制御手段125により、タイマー回路15においてカウントダウン時間201が経過したか否かをチェックする。
【0061】
制御部11は、特定番号・文字表示部14にエラー表示を行う。制御部11は異常処理実行手段123により、ハザード表示部17にハザード表示の開始、および、停止を指示する。
【0062】
センサー群の各センサーの各表示部は、制御部11の指示に基づいて、数字列204を表示する。センサー群の各センサーは、圧力を検知する。
【0063】
可変番号表示・入力部16は、制御部11から受けた7セグメント表示制御信号に基づいて、センサー群の各センサーの表示部に数字を表示する。
【0064】
可変番号表示・入力部16は、圧力を検知したセンサー群の各センサーに対応するキー位置データを制御部11に通知する。
【0065】
次に、本発明の第2の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図5は、本発明の第2の実施の形態の制御部11の動作を示すフローチャートである。
【0066】
制御部11は着席検出部10にて操作者が着席していることを検知すると、動作を開始する(ステップP1)。制御部11は、カードリーダ部18にカードが実装されているか否かをチェックする(ステップR1)。そして、制御部11は、カードが実装されていないことを検出した場合(ステップR1のNoの場合)は、ステップR1へ分岐する(カードの実装待ちの状態となる)。
【0067】
制御部11は、カードが実装されていることを検出した場合(ステップR1のYesの場合)は、バックライト部12に点灯の指示を出す。そして、制御部11は、制御部11内の各種パラメータ初期化、及び、記憶装置13の初期化動作、及び、特定番号・文字表示部14のクリア動作を実行する(ステップP2)。
【0068】
制御部11は、カードリーダ部18により、カードをスキャンし、カウントダウン時間201(例えば、10秒)を含むデータを読み出す。そして、制御部11は、このデータを記憶装置13に格納する(ステップP3)。
【0069】
制御部11は、例えば10桁のランダムな数字列204を生成する(ステップP4)。そして、制御部11は、この数字列204を、記憶装置13に格納し、また、特定番号・文字表示部14に表示する(図7の(a)参照。ステップP5)。
【0070】
制御部11は、タイマー回路15にカウントダウン時間201を設定し、計時の開始を指示する(ステップP6)。
【0071】
制御部11は、例えば『0』〜『9』の数字がセンサー群の各センサーにランダムに表示されるように配置を決定する。そして制御部11は、決定した配置を記憶装置13の位置1センサー表示数字〜位置10センサー表示数字203に格納する(図6参照)。
【0072】
なお、計時の開始を指示したことは、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出することの一例である。また、後述するステップR5からステップP9への分岐、ステップR6からステップP9への分岐は、同様に、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出することの一例による分岐である。さらに、後述する、第3の実施の形態、第4の実施の形態でも同様の例が示されているが、ここで説明した内容と重複するためそれぞれの箇所での説明は省略する。
【0073】
そして、制御部11は、ランダムになるように配置を決定した0〜9の数字に対応する7セグメント表示制御信号を、対応するセンサー群の各センサーの順番に、可変番号表示・入力部16に送信する。可変番号表示・入力部16は、受信した7セグメント表示制御信号に基づいて数字を表示する(図8参照。ステップP9)。そして、制御部11は、可変番号表示・入力部16からのボタン圧力検知したキー位置の通知の待ち状態となる。
【0074】
可変番号表示・入力部16からのボタン圧力検知したキー位置の通知の待ち状態となった制御部11は、タイマー回路15により、カウントダウン時間201が経過したか否かをチェックする(ステップR2)。制御部11は、カウントダウン時間201が経過したことを検知した場合(ステップR2のNoの場合)は、ステップP7に分岐する。制御部11は、カウントダウン時間201が経過していないことを検知した場合(ステップR2のYesの場合)は、ステップR3に分岐する。
【0075】
ステップR3に分岐した制御部11は、可変番号表示・入力部16から、圧力を検知したセンサー群の各センサーに対応するキー位置データの通知があったか否かをチェックする(ステップR3)。制御部11は、キー位置データの通知がなかったことを検知した場合(ステップR3のNoの場合)は、ステップR2に分岐する。制御部11は、キー位置データの通知があったことを検知した場合(ステップR3のYesの場合)は、ステップP10に分岐する。
【0076】
ステップP10に分岐した制御部11は、記憶装置13のボタン圧力検知回数202を1加算する。
【0077】
次に制御部11は、記憶装置13にあらかじめ格納された規定回数209(例えば、15回)を読出し、ボタン圧力検知回数202がこの規定回数209を超えたか否かをチェックする(ステップR4)。制御部11は、ボタン圧力検知回数202が規定回数209を超えたことを検知した場合(ステップR4のNoの場合)は、ステップP7に分岐する。制御部11は、ボタン圧力検知回数202が規定回数209を超えていないことを検知した場合(ステップR4のYesの場合)は、ステップR5に分岐する。
【0078】
ステップR5に分岐した制御部11は、記憶装置13に格納された位置1センサー表示数字〜位置10センサー表示数字203(図6参照)を参照して、通知されたキー位置データのキー位置に表示している数字が、記憶装置13に格納している数字列204の先頭の数字と一致しているか否かをチェックする(ステップR5)。制御部11は、これらの数字が一致していないことを検知した場合(ステップR5のNoの場合)は、ステップP9に分岐する。制御部11は、これらの数字が一致していることを検知した場合(ステップR5のYesの場合)は、ステップP11に分岐する。
【0079】
ステップP11に分岐した制御部11は、記憶装置13に格納している数字列204の先頭の数字を消去し、残った数字を先頭方向へシフトする。そして、制御部11は、この数字列204を特定番号・文字表示部14に表示する(図7の(b)参照ステップP11)。
【0080】
続けて制御部11は、記憶装置13に格納している数字列204が空になったか否かをチェックする(ステップR6)。制御部11は、数字列204が空になっていないことを検知した場合(ステップR6のNoの場合)は、ステップP9に分岐する。制御部11は、数字列204が空になっていることを検知した場合(ステップR6のYesの場合)は、ステップP12に分岐する。
【0081】
ステップP12に分岐した制御部11は、特定番号・文字表示部14に始動可能状態である旨を表示する(ステップP12)。続けて、制御部11は、対象装置の制御部20に始動可能状態であることを通知する(ステップP13)。
【0082】
ステップP7に分岐した制御部11は、ハザード表示部17に一定時間ハザード表示を行い(ステップP7)、特定番号・文字表示部14にエラー表示を行う(ステップP8)。
【0083】
図17は、以上の動作により実現される、本発明の第2の実施の形態の特定番号・文字表示部14及び可変番号表示・入力部16の表示遷移の概念図である。
【0084】
本発明の第2の実施の形態によれば、カードに格納されたカウントダウン時間201内に、規定回数209の入力ミスの範囲で、入力のたびに変化する可変番号表示・入力部16から、特定番号・文字表示部14に表示された特定番号を、入力できた場合は対象装置の制御部20を始動可能とし、入力できなかった場合はハザード表示をするようにしたことにより、正常な操作者であれば対象装置の制御部20を始動することができ、酩酊状態にある人や睡眠不足状態にある人等異常な操作者あるいは幼児等の不適格な操作者であれば、対象装置の制御部20を始動させることはできず、周囲の人にも警告を発し異変に気づかせることが可能になるという効果を有している。また、カウントダウン時間201を含むデータをカードから読み出す際に、ボタン圧力検知回数202の上限値(規定回数209)を読み出し、ボタン圧力検知回数202の上限値として設定することにより各個人の年齢等に応じた柔軟な応答時間判定運用も可能となる。
【0085】
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第3の実施の形態の説明においては、第2の実施の形態と同一であって、すでに説明済みの部分は、冗長となるため、説明の流れが不明確にならない範囲で省略する。
【0086】
図9を参照すると、本発明の第3の実施の形態は、応答時間判定装置59に読み出し専用記憶装置61を有している点と、制御部51の動作の一部が、第2の実施の形態の応答時間判定装置19の制御部11の動作と異なっている。
【0087】
読み出し専用記憶装置61は、特定数字列205を格納している。
【0088】
制御部51は、期待入力記号生成手段116に変えて、期待入力記号読出手段516を有している。
【0089】
制御部51は、制御部11がランダムな数字列204を生成したことに変えて、選定手段111に相当する期待入力記号読出手段516により、読み出し専用記憶装置61から特定数字列205を読み込み、記憶装置13に格納する。
【0090】
制御部51は、制御部11が記憶装置13内の数字列204を特定番号・文字表示部14に表示したことに変えて、記憶装置13内の特定数字列205の文字数分の『*』を特定番号・文字表示部14に表示する。
【0091】
次に、本発明の第3の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態の制御部51の動作を示すフローチャートである。
【0092】
ステップP1からステップP3までは、本発明の第2の実施の形態の動作と同じであるため省略する。
【0093】
制御部51は、読み出し専用記憶装置61に格納されている特定数字列205(例えば、図11(a)参照。)を読み出す(ステップS4)。
【0094】
そして、制御部51は、この特定数字列205を、記憶装置13に格納する。そして、制御部51は、この特定数字列205の文字数分の『*』を、特定番号・文字表示部14に表示する(図11の(c)参照。ステップS5)。
【0095】
ステップP6からステップP9まで、および、ステップR2からステップR4までは、本発明の第2の実施の形態の動作と同じであるため省略する。ただし、ステップR4での
ボタン圧力検知回数202が規定内であることを検知した場合(ステップR4のYesの場合)の分岐先は、ステップR5ではなくステップB5となる。
【0096】
ステップB5に分岐した制御部51は、記憶装置13に格納された位置1センサー表示数字〜位置10センサー表示数字203(図6参照)を参照して、通知されたキー位置データのキー位置に表示している数字が、記憶装置13に格納している特定数字列205の先頭の数字と一致しているか否かをチェックする(ステップB5)。制御部51は、これらの数字が一致していないことを検知した場合(ステップB5のNoの場合)は、ステップP9に分岐する。制御部51は、これらの数字が一致していることを検知した場合(ステップB5のYesの場合)は、ステップS11に分岐する。
【0097】
ステップS11に分岐した制御部51は、記憶装置13に格納している特定数字列205の先頭の数字を消去し、残った数字を先頭方向へシフトする(図11の(b)参照)。そして、制御部51は、この特定数字列205の文字数分の『*』を、特定番号・文字表示部14に表示する(図11の(d)参照ステップS11)。
【0098】
続けて制御部51は、記憶装置13に格納している特定数字列205が空になったか否かをチェックする(ステップB6)。制御部51は、特定数字列205が空になっていないことを検知した場合(ステップB6のNoの場合)は、ステップP9に分岐する。制御部51は、特定数字列205が空になっていることを検知した場合(ステップB6のYesの場合)は、ステップP12に分岐する。
【0099】
ステップP12からステップP13までは、本発明の第2の実施の形態の動作と同じであるため省略する。
【0100】
なお、本実施の形態の読み出し専用記憶装置61を、本発明の第2の実施の形態で説明したカードに置き換え、制御部51は、カードリーダ部18を用いて、特定文字列をカードから読み出すようにしても良い。なお、カードへの特定文字列の登録は、当業者にとって周知の技術であり、ここでは説明を省略する。
【0101】
なお、本実施の形態の読み出し専用記憶装置61を、ネットワーク接続部(図示しない)に置き換え、制御部51は、このネットワーク接続部を用いて、図示しないサーバから、特定文字列を読み出すようにしても良い。なお、特定文字列等の情報をサーバに格納する手段や、サーバから読み出す手段は、当業者にとって周知の技術であり、ここでは説明を省略する。
【0102】
なお、本実施の形態の読み出し専用記憶装置61は、書き込み読み出し可能な不揮発性記憶装置に置き換えても良い。なお、不揮発性記憶装置への特定文字列の登録については、その一例を、後述する本発明の第4の実施の形態で説明する。
【0103】
なお、本実施の形態では、特定数字列205の文字数分の『*』を、特定番号・文字表示部14に表示するようにしたが、本発明の第2の実施の形態と同様に、特定文字列そのものを表示するようにしても良い。
【0104】
本発明の第3の実施の形態によれば、入力する文字列を、あらかじめ読み出し専用記憶装置61に格納された特定数字列205とし、特定番号・文字表示部14には特定数字列205の文字数分の『*』を表示するようにしたことにより、この特定数字列205を暗証番号として、セキュリティ機能を強化することが可能になるという効果を有している。
【0105】
また、本発明の第3の実施の形態によれば、入力する文字列を、あらかじめ読み出し専用記憶装置61に格納された特定数字列205とし、この特定数字列205として操作者になじみのある番号を採用することにより、操作者の負担を軽減させること可能になるという効果を有している。かつ一方で、可変番号表示・入力部16に表示する数字の配列はランダムに変更するようにしたので、読み出し専用記憶装置61に格納された数字が操作者になじみがあるものであっても、また、同一数字が連続するようなものであっても、酩酊状態にある人、睡眠不足状態の人、あるいは、幼児等による正常な入力は容易ではないという効果を有している。
【0106】
また、本発明の第3の実施の形態によれば、特定文字列をカード、あるいは、書き込み読み出し可能な不揮発性記憶装置から読み出すようにし、ユーザが格納された特定文字列の変更を容易に実施できるようにしたため、読み出し専用記憶装置61から特定文字列を読み出す場合に比べて、利用の自由度が大きくなるという効果を有している。
【0107】
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、第4の実施の形態の説明においては、第2の実施の形態と同一であって、すでに説明済みの部分は、冗長となるため、説明の流れが不明確にならない範囲で省略する。
【0108】
図12を参照すると、本発明の第4の実施の形態は、アラーム振動部87と、応答時間判定装置89とで構成されている。
【0109】
アラーム振動部87は、応答時間判定装置89からの指示により、アラームを鳴動することにより、注意を喚起する。これらの、指示を受ける手段、および、アラーム鳴動手段は、当業者にとって周知の技術であるため、詳細は省略する。
【0110】
応答時間判定装置89は、刻時部80と、アラームスイッチ部88と、アラーム時刻・番号設定部90と、不揮発性記憶装置91とを有している点が第2の実施の形態の構成と異なっている。また、応答時間判定装置89は、制御部81の動作の一部が、第2の実施の形態の応答時間判定装置19の制御部11の動作と異なっている。また、応答時間判定装置89は、カードリーダ部18を有していない点が第2の実施の形態の構成と異なっているが、カードリーダ部18を有していてはいけないことを示唆するものではない。第4の実施の形態おいては、カードリーダ部18を有し、実施の形態2、実施の形態3を応用する構成としても良い。
【0111】
刻時部80は、いわゆる時計であり、時刻を出力する。
【0112】
アラームスイッチ部88は、アラーム機能有効(アラームスイッチ部88がオン)と、アラーム機能無効(アラームスイッチ部88がオフ)を切り替える。
【0113】
アラーム時刻・番号設定部90は、人が操作して、アラーム時刻206、および、任意の長さの特定数字列207を入力する。また、アラーム時刻・番号設定部90は、人が操作して、規定回数209を入力する。
【0114】
不揮発性記憶装置91は、アラーム時刻206、特定数字列207を格納する。
【0115】
制御部81は、期待入力記号生成手段116に変えて、期待入力記号読出手段816を有している。また、制御部81は、判定時間読出手段128は有していない。また、制御部81は、期待入力記号入力手段826と、期待入力記号記憶手段827とを有している。
【0116】
制御部81は、アラーム振動部87の鳴動の開始、停止を制御する。制御部81は、特定番号・文字表示部14を制御して現在時刻を表示する。制御部81は、アラームスイッチ部88がオン状態か、オフ状態かをチェックする。
【0117】
制御部81は、アラーム時刻206(例えば、図13参照)をアラーム時刻・番号設定部90から入力し、不揮発性記憶装置91に格納する。制御部81は、期待入力記号入力手段826により、特定数字列207(例えば、図14参照)をアラーム時刻・番号設定部90から入力し、期待入力記号記憶手段827により、不揮発性記憶装置91に格納する。
【0118】
制御部81は、アラーム時刻206及び特定数字列207が設定されているか否かをチェックする。制御部81は、制御部11がランダムな数字列204を生成したことに変えて、選定手段111に相当する期待入力記号読出手段816により、不揮発性記憶装置91から特定数字列207を読み込み、記憶装置13に特定数字列208として格納する。制御部81は、刻時部80の時刻が、アラーム時刻206に到達したか否かをチェックする。
【0119】
次に、本発明の第4の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図16は、本発明の第4の実施の形態の制御部81の動作を示すフローチャートである。
【0120】
制御部81は、刻時部80の時刻を特定番号・文字表示部14に表示する(ステップQ1)。
【0121】
制御部81は、アラームスイッチ部88がON状態か否かをチェックする(ステップJ1)。そして、制御部81は、アラームスイッチ部88がオフ状態であることを検出した場合(ステップJ1のNoの場合)は、ステップQ1へ分岐する。制御部81は、アラームスイッチ部88がオン状態であることを検出した場合(ステップJ1のYesの場合)は、ステップJ2へ分岐する。
【0122】
ステップJ2に分岐した制御部81は、アラーム時刻206及び特定数字列207が設定されているか否かをチェックする(ステップJ2)。そして、制御部81は、アラーム時刻206及び特定数字列207が設定されていないことを検出した場合(ステップJ2のNoの場合)は、ステップQ1へ分岐する。制御部81は、アラーム時刻206及び特定数字列207が設定されていることを検出した場合(ステップJ2のYesの場合)は、ステップJ3へ分岐する。
【0123】
ステップJ3に分岐した制御部81は、刻時部80の時刻がアラーム時刻206とアラーム時刻206にカウントダウン時間201を加算した時刻の間にあるか否かをチェックする(ステップJ3)。例えば、アラーム時刻206が、『6時30分00秒』であり、カウントダウン時間201が『10秒』であれば、刻時部80の時刻が『6時30分00秒』と『6時30分10秒』の間にあるか否かをチェックする。そして、制御部81は、刻時部80の時刻がアラーム時刻206とアラーム時刻206にカウントダウン時間201を加算した時刻の間にないことを検出した場合(ステップJ3のNoの場合)は、ステップQ1へ分岐する。制御部81は、刻時部80の時刻がアラーム時刻206とアラーム時刻206にカウントダウン時間201を加算した時刻の間にあることを検出した場合(ステップJ3のYesの場合)は、ステップP2へ分岐する。
【0124】
ステップQ2に分岐した制御部81は、アラーム振動部87に鳴動を指示する(ステップQ2)。
【0125】
ステップP2は、本発明の第2の実施の形態の動作と同じであるため省略する。
【0126】
制御部81は、不揮発性記憶装置91に格納されている特定数字列207を読み出す(ステップQ4)。
【0127】
そして、制御部81は、特定数字列207を、記憶装置13に特定数字列208として格納する。そして、制御部81は、特定数字列208を、特定番号・文字表示部14に表示する(図15の(a)参照。ステップQ5)。
【0128】
ステップP6、ステップP9は、本発明の第2の実施の形態の動作と同じであるため省略する。
【0129】
可変番号表示・入力部16からのボタン圧力検知したキー位置の通知の待ち状態となった制御部81は、タイマー回路15により、カウントダウン時間201が経過したか否かをチェックする(ステップR2)。制御部81は、カウントダウン時間201が経過したことを検知した場合(ステップR2のNoの場合)は、ステップP2に分岐する。制御部81は、カウントダウン時間201が経過していないことを検知した場合(ステップR2のYesの場合)は、ステップR3に分岐する。
【0130】
ステップR3からステップR5まで、ステップP11、およびステップR6は、本発明の第2の実施の形態の動作と同じであるため省略する(ただし、ステップP11、ステップR5、および、ステップR6の数字列204は、特定数字列208と読み替える。)。また、ステップR6での数字列204(特定数字列208)が空になっていることを検知した場合(ステップR6のYesの場合)の分岐先は、ステップP12ではなくステップQ11となる。また、ステップR4でのボタン圧力検知回数202が規定内でなかった場合の分岐先は、ステップP7ではなくステップP2となる。
【0131】
ステップQ11に分岐した制御部81は、アラーム振動部87に鳴動停止を指示する。また、制御部81は、バックライト部12を消灯する(ステップQ11)。
【0132】
そして、制御部81は、タイマー回路15により、カウントダウン時間201が経過したか否かをチェックする(ステップR7)。制御部81は、カウントダウン時間201が経過したことを検知した場合(ステップR7のNoの場合)は、ステップQ1に分岐する。制御部81は、カウントダウン時間201が経過していないことを検知した場合(ステップR7のYesの場合)は、ステップR7に分岐する。
【0133】
本発明の第4の実施の形態によれば、入力する文字列を、不揮発性記憶装置91に設定された可変長の特定数字列207としたことにより、操作者の応答速度に適切に応じた応答時間判定をすることが可能になるという効果を有している。
【0134】
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本発明の第5の実施の形態は、応答時間判定に関する処理を、データ処理手段に行わせるプログラムである。データ処理手段とは、独立したコンピュータ、機器あるいは装置などに搭載されたプロセッサあるいは制御部などである。
【0135】
本発明の第一のプログラムは、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する処理と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する処理と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する処理と、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【0136】
本発明の第二のプログラムは、第一のプログラムにおいて、前記期待入力記号をランダムに生成する処理と、前記期待入力記号を表示する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【0137】
本発明の第三のプログラムは、第一または第二のプログラムにおいて、前記期待入力記号があらかじめ格納された記憶手段から、前記期待入力記号を読み出す処理をデータ処理手段に行わせる。
【0138】
本発明の第四のプログラムは、第一乃至第三のいずれかのプログラムにおいて、前記判定時間があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記判定時間を読み出す処理をデータ処理手段に行わせる。
【0139】
本発明の第五のプログラムは、第一乃至第四のいずれかのプログラムにおいて、設定者の操作に対応して前記期待入力記号として設定する前記入力記号を入力する処理と、前記期待入力記号を記憶手段に記憶する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【0140】
本発明の第六のプログラムは、第一乃至第五のいずれかのプログラムにおいて、設定者の操作に対応して前記判定時間を入力する処理と、前記判定時間を記憶手段に記憶する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【0141】
本発明の第七のプログラムは、第一乃至第六のいずれかのプログラムに
おいて、設定者の操作に対応して入力操作の規定回数を入力する処理と、
前記規定回数を記憶手段に記憶する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【0142】
本発明の第八のプログラムは、第一乃至第七のいずれかのプログラムにおいて、前記操作者による前記入力操作において、前記期待入力記号以外が入力された場合の入力ミスを監視する処理と、前記入力ミスを監視する前記処理の結果、および、前記操作者による前記期待入力記号の前記入力操作が、あらかじめ規定された前記判定時間以内に実行されたか否かを監視する前記処理の結果に基づいて、前記期待入力記号の入力が正常であるか異常であるかを判断する処理と、前記判断の結果が正常である場合はあらかじめ定められた正常処理を実行する処理と、前記判断の結果が異常である場合はあらかじめ定められた異常処理を実行する処理とをデータ処理手段に行わせる。
【産業上の利用可能性】
【0143】
本発明は、二輪車両運転者や一般の四輪車両運転者・建設用の重機車両運転者・重機装置操作者等の適格性確認に適用できる、またコンピュータ操作者における応答時間判定にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0144】
【図1】本発明の第1の実施の形態の機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態の構成図である。
【図4】本発明の第2、第3、第4の実施の形態の可変番号表示・入力部の構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2、第3、第4の実施の形態のカウントダウン時間、ボタン圧力検知回数、位置1センサー表示数字〜位置10センサー表示数字、規定回数の構造を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の数字列の構造を示す図である。
【図8】本発明の第2、第3、第4の実施の形態の可変番号表示・入力部の表示例である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の構成図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施の形態の特定数字列の構造と対応する表示イメージを示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の構成図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態のアラーム時刻、規定回数の構造を示す図である。
【図14】本発明の第4の実施の形態の不揮発性記憶装置に格納される特定数字列の構造を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態の記憶装置に格納される特定数字列の構造を示す図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明の第2の実施の形態の特定番号・文字表示部と可変番号表示・入力部の表示遷移の概念図である。
【符号の説明】
【0145】
10 着席検出部
11 制御部
12 バックライト部
13 記憶装置
14 特定番号・文字表示部
15 タイマー回路
16 可変番号表示・入力部
17 ハザード表示部
18 カードリーダ部
19 応答時間判定装置
20 対象装置の制御部
21 位置1センサー
22 位置2センサー
23 位置3センサー
24 位置4センサー
25 位置5センサー
26 位置6センサー
27 位置7センサー
28 位置8センサー
29 位置9センサー
30 位置10センサー
51 制御部
59 応答時間判定装置
61 読み出し専用記憶装置
80 刻時部
81 制御部
87 アラーム振動部
88 アラームスイッチ部
89 応答時間判定装置
90 アラーム時刻・番号設定部
91 不揮発性記憶装置
110 応答時間判定装置
111 選定手段
112 選択手段
113 表示制御手段
114 時間監視手段
115 入力操作手段、入力操作手段A、入力操作手段B、入力操作手段C、入力操作手段D、入力操作手段E
116 期待入力記号生成手段
117 期待入力記号格納手段
118 期待入力記号表示指示手段
120 表示入力素子選択手段
121 表示制御信号出力手段
122 正常処理実行手段
123 異常処理実行手段
124 ミス監視手段
125 タイマー制御手段
128 判定時間読出手段
201 カウントダウン時間
202 ボタン圧力検知回数
203 位置1センサー表示数字〜位置10センサー表示数字
204 数字列
205 特定数字列
206 アラーム時刻
207 特定数字列
208 特定数字列
209 規定回数
516 期待入力記号読出手段
816 期待入力記号読出手段
826 期待入力記号入力手段
827 期待入力記号記憶手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示制御信号に基づいて入力記号を表示し、操作者による入力操作に基づいて操作検出信号を出力する複数の入力操作手段と、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する選定手段と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する選択手段と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する前記表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する表示制御手段と、操作検出信号の入力に基づいて、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ定められた判定時間以内に実行されたか否かを監視する時間監視手段とを有することを特徴とする応答時間判定装置。
【請求項2】
前記期待入力記号をランダムに生成する手段と、前記期待入力記号を表示する手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の応答時間判定装置。
【請求項3】
前記期待入力記号があらかじめ格納された記憶手段から、前記期待入力記号を読み出す手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の応答時間判定装置。
【請求項4】
前記判定時間があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記判定時間を読み出す手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の応答時間判定装置。
【請求項5】
操作者による入力操作の規定回数があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記規定回数を読み出す手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の応答時間判定装置。
【請求項6】
設定者の操作に対応して前記規定回数を入力する手段と、前記規定回数を記憶する手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の応答時間判定装置。
【請求項7】
設定者の操作に対応して前記期待入力記号として設定する前記入力記号を入力する手段と、前記期待入力記号を記憶する手段とを有することを特徴とする請求項1乃至6に記載の応答時間判定装置。
【請求項8】
設定者の操作に対応して前記判定時間を入力する手段と、前記判定時間を記憶する手段とを有することを特徴とする請求項1乃至7に記載の応答時間判定装置。
【請求項9】
前記操作者による前記入力操作において、前記期待入力記号以外が入力された場合の入力ミスを監視するミス監視手段と、前記ミス監視手段の監視結果、および、前記時間監視手段の監視結果に基づいて、前記期待入力記号の入力が正常であるか異常であるかを判断する手段と、前記判断の結果が正常である場合はあらかじめ定められた正常処理を実行する手段と、前記判断の結果が異常である場合はあらかじめ定められた異常処理を実行する手段とを有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の応答時間判定装置。
【請求項10】
制御部と、特定番号・文字表示部と、タイマー回路と、複数の前記入力操作手段である表示・入力素子からなる可変番号表示・入力部とを有し、前記制御部は、1以上の期待入力記号を前記記憶手段に格納し、前記期待入力記号を特定番号・文字表示部に表示し、前記選定手段は、前記制御部が1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号を選定し、前記選択手段は、前記制御部が1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をそれぞれ表示する前記可変番号表示・入力部の前記表示・入力素子を選択し、前記表示制御手段は、前記制御部が選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する表示制御信号を、選択された前記可変番号表示・入力部の前記表示・入力素子に出力し、前記時間監視手段は、前記制御部が前記タイマー回路を用いて、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の応答時間判定装置。
【請求項11】
あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する処理と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する処理と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する処理と、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視する処理とをデータ処理手段に行わせることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
前記期待入力記号をランダムに生成する処理と、前記期待入力記号を表示する処理とをデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11記載のプログラム。
【請求項13】
前記期待入力記号があらかじめ格納された記憶手段から、前記期待入力記号を読み出す処理をデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11または12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記判定時間があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記判定時間を読み出す処理をデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11乃至13のいずれかに記載のプログラム。
【請求項15】
操作者による入力操作の規定回数があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記規定回数を読み出す処理をデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載のプログラム。
【請求項16】
設定者の操作に対応して前記規定回数を入力する処理と、前記規定回数を記憶する処理をデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項15に記載のプログラム。
【請求項17】
設定者の操作に対応して前記期待入力記号として設定する前記入力記号を入力する処理と、前記期待入力記号を記憶手段に記憶する処理とをデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11乃至16に記載のプログラム。
【請求項18】
設定者の操作に対応して前記判定時間を入力する処理と、前記判定時間を記憶手段に記憶する処理とをデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11乃至17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記操作者による前記入力操作において、前記期待入力記号以外が入力された場合の入力ミスを監視する処理と、前記入力ミスを監視する前記処理の結果、および、前記操作者による前記期待入力記号の前記入力操作が、あらかじめ規定された前記判定時間以内に実行されたか否かを監視する前記処理の結果に基づいて、前記期待入力記号の入力が正常であるか異常であるかを判断する処理と、前記判断の結果が正常である場合はあらかじめ定められた正常処理を実行する処理と、前記判断の結果が異常である場合はあらかじめ定められた異常処理を実行する処理とをデータ処理手段に行わせることを特徴とする請求項11乃至18のいずれかに記載のプログラム。
【請求項20】
表示制御信号に基づいて入力記号を表示し、操作者による入力操作に基づいて操作検出信号を出力する複数の入力操作手段と、あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定する選定手段と、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択する選択手段と、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する前記表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力する表示制御手段と、操作検出信号の入力に基づいて、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視する時間監視手段とを有することを特徴とするシステム。
【請求項21】
前記期待入力記号をランダムに生成する手段と、前記期待入力記号を表示する手段とを有することを特徴とする請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記期待入力記号があらかじめ格納された記憶手段から、前記期待入力記号を読み出す手段を有することを特徴とする請求項20または21に記載のシステム。
【請求項23】
前記判定時間があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記判定時間を読み出す手段を有することを特徴とする請求項20乃至22のいずれかに記載のシステム。
【請求項24】
操作者による入力操作の規定回数があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記規定回数を読み出す手段を有することを特徴とする請求項20乃至23のいずれかに記載のシステム。
【請求項25】
設定者の操作に対応して前記規定回数を入力する手段と、前記規定回数を記憶する手段とを有することを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
設定者の操作に対応して前記期待入力記号として設定する前記入力記号を入力する手段と、前記期待入力記号を記憶する手段と有することを特徴とする請求項20乃至25に記載のシステム。
【請求項27】
設定者の操作に対応して前記判定時間を入力する手段と、前記判定時間を記憶する手段と有することを特徴とする請求項20乃至26に記載のシステム。
【請求項28】
前記操作者による前記入力操作において、前記期待入力記号以外が入力された場合の入力ミスを監視するミス監視手段と、前記ミス監視手段の監視結果、および、前記時間監視手段の監視結果に基づいて、前記期待入力記号の入力が正常であるか異常であるかを判断する手段と、前記判断の結果が正常である場合は正常であることを示す信号を出力する手段と、前記判断の結果が異常である場合は異常であることを示す手段とを有することを特徴とする請求項20乃至27のいずれかに記載のシステム。
【請求項29】
前記正常であることを示す信号を受けた場合に動作可能となる手段を有する装置を有することを特徴とする請求項28に記載のシステム。
【請求項30】
前記異常であることを示す信号を受けた場合に警報を発する手段を有することを特徴とする請求項28または29に記載のシステム。
【請求項31】
操作者の存在を検出する手段と、前記検出を通知する手段を有することを特徴とする請求項20乃至30のいずれかに記載のシステム。
【請求項32】
あらかじめ定められた1以上の特定の状態の内のいずれかの状態を検出すると、1以上の期待入力記号を含む前記入力記号を選定し、1以上の前記期待入力記号を含む前記入力記号をいずれの前記入力操作手段に表示させるかを選択し、選定された1以上の期待入力記号を含む前記入力記号に対応する表示制御信号を、選択された前記入力操作手段に出力し、操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かを監視することを特徴とする応答時間判定方法。
【請求項33】
前記期待入力記号をランダムに生成し、前記期待入力記号を表示することを特徴とする請求項32記載の応答時間判定方法。
【請求項34】
前記期待入力記号があらかじめ格納された記憶手段から、前記期待入力記号を読み出すことを特徴とする請求項32または33に記載の応答時間判定方法。
【請求項35】
前記判定時間があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記判定時間を読み出すことを特徴とする請求項32乃至34のいずれかに記載の応答時間判定方法。
【請求項36】
操作者による入力操作の規定回数があらかじめ格納された前記記憶手段から、前記規定回数を読み出すことを特徴とする請求項32乃至35のいずれかに記載の応答時間判定方法。
【請求項37】
設定者の操作に対応して前記規定回数を入力し、前記規定回数を記憶することを特徴とする請求項36に記載の応答時間判定方法。
【請求項38】
設定者の操作に対応して前記期待入力記号として設定する前記入力記号を入力し、前記期待入力記号を記憶することを特徴とする請求項32乃至37に記載の応答時間判定方法。
【請求項39】
設定者の操作に対応して前記判定時間を入力し、前記判定時間を記憶手段に記憶することを特徴とする請求項32乃至38に記載の応答時間判定方法。
【請求項40】
前記操作者による前記入力操作において、前記期待入力記号以外が入力された場合の入力ミスを監視し、前記監視の結果、および、前記操作者による前記期待入力記号の入力操作が、あらかじめ規定された判定時間以内に実行されたか否かの監視の結果に基づいて、前記期待入力記号の入力が正常であるか異常であるかを判断し、正常であると判断した場合はあらかじめ定められた正常処理を実行し、異常であると判断した場合はあらかじめ定められた異常処理を実行することを特徴とする請求項32乃至39のいずれかに記載の応答時間判定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−37379(P2009−37379A)
【公開日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−200528(P2007−200528)
【出願日】平成19年8月1日(2007.8.1)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】