説明

情報再生装置および情報再生方法

【課題】ハードウエア機能への依存を抑制した情報再生処理装置および情報再生処理方法を提供する。
【解決手段】データが一時保存される第1メモリ14と、第1メモリ14から供給されたデータを復号化する復号化手段16と、復号化手段16による復号後のデータを一時保存する第2メモリ18と、復号化手段16から供給されたデータをデコードする第1および第2デコーダ20、22と、第1デコーダ20あるいは第2デコーダ22によるデコード後のデータを一時保存する第3メモリ24と、第2メモリ28あるいは第3メモリ24のメモリ領域が再生処理に十分であるか否かを判断する判断手段Dと、判断手段Dによって第2メモリ16あるいは第3メモリのメモリ領域24が十分であると判断された際に情報再生処理を並列処理とし、第2メモリ18あるいは第3メモリ24のメモリ領域が十分ではないと判断された際に情報再生処理を直列処理とする切替手段SWを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報再生装置、入力されたデータを一時保存するメモリを備えた情報再生装置、および、その情報再生装置における情報再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報再生装置は、再生データが入力される入力部と、入力された再生データが一旦保存されるファイルキャッシュと、再生データを復号化する復号化部と、復号化されたデータをデコードするデコーダと、デコードされたデータを描画させる描画部を有している。
【0003】
上記の情報再生装置において、復号化、デコード、および描画の処理をおこなう際には、メモリを利用している。そのため、例えば映像を表示させる際に、本編映像とは別に、WebブラウザベースのGUI表示アーキテクチャの上で様々な映像・音楽コンテンツを表示すると、大量のメモリが必要となる。一方、情報処理装置の単機能に絞った組み込み機器では、メモリの使用量を削減して、単価の安いアーキテクチャとすることが望まれている。
【0004】
従来、RAMのメモリ領域をパーティション領域とリージョン領域とに分割し、さらにパーティション領域をバッファ領域サイズの異なる2つのパーティション領域に分割することにより、プログラムの高速化を図ることが可能なデータ格納システムが提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−325145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、情報再生装置のメモリ領域が常に十分であるとは限らず、メモリ領域の使用が制限される場合には、上記のようにメモリ領域を分割することが困難である。さらに、ハードウエアの機能に差がある場合に、それぞれの機能に対応してソフトウエア構造を大幅に変更すると、情報再生処理を行うファームウエアに汎用性を持たせることが困難であった。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであって、ハードウエアの機能への依存を抑制した情報再生処理装置および情報再生処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様に係る情報再生装置は、入力部から供給されたデータが一時保存される第1メモリと、前記第1メモリから供給されたデータを復号化する復号化手段と、前記復号化手段によって復号された後のデータを一時保存する第2メモリと、前記復号化手段から供給されたデータをデコードする第1デコーダおよび第2デコーダと、前記第1デコーダあるいは第2デコーダによってデコードされた後のデータを一時保存する第3メモリと、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が再生処理に十分であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段によって前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分であると判断された際に情報再生処理を並列処理とし、前記判断手段によって、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分ではないと判断された際に情報再生処理を直列処理とする切替手段を有する。
【0008】
本発明の第2態様に係る情報再生方法は、入力部から供給されたデータが一時保存される第1メモリと、前記第1メモリから供給されたデータを復号化する復号化手段と、前記復号化手段によって復号された後のデータを一時保存する第2メモリと、前記復号化手段から供給されたデータをデコードする第1デコーダおよび第2デコーダと、前記第1デコーダあるいは第2デコーダによってデコードされた後のデータを一時保存する第3メモリと、を有する情報再生装置における情報再生方法であって、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が再生処理に十分であるか否かを判断する判断ステップと、前記判断ステップにおいて、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分であると判断された際に情報再生処理を並列処理とし、前記判断手段によって、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分ではないと判断された際に情報再生処理を直列処理とする切替ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ハードウエアの機能への依存を抑制した情報再生処理装置および情報再生処理方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、本発明の一実施形態に係る情報再生装置および情報再生方法について図面を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係る情報再生装置は、再生データが入力される入力部12と、入力部12から供給された再生データが一旦保存されるファイルキャッシュ14と、ファイルキャッシュ14から出力された再生データを復号化する復号化部16と、復号化部16から出力された復号化された再生データをデコードするデコーダ20、22と、デコーダ20、22でデコードされた再生データを描画する描画部26と、描画された再生データを出力する出力部30と、これらを制御するコントローラCTRと、を有している。
【0011】
入力部12には、例えば再生データが記録された記録媒体やネットワークを介して再生データが入力される。図1に示すように、再生データはPNGデータ、JPEGデータ、XMLデータ等の、画像データ、音声データ等である。出力部30は、例えば映像を表示するためのディスプレイや、音声を出力するためのスピーカ等である。
【0012】
本実施形態に係る情報再生装置のデコーダ20、22は、PNGデータをデコードするPNGデコーダ20と、JPEGデータをデコードするJPEGデコーダ22と、を有している。PNGデコーダ20およびJPEGデコーダ22は、デコード処理を行う際にデコードバッファ24をメモリとして使用する。
【0013】
復号化部16は、例えば、入力された再生データについてAACS(Advanced Access Content System)等のDRM(Digital Right Management)に準拠してデコードを行う。復号化部16は、再生データの復号化処理を行う際に用いるメモリとしてのコピーキャッシュ18を有している。
【0014】
描画部26は、デコードされた再生データを描画する際に用いるメモリとしてPixelバッファ28を有している。本実施形態に係る情報再生装置では、ファイルキャッシュ14のメモリ領域と、コピーキャッシュ18のメモリ領域とは、同じだけ確保されている。
【0015】
コントローラCTRは、ファイルキャッシュ14、コピーキャッシュ18、デコードバッファ24、およびPixelバッファ28のメモリ領域の管理をするメモリ管理部Mと、情報再生装置のメモリ領域が情報再生処理に十分か否かを判断する判断部Dと、判断部Dによる判断結果に応じて情報再生処理を直列処理と並列処理とのいずれかに切替える切替部SWを有している。
【0016】
図1に示す場合は、情報再生装置のメモリ領域が制限されている場合である。すなわち、図1に示す場合には、例えば、PNGデータのデコード処理・XML文書の展開処理・JPEGデータのデコード処理などを並列に処理するのではなく、これらの処理を直列化するように切替部SWによって切替えられる。
【0017】
例えば、再生データとしてPNGデータとJPEGデータとを処理する場合、図2に示すように、コントローラCTRは、復号化部16にファイルキャッシュ14から出力されたPNGデータを復号させる。復号化部16で復号化が終了すると、復号後のPNGデータはコピーキャッシュ18に一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部Mからコピーキャッシュ18の空き領域のアドレスを取得し、空き領域に復号後のPNGデータを保存させる。
【0018】
復号化部16で復号化が終了すると、コントローラCTRは、PNGデコーダ20にPNGデータをデコードさせる。PNGデコーダ20でデコード処理が終了すると、デコードされたPNGデータはデコードバッファ24に一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部Mからデコードバッファ24の空き領域のアドレスを取得し、空き領域にデコード後のPNGデータを保存させる。
【0019】
PNGデコーダ20でデコードが終了すると、コントローラCTRは、描画部26にPNGデータを描画させる。描画部26で描画が終了すると、描画された再生データは一旦Pixelバッファ28に保存される。
【0020】
コントローラCTRは、描画部26で描画が終了すると、次に処理を行う再生データについて同様の処理を開始する。すなわち、コントローラCTRは、復号化部16にJPEGデータを復号化させる。復号化部16で復号化が終了すると、復号されたJPEGデータはコピーキャッシュ18に一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部Mからコピーキャッシュ18の空き領域のアドレスを取得し、空き領域に復号後のJPEGデータを保存させる。
【0021】
復号化部16で復号化が終了すると、コントローラCTRは、JPEGデコーダ22にJPEGデータをデコードさせる。JPEGデコーダ22でデコード処理が終了すると、デコードされたJPEGデータはデコードバッファ24に一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部Mからデコードバッファ24の空き領域のアドレスを取得し、空き領域にデコード後のJPEGデータを保存させる。
【0022】
JPEGデコーダ22でデコードが終了すると、コントローラCTRは、描画部26にJPEGデータを描画させる。描画部26で全ての再生データについての描画が終了すると、再生データが出力部30に出力される。
【0023】
上記のように、それぞれの再生データを直列に処理すると、それぞれのプロセス毎にメモリを確保することなく、共有のメモリ領域を使って目的の処理を完了することができる。すなわち、メモリ領域が制限された装置であっても、再生処理を実行可能なアーキテクチャとなっている。
【0024】
さらに、上記のようなアーキテクチャとすることで、セット起動時にデコード処理は必要とされないので、処理モジュールのインスタンスを生成しなくてもよく、無駄な処理が削減される分だけ起動時間短縮が可能となる。
【0025】
すなわち、メモリ領域の少ない環境ではハードウエアの処理速度も遅くなる場合があるため、上記のようなアーキテクチャによって起動時間を短縮し情報再生装置のパフォーマンスを向上させることが可能となる。
【0026】
次に、情報再生装置のメモリ領域が情報再生処理に十分である場合について以下に説明する。この場合には、例えば図3に示すように情報再生装置のメモリを使用する。すなわち、PNGデータとJPEGデータとのそれぞれの復号化処理について、それぞれ独立にメモリ領域を確保しているとともに、PNGデータとJPEGデータとのそれぞれのデコード処理についても、それぞれ独立にメモリ領域を確保している。
【0027】
本実施形態に係る情報再生装置では、コピーキャッシュ18は、復号化されたPNGデータを一旦保存するメモリ領域としてのPNGキャッシュ18Aと、復号化されたJPEGデータを一旦保存するメモリ領域としてのJPEGキャッシュ18Bとを有している。
【0028】
デコードバッファ24は、デコードされたPNGデータが一旦保存されるメモリ領域としての第1デコードバッファ24Aと、デコードされたJPEGデータが一旦保存されるメモリ領域としての第2デコードバッファ24Bと、を有している。
【0029】
入力部12にPNGデータとJPEGデータとが入力されると、図4に示すように、コントローラCTRはPNGデータの再生処理を制御する第1スレッドTH1を生成する。さらに、コントローラCTRは、JPEGデータの再生処理を制御する第2スレッドTH2を生成する。
【0030】
第1スレッドTH1は、入力部12にPNGデータが入力されると、復号化部16にNGデータを復号化させる。復号化部16でPNGデータの復号が終了すると、復号化後のPNGデータがコピーキャッシュ18内に確保されたPNGキャッシュ18Aに一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部MからPNGキャッシュ18Aの空き領域のアドレスを取得し、空き領域に復号後のPNGデータを保存させる。
【0031】
復号化部16で復号化が終了すると、第1スレッドTH1は、PNGデコーダ20にPNGデータをデコードさせる。PNGデコーダ20でデコード処理が終了すると、デコードされたPNGデータはデコードバッファ24の第1デコードバッファ24Aに一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部Mから第1デコードバッファ24Aの空き領域のアドレスを取得し、空き領域にデコード後のPNGデータを保存させる。
【0032】
PNGデコーダ20でデコードが終了すると、第1スレッドTH1は、描画部26にPNGデータを描画させる。描画部26で描画が終了すると、描画された再生データは一旦Pixelバッファ28に保存される。
【0033】
第2スレッドTH2は、上記の第1スレッドの処理と並列に以下の処理を行う。すなわち、第2スレッドTH2は、復号化部16にJPEGデータを復号化させる。復号化部16で復号化が終了すると、復号されたJPEGデータはコピーキャッシュ18のJPEGキャッシュ18Bに一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部MからJPEGキャッシュ18Bの空き領域のアドレスを取得し、空き領域に復号後のJPEGデータを保存させる。
【0034】
復号化部16で復号化が終了すると、第2スレッドTH2は、JPEGデコーダ22にJPEGデータをデコードさせる。JPEGデコーダ22でデコード処理が終了すると、デコードされたJPEGデータはデコードバッファ24の第2デコードバッファ24Bに一旦保存される。このとき、コントローラCTRは、メモリ管理部Mから第2デコードバッファ24Bの空き領域のアドレスを取得し、空き領域にデコード後のJPEGデータを保存させる。
【0035】
JPEGデコーダ22でデコードが終了すると、第2スレッドTH2は、描画部26にJPEGデータを描画させる。描画部26で全ての再生データについての描画が終了すると、再生データが出力部30に出力される。
【0036】
すなわち、復号化部16によって利用されるコピーキャッシュ18と、デコーダ20、22によって利用されるデコードバッファ24とにおいて、PNGデータとJPEGデータとのそれぞれの処理の用いられる領域を確保することによって、図4に示すように、第1スレッドTH1によるPNGデータの再生処理と第2スレッドTH2によるJPEGデータの再生処理とは並列に行うことが可能となる。
【0037】
したがって、このアーキテクチャによって、PNGデータ・JPEGデータなど、それぞれのモジュールの処理を独立して行うことができ、ハードウエアのメモリ環境が潤沢な場合、高速に表示を行うことが可能となる。
【0038】
次に、上記の情報再生装置における情報再生方法について説明する。コントローラCTRの判断部Dは、情報再生装置のコピーキャッシュ18とデコードバッファ24とのメモリ領域が十分であるか否かを判断し(ST1)、判断部Dによってメモリ領域が十分であると判断された場合には、切替部SWが情報再生処理を並列処理とするように切替える(ST3)。
【0039】
続いて、コントローラCTRは、コピーキャッシュ18のPNGキャッシュ18Aを復号化されたPNGデータを一時保存するために用い、JPEGキャッシュ18Bを復号化されたJPEGデータを一時保存するために用いるようにし、さらに、デコードバッファ24の第1デコードバッファ24AをデコードされたPNGデータを一時保存するために用い、第2デコードバッファ24BをデコードされたJPEGデータを一時保存するために用いるようメモリ領域を確保して並列処理を行う(ST5)。
【0040】
コントローラCTRの判断部Dが、情報再生装置のコピーキャッシュ18とデコードバッファ24とのメモリ領域が十分ではないと判断した場合には(ST1)、切替部SWが情報再生処理を直列処理とするように切替える(ST2)。
【0041】
続いて、コントローラCTRは、コピーキャッシュ18を復号化されたPNGデータおよび復号化されたJPEGデータを一時保存させるための共有のメモリ領域とし、デコードバッファ24をデコードされたPNGデータおよびデコードされたJPEGデータを一時保存させるための共有のメモリ領域として直列処理を行う(ST4)。
【0042】
上記のように、直列処理と並列処理とを切替えることによって、メモリ領域のハードウエアの機能への依存を抑制した情報再生処理装置および情報再生処理方法を提供することができる。
【0043】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、上記の実施形態に係る情報再生装置は、復号化部16がコピーキャッシュ18を有していたが、コピーキャッシュ18は復号化部16の外部に接続されたメモリであっても良い。その場合にも上述の実施形態に係る情報再生装置と同様の効果を得ることができる。
【0044】
さらに、上記の情報処理装置では、再生処理を直列に行う際に、コピーキャッシュ18とデコードバッファ24とをPNGデータ処理とJPEGデータ処理との共有としていたが、どちらか一方のみを共有のメモリ領域としても良い。その場合でも上記の情報処理装置と同様の効果を得ることができる。
【0045】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報再生装置においてデータの直列処理を行う際の一構成例を概略的に示す図。
【図2】図1に示す情報再生装置の一動作例を説明するための図。
【図3】本発明の一実施形態に係る情報再生装置においてデータの並列処理を行う際の一構成例を概略的に示す図。
【図4】図3に示す情報再生装置の一動作例を説明するための図。
【図5】本発明の一実施形態に係る情報再生装置における情報再生方法の一例について説明するための図。
【符号の説明】
【0047】
CTR…コントローラ、D…判断部、SW…切替部、14…ファイルキャッシュ、16…復号化部、18…コピーキャッシュ、20、22…デコーダ、24…デコードバッファ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力部から供給されたデータが一時保存される第1メモリと、
前記第1メモリから供給されたデータを復号化する復号化手段と、
前記復号化手段によって復号された後のデータを一時保存する第2メモリと、
前記復号化手段から供給されたデータをデコードする第1デコーダおよび第2デコーダと、
前記第1デコーダあるいは第2デコーダによってデコードされた後のデータを一時保存する第3メモリと、
前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が再生処理に十分であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分であると判断された際に情報再生処理を並列処理とし、前記判断手段によって、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分ではないと判断された際に情報再生処理を直列処理とする切替手段と、を有する情報再生装置。
【請求項2】
前記データは、第1データと第2データとを含み、
前記切替手段は、前記判断手段によって前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分ではないと判断された場合に、前記第2メモリを復号後の前記第1データおよび復号後の前記第2データの共有とし、前記第3メモリをデコード後の前記第1データおよびデコード後の前記第2データとの共有とする手段である請求項1記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記データは、第1データと第2データとを含み、
前記切替手段は、前記判断手段によって前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分であると判断された場合に、前記第2メモリに復号後の前記第1データが一時保存される領域と、復号後の前記第2データが一時保存される領域とを独立に確保し、前記第3メモリにデコード後の前記第1データが一時保存される領域とデコード後の前記第2データが一時保存される領域とを確保する手段である請求項1記載の情報再生装置。
【請求項4】
入力部から供給されたデータが一時保存される第1メモリと、
前記第1メモリから供給されたデータを復号化する復号化手段と、
前記復号化手段によって復号された後のデータを一時保存する第2メモリと、
前記復号化手段から供給されたデータをデコードする第1デコーダおよび第2デコーダと、
前記第1デコーダあるいは第2デコーダによってデコードされた後のデータを一時保存する第3メモリと、を有する情報再生装置における情報再生方法であって、
前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が再生処理に十分であるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにおいて、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分であると判断された際に情報再生処理を並列処理とし、前記判断手段によって、前記第2メモリのメモリ領域あるいは前記第3メモリのメモリ領域が十分ではないと判断された際に情報再生処理を直列処理とする切替ステップと、を有する情報再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−299653(P2008−299653A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145798(P2007−145798)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】