説明

情報再生装置及び方法、コンピュータプログラム、並びに情報記録媒体

【課題】メインのコンテンツとサブのコンテンツとを好適に連動させながら再生する。
【解決手段】情報再生装置は、第1コンテンツデータを再生する第1再生手段(13)と、第1コンテンツデータに並行して、第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット(100)中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段(13)と、第1コンテンツデータの再生を制御し且つデータセット(100)中に含まれる再生制御情報(120)に基づいて、第1コンテンツデータを再生するように第1再生手段を制御する第1制御手段(14)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばDVD等の情報記録媒体、例えばDVDプレーヤ等の情報再生装置及び方法、並びにコンピュータをこのような情報再生装置として機能させるコンピュータプログラムの技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
映画等の字幕を抽出して、リスト化するcaption DVD(http://www.captiondvd.com)という製品が開発されている。具体的には、caption DVDでは、映画の主映像と共に表示される副映像情報としての字幕の夫々を、テキストとしてリストアップすることができる。そして、リストアップされたテキストのうち所望の字幕に対応するテキストを選択することで、該所望の字幕が表示される主映像のシーンを再生することができる。このため、ユーザは、所望の字幕を見ながら、それに対応するセリフを繰り返し聞くことができる。このため、caption DVDは、英語学習の一つの方法として利用されている。
【0003】
他方、英語学習に限らず、例えば学校等において、講義映像と講義に用いられる教材映像との夫々を合わせて表示する際に、講義映像及び教材映像の夫々を特定すると共に、講義映像の表示に対してタイムスタンプで教材映像の表示を関連付けたメタデータを用いる技術が、特許文献1に記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−50101号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、caption DVDでは、翻訳者によって作成された字幕を元にしたコンテンツの再生に限られるなど、その再生の態様にある種の限定が係ることになり得る。
【0006】
また、メタデータを用いる技術においても、講義映像の表示に対してタイムスタンプで教材映像の表示を関連付けていることから、講義映像に対する教材映像の選択の幅や再生の態様が限定されるという技術的な問題点を有している。
【0007】
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えばメインのコンテンツとサブのコンテンツとを好適に連動させながら再生することを可能とならしめる情報再生装置及び方法、情報記録媒体、並びにコンピュータをこのような情報再生装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報再生装置は、第1コンテンツデータを再生する第1再生手段と、前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段と、前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する第1制御手段とを備える。
【0009】
上記課題を解決するために、請求項10に記載の情報再生方法は、第1コンテンツデータを再生する第1再生工程と、前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生工程と、前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生工程を制御する第1制御工程とを備える。
【0010】
上記課題を解決するために、請求項11に記載のコンピュータプログラムは、第1コンテンツデータを再生するための第1再生手段を備える情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、(i)前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段及び(ii)前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する第1制御手段として機能させる。
【0011】
上記課題を解決するために、請求項13に記載の情報記録媒体は、第1コンテンツデータと並行して再生される第2コンテンツデータと、第1コンテンツデータの再生を制御する再生制御情報とを含むデータセットが記録される。
【0012】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、発明を実施するための最良の形態としての本発明の情報再生装置及び方法、コンピュータプログラム、並びに情報記録媒体の夫々に係る実施形態について順に説明する。
【0014】
(情報再生装置の実施形態)
本発明の情報再生装置に係る実施形態は、第1コンテンツデータを再生する第1再生手段と、前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段と、前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する第1制御手段とを備える。
【0015】
本発明の情報再生装置に係る実施形態によれば、第1再生手段の動作により、第1コンテンツデータ(例えば、メインのコンテンツデータ)を再生することができる。また、第2再生手段の動作により、第1のコンテンツデータに並行して第2コンテンツデータ(例えば、第1コンテンツデータに付随するサブのコンテンツデータ)を再生することができる。このとき、第2コンテンツデータは、再生制御情報と共にデータセットを構成している。
【0016】
本実施形態では特に、第1制御手段の動作により、データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて第1コンテンツデータの再生が行われるように、第1再生手段が制御される。より具体的には、再生制御情報に基づいて、第1コンテンツデータの再生の開始や、再生の継続や、再生の停止や、サーチや、音声選択や、字幕選択や、アングル選択等が行われるように第1再生手段が制御される。そして、第2コンテンツデータは第1コンテンツデータに並行して再生されていることから、第1コンテンツデータの再生を適宜制御しつつ、第1コンテンツデータに対応した第2コンテンツデータ(例えば、第1コンテンツデータの内容の説明等)を再生することができる。
【0017】
そして、再生制御情報を用いて第1コンテンツデータの再生を好適に制御することができるため、第1コンテンツデータの再生に対してタイムスタンプで第2コンテンツデータの再生を制御する態様と比較して、第2コンテンツデータを組み合わせた第1コンテンツデータの再生の態様を広げることができる。加えて、第2コンテンツデータの選択の幅を広げることができる。
【0018】
更に、第2コンテンツデータを新しいものに置き換えれば、多種多様な第2コンテンツデータを組み合わせた第1コンテンツデータの再生を比較的容易に実現することができる。また、再生制御情報を新しいものに置き換えれば、第2コンテンツデータを組み合わせた第1コンテンツデータの再生の態様を比較的容易に変更することができる。つまり、同じ第1コンテンツデータを再生する場合であっても、並行して再生される第2コンテンツデータや再生制御情報に応じて、その再生の態様を多種多様に変えることができる。
【0019】
以上説明したように、本実施形態に係る情報再生装置によれば、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを好適に連動させながら再生することができる。
【0020】
本発明の情報再生装置に係る実施形態の一の態様は、前記再生制御情報は、前記第1コンテンツデータの再生を制御するタイミングを規定する第1タイミング制御情報と、前記第1コンテンツデータの再生を制御するための第1再生コマンドを示すコマンド制御情報とを含んでおり、前記第1制御手段は、前記第1タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第1コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する。
【0021】
この態様によれば、第1タイミング制御情報が規定するタイミングで、第1コマンド制御情報が示す再生コマンドが実行されるように第1コンテンツデータが再生される。その結果、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを好適に連動させながら再生することができる。
【0022】
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記再生制御情報は、前記第1コンテンツデータの再生を制御するための再生コマンドを示す第1コマンド制御情報と、前記第1コンテンツデータの再生を制御するタイミングを前記再生コマンドに対応付けて規定する第1タイミング制御情報とを含んでおり、前記第1制御手段は、前記第1タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第1コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する。
【0023】
この態様によれば、第1タイミング制御情報が規定するタイミングで、第1コマンド制御情報が示す再生コマンドが実行されるように第1コンテンツデータが再生される。その結果、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを好適に連動させながら再生することができる。
【0024】
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記再生制御情報は、前記第1コンテンツデータに加えて、前記第2コンテンツデータの再生を制御し、前記再生制御情報に基づいて、前記第2コンテンツデータを再生するように前記第2再生手段を制御する第2制御手段を更に備える。
【0025】
この態様によれば、第2コンテンツデータに関しても、第1コンテンツデータと同様に、再生制御情報によって再生を制御することができる。従って、多種多様な態様で再生される第2コンテンツデータを組み合わせながら第1コンテンツデータを再生することができる。つまり、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを好適に連動させながら再生することができる。
【0026】
上述の如く第2制御手段を備える情報再生装置の態様では、前記再生制御情報は、前記第2コンテンツデータの再生を制御するための再生コマンドを示す第2コマンド制御情報と、前記第2コンテンツデータの再生を制御するタイミングを規定する第2タイミング制御情報とを含んでおり、前記第2制御手段は、前記第2タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第2コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第2コンテンツデータを再生するように前記第2再生手段を制御するように構成してもよい。
【0027】
このように構成すれば、第2タイミング制御情報が規定するタイミングで、第2コマンド制御情報が示す再生コマンドが実行されるように第2コンテンツデータが再生される。その結果、多種多様な態様で再生される第2コンテンツデータを組み合わせながら第1コンテンツデータを再生することができる。つまり、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを好適に連動させながら再生することができる。
【0028】
上述の如く第2制御手段を備える情報再生装置の態様では、前記再生制御情報は、前記第2コンテンツデータの再生を制御するための再生コマンドを示す第2コマンド制御情報と、前記第2コンテンツデータの再生を制御するタイミングを前記再生コマンドに対応付けて規定する第2タイミング制御情報とを含んでおり、前記第2制御手段は、前記第2タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第2コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第2コンテンツデータを再生するように前記第2再生手段を制御するように構成してもよい。
【0029】
このように構成すれば、第2タイミング制御情報が規定するタイミングで、第2コマンド制御情報が示す再生コマンドが実行されるように第2コンテンツデータが再生される。その結果、多種多様な態様で再生される第2コンテンツデータを組み合わせながら第1コンテンツデータを再生することができる。つまり、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを好適に連動させながら再生することができる。
【0030】
本発明の情報再生装置に係る実施形態の他の態様は、前記データセットを取得する取得手段を更に備える。
【0031】
この態様によれば、データセットを好適に取得することができ、その結果、上述した各種利益を享受することができる。
【0032】
上述の如く取得手段を備える情報再生装置の態様では、前記取得手段は、ネットワークを介して配信される前記データセットを取得するように構成してもよい。
【0033】
このように構成すれば、データセットを好適に取得することができ、その結果、上述した各種利益を享受することができる。
【0034】
上述の如く取得手段を備える情報再生装置の態様では、前記取得手段は、情報記録媒体に記録されて配布される前記データセットを取得するように構成してもよい。
【0035】
このように構成すれば、データセットを好適に取得することができ、その結果、上述した各種利益を享受することができる。
【0036】
(情報再生方法の実施形態)
本発明の情報記録方法に係る実施形態は、第1コンテンツデータを再生する第1再生工程と、前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生工程と、前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生工程を制御する第1制御工程とを備える。
【0037】
本発明の情報再生方法に係る実施形態によれば、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態と同様の各種利益を享受することができる。
【0038】
尚、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の情報再生方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0039】
(コンピュータプログラムに係る実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、第1コンテンツデータを再生するための第1再生手段を備える情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、(i)前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段、及び(ii)前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する第1制御手段として機能させる。言い換えれば、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態は、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第2再生手段及び前記第1制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
【0040】
本発明に係るコンピュータプログラムの実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0041】
尚、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0042】
本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態の一の態様は、前記コンピュータプログラムは、前記データセットを含んでいる。
【0043】
この態様によれば、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0044】
(情報記録媒体の実施形態)
本発明の情報記録媒体に係る実施形態は、第1コンテンツデータと並行して再生される第2コンテンツデータと、第1コンテンツデータの再生を制御する再生制御情報とを含むデータセットが記録される。
【0045】
本発明の情報記録媒体に係る実施形態によれば、当該情報記録媒体を情報再生装置に読み込ませることで、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0046】
尚、上述した本発明の情報再生装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の情報記録媒体に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0047】
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
【0048】
以上説明したように、本発明の情報再生装置に係る実施形態によれば、第1再生手段、第2再生手段及び第1制御手段を備える。本発明の情報再生方法に係る実施形態によれば、第1再生工程、第2再生工程及び第1制御工程を備える。本発明のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、コンピュータを第2再生手段及び第1制御手段として機能させる。また、本発明の情報記録媒体に係る実施形態によれば、データセットが記録される。従って、
【実施例】
【0049】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0050】
初めに、図1を参照して、本発明の情報再生装置に係る実施例の基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施例に係る情報再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【0051】
図1に示すように、本実施例に係る情報再生装置1は、スピンドルモータ11と、読取回路12と、再生回路13と、CPU14と、メモリ15と、通信回路16とを備えている。
【0052】
スピンドルモータ11は、光ディスク50を回転及び停止させるもので、光ディスク50へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ11は、図示しないスピンドルサーボ回路から出力されるスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク50を回転及び停止させるように構成されている。
【0053】
読取回路12は、レーザ光LBを出力する半導体レーザ素子や該レーザ光LBの反射光を受光するPD(Photo Detector)等を備える光ピックアップや、PDより出力される読取信号を増幅して再生回路13へ出力するRF(Radio Frequency)アンプ等を備えている。
【0054】
再生回路13は、本発明における「第1再生手段」及び「第2再生手段」の一具体例を構成しており、読取回路12より出力される読取信号に対して、復調処理や、誤り訂正処理や、デコード処理等の各種信号処理を施すことにより、再生信号を生成可能に構成されている。生成された再生信号は、ディスプレイ2や図示しないスピーカーに出力され、映像や音声として出力される。
【0055】
CPU14は、スピンドルモータ11や、読取回路12や、再生回路13や、メモリ15や、通信回路16等と、データバス17を介して接続され、これらに指示を行うことで、情報再生装置1全体の制御を行う。通常、CPU14が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ15に格納されている。
【0056】
また、CPU14は、本発明における「第1制御手段」及び「第2制御手段」の一具体例を構成しており、ネットワーク3を介してサーバ4から出力されるデータセット100(図2参照)に基づいて、光ディスク50に記録されたコンテンツデータ(以降、適宜“第1コンテンツデータ”と称する)を再生する際の或いはネットワーク3を介してサーバ4から出力されるコンテンツデータ(以降、適宜“第2コンテンツデータ”と称する)を再生する際の再生回路13の動作を制御する。この具体的な動作については、後に詳述する(図3等参照)。
【0057】
尚、サーバ4は、光ディスク50に記録されたコンテンツデータを再生する際に用いられるデータセット100を、コンテンツデータの種類に応じて複数或いはコンテンツデータを再生する際の態様に応じて複数格納している。サーバ3は、情報再生装置1からの要求に応じて又はサーバ3自身の要求に応じて、有線ないしは無線のネットワーク3を介して、所望のデータセット100を情報再生装置1へ配信する。
【0058】
メモリ15は、情報再生装置1におけるデータ処理全般において使用される。より具体的には、メモリ15は、情報再生装置1が動作するために必要な各種プログラム(即ち、ファームウェア)が格納されるROM領域と、データの一時格納用バッファや、ファームウェアプログラム等の動作に必要な変数が格納されるRAM領域などから構成される。
【0059】
通信回路16は、本発明における「取得手段」の一具体例を構成しており、有線ないしは無線等のネットワーク3を介して、サーバ4より配信される、光ディスク50に記録された第1コンテンツデータを再生する際に用いられるデータセット100を受信可能に構成されている。
【0060】
ここで、図2を参照して、サーバ4より配信されるデータセット100について具体的に説明する。ここに、図2は、データセット100のデータ構造を概念的に示すデータ構造図である。
【0061】
図2に示すように、データセット100は、第2コンテンツデータと、再生制御情報120と、その他の情報130とを含んでいる。
【0062】
第2コンテンツデータは、例えば第1コンテンツデータが再生されている際に、第1コンテンツデータと並行して再生されたり、或いは第1コンテンツデータと置き換えて再生されるコンテンツデータである。
【0063】
再生制御情報120は、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとの夫々の再生を制御するための情報であって、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121と、タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122と、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123と、タイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124とを備えている。
【0064】
コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121は、第1コンテンツデータの再生方法を実際に制御する(より具体的には、変更する)制御コマンドを示す制御情報である。具体的には、第1コンテンツデータの再生を開始したり、再生を停止したり、第1コンテンツデータ中の所望の再生位置をサーチしたり、第1コンテンツデータの音量を調整したり、第1コンテンツデータを再生する際の音声種別を選択したり、第1コンテンツデータを再生する際の字幕種別を選択可能な制御コマンドを示す制御情報である。
【0065】
タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122は、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121を用いて第1コンテンツデータの再生方法を制御するタイミングを記述する制御情報である。具体的には、例えば、第1コンテンツデータの再生を停止するタイミングを記述したり、第1コンテンツデータの音量を調整するタイミングを記述したりしている。
【0066】
コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123は、第2コンテンツデータの再生方法を実際に制御する制御情報である。具体的には、第2コンテンツデータの再生を開始したり、再生を停止したり、第2コンテンツデータ中の所望の再生位置をサーチしたり、第2コンテンツデータの音量を調整したり、第2コンテンツデータを再生する際の音声種別を選択したり、第2コンテンツデータを再生する際の字幕種別を選択可能な制御情報である。
【0067】
尚、第2コンテンツデータの再生方法の種類が、第1コンテンツデータの再生方法の種類と同一であれば、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123を敢えて設けることなく、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121を用いて第2コンテンツデータの再生方法を制御するように構成してもよい。
【0068】
タイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124は、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123を用いて第2コンテンツデータの再生方法を制御するタイミングを記述する制御情報である。具体的には、例えば、第2コンテンツデータの再生を停止するタイミングを記述したり、第2コンテンツデータの音量を調整するタイミングを記述したりしている。
【0069】
その他の情報130は、例えば、データセット100を取得した情報再生装置1をして、データセット100に含まれる再生制御情報120を用いて第1コンテンツデータや第2コンテンツデータの再生を行わせるために必要な各種情報が含まれている。例えば、再生制御情報120を用いて第1コンテンツデータや第2コンテンツデータの再生(特に、連動再生)を行わせるためのアプリケーションプログラム等が含まれている。
【0070】
続いて、図3から図5を参照して、本実施例に係る情報再生装置1の動作原理について説明する。ここに、図3は、本実施例に係る情報再生装置1による第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの連動再生の様子を時間軸に沿って概念的に示すタイミングチャートであり、図4は、本実施例に係る情報再生装置1による第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの連動再生が行われているときの、ディスプレイ2における第1の表示内容を概念的に示す平面図であり、図5は、本実施例に係る情報再生装置1による第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの連動再生が行われているときの、ディスプレイ2における第2の表示内容を概念的に示す平面図である。
【0071】
図3に示すように、光ディスク50が情報再生装置1にローディングされた後、光ディスク50に記録されている第1コンテンツデータの再生が開始されたとする。このため、図4(a)に示すように、ディスプレイ2には、第1コンテンツデータに基づく映像が表示されている。このとき、第2コンテンツデータは再生されていない(ないしは、バックグラウンドで再生されており且つディスプレイ2には表示されていない)ものとする。
【0072】
ここで、タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122中に、時刻t1から時刻t2まで第1コンテンツデータの音量を「消音(ミュート)」する旨の記述があったとする。また、これに対応して、タイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124中に、時刻t1から時刻t2まで、第2コンテンツデータ中のデータ部分Aを、第1コンテンツデータにインポーズして再生する旨の記述があったとする。尚、ここでいう「時刻」とは、第1コンテンツデータの再生時刻を基準に定められるものとする。
【0073】
この場合、CPU14は、このようなタイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122中の記述に基づいて、時刻t1から時刻t2まで音量を消音して第1コンテンツデータを再生するように、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121中の所望の制御コマンド(例えば、消音コマンド)を再生回路13へ出力することで、再生回路13を制御する。その結果、再生回路13は、時刻t1から時刻t2まで音量を消音して第1コンテンツデータを再生する。つまり、第1コンテンツデータに基づく映像のみがディスプレイに表示され、第1コンテンツデータに基づく音声は再生されない。
【0074】
更に、CPU14は、このようなタイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124中の記述に基づいて、時刻t1から時刻t2まで、第2コンテンツデータ中のデータ部分Aが、第1コンテンツデータにインポーズされて再生されるように、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123中の所望の制御コマンド(例えば、インポーズ再生コマンド)を再生回路13へ出力することで、再生回路13を制御する。その結果、再生回路13は、時刻t1から時刻t2まで、第2コンテンツデータ中のデータ部分Aを、第1コンテンツデータにインポーズしながら再生する。つまり、図4(b)に示すように、ディスプレイ2には、第1コンテンツデータに基づく映像に重なるように、第2コンテンツデータ中のデータ部分Aに基づく映像が表示される。また、第2コンテンツデータ中のデータ部分Aに基づく音声が再生される。
【0075】
そして、時刻t2を経過すると、第2コンテンツデータ中のデータ部分Aの再生が終了し、第1コンテンツデータの通常再生が再開する。つまり、第1コンテンツデータの音量の消音が終了し、通常の音量での再生が再開する。また、第2コンテンツデータの再生ないしはディスプレイ2への表示が終了する。
【0076】
続いて、タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122中に、時刻t3のタイミングで期間T1だけ第1コンテンツデータの再生を「停止」する旨の記述があったとする。また、これに対応して、タイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124中に、時刻t3のタイミングで期間T1だけ、第2コンテンツデータ中のデータ部分Bを、第1コンテンツデータにインポーズして再生する旨の記述があったとする。
【0077】
この場合、CPU14は、このようなタイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122中の記述に基づいて、時刻t3のタイミングで期間T1だけ第1コンテンツデータの再生を停止するように、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121中の所望の制御コマンド(例えば、再生停止コマンド)を再生回路13へ出力することで、再生回路13を制御する。その結果、再生回路13は、時刻t3のタイミングで期間T1だけ第1コンテンツデータの再生を停止する。つまり、時刻t3の第1コンテンツデータに基づく映像が静止した状態でディスプレイ2に表示され、第1コンテンツデータに基づく音声は再生されない。
【0078】
更に、CPU14は、このようなタイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124中の記述に基づいて、時刻t3のタイミングで期間T1だけ、第2コンテンツデータ中のデータ部分Bが、第1コンテンツデータにインポーズされて再生されるように、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123中の所望の制御コマンド(例えば、インポーズ再生コマンド)を再生回路13へ出力することで、再生回路13を制御する。その結果、再生回路13は、時刻t3のタイミングで期間T1だけ、第2コンテンツデータ中のデータ部分Bを、第1コンテンツデータにインポーズしながら再生する。つまり、図4(b)に示すように、ディスプレイ2には、第1コンテンツデータに基づく映像に重なるように、第2コンテンツデータ中のデータ部分Bに基づく映像が表示される。また、第2コンテンツデータ中のデータ部分Bに基づく音声が再生される。
【0079】
そして、期間T1が経過すると、第2コンテンツデータ中のデータ部分Bの再生が終了し、第1コンテンツデータの通常再生が再開する。また、第2コンテンツデータの再生ないしはディスプレイ2への表示が終了する。
【0080】
続いて、タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122中に、時刻t4のタイミングで期間T2だけ第1コンテンツデータの再生を「停止」する旨の記述があったとする。また、これに対応して、タイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124中に、時刻t4のタイミングで期間T2だけ、第2コンテンツデータ中のデータ部分Cを、第1コンテンツデータと置き換えて再生する旨の記述があったとする。
【0081】
この場合、CPU14は、このようなタイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122中の記述に基づいて、時刻t4のタイミングで期間T2だけ第1コンテンツデータの再生を停止するように、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121中の所望の制御コマンド(例えば、再生停止コマンド)を再生回路13へ出力することで、再生回路13を制御する。その結果、再生回路13は、時刻t4のタイミングで期間T2だけ第1コンテンツデータの再生を停止する。
【0082】
更に、CPU14は、このようなタイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124中の記述に基づいて、時刻t4のタイミングで期間T2だけ、第2コンテンツデータ中のデータ部分Cが、第1コンテンツデータと置き換えて再生されるように、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123中の所望の制御コマンド(例えば、置換再生コマンド)を再生回路13へ出力することで、再生回路13を制御する。その結果、再生回路13は、時刻t4のタイミングで期間T2だけ、第2コンテンツデータ中のデータ部分Cを、第1コンテンツデータと置き換えながら再生する。つまり、図5に示すように、ディスプレイ2には、第1コンテンツデータに基づく映像が表示されることなく、その全体に第2コンテンツデータ中のデータ部分Cに基づく映像が表示される。また、第2コンテンツデータ中のデータ部分Cに基づく音声が再生される。
【0083】
続いて、期間T2が経過すると、第2コンテンツデータ中のデータ部分Cの再生が終了し、第1コンテンツデータの通常再生が再開する。また、第2コンテンツデータの再生ないしはディスプレイ2への表示が終了する。
【0084】
以降も同様に、データセット100中に含まれる再生制御情報100に基づいて、第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの夫々を様々な態様で再生される。
【0085】
以上説明したように、本実施例に係る情報再生装置1によれば、サーバ4より配信されるデータセット100中に含まれる再生制御情報120に基づいて、光ディスク50に記録されている第1コンテンツデータ及びデータセット100中に含まれる第2コンテンツデータの夫々を、様々な態様で連動して再生することができる。
【0086】
特に、第1コンテンツデータの再生方法を再生制御情報120に基づいて制御できるため、第1コンテンツデータのデータ量や再生時間等を考慮することなく、様々な第2コンテンツデータを組み合わせて、第1コンテンツデータと連動して再生することができる。つまり、第1コンテンツデータを単純に再生し続け、その再生時刻に応じて第2コンテンツデータを再生するだけではなく、第1コンテンツデータの再生方法をも制御することができることから、より多様な方法で第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとの連動再生を実現することができる。
【0087】
加えて、データセット100中に含まれる再生制御情報120を変更すれば、第1コンテンツデータや第2コンテンツデータの再生方法を比較的容易に変更することができる。従って、同一の第1コンテンツデータを再生している場合であっても、様々な態様の再生パターンを比較的容易に実現することができる。
【0088】
加えて、データセット100中に含まれる第2コンテンツデータを変更すれば、同一の第1コンテンツデータを再生している場合であっても、様々な態様の再生パターンを比較的容易に実現することができる。
【0089】
例えば、第1コンテンツデータが、外国語音声の映画であるとする。ここで、外国語音声・字幕の初級レベル解説用の第2コンテンツデータ、外国語音声・字幕の中級レベル解説用の第2コンテンツデータ、及び外国語音声・字幕の上級レベル解説用の第2コンテンツデータを用意すれば。同一の映画に対して、複数パターンの外国語音声・字幕解説をユーザは視聴することができる。
【0090】
更に、データセット100を情報再生装置1に配信するために、有線ないしは無線のネットワーク2を用いることができる。このため、データセット100の配信に要するコストを低減することができる。これにより、データセット100の第2コンテンツデータや再生制御情報120を頻繁に変更したとしても、その配信に係るコストが低いことから、ユーザは自分の所望のデータセット100を比較的低価格で入手することができるという利点を享受することができる。
【0091】
尚、データセット100は、光ディスク50に記録された第1コンテンツデータを視聴しながら作成者が各種操作(例えば、他の映像のインポーズ操作や、停止して解説を挿入する操作等)を行い、該操作内容を情報として記憶しておくことで、比較的容易に作成することができる。データセット100を作成するための操作は、例えば第1コンテンツデータと連動したノンリニア編集ソフトを用いてもよい。或いは、情報再生装置1の入出力インターフェースに、専用のヒューマンインターフェースデバイスを接続し、該ヒューマンインターフェースデバイスを用いてもよい。
【0092】
例えば、スポーツの試合を録画しておき、録画後或いは録画と並行して上記の操作を行えば、試合が終わってすぐに、試合の分析を行うことができる。他にも、プレゼンテーション資料の作成にも役立てることができる。
【0093】
更に、コピーフリーの素材を用いているのであれば、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとを連動して再生しているときのディスプレイ2の画面を印刷することで、必要な資料としても利用することができる。
【0094】
更に、データセット100を作成しつつ、ネットワーク2を用いて随時配信すれば、リアルタイムで、データセット100を作成するための操作内容(即ち、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとの連動再生)をユーザは視聴することができる。そして、多人数のユーザに同時に配信することもできるため、一人の操作内容(即ち、第1コンテンツデータと第2コンテンツデータとの連動再生)を、多人数のユーザに同時に視聴させることもできる。
【0095】
尚、上述の実施例では、データセット100は、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121及びタイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122と、コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123及びタイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124とを別々に備えている。しかしながら、コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)121とコマンド制御情報(第2コンテンツデータ)123とを組み合わせて、一つのコマンド制御情報とするように構成してもよい。同様に、タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)122とタイミング制御情報(第2コンテンツデータ)124とを組み合わせて、一つのタイミング制御情報とするように構成してもよい。
【0096】
また、データセット100を情報再生装置1に配信するためには、上述したネットワーク2を用いた態様に限られないことは言うまでもない。例えば、CDやDVDやハードディスクや半導体メモリ等の情報記録媒体にデータセット100を記録し、該情報記録媒体を情報再生装置1のユーザに配布ないしは販売するように構成してもよい。
【0097】
また、上述の実施例では、第1コンテンツデータが記録される情報記録媒体の一例として光ディスク50及び情報再生装置の一例として光ディスク50に係るプレーヤについて説明したが、本発明は、光ディスク及びそのプレーヤに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種情報記録媒体並びにそのプレーヤにも適用可能であることは言うまでもない。
【0098】
更に、第1コンテンツデータは光ディスク50に記録されている必要はなく、例えば第1コンテンツデータがネットワーク3を介して情報再生装置1に配信されるように構成してもよい。この場合、情報再生装置1の構成は図1に示した構成と異なるものとなるが、動作原理としては同様である。
【0099】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報再生装置及び方法、再生制御用のコンピュータプログラム、並びに情報記録媒体もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本実施例に係る情報再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】データセットのデータ構造を概念的に示すデータ構造図である。
【図3】本実施例に係る情報再生装置による第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの連動再生の様子を時間軸に沿って概念的に示すタイミングチャートである。
【図4】本実施例に係る情報再生装置による第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの連動再生が行われているときの、ディスプレイにおける第1の表示内容を概念的に示す平面図である。
【図5】本実施例に係る情報再生装置による第1コンテンツデータ及び第2コンテンツデータの連動再生が行われているときの、ディスプレイにおける第2の表示内容を概念的に示す平面図である。
【符号の説明】
【0101】
1 情報再生装置
2 ディスプレイ
3 ネットワーク
4 サーバ
11 スピンドルモータ
12 読取回路
13 再生回路
14 CPU
15 メモリ
16 通信回路
50 光ディスク
100 データセット
120 再生制御情報
121 コマンド制御情報(第1コンテンツデータ)
122 タイミング制御情報(第1コンテンツデータ)
123 コマンド制御情報(第2コンテンツデータ)
124 タイミング制御情報(第2コンテンツデータ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンテンツデータを再生する第1再生手段と、
前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段と、
前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する第1制御手段と
を備えることを特徴とする情報再生装置。
【請求項2】
前記再生制御情報は、前記第1コンテンツデータの再生を制御するための第1再生コマンドを示すコマンド制御情報と、前記第1コンテンツデータの再生を制御するタイミングを規定する第1タイミング制御情報とを含んでおり、
前記第1制御手段は、前記第1タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第1コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記再生制御情報は、前記第1コンテンツデータの再生を制御するための再生コマンドを示す第1コマンド制御情報と、前記第1コンテンツデータの再生を制御するタイミングを前記再生コマンドと対応付けて規定する第1タイミング制御情報とを含んでおり、
前記第1制御手段は、前記第1タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第1コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項4】
前記再生制御情報は、前記第1コンテンツデータに加えて、前記第2コンテンツデータの再生を制御し、
前記再生制御情報に基づいて、前記第2コンテンツデータを再生するように前記第2再生手段を制御する第2制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報再生装置。
【請求項5】
前記再生制御情報は、前記第2コンテンツデータの再生を制御するための再生コマンドを示す第2コマンド制御情報と、前記第2コンテンツデータの再生を制御するタイミングを規定する第2タイミング制御情報とを含んでおり、
前記第2制御手段は、前記第2タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第2コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第2コンテンツデータを再生するように前記第2再生手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の情報再生装置。
【請求項6】
前記再生制御情報は、前記第2コンテンツデータの再生を制御するための再生コマンドを示す第2コマンド制御情報と、前記第2コンテンツデータの再生を制御するタイミングを前記再生コマンドに対応付けて規定する第2タイミング制御情報とを含んでおり、
前記第2制御手段は、前記第2タイミング制御情報が規定する前記タイミングで、前記第2コマンド制御情報が示す前記再生コマンドを用いて前記第2コンテンツデータを再生するように前記第2再生手段を制御することを特徴とする請求項4に記載の情報再生装置。
【請求項7】
前記データセットを取得する取得手段を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の情報再生装置。
【請求項8】
前記取得手段は、ネットワークを介して配信される前記データセットを取得することを特徴とする請求項7に記載の情報再生装置。
【請求項9】
前記取得手段は、情報記録媒体に記録されて配布される前記データセットを取得することを特徴とする請求項7又は8に記載の情報再生装置。
【請求項10】
第1コンテンツデータを再生する第1再生工程と、
前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生工程と、
前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生工程を制御する第1制御工程と
を備えることを特徴とする情報再生方法。
【請求項11】
第1コンテンツデータを再生するための第1再生手段を備える情報再生装置に備えられたコンピュータを制御する再生制御用のコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、(i)前記第1コンテンツデータに並行して、前記第1コンテンツデータと連動して再生されるデータセット中に含まれる第2コンテンツデータを再生する第2再生手段及び(ii)前記第1コンテンツデータの再生を制御し且つ前記データセット中に含まれる再生制御情報に基づいて、前記第1コンテンツデータを再生するように前記第1再生手段を制御する第1制御手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項12】
前記コンピュータプログラムは、前記データセットを含んでいることを特徴とする請求項11に記載のコンピュータプログラム。
【請求項13】
第1コンテンツデータと並行して再生される第2コンテンツデータと、第1コンテンツデータの再生を制御する再生制御情報とを含むデータセットが記録されることを特徴とする情報記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2007−133962(P2007−133962A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−325849(P2005−325849)
【出願日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】