説明

情報再生装置

【課題】再生中のファイルに情報を追加させることができる情報再生装置を提供する。
【解決手段】情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが静止画のファイルである場合、入力された追加情報が静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶される。また、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが動画のファイルである場合、入力された追加情報が動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶される。これにより、ファイルの感想などを示した文字の情報を、次回の再生時から表示させることができ、汎用性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に記録されたファイルを再生する情報再生装置に関し、特に、ファイルに情報を追加して表示させる処理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な情報が、放送波などのストリーム型データを介して伝えられ、リアルタイムで視聴されたり、ハードディスクレコーダやDVDレコーダなどを用いて記録され、また、再生されて視聴されたりしている。特に、テレビ番組では、多様な番組形態により視聴者が知りたい情報を提供することが行われる。
【0003】
ところで、記録媒体に記録されたファイル(テレビ番組や映画などの動画のファイル、写真やイラストなどの静止画のファイル)を再生する情報再生装置としては、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダ、DVDプレイヤ、フラッシュROMを備えたレコーダやプレイヤなどが普及している。
【0004】
このような情報再生装置では、記録媒体に記録されたファイルの再生は次のような処理で行われる。先ず、情報再生装置に電源が投入されて、情報再生装置が立ち上がった後、リモコンの再生リストキーが操作されると、ディスプレイ装置には再生リストが表示される。そして、ユーザが、その再生リストから再生したいファイルをリモコンの操作により選択すると、記録媒体から前記選択されたファイルの再生が開始される。
【0005】
そして、再生が開始されたファイルが、テレビ番組の動画ファイルであれば、番組の映像中に番組における会話や内容説明などの文字が表示されたりすることがある。また、再生が開始されたファイルが、映画の動画ファイルであれば、映画の映像中に字幕などの文字が表示されたりする。また、再生が開始されたファイルが、写真やイラストの静止画ファイルであれば、この写真やイラストの静止画ファイルを記録媒体に記録する際に、内容を示す文字も記録しておけば、写真やイラストの映像中に文字も表示されたりする。
【特許文献1】特開2006−324730号公報
【特許文献2】特開2003−52009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ユーザが所望する情報(例えば感想文など)をファイルに追加させたい場合があるが、この種の従来の情報再生装置では、再生中のファイルにユーザが所望する情報を追加できるような機能を有していないので、再生中のファイルによる映像に加えて追加情報を表示させることができず、汎用性が劣ると言う課題があった。
【0007】
なお、特許文献1の従来技術では、キャプチャした映像データに、ユーザ入力の付加データを関連付けて記憶し、また、その映像データと共に付加データも再生するようにしているが、再生中のファイルに情報を追加させる機能については開示されていない。
【0008】
また、特許文献2の従来技術では、スクリプトファイルから付加情報を読み出し表示するようにしているが、ユーザが所望する情報を再生中のファイルに追加させる機能については開示されていない。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、再生中のファイルに情報を追加させることができる情報再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが静止画のファイルである場合、入力された追加情報を静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶させ、また、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが動画のファイルである場合、入力された追加情報を動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶させる追加情報入力編集部を備えると共に、選択されたファイルが静止画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置に表示させ、また、選択されたファイルが動画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共にディスプレイ装置に表示させ追加情報表示処理部を備えたことを特徴とする情報再生装置を提供する。
【0011】
この構成においては、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが静止画のファイルである場合、入力された追加情報が静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶される。また、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが動画のファイルである場合、入力された追加情報が動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶される。
【0012】
選択されたファイルが静止画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報が読み出されて静止画と共にディスプレイ装置に表示される。また、選択されたファイルが動画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報が読み出されて静止画と共にディスプレイ装置に表示される。
【0013】
この構成によれば、再生中のファイルに情報を追加させることができるので、ファイルの感想などを示した文字の情報を、次回の再生時から表示させることができ、汎用性が向上する。
【0014】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記追加情報入力編集部は、選択されたファイルを再生させ、当該ファイルによる映像をディスプレイ装置に表示しているときに、当該ファイルに情報を追加するための情報追加操作がされたか否かを判定する情報追加操作判定手段と、前記情報追加操作がされたと判定されたとき、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する情報追加操作時ファイル判定手段と、当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、または当該ファイルが動画のファイルであると判定されて動画を停止させたとき、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置に表示させる入力画面表示手段と、前記入力画面にて入力された追加情報が静止画のファイルに対しては静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶させ、前記入力画面にて入力された追加情報が動画のファイルに対しては動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶させる追加情報記憶手段と、前記追加情報が入力され前記メモリに記憶されたことを検知したとき、前記入力画面を消去する入力画面消去手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
したがって、前記追加情報入力編集部は、情報追加操作判定処理、情報追加操作時ファイル判定処理、入力画面表示処理、追加情報記憶処理、および入力画面消去処理を実現でき、これにより、再生中のファイルに情報を追加させることが可能になる。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記追加情報表示処理部は、選択されたファイルを再生させたときに、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する再生時ファイル判定手段と、当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、前記メモリに記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置に表示させる静止画時追加情報表示手段と、当該ファイルが動画のファイルであると判定されたとき、前記メモリに記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共に所定時間だけディスプレイ装置に表示させる動画時追加情報表示手段と、を有することを特徴とする。
【0017】
したがって、前記追加情報表示処理部は、再生時ファイル判定処理、静止画時追加情報表示処理、および動画時追加情報表示処理を実現でき、これにより、ファイルの感想などを示した文字の情報を、次回の再生時から表示させることが可能になる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明によれば、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが静止画のファイルである場合、入力された追加情報を静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶させ、また、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが動画のファイルである場合、入力された追加情報を動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶させる追加情報入力編集部を備えることにより、再生中のファイルに情報を追加させることができる。
【0019】
また、選択されたファイルが静止画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置に表示させ、また、選択されたファイルが動画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共にディスプレイ装置に表示させ追加情報表示処理部を備えたので、ファイルの感想などを示した文字の情報を、次回の再生時から表示させることができ、汎用性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る情報再生装置としての複合型記録再生装置の構成を示すブロック図である。ここでは、情報再生装置としては、ハードディスク装置(ハードディスクレコーダ)と光ディスク装置(DVDレコーダ)とが組み込まれた複合型記録再生装置について説明するが、本実施形態の特徴とする追加情報入力編集機能および追加情報表示機能は、複合型記録再生装置に限らず、単体のハードディスク装置や光ディスク装置(DVDレコーダ、DVDプレイヤ、CDプレイヤ)に設けても、同様な効果を得ることができる。また、情報再生装置としては、ファイルを記録する記録媒体としてフラッシュROMを備えたレコーダやプレイヤでも良い。
【0021】
図1において、複合型記録再生装置1は、DVDやCDなどの光ディスク15に対して情報の記録/再生を行う光ディスク装置2と、HD(ハードディスク)14に対して情報の記録/再生を行うHDD(ハードディスクドライブ)であるハードディスク装置3と、図示しないアンテナからのアナログのテレビ放送信号を受信し、所望のチャンネルのテレビ放送信号を選択して映像音声信号として出力するチューナ4と、光ディスク装置2またはハードディスク装置3またはチューナ4から出力された映像音声信号を復号するデコーダ5と、チューナ4が受信可能な放送チャンネルを記憶すると共に、システムコントローラ10の動作に必要なプログラムやデータ、あるいは後述する操作履歴情報、再生終了情報、重み付け度などを記憶するフラッシュROM6と、システムコントローラ10の動作に必要なデータを一時的に記憶するRAM16とを備えている。
【0022】
また、この複合型記録再生装置1は、デコーダ5で復号された映像信号をテレビジョン受像機13のディスプレイ装置131で表示可能な映像信号に変換する映像出力部7と、再生リスト、番組表、追加情報の入力画面、追加情報などをテレビジョン受像機13のディスプレイ装置131に表示させるためのOSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)部12と、デコーダ5で復号された音声信号をテレビジョン受像機13のスピーカ132で出力可能な音声信号に変換する音声出力部8と、リモコン11から送信された赤外光の各種の指令信号を受信し、受信した赤外光の指令信号を電気信号の指令信号に変換し、この指令信号をシステムコントローラ10に入力するリモコン受信部9と、装置全体を制御する図示しないCPUなどで構成される前記システムコントローラ10とを備えている。
【0023】
システムコントローラ10は、選択されたファイルを再生させ、当該ファイルによる映像をディスプレイ装置131に表示しているときに、当該ファイルに情報を追加するための情報追加操作がされたか否かを判定する情報追加操作判定手段と、前記情報追加操作がされたと判定されたとき、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する情報追加操作時ファイル判定手段と、当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、または当該ファイルが動画のファイルであると判定されて動画を停止させたとき、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置131に表示させる入力画面表示手段と、前記入力画面にて入力された追加情報が静止画のファイルに対しては静止画のファイル名に対応させてフラッシュROM6に記憶させ、前記入力画面にて入力された追加情報が動画のファイルに対しては動画のファイル名および再生経過時間に対応させてフラッシュROM6に記憶させる追加情報記憶手段と、前記追加情報が入力されフラッシュROM6に記憶されたことを検知したとき、前記入力画面を消去する入力画面消去手段とを有する追加情報入力編集部101を備えている。
【0024】
また、システムコントローラ10は、選択されたファイルを再生させたときに、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する再生時ファイル判定手段と、当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、フラッシュROM6に記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置131に表示させる静止画時追加情報表示手段と、当該ファイルが動画のファイルであると判定されたとき、フラッシュROM6に記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共に所定時間だけディスプレイ装置131に表示させる動画時追加情報表示手段とを有する追加情報表示処理部102を備えている。
【0025】
図2は本実施形態においてリモコンのキー配置の一例を示す図である。図2において、リモコン11の操作パネル200には、TV電源キー211、入力切換キー212、レコーダ電源キー213、音量キー214、複数の数字キー215、再生リストキー216、機能一覧キー217、上方向キー218、下方向キー219、左方向キー220、右方向キー221、決定キー222、メニューキー223、記録キー224、一時停止キー225、早戻しキー226、停止キー227、再生キー228、早送りキー229、スキップキー230、HDDモード切換キー231、DVDモード切換キー232、追加情報キー233などが配置されている。なお、ここでのキーの配置および個数は一例であるので、これに限ることはない。
【0026】
図3は本実施形態において静止画のファイルに追加する情報をフラッシュROMに記憶させる場合の静止画のファイルのファイル名と追加情報との対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。このテーブル31では、ファイル名がA1に対しては追加情報「最も記憶に残るシーン!」、ファイル名がA2に対しては追加情報「このシーンに感動した!」、ファイル名がA3に対しては追加情報「夕日が美しい!」が対応していることを示している。
【0027】
したがって、ファイル名A1の静止画ファイルによる静止画がディスプレイ装置に表示されたときに「最も記憶に残るシーン!」が追加情報(感想文)として表示される。ファイル名A2の静止画ファイルによる静止画がディスプレイ装置に表示されたときに「このシーンに感動した!」が追加情報(感想文)として表示される。ファイル名A3の静止画ファイルによる静止画がディスプレイ装置に表示されたときに「夕日が美しい!」が追加情報(感想文)として表示される。
【0028】
図4は本実施形態において動画のファイルに追加する情報をフラッシュROMに記憶させる場合の動画のファイルのファイル名と再生経過時間と追加情報との対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。このテーブル41では、ファイル名がB1に対しては、このファイルが再生開始されてからの再生経過時間が5分になったときに表示される追加情報が「迫力の空中シーン!」であることを示し、再生経過時間が20分になったときに追加情報が「スーパーヒーローが宙を舞う!」であることを示し、ファイル名がB2に対しては、このファイルが再生開始されてからの再生経過時間が15分になったときに追加情報が「思い出のシーン!」であることを示している。
【0029】
したがって、ファイル名B1の動画ファイルによる動画がディスプレイ装置に表示され、再生経過時間が5分になったときに、「迫力の空中シーン!」が追加情報(感想文)として例えば5秒表示される。ファイル名B1の動画ファイルによる動画がディスプレイ装置に表示され、再生経過時間が20分になったときに、「スーパーヒーローが宙を舞う!」が追加情報(感想文)として例えば5秒表示される。ファイル名B2の動画ファイルによる動画がディスプレイ装置に表示される。また、ファイル名B2の動画ファイルによる動画がディスプレイ装置に表示され、再生経過時間が15分になったときに、「思い出のシーン!」が追加情報(感想文)として例えば5秒表示される。
【0030】
図5は本実施形態においてディスプレイ装置に静止画が表示されているときに追加情報が入力される入力画面の一例を示すと共にディスプレイ装置に静止画が表示されているときに追加情報が表示されている一例を示す表示画面を示す図である。この例では、追加情報としては、「最も記憶に残るシーン!」が表示されている。
【0031】
図6は本実施形態においてディスプレイ装置に動画の停止画が表示されているときに追加情報が入力される入力画面の一例を示すと共にディスプレイ装置に動画が表示されているときに追加情報が表示されている一例を示す表示画面を示す図である。この例では、追加情報としては、「迫力の空中シーン!」が表示されている。
【0032】
図7は本実施形態においてファイルに追加情報を入力する編集処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図6を参照してファイルに追加情報を入力する編集処理について説明する。
【0033】
複合型記録再生装置1に電源が投入されて、複合型記録再生装置1が立ち上がった後、複合型記録再生装置1は、HDDモードに設定されているか、DVDモードに設定されているかを判定する(ステップS1,S2)。先ず、HD14のファイルを再生したいため、リモコン11のHDDモード切換キー231が操作され、複合型記録再生装置1がHDDモードに設定されているとして説明する。
【0034】
リモコン11の再生リストキー216が操作されると、システムコントローラ10は、再生リストをディスプレイ装置131に表示させるための再生リスト表示操作がされたことを検知し(ステップS3)、HD14から再生リストのデータを読み出して、OSD部12でOSD処理を行い、映像出力部7を介してテレビジョン受像機13のディスプレイ装置131に再生リストの映像信号を供給する。これにより、ディスプレイ装置131には再生リストが表示される(ステップS4)。
【0035】
そして、ユーザが、その再生リストから再生したいファイルをリモコン11の上方向キー218、下方向キー219、左方向キー220、右方向キー221などの操作により選択すると、システムコントローラ10は、所望のファイルが選択されたことを検知し(ステップS5)、この後、再生キー228または決定キー222の操作により、再生操作がされたことを検知すると(ステップS6)、ハードディスク装置3を再生動作させ、HD14から前記選択されたファイルの再生を開始させる(ステップS7)。
【0036】
このようにして選択されたファイルが再生され、当該ファイルによる映像がディスプレイ装置131に表示されているときに、ユーザが情報を追加したいため、リモコン11の追加情報キー233を操作すると、システムコントローラ11の追加情報入力編集部101の情報追加操作判定手段は、当該ファイルに情報を追加するための情報追加操作がされたと判定する(ステップS8)。
【0037】
前記情報追加操作がされたと判定された後、追加情報入力編集部101の情報追加操作時ファイル判定手段は、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかをファイル管理情報により判定する(ステップS9)。当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、追加情報入力編集部101の入力画面表示手段は、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置131に表示させる(ステップS11)。
【0038】
ここで、ユーザは、リモコン11を操作して入力画面に追加情報を入力する。そして、追加情報入力編集部101の追加情報記憶手段は、前記入力画面にて入力された追加情報が静止画のファイルに対しては静止画のファイル名に対応させてテーブル31としてフラッシュROM6に記憶させる。次に、追加情報入力編集部101の入力画面消去手段は、前記追加情報が入力されフラッシュROM6に記憶されたことを検知したとき(ステップS12)、前記入力画面を消去する(ステップS13)。そして、この静止画ファイルに対する情報入力編集が終了するまでは(ステップS14)、ステップS8の処理に戻り同様な処理を繰り返す。
【0039】
一方、ステップS8において情報追加操作がされたと判定された後、追加情報入力編集部101の情報追加操作時ファイル判定手段は、当該ファイルが動画のファイルであると判定したとき(ステップS9)、動画を停止し(ステップS10)、追加情報入力編集部101の入力画面表示手段は、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置131に表示させる(ステップS11)。
【0040】
ここで、ユーザは、リモコン11を操作して入力画面に追加情報を入力する。そして、追加情報入力編集部101の追加情報記憶手段は、前記入力画面にて入力された追加情報が動画のファイルに対しては動画のファイル名および再生経過時間に対応させてテーブル41としてフラッシュROM6に記憶させる。次に、追加情報入力編集部101の入力画面消去手段は、前記追加情報が入力されフラッシュROM6に記憶されたことを検知したとき(ステップS12)、前記入力画面を消去する(ステップS13)。そして、この動画ファイルに対する情報入力編集が終了するまでは(ステップS14)、ステップS8の処理に戻り同様な処理を繰り返す。
【0041】
次に、光ディスク(DVD)15のファイルを再生したいため、リモコン11のDVDモード切換キー231が操作され、複合型記録再生装置1がDVDモードに設定されているとして説明する。
【0042】
リモコン11の再生リストキー216が操作されると、システムコントローラ10は、再生リストをディスプレイ装置131に表示させるための再生リスト表示操作がされたことを検知し(ステップS3)、光ディスク15から再生リストのデータを読み出して、OSD部12でOSD処理を行い、映像出力部7を介してテレビジョン受像機13のディスプレイ装置131に再生リストの映像信号を供給する。これにより、ディスプレイ装置131には再生リストが表示される(ステップS4)。
【0043】
そして、ユーザが、その再生リストから再生したいファイルをリモコン11の上方向キー218、下方向キー219、左方向キー220、右方向キー221などの操作により選択すると、システムコントローラ10は、所望のファイルが選択されたことを検知し(ステップS5)、この後、再生キー228または決定キー222の操作により、再生操作がされたことを検知すると(ステップS6)、光ディスク装置2を再生動作させ、光ディスク15から前記選択されたファイルの再生を開始させる(ステップS7)。
【0044】
このようにして選択されたファイルが再生され、当該ファイルによる映像がディスプレイ装置131に表示されているときに、ユーザが情報を追加したいため、リモコン11の追加情報キー233を操作すると、システムコントローラ11の追加情報入力編集部101の情報追加操作判定手段は、当該ファイルに情報を追加するための情報追加操作がされたと判定する(ステップS8)。
【0045】
前記情報追加操作がされたと判定された後、追加情報入力編集部101の情報追加操作時ファイル判定手段は、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかをファイル管理情報により判定する(ステップS9)。当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、追加情報入力編集部101の入力画面表示手段は、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置131に表示させる(ステップS11)。
【0046】
ここで、ユーザは、リモコン11を操作して入力画面に追加情報を入力する。そして、追加情報入力編集部101の追加情報記憶手段は、前記入力画面にて入力された追加情報が静止画のファイルに対しては静止画のファイル名に対応させてテーブル31としてフラッシュROM6に記憶させる。次に、追加情報入力編集部101の入力画面消去手段は、前記追加情報が入力されフラッシュROM6に記憶されたことを検知したとき(ステップS12)、前記入力画面を消去する(ステップS13)。そして、この静止画ファイルに対する情報入力編集が終了するまでは(ステップS14)、ステップS8の処理に戻り同様な処理を繰り返す。
【0047】
一方、ステップS8において情報追加操作がされたと判定された後、追加情報入力編集部101の情報追加操作時ファイル判定手段は、当該ファイルが動画のファイルであると判定したとき(ステップS9)、動画を停止し(ステップS10)、追加情報入力編集部101の入力画面表示手段は、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置131に表示させる(ステップS11)。
【0048】
ここで、ユーザは、リモコン11を操作して入力画面に追加情報を入力する。そして、追加情報入力編集部101の追加情報記憶手段は、前記入力画面にて入力された追加情報が動画のファイルに対しては動画のファイル名および再生経過時間に対応させてテーブル41としてフラッシュROM6に記憶させる。次に、追加情報入力編集部101の入力画面消去手段は、前記追加情報が入力されフラッシュROM6に記憶されたことを検知したとき(ステップS12)、前記入力画面を消去する(ステップS13)。そして、この動画ファイルに対する情報入力編集が終了するまでは(ステップS14)、ステップS8の処理に戻り同様な処理を繰り返す。
【0049】
図8は本実施形態において追加情報を表示させる処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図6を参照して追加情報を表示させる処理について説明する。
【0050】
複合型記録再生装置1に電源が投入されて、複合型記録再生装置1が立ち上がった後、複合型記録再生装置1は、HDDモードに設定されているか、DVDモードに設定されているかを判定する(ステップT1,T2)。先ず、HD14のファイルを再生したいため、リモコン11のHDDモード切換キー231が操作され、複合型記録再生装置1がHDDモードに設定されているとして説明する。
【0051】
次に、リモコン11の再生リストキー216が操作されると、システムコントローラ10は、再生リストをディスプレイ装置131に表示させるための再生リスト表示操作がされたことを検知し(ステップT3)、ハードディスク装置3を介してHD14から再生リストのデータを読み出して、OSD部12でOSD処理を行い、映像出力部7を介してテレビジョン受像機13のディスプレイ装置131に再生リストの映像信号を供給する。これにより、ディスプレイ装置131には再生リストが表示される(ステップT4)。
【0052】
そして、ユーザが、その再生リストから再生したいファイルをリモコン11の上方向キー218、下方向キー219、左方向キー220、右方向キー221などの操作により選択すると、システムコントローラ10は、所望のファイルが選択されたことを検知し(ステップT5)、この後、再生キー228または決定キー222の操作により、再生操作がされたことを検知すると(ステップT6)、ハードディスク装置3を再生動作させ、HD14から前記選択されたファイルの再生を開始させる(ステップT7)。
【0053】
そして、追加情報表示処理部102の再生時ファイル判定手段は、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する(ステップT8)。当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、追加情報表示処理部102の静止画時追加情報表示手段は、フラッシュROM6に記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば(ステップT9)、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置131に表示させる(ステップT10)。そして、当該ファイルの静止画の再生が終了すれば(ステップT11)、この静止画に対する追加情報表示処理は終了する。
【0054】
一方、当該ファイルが動画のファイルであると判定されたとき(ステップT8)、追加情報表示処理部102の動画時追加情報表示手段は、フラッシュROM6に記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば(ステップT12)、この追加情報を読み出して動画と共に所定時間(例えば5秒)だけディスプレイ装置132に表示させる(ステップT13)。そして、当該ファイルの動画の再生が終了すれば(ステップT14)、この動画に対する追加情報表示処理は終了する。
【0055】
次に、光ディスク(DVD)15のファイルを再生したいため、リモコン11のDVDモード切換キー231が操作され、複合型記録再生装置1がDVDモードに設定されているとして説明する。
【0056】
次に、リモコン11の再生リストキー216が操作されると、システムコントローラ10は、再生リストをディスプレイ装置131に表示させるための再生リスト表示操作がされたことを検知し(ステップT3)、光ディスク装置2を介して光ディスク15から再生リストのデータを読み出して、OSD部12でOSD処理を行い、映像出力部7を介してテレビジョン受像機13のディスプレイ装置131に再生リストの映像信号を供給する。これにより、ディスプレイ装置131には再生リストが表示される(ステップT4)。
【0057】
そして、ユーザが、その再生リストから再生したいファイルをリモコン11の上方向キー218、下方向キー219、左方向キー220、右方向キー221などの操作により選択すると、システムコントローラ10は、所望のファイルが選択されたことを検知し(ステップT5)、この後、再生キー228または決定キー222の操作により、再生操作がされたことを検知すると(ステップT6)、光ディスク装置2を再生動作させ、光ディスク15から前記選択されたファイルの再生を開始させる(ステップT7)。
【0058】
そして、追加情報表示処理部102の再生時ファイル判定手段は、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する(ステップT8)。当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、追加情報表示処理部102の静止画時追加情報表示手段は、フラッシュROM6に記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば(ステップT9)、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置131に表示させる(ステップT10)。そして、当該ファイルの静止画の再生が終了すれば(ステップT11)、この静止画に対する追加情報表示処理は終了する。
【0059】
一方、当該ファイルが動画のファイルであると判定されたとき(ステップT8)、追加情報表示処理部102の動画時追加情報表示手段は、フラッシュROM6に記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば(ステップT12)、この追加情報を読み出して動画と共に所定時間(例えば5秒)だけディスプレイ装置132に表示させる(ステップT13)。そして、当該ファイルの動画の再生が終了すれば(ステップT14)、この動画に対する追加情報表示処理は終了する。
【0060】
このように、DVD−ROMやCD−ROMなどのようにユーザ側で書き込みができない光ディスクに関してもフラッシュROM6に記憶しておくことで、ユーザが入力した追加情報をディスプレイ装置131に表示させることができる。
【0061】
以上説明したように本実施形態によれば、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが静止画のファイルである場合、入力された追加情報を静止画のファイル名に対応させてフラッシュROM6に記憶させ、また、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが動画のファイルである場合、入力された追加情報を動画のファイル名および再生経過時間に対応させてフラッシュROM6に記憶させる追加情報入力編集部101を備えることにより、再生中のファイルに情報を追加させることができる。
【0062】
また、選択されたファイルが静止画のファイルであるとき、フラッシュROM6に記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置131に表示させ、また、選択されたファイルが動画のファイルであるとき、フラッシュROM6に記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共にディスプレイ装置131に表示させ追加情報表示処理部102を備えたので、ファイルの感想などを示した文字の情報を、次回の再生時から表示させることができ、汎用性が向上する。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダ、DVDプレイヤ、フラッシュROMを備えたレコーダやプレイヤなどに利用可能であり、ファイルに情報を追加させてディスプレイ装置に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報再生装置としての複合型記録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態においてリモコンのキー配置の一例を示す図である。
【図3】前記実施形態において静止画のファイルに追加する情報をフラッシュROMに記憶させる場合の静止画のファイルのファイル名と追加情報との対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。
【図4】前記実施形態において動画のファイルに追加する情報をフラッシュROMに記憶させる場合の動画のファイルのファイル名と再生経過時間と追加情報との対応関係を示すテーブルの一例を示す図である。
【図5】前記実施形態においてディスプレイ装置に静止画が表示されているときに追加情報が入力される入力画面の一例を示すと共にディスプレイ装置に静止画が表示されているときに追加情報が表示されている一例を示す表示画面を示す図である。
【図6】前記実施形態においてディスプレイ装置に動画の停止画が表示されているときに追加情報が入力される入力画面の一例を示すと共にディスプレイ装置に動画が表示されているときに追加情報が表示されている一例を示す表示画面を示す図である。
【図7】前記実施形態においてファイルに追加情報を入力する編集処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】前記実施形態において追加情報を表示させる処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0065】
1 複合型記録再生装置
6 フラッシュROM(メモリ)
14 ハードディスク(記録媒体)
15 光ディスク(記録媒体)
101 追加情報入力編集部
102 追加情報表示処理部
131 ディスプレイ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録されたファイルを再生する情報再生装置において、
情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが静止画のファイルである場合、入力された追加情報を静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶させ、また、情報追加操作がされたとき、再生されているファイルが動画のファイルである場合、入力された追加情報を動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶させる追加情報入力編集部を備えると共に、
選択されたファイルが静止画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置に表示させ、また、選択されたファイルが動画のファイルであるとき、前記メモリに記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共にディスプレイ装置に表示させ追加情報表示処理部を備えたことを特徴とする情報再生装置。
【請求項2】
前記追加情報入力編集部は、選択されたファイルを再生させ、当該ファイルによる映像をディスプレイ装置に表示しているときに、当該ファイルに情報を追加するための情報追加操作がされたか否かを判定する情報追加操作判定手段と、
前記情報追加操作がされたと判定されたとき、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する情報追加操作時ファイル判定手段と、
当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、または当該ファイルが動画のファイルであると判定されて動画を停止させたとき、追加情報を入力するための入力画面をディスプレイ装置に表示させる入力画面表示手段と、
前記入力画面にて入力された追加情報が静止画のファイルに対しては静止画のファイル名に対応させてメモリに記憶させ、前記入力画面にて入力された追加情報が動画のファイルに対しては動画のファイル名および再生経過時間に対応させてメモリに記憶させる追加情報記憶手段と、
前記追加情報が入力され前記メモリに記憶されたことを検知したとき、前記入力画面を消去する入力画面消去手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記追加情報表示処理部は、選択されたファイルを再生させたときに、当該ファイルが静止画のファイルであるか動画のファイルであるかを判定する再生時ファイル判定手段と、
当該ファイルが静止画のファイルであると判定されたとき、前記メモリに記憶されている静止画のファイル名に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して静止画と共にディスプレイ装置に表示させる静止画時追加情報表示手段と、
当該ファイルが動画のファイルであると判定されたとき、前記メモリに記憶されている動画のファイル名および再生経過時間に対応する追加情報が有れば、この追加情報を読み出して動画と共に所定時間だけディスプレイ装置に表示させる動画時追加情報表示手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載の情報再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−293622(P2008−293622A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−140616(P2007−140616)
【出願日】平成19年5月28日(2007.5.28)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】